JP6594157B2 - 水中油型乳化組成物 - Google Patents
水中油型乳化組成物 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6594157B2 JP6594157B2 JP2015207551A JP2015207551A JP6594157B2 JP 6594157 B2 JP6594157 B2 JP 6594157B2 JP 2015207551 A JP2015207551 A JP 2015207551A JP 2015207551 A JP2015207551 A JP 2015207551A JP 6594157 B2 JP6594157 B2 JP 6594157B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- oil
- emulsion composition
- water emulsion
- water
- mass
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Classifications
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K8/00—Cosmetics or similar toiletry preparations
- A61K8/02—Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by special physical form
- A61K8/04—Dispersions; Emulsions
- A61K8/06—Emulsions
- A61K8/062—Oil-in-water emulsions
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K8/00—Cosmetics or similar toiletry preparations
- A61K8/18—Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition
- A61K8/19—Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing inorganic ingredients
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K8/00—Cosmetics or similar toiletry preparations
- A61K8/18—Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition
- A61K8/19—Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing inorganic ingredients
- A61K8/29—Titanium; Compounds thereof
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K8/00—Cosmetics or similar toiletry preparations
- A61K8/18—Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition
- A61K8/30—Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic compounds
- A61K8/33—Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic compounds containing oxygen
- A61K8/35—Ketones, e.g. benzophenone
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K8/00—Cosmetics or similar toiletry preparations
- A61K8/18—Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition
- A61K8/30—Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic compounds
- A61K8/40—Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic compounds containing nitrogen
- A61K8/44—Aminocarboxylic acids or derivatives thereof, e.g. aminocarboxylic acids containing sulfur; Salts; Esters or N-acylated derivatives thereof
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K8/00—Cosmetics or similar toiletry preparations
- A61K8/18—Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition
- A61K8/72—Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic macromolecular compounds
- A61K8/84—Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic macromolecular compounds obtained by reactions otherwise than those involving only carbon-carbon unsaturated bonds
- A61K8/87—Polyurethanes
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61Q—SPECIFIC USE OF COSMETICS OR SIMILAR TOILETRY PREPARATIONS
- A61Q1/00—Make-up preparations; Body powders; Preparations for removing make-up
- A61Q1/12—Face or body powders for grooming, adorning or absorbing
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61Q—SPECIFIC USE OF COSMETICS OR SIMILAR TOILETRY PREPARATIONS
- A61Q17/00—Barrier preparations; Preparations brought into direct contact with the skin for affording protection against external influences, e.g. sunlight, X-rays or other harmful rays, corrosive materials, bacteria or insect stings
- A61Q17/04—Topical preparations for affording protection against sunlight or other radiation; Topical sun tanning preparations
Description
そのため、近年、紫外線を拡散、吸収、又は遮蔽するベースメークアップ化粧料に適用できる種々の水中油型乳化組成物が提案されている。
特許文献2には、シリコーン処理二酸化チタン、シリコーン処理酸化鉄、パラメトキシ桂皮酸オクチル、及び(PEG−240/デシルテトラデセス−20/ヘキサメチルジイソシアネート)コポリマーを含む水中油型乳化化粧料が開示されている。
上記の特許文献1及び2に記載の水中油型乳化組成物においては、酸化チタン及びパラメトキシ桂皮酸オクチルにより、紫外線の拡散能及びUV−Bの吸収能が発現されるものの、UV−Aの吸収能又は遮断能は不十分である。
また、上記の特許文献3及び4に記載のリキッドファンデーションにおいては、4−tert−ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタン被覆酸化チタンにより、優れたUV−Aの吸収能が発現される。しかしながら、酸化チタンを被覆している「4−tert−ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタン」の存在により、4−tert−ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタン被覆酸化チタン自体の凝集、及び、4−tert−ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタン被覆酸化チタンと酸化鉄との凝集が生じ易くなることがあり、UV−Aの吸収能の経時安定性、及び、酸化鉄の存在が不均一化することにより発生する色むらについては、改良の余地があった。
ここで、本明細書における「長波長紫外線」とは、UV−A、即ち、波長320nm〜400nmの紫外線を指す。
本明細書における「色むら」とは、水中油型乳化組成物を被塗布面に塗布し、得られた塗布物表面を目視にて観察したときに、不均一な色調を示すことを意味する。
<1> 酸化チタンの表面の少なくとも一部に波長330nm〜500nmに極大吸収を有する有機紫外線吸収剤を有する粉体、下記一般式(1)で表される化合物、及び酸化鉄を含む水中油型乳化組成物。
<3> 一般式(1)で表される化合物の含有量が、水中油型乳化組成物の全量に対して0.5質量%以上である<1>又は<2>に記載の水中油型乳化組成物。
<5> 水溶性化合物がベタインを含む<4>に記載の水中油型乳化組成物。
以降、「酸化チタンの表面の少なくとも一部に波長330nm〜500nmに極大吸収を有する有機紫外線吸収剤を有する粉体(A)」は「UV−A吸収性粉体(A)」と、「一般式(1)で表される化合物(B)」は「化合物(B)」と、略称して説明することがある。
しかしながら、波長330nm〜500nmに極大吸収を有する有機紫外線吸収剤は、一般に、水への溶解性が低い有機化合物であるため、これを表面に有するUV−A吸収性粉体(A)は、凝集性が高くなる傾向にある。そのため、UV−A吸収性粉体(A)を含む水中油型乳化組成物においては、UV−A吸収性粉体(A)が経時により凝集することで、長波長紫外線の吸収効率が低下して、長波長紫外線(UV−A)の吸収能の経時安定性が不十分となることがある。
一方、ファンデーション等のベースメークアップ化粧料において肌色の色調調整に用いる酸化鉄(C)を、UV−A吸収性粉体(A)と共存させると、UV−A吸収性粉体(A)の表面に存在する波長330nm〜500nmに極大吸収を有する有機紫外線吸収剤により、UV−A吸収性粉体(A)と酸化鉄(C)との粉体間でも凝集が生じることがある。そのため、UV−A吸収性粉体(A)と酸化鉄(C)とを含む水中油型乳化組成物においては、酸化鉄(C)の存在状態が不均一化し易く、色むらが発生することがある。
この効果が得られる機構は明確ではなく、以下のように推測される。但し、本発明は、以下の推定理論には拘束されない。
その結果、UV−A吸収性粉体(A)による長波長紫外線(UV−A)の吸収能は、水中油型乳化組成物の調製直後から経時しても維持され、また、酸化鉄(C)の存在状態も不均一化し難くなり、長期間に亘り、色むらの発生を抑制しうるものと考えられる。
このことから、化合物(B)が、特異的に、UV−A吸収性粉体(A)を用いることに起因する、UV−A吸収性粉体(A)自体の凝集及びUV−A吸収性粉体(A)と酸化鉄(C)との凝集を抑制し、UV−A吸収性粉体(A)及び酸化鉄(C)の粉体分散性を効果的に維持させていると推測される。
本明細書において水中油型乳化組成物中の各成分の量は、水中油型乳化組成物中に各成分に該当する物質が複数存在する場合、特に断らない限り、水中油型乳化組成物中に存在する当該複数の物質の合計量を意味する。
本発明の水中油型乳化組成物は、UV−A吸収性粉体(A)、化合物(B)、及び酸化鉄(C)を含む。
本発明の水中油型乳化組成物は、UV−A吸収性粉体(A)、即ち、酸化チタンの表面の少なくとも一部に波長330nm〜500nmに極大吸収を有する有機紫外線吸収剤を有する粉体を含む。
以降、UV−A吸収性粉体(A)が含む「波長330nm〜500nmに極大吸収を有する有機紫外線吸収剤」を、「UV−A吸収剤(a)」と略称することがある。
UV−A吸収性粉体(A)に含まれる酸化チタン(TiO2)の結晶型は、アナタース、ルチル、ブルカイト等のいずれであってもよく、紫外線の遮蔽能の高さから、ルチル型であることが好ましい。
酸化チタンは、球状、板状、針状等の形状;煙霧状、微粒子、顔料級等の粒子径;多孔質、無孔質等の粒子構造;などは特に限定されない。
UV−A吸収性粉体(A)に含まれる酸化チタンは、1種単独であってもよいし、2種以上であってもよい
ここで、酸化チタンの平均一次粒子径は、酸化チタンを分散後、透過型電子顕微鏡で1000個以上撮影し、撮影された個々の粒子を画像解析式粒度分布測定装置で画像処理を行い、円相当径を測定した平均値を採用することができるが、この測定方法に限定されるものではない。
酸化チタンとして市販品を用いる場合には、平均一次粒子径は、市販品のカタログデータを優先して採用することができる。
更に、無機物の表面処理剤で表面処理された酸化チタン又は有機物の表面処理剤で表面処理された酸化チタンに、更に、シリコーン処理、脂肪酸処理、金属石鹸処理、フッ素処理等の疎水化処理、又はポリアクリル酸処理等の親水化処理を行って得られる酸化チタンも使用することができる。
酸化チタンの表面の少なくとも一部に存在するUV−A吸収剤(a)は、波長330nm〜500nmに極大吸収を有することから、UV−Aのような長波長紫外線に対する吸収能を有する。
UV−A吸収剤(a)としては、製造適性の点から、常温常圧(20℃、1気圧)下で固体の有機紫外線吸収剤であることが好ましい。
トリアジン系紫外線吸収剤(例えば、ビスレゾルシニルトリアジン、より具体的には、ビスエチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン(2,4―ビス{〔4−(2−エチルヘキシルオキシ)―2−ヒドロキシ〕フェニル}−6−(4−メトキシフェニル)1,3,5−トリアジン、オクチルトリアゾン(2,4,6―トリス{4−(2−エチルヘキシルオキシカルボニル)アニリノ}1,3,5−トリアジン、若しくは、2,4,6−トリアニリノ−p−(カルボ−2’−エチルヘキシル−1’−オキシ)−1,3,5−トリアジン、2−[2−ヒドロキシ−4−(2−エチルヘキシル)フェノキシ]−2H−ベンゾトリアゾール等;
安息香酸系紫外線吸収剤(例えば、パラアミノ安息香酸(以下、PABAと略す)、PABAモノグリセリンエステル、N,N−ジプロポキシPABAエチルエステル、N,N−ジエトキシPABAエチルエステル、N,N−ジメチルPABAエチルエステル、N,N−ジメチルPABAブチルエステル等);
アントラニル酸系紫外線吸収剤(例えば、ホモメンチル−N−アセチルアントラニレート等);
サリチル酸系紫外線吸収剤(例えば、アミルサリシレート、メンチルサリシレート、ホモメンチルサリシレート、オクチルサリシレート、フェニルサリシレート、ベンジルサリシレート、p−イソプロパノールフェニルサリシレート等);
ケイ皮酸系紫外線吸収剤(例えば、オクチルメトキシシンナメート、エチル−4−イソプロピルシンナメート、エチル−2,4−ジイソプロピルシンナメート、メチル−2,4−ジイソプロピルシンナメート、プロピル−p−メトキシシンナメート、イソプロピル−p−メトキシシンナメート、シクロヘキシル−p−メトキシシンナメート、エチル−α−シアノ−β−フェニルシンナメート、2−エチルヘキシル−α−シアノ−β−フェニルシンナメート等);
ベンゾフェノン系紫外線吸収剤(例えば、2−[4−(ジエチルアミノ)−2−ヒドロキシベンゾイル]安息香酸ヘキシルエステル(別名:ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル)、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシベンゾフェノン、2,2’,4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−4’−メチルベンゾフェノン、4−フェニルベンゾフェノン、2−エチルヘキシル−4’−フェニル−ベンゾフェノン−2−カルボキシレート、2−ヒドロキシ−4−n−オクトキシベンゾフェノン、4−ヒドロキシ−3−カルボキシベンゾフェノン等);
2−フェニル−5−メチルベンゾオキサゾール;2,2’−ヒドロキシ−5−メチルフェニルベンゾトリアゾール;2−(2’−ヒドロキシ−5’−t−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール;2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニルベンゾトリアゾール;ジベンザラジン;ジアニソイルメタン;4−メトキシ−4’−t−ブチルジベンゾイルメタン;5−(3,3−ジメチル−2−ノルボルニリデン)−3−ペンタン−2−オン;
フェニルアクリレート系紫外線吸収剤(例えば、2−エチルヘキシル−2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリレート(別名:オクトクレリン)、2−エチル−2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリレート等);
ジベンゾイルメタン系紫外線吸収剤(例えば、4−tert−ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタン等);
カンファー誘導体(例えば、4−メチルベンジリデンカンファー、テレフタリリデンジカンファースルフォニックアシッド、3−(4’−メチルベンジリデン)−d,l−カンファー、3−ベンジリデン−d,l−カンファー等);
フェニルベンゾトリアゾール誘導体(例えば、ヒドロキシ−(エチルヘキシル)フェノキシベンゾトリアゾール、メチレンビスベンゾトリアゾリルテトラメチルブチルフェノール等);
ベンザルマロネート誘導体(例えば、ジメチコベンザルマロネート等);
等が挙げられる。
本発明においては、上記のようなキレート状態の経時的な変化に起因する、長波長紫外線(UV−A)の吸収能の経時安定性の低下についても、化合物(B)の存在により抑制することができる。
UV−A吸収性粉体(A)は、酸化チタンの表面の少なくとも一部に、UV−A吸収剤(a)を有していればよい。長波長紫外線(UV−A)の吸収能の点からは、酸化チタンの表面の多くの領域にUV−A吸収剤(a)が存在することが好ましく、酸化チタンの表面全面にUV−A吸収剤(a)が存在することが更に好ましい。但し、本発明の効果を損なわない範囲において、酸化チタンの表面には、UV−A吸収剤(a)を有していない部分があってもよい。
なお、酸化チタンの表面にUV−A吸収剤(a)が存在することは、UV−A吸収性粉体(A)に有機溶媒(エタノール等)を加えて攪拌し、上澄み液の355nm波長における吸光度を、分光光度計を用いて測定することにより確認することができる。
即ち、UV−A吸収性粉体(A)は、例えば、酸化チタンの表面にUV−A吸収剤(a)を含む表面層を有する構造を有していてもよい。酸化チタンの表面の少なくとも一部にUV−A吸収剤(a)が存在する限り、表面層は一層であっても多層であってもよく、多層である場合には、UV−A吸収剤(a)が含まれない層が存在していてもよい。表面層は、酸化チタンの表面全体に存在することが好ましい。但し、本発明の効果を損なわない範囲で、酸化チタンの表面にはUV−A吸収剤(a)を含む表面層が存在しない部分があってもよい。
UV−A吸収性粉体(A)の平均粒子径は、前述の酸化チタンの平均一次粒子径と同様の方法により測定することができる。
また、UV−A吸収性粉体(A)は、市販品としても入手可能である。
UV−A吸収性粉体(A)の市販品としては、テイカ(株)のHXMT−100ZA、HXLT−01、HXLT−02等を用いることができる。
なお、テイカ(株)のHXMT−100ZAは、酸化チタンの表面に、水酸化アルミニウム及びステアリン酸を含む第1の表面層と、4−tert−ブチル−4'−メトキシジベンゾイルメタンを含む第2の表面層と、をこの順に有する構造である。
本発明の水中油型乳化組成物におけるUV−A吸収性粉体(A)の含有量は、例えば、水中油型乳化組成物の全量に対して、0.1質量%〜30質量%が好ましく、1質量%〜20質量%であることがより好ましく、3質量%〜15質量%であることが更に好ましい。
UV−A吸収性粉体(A)は、1種単独で用いてもよいし、2種以上を用いてもよい。
ここで、UV−A吸収性粉体(A)が油相に含まれるとは、UV−A吸収性粉体(A)が水中油型乳化組成物の油滴中に分散して存在することを意味する。UV−A吸収性粉体(A)が水相に含まれるとは、UV−A吸収性粉体(A)が水中油型乳化組成物の水相に分散していることを意味する。
スラリーにおけるUV−A吸収性粉体(A)の含有量は特に制限されず、水中油型乳化組成物にUV−A吸収性粉体(A)を安定に配合し易い点から、一般に、スラリーの全量に対して、10質量%〜80質量%とすることが好ましく、20質量%〜60質量%とすることがより好ましい。
本発明の水中油型乳化組成物は、化合物(B)、即ち、下記一般式(1)で表される化合物を含む。
R6が水素原子である場合には、R6は、R5で表される2価の炭化水素基と共に末端基となる。
一般式(1)中のhは、R3で表される炭化水素基の価数−1であり、1以上の整数である。hは、好ましくは1〜3であり、より好ましくは1である。
一般式(1)中のnは、(R4−O)構造の繰り返し数(重合度)であって、0〜1000の範囲の整数であればよい。
なお、一般式(1)中、k及びnの両方が0になることはない。
本発明では、一般式(1)で表される化合物として、下記一般式(1−1)で表される化合物(以降、化合物(B−1)と称する場合がある)が好ましい。
即ち、一般式(1−1)において、R11で表される炭化水素基の炭素数としては、2〜12であり、2〜4が好ましい。R11で表される炭化水素基は、鎖状又は分岐状の脂肪族炭化水素基であることが好ましく、鎖状の脂肪族炭化水素基であることがより好ましい。
R13で表される炭化水素基は脂肪族炭化水素基であることが好ましい。
m1は好ましくは2であり、h1は好ましくは1である。
k1としては、好ましくは1〜500の整数であり、より好ましくは100〜300の整数である。
n1としては、好ましくは1〜200の整数であり、より好ましくは10〜100の整数である。
また、一般式(1−1)中のR15は、一般式(1)中のR6が水素原子である場合の「R5−R6」で表される基に相当し、好ましい例も同様である。
一般式(1−1)では、R15はアルキル基(つまり、一般式(1)中のR5で表される2価の炭化水素基が分岐状のアルキレン基で、R6が水素原子である構造)であることが好ましい。
ここで、反応に用いる原料である、ポリエーテルポリオール、ポリイソシアネート、及びポリエーテルモノアルコールは、それぞれ、1種であってもよいし、2種以上であってもよい。
上記3つの原料の仕込み比は、特に限定されるものでなく、例えば、ポリエーテルポリオール及びポリエーテルモノアルコール由来の水酸基と、ポリイソシアネート由来のイソシアネート基と、の比がNCO:OH=0.8:1〜1.4:1の範囲となることが好ましい。
従って、化合物(B−1)の合成に用いられるm1価のポリオールの構造により、R11で表される炭化水素基が決定される。また、m1価のポリオールに付加重合させる、アルキレンオキシド等により、R12で表される炭化水素基が決定される。
本発明においては、2価のアルコール、特に、エチレングリコールが好ましい。
重合度を示すk1は0〜1000の範囲であればよく、1〜500の範囲が好ましく、100〜300の範囲がより好ましい。
全R12に占めるエチレン基の割合は、全R12中の50質量%〜100質量%の範囲であることが好ましい。
従って、化合物(B−1)の合成に用いられるポリイソシアネートにより、R13で表される炭化水素基が決定される。
本発明に用いられるポリイソシアネートとしては、例えば、脂肪族ジイソシアネート、芳香族ジイソシアネート、脂環族ジイソシアネート、ビフェニルジイソシアネート、フェニルメタンのジ−、トリ−、テトライソシアネート等が挙げられる。本発明では、脂肪族ジイソシアネートが好ましい。
なお、「R13−(NCO)h1+1」として、3価以上のポリイソシアネートを用いる場合は、上記のウレタン結合を有するポリイソシアネートが好ましい。
このような化合物は、1価のアルコールに、エチレンオキシド、プロピレンオキシド、ブチレンオキシド、エピクロルヒドリン等のアルキレンオキシド等を付加重合することにより得ることができる。
従って、化合物(B−1)の合成に用いる1価のアルコールにより、R15で表される炭化水素基が決定される。また、1価のアルコールに付加重合させる、アルキレンオキシド等により、R14で表される炭化水素基が決定される。
一般式(3):Rb−CH(Rc)−Rd−OH
一般式(4):Re−CH(Rf)−OH
これらの炭化水素基としては、前に挙げられた、アルキル基、アルケニル基、アルキルアリール基、シクロアルキル基、及びシクロアルケニル基からそれぞれ水素原子を1つ除いてなる、アルキレン基、アルケニレン基、アルキルアリーレン基、シクロアルキレン基、及びシクロアルケニレン基が挙げられる。
重合度を示すn1は0〜1000の範囲であればよく、1〜200の範囲が好ましく、10〜200の範囲がより好ましい。
また、全R14に占めるエチレン基の割合は、全R14の50質量%〜100質量%の範囲が好ましく、65質量%〜100質量%の範囲がより好ましい。
例えば、ジイソシアネートを用いた場合、主生成物としては、一般式(1−1)で表されるc−b−a−b−c型のコポリマーが生成するが、その他、c−b−c型、c−b−(a−b)x−a−b−c型等のコポリマーが副生することがある。
この場合、一般式(1−1)で表されるc−b−a−b−c型のコポリマーを分離することなく、このコポリマーを含む混合物の状態で、本発明の水中油型乳化組成物に使用してもよい。
本発明では、化合物(B−1)として、特に、PEG−240/デシルテトラデセス−20/ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)コポリマーが好適である。
かかるコポリマーとしては、市販品を用いてもよく、例えば、(株)ADEKAの「アデカノールGT−700」が挙げられる。
本発明では、一般式(1)で表される化合物として、下記一般式(1−2)で表される化合物(以降、化合物(B−2)と称する場合がある)が好ましい。
ここで、R21としては、炭素数6〜36の飽和炭化水素基であることが望ましく、中でも、炭素数6〜36の直鎖アルキル基又は分岐アルキル基が好ましい。
これらのポリアルキレンオキシド化合物の中でも、好ましくはエチレンオキシド基を70質量%以上含有するポリアルキレンオキシド化合物であり、より好ましくはエチレンオキシド基を95質量%以上有するポリアルキレンオキシド化合物である。
これらの1価の疎水性アルコールは、単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
これらのジイソシアネート化合物の中でも、ジシクロヘキシルメタン−4,4’−ジイソシアネート(HMDI)及び1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)が好ましい。
これらのジイソシアネート化合物は、それぞれ単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
化合物(B−2)の合成方法としては、特開2013−116941号公報の段落〔0049〕〜〔0051〕に記載された方法が好適に用いられる。
かかるコポリマーとしては、市販品を用いてもよく、例えば、住友精化(株)の「アクペック HU タイプC」が挙げられる。
また、本発明の水中油型乳化組成物を、リキッドファンデーション、ゲル状ファンデーションに適用した際の垂れ難さを得る点からは、化合物(B)の含有量は、1.2質量%以上であることが好ましい。
一方、本発明の水中油型乳化組成物の塗布性等の点からは、化合物(B)の含有量は、2.0質量%以下が好ましく、1.75質量%以下がより好ましく、1.5質量%以下が更に好ましい。
本発明の水中油型乳化組成物における化合物(B)の含有量は、例えば、0.5質量%〜2.0質量%の範囲が好ましく、0.8質量%〜2.0質量%の範囲がより好ましく、1.0質量%〜1.75質量%の範囲が更に好ましく、1.2質量%〜1.5質量%の範囲が特に好ましい。
化合物(B)は、1種単独で用いてもよいし、2種以上で用いてもよい。
本発明の水中油型乳化組成物は、酸化鉄(C)を含む。
酸化鉄(C)は、色調調整に用いられる成分であって、特に、本発明の水中油型乳化組成物をファンデーション等のベースメークアップ化粧料に適用する際の、肌色の色調調整に用いられる。
酸化鉄(C)としては、赤色酸化鉄、黒色酸化鉄、及び黄色酸化鉄等が挙げられる。
酸化鉄(C)は、赤色酸化鉄、黒色酸化鉄、及び黄色酸化鉄からなる群より選択される少なくとも1種を用いることが好ましく、肌色の調整のためには、赤色酸化鉄、黒色酸化鉄、及び黄色酸化鉄を合わせて用いることがより好ましい。
酸化鉄(C)の平均粒子径としては、数十nm以上数百nm以下が好ましい。
また、後述の市販品を用いる場合には、平均粒子径は、市販品のカタログデータを優先して採用することができる。
酸化鉄(C)の市販品としては、大東化成工業(株)のOTS−2 RED R−516L(赤色酸化鉄)、OTS−2 BLACK BL−100(黒色酸化鉄)、OTS−2 YELLOW LLXLO(黄色酸化鉄)等が挙げられる。
また、本発明の水中油型乳化組成物の透明感を損なわない点からは、酸化鉄(C)の含有量は、水中油型乳化組成物の全量に対して、10質量%以下が好ましく、5質量%以下がより好ましい。
本発明の水中油型乳化組成物における酸化鉄(C)の含有量は、例えば、0.1質量%〜10質量%の範囲が好ましく、0.5質量%〜5質量%の範囲がより好ましく、0.8質量%〜5質量%の範囲が更に好ましい。
本発明の水中油型乳化組成物は、上述した、UV−A吸収性粉体(A)、化合物(B)、及び酸化鉄(C)以外のその他の成分を含んでいてもよい。
つまり、以下に示すその他の成分は、本発明における、UV−A吸収性粉体(A)、化合物(B)、及び酸化鉄(C)には該当しない成分である。
以下、その他の成分について、説明する。
本発明の水中油型乳化組成物は、多価アルコール及びベタインからなる群より選択される少なくとも1種の水溶性化合物を含むことが好ましい。
この水溶性化合物を用いることで、本発明の水中油型乳化組成物を化粧料等に適用した場合の使用感(特に、伸びのよさ、保湿感)の向上が図られる。
本発明においては、上記の水溶性化合物は、常温常圧下で液体の化合物であることが好ましい。
多価アルコールとしては、例えば、グリセリン、1,3−ブチレングリコール(BG)、エチレングリコール、ポリエチレンオキシド(PEO)、又は、多糖類、例えば、還元水あめ、ショ糖、エリスリトール、キシリトール、グルコース、ガラクトース、ソルビトール、マルトトリオース、トレハロース等を挙げることができる。
中でも、本発明の水中油型乳化組成物に、伸びの良さ及び保湿感を効果的に付与する点から、多価アルコールとしては、グリセリン、1,3−ブチレングリコール(BG)等が好ましい。
ベタインは、以下に示す構造を有するトリメチルグリシンであり、グリシンベタイン、無水ベタインと称されることもある。
ベタインは、例えば、テンサイ糖蜜から抽出、精製することで得ることができる。
ベタインの市販品としては、例えば、旭化成ケミカルズ(株)のアミコート(商品名)、恵比須化学工業(株)のBetafinBP(商品名)などが挙げられる。
本発明の水中油型乳化組成物は、被塗布物へ塗布した後、水が蒸発した際(乾燥時)に、化合物(B)自体が凝集することがあり、この化合物(B)自体の凝集により、色むらが発生することがある。上記の水溶性化合物としてベタインを含むことにより、化合物(B)自体の凝集を抑制することができ、被塗布物へ塗布した後、乾燥時に発生する色むらを抑制しうると考えられる。
特に、多価アルコール及びベタインからなる群より選択される少なくとも1種の水溶性化合物の全量に対するベタインの含有量は、10質量%〜100質量%が好ましく、20質量%〜80質量%がより好ましい。
本発明の水中油型乳化組成物は、水を含む水中油型乳化組成物であることが好ましい。
ここで用いられる水としては、水中油型乳化組成物に適用しうる水であれば特に制限はなく、精製水、蒸留水、イオン交換水、純水、ミリQ水等の超純水のいずれも使用することができる。
なお、ミリQ水とは、メルク(株)の超純水製造装置であるミリQ水製造装置により得られる超純水である。
なお、水中油型乳化組成物において、水は水相を構成する成分の1つとなる。
本発明の水中油型乳化組成物は、UV−A吸収性粉体(A)及び酸化鉄(C)以外に、色材粉体や、体質顔料、パール顔料等の顔料を含有することが好ましい。
本発明における色材粉体とは、水中油型乳化組成物の色調の調整に寄与し、かつ、UV−A吸収性粉体(A)、酸化鉄(C)、後述するパール顔料以外の顔料を意味する。
特に、顔料級酸化チタンは、平均粒子径が0.1μm以上0.5μm以下の酸化チタン粒子であり、可視光を効率良く散乱するため、毛穴、シワ等の肌表面の凹凸の補正効果の発現のために、好ましく用いられる。
色材粉体の平均粒子径としては、例えば、顔料級酸化チタン以外の白色顔料では、十数nm以上数十nm以下が好ましい。
白色顔料の平均粒子径は、酸化鉄(C)の平均粒子径と同様にして測定することができる。
色材粉体の含有量としては、水中油型乳化組成物の全量に対して、0.1質量%以上30質量%以下であることが好ましく、1質量%以上25質量%以下であることがより好ましい。
色材粉体は、1種単独で用いてもよいし、2種以上で用いてもよい。
本発明における体質顔料とは、色調の調整に実質的に寄与しない顔料を意味する。
体質顔料の例としては、マイカ、合成マイカ、タルク、カオリン、セリサイト、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、無水珪酸、酸化アルミニウム、硫酸バリウム等が挙げられる。
体質顔料の平均粒子径は、酸化鉄(C)の平均粒子径と同様にして測定することができる。
体質顔料は、1種単独で用いてもよいし、2種以上で用いてもよい。
本発明におけるパール顔料とは、色相の調整に寄与し、且つ真珠光沢を有する顔料を意味する。
パール顔料としては、市販品を用いることもでき、例えば、ロナフレアバランス ゴールド、トランスプリズマーレッド、ティミロン スーパーシルク MP−1005(以上、メルク(株))、フラメンコシリーズ(BASFジャパン(株))等が挙げられる。
パール顔料の平均粒子径は、酸化鉄(C)の平均粒子径と同様にして測定することができる。
パール顔料は、1種単独で用いてもよいし、2種以上で用いてもよい。2種以上で用いる場合、パール顔料全体が示す反射色の色相角が40°〜80°の範囲になる比率で配合することが好ましい。
本発明の水中油型乳化組成物は、油剤を含むことが好ましい。
油剤としては、例えば、シリコーン油(例えば、ジメチコン、シクロペンタシロキサンなど)、流動パラフィン、ワセリン、パラフィンワックス、スクワラン、ミツロウ、カルナウバロウ、オリーブ油、ラノリン、高級アルコール、脂肪酸、高級脂肪酸、エステル油(例えば、パルミチン酸エチルヘキシル、トリ(カプリル/カプリン酸)グリセリルなど)、セレシン、マイクロクリスタリンワックス、キャンデリラロウ、ジグリセライド、トリグリセライド、パーフルオロポリエーテル、パーフルオロデカリン、パーフルオロオクタン、ホホバ油、ミリスチン酸オクチルドデシル、ジオクタン酸ネオペンチルグリコール等の化粧料に汎用される油分が挙げられる。
油剤は、1種単独で用いてもよいし、2種以上で用いてもよい。
本発明の水中油型乳化組成物は、目的の紫外線の遮断能を得るために、UV−A吸収性粉体(A)以外の紫外線吸収剤及び紫外線散乱剤を含んでいてもよい。
また、紫外線吸収剤としては、例えば、フェニルベンゾイミダゾール−5−スルホン酸及びその塩、フェニレンビスベンゾイミダゾールテトラスルホン酸及びその塩等のベンゾイミダゾール系紫外線吸収剤;ウロカニン酸、ウロカニン酸エチルエステル、2,2−(1,4−フェニレン)ビス−(1H−ベンズイミダゾール−4,6−ジスルホン酸)等を用いてもよい。
紫外線散乱剤としては、その他の粉体の欄にて記載した酸化チタン等の白色顔料を用いることができる。但し、高い紫外線拡散能を有する点から、平均粒子径が、十数nm以上数十nm以下である、微粒子酸化チタン、微粒子酸化亜鉛等が好ましい。
本発明の水中油型乳化組成物は、上記したその他の成分以外に、本発明の効果を損なわない範囲で、更に必要に応じて、その他の添加剤を含有することができる。
その他の添加剤としては、例えば、化粧料に汎用される添加剤が挙げられる。
具体的には、化粧料に使用した際に有用な美容効果(例えば、保湿効果、美白効果、整肌効果等)を示す機能性成分が挙げられる。このような機能性成分としては、例えば、イソノナン酸トリイソデシル等のエモリエント剤;トコフェロール、トコトリエノール等のビタミンEをはじめとするビタミン;コエンザイムQ10等のユビキノン;ヒアルロン酸等の多糖類;セラミド1、セラミド2、セラミド3、セラミド5、セラミド6等の活性セラミド;グルコシルセラミド、ガラクトシルセラミド等のスフィンゴ糖脂質;加水分解コラーゲン、水溶性コラーゲン等のコラーゲン;アセチルヒドロキシプロリン等のアミノ酸、加水分解シロバナル−タンパク;アスタキサンチン、リコピン等のカロテノイドなどが挙げられる。
その他には、例えば、生薬、消炎剤、殺菌剤、制菌剤等の化粧料に汎用される薬剤、乳化剤、乳化安定剤、防腐剤、酸化防止剤、粉体以外の色素、増粘剤、pH調整剤、緩衝剤、香料、無機塩又は有機酸塩、キレート剤、有機溶剤などが挙げられる。
本発明の水中油型乳化組成物の形態は、上述した、UV−A吸収性粉体(A)、化合物(B)、及び酸化鉄(C)を含んでいれば、特に限定されず、適用用途に応じて、適宜選択されればよい。
本発明の水中油型乳化組成物がゲル状である場合、その硬度(25℃における硬度)は、5g以上であることが好ましく、被塗布物へと塗布した際の被塗布物上での垂れ難さの点からは、10g以上がより好ましく、20g以上が更に好ましく、30g以上が特に好ましい。
なお、被塗布物へと塗布した際の伸ばし易さの点からは、本発明の水中油型乳化組成物の硬度は100g以下が好ましく、70g以下がより好ましい。
特に、本発明の水中油型乳化組成物は、ベースメークアップ化粧料(リキッドファンデーション、クリームファンデーション、ゲル状ファンデーション等のファンデーション、化粧下地、BBクリームなど)、ボティ用化粧料等に好適である。
しかしながら、本発明の水中油型乳化組成物は、これらの用途に制限されるものではない。
本発明の水中油型乳化組成物は、目的とする形態に応じて製造方法が選択される。
例えば、本発明の水中油型乳化組成物は、以下の方法にて調製されることが好ましい。
本発明の水中油型乳化組成物の好ましい製造方法は、UV−A吸収性粉体(A)及び酸化鉄(C)を含む粉体成分を用いて油相組成物を調製し、得られた油相組成物と、化合物(B)を含む水相組成物と、を混合し、乳化して乳化物を得る方法である。
水性組成物には、化合物(B)の他、水、多価アルコール、ベタイン等が含まれることが好ましい。
表1及び表2に示す各成分を、表1及び表2に記載の含有量(水中乳化組成物の全量に対する含有割合:質量基準)で用いて、油相組成物及び水相組成物を調製し、得られた油相組成物及び水相組成物を用いて常法により乳化を行い、水中油型乳化組成物を得た。
具体的には、以下のようにして、水中油型乳化組成物を得た。
まず、UV−A吸収性粉体(A)、酸化鉄(C)、及びその他の粉体を含む粉体成分を混合し、予備分散した。
油剤(油剤が複数種であればこれの混合物)に、予備分散した粉体成分を添加して、ディスパーで分散し、油相組成物を得た。
一方、化合物(B)、多価アルコール、及び水を混合し、水相組成物を得た。
得られた油相組成物と水相組成物とを混合し、せん断力の付与及び攪拌を行い、水中油型乳化組成物を得た。
水相組成物を得る際、その他の成分として「(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10−30))クロスポリマー」を更に用いた以外は、実施例1の水中油型乳化組成物の製造と同様にして、実施例4の水中油型乳化組成物を得た。
油相組成物を得る際、有機紫外線吸収剤を更に用いた以外は、実施例1の水中油型乳化組成物の製造と同様にして、実施例11及び実施例12の水中油型乳化組成物を得た。
水相組成物を得る際、多価アルコール及びベタインを用いなかった以外は、実施例1の水中油型乳化組成物の製造と同様にして、実施例13の水中油型乳化組成物を得た。
粉体成分として、UV−A吸収性粉体(A)を用いなかった以外は、実施例1の水中油型乳化組成物の製造と同様にして、比較例1の水中油型乳化組成物を得た。
粉体成分として、酸化鉄(C)を用いなかった以外は、実施例1の水中油型乳化組成物の製造と同様にして、比較例2の水中油型乳化組成物を得た。
水相組成物を得る際、化合物(B)を用いなかった以外は、実施例1の水中油型乳化組成物の製造と同様にして、比較例3の水中油型乳化組成物を得た。
水相組成物を得る際、化合物(B)の代わりに「Lipidure PMB(登録商標)」又は「ペリセア(登録商標) L−30」を用いた以外は、実施例1の水中油型乳化組成物の製造と同様にして、比較例4及び比較例5の水中油型乳化組成物を得た。
粉体成分として、UV−A吸収性粉体(A)の代わりに微粒子酸化チタンを用い、油相組成物を得る際、有機紫外線吸収剤として「4−tert−ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタン」を更に用いた以外は、実施例1の水中油型乳化組成物の製造と同様にして、比較例6の水中油型乳化組成物を得た。
水相組成物を得る際、化合物(B)の代わりに「PEG−20水添ひまし油及びレシチン」又は「(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10−30))クロスポリマー」を用いた以外は、実施例1の水中油型乳化組成物の製造と同様にして、比較例7及び比較例8の水中油型乳化組成物を得た。
上記で得られた実施例1〜実施例13、比較例1〜比較例8の水中油型乳化組成物から分取した各試験試料を用いて、以下の評価を行った。
評価結果を表1及び表2にあわせて示す。
ISO24443のin vitro測定方法に基づき、実施例1〜実施例13、比較例1〜比較例8の各試験試料32.5mgを、PMMAプレート(HELIOPLATE HD6)に均一な厚みに塗布し測定試料を作製した。なお、測定試料はそれぞれ2サンプルずつ作製した。
この測定試料について、SPFアナライザー(Labsphere社のUV−2000S)を用いて、波長400nmにおける透過率を測定し、UV−Aの吸収能の指標とした。また、透過率の値は、2つのサンプルをそれぞれ5箇所(n=5)ずつ測定し、その平均値とした。
波長400nmにおける透過率の値が小さいほど、その波長における光の透過率が低く、UV−A(長波長紫外線)の吸収能に優れることを示す。
評価指標は以下の通りである。
A:波長400nmにおける透過率が40%未満
B:波長400nmにおける透過率が40%以上70%未満
C:波長400nmにおける透過率が70%以上90%未満
D:波長400nmにおける透過率が90%以上
5名の専門評価者に、各試験試料0.2gを手にとり、顔に塗布し、塗布した箇所の肌色について、判断してもらった。
専門評価者が、「肌色にむらがない」と感じた場合には「4」と採点し、「肌色にわずかなむらが見られる」と感じた場合には「3」と採点し、「肌色にややむらが見られる」と感じた場合には「2」と採点し、「肌色のむらが目立つ」と感じた場合には「1」と採点してもらった。
各専門評価者の採点結果を平均した数値を、色むらの評価結果とした。
色むらの評価基準は以下の通りである。
A:3.5以上
B:3.0以上3.5未満
C:2.0以上3.0未満
D:2.0未満
5名の専門評価者に、各試験試料0.2gを手にとり、顔に塗布した後、肌上での垂れ難さについて、判断してもらった。
専門評価者が、「とても垂れ難い」と感じた場合には「4」と採点し、「垂れ難い」と感じた場合には「3」と採点し、「やや垂れ易い」と感じた場合には「2」と採点し、「とても垂れ易い」と感じた場合には「1」と採点してもらった。
各専門評価者の採点結果を平均した数値を、垂れ難さの評価結果とした。
垂れ難さの評価基準は以下の通りである。
A:3.5以上
B:3.0以上3.5未満
C:2.0以上3.0未満
D:2.0未満
各試験試料50gをガラス容器に入れ、キャップをした状態で、25℃で24時間保存した。この25℃で24時間保存した後の各試験試料の硬度を、レオメーター(機種名:FUDOH REHOMETER、(株)レオテック)を用いて測定した。
具体的には、各試験試料に対して、測定温度25℃の条件下、60mm/分の速度で、直径20mmのアダプターの先端を2kgの荷重で20mm挿入したときに測定される応力のピーク値を、硬度の測定値(単位:g)とした。
(UV−A吸収性粉体(A))
・粉体:HXMT−100ZA(4−tert−ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタンを16.8質量%含有、平均一次粒子径:10μm)、テイカ(株)
・スラリー:上記粉体:HXMT−100ZAをシクロペンタシロキサンに加え、ディスパーで分散した分散液(分散剤なし、HXMT−100ZAの含有率40質量%)
・PEG−240/デシルテトラデセス−20/HDI(ヘキサメチレンジイソシアネート) コポリマー:アデカノールGT−700、ADEKA(株)
・ビスステアリルPEG/PPG−8/6(SMDI(メチレンジフェニルジイソシアネート)/PEG−400) コポリマー:アクペック HU タイプC、住友精化(株)
・黄色酸化鉄:OTS−2 YELLOW LLXLO、大東化成(株)
・赤色酸化鉄:OTS−2 RED R−516L、大東化成(株)
・黒色酸化鉄:OTS−2 BLACK BL−100、大東化成(株)
・ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル:ユビナール(登録商標)A Plus Glanular、BASFジャパン(株)
・BG(1,3−ブチレングリコール):1.3ブタンジオール、ダイセル製
・PEG−20水添ひまし油:NIKKOL(登録商標) HCO−20、日光ケミカルズ(株)
・レシチン:レシオンP、大豆由来、理研ビタミン(株)
・(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10−30))クロスポリマー:カーボポール ULTREZ−20、Lubrizol Advanced Materials
・Lipidure−PMB(登録商標):ポリクオタニウム−51の5%水溶液、日油(株)
・ペリセア(登録商標) L−30:ジラウロイルグルタミン酸リシンNaの29%水溶液、旭化成ケミカルズ(株)
また、実施例1〜実施例13の水中油型乳化組成物は、硬度が十分にあり、肌上で垂れ難いことも分かる。
実施例1と実施例9及び実施例10とを比較すると、ベタインを用いることで、調製直後から加速試験後まで色むらの発生がより効果的に抑制されていることが分かる。
[実施例A:リキッドファンデーション]
常法により、下記組成を有するリキッドファンデーションを調製した(全量100質量%)。
〔組成〕 〔含有量(質量%)〕
<油相>
・シクロペンタシロキサン :10.0
・ジメチコン :5.0
・トコフェロール :0.5
・トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル :1.0
・ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル :2.0
・イソステアリン酸 :0.5
・オキアミ抽出物 :0.1
・トマト抽出物 :0.1
・酸化鉄(C):酸化鉄(赤、黄、黒) :適量
・UV−A吸収性粉体(A):HXMT−100ZA :10.0
(テイカ(株)、平均一次粒径10nm)
<水相>
・酸化チタン :5.0
・水酸化アルミニウム :1.0
・化合物(B):PEG−240/デシルテトラデセス−20/HDI(ヘキサメチレンジイソシアネート) コポリマー :1.2
・セスキオレイン酸ソルビタン :1.0
・グリチルリチン酸ジカリウム :0.5
・リン酸−L−アスコルビルマグネシウム :0.1
・水溶性コラーゲン :0.5
・加水分解コラーゲン溶液(魚由来) :0.5
・N−アセチル−L−ヒドロキシプロリン :0.5
・クエン酸 :0.7
・クエン酸ナトリウム :適量
・オリザノール :0.01
・ポリオキシエチレンフィトステロール :0.03
(NIKKOL(登録商標) BPS−20:日光ケミカルズ(株))
・ポリオキシエチレン硬化ひまし油(60E.O.) :0.2
・レシチン :0.1
・香料 :微量
・パラオキシ安息香酸メチル :0.15
・精製水 :残量
Claims (4)
- 酸化チタンの表面の少なくとも一部に波長330nm〜500nmに極大吸収を有する有機紫外線吸収剤を有する粉体、下記一般式(1)で表される化合物、及び酸化鉄を含む水中油型乳化組成物であって、下記一般式(1)で表される化合物の含有量が、水中油型乳化組成物の全量に対して0.5質量%以上である水中油型乳化組成物。
一般式(1)中、R1は炭素数2〜36でm価の炭化水素基を表し、R2及びR4は各々独立に炭素数1〜4で2価の炭化水素基を表し、R3はウレタン結合を有してもよく、直鎖、分岐鎖、又は脂肪族環若しくは芳香環を含むh+1価の炭化水素基を表し、R5は2価の炭化水素基を表し、R6は水素原子又はヒドロキシ基を表す。mは2以上の整数であり、hは1以上の整数であり、k及びnは括弧内の構造の繰り返し数を表し、各々独立に0〜1000の範囲の整数であり、k及びnの両方が0になることはない。 - 粉体における波長330nm〜500nmに極大吸収を有する有機紫外線吸収剤が、4−tert−ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタンを含む請求項1に記載の水中油型乳化組成物。
- 多価アルコール及びベタインからなる群より選択される少なくとも1種の水溶性化合物を更に含む請求項1又は請求項2に記載の水中油型乳化組成物。
- 水溶性化合物がベタインを含む請求項3に記載の水中油型乳化組成物。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015207551A JP6594157B2 (ja) | 2015-10-21 | 2015-10-21 | 水中油型乳化組成物 |
CN201610908914.7A CN107019647B (zh) | 2015-10-21 | 2016-10-18 | 水包油型乳化组合物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015207551A JP6594157B2 (ja) | 2015-10-21 | 2015-10-21 | 水中油型乳化組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017078047A JP2017078047A (ja) | 2017-04-27 |
JP6594157B2 true JP6594157B2 (ja) | 2019-10-23 |
Family
ID=58665626
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015207551A Active JP6594157B2 (ja) | 2015-10-21 | 2015-10-21 | 水中油型乳化組成物 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6594157B2 (ja) |
CN (1) | CN107019647B (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7144356B2 (ja) * | 2019-04-26 | 2022-09-29 | 富士フイルム株式会社 | 水性透明ゲル状組成物 |
JP2020186180A (ja) * | 2019-05-10 | 2020-11-19 | テイカ株式会社 | 複合粉体およびこれを用いた化粧料 |
CN110075007B (zh) * | 2019-06-06 | 2022-03-22 | 广州微肽生物科技有限公司 | 具有防水、改善皮肤弹性的水包油防晒产品及其制备方法 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2858224B1 (fr) * | 2003-08-01 | 2006-03-03 | Oreal | Emulsions photoprotectrices huile-dans-eau contenant des agents tensioactifs gemines et des polymeres associatifs |
KR20170119750A (ko) * | 2008-05-06 | 2017-10-27 | 바스프 에스이 | 화장품 제제의 레올로지 변형 수단으로서의 폴리우레탄 |
JP2012121810A (ja) * | 2009-02-26 | 2012-06-28 | Tayca Corp | 紫外線吸収能を有する有機系化合物複合粉体及びその製造方法並びにそれらを配合した化粧料 |
WO2014185317A1 (ja) * | 2013-05-15 | 2014-11-20 | 富士フイルム株式会社 | 水中油型化粧料 |
-
2015
- 2015-10-21 JP JP2015207551A patent/JP6594157B2/ja active Active
-
2016
- 2016-10-18 CN CN201610908914.7A patent/CN107019647B/zh active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2017078047A (ja) | 2017-04-27 |
CN107019647A (zh) | 2017-08-08 |
CN107019647B (zh) | 2021-03-26 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US10449126B2 (en) | Oil-in-water emulsion | |
EP2823807B1 (en) | Sunscreen composition | |
US9668949B2 (en) | Colour changing composition in O/W emulsion form | |
JP6795091B2 (ja) | 粉体の疎水化度の解析方法 | |
EP2493574B3 (en) | Makeup and/or care composition containing pigments coated with a fluoro compound and a vinyl polymer containing a carbosiloxane dendrimer-based unit | |
JP5260060B2 (ja) | 微粒子酸化チタン分散物及びそれを含む化粧料 | |
JP7337794B2 (ja) | 双性界面活性剤及び親油性ポリマーを含有する化粧用エマルジョン | |
JP6594157B2 (ja) | 水中油型乳化組成物 | |
EP2474300B1 (en) | Composition for cosmetic preparation having ultraviolet shielding effect and sebum solidifying ability, and cosmetic preparation | |
EP2823805B1 (en) | Color changing composition in O/W emulsion form comprising a gemini surfactant | |
JP6758033B2 (ja) | メイクアップ化粧料 | |
EP2301519A1 (en) | Ultraviolet absorbing composition | |
JP3843627B2 (ja) | 日焼け止め化粧料 | |
JP2018199653A (ja) | 化粧料 | |
DE102008060656A1 (de) | Kosmetische Formulierung mit neuartigen Silsesquioxan Wachsharzen | |
EP2181698A2 (de) | Kosmetische Formulierung mit Siloxanelastomeren und partikulären Stoffen | |
EP2114354A1 (de) | Lichtschutzzubereitung mit einer kombination von mikropigmenten | |
JP6254058B2 (ja) | 皮膚外用剤 | |
JP6920094B2 (ja) | 固形化粧料 | |
JP7464363B2 (ja) | 化粧料 | |
EP2179721A1 (de) | Kosmetische Formulierung mit neuartigen Siloxanelastomeren | |
EP4062896A1 (en) | Glycerin dispersion and cosmetic | |
WO2023127937A1 (ja) | 水中油型乳化化粧料 | |
EP4005551A1 (en) | Hydrophilized inorganic powder and cosmetic preparation containing said hydrophilized inorganic powder | |
FR3130596A1 (fr) | Composition cosmétique et/ou dermatologique comprenant au moins une mérocyanine et au moins de l’acide ascorbique et/ou l’un de ses dérivés |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20180223 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20181226 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20190129 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20190327 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20190903 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20190924 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6594157 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |