JP6593774B2 - ゴム材料の自動貼り付け装置 - Google Patents
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空気入りタイヤの製造工程において、ライナーが貼り付けられたゴム材料をドラム上に貼り付けるゴム材料の自動貼り付け装置であって、
前記ライナーが貼り付けられた前記ゴム材料を、前記ライナーを上面にして押圧することにより前記ドラム上に貼り付ける押えローラーと、
前記押さえローラーの下流側に設けられており、前記ドラム上に貼り付けられた前記ゴム材料から前記ライナーを引き剥がす位置を規定する先端ガイドと、
前記先端ガイドの下流側に設けられており、前記ライナーを牽引することにより前記ライナーを前記引き剥がす位置から引き剥がして搬送する一対の剥離ローラーと、
前記剥離ローラーで牽引することにより搬送されてきた前記ライナーを巻き取って回収する巻き取り装置とを備え、
前記ゴム材料にはバーコードが貼り付けられており、先行して前記ドラムに既に貼り付けられた被貼り合わせ材料にもバーコードが貼り付けられており、
前記ゴム材料のバーコードと前記被貼り合わせ材料のバーコードとを照合し、一致しない場合には前記ゴム材料の貼り付けを行わない制御を行う制御手段を備えていることを特徴とすることを特徴とするゴム材料の自動貼り付け装置である。
前記押えローラーがスポンジ製であることを特徴とする請求項1に記載のゴム材料の自動貼り付け装置である。
前記先端ガイドを前記ゴム材料の貼付け位置に自動で移動させる先端ガイド自動移動機構を有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のゴム材料の自動貼り付け装置である。
前記剥離ローラーの回転がサーボモータにより制御されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のゴム材料の自動貼り付け装置である。
前記巻き取り装置がエアーにより駆動されることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の自動貼付け装置である。
前記巻き取り装置の回転数を検出する回転数検出センサーと、
一回のゴム材料の貼り付けで検出された前記巻き取り装置の回転数が所定の回転数に到達しない場合、前記ドラムの回転を停止させるドラム停止機構とを備えていることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載のゴム材料の自動貼り付け装置である。
巻き出されるゴム材料の巻物の直径を検出する直径検出センサーと、
検出された前記巻物の直径が所定の大きさ以下と検出されたとき、前記ゴム材料の巻き出しにブレーキを掛けるブレーキ機構と
を備えていることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載のゴム材料の自動貼り付け装置である。
(1)ゴム材料の自動貼り付け装置の概要
本実施形態のゴム材料の自動貼付け装置は、ライナーが貼り付けられたゴム材料をドラム上に貼り付ける際、ゴム材料からライナーを剥離させ、剥離させたライナーを巻き取って回収することを自動的に行う。
図1は本発明の一実施の形態に係るゴム材料の自動貼り付け装置の構成を示す図である。図1に示すように、ゴム材料の自動貼り付け装置1は、先端ガイド2と、押さえローラー3と、ライナー剥離部5と、ライナー回収部6と、制御部(図示せず)とを備えている。なお、8はライナーであり、9は先行してドラム10に貼り付けられた被貼り合わせ部材である。
押さえローラー3は、ライナー8が貼り付けられたゴム材料12を所定の圧力でドラム10側に押圧する。ゴム材料12の貼り付け中、押さえローラー3および先端ガイド2は、ドラム10の軸方向に一緒に移動し、ゴム材料12をドラム10の軸方向に順次貼り付ける。押さえローラー3にはスポンジ製のローラーが用いられる。スポンジ製のローラーは、押圧中に変形してゴム材料12を適切な圧力で押圧できるため、貼り付けに際してゴム材料の蛇行をより確実に抑制できる。
先端ガイド2は、汎用モータ(図示省略)とエンコーダー(図示省略)とを組み合わせた駆動装置(図示せず)によりドラム10に対して接近または離間すると共に、ドラム10の軸方向を自在に移動する。先端ガイド2は、貼り付け中、押さえローラー3の下流側近傍に位置し、押さえローラー3およびコンベア(図示せず)と一緒にドラム10の軸方向に沿って移動する。これにより、所定の貼り付け位置でゴム材料12を押さえ、ゴム材料12がドラム10から剥離するのを防止すると共に、ライナー8の引き剥がし位置を規定することができる。
ライナー剥離部5は、ライナー回収部6によるライナー8の剥離回収を補助する一対の剥離ローラー50a、50bと、剥離ローラー50a、50bを回転駆動させるサーボモータ51とから構成されている。剥離ローラー50a、50bは、先端ガイド2の下流側上方に設けられており、先端ガイド2の先端でゴム材料から剥がされたライナー8を牽引して、ライナー回収部6へと搬送する。そして、ライナー剥離部5も、貼り付け中に先端ガイド2と一緒にドラム10の軸方向を移動する。
ライナー回収部6は、剥離ローラー50a、50bを経由して搬送されて来たライナー8を、エアーを駆動源として回転するライナー巻き取り装置62に回収する。なお、ライナー回収部6には、ライナー巻き取り装置62の回転を検出し回転数をカウントする回転数検出センサー63が備えられている。回転数検出センサー63で検出された回転数は、制御部に送信される。
制御部は、上位パソコンやタッチパネル(図示省略)を備えており、駆動装置、サーボモータ51およびライナー巻き取り装置62の作動を制御する。
ゴム材料12は、ライナー8が貼り付けられた状態で、直径300mm程度のロールに巻かれており、図外のサービサーに供給されて巻き出される。ロールから巻き出されたゴム材料12は、コンベアでドラム10に搬送され、押さえローラー3で押圧されてドラム10上に貼り付けられる。
次に、本実施の形態に係るゴム材料の自動貼り付け装置の制御方法を説明する。
本工程においては、ゴム材料12の貼り付けを開始する前に先端ガイド2の位置の調整を行う。この先端ガイド2の調整は以下のように自動で行う。
本工程においては、ライナー8が貼り付けられたゴム材料12を、ライナー8を上面にして押さえローラー3で押圧してドラム10上に先に貼り合わせされた被貼り合わせ部材9の上に自動的に貼り付ける。
本工程においては、先端ガイド2の下流側に設けられている一対の剥離ローラー50a、50bにより、ライナー8を牽引することによりライナー8を引き剥がす位置から自動的に引き剥がし搬送する。
例えば、4輪レース用タイヤ成形装置でBESを貼り付ける場合、貼付け速度は通常4.0m/minに設定する。この場合、剥離ローラー50a、50bの表面速度は、貼り付け速度(ドラム10回転の表面速度)の80%である3.2m/minが最適である。
ゴム材料12を貼り付ける際のドラム10の回転の表面速度は、4.0m/minとし、剥離ローラー50a、50bの表面速度がドラム10の回転の表面速度に対して80%になるようにサーボモータ51の回転速度を設定することが最も好ましい。即ち、剥離ローラー50a、50bを80%を超える速度で回転させるとライナー8にテンションが掛かり切れてしまい、逆に80%未満に設定するとゴム材料12とライナー8を剥離できない状態のまま貼付けが終了してしまうため、ライナー8を回収できなくなる恐れがある。
また、ゴム材料12の貼付け開始の際、ドラム10の回転とライナー剥離部5のサーボモータ51の加速時間は例えば0.5sで統一する必要がある。このようにサーボモータ51とドラム10の回転速度を設定することにより、同期制御が可能となり、ライナー8を剥離しながらゴム材料12を確実でかつ安定して貼り付けることができる。
本工程においては、ゴム材料12から剥離された後、剥離ローラー50a、50bに牽引されて搬送されてきたライナー8をライナー巻き取り装置62により巻き取って自動的に回収する。
本実施の形態においては、ライナーの回収において設備異常が生じた際に、ドラム10の回転を自動的に停止させるドラム停止機構が設けられている。
また、本実施の形態においては、巻き出されるゴム材料の巻物の直径を直径検出センサーにより検出し、この検出結果に基づいてゴム材料12の巻き出しにブレーキを掛けることができるように構成されている。
以上のように、本実施の形態によれば、押さえローラーを用いてゴム材料をドラムへ貼り付ける工程、ゴム材料からライナーを剥離する工程、剥離されたライナーを回収する工程を順次自動で行うことができる。この結果、作業者の技量に左右されることなく所定の品質での材料の貼付けが可能となる。
2 先端ガイド
3 押さえローラー
5 ライナー剥離部
6 ライナー回収部
8 ライナー
9 被貼り合わせ部材
10 ドラム
12 ゴム材料
50a、50b 剥離ローラー
51 サーボモータ
62 ライナー巻き取り装置
63 回転数検出センサー
Claims (7)
- 空気入りタイヤの製造工程において、ライナーが貼り付けられたゴム材料をドラム上に貼り付けるゴム材料の自動貼り付け装置であって、
前記ライナーが貼り付けられた前記ゴム材料を、前記ライナーを上面にして押圧することにより前記ドラム上に貼り付ける押えローラーと、
前記押さえローラーの下流側に設けられており、前記ドラム上に貼り付けられた前記ゴム材料から前記ライナーを引き剥がす位置を規定する先端ガイドと、
前記先端ガイドの下流側に設けられており、前記ライナーを牽引することにより前記ライナーを前記引き剥がす位置から引き剥がして搬送する一対の剥離ローラーと、
前記剥離ローラーで牽引することにより搬送されてきた前記ライナーを巻き取って回収する巻き取り装置とを備え、
前記ゴム材料にはバーコードが貼り付けられており、先行して前記ドラムに既に貼り付けられた被貼り合わせ材料にもバーコードが貼り付けられており、
前記ゴム材料のバーコードと前記被貼り合わせ材料のバーコードとを照合し、一致しない場合には前記ゴム材料の貼り付けを行わない制御を行う制御手段を備えていることを特徴とすることを特徴とするゴム材料の自動貼り付け装置。 - 前記押えローラーがスポンジ製であることを特徴とする請求項1に記載のゴム材料の自動貼り付け装置。
- 前記先端ガイドを前記ゴム材料の貼付け位置に自動で移動させる先端ガイド自動移動機構を有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のゴム材料の自動貼り付け装置。
- 前記剥離ローラーの回転がサーボモータにより制御されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のゴム材料の自動貼り付け装置。
- 前記巻き取り装置がエアーにより駆動されることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の自動貼付け装置。
- 前記巻き取り装置の回転数を検出する回転数検出センサーと、
一回のゴム材料の貼り付けで検出された前記巻き取り装置の回転数が所定の回転数に到達しない場合、前記ドラムの回転を停止させるドラム停止機構とを備えていることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載のゴム材料の自動貼り付け装置。 - 巻き出されるゴム材料の巻物の直径を検出する直径検出センサーと、
検出された前記巻物の直径が所定の大きさ以下と検出されたとき、前記ゴム材料の巻き出しにブレーキを掛けるブレーキ機構と
を備えていることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載のゴム材料の自動貼り付け装置。
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