JP6592800B2 - 成型物を成型するシステム - Google Patents

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Description

本発明は、粉体が液滴により結合されることにより成型される成型物を成型するシステムに関するものである。
特許文献1には、粉体及び液剤等の供給をシンプルな機構により実現することができる3次元造形装置、及びこれにより得られた造形物を提供することが記載されている。このため、特許文献1においては、粉体を貯留する造形ボックスを有する造形ユニットの移動
により、造形ボックスが所定の位置まで移動すると、インクジェットヘッドが、ヘッド駆動コントローラの制御に応じてインクの吐出を開始する。これにより、造形ステージ上に堆積された1層分の粉体層の所定の選択領域に、硬化層が形成されていく。造形ユニットが供給ユニット及びインクジェットヘッドに対して移動するので、供給ユニット及びイ
ンクジェットヘッドが、Y方向に移動しなくても粉体の供給及びインクの吐出を行うことができる。
特開2010−208069号公報
粉体を使用した成型物を効率的に成型できるシステムが求められている。
本発明の一態様は、粉体が液滴により結合されることにより成型される第1の層を含む成型物を成型するシステムである。このシステムは、成型物を支持するベースと、少なくとも1つの開口を含むパターニングユニットと、パターニングユニットとベースとを相対的に位置合わせするユニットと、ベース上にパターニングユニットの開口を介して粉体を供給する粉体供給ユニットと、ベース上のパターニングユニットの開口内の領域に液滴を吐出する吐出ユニットとを有する。
このシステムにおいては、ベースに対し位置合わせされたパターニングユニットの開口を介して粉体供給ユニットにより供給された粉体がベース上に積層される。したがって、パターニングユニットの開口により粉体を、成型物の第1の層に近い形状になるようにベース上に積層し、パターニングできる(予備成型、第1のパターニング、第1のパターニング工程)。次に、吐出ユニットにより開口内の領域に液滴を吐出することにより、成型物の第1の層に近い形状にパターニングされた粉体の層を、精度よく吐出された液滴により、所望の第1の層の形状にパターニングできる(本成型、第2のパターニング、第2のパターニング工程)。
したがって、このシステムを用いることにより、1つの層が2段階で成型され、第1の段階において、粉体をパターニングユニットの開口を介してベース上に積層して予備成型することにより、粉体を供給する領域を限定でき、供給に要する時間を短縮できるとともに粉体の無駄を抑制できる。したがって、成型に要する時間(タクトタイム)を短縮でき、さらに、粉体の使用量を削減できる。また、開口内に供給されず、パターニングユニット上に残った粉体を回収しやすいというメリットもある。
このシステムは、粉体供給ユニットと吐出ユニットとがパターニングユニットの上を一次元または二次元に移動することが望ましい。粉体供給ユニットおよび吐出ユニットは同期して動いてもよく、粉体供給ユニットを開口と第1のホームポジションとの間で移動する第1の移動ユニットと、吐出ユニットを開口と第2のホームポジションとの間で移動する第2の移動ユニットとを有していてもよい。粉体供給ユニットと吐出ユニットとを別々に動かした方がそれぞれのユニットの自由度が増す。第1のホームポジションと第2のホームポジションとは、開口に対し、異なる方向に配置されていてもよく、粉体供給ユニットと吐出ユニットとを同じ面内に配置しやすい。
このシステムは、1つの開口に異なる粉体を供給する複数の粉体供給ユニットを有していてもよい。パターニングユニットは複数の開口を含んでもよく、位置合わせするユニットは、ベースを複数の開口に順番に位置合わせする第3の移動ユニットを含み、当該システムは、複数の開口のそれぞれを介して同一または異なる粉体を供給する複数の粉体供給ユニットを含んでもよい。同一または異なる複数の層を含む成型物を効率的に成型できる。
パターニングユニットに設けられる複数の開口は、ジグザグに配置されてもよく、直線または円周に沿った第1の方向に沿って並んで配置されていてもよい。複数の開口に対してベースを相対的に移動する第3の移動ユニットが簡易になる。また、複数の粉体供給ユニットのそれぞれの第1のホームポジションを対応する開口に対し第1の方向に対して交差する方向に配置することによりシステムの構成が簡易になり小型化しやすい。
このシステムは複数のベースを含み、それらを複数の開口に位置合わせする第3の移動ユニットを含んでもよい。パイプライン方式で複数の成型物を製造できるのでスループットを向上でき、成型物の生産性の向上に寄与できる。
このシステムは、ベースに供給された粉体を、開口を介して押圧する押し型ユニットをさらに有していてもよい。押し型ユニットにより紛体に圧力をかけて押しつぶした後に、液滴を吐出することにより成型品の硬度を上げる効果が期待できる。
さらに、このシステムは、パターニングユニットおよび/またはベースから、粉体を回収するユニットを有してもよい。成型物を形成しない余剰に供給された粉体を回収して、再利用しやすい。
成型物の第1の層は、第1の外周を備え、パターニングユニットの開口は第1の外周を囲う第1の内周を備え、吐出ユニットは、開口内の第1の外周内に液滴を吐出するものであってもよい。第1の内周の直径または対角長riと第1の外周の直径または対角長roとは、以下の条件(1)または条件(2)を満たすことが望ましい。
1<ri/rо<1.2・・・(1)
0.2mm<ri−ro<10mm・・・(2)
条件(1)の比率(ri/rо)の上限は、1.15であることが好ましく、1.1であることがさらに好ましい。比率(ri/rо)の下限は、1.02であることが好ましく、1.05であることがさらに好ましい。また、条件(2)の差分(ri−ro)は、6mm(片側3mm)以下であることが好ましく、4mm(片側2mm)以下であることがさらに好ましく、2mm(片側1mm)であることがさらに好ましい。ただし、rоが3mm以下と小さいときには差分(ri−ro)は0.1mm以上2mm以下が望ましい。成型物を形成しない粉体の量をさらに低減できるとともに、完成した成型物をベースから崩れにくい状態で取り出すことができる。
吐出ユニットは、同一の開口内に、異なる種類の液滴を吐出する複数のヘッドを含んでもよい。同一の開口に供給される粉体により液滴の濃度や成分を変えたり、第1の層の領域(場所、位置)により液滴の濃度や機能成分、色材成分などを変更することにより各層の強度や粒径、含有成分、色などの特性を自由に制御できる。
吐出ユニットは、第1の層の外周領域とその外周領域の内側の領域とに異なる密度で液滴を吐出するヘッドを含んでいてもよい。たとえば、外側(外郭)が硬く、内部が軟らかい成型物を成型できる。吐出ユニットの一例は、ピエゾインクジェット、バブルインクジェット、静電インクジェット、音波式インクジェットのいずれかまたは複数を含むものである。
このシステムで成型される成型物の一例は錠剤である。紛体を液滴で結合させることにより成型されるものであれば、他の成型物であってもこのシステムにより成型できる。
本発明の他の態様の1つは、上記のいずれかに記載のシステムにより成型された錠剤である。高価な粉体の使用量を低減できるとともに、粉体を回収して、再利用することができる。
本発明の異なる他の態様の1つは、上記のシステムを用いて成型物に含まれる少なくとも1つの層を成型する方法であり、以下のステップおよび工程を有する。
1.パターニングユニットとベースとを相対的に位置合わせすること。
2.粉体供給ユニットにより、ベース上にパターニングユニットの開口を介して粉体を供給する第1のパターニング工程。
3.吐出ユニットにより、ベース上のパターニングユニットの開口内の領域に液滴を吐出する第2のパターニング工程。
位置合わせすることは、複数の開口に対しベースを順番に位置合わせすることを含むものであってもよい。
第2のパターニング工程は、成型物の外周領域とその外周領域の内側の領域とに異なる密度で、または異なる液滴を吐出することを含んでいてもよい。成型物の一例は複数層を含む錠剤である。
本発明のさらに異なる他の態様の1つは、少なくとも1つの層を含む成型物の製造方法である。この製造方法は、上記に記載の方法により少なくとも1つの層を成型することを含む。
システムの全体の概略構成を示す平面図。 システムの全体の概略構成を示す断面図。 システムにより成型物を成型する過程を示すフローチャート。 システムにより成型物を形成する様子を模式的に示す断面図であり、図4(a)はベースを開口に位置合わせする様子を示し、図4(b)はベースのテーブルを開口に挿入した様子を示し、図4(c)は粉体供給ユニットが粉体を供給する様子を示し、図4(d)は、押し型ユニットにより押圧する様子を示し、図4(e)は吐出ユニットが液滴を吐出する様子を示し、図4(f)は粉体を回収する様子を示している。 描画パターンの一例を示す図。 描画パターンの他の例を示す図。 描画パターンの異なる他の例を示す図。
図1に、システムの全体の概略構成を平面図により示している。図1は、図2のI−I線により示している。図2に、システムの全体の概略構成を図1のII−II線から見た断面図により示している。このシステム1は、粉体が液滴により結合されることにより成型される複数の層11を含む成型物10を成型するシステムであり、3次元造形システム(3次元造形装置)などと呼ばれるものである。
この成型システム(成型装置)1により成型および製造される成型物10の一例は錠剤である。錠剤の原料となる粉体としては、錠剤10の有効成分となる薬に対して、乳糖(Pharmtose)やスターチ(でんぷん)などを添加した粉末状、顆粒状のものを挙げることができる。添加材としてスターチを用いることにより、錠剤10は水などの液体に入れると崩壊しやすくなる。また、粉体に滴下する液滴は、粉体を結合するバインダーとして機能するものであり、水やアルコールなどの液体にでんぷん、ゼラチン、糖、セルロースなどを溶解させた溶液を挙げることができる。これらの液体は、一般的に錠剤の製造に使用されものであってもよい。なお、粉体に予め滴下する液と反応する成分をコーティングや混練しておいても良い。
このシステム1は、それぞれ成型物10を支持する複数のベース(造形テーブル)50a〜50eと、複数の開口21a〜21dを含むパターニングユニット20と、複数のベース50a〜50eと複数の開口21a〜21dを含むパターニングユニット20とを相対的に動かして順番に位置合わせするユニット(第3の移動ユニット)55と、パターニングユニット20と位置合わせされたそれぞれのベース50a〜50e上に、パターニングユニット20の開口21a〜21dを介して粉体8を供給する複数の粉体供給ユニット30a〜30dと、開口21a〜21d内の粉体が供給された領域、すなわち、開口21a〜21dによりそれぞれ囲われる領域Fに液滴を吐出する吐出ユニット(液滴吐出ユニット、ピエゾ方式やバブル方式、静電方式、音波式等からなるインクジェットユニット)40と、これらパターニングユニット20、ベース50a〜50e、粉体供給ユニット30a〜30dおよび吐出ユニット40などを制御する制御ユニット90とを含む。なお、以降において複数の開口21a〜21dのいずれかを代表して示す場合は開口21と記載することがある。ベース50a〜50eにおいても同様にベース50と示すことがある。その他の複数の構成要素についても同様である。
本実施例においては、パターニングユニット20は、直線(第1の方向)7に沿って並んだ4つの円形(円筒状)の開口21a〜21dを含む。それぞれのベース50a〜50eは、それぞれの開口21a〜21dに位置合わせされた後に開口21a〜21dのそれぞれに挿入される円形(円柱状)のテーブル(造形テーブル)51を含み、テーブル51が開口21a〜21dの内部で上下に移動する。4つの粉体供給ユニット30a〜30dは、4つの開口21a〜21dのそれぞれに対応するように配置されており、ホームポジションP1と開口21a〜21dとの間を動く粉体供給ヘッド(粉体ヘッド)31をそれぞれ含む。吐出ユニット40は、ホームポジションP2から開口21a〜21dが並んだ直線7に沿って動き、これら4つの開口21a〜21dに順番に液滴を吐出する吐出ヘッド41を含む。さらに、システム1は、パターニングユニット20のそれぞれの開口21a〜21dに対して順番に位置合わせされる5つのベース(造形テーブル)50a〜50eを含む。
システム1は、それぞれのベース50a〜50eに供給された粉体8を、位置合わせされたそれぞれの開口21a〜21dを介して押圧する4つの押し型ユニット60を含む。それぞれの押し型ユニット60は、開口21に挿入される円形(円柱状)のプレスヘッド(金型、上型)61と、プレスヘッド61をホームポジションP3と開口21との間で上下に動かす駆動ユニット(アクチュエータ)65とを含み、開口21内においてプレスヘッド61とテーブル51とによりテーブル51の上に供給された粉体8がプレスされる。
システム1は、さらに、パターニングユニット20の各開口21a〜21dに対応した位置に配置された4つの粉体回収ユニット70を含む。粉体回収ユニット70の一例は、粉体8を吸引して回収する機構(粉体吸引機構)である。4つの粉体供給ユニット30a〜30dは、4つの開口21a〜21dのそれぞれに対応するように配置されているので、それぞれの粉体供給ユニット30a〜30dにより粉体8が供給および積層されるエリアAはそれぞれの開口21a〜21dの内部とその近傍に限定される。したがって、各開口21a〜21dに対応した粉体回収ユニット70を設けることにより、粉体供給ユニット30a〜30dから供給される粉体8の種類が異なる場合であっても、1層成型ごとに、造形に使用されずにパターニングユニット20および造形テーブル51の上に残った粉体8をそれぞれ回収できる。したがって、システム1で複数種類の粉体8を取り扱う際にも、それぞれの粉体8が混ざり合う前にそれぞれの粉体8を個別に回収でき、パターニングユニット20および造形テーブル51上の粉体8の再利用が可能になる。粉体回収ユニット70を設けることは、特に超音波振動などを用いたふるい形式により開口21の上から粉体8を供給するタイプの粉体供給ユニット30の場合に有効である。
制御ユニット(制御装置)90は、CPUおよびメモリを含み、それぞれのベース50を移動してパターニングユニット20のそれぞれの開口21に位置合わせする機能91と、位置合わせされた開口21にベース50のテーブル51を挿入して高さを調整する機能92と、パターニングユニット20の開口21に位置合わせされたベース50、具体的には開口21に挿入されたテーブル51の上の開口21により囲まれた領域Fに、粉体供給ユニット30により粉体8を供給して第1のパターニングを行う機能93と、開口21内の領域Fに吐出ユニット40により液滴9を吐出して第2のパターニングを行う機能94と、粉体回収ユニット70により粉体8を回収する機能95とを含む。
第2のパターニングを行う機能94は、吐出ユニット40がインクジェットとしての機能を有するので、その機能を用いてオンデマンドで液滴9を吐出して、場所により液滴9の吐出密度(解像度)を制御したり、吐出する液滴の種類を制御したりする機能(液滴制御機能)96を含んでいてもよい。
図3に、このシステム1で成型物10を成型する過程を、1つのベース50に着目して示している。また、図4に各ステップを1つのベース50に着目して拡大して示している。図3に示すように、このシステム1においては、パターニングユニット20と粉体供給ユニット30と、吐出ユニット40により、二段階のパターニングを行い、1つの層11を成型する。
まず、ステップ81(図4(a))において、パターニングユニット20とベース50とを相対的に位置合わせする。このシステム1においては、パターニングユニット20がシャーシ2に固定されており、位置合わせする機能91が、第3の移動ユニット55によりベース50を移動することにより位置合わせする。さらに具体的には、パターニングユニット20の何れかの開口21と、ベース50(テーブル51)とを位置合わせする。
ステップ82(図4(b))において、高さ調整する機能92が、ベース50のテーブル51を位置合わせされた開口21に挿入する。機能92は、テーブル51を開口21に挿入する前に、第3の移動ユニット55により、開口21の形状とテーブル51の形状とを合わせたり、開口21とテーブル51の上にすでに成型された成型品10の部分(積層体)13とを位置合わせしたり、円筒形で外周形状は同じでも、成型品10の偏りをなくしたり、あるいは偏りを設けるために、テーブル51を適当な角度で回転させてもよい。
次に、ステップ83(図4(c))において、ベース50上(テーブル51上)にパターニングユニット20の開口21を介して粉体供給ユニット30により粉体8を供給する(第1のパターニング工程)。第1のパターニングを行う機能93により、第1のパターニング工程において、粉体8を、パターニングユニット20を用いてパターニング(予備成型)することにより、粉体8を無駄に供給することを抑制できるので、供給時間(タクトタイム)を削減でき、粉体8の浪費も削減でき、さらに粉体8の回収に係る時間も削減できる。
開口21を備えたパターニングユニット(マスク)20を用いて粉体8をパターニングする精度は、インクジェットにより液滴を吐出して成型する精度と比較すると低い。したがって、開口21のサイズ、本例においては直径(第1の内周22の直径)riは、成型される層(第1の層)11の直径(第1の外周12の直径)roより大きいことが望ましく、上述した条件(1)または(2)を満足することが望ましい。本例の比率(ri/ro)は1.1である。
また、開口21に粉体8を確実に振り込むために、粉体供給ユニット30の粉体供給ヘッド31は、パターニングユニット20の開口21を中心に、一辺の長さL1が直径riに対して比L1/riが1.1の四角形の領域Aに粉体8を供給している。比率(L1/ri)と差分(L1−ri)とは以下の条件(3)または(4)を満足することが望ましく、隣接する領域Aとの間で粉体8が交じり合わない適当な間隔が確保できる面積(領域)であることが望ましい。
1.0<L1/ri<1.2・・・(3)
0.2mm<L1−ri<10mm・・・(4)
条件(3)の比率(L1/ri)の上限は、1.15であることが好ましく、1.1であることがさらに好ましい。比率(L1/ri)の下限は、1.02であることが好ましく、1.05であることがさらに好ましい。また、条件(4)の差分(L1−ri)は、6mm(片側3mm)以下であることが好ましく、4mm(片側2mm)以下であることがさらに好ましく、2mm(片側1mm)であることがさらに好ましい。ただし、riが3mm以下と小さいときには差分(L1−ri)は0.1mm以上2mm以下が望ましい。
粉体供給ヘッド31が粉体8を供給する形状(面積)は四角形であってもよく、円形であってもよく、その場合のL1は直径に対応する。また、開口21も内周形状は円形であってもよく、楕円、四角形であってもよく、その他の多角形であってもよく、第1の層11の外周形状16も円形であってもよく、楕円、四角形であってもよく、その場合の代表的な長さは開口21と第1の層11の外周形状16とを対比できる長径、対角長などである。
粉体供給ヘッド31は、開口21を含む粉体エリアAに超音波振動などを用いたふるい形式(篩タイプ)により開口21の上方から粉体8を供給する(振り下ろす、振りかける)タイプであってもよく、ローラーやスキージなどにより開口21に対して右左方向(X軸方向)または前後方向(Y軸方向)に粉体8を均して平面状に供給するタイプでも良く、粉体8の別の供給方法としてはシャッター等により粉の容器の供給口を開閉するタイプや一定量の粉をスキージやローラーにより掻き出す機構等であってもよい。ふるい形式の場合は、供給する粉体8の範囲を制御しやすく、第1の層11の高さ(厚み)は、供給する粉体8の吐出量で制御できる。一方、平面状に均すタイプの場合、ローラーなどにより粉体8を開口21に均す(埋め込む、入れ込む)ように供給するため、供給される粉体8の量は、第1の内周22のサイズriおよびパターニングユニット20の上面23からベース50までの深さ(位置)で規定され、第1の層11の高さ(厚み)は、上面23から積層体13までの高さを第3の移動ユニット55により調整することにより制御される。粉体8を均して供給するタイプの場合、それぞれの粉体供給ユニット30と対になるように、ローラーやスキージで均されて開口21に埋め込まれなかった余剰の粉体8を回収するユニットを備えていてもよい。粉体供給ヘッド31から供給された余剰の粉体8をそれぞれのエリアAから個別に回収でき、それらを再利用できる。
ステップ84(図4(d))において、押し型ユニット60の押し型(プレスヘッド)61が駆動ユニット65により下降され、開口21を介してテーブル51に供給されて予備成型された粉体8の層11が、テーブル51を下型とし、プレッシャーヘッド(プレスヘッド)61を上型として圧縮(プレス)される。この圧縮プロセスで所定の厚みが得られるように、ステップ83において供給により積層される厚みが決定される。このシステム1においては、各層毎に圧縮プロセスを入れたり、入れなかったり、さらに、圧縮率を変えたりすることが可能であり、層単位で粉体8の密度を調整することが可能である。ステップ84を行わない構成としてもよい。
ステップ85(図4(e))において、吐出ユニット40により、ベース50上のパターニングユニット20の開口21内の領域Fに(具体的には開口21に挿入されたテーブル51上の領域)に液滴9を吐出する(第2のパターニング工程)。高精度で液滴9を吐出できるインクジェット方式の吐出ヘッド41を用い、第2のパターニングを行う機能94は、設定された描画パターンにしたがって、層11の最終形状(第1の外周12)16をパターニングする。したがって、精度の高い外周形状16を備えた層11およびそれらを備えた製品10を製造できる。
図5に、描画パターン(吐出パターン)の一例を示している。吐出ユニット40は、同一の開口21内に、異なる液滴を吐出する複数の吐出ヘッド41を含んでいてもよく、図5においては、2つの吐出ヘッド41aおよび41bを含む。吐出ヘッド41aおよび41bは、粉体8に対する硬化率(結合率)が異なる吐出液をそれぞれのタンク43に収納しており、吐出ヘッド41aは硬化率の高い液滴9を吐出し、吐出ヘッド41bは硬化率の低い液滴9を吐出する。
制御ユニット90の液滴制御機能96は、成型物(錠剤)10の外周領域14が硬く、その外周領域の内側の領域(内周領域)15が軟らかくなるように作成(プログラミング)された描画パターン(画像パターン)DPにしたがって、吐出ヘッド41aおよび41bが吐出する液滴9をそれぞれ制御する。吐出ヘッド41aは、描画パターンDPにしたがって、第1の層11の外周領域14に硬化率の高い液滴9を吐出し、吐出ヘッド41bは内周領域15に硬化率の低い液滴9を吐出する。このようにして、外周領域14が硬く、内周領域15が軟らかくなるように成型された第1の層11の第2のパターニングが行わる。
描画パターンDPにしたがってこれを複数層繰り返すことにより、外周領域14がある程度硬いことにより取り扱いが容易でありながら、外郭(外周領域、外側)14が体内の目的の個所で溶ける(崩れる、溶解する)ことにより、成型物10の軟らかい内部(内周領域)15が即座に分解、溶解、浸透しやすいという、錠剤に求められる構成の成型物10を成型できる。また、外側14に対して硬化率の高い液滴9を吐出することで、たとえば硬化率が低い液滴を第1の外周12内に吐出した場合に、吐出された液滴9が周囲に(第1の外周12の外にも)広がって(拡散して、滲んで)しまい、その結果、強固な錠剤10を造形する事が困難になるという事態も発生しにくい。吐出ヘッド41bが先に内周領域15に吐出を行うように制御してもよい。
図6に、描画パターン(吐出パターン)の他の例を示している。吐出ユニット40は、図5の吐出ヘッド41aおよび41bに加え、さらに吐出ヘッド41cを含む。吐出ヘッド41cは、積層表面または内部積層に色材をパターニングして、文字や数字、画像等をマーキングする吐出ヘッドとして機能する。
図7に、描画パターン(吐出パターン)の異なる他の例を示している。図7においては、吐出ユニット40は、1つの吐出ヘッド41を含む。制御ユニット90の液滴制御機能96は、成型物10の外周領域14が硬く、内周領域15が軟らかくなるように作成された描画パターンDPにしたがって、吐出ユニット40が吐出する液滴9を制御する。具体的には、外周領域14の液滴9の密度(解像度、吐出量)を高く(多く)、内周領域15の液滴9の密度(解像度、吐出量)を低く(少なく)なるように制御する。吐出ヘッド41は、描画パターンDPにしたがって、第1の層11の外周領域14に高密度で液低9を吐出し、同時に、または前後して内周領域15に低密度で液滴9を吐出する。このようにして、外周領域14が硬く、内周領域15が軟らかくなるように成型された第1の層11の第2のパターニングが行われる。
したがって、システム1は、1つの吐出ヘッド41のみでも、描画パターンDPに従って、体内の目的の箇所で、即座に錠剤が分解、浸透可能な構造の錠剤10を成型できる。外側14に吐出する液滴9の種類を変えたり、外側14の厚みを変えたりすることにより、錠剤10の外側14の腸溶性や徐放性を制御して、体内の目的の場所(部位)で、外郭14が溶けるようにすることができる。外郭14の硬度を高めることにより、表面が滑らかで飲みやすく、また錠剤10の表面に文字や模様などを刻印したりしやすくなる。
ステップ86(図4(f))において、粉体回収ユニット70によりパターニングユニット20およびベース50から余剰の粉体8を回収する。粉体8の回収が必要ない場合などは、ブロアやブラシなどによりパターニングユニット20およびベース50から粉体8を回収または除去してもよい。ステップ86を行わない構成としてもよい。
回収が終了するとステップ87において、次に成型する層11が残っていれば、ステップ81に戻って、次の層11が形成される位置にベース50を移動させて位置合わせし、上記の工程を繰り返す。すべての層が成型されれば、成型品(錠剤)10が完成したので、ステップ88において、排出ステーション3からハンドユニットやコンベアユニット(不図示)などにより自動で、または手動でシステム1の外に排出(回収)する。
粉体供給ユニット30a〜30dの粉体供給ヘッド31ごとに供給される粉体8の種類、成分、サイズ(粒度)、粉体の状態(粉末、顆粒状)などを変えたり、さらに色素などを添加したりすることにより、複数の種類の粉体8を組み合わせた成型物(粉体積層体、造形物)10を成型できる。粉体供給ユニット30の数は、4つに限らず3つ以下であってよく、5つ以上であってもよい。さらに、粉体供給ユニット30が供給する粉体8の種類も、4種類に限らず、3種類以下であってよく、5種類以上であってもよい。また、パターニングユニット20の開口21の数も、3つ以下であってもよく、5つ以上であってもよく、1つの開口に複数の粉体供給ユニット30が粉体8を供給するように構成してもよい。
さらに、開口21が沿って並ぶ第1の方向7も直線状に限らず、円周状なであってもよく、開口21がジグザグ状や他の形状に沿って並んでいてもよい。開口21の第1の内周22のサイズriが式(1)または(2)を満たすことにより、第1の外周12の外側に供給され、成型物10を構成しない粉体8の量を低減できるとともに、成型物10の形状に近い状態で成型できるため、成型物10の精度を高めやすい。さらに、完成した造形物10をベース50から取り出す際に、造形物10が崩れにくくなる。また、ベース50のテーブル51のサイズrtを、開口21の第1の内周22のサイズrоに対する比率にして80%以上となるように形成することにより、開口21とテーブル51との隙間から落下する粉体8の量を極力少なくすることができる。したがって、さらに、無駄になりがちな粉体8の量を低減できる。
パターニングユニット(粉体テーブル)20の厚みは、成型物10の最大厚みより0〜10mm程度厚くなるように形成されている。これにより装置1のサイズを目的の造形物(成型物)10の高さに合わせて最適化出来、無駄な装置サイズアップを回避できる。
位置合わせするユニット(第3の移動ユニット)55は、4つのベース50a〜50dが4つの開口21a〜21dに位置合わせされて成型されている間に、残りの1つのベース50eを、排出ステーション3を経由して開口21aに戻るように構成されている。したがって、第1の方向7に延びるパターニングユニット20に対しても、タクトタイムが犠牲になることを防止できる。ベース50の数は、4つ以下でも、6つ以上であってもよい。
第3の移動ユニット55は、システム1のシャーシ2に固定されたガイドレール54と、テーブル51をガイドレール54に沿って第1の方向7に移動して開口21と位置合わせする駆動ユニット56とを含む。駆動ユニット56は、テーブル51を第1の方向7に移動して開口に位置合わせする機能(ユニット)57と、テーブル51をZ軸方向に上下に移動して開口に挿入し高さ調整する機能(ユニット)58と、テーブル51をX−Y面内で回転する機能(ユニット)59とを含む。駆動ユニット56は、これらの機能のいずれかを含むものであってもよい。駆動ユニット56は、開口21に位置合わせされる4つのベース50を同期して移動および位置合わせしてもよく、5つのベース50を個別に動作してもよい。パターニングユニット20の開口21が円周状の第1の方向7に沿って配置されているときは、第3の移動ユニット55は、円周の軸を中心にして複数のベース50を同期して移動する構成とすることもでき、シンプルで、制御が簡単なシステム1を提供できる。
システム1は、粉体供給ユニット30を開口21と第1のホームポジションP1との間で移動する第1の移動ユニット35を含み、複数の粉体供給ユニット30a〜30dのそれぞれのホームポジションP1は、それぞれ対応する開口21a〜21dに対し第1の方向(X軸方向)7と交差する方向(Y軸方向)の図面奥側に配置されている。したがって、複数の粉体供給ユニット30a〜dを、第1の方向7に沿って並べることができ、また、複数の粉体供給ユニット30a〜dを、第1の方向7に沿って並べてもそれぞれの粉体供給ユニット30が干渉することなく配置できる。したがって、システム1の構成が簡易になり、サイズをコンパクトにしやすい。
第1の移動ユニット35は、シャーシ2から延びる支柱(不図示)に固定されたフレーム4に取り付けられており、粉体供給ユニット30の各々をY軸方向に移動するアクチュエータ36を含む。アクチュエータ36は、それぞれの粉体供給ユニット30を独立して開口21と第1のホームポジションP1との間を動かしてもよく、4つの粉体供給ユニット30を同期して移動させてもよい。
システム1は、吐出ユニット40を開口21と第2のホームポジションP2との間で移動する第2の移動ユニット45を含む。第2のホームポジションP2は、第1のホームポジションP1と開口21に対する方向が異なり、開口21に対してX軸方向、具体的には開口21の図面上の右側に配置されている。したがって、第2のポジションP2が第1のポジションP1とは方向が異なるため、同じ開口21に対してそれぞれ移動して吐出する粉体供給ユニット30および吐出ユニット40を同じ平面内に配置でき、第1の移動ユニット35および第2の移動ユニット45をシンプルに構成できる。したがって、コンパクトで、簡素なシステム1を提供できる。
第2の移動ユニット45は、シャーシ2から延びる支柱(不図示)に固定されたフレーム5に取り付けられており、吐出ユニット40をX軸方向およびY軸方向に移動するアクチュエータ46を含む。開口21に対して、吐出ユニット40を2次元的に自在に移動できるため、無駄な空操作(不要な動き)を抑制でき、タクトタイムを短縮しやすい。システム1は、複数の開口内の領域Fのそれぞれに同一または異なる液滴を吐出する複数の吐出ユニット40を含んでいてもよく、第2の移動ユニット45による移動時間を短縮でき、タクトタイムをさらに短縮できる。
吐出ヘッド(ノズルヘッド)41は、副走査方向(Y軸方向)に沿って並べられた液滴9を吐出する複数のノズル42と、ノズル42から吐出する液滴9を収納するタンク43とを含む。複数のノズル42は、複数のノズル42が複数の列を構成するようにマトリクス状に並んでいてもよく、格子状、斜めまたは千鳥状などであってもよい。
粉体8に液滴9を吐出して結合しただけでは成型物10の硬度(強度)が足りない場合には、システム1に押し型ユニット60を設けることにより、ベース50上の粉体8に対して一定の圧力をかけて押しつぶした後にバインダーとなる液滴9の塗布(吐出)を行う事で、完成した造形物10の硬度(結合力)を上げる事が可能となる。したがって、密度の固い、強固な成型物10を成型しやすい。
以上に説明したように、粉体供給ユニット30a〜30dから異なる粉体8を供給して、積層を繰り返すことにより、種類等の異なる複数の粉体8を含む成型物(錠剤)10を成型できる。このため、従来のインクジェット式3D錠剤製造装置においては、1種類の粉体を使用した3次元造形しかできなかったが、本発明のシステム1においては、複数種類の粉体8を用いた造形を行う事ができ、より効果の高い錠剤の製造が実現できる。さらに、それぞれの第1の層11の厚みや、供給する順番等を変更することにより、簡単に錠剤10の組成、成分などを変更できるため、たとえば患者の病状や性別、体重などの情報から患者別に個別対応の打錠を行うことができる。したがって、システム1により、患者別に個別対応打錠が可能な、テーラーメード医療の実現に向けた、患者の状態に合わせた薬のオンデマンド製造が可能になる。また、少量多品種の錠剤10であって、段取り替え等なしでシステム1により成型できる。
さらに、装置1側の準備があれば、複数種類の粉体8を用いた造形を行う際に、粉体8の数に対する制約は不要であり、装置1側におけるパターニングユニット20の開口21の数およびそれに対応する粉体供給ユニット30の準備数以下であれば、少ない種類の組み合わせは自由である。また、装置1のサイズを使用粉体数に合わせて最適なサイズにする事が出来、無駄な装置1のサイズアップを回避できる。
以上においては、システム1により錠剤を成型する方法に関して記載したが、システム1により成型できる成型物10は、錠剤に限らず、粉体8を液滴9で結合させて成型できるものであれば、石膏や金属、セラミック粉、樹脂粉、食品の粉などを接着剤やバインダー液などで固めて模型、金型、治具などを成型したり、微細な部品を一体成型することなどもできる。
粉体供給ユニット30は、上記以外に粉体を供給するその他の機構などであってもよく、吐出ユニット40も、上記以外に液滴を吐出するその他の機構などであってもよく、さらに、位置合わせするユニット55も、上記以外のその他の構成や機構などであってもよい。
システム1に、複数の吐出ユニット40を配置してもよく、たとえば、複数の粉体供給ユニット30または複数の開口21のそれぞれに対応する複数の吐出ユニット40が配置されていてもよく、同一または異なる開口内の領域Fに異なる液滴9を吐出する複数の吐出ユニット40を含んでいてもよい。その場合、第2の移動ユニット45は、複数の吐出ユニット40を同期して移動してもよく、個別に移動してもよい。
また、ベース50の1つのテーブル51の上に成型される成型物10の数は、1つに限らず、複数の成型物10を一括して作製することも可能であり、その場合、複数の成型物10の数に対応した複数の開口21をパターニングユニット20の設けることにより、粉体8の使用量を低減した成型を行うことができる。
また、上記では、各開口21a〜21dに対して4つの押し型ユニット60を配置する構成を説明しているが、1つの押し型ユニット60をX軸方向に沿って移動して押圧する構成にしてもよい。タクトタイムや粉体8の混入等を考慮すると、本実施例のように粉体供給ユニット30に対応する数だけ設けることが望ましい。
アクチュエータ36および46は、エアシリンダや電動式等の他の方式でもよく、パターニングユニット20およびベース50を粉体供給ユニット30に対して移動するように構成されていてもよい。
1 システム
10 成型物(錠剤)
20 パターニングユニット
30 粉体供給ユニット
40 吐出ユニット
50 ベース

Claims (18)

  1. 粉体が液滴により結合されることにより成型される第1の層を含む成型物を成型するシステムであって、
    前記成型物を支持するベースと、
    複数の開口を含むパターニングユニットと、
    前記パターニングユニットと前記ベースとを相対的に位置合わせするユニットであって、前記ベースを前記複数の開口に順番に相対的に位置合わせする第3の移動ユニットを含む位置合わせするユニットと、
    前記ベース上に前記パターニングユニットの前記複数の開口のそれぞれを介して同一または異なる粉体を供給する複数の粉体供給ユニットと、
    前記ベース上の前記パターニングユニットの前記複数の開口内の領域であって、前記同一または異なる粉体が供給された前記複数の開口内の領域に前記液滴を吐出する吐出ユニットとを有するシステム。
  2. 請求項1において、
    前記粉体供給ユニットを前記開口と第1のホームポジションとの間で移動する第1の移動ユニットと、
    前記吐出ユニットを前記開口と第2のホームポジションとの間で移動する第2の移動ユニットとを有するシステム。
  3. 請求項2において、
    前記第1のホームポジションと前記第2のホームポジションとが、前記開口に対し、異なる方向に配置された、システム。
  4. 請求項1ないし3のいずれかにおいて、
    前記複数の開口は第1の方向に沿って並んで配置されており、
    前記複数の粉体供給ユニットのそれぞれの前記第1のホームポジションは、対応する前記開口に対し前記第1の方向と交差する方向に配置されている、システム。
  5. 請求項1ないし4のいずれかにおいて、
    複数の前記ベースを有し、
    前記第3の移動ユニットは、前記複数のベースを前記複数の開口に順番に位置合わせする、システム。
  6. 請求項1ないし5のいずれかにおいて、
    前記複数の開口内の領域のそれぞれに同一または異なる液滴を吐出する複数の前記吐出ユニットを有する、システム。
  7. 請求項1ないしのいずれかにおいて、
    前記ベースに供給された前記粉体を、前記開口を介して押圧する押し型ユニットを有するシステム。
  8. 請求項1ないしのいずれかにおいて、
    前記パターニングユニットおよび/または前記ベースから、前記粉体を回収するユニットを有するシステム。
  9. 請求項1ないしのいずれかにおいて、
    前記第1の層は、第1の外周を備え、
    前記パターニングユニットの前記開口は前記第1の外周を囲う第1の内周を備え、
    前記吐出ユニットは、前記開口内の前記第1の外周内に前記液滴を吐出する、システム。
  10. 請求項において、
    前記第1の内周の直径または対角長riと前記第1の外周の直径または対角長roとが、以下の条件Aまたは条件Bを満たす、システム。
    1<ri/rо<1.2・・・A
    0.2mm<ri−ro<10mm・・・B
  11. 請求項1ないし10のいずれかにおいて、
    前記吐出ユニットは、同一の前記開口内に、異なる種類の液滴を吐出する複数のヘッドを含む、システム。
  12. 請求項1ないし11のいずれかにおいて、
    前記吐出ユニットは、前記第1の層の外周領域とその外周領域の内側の領域とに異なる密度で液滴を吐出するヘッドを含む、システム。
  13. 請求項1ないし12のいずれかにおいて、
    前記吐出ユニットは、ピエゾインクジェット、バブルインクジェット、静電インクジェット、音波式インクジェットのいずれかまたは複数を含む、システム。
  14. 請求項1ないし13のいずれかにおいて、
    前記成型物が錠剤である、システム。
  15. 粉体を供給する粉体供給ユニットと、前記粉体を結合する液滴を吐出する吐出ユニットとを有するシステムを用いて、成型物に含まれる複数の層を成型する方法であって、
    前記システムは、さらに、前記成型物を支持するベースと、
    複数の開口を含むパターニングユニットと、
    前記複数の開口に対応する複数の前記粉体供給ユニットとを含み、
    当該方法は、
    前記パターニングユニットの前記複数の開口に対し前記ベースを順番に相対的に位置合わせすることと、
    前記複数の粉体供給ユニットにより、前記ベース上に前記パターニングユニットの前記複数の開口を介して同一または異なる粉体を供給する第1のパターニング工程と、
    前記吐出ユニットにより、前記ベース上の前記パターニングユニットの前記複数の開口内の領域であって、前記同一または異なる粉体が供給された前記複数の開口内の領域に前記液滴を吐出する第2のパターニング工程とを有する方法。
  16. 請求項15において、
    前記第2のパターニング工程は、前記成型物の外周領域とその外周領域の内側の領域とに異なる密度で、または異なる液滴を吐出することを含む、方法。
  17. 請求項15または16において、
    前記成型物は複数層を含む錠剤である、方法。
  18. 複数の層を含む成型物の製造方法であって、
    請求項15ないし17のいずれかに記載の方法により前記複数の層を成型することを含む製造方法。
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