JP6591888B2 - 非空気入りタイヤおよび非空気入りタイヤの製造方法 - Google Patents
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Description
このような問題を解決するために近年では、例えば下記特許文献1に示されるような、車軸に取り付けられる取り付け体と、取り付け体をタイヤ径方向の外側から囲繞する外筒体と、外筒体と取り付け体とを連結する連結体と、を備える構成が知られている。前記連結体は、取り付け体に外装された内筒体を備えている。
本発明に係る非空気入りタイヤは、車軸に取り付けられる取り付け体と、前記取り付け体をタイヤ径方向の外側から囲繞する外筒体と、前記外筒体と前記取り付け体とを連結する連結体と、を備え、前記連結体は、前記取り付け体に外装された内筒体を備える非空気入りタイヤであって、前記取り付け体の外周面および前記内筒体の内周面のうちの一方は、前記取り付け体の外周面および前記内筒体の内周面のうちの他方が面接触している接触面と、他方が接触していない非接触面からなり、前記非接触面は、前記取り付け体の外周面および前記内筒体の内周面のうちの一方の、少なくともタイヤ幅方向片側の端部に形成され、かつ、前記接触面からタイヤ幅方向に離れるに従って、前記取り付け体の外周面および前記内筒体の内周面のうちの他方からタイヤ径方向に離れることを特徴とする。前記接触面のタイヤ幅方向の大きさは、前記内筒体のタイヤ幅方向の大きさの50%以上90%以下であってもよい。
図1および図2に示すように、第1実施形態の非空気入りタイヤ1は、図示しない車軸に取り付けられる取り付け体11と、取り付け体11をタイヤ径方向の外側から囲繞する円筒状の外筒体13と、取り付け体11と外筒体13とを連結する連結体14と、外筒体13に外装された円筒状のトレッド部材16と、を備えている。
装着筒部17、外リング部18及びリブ19は、例えばアルミニウム合金等の金属材料で一体に形成されている。装着筒部17及び外リング部18は、それぞれ円筒状に形成され、軸線Oと同軸に配設されている。複数のリブ19は、例えばタイヤ周方向に同等の間隔をあけて配置されている。
内筒体12は、外リング部18に外嵌(外装)される円筒状に形成されている。内筒体12の内周面には、タイヤ径方向の内側に向けて突出するとともに、タイヤ幅方向Hの全長に亘って延びる図示しない突条部が形成されている。前記突条部は、内筒体12の内周面にタイヤ周方向に間隔をあけて複数形成され、前記キー溝部に対して各別に嵌合している。
そして、内筒体12は、前記突条部が前記キー溝部に嵌合された状態で、取り付け体11に固定されている。図示の例では、外リング部18において前記キー溝部と対応する位置に、タイヤ幅方向Hの一方側から板材28が螺合されることにより、内筒体12が取り付け体11に固定されている。
以下、外筒体13および連結体14が一体に形成されたユニットをケース体31(中間成形体)という。
熱可塑性材料として、例えば熱可塑性エラストマー若しくは熱可塑性樹脂等が挙げられる。熱可塑性エラストマーとしては、例えばJIS K6418に規定されるアミド系熱可塑性エラストマー(TPA)、エステル系熱可塑性エラストマー(TPC)、オレフィン系熱可塑性エラストマー(TPO)、スチレン系熱可塑性エラストマー(TPS)、ウレタン系熱可塑性エラストマー(TPU)、熱可塑性ゴム架橋体(TPV)、若しくはその他の熱可塑性エラストマー(TPZ)等が挙げられる。
熱可塑性樹脂としては、例えばウレタン樹脂、オレフィン樹脂、塩化ビニル樹脂、若しくはポリアミド樹脂等が挙げられる。なお、耐摩耗性の観点ではトレッド部材16を加硫ゴムで形成するのが好ましい。
接触面21のタイヤ幅方向Hの大きさ(幅)は、内筒体12のタイヤ幅方向Hの大きさ(幅)の50%以上90%以下である。なお、接触面21がタイヤ幅方向Hに小さく、取り付け体11と内筒体12とが接触している部分が少なくなると、嵌合している力が低下してしまうおそれがある。また、接触面21がタイヤ幅方向Hに大きく、取り付け体11と内筒体12とが接触している部分が多すぎると、嵌めにくくなるおそれがある。
ここで本実施形態では、取り付け体11に内筒体12を外装させるときに、図3に示すように、取り付け体11および内筒体12のうちの一方である内筒体12に設けられた非接触面20を、他方である取り付け体11に向けた状態で、取り付け体11と内筒体12とをタイヤ幅方向Hに相対的に接近させる。これにより、取り付け体11のタイヤ幅方向Hの端部を、内筒体12内に容易に挿入することができる。
以上により、非空気入りタイヤ1を形成することができる。
また、非接触面20が、タイヤ幅方向Hに沿う断面視において、タイヤ幅方向Hに連続して延びる直線状に形成されているので、取り付け体11と連結体14とを一層組み付け易くすることができる。
次に、本発明に係る第2実施形態の非空気入りタイヤ2を、図4を参照して説明する。
なお、この第2実施形態においては、第1実施形態における構成要素と同一の部分については同一の符号を付し、その説明を省略し、異なる点についてのみ説明する。
次に、本発明に係る第3実施形態の非空気入りタイヤ3を、図5を参照して説明する。
なお、この第3実施形態においては、第2実施形態における構成要素と同一の部分については同一の符号を付し、その説明を省略し、異なる点についてのみ説明する。
なお本実施形態のように、接触面21および非接触面20が取り付け体11に設けられている場合でも、接触面21の幅(タイヤ幅方向Hの大きさ)を、取り付け体11ではなく内筒体12の幅を基準として調整することが可能である。接触面21の幅(タイヤ幅方向Hの大きさ)は、例えば、内筒体12の幅の50%以上90%以下とすることができる。
11 取り付け体
12 内筒体
13 外筒体
14 連結体
20 非接触面
21 接触面
31 ケース体(中間成形体)
H タイヤ幅方向
Claims (7)
- 車軸に取り付けられる取り付け体と、
前記取り付け体をタイヤ径方向の外側から囲繞する外筒体と、
前記外筒体と前記取り付け体とを連結する連結体と、を備え、
前記連結体は、前記取り付け体に外装された内筒体を備える非空気入りタイヤであって、
前記取り付け体の外周面および前記内筒体の内周面のうちの一方は、前記取り付け体の外周面および前記内筒体の内周面のうちの他方が面接触している接触面と、他方が接触していない非接触面からなり、
前記非接触面は、前記取り付け体の外周面および前記内筒体の内周面のうちの一方の、少なくともタイヤ幅方向片側の端部に形成され、かつ、前記接触面からタイヤ幅方向に離れるに従って、前記取り付け体の外周面および前記内筒体の内周面のうちの他方からタイヤ径方向に離れることを特徴とする非空気入りタイヤ。 - 前記非接触面は、前記取り付け体の外周面または前記内筒体の内周面において、タイヤ幅方向の中央部からタイヤ幅方向の片方の端縁に向けて設けられていることを特徴とする請求項1記載の非空気入りタイヤ。
- 前記非接触面は、前記取り付け体の外周面または前記内筒体の内周面において、タイヤ幅方向の両端部に一対設けられていることを特徴とする請求項1記載の非空気入りタイヤ。
- 前記非接触面は、タイヤ幅方向に沿う断面視において、タイヤ幅方向に連続して延びる直線状または曲線状に形成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の非空気入りタイヤ。
- 前記接触面のタイヤ幅方向の大きさは、前記内筒体のタイヤ幅方向の大きさの50%以上90%以下である請求項1から4のいずれか1項に記載の非空気入りタイヤ。
- 請求項1から5のいずれか1項に記載の非空気入りタイヤを形成する非空気入りタイヤの製造方法であって、
前記取り付け体に前記内筒体を外装させるときに、前記取り付け体および前記内筒体のうちの一方に設けられた前記非接触面を他方に向けた状態で、前記取り付け体と前記内筒体とをタイヤ幅方向に相対的に接近させることを特徴とする非空気入りタイヤの製造方法。 - 前記取り付け体および前記内筒体のうちの少なくとも一方は、前記非接触面が形成されるとともに射出成型により成形された中間成形体であり、
前記中間成形体を、前記中間成形体からタイヤ幅方向に離型される金型によって形成するとともに、前記中間成形体から前記金型を離型させるときに、前記非接触面を抜きテーパとして利用することを特徴とする請求項6に記載の非空気入りタイヤの製造方法。
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