JP6591148B2 - X線診断装置 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、被検体にX線を照射して取得された複数の画像データを貼り合せて表示するX線診断装置に関する。
X線診断装置には、X線撮影を行う撮影位置及び撮影間隔等の撮影条件を設定し、その条件に基づいて収集した複数の画像データを、撮影位置の情報に基づいて共通のデータが得られる領域で貼り合せる貼り合せ画像生成機能を備えたものがある。また、貼り合せ画像生成機能を備えたものには、X線管を移動しながらのX線照射による画像データを収集して貼り合せるものがある。
特開2012―254191号公報
しかしながら、従来の貼り合せ画像生成機能では、撮影途中で撮影の条件を変更すると、2つの画像データ間で貼り合せ領域を得られないことがある。この場合、条件を替えて再度撮影を行う必要があるため、被検体の被曝量が増え、検査に時間がかかる問題がある。
実施形態は、上記問題点を解決するためになされたもので、被曝量を抑え検査効率の向上を図ることができるX線診断装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、実施形態のX線診断装置は、寝台上の被検体にX線を照射し、前記被検体を透過したX線を検出してX線投影データを生成する撮影部と、前記X線投影データに基づいて画像データを生成する画像データ生成部と、前記画像データを収集する収集条件を算出する収集条件算出部と、予め設定された第1の撮影条件に基づいて前記寝台及び前記撮影部の少なくとも一方が移動しながらX線照射を行う長尺撮影により生成された画像データを前記第1の撮影条件に基づいて算出される収集条件で収集し、前記長尺撮影が行われているときに前記第1の撮影条件の変更入力により新たに第2の撮影条件が設定された場合には、前記第1の撮影条件に従う前記長尺撮影により生成された画像データと前記第2の撮影条件に従う前記長尺撮影により生成された画像データとを貼り合せる貼り合せ領域に対応する重なり領域が設定されるように、且つ、前記第2の撮影条件に従う前記長尺撮影により生成された画像データ同士を貼り合せる貼り合せ領域に対応する重なり領域が設定されるように、前記第1の撮影条件と前記第2の撮影条件とに基づいて算出される収集条件で画像データを収集する収集部と、を備え、前記第1の撮影条件は、前記少なくとも一方の移動速度である第1の速度と、前記被検体を透過したX線を検出するX線検出部へ入射するX線の第1の入射領域の、前記少なくとも一方の移動方向における第1の入射領域長と、前記第1の撮影条件に従う前記長尺撮影により生成された画像データ同士を貼り合せる貼り合わせ領域に対応する重なり領域の、前記少なくとも一方の移動方向における重なり領域長であり、前記第2の撮影条件は、前記第1の撮影条件の前記第1の入射領域長が、前記X線検出部へ入射するX線の第2の入射領域の、前記少なくとも一方の移動方向における第2の入射領域長に変更設定された撮影条件であること、を特徴とする。
実施形態に係るX線診断装置の構成を示すブロック図。 実施形態に係る撮影部の構成の一例を示す図。 実施形態に係るX線診断装置の動作を示すフローチャート。 実施形態に係る第1の撮影条件の一例を示す図。 実施形態に係る第1の長尺撮影により行われる1回目の収集の一例を示す図。 実施形態に係る第1の長尺撮影が行われているときに2回目の収集が行われる場合の一例を示す図。 実施形態に係る図6で収集された2つの透視画像データの貼り合せの他の例を説明するための図。 実施形態に係る第1の長尺撮影中に1回目の収集が行われた後に第1の撮影条件の絞り開度の変更入力により設定された第2の撮影条件に基づいて第2の長尺撮影が行われているときに2回目の収集が行われる場合の一例を示す図。 実施形態に係る第1の長尺撮影中に2回の収集が行われた後に第1の撮影条件の絞り開度の変更入力により設定された第2の撮影条件に基づいて第2の長尺撮影が行われているときに3回目の収集が行われる場合の一例を示す図。 実施形態に係る第1の長尺撮影中に1回目の収集が行われた後に第1の撮影条件の絞り開度の変更入力により設定された第2の撮影条件に基づいて第2の長尺撮影が行われているときに3回目の収集が行われる場合の一例を示す図。 実施形態に係る第1の長尺撮影中に1回目の収集が行われた後に第1の撮影条件の移動速度の変更入力により設定された第2の撮影条件に基づいて第2の長尺撮影が行われているときに2回目の収集が行われる場合の一例を示す図。 実施形態に係る第1の長尺撮影中に1回目の収集が行われた後に第1の撮影条件の移動速度の変更入力により設定された第2の撮影条件に基づいて第2の長尺撮影が行われているときに3回目の収集が行われる場合の一例を示す図。 実施形態に係る第1の長尺撮影中に1回目の収集が行われた後に第1の撮影条件の移動速度の変更入力により設定された第2の撮影条件に基づいて第2の長尺撮影が行われているときに3回目の収集が行われる場合の一例を示す図。
以下、図面を参照して実施形態を説明する。
図1は、実施形態に係るX線診断装置の構成を示したブロック図である。このX線診断装置100は、被検体Pが載置される寝台10と、寝台10上に載置された被検体PにX線を照射し、被検体Pを透過したX線を検出してX線投影データを生成する撮影部20とを備えている。また、被検体Pに照射するX線の照射範囲を制御する絞り制御部25を備えている。
また、X線診断装置100は、撮影部20にX線を発生させる高電圧を供給する高電圧発生部30と、寝台10及び撮影部20を移動する移動機構部40とを備えている。また、移動機構部40により移動される寝台10及び撮影部20の位置を検出する位置検出部41と、撮影部20で生成されたX線投影データに基づいて画像データを生成する画像データ生成部50とを備えている。
また、X線診断装置100は、画像データ生成部50で生成された画像データを収集する収集条件を算出する収集条件算出部60と、画像データ生成部50で生成された画像データを収集する収集部61とを備えている。また、収集部61で収集された画像データを保存する記憶部62と、記憶部62に保存された複数の画像データを貼り合せて長尺画像データを生成する画像データ貼り合せ部70とを備えている。
また、X線診断装置100は、画像データ生成部50で生成された画像データや画像データ貼り合せ部70で生成された長尺画像データを表示する表示部80を備えている。また、寝台10又は撮影部20が移動しながらX線照射を行う長尺撮影の撮影条件を設定するための入力等を行う操作部90を備えている。
また、X線診断装置100は、撮影部20、絞り制御部25、高電圧発生部30、移動機構部40、位置検出部41、画像データ生成部50、収集条件算出部60、収集部61、記憶部62及び画像データ貼り合せ部70の各ユニットを制御するシステム制御部91を備えている。
図2は、撮影部20の構成の一例を示した図である。この撮影部20は、高電圧発生部30から供給される高電圧により透視用のX線や透視用よりも高い線量のX線である撮影用のX線を発生するX線管21を備えている。また、被検体Pに照射するX線の照射範囲を調整するためのX線絞り器22を備えている。また、X線絞り器22を通過して被検体Pを透過したX線を検出するX線検出部23を備えている。以下では、寝台10の被検体Pが載置される面の長手方向をX軸方向と呼び、短手方向をY軸方向と呼ぶ。
X線絞り器22は、X線管21から照射されたX線を遮断する4つの板状の長方形をなす絞り羽根221乃至224と、各絞り羽根221乃至224を移動する羽根移動機構225とを備えている。そして、各絞り羽根221乃至224は、X線管21からのX線の照射中心軸21aを中心として、四方から包囲してX線管21から照射されたX線が通過可能な長方形の照射口22aを形成する。
2つの絞り羽根221,222は長手方向がY軸方向に平行になるように配置され、X軸方向の矢印L1方向及びこのL1方向とは反対方向の矢印L2方向に移動可能に配置される。そして、寝台10上に載置された被検体Pの体軸方向における照射範囲を調整する。また、2つの絞り羽根223,224は長手方向がX軸に平行になるように配置され、Y軸方向の矢印L3方向及びこのL3方向とは反対方向の矢印L4方向に移動可能に配置される。そして、寝台10上に載置された被検体Pの体軸方向に垂直な幅方向における照射範囲を調整する。
羽根移動機構225は、照射中心軸21aからの距離を同等に保持した各絞り羽根221,222を、X軸方向の照射中心軸21aに対して互いに近づく方向(照射口22aのX軸方向における開度を絞る方向)及び遠ざかる方向(照射口22aのX軸方向における開度を開放する方向)に移動する。また、照射中心軸21aからの距離を同等に保持した各絞り羽根223,224を、Y軸方向の照射中心軸21aに対して互いに近づく方向(照射口22aのY軸方向における開度を絞る方向)及び遠ざかる方向(照射口22aのY軸方向における開度を開放する方向)に移動する。
X線検出部23は、X線管21から照射され、X線絞り器22を通過したX線を検出する検出面23aを備えている。検出面23aは、X軸及びY軸に平行な辺より構成される長方形をなし、中心で照射中心軸21aと垂直に交わる位置に配置される。そして、X線絞り器22を通過し、寝台10上に載置された被検体Pを透過して検出面23aに入射する入射領域のX線を検出してX線投影データを生成する。
図1に示した絞り制御部25は、操作部90から入力される絞り開度の情報に基づいてX線絞り器22の羽根移動機構225を制御し、照射口22aの開度を可変する。また、高電圧発生部30は、操作部90から入力される管電圧、管電流等のX線照射条件に基づいて、撮影部20で透視用や撮影用のX線照射に必要な電圧を発生する。
移動機構部40は、寝台10をL1方向、L2方向、L3方向及びL4方向の各方向へ移動する。また、撮影部20をL1方向、L2方向、L3方向及びL4方向の各方向へ移動する。
位置検出部41は、例えば移動機構部40に配置されたエンコーダ等を備え、寝台10のL1方向、L2方向、L3方向及びL4方の各方向における位置を検出する。また、撮影部20のL1方向、L2方向、L3方向及びL4方の各方向における位置を検出する。
画像データ生成部50は、操作部90からの透視開始の入力に応じて、撮影部20での透視用のX線の連続照射により、予め設定されたフレームレートで透視画像データを生成する。また、操作部90からの撮影の入力に応じて撮影部20での撮影用のX線照射により撮影画像データを生成する。
収集条件算出部60は、操作部90からの入力により設定された長尺撮影の撮影条件に基づいて、画像データ生成部50で生成された透視画像データを収集する収集条件を算出する。また、操作部90からの長尺撮影の撮影条件の一部の変更入力による撮影条件の設定に応じて収集条件を算出する。
ここで算出される収集条件とは、被検体Pが載置された寝台10又は撮影部20の一方のユニットが移動しているとき、異なる2つの位置でのX線照射により生成される2フレームの透視画像データに被検体Pの同じ領域のデータが含まれるように収集する条件のことである。
収集部61は、予め設定された撮影条件に基づいて寝台10又は撮影部20の一方が移動しながらX線照射を行う長尺撮影により生成された透視画像データを、前記撮影条件に基づいて算出される収集条件で収集する。また、長尺撮影が行われているときに前記撮影条件の変更入力により設定された撮影条件に基づいて一方が移動しながらX線照射を行う長尺撮影により生成された透視画像データを、当該撮影条件の設定に応じて算出される収集条件で収集する。
画像データ貼り合せ部70は、記憶部62に保存された複数フレームの透視画像データのうち、収集部61で収集された例えば1フレームの透視画像データと、この透視画像データが収集された次に収集された1フレームの透視画像データとを、被検体Pの同じ領域の部分となる、長尺撮影の撮影条件として予め設定された貼り合せ領域で貼り合せる。そして、1フレームの透視画像データよりも長い長尺画像データを生成する。
表示部80は、液晶パネル或いはCRTのモニタを備え、画像データ生成部50で生成された透視画像データをリアルタイムに表示する。また、画像データ生成部50で生成された撮影画像データを表示する。また、長尺撮影の撮影条件を設定するための長尺撮影設定画面を表示する。また、画像データ貼り合せ部70で生成された長尺画像データをリアルタイムに表示する。
操作部90は、キーボード、トラックボール、ジョイスティック、マウスなどの入力デバイスを備えている。そして、長尺撮影の撮影条件を設定するための入力、長尺撮影を開始させるための透視開始の入力、長尺撮影が行われているときに撮影条件を変更する入力、長尺撮影を終了させるための透視終了の入力等を行う。
システム制御部91は、CPU及び記憶回路を備え、操作部90から入力される入力情報を一旦記憶した後、これらの入力情報に基づいて、撮影部20のX線検出部23、絞り制御部25、高電圧発生部30、移動機構部40、位置検出部41、画像データ生成部50、収集条件算出部60、収集部61、記憶部62及び画像データ貼り合せ部70の各ユニットを統括して制御する。
また、システム制御部91は、図2に示すように、予め設定されたX線管21の焦点とX線絞り器22間の距離D12、X線管21の焦点とX線検出部23の検出面23a間の距離D13及び検出面23aの各辺の長さ、並びに操作部90から入力される絞り開度の情報に基づいて、X線検出部23の検出面23aに入射するX線の入射領域を算出設定する。
以下、図1乃至図13を参照して、X線診断装置100の動作の一例を説明する。
図3は、X線診断装置100の動作を示したフローチャートである。
撮影条件としては、移動させる寝台10又は撮影部20の一方のユニット、一方のユニットの移動速度、一方のユニットの移動方向、X線絞り器22の絞り開度及び画像データ貼り合せ部70で貼り合せる画像データの貼り合せ領域、X線照射条件等があり、操作部90から入力することにより設定される。
寝台10上に載置された被検体Pに対して長尺撮影を開始させる位置まで寝台10や撮影部20を移動させた後、透視開始の入力が操作部90から行われると、X線診断装置100は動作を開始する(ステップS1)。
収集条件算出部60は、透視開始の入力に応じて設定された撮影条件に基づいて収集条件を算出し、撮影条件の変更入力による撮影条件の設定に応じて収集条件を算出する(ステップS2)。
X線絞り器22は、撮影条件に基づいて照射口22aを調整する。移動機構部40は、撮影条件に基づいて寝台10又は撮影部20の一方のユニットを移動する。また、撮影部20は、撮影条件に基づいて寝台10上に載置された被検体Pに透視用のX線を連続して照射し、被検体Pを透過したX線を検出してX線投影データを生成する。画像データ生成部50は、撮影部20で生成されたX線投影データに基づいて透視画像データを生成する。表示部80は、画像データ生成部50で生成された透視画像データをリアルタイムに表示する。
収集部61は、撮影条件に基づいて一方のユニットが移動しながらX線照射が行われる長尺撮影により、収集条件算出部60で算出された収集条件に基づいて画像データ生成部50で生成された透視画像データを収集する(ステップS3)。
長尺撮影中に、操作部90から透視終了の入力が行われない場合(ステップS4のいいえ)、ステップS5に移行する。また、透視終了の入力が行われた場合(ステップS4のはい)、撮影部20はX線照射を停止し、移動機構部40は一方のユニットを停止させる。その後、ステップS6に移行する。
ステップS4の「いいえ」の後、操作部90から撮影条件の変更入力が行われない場合(ステップS5のいいえ)、ステップS3に戻る。また、撮影条件の変更入力が行われた場合(ステップS5のはい)、ステップS2に戻る。
ステップS4の「はい」の後、画像データ貼り合せ部70は、収集部61により収集され、記憶部62に保存された全てのフレームの透視画像データを貼り合せて例えば長尺画像データを生成する(ステップS6)。
表示部80は、画像データ貼り合せ部70で生成された長尺画像データを表示する(ステップS7)。
表示部80に長尺画像データが表示された後、システム制御部91がX線検出部23、絞り制御部25、高電圧発生部30、移動機構部40、位置検出部41、画像データ生成部50、収集条件算出部60、収集部61、記憶部62及び画像データ貼り合せ部70に長尺撮影の動作の停止を指示することにより、X線診断装置100は動作を終了する(ステップS8)。
次に、長尺撮影の開始前に設定される第1の撮影条件の一例を説明する。
図4は、第1の撮影条件の一例を示した図である。
この第1の撮影条件として、移動する一方のユニットである例えば撮影部20が設定されている。また、撮影部20の移動速度である第1の速度V1[mm/s]が設定されている。また、撮影部20の移動方向であるL1方向が設定されている。また、絞り開度の入力設定により、X線検出部23の検出面23aへ入射するX線の第1の入射領域の、撮影部20の移動方向であるX軸方向における第1の入射領域長X1[mm]が設定されている。また、画像データの貼り合せ領域の入力設定により、検出面23aへ入射するX線の第1の入射領域のうちの画像データの貼り合せ領域に対応する重なり領域の、撮影部20の移動方向であるX軸方向における重なり領域長t[mm]が設定されている。
ところで、長尺撮影の対象が被検体Pの下肢のように広い範囲である場合、X軸方向における絞り開度が例えば全開となる開度の入力設定により、検出面23aへ入射するX線の入射領域の、X軸方向における長い入射領域長が設定される。また、移動速度として高速となる速度が設定される。
また、長尺撮影の対象が計測を伴う被検体Pの背骨である場合、散乱線の影響や背骨の長手方向における画像歪を抑えるために、例えばX軸方向における絞り開度が全開よりも絞り込まれた開度となる入力設定により、検出面23aへ入射する入射領域のX軸方向における短い入射領域長が設定される。また、移動速度として低速となる速度が設定される。
また、長尺撮影の対象が被検体Pの背骨に始まって下肢に跨るような場合、透視開始の入力が行われた後、長尺撮影が行われている途中でX軸方向における絞り開度の絞り込まれた開度から全開の開度への変更入力に応じて、短い入射領域長から長い入射領域長に変更設定される。また、長尺撮影が行われている途中で移動速度の低速から高速への変更入力に応じて、移動ユニットが低速から高速に変更される。
次に、透視開始前に設定された第1の撮影条件に基づいて行われる第1の長尺撮影及び第1の撮影条件の例えば絞り開度の変更入力に応じて変更設定される第2の撮影条件に基づいて行われる第2の長尺撮影の一例について説明する。
図5は、第1の長尺撮影により行われる1回目の収集の一例を示した図である。
操作部90から透視開始の入力が行われると、X線絞り器22は、X線検出部23の検出面23aへのX軸方向におけるX線の入射が第1の入射領域長X1となるように照射口22aを調整する。移動機構部40は、撮影部20をL1方向に第1の速度V1で移動する。収集部61は、第1の長尺撮影により撮影部20がL1方向に移動を開始して第1の速度V1に達した位置T0で生成された透視画像データST0を収集する。
図6は、第1の長尺撮影が行われているときに2回目の収集が行われる場合の一例を示した図である。
収集条件算出部60は、第1の撮影条件に基づいて第1の収集条件を算出する。ここでは、第1の収集条件として、第1の入射領域長X1から重なり領域長tを差し引いた値で、第1の速度V1を除することにより第1の収集レートf1[fps]を算出する。
収集部61は、1回目の収集を行った後、第1の長尺撮影により生成された透視画像データの2回目以降の収集を第1の収集レートf1で行う。そして、第1の撮影条件に基づいて撮影部20が位置T0からL1方向に第1の速度V1で移動し、位置T0から第1の入射領域長X1から重なり領域長tを差し引くことにより算出される第1の距離D1離れた位置T1で生成される透視画像データST1を収集する。
位置T1では第1の入射領域長X1が設定され、位置T1の第1の入射領域長X1が設定された検出面23aの第1の入射領域のうちの進行方向における後端側の重なり領域は、位置T0の第1の入射領域長X1が設定された検出面23aの第1の入射領域のうちの進行方向における前端側の重なり領域と重なる。
画像データ貼り合せ部70は、位置T0の第1の入射領域のうちの前端側の重なり領域に対応する透視画像データST0の貼り合せ領域と、位置T1の第1の入射領域のうちの後端側の重なり領域に対応する透視画像データST1の貼り合せ領域とを貼り合せて長尺画像データ501を生成する。
表示部80は、画像データ貼り合せ部70で生成された長尺画像データ501をリアルタイムに表示する。
このように、第1の長尺撮影が行われているとき、第1の収集レートf1で収集を行うことにより、1回目に収集した透視画像データST0と2回目に収集した透視画像データST1を、予め設定された貼り合せ領域で貼り合せて長尺画像データ501を生成することができる。そして、長尺撮影が行われているときに生成した長尺画像データ501を表示部80にリアルタイムに表示することができる。
図7は、図6で収集された2つの透視画像データST0,ST1の貼り合せの他の例を説明するための図である。
被検体Pの体軸P1上に例えば2つの関心部位R1,R2が含まれている。各関心部位R1,R2は、撮影部20のX線検出部23の検出面23aから距離TOD上方に位置している。X線管21から照射されX線絞り器22を通過して被検体Pに照射されるX線は、X線管21の焦点を頂点としてコーンビームを形成し、各関心部位R1,R2は位置T0と位置T1で照射されたX線の照射範囲に含まれている。
この場合、関心部位R1は、位置T0では検出面23aの第1の入射領域のうちの前端側の重なり領域に含まれる位置R10に投影され、位置T1では検出面23aの第1の入射領域のうちの後端側の重なり領域に含まれる位置R11に投影される。また、関心部位R2は、位置T0では検出面23aの第1の入射領域のうちの前端側の重なり領域に含まれる位置R20に投影され、位置T1では第1の入射領域のうちの後端側の重なり領域に含まれる検出面23aの位置R21に投影される。
そして、位置T0の検出面23aにおける位置R10と位置R11及び位置T1の検出面23aにおける位置R20と位置R21は、それぞれ距離a離れている。この距離aは、X線管21の焦点とX線検出部23の検出面23a間の距離D13から距離TODを差し引いて距離TODで除した値を、位置T0と位置T1間の第1の距離D1で除することにより求めることができる。
従って、長尺画像データ501に関心部位R1,R2のデータが含まれる場合、操作部90から距離TODを入力することにより、画像データ貼り合せ部70は、透視画像データST0と貼り合せ領域で貼り合せる透視画像データST1を検出面23aの距離aに対応する距離をL1方向にずらして透視画像データST0と貼り合せることにより、関心部位P1,P2のデータの位置ずれを補正することができる。
図8は、第1の長尺撮影中に1回目の収集が行われた後に第1の撮影条件の絞り開度の変更入力により設定された第2の撮影条件に基づいて第2の長尺撮影が行われているときに2回目の収集が行われる場合の一例を示した図である。
第1の長尺撮影中に1回目の収集が行われた後、第1の撮影条件の絞り開度の変更入力により、第1の撮影条件の第1の入射領域長X1が、X線検出部23の検出面23aへ入射するX線の第2の入射領域のX軸方向における第2の入射領域長X2に変更設定された第2の撮影条件である場合、X線絞り器22は、X線検出部23の検出面23aへのX軸方向におけるX線の入射が第2の入射領域長X2となるように照射口22aを調整する。
収集条件算出部60は、第2の撮影条件の設定に応じて第2の収集条件を算出する。ここでは、第2の収集条件として、第1の入射領域長X1と第2の入射領域長X2の和を2で除して重なり領域長tを差し引いた値で、第1の速度V1を除することにより第2の収集レートf2を算出する。
収集部61は、第2の撮影条件に基づいて第2の長尺撮影により生成される透視画像データの最初の収集を第2の収集レートf2で行う。ここでは、撮影部20が位置T0からL1方向に、第1の入射領域長X1と第2の入射領域長X2の和を2で除して重なり領域長tを差し引くことにより算出される第2の距離D2移動した位置T2で第2の長尺撮影により生成される透視画像データST2を収集する。
位置T2では第2の入射領域長X2が設定され、位置T2の第2の入射領域長X2が設定された検出面23aの第2の入射領域のうちの進行方向における後端側の重なり領域は、位置T0の第1の入射領域のうちの進行方向における前端側の重なり領域と重なる。
画像データ貼り合せ部70は、位置T0の第1の入射領域のうちの前端側の重なり領域に対応する透視画像データST0の貼り合せ領域と、位置T2の第2の入射領域のうちの後端側の重なり領域に対応する透視画像データST2の貼り合せ領域とを貼り合せて長尺画像データ502を生成する。
表示部80は、画像データ貼り合せ部70で生成された長尺画像データ502をリアルタイムに表示する。
このように、第1の長尺撮影中に1回目の収集が行われた後、第1の撮影条件の絞り開度の変更入力により設定された第2の撮影条件に基づいて行われる第2の長尺撮影により生成された透視画像データの最初の収集を第2の収集レートf2で行うことにより、1回目に収集した透視画像データST0と2回目に収集した透視画像データST2を、予め設定された貼り合せ領域で貼り合せて長尺画像データ502を生成することができる。そして、長尺撮影が行われているときに生成した長尺画像データ502を表示部80にリアルタイムに表示することができる。
図9は、第1の長尺撮影中に2回の収集が行われた後に第1の撮影条件の絞り開度の変更入力により設定された第2の撮影条件に基づいて第2の長尺撮影が行われているときに3回目の収集が行われる場合の一例を示した図である。
図6に示すように、第1の長尺撮影中に2回目の収集が行われた後、第1の撮影条件の絞り開度の変更入力により、第1の入射領域長X1が第2の入射領域長X2に変更設定された第2の撮影条件である場合、X線絞り器22は、X線検出部23の検出面23aへのX軸方向におけるX線の入射が第2の入射領域長X2となるように照射口22aを調整する。収集条件算出部60は、第2の撮影条件の設定に応じて第2の収集条件として、第2の収集レートf2を算出する。
収集部61は、第2の撮影条件に基づいて第2の長尺撮影により生成される透視画像データの最初の収集を第2の収集レートf2で行う。ここでは、撮影部20が位置T1からL1方向に第2の距離D2移動した位置T3で第2の長尺撮影により生成される透視画像データST3を収集する。
位置T3では第2の入射領域長X2が設定され、位置T2の第2の入射領域長X2が設定された検出面23aの第2の入射領域のうちの進行方向における後端側の重なり領域は、位置T1の第1の入射領域のうちの進行方向における前端側の重なり領域と重なる。
画像データ貼り合せ部70は、位置T1の第1の入射領域のうちの前端側の重なり領域に対応する透視画像データST1の貼り合せ領域と、位置T3の第2の入射領域のうちの後端側の重なり領域に対応する透視画像データST3の貼り合せ領域とを貼り合せて長尺画像データ503を生成する。
表示部80は、画像データ貼り合せ部70で生成された長尺画像データ503をリアルタイムに表示する。
このように、第1の長尺撮影中に2回の収集が行われた後、第1の撮影条件の絞り開度の変更入力により設定された第2の撮影条件に基づいて行われる第2の長尺撮影により生成される透視画像データの最初の収集を第2の収集レートf2で行うことにより、2回目に収集した透視画像データST1と3回目に収集した透視画像データST3を、予め設定された貼り合せ領域で貼り合せて長尺画像データ503を生成することができる。そして、長尺撮影が行われているときに生成した長尺画像データ503を表示部80にリアルタイムに表示することができる。
図10は、第1の長尺撮影中に1回目の収集が行われた後に第1の撮影条件の絞り開度の変更入力により設定された第2の撮影条件に基づいて第2の長尺撮影が行われているときに3回目の収集が行われる場合の一例を示した図である。
第1の長尺撮影中に1回目の収集が行われ、図8に示すように、第2の長尺撮影中に2回目の収集が行われた後、収集条件算出部60は、第2の撮影条件の設定に応じて第3の収集条件を算出する。ここでは、第3の収集条件として、第2の入射領域長X2から重なり領域長tを差し引いた値で、第1の速度V1を除することにより第3の収集レートf3を算出する。
収集部61は、第2の撮影条件に基づいて第2の長尺撮影により生成される透視画像データの2回目以降の収集を第3の収集レートf3で行う。ここでは、撮影部20が位置T2からL1方向に第3の距離D3移動した位置T4で第2の長尺撮影により生成される透視画像データST4を収集する。
位置T4では第2の入射領域長X2が設定され、位置T4の第2の入射領域のうちの進行方向における後端側の重なり領域は、位置T2の第2の入射領域のうちの進行方向における前端側の重なり領域と重なる。
画像データ貼り合せ部70は、位置T2の第2の入射領域のうちの前端側の重なり領域に対応する透視画像データST2の貼り合せ領域と、位置T4の第2の入射領域のうちの後端側の重なり領域に対応する透視画像データST4の貼り合せ領域とを貼り合せて長尺画像データ504を生成する。
表示部80は、画像データ貼り合せ部70で生成された長尺画像データ504をリアルタイムに表示する。
このように、第1の長尺撮影中に1回の収集が行われた後、第1の撮影条件の絞り開度の変更入力により設定された第2の撮影条件に基づいて行われる第2の長尺撮影により生成される透視画像データの2回目の収集を第3の収集レートf3で行うことにより、2回目に収集した透視画像データST2と3回目に収集した透視画像データST4を、予め設定された貼り合せ領域で貼り合せて長尺画像データ504を生成することができる。そして、長尺撮影が行われているときに生成した長尺画像データ504を表示部80にリアルタイムに表示することができる。
次に、透視開始前に設定された第1の撮影条件に基づいて行われる第1の長尺撮影及び第1の撮影条件の移動速度の変更入力に応じて設定される第2の撮影条件に基づいて行われる第2の長尺撮影の一例について説明する。
収集条件算出部60は、第1及び第2の長尺撮影により生成される透視画像データを収集する収集条件として、第1の距離D1を算出する。収集部61は、位置検出部41により検出される撮影部20の位置情報に基づいて、撮影部20が移動してL1方向に第1の距離D1離れた位置を通過する毎にその位置で第1又は第2の長尺撮影により生成される透視画像データを収集する。
図11は、第1の長尺撮影中に1回目の収集が行われた後に第1の撮影条件の移動速度の変更入力により設定された第2の撮影条件に基づいて第2の長尺撮影が行われているときに2回目の収集が行われる場合の一例を示した図である。
第1の長尺撮影中に1回目の収集が行われた後、第1の撮影条件の移動速度の変更入力により、第1の撮影条件の第1の速度V1が第2の速度V2に変更設定された第2の撮影条件である場合、移動機構部40は位置T0からL1方向に移動している撮影部20を第2の速度V2に変更する。
収集部61は、撮影部20が位置T0からの移動の途中で第2の速度V2に変速され、位置T0からL1方向に第1の距離D1移動した位置T1で第2の長尺撮影により生成される透視画像データST1aを収集する。画像データ貼り合せ部70は、位置T0の第1の入射領域のうちの前端側の重なり領域に対応する透視画像データST0の貼り合せ領域と、位置T1の第1の入射領域のうちの後端側の重なり領域に対応する透視画像データST1aの貼り合せ領域とを貼り合せて長尺画像データ501aを生成する。
表示部80は、画像データ貼り合せ部70で生成された長尺画像データ501aをリアルタイムに表示する。
このように、第1の長尺撮影中に位置T0で1回目の収集が行われた後、第1の撮影条件の移動速度の変更入力により設定された第2の撮影条件に基づいて位置T1で第2の長尺撮影により生成される透視画像データST1aを収集することにより、1回目に収集した透視画像データST0と2回目に収集した透視画像データST1aを、予め設定された貼り合せ領域で貼り合せて長尺画像データ501aを生成することができる。そして、長尺撮影が行われているときに生成した長尺画像データ501aを表示部80にリアルタイムに表示することができる。
図12は、第1の長尺撮影中に2回の収集が行われた後に第1の撮影条件の移動速度の変更入力により設定された第2の撮影条件に基づいて第2の長尺撮影が行われているときに3回目の収集が行われる場合の一例を示した図である。
第1の長尺撮影中に2回目の収集が行われた後、第1の撮影条件の移動速度の変更入力により、第1の速度V1が第2の速度V2に変更設定された第2の撮影条件である場合、移動機構部40は位置T1からL1方向に移動している撮影部20を第2の速度V2に変更する。
収集部61は、撮影部20が位置T1からの移動の途中で第2の速度V2に変速され、位置T1からL1方向に第3の距離D3移動した位置T5で第2の長尺撮影により生成される透視画像データST5を収集する。
位置T5では第1の入射領域長X1が設定され、位置T5の第1の入射領域長X1が設定された検出面23aの第1の入射領域のうちの進行方向における後端側の重なり領域は、位置T1における検出面23aの第1の入射領域のうちの進行方向における前端側の重なり領域と重なる。
画像データ貼り合せ部70は、位置T1の第1の入射領域のうちの前端側の重なり領域に対応する透視画像データST1の貼り合せ領域と、位置T5の第1の入射領域のうちの後端側の重なり領域に対応する透視画像データST5の貼り合せ領域とを貼り合せて長尺画像データ505を生成する。
表示部80は、画像データ貼り合せ部70で生成された長尺画像データ505をリアルタイムに表示する。
このように、第1の長尺撮影中に位置T1で2回目の収集が行われた後、第1の撮影条件の移動速度の変更入力により設定された第2の撮影条件に基づいて位置T5で第2の長尺撮影により生成される透視画像データST5を収集することにより、2回目に収集した透視画像データST1と3回目に収集した透視画像データST5を、予め設定された貼り合せ領域で貼り合せて長尺画像データ505を生成することができる。そして、長尺撮影が行われているときに生成した長尺画像データ505を表示部80にリアルタイムに表示することができる。
図13は、第1の長尺撮影中に1回目の収集が行われた後に第1の撮影条件の移動速度の変更入力により設定された第2の撮影条件に基づいて第2の長尺撮影が行われているときに3回目の収集が行われる場合の一例を示した図である。
第1の長尺撮影中に1回目の収集が行われ、図11に示すように、第2の長尺撮影中に位置T1で2回目の収集が行われた後、収集部61は位置T5で生成される透視画像データST5を収集する。
画像データ貼り合せ部70は、位置T1の第1の入射領域のうちの前端側の重なり領域に対応する透視画像データST1aの貼り合せ領域と、位置T5の第1の入射領域のうちの後端側の重なり領域に対応する透視画像データST5の貼り合せ領域とを貼り合せて長尺画像データ505aを生成する。
表示部80は、画像データ貼り合せ部70で生成された長尺画像データ505aをリアルタイムに表示する。
このように、第1の長尺撮影中に1回目の収集が行われ、第2の長尺撮影中に位置T1で2回目の収集が行われた後、第2の撮影条件に基づいて位置T5で第2の長尺撮影により生成される透視画像データST5を収集することにより、2回目に収集した透視画像データST1aと3回目に収集した透視画像データST5を、予め設定された貼り合せ領域で貼り合せて長尺画像データ505aを生成することができる。そして、長尺撮影が行われているときに生成した長尺画像データ505aを表示部80にリアルタイムに表示することができる。
なお、位置検出部41で検出される撮影部20の位置情報に基づいて、第1乃至第3の収集条件を算出するように実施してもよい。以下に撮影部20の位置情報に基づいて収集する場合の例を示す。
第1の長尺撮影が行われているときに2回目の収集を行う場合、収集条件算出部60は、第1の収集条件として第1の距離D1を算出する。収集部61は、位置T0で1回目の収集を行った後、撮影部20が位置T0からL1方向に第1の距離D1移動した位置T1で生成される透視画像データST1を収集する。これにより、1回目に収集した透視画像データST0と2回目に収集した透視画像データST1を、予め設定された貼り合せ領域で貼り合せることができる。
また、第1の長尺撮影中に1回目の収集を行った後に第1の撮影条件の絞り開度の変更入力により設定された第2の撮影条件に基づいて第2の長尺撮影が行われているときに2回目の収集を行う場合、収集条件算出部60は第2の収集条件として第2の距離D2を算出する。収集部61は、撮影部20が位置T0からL1方向に第2の距離D2移動した位置T2で生成される透視画像データST2を収集する。これにより、1回目に収集した透視画像データST0と2回目に収集した透視画像データST2を、予め設定された貼り合せ領域で貼り合せることができる。
また、第1の長尺撮影中に2回の収集を行った後に第1の撮影条件の絞り開度の変更入力により設定された第2の撮影条件に基づいて第2の長尺撮影が行われているときに3回目の収集を行う場合、収集条件算出部60は、第2の収集条件として第2の距離D2を算出する。収集部61は、撮影部20が位置T1からL1方向に第2の距離D2移動した位置T3で生成される透視画像データST3を収集する。これにより、2回目に収集した透視画像データST1と3回目に収集した透視画像データST3を、予め設定された貼り合せ領域で貼り合せることができる。
また、第1の長尺撮影中に1回目の収集を行った後に第1の撮影条件の絞り開度の変更入力により設定された第2の撮影条件に基づいて第2の長尺撮影が行われているときに3回目の収集を行う場合、収集条件算出部60は、第3の収集条件として第3の距離D3を算出する。収集部61は、位置T2からL1方向に第3の距離D3移動した位置T4で生成される透視画像データST4を収集する。これにより、2回目に収集した透視画像データST2と3回目に収集した透視画像データST4を、予め設定された貼り合せ領域で貼り合せることができる。
以上述べた実施形態によれば、第1の撮影条件に基づいて第1の収集条件として第1の収集レートf1を算出し、第1の撮影条件に基づいて撮影部20が移動しながらX線照射が行われる第1の長尺撮影により生成された透視画像データを第1の収集レートf1で収集することができる。
また、第1の長尺撮影が行われているときに第1の撮影条件の絞り開度の変更入力による第2の撮影条件の設定に応じて第2の収集条件として第2の収集レートf2を算出し、第2の撮影条件に基づいて撮影部20が移動しながらX線照射が行われる第2の長尺撮影により生成された透視画像データの1回目の収集を、第2の収集レートf2で行うことができる。
また、第2の撮影条件の設定に応じて第3の収集条件として第3の収集レートf3を算出し、第2の長尺撮影により生成された透視画像データの2回目以降の収集を、第3の収集レートf3で行うことができる。
また、第1の長尺撮影により生成される透視画像データ及び第1の撮影条件の移動速度の変更入力に応じて設定される第2の撮影条件に基づいて第2の長尺撮影により生成される透視画像データを収集する収集条件として第1の距離D1を算出し、第1の距離D1及び位置検出部41により検出される撮影部20の位置情報に基づいて、撮影部20が移動してL1方向に第1の距離D1離れた位置を通過する毎にその位置で第1又は第2の長尺撮影により生成される透視画像データを収集することができる。
以上により、収集された透視画像データとこの透視画像データが収集された次に収集される透視画像データとを予め設定された貼り合せ領域で貼り合せて長尺画像データを生成することができる。そして、長尺撮影が行われているときに生成した長尺画像データを表示部80にリアルタイムに表示することができる。これにより、長尺撮影を中止させることなく撮影条件の変更を行うことができるので被曝量を抑えることができる。また、検査効率の向上を図ることができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することを意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10 寝台
20 撮影部
21 X線管
22 X線絞り器
23 X線検出部
40 移動機構部
41 位置検出部
50 画像データ生成部
60 収集条件算出部
61 収集部
70 画像データ貼り合せ部
80 表示部
90 操作部

Claims (9)

  1. 寝台上の被検体にX線を照射し、前記被検体を透過したX線を検出してX線投影データを生成する撮影部と、
    前記X線投影データに基づいて画像データを生成する画像データ生成部と、
    前記画像データを収集する収集条件を算出する収集条件算出部と、
    予め設定された第1の撮影条件に基づいて前記寝台及び前記撮影部の少なくとも一方が移動しながらX線照射を行う長尺撮影により生成された画像データを前記第1の撮影条件に基づいて算出される収集条件で収集し、前記長尺撮影が行われているときに前記第1の撮影条件の変更入力により新たに第2の撮影条件が設定された場合には、前記第1の撮影条件に従う前記長尺撮影により生成された画像データと前記第2の撮影条件に従う前記長尺撮影により生成された画像データとを貼り合せる貼り合せ領域に対応する重なり領域が設定されるように、且つ、前記第2の撮影条件に従う前記長尺撮影により生成された画像データ同士を貼り合せる貼り合せ領域に対応する重なり領域が設定されるように、前記第1の撮影条件と前記第2の撮影条件とに基づいて算出される収集条件で画像データを収集する収集部と、
    を備え、
    前記第1の撮影条件は、前記少なくとも一方の移動速度である第1の速度と、前記被検体を透過したX線を検出するX線検出部へ入射するX線の第1の入射領域の、前記少なくとも一方の移動方向における第1の入射領域長と、前記第1の撮影条件に従う前記長尺撮影により生成された画像データ同士を貼り合せる貼り合わせ領域に対応する重なり領域の、前記少なくとも一方の移動方向における重なり領域長であり、
    前記第2の撮影条件は、前記第1の撮影条件の前記第1の入射領域長が、前記X線検出部へ入射するX線の第2の入射領域の、前記少なくとも一方の移動方向における第2の入射領域長に変更設定された撮影条件であること、
    を特徴とするX線診断装置。
  2. 前記第1の撮影条件に基づいて算出される収集条件は、前記第1の入射領域長から前記重なり領域長を差し引いた値で前記第1の速度を除することにより算出される第1の収集レートであり、
    前記収集部は、前記第1の撮影条件に従う前記長尺撮影により生成された画像データを、前記第1の収集レートで収集することを特徴とする請求項1に記載のX線診断装置。
  3. 前記第1の撮影条件の変更入力により、前記第1の入射領域長から前記第2の入射領域長に変更設定され、
    前記第2の撮影条件の設定に応じて算出される収集条件は、前記第1の入射領域長と前記第2の入射領域長の和を2で除して前記重なり領域長を差し引いた値で前記第1の速度を除することにより算出される第2の収集レートであり、
    前記収集部は、前記第2の撮影条件に従う前記長尺撮影により生成された画像データの1回目の収集を、前記第2の収集レートで行い、
    前記第2の撮影条件の設定に応じて算出される収集条件は、前記第2の入射領域長から前記重なり領域長を差し引いた値で前記第1の速度を除することにより算出される第3の収集レートであり、
    前記収集部は、前記第2の撮影条件に従う前記長尺撮影により生成された画像データの2回目以降の収集を、前記第3の収集レートで行うことを特徴とする請求項2に記載のX線診断装置。
  4. 前記少なくとも一方の位置を検出する位置検出部を有し、前記第1の撮影条件に基づいて算出される収集条件は、前記第1の入射領域長から前記重なり領域長を差し引くことにより算出される第1の距離であり、
    前記収集部は、前記位置検出部により検出された前記少なくとも一方の位置情報に基づいて、前記長尺撮影により生成された画像データをn回目(nは正の数)に収集し、n回目に収集した位置から前記少なくとも一方がこの移動方向に前記第1の距離を移動した位置で前記長尺撮影により生成された画像データを(n+1)回目に収集することを特徴とする請求項1に記載のX線診断装置。
  5. 前記第1の撮影条件の変更入力により、前記第1の入射領域長から前記第2の入射領域長に変更設定され、
    前記第2の撮影条件の設定に応じて算出される収集条件は、前記第1の入射領域長と前記第2の入射領域長の和を2で除して前記重なり領域長を差し引くことにより算出される第2の距離であり、
    前記収集部は、前記位置検出部により検出された前記少なくとも一方の位置情報に基づいて、前記長尺撮影により生成される画像データを最後に収集した位置から前記少なくとも一方がこの移動方向に前記第2の距離を移動した位置で前記第2の撮影条件に従う前記長尺撮影により生成された画像データを収集し、
    前記第2の撮影条件の設定に応じて算出される収集条件は、前記第2の入射領域長から前記重なり領域長を差し引くことにより算出される第3の距離であり、
    前記収集部は、前記位置検出部により検出される前記少なくとも一方の位置情報に基づいて、前記少なくとも一方が前記第2の距離を移動した位置から前記少なくとも一方の移動方向に前記第3の距離を移動した位置で前記第2の撮影条件に従う前記長尺撮影により生成された画像データを収集することを特徴とする請求項に記載のX線診断装置。
  6. 寝台上の被検体にX線を照射し、前記被検体を透過したX線を検出してX線投影データを生成する撮影部と、
    前記X線投影データに基づいて画像データを生成する画像データ生成部と、
    前記画像データを収集する収集条件を算出する収集条件算出部と、
    前記寝台及び前記撮影部の少なくとも一方の位置を検出する位置検出部と、
    予め設定された第1の撮影条件に基づいて前記少なくとも一方が移動しながらX線照射が行われる長尺撮影により生成された画像データ、及び前記長尺撮影が行われているときに前記第1の撮影条件の変更入力により設定された第2の撮影条件に基づいて前記少なくとも一方が移動しながらX線照射が行われる撮影により生成された画像データを、前記第1の撮影条件に従う前記長尺撮影により生成された画像データと前記第2の撮影条件に従う前記長尺撮影により生成された画像データとを貼り合せる貼り合せ領域に対応する重なり領域が設定されるように、且つ、前記第2の撮影条件に従う前記長尺撮影により生成された画像データ同士を貼り合せる貼り合せ領域に対応する重なり領域が設定されるように、前記第1の撮影条件と前記第2の撮影条件とに基づいて算出される収集条件で画像データを収集する収集部と、
    を備え、
    前記第1の撮影条件は、前記少なくとも一方の移動速度である第1の速度と、前記被検体を透過したX線を検出するX線検出部へ入射するX線の第1の入射領域の、前記少なくとも一方の移動方向における第1の入射領域長と、前記第1の撮影条件に従う前記長尺撮影により生成された画像データ同士を貼り合せる貼り合わせ領域に対応する重なり領域の、前記少なくとも一方の移動方向における重なり領域長であり、
    前記第2の撮影条件は、前記第1の撮影条件の前記第1の速度が第2の速度に変更設定された撮影条件であること、
    を特徴とするX線診断装置。
  7. 記第1の撮影条件に基づいて算出される収集条件は、前記第1の入射領域長から前記重なり領域長を差し引くことにより算出される第1の距離であり、
    前記第1の撮影条件の変更入力により、前記第1の速度から第2の速度に変更設定され、前記収集部は、前記少なくとも一方が移動して前記少なくとも一方の移動方向に前記第1の距離離れた位置を通過する毎にその位置で前記長尺撮影により生成される透視画像データを収集することを特徴とする請求項に記載のX線診断装置。
  8. 前記画像データ生成部で生成された画像データを表示する表示部及び前記収集部で収集された画像データとこの画像データの次に収集される画像データとを前記貼り合せ領域で貼り合せて長尺画像データを生成する画像データ貼り合せ部を有し、
    前記画像データ貼り合せ部は、前記収集部で収集された画像データを前記収集部の収集毎に貼り合せて長尺画像データを生成し、
    前記表示部は、前記収集部の収集毎に生成される長尺画像データをリアルタイムに表示することを特徴とする請求項1乃至請求項のいずれかに記載のX線診断装置。
  9. 前記画像データは、前記被検体に透視用のX線を連続的に照射することにより生成される透視画像データであることを特徴とする請求項1乃至請求項のいずれかに記載のX線診断装置。
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