JP6590208B2 - サージ防護素子 - Google Patents
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従来の構造では、一対の突出電極部間で生じるアーク放電時の熱及び膨張エネルギーにより放電補助部の一部が昇華消失してしまい、繰り返し放電時の放電電圧が不安定(放電電圧が上昇する)になるという問題があった。
特に、大電流の放電では、放電補助部の昇華消失が顕著になる傾向がある。また、放電電流が保証範囲を大幅に超えてしまうと、電極の設計を変更することが要求されると共に、安定した動作のために、サイズを大型化する、又は並列に接続するなどの対応が必要になる不都合があった。
すなわち、このサージ防護素子では、絶縁性管の内周面のうち、一対の突出電極部の外周面に対向する一対の電極対向領域の間にある領域を覆って、イオン源材料が添加されていない絶縁性材料で形成された保護膜又は保護部材が設けられているので、アーク放電時の熱及び膨張エネルギーの影響を強く受ける領域が保護膜又は保護部材で防御されており、当該領域で激しくイオン源材料が昇華消失されることを抑制できる。
すなわち、このサージ防護素子では、絶縁性膜又は絶縁性部材が、絶縁性管中の絶縁性材料と同じ材料で形成されているので、絶縁性膜又は絶縁性部材と絶縁性管との熱膨張が同じ又は近くなり、互いの熱膨張差による応力の発生等を抑制することができる。
すなわち、本発明に係るサージ防護素子によれば、絶縁性管が、絶縁性材料中にイオン源材料が添加されたイオン源含有絶縁性材料で形成されているので、絶縁性管の内周面に露出しているイオン源材料がアーク放電時の熱及び膨張エネルギーにより昇華消失してしまっても、内部に含有されているイオン源材料が次々に出現するため、安定した動作を得ることができる。
したがって、サージ電流や放電回数が増えてもサージ防護素子性能を良好に維持することが可能になる。特に、本発明に係るサージ防護素子は、大電流サージ耐性が要求されるインフラ用(鉄道関連、再生エネルギー関連(太陽電池、風力発電等))の電源及び通信設備に好適である。
上記一対の封止電極3は、内方に突出し互いに対向した一対の突出電極部5を有している。
例えば、絶縁性管2は、アルミナ(Al2O3)の絶縁性材料2a中に棒状、球状又は多角形状の粒子であるグラファイト等の炭素材で形成されたイオン源材料2bが分散されたイオン源含有絶縁性材料で構成されている。
また、絶縁性管2は、円筒状に形成されている。
上記イオン源含有絶縁性材料は、絶縁性を確保できる程度の含有量でイオン源材料2bが添加されている。例えば、グラファイトのイオン源材料2bを採用した場合、0.1〜15質量%が添加され、好ましくは0.5〜2質量%が添加される。
なお、絶縁性材料2aとしては、他にマグネシア,ジルコニア、窒化アルミニウム、窒化ケイ素、炭化ケイ素等が採用可能である。
封止電極3は、絶縁性管2の両端開口部に導電性融着材(図示略)により加熱処理によって密着状態に固定されている円板状のフランジ部7を有している。このフランジ部7の内側に、内方に突出していると共に絶縁性管2の内径よりも外径の小さな円柱状の突出電極部5が一体に設けられている。
上記絶縁性管2内に封入される放電制御ガスは、不活性ガス等であって、例えばHe,Ar,Ne,Xe,Kr,SF6,CO2,C3F8,C2F6,CF4,H2,大気等及び これらの混合ガスが採用される。
すなわち、第2実施形態では、絶縁性管2の内周面のうち、一対の突出電極部5の外周面に対向する一対の電極対向領域A1の間にある領域A2を覆って、イオン源材料2bが添加されていない絶縁性材料で形成された保護膜24が設けられている。
この保護膜24は、絶縁性管2の内周面の周方向に帯状かつ円環状に延在している。
Claims (3)
- 絶縁性管と、
前記絶縁性管の両端開口部を閉塞して内部に放電制御ガスを封止する一対の封止電極とを備え、
一対の前記封止電極が、内方に突出し互いに対向した一対の突出電極部を有し、
前記絶縁性管が、絶縁性材料中にイオン源材料が添加されたイオン源含有絶縁性材料で形成されていることを特徴とするサージ防護素子。 - 請求項1に記載のサージ防護素子において、
前記絶縁性管の内周面のうち、一対の前記突出電極部の外周面に対向する一対の電極対向領域の間にある領域を覆って、イオン源材料が添加されていない絶縁性材料で形成された保護膜又は保護部材が設けられていることを特徴とするサージ防護素子。 - 請求項2に記載のサージ防護素子において、
前記保護膜又は前記保護部材が、前記絶縁性管中の絶縁性材料と同じ材料で形成されていることを特徴とするサージ防護素子。
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