JP2019216108A - サージ防護素子 - Google Patents
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Abstract
Description
従来の構造では、放電補助部が、絶縁性管の内周面の周方向に局所的又は部分的に形成されており、周方向で放電補助部が無い領域があるため、放電補助機能として必要な又は有効な領域にイオン発生源が不足するおそれがあった。
また、一対の突出電極部間で生じるアーク放電時の熱及び膨張エネルギーにより放電補助部の一部が損傷、昇華消失してしまい、繰り返し放電時の放電電圧が不安定(放電電圧が上昇する)になるという問題があった。特に、周方向に局所的又は部分的に形成された放電補助部が損傷、昇華消失した場合に、周方向において広い領域でイオン発生源を失い、動作がさらに不安定になる不都合があった。
なお、大電流の放電では、放電補助部の昇華消失が顕著になる傾向がある。また、放電電流が保証範囲を大幅に超えてしまうと、電極の設計を変更することが要求されると共に、安定した動作のために、サイズを大型化する、又は並列に接続するなどの対応が必要になる不都合があった。
すなわち、このサージ防護素子では、放電補助部が、絶縁性管の軸方向に沿った方向に複数形成されているので、絶縁性管の軸方向に沿った方向において1つの放電補助部が損傷しても、他の放電補助部が放電補助機能を良好に維持しており、繰り返し放電時でも安定した動作を得ることができる。
すなわち、このサージ防護素子では、放電補助部が、一対の突出電極部の外周面に対向する一対の電極対向領域のうち少なくとも一方に形成され、絶縁性管の内面のうち一対の電極対向領域の間にある領域が、放電補助部が存在しない放電補助部不存在領域とされているので、アーク放電時の熱及び膨張エネルギーの影響を強く受ける領域に放電補助部が無く、電極対向領域だけに放電補助部があることで、放電補助部の損傷、昇華消失を抑制することができる。
すなわち、本発明に係るサージ防護素子によれば、放電補助部が、絶縁性管の内周面の全周にわたって延在する環状に形成され、放電補助部の軸線が、絶縁性管の軸線と交差しているので、周方向のどの位置からも安定したイオン発生が得られると共に、放電補助部の一部が損傷、昇華消失しても、周方向で多くのイオン源材料が延在しているので、高い動作の安定性を得ることができる。
したがって、サージ電流や放電回数が増えてもサージ防護素子性能を良好に維持することが可能になる。特に、本発明に係るサージ防護素子は、大電流サージ耐性が要求されるインフラ用(鉄道関連、再生エネルギー関連(太陽電池、風力発電等))の電源及び通信設備に好適である。
上記一対の封止電極3は、内方に突出し互いに対向した一対の突出電極部5を有している。
また、放電補助部4の軸線(中心線)C2は、絶縁性管2の軸線C1と同じである。
さらに、放電補助部4は、一対の突出電極部5の外周面に対向する一対の電極対向領域A1のうち少なくとも一方に形成され、絶縁性管2の内面のうち一対の電極対向領域A2の間にある領域が、放電補助部4が存在しない放電補助部不存在領域A2とされている。
これら放電補助部4は、導電性材料であって、例えば炭素材で形成されたカーボン放電補助部である。
封止電極3は、絶縁性管2の両端開口部に導電性融着材(図示略)により加熱処理によって密着状態に固定されている円板状のフランジ部7を有している。このフランジ部7の内側に、内方に突出していると共に絶縁性管2の内径よりも外径の小さな円柱状の突出電極部5が一体に設けられている。
上記導電性融着材は、例えばAgを含むろう材としてAg−Cuろう材で形成されている。
上記絶縁性管2内に封入される放電制御ガスは、不活性ガス等であって、例えばHe,Ar,Ne,Xe,Kr,SF6,CO2,C3F8,C2F6,CF4,H2,大気等及びこれらの混合ガスが採用される。
すなわち、本実施形態では、互いに平行に並んだ2つの楕円環状の放電補助部24において、それぞれ軸線C2が、絶縁性管2の軸線C1に対して斜めに設定されている。なお、楕円環状の放電補助部24は、突出電極部5の先端近傍に対向した位置から突出電極部5の基端近傍に対向した位置まで延在している。
すなわち、第2参考技術では、放電補助部34が、絶縁性管2の軸方向に沿った方向に複数形成されている。
例えば、第1参考技術のように、一対の電極対向領域A2内にそれぞれ放電補助部4を形成することが好ましいが、他の例として、図5に示すように、一対の電極対向領域A1のうち一方のみに放電補助部4を形成したサージ防護素子41としても構わない。
Claims (4)
- 絶縁性管と、
前記絶縁性管の両端開口部を閉塞して内部に放電制御ガスを封止する一対の封止電極と、
前記絶縁性管の内周面にイオン源材料で形成された放電補助部とを備え、
一対の前記封止電極が、内方に突出し互いに対向した一対の突出電極部を有し、
前記放電補助部が、前記絶縁性管の内周面の全周にわたって延在する環状に形成され、
前記放電補助部の軸線が、前記絶縁性管の軸線と交差していることを特徴とするサージ防護素子。 - 請求項1に記載のサージ防護素子において、
前記放電補助部が、前記突出電極部の先端近傍に対向した位置から前記突出電極部の基端近傍に対向した位置まで延在していることを特徴とするサージ防護素子。 - 請求項1又は2に記載のサージ防護素子において、
前記放電補助部が、前記絶縁性管の軸方向に沿った方向に複数形成されていることを特徴とするサージ防護素子。 - 請求項1から3のいずれか一項に記載のサージ防護素子において、
前記放電補助部が、一対の前記突出電極部の外周面に対向する一対の電極対向領域のうち少なくとも一方に形成され、
前記絶縁性管の内面のうち一対の前記電極対向領域の間にある領域が、前記放電補助部が存在しない放電補助部不存在領域とされていることを特徴とするサージ防護素子。
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JP2019150836A JP2019216108A (ja) | 2019-08-21 | 2019-08-21 | サージ防護素子 |
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- 2019-08-21 JP JP2019150836A patent/JP2019216108A/ja active Pending
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