JP6587807B2 - ナノ結晶粒子及びその製造方法並びに素子 - Google Patents
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Description
例えば、量子ドット(quantum dot)とも呼ばれる半導体ナノ結晶は、数ナノサイズの結晶構造を有する半導体材料であるが、このような半導体ナノ結晶は、大きさが非常に小さいため、単位体積当たりの表面積が広く、量子閉じ込め(quantum confinement)効果を示すため、バルク材料とは異なる物理化学的特性を示すことができる。
化学的湿式法では、結晶成長時に分散剤などの有機物質が粒子表面に配位して結晶成長を調節するため、気相蒸着法に比べて簡単に粒子の大きさと形態の均一性を調節することができる。
また、本発明の他の目的は、発光特性が向上したナノ結晶粒子を増加された収率にて製造することができる製造方法を提供することにある。
つまり、ナノ結晶粒子は、1種以上の半導体物質と、ホウ素と、選択によりフッ素とを含み、表面に有機リガンドを含み、前記ホウ素は、ドーピングされた形態で存在するか、結晶構造隙間に入っている形態で存在するか、または金属ボライドの形態で存在し、前記フッ素は、ドーピングされた形態で存在するか、結晶構造隙間に入っている形態で存在するか、または金属フルオライドの形態で存在する。
前記ホウ素及びフッ素の内の一つ以上は、前記コア、シェル、又はこれらの全てにドーピングされた形態で存在することが好ましい。
前記第1ナノ結晶は、II−VI族化合物、III−V族化合物、IV−VI族化合物、IV族元素もしくは化合物、又はこれらの組み合わせを含むことが好ましい。
前記結晶質又は非晶質物質は、第1ナノ結晶と同一又は異なる組成を有し、II−VI族化合物、III−V族化合物、IV−VI族化合物、IV族元素又はその化合物、金属フッ化物、金属酸化物、又はこれらの組み合わせを含み、第1ナノ結晶よりバンドギャップが大きい物質であることが好ましい。
前記ホウ素又はフッ素は、同一の領域に、又は互いに異なる領域に存在することが好ましい。
前記シェルは、それぞれの層が同一又は異なる結晶質又は非晶質物質を含む二つ以上の層を含む多層シェルであり、前記ホウ素は、前記シェルの内側層、前記シェルの外側層、又はこれらのすべてに含まれることが好ましい。
前記シェルは、それぞれの層が同一又は異なる結晶質又は非晶質物質を含む二つ以上の層を含む多層シェルであり、前記フッ素は、前記シェルの内側層、前記シェルの外側層、又はこれらのすべてに含まれ、前記フッ素は、前記ホウ素と同一層又は異なる層に存在することが好ましい。
前記ホウ素の含量は、前記ナノ結晶粒子内に含まれているすべての元素の総含量を基準として、0.1mol%〜50mol%の範囲内であることが好ましい。
前記ナノ結晶粒子がホウ素及びフッ素を含む場合、ホウ素の含量は、前記ナノ結晶粒子内に含まれているすべての元素の総含量を基準として、0mol%〜30mol%の範囲内であることが好ましい。
フッ素の含量は、前記粒子内に含まれているすべての元素の総含量を基準に、0mol%超過30mol%以下であり得る。
前記ナノ結晶粒子がホウ素及びフッ素を含む場合、ホウ素対フッ素間のモル比率は、1:100〜1:0.1であることが好ましい。
前記ナノ結晶粒子は、量子収率が65%以上であり、粒子の大きさが20%以下の標準偏差を示す粒子集団の構成員であることが好ましい。
つまり、前記第1前駆体は、2種以上の化合物であり得る。前記第2前駆体は、2種以上の化合物であり得る。これらの化合物は、任意の順序および(例えば、リガンド及び/又は溶媒との)任意の混合物の形態で付加され得る。
前記方法で第2混合物を得る段階は、(前記選択により加熱された)第1混合物に、第1ナノ結晶をさらに付加することを含むことができる。
前記第1前駆体:前記リガンドのモル比率は、1:4〜1:0.5の範囲であり得る。
前記溶媒は、C6〜C22の1次アミン、C6〜C22の2次アミン、C6〜C40の3次アミン、窒素含有ヘテロ環化合物、C6〜C40のオレフィン、C6〜C40の脂肪族炭化水素、C1〜C20アルキル基で置換されたC6〜C30の芳香族炭化水素、一つ以上のC6〜C22のアルキル基を有する1次、2次、又は3次ホスフィン、一つ以上のC6〜C22のアルキル基を有する1次、2次、又は3次ホスフィンオキシド、C12〜C22の芳香族エーテル、又はこれらの組み合わせであることが好ましい。
前記ホウ素供給源は、孤立電子対を有する成分とボラン(BH3)との錯体(complex)を含むことが好ましい。
前記孤立電子対を有する化合物は、C1〜C16のアミン、C2〜C16のエーテル、C3〜C16のカルボニル基含有化合物、テトラヒドロフラン、C2〜C16のアルキルスルフィド、C7〜C20のアリルメチルスルフィド、テトラヒドロチオフェン、ピリジン、PF3、H−、又はこれらの組み合わせであることが好ましい。
前記ホウ素供給源と前記フッ素供給源は、ホウ素及びフッ素を含む単一化合物を含むことが好ましい。
ホウ素及びフッ素を含む前記単一化合物は、BF3、HBF4、NaBF4、NH4BF4、アルキルアンモニウムテトラフルオロボレート、イオン性液体、又はこれらの組み合わせであることが好ましい。
前記ホウ素供給源及び前記フッ素供給源は、前記第1混合物に、第1前駆体のモル数を基準として、それぞれ、0.5mol%〜500mol%の量で付加することが好ましい。
前記フッ素供給源は、中間溶媒内に溶解された溶液で付加され、前記中間溶媒は、水、アセトンなどのケトン類、1次アミン、2次アミン、3次アミン、窒素含有ヘテロ環化合物、C6〜C40オレフィン、C6〜C40脂肪族炭化水素、C1〜C20アルキル基で置換されたC6〜C30芳香族炭化水素、C6〜C22アルキル基で置換されたホスフィン、C6〜C22アルキル基で置換されたホスフィンオキシド、芳香族エーテル、またはこれらの組み合わせを含むことができる。
前記溶液で、前記フッ素供給源のモル濃度は、0.001(mol/L)以上であり得る。
また、単数型は文句で特に言及しない限り、複数型も含む。
本明細書で、「ナノ結晶粒子」は、結晶材料を含むナノサイズの粒子をいう。
本明細書で、「量子効率(quantum efficiency)」と「発光効率」は、実質的に同一の意味として使用され得る。
本明細書で、「金属」は、金属及び半金属を含む。
本明細書で、「アルキル」は、直鎖又は側鎖型の、飽和1価炭化水素基(例えば、メチル、ヘキシルなど)をいう。
本明細書で、「アルケニル」は、直鎖又は側鎖型であり、一つ以上の炭素−炭素二重結合を有する1価の炭化水素基をいう。
本明細書で、「アリール」は、一つ以上の芳香族環から一つの炭素原子の除去により形成された1価の基(例えば、フェニルまたはナフチル)をいう。
本明細書で、「族(Group)」は、元素周期律表の族をいう。
ここで、「II族」は、IIA族およびIIB族を含むことができ、II族金属の例としてはCd、Zn、HgおよびMgを含むことができるが、これに制限されない。
「III族」は、IIIA族およびIIIB族を含むことができ、III族金属の例としてはAl、In、GaおよびTlを含むことができるが、これに制限されない。
「IV族」は、IVA族およびIVB族を含むことができ、IV族金属の例としてはSi、Ge、Snを含むことができるが、これに制限されない。本明細書で「金属」とは、Siのような半金属も含むことをいう。
ここで、「V族」は、VA族を含むことができ、V族元素の例としてはN、P、AsおよびSbを含むことができるが、これに制限されない。
ここで、「VI族」は、VIA族を含むことができ、VI族元素の例としてはS、SeおよびTeを含むことができるが、これに制限されない。
例えば、ドーパント原子(例:ホウ素又はフッ素)は、当該結晶構造に置換されたり結晶格子の隙間に存在し得る。ドーパント元素は、X線回折スペクトルで実質的に結晶性ピークを示さないが、X線光電子分析法(X ray photoelectron spectroscopy)、エネルギー分散分光分析(energy dispersive X ray spectroscopy)、ICP−AESにより存在を確認することができる。
ホウ素は、ドーピングされた形態、結晶構造隙間に入っている形態、又は金属化合物(例えば、金属ボライド)の形態で存在することができ、フッ素は、ドーピングされた形態、結晶構造隙間に入っている形態、又は金属化合物(例えば、金属フッ化物)の形態で存在することができる。
ホウ素及び/又はフッ素は、半導体ナノ結晶の結晶格子内で置換されたり結晶格子の隙間に存在することができる。
ナノ結晶粒子は、X線回折スペクトルでホウ素(及び選択的に含まれるフッ素)の結晶性ピークを実質的に示さないことがある。
ナノ結晶粒子でホウ素の存在又はフッ素の存在は、X線光電子分析法(X ray photoelectron spectroscopy)、エネルギー分散分光分析(energy dispersive X ray spectroscopy)、ICP−AESにより存在を確認することができる。
ナノ結晶粒子は、コアシェル構造を有することができ、コアシェル構造でコアは、第1ナノ結晶(例えば、第1半導体ナノ結晶粒子)を含み、シェルは、コアを囲み(例えば、コアの少なくとも一部表面又は全体表面上に配置され)、結晶質又は非晶質物質を含むことができる。
シェルは、それぞれの層が同一または異なる結晶質又は非晶質物質を含む多層シェルであり得る。一実施形態で、シェルは、コアの全体表面上に配置され得る。一実施形態で、シェルは、結晶性材料を含むことができる。他の実施形態で、シェルは、第1層及び第2層を含み、第1層及び第2層のそれぞれは結晶性であり得る。
非制限的な例で、コアは、第1半導体物質を含み、シェルは、第1半導体物質とは異なり、コア上に堆積した第2半導体物質を含むことができる。
例えば、第1半導体物質は、II−VI族化合物、III−V族化合物、IV−VI族化合物、IV族化合物又はこれらの組み合わせを含むことができる。
第2半導体物質は、II−VI族化合物、III−V族化合物、IV−VI族化合物、IV族化合物又はこれらの組み合わせを含むが、ただし、第1半導体物質に含まれている金属とは異なる1種以上の金属を含むことができる。
結晶質又は非晶質物質は、II−VI族化合物、III−V族化合物、IV−VI族化合物、IV族化合物、金属フッ化物、金属酸化物、又はこれらの組み合わせを含むことができる。
シェルは、結晶性又は非晶質であり得る。シェルに含まれている半導体材料は、コア物質(つまり、第1ナノ結晶)より大きいバンドギャップを有するものであり得る。
例えば、IV族元素又はその化合物は、Si又はGeなどの元素であるか、又はこれらの組み合わせであり;あるいは、SiC、SiGeなどの化合物又はこれらの組み合わせであり得る。
金属酸化物は、CdO、In2O3、PbO、HgO、MgO、Ga2O3、Al2O3、ZnO、SiO2、ジンクオキシスルフィド、ジンクオキシセレナイド(zinc oxyselenide)、ジンクオキシスルフィドセレナイド(zinc oxysulfide selenide)、インジウムフォスファイドオキシド(indium phosphide oxide)、インジウムフォスファイドオキシスルフィド(indiumphosphide oxysulfide)及びこれらの混合物からなる群より選択され得るが、これに制限されない。
ホウ素及びフッ素は、同一の領域(例えば、コア、コアとシェル間の界面、あるいはシェル)存在してもよく、互いに異なる領域に存在してもよい。
シェルが多層シェルである場合、それぞれの層(例えば、隣接するそれぞれの層)は同一又は異なる組成を有することができる。
シェルが多層シェルである場合、ホウ素は、シェルの内側層、シェルの外側層、又はこれらのすべてに含まれ得る。
シェルが多層シェルであり、且つナノ結晶粒子がフッ素をさらに含む場合、フッ素は、シェルの内側層、シェルの外側層、又はこれらのすべてに含まれ、ホウ素とフッ素とは同一の層あるいは互いに異なる層に含まれ得る。
本発明のナノ結晶粒子内にホウ素とフッ素が共に存在する場合に、ホウ素の含量は0.1mol%〜30mol%の範囲、例えば、約0.1mol%〜約25mol%、あるいは約1mol%〜約20mol%であり得る。
本発明のナノ結晶粒子で、フッ素の含量は、ナノ結晶粒子内に含まれているすべての元素の総含量を基準に、0mol%〜30mol%の範囲であり得る。ナノ結晶粒子がホウ素及びフッ素を含む場合、ホウ素対フッ素間のモル比率は、1:100〜1:0.1、例えば、1:90〜1:0.2、又は1:80〜1:0.33、又は1:50〜1:0.5であり得る。
一実施形態で、ナノ結晶粒子がホウ素及びフッ素を含む場合、ホウ素対フッ素間のモル比率は1:1.5〜1:0.66の範囲であり得る。このような範囲でナノ結晶粒子はより向上した量子効率を示すことができる。
また、本発明のナノ結晶粒子はホウ素を(例えば、前述した範囲の量で)含むことによって、より向上した発光効率とより低い水準の半値幅を再現性よく示すことができる。
特定理論により拘束されようとするのではないが、ナノ結晶粒子の製造時に、選択的に含ませる所定量のフッ素と共に、適切な量のホウ素供給源を用いることによって、ホウ素が合成前駆体の反応性を調節しながら反応系内で副反応を抑制すると考えられる。
また、フッ素だけ用いた場合、反応時間の増加時に発光効率が減少することとは対照的に、ホウ素と共に用いる場合、副反応が抑制されて反応時間増加による発光効率の減少がない。したがって、反応時間を増加させることができるため、発光効率減少などの否定的な効果なしに厚いシェルの形成が可能となる。
本発明のナノ結晶粒子は、60nm以下、例えば、55nm以下、または51nm以下の半値幅を示すことができる。
例えば、ディスプレイなどでの使用のために、本発明のナノ結晶粒子はより狭い半値幅を示すことができ、向上した色純度または色再現性を実現することができる。
例えば、本発明の複数のナノ結晶粒子は、1〜20%の標準偏差、あるいは2〜18%の標準偏差、又は4〜16%の標準偏差を有する粒子大きさ分布を示すことができる。
ここで標準偏差は、透過電子顕微鏡写真から50個以上の粒子からなる母集団を選択し、個々の粒子の最長直径(粒子の大きさ)を測定して求めることができる。
前述のように、ホウ素含有ナノ結晶粒子は、副反応による生成物又は巨大粒子などを含む可能性がより小さいため、より均一な粒子の大きさを示すことができ、これらが構成する粒子集団は粒子の大きさ分布の側面でより低い水準の標準偏差を示すことができる。
発光波長は、半導体結晶の組成、大きさなどにより容易に調節することができる。
ナノ結晶粒子の形状は特に制限されない。例えば、ナノ結晶は、球形、ピラミッド型、多重枝型(multi−arm)、又は立方体(cubic)形状を有することができる。ナノ結晶粒子は、ナノ粒子、ナノチューブ、ナノワイヤー、ナノ繊維、ナノ板状などの形態であり得る。
本発明のナノ結晶粒子内でホウ素及び/又はフッ素は、ドーピングされた状態で存在することができる。
フッ素は、粒子結晶構造内で置換されたり格子の隙間に入っている形態であり得る。
フッ素は、金属フルオライドで存在することができる。
例えば、金属フルオライドは、1族金属を含むフルオライド、2族金属を含むフルオライド、3属金属を含むフルオライド、又はこれらの組み合わせの形態であり得る。
金属フルオライドは、LiF、NaF、KF、BeF2、MgF2、CaF2、SrF2、CuF、CuF2、AgF、AuF、AuF3、ZnF2、CdF2、HgF2、AlF3、GaF3、InF3、SnF2、PbF2又はこれらの組み合わせであり得る。
しかし、現在満足する程の特性を有する半導体ナノ結晶は、大部分カドミウム(Cd)を含む。
カドミウムは深刻な環境問題を提起する元素の一つであるため、優れた発光特性を有するカドミウムのない(cadmium−free)半導体ナノ結晶の開発が切実である。
III−V族ナノ結晶として、InP/ZnSコアシェル半導体ナノ結晶は多くの研究が進行された量子ドットの一つである。
しかし、InPベースの半導体ナノ結晶は、大部分満足する水準の発光効率を示すことができず、発光特性がよくない。また、要求される粒子の大きさが2〜5nmの間に製造することが容易ではない。反面、合成された物質の発光特性は既存のCdSeベースの量子ドットに比べて低い水準である。
一実施形態で、ナノ結晶粒子は、カドミウムを含まない、カドミウムフリーナノ結晶粒子であり得る。
しかし、前述したようなナノ結晶粒子は、ホウ素又はホウ素及びフッ素を含むことによって、CdSeベースの量子ドットでない場合にも、顕著に向上した水準の発光特性を示すことができ、均一な大きさ分布を示す粒子集団を構成することができ、より低い水準の半値幅(及び向上した色純度/色再現性)を実現することができる。
したがって、高品質の環境にやさしい量子ドットを提供できるようになる。以上説明したような内容により、ナノ結晶粒子はカドミウムを含めなくともよい。
有機リガンドは、公知の大部分のリガンド化合物を用いることができ、特に制限されない。
例えば、リガンド化合物は、RCOOH、RNH2、R2NH、R3N、RSH、RH2PO、R2HPO、R3PO、RH2P、R2HP、R3P、ROH、RCOOR’、RPO(OH)2、R2POOH(ここで、R、R’は、それぞれ独立して、C1〜C24のアルキル基、C2〜C24のアルケニル基、C2〜C24のアルキニル基、またはC6〜C20のアリール基である。)、又はこれらの組み合わせを含むことができる。
有機リガンド化合物の具体的な例としては、メタンチオール、エタンチオール、プロパンチオール、ブタンチオール、ペンタンチオール、ヘキサンチオール、オクタンチオール、ドデカンチオール、ヘキサデカンチオール、オクタデカンチオール、ベンジルチオール;メタンアミン、エタンアミン、プロパンアミン、ブチルアミン、ペンチルアミン、ヘキシルアミン、オクチルアミン、ドデシルアミン、ヘキサデシルアミン、オクタデシルアミン、ジメチルアミン、ジエチルアミン、ジプロピルアミン;メタン酸、エタン酸、プロパン酸、ブタン酸、ペンタン酸、ヘキサン酸、ヘプタン酸、オクタン酸、ドデカン酸、ヘキサデカン酸、オクタデカン酸、オレイン酸、安息香酸;置換又は非置換のメチルホスフィン(例:トリメチルホスフィン、メチルジフェニルホスフィンなど)、置換又は非置換のエチルホスフィン(例:トリエチルホスフィン、エチルジフェニルホスフィンなど)、置換又は非置換のプロピルホスフィン、置換又は非置換のブチルホスフィン、置換又は非置換のペンチルホスフィン、置換又は非置換のオクチルホスフィン(例:トリオクチルホスフィン(TOP))などのホスフィン;置換又は非置換のメチルホスフィンオキシド(例:トリメチルホスフィンオキシド、メチルジフェニルホスフィンオキシドなど)、置換又は非置換のエチルホスフィンオキシド(例:トリエチルホスフィンオキシド、エチルジフェニルホスフィンオキシドなど)、置換又は非置換のプロピルホスフィンオキシド、置換又は非置換のブチルホスフィンオキシド、置換又は非置換のオクチルホスフィン(例:トリオクチルホスフィンオキシド(TOPO)などのホスフィンオキシド;ジフェニルホスフィン、トリフェニルホスフィン化合物、又はそのオキシド化合物;ホスホン酸(phosphonic acid)などが挙げられるが、これに制限されない。
上記有機リガンド化合物は、単独で、又は2種以上の混合物として用いることができる。
本発明の実施形態に係るナノ結晶粒子は、第1前駆体、リガンド化合物、及び溶媒を含む第1混合物を得る段階と、選択的に第1混合物を加熱する段階と、(選択的に)加熱された第1混合物にホウ素供給源、第2前駆体、選択的に付加する第1ナノ結晶、及び選択的にフッ素供給源を付加して第2混合物を得る段階と、第2混合物を反応温度に加熱し、第1前駆体及び第2前駆体間の反応を行ってナノ結晶粒子を得る段階とを有する。
第1前駆体と第2前駆体は2種以上であり得る。2種以上の第1前駆体及び第2前駆体が使用される場合、それぞれの前駆体は、同時にあるいは所定の時間差をおいて(選択的に加熱された)第1混合物に(同一又は異なる温度で)投入され得る。
第1前駆体は、II族金属、III族金属、又はIV族金属を含むことができ、元素性金属(例えば、金属粉末)、アルキル化金属化合物、金属アルコキシド、金属カルボキシレート、金属ナイトレート、金属ペルクロレート、金属スルフェート、金属アセチルアセトネート、金属ハロゲン化物、金属シアン化物、金属ヒドロキシド、金属オキシド、金属ペルオキシド又はこれらの組み合わせであり得る。
第1前駆体は、製造しようとするナノ結晶の組成により、単独で、又は2種以上の組み合わせで用いることができる。
溶媒は、ヘキサデシルアミンなどのC6〜C22の1次アミン;ジオクチルアミンなどのC6〜C22の2次アミン;トリオクチルアミンなどのC6〜C40の3次アミン;ピリジンなどの窒素含有ヘテロ環化合物;ヘキサデカン、オクタデカン、オクタデセン、スクアレン(squalane)などのC6〜C40の脂肪族炭化水素(例えば、アルカン、アルケン、アルキンなど);フェニルドデカン、フェニルテトラデカン、フェニルヘキサデカンなどC6〜C30の芳香族炭化水素;トリオクチルホスフィンなどのC6〜C22のアルキル基で置換されたホスフィン;トリオクチルホスフィンオキシドなどのC6〜C22のアルキル基で置換されたホスフィンオキシド;フェニルエーテル、ベンジルエーテルなどC12〜C22の芳香族エーテル、及びこれらの組み合わせからなる群より選択され得る。
一実施形態で、第1前駆体:リガンドのモル比率は、1:4〜1:0.5の範囲、例えば、1:3.5〜1:1又は1:3〜1:1.5であり得る。
また、第1混合物を窒素雰囲気下で100℃以上の温度、例えば、150℃以上の温度、又は180℃以上の温度、又は200℃以上の温度で加熱する段階を含むことができる。
第2混合物が第1ナノ結晶をさらに含む場合、得られる最終のナノ結晶粒子は、第1ナノ結晶(粒子)の表面上に、第1前駆体と第2前駆体間の反応により生成されたナノ結晶が堆積したコアシェル構造を有することができる。
第1ナノ結晶がコアシェル構造を有する場合、最終のナノ結晶粒子はコア−多重シェル構造を有することができ、シェルの外側層にホウ素又はホウ素とフッ素を含むことができる。
(選択的に加熱された)第1混合物に対するホウ素供給源、第2前駆体、選択的に付加されるフッ素供給源、及び選択的になされる第1ナノ結晶の付加は、順次に、あるいは同時に行うことができる。
ホウ素供給源、第2前駆体、選択的に付加されるフッ素供給源、及び選択的に付加される第1ナノ結晶は、上記加熱された第1混合物に任意の順序に付加され得る。
一例として、第2前駆体は、V族元素、V族元素含有化合物、VI族元素、又はVI族元素を含有する化合物、又はこれらの組み合わせであり得る。
第2前駆体の具体的な例としては、硫黄、セレニウム又はセレナイド、テルリウム又はテルライド、リン、アルセニック又はアルセナイド、窒素又は窒素含有化合物、ヘキサンチオール、オクタンチオール、デカンチオール、ドデカンチオール、ヘキサデカンチオール、メルカプトプロピルシラン、サルファ−トリオクチルホスフィン(S−TOP)、サルファ−トリブチルホスフィン(S−TBP)、サルファ−トリフェニルホスフィン(S−TPP)、サルファ−トリオクチルアミン(S−TOA)、ビス(トリメチルシリル)スルフィド、硫化アンモニウム、硫化ナトリウム、セレン−トリオクチルホスフィン(Se−TOP)、セレン−トリブチルホスフィン(Se−TBP)、セレン−トリフェニルホスフィン(Se−TPP)、テルル−トリブチルホスフィン(Te−TBP)、テルル−トリフェニルホスフィン(Te−TPP)、トリストリメチルシリルホスフィン(tris(trimethylsilyl)phosphine)、トリス(ジメチルアミノ)ホスフィン(tris(dimethylamino)phosphine)、トリエチルホスフィン、トリブチルホスフィン、トリオクチルホスフィン、トリフェニルホスフィン、トリシクロヘキシルホスフィン、アルセニックオキシド(Arsenic oxide)、アルセニッククロライド(Arsenic chloride)、アルセニックスルフェート(Arsenic sulfate)、アルセニックブロマイド(Arsenic bromide)、アルセニックアイオダイド(Arsenic iodide)、亜酸化窒素(Nitrous oxide)、硝酸(Nitric acid)、及びアンモニウムナイトレート(Ammonium nitrate)を含むが、これに制限されない。
第2前駆体は、製造しようとするナノ結晶の組成により、単独で、又は2種以上の組み合わせで用いることができる。
孤立電子対を有する化合物は、トリメチルアミン、トリエチルアミンなどのC1〜C16のアミン、ジエチルエーテル、ジメチルエーテルなどのC2〜C16のエーテル、メチルエチルケトンなどのC3〜C16のカルボニル基含有化合物、テトラヒドロフラン、ジエチルスルフィド、ジメチルスルフィドなどのC2〜C16のアルキルスルフィド、アリルメチルスルフィド、テトラヒドロチオフェン、ピリジン、PF3、H−、又はこれらの組み合わせであり得る。
イオン性液体は、置換又は非置換のイミダゾリウム塩、置換又は非置換のピラゾリウム塩、置換又は非置換のトリアゾリウム塩、置換又は非置換のチアゾリウム塩、置換又は非置換のオキサゾリウム塩、置換又は非置換のピリダジニウム塩、置換又は非置換のピリミジニウム塩、置換又は非置換のアンモニウム塩、置換又は非置換のホスホニウム塩、置換又は非置換のスルホニウム塩、置換又は非置換のピリジニウム塩、置換又は非置換のピロリジニウム塩、又はこれらの組み合わせを含むことができる。
イオン性液体は、陰イオンとしてF−などのハロゲン化合物陰イオン、テトラフルオロボレート陰イオン(BF4 −)、又はヘキサフルオロホスフェート陰イオン(PF6 −)などを含むことができるが、これに制限されない。
ホウ素及びフッ素を含む単一化合物は、BF3、HBF4、NaBF4、NH4BF4、tBu4NBF4、などのようなアルキルアンモニウムテトラフルオロボレート塩、又はこれらの組み合わせを含むことができる。
一実施形態で、ホウ素及びフッ素を含む単一化合物は、BF3、HBF4、NaBF4、NH4BF4、tBu4NBF4、などのようなアルキルアンモニウムテトラフルオロボレート塩、又はこれらの組み合わせからなることができる。
フッ素供給源は、第1混合物に、第1前駆体のモル数を基準として、それぞれ、0mol%〜500mol%の量で、例えば、0.5mol%以上、例えば1mol%〜300mol%又は約2mol%〜約200mol%の量で付加され得る。前述した範囲で付加される場合、優れた発光特性と共に、副反応なしに均一な粒子の大きさを有するナノ結晶粒子を高い再現性を有して製造することができる。
反応温度は、特に制限されず、第1前駆体、第2前駆体、ハロゲン元素供給源、用いる溶媒を考慮して適切に選択することができる。
例えば、反応温度は、100℃〜350℃、例えば、180℃〜340℃、又は220℃〜320℃の範囲であり得る。
一実施形態で、第1ナノ結晶は、III−V族化合物であり得る。
第1前駆体と第2前駆体間の反応により生成されるナノ結晶は、II−VI族化合物、III−V族化合物、IV−VI族化合物、IV族元素又は化合物、及びこれらの組み合わせから選択された1種以上の化合物を含むことができる。
半導体ナノ結晶が2種以上の化合物を含むか、又は二元化合物、三元化合物もしくは四元化合物である場合、上記化合物は、合金(alloy)形態で存在することもでき、又は二つ以上の異なる結晶構造がコア/シェルなどの層(layer)もしくは多重マルチポッド(multi pod)などの区分された構造で存在することができる。
非溶媒は、反応に用いられた溶媒と混合されるが、ナノ結晶を分散させることができない極性溶媒であり得る。
非溶媒は、反応に用いられた溶媒により決定することができ、例えば、アセトン、エタノール、ブタノール、イソプロパノール、エタンジオール、水、テトラヒドロフラン(THF)、ジメチルスルホキシド(DMSO)、ジエチルエーテル(diethyl ether)、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、前記列挙した溶媒と類似する溶解度パラメータ(solubility parameter)を有する溶媒、又はこれらの組み合わせを含むことができる。
分離されたナノ結晶粒子は、必要に応じて洗浄溶媒に付加して洗浄され得る。
洗浄溶媒は、特に制限されず、リガンドと類似する溶解度パラメータを有する溶媒を用いることができ、その例としてはヘキサン、ヘプタン、オクタン、クロロホルム、トルエン、ベンゼンなどが挙げられる。
本発明の(半導体)ナノ結晶粒子は、多様な分野、例えば、発光ダイオード(LED)、有機発光ダイオード(OLED)、太陽電池素子、バイオセンサー(bio sensor)又は液晶ディスプレイ(LCD)など素子や装置で有用性を発見することができる。
前述した方法によれば、高い発光特性を有する半導体ナノ結晶粒子を得ることができる。
ただし、下記に記載された実施例は発明を具体的に例示したり説明するためのものに過ぎず、これによって発明の範囲が制限されてはならない。
<参考例1> InPコアの製造
インジウムアセテート(Indium acetate)0.2mmol(0.058g)、パルミチン酸(palmitic acid)0.6mmol(0.15g)、1−オクタデセン(octadecene)10mLを反応器に入れて真空下に120℃に加熱する。
1時間後、反応器内の雰囲気を窒素に転換する。
280℃に加熱した後、トリス(トリメチルシリル)ホスフィン(TMS3P)0.1mmol(29uL)及びトリオクチルホスフィン0.5mLの混合溶液を迅速に注入して20分間反応させる。
常温で迅速に冷ました反応溶液にアセトンを入れて遠心分離して得た沈澱をトルエンに分散させる。
得られたInP半導体ナノ結晶は、UV第1吸収最大波長560〜590nmを示す。
インジウムアセテート0.2mmol(0.058g)、パルミチン酸0.6mmol(0.15g)、1−オクタデセン10mLを反応器に入れて真空下に120℃に加熱する。
1時間後、反応器内の雰囲気を窒素に転換する。
280℃に加熱した後、BF3・Et2O(Ethoxyethane−trifluoroborane)0.7mmolを前記反応器に迅速に付加した後、トリス(トリメチルシリル)ホスフィン(TMS3P)0.1mmol(29μL)及びトリオクチルホスフィン0.5mLの混合溶液を迅速に注入して20分間反応させる。
常温で迅速に冷ました反応溶液にアセトンを入れて遠心分離して得た沈澱をトルエンに分散させる。
得られたInP半導体ナノ結晶は、参考例1で製造された粒子と類似する発光ピークを示すことが確認される。得られたInPナノ結晶がB及びFを含むのはICP−AES及びXPSを通じて確認できる。
亜鉛アセテート(zinc acetate)1.2mmol(0.224g)、オレイン酸(oleic acid)2.4mmol(0.757g)、トリオクチルアミン(trioctylamine)10mLを反応器に入れて真空下に120℃に加熱する。
1時間後、反応器内の雰囲気を窒素に転換し反応器を280℃に昇温する。
0.2MのBH3NMe2H(borane dimethylamine)のトルエン溶液0.07mLを前記反応器に迅速に注入した後、参照例1で合成したInPコア(光学密度:トルエンで100倍希釈時、0.3)溶液1mLを入れ、次に、S/TOP2.4mmolを入れる。
HF0.14mmol(6uLの水溶液)/トリオクチルアミン(TOA)1.5mLの混合物を迅速に注入し、最終混合物を2時間にかけて反応を進行させる。
常温で迅速に冷ました反応溶液にエタノールを入れて遠心分離して得た沈澱をトルエンに分散させる。
図1(a)、(b)より、発光ピーク、量子効率、半値幅を求め、その結果を以下の表1にまとめた。
Shimadzu ICPS−8100を用いて誘導結合プラズマ原子発光分光分析(ICP−AES)を行い、その結果を以下の表2にまとめた。
Physical ElectronicsのQuantum2000機器を用い、加速電圧:0.5〜15keV、300W、最小分析領域:10micro、Sputter rate:0.1nm/min.の条件で、XPS元素分析を行った。その結果の一部を図2に示す。
XPS元素分析の結果から、フッ素の元素含量がIn1molに対して0.29molであることが確認される。
UT F30 Tecnai electron microscopeを用いて製造したナノ結晶粒子の透過電子顕微鏡写真を取得し、その結果を図3に示す。
製造されたナノ結晶粒子に対してX線回折分析を行い、その結果を図8に示す。図8の結果からホウ素の存在に起因した結晶ピークはないことを確認する。
亜鉛アセテート1.2mmol(0.224g)、オレイン酸2.4mmol、トリオクチルアミン10mLを反応器に入れて真空下に120℃に加熱する。
1時間後、反応器内の雰囲気を窒素に転換し反応器を280℃に昇温する。
BF3・Et2O0.7mmolを前記反応器に迅速に注入した後、参照例1で合成したInPコア(光学密度:トルエンで100倍希釈時、0.3)溶液1mLを入れ、次に、S/TOP2.4mmolを入れる。
最終混合物での反応を進行させる。
常温で迅速に冷ました反応溶液にエタノールを入れて遠心分離して得た沈澱をトルエンに分散させる。
Shimadzu ICPS−8100を用いて誘導結合プラズマ原子発光分光分析(ICP−AES)を行ってその結果を表2にまとめた。
UT F30 Tecnai electron microscopeを用いて製造したナノ結晶粒子の透過電子顕微鏡写真を取得し、その結果を図4に示す。
亜鉛アセテート1.2mmol(0.224g)、オレイン酸2.4mmol、トリオクチルアミン10mLを反応器に入れて真空下に120℃に加熱する。
1時間後、反応器内の雰囲気を窒素に転換し反応器を280℃に昇温する。
0.2MのBH3NMe2Hのトルエン溶液0.07mLを前記反応器に迅速に注入した後、参照例1で合成したInPコア(光学密度:トルエンで100倍希釈時、0.3)溶液1mLを入れ、次に、S/TOP2.4mmolを入れる。
最終混合物を2時間にかけて反応を進行させる。
常温で迅速に冷ました反応溶液にエタノールを入れて遠心分離して得た沈澱をトルエンに分散させる。
Shimadzu ICPS−8100を用いて誘導結合プラズマ原子発光分光分析(ICP−AES)を行ってその結果を表2にまとめた。
Physical ElectronicsのQuantum2000機器を用い、加速電圧:0.5〜15keV、300W、最小分析領域:10micro、Sputter rate:0.1nm/min.の条件で、XPS元素分析を行った。その結果を図2に示す。図2の結果からフッ素含量が0であることが確認される。
UTF 30 Tecnai electron microscopeを用いて製造したナノ結晶粒子の透過電子顕微鏡写真を取得し、その結果を図5に示す。
BF3・Et2O0.7mmolの代わりにtBu4NBF4(tert−butylammonium tetralfluoroborate)0.7mmolをアセトン2mLに溶かした溶液を用いることを除いては、実施例2と同一な方式でナノ結晶粒子を製造した。
Hitachi F−7000スペクトロメーターを用いて、製造したナノ結晶粒子の光発光(PL)スペクトルを取得し、そこから発光ピーク、量子効率、半値幅を求め、その結果を表1にまとめた。
Shimadzu ICPS−8100を用いて誘導結合プラズマ原子発光分光分析(ICP−AES)を行って、その結果を表2にまとめた。
亜鉛アセテート1.2mmol、オレイン酸2.4mmol、トリオクチルアミン10mLを反応器に入れて真空下に120℃に加熱する。
1時間後、反応器内の雰囲気を窒素に転換し反応器を280℃に昇温する。
BF3・Et2O0.07mmolを前記反応器に迅速に注入した後、参照例1で合成したInPコア(光学密度:トルエンで100倍希釈時、0.3)溶液1mLを入れ、次に、S/TOP2.4mmolを入れる。
HF0.14mmol(6μLの水溶液)/トリオクチルアミン(TOA)1.5mLの混合物を迅速に注入し、最終混合物を2時間にかけて反応を進行させる。
常温で迅速に冷ました反応溶液にエタノールを入れて遠心分離して得た沈澱をトルエンに分散させる。
Hitachi F−7000スペクトロメーターを用いて、製造したナノ結晶粒子の光発光(PL)スペクトルを取得し、そこから発光ピーク、量子効率、半値幅を求め、その結果を表1にまとめた。
Shimadzu ICPS−8100を用いて誘導結合プラズマ原子発光分光分析(ICP−AES)を行って、その結果を表2にまとめた。
亜鉛アセテート1.2mmol(0.224g)、オレイン酸2.4mmol、トリオクチルアミン10mLを反応器に入れて真空下に120℃に加熱する。
1時間後、反応器内の雰囲気を窒素に転換し反応器を280℃に昇温する。
参照例1で合成したInPコア(光学密度:トルエンで100倍希釈時、0.3)溶液1mLを入れ、次に、S/TOP2.4mmolを入れた後、最終混合物を2時間にかけて反応を進行させる。
常温で迅速に冷ました反応溶液にエタノールを入れて遠心分離して得た沈澱をトルエンに分散させる。
Shimadzu ICPS−8100を用いて誘導結合プラズマ原子発光分光分析(ICP−AES)を行って、その結果を表2にまとめた。
UT F30 Tecnai electron microscopeを用いて製造したナノ結晶粒子の透過電子顕微鏡写真を取得、その結果を図6に示す。
亜鉛アセテート1.2mmol(0.224g)、オレイン酸2.4mmol、トリオクチルアミン10mLを反応器に入れて真空下に120℃に加熱する。
1時間後、反応器内の雰囲気を窒素に転換し反応器を280℃に昇温する。
参照例1で合成したInPコア(光学密度:トルエンで100倍希釈時、0.3)溶液1mLを入れて、HF0.14mmol(6μLの水溶液)/トリオクチルアミン(TOA)1.5mLの混合物を迅速に注入した後、S/TOP2.4mmolを入れる。
最終混合物を2時間にかけて反応を進行させる。
常温で迅速に冷ました反応溶液にエタノールを入れて遠心分離して得た沈澱をトルエンに分散させる。
Shimadzu ICPS−8100を用いて誘導結合プラズマ原子発光分光分析(ICP−AES)を行い、その結果を表2にまとめた。
UT F30 Tecnai electron microscopeを用いて製造されたナノ結晶粒子の透過電子顕微鏡写真を取得し、その結果を図7に示す。
ICP−AES分析に対する結果を示す表2から、実施例で製造したナノ結晶粒子は、粒子にBを含むことが確認される。
また、図2のXPS結果から、実施例1のナノ結晶粒子はFを含むことが確認される。
実施例3でBH3を用いて製造したナノ結晶粒子は、量子収率が44%であるが、比較例に比べて向上した半値幅を示すことを確認できる。
表2及び図2の結果から、実施例3のナノ結晶粒子はBを含むが、Fは含まないことを確認できる。
一方、Zn前駆体とリガンド化合物(オレイン酸)間のモル比率は、1:3以下(例えば、1:2以下)に半値幅が制御されながら効率が向上するため、合成条件の選択の幅が広いことが確認される。
図3〜図7の透過電子顕微鏡写真の結果から、Fだけを用いた比較例1及び比較例2の結果物は、ナノ結晶粒子以外にZnF2、ZnOなどの副反応物と巨大粒子を多く含む反面、Bを含む実施例1、2及び3の結果物は、副反応物又は巨大粒子がほとんど含まれていないことが確認される。
実施例5の実験を4回繰り返し、比較例2の実験を4回繰り返した後、得られたナノ結晶粒子の光発光ピーク、半値幅、量子収率、及び収得率を測定して下記の表3にまとめた。
収得率は、反応混合物で用いたコア濃度に対する反応生成物の濃度の比率を百分率で示す。下記表3の結果は4回実験に対するデータの平均値を示す。
Claims (25)
- 1種以上の半導体物質と、ホウ素と、フッ素とを含むナノ結晶粒子であって、
前記ナノ結晶粒子は、表面に結合された有機リガンドを有し、
前記ホウ素は、ドーピングされた形態又は金属ボライド(boride)の形態で存在し、
前記フッ素は、ドーピングされた形態又は金属フルオライド(fluoride)の形態で存在し、
前記ナノ結晶粒子は、第1ナノ結晶を含むコアと、
前記コアを囲み、結晶質又は非晶質物質を含むシェルと、を含み、
前記ホウ素は、前記コア、前記コアと前記シェルの界面、及び前記シェルの内の少なくとも一つに含まれ、
前記フッ素は、前記コア、前記コアと前記シェルの界面、及び前記シェルの内の少なくとも一つに含まれることを特徴とするナノ結晶粒子。 - 前記半導体物質は、II−VI族化合物、III−V族化合物、IV−VI族化合物、IV族元素又は化合物、又はこれらの組み合わせを含むことを特徴とする請求項1に記載のナノ結晶粒子。
- 前記ホウ素及びフッ素の内の一つ以上は、前記コア、シェル、又はこれらの全てにドーピングされた形態で存在することを特徴とする請求項1に記載のナノ結晶粒子。
- 前記第1ナノ結晶は、II−VI族化合物、III−V族化合物、IV−VI族化合物、IV族化合物、又はこれらの組み合わせを含むことを特徴とする請求項1に記載のナノ結晶粒子。
- 前記結晶質又は非晶質物質は、第1ナノ結晶と同一又は異なる組成を有し、II−VI族化合物、III−V族化合物、IV−VI族化合物、IV族元素又はその化合物、金属フッ化物、金属酸化物、又はこれらの組み合わせを含み、第1ナノ結晶よりバンドギャップが大きい物質であることを特徴とする請求項1に記載のナノ結晶粒子。
- 前記ホウ素及びフッ素は、前記ナノ結晶粒子内の同一の領域に、又は互いに異なる領域に存在することを特徴とする請求項1に記載のナノ結晶粒子。
- 前記シェルは、それぞれの層が同一又は異なる結晶質又は非晶質物質を含む二つ以上の層を含む多層シェルであり、
前記ホウ素は、前記シェルの内側層、前記シェルの外側層、又はこれらのすべてに含まれることを特徴とする請求項1に記載のナノ結晶粒子。 - 前記シェルは、それぞれの層が同一又は異なる結晶質又は非晶質物質を含む二つ以上の層を含む多層シェルであり、
前記フッ素は、前記シェルの内側層、前記シェルの外側層、又はこれらのすべてに含まれ、前記フッ素は、前記ホウ素と同一層又は異なる層に存在することを特徴とする請求項1に記載のナノ結晶粒子。 - 前記有機リガンドは、RCOOH、RNH2、R2NH、R3N、RSH、RH2PO、R2HPO、R3PO、RH2P、R2HP、R3P、ROH、RCOOR’、RPO(OH)2、R2POOH(ここで、R、R’は、それぞれ独立して、C1〜C24のアルキル基、C2〜C24のアルケニル基、C2〜C24のアルキニル基、またはC5〜C20のアリール基である。)、又はこれらの組み合わせを含むことを特徴とする請求項1に記載のナノ結晶粒子。
- 前記ホウ素の含量は、前記ナノ結晶粒子内に含まれているすべての元素の総含量を基準として、0.1mol%〜50mol%の範囲内であることを特徴とする請求項1に記載のナノ結晶粒子。
- 前記フッ素の含量は、前記ナノ結晶粒子内に含まれているすべての元素の総含量を基準として、0mol%超過30mol%以下であることを特徴とする請求項1に記載のナノ結晶粒子。
- 前記ナノ結晶粒子がホウ素及びフッ素を含む場合、ホウ素対フッ素間のモル比率は、1:100〜1:0.1であることを特徴とする請求項1に記載のナノ結晶粒子。
- 前記ナノ結晶粒子は、量子収率が65%以上であり、粒子の大きさが20%以下の標準偏差を示す粒子集団の構成員であることを特徴とする請求項1に記載のナノ結晶粒子。
- 第1前駆体、リガンド化合物、及び溶媒を含む第1混合物を得る段階と、
選択的に前記第1混合物を加熱する段階と、
前記選択的に加熱された第1混合物にホウ素供給源、第2前駆体、第1ナノ結晶、及びフッ素供給源を付加して第2混合物を得る段階と、
前記第2混合物を反応温度に加熱し、前記第1前駆体及び第2前駆体間の反応を行って、1種以上の半導体物質と、ホウ素と、フッ素とを含み、表面に結合された有機リガンドを有し、前記ホウ素及びフッ素は、粒子内にドーピングされた形態又は金属ボライド及び金属フルオライドの形態で存在するナノ結晶粒子を得る段階とを有することを特徴とするナノ結晶粒子製造方法。 - 前記第1前駆体は、II族金属、III族金属、又はIV族金属を含み、金属粉末、アルキル化金属化合物、金属アルコキシド、金属カルボキシレート、金属ナイトレート、金属ペルクロレート、金属スルフェート、金属アセチルアセトネート、金属ハロゲン化物、金属シアン化物、金属ヒドロキシド、金属オキシド、金属ペルオキシド、又はこれらの組み合わせの形態であり、前記第2前駆体は、V族元素、V族元素含有化合物、VI族元素、VI族元素含有化合物、又はこれらの組み合わせの形態であることを特徴とする請求項14に記載のナノ結晶粒子製造方法。
- 前記リガンド化合物は、RCOOH、RNH2、R2NH、R3N、RSH、RH2PO、R2HPO、R3PO、RH2P、R2HP、R3P、ROH、RCOOR’、RPO(OH)2、R2POOH(ここで、R、R’は、それぞれ独立して、C1〜C24のアルキル基、C2〜C24のアルケニル基、C2〜C24のアルキニル基、またはC5〜C20のアリール基である。)、又はこれらの組み合わせを含むことを特徴とする請求項14に記載のナノ結晶粒子製造方法。
- 前記溶媒は、C6〜C22の1次アミン、C6〜C22の2次アミン、C6〜C40の3次アミン、窒素含有ヘテロ環化合物、C6〜C40のオレフィン、C6〜C40の脂肪族炭化水素、C1〜C20アルキル基で置換されたC6〜C30の芳香族炭化水素、一つ以上のC6〜C22のアルキル基を有する1次、2次、又は3次ホスフィン、一つ以上のC6〜C22のアルキル基を有する1次、2次、又は3次ホスフィンオキシド、C12〜C22の芳香族エーテル、又はこれらの組み合わせであることを特徴とする請求項14に記載のナノ結晶粒子製造方法。
- 前記ホウ素供給源は、孤立電子対を有する成分とボラン(BH3)との錯体(complex)を含むことを特徴とする請求項14に記載のナノ結晶粒子製造方法。
- 前記孤立電子対を有する化合物は、C1〜C16のアミン、C2〜C16のエーテル、C3〜C16のカルボニル基含有化合物、テトラヒドロフラン、C2〜C16のアルキルスルフィド、C7〜C20のアリルメチルスルフィド、テトラヒドロチオフェン、ピリジン、PF3、H−、又はこれらの組み合わせであることを特徴とする請求項18に記載のナノ結晶粒子製造方法。
- 前記フッ素供給源は、HF、NH4F、LiF、NaF、KF、BeF2、MgF2、CaF2、SrF2、CuF、CuF2、AgF、AuF、AuF3、ZnF2、CdF2、HgF2、AlF3、GaF3、InF3、SnF2、PbF2、BF3、HBF4、BF4 −含有塩、PF6 −含有塩、B(Ar)3(ここで、Arは、一つ以上の水素がフッ素で置換されたC6〜C20の芳香族炭化水素基。)、又はこれらの組み合わせを含むことを特徴とする請求項14に記載のナノ結晶粒子製造方法。
- 前記ホウ素供給源と前記フッ素供給源は、ホウ素及びフッ素を含む単一化合物を含むことを特徴とする請求項14に記載のナノ結晶粒子製造方法。
- ホウ素及びフッ素を含む前記単一化合物は、BF3、HBF4、NaBF4、NH4BF4、アルキルアンモニウムテトラフルオロボレート、イオン性液体、又はこれらの組み合わせであることを特徴とする請求項21に記載のナノ結晶粒子製造方法。
- 前記ホウ素供給源及び前記フッ素供給源は、前記第1混合物に、第1前駆体のモル数を基準として、それぞれ、0.5mol%〜500mol%の量で付加することを特徴とする請求項14に記載のナノ結晶粒子製造方法。
- 素子であって、
請求項1乃至13のいずれか一項に記載のナノ結晶粒子を含むことを特徴とする素子。 - 前記素子は、発光ダイオード(LED)、有機発光ダイオード(OLED)、センサー(Sensor)、又は太陽電池素子、又は液晶ディスプレイ(LCD)であることを特徴とする請求項24に記載の素子。
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