以下に、本願にかかる情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ説明する。なお、この実施形態により本願にかかる情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムが限定されるものではない。また、以下の実施形態において、同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
〔1.情報処理〕
まず、図1および図2を用いて、実施形態にかかる情報処理の一例について説明する。図1は、実施形態にかかる情報処理の一例(1)を示す図である。図2は、実施形態にかかる情報処理の一例(2)を示す図である。実施形態にかかる情報処理は、図1および図2に示す情報処理装置100によって行われる。なお、実施形態にかかる情報処理には、検索処理、決定処理、生成処理、配信処理が含まれる。本実施形態では、これらの処理をまとめて情報処理と総称することにする。
図1および図2の説明に先立って、図5を用いて、実施形態にかかる情報処理システムについて説明する。図5は、実施形態にかかる情報処理システム1の構成例を示す図である。実施形態にかかる情報処理システム1は、図5に示すように、端末装置10と、情報処理装置100とを含む。端末装置10、情報処理装置100は、ネットワークNを介して有線または無線により通信可能に接続される。なお、図5に示す情報処理システム1には、複数台の端末装置10や、複数台の情報処理装置100が含まれてよい。
端末装置10は、ユーザによって利用される情報処理装置である。端末装置10は、例えば、スマートフォンや、タブレット型端末や、ノート型PC(Personal Computer)や、デスクトップPCや、携帯電話機や、PDA(Personal Digital Assistant)等である。
例えば、端末装置10は、ユーザの操作に応じて、所定のサービス(例えば、ショッピングサイト等のECサイト)にアクセスし、商品に関する商品情報を一覧表示する。また、例えば、端末装置10は、所定のサービス内でのユーザの検索操作に応じて、例えば、検索クエリに対してヒットした商品情報、すなわち検索結果を一覧表示する。なお、本実施形態では、所定のサービスは情報処理装置100を管理する事業主(「事業主T」とする)によって運営されるショッピングサイトであるものとする。また、このサービスの名称を「ショップTZ」とする。
ここで、実施形態にかかる情報処理が行われるにあたっての前提について、図3を用いて説明する。また、前提の説明では、実施形態にかかる情報処理装置100と比較するサーバ装置として、一時的にサーバXを用いる。例えば、サーバXは、ショップTZにおいて、商品を検索するために検索クエリがユーザによって入力された場合、かかる検索クエリに対応する商品に関する商品情報を検索結果として一覧表示する。なお、検索結果は、検索クエリに対応する商品それぞれの商品情報と言い換えることができる。
例えば、サーバXは、検索クエリの入力に対する応答として、図3に示すように、商品毎の検索結果が縦一列に一覧表示されるような検索結果ページをユーザに提示する。例えば、サーバXは、検索クエリに対応する商品について、コンバージョン率(CVR:Conversion Rate)が高い順に検索結果が上から一覧表示されるような検索結果ページをユーザに提示する。
ユーザは、検索結果ページをスクロールさせることにより、検索結果を閲覧してゆくが、上記の通り、検索結果はコンバージョン率が高い順に上から並べられるため、検索結果が下に行くほど、ユーザにとっては興味のない商品が検索結果として表示されるようになってくる。なぜなら、検索結果が下に行くほど、コンバージョン率のより低い商品が検索結果として表示されるようになり、このような商品は多くのユーザにとって興味が低いものである傾向にあるためでる。
また、ユーザは、検索結果ページをスクロールさせてゆき、興味のない検索結果が多くなってきたタイミングで、それ以上先(下)に表示されている検索結果を閲覧することなく、再度、別の検索を行う傾向にある。このような場合、何度も検索を行わなければならず面倒である。また、ユーザは、興味のない検索結果が多くなってきたとしても、どこかでよい商品があるかもとスクロールを続け熱心に商品を探すが、結局、魅力的な商品が見つからず無駄に時間を浪費したといった状況になってしまう場合もあり得る。
このような場合、適切なタイミングで、ユーザに対して別の検索結果、より具体的には、現在の検索結果からさらに絞り込まれた検索結果や、現在の検索結果に関連する検索結果へとユーザを誘導することができれば、ユーザは何度も検索クエリの入力を行う必要もなく、また無駄に時間をかけて一つの検索結果ページを閲覧する必要もなく便利である。しかしながら、サーバXは、単に検索結果を一覧表示するだけであるため、このようにユーザにとって利便性の高い商品検索を実現することはできない。
そこで、上記のような前提を鑑みて、情報処理装置100は、実施形態にかかる情報処理を行う。具体的には、情報処理装置100は、取引対象に関する第1の検索結果が所定の順序で並べられた状態で一覧表示される第1の検索結果ページにおいて、第1の検索結果とは異なる検索結果である第2の検索結果が一覧表示される第2の検索結果ページへと誘導するためのリンク情報が挿入される位置(挿入位置)を示す位置情報を取得する。そして、情報処理装置100は、取得した位置情報に基づきリンク情報が挿入されるような第1の検索結果ページを提示する。
例えば、情報処理装置100は、リンク情報として、第1の検索結果に対して絞り込みを行うことにより、絞り込んだ後の検索結果である第2の検索結果へと誘導するためのリンク情報が挿入される位置を示す位置情報を取得する。例えば、情報処理装置100は、リンク情報として、第1の検索結果に対して絞り込みを行うための検索クエリであって、第1の検索結果に対応する検索クエリに基づく検索クエリを用いて絞り込み検索を行うことにより、絞り込み検索した検索結果である第2の検索結果へと誘導するためのリンク情報が挿入される位置を示す位置情報を取得する。
また、例えば、情報処理装置100は、リンク情報として、第1の検索結果としての取引対象と関連する取引対象を検索結果とする第2の検索結果へと誘導するためのリンク情報が挿入される位置を示す位置情報を取得する。例えば、情報処理装置100は、第1の検索結果としての取引対象と関連する取引対象として、第1の検索結果としての取引対象が購入された際の購買傾向に基づき第1の検索結果としての取引対象とともに購入される傾向にあると判定された取引対象を検索結果とする第2の検索結果へと誘導するためのリンク情報が挿入される位置を示す位置情報を取得する。この一例として、情報処理装置100は、リンク情報として、第1の検索結果としての取引対象と関連する取引対象を検索するための検索クエリを用いて関連検索を行うことにより、関連検索した検索結果である第2の検索結果へと誘導するためのリンク情報が挿入される位置を示す位置情報を取得する。
以下では、図1および図2を用いて、実施形態にかかる情報処理の一例について説明する。また、適宜、図3および図4も用いる。また、図1〜図4の例では、取引対象を「商品」と言い換えることにする。また、図1および図2の例では、ユーザとしてユーザU1を例示する。また、第2の検索結果へと誘導するためのリンク情報を「誘導リンク」と表記する場合がある。
まず、図1および図3を用いて、ユーザU1から検索クエリの入力を受け付けた場合における情報処理の一例を示す。まず、ユーザU1が、サービスTZにおいて、検索クエリ「スニーカー」を入力し検索を行ったとする。かかる場合、端末装置10は、ユーザU1の操作に応じて、検索クエリ「スニーカー」に対応する検索結果が示される検索結果ページの配信要求を情報処理装置100に送信する。ここで、図1の例では、検索クエリ「スニーカー」に対応する検索結果が示される検索結果ページは、「第1の検索結果ページ」の一例である。したがって、端末装置10は、ユーザU1の操作に応じて、第1の検索結果ページの配信要求を情報処理装置100に送信する(ステップS11)。
情報処理装置100は、第1の検索結果ページの配信要求を受信すると、検索処理を実行する(ステップS12)。具体的には、情報処理装置100は、第1の検索結果ページの配信要求を受信すると、検索クエリ「スニーカー」に対応する商品情報を検索する検索処理を実行する。例えば、情報処理装置100は、サービスTZで取り扱われる商品の商品情報が格納される記憶部を有する場合には、かかる記憶部において検索クエリ「スニーカー」に対応する商品情報を検索する。また、外部のサーバ装置が、サービスTZで取り扱われる商品の商品情報を有している場合には、情報処理装置100は、外部のサーバ装置にアクセスすることで、検索クエリ「スニーカー」に対応する商品情報を検索することができる。
図1の例では、情報処理装置100は、ステップS12の検索処理にて、8つの検索結果を得たものとする。具体的には、情報処理装置100は、8つの商品に関する商品情報(すなわち、8つの商品情報)が検索によりヒットしたため、8つの商品情報を検索結果として得たものとする。また、かかる検索結果を検索結果RE11、RE12、RE13、RE14、RE15、RE16、RE17、RE18(検索結果RE11〜RE18)とする。検索結果RE11〜RE18それぞれは、第1の検索結果ページにて表示されるため、「第1の検索結果」の一例である。
このような状態において、情報処理装置100は、第1の検索結果RE11〜RE18に基づいて、第1の検索結果RE11〜RE18とは異なる検索結果である第2の検索結果が一覧表示される第2の検索結果ページへと(ユーザU1を)誘導するための誘導リンクが挿入される挿入位置を決定する決定処理を実行する(ステップS13)。
決定処理について具体的に説明する。情報処理装置100は、例えば、第1の検索結果ページにおいて、第1の検索結果に関する所定の指標値が大きい順に第1の検索結果が上から一覧表示される場合に、第1の検索結果に関する所定の指標値が所定の閾値以下となる位置を、誘導リンクが挿入される位置として決定する。第1の検索結果に関する所定の指標値は、商品のCVRであるものとするが、商品のCVRに限定される必要はない。第1の検索結果に関する所定の指標値は、第1の検索結果が選択(例えば、タップあるいはクリック等)されることに基づくクリック率(CTR:Click Through Rate)等であってもよい。また、図1の例では、所定の閾値はCVR「0.05」であるものとする。
図1の例では、情報処理装置100は、ステップS11での配信要求に応じて、第1の検索結果RE11〜RE18が縦に並べて一覧表示されるような第1の検索結果ページを配信するが、このとき第1の検索結果RE11〜RE18は、商品のCVRが高い順に並べられる。ここでは、単純に、第1の検索結果RE11、RE12、RE13、RE14、RE15、RE16、RE17、RE18の順に、各検索結果に対応する商品のCVRが小さくなるとする。かかる場合、第1の検索結果ページでは、第1の検索結果RE11、RE12、RE13、RE14、RE15、RE16、RE17、RE18の順に上から並べられる。
情報処理装置100は、第1の検索結果ページにおいて、CVRに基づいて、第1の検索結果RE11〜RE18がこのような順に並べられることを特定すると、CVRが0.05以下となる位置を挿入位置として決定する。例えば、第1の検索結果RE11のCVRを「0.1」、第1の検索結果RE12のCVRを「0.09」、第1の検索結果RE13のCVRを「0.08」、第1の検索結果RE14のCVRを「0.07」、第1の検索結果RE15のCVRを「0.06」、第1の検索結果RE16のCVRを「0.05」、第1の検索結果RE17のCVRを「0.04」、第1の検索結果RE18のCVRを「0.3」とする。そうすると、情報処理装置100は、第1の検索結果RE16のCVRが「0.05」であり、第1の検索結果RE17のCVRが「0.04」であるため、第1の検索結果RE16および第1の検索結果RE17の間の位置を挿入位置として決定する。かかる挿入位置を挿入位置PT1−1とする。
なお、情報処理装置100は、ある検索結果と別のある検索結果との間の位置といった形で挿入位置を示すのではなく、例えば、上からX番目といったように順番で挿入位置を示してもよい。この場合は、第1の検索結果に関する所定の指標値は、CVRではなく、順番を示す「順位数」であるとともに、閾値は「順位数」に合わせて設定される。
また、情報処理装置100は、ある検索結果と別のある検索結果との間の位置といった形で挿入位置を示すのではなく、例えば、上からYピクセル目といったようにピクセル数(距離)で挿入位置を示してもよい。この場合は、第1の検索結果に関する所定の指標値は、CVRではなく、「ピクセル数」であるとともに、閾値は「ピクセル数」に合わせて設定される。
説明を戻す。とにかく、図1の例では、情報処理装置100は、第1の検索結果RE16および第1の検索結果RE17の間の位置を挿入位置として決定する。次に、情報処理装置100は、挿入位置が決定されたことに応じて、実際に誘導リンクを生成する生成処理を実行する(ステップS14)。
生成処理について具体的に説明する。例えば、情報処理装置100は、第1の検索結果RE11〜RE18に対して絞り込みを行うための検索クエリであって、第1の検索結果RE11〜RE18に対応する検索クエリに基づく検索クエリを用いて絞り込み検索を行うことにより、絞り込み検索した検索結果である第2の検索結果へと誘導するための誘導リンクを生成する。
まず、情報処理装置100は、第1の検索結果RE11〜RE18に対して絞り込みを行うための検索クエリであって、第1の検索結果RE11〜RE18に対応する検索クエリ(絞り込み用検索クエリ)を生成する。図1の例では、ユーザU1は、検索クエリ「スニーカー」で検索を行っていることから、情報処理装置100は、さらにメーカー(製造元あるいは製造会社)で絞り込むための絞り込み用検索クエリ「スニーカー M1メーカー」および「スニーカー M2メーカー」を生成する。なお、ここでは、第1の検索結果をさらにメーカーで絞り込むための絞り込み用検索クエリを生成する例を示しているが、絞り込み用検索クエリは、必ずしもメーカーに限定されない。
例えば、情報処理装置100は、ユーザU1の検索クエリに応じて、最も適した絞り込み用検索クエリを生成することができる。例えば、スニーカーを探しているユーザにとってメーカーは重要な要素であるため、絞り込み用検索クエリとしてメーカーを示すものを生成することは効果的である一方で、ワンピースを探しているユーザにとっては、見た目(例えば、色や素材)の方が重要な要素であるかもしれない。したがって、例えば、ユーザU1が検索クエリ「ワンピース」で検索を行っていた場合には、情報処理装置100は、絞り込み用検索クエリ「ワンピース ピンク」を生成してもよい。
さて、このように絞り込み用検索クエリを生成すると、情報処理装置100は、絞り込み用検索クエリ「スニーカー M1メーカー」を用いて検索を行う。そして、情報処理装置100は、絞り込み用検索クエリ「スニーカー M1メーカー」に対応する検索結果の中から、所定の検索結果を所定数抽出する。例えば、情報処理装置100は、絞り込み用検索クエリ「スニーカー M1メーカー」に対応する検索結果の中から、売上ランキング上位の商品の検索結果を4つ抽出する。ここでは、情報処理装置100は、検索結果X111、X112、X113、X114(検索結果X111〜X114)を抽出したものとする。なお、絞り込み用検索クエリ「スニーカー M1メーカー」に対応する検索結果は、「第2の検索結果」の一例である。
また、情報処理装置100は、検索結果X111〜X114それぞれの詳細情報へと遷移させる4つのリンク情報を生成し、この4つのリンク情報を貼り付けるとともに、絞り込み用検索クエリ「スニーカー M1メーカー」を対応付けたコンテンツを誘導リンクとして設定する。例えば、情報処理装置100は、検索結果X111に対応する商品を示す代表画像(サムネイル)を取得し、取得した代表画像に対して、検索結果X111の詳細情報(検索結果X111に対応する商品の詳細情報)へと遷移させるリンク情報を貼り付ける。また、情報処理装置100は、同様のことを検索結果X112、X113、X114についても行う。これによりリンク情報が貼り付けられた4つの代表画像が出来上がる。よって、情報処理装置100は、4つの代表画像が表示され、かつ、絞り込み用検索クエリ「スニーカー M1メーカー」が対応付けられたコンテンツを、実施形態にかかる誘導リンクとして生成する。このような誘導リンクを誘導リンクL11とする。
絞り込み用検索クエリ「スニーカー M1メーカー」を例に説明してきたが、情報処理装置100は、絞り込み用検索クエリ「スニーカー M2メーカー」についても同様にして誘導リンクを生成する。具体的には、情報処理装置100は、絞り込み用検索クエリ「スニーカー M2メーカー」を用いて検索を行う。そして、情報処理装置100は、絞り込み用検索クエリ「スニーカー M2メーカー」に対応する検索結果の中から、所定の検索結果を所定数抽出する。例えば、情報処理装置100は、絞り込み用検索クエリ「スニーカー M2メーカー」に対応する検索結果の中から、売上ランキング上位の商品の検索結果を4つ抽出する。ここでは、情報処理装置100は、検索結果X121、X122、X123、X124(検索結果X121〜X124)を抽出したものとする。なお、絞り込み用検索クエリ「スニーカー M2メーカー」に対応する検索結果も、「第2の検索結果」の一例である。
また、情報処理装置100は、検索結果X121〜X124それぞれの詳細情報へと遷移させる4つのリンク情報を生成し、この4つのリンク情報を貼り付けるとともに、絞り込み用検索クエリ「スニーカー M2メーカー」を対応付けたコンテンツを誘導リンクとして設定する。例えば、情報処理装置100は、検索結果X121に対応する商品を示す代表画像(サムネイル)を取得し、取得した代表画像に対して、検索結果X121の詳細情報(検索結果X121に対応する商品の詳細情報)へと遷移させるリンク情報を貼り付ける。また、情報処理装置100は、同様のことを検索結果X122、X123、X124についても行う。これによりリンク情報が貼り付けられた4つの代表画像が出来上がる。よって、情報処理装置100は、4つの代表画像が表示され、かつ、絞り込み用検索クエリ「スニーカー M2メーカー」が対応付けられたコンテンツを、実施形態にかかる誘導リンクとして生成する。このような誘導リンクを誘導リンクL12とする。
次に、情報処理装置100は、誘導リンクが挿入される挿入位置を示す位置情報と、誘導リンクとを取得する(ステップS15)。具体的には、情報処理装置100は、ステップS13で決定された挿入位置PT1−1を示す位置情報と、ステップS14で生成された誘導リンクL11およびL12を取得する。つまり、情報処理装置100は、第1の検索結果に対して絞り込みを行うための検索クエリであって、第1の検索結果に対応する検索クエリに基づく検索クエリを用いて絞り込み検索を行うことにより、絞り込み検索した検索結果である第2の検索結果へと誘導するための誘導リンクが挿入される位置を示す位置情報を取得している。また、情報処理装置100は、第2の検索結果に対する順位情報(例えば、売上ランキング)に基づき、第2の検索結果の中から抽出された検索結果それぞれを特徴付ける特徴情報(例えば、代表画像)が一覧表示されるような誘導リンクが挿入される位置を示す位置情報を取得する。
次に、情報処理装置100は、挿入位置PT1−1に誘導リンクL11およびL12が挿入されるような第1の検索結果ページを配信するための配信処理を実行する(ステップS16)。例えば、情報処理装置100は、第1の検索結果RE11〜RE18をCVRの高い順に並べた状態で、挿入位置PT1−1に誘導リンクL11およびL12を挿入することにより、図3に示すような第1の検索結果ページP1を生成する。
図3は、第1および第2の検索結果ページの一例(1)を示す図である。図3(a)に示すように、第1の検索結果ページP1では、第1の検索結果RE11〜RE18がCVRの高い順に上から並べられる。また、挿入位置PT1−1には、誘導リンクL11およびL12が挿入される。また、図3(a)の例によると、誘導リンクL11には、検索結果X111に対応する代表画像、検索結果X112に対応する代表画像、検索結果X113に対応する代表画像、検索結果X114に対応する代表画像、といった4つの代表画像が表示される。また、図3(a)の例によると、誘導リンクL12には、検索結果X121に対応する代表画像、検索結果X122に対応する代表画像、検索結果X123に対応する代表画像、検索結果X124に対応する代表画像、といった4つの代表画像が表示される。
情報処理装置100は、ステップS16の配信処理において、図3(a)のような第1の検索結果ページP1を生成すると、生成した第1の検索結果ページP1を、配信要求を送信した端末装置10に配信する(ステップS17)。言い換えれば、情報処理装置100は、第1の検索結果ページP1をユーザU1に提示する。
さて、ここまで、図1および図3を用いて、ユーザU1から検索クエリの入力を受け付けた場合における情報処理の一例を説明してきた。次に、図2および図3を用いて、ユーザU1が誘導リンクを選択した場合における情報処理の一例を説明してきた。かかる情報処理も図1で説明したものと基本的には同一であるため、重複する説明については適宜省略する。
例えば、ユーザU1が、検索結果X113に対応する代表画像を選択したとする。繰り返しになるが、検索結果X113は、情報処理装置100により動的に生成された絞り込み用検索クエリ「スニーカー M1メーカー」で検索された場合の第2の検索結果のうちの1つであり、検索結果X113の詳細情報へと遷移されるリンク情報が貼り付けられている。また、検索結果X113が表示されるコンテンツである誘導リンクL11には、絞り込み用検索クエリ「スニーカー M1メーカー」が対応付けられている。
そうすると、端末装置10は、ユーザU1の操作に応じて、絞り込み用検索クエリ「スニーカー M1メーカー」に対応する検索結果が示される検索結果ページの配信要求を情報処理装置100に送信する。ここで、図2の例では、絞り込み用検索クエリ「スニーカー M1メーカー」に対応する検索結果が示される検索結果ページは、「第2の検索結果ページ」の一例である。したがって、端末装置10は、ユーザU1の操作に応じて、第2の検索結果ページの配信要求を情報処理装置100に送信する(ステップS21)。かかる配信要求には、例えば、絞り込み用検索クエリ「スニーカー M1メーカー」、および、検索結果X113の詳細情報へと遷移されるリンク情報が含まれる。
情報処理装置100は、第2の検索結果ページの配信要求を受信すると、検索処理を実行する(ステップS22)。具体的には、情報処理装置100は、第2の検索結果ページの配信要求を受信すると、絞り込み用検索クエリ「スニーカー M1メーカー」に対応する商品情報を検索する検索処理を実行する。
図2の例では、情報処理装置100は、ステップS22の検索処理にて、8つの検索結果を得たものとする。具体的には、情報処理装置100は、8つの商品に関する商品情報(すなわち、8つの商品情報)が検索によりヒットしたため、8つの商品情報を検索結果として得たものとする。また、かかる検索結果を検索結果RE21、RE22、RE23、RE24、RE25、RE26、RE27、RE28(検索結果RE21〜RE28)とする。検索結果RE21〜RE28それぞれは、第2の検索結果ページにて表示されるため、「第2の検索結果」の一例である。
このような状態において、情報処理装置100は、第2の検索結果RE21〜RE28に基づいて、第2の検索結果RE21〜RE28とは異なる検索結果が一覧表示される検索結果ページへと(ユーザU1を)誘導するための誘導リンクが挿入される挿入位置を決定する決定処理を実行する(ステップS23)。ここで、第2の検索結果RE21〜RE28を、一時的に、第1の検索結果および第1の検索結果ページと見なすと、情報処理装置100は、第1の検索結果とは異なる第2の検索結果が一覧表示される第2の検索結果ページへと(ユーザU1を)誘導するための誘導リンクが挿入される挿入位置を決定する決定処理を実行する、と言い換えることができる。このようなことから、情報処理装置100は、誘導リンクが選択される度に、図1で説明した決定処理、生成処理、配信処理を繰り返すことになる。
図2に説明を戻して、例えば、第2の検索結果RE21のCVRを「0.1」、第2の検索結果RE22のCVRを「0.09」、第2の検索結果RE23のCVRを「0.08」、第2の検索結果RE24のCVRを「0.07」、第2の検索結果RE25のCVRを「0.06」、第2の検索結果RE26のCVRを「0.05」、第2の検索結果RE27のCVRを「0.04」、第2の検索結果RE28のCVRを「0.3」とする。そうすると、情報処理装置100は、第2の検索結果RE26のCVRが「0.05」であり、第2の検索結果RE27のCVRが「0.04」であるため、第2の検索結果RE26および第1の検索結果RE27の間の位置を挿入位置として決定する。かかる挿入位置を挿入位置PT2−1とする。
次に、情報処理装置100は、挿入位置が決定されたことに応じて、実際に誘導リンクを生成する生成処理を実行する(ステップS24)。
まず、情報処理装置100は、第2の検索結果RE21〜RE28に対して絞り込みを行うための検索クエリであって、第2の検索結果RE21〜RE28に対応する検索クエリ(絞り込み用検索クエリ)を生成する。図2の例では、ユーザU1は、誘導リンクL11を選択、すなわち動的に生成された絞り込み用検索クエリ「スニーカー M1メーカー」を指定している。したがって、情報処理装置100は、さらに仕様(例えば、色)で絞り込むための絞り込み用検索クエリ「スニーカー M1メーカー 白」を生成する。
さて、このように絞り込み用検索クエリを生成すると、情報処理装置100は、絞り込み用検索クエリ「スニーカー M1メーカー 白」を用いて検索を行う。そして、情報処理装置100は、絞り込み用検索クエリ「スニーカー M1メーカー 白」に対応する検索結果の中から、所定の検索結果を所定数抽出する。例えば、情報処理装置100は、絞り込み用検索クエリ「スニーカー M1メーカー 白」に対応する検索結果の中から、売上ランキング上位の商品の検索結果を4つ抽出する。ここでは、情報処理装置100は、検索結果X211、X212、X213、X214(検索結果X211〜X214)を抽出したものとする。
また、情報処理装置100は、検索結果X211〜X214それぞれの詳細情報へと遷移させる4つのリンク情報を生成し、この4つのリンク情報を貼り付けるとともに、絞り込み用検索クエリ「スニーカー M1メーカー 白」を対応付けたコンテンツを誘導リンクとして設定する。例えば、情報処理装置100は、検索結果X211に対応する商品を示す代表画像(サムネイル)を取得し、取得した代表画像に対して、検索結果X211の詳細情報(検索結果X211に対応する商品の詳細情報)へと遷移させるリンク情報を貼り付ける。また、情報処理装置100は、同様のことを検索結果X212、X213、X214についても行う。これによりリンク情報が貼り付けられた4つの代表画像が出来上がる。よって、情報処理装置100は、4つの代表画像が表示され、かつ、絞り込み用検索クエリ「スニーカー M1メーカー 白」が対応付けられたコンテンツを、実施形態にかかる誘導リンクとして生成する。このような誘導リンクを誘導リンクL21とする。
次に、情報処理装置100は、誘導リンクが挿入される挿入位置を示す位置情報と、誘導リンクとを取得する(ステップS25)。具体的には、情報処理装置100は、ステップS23で決定された挿入位置PT2−1を示す位置情報と、ステップS24で生成された誘導リンクL21を取得する。
次に、情報処理装置100は、挿入位置PT2−1に誘導リンクL21が挿入され、かつ、検索結果X113に対応する商品の詳細情報DT11が第2の検索結果の1つとして最上位の位置に表示されるような第2の検索結果ページを配信するための配信処理を実行する(ステップS26)。なぜ、検索結果X113であるかというと、ステップS21において、ユーザU1が検索結果X113に対応する代表画像を選択したためである。例えば、情報処理装置100は、第2の検索結果RE21〜RE28をCVRの高い順に並べた状態で、最上位の位置に詳細情報DR11を配置し、また、挿入位置PT2−1に誘導リンクL21を挿入することにより、図3に示すような第2の検索結果ページP2を生成する。
図3(b)に示すように、第2の検索結果ページP2では、第2の検索結果RE21〜RE28がCVRの高い順に上から並べられる。また、最上位の位置、つまり検索結果RE21の上の位置には、詳細情報DT11が配置される。図3(b)の例では、詳細情報DT11には、例えば、商品の名称、メーカー、モデル、価格が含まれるが、もちろんその他の情報が含まれてもよい。また、挿入位置PT2−1には、誘導リンクL21が挿入される。
また、図3(b)の例によると、誘導リンクL21には、検索結果X211に対応する代表画像、検索結果X212に対応する代表画像、検索結果X213に対応する代表画像、検索結果X214に対応する代表画像、といった4つの代表画像が表示される。
情報処理装置100は、ステップS26の配信処理において、図3(b)のような第2の検索結果ページP2を生成すると、生成した第2の検索結果ページP2を、配信要求を送信した端末装置10に配信する(ステップS27)。言い換えれば、情報処理装置100は、第2の検索結果ページP2をユーザU1に提示する。
ここで、例えば、ユーザU1が第2の検索結果ページP2において、さらに誘導リンクを選択したとすると、情報処理装置100は、ステップS21〜S27を繰り返すことにより、検索結果をより絞り込むような絞り込み用検索クエリに対応する誘導リンクが挿入された検索結果ページを配信する。このように、情報処理装置100は、起点はユーザによる検索クエリの入力、または、誘導リンクの指定といった違いはあるものの、ユーザ操作に応じて、第1の検索結果とは異なる検索結果である第2の検索結果が一覧表示される第2の検索結果ページへと誘導するための誘導リンクの挿入位置を決定する。また、情報処理装置100は、第2の検索結果ページへと誘導するために検索クエリを動的に生成することにより誘導リンクを生成し、生成した誘導リンクが挿入された第1の検索結果ページをユーザに提示する。
これにより、情報処理装置100は、第1の検索結果ページにおいて、ユーザが検索結果に興味がなくなってきた辺りで、誘導リンクを見つさせることになるため、ユーザに対して効果的に誘導リンクを選択させることができる。また、誘導リンクには、ユーザの意図を先読みしたような検索クエリ(図1および図2の例では、絞り込み用検索クエリ)が対応付けられており、さらにこの検索クエリはユーザにとって視認可能である。このため、情報処理装置100は、誘導リンクを選択させることにより、CVRが高い状態に戻っている第2の検索結果ページへとユーザを誘導することができるため、ユーザによる余計な操作無しで、ユーザの興味度が高い検索結果を再提示することができる。このようなことから、実施形態にかかる情報処理装置100は、ユーザに対して利便性の高い商品検索を実現することができる。
さて、図1〜図3の例では、情報処理装置100が、第1の検索結果に対して絞り込みを行うための検索クエリであって、第1の検索結果に対応する検索クエリに基づく検索クエリを用いて絞り込み検索を行うことにより、絞り込み検索した検索結果である第2の検索結果へと誘導するためのリンク情報が挿入される挿入位置を示す位置情報を取得する例を示した。
しかし、情報処理装置100は、第1の検索結果としての取引対象と関連する取引対象を検索するための検索クエリを用いて関連検索を行うことにより、関連検索した検索結果である第2の検索結果へと誘導するためのリンク情報が挿入される位置を示す位置情報を取得してもよい。また、このときの検索クエリは、第1の検索結果としての取引対象が購入された際の購買傾向に基づき第1の検索結果としての取引対象とともに購入される傾向にあると判定された取引対象を検索するためのクエリである。この点について、図1、図2および図4を用いて説明する。図4は、第1および第2の検索結果ページの一例(2)を示す図である。
まず、情報処理装置100は、ステップS12の検索処理にて、8つの検索結果を得たものとする。具体的には、情報処理装置100は、8つの商品に関する商品情報(すなわち、8つの商品情報)が検索によりヒットしたため、8つの商品情報を検索結果として得たものとする。また、かかる検索結果を検索結果RE31、RE32、RE33、RE34、RE35、RE36、RE37、RE38(検索結果RE31〜RE38)とする。検索結果RE31〜RE38それぞれは、第1の検索結果ページにて表示されるため、「第1の検索結果」の一例である。
このような状態において、情報処理装置100は、第1の検索結果RE31〜RE38に基づいて、第1の検索結果RE31〜RE38とは異なる検索結果である第2の検索結果が一覧表示される第2の検索結果ページへと(ユーザU1を)誘導するための誘導リンクが挿入される挿入位置を決定する決定処理を実行する(ステップS13)。
例えば、第1の検索結果RE31のCVRを「0.1」、第1の検索結果RE32のCVRを「0.09」、第1の検索結果RE33のCVRを「0.08」、第1の検索結果RE34のCVRを「0.07」、第1の検索結果RE35のCVRを「0.06」、第1の検索結果RE36のCVRを「0.05」、第1の検索結果RE37のCVRを「0.04」、第1の検索結果RE38のCVRを「0.3」とする。そうすると、情報処理装置100は、第1の検索結果RE36のCVRが「0.05」であり、第1の検索結果RE37のCVRが「0.04」であるため、第1の検索結果RE36および第1の検索結果RE37の間の位置を挿入位置として決定する。かかる挿入位置を挿入位置PT3−1とする。
次に、情報処理装置100は、挿入位置が決定されたことに応じて、実際に誘導リンクを生成する生成処理を実行する(ステップS14)。
例えば、情報処理装置100は、第1の検索結果RE31〜RE38が示す商品と関連する関連商品を検索するための検索クエリを用いて関連検索を行うことにより、関連検索した検索結果である第2の検索結果へと誘導するための誘導リンクを生成する。例えば、情報処理装置100は、第1の検索結果RE31〜RE38が示す商品とともに購入される傾向にある商品である関連商品を示す第2の検索結果へと誘導するための誘導リンクを生成する。
まず、情報処理装置100は、第1の検索結果RE31〜RE38が示す商品とともに購入される傾向にある商品に基づいて、第1の検索結果RE31〜RE38が示す商品と関連する関連商品を検索するための検索クエリ(関連クエリ)を生成する。図4の例では、ユーザU1は、検索クエリ「テント」で検索を行っていることから、情報処理装置100は、例えば、購買履歴を参照し、「テント」とともに購入される傾向にある商品を特定する。かかる例では、情報処理装置100は、「テント」とともに購入される傾向にある商品として、「アウトドアチェアー」および「クッカー」を特定したとする。これにより、情報処理装置100は、関連クエリ「アウトドアチェアー」および「クッカー」を生成する。
このように関連クエリを生成すると、情報処理装置100は、関連クエリ「アウトドアチェアー」および「クッカー」を用いて検索を行う。そして、情報処理装置100は、関連クエリ「アウトドアチェアー」に対応する検索結果の中から、所定の検索結果を所定数抽出する。ここでは、情報処理装置100は、検索結果X311、X312、X313、X314(検索結果X311〜X314)を抽出したものとする。なお、関連クエリ「アウトドアチェアー」に対応する検索結果は、「第2の検索結果」の一例である。
また、情報処理装置100は、検索結果X311〜X314それぞれの詳細情報へと遷移させる4つのリンク情報を生成し、この4つのリンク情報を貼り付けるとともに、関連クエリ「アウトドアチェアー」を対応付けたコンテンツを誘導リンクとして設定する。例えば、情報処理装置100は、検索結果X311に対応する商品を示す代表画像(サムネイル)を取得し、取得した代表画像に対して、検索結果X311の詳細情報(検索結果X311に対応する商品の詳細情報)へと遷移させるリンク情報を貼り付ける。また、情報処理装置100は、同様のことを検索結果X312、X313、X314についても行う。これによりリンク情報が貼り付けられた4つの代表画像が出来上がる。よって、情報処理装置100は、4つの代表画像が表示され、かつ、関連クエリ「アウトドアチェアー」が対応付けられたコンテンツを、実施形態にかかる誘導リンクとして生成する。このような誘導リンクを誘導リンクL31とする。
また、報処理装置100は、関連クエリ「クッカー」についても同様にして誘導リンクを生成する。具体的には、情報処理装置100は、関連クエリ「クッカー」を用いて検索を行う。そして、情報処理装置100は、関連クエリ「クッカー」に対応する検索結果の中から、所定の検索結果を所定数抽出する。ここでは、情報処理装置100は、検索結果X321、X322、X323、X324(検索結果X321〜X324)を抽出したものとする。なお、関連クエリ「クッカー」に対応する検索結果も、「第2の検索結果」の一例である。
また、情報処理装置100は、検索結果X321〜X324それぞれの詳細情報へと遷移させる4つのリンク情報を生成し、この4つのリンク情報を貼り付けるとともに、関連クエリ「クッカー」を対応付けたコンテンツを誘導リンクとして設定する。例えば、情報処理装置100は、検索結果X321に対応する商品を示す代表画像(サムネイル)を取得し、取得した代表画像に対して、検索結果X321の詳細情報(検索結果X321に対応する商品の詳細情報)へと遷移させるリンク情報を貼り付ける。また、情報処理装置100は、同様のことを検索結果X322、X323、X324についても行う。これによりリンク情報が貼り付けられた4つの代表画像が出来上がる。よって、情報処理装置100は、4つの代表画像が表示され、かつ、関連クエリ「クッカー」が対応付けられたコンテンツを、実施形態にかかる誘導リンクとして生成する。このような誘導リンクを誘導リンクL32とする。
次に、情報処理装置100は、誘導リンクが挿入される挿入位置を示す位置情報と、誘導リンクとを取得する(ステップS15)。具体的には、情報処理装置100は、ステップS13で決定された挿入位置PT3−1を示す位置情報と、ステップS14で生成された誘導リンクL31およびL32を取得する。
次に、情報処理装置100は、挿入位置PT3−1に誘導リンクL31およびL32が挿入されるような第1の検索結果ページを配信するための配信処理を実行する(ステップS16)。例えば、情報処理装置100は、第1の検索結果RE31〜RE38をCVRの高い順に並べた状態で、挿入位置PT3−1に誘導リンクL31およびL32を挿入することにより、図4に示すような第1の検索結果ページP3を生成する。
図4(a)に示すように、第1の検索結果ページP3では、第1の検索結果RE31〜RE38がCVRの高い順に上から並べられる。また、挿入位置PT3−1には、誘導リンクL31およびL32が挿入される。また、図4(a)の例によると、誘導リンクL31には、検索結果X311に対応する代表画像、検索結果X312に対応する代表画像、検索結果X313に対応する代表画像、検索結果X314に対応する代表画像、といった4つの代表画像が表示される。また、図4(a)の例によると、誘導リンクL32には、検索結果X321に対応する代表画像、検索結果X322に対応する代表画像、検索結果X323に対応する代表画像、検索結果X324に対応する代表画像、といった4つの代表画像が表示される。
情報処理装置100は、ステップS16の配信処理において、図4(a)のような第1の検索結果ページP4を生成すると、生成した第3の検索結果ページP3を、配信要求を送信した端末装置10に配信する(ステップS17)。言い換えれば、情報処理装置100は、第1の検索結果ページP3をユーザU1に提示する。
また、このような状態において、ユーザU1が、検索結果X313に対応する代表画像を選択したとする。そうすると、端末装置10は、ユーザU1の操作に応じて、関連クエリ「アウトドアチェアー」に対応する検索結果が示される検索結果ページの配信要求を情報処理装置100に送信する。つまり、端末装置10は、ユーザU1の操作に応じて、第2の検索結果ページの配信要求を情報処理装置100に送信する(ステップS21)。かかる配信要求には、例えば、関連クエリ「アウトドアチェアー」、および、検索結果X313の詳細情報へと遷移されるリンク情報が含まれる。
情報処理装置100は、第2の検索結果ページの配信要求を受信すると、検索処理を実行する(ステップS22)。具体的には、情報処理装置100は、第2の検索結果ページの配信要求を受信すると、関連クエリ「アウトドアチェアー」に対応する商品情報を検索する検索処理を実行する。
図2の例では、情報処理装置100は、ステップS22の検索処理にて、8つの検索結果を得たものとする。具体的には、情報処理装置100は、8つの商品に関する商品情報(すなわち、8つの商品情報)が検索によりヒットしたため、8つの商品情報を検索結果として得たものとする。また、かかる検索結果を検索結果RE41、RE42、RE43、RE44、RE45、RE46、RE47、RE48(検索結果RE41〜RE48)とする。検索結果RE41〜RE48それぞれは、第2の検索結果ページにて表示されるため、「第2の検索結果」の一例である。
情報処理装置100は、第2の検索結果RE41〜RE48に基づいて、第2の検索結果RE41〜RE48とは異なる検索結果が一覧表示される検索結果ページへと(ユーザU1を)誘導するための誘導リンクが挿入される挿入位置を決定する決定処理を実行する(ステップS23)。
例えば、第2の検索結果RE41のCVRを「0.1」、第2の検索結果RE42のCVRを「0.09」、第2の検索結果RE43のCVRを「0.08」、第2の検索結果RE44のCVRを「0.07」、第2の検索結果RE45のCVRを「0.06」、第2の検索結果RE46のCVRを「0.05」、第2の検索結果RE47のCVRを「0.04」、第2の検索結果RE48のCVRを「0.3」とする。そうすると、情報処理装置100は、第2の検索結果RE46のCVRが「0.05」であり、第2の検索結果RE47のCVRが「0.04」であるため、第2の検索結果RE46および第2の検索結果RE47の間の位置を挿入位置として決定する。かかる挿入位置を挿入位置PT4−1とする。
次に、情報処理装置100は、挿入位置が決定されたことに応じて、実際に誘導リンクを生成する生成処理を実行する(ステップS24)。
まず、情報処理装置100は、第2の検索結果RE41〜RE48に対して絞り込みを行うための検索クエリであって、第2の検索結果RE41〜RE48に対応する検索クエリ(絞り込み用検索クエリ)を生成する。図4の例では、ユーザU1は、誘導リンクL31を選択、すなわち動的に生成された関連クエリ「アウトドアチェアー」を指定している。したがって、情報処理装置100は、さらにメーカーで絞り込むための絞り込み用検索クエリ「アウトドアチェアー M5メーカー」を生成する。
このように絞り込み用検索クエリを生成すると、情報処理装置100は、絞り込み用検索クエリ「アウトドアチェアー M5メーカ」を用いて検索を行う。そして、情報処理装置100は、絞り込み用検索クエリ「アウトドアチェアー M5メーカ」に対応する検索結果の中から、所定の検索結果を所定数抽出する。ここでは、情報処理装置100は、検索結果X411、X412、X413、X414(検索結果X411〜X414)を抽出したものとする。
また、情報処理装置100は、検索結果X411〜X414それぞれの詳細情報へと遷移させる4つのリンク情報を生成し、この4つのリンク情報を貼り付けるとともに、絞り込み用検索クエリ「アウトドアチェアー M5メーカー」を対応付けたコンテンツを誘導リンクとして設定する。例えば、情報処理装置100は、検索結果X411に対応する商品を示す代表画像(サムネイル)を取得し、取得した代表画像に対して、検索結果X411の詳細情報(検索結果X411に対応する商品の詳細情報)へと遷移させるリンク情報を貼り付ける。また、情報処理装置100は、同様のことを検索結果X412、X413、X414についても行う。これによりリンク情報が貼り付けられた4つの代表画像が出来上がる。よって、情報処理装置100は、4つの代表画像が表示され、かつ、絞り込み用検索クエリ「アウトドアチェアー M5メーカー」が対応付けられたコンテンツを、実施形態にかかる誘導リンクとして生成する。このような誘導リンクを誘導リンクL41とする。
次に、情報処理装置100は、誘導リンクが挿入される挿入位置を示す位置情報と、誘導リンクとを取得する(ステップS25)。具体的には、情報処理装置100は、ステップS23で決定された挿入位置PT4−1を示す位置情報と、ステップS24で生成された誘導リンクL41を取得する。
次に、情報処理装置100は、挿入位置PT4−1に誘導リンクL41が挿入され、かつ、検索結果X313に対応する商品の詳細情報DT31が第2の検索結果の1つとして最上位の位置に表示されるような第2の検索結果ページを配信するための配信処理を実行する(ステップS26)。例えば、情報処理装置100は、第2の検索結果RE41〜RE48をCVRの高い順に並べた状態で、最上位の位置に詳細情報D31を配置し、また、挿入位置PT4−1に誘導リンクL41を挿入することにより、図4に示すような第2の検索結果ページP4を生成する。
図4(b)に示すように、第2の検索結果ページP4では、第2の検索結果RE41〜RE48がCVRの高い順に上から並べられる。また、最上位の位置、つまり検索結果RE21の上の位置には、詳細情報DT11が配置される。図3(b)の例では、詳細情報DT11には、例えば、商品の名称、メーカー、モデル、価格が含まれるが、もちろんその他の情報が含まれてもよい。また、挿入位置PT2−1には、誘導リンクL21が挿入される。
情報処理装置100は、ステップS26の配信処理において、図4(b)のような第2の検索結果ページP4を生成すると、生成した第2の検索結果ページP4を、配信要求を送信した端末装置10に配信する(ステップS27)。言い換えれば、情報処理装置100は、第2の検索結果ページP4をユーザU1に提示する。
ここで、例えば、ユーザU1が第2の検索結果ページP4において、さらに誘導リンクを選択したとすると、情報処理装置100は、ステップS21〜S27を繰り返すことにより、検索結果をより絞り込むような絞り込み用検索クエリに対応する誘導リンクが挿入された検索結果ページを配信する。
〔2.情報処理装置の構成〕
次に、図6を用いて、実施形態にかかる情報処理装置100について説明する。図6は、実施形態にかかる情報処理装置100の構成例を示す図である。図6に示すように、情報処理装置100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを有する。例えば、情報処理装置100は、図1〜4で説明した情報処理を行うサーバ装置である。
(通信部110について)
通信部110は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。そして、通信部110は、ネットワークと有線または無線で接続され、例えば、端末装置10との間で情報の送受信を行う。
(記憶部120について)
記憶部120は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子またはハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。記憶部120は、指標値情報記憶部121と、閲覧情報記憶部122とを有する。
(指標値情報記憶部121について)
指標値情報記憶部121は、商品に関する指標値を記憶する記憶部である。ここで、図7に実施形態にかかる指標値情報記憶部121の一例を示す。図7の例では、指標値情報記憶部121は、「商品ID」、「商品名」、「CVR」といった項目を有する。
「商品ID」は、商品を識別する識別情報を示す。「商品名」は、商品名を示す。「CVR」は、「商品ID」によって識別される商品のコンバージョン率を示す。すなわち、図7の例では、商品ID「P1」によって識別される商品(商品P1)のCVRが「0.01」である例を示す。
なお、指標値情報記憶部121は、CVR以外にも指標値を記憶してもよい。例えば、指標値情報記憶部121は、「商品ID」によって識別される商品が検索結果として表示された回数(インプレッション数)や、「商品ID」によって識別される商品が検索結果として表示された場合にクリックされたクリック数や、「商品ID」によって識別される商品が検索結果として表示された場合におけるクリック率(CTR)を記憶してもよい。
(閲覧情報記憶部122)
閲覧情報記憶部122は、図3や図4に示すように検索結果が一覧表示された場合にどの位置の検索結果まで閲覧されるかといった閲覧位置に関する情報を記憶する。例えば、閲覧情報記憶部122は、検索結果が一覧表示された場合にどの位置の検索結果まで閲覧されるかといった閲覧位置に関する情報を検索クエリ毎に記憶する。また、閲覧情報記憶部122は、検索結果が一覧表示された場合にどの位置の検索結果まで閲覧されるかといった閲覧位置に関する情報をユーザ毎に記憶する。ここで、図8に実施形態にかかる閲覧情報記憶部122の一例を示す。図8の例では、閲覧情報記憶部122は、検索クエリおよびユーザそれぞれの項目に対して、「識別情報」、「閲覧位置」といった項目を有する。
「検索クエリ」に対応する「識別情報」は、検索クエリを識別する識別情報(クエリID)を示す。クエリIDは、検索クエリそのものであってもよいし、例えば、検索クエリを識別可能な何らかの記号であってもよい。「検索クエリ」に対応する「閲覧位置」は、クエリIDで識別される検索クエリに対応する検索結果が一覧表示された場合に、ユーザがどの位置まで閲覧したかを示す閲覧位置である。「閲覧位置」は、例えば、各ユーザの閲覧位置を平均したものである。また、図8の例では、「閲覧位置」は、ページ数と段数(何ページ目の上から何番目、あるいは、何段目)で示されているが、ページ数とピクセル数(何ページ目の上から何ピクセルの位置)で示されてもよい。
すなわち、図8の例では、クエリID「Q1」によって識別される検索クエリに対応する検索結果が表示された場合には、平均的に、検索結果ページ1ページ目の10段目まで閲覧される例を示す。
また、「ユーザ」に対応する「識別情報」は、ユーザまたはユーザの端末装置10を識別する識別情報(ユーザID)を示す。「ユーザ」に対応する「閲覧位置」は、検索結果が一覧表示された場合に、ユーザIDで識別されるユーザがどの位置まで閲覧したかを示す閲覧位置である。「閲覧位置」は、例えば、ユーザIDで識別されるユーザの閲覧位置を平均したものである。
すなわち、図8の例では、ユーザID「U1」によって識別されるユーザ(ユーザU1)が、検索クエリに拘わらず平均的に、検索結果ページ2ページ目の10段目まで閲覧する例を示す。
(制御部130について)
図6に戻り、制御部130は、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、情報処理装置100内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部130は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。
図6に示すように、制御部130は、受付部131と、検索部132と、決定部133と、生成部134と、取得部135と、提示部136とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部130の内部構成は、図6に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部130が有する各処理部の接続関係は、図6に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
(受付部131について)
受付部131は、ユーザからコンテンツの配信要求を受け付ける。例えば、図1のステップS11のように、ユーザがサービスTZにおいて検索クエリを入力したうえで検索ボタンを押下した場合には、受付部131は、端末装置10から検索クエリに対応する検索結果ページ(第1の検索結果ページ)の配信要求を受け付ける。また、例えば、図2のステップS21のように、ユーザが誘導リンクを選択した場合には、受付部131は、端末装置10から誘導リンクに対応付けられる検索結果ページ(第2の検索結果ページ)の配信要求を受け付ける。
(検索部132について)
検索部132は、検索を行う。具体的には、検索部132は、受付部131により配信要求が受け付けられた場合に、配信要求に含まれる検索クエリに対応する情報を検索する検索処理を行う。例えば、検索部132は、図1および図2に示す検索処理を行う。また、検索部132は、検索処理によりヒットした検索結果を決定部133に出力する。
(決定部133について)
決定部133は、取引対象に関する第1の検索結果が所定の順序で並べられた状態で一覧表示される第1の検索結果ページにおいて第1の検索結果に関する所定の指標値が所定の閾値以下となる位置を、第1の検索結果とは異なる検索結果である第2の検索結果が一覧表示される第2の検索結果ページへと誘導するためのリンク情報が挿入される挿入位置として決定する。具体的には、決定部133は、第1の検索結果ページにおいて、第1の検索結果に関する所定の指標値が大きい順に第1の検索結果が上から一覧表示される場合に、第1の検索結果に関する所定の指標値が所定の閾値以下となる位置を、リンク情報が挿入される挿入位置として決定する。
また、例えば、決定部133は、リンク情報として、第1の検索結果に対して絞り込みを行うことにより、絞り込んだ後の検索結果である第2の検索結果へと誘導するためのリンク情報が挿入される挿入位置を決定する。具体的には、決定部133は、リンク情報として、第1の検索結果に対して絞り込みを行うための検索クエリであって、第1の検索結果に対応する検索クエリに基づく検索クエリを用いて絞り込み検索を行うことにより、絞り込み検索した検索結果である第2の検索結果へと誘導するためのリンク情報が挿入される挿入位置を決定する。
また、例えば、決定部133は、リンク情報として、第1の検索結果としての取引対象と関連する取引対象を検索結果とする前記第2の検索結果へと誘導するためのリンク情報が挿入される挿入位置を決定する。具体的には、決定部133は、第1の検索結果としての取引対象と関連する取引対象として、第1の検索結果としての取引対象が購入された際の購買傾向に基づき第1の検索結果としての取引対象とともに購入される傾向にある取引対象を検索結果とする第2の検索結果へと誘導するためのリンク情報が挿入される挿入位置を決定する。例えば、決定部133は、リンク情報として、第1の検索結果としての取引対象と関連する取引対象を検索するための検索クエリを用いて関連検索を行うことにより、関連検索した検索結果である第2の検索結果へと誘導するためのリンク情報が挿入される挿入位置を決定する。
また、決定部133は、リンク情報として、第2の検索結果のうち、所定の検索結果が所定数一覧表示されるようなリンク情報が挿入される挿入位置を決定する。例えば、決定部133は、所定の検索結果として、第2の検索結果に対する順位情報に基づき、第2の検索結果の中から抽出された検索結果それぞれを特徴付ける特徴情報が一覧表示されるようなリンク情報が挿入される挿入位置を決定する。例えば、決定部133は、所定の検索結果として、第2の検索結果としての取引対象の価格に基づき、第2の検索結果の中から抽出された検索結果それぞれを特徴付ける特徴情報が一覧表示されるようなリンク情報が挿入される挿入位置を決定する。
また、決定部133は、リンク情報として、一覧表示された特徴情報のうち、ユーザにより選択された特徴情報に対応する取引対象に関する情報が、第2の検索結果の1つとして最上位の位置に表示されるようなリンク情報が挿入される挿入位置を決定する。例えば、決定部133は、リンク情報として、検索クエリが視認可能な状態で表示されるリンク情報が挿入される挿入位置を決定する。
また、決定部133は、検索クエリとして、動的に生成された検索クエリが表示されるリンク情報が挿入される挿入位置を決定する。また、決定部133は、第1の検索結果に関する所定の指標値に基づく順序で、第1の検索結果が並べて一覧表示される第1の検索結果ページにおいて、リンク情報が挿入される挿入位置を決定する。例えば、決定部133は、所定の指標値として、取引対象のコンバージョン率に基づく順序で、第1の検索結果が並べて一覧表示される第1の検索結果ページにおいて、リンク情報が挿入される挿入位置を決定する。
また、決定部133は、第1の検索結果ページにおいて、リンク情報(誘導リンク)が挿入される挿入位置を決定する。具体的には、決定部133は、第1の検索結果ページにおいて第1の検索結果が並べて一覧表示された場合に、第1の検索結果に関する所定の指標値(評価値)の遷移が所定の条件情報を満たした位置を、誘導リンクが挿入される挿入位置として決定する。例えば、決定部133は、第1の検索結果ページにおいて、第1の検索結果に関する所定の指標値が大きい順に第1の検索結果が上から一覧表示される場合に、第1の検索結果に関する所定の指標値が所定の閾値以下となる位置を、誘導リンクが挿入される位置として決定する。例えば、決定部133は、図1および図2に示す決定処理を行う。例えば、決定部133は、検索部132により検索された検索結果に基づいて、挿入位置を決定する。
(生成部134について)
生成部134は、誘導リンクを生成する。例えば、生成部134は、決定部133により決定された挿入位置に挿入される誘導リンクを生成する。例えば、生成部134は、図1および図2に示す生成処理を行う。
(取得部135について)
取得部135は、取引対象に関する第1の検索結果が所定の順序で並べられた状態で一覧表示される第1の検索結果ページにおいて、第1の検索結果とは異なる検索結果である第2の検索結果が一覧表示される第2の検索結果ページへと誘導するためのリンク情報(誘導リンク)が挿入される挿入位置を示す位置情報を取得する。例えば、取得部135は、決定部133により決定された位置情報を取得する。
例えば、取得部135は、リンク情報として、第1の検索結果に対して絞り込みを行うことにより、絞り込んだ後の検索結果である第2の検索結果へと誘導するためのリンク情報が挿入される位置を示す位置情報を取得する。具体的には、取得部135は、リンク情報として、第1の検索結果に対して絞り込みを行うための検索クエリであって、第1の検索結果に対応する検索クエリに基づく検索クエリを用いて絞り込み検索を行うことにより、絞り込み検索した検索結果である第2の検索結果へと誘導するためのリンク情報が挿入される挿入位置を示す位置情報を取得する。この点については、特に図3を用いて詳細に説明した。
また、例えば、取得部135は、リンク情報として、第1の検索結果としての取引対象と関連する取引対象を検索結果とする第2の検索結果へと誘導するためのリンク情報が挿入される位置を示す位置情報を取得する。具体的には、取得部135は、第1の検索結果としての取引対象と関連する取引対象として、第1の検索結果としての取引対象が購入された際の購買傾向に基づき前記第1の検索結果としての取引対象とともに購入される傾向にある取引対象を検索結果とする第2の検索結果へと誘導するためのリンク情報が挿入される挿入位置を示す位置情報を取得する。例えば、取得部135は、リンク情報として、第1の検索結果としての取引対象と関連する取引対象を検索するための検索クエリを用いて関連検索を行うことにより、関連検索した検索結果である前記第2の検索結果へと誘導するためのリンク情報が挿入される挿入位置を示す位置情報を取得する。この点については、特に図3を用いて詳細に説明した。
また、取得部135は、リンク情報として、第2の検索結果のうち、所定の検索結果が所定数一覧表示されるようなリンク情報が挿入される挿入位置を示す位置情報を取得する。例えば、取得部135は、所定の検索結果として、第2の検索結果に対する順位情報に基づき、第2の検索結果の中から抽出された検索結果それぞれを特徴付ける特徴情報が一覧表示されるようなリンク情報が挿入される挿入位置を示す位置情報を取得する。例えば、図3(a)の例では、商品X111の代表画像、商品X112の代表画像、商品X123の代表画像、商品X114の代表画像それぞれが、この特徴情報に相当する。また、図3(a)の例では、商品X121の代表画像、商品X122の代表画像、商品X123の代表画像、商品X124の代表画像それぞれが、この特徴情報に相当する。
また、取得部135は、リンク情報として、一覧表示された特徴情報のうち、ユーザにより選択された特徴情報に対応する取引対象に関する情報が、第2の検索結果の1つとして最上位の位置に表示されるようなリンク情報が挿入される挿入位置を示す位置情報を取得する。この取引対象に関する情報は、例えば、図3の例では、商品X113の代表画像が選択されたことにより、第2の検索結果ページP2において最上位の位置に配置される詳細情報DT11である。
また、取得部135は、リンク情報として、検索クエリが視認可能な状態で表示されるリンク情報が挿入される位置を示す位置情報を取得する。例えば、取得部135は、生成部134により動的に生成された絞り込み用検索クエリや関連クエリが視認可能な状態で表示されるリンク情報が挿入される位置を示す位置情報を取得する。例えば、図3(a)の例では、誘導リンクL11には、絞り込み用検索クエリ「スニーカー M1メーカー」が視認可能な状態で表示される。
また、取得部135は、動的に生成された検索クエリが表示される前記リンク情報が挿入される挿入位置を示す位置情報を取得する。例えば、生成部134は、ユーザに入力された検索クエリに基づいて、誘導リンク内に表示される絞り込み用検索クエリや関連クエリ動的に生成する。
また、取得部135は、第1の検索結果に関する所定の指標値に基づく順序で、第1の検索結果が並べて一覧表示される第1の検索結果ページにおいて、リンク情報が挿入される挿入位置を示す位置情報を取得する。例えば、取得部135は、所定の指標値として、取引対象のコンバージョン率に基づく順序で、第1の検索結果が並べて一覧表示される第1の検索結果ページにおいて、リンク情報が挿入される挿入位置を示す位置情報を取得する。
(提示部136について)
提示部136は、決定部133により決定された挿入位置にリンク情報を挿入させることにより、第1の検索結果ページにリンク情報を表示させる。例えば、提示部136は、リンク情報が第1の検索結果とともに一覧表示されるよう、決定部133により決定された挿入位置にリンク情報を挿入させることにより、第1の検索結果ページにリンク情報を表示させる。
また、提示部136は、取得部135により取得された位置情報に基づきリンク情報が挿入されるような第1の検索結果ページを提示する。例えば、提示部136は、リンク情報が第1の検索結果とともに一覧表示されるよう、取得部135により取得された位置情報に基づきリンク情報が挿入されるような第1の検索結果ページを提示する。例えば、提示部136は、生成部134により生成された第1の検索結果ページであって、挿入位置にリンク情報が挿入された第1の検索結果ページをユーザに提示する。
〔3.処理手順〕
次に、図9を用いて、実施形態にかかる情報処理の手順について説明する。図9は、実施形態にかかる情報処理手順を示すフローチャートである。
まず、受付部131は、第1の検索結果ページの配信要求を受け付けたか否かを判定する(ステップS101)。受付部131は、第1の検索結果ページの配信要求を受け付けていない場合には(ステップS101;No)、第1の検索結果ページの配信要求を受け付けるまで待機する。一方、検索部132は、受付部131により第1の検索結果ページの配信要求が受け付けられた場合には(ステップS101;Yes)、第1の検索結果ページの配信要求に含まれる検索クエリを用いて検索処理を実行する(ステップS102)。
次に、決定部133は、検索部132による検索結果、および、指標値情報記憶部121に記憶される指標値(例えば、CVR)に基づいて、誘導リンクが挿入される挿入位置を決定する決定処理を行う(ステップS103)。また、生成部134は、誘導リンクを生成する生成処理を行う(ステップS104)。また、提示部136は、挿入位置に誘導リンクが挿入された第1の検索結果ページを配信するための配信処理を行う(ステップS105)。
また、このような状態において、受付部131は、第2の検索結果ページの配信要求を受け付けたか否かを判定する(ステップS106)。第2の検索結果ページの配信要求とは、第1の検索結果ページに含まれる誘導リンク(より具体的には、誘導リンク内の代表画像のいずれか)が選択された場合に送信される配信要求であって、誘導リンクに対応付けられる検索クエリ、および、選択された代表画像に対応付けられるリンク情報が含まれる。受付部131は、第2の検索結果ページの配信要求を受け付けていない場合には(ステップS106;No)、第2の検索結果ページの配信要求を受け付けるまで待機する。
一方、提示部136は、受付部131により第2の検索結果ページの配信要求が受け付けられた場合には(ステップS106;Yes)、要求元のユーザに対して所定期間内に配信した誘導リンクの配信回数がn(nは任意の数値)回以下であるか否かを判定する(ステップS107)。提示部136は、誘導リンクの配信回数がn回以下である場合には(ステップS107;No)、ステップS102へと処理を戻す。一方、提示部136は、誘導リンクの配信回数がn回を超えた場合には(ステップS107;Yes)、処理を終了する。
〔4.変形例〕
上記実施形態にかかる情報処理装置100は、上記実施形態以外にも種々の異なる形態にて実施されてよい。そこで、以下では、情報処理装置100の他の実施形態について説明する。
〔4−1.価格で配置〕
上記実施形態では、情報処理装置100が、第2の検索結果に対する順位情報に基づき、第2の検索結果の中から抽出された検索結果それぞれを特徴付ける特徴情報が一覧表示されるようなリンク情報が挿入される位置を示す位置情報を取得する例を示した。しかし、取得部135は、第2の検索結果としての取引対象の価格に基づき、第2の検索結果の中から抽出された検索結果それぞれを特徴付ける特徴情報が一覧表示されるようなリンク情報が挿入される位置を示す位置情報を取得してもよい。この場合、例えば、図3(a)の例を用いると、絞り込み用検索クエリ「スニーカー M1メーカー」でヒットする商品のうち、例えば、ユーザU1に適した価格帯の商品の代表画像が、誘導リンクL11内に表示されることになる。
〔4−2.クエリに応じた位置決定〕
また、決定部133は、第1の検索結果を検索するための検索クエリ毎に、誘導リンク情報が挿入される挿入位置を決定してもよい。具体的には、決定部133は、第1の検索結果を検索するための検索クエリ毎に、当該検索クエリで検索された第1の検索結果に対するユーザの閲覧状況に基づいて、誘導リンク情報が挿入される挿入位置を決定する。検索クエリで検索された第1の検索結果に対するユーザの閲覧状況は、閲覧情報記憶部122に記憶される「閲覧位置」のうち、項目「検索クエリ」に対応する「閲覧位置」で示される。
例えば、ユーザU1によって入力された検索クエリがクエリID「Q1」で識別される検索クエリであったならば、決定部133は、閲覧情報記憶部122を参照することにより、クエリID「Q1」で識別される検索クエリに対応する第1の検索結果ページは、平均的に、1ページ目の10段目まで閲覧されることを特定する。そうすると、決定部133は、1ページ目の10段目を挿入位置として決定する。
ユーザU1は、1ページ目の10段目辺りに差し掛かったところで、それ以降の検索結果には興味がなくなっている可能性が高い。情報処理装置100は、このようなタイミングで誘導リンクに気付かせることができるため、ユーザU1が欲する検索結果へと効果的に誘導することができる。つまり、情報処理装置100は、ユーザに対して利便性の高い商品検索を実現することができる。
〔4−3.ユーザに応じた位置決定〕
また、決定部133は、検索を行うユーザ毎に、リンク情報が挿入され挿入位置を決定してもよい。具体的には、決定部133は、第1の検索結果ページに対するユーザの閲覧状況に基づいて、ユーザ毎にリンク情報が挿入される位置を決定する。第1の検索結果ページに対するユーザの閲覧状況は、閲覧情報記憶部122に記憶される「閲覧位置」のうち、項目「ユーザ」に対応する「閲覧位置」で示される。
決定部133は、閲覧情報記憶部122を参照することにより、ユーザID「U1」に対応する第1の検索結果ページは、平均的に、1ページ目の10段目まで閲覧されることを特定する。つまり、決定部133は、ユーザU1が検索クエリに拘わらず、平均的に、第1の検索結果ページを2ページ目の10段目まで閲覧することを特定する。そうすると、決定部133は、2ページ目の10段目を挿入位置として決定する。
ユーザU1は、2ページ目の10段目辺りに差し掛かったところで、それ以降の検索結果には興味がなくなっている可能性が高い。情報処理装置100は、このようなタイミングで誘導リンクに気付かせることができるため、ユーザU1が欲する検索結果へと効果的に誘導することができる。つまり、情報処理装置100は、ユーザに対して利便性の高い商品検索を実現することができる。
〔4−4.閾値について〕
上記実施形態では、決定部133が、第1の検索結果ページにおいて、第1の検索結果に関する所定の指標値(例えば、CVR)が所定の閾値以下となる位置を、第1の検索結果とは異なる検索結果である第2の検索結果が一覧表示される第2の検索結果ページへと誘導するためのリンク情報が挿入される挿入位置として決定する例を示した。
ここで、決定部133は、所定の閾値として、ユーザに統計情報に基づき設定された閾値以下となる位置を挿入位置として決定してもよい。例えば、第1の検索結果ページにおいて、第1の検索結果のCVRが「0.5」以下になった辺りで、それ以降の検索結果を閲覧せず、例えば、第1の検索結果ページから離れてしまう、といった統計が得られているとする。かかる場合、決定部133は、この統計に基づいて、CVR「0.5」という閾値を設定することで、CVR「0.5」以下となる位置を挿入位置として決定する。
また、決定部133は、所定の閾値として、商品のカテゴリ毎に設定された閾値以下となる位置を挿入位置として決定してもよい。例えば、商品カテゴリ「スニーカー」に対応する第1の検索結果ページでは、第1の検索結果のCVRが「0.3」以下になった辺りで、それ以降の検索結果を閲覧せず、例えば、第1の検索結果ページから離れてしまう、といった統計が得られているとする。かかる場合、決定部133は、商品カテゴリ「シューズ」(あるいは、検索クエリ「シューズ」でもよい)に対応する第1の検索結果ページが提示される場合には、CVR「0.3」という閾値を設定することで、CVR「0.3」以下となる位置を挿入位置として決定する。
別の例を挙げると、例えば、商品カテゴリ「ワンピース」に対応する第1の検索結果ページでは、第1の検索結果のCVRが「0.2」以下になった辺りで、それ以降の検索結果を閲覧せず、例えば、第1の検索結果ページから離れてしまう、といった統計が得られているとする。かかる場合、決定部133は、商品カテゴリ「ワンピース」(あるいは、検索クエリ「ワンピース」でもよい)に対応する第1の検索結果ページが提示される場合には、CVR「0.2」という閾値を設定することで、CVR「0.2」以下となる位置を挿入位置として決定する。
また、決定部133は、所定の閾値として、ユーザ毎の傾向に基づきユーザ毎に設定された閾値以下となる位置を挿入位置として決定してもよい。例えば、ユーザU1について、第1の検索結果ページでは、第1の検索結果のCVRが「0.3」以下になった辺りで、それ以降の検索結果を閲覧せず、例えば、第1の検索結果ページから離れてしまう、といった傾向が得られているとする。かかる場合、決定部133は、ユーザU1からの要求に応じて第1の検索結果ページが提示される場合には、CVR「0.3」という閾値を設定することで、CVR「0.3」以下となる位置を挿入位置として決定する。
別の例を挙げると、例えば、ユーザU2について、第1の検索結果ページでは、第1の検索結果のCVRが「0.1」以下になった辺りで、それ以降の検索結果を閲覧せず、例えば、第1の検索結果ページから離れてしまう、といった傾向が得られているとする。かかる場合、決定部133は、ユーザU2からの要求に応じて第1の検索結果ページが提示される場合には、CVR「0.1」という閾値を設定することで、CVR「0.1」以下となる位置を挿入位置として決定する。
〔4−5.端末装置10について〕
上記実施形態では、情報処理装置100が、挿入位置に誘導リンクを挿入された状態の検索結果ページを配信する例を示した。しかし、端末装置10が、挿入位置に誘導リンクを挿入することで、誘導リンクが挿入された検索結果ページを表示してもよい。この場合、情報処理装置100は、例えば、検索結果ページとともに誘導リンクを端末装置10に配信することができるが、誘導リンクを挿入していない状態で検索結果ページとともに誘導リンクを配信する。
〔5.ハードウェア構成〕
また、上記実施形態にかかる情報処理装置100は、例えば図10に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。図10は、情報処理装置100の機能を実現するコンピュータ1000の一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ1000は、CPU1100、RAM1200、ROM1300、HDD1400、通信インターフェイス(I/F)1500、入出力インターフェイス(I/F)1600、及びメディアインターフェイス(I/F)1700を有する。
CPU1100は、ROM1300又はHDD1400に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM1300は、コンピュータ1000の起動時にCPU1100によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ1000のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
HDD1400は、CPU1100によって実行されるプログラム、および、かかるプログラムによって使用されるデータ等を格納する。通信インターフェイス1500は、通信網50を介して他の機器からデータを受信してCPU1100へ送り、CPU1100が生成したデータを、通信網50を介して他の機器へ送信する。
CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、及び、キーボードやマウス等の入力装置を制御する。CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU1100は、生成したデータを、入出力インターフェイス1600を介して出力装置へ出力する。
メディアインターフェイス1700は、記録媒体1800に格納されたプログラム又はデータを読み取り、RAM1200を介してCPU1100に提供する。CPU1100は、かかるプログラムを、メディアインターフェイス1700を介して記録媒体1800からRAM1200上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体1800は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
例えば、コンピュータ1000が実施形態にかかる情報処理装置100として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部130の機能を実現する。また、HDD1400には、記憶部120内のデータが格納される。コンピュータ1000のCPU1100は、これらのプログラムを、記録媒体1800から読み取って実行するが、他の例として、他の装置から、通信網50を介してこれらのプログラムを取得してもよい。
〔6.その他〕
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
以上、本願の実施形態をいくつかの図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、取得部は、取得手段や取得回路に読み替えることができる。