JP6586875B2 - 可変長コンロッド、可変圧縮比内燃機関及び可変長コンロッドの製造方法 - Google Patents

可変長コンロッド、可変圧縮比内燃機関及び可変長コンロッドの製造方法 Download PDF

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本発明は、可変長コンロッドと、可変長コンロッドを備えた可変圧縮比内燃機関と、可変長コンロッドの製造方法とに関する。
従来から、内燃機関の機械圧縮比を変更可能な可変圧縮比機構を備えた内燃機関が知られている。このような可変圧縮比機構としては様々なものが提案されているが、そのうちの一つとして内燃機関で用いられるコンロッドの有効長さを変化させるものが挙げられる(例えば、特許文献1、2)。ここで、コンロッドの有効長さとは、クランクピンを受容するクランク受容開口の中心とピストンピンを受容するピストンピン受容開口の中心との間の長さを意味する。したがって、コンロッドの有効長さが長くなるとピストンが圧縮上死点にあるときの燃焼室容積が小さくなり、よって機械圧縮比が増大する。一方、コンロッドの有効長さが短くなるとピストンが圧縮上死点にあるときの燃焼室容積が大きくなり、よって機械圧縮比が低下する。
有効長さを変更可能な可変長コンロッドとしては、コンロッド本体の小径端部に、コンロッド本体に対して回動可能な偏心部材(偏心アームや偏心スリーブ)を設けたものが知られている(例えば、特許文献1、2)。偏心部材はピストンピンを受容するピストンピン受容開口を有し、このピストンピン受容開口は偏心部材の回動軸線に対して偏心して設けられる。このような可変長コンロッドでは、偏心部材の回動位置を変更すると、これに伴ってコンロッドの有効長さを変化させることができる。
特許文献1、2に記載の可変長コンロッドでは、コンロッド本体に設けられた油圧ピストン機構で偏心部材を回動させることによってコンロッドの有効長さが変更される。斯かる可変長コンロッドでは、偏心部材は、コンロッド本体の小径端部に設けられたスリーブ開口に回動可能に受容されたスリーブと、スリーブの両端に取り付けられた一対のプレートとを備えている。また、油圧ピストン機構は、偏心部材の一対のプレートに設けられたピン受容開口に受容された連結ピンを介して偏心部材に連結されている。
特開2015−045409号公報 国際公開第2014/019683号
しかしながら、特許文献1、2に記載の可変長コンロッドでは、偏心部材のスリーブと一対のプレートとが別部品であるため、溶接等によってプレートをスリーブに取り付けたときに偏心部材の回動軸線とピン受容開口の軸線との相対的な位置関係にずれが生じやすい。この相対的な位置関係にずれが生じると、油圧ピストンが移動したときの偏心部材の回動位置、ひいてはピストンピン受容開口の軸線の位置が変化する。この結果、コンロッドの有効長さ、ひいては内燃機関の機械圧縮比が設計値からずれてしまう。
そこで、上記課題に鑑みて、本発明の目的は、油圧ピストン機構で偏心部材を回動させることによって有効長さを変更可能な可変長コンロッドにおいて、コンロッドの有効長さの設計値からのずれを低減することにある。
上記課題を解決するために、第1の発明では、ピストンピンを受容するピストンピン受容開口が設けられたスリーブと、該スリーブの一方の端部に配置されると共に第1連結ピン受容開口が設けられた第1プレートと、前記スリーブの他方の端部に配置されると共に第2連結ピン受容開口が設けられた第2プレートと、前記第1連結ピン受容開口及び前記第2連結ピン受容開口に受容された状態で前記第1プレートと前記第2プレートとを連結する連結ピンとを備えた偏心部材と、クランクピンを受容するクランク受容開口が設けられた大径端部と、前記スリーブを回動可能に受容する第1スリーブ受容開口が設けられた小径端部と、前記大径端部と前記小径端部との間に延在するロッド部とを有するコンロッド本体と、前記ロッド部に形成された油圧シリンダと、前記油圧シリンダ内で摺動する油圧ピストンと、前記連結ピンと前記油圧ピストンとを連結する連結部材とを備え、前記ピストンピン受容開口の軸線が前記スリーブの回動軸線から偏心している、可変長コンロッドにおいて、前記スリーブと前記第1プレートとが一体成形品であることを特徴とする、可変長コンロッドが提供される。
第2の発明では、第1の発明において、前記第1プレートは前記第2プレートよりも高い剛性を有する。
第3の発明では、第1又は第2の発明において、前記連結ピンは、前記第1連結ピン受容開口に受容された状態で前記第1プレートにかしめられ又は前記第1連結ピン受容開口に圧入されており、且つ、前記第2連結ピン受容開口に受容された状態で前記第2プレートにかしめられ又は前記第2連結ピン受容開口に圧入されている。
第4の発明では、第1〜第3のいずれか一つの発明において、第2スリーブ受容開口が前記第2プレートに設けられ、前記スリーブは、前記一方の端部に位置する大径部と、前記他方の端部に位置し且つ前記大径部よりも外径が小さい小径部とを有し、前記大径部は前記第1スリーブ受容開口に受容され、前記小径部は前記第2スリーブ受容開口に受容されている。
第5の発明では、機械圧縮比を変更可能な可変圧縮比内燃機関であって、第1〜第4のいずれか一つの発明の可変長コンロッドを備え、該可変長コンロッドによって前記ピストンピン受容開口の中心と前記クランク受容開口の中心との間の長さを変更することにより機械圧縮比が変更される、可変圧縮比内燃機関が提供される。
第6の発明では、ピストンピンを受容するピストンピン受容開口が設けられたスリーブと、該スリーブの一方の端部に配置されると共に第1連結ピン受容開口が設けられた第1プレートと、前記スリーブの他方の端部に配置されると共に第2連結ピン受容開口が設けられた第2プレートと、前記第1連結ピン受容開口及び前記第2連結ピン受容開口に受容された状態で前記第1プレートと前記第2プレートとを連結する連結ピンとを備えた偏心部材と、クランクピンを受容するクランク受容開口が設けられた大径端部と、前記スリーブを回動可能に受容するスリーブ受容開口が設けられた小径端部と、前記大径端部と前記小径端部との間に延在するロッド部とを有するコンロッド本体と、前記ロッド部に形成された油圧シリンダと、前記油圧シリンダ内で摺動する油圧ピストンと、前記連結ピンと前記油圧ピストンとを連結する連結部材とを備え、前記ピストンピン受容開口の軸線が前記スリーブの回動軸線から偏心している、可変長コンロッドの製造方法において、前記スリーブと前記第1プレートとを一体的に成形する工程と、前記スリーブを前記スリーブ受容開口に挿入する工程と、前記第2プレートを前記スリーブの前記他方の端部に配置する工程と、前記第1プレート、前記第2プレート及び前記連結部材を前記連結ピンを介して互いに連結する工程とを含むことを特徴とする、可変長コンロッドの製造方法が提供される。
第7の発明では、第6の発明において、前記第1プレート、前記第2プレート及び前記連結部材を前記連結ピンを介して互いに連結する工程は、前記連結ピンを前記第1連結ピン受容開口に挿入して前記第1プレートにかしめる工程又は前記連結ピンを前記第1連結ピン受容開口に圧入する工程と、前記連結ピンを前記第2連結ピン受容開口に挿入して前記第2プレートにかしめる工程又は前記第2連結ピン受容開口に圧入する工程とを含む。
本発明によれば、油圧ピストン機構で偏心部材を回動させることによって有効長さを変更可能な可変長コンロッドにおいて、コンロッドの有効長さの設計値からのずれを低減することができる。
図1は、第一実施形態に係る可変圧縮比内燃機関の概略的な側面断面図である。 図2は、第一実施形態に係る可変長コンロッドを概略的に示す斜視図である。 図3は、第一実施形態に係る可変長コンロッドを概略的に示す側面断面図である。 図4は、コンロッド本体の小径端部近傍の概略的な分解斜視図である。 図5は、コンロッド本体の小径端部近傍の概略的な分解斜視図である。 図6は、図3のA−A線に沿ったコンロッドの断面図である。 図7は、図3のB−B線に沿ったコンロッドの断面図である。 図8は、流れ方向切換機構が設けられた領域を拡大したコンロッドの側面断面図である。 図9(A)は図8のVIII−VIII線に沿ったコンロッドの断面図であり、図9(B)は図8のIX−IX線に沿ったコンロッドの断面図である。 図10は、第一実施形態に係る可変長コンロッドを概略的に示す側面断面図である。 図11は、油圧供給源から切換ピンに油圧が供給されているときの流れ方向切換機構の動作を説明する概略図である。 図12は、油圧供給源から切換ピンに油圧が供給されていないときの流れ方向切換機構の動作を説明する概略図である。 図13は、第二実施形態に係る可変長コンロッドを概略的に示す斜視図である。 図14は、コンロッド本体の小径端部近傍の概略的な分解斜視図である。 図15は、コンロッド本体の小径端部近傍の概略的な分解斜視図である。 図16は、第二実施形態に係る可変長コンロッドの別の例を概略的に示す斜視図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。なお、以下の説明では、同様な構成要素には同一の参照番号を付す。
<第一実施形態>
最初に、図1〜図12を参照して、本発明の第一実施形態に係る可変長コンロッドについて説明する。
<可変圧縮比内燃機関>
図1は、本発明の第一実施形態に係る可変圧縮比内燃機関の概略的な側面断面図を示す。図1を参照すると、1は内燃機関を示している。内燃機関1は、クランクケース2、シリンダブロック3、シリンダヘッド4、ピストン5、可変長コンロッド6、燃焼室7、燃焼室7の頂面中央部に配置された点火プラグ8、吸気弁9、吸気カムシャフト10、吸気ポート11、排気弁12、排気カムシャフト13及び排気ポート14を備える。シリンダブロック3はシリンダ15を画定する。ピストン5はシリンダ15内で摺動する。
可変長コンロッド6は、その小径端部においてピストンピン21を介してピストン5に連結されると共に、その大径端部においてクランクシャフトのクランクピン22に連結される。可変長コンロッド6は、後述するように、ピストンピン21の軸線とクランクピン22の軸線までの距離、すなわち有効長さを変更することができる。
可変長コンロッド6の有効長さが長くなると、クランクピン22からピストンピン21までの長さが長くなるため、図中に実線で示したようにピストン5が上死点にあるときの燃焼室7の容積が小さくなる。一方、可変長コンロッド6の有効長さが変化しても、ピストン5がシリンダ内を往復動するストローク長さは変化しない。したがって、このとき、内燃機関1における機械圧縮比が大きくなる。
一方、可変長コンロッド6の有効長さが短くなると、クランクピン22からピストンピン21までの長さが短くなるため、図中に破線で示したようにピストン5が上死点にあるときの燃焼室7内の容積が大きくなる。しかしながら、上述したように、ピストン5のストローク長さは一定である。したがって、このとき、内燃機関1における機械圧縮比が小さくなる。
<可変長コンロッドの構成>
図2は、第一実施形態に係る可変長コンロッド6を概略的に示す斜視図であり、図3は、第一実施形態に係る可変長コンロッド6を概略的に示す側面断面図である。図2及び図3に示したように、可変長コンロッド6は、コンロッド本体31と、コンロッド本体31に回動可能に取り付けられた偏心部材32と、コンロッド本体31に設けられた第1油圧ピストン機構33及び第2油圧ピストン機構34と、偏心部材32と第1油圧ピストン機構33とを連結する第1連結部材45と、偏心部材32と第2油圧ピストン機構34とを連結する第2連結部材46と、第1油圧ピストン機構33及び第2油圧ピストン機構34への油の流れの切換を行う流れ方向切換機構35とを備える。
<コンロッド本体>
まず、コンロッド本体31について説明する。コンロッド本体31は、クランクシャフトのクランクピン22を受容するクランク受容開口41が設けられた大径端部31aと、後述する偏心部材32のスリーブ321を回動可能に受容する第1スリーブ受容開口42が設けられた小径端部31bと、大径端部31aと小径端部31bとの間に延在するロッド部31cとを有する。小径端部31bは、ピストン5側に配置され、大径端部31aの反対側に位置する。
なお、本明細書では、クランク受容開口41の中心軸線(すなわち、クランク受容開口41に受容されるクランクピン22の軸線)と、第1スリーブ受容開口42の中心軸線(すなわち、第1スリーブ受容開口42に受容されるスリーブ321の軸線)との間で延びる線X(図3)、すなわちコンロッド本体31の中央を通る線をコンロッド6の軸線と称す。また、コンロッド6の軸線Xに対して垂直であってクランク受容開口41の中心軸線に垂直な方向におけるコンロッド6の長さをコンロッド6の幅と称する。加えて、クランク受容開口41の中心軸線に平行な方向におけるコンロッド6の長さをコンロッド6の厚さと称する。
図2及び図3からわかるように、コンロッド本体31の幅は、油圧ピストン機構33、34が設けられている領域を除いて、大径端部31aと小径端部31bとの間のロッド部31cで最も細い。また、大径端部31aの幅は小径端部31bの幅よりも広い。一方、コンロッド本体31の厚さは、油圧ピストン機構33、34が設けられている領域を除いてほぼ一定の厚さとされる。
<偏心部材>
次に、図2〜図7を参照して偏心部材32について説明する。図4及び図5は、コンロッド本体31の小径端部31b近傍の概略斜視図である。図4及び図5では、偏心部材32は、分解された状態で示されている。図6は、図3のA−A線に沿ったコンロッド6の断面図である。図7は、図3のB−B線に沿ったコンロッド6の断面図である。偏心部材32は、コンロッド6の有効長さを変化させるようにコンロッド本体31の小径端部31bに回動可能に取り付けられる。
図4及び図5に示すように、偏心部材32は、スリーブ321と、スリーブ321の両端にそれぞれ配置された第1プレート322及び第2プレート323と、第1プレート322と第2プレート323とを連結する第1連結ピン324とを備える。スリーブ321は、円筒形状を有し、コンロッド本体31の第1スリーブ受容開口42に回動可能に受容される。この結果、偏心部材32はコンロッド本体31の小径端部31bにおいてコンロッド本体31に対して小径端部31bの周方向に回動可能に取り付けられることになる。偏心部材32の回動軸線は第1スリーブ受容開口42の中心軸線と一致する。
また、図4〜図6からわかるように、スリーブ321は、スリーブ321の一方の端部側に位置する大径部321aと、スリーブ321の他方の端部側に位置し且つ大径部321aよりも外径が小さい小径部321bとを有する。大径部321aと小径部321bとはスリーブ321の軸線方向において隣接している。大径部321aの軸線方向の長さは小径部321bの軸線方向の長さよりも長い。また、大径部321aの軸線方向の長さはコンロッド本体31の小径端部31bの厚さよりも長い。この結果、大径部321aは小径端部31bの第1スリーブ受容開口42に受容され、小径部321bは小径端部31bの外側に突出する。
第1プレート322及び第2プレート323は、平板形状を有し、同一の外形及び厚さを有する。スリーブ321の軸線方向において、第1プレート322はスリーブ321の一方の端部に配置され、第2プレート323はスリーブ321の他方の端部に配置される。第1プレート322及び第2プレート323はコンロッド6の厚さ方向(スリーブ321の軸線方向)においてコンロッド本体31の小径端部31bを挟むように配置される。
第1プレート322には、二本の第1連結ピン324を受容する二つの第1連結ピン受容開口322aが設けられる。同様に、第2プレート323には、二本の第1連結ピン324を受容する二つの第2連結ピン受容開口323aが設けられる。第1連結ピン受容開口322aは第1プレート322の幅方向の両端部に配置される。第2連結ピン受容開口323aは第2プレート323の幅方向の両端部に配置される。
第1プレート322はスリーブ321と一体である。すなわち、スリーブ321と第1プレート322とは、鋳造等によって一体的に成形された一体成形品である。したがって、本実施形態では、溶接等によって第1プレート322をスリーブ321に取り付ける必要がない。
一方、第2プレート323は、スリーブ321とは別体であり、スリーブ321とは別々に成形される。第2プレート323には、第2スリーブ受容開口323bが設けられ、スリーブ321の小径部321bが第2スリーブ受容開口323bに受容される。スリーブ321の軸線方向における第2プレート323の位置は、第2プレート323がスリーブ321の大径部321aに当接することによって定められる。この結果、スリーブ321の軸線方向における第1プレート322及びスリーブ321に対する第2プレート323の位置ずれを低減することができる。
第1連結ピン324は円筒形状を有する。第1連結ピン324は、第1プレート322と第2プレート323との間でスリーブ321の軸線方向に延在し、第1連結ピン受容開口322a及び第2連結ピン受容開口323aに受容される。第1連結ピン324は、第1連結ピン受容開口322a及び第2連結ピン受容開口323aに受容された状態で第1プレート322及び第2プレート323にかしめられる。この場合、第1連結ピン受容開口322a及び第2連結ピン受容開口323aの孔径は第1連結ピン324の外径よりも大きくされる。なお、第1連結ピン受容開口322a及び第2連結ピン受容開口323aの孔径が第1連結ピン324の外径よりも小さくされ、第1連結ピン324が第1連結ピン受容開口322a及び第2連結ピン受容開口323aに圧入されてもよい。また、第1連結ピン324の一方の端部がかしめられ、第1連結ピン324の他方の端部が圧入されてもよい。なお、本明細書において、ピンをプレートにかしめるとは、ピンがプレートのピン受容開口から抜けないようにピンの端部を塑性変形させることを意味する。
したがって、スリーブ321と一体である第1プレート322と、第2プレート323とは第1連結ピン324によって互いに連結される。なお、このとき、第2プレート323は、スリーブ321の小径部321bに圧入され又はすきま嵌めで嵌合される。
また、スリーブ321及び第1プレート322には、ピストンピン21を受容するピストンピン受容開口321cが設けられる。ピストンピン受容開口321cは、第1スリーブ受容開口42及び第2スリーブ受容開口323bよりも小さい孔径を有する。ピストンピン受容開口321cは、その軸線がスリーブ321の軸線と平行ではあるが、同軸にはならないように形成される。したがって、ピストンピン受容開口321cの軸線は、スリーブ321の回動軸線、すなわち偏心部材32の回動軸線から偏心している。
このため、偏心部材32が回転すると、第1スリーブ受容開口42内でのピストンピン受容開口321cの位置が変化する。第1スリーブ受容開口42内においてピストンピン受容開口321cの位置が大径端部31a側にあるときには、コンロッドの有効長さが短くなる。逆に、第1スリーブ受容開口42内においてピストンピン受容開口321cの位置が大径端部31a側とは反対側、すなわち小径端部31b側にあるときには、コンロッドの有効長さが長くなる。したがって、本実施形態によれば、偏心部材32を回動させることによって、コンロッド6の有効長さを変化させることができる。
<ピストン機構>
次に、図3を参照して、第1油圧ピストン機構33について説明する。第1油圧ピストン機構33は、コンロッド本体31のロッド部31cに形成された第1油圧シリンダ33aと、第1油圧シリンダ33a内で摺動する第1油圧ピストン33bと、第1油圧シリンダ33a内に供給される油をシールする第1オイルシール33cとを有する。第1オイルシール33cは、リング形状を有し、第1油圧ピストン33bの下端部の周囲に取り付けられる。
第1油圧シリンダ33aは、そのほとんど又はその全てがコンロッド6の軸線Xに対してピストンピン受容開口321cの軸線側に配置される。また、第1油圧シリンダ33aはコンロッド6の軸線X方向において大径端部31a側に配置される。また、第1油圧シリンダ33aは、小径端部31bに近づくほどコンロッド本体31の幅方向外側に突出するように軸線Xに対して或る程度の角度だけ傾斜して延在する。また、第1油圧シリンダ33aは、第1ピストン連通油路51を介して流れ方向切換機構35と連通する。
第1油圧ピストン機構33は第2連結ピン33dを更に備える。第1油圧ピストン33bは、第2連結ピン33dを介して第1連結部材45に回転可能に連結される。一方、偏心部材32の第1プレート322及び第2プレート323は、第1連結ピン324を介して第1連結部材45に回転可能に連結される。したがって、第1連結部材45は偏心部材32と第1油圧ピストン33bとを連結する。この結果、第1油圧ピストン33bの直線運動が偏心部材32の回転運動に変換され、偏心部材32は第1油圧ピストン33bと連動する。
次に、第2油圧ピストン機構34について説明する。第2油圧ピストン機構34は、コンロッド本体31のロッド部31cに形成された第2油圧シリンダ34aと、第2油圧シリンダ34a内で摺動する第2油圧ピストン34bと、第2油圧シリンダ34a内に供給される油をシールする第2オイルシール34cとを有する。第2オイルシール34cは、リング形状を有し、第2油圧ピストン34bの下端部の周囲に取り付けられる。
第2油圧シリンダ34aは、そのほとんど又はその全てがコンロッド6の軸線Xに対してピストンピン受容開口321cの軸線の反対側に配置される。また、第2油圧シリンダ34aはコンロッド6の軸線X方向において小径端部31b側に配置される。したがって、第2油圧シリンダ34aは、コンロッド6の軸線X方向において第1油圧シリンダ33aよりも小径端部31b側に配置される。また、第2油圧シリンダ34aは、小径端部31bに近づくほどコンロッド本体31の幅方向外側に突出するように軸線Xに対して或る程度の角度だけ傾斜して延在する。また、第2油圧シリンダ34aは、第2ピストン連通油路52を介して流れ方向切換機構35と連通する。
第2油圧ピストン機構34は第3連結ピン34dを更に備える。第2油圧ピストン34bは、第3連結ピン34dを介して第2連結部材46に回転可能に連結される。一方、偏心部材32の第1プレート322及び第2プレート323は第1連結ピン324を介して第2連結部材46に回転可能に連結される。したがって、第2連結部材46は偏心部材32と第2油圧ピストン34bとを連結する。この結果、第2油圧ピストン34bの直線運動が偏心部材32の回転運動に変換され、偏心部材32は第2油圧ピストン34bと連動する。
<流れ方向切換機構>
次に、図8及び図9を参照して、流れ方向切換機構35の構成について説明する。図8は、流れ方向切換機構35が設けられた領域を拡大したコンロッドの側面断面図である。図9(A)は、図8のVIII−VIII線に沿ったコンロッドの断面図であり、図9(B)は、図8のIX−IX線に沿ったコンロッドの断面図である。上述したように、流れ方向切換機構35は、第1油圧シリンダ33aから第2油圧シリンダ34aへの油の流れを禁止し且つ第2油圧シリンダ34aから第1油圧シリンダ33aへの油の流れを許可する第一状態と、第1油圧シリンダ33aから第2油圧シリンダ34aへの油の流れを許可し且つ第2油圧シリンダ34aから第1油圧シリンダ33aへの油の流れを禁止する第二状態との間で切り換えられる。
流れ方向切換機構35は、図8に示したように、二つの切換ピン61、62と一つの逆止弁63とを具備する。これら二つの切換ピン61、62及び逆止弁63は、コンロッド本体31の軸線X方向において、第1油圧シリンダ33a及び第2油圧シリンダ34aとクランク受容開口41との間に配置される。また、逆止弁63は、コンロッド本体31の軸線X方向において、二つの切換ピン61、62よりもクランク受容開口41側に配置される。
さらに、二つの切換ピン61、62は、コンロッド本体31の軸線Xに対して両側に設けられると共に逆止弁63は、軸線X上に設けられる。これにより、コンロッド本体31内に切換ピン61、62や逆止弁63を設けることによってコンロッド本体31の左右の重量バランスが低下することを抑制することができる。
二つの切換ピン61、62は、それぞれ円筒状のピン収容空間64、65内に収容される。本実施形態では、ピン収容空間64、65は、その軸線がクランク受容開口41の中心軸線と平行に延びるように形成される。切換ピン61、62は、ピン収容空間64、65内でピン収容空間64、65が延びる方向に摺動可能である。すなわち、切換ピン61、62は、その作動方向がクランク受容開口41の中心軸線に平行になるようにコンロッド本体31内に配置されている。
また、二つのピン収容空間64、65のうち第1切換ピン61を収容する第1ピン収容空間64は、図9(A)に示したように、コンロッド本体31の一方の側面に対して開いていると共にコンロッド本体31の他方の側面に対して閉じているピン収容穴として形成される。加えて、二つのピン収容空間64、65のうち第2切換ピン62を収容する第2ピン収容空間65は、図9(A)に示したように、コンロッド本体31の上記他方の側面に対して開いていると共に上記一方の側面に対して閉じているピン収容穴として形成される。
第1切換ピン61は、その周方向に延びる二つの円周溝61a、61bを有する。円周溝61a、61bは、第1切換ピン61内に形成された連通路61cによって互いに連通せしめられる。また、第1ピン収容空間64内には、第1付勢バネ67と、第1付勢バネ67を支持する第1支持部材76とが収容されている。第1支持部材76は、例えばCリング、Eリング等のスナップリングであり、第1ピン収容空間64に形成された円周溝に配置される。第1切換ピン61は第1付勢バネ67によってクランク受容開口41の中心軸線と平行な方向に付勢されている。特に、図9(A)に示した例では、第1切換ピン61は、第1ピン収容空間64の閉じた端部に向かって付勢されている。
同様に、第2切換ピン62も、その周方向に延びる二つの円周溝62a、62bを有する。円周溝62a、62bは、第2切換ピン62内に形成された連通路62cによって互いに連通せしめられる。また、第2ピン収容空間65内には、第2付勢バネ68と、第2付勢バネ68を支持する第2支持部材77とが収容されている。第2支持部材77は、例えばCリング、Eリング等のスナップリングであり、第2ピン収容空間65に形成された円周溝に配置される。第2切換ピン62は第2付勢バネ68によってクランク受容開口41の中心軸線と平行な方向に付勢されている。特に、図9(A)に示した例では、第2切換ピン62は、第2ピン収容空間65の閉じた端部に向かって付勢されている。この結果、第2切換ピン62は、第1切換ピン61とは逆向きに付勢されている。
加えて、第1切換ピン61と第2切換ピン62とは、クランク受容開口41の中心軸線と平行な方向において互いに逆向きに配置されている。加えて、第2切換ピン62は、第1切換ピン61とは逆向きに付勢されている。このため、本実施形態では、これら第1切換ピン及び第2切換ピン62に油圧が供給されたときのこれら第1切換ピン61と第2切換ピン62との作動方向は互いに逆向きとなる。
逆止弁63は、円筒状の逆止弁収容空間66内に収容される。本実施形態では、逆止弁収容空間66も、クランク受容開口41の中心軸線と平行に延びるように形成される。逆止弁63は、逆止弁収容空間66内で逆止弁収容空間66が延びる方向に摺動可能である。したがって、逆止弁63は、その作動方向がクランク受容開口41の中心軸線に平行になるようにコンロッド本体31内に配置されている。また、逆止弁収容空間66は、コンロッド本体31の一方の側面に対して開いていると共にコンロッド本体31の他方の側面に対して閉じている逆止弁収容穴として形成される。逆止弁63は一次側(図9(B)において上側)から二次側(図9(B)において下側)への流れを許可すると共に、二次側から一次側への流れを禁止するように構成される。
第1切換ピン61を収容する第1ピン収容空間64は、第1ピストン連通油路51を介して第1油圧シリンダ33aに連通せしめられる。図9(A)に示したように、第1ピストン連通油路51は、コンロッド本体31の厚さ方向中央付近において、第1ピン収容空間64に連通せしめられる。また、第2切換ピン62を収容する第2ピン収容空間65は第2ピストン連通油路52を介して第2油圧シリンダ34aと連通せしめられる。図9(A)に示したように、第2ピストン連通油路52も、コンロッド本体31の厚さ方向中央付近において、第2ピン収容空間65に連通せしめられる。
なお、第1ピストン連通油路51及び第2ピストン連通油路52は、クランク受容開口41からドリル等によって切削加工を行うことによって形成される。したがって、第1ピストン連通油路51及び第2ピストン連通油路52のクランク受容開口41側には、これらピストン連通油路51、52と同軸の第1延長油路51a及び第2延長油路52aが形成される。換言すると、第1ピストン連通油路51及び第2ピストン連通油路52は、その延長線上にクランク受容開口41が位置するように形成される。これら第1延長油路51a及び第2延長油路52aは、例えば、クランク受容開口41内に設けられるベアリングメタル71によって閉じられる。
第1切換ピン61を収容する第1ピン収容空間64は、二つの空間連通油路53、54を介して逆止弁収容空間66に連通せしめられる。このうち一方の第1空間連通油路53は、図9(A)に示したように、コンロッド本体31の厚さ方向において中央よりも一方の側面側(図9(B)において下側)において、第1ピン収容空間64及び逆止弁収容空間66の二次側に連通せしめられる。他方の第2空間連通油路54は、コンロッド本体31の厚さ方向において中央よりも他方の側面側(図9(B)において上側)において、第1ピン収容空間64及び逆止弁収容空間66の一次側に連通せしめられる。また、第1空間連通油路53及び第2空間連通油路54は、第1空間連通油路53と第1ピストン連通油路51との間のコンロッド本体厚さ方向の間隔及び第2空間連通油路54と第1ピストン連通油路51との間のコンロッド本体厚さ方向の間隔が、円周溝61a、61b間のコンロッド本体厚さ方向の間隔と等しくなるように配置される。この結果、第1ピストン連通油路51が連通する油路は、第1ピン収容空間64内での第1切換ピン61の摺動によって第1空間連通油路53と第2空間連通油路54との間で切り換えられる。
また、第2切換ピン62を収容する第2ピン収容空間65は、二つの空間連通油路55、56を介して逆止弁収容空間66に連通せしめられる。このうち一方の第3空間連通油路55は、図9(A)に示したように、コンロッド本体31の厚さ方向において中央よりも一方の側面側(図9(B)において下側)において、第1ピン収容空間64及び逆止弁収容空間66の二次側に連通せしめられる。他方の第4空間連通油路56は、コンロッド本体31の厚さ方向において中央よりも他方の側面側(図9(B)において上側)において、第1ピン収容空間64及び逆止弁収容空間66の一次側に連通せしめられる。また、第3空間連通油路55及び第4空間連通油路56は、第3空間連通油路55と第2ピストン連通油路52との間のコンロッド本体厚さ方向の間隔及び第4空間連通油路56と第2ピストン連通油路52との間のコンロッド本体厚さ方向の間隔が、円周溝62a、62b間のコンロッド本体厚さ方向の間隔と等しくなるように配置される。この結果、第2ピストン連通油路52が連通する油路は、第2ピン収容空間65内での第2切換ピン62の摺動によって第3空間連通油路55と第4空間連通油路56との間で切り換えられる。
これら空間連通油路53〜56は、クランク受容開口41からドリル等によって切削加工を行うことによって形成される。したがって、これら空間連通油路53〜56のクランク受容開口41側には、これら空間連通油路53〜56と同軸の延長油路53a〜56aが形成される。換言すると、空間連通油路53〜56は、それぞれ、その延長線上にクランク受容開口41が位置するように形成される。これら延長油路53a〜56aは、例えば、ベアリングメタル71によって閉じられる。
上述したように、延長油路51a〜56aは、いずれもベアリングメタル71によって閉じられる。このため、ベアリングメタル71を用いてコンロッド6をクランクピン22に組み付けるだけで、これら延長油路51a〜56aを閉じるための加工を別途することなくこれら延長油路51a〜56aを閉じることができる。
また、コンロッド本体31内には、第1切換ピン61に油圧を供給するための第1制御用油路57と、第2切換ピン62に油圧を供給するための第2制御用油路58とが形成される。第1制御用油路57は、第1付勢バネ67が設けられた端部とは反対側の端部において第1ピン収容空間64に連通せしめられる。第2制御用油路58は、第2付勢バネ68が設けられた端部とは反対側の端部において第2ピン収容空間65に連通せしめられる。これら制御用油路57、58は、クランク受容開口41に連通するように形成されると共に、クランクピン22内に形成された油路を介してコンロッド6の外部の油供給装置に連通される。
したがって、油供給装置から油圧が供給されていないときには、第1切換ピン61及び第2切換ピン62はそれぞれ第1付勢バネ67及び第2付勢バネ68に付勢されて、図9(A)に示したように、ピン収容空間64、65内の閉じられた端部側に位置することになる。一方、油供給装置から所定圧以上の油圧が供給されているときには、第1切換ピン61及び第2切換ピン62はそれぞれ第1付勢バネ67及び第2付勢バネ68による付勢に抗して移動せしめられ、それぞれピン収容空間64、65内の開かれた端部側に位置することになる。
さらに、コンロッド本体31内には、逆止弁63が収容された逆止弁収容空間66のうち逆止弁63の一次側に油を補充するための補充用油路59が形成される。補充用油路59の一方の端部は、逆止弁63の一次側において逆止弁収容空間66に連通せしめられる。補充用油路59の他方の端部は、クランク受容開口41に連通せしめられる。また、ベアリングメタル71には、補充用油路59に合わせて貫通穴71aが形成されている。補充用油路59は、この貫通穴71aを介して油供給装置に連通される。したがって、補充用油路59により、逆止弁63の一次側は、常時又はクランクシャフトの回転に合わせて定期的に油供給装置に連通している。
<可変長コンロッドの動作>
次に、図10〜図12を参照して、可変長コンロッド6の動作について説明する。図10(A)は、第1油圧ピストン機構33の第1油圧シリンダ33a内に油が供給され且つ第2油圧ピストン機構34の第2油圧シリンダ34a内には油が供給されていない状態を示している。一方、図10(B)は、第1油圧ピストン機構33の第1油圧シリンダ33a内には油が供給されておらず且つ第2油圧ピストン機構34の第2油圧シリンダ34a内には油が供給されている状態を示している。図11は、油供給装置75から切換ピン61、62に所定圧以上の油圧が供給されているときの流れ方向切換機構35の動作を説明する概略図である。また、図12は、油供給装置75から切換ピン61、62に油圧が供給されていないときの流れ方向切換機構35の動作を説明する概略図である。なお、図11及び図12では、第1切換ピン61及び第2切換ピン62に油圧を供給する油供給装置75、並びに補充用油路59に油を供給する油供給装置75は別々に描かれているが、本実施形態では同一の油供給装置から油圧が供給される。
図11に示したように、油供給装置75から所定圧以上の油圧が供給されているときには、切換ピン61、62は、それぞれ、付勢バネ67、68による付勢に抗して移動した第一位置に位置する。この結果、第1切換ピン61の連通路61cにより第1ピストン連通油路51と第1空間連通油路53とが連通せしめられ、第2切換ピン62の連通路62cにより第2ピストン連通油路52と第4空間連通油路56とが連通せしめられる。したがって、第1油圧シリンダ33aが逆止弁63の二次側に接続され、第2油圧シリンダ34aが逆止弁63の一次側に接続される。
ここで、逆止弁63は、第2空間連通油路54及び第4空間連通油路56が連通する一次側から第1空間連通油路53及び第3空間連通油路55が連通する二次側への油の流れは許可するが、その逆の流れは禁止するように構成される。したがって、図11に示した状態では、第4空間連通油路56から第1空間連通油路53へは油が流れるが、その逆には油が流れない。
この結果、図11に示した状態では、第2油圧シリンダ34a内の油は、第2ピストン連通油路52、第4空間連通油路56、第1空間連通油路53、第1ピストン連通油路51の順に油路を通って第1油圧シリンダ33aに供給されることができる。しかしながら、第1油圧シリンダ33a内の油は、第2油圧シリンダ34aに供給されることができない。したがって、油供給装置75から所定圧以上の油圧が供給されているときには、流れ方向切換機構35は、第1油圧シリンダ33aから第2油圧シリンダ34aへの油の流れを禁止し且つ第2油圧シリンダ34aから第1油圧シリンダ33aへの油の流れを許可する第一状態にあるといえる。
このとき、図10(A)に示したように、第1油圧シリンダ33a内に油が供給され、第2油圧シリンダ34aから油が排出される。このため、第1油圧ピストン33bは上昇し、第2油圧ピストン34bは下降する。この結果、図10(A)に示した例では、第1油圧ピストン33b及び第2油圧ピストン34bに連結された偏心部材32が図中の矢印の方向に回動され、ピストンピン受容開口321cの位置が上昇する。したがって、クランク受容開口41の中心とピストンピン受容開口321cの中心との間の長さ、すなわちコンロッド6の有効長さが長くなり、図中のL1となる。すなわち、流れ方向切換機構35が第一状態にされると、コンロッド6の有効長さが長くなる。
一方、図12に示したように、油供給装置75から油圧が供給されていないときには、切換ピン61、62は、それぞれ、付勢バネ67、68によって付勢された第二位置に位置する。この結果、第1切換ピン61の連通路61cにより、第1油圧ピストン機構33に連通する第1ピストン連通油路51と第2空間連通油路54とが連通せしめられる。加えて、第2切換ピン62の連通路62cにより、第2油圧ピストン機構34に連通する第2ピストン連通油路52と第3空間連通油路55とが連通せしめられる。したがって、第1油圧シリンダ33aが逆止弁63の一次側に接続され、第2油圧シリンダ34aが逆止弁63の二次側に接続される。
上述した逆止弁63の作用により、図12に示した状態では、第1油圧シリンダ33a内の油は、第1ピストン連通油路51、第2空間連通油路54、第3空間連通油路55、第2ピストン連通油路52の順に油路を通って第2油圧シリンダ34aに供給されることができる。しかしながら、第2油圧シリンダ34a内の油は、第1油圧シリンダ33aに供給されることができない。したがって、油供給装置75から油圧が供給されていないときには、流れ方向切換機構35は、第1油圧シリンダ33aから第2油圧シリンダ34aへの油の流れを許可し且つ第2油圧シリンダ34aから第1油圧シリンダ33aへの油の流れを禁止する第二状態にあるといえる。
このとき、図10(B)に示したように、第2油圧シリンダ34a内に油が供給され、第1油圧シリンダ33aから油が排出される。このため、第2油圧ピストン34bは上昇し、第1油圧ピストン33bは下降する。この結果、図10(B)に示した例では、偏心部材32が図中の矢印の方向(図10(A)の矢印とは反対方向)に回動され、ピストンピン受容開口321cの位置が下降する。したがって、クランク受容開口41の中心とピストンピン受容開口321cの中心との間の長さ、すなわちコンロッド6の有効長さは図中のL1よりも短いL2となる。すなわち、流れ方向切換機構35が第二状態にされると、コンロッド6の有効長さが短くなる。
したがって、本実施形態に係るコンロッド6では、上述したように、流れ方向切換機構35を第一状態と第二状態との間で切り替えることによって、コンロッド6の有効長さをL1とL2との間で切り替えることができる。この結果、コンロッド6を用いた内燃機関1では、機械圧縮比を変更することができる。
<可変長コンロッドの製造方法>
以下、上述した可変長コンロッド6の製造方法について説明する。可変長コンロッド6は、コンロッド本体31、偏心部材32、第1油圧ピストン機構33、第2油圧ピストン機構34、第1連結部材45、第2連結部材46及び流れ方向切換機構35を製造し、これらを組み立てることによって製造される。
偏心部材32の製造では、スリーブ321及び第1プレート322は一体的に成形される。スリーブ321及び第1プレート322は例えば鋳造又は焼結によって成形される。この場合、スリーブ321及び第1プレート322は例えば鉄系の鋳造材料又は焼結材料から構成される。一方、第2プレート323はスリーブ321及び第1プレート322とは別個に成形される。第2プレート323は例えばプレス加工によって成形される。この場合、第2プレート323は例えばSCM415(クロムモリブデン鋼)のような炭素鋼から構成される。
偏心部材32をコンロッド本体31に取り付けるとき、最初に、第1プレート322と一体であるスリーブ321がコンロッド本体31の第1スリーブ受容開口42に挿入される。次いで、第2プレート323が、スリーブ321の第1プレート322とは反対側の端部に配置される。より具体的には、第2プレート323は、スリーブ321の小径部321b上に配置される。次いで、第1プレート322、第2プレート323及び第1連結部材45が第1連結ピン324を介して互いに連結され、第1プレート322、第2プレート323及び第2連結部材46が第1連結ピン324を介して互いに連結される。このとき、第1連結ピン324は第1プレート322の第1連結ピン受容開口322a及び第2プレート323の第2連結ピン受容開口323aに挿入されて第1プレート322及び第2プレート323にかしめられる。なお、第1連結ピン324は第1プレート322の第1連結ピン受容開口322a及び第2プレート323の第2連結ピン受容開口323aに圧入されてもよい。また、第1連結ピン324の一方の端部がかしめられ、第1連結ピン324の他方の端部が圧入されてもよい。
<第一実施形態における効果>
ところで、可変長コンロッド6の偏心部材32においてスリーブ321の軸線と連結ピン受容開口322a、323aの軸線との相対的な位置関係が設計値からずれると、図10(A)、(B)に示した状態における偏心部材32の回動位置、ひいてはコンロッド6の有効長さL1、L2も設計値からずれてしまう。また、スリーブ321の軸線に対するピストンピン受容開口321cの軸線の位置が設計値からずれた場合にも、コンロッド6の有効長さL1、L2が設計値からずれてしまう。コンロッド6の有効長さL1、L2が設計値からずれた場合、内燃機関1の機械圧縮比を所望の値に制御することができない。また、複数の気筒を有する内燃機関では、各可変長コンロッドによって実現される機械圧縮比の値が気筒間でバラツクおそれがある。
これに対して、本実施形態では、上述したように、スリーブ321及び第1プレート322は一体成形品である。すなわち、スリーブ321は第1プレート322と一体的に成形される。この場合、スリーブ321及び第1プレート322の外形、ピストンピン受容開口321c並びに第1連結ピン受容開口322aを同時に成形することができるため、スリーブ321の軸線、すなわち偏心部材32の回動軸線に対するピストンピン受容開口321c及び第1連結ピン受容開口322aの軸線の位置ずれを低減することができる。したがって、本実施形態によれば、偏心部材32の回動によって変更されるコンロッド6の有効長さの設計値からのずれを低減することができる。
また、本実施形態では、第1プレート322と一体であるスリーブ321は、コンロッド本体31の第1スリーブ受容開口42に挿入され、第1連結ピン324は、かしめ又は圧入によって第1プレート322及び第2プレート323に固定されることによって第1プレート322と第2プレート323とを連結する。したがって、偏心部材32を組み立てるため及びコンロッド本体31に取り付けるために溶接が用いられない。この結果、可変長コンロッド6の組立時に偏心部材32に熱が加えられないため、熱収縮による偏心部材32の変形を抑制することができる。したがって、偏心部材32の回動軸線に対するピストンピン受容開口321c及び第1連結ピン受容開口322aの軸線の位置ずれを更に低減することができる。また、第1連結部材45及び第2連結部材46に対する第1連結ピン324の摺動摩擦、コンロッド本体31の小径端部31bに対するスリーブ321の摺動摩擦等も低減することができる。
<その他の態様>
また、内燃機関1のシリンダ内でピストン5が往復動すると、ピストンピン21に上向き及び下向きの慣性力が作用する。さらに、内燃機関1の燃焼室7において混合気が燃焼すると、ピストン5を下降させるようにピストンピン21に下向きの爆発力が作用する。このとき、本実施形態ではスリーブ321の大径部321aがコンロッド本体31の第1スリーブ受容開口42に受容されているため、慣性力及び爆発力の大部分は大径部321aを介してコンロッド本体31に伝達される。
しかしながら、ピストンピン受容開口321cの軸線がスリーブ321の回動軸線から偏心しているため、慣性力及び爆発力の一部は偏心部材32を介して第1連結部材45及び第2連結部材46に伝達される。伝達される慣性力及び爆発力の大部分は、スリーブ321と一体的に成形された第1プレート322と、第1連結ピン324とを介して第1連結部材45及び第2連結部材46に作用する。このため、本実施形態では、好ましくは、慣性力及び爆発力による偏心部材32の変形を抑制すべく、第1プレート322は、第2プレート323よりも高い剛性を有するように構成される。例えば、スリーブ321及び第1プレート322を焼結によって成形し、第2プレート323をプレス加工によって成形することによって第1プレート322の剛性を第2プレート323よりも高くすることができる。なお、第2プレート323の厚さを第1プレート322よりも薄くしてもよい。この場合、偏心部材32ひいては可変長コンロッド6の総重量を小さくすることができる。また、第1プレート322の材料よりも低剛性の材料を第2プレート323に用いてもよい。この場合、偏心部材32ひいては可変長コンロッド6の製造コストを低減することができる。
<第二実施形態>
次に、図13〜図15を参照して、本発明の第二実施形態に係る可変長コンロッド6’について説明する。第二実施形態に係る可変長コンロッド6’の構成、動作及び製造方法は、以下に説明する点を除いて、基本的に第一実施形態に係る可変長コンロッド6と同様である。
<可変長コンロッドの構成>
図13は、第二実施形態に係る可変長コンロッド6’を概略的に示す斜視図である。図14及び図15は、コンロッド本体31の小径端部31b近傍の概略斜視図である。図14及び図15では、偏心部材32は、分解された状態で示されている。
第二実施形態では、第一実施形態と異なり、可変長コンロッド6’は一つのピストン機構33と一つの連結部材45とを備える。第二実施形態では、ピストン機構33の油圧シリンダへの作動油の供給及び油圧シリンダからの作動油の排出によって油圧ピストンが摺動し、油圧ピストンの摺動に伴って偏心部材32が回動せしめられる。したがって、第二実施形態において、流れ方向切換機構35は、油圧シリンダに作動油を供給することを許可し且つ油圧シリンダから作動油を排出することを禁止する第一状態と、油圧シリンダに作動油を供給することを禁止し且つ油圧シリンダから作動油を排出することを許可する第二状態との間で切り換えられるように構成される。なお、油圧シリンダに供給される作動油はコンロッド本体31の外部の油圧供給源によって供給される。
可変長コンロッド6’の偏心部材32は、第1実施形態と同様に、スリーブ321と、スリーブ321の両端にそれぞれ配置された第1プレート322及び第2プレート323と、第1プレート322と第2プレート323とを連結する第1連結ピン324とを備える。一方の第1連結ピン324は第1連結部材45に連結される。また、可変長コンロッド6’の偏心部材32は回動規制部材47を更に備える。回動規制部材47は、油圧シリンダに作動油が供給されて偏心部材32が一方へ回動せしめられたとき、コンロッド本体31に当接することによって偏心部材32の回動を規制する。
本実施形態では、回動規制部材47は第2プレート323と一体である。すなわち、回動規制部材47と第2プレート323とは、焼結又は鋳造によって一体的に成形された一体成型品である。ここで、第1プレート322と回動規制部材47とを一体的に成形すると、回動規制部材47が干渉してスリーブ321の外径(特に大径部321a)を最終的に高精度に加工することが困難になる。これに対して、本実施形態では、回動規制部材47を第2プレート323と一体的に成形することにより、スリーブ321の外径加工を容易に行うことができる。
なお、図16に示すように、可変長コンロッド6’は、コンロッド本体31の外部から供給される油圧によって偏心部材32の一方への回動の停止位置を二段階に切り換えるように構成された停止装置36を更に備えていてもよい。停止装置36は、コンロッド本体31から突出した突出状態と、コンロッド本体31内に格納された格納状態との間で切換可能である。
以上、本発明に係る好適な実施形態を説明したが、本発明はこれら実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載内で様々な修正及び変更を施すことができる。例えば、スリーブ321は、大径部321a及び小径部321bを有することなく軸線方向において一定の外径を有してもよい。この場合、スリーブ321の軸線方向における第2プレート323の位置は、例えば第2プレート323がコンロッド本体31の小径端部31bに当接することによって定められる。また、ピストンピン受容開口321cの軸線はコンロッド6の幅方向において偏心部材32の回動軸線から第2油圧シリンダ34a側に偏心していてもよい。また、第1油圧シリンダ33aがコンロッド6の軸線X方向において小径端部31b側に配置され、第2油圧シリンダ34aがコンロッド6の軸線X方向において大径端部31a側に配置されてもよい。
1 内燃機関
5 ピストン
6、6’ コンロッド
21 ピストンピン
31 コンロッド本体
31a 大径端部
31b 小径端部
31c ロッド部
32 偏心部材
321 スリーブ
321c ピストンピン受容開口
322 第1プレート
322a 第1連結ピン受容開口
323 第2プレート
323a 第2連結ピン受容開口
324 第1連結ピン
33 第1油圧ピストン機構
33a 第1油圧シリンダ
33b 第1油圧ピストン
34 第2油圧ピストン機構
34a 第2油圧シリンダ
34b 第2油圧ピストン
42 第1スリーブ受容開口
45 第1連結部材
46 第2連結部材

Claims (7)

  1. ピストンピンを受容するピストンピン受容開口が設けられたスリーブと、該スリーブの一方の端部に配置されると共に第1連結ピン受容開口が設けられた第1プレートと、前記スリーブの他方の端部に配置されると共に第2連結ピン受容開口が設けられた第2プレートと、前記第1連結ピン受容開口及び前記第2連結ピン受容開口に受容された状態で前記第1プレートと前記第2プレートとを連結する連結ピンとを備えた偏心部材と、
    クランクピンを受容するクランク受容開口が設けられた大径端部と、前記スリーブを回動可能に受容する第1スリーブ受容開口が設けられた小径端部と、前記大径端部と前記小径端部との間に延在するロッド部とを有するコンロッド本体と、
    前記ロッド部に形成された油圧シリンダと、
    前記油圧シリンダ内で摺動する油圧ピストンと、
    前記連結ピンと前記油圧ピストンとを連結する連結部材とを備え、
    前記ピストンピン受容開口の軸線が前記スリーブの回動軸線から偏心している、可変長コンロッドにおいて、
    前記スリーブと前記第1プレートとが一体成形品であることを特徴とする、可変長コンロッド。
  2. 前記第1プレートは前記第2プレートよりも高い剛性を有する、請求項1に記載の可変長コンロッド。
  3. 前記連結ピンは、前記第1連結ピン受容開口に受容された状態で前記第1プレートにかしめられ又は前記第1連結ピン受容開口に圧入されており、且つ、前記第2連結ピン受容開口に受容された状態で前記第2プレートにかしめられ又は前記第2連結ピン受容開口に圧入されている、請求項1又は2に記載の可変長コンロッド。
  4. 第2スリーブ受容開口が前記第2プレートに設けられ、前記スリーブは、前記一方の端部に位置する大径部と、前記他方の端部に位置し且つ前記大径部よりも外径が小さい小径部とを有し、前記大径部は前記第1スリーブ受容開口に受容され、前記小径部は前記第2スリーブ受容開口に受容されている、請求項1からのいずれか1項に記載の可変長コンロッド。
  5. 機械圧縮比を変更可能な可変圧縮比内燃機関であって、
    請求項1からのいずれか1項に記載の可変長コンロッドを備え、該可変長コンロッドによって前記ピストンピン受容開口の中心と前記クランク受容開口の中心との間の長さを変更することにより機械圧縮比が変更される、可変圧縮比内燃機関。
  6. ピストンピンを受容するピストンピン受容開口が設けられたスリーブと、該スリーブの一方の端部に配置されると共に第1連結ピン受容開口が設けられた第1プレートと、前記スリーブの他方の端部に配置されると共に第2連結ピン受容開口が設けられた第2プレートと、前記第1連結ピン受容開口及び前記第2連結ピン受容開口に受容された状態で前記第1プレートと前記第2プレートとを連結する連結ピンとを備えた偏心部材と、
    クランクピンを受容するクランク受容開口が設けられた大径端部と、前記スリーブを回動可能に受容するスリーブ受容開口が設けられた小径端部と、前記大径端部と前記小径端部との間に延在するロッド部とを有するコンロッド本体と、
    前記ロッド部に形成された油圧シリンダと、
    前記油圧シリンダ内で摺動する油圧ピストンと、
    前記連結ピンと前記油圧ピストンとを連結する連結部材とを備え、
    前記ピストンピン受容開口の軸線が前記スリーブの回動軸線から偏心している、可変長コンロッドの製造方法において、
    前記スリーブと前記第1プレートとを一体的に成形する工程と、
    前記スリーブを前記スリーブ受容開口に挿入する工程と、
    前記第2プレートを前記スリーブの前記他方の端部に配置する工程と、
    前記第1プレート、前記第2プレート及び前記連結部材を前記連結ピンを介して互いに連結する工程と
    を含むことを特徴とする、可変長コンロッドの製造方法。
  7. 前記第1プレート、前記第2プレート及び前記連結部材を前記連結ピンを介して互いに連結する工程は、前記連結ピンを前記第1連結ピン受容開口に挿入して前記第1プレートにかしめる工程又は前記連結ピンを前記第1連結ピン受容開口に圧入する工程と、前記連結ピンを前記第2連結ピン受容開口に挿入して前記第2プレートにかしめる工程又は前記第2連結ピン受容開口に圧入する工程とを含む、請求項に記載の可変長コンロッドの製造方法。
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