JP6586623B1 - ワーク搬送用パレット移送装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 占有面積を削減でき、搬送速度及び搬送量の調整性並びに増設性が高く清浄度の高いワーク搬送用パレット移送装置の提供。【解決手段】 上下に配置された上移送モジュール及び下移送モジュールと、両移送モジュールの端の置換領域に配置され上下移送モジュールとの間で前記パレット1の乗せ換えを行う置換モジュールと、当該置換モジュールに対してパレット1を乗降させる移乗モジュールを備え、前記パレット1は、前記移送モジュール及び前記移乗モジュールのベルトユニット3の係合面と係合する係合部及び前記ガイドレール2及び共用レール11を保持するレールホルダ1cを備え、前記係合面と結合部は、相対向して接近した後に係合することを特徴とするワーク搬送用パレット移送装置。【選択図】 図1

Description

本発明は、自動化が進められた加工製造工場などのワーク搬送用パレット移送装置に関するものである。
自動化が進められた加工製造工場などにおいて加工前後のワークを搬送するパレット移送装置には、同一平面上に横並びに配置された一対の移送軌道を備え、それらの移送軌道間でパレットを水平移動させる構成(例えば下記特許文献1参照)が紹介されているが、このような構成は占有面積が嵩み、限られた作業所の面積を消費し、作業性を悪化させる要因ともなる。
その様な実情を改善すべく、一対の移送軌道を上下に配置し、それらの移送軌道間でパレットを昇降移動させる構成(例えば下記特許文献2参照)が案出されているが、このような構造では、パレットの係合部材とベルトとが擦れ合うことによってその片方又は双方を摩耗し、粉塵で商品を汚すこととなる。
その他、単一の循環ベルトの軌道に沿って平行に一対のガイドレールを配設し、両ガイドレールの間でパレットを昇降移動又は平行移動によって乗り移らせるという着想の下、前記昇降移動させられるパレットを搭載する支持板に、当該支持板にパレットを乗せ又は降ろすための補助ベルトを備え、パレットの係合部材とベルトとが擦れ合わない構成を採ることによってパレットの係合部材とベルトの摩耗を回避した構成(例えば下記特許文献3参照)も案出されている。
特開2011−93032号公報 特開2014−200887号公報 特開2016−150390号公報
しかしながら、前記特許文献3のような構成では、パレットを戻すための独立した循環ベルトを省略するという所期の目的は達成されるものの、パレットを搭載する支持板に更に補助ベルトを付設することによって昇降対象の規模が大きくなり、占有面積を狭くする効果が削減されるという問題がある。
また、単一の循環ベルトで往路及び復路双方の搬送を行えば、直線的なガイドレールの場合には、循環ベルトの走行速度がその全域において当然に同じとなるため、移送軌道中でパレットの移送速度を相違させ作業の内容に応じて便宜を図ることはもとより、往路と復路の走行速度を相違させることすら困難であるという問題もある。
また、非金属材料から成形された無端ベルトは、金属製のチェーンと比して、移送速度の加速及び減速による一時的な伸びが比較的大きいため、移送軌道に沿ってパレットを移送させるユニットの長さは、金属製チェーンを用いた場合よりも短くする方が望ましい。
したがって、非金属材料を使用するベルトユニットは、占有面積を狭くすることに加え、移送軌道を延長する際の増設を容易にすることも重要な課題となる。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであって、占有面積を削減でき、搬送速度及び搬送量の調整性並びに増設性が高く清浄度の高いワーク搬送用パレット移送装置の提供を目的とする。
上記課題を解決するためになされた本発明によるワーク搬送用パレット移送装置は、ワークを移送するために上下に配置された上移送モジュール及び下移送モジュールと、両移送モジュールの端の置換領域に配置され上下移送モジュールとの間で前記パレットの乗せ換えを行う置換モジュールと、当該置換モジュールに対してパレットを乗降させる移乗モジュールを備える。
本発明によるワーク搬送用パレット移送装置は、前記移送モジュールが、ワークを着脱自在に搭載するパレットと、前記パレットの移送軌道となるガイドレールと、前記ガイドレールと平行に配置されその係合面で前記パレットを着脱自在に保持し前記ガイドレールに沿って送るベルトユニットを備え、前記置換モジュールが、両ガイドレールに連続する共用レールと、当該共用レールを昇降させ両ガイドレールの置換領域に前記共用レールを当て嵌める置換ユニットを備え、前記移乗モジュールが、両ガイドレールの置換領域において前記ガイドレールと共用レールとの間でパレットを乗降させるベルトユニットを備え、前記パレットが、前記移送モジュール及び前記移乗モジュールのベルトユニットの係合面と係合する係合部及び前記ガイドレール及び共用レールを保持するレールホルダを備えることを特徴とする。
上記ワーク搬送用パレット移送装置において、前記上移送モジュールは、そのベルトユニットの保持領域(ベルトユニットの係合面がパレットの保持部に作用し得る領域)に続いて置換領域を備え、前記下移送モジュールは、そのベルトユニットの保持領域の端部に置換領域を備え、前記上移送モジュールの移乗モジュールは、前記上移送モジュールの置換領域に配置された共用レールと、当該共用レールと前記ガイドレールとの間でパレットを乗降させるサブベルトユニットを備え、前記サブベルトユニットは、前記上移送モジュールの置換領域の上位に当該移送モジュールのベルトユニットと平行に配置され、前記サブベルトユニットの下向きの係合面で前記パレットを着脱自在に保持し、前記パレットは、前記サブベルトユニットの係合面と係合する上係合部と、前記ガイドレール及び共用レールを保持するレールホルダを備える構成を採ることができる。
また、前記下移送モジュールの移乗モジュールとして、当該移送モジュールの置換領域に配置された共用レールと前記ガイドレールとの間でパレットを乗降させる当該下移送モジュールのベルトユニットの端部を用いることも可能である。
前記移送モジュールのベルトユニットは、表側に前記パレットと係合される凹凸を備える無端ベルトと、前記移送軌道と並走する前記無端ベルトの両端(上辺の始端と終端)を循環可能に支持する一対のベースプーリと、前記一対の巻着プーリの内側に配置され前記無端ベルトの下辺(ベースプーリに接触している領域よりも下に位置する領域であり、上辺とは一対のベースプーリの上に乗っている領域)に内側から掛かる張出プーリと、前記張出プーリの両脇に配置され前記無端ベルトの下辺に外側から掛かり当該無端ベルトの下辺を隣接する張出プーリの下端より上位に引き上げる一対の巻着プーリを備える単位ユニットからなる構成を採ることができる。
望ましくは、前記一対のベースプーリの中間部に、前記張出プーリと当該張出プーリに掛かる無端ベルトを挟むように近接する前記一対の巻着プーリとの組合せを配置する構成を採ることができる。
また、前記置換モジュールは、前記共用レールと置換ユニットで構成され、前記置換ユニットは、前記主レールと前記副レールとの間で、前記主レール及び副レールの始端又は終端となる共用レールを行き来させる昇降手段と、前記共用レールの昇降運動を規制する置換ガイドを備える構成を採ることができる。
本発明によるワーク搬送用パレット移送装置によれば、パレットと共に昇降対象となる支持板が小規模となり、係合面を上又は下にのみ向けるようにベルトユニットを配置することによって、無端ベルト及び当該無単ベルトを循環させるプーリが水平な軸で回転する構成となるため、ベルトユニットの占有面積を削減することができる。
また、前記上移送モジュールにおいて、上向きの係合面を採用するベルトユニットを採用しパレットを移送することによって、パレット上を広く開放し、作業スペースを広く確保することができる。
前記上移送モジュールの端部に移乗モジュールを備え、当該移乗モジュールが下向きの係合面を持ち、パレットの係合部が前記移乗モジュールの下向きの係合面に対向して近接し係合する構成を採ることによって、前記パレットの係合部は前記移乗モジュールの無端ベルトの凹凸と擦れ合うこともなく係合するため、パレットの置換及び移乗においてパレットの連結と離脱を滞りなく行うことが可能となる。
また、独立に稼動する単位ユニットを比較的容易に組み合わせてワーク搬送用パレットを構成することができるので、往路と復路の移送速度を異ならせることはもとより、前記単位ユニットごとに移送速度を異ならせることも可能となり、単位ユニットの用途に応じて異なる移送速度に設定することができる。
即ち、搬送速度及び搬送量の調整性並びに増設性の高いるワーク搬送用パレット移送装置を提供することができる。
一方、前記下移送モジュールの移乗モジュールとして、当該下移送モジュールのベルトユニットの端部を利用すれば、パレットを戻すための独立した移送モジュールとして用いる場合において、当該下移送モジュールの移送速度及び移乗速度を高めることもでき、パレットの循環時間を短縮することができる。
上下平行に重なるように配置されたガイドレールの一部を交互に当て嵌める置換手段を備える構成を採り、前記置換手段に、各ガイドレールの一部に存在するパレットの置換軌道を、当該パレットを保持する前記無端ベルトの凹凸周期の複数倍間隔で複数備えることによって、ワークを搬送するパレットを所望の間隔で正確に移送することが可能となり、その際、上移送モジュールのベルトユニットを間欠駆動させることなく移送することも可能となる。
本発明によるワーク搬送用パレット移送装置の一例を示す斜め上方から観た斜視図である。 本発明によるワーク搬送用パレット移送装置の一例を示す斜め下方から観た斜視図である。 本発明によるワーク搬送用パレット移送装置の一例を示す正面図である。 本発明によるワーク搬送用パレットの一例を示す(A)斜め上方から観た斜視図及び(B)斜め下方から観た斜視図である。 本発明によるワーク搬送用パレット移送装置の一例を示すA−A矢視の要部拡大断面図である。 本発明によるワーク搬送用パレット移送装置の一例を示すB−B矢視の要部拡大断面図である。 本発明によるワーク搬送用パレット移送装置の一例を示すC−C矢視の要部拡大断面図である。 本発明によるワーク搬送用パレット移送装置の一例を示すD−D矢視断面図である。 本発明によるワーク搬送用パレット移送装置の一例を示すE−E矢視断面図である。 本発明によるワーク搬送用パレット移送装置におけるベルトユニット間でのパレットの乗り移り状態の一例を示す要部正面図である。
以下、本発明によるワーク搬送用パレット移送装置(以下「移送装置」という)の実施の形態を、図面に基づき詳細に説明する。
図1及び図2に示す移送装置は、ワーク(図示省略)を移送する上移送モジュールU及び下移送モジュールLと、両移送モジュールU,Lの延長方向に配置され、並走する両移送モジュールU,L間で、前記パレット1が走行する移送モジュールU,Lの切り替えを行う置換モジュールSと、当該置換モジュールSと両移送モジュールU,L間でパレット1を乗降させる移乗モジュールTを備える。
前記移送モジュールU,Lは、ワークを着脱自在に搭載するパレット1と、前記パレット1の移送軌道となるガイドレール2と、前記ガイドレール2と平行に配置され上向きの係合面で前記パレット1を着脱自在に保持し前記ガイドレール2と平行に架設されたベルトユニット3を備える。
<単位ユニット>
前記移送モジュールU,Lのベルトユニット3は、耐摩耗性ゴムなどの非金属材料を主材として成形された無端ベルトと、前記移送軌道と並走する前記無端ベルトの往路の両端(始端と終端)を循環可能に支持する一対のベースプーリ4,4と、前記一対のベースプーリ4,4の内側に配置され前記無端ベルトの下辺(復路)に内側から掛かる張出プーリ6と、前記張出プーリ6の両脇に配置され前記無端ベルトの下辺に外側から掛かり当該無端ベルトの下辺を前記張出プーリ6の下端より上位に引き上げる一対の巻着プーリ5,5を単位ユニットとして構成される。
前記無端ベルトは、表側(係合面)に、前記パレット1と係合される凹凸をその長手方向に一様に並べて備えると共に、裏側(送り面)に当該無端ベルトが安定的に保持され、且つズレ無く循環するように、前記プーリ4,6と係合する凹凸をその長手方向に一様に並べて備える。
一方、前記ベースプーリ4及び張出プーリ6は、前記無端ベルトの送り面と係合する凹凸をその周面の円周方向に並べて備え、前記巻着プーリ5は、前記無端ベルトの係合面と係合する凹凸をその周面の円周方向に並べて備える。
図1に示す例では、一対の同じベースプーリ4,4と一対の同じ巻着プーリ5,5は、各種プーリ4,5が一つずつ組となって左右対称的に配置され、前記張出プーリ6は、前記巻着プーリ5,5と近接してそれらの中央に配置されている。
而して、一対のベースプーリ4,4は、その最上位で無端ベルトの往路を水平に支持し、一対の巻着プーリ5,5は、前記無端ベルトの係合面と係合し、前記張出プーリ6は、その両側の前記巻着プーリ5,5との間に前記無端ベルトを挟むように当該無端ベルトの送り面と係合し、駆動プーリとして当該無端ベルトに循環力を与える。
この様に、所望の長さに設定されたベースプーリ4,4の中間部(この例では中央)に上記の構成で一対の巻着プーリ5,5と張出プーリ6の組合せを配置したことによって、無端ベルトの循環速度の加速及び減速の際に生じる伸び縮みが移送軌道に沿った係合面に及ぶことを防止し、移送軌道における無端ベルトの張りを安定させることができる(図3参照)。
また、前記駆動プーリとしての張出プーリ6は、前記巻着プーリ5,5に比して直径を大きくすることによって、前記無端ベルトの送り面の多くの凹凸と係合し、滑りの無い安定した循環を実現させる。
この例において、前記単位ユニットに用いられるプーリ4,6は、当該単位ユニットに用いられる無端ベルトの裏面(送り面)に設けられた凹凸の周期に合わせて、当該無端ベルトを支持する送り歯の周期が等しく設定されている。
一方、前記巻着プーリ5にあっては、当該単位ユニットに用いられる無端ベルトの表面(係合面)に設けられた凹凸の周期に合わせて、当該無端ベルトを支持する送り歯の周期が等しく設定されている。
前記ベルトユニット3は、前記張出プーリ6に前記無端ベルトを循環させる駆動力を与える駆動手段7を備える(図7参照)。
<移送モジュールの延長>
図1に示す移送装置は、一本の移送軌道について、上記単位ユニットを、各々の端部がパレット1の乗り移りを許容する一定の間隔を隔てて直線的に配置したものである。
前記ベースプーリ4は、その直径が、前記単位ユニット間の前記パレット1の乗り移りの際に、常に、隣接するいずれかのベルトユニット3の係合面との係合するように、当該パレット1(連結部1b)の長さ(係合部の長さ)より短い長さに設定されている(図3(B)参照)。
前記パレット1の移送軌道となるガイドレール2は、当該ガイドレール2に支持されたパレット1の下方であって、且つ当該パレット1の表裏に設けられた係合部8,10(図4参照)から側方へ一定距離はなれた位置に設置され、当該ガイドレール2の長さは、前記単位ユニットの略連結数倍に前記一定の間隔(隣接する前記単位ユニット間)を加えた長さとなる(図3参照)。
この例は、二機の単位ユニットを、それぞれの延長線上に一列に配置することによって、往路の長さを単位ユニットの略2倍に延長したものである(図3参照)。
非金属を主材として成形されたベルトは、一般的に、伸びを抑制する強度を得るために一定の幅や厚みを必要とする。よって、並走部分を出来る限り設けない配置で延長増設することが望ましく、それによって、より多くのパレット1を一時に移送する力を伝達することができる。
この例では、前記移送軌道の始端側に配置した単位ユニット(以下「第一ユニット3a」という)の終端側のベースプーリ4と、終端側に配置した単位ユニット(以下「第二ユニット3b」という)の始端側のベースプーリ4を、隣接するそれぞれの回転軸に固定し、二つの単位ユニットを一連のベルトユニット3として稼動させる。
この例においては、二機の単位ユニットそれぞれの張出プーリ6を駆動プーリとして二機の無端ベルトがそれぞれ循環を行うが、無端ベルトを循環させるだけであれば、前記ベースプーリ4や巻着プーリ5を駆動プーリとすることも可能である。
前記パレット1は、ワークを着脱自在に搭載する台座を備えた(この例では更に固定ピン9を備える)パレット部1aと、前記無端ベルトの表側の凹凸(係合面)と係合する連結部1bを備える(図4参照)。
前記パレット部1aは、前記ガイドレール2を保持するレールホルダ1cを備え、前記連結部1bは、前記第一ユニット3aと第二ユニット3bが連続する部分(パレットの乗り移り領域)において、前記第一ユニット3aと第二ユニット3b双方の無端ベルトと係合し得る長さを持つ下係合部8と、前記移乗モジュールTの係合面と係合する上係合部10と、前記置換軌道上でパレットガイド20を挟む一対のローラ21,21を備える。
この例は、以上の如く構成された結果、例えば、前記第一ユニット3aの始端から終端(移送方向)へ向けて下係合部8の凹凸を保持した無端ベルト(以下「第一ベルト」という)が単独でパレット1を移送し(図7及び図8参照)、当該第一ユニット3aの終端に達した際の乗り移り時において、前記第一ベルトと前記第二ユニット3bの無端ベルト(以下「第二ベルト」という)の双方によって当該パレット1の下係合部8が保持され(図10参照)、その直後から前記第一ベルトからの離脱を開始し、第二ベルト単独によるパレット1の移送を開始する。
本発明による移送装置は、上記例の如く、前記ベルトユニット3の単位ユニットを、その延長線上に近接して配置し、前記ガイドレール2を延長していくことによって、複雑な設計を施すことなく比較的容易にパレット1の移送軌道を延長することができる。
<移送モジュールの循環>
図1及び図2に示す例は、上移送モジュールUの真下に、下移送モジュールLを平行に配置したものである。
これにより、前記下移送モジュールLのガイドレール2(以下「副レール2b」という)は、上移送モジュールのガイドレール(以下「主レール2a」という)2の真下に同じ長さで平行に配置され、上下二本の移送モジュール(ガイドレール2及びベルトユニット3)U,Lを一本分の占有面積で賄うことができることとなる。
前記主レール2a及び副レール2bは、各々の始端及び終端において、前記共用レール11,11を各々の一部として交互に連結できる位置関係にあり、前記共用レール11は、同じ長さの前記主レール2a及び副レール2bの延長線上においてそれぞれの始端及び終端に連結される(図3(B)参照)。
一方、前記下移送モジュールLのベルトユニット3は、前記副レール2bの始端及び終端において、前記上移送モジュールUのベルトユニット3よりも前記共用レール11の長さ分だけそれぞれ長く設定されている(図3(A)参照)。
この例は、前記下移送モジュールLのベルトユニット3の始端部及び終端部の上位であって、前記上移送モジュールUの始端に存在する置換領域の上位に、第一移乗モジュールT1を備え、前記上移送モジュールUの終端に存在する置換領域の上位に、第二移乗モジュールT2を備える(図3(A)参照)。
第一移乗モジュールT1及び第二移乗モジュールT2は、前記共用レール11,11と、当該共用レール11,11に平行に配置されるサブベルトユニット13,14で構成される(図3(B)参照)。
前記サブベルトユニット13,14は、一対の同じ仕様の始端プーリ15,15及び終端プーリ16,16に無端ベルトが掛けられたものであり、当該サブベルトユニット13,14の無端ベルトは、前記パレットの上係合部10と係合する凹凸を係合面に備え、当該無端ベルトの下辺を係合面として循環し、当該係合面が前記上移送モジュールUの往路と平行となるように配置されている。
前記サブベルトユニット13,14は、前記ベルトユニット3の係合面と同じ仕様の凹凸を持つ係合面を備える。
前記始端プーリ15及び終端プーリ16は、それぞれ、隣接するベルトユニット3のベースプーリ4と一対の中継歯車22,23によって連結されている(図6参照)。
一対の中継歯車22,23は、歯の数及びピッチが同一であるため、単位時間あたりの回転角度が等しくなり、前記始端プーリ15,16を具備するサブベルトユニット13,14と、隣接するベルトユニット3は、同期循環することとなる。
前記第一移乗モジュールT1及び第二移乗モジュールT2は、各々のサブベルトユニット13,14の係合面が、前記下移送モジュールLのベルトユニット3の始端部及び終端部の上位であって、主レール2aと共用レール11とが連結した際に、当該共用レール11上のパレット1の上係合部10が当該移乗モジュールT1、T2の無端ベルトの下向き係合面の凹凸に嵌る高さに配置されている(図6参照)。
当該移乗モジュールT1、T2それぞれの下向き係合面の長さは、前記上移送モジュールUのベルトユニット3の不足分を補い、前記共用レール11と前記主レール2aとの間で前記パレット1を移乗させるに十分な長さに設定されている。
前記置換モジュールSは、前記共用レール11と置換ユニットで構成されている。
前記置換ユニットは、前記主レール2a及び副レール2bの始端側及び終端側の延長線上に配置され、前記共用レール11を前記主レール2a及び副レール2bの一部として交互に当て嵌める。
前記置換ユニットは、前記主レール2aと前記副レール2bとの間で、各レール2a,2bの始端及び終端となる共用レール11,11を正確に行き来させる昇降手段(例えばエアシリンダなど)12と、当該昇降手段12の置換軌道を安定させるべく前記共用レール11の昇降運動を規制する前記レールガイド18及びパレットガイド20を備える。
前記共用レール11は、前記ガイドレール2と同様の形態(断面形状)を持ち且つ前記パレット1が乗るに十分な長さを持つレール部17と、前記レールガイド18を保持するガイドホルダ19を備え、前記エアシリンダ12の動作により、前記レールガイド18に沿って前記主レール2aの始端(図面左端)と前記副レール2bの始端(図面左端)間、又は前記主レール2aの終端(図面右端)と前記副レール2bの終端(図面右端)間を行き来する。
前記移送モジュールU,L、移乗モジュールT及び置換モジュールSが、以上の如く構成された結果、始端レール(共用レール)11から主レール2aへ移乗する際には、前記始端レール11上から主レール2aへ向けて上係合部10の凹凸を保持した第一移乗モジュールT1のサブベルトユニット13が単独でパレット1を移送し(図5参照)、当該始端レール11の終端に達した際の一時において、当該第一移乗モジュールT1のサブベルトユニット13と前記第一ベルトの双方によって当該パレット1の上係合部10と下係合部8が保持され(図6参照)、その直後から前記第一移乗モジュールT1のサブベルトユニット13が前記上係合部10の保持の解除を開始し、前記下係合部8を保持する主レール2aの第一ベルト単独によるパレット1の移送を開始する(図7及び図8参照)。
その後、パレット1は、搭載したワークに対する所定の作業、及び第一ユニット3aから第二ユニット3bへの乗り移り(図9及び図10参照)を経ながら、移送軌道の終端へ移送される。
前記移送軌道にあるパレット1上のワークに対する一連の作業を終え、主レール2aから終端レール(共用レール)11へ移乗する際には、始端レール(共用レール)11から主レール2aへ移乗する際と同様に、当該主レール2aの終端に達した際の一時において、当該第二移乗モジュールT2の無端ベルトと前記第二ベルトの双方によって当該パレット1の上係合部10と下係合部8が保持され、その直後から前記下係合部8を保持する第二ベルトが前記下係合部8の保持の解除を開始し、前記上係合部10を保持する前記第二移乗モジュールT2の無端ベルト単独によるパレット1の移送を開始する。
前記パレット1が前記終端レール11の所定位置に達したことを検出して前記第二移乗モジュールT2はその動作を停止する。
続いて、主レール2aの終端側の第二置換モジュールS2が稼動し、前記パレット1を乗せた終端レール11を下降させ前記副レール2bの終端側に連結する。
前記下移送モジュールLのベルトユニット3が具備する無端ベルトの係合面は、その位置において前記パレット1の下係合部8と係合し、当該パレット1を副レール2bへ移乗させ、当該副レール2b上を走行させて一気にその始端側で待つ始端レール11へ移乗させることができる。
前記パレット1が当該始端レール11の所定の位置に達したことを検出して前記下移送モジュールLのベルトユニット3はその動作を停止する。
この様に、この例における前記下移送モジュールLのベルトユニット3は、パレット1を戻すための独立した移送モジュールである。
前記下移送モジュールLのベルトユニット3は、前記上移送モジュールUと同じ構成を採る場合もあるが、その両端を支持するベースプーリ24,24のみで支持してもよく(図1参照)、必要に応じて当該復路を緩み無く直線的に維持する支えプーリを付設してもよい。
上記例は、その両端を支持するベースプーリ24,24のみで支持したベルトユニット3を、二機それぞれの延長線上に近接して配置したものである。
このような構成であれば、稼動時において上移送モジュールUと下移送モジュールLを同じ速度で移送することもできれば、前記上移送モジュールUと前記下移送モジュールLの移送速度に単位ユニット単位で差を設ける構成を採ることもできる。
前記置換モジュールSは、前記副レール2bに連なる左右共用レール11,11について、左右それぞれ複数のステーションを備えることができる。
この例において、各ステーションは、左右共用レール11,11上のパレット1の置換軌道を規制するために平行に起立して敷かれた複数本のパレットガイド20の位置に設定される。
この例の各パレットガイド20は、例えば、前記無端ベルトの凹凸周期の複数倍間隔で設定し、前記共用レール11の最も内側の位置(第一地点)するパレットガイド20から4周期隔てた位置(第二地点)及び6周期隔てた位置(第三地点)に、当該副レール2b及び主レール2aに対して直角に固定する。
この結果、置換後のパレット1に対するサブベルトユニット13の動作が一定であり、且つ主レール2aのベルトユニット3が、隣接する前記サブベルトユニット13と共に同じ速度で循環していることを前提として、往路におけるパレット1の送り出しは、第一地点で往路に送り出されるパレット1に対して、第二地点で往路に送り出されるパレット1は4周期遅れ、第三地点で往路に送り出されるパレット1は6周期遅れることとなる。
以上の如く構成され移送装置によれば、各パレット1の裏面に付設された下係合部8が、各ベルトユニット3の無端ベルトの係合面の凹凸に対する保持と離脱を繰り返しつつ、一連の主レール2aに沿って、単位ユニット毎に異なる間隔で複数のパレット1を移送することができる。
例えば、同じ時間間隔でパレット1の間欠移送を行いつつも、特定の単位ユニットの移送速度を早くすれば、当該単位ユニットの領域における後続パレット1との移送間隔が長くなり、逆に特定の単位ユニットの移送速度を遅くすれば、当該単位ユニットの領域における後続パレット1の移送間隔が短くなる。
また、例えば、複雑な加工や組立など比較的広い作業面積を要する工程では、パレット1の移送間隔を大きく取る一方、組立後の検査工程など、画像処理装置のカメラ等が設置できる程度の狭い作業面積で十分な工程では、パレット1の移送間隔を小さくするなど、同じワーク搬送用パレット移送装置を使ったままで、パレット1の移送の合理化を行うことが可能となる。
U 上移送モジュール,L 下移送モジュール,
1 パレット,1a パレット部,1b 連結部,1c レールホルダ,
2 ガイドレール,2a 主レール,2b 副レール,
3 ベルトユニット,3a 第一ユニット,3b 第二ユニット,
4 ベースプーリ,5 巻着プーリ,6 張出プーリ,7 駆動手段,
8 下係合部,9 固定ピン,10 上係合部,
11 共用レール,
12 昇降手段,13 サブベルトユニット,14 サブベルトユニット,
15 始端プーリ,16 終端プーリ,
17 レール部, 18 レールガイド,
19 ガイドホルダ,20 パレットガイド,
21 ローラ,
22 中継歯車,23 中継歯車,
24 ベースプーリ

Claims (6)

  1. ワークを移送するために上下に配置された上移送モジュール及び下移送モジュールと、両移送モジュールの端の置換領域に配置され上下移送モジュールとの間で前記パレットの乗せ換えを行う置換モジュールと、当該置換モジュールに対してパレットを乗降させる移乗モジュールを備え、
    前記移送モジュールは、ワークを着脱自在に搭載するパレットと、前記パレットの移送軌道となるガイドレールと、前記ガイドレールと平行に配置されその係合面で前記パレットを着脱自在に保持し前記ガイドレールに沿って送るベルトユニットを備え、
    前記置換モジュールは、両ガイドレールに連続する共用レールと、当該共用レールを昇降させ両ガイドレールの置換領域に前記共用レールを当て嵌める置換ユニットを備え、
    前記移乗モジュールは、両ガイドレールの置換領域において前記ガイドレールと共用レールとの間でパレットを乗降させるベルトユニットを備え、
    前記パレットは、前記移送モジュール及び前記移乗モジュールのベルトユニットの係合面と係合する係合部及び前記ガイドレール及び共用レールを保持するレールホルダを備えることを特徴とするワーク搬送用パレット移送装置。
  2. 前記上移送モジュールは、そのベルトユニットの保持領域に続いて置換領域を備え、
    前記下移送モジュールは、そのベルトユニットの保持領域の端部に置換領域を備え、
    前記上移送モジュールの移乗モジュールは、前記上移送モジュールの置換領域に配置された共用レールと、当該共用レールと前記ガイドレールとの間でパレットを乗降させるサブベルトユニットを備え、
    前記サブベルトユニットは、前記上移送モジュールの置換領域の上位に当該移送モジュールのベルトユニットと平行に配置され、前記サブベルトユニットの下向きの係合面で前記パレットを着脱自在に保持し、
    前記パレットは、前記サブベルトユニットの係合面と係合する上係合部と、前記ガイドレール及び共用レールを保持するレールホルダを備えることを特徴とする請求項1に記載のワーク搬送用パレット移送装置。
  3. 前記下移送モジュールの移乗モジュールは、当該移送モジュールの置換領域に配置された共用レールと前記ガイドレールとの間でパレットを乗降させる当該下移送モジュールのベルトユニットの端部である請求項1又は請求項2のいずれかに記載のワーク搬送用パレット移送装置。
  4. 前記移送モジュールのベルトユニットは、表側に前記パレットと係合される凹凸を備える無端ベルトと、前記移送軌道と並走する前記無端ベルトの両端を循環可能に支持する一対のベースプーリと、前記一対の巻着プーリの内側に配置され前記無端ベルトの下辺に内側から掛かる張出プーリと、前記張出プーリの両脇に配置され前記無端ベルトの下辺に外側から掛かり当該無端ベルトの下辺を隣接する張出プーリの下端より上位に引き上げる一対の巻着プーリを備える単位ユニットからなることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のワーク搬送用パレット移送装置。
  5. 前記一対のベースプーリの中間部に、前記張出プーリと当該張出プーリに掛かる無端ベルトを挟むように近接する前記一対の巻着プーリとの組合せを配置したことを特徴とする請求項4に記載のワーク搬送用パレット移送装置。
  6. 前記置換モジュールは、前記共用レールと置換ユニットで構成され、
    前記置換ユニットは、前記主レールと前記副レールとの間で、前記主レール及び副レールの始端又は終端となる共用レールを行き来させる昇降手段と、前記共用レールの昇降運動を規制する置換ガイドを備えることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載のワーク搬送用パレット移送装置。
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