JP6667478B2 - ワーク搬送用パレット移送装置 - Google Patents

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Description

本発明は、自動化が進められた加工製造工場などのワーク搬送用パレット移送装置に関するものである。
自動化が進められた加工製造工場などにおいて加工前後のワークを搬送するパレット移送装置には、移送路を水平方向へ平行にシフトさせる構造(例えば下記特許文献1参照)、移送路を並走させた構造(例えば下記特許文献2参照)、パレットの移送間隔を変更させる構造、パレットの移送路を伸縮する構造(例えば下記特許文献3参照)、複数のステーションを具備する構造(例えば下記特許文献4参照)、移送路を旋回させる構造(例えば下記特許文献5参照)及び移送路を昇降させる構造(例えば下記特許文献6参照)を組み合わせて様々な装置が紹介され、それぞれに応じたワーク搬送用パレットも併せて提供されている。
そもそも、従来、前記パレット移送装置の動力伝達要素には、一般的に金属製のチェーン(以下「チェーン」という)が用いられていた。
かかる装置を用いて移送される商品価値が上昇するに従い、前記パレット移送装置の高精度化、高速化及び清浄化の要請が強くなり、初期的に発生する摩耗に伴う伸び、運転中の雑音及び潤滑油による商品の汚染などの問題化が顕在化することとなった。
そこで、初期的な伸びや経年的な伸びが抑制された強靭な樹脂からなる歯付きベルト(以下「タイミングベルト」という)が開発されることとなった。
前記タイミングベルトは、高精度化の面で有利であるばかりでなく、質量が圧倒的に小さく低慣性であるため、高速運転に有利であり、静粛性及び清潔性の面でも有利である。
特開2011−093032号公報 特開2011−110651号公報 特開2011−189420号公報 特開2011−189999号公報 特開2016−117117号公報 特開2016−150391号公報
しかしながら、ワークを搭載するパレットを移送する動力伝達要素には、パレットと動力伝達要素の連結と離脱が円滑に行われる必要があるところ、前記タイミングベルトそのものでその様な要請を満たすことは困難である。
而して、連結用の治具をタイミングベルトに付設することとなるが、タイミングベルトそのものをその様な機能を奏する形状に成形することは困難である。
また、その様な機能を与えるために、タイミングベルトに穴あけ等の加工を施すことは、強度面でも位置精度面でも不利となり、タイミングベルト本来の有利さを喪失することともなる。
一方で、いかに強靭な樹脂からなるタイミングベルトであったとしても、他の硬質部品との干渉に起因する樹脂の摩耗やそれに伴う繊維の脱出は避けられず、繊維屑や樹脂の粉塵が作業空間に散乱し、精密作業の実施や製品の品質維持に支障を来たすという問題がある。
近年、チェーンの構造に関する改良や、金属材料の進化によって、初期摩耗に伴う伸びが0.03%程度に軽減し、経年的伸びもほとんど発生しないチェーンが供給され、金属製のチェーンの有利さが見直されているが、この様なチェーンにあっても、チェーンの構成要素に何らかの治具を装着すれば、当該チェーン本来の動きを妨げるという問題が生じ、チェーンに対する改良や進化の果実が目減りすることとなる。
そこで、チェーンをそのままの形で用い、対となるリンクの間隙をパレットの移送に用いると、当該チェーンを駆動するスプロケットの歯が当該間隙を封じパレットの移動に支障を来たす他、移送路を延長する際の邪魔となる。
一方で、スプロケットの歯が短ければ、チェーンを確実に送ることができず緩みや滑りが生じるという問題がある。
パレットに搭載されたワークに要する工程やロットの内容によっては、パレットの移送間隔を幾度も変更する必要性が生じる場合がある。
例えば、複雑な加工や組立など比較的広い作業面積を要する工程では、パレットの移送間隔を大きく取る必要がある一方、組立後の検査工程において、画像処理装置のカメラ等が設置できる程度の狭い作業面積で十分な工程では、パレットの移送間隔を小さくしてもよい場合がある。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであって、動力伝達要素に特別な治具を付設することなくワーク搬送用のパレットを正確に移送できる耐用性、安定性、正確性及び増設性の高いワーク搬送用パレット移送装置の提供を目的とする。
上記課題を解決するためになされた本発明によるワーク搬送用パレット移送装置は、ワークを着脱自在に搭載するパレットと、前記パレットに保持され当該パレットの移送軌道となるガイドレールと、前記パレットを着脱自在に連結し前記ガイドレールと平行に架設された無端チェーンモジュールを備える。
前記パレットは、前記チェーンの隣接する継手ピン間に差し入れる連結ピン、及び前記ガイドレールを保持するレールホルダを備え、前記無端チェーンモジュールは、対をなすリンクを継手ピンで連結した無端チェーンと、当該無端チェーンの支持辺を循環可能に支持する一対のベーススプロケットと、前記一対のベーススプロケットの内側に配置され前記無端チェーンの下辺に外側から掛かり当該無端チェーンの下辺を隣接するベーススプロケットの下端より上位に引き上げる(前記ベーススプロケットのより多くの範囲に無端チェーンを巻き付ける)一対の巻着スプロケットと、前記一対の巻着スプロケットの内側に配置され前記無端チェーンの下辺に内側から掛かる張出スプロケットと、前記スプロケットのいずれかに前記無端チェーンを循環させる駆動力を与える駆動手段を備える。
前記連結ピンの保持をより強固とすべく、前記ベーススプロケットの歯高を、前記無端チェーンの継手ピンの半径未満とする構成を採ることが望ましい。
本発明によるワーク搬送用パレット移送装置は、前記パレットを、前記連結ピンを二本並列に備える構成とし、前記無端チェーンモジュールを、各々の前記支持辺が並走する複線部分を設けつつ前記連結ピンの間隔を隔てて各無端チェーンモジュールの循環を同期させ且つ平行に配置した構成を採ることができる。
更に、前記ガイドレールを、間隔を隔てて平行に配置し、各ガイドレールの一部を交互に当て嵌める置換手段を備える構成を採ることもできる。
その際、前記置換手段に、各ガイドレールの一部に存在するパレットの移乗軌道を、前記無端チェーンの継手ピン間の複数倍間隔で複数備え、パレットの移送間隔の変更などに利用することができる。
前記無端チェーンモジュールの一方の端部に送りチェーンモジュールを備え、前記無端チェーンモジュールの他方の端部に迎えチェーンモジュールを備え、前記パレットに、前記送りチェーンモジュール及び前記迎えチェーンモジュールの隣接する継手ピン間に差し入れる副連結ピンを備えるワーク搬送用パレット移送装置としてもよい。
本発明によるワーク搬送用パレット移送装置によれば、金属製のチェーンを採用できることから、例えば、高温の雰囲気下においても耐用性が高く、チェーンに特別な治具を付設することなくワーク搬送用のパレットを正確に移送でき、パレットを確実に支持するためにチェーン本来の動きを妨げる構造を回避することができる。
また、前記ベーススプロケットの歯高を、前記無端チェーンの継手ピンの半径未満とし、又は前記ベーススプロケットの歯に、連結ピンが収まる溝を設けるなどの措置を施すことによって、当該チェーンを駆動するスプロケットが連結ピンの侵入の妨げになるという問題も解消し、更に、前記巻着スプロケット及び前記張出スプロケットを付設することによって、ベーススプロケットの歯を短くすることに伴うチェーンの緩みや滑りを防止し、無端チェーンの正確で確実な循環が可能となる。
平行に配置されたガイドレールの一部を交互に当て嵌める置換手段を備える構成を採り、前記置換手段に、各ガイドレールの一部に存在するパレットの移乗軌道を、前記無端チェーンの継手ピン間の複数倍間隔で複数備えることによって、ワークを搬送するパレットを、パレット単位による所望の間隔で正確に移送することが可能となり、シームレスに(無端チェーンを間欠駆動させることなく)移送することも可能となる。
前記無端チェーンモジュールの一方の端部に送りチェーンモジュールを備え、前記無端チェーンモジュールの他方の端部に迎えチェーンモジュールを備え、前記パレットに、前記送りチェーンモジュール及び前記迎えチェーンモジュールの隣接する継手ピン間に差し入れる副連結ピンを備える構成を採ることによって、移送路に対するパレットの連結と離脱を滞りなく行うことが可能となる。
本発明によるワーク搬送用パレット移送装置の無端チェーモジュールの一例を示す正面図である。 本発明によるワーク搬送用パレット移送装置の無端チェーモジュールの一例を示す正面から観た要部拡大図である。 本発明によるワーク搬送用パレット移送装置の一例を示す図8におけるA−A矢視の要部拡大断面図である。 本発明によるワーク搬送用パレット移送装置の一例を示す図8におけるB−B矢視の要部拡大断面図である。 本発明によるワーク搬送用パレット移送装置の一例を示す図8におけるC−C矢視の要部拡大断面図である。 本発明によるワーク搬送用パレット移送装置の無端チェーモジュールに用いられるスプロケットの一例を示す正面図及び断面図である。 本発明によるワーク搬送用パレット移送装置の無端チェーモジュールに用いられるスプロケットの一例を示す正面図及び断面図である。 本発明によるワーク搬送用パレット移送装置の、(A)無端チェーモジュール等の一例を示す正面図、並びにレール等の一例を示す(B)正面図及び(C)平面図である。 本発明によるワーク搬送用パレット移送装置の一例を示す図8におけるD−D矢視断面図である。 本発明によるワーク搬送用パレット移送装置の一例を示す図8におけるF−F矢視断面図である。 本発明によるワーク搬送用パレット移送装置の置換手段などの構成例を示す図8におけるE−E矢視断面図である。
以下、本発明によるワーク搬送用パレット移送装置(以下「移送装置」という)の実施の形態を、図面に基づき詳細に説明する。
図1に示す移送装置は、ワーク(図示省略)を着脱自在に搭載するパレット1と、当該パレット1の移送軌道となるガイドレール2と、当該パレット1を着脱自在に支持し前記ガイドレール2と平行に架設され金属製のチェーンを用いた無端チェーンモジュール3を備える。
この例の前記パレット1は、前記無端チェーンモジュール3に連結し離脱する連結ピン8、及び前記ガイドレール2を保持するレールホルダ1dを備える。
図1に示す例は、パレット部1aと、連結部1bと、両者に段差を与えて連結する中継部1cを備える。
当該例のパレット部1aは、その上面から起立する固定ピン9を備え、前記連結部1bは、その下面に前記連結ピン8が垂設されている(図3参照)。
この例の前記無端チェーンモジュール3は、対をなす内リンク3a及び外リンク3bを、継手ピン3cを介して交互に連結したステンレス製の無端チェーンと、当該無端チェーンの支持辺の両端を循環可能に支持する一対のベーススプロケット4,4と、前記ベーススプロケット4,4の内側に配置され前記無端チェーンの下辺に外側から掛かり隣接するベーススプロケット4,4に当該無端チェーンの下辺を巻き付ける一対の巻着スプロケット5,5と、前記巻着スプロケット5,5の内側に配置され前記無端チェーンの下辺に内側から掛かる一対の張出スプロケット6,6と、前記巻着スプロケット5,5又は前記張出スプロケット6,6のいずれかに前記無端チェーンを循環させる駆動力を与える駆動手段7を備える。
前記パレット1の連結ピン8は、前記無端チェーンの隣接する継手ピン3c、3c間に差し入れられる。
図1に示す例では、対となる一対のベーススプロケット4,4と、一対の巻着スプロケット5,5と、一対の張出スプロケット6,6は、各種スプロケット4,5,6が一つずつ組となって対称的に配置され、一対のベーススプロケット4,4の最上位で無端チェーンの上辺(支持辺)を水平に支持し、一対の張出スプロケット6,6で無端チェーンの下辺を水平に支持する。
この例において、前記巻着スプロケット5,5は、前記ベーススプロケット4,4の下位に近接して配置され、前記張出スプロケット6,6は、前記巻着スプロケット5,5と同じ高さに近接して配置される(図2参照)。
この例において、前記無端チェーンモジュール3に用いられるスプロケットの全ては、無端チェーンを支持する径及び歯数が等しく設定されている。
また、この例の前記ベーススプロケット4は、従動歯車であり、その歯高は、前記無端チェーンの継手ピン3cの三分の一以上半径未満とされている(図4及び図6参照)。
この例の前記巻着スプロケット5は、少なくとも一方は前記駆動手段7の駆動軸に連結された駆動歯車であり、その歯高は、少なくとも前記外リンク3bの幅(図2の上下方向)程度に設定されている(図7参照)。
前記張出スプロケット6は、従動歯車であり、その歯高は、少なくとも前記外リンク3bの幅程度に設定されている(図7参照)。
尚、前記ベーススプロケット4は、その歯高を低くすることに替えて、連結ピン8を比較的幅が狭い扁平な形状に成形し、各歯に、前記連結ピン8が嵌る溝(図示省略)をその外周に副って設ける構成としてもよい。
各スプロケット4,5,6が上記構成を備え、上記配置とされた結果、前記ベーススプロケット4の歯高が比較的低く設定されながらも、無端チェーンは、それらのスプロケット4,5,6から脱落することなく、駆動手段7の駆動力を前記無端チェーンへ確実に伝達することができる。
逆に、前記ベーススプロケット4の歯高が比較的低く設定されていることによって、前記無端チェーンの継手ピン3c,3c間に形成される空間で連結ピン8を保持する能力を高めることができる。
上記例は、例えば、以下の形態で実施される。
図8に示す例は、前記連結部1bの下面に前記連結ピン8を二本並列に備えるパレット1を用い、相等しい仕様の前記無端チェーンモジュール3を、各々の端部が並走する複線部分を設けつつ二本の連結ピン8,8間と等しい間隔を隔てて互い違いに且つ平行に配置したパレット移送装置である(図8参照)。
前記パレット1の移送軌道となるガイドレール2は、当該ガイドレール2に近い方の連結ピン8から一定距離はなれた位置に設置され、その長さは、前記無端チェーンモジュール3の長さの約2倍となる。
この例は、両無端チェーンモジュール3,3を、前記移送軌道の始端側に配置した無端チェーンモジュール3(以下「第一モジュール」という)の終端側のベーススプロケット4と、終端側に配置した無端チェーンモジュール3(以下「第二モジュール」という)の始端側のベーススプロケット4(以下これらを「協働スプロケット」という)を、両者の歯の位相を一致させて単一の回転軸に固定し(図4参照)、二つの無端チェーンモジュール3,3を二連結することによって、支持辺の長さを略2倍に延長したものである(図8(A)参照)。
この例においては、二つの無端チェーンモジュール3,3のいずれか一方の巻着スプロケット5,5を駆動スプロケットとし、前記協働スプロケット4,4を介して、両無端チェーンモジュール3,3の同期循環を実現している。
この実施例1は、以上の如く構成された結果、例えば、前記第一モジュール3の始端から終端(移送方向)へ向けて一方の連結ピン8(以下「第一連結ピン」という)を保持した無端チェーン(以下「第一チェーン」という)が単独でパレット1を移送し(図3参照)、当該第一モジュール3の終端に達した際の一時において、前記第一チェーンと前記第二モジュール3の無端チェーン(以下「第二チェーン」という)の双方によって当該パレット1の両連結ピン8が保持され(図4参照)、その直後から前記第一連結ピン8が前記第一チェーンからの離脱を開始し、他方の連結ピン8(以下「第二連結ピン」という)を保持する第二チェーン単独によるパレット1の移送を開始する(図5参照)。
上記例と同様に、前記無端チェーンモジュール3を、相重なる前記ベーススプロケット4,4を協働スプロケットとして2段、3段と千鳥状又は階段状に連結していくことによって、複雑な設計を施すことなく比較的容易にパレット1の移送軌道を延長することができる。
更に、図8に示す例は、前記例のガイドレール2(以下「主レール2」という)と平行に(当該例では真下に)、他のガイドレール(以下「副レール10」という)を備え、当該副レール10上を移送されるパレット1の連結ピン8を保持するための無端チェーンを含む前記無端チェーンモジュール(副チェーンモジュール11)を、当該副レール10の側方に、前記例の両無端チェーンモジュール3,3と平行に備える。
また、この例は、前記主レール2及び副レール10の一部を共用レール20として交互に当て嵌める置換手段12を備える。
加えて、この例は、実施例1の前記無端チェーンモジュール3(以下「主チェーンモジュール3」という)の始端部の上位に、送りチェーンモジュール13を備え、前記主チェーンモジュール3の終端部の上位に、迎えチェーンモジュール14を、各々の下辺が前記主チェーンモジュール2の支持辺と平行となるように備える。
前記送りチェーンモジュール13の終端スプロケット15及び前記迎えチェーンモジュール14の始端スプロケット16は、各歯に、前記連結ピン8が嵌る溝17をその外周に副って備えているが(図3及び図7参照)、その構成に替えて歯高を継手ピン3cの半径未満に低くすることもできる。
前記送りチェーンモジュール13の終端スプロケット15は、前記主チェーンモジュール3の始端スプロケット(図中で最も左のベーススプロケット4)と各々の中継ギア18,19で連結され(図3参照)、前記迎えチェーンモジュール14の始端スプロケット16は、前記主チェーンモジュール3の終端スプロケット(図中で最も右のベーススプロケット4)と各々の中継ギア18,19で連結されている(図9参照)。
以上の例で用いられる無端チェーンのピッチ(隣接する継手ピン3c,3c間)はすべて等しく設定され、スプロケット4,5,6,15,16にあっても、前記無端チェーンのピッチの整数倍に歯のピッチが等しく設定され、前記中継ギア18,19のギア比は等しく設定されている。
この例における前記主レール2及び前記副レール10は、各々の左右両端において、前記共用レール20を各々の一部として交互に連結できる位置関係にある。
また、この例における前記置換手段12は、前記主レール2と前記副レール10との間で、各レール2,10の始端及び終端となる短いレール(前記共用レール20,20)を正確に行き来させるエアシリンダである。
前記共用レール20,20は、当該エアシリンダの置換軌道を規制するための置換ガイド21を保持する複数のホルダ22を備え、前記置換ガイド21に沿って前記主レール2の始端(図面左端)と前記副レール10の終端(図面左端)間、及び前記主レール2の終端(図面右端)と前記副レール10の始端(図面右端)間を行き来する。
この例を採用する際、前記パレット1は、前記連結部1bの上面に副連結ピン23を備えると共に、前記移乗軌道上で移乗ガイド24を挟む一対のローラ25を備える(図11参照)。
この例の前記副連結ピン23は、移送軌道に沿って長い扁平な形状に成形されている。
前記主レール2の始端側においては、前記主レール2上にあるパレット1の副連結ピン23は、前記共用レール20が前記主レール2の始端に到達した際に、前記送りチェーンモジュール13の前記継手ピン3c,3c間に挿入され、前記送りチェーンモジュール13によって、主チェーンモジュール3の前記継手ピン3c,3c間に前記連結部1bの下面に垂設された連結ピン(以下「主連結ピン8」という)が挿入されるに至るまで移送される。
前記主レール2の終端側においては、前記主レール2上にあるパレット1の副連結ピン23は、前記共用レール20が前記主レール2の終端に到達した際に、前記迎えチェーンモジュール14の前記継手ピン3c,3c間に挿入されると共に、前記主チェーンモジュール3の前記継手ピン3c,3c間から前記主連結ピン8が離脱し、前記迎えチェーンモジュール14によって、前記共用レール20上の所定のステーションの位置に達するに至るまで移送される。
前記パレット1が前記所定のステーションに達した際、当該パレット1を載せた共用レール20は、前記置換手段12によって、前記副レール10の右端に移送される。
この例において、前記副レール10に連なる左右共用レール20,20には、左右それぞれ複数のステーションを備える。
この例において、各ステーションは、左右共用レール20,20上のパレット1の移乗軌道を規制するために平行に敷かれた3本の移乗ガイド24,24,24の位置に設定される。
この例の各移乗ガイド24は、前記無端チェーンの継手ピン3c,3c間の複数倍間隔で設定され、前記共用レール20の最も内側の位置(第一地点)する移乗ガイド24から4ピッチ隔てた位置(第二地点)及び6ピッチ隔てた位置(第三地点)に、当該副レール10に対して直角に固定される。
この結果、前記共有レール20,20が移送される際に全てのチェーンモジュール3,11,13,14が停止し、稼動時において全てのチェーンモジュール3,11,13,14が同じ速度で移送していることを前提として、第一地点で折り返されるパレット1に対して、第二地点で折り返されるパレット1は、前記主チェーンモジュール3において、それまでより更に8ピッチ遅れ、第三地点で折り返されるパレット1は、それまでより更に12ピッチ遅れることとなり、それまで8ピッチ単位で流れていたパレット1は、第二地点で折り返されることによって、その移送間隔は2倍となり、第三地点で折り返されることによって、その移送間隔は2.5倍となる。
上記例は、稼動時において全てのチェーンモジュール3,11,13,14が同じ速度で移送することを前提としたものであるが、上記実施例1において、前記第一モジュール3と前記第二モジュール3の移送速度に差を設ける構成を採ることもできる。
例えば、前記移送軌道の前記第一モジュール3の終端側のベーススプロケット4と、当該ベーススプロケット4と相重なる前記第二モジュール3の始端側のベーススプロケット4を、静止時において両者の歯の配置位相が一致し且つ各々が独立に回転する同心構造の回転軸に固定し、移送速度の異なる複数の無端チェーンモジュール3,3を、相重なる前記ベーススプロケット4,4をそれぞれ独立に回転させる駆動スプロケットとして、千鳥状又は階段状に連結していくことによって、複雑な設計を施すことなく比較的容易にパレット1の移送軌道を延長することができる。
尚、前記張出スプロケット6や前記巻着スプロケット5を、前記駆動スプロケットとすることもできる。
この実施例3は、以上の如く構成された結果、各パレット1の裏面に並設された複数の連結ピン8が、上記実施例と同様に各チェーンモジュール3の無端チェーンの継手ピン3c,3c間に対する保持と離脱を繰り返しつつ、一連の主レール2に沿って、各チェーンモジュール3毎に異なる間隔で複数のパレット1を移送することができる。
例えば、同じ時間間隔で間欠移送を行いつつも、特定のチェーンモジュール3の移送速度を早くすれば、当該チェーンモジュール3の領域における移送間隔が長くなり、逆に特定のチェーンモジュール3の移送速度を遅くすれば、当該チェーンモジュール3の領域における移送間隔が短くなる。
その際、移送速度の異なる無端チェーンモジュール3の無端チェーンの継手ピン3c,3c間に対する保持と離脱を円滑にすべく、間欠移送の停止点に、パレット1が備える複数の連結ピン8が同時に無端チェーンモジュール3の無端チェーンに保持されている地点(以下「連結点」という)を含め、停止時(間欠時)における無端チェーンの継手ピン3c,3c間を一致させると共に、当該連結点からの初動時(前記連結点から少なくともパレット1の連結ピンが単一の無端チェーンモジュール3の無端チェーンに保持されることとなる地点までの間)における移送加速度又は移送速度を等しくする制御手段を備えることが要請される。
この様な実施例3によれば、例えば、複雑な加工や組立など比較的広い作業面積を要する工程では、パレット1の移送間隔を大きく取る一方、組立後の検査工程など、画像処理装置のカメラ等が設置できる程度の狭い作業面積で十分な工程では、パレット1の移送間隔を小さくするなど、同じワーク搬送用パレット移送装置を使ったままで、パレット移送の合理化を行うことが可能となる。
1 パレット,
1a パレット部,1b 連結部,1c 中継部,1d レールホルダ,
2 ガイドレール,
3 無端チェーンモジュール,
3a 内リンク,3b 外リンク,3c 継手ピン,
4 ベーススプロケット,5 巻着スプロケット,6 張出スプロケット,
7 駆動手段,
8 連結ピン,9 固定ピン,
10 副レール,11 副チェーンモジュール,
12 置換手段,13 送りチェーンモジュール,14 迎えチェーンモジュール,
15 終端スプロケット,16 始端スプロケット,
17 溝,18 中継ギア,19 中継ギア,
20 共用レール,21 置換ガイド,22 ホルダ,
23 副連結ピン,24 移乗ガイド,25 ローラ,

Claims (6)

  1. ワークを着脱自在に搭載するパレットと、前記パレットに保持され当該パレットの移送軌道となるガイドレールと、前記パレットを着脱自在に連結し前記ガイドレールと平行に架設された無端チェーンモジュールを備え、
    前記パレットは、前記チェーンの隣接する継手ピン間に差し入れる連結ピン、及び前記ガイドレールを保持するレールホルダを備え、
    前記無端チェーンモジュールは、対をなすリンクを継手ピンで連結した無端チェーンと、当該無端チェーンの支持辺を循環可能に支持する一対のベーススプロケットと、前記一対のベーススプロケットの内側に配置され前記無端チェーンの下辺に外側から掛かり当該無端チェーンの下辺を隣接するベーススプロケットの下端より上位に引き上げる一対の巻着スプロケットと、前記一対の巻着スプロケットの内側に配置され前記無端チェーンの下辺に内側から掛かる張出スプロケットと、前記スプロケットのいずれかに前記無端チェーンを循環させる駆動力を与える駆動手段を備えることを特徴とするワーク搬送用パレット移送装置。
  2. 前記ベーススプロケットの歯高を、前記無端チェーンの継手ピンの半径未満とした請求項1に記載のワーク搬送用パレット移送装置。
  3. 前記パレットは、前記連結ピンを二本並列に備え、
    前記無端チェーンモジュールを、各々の前記支持辺が並走する複線部分を設けつつ前記連結ピンの間隔を隔てて各無端チェーンモジュールの循環を同期させ且つ平行に配置した請求項1又は請求項2のいずれかに記載のワーク搬送用パレット移送装置。
  4. 前記ガイドレールを、間隔を隔てて平行に配置し、
    各ガイドレールの一部を交互に当て嵌める置換手段を備える請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のワーク搬送用パレット移送装置。
  5. 前記置換手段に、各ガイドレールの一部に存在するパレットの移乗軌道を、前記無端チェーンの継手ピン間の複数倍間隔で複数備える請求項4に記載のワーク搬送用パレット移送装置。
  6. 前記無端チェーンモジュールの一方の端部に送りチェーンモジュールを備え、前記無端チェーンモジュールの他方の端部に迎えチェーンモジュールを備え、
    前記パレットは、前記送りチェーンモジュール及び前記迎えチェーンモジュールの隣接する継手ピン間に差し入れる副連結ピンを備える請求項4又は請求項5のいずれかに記載のワーク搬送用パレット移送装置。
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