JP6586528B2 - 新規の1,2,3−トリアゾール−チアゾール化合物とその調製方法と利用 - Google Patents

新規の1,2,3−トリアゾール−チアゾール化合物とその調製方法と利用 Download PDF

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Description

本願発明は化学式(I)の新規の1,2,3−トリアゾール−チアゾール化合物に関する。より具体的には、本願発明は化学式(I)の新規の1,2,3−トリアゾール−チアゾール化合物または、それの薬学的に許容できる塩、その調製方法、その医薬組成物、および、自己免疫反応を維持する機構を標的とし、ひいては化学式(I)の化合物を使って白斑の拡大を止めるための新しい治療の選択肢を提供したり、白斑の素因を有する個人に予防効果をもたらしたりすることができる。
白斑は慢性的な脱色素疾患であり、肌に突然に白斑が出現することによって明らかとなる。白斑における全体の肌の脱色素は変化しやすく、しばしば予測できない経路を進む。世界で白斑の有病率は0.5〜2%で変化するが、この病気はインドで大きな関心事となっており、主要な社会的不名誉と見なされている。その病気によって外観が損なわれることで、個人の生活の質に深刻な影響を与え、患者を悩ませたり孤立を感じさせたりする。白斑における脱色素は、肌の基底層からメラニン細胞が消失した結果であると考えられている。しかしながら、白斑患者の脱色された肌によっては、ごく稀に機能していないメラニン細胞を観察することができる。メラニン細胞の消失の原因となる機構がまだ知られていないため、その病気のはっきりとした原因は謎であるが、白斑の発症を説明しようと、いくつかの仮説が提案されてきた。研究者たちに対し、甲状腺疾患、悪性貧血、アディソン病、円形脱毛症、全身性エリテマトーデスおよび炎症性腸疾患などの自己免疫疾患と白斑の発生との同時発生が、自己免疫疾患機構によるものではないかと疑わせている。自己免疫病因論に関するさらなる証拠は、いくつかの対象における、酵素のチロシナーゼファミリー、T細胞1(MART−1)により認識されるメラノーマ抗原、プレメラノソームタンパク質(PMEL17)およびメラノコルチン−1受容体などのメラニン細胞抗原に対する血清自己抗体の存在によってもたらされる。
必要な細胞毒性分子をメラニン細胞の近傍で発現し、メラニン細胞を破壊させる能力を備えるメラニン細胞特異的なT細胞が、病斑の進行する末端および周囲の血液側に浸透するということが発見されたことにより、自己免疫反応が白斑の病因の中心であるという理論に対してさらなる証拠を提供した。
現在いくつかの研究で、これらのエフェクターCD8+T細胞が、脱色された病斑における、かなりの数のメラニン細胞の消失と関連することを示している。末梢コンパートメントにおける制御性T細胞の機能障害は、この異常な免疫反応が制御されないことの、別の理由の一つである可能性がある。さらに最近の研究では、HLAアレルとHLAハプロタイプとの重要な関係が示されている。このように現在の白斑のための治療体制は、必要以上の免疫活性を改善することに焦点が合わせられている。これらの介入戦略はコルチコステロイドの利用、カルシニューリン阻害剤の利用、PUVA(ソラレンプラスUVA)およびUVB治療の利用を含む。
カルレティキュリン(CRT)は、遍在する小胞体に内在するカルシウム結合タンパク質であり、主にシャペロンとして機能する。細胞表面のCRT(Ecto CRT)の呈示は、エフェクターCD8+T細胞の活性化につながる一連の出来事を引き起こそうとして、結果的に免疫原性細胞死(ICD)をもたらす。この活性化経路はがん細胞の治療誘導性の免疫原性細胞死の間に規定され、従来の抗ガン化学療法と放射線治療とがCRT経路を通じて樹状細胞を活性化し、エフェクターT細胞を誘発する。白斑では、メラニン細胞が病変皮膚から消失する。かなりの数のメラニン細胞死がCD8+エフェクターT細胞を通じて起こる。メラニン細胞のICDは、CD8+エフェクターT細胞の活性化につながる潜在的な機構である可能性があり、結果として白斑におけるメラニン細胞の喪失をもたらす。最近の研究によれば、血漿中の可溶性CRTの発現と、白斑患者における病気の罹患時間および病変部位との間に正の関係があることが報告されている。CRTの過剰発現はメラニン細胞の破壊の程度と相関しており、CRTがメラニン細胞における酸化ストレス誘導性のアポトーシスのレギュレーターである可能性を示唆している(Y Zhang他,Journal of Investigative Dermatology, 2014)。
米国特許第8927736号は、1,2,3トリアゾール化合物の調製方法を開示した。この方法では、液体の反応媒質中に銅触媒と銅配位リガンド(第三級アミンが好ましい)とが存在する下で、有機アジドを1−ハロアルキンの2位置換体と接触させるステップを備える。これによって、1,2,3トリアゾール化合物のトリアゾールの5位にハロ置換基を含み、トリアゾールの1位に有機アジドの有機部分を含み、そしてトリアゾールの4位に1−ヨードアルキンの置換基を含む、1,2,3トリアゾール化合物のトリアゾールの1位、4位、5位置換体を形成する。
Chemistry of Heterocyclic Compounds誌(2009年,45巻,4号,483〜488頁)に公表された「2−ベンゾチアゾリルアセトンと、1,3-ベンゾ−チアゾール-2-イルアセトニトリルと、(4-アリール1,3-チアゾール-2-イル)アセトニトリルとでアリールアジドを環化することによる1H-1,2,3-トリアゾール誘導体の合成」というタイトルの論文では、ナトリウムメチラートの存在下におけるメタノール中で、2−ベンゾチアゾリルアセトンと、1,3-ベンゾチアゾール-2-イルアセトニトリルと、(4-アリール-1,3-チアゾール-2-イル)アセトニトリルとでアリールアジドを環化することで、新規の生成物である2-(5-メチル(アミノ)-1-アリール1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)-1,3-ベンゾチアゾールと、1-アリール(4-アリール1,3-チアゾール-2-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-5-アミンとを高収率で得られることを報告している。
Synthetic Communications誌(2010年,40巻,3号,391〜399頁)で公表されたNTPokhodyloらによる「1,2,3-トリアゾール前駆体としての2-アジド-1,3-チアゾールの合成」というタイトルの論文では、2-アミノチアゾールのジアゾ化、アジ化ナトリウムとの反応および2-アジドチアゾールの誘導体を報告している。新規の1-(1,3-チアゾール-2-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-カルボン酸を生産するため、活性メチレン化合物との塩基触媒の縮合反応において2-アジドチアゾール誘導体が研究されていた。
白斑はメラニン細胞の自己免疫破壊によるものであると考えられている。白斑を治療するための方法および市場で入手可能な薬は、対象における免疫活性を抑えることを目的とするものである。しかしながら、これらの治療は自己免疫反応を持続させる機構を標的とするものではないため、一時的、かつ、症状を軽減するものであるにすぎない。
それゆえ、先行技術が成し遂げられなかった、白斑の拡大を止めるための新規の治療選択肢を提供することのできる、メラニン細胞における免疫原性細胞死(ICD)の経路と表面カルレティキュリンの露出とを抑制することのできる合成化合物を設計する必要がある。したがって本願の発明者は、メラニン細胞の免疫原性細胞死を抑制することによって、および、メラニン細胞の細胞表面にカルレティキュリンが局在するのを防ぐことによって、白斑における脱色素の拡大を止めたり防いだりすることのできる、1,2,3トリアゾール−チアゾール化合物を提案する。
本発明の目的
本願発明の主な目的は、化学式(I)の新規の1,2,3トリアゾール−チアゾール化合物と薬学的に許容できるその塩とを提供することである。
本願発明の別の目的は、化学式(I)の新規の1,2,3トリアゾール−チアゾール化合物の調製方法を提供することである。
本願発明のさらに別の目的は、化学式(I)の化合物を含む医薬組成物または薬学的に許容できるその塩および、少なくとも一つの薬学的に許容できるキャリアを提供することである。
本願発明のさらに別の目的は、メラニン細胞の免疫原性細胞死を抑制することによって、および、メラニン細胞の細胞表面にカルレティキュリンが局在するのを防ぐことによって、白斑における脱色素の拡大を治療したり防いだりする方法を提供することであって、その方法が治療的に有効な量の化学式(I)の化合物または薬学的に許容できるその塩を対象に投与するステップを備える。
したがって、本願発明は化学式(I)の新規の1,2,3トリアゾール−チアゾール化合物を提供し、

Rはアルキル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヒドロキシアルキルまたはアルコキシアルキルから独立して選択され、
nは1,2または3であり、
Xはハロゲンであり、
または薬学的に許容できるその塩である。
好ましい実施例として、化学式(I)は、2-(4-クロロフェニル)-4-((4-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)メチル)チアゾール(NDS-100971)、2-(4-クロロフェニル)-4-((4-シクロプロピル-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)メチル)チアゾール(NDS-100972)、4-((4-ブチル-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)メチル)-2-(4-クロロフェニル)チアゾール(NDS-100973)、2-(4-ブロモフェニル)-4-((4-ブチル-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)メチル)チアゾール、2-(4-フルオロフェニル)-4-((4-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)メチル)チアゾール、4-((4-ベンジル-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)メチル)-2-(4-フルオロフェニル)チアゾール、4-((4-シクロへキシル-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)メチル)-2-(4-フルオロフェニル)チアゾール、4-((4-シクロプロピル-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)メチル)-2-(4-フルオロフェニル)チアゾール、2-(4-フルオロフェニル)-4-((4-プロピル-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)メチル)チアゾール、2-(4-ブロモフェニル)-4-((4-プロピル-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)メチル)チアゾール、2-(4-クロロフェニル)-4-((4-プロピル-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)メチル)チアゾール、4-((4-ベンジル-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)メチル)-2-(4-クロロフェニル)チアゾール、2-(4-ブロモフェニル)-4-((4-シクロへキシル-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)メチル)チアゾール、2-(4-クロロフェニル)-4-((4-シクロへキシル-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)メチル)チアゾール、2-(4-ブロモフェニル)-4-((4-シクロペンチル-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)メチル)チアゾール、2-(4-クロロフェニル)-4-((4-シクロペンチル-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)メチル)チアゾール、4-((4-シクロペンチル-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)メチル)-2-(4-フルオロフェニル)チアゾール、(1-((2-(4-フルオロフェニル)チアゾール-4-イル)メチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メタノール、(1-((2-(4-クロロフェニル)チアゾール-4-イル)メチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メタノール、(1-((2-(4-ブロモフェニル)チアゾール-4-イル)メチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メタノール、2-(4-ブロモフェニル)-4-((4-(メトキシメチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)メチル)チアゾール、2-(4-クロロフェニル)-4-((4-(メトキシメチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)メチル)チアゾール、2-(4-フルオロフェニル)-4-((4-(メトキシメチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)メチル)チアゾール、2-(4-フルオロフェニル)-4-((4-(p-トリル)-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)メチル)チアゾール、2-(4-ブロモフェニル)-4-((4-(p-トリル)-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)メチル)チアゾール、2-(4-クロロフェニル)-4-((4-(p-トリル)-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)メチル)チアゾール、2-(4-クロロフェニル)-4-(2-(4-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)エチル)チアゾール、2-(4-ブロモフェニル)-4-(2-(4-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)エチル)チアゾール、2-(4-フルオロフェニル)-4-(2-(4-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)エチル)チアゾール、2-(4-クロロフェニル)-4-(2-(4-シクロプロピル-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)エチル)チアゾール、2-(4-ブロモフェニル)-4-(2-(4-シクロプロピル-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)エチル)チアゾール、4-(2-(4-シクロプロピル-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)エチル)-2-(4-フルオロフェニル)チアゾール、(1-(2-(2-(4-フルオロフェニル)チアゾール-4-イル)エチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メタノール、(1-(2-(2-(4-ブロモフェニル)チアゾール-4-イル)エチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メタノール、(1-(2-(2-(4-クロロフェニル)チアゾール-4-イル)エチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メタノール、2-(4-フルオロフェニル)-4-(2-(4-(メトキシメチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)エチル)チアゾール、2-(4-クロロフェニル)-4-(2-(4-(メトキシメチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)エチル)チアゾール、2-(4-ブロモフェニル)-4-(2-(4-(メトキシメチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)エチル)チアゾール、2-(4-ブロモフェニル)-4-(2-(5-(p-トリル)-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)エチル)チアゾール、2-(4-フルオロフェニル)-4-(2-(5-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)エチル)チアゾール、2-(4-クロロフェニル)-4-(2-(5-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)エチル)チアゾール、2-(4-ブロモフェニル)-4-(2-(5-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)エチル)チアゾール、2-(4-ブロモフェニル)-4-(2-(5-プロピル-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)エチル)チアゾール、2-(4-フルオロフェニル)-4-(2-(5-プロピル-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)エチル)チアゾール、2-(4-クロロフェニル)-4-(2-(5-プロピル-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)エチル)チアゾール、4-(2-(5-シクロプロピル-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)エチル)-2-(4-フルオロフェニル)チアゾール、2-(4-クロロフェニル)-4-(2-(5-シクロプロピル-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)エチル)チアゾール、2-(4-ブロモフェニル)-4-(2-(5-シクロプロピル-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)エチル)チアゾール、(1-(2-(2-(4-フルオロフェニル)チアゾール-4-イル)エチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-5-イル)メタノール、(1-(2-(2-(4-クロロフェニル)チアゾール-4-イル)エチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-5-イル)メタノール、および、(1-(2-(2-(4-ブロモフェニル)チアゾール-4-イル)エチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-5-イル)メタノールから選択される。
一実施例として、本願発明は化学式(I)の1,2,3トリアゾール−チアゾール化合物の調製方法を提供し、この方法は、
a)溶媒中のクロロ化合物の溶液にアジ化ナトリウムを加え、続いて5〜6時間の間、50〜60℃の温度で反応混合物を攪拌し、対応するアジド化合物を得るステップと、
b)ステップ(a)のアジド化合物を適切な溶媒中の硫酸銅(II)五水和物、還元剤およびアルキンの溶液に加え、続いて5〜6時間の間、25〜32℃の範囲の温度で反応混合物を攪拌するステップとを備える。
好ましい一実施例として、そのクロロ化合物は4-(クロロメチル)-2-(4-クロロフェニル)チアゾール、4-(クロロメチル)-2-(4-ブロモフェニル)チアゾール、4-(クロロメチル)-2-(4-フルオロフェニル)チアゾールまたは4-(クロロメチル)-2-(4-ヨードフェニル)チアゾールから選択される。
別の好ましい一実施例として、そのアジド化合物が4-(アジドメチル)-2-(4-クロロフェニル)チアゾール、4-(アジドメチル)-2-(4-ブロモフェニル)チアゾール、4-(アジドメチル)-2-(4-フルオロフェニル)チアゾールまたは4-(アジドメチル)-2-(4-ヨードフェニル)チアゾールから選択される。
さらに別の好ましい一実施例として、その溶媒がDMFやDMPUなどの極性非プロトン性溶媒、t-ブタノール、水またはその混合物から選択される。
さらに別の好ましい一実施例として、その添加物がアスコルビン酸ナトリウム、2-エチニルピリジンまたはトリエチルアミンから選択される。
さらに別の好ましい一実施例として、そのアルキンがR-C≡CHであって、「R」がアルキル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヒドロキシアルキルまたはアルコキシアルキルから独立して選択される。
さらに別の好ましい一実施例として、そのアルキンがフェニルアセチレン、シクロプロピルアセチレン、1−ヘキシン、1−へプチン、5−ヘキシン−1−オルまたはプロピオール酸エチルから選択される。
別の一実施例として、本願発明は化学式(I)の新規の1,2,3トリアゾール−チアゾール化合物を含む医薬組成物、または、薬学的に許容できるその塩および少なくとも一つの薬学的に許容できるキャリアを提供する。
さらに別の一実施例として、メラニン細胞の免疫原性細胞死を抑制することと、メラニン細胞の細胞表面へのカルレティキュリンの局在を防ぐこととによって、白斑における脱色素の拡大を治療したり防いだりするための方法を提供する。その方法は、治療的に有効な量の化学式(I)の化合物または薬学的に許容できるその塩を、対象に対して投与するステップを備える。
好ましい実施例として、その対象が人間である。
B16細胞は未処理のままにしたか、または、培地(DMEM+10%FBS)に加えた異なる濃度の化学式Iの化合物で処理された。37℃、5%COで6時間インキュベートした後、シスプラチンを終濃度100μg/mLで同じ培地に加えた。インキュベーションは37℃、5%COで18時間行われた。表面のカルレティキュリンを抗体で染色し、イメージングFACSによって定量化した。そのデータはCRT陽性である全細胞の百分率として示した。詳細なプロトコルについては以下の実験の詳細で述べる。
本発明について特定の好ましい任意の実施例に関連して詳細に説明し、これによりその様々な側面をより十分に理解し評価することができる。
上記の点を考慮して、本願発明は化学式(I)の新規の1,2,3トリアゾール−チアゾール化合物を提供する。この化合物はメラニン細胞の免疫原性細胞死を抑制すること、および、メラニン細胞の細胞表面にカルレティキュリンが局在するのを防ぐことによって、白斑における脱色素の拡大を止めたり防いだりすることができる。
一実施例として、本願発明は化学式(I)の新規の1,2,3トリアゾール−チアゾール化合物もしくは、その酸付加塩、異性体、アナログまたはそのエナンチオマーに関連する。

ここで、「R」はアルキル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヒドロキシアルキルまたはアルコキシアルキルから独立して選択され、
「n」は1、2または3であり、
「X」はハロゲンである。
好ましい実施例として、化学式(I)の化合物は、2-(4-クロロフェニル)-4-((4-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)メチル)チアゾール(NDS-100971)、2-(4-クロロフェニル)-4-((4-シクロプロピル-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)メチル)チアゾール(NDS-100972)、4-((4-ブチル-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)メチル)-2-(4-クロロフェニル)チアゾール(NDS-100973)、2-(4-ブロモフェニル)-4-((4-ブチル-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)メチル)チアゾール、2-(4-フルオロフェニル)-4-((4-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)メチル)チアゾール、4-((4-ベンジル-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)メチル)-2-(4-フルオロフェニル)チアゾール、4-((4-シクロへキシル-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)メチル)-2-(4-フルオロフェニル)チアゾール、4-((4-シクロプロピル-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)メチル)-2-(4-フルオロフェニル)チアゾール、2-(4-フルオロフェニル)-4-((4-プロピル-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)メチル)チアゾール、2-(4-ブロモフェニル)-4-((4-プロピル-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)メチル)チアゾール、2-(4-クロロフェニル)-4-((4-プロピル-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)メチル)チアゾール、4-((4-ベンジル-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)メチル)-2-(4-クロロフェニル)チアゾール、2-(4-ブロモフェニル)-4-((4-シクロへキシル-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)メチル)チアゾール、2-(4-クロロフェニル)-4-((4-シクロへキシル-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)メチル)チアゾール、2-(4-ブロモフェニル)-4-((4-シクロペンチル-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)メチル)チアゾール、2-(4-クロロフェニル)-4-((4-シクロペンチル-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル) メチル) チアゾール、4-((4-シクロペンチル-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)メチル)-2-(4-フルオロフェニル)チアゾール、(1-((2-(4-フルオロフェニル)チアゾール-4-イル)メチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メタノール、(1-((2-(4-クロロフェニル)チアゾール-4-イル)メチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メタノール、(1-((2-(4-ブロモフェニル)チアゾール-4-イル)メチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メタノール、2-(4-ブロモフェニル)-4-((4-(メトキシメチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)メチル)チアゾール、2-(4-クロロフェニル)-4-((4-(メトキシメチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)メチル)チアゾール、2-(4-フルオロフェニル)-4-((4-(メトキシメチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)メチル)チアゾール、2-(4-フルオロフェニル)-4-((4-(p-トリル)-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)メチル)チアゾール、2-(4-ブロモフェニル)-4-((4-(p-トリル)-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)メチル) チアゾール、2-(4-クロロフェニル)-4-((4-(p-トリル)-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)メチル)チアゾール、2-(4-クロロフェニル)-4-(2-(4-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)エチル)チアゾール、2-(4-ブロモフェニル)-4-(2-(4-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)エチル)チアゾール, 2-(4-フルオロフェニル)-4-(2-(4-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)エチル)チアゾール、2-(4-クロロフェニル)-4-(2-(4-シクロプロピル-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)エチル)チアゾール、2-(4-ブロモフェニル)-4-(2-(4-シクロプロピル-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)エチル)チアゾール、4-(2-(4-シクロプロピル-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)エチル)-2-(4-フルオロフェニル)チアゾール,(1-(2-(2-(4-フルオロフェニル)チアゾール-4-イル)エチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メタノール、(1-(2-(2-(4-ブロモフェニル)チアゾール-4-イル)エチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メタノール、(1-(2-(2-(4-クロロフェニル)チアゾール-4-イル)エチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メタノール、2-(4-フルオロフェニル)-4-(2-(4-(メトキシメチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)エチル)チアゾール、2-(4-クロロフェニル)-4-(2-(4-(メトキシメチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)エチル)チアゾール、2-(4-ブロモフェニル)-4-(2-(4-(メトキシメチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)エチル)チアゾール、2-(4-ブロモフェニル)-4-(2-(5-(p-トリル)-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)エチル)チアゾール、2-(4-フルオロフェニル)-4-(2-(5-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)エチル)チアゾール、2-(4-クロロフェニル)-4-(2-(5-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)エチル)チアゾール、2-(4-ブロモフェニル)-4-(2-(5-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)エチル)チアゾール、2-(4-ブロモフェニル)-4-(2-(5-プロピル-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)エチル)チアゾール、2-(4-フルオロフェニル)-4-(2-(5-プロピル-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)エチル)チアゾール、2-(4-クロロフェニル)-4-(2-(5-プロピル-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)エチル)チアゾール、4-(2-(5-シクロプロピル-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)エチル)-2-(4-フルオロフェニル)チアゾール、2-(4-クロロフェニル)-4-(2-(5-シクロプロピル-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)エチル)チアゾール, 2-(4-ブロモフェニル)-4-(2-(5-シクロプロピル-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)エチル)チアゾール、(1-(2-(2-(4-フルオロフェニル)チアゾール-4-イル)エチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-5-イル)メタノール、(1-(2-(2-(4-クロロフェニル)チアゾール-4-イル)エチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-5-イル)メタノール、および、(1-(2-(2-(4-ブロモフェニル)チアゾール-4-イル)エチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-5-イル)メタノールから選択される。
別の一実施例として、本願発明は化学式(I)の1,2,3トリアゾール−チアゾール化合物の調製方法を提供する。この方法は、
a)アジ化ナトリウムを溶媒中のクロロ化合物の溶液に加え、続いて5〜6時間の間、50〜60℃の温度で反応混合物を攪拌することによって、対応するアジド化合物を得るステップと、
b)ステップ(a)のアジド化合物を適切な溶媒中の硫酸銅(II)五水和物、還元剤およびアルキンの溶液に加え、続いて5〜6時間の間、25〜32℃の範囲の温度で反応混合物を攪拌するステップとを備える。
好ましい実施例として、そのクロロ化合物は4-(クロロメチル)-2-(4-クロロフェニル)チアゾール、4-(クロロメチル)-2-(4-ブロモフェニル)チアゾール、4-(クロロメチル)-2-(4-フルオロフェニル)チアゾールまたは4-(クロロメチル)-2-(4-ヨードフェニル)チアゾールから選択される。
別の好ましい一実施例として、そのアジド化合物が4-(アジドメチル)-2-(4-クロロフェニル)チアゾール、4-(アジドメチル)-2-(4-ブロモフェニル)チアゾール、4-(アジドメチル)-2-(4-フルオロフェニル)チアゾールまたは4-(アジドメチル)-2-(4-ヨードフェニル)チアゾールから選択される。
さらに別の好ましい一実施例として、その溶媒がDMFやDMPUなどの極性非プロトン性溶媒、t-ブタノール、水またはその混合物から選択される。
さらに別の好ましい一実施例として、その添加物がアスコルビン酸ナトリウム、2-エチニルピリジンまたはトリエチルアミンから選択される。
さらに別の好ましい一実施例として、そのアルキンがR-C≡CHであり、「R」がアルキル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヒドロキシアルキルまたはアルコキシアルキルから独立して選択される。
さらに別の好ましい一実施例として、そのアルキンがフェニルアセチレン、シクロプロピルアセチレン、1−ヘキシン、1−へプチン、5−ヘキシン−1−オルまたはプロピオール酸エチルから選択される。
その溶媒は水や、メタノール、エタノール、イソプロパノール、n−ブタノール、t−ブタノールなどのC〜Cアルコールや、ギ酸または酢酸などの酸といった極性プロトン性溶媒、または、ジメチルホルムアミド(DMF)、テトラヒドロフラン(THF)、3-ジメチル-3,4,5,6-テトラヒドロ-2(1H)-ピリミジノン(DMPU)、または、1,3-ジメチル-2-イミダゾリジノン(DMI)などの極性非プロトン性溶媒から選択され、単独であるかまたはその混合物であるかのいずれかである。好ましくは、ステップ(b)のための溶媒がDMFまたはDMPUなどの極性非プロトン性溶媒から選択される。ステップ(c)のための溶媒はt−ブタノールと水の混合物であることが好ましい。
付加環化は、アスコルビン酸ナトリウムを還元剤として使用して、銅(I)塩または銅(II)塩から生成することのできる、活性銅(I)触媒を使って触媒される。その銅塩はCuSO4、CuBr2、CuCO3などの銅(II)塩であることが好ましい。
そのプロセスを以下のスキーム1に示す。
化合物1〜9の調製プロセスを以下のスキーム2に示す。
別の一実施例として、本願発明は化学式(I)の新規の1,2,3トリアゾール−チアゾール化合物、または、その酸付加塩、異性体、アナログまたはエナンチオマーのいずれかを単独でまたはその混合物として含む医薬組成物を、活性成分として及び少なくとも一つの薬学的に許容できるキャリア、希釈剤または添加剤として提供する。
化学式(I)の化合物を含む医薬組成物は免疫原性細胞死(ICD)の経路とメラニン細胞における表面カルレティキュリンの露出とを抑制する。このため、白斑の拡大を止めるための新規の治療法を提供したり、白斑の素因を有する個人に対して予防的治療の選択肢を提供したりすることができる。
本発明による医薬組成物は固体状とすることができ、例えば粉末、顆粒、錠剤、カプセルまたは、溶液、エマルション、懸濁液などの液体状であったり、局所的または注入可能な組成物として存在したりすることができる。
本発明の医薬組成物は、薬学的に許容できる適切なキャリア、希釈剤または添加剤と本発明の組成物とを混ぜ合わせることによって調製することができる。また、本発明の医薬組成物は錠剤、カプセル、粉末、顆粒、軟膏、溶液、注射液、ゲルおよびマイクロスフェアなどの固体、半固体、液体または気体の形態で調製したものに調合されてもよい。
別の一実施例として、本願発明は「発明の組成物」の「有効な量」を、この病気に苦しむ対象に投与することに関する。本願明細書で用いる治療的にまたは予防的に有効な量とは、投与したときの対象において治療反応または所望の効果を生み出す薬剤の1回分の服用量または量のことをいう。したがって、化学式(I)の組成物およびそれらを含む医薬組成物は、病気を治療するのに効果的な任意の投与の経路を通じて、任意の量、任意の医薬組成物の形態で投与されてもよい。そのような医薬組成物を投与する代表的な経路としては経口、局所、経皮、吸入、非経口、舌下、口腔、直腸、膣内および経鼻投与を含むが、これらに限定されない。
本発明の医薬組成物は、患者にその組成物を投与したときに、その組成物に含まれる活性成分が生体利用可能となるように調合される。対象または患者に投与される組成物は、1以上の投与量単位の形態を取ることができる。その投与量形態を維持したり、制御したり、改変したり、即効性の投与量形態として調製することもできる。
さらに別の実施例として、本願発明はメラニン細胞の免疫原性細胞死を抑制すること、および、メラニン細胞の細胞表面へのカルレティキュリンの局在を防ぐことによって、白斑における脱色素の拡大を治療したり防いだりする方法を提供する。その方法は治療的に有効な量の化学式(I)の化合物または薬学的に許容できるその塩を、対象に対して投与することを含む。好ましい実施例として、その対象は人間である。
別の望ましい一実施例として、本願発明はメラニン細胞における免疫原性細胞死(ICD)と表面カルレティキュリンの露出とを抑制することにより、白斑の拡大を治療または防止する方法を提供する。この方法は、治療的に有効な量の化学式(I)の化合物の医薬組成物またはその酸付加塩、アナログまたは立体異性体を、単独もしくは組み合わせて、活性成分として、必要とする対象に投与することを含む。
さらに別の一実施例として、本願発明は、化学式(I)の化合物またはその酸付加塩、アナログまたは立体異性体の使用に関連する。これらの使用により、メラニン細胞における免疫原性細胞死(ICD)と表面カルレティキュリンの露出とを抑制し、これによって対象における白斑の拡大を治療または防止し、もしくは白斑の素因を有する個人に対して予防的治療の選択肢を提供する。
図1から、NDSシリーズの化合物は50〜125μMの範囲の濃度で(カルレティキュリン抗体で染色することによって観察されるように)B16細胞表面でのシスプラチンを介したカルレティキュリンの移行を抑制することができるということが認められる。
本願発明のさらなる詳細は以下に示す例により明らかとなる。示した例は、単に理解を助けるものであり、本明細書で説明された特定の実施例に限定されないが、明細書中で記載するように明らかな置き換えを含むものとする。

例1: 4-(アジドメチル)-2-(4-クロロフェニル)チアゾールの調製
NaN3 (400 mg, 6.15 mmol)をDMF(10 mL)中のクロロ化合物の溶液(1.0 g, 4.1 mmol)に加え、60℃で6時間攪拌した。その反応生成物を水(20 mL)で冷却し、ジエチルエーテル(3 x 10 mL)で抽出した。合わさった有機層を塩水(20 mL)で洗浄し、減圧下で乾燥させた無水Na2SO4で乾燥させた。その粗生成物を石油エーテル中の(30%)EtOAcを使うシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、淡黄色の液体状のアジド化合物(520 mg, 54%)を得た。
例2: 2-(4-クロロフェニル)-4-((4-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)メチル)チアゾール(化合物1; NDS-100971)の調製
アジド化合物4-(アジドメチル)-2-(4-クロロフェニル)チアゾール(120 mg, 0.48 mmol)を、3:1のtBuOH/水(5.0 mL)中のCuSO4.5H2O (24 mg,0.2 mmol)、アスコルビン酸ナトリウム(91mg, 0.46 mmol)およびフェニルアセチレン(50μL, 0.43 mmol)の溶液に加え、室温である25〜30℃で6時間攪拌した。その反応生成物を水(10 mL)で希釈し、EtOAc (3 x10 mL)で抽出し、合わさった有機層を塩水(10 mL)で洗浄し、減圧下で乾燥させた無水Na2SO4で乾燥させ、その粗生成物を石油エーテル中の(30%)EtOAcを使うシリカゲル(230〜400メッシュ)カラムクロマトグラフィーによって精製し、オフホワイトの固体状の化合物1(80 mg, 48%)を得た。IRυmax(フィルム): 3386, 3085,2288, 1644, 1501, 1448, 1275 cm-1; 1HNMR (CDCl3, 400 MHz) δ 7.98 (s, 1H), 7.91-7.78 (m, 4H), 7.49-7.24(m, 5H), 7.24 (s, 1H), 5.73 (s, 2H); 13C NMR (CDCl3, 100MHz) δ 168.0, 150.8, 148.1, 136.5, 131.5, 130.5, 129.2, 128.8, 128.2, 127.7, 125.7,120.0, 117.8, 49.9; LC-MS: (M+H) 353.0; M.P: 145-146 ℃。
例3: 4-((4-ブチル-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)メチル)-2-(4-クロロフェニル)チアゾール(化合物2: NDS-100973)の調製
化合物2は化合物1の調製で用いたものと同様の手順を使って調製される。
収率= 47%, M.P: 98-99 ℃; IRυmax(フィルム): 3574, 2923, 1646, 1601, 1452, 1222 cm-1; 1H NMR (CDCl3,400 MHz) δ 7.96-7.71 (m, 2H), 7.48(s, 1H), 7.45-7.32 (m, 2H), 7.15 (s, 1 H), 5.64 (s, 2H), 2.71 (t, J = 7.8 Hz, 2H), 1.74-1.55 (m, 2H),1.44-1.29 (m, 2 H), 0.91 (t, J = 7.3Hz, 3H); 13C NMR (CDCl3, 100 MHz) δ 167.8, 151.2, 148.8,136.4, 131.6, 129.2, 127.7, 121.0, 117.5, 49.7, 31.5, 25.3, 22.3, 13.8; LC-MS:(M+H) 333.1。
例4: 2-(4-クロロフェニル)-4-((4-シクロプロピル-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)メチル)チアゾール(化合物3: NDS-100972)の調製
化合物3は化合物1の調製で用いたものと同様の手順を使って調製される。
収率= 52%, M.P: 109-111 ℃; IRυmax(フィルム): 3016, 2960,1640, 1507, 1455,1340, 1217 cm-1; 1HNMR (CDCl3, 400 MHz) δ 7.96-7.71 (m, 2H), 7.52-7.33 (m, 3H), 7.16(s, 1H), 5.62 (s, 2H), 2.00-1.89 (m, 1H), 0.98-0.88 (m, 2H), 0.87-0.77 (m, 2H);13C NMR (CDCl3, 100 MHz) δ 167.8, 151.1, 150.6, 136.4,131.6, 129.2, 127.7, 120.1, 117.6, 49.7, 7.7, 6.7; LC-MS: (M+H) 317.1。
例5: (1-((2-(4-クロロフェニル)チアゾール-4-イル)メチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メタノール(化合物4: NDS-101210)の調製
化合物4は化合物1の調製で用いたものと同様の手順を使って調製される。
M.P: 152-154 ℃; 1HNMR (DMSO-d6, 400 MHz) d 8.05 (s, 1H), 7.92 (d, J= 7.9 Hz, 2H), 7.73 (s, 1H), 7.55 (d, J = 7.9 Hz, 2H), 5.73 (s, 2H),5.18 (br. s., 1H), 4.52 (s, 2H); 13C NMR (DMSO-d6, 100 MHz) d 166.5, 151.5, 148.3, 135.0, 131.5,129.3, 127.8, 123.0, 119.4, 55.0, 48.8. MS (M+H): 307。
例6: 2-(4-クロロフェニル)-4-((4-ペンチル-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)メチル)チアゾール(化合物5: NDS 101211)の調製
化合物5は化合物1の調製で用いたものと同様の手順を使って調製される。
M.P: 88-90 ℃; 1H NMR (CDCl3, 400 MHz) d 7.87 (d, J = 8.5 Hz, 2H), 7.50 (s, 1H), 7.43 (d, J = 8.5 Hz, 2H), 7.18 (s,1H), 5.67 (s, 2H), 2.72 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 1.76 - 1.46 (m, 2H), 1.34(d, J = 3.7 Hz, 4H), 0.89 (t, J = 6.7 Hz, 3H); 13C NMR(CDCl3, 100 MHz) d 167.8, 151.2, 148.8, 136.4, 131.6, 129.2, 127.7, 121.0, 117.5, 49.7,31.4, 29.1, 25.6, 22.4, 14.0. MS (M+H)347。
例7: 2-(4-クロロフェニル)-4-((4-(((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)メチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)メチル)チアゾール(化合物6: NDS 101214)の調製
化合物6は化合物1の調製で用いたものと同様の手順を使って調製される。
M.P: 92-94 ℃; 1HNMR (CDCl3, 400MHz) d 7.85 (d, J = 8.5 Hz, 2H),7.79 (s, 1H), 7.41 (d, J = 8.5 Hz,2H), 7.22 (s, 1H), 5.68 (s, 2H), 4.88 (d, J= 12.2 Hz, 1H), 4.74 (t, J = 3.4 Hz,1H), 4.65 (d, 1H, 4.01 - 3.72 (m, 1H), 3.62 - 3.32 (m, 1H), 1.88 - 1.67 (m,2H), 1.67 - 1.39 (m, 4H); 13C NMR (CDCl3, 100 MHz) d 167.8, 150.6, 145.4, 136.4,131.5, 129.2, 127.7, 123.0, 117.8, 98.2, 62.3, 60.5, 49.7, 30.4, 25.3, 19.3. MS(M+H) 391。
例8:エチル1-((2-(4-クロロフェニル)チアゾール-4-イル)メチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-カルボン酸塩 (化合物7: NDS 101213)の調製
化合物7は化合物1の調製で用いたものと同様の手順を使って調製される。
M.P: 149 -151 ℃;1H NMR (DMSO-d6, 400MHz) d 8.86 (s, 1H), 7.90 (d, J = 7.9 Hz, 2H), 7.77 (s, 1H), 7.54 (d, J = 7.9 Hz, 2H), 5.83 (s, 2H), 4.30 (q, J = 6.7 Hz, 2H), 1.29 (t, J = 6.7 Hz, 3H); 13C NMR(DMSO-d6, 100MHz) d 166.6, 160.1, 150.7, 138.9, 135.0,131.3, 129.4, 129.3, 127.8, 119.6, 60.5, 49.1, 14.1; MS(M+H) 349 。
例9: 4-(1-((2-(4-クロロフェニル)チアゾール-4-イル)メチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)ブタン-1-オル (化合物8: NDS 101212)の調製
化合物8は化合物1の調製で用いたものと同様の手順を使って調製される。
M.P: 157-159 ℃ ;1H NMR (CDCl3,400 MHz) d 7.86 (d, J = 7.9 Hz, 2H), 7.52 (s, 1H), 7.42 (d, J = 7.9 Hz, 2H), 7.19 (s, 1H), 5.65 (s, 2H), 3.66 (t, J = 6.1 Hz, 2H), 2.75 (t, J = 7.3 Hz, 2H), 1.83 - 1.70 (m, 2H),1.70 - 1.41 (m, 2H). 13C NMR (CDCl3, 100 MHz) d 167.9, 150.9, 148.3, 136.4, 131.5, 129.2, 127.7, 121.2, 117.7, 62.3,49.7, 32.0, 25.5, 25.2. MS (M+H) 349。
例10: 2-(4-クロロフェニル)-4-((5-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)メチル)チアゾール(化合物9: NDS 101235)の調製
化合物9は、アジド化合物4-(アジドメチル)-2-(4-クロロフェニル)チアゾール(1.0等量)とフェニルアセチレン(1.2等量)とのニート混合物を80℃で16時間の間、反応させることによって調製され、その後その反応混合物を室温まで冷却し、カラムクロマトグラフィーの230〜400メッシュのシリカゲルによって慎重に精製して化合物9と化合物1とを得た。
化合物9: M.P: 175-177 ℃ ; 1H NMR (CDCl3,400 MHz) d 7.83 -7.78 (m, 3H), 7.52 - 7.39 (m, 7H), 7.05 (s, 1H), 5.70 (s, 2H); 13CNMR (CDCl3, 100 MHz) d 167.5, 151.8, 138.4,136.3, 133.0, 131.7, 129.6, 129.2, 129.1, 128.9, 127.7, 126.7, 117.1, 48.1. MS (M+H): 353。化合物1に関するデータは既に上記した。
例11: ECTO-CRTのFACSのためのプロトコル(細胞膜表面のカルレティキュリン蛍光活性化細胞ソーティング/フローサイトメトリー):
1.B16細胞を、10%ウシ胎児血清(FBS、加熱不活性化されたもの)を補ったDMEM培地において、5%COレベルで60〜80%の割合でコンフルエントに保った。
2.実験の準備のため、5〜10個の細胞を上記したものと同じ条件下でT−25フラスコごとに平板培養し、一晩置いた。
3.次に、その細胞を、図1に記載した濃度の、選択した化学式(I)の化合物(シグマ社のDMSO溶液中で可溶化されたもの)で処理し、37℃、5%COの条件で6時間培養を行った。
4.フラスコのサブセットにおいて、シスプラチン(シグマ社、カタログ番号P43994)を培地の終濃度100μg/mlで加え、B16細胞の培養を37℃、5%COの条件で18時間培養を行った。追加のストック用のシスプラチンをDMF(ジメチルホルムアミド)溶液中に15mg/mlの濃度で調製した。
5.この実験は0.1%トリプシンEDTA溶液(サーモフィッシャーサイエンティフィック社)を使ったトリプシン処理によってB16細胞を採取して終了した。その細胞は600g、4℃の条件で5分間遠心分離することによってペレットにした。
6.この細胞ペレットを、0.1%アジ化ナトリウムを含むリン酸緩衝生理食塩水(PBS)(FACS溶液)中の2%ウシ胎仔血清(FBS、ライフテクノロジーズ社)の冷溶液で洗浄した。
7.その後、細胞を、最終希釈1:100でFACS溶液中に調製したカルレティキュリン抗体(アブカム社、カタログ番号ab2907)とともに4℃で1時間インキュベートした。
8.その後、その細胞を冷FACS溶液で2度洗浄し、最終希釈1:500でFACS溶液中に調製した二次抗体(Alexa fluor 488 共役抗ウサギ、サーモフィッシャー社、カタログ番号A-110034)とともに4℃で40分間インキュベートした。
9.その後、その細胞を冷FACS溶液で2度洗浄し、冷PBSに再懸濁させた。
10.Ecto-CRTをAmnisイメージングフローサイトメーター(EMDミリポア社)を使って検出した。試料ごとに7000イベントをキャプチャした。データは、解析した全細胞集団に関して、カルレティキュリン(CRT)の陽性細胞の百分率として示す。データはマイクロソフト社のエクセルでグラフとしてプロットした。
11.Ecto-CRTの発現は、メラニン細胞に特異的なエフェクターCD8+T細胞の活性化につながる免疫経路を発動させるために重要である。したがって、治療介入はメラニン細胞上のEcto-CRTの露出が減少することを必要とする。図に示したように、合成化合物による、メラニン細胞表面へのEcto-CRTの露出の抑制は、免疫活性化カスケードを抑制する合成化合物の能力を示し、これによって白斑におけるメラニン細胞死から保護している。
発明の長所
● 本願発明は、安定した、合成が容易な化学式(I)のトリアゾール−チアゾール化合物を提供する。この化合物は選択的に免疫細胞死経路を抑制し、メラニン細胞における表面カルレティキュリンの露出を抑制し、これにより白斑の拡大を止めるための新たな治療選択肢または予防効果のある選択肢を提供する。
● ガンにおける活性化経路と似た、白斑における免疫を維持することのできる、メラニン細胞における経路を同定することは、自己免疫反応を維持する機構を標的にするのに役立ち、市場で入手可能な現在の治療法以上の安心を提供することができる。また、これは白斑の素因を有する個人にとっても予防的な利益をもたらす可能性もある。
● 化合物(I)やその誘導体による、メラニン細胞を標的とする選択性によって、従来の免疫抑制と関係する副作用を防ぐことができる。

Claims (8)

  1. 化学式(I)の1,2,3トリアゾール-チアゾール化合物であって、

    Rはアルキル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヒドロキシアルキルまたはアルコキシアルキルから独立して選択され、
    nは1、2または3であり、
    Xはハロゲンであり、
    または、薬学的に許容できる前記化学式(I)の化合物の塩であることを特徴とする化合物。
  2. 請求項1に記載の化合物であって、化学式(I)の化合物が、
    2-(4-クロロフェニル)-4-((4-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)メチル)チアゾール(NDS-100971)、2-(4-クロロフェニル)-4-((4-シクロプロピル-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)メチル)チアゾール(NDS-100972)、4-((4-ブチル-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)メチル)-2-(4-クロロフェニル)チアゾール(NDS-100973)、2-(4-クロロフェニル)-4-((4-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)メチル)チアゾール(NDS-100971)、2-(4-クロロフェニル)-4-((4-シクロプロピル-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)メチル)チアゾール(NDS-100972)、4-((4-ブチル-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)メチル)-2-(4-クロロフェニル)チアゾール(NDS-100973)、2-(4-ブロモフェニル)-4-((4-ブチル-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)メチル)チアゾール、2-(4-フルオロフェニル)-4-((4-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)メチル)チアゾール、4-((4-ベンジル-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)メチル)-2-(4-フルオロフェニル)チアゾール、4-((4-シクロへキシル-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)メチル)-2-(4-フルオロフェニル)チアゾール、4-((4-シクロプロピル-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)メチル)-2-(4-フルオロフェニル)チアゾール、2-(4-フルオロフェニル)-4-((4-プロピル-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)メチル)チアゾール、2-(4-ブロモフェニル)-4-((4-プロピル-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)メチル)チアゾール、2-(4-クロロフェニル)-4-((4-プロピル-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)メチル)チアゾール、4-((4-ベンジル-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)メチル)-2-(4-クロロフェニル)チアゾール、2-(4-ブロモフェニル)-4-((4-シクロへキシル-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)メチル)チアゾール、2-(4-クロロフェニル)-4-((4-シクロへキシル-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)メチル)チアゾール、2-(4-ブロモフェニル)-4-((4-シクロペンチル-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)メチル)チアゾール、2-(4-クロロフェニル)-4-((4-シクロペンチル-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)メチル)チアゾール、4-((4-シクロペンチル-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)メチル)-2-(4-フルオロフェニル)チアゾール、(1-((2-(4-フルオロフェニル)チアゾール-4-イル)メチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メタノール、(1-((2-(4-クロロフェニル)チアゾール-4-イル)メチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メタノール、(1-((2-(4-ブロモフェニル)チアゾール-4-イル)メチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メタノール、2-(4-ブロモフェニル)-4-((4-(メトキシメチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)メチル)チアゾール、2-(4-クロロフェニル)-4-((4-(メトキシメチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)メチル)チアゾール、2-(4-フルオロフェニル)-4-((4-(メトキシメチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)メチル)チアゾール、2-(4-フルオロフェニル)-4-((4-(p-トリル)-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)メチル)チアゾール、2-(4-ブロモフェニル)-4-((4-(p-トリル)-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)メチル)チアゾール、2-(4-クロロフェニル)-4-((4-(p-トリル)-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)メチル)チアゾール、2-(4-クロロフェニル)-4-(2-(4-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)エチル)チアゾール、2-(4-ブロモフェニル)-4-(2-(4-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)エチル)チアゾール、2-(4-フルオロフェニル)-4-(2-(4-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)エチル)チアゾール、2-(4-クロロフェニル)-4-(2-(4-シクロプロピル-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)エチル)チアゾール、2-(4-ブロモフェニル)-4-(2-(4-シクロプロピル-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)エチル)チアゾール、4-(2-(4-シクロプロピル-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)エチル)-2-(4-フルオロフェニル)チアゾール、(1-(2-(2-(4-フルオロフェニル)チアゾール-4-イル)エチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メタノール、(1-(2-(2-(4-ブロモフェニル)チアゾール-4-イル)エチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メタノール、(1-(2-(2-(4-クロロフェニル)チアゾール-4-イル)エチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メタノール、2-(4-フルオロフェニル)-4-(2-(4-(メトキシメチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)エチル)チアゾール、2-(4-クロロフェニル)-4-(2-(4-(メトキシメチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)エチル)チアゾール、2-(4-ブロモフェニル)-4-(2-(4-(メトキシメチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)エチル)チアゾール、2-(4-ブロモフェニル)-4-(2-(5-(p-トリル)-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)エチル)チアゾール、2-(4-フルオロフェニル)-4-(2-(5-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)エチル)チアゾール、2-(4-クロロフェニル)-4-(2-(5-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)エチル)チアゾール、2-(4-ブロモフェニル)-4-(2-(5-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)エチル)チアゾール、2-(4-ブロモフェニル)-4-(2-(5-プロピル-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)エチル)チアゾール、2-(4-フルオロフェニル)-4-(2-(5-プロピル-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)エチル)チアゾール、2-(4-クロロフェニル)-4-(2-(5-プロピル-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)エチル)チアゾール、4-(2-(5-シクロプロピル-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)エチル)-2-(4-フルオロフェニル)チアゾール、2-(4-クロロフェニル)-4-(2-(5-シクロプロピル-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)エチル)チアゾール、2-(4-ブロモフェニル)-4-(2-(5-シクロプロピル-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)エチル)チアゾール、(1-(2-(2-(4-フルオロフェニル)チアゾール-4-イル)エチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-5-イル)メタノール、(1-(2-(2-(4-クロロフェニル)チアゾール-4-イル)エチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-5-イル)メタノール、及び(1-(2-(2-(4-ブロモフェニル)チアゾール-4-イル)エチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-5-イル)メタノールから選択されることを特徴とする化合物。
  3. 請求項1に記載の化学式(I)の1,2,3トリアゾール-チアゾール化合物の調製方法であって、
    a)アジ化ナトリウムを溶媒中のクロロ化合物の溶液に加え、続いて5〜6時間の間、50〜60℃の温度でその反応混合物を攪拌することによって、対応するアジド化合物を得るステップと、
    b)ステップ(a)のアジド化合物を適切な溶媒中の硫酸銅(II)五水和物、還元剤およびアルキンの溶液に加え、続いて5〜6時間の間、25〜32℃の範囲の温度で反応混合物を攪拌するステップとを備え
    ロロ化合物が、4-(クロロメチル)-2-(4-クロロフェニル)チアゾール、4-(クロロメチル)-2-(4-ブロモフェニル)チアゾール、4-(クロロメチル)-2-(4-フルオロフェニル)チアゾールまたは4-(クロロメチル)-2-(4-ヨードフェニル)チアゾールから選択され
    ジド化合物が、4-(アジドメチル)-2-(4-クロロフェニル)チアゾール、4-(アジドメチル)-2-(4-ブロモフェニル)チアゾール、4-(アジドメチル)-2-(4-フルオロフェニル)チアゾールまたは4-(アジドメチル)-2-(4-ヨードフェニル)チアゾールから選択されることを特徴とする方法。
  4. 請求項3に記載の方法であって、溶媒がDMFDMPUからなるグループから選択される極性非プロトン性溶媒、t-ブタノール、水またはそれらの混合物から選択されることを特徴とする方法。
  5. 請求項3に記載の方法であって、還元剤がアスコルビン酸ナトリウムまたはトリエチルアミンから選択されることを特徴とする方法。
  6. 請求項3に記載の方法であって、アルキンがR-C≡CHであり、「R」がアルキル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヒドロキシアルキルまたはアルコキシアルキルから独立して選択されることを特徴とする方法。
  7. 請求項3に記載の方法であって、アルキンがフェニルアセチレン、シクロプロピルアセチレン、1−ヘキシン、1−へプチン、5−ヘキシン−1−オルまたはプロピオール酸エチルから選択されることを特徴とする方法。
  8. 医薬組成物であって、請求項1に記載の化学式(I)の化合物または薬学的に許容できるその塩及び少なくとも一つの薬学的に許容できるキャリアを含むことを特徴とする医薬組成物。
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