JP6586062B2 - 炭酸飲料の注出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、炭酸水と、炭酸水で希釈する焼酎やウイスキーなどの飲料原液を混合して注ぎ出す装置に関するものである。
炭酸飲料は従来から好まれている嗜好飲料品のひとつである。そして、飲食店などでは炭酸水とウイスキー、焼酎、あるいはジュース(シロップ)等の飲料原液を混合して供給するための飲料サーバが利用されている。
非特許文献1に示した飲料サーバ用のバルブ装置として、図5に示す構成のものが公知である。同図において、本発明に関係する構成を簡略的に説明すると、バルブ装置の操作レバー21を操作したときにテコの原理で原液レバー22と炭酸水レバー23を同時に操作し、これによって双方のバルブ24・25を開閉する。26は操作レバー21を復帰させるための戻しバネである。ここで、操作レバー21を操作すれば、原液レバー22、炭酸水レバー23を介してバルブ24・25を押し開き、それぞれ原液と炭酸水が上流側ブロック27からオリフィス28・29を通過して混合部10に導入される。バルブ本体10では、原液は原液供給筒11の先端側円筒の一部に設けられた供給孔12から水平方向に噴出される一方、炭酸水は本体内流路13の内部に供給され、炭酸水ホイール14の周囲から混合キャップ15に流下する。混合キャップ15では、流下した炭酸水に供給孔12から噴出した原液が混合されて混合キャップ15のノズル16から飲料容器などに供給される。
一方、特許文献1には、炭酸水と飲料原液とを混合して注出する炭酸水注出バルブにおいて、炭酸水の通路における炭酸飲料吐出口の直前に、軸線が垂直方向となる円筒状空間部に炭酸水導入空間部を上部に残して円筒状コーンを挿入し、円筒状空間部の内周壁面と円筒状コーンの外周面との間に形成された環状の間隙を減圧通路とする減圧装置を設けたものが開示されている。また、円筒状コーンの下部には、外周面に複数のU字状溝を有する整流部を設け、該U字状溝を介して前記環状の間隙からの炭酸水を炭酸飲料吐出口に導く如く構成されている。即ち、特許文献1の炭酸水注出バルブは、非特許文献1のバルブ装置に円筒状コーンを付加した構成に相当する。
特開平10−194393号公報
"マニュアルミキシングバルブ"、[online]、早川産機株式会社、[平成27年11月20日検索]、インターネット〈URL:http://www.hayakawa-sanki.co.jp/products/?id=1338290677-758575〉
図5に示した非特許文献1のバルブ装置では、混合キャップ15において炭酸水ホイール14から流下した炭酸水に原液供給筒11の先端側に設けられた供給孔12から噴出する原液を混合するが、炭酸水ホイール14の周囲の孔から比較的大量の炭酸水が混合キャップ15内にシャワーの如く供給され、そこに原液の供給孔12から原液が噴出することになるので、炭酸ガスが抜けてしまい、微炭酸になってしまう傾向がある。そうすると、強炭酸を好む需要者には向かないという課題がある。
一方、特許文献1の炭酸水注出バルブでは、円筒状コーンと円筒状空間部との間に形成される間隙により、炭酸水が十分な長さと断面積を有する通路で減圧されるため、非特許文献1のバルブ装置よりも、炭酸ガスの抜けが少なくなる。また、円筒状コーンの下部において、整流部の外周に設けられたU字状溝により、炭酸水が整流部を取り囲む壁面に沿って流されるため、円筒状コーンの外周面と円筒状空間部の内周面との間に形成された間隙から炭酸飲料吐出口への炭酸水の流れが円滑になり、さらに炭酸ガスの抜けが軽減され、その結果、比較的強炭酸の炭酸飲料を提供できるようになる。
しかしながら、特許文献1のバルブでは、円筒状空間部や円筒状コーンを成形するに際して、両者の間隙を均一とする高精度な成形が困難であった。つまり、環状の間隙を均一とするために、理想的には円筒状空間部と円筒状コーンの双方を真円とし、且つ、円筒状コーンを円筒状空間部に対して正確に同心に組み付ける必要があるが、そのような成形や組み付けは困難であり、往々にして誤差が生じる。特に、特許文献1では、円筒状コーンを直管状の飲料原液供給管に内シールの状態で装着するものであるため、円筒状コーンが僅かに傾いて装着される可能性も高い。そうすると、炭酸水の減圧通路となる円筒状空間部との間隙が不均一なまま十分に確保されなくなると共に、飲料原液と混合ムラが生じるという課題がある。
また、円筒状空間部と円筒状コーンの間隙には低温(3℃前後)の炭酸水が流れるため、これらが冷却されて熱収縮する。特に、円筒状空間部を形成する口金部は円筒状コーンよりも薄肉であるため収縮率が大きく、両者の収縮差によって前記間隙が部分的に閉塞してしまうという課題もある。
本発明は上述した課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、比較的強炭酸の炭酸飲料を安定して提供することができる炭酸飲料用サーバの注出装置を開示することである。
上述した目的を達成するために本発明では、炭酸水の供給弁と飲料原液の供給弁とを同時に開閉可能に設けたバルブ本体に、前記炭酸水の供給弁を介して前記炭酸水を導入する円形凹部を上下方向に設けると共に、該円形凹部の内側同心上に前記飲料原液の供給弁を介して前記飲料原液を供給する直管状の原液ノズルを垂設し、該原液ノズルの中途には平面視歯車状の傘体を配して、該傘体を伝う炭酸水と前記原液ノズルから供給される飲料原液とを混合して注出する炭酸飲料の注出装置であって、前記傘体の上段には、中心に前記原液ノズルを挿通する断面円形孔を有して前記円形凹部に嵌合する中空円筒状の流量調整体を配し、該流量調整体は、外周面にシールリングを有して前記円形凹部に水密に嵌合する一方、前記断面円形孔の内径を前記原液ノズルとの間で前記炭酸水の減圧流路を形成する大きさとするという手段を用いた。
上記手段によれば、炭酸水は流量調整体の断面円形孔と原液ノズルの外周との間に形成される環状の減圧流路にて減圧されて傘体へと流れる。このため、傘体を緩やかに炭酸水が伝うことになり、非特許文献1のものに比べて炭酸の抜けが生じにくく、比較的強炭酸の炭酸飲料を提供することができる。
また、上記手段では、流量調整体を外シールの状態で円形凹部に水密に嵌合するため、特許文献1のように、原液ノズルに円筒状コーンを内シールの状態で装着するよりも、流量調整体を上下方向に真っ直ぐ円形凹部に嵌合しやすい。さらに、流量調整体や円形凹部が真円でなくとも、シールリングによって誤差を吸収することができる。さらにまた、流量調整体の断面円形孔を炭酸水の流路としているため、特許文献1のように円筒状コーンと円筒状空間部の間を炭酸水の流路として、これら双方が同時に冷却される構成よりも、熱収縮の度合いが極めて小さくなる。
上記手段では、流量調整体を通過した炭酸水は下段の傘体を伝い、最終的には原液ノズルを伝うことになる。そこで、原液ノズルとして、飲料原液の供給細孔を傘体よりも下側の周壁に水平方向に複数設けたものを採用することで、炭酸水と均一に混合することが可能となる。なお、その際、バルブ本体には、前記原液ノズルを傘体と共に内部に収容する中空筒状のノズルキャップを着脱可能に装着することで、傘体を伝う炭酸水や、原液ノズルの供給細孔から水平方向に出る飲料原液が周囲に飛散するのを防止しつつ、これらを混合して炭酸飲料を下向きに注出することができる。
さらに、原液ノズルには、供給細孔を覆って飲料原液を下向きに供給する中空円筒状のノズルカバーを着脱可能に装着することが好ましい。これによれば前記ノズルキャップに飲料原液が付着しないため、飲料原液を別のものに変更したとき、ノズルキャップはそのままに、ノズルカバーを変えるだけで済むからである。
さらにまた、ノズルキャップは、ノズルカバーを収容する長さを有して、内部に傘体を収容する上側大径部と、該上側大径部から縮径段部を介して前記ノズルカバーを収容する下側小径部とを設け、前記下側小径部と前記ノズルカバーとの間は炭酸水の最終流路として、前記傘体を流下する炭酸水を整流可能な狭隘な断面積とした。
この手段によれば、傘体の上流側の減圧流路にて減圧され、傘体を流下する炭酸水を飲料原液と混合する前の最終段階で整流し、狭隘な断面積を有するドーナツ状の流路により、その発泡を抑制するので、より確実に強炭酸の炭酸飲料を提供することができる。
また、この最終流路は、ノズルキャップの下側小径部及びノズルカバーを長さ方向に均等な内径及び外径として形成することが好ましい。最終流路の断面が上下に均一となって、炭酸水が層流状態に整流されるため、より確実に炭酸水の発泡を抑制できるからである。
流量調整体は、上面を円形に凹陥してなることで、該凹陥部に炭酸水が導入される際、その流速や圧力を低減するバッファとして機能し、より確実に炭酸水を断面円形孔へと導くことができる。
これと同様、ノズルカバーの上面も円形に凹陥することで、当該凹陥部に傘体から炭酸水が導入される際、その流速や圧力をバッファとして機能し、気抜けがない状態で炭酸水を最終流路に供給することができる。なお、これら凹陥部は、その深さを大きいほど前記バッファ機能が高まる。
本発明によれば、原液ノズルとで炭酸水の減圧流路を形成する中空円筒状の流量調整体を外シールの状態でバルブ本体側の円形凹部に嵌合するようにしたので、流量調整体をより確実に原液ノズルと同心の状態に組み付けることができ、また、低温な炭酸水による熱収縮もほぼ皆無で、仮に、流量調整体の外形や円形凹部が真円でなくとも、シールリングによって誤差を吸収できる。よって、炭酸水の減圧流路が確実に確保され、比較的強炭酸の炭酸飲料を安定して提供することができる。
本発明の一実施形態に係る炭酸飲料の注出装置の分解断面図 同、組付後の断面図 傘体の底面図 本発明の第二実施形態に係る炭酸飲料の注出装置の組立断面図 非特許文献1に係るバルブ装置の分解斜視図
以下、本発明の好ましい実施の形態を添付した図面に従って説明する。図1は本発明の一実施形態に係る注出装置の分解図であり、上段から1はバルブ本体、2は炭酸水の流量調整体、3は傘体、4はノズルカバー、5はノズルキャップである。
バルブ本体1には、操作レバー1aの操作によって同時に開閉する炭酸水の供給弁と飲料原液の供給弁とが内蔵されている(何れも図示せず)。こうした構造は、非特許文献1や特許文献1等によって公知であるため、詳細な説明は割愛する。そして、炭酸水の供給弁の二次側には炭酸水の流路1bを介して炭酸水を初期導入する空間部1cが形成され、該空間部1cと連続して、その下側に円形凹部6を上下方向に形成している。1dは、図2に示すように、ノズルキャップ5を装着するためにバルブ本体1の下面に設けた口金部であり、その内部に円形凹部6を形成している。
なお、円形凹部6の上段にある空間部1cへは炭酸水流路1bから炭酸水が円を描くように導入される。
一方、飲料原液の供給弁の二次側には原液流路1eが形成され、原液ノズル7と連通している。原液ノズル7はバルブ本体1に一体であって、円形凹部6の内側同心上に上下方向に垂設してなる。また、その下面は閉塞しているが、下側の周壁に飲料原液を水平方向に放出する供給細孔7aを設けている。この実施形態の場合、供給細孔7aは90度の間隔で合計4つを設けているが、これに限定するものではない。
流量調整体2は、中心に原液ノズル7が挿通する断面円形孔2aを貫設した中空円筒状の部材であり、その外径は円形凹部6の内径よりもやや小さくして、その外周面にはOリング等のシールリング8を装着している。このシールリング8によって流体調整体2を円形凹部6に水密に嵌合することができる。これに対して断面円形孔2aは、円形凹部6への嵌合時に、図2に示したように、原液ノズル7との間に環状の間隙9ができる内径としている。この環状の間隙9は、炭酸水の減圧流路として機能する。
また、この実施形態では、流体調整体2の上面に所定深さの円形の凹陥部2bを形成している。この凹陥部2bは、流体調整体2を円形凹部6に嵌合した状態で、炭酸水を初期導入する空間部1cと連続して、空間部1cに円を描くように導入された炭酸水の遠心力(流速や圧力)を弱めて確実に断面円形孔2aへと導くものである。
傘体3は、図3に示すように、外周縁に複数のU字状の溝3aを等間隔に設けた平面視歯車状であり、中心には原液ノズル7の挿通孔3bを形成している。また、この実施形態では、上下面を略円錐状に隆起させると共に、下面にはリブ状の凸条3cを挿通孔3bから放射状に複数設けており、流体調整体2を通過した炭酸水は、この傘体3の上面から溝3aを伝って下面へと流下することになる。
ノズルカバー4は、流量調整体2と傘体3を組み付けた後、原液ノズル7に供給細孔7aを覆うように装着されるもので、中心には原液ノズル7の挿通孔4aを形成し、この挿通孔4aには原液ノズル7に水密に挿入するOリング等のシールリング4bを設けている。また、挿通孔4aの下半は大径部4cとして、この大径部4cに供給細孔7aから放出される飲料原液を衝突させて、下面開口部4dから飲料原液を下向きに供給するようにしている。
ノズルキャップ5は、図2に示したように、流量調整体2、傘体3、及びノズルカバー4を装着した原液ノズル7を内部に収容した状態でバルブ本体1の下面に装着される中空筒状部材であり、下向きにやや窄まった外形として、その下面開口5aから炭酸水による飲料原液の希釈液、即ち炭酸飲料を注出する本装置の最終的なノズルである。
上記構成の注出装置によれば、流量調整体2をその中心に原液ノズル7を挿通しながらバルブ本体1の円形凹部6に嵌合し、次いで原液ノズル7に傘体3、ノズルカバー4の順で装着し、最後にノズルキャップ5を装着することで組み付けが完了する(図2)。このとき、流量調整体2は外シールの状態で円形凹部6に嵌合するため、原液ノズル7に内シールの状態で挿入する構成よりも、原液ノズル7と同心上に真っ直ぐに組み付けることができる。また、円形凹部6の内周や流体調整体2の外周が真円でなく、僅かに歪んでいたとしても、シールリング8がその歪みを吸収して、流体調整体2の断面円形孔2aと原液ノズル7との間に、炭酸水の減圧流路である間隙9を均一な環状の状態で確保することができる。
このように組み付けが完了した後は、原液ノズル7操作レバー1aを開側(図面上、紙面奥側)に操作することによって、炭酸水がバルブ本体1における供給弁、流路1b、空間部1cの順に導入され、次いで流量調整体2の上面凹陥部2bを経て、断面円形孔2aと原液ノズル7との間隙9を縫って傘体3へと導かれる。このとき、流体調整体2が外シールであることにより、炭酸水はバルブ本体1の円形凹部6に回り込むことがない。したがって、低温な炭酸水によって円形凹部6(口金部1d)が熱収縮することが一切ない。また、流体調整体2についても、炭酸水の通路となる断面円形孔2aは外周面よりも表面積が十分に小さく、断面円形孔2aから外周面までが十分に肉厚であるため、この流体調整体2が低温の炭酸水によって熱収縮することは殆どないか、無視できる量である。したがって、断面円形孔2aの内径は成型時の状態を維持し、原液ノズル7との間隙9も均一な環状のまま確保される。よって、炭酸水を比較的強炭酸の状態で傘体3へと安定的に供給することができ、結果、比較的強炭酸の炭酸飲料を安定して供給することができる。
また、この実施形態では、原液ノズル7の先に供給細孔7aを覆うノズルカバー4を装着しているので、供給細孔7aから放出される飲料原液はノズルカバー4によって下向きに供給されることになり、ノズルキャップ5に飲料原液が直接付着することがない。したがって、ノズルカバー4の外周を伝ってくる炭酸水を飲料原液とより均一に混合することができる。また、飲料原液を他のものに変更する場合でもノズルカバー4を取り替えるだけで、ノズルキャップ5の洗浄は不要である。
ただし、ノズルカバー4を省略することができ、この場合でも比較的強炭酸の炭酸飲料を安定して供給することができる。
図4は、本発明の第二実施形態に係る炭酸飲料の注出装置である。なお、第一実施形態と共通する構成については同一符号を付して、さらなる詳細な説明は割愛することし、以下、第一実施形態と異なる第二実施形態特有の構成並びに作用効果について説明する。
第一実施形態との対比における第二実施形態の特有の構成は、第一に、ノズルキャップ50の内部構造にある。このノズルキャップ50は、図4に示したように、その内部構造を、傘体3を境に縮径段部51を介して、その上部に傘体3を収容する上側大径部52と、下部にはノズルカバー4を収容する下側小径部53とを有した二段構成としている。このうち、特に下側小径部53は、その内径が、上下の長さ方向に均等であって、図中、ノズルカバー4の先端テーパ部4eまでのHの範囲で、ノズルカバー4との間にドーナツ状の流路60を形成している。
当該流路60は、傘体3を流下する炭酸水について、ノズルカバー4から供給される飲料原液と混合する前の最終流路であり、その断面積は当該炭酸水の発泡を抑制する値に設定している。即ち、炭酸水の発泡を抑制するためには、ノズルキャップ50の下側小径部53の内径とノズルカバー4の外径とのクリアランスを小さくして、断面積をより小さくすることが好ましい。
さらに、この第二実施形態では、最終流路60において炭酸水が乱流を起こさないように、流路60の断面積を上下にわたって均等として、層流状態で炭酸水が流れるようにして発泡を抑えている。なお、ノズルカバー4の先端テーパ部4eをカバーする部分(Hよりも下側)では、下側小径部53とのクリアランスが大きくなるが、この部分は炭酸水を飲料原液と混合する部分であり、その長さも短いため、炭酸水が大きく気抜けすることはない。ただし、先端テーパ部4eにおいても、下側小径部53とのクリアランスを均一にするため、当該下側小径部53の下端一部をテーパ状の内径部としてもよいし、あるいは、ノズルキャップ50はそのままに、ノズルカバー4の外径を全長にわたって同一径にしてもよい。
さらにまた、この第二実施形態の第二の特徴として、ノズルカバー4の上面に形成した凹陥部4fの深さ(段の長さ)を、第一実施形態よりも大きくしている。このノズルカバー4の凹陥部4fは、流量調整体2の上面に形成した凹陥部2bと同様に、ここに流れ込む炭酸水の流速を低減して、発泡を抑制するものであり、その深さを大きくするほど、炭酸水の発泡抑制効果を高めることができる。
1 バルブ本体
1a 操作レバー
1b 炭酸水流路
1c 空間部
1d 口金部
1e 原液流路
2 流量調整体
2a 断面円形孔
2b 凹陥部
3 傘体
3a 溝
3b 挿通孔
3c 凸条
4 ノズルカバー
4a 挿通孔
4b シールリング
4c 大径部
4d 下面開口部
5・50 ノズルキャップ
5a 下面開口
6 円形凹部
7 原液ノズル
7a 供給細孔
8 シールリング
9 間隙(炭酸水の減圧流路)

Claims (6)

  1. 炭酸水の供給弁と飲料原液の供給弁とを同時に開閉可能に設けたバルブ本体に、前記炭酸水の供給弁を介して前記炭酸水を導入する円形凹部を上下方向に設けると共に、該円形凹部の内側同心上に前記飲料原液の供給弁を介して前記飲料原液を供給する直管状の原液ノズルを垂設し、該原液ノズルの中途には平面視歯車状の傘体を配して、該傘体を伝う炭酸水と前記原液ノズルから供給される飲料原液とを混合して注出する炭酸飲料の注出装置であって、前記傘体の上段には、中心に前記原液ノズルを挿通する断面円形孔を有して前記円形凹部に嵌合する中空円筒状の流量調整体を配し、該流量調整体は、外周面にシールリングを有して前記円形凹部に水密に嵌合する一方、前記断面円形孔の内径を前記原液ノズルとの間で前記炭酸水の減圧流路を形成する大きさとし、前記流量調整体は、上面を円形に凹陥してなることを特徴とする炭酸飲料の注出装置。
  2. 原液ノズルは、飲料原液の供給細孔を傘体よりも下側の周壁に水平方向に複数設けてなり、バルブ本体には、前記原液ノズルを傘体と共に内部に収容する中空筒状のノズルキャップを着脱可能に装着した請求項1記載の炭酸飲料の注出装置。
  3. 原液ノズルには、供給細孔を覆って飲料原液を下向きに供給する中空円筒状のノズルカバーをさらに着脱可能に装着した請求項2記載の炭酸飲料の注出装置。
  4. ノズルキャップは、ノズルカバーを収容する長さを有して、内部に傘体を収容する上側大径部と、該上側大径部から縮径段部を介して前記ノズルカバーを収容する下側小径部とを設け、前記下側小径部と前記ノズルカバーとの間は炭酸水の最終流路として、前記傘体を流下する炭酸水を整流可能な狭隘な断面積とした請求項3記載の炭酸飲料の注出装置。
  5. 最終流路におけるノズルキャップの下側小径部の内径及びノズルカバーの外径は互いに長さ方向に均等である請求項4記載の炭酸飲料の注出装置。
  6. ノズルカバーは、上面を円形に凹陥してなる請求項3からのうち何れか一項記載の炭酸飲料の注出装置。
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