JP6584844B2 - 二次電池の製造方法および製造装置 - Google Patents

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Description

本発明は二次電池の製造方法および製造装置に関する。
携帯型電子機器や電気自動車(ハイブリッド自動車を含む)等の電源として広く用いられている二次電池は、2種類の電極、すなわち正極と負極がセパレータを介して交互に積層された電極積層体が、電解液とともに、ラミネートフィルムからなる外装容器内に収容された構成を有するものが知られている。このような二次電池の製造方法においては、特許文献1に開示されているように、外装容器の外周部の、1辺を除く辺を封止するとともに、その外装容器内に電極積層体を挿入する。それから、未封止の1辺から外装容器内に電解液を注入する。そして、注液口として用いられた未封止の1辺を封止する。
特開2000-285903号公報
本発明者は、ラミネートフィルムを利用した外装容器を使用した二次電池について、大型化や大容量化等を検討する過程で、良好なヒートシール部を得る新しい知見を得た。
本発明の目的は、その知見を利用して、二次電池の外装容器を良好にヒートシールすることができる二次電池の製造方法および製造装置を提供することにある。
本発明の、2種類の電極がセパレータを介して交互に積層されている電極積層体が、ラミネートフィルムからなる外装容器に収容されている、二次電池の製造方法は、重ね合わせたラミネートフィルムの外周部のうちの少なくとも1辺を除き、ラミネートフィルム同士が直接重なり合う辺を含む複数の辺をヒートシールする第1のヒートシール工程と、ヒートシールしていない前記少なくとも1辺から、液量係数が1より大きくなるように電解液を注入する注入工程と、注入工程の後に前記少なくとも1辺をヒートシールする第2のヒートシール工程と、を含み、第2のヒートシール工程においてラミネートフィルム同士を加熱するヒータヘッドの温度を、第1のヒートシール工程においてラミネートフィルム同士が直接重なり合う辺を加熱するヒータヘッドの温度より高くする。
本発明によると、二次電池の外装容器を良好にヒートシールすることができる。
(a)は本発明により製造された二次電池の平面図、(b)はその一部を示すA−A線断面図である。 本発明の二次電池の製造方法のフローチャートである。 図2に示す二次電池の製造方法に用いられる製造装置の要部を示すブロック図である。 (a)は第1のヒートシール工程と第2のヒートシール工程におけるラミネートフィルム同士が重なり合う辺のヒータヘッドの温度とヒートシール強度の関係を示すグラフ、(b)は第1のヒートシール工程と第2のヒートシール工程におけるラミネートフィルム同士が重なり合う辺のヒータヘッドの温度とシートシール部の厚さの関係を示すグラフである。
以下、本発明の実施形態について説明する。まず、本発明によって製造される二次電池の基本構造について説明する。図1(a)はこの二次電池の平面図、図1(b)はその二次電池の一部を示すA−A線断面図である。
図1に示す二次電池1は、シート状の2種類の電極、すなわち正極2と負極3とが、セパレータ4を介して交互に積層された電極積層体(電池素子)5が、電解液6とともに、ラミネートフィルム7からなる外装容器18内に収容された構成である。電極積層体5の各電極(正極2および負極3)にはそれぞれ端子(正極端子8および負極端子9)が接続されている。具体的には、正極2は、正極集電体10と、その両面に形成された正極活物質層11とを含み、正極集電体10の正極活物質層11が形成されていない部分がリード10aになっている。負極3は、負極集電体12と、その両面に形成された負極活物質層13とを含み、負極集電体12の負極活物質層13が形成されていない部分がリード12aになっている。各正極2のリード10aは正極端子8の上に重ねられて、超音波溶接等によって互いに接合されている。同様に、各負極3のリード12aは負極端子9の上に重ねられて、超音波溶接等によって互いに接合されている。図1(a)には超音波溶接部(接合部)19を模式的に示している。正極端子8と負極端子9は外装容器18の内側から外側に延びている。
電極積層体5を挟み込んで互いに重なり合うラミネートフィルム7の周縁が接合されて外装容器18が構成されている。図1(b)に拡大して示すように、ラミネートフィルム7は、内側樹脂層7a(例えばポリプロピレンやポリエチレン等のポリオレフィン)と外側樹脂層7c(例えばナイロン)の間に金属層7b(例えばアルミニウム箔)が挟み込まれた多層構造である。ラミネートフィルム7同士が直接重なり合う部分では、ラミネートフィルム7の内側樹脂層7a同士が熱融着されている。そして、ラミネートフィルム7同士が電極端子8,9を介して重なり合う部分では、ラミネートフィルム7の内側樹脂層7aが、電極端子8,9の表面に予め設けられている熱接着性樹脂(熱融着性樹脂。例えばポリプロピレン。厚さは10〜300μmが好ましい)14を介して、電極端子8,9とそれぞれ接合されている。こうして、外周縁部がヒートシールされた外装容器18が形成されている。
なお、図1(a)の18Aは電極端子が外装容器18の外に突出している部分を含む辺、18Bは注液時に外装容器18を立てたときの底部となる辺、18Cは辺18Aに対抗している辺、そして、18Dは注液後にヒートシールされる辺である。
次に、本発明による二次電池の製造方法について、図2のフローチャートを参照しながら説明する。まず、正極集電体10と正極活物質層11とからなる複数の正極2と、負極集電体12と負極活物質層13とからなる複数の負極3とを、セパレータ4を間に挟みながら交互に積層して、電極積層体5を形成する(ステップS1)。この時、各正極2のリード10aを正極端子8の一端側の熱接着性樹脂14(例えば熱融着性樹脂)が形成されていない領域の上に重ねて、超音波溶接等によって一括して接合する。同様に、各負極3のリード12aを、負極端子9の一端側の熱接着性樹脂14(例えば熱融着性樹脂)が形成されていない領域の上に重ねて、超音波溶接等によって一括して接合する。
電極積層体5を外装容器18の内部に配置する(ステップS2)。具体的には、外装容器18を構成する2枚の矩形状のラミネートフィルム7を、電極積層体5を間に介在させつつ重ね合わせる。この時、ラミネートフィルム7の周縁部が熱接着性樹脂14の上に重なるように配置している。
次に、外装容器18の外周縁部のうちの少なくとも1辺を除く辺(本実施形態では3辺)において、重なり合うラミネートフィルム7の両側からヒータヘッドにより加熱してヒートシールさせて接合する。これにより、矩形状の外装容器の4辺のうちの3辺がヒートシールされる(ステップS3)。このヒートシール工程は、図3に示すステージ(a)と(b)によって実施する。
ここで、図3について説明する。図3の上段側は上から見た図であり、下段は横から見た図である。図中の破線は製造装置を構成する部材ではないが、製造装置を構成する部材との位置関係を示すために、二次電池1を構成する外装容器18と電極端子8,9を表している。また二次電池1は模式的に表したものであり厚さ等は正確に表したものではない。なお、後述するコントローラ19Aから19D及び21は下段ではその接続関係は省略している。この製造装置は、ステージ(a)、(b)、(d)において配置されたヒータヘッド17A〜17Dと、それらの温度を制御するための各コントローラ19A〜19Dからなる制御手段19と、ヒータヘッド17A〜17Dを上下動させる駆動部(不図示)と、ステージ(c)において配置された注液ノズル20と、注液ノズル20から注入される電解液の量を制御するコントローラ21と、注液ノズルを上下動させる駆動部(不図示)とを含んでいる。各ヒータヘッド17A〜17Dは、加熱すべき部材(外装容器18となるラミネートフィルム7)を挟んで上下に設けられている。図3に示す例では、ヒータヘッド17A〜17Dにそれぞれ対応するコントローラ19A〜19Dが設けられており、これらのコントローラ19A〜19Dを総称して制御手段19と称している。しかし、ヒータヘッド17A〜17Dを全て同一のコントローラで制御することもできる。その場合、制御手段19は単一のコントローラから構成される。
本実施形態では、まず、第1のヒートシール工程として、図1に示す3つの辺18A〜18Cのうち、電極端子8,9が配置されている辺18Aをヒートシールするために、図3(a)に示すすようにヒータヘッド17Aを加熱しつつ外装容器18の辺18Aに押し当てる。この辺18Aのうち、ラミネートフィルム7同士が直接重なり合う部分では、ヒータヘッド17Aによって加熱されてラミネートフィルム7同士がヒートシールする。そして、ラミネートフィルム7が電極端子8,9を介して重なり合う部分では、ラミネートフィルム7は、電極端子8,9に予め設けられた熱接着性樹脂14に当接する。そして、ヒータヘッド17Aによって加熱されて、ラミネートフィルム7が熱接着性樹脂14を介して電極端子8,9に接合される。こうして辺18Aがヒートシールされる。
また、ほぼ同時に、ヒータヘッド17Cを用いて辺18Cをヒートシールし、図3(b)に示すようにヒータヘッド17Bを用いて辺18Bをヒートシールする。辺18B,18Cは、ラミネートフィルム7同士が電極端子8,9及び熱接着性樹脂14を間に挟まないで全長にわたって直接重なり合う辺であり、ヒータヘッド17B,17Cによって加熱することにより、ラミネートフィルム7同士をヒートシールする。このように、第1のヒートシール工程ではヒータヘッド17A〜17Cを用いて外装容器18の3辺18A〜18Cをヒートシールする。
次に、図3(c)に示すように、電極積層体5を格納しかつ3辺18A〜18Cがヒートシールされた外装容器18を立てて、未ヒートシールの1辺18Dを通して、注液ノズル20から外装容器18の内部へ電解液6を注入する(ステップS4)。電解液6の注入が完了したら、図3(d)に示すように、第2のヒートシール工程として、注液口として用いられた未ヒートシールの1辺18Dを、2つのヒータヘッド17Dにより、上から見て外装容器18の扁平面側(図面の上段の上下方向)から加熱しながら押圧することによりヒートシールして(ステップS5)、二次電池1を完成させる。
本実施形態の大きな特徴は、前述した二次電池1の製造方法において、電解液6を注入する前の第1のヒートシール工程(ステップS2)のうち、ラミネートフィルム同士が重なりあう辺18B,18Cをヒートシールする加熱条件と、電解液6を注入した後に、第2のヒートシール工程となる未ヒートシールの1辺18Dをヒートシールする加熱条件を変えることにある。すなわち、本実施形態では、注入工程(ステップS4)の前に行われるラミネートフィルム同士が直接重なり合う辺のヒートシール時の加熱条件に比べて、注入工程(ステップS4)の後に行われる第2のヒートシール工程(ステップS5)における辺18Dのヒートシール時の加熱条件の方が、熱量が大きくなるようにする。例えば、制御手段19のコントローラ19B,19Cが設定するヒータヘッド17B,17C(本明細書では第1のヒータヘッドと称する)の温度よりも、コントローラ19Dが設定するヒータヘッド17D(本明細書では第2のヒータヘッドと称する)の温度の方が高くなるようにする。例えば、注液前のラミネートフィルム同士が直接重なり合う辺のヒータヘッドの温度を185℃、注液前のラミネートフィルム同士が直接重なり合う辺のヒータヘッドの温度を195℃とした。
この点について説明すると、二次電池の大型化や大容量化等を検討する過程でヒートシール強度について本発明者が検討したところ、電解液を注入した後にヒートシールした辺(注液口として用いられた辺)のヒートシール強度が著しく低くなることがわかった。その理由を考察すると、ヒートシールのために加えた熱の一部が熱容量の大きい電解液、電極積層体に奪われてヒートシールのために使われず、十分なヒートシールが実現できなかったのではないかと考えた。このような現象は、電解液6の液量係数(外装容器18内に注入された電解液6が、電極積層体5の空孔の総容積と等しい場合を1とする係数)が1より大きく、特に1.1より大きい場合に生じ易く、また、外装容器18内におけるヒートシール部と電極積層体5の端部との間の距離が1mm以上の時に生じ易かった。
なお、液量係数はあまり大きくしすぎると外装容器が不必要に大きくなることも考えられる。電気自動車のバッテリとして二次電池を搭載する場合には、スペース効率が重要になるので、液量係数は1.6より小さい程度であることが好ましい。また、外装容器18内におけるヒートシール部と電極積層体5の端部との間の距離は5mm程度以内であることが好ましい。
以上の考察を踏まえて、本実施形態では、上記のように加熱の条件を変えている。電解液6を注入する前の第1のヒートシール工程(ステップS3)における辺18B,18Cにおいては、ラミネートフィルム7の材質等から一般的に設定される加熱条件に基づいて加熱を行う。しかし、電解液6を注入した後の第2のヒートシール工程(ステップS5)における辺18Dにおいては、熱容量の大きい電解液6、電極積層体に熱の一部が奪われることを見越して、一般的に設定される加熱条件よりも熱量が大きくなるような条件で加熱を行う。すなわち、電解液6を注入した後の第2のヒートシール工程(ステップS5)で用いられる第2のヒータヘッド17Dの温度が、電解液を注入する前の第1のヒートシール工程(ステップS3)で用いられる第1のヒータヘッド17B,17C(ラミネートフィルム7同士が全長にわたって端子を介さずに直接重なり合う辺を加熱するヒータヘッド)の温度よりも高くなるようにする。
以上説明したように、本出願人は、外装容器18の、電解液6を注入した後にヒートシールした辺のヒートシール強度が低くなるという点に初めて着目し、電解液を注入する前の第1のヒートシール工程のうち、端子が突出する辺を除き、ラミネートフィルム同士が直接重なり合う辺のヒートシール時と、電解液を注入した後のラミネートフィルム同士が直接重なり合う辺のヒートシール時とで、ヒータヘッドの加熱条件(熱量)を変えるという、従来は存在しなかった全く新しい概念を採用して二次電池1を製造することにより、良好にヒートシールすることができた。
本実施形態の効果について、図4(a)〜図4(b)に示すグラフを参照して説明する。図4(a)は、ヒータヘッドの温度を変化させた場合の、注液前のラミネートフィルム7同士をヒートシールさせた辺と、注液後のラミネートフィルム7同士をヒートシールさせた辺のヒートシール強度を表したグラフである。このグラフから、注液前にラミネートフィルム7同士をヒートシールさせた辺と、注液後にラミネートフィルム7同士をヒートシールさせた辺とで、安定したヒートシール強度を得るために必要な温度が異なっていることがわかる。安定したヒートシール強度を得るために必要なヒータヘッドの温度は、注液前のラミネートフィルム7同士が全長にわたって端子を介さずに直接重なり合う辺の接合では約160℃以上、注液後では約195℃以上であった。このことから、注液前では約160℃以上、注液後では約195℃以上が好ましい。なお、ヒートシール強度は、ある程度高い強度が確保されることを前提にした上で、ヒータヘッドの温度が多少変動しても安定したヒートシール強度が得られることが望ましい。すなわち、ヒータヘッドの温度の変動に伴ってヒートシール強度が大きく変化する場合には、実際の接合工程における作業条件が少しでも変動すると所望のヒートシール強度が得られなくなる可能性があるため、作業条件をその都度非常に精緻に管理する必要があり、煩雑であるとともに信頼性が低い。そこで、前述したようにヒータヘッドの温度を、注液前では約160℃以上、注液後では約195℃以上にすると、作業を必要以上に精緻に管理する必要はなく、ヒートシールの信頼性が高い。
図4(b)は、ヒータヘッドの温度を変化させた場合の、注液前のラミネートフィルム7同士をヒートシールさせた辺と、注液後のラミネートフィルム7同士をヒートシールさせた辺のヒートシール部の厚さを表したグラフである。良好なヒートシール性能を実現するために望まれるヒートシール部の厚さ(ヒートシール後の重なっているラミネートフィルム総厚さ。例えば240μm〜300μm)を得るために必要なヒータヘッドの温度は、図4(b)に示すように、注液前では約160℃〜195℃であり、注液後では約185℃以上であった。但し、外装容器18を構成するラミネートフィルム7の外側樹脂層7c(例えばナイロン層)が溶融することなく保護層として機能し得る温度は約210℃以下程度であることから、ヒータヘッドの温度は210℃以下にすることが好ましい。
このように、ヒータヘッドの温度によってヒートシール強度が大きく変動せず、かつ良好なヒートシール性能を実現するためには、注液後のヒータヘッドの温度が、注液前のラミネートフィルム同士を直接ヒートシールするヒータヘッドの温度より高いことが好ましく、特に、注液前のヒータヘッドの温度を約160℃〜195℃の範囲にして、注液後のラミネートフィルム同士をヒートシールするヒータヘッドの温度を185℃〜210℃の範囲にすることが好ましい。
前述した実施形態では、第1のヒートシール工程において用いられる第1のヒータヘッド17B〜17Cと第2のヒートシール工程において用いられる第2のヒータヘッド17Dの加熱条件を変えることにより、両者の熱量を変えているが、ヒータヘッドの温度と加熱時間の組合せによって熱量を変えてもよい。但し、加熱時間を長くすることは、製造タクトを長くすることになり、製造コストの増加につながることから、注液前も注液後も加熱時間を短くする必要がある。よって、注液前後の加熱時間は同程度とし、ヒータヘッド温度を変えることで、熱量を変えることがより好ましい。そして、本実施形態は、電解液6の液量係数が1より大きく、特に1.1〜1.6であって、かつ外装容器18内におけるヒートシール部と電極積層体5の端部との間の距離が1mm〜5mmの時に、良好なヒートシール及び小型化について特に効果が大きい。
ここで説明した実施形態は、正極端子8と負極端子9が外装容器18の同一の辺から外部に延びている構成であるが、正極端子8と負極端子9が外装容器18の異なる辺からそれぞれ外部に延びている構成であってもよい。
電極積層体は、2種類の電極がセパレータを介して交互に積層されていればよく、いわゆる、積層型、巻回型、積層巻回型が適用できる。
ラミネートフィルムからなる外装容器は、電極積層体をラミネートフィルムの間に挟んだ後に、2枚のラミネートフィルムを重ねて各辺をヒートシールしてもよいし、1枚のラミネートフィルムを折り曲げて、注液前の第1のヒートシール工程では端子を含む辺及びラミネートフィルム同士を直接重ねる辺の2辺をヒートシールし、注液後の第2のヒートシール工程で残る1辺をヒートシールすることにより、折り曲げ辺を除く各辺をヒートシールしても良い。
電極積層体は、ラミネートフィルムの間に挟んだ後に、3辺(又はラミネートフィルムを折り曲げて使用する場合には2辺)をヒートシールしてもよいし、3辺をヒートシールした後に電極積層体を挿入しても良い。
1 二次電池
2 正極(電極)
3 負極(電極)
4 セパレータ
5 電極積層体(電池素子)
6 電解液
7 ラミネートフィルム
7a 内側樹脂層
7b 金属層
7c 外側樹脂層
8 正極端子(端子)
9 負極端子(端子)
10 正極集電体
10a リード
11 正極活物質層
12 負極集電体
12a リード
13 負極活物質層
14 熱接着性樹脂
15 押圧部材
17A〜17C ヒータヘッド
17D ヒータヘッド
18 外装容器
18A〜18D 辺
19 超音波溶接部(接合部)

Claims (5)

  1. 2種類の電極がセパレータを介して交互に積層されている電極積層体が、ラミネートフィルムからなる外装容器に収容されている、二次電池の製造方法であって、
    重ね合わせた前記ラミネートフィルムの外周部のうちの少なくとも1辺を除き、前記ラミネートフィルム同士が直接重なり合う辺を含む複数の辺を加熱してヒートシールする第1のヒートシール工程と、前記少なくとも1辺から、液量係数が1より大きくなるように電解液を注入する注入工程と、前記注入工程の後に、前記少なくとも1辺を加熱してヒートシールする第2のヒートシール工程と、を含み、
    前記第2のヒートシール工程において前記ラミネートフィルム同士を加熱するヒータヘッドの温度を、前記第1のヒートシール工程において前記ラミネートフィルム同士が直接重なり合う辺を加熱するヒータヘッドの温度より高くする、二次電池の製造方法。
  2. 2種類の電極がセパレータを介して交互に積層されている電極積層体が、ラミネートフィルムからなる外装容器に収容されている、二次電池の製造方法であって、
    重ね合わせた前記ラミネートフィルムの外周部のうちの少なくとも1辺を除き、前記ラミネートフィルム同士が直接重なり合う辺を含む複数の辺を加熱してヒートシールする第1のヒートシール工程と、前記少なくとも1辺から、液量係数が1より大きくなるように電解液を注入する注入工程と、前記注入工程の後に、前記少なくとも1辺を加熱してヒートシールする第2のヒートシール工程と、を含み、
    前記第2のヒートシール工程において前記ラミネートフィルム同士を加熱するために加える熱量を、前記第1のヒートシール工程において前記ラミネートフィルム同士が直接重なり合う辺を加熱するために加える熱量より大きくする、二次電池の製造方法。
  3. 前記第1のヒートシール工程および前記第2のヒートシール工程では、前記外装容器内の前記電極積層体の端部から1〜5mm外側の位置をヒートシールし、前記注入工程では、液量係数が1.1〜1.6になるように前記電解液を前記外装容器内に注入する、請求項1または2に記載の二次電池の製造方法。
  4. 前記注工程前のラミネートフィルム同士をヒートシールする辺のヒータヘッドの温度を160℃から195℃の範囲内の温度とし、かつ前記注工程後のラミネートフィルム同士をヒートシールする辺のヒータヘッドの温度を前記注工程前のヒータヘッドの温度より高くかつ185℃から210℃の範囲の温度としたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の二次電池の製造方法。
  5. 2種類の電極がセパレータを介して交互に積層されている電極積層体が、ラミネートフィルムからなる外装容器に収容されている、二次電池の製造装置であって、
    重ね合わせた前記ラミネートフィルムの外周部のうちの少なくとも1辺を除き、前記ラミネートフィルム同士が直接重なり合う辺を含む複数の辺を加熱してヒートシールするヒートシール工程におけるヒータヘッドのうち、前記ラミネートフィルム同士が直接重なり合う辺をヒートシールする第1のヒータヘッドと、
    前記少なくとも1辺から、液量係数が1より大きくなるように電解液を注入する注液手段と、
    前記電解液が注入された前記外装容器の、前記少なくとも1辺を加熱してヒートシールする、ヒートシール工程用の第2のヒータヘッドと、
    前記第2ヒータヘッドの温度が、前記第1のヒータヘッドの温度よりも高くなるように、前記第1のヒータヘッドおよび前記第2のヒータヘッドを制御する制御手段と、
    を有する二次電池の製造装置。
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