JP6584834B2 - 発電機 - Google Patents

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本発明は、エンジンにより駆動され交流電流を発電するオルタネータと、オルタネータが発電した交流電流を直流電流に変換するコンバータと、コンバータで変換された直流電流を電荷として蓄電するキャパシタと、キャパシタに充電された電荷を任意の周波数の交流電流に変換し負荷に供給するインバータとを有する発電機に関するものである。
従来、特許文献1に記載されているように、エンジンにより駆動され交流電流を発電するオルタネータと、オルタネータが発電した交流電流を直流電流に変換するコンバータと、コンバータで変換された直流電流を電荷として蓄電するキャパシタと、キャパシタに充電された電荷を任意の周波数の交流電流に変換し負荷に供給するインバータとを有する発電機が広く使用されている。
そして、負荷を始動した時に発生する突入電力を供給するためにキャパシタを利用することは特許文献2に記載されている。
特開2013-013308号公報 特開2011-256729号公報
しかしながら、従来の発電機には、次のような問題があった。
すなわち、負荷を始動した時に発生する突入電力は、キャパシタにより供給しているが、キャパシタの蓄電状態が不確定のため、エンジンを早急に稼働させる必要があるため、負荷が稼働していない時であっても、エンジンを常にアイドリング状態としていた。
エンジンを常にアイドリング状態としているため、負荷が稼働しない時間が長くなると、燃料消費が無駄になる問題があった。
本発明は、上記課題を解決して、燃料消費量の少ない発電機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の発電機は、次の構成を有している。
(1)エンジンにより駆動され交流電流を発電するオルタネータと、前記オルタネータが発電した交流電流を直流電流に変換するコンバータと、前記コンバータで変換された直流電流を電荷として蓄電するキャパシタと、前記キャパシタに充電された電荷を任意の周波数の交流電流に変換し負荷に供給するインバータとを有する発電機において、前記負荷が定常運転にあるときに、前記エンジンの駆動により発電する前記オルタネータにより、前記キャパシタをフル充電すること、前記負荷が停止状態にあるときに、前記エンジンを停止すること、前記負荷が始動するときの突入電力を前記キャパシタのみから供給すること、前記キャパシタの蓄電量が所定値以下になる前に前記エンジンを始動して、前記オルタネータにより、電力供給を開始すること、前記負荷が始動するときに前記インバータが出力電力の周波数を最小周波数から定格周波数まで上昇する際に、出力電圧と周波数との割合が一定になるように出力電圧を上げていくことで、前記出力電圧が前記負荷に対して緩やかに印加され、前記負荷の始動中に前記エンジンが立ち上がり、前記オルタネータから電力供給が行われること、を特徴とする。
(2)(1)に記載する発電機において、前記負荷の突入電力を、前記エンジンが備える始動用バッテリによりバックアップすること、を特徴とする。
本発明の発電機は、次のような作用、効果を奏する。
(1)エンジンにより駆動され交流電流を発電するオルタネータと、オルタネータが発電した交流電流を直流電流に変換するコンバータと、コンバータで変換された直流電流を電荷として蓄電するキャパシタと、キャパシタに充電された電荷を任意の周波数の交流電流に変換し負荷に供給するインバータとを有する発電機において、(a)負荷が定常運転にあるときに、エンジンの駆動により発電するオルタネータにより、キャパシタをフル充電すること、(b)負荷が停止状態にあるときに、エンジンを停止すること、(c)負荷が始動するときの突入電力をキャパシタのみから供給すること、(d)キャパシタの蓄電量が所定値以下になる前にエンジンを始動して、オルタネータにより、電力供給を開始すること、(e)前記負荷が始動するときに前記インバータが出力電力の周波数を最小周波数から定格周波数まで上昇する際に、出力電圧と周波数との割合が一定になるように出力電圧を上げていくことで、前記出力電圧が前記負荷に対して緩やかに印加され、前記負荷の始動中に前記エンジンが立ち上がり、前記オルタネータから電力供給が行われること、を特徴とするので、負荷が停止した時に、キャパシタがフル充電されており、負荷の再起動時には、キャパシタから電力を供給できるため、エンジンを停止することができ、燃料消費量を削減することができる。 エンジンを停止状態から始動して、オルタネータにより電力が供給されるまでの時間は、5秒以下である。キャパシタとしては、5秒程度は、負荷に対して突入電力を供給することが可能な容量のものを使用している。突入電力が必要なのは、7,8秒間であり、その後は、負荷は定常運転となり、必要な電力は突入電力のピーク値の10%程度である。そのため、オルタネータの余った供給電力によりキャパシタをフル充電するのに、30秒程度かかるだけである。
また、負荷が始動するときにインバータが出力電力の周波数を最小周波数から定格周波数まで上昇する際に、出力電圧と周波数との割合が一定になるように出力電圧を上げていくので、負荷始動時の突入電力を抑えることができることと、負荷始動がゆっくりになり、オルタネータからの電力供給が負荷始動中に間に合うことから、キャパシタからの供給電力量を減らすことができる。これにより、キャパシタの容量を小さくすることができ、コストダウンを実現できる。
(2)(1)に記載する発電機において、負荷の突入電力を、エンジンが備える始動用バッテリによりバックアップすること、を特徴とするので、負荷起動時においてエンジンが起動してオルタネータが電力を供給するまでの時間、安定して負荷を駆動することができる。また、キャパシタの容量を小さくしてコストダウンを実現できる。
本発明の第1実施形態に係る発電機の回路構成を説明する図である。 制御手段の内容を示すフローチャートである。 図1に記載する発電機の運転状態の一例を説明する図である。 本発明の第2実施形態に係る発電機の回路構成を説明する図である。
本発明の発電機の一実施の形態について、図面を参照しながら、詳細に説明する。
(第1実施形態)
まず、図1を参照して、第1実施形態の発電機1の概略構成を説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係る発電機1の回路構成を説明する図である。
発電機1は、例えば排水ポンプや建設機械等のモータのように始動と停止を行う負荷9に電力を供給するものである。発電機1は、エンジン2、オルタネータ3、コンバータ4、キャパシタ5、三相インバータ6、ECU7、及び、制御装置8を備えている。
具体的に説明すると、発電機1は、エンジン2の駆動軸にオルタネータ3が接続している。エンジン2には、エンジン制御装置であるECU7が接続している。
オルタネータ3には、コンバータ4が接続している。オルタネータ3は、エンジン2の回転に応じて電気を発生し、その交流電流がコンバータ4により直流電流に変換される。コンバータ4には、直流電流を電荷として蓄電するキャパシタ5、及び、直流電流を任意の周波数の交流電流に変換し、負荷9に供給する三相インバータ6(インバータの一例)が接続している。キャパシタ5は、三相インバータ6にも接続している。キャパシタ5は、負荷9を始動した時に発生する突入電力を単独で供給するために必要な電荷を蓄電できる容量を有する。三相インバータ6には、負荷9が接続し、キャパシタ5に蓄電された電荷を任意の周波数の交流電流に変換して負荷9に供給する。
負荷9、キャパシタ5、ECU7には、制御装置8が接続している。制御装置8は、発電機1が負荷9に電力を供給する動作を制御する制御手段8aを有している。
図2は、制御手段8aの内容を示すフローチャートである。制御手段8aの内容を図2に従って説明する。
負荷9が始動するときに[ステップ1(以下「S1」と略記する。)]、制御装置8がECU7へエンジン始動指示を出力する(S2)。
負荷9は、始動直後に突入電力が発生する。一方、エンジン2は、ECU7が始動指示を入力してから、オルタネータ3に発電させるように回転し始める(始動する)までに、時間がかかる。よって、負荷9の突入電力をオルタネータ3から供給できない。
そこで、コンバータ4と三相インバータ6に接続するキャパシタ5に蓄電された電荷を三相インバータ6で任意の周波数の交流電流に変換し、負荷9に供給する。つまり、キャパシタ5から負荷9へ電力を供給する(S3)。ここで、突入電力は、例えば負荷9が通常運転する場合に必要とする電力の約10倍にも及ぶ大きな電力である。キャパシタ5は、突入電力を単独で供給できる電荷を蓄電する容量を有する。よって、後述するように、負荷9が停止する前にキャパシタ5がフル充電されていれば、負荷9が始動する時に発生する突入電力をキャパシタ5のみから供給できる。その後、エンジン2が始動し、オルタネータ3からコンバータ4及び三相インバータ6を介して負荷9へ電力を供給する(S4)。オルタネータ3は、キャパシタ5から負荷9に電力を供給する間にエンジン2が始動し、発電を開始する。
オルタネータ3が発電する発電電力が、負荷9が必要とする負荷電力以下である場合には(S5:NO)、オルタネータ3から負荷9へ電力を供給しつつ、不足分の電力をキャパシタ5から負荷9へ供給する。一方、オルタネータ3の発電電力が負荷9の負荷電力より大きい場合には(S5:YES)、S6において、オルタネータ3が発生した電気を、コンバータ4により交流電流から直流電流に変換した後、一部の直流電流を三相インバータ6で任意の周波数の交流電流に変換して負荷9に供給する一方、残りの直流電流を電荷としてキャパシタ5に充電する。
その後、制御装置8が、キャパシタ5から蓄電量を入力し、キャパシタ5がフル充電されたか否かを確認する。ここで、本実施形態で使用するキャパシタ5は、例えば、複数のセルを接続した状態で容器に収納してモジュール化したものである。かかる構造のキャパシタ5は、コンバータ4と三相インバータ6に接続するバスに近い位置に配置されるセルが、そのバスから離れた位置に配置されるセルよりも早く充電され、電圧が上昇する。そのため、例えば、キャパシタ5からバスに出力される出力電圧がキャパシタ5をフル充電した時の電圧に達した時点で直ぐにエンジン2を停止すると、バスに近いセルではフル充電が完了していても、バスから遠いセルではフル充電が完了していないことがある。この場合、キャパシタ5の内部では高電圧のセルから低電圧のセルへ電流が流れ、キャパシタ5全体として電圧降下が生じ、突入電力をまかなうだけの電荷がキャパシタ5に蓄電されない恐れがある。そこで、本実施形態では、制御装置8は、キャパシタ5の出力電圧がフル充電時の電圧に達してから所定時間(例えば数分程度)が経過した後に、キャパシタ5がフル充電されたことを確認するものとする。これにより、キャパシタ5は、全てのセルが完全充電された状態で、フル充電されたことを確認され、エンジン2が停止した後に電圧が殆ど降下しない。つまり、キャパシタ5は、エンジン2の停止時には、負荷9が始動した時に発生する突入電力を単独で供給できるだけの電荷が蓄電された状態になる。
キャパシタ5がフル充電されるまでは(S7:NO)、キャパシタ5に充電しながら、負荷9に給電する。一方、キャパシタ5がフル充電された場合には(S7:YES)、制御装置8はECU7を介してエンジン2の回転数を低下させる(S8)。エンジン2の燃料消費量を抑制するためである。
その後、制御装置8は、例えば三相インバータ6から電力が出力されているか否かに基づいて、負荷9が停止したか否かを確認する(S9)。三相インバータ6から電力が出力されている場合は、負荷9が停止していないので(S9:NO)、エンジン2の回転数を低下させた状態で、オルタネータ3から負荷9への給電を続ける。一方、三相インバータ6から電力が出力されていない場合には、負荷9が停止したので(S9:YES)、制御装置8は、ECU7を介してエンジン2を停止させる(S10)。つまり、エンジン2は、キャパシタ5がフル充電された後、停止される。
次に、上記構成を有する発電機1の作用及び効果について説明する。図3に、発電機1の運転状態の一例を説明する図を示す。(a)の縦軸は、負荷9が必要とする負荷電力を示し、横軸は、時間を示す。(b)の縦軸は、オルタネータ3が発電する発電電力を示し、横軸は、時間を示す。(c)の縦軸は、キャパシタ5に充電され、又は、キャパシタ5から供給される電力を示し、横軸は時間を示す。図中t0〜t8は、負荷9の動作状態を示す。(a)〜(c)の縦軸に示す電力は、突入電力の最大値を100%とした場合の割合で示している。
t0は、負荷9が停止する状態を示す。負荷9が停止する場合、オルタネータ3が発電していない。また、キャパシタ5は、充電も給電もしていない。
t1は、負荷9が始動するタイミングを示す。負荷9には、始動直後から突入電力が例えば7〜8秒間流れる(図中A1参照)。突入電力は、負荷9の始動直後に最大となり、その後急速に降下する。この突入電力はキャパシタ5から供給されている(図中C1参照)。この時点では、オルタネータ3から負荷9に給電されていない。
t2は、オルタネータ3が発電を開始するタイミングを示す。オルタネータ3は、キャパシタ5の蓄電量が所定値以下になる前にエンジン2が始動し、発電を開始する。キャパシタ5は、突入電力を単独で供給できるだけの容量を有するので、結果的に、オルタネータ3は、突入電力が終了する前に(例えば負荷9が始動してから5秒後に)発電を開始する。このとき、エンジン2は、負荷9を定常運転させるのに必要な電力より大きい電力をオルタネータ3に発生させる回転数で運転する(この運転を「始動運転」という。)。オルタネータ3の発電電力が、負荷9の負荷電力より小さい場合には(図中A2,B1参照)、不足する電力をキャパシタ5から負荷9に供給する(図中C2参照)。
t3は、負荷9が定常運転を開始するタイミングを示す。負荷9が定常運転する状態で、エンジン2が始動運転すると、オルタネータ3の発電電力が負荷9の負荷電力より大きくなる(図中A3,B1参照)。一方、キャパシタ5は、突入電力を供給したことにより、蓄電量が減少している。そこで、キャパシタ5には、オルタネータ3が発生する電力のうち、負荷9が消費できない余剰電力が、電荷として蓄電される(図中C3参照)。
t4は、キャパシタ5の充電を終了するタイミングを示す。キャパシタ5は、負荷9の始動により発生する突入電力を単独で供給できるだけの電荷を蓄電すると、すなわち、フル充電されると、充電を終了する。すると、オルタネータ3は、エンジン2の回転数が下げられ、発電電力が減少する(図中B2参照)。このとき、エンジン2は、負荷9を定常運転させるのに必要な電力(図中A4)と同程度の電力をオルタネータ3に発生させる回転数で、定格運転する。オルタネータ3による無駄な発電を抑制し、燃料消費量を減らすためである。
t5は、負荷9が停止するタイミングを示す。負荷9が停止すると、エンジン2が停止され、オルタネータ3が発電しなくなる。このとき、キャパシタ5は、フル充電状態にされている。
t6は、負荷9が再始動するタイミングを示す。負荷9が再始動する場合にも、突入電力が発生する(図中A1x参照)。キャパシタ5は、負荷9が停止する前にフル充電され、単独でも突入電力を供給できる状態にされている。そのため、負荷9が停止する場合に、エンジン2をアイドリング状態にしていなくても、負荷9が始動した時に発生する突入電力をキャパシタ5のみから供給し(図中C1x参照)、負荷9を迅速に始動させることができる。
t7は、オルタネータ3が再発電するタイミングを示す。オルタネータ3は、キャパシタ5の蓄電量が所定値以下になる前に再発電を開始し、負荷9に途切れることなく電力を供給する(図中B1x、A2x参照)。よって、負荷9は、始動状態から定常運転状態へ安定して移行する。尚、それ以降のキャパシタ5の充電動作(図中A3x、B1x、C3x参照)等は、上記の充電動作(図中A3、B1、C3参照)等と同様なので説明を省略する。
以上説明したように、本実施形態の発電機1は、エンジン2により駆動され交流電流を発電するオルタネータ3と、オルタネータ3が発電した交流電流を直流電流に変換するコンバータ4と、コンバータ4で変換された直流電流を電荷として蓄電するキャパシタ5と、キャパシタ5に充電された電荷を任意の周波数の交流電流に変換し負荷に供給する三相インバータ6とを有する発電機1において、(a)負荷9が定常運転にあるときに、エンジン2の駆動により発電するオルタネータ3により、キャパシタ5をフル充電すること、(b)負荷9が停止状態にあるときに、エンジン2を停止すること、(c)負荷9が始動するときの突入電力をキャパシタ5のみから供給すること、(d)キャパシタ5の蓄電量が所定値以下になる前にエンジン2を始動して、オルタネータ3により、電力供給を開始すること、を特徴とするので、負荷9が停止した時に、キャパシタ5がフル充電されており、負荷9の再起動時には、キャパシタ5から電力を供給できるため、エンジン2を停止することができ、燃料消費量を削減することができる。
エンジン2を停止状態から始動して、オルタネータ3により電力が供給されるまでの時間は、5秒以下である。キャパシタ5としては、5秒程度は、負荷9に対して突入電力を供給することが可能な容量のものを使用している。突入電力が必要なのは、7,8秒間であり、その後は、負荷9は定常運転となり、必要な電力は突入電力のピーク値の10%程度である。そのため、オルタネータ3の余った供給電力によりキャパシタ5をフル充電するのに、30秒程度かかるだけである。
尚、キャパシタ5は、フル充電された後に、負荷9の負荷電力に対してオルタネータ3の発電電力が不足する場合には、キャパシタ5から不足分の電力を供給する。この場合でも、キャパシタ5から供給される電力が小さいため、エンジン2の停止時には、キャパシタ5には、フル充電に近い状態で電荷が蓄電されている。また、キャパシタ5が一度フル充電された後、前述のような電力供給によりキャパシタ5の蓄電量が減った場合には、負荷9の負荷電力に対してオルタネータ3の発電電力が大きいときに、余剰電力を電荷としてキャパシタ5に蓄電する。これによれば、より確実に、エンジン2の停止前にキャパシタ5をフル充電状態若しくはそれに近い状態にすることができる。
(第2実施形態)
続いて、本発明の第2実施形態に係る発電機について説明する。図4に、本発明の第2実施形態に係る発電機11の回路構成を説明する図を示す。
第2実施形態の発電機11は、始動用バッテリ12が双方向DC/DCコンバータ13を介してコンバータ4及び三相インバータ6に接続されている点が第1実施形態の発電機1と相違し、その他の構成は第1実施形態の発電機1と共通している。ここでは、第1実施形態と相違する点を中心に説明し、共通する点は適宜割愛する。
始動用バッテリ12は、エンジン2に接続している。始動用バッテリ12は、双方向DC/DCコンバータ13を通してコンバータ4と三相インバータ6に接続し、更に、キャパシタ5にも接続している。かかる発電機11は、負荷9が始動してから、エンジン2の始動によりオルタネータ3が発電を開始するまでの間、負荷9の始動後に発生する突入電力を、キャパシタ5に加え、始動用バッテリ12からも供給できる。そのため、キャパシタ5は、第1実施形態と比べ、容量が小さくて済み、安価でコンパクトになる。
よって、本実施形態の発電機11は、負荷9の突入電力を、エンジン2が備える始動用バッテリ12によりバックアップするので、負荷起動時においてエンジン2が起動してオルタネータ3が電力を供給するまでの時間、安定して負荷9を駆動することができる。また、キャパシタ5の容量を小さくしてコストダウンを実現できる。
(第3実施形態)
続いて、本発明の第3実施形態に係る発電機ついて説明する。第3実施形態の発電機は、第1又は第2実施形態の発電機1,11に対して、負荷9が始動するときにおける三相インバータ6の出力を制御する機能を追加したものである。そのため、第3実施形態の発電機は、基本的に、第1又は第2実施形態と構成が共通している。そこで、ここでは、第1及び第2実施形態と共通する点は説明を割愛し、第1及び第2実施形態と相違する点について、第1及び第2実施形態で使用した符号を用いながら説明する。
第3実施形態の発電機は、三相インバータ6に制御装置8が接続している。制御装置8の制御手段8aは、負荷9が始動するときに三相インバータ6が出力電力の周波数を最小周波数から定格周波数まで上昇する際に、出力電圧と周波数との割合が一定になるように出力電圧を上げていく。そのため、第3実施形態の発電機は、負荷9が始動するときにおける三相インバータ6の出力電圧を周波数の割合を一定に保ちながら、出力電圧を最小電圧から定格電圧まで数秒かけて上昇させる機能を有する。具体的には、制御手段8aは負荷9を始動するときに、最小電圧になるような変調率を計算する。この計算した変調率をもとに周波数を決定し、それに基づいて三相インバータ6の出力を制御する。負荷9が始動した直後は、キャパシタ5のみから電力が供給されるが、負荷始動が緩やかであるため、負荷始動中にエンジン2が立ち上がり、オルタネータ3から電力供給が行われる。
このような第3実施形態の発電機は、負荷9が始動するときに、三相インバータ6がキャパシタ5から入力する電圧を、負荷9に対して緩やかに印加するので、負荷9がゆっくり立ち上がる。そのため、負荷9が始動するときの突入電力が抑えられ、かつ負荷9の始動にエンジン2の始動が間に合い、負荷9の始動中にオルタネータ3からの電力供給が行われるため、キャパシタ5から供給する電力が小さくなる。よって、第3実施形態の発電機は、キャパシタ5の容量を小さくしてコストダウンができる。また、キャパシタ5の蓄電量が減るため、キャパシタ5に蓄電するためにエンジン2の回転数を定格運転時より上げて運転する時間が少なくなり、燃料消費量を抑制できる。
本発明の発電機は、上記実施の形態に限定されることなく、色々な応用が可能である。
例えば、キャパシタ5がフル充電されるまでは、負荷9の負荷電力にキャパシタ5の充電に必要な電力を加算した分の電力をオルタネータ3に発電させるようにエンジン2を運転し、キャパシタ5がフル充電された後は、エンジン2を負荷9に追従して運転するようにしても良い。
例えば、上記第1実施形態のキャパシタ5は、突入電力を単独で供給可能な電荷を蓄電できる容量としたが、キャパシタ5の容量は必ずしもこれに限定されない。例えば、キャパシタ5は、突入電力の大部分(例えば80以上100%未満)を供給可能な電荷を蓄電できる容量としても良い。この場合、キャパシタの蓄電量が所定値以下になる前にエンジン2が始動するので、負荷9を始動状態から定常運転状態に安定して移行させることができる。
1,11 発電機
2 エンジン
3 オルタネータ
4 コンバータ
5 キャパシタ
6 三相インバータ(インバータの一例)
9 負荷
12 始動用バッテリ

Claims (2)

  1. エンジンにより駆動され交流電流を発電するオルタネータと、前記オルタネータが発電した交流電流を直流電流に変換するコンバータと、前記コンバータで変換された直流電流を電荷として蓄電するキャパシタと、前記キャパシタに充電された電荷を任意の周波数の交流電流に変換し負荷に供給するインバータとを有する発電機において、
    前記負荷が定常運転にあるときに、前記エンジンの駆動により発電する前記オルタネータにより、前記キャパシタをフル充電すること、
    前記負荷が停止状態にあるときに、前記エンジンを停止すること、
    前記負荷が始動するときの突入電力を前記キャパシタのみから供給すること、
    前記キャパシタの蓄電量が所定値以下になる前に前記エンジンを始動して、前記オルタネータにより、電力供給を開始すること、
    前記負荷が始動するときに前記インバータが出力電力の周波数を最小周波数から定格周波数まで上昇する際に、出力電圧と周波数との割合が一定になるように出力電圧を上げていくことで、前記出力電圧が前記負荷に対して緩やかに印加され、前記負荷の始動中に前記エンジンが立ち上がり、前記オルタネータから電力供給が行われること、
    を特徴とする発電機。
  2. 請求項1に記載する発電機において、
    前記負荷の突入電力を、前記エンジンが備える始動用バッテリによりバックアップすること、
    を特徴とする発電機。
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