JP6584649B2 - 空気調和機 - Google Patents

空気調和機 Download PDF

Info

Publication number
JP6584649B2
JP6584649B2 JP2018512678A JP2018512678A JP6584649B2 JP 6584649 B2 JP6584649 B2 JP 6584649B2 JP 2018512678 A JP2018512678 A JP 2018512678A JP 2018512678 A JP2018512678 A JP 2018512678A JP 6584649 B2 JP6584649 B2 JP 6584649B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
refrigerant
high temperature
air conditioner
wind direction
temperature object
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2018512678A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2017183104A1 (ja
Inventor
優介 坪井
優介 坪井
琢也 向山
琢也 向山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Publication of JPWO2017183104A1 publication Critical patent/JPWO2017183104A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6584649B2 publication Critical patent/JP6584649B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B49/00Arrangement or mounting of control or safety devices
    • F25B49/02Arrangement or mounting of control or safety devices for compression type machines, plants or systems
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
    • F24FAIR-CONDITIONING; AIR-HUMIDIFICATION; VENTILATION; USE OF AIR CURRENTS FOR SCREENING
    • F24F11/00Control or safety arrangements
    • F24F11/89Arrangement or mounting of control or safety devices

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Thermal Sciences (AREA)
  • Air Conditioning Control Device (AREA)

Description

本発明は、可燃性冷媒を用いた空気調和機に関し、特に冷媒漏洩時の制御に関するものである。
これまで空気調和機には、冷媒回路に充填される冷媒としてHFC冷媒のR410Aが主として用いられていた。このR410Aは、従来のR22のようなHCFC冷媒と異なり、オゾン層破壊係数ODPがゼロであってオゾン層を破壊することはないが、地球温暖化係数GWPが高いという性質を有している。そのため、地球の温暖化防止の一環とし、R410AのようなGWPが高いHFC冷媒から、GWPが低いHFC冷媒へと変更する動きが出てきている。
そのような低GWPのHFC冷媒としては、例えば、組成中に炭素の二重結合を有するハロゲン化炭化水素があり、代表的なものとして、HFO−1234yf(CF3CF=CH2;テトラフルオロプロパン)、HFO−1234ze(CF3−CH=CHF)、HFO−1123(CF2=CHF)などがある。これらはHFC冷媒の一種ではあるが、炭素の二重結合を持つ不飽和炭化水素がオレフィンと呼ばれることから、オレフィンのOを使って、HFOと表現されることが多い。そこで本明細書においては、これらをHFO冷媒と称して、R410Aを構成するR32(CH2F2;ジフルオロメタン)およびR125(CHF2−CF3;ペンタフルオロエタン)のように、組成中に炭素の二重結合を持たないHFC冷媒と区別するものとする。
このような低GWPのHFO冷媒は、単一冷媒として用いられる場合もあり得るが、R32に代表されるような他のHFC冷媒との複数種の混合冷媒として用いられる可能性が高い。これらHFO冷媒、もしくはHFO冷媒とHFC冷媒との混合冷媒は、R290(C3H8;プロパン)のようなHC冷媒ほど強燃性ではないものの、不燃性であるR410Aとは異なり、微燃レベルの可燃性を有している。そのため、冷媒漏洩に対する注意が必要であり、これ以降、微燃性から強燃性まで含めて可燃性を有する冷媒のことを可燃性冷媒と称する。R32は単体冷媒としてはHFO冷媒と同じように微燃性を呈する、すなわち可燃性冷媒であるので、HFO冷媒とR32との混合冷媒も可燃性冷媒となる。なお、R32にR125が混合されたR410AはR125の特性により不燃性である。
このような可燃性冷媒は、室内に漏洩した場合、漏洩冷媒が拡散することなく滞留すれば、そこに可燃濃度の気相が形成される可能性があり、もしこの可燃濃度の気相に何らかの着火源となり得るものが存在していれば、冷媒に引火する恐れがある。そのような室内における漏洩冷媒への引火という事態の発生を回避するためには、空気調和機としてまずは、冷媒の漏洩を検知することが必要となってくる。
そこで、従来、冷媒の漏洩を検知する空気調和機が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1では、温度センサと冷媒漏洩判断部とを備え、温度センサが検知した冷媒温度が所定速度を越えて下降した時に、冷媒漏洩判定部は冷媒が漏洩していると判断し、冷媒の漏洩を検知している。そして、冷媒の漏洩を検知した場合には、室内ファンを運転して下に向かって風が吹くようにすることで、室内に溜まった冷媒を拡散し、着火濃度まで濃度上昇するのを防止し、漏洩冷媒への引火を回避している。
特開2000−81258号公報
特許文献1は、空気調和機の室内機から近く、冷媒が溜まりやすい位置に、例えばストーブなどの着火源となり得るものが配置されていた場合、下に向かって風が吹くようにして室内に溜まった冷媒を拡散したとしても、再び着火源となり得るものの近くに冷媒が溜まり、着火濃度まで濃度上昇してしまう恐れがあり、漏洩冷媒への引火を回避できない可能性があった。
本発明は、以上のような課題を解決するためになされたもので、冷媒漏洩時において漏洩冷媒への引火を確実に回避することができる空気調和機を提供することを目的としている。
本発明に係る空気調和機は、吸い込み口および吹き出し口が設けられた筐体と、前記筐体の内部で前記吸い込み口から前記吹き出し口に至る風路内に配置されたファンと、前記風路内に配置され、前記ファンによって前記吸い込み口から吸い込まれた室内空気と冷媒とを熱交換する熱交換器と、前記吹き出し口の近傍に設けられ、吹き出し空気の上下の風向を変更する上下風向板、および左右の風向を変更する左右風向板と、室内の温度を検知する温度検知手段と、室内の冷媒を検知する冷媒検知手段と、基準値以上の温度を有する高温物との距離を測定する距離測定手段と、前記ファン、前記上下風向板、および、前記左右風向板を制御する制御装置と、を備え、前記制御装置は、前記冷媒検知手段により冷媒を検知し、かつ、前記温度検知手段により前記高温物を検知した場合に、前記高温物までの距離が基準値以内であれば、前記高温物に向かって風が吹くように前記上下風向板および前記左右風向板を制御するものである。
本発明に係る空気調和機によれば、制御装置は、冷媒検知手段により冷媒の漏洩を検知し、かつ、温度検知手段により基準値以上の温度を有する高温物を検知したら、高温物に向かって風が吹くように上下風向板および左右風向板を制御する。そのため、着火源となり得る高温物の周辺から冷媒を拡散することができ、冷媒漏洩時において漏洩冷媒への引火を確実に回避することができる。
本発明の実施の形態1に係る空気調和機の冷媒回路を示した概略図である。 本発明の実施の形態1に係る空気調和機の室内機の設置例を示す模式図である。 本発明の実施の形態1に係る空気調和機の室内機の縦断面を側面から見た模式図である。 本発明の実施の形態1に係る空気調和機の室内機の吹き出し口周辺を拡大した模式図である。 本発明の実施の形態1に係る空気調和機の室内機の制御の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態2に係る空気調和機の室内機の制御の一例を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。なお、以下に説明する実施の形態によって本発明が限定されるものではない。また、以下の図面では各構成部材の大きさの関係が実際のものとは異なる場合がある。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る空気調和機1の冷媒回路10を示した概略図である。なお、図1中の実線の矢印は、冷房運転時の冷媒の流れを示しており、破線の矢印は、暖房運転時の冷媒の流れを示している。
図1に示すように、空気調和機1は、室内機20と、室外機30とを備えている。室内機20は、室内熱交換器21と、室内ファン22とを備えている。室外機30は、室外熱交換器31と、室外ファン32と、圧縮機33と、四方切換弁34と、膨張弁35とを備えている。室内機20と室外機30とは、ガス配管11と液配管12とからなる外部接続配管を介して接続されており、これにより冷媒が充填された冷媒回路10が構成されている。
冷媒回路10は、圧縮機33、四方切換弁34、室外熱交換器31、膨張弁35、および、室内熱交換器21が順次配管で接続され、冷媒が循環する。空気調和機1の運転中は、この冷媒回路10で蒸気圧縮式冷凍サイクルが動作する。この冷媒回路10内の冷媒として、ここでは上述したHFO冷媒の一種であるHFO−1234yfとHFC冷媒の一種であるR32との混合冷媒が用いられている。HFO−1234yfもR32もともに微燃レベルの可燃性を有しており、この混合冷媒は可燃性冷媒である。なお、この混合冷媒の重量比は、HFO1234yf:R32=4:6であるとする。
また、対空気の冷媒ガス濃度の可燃範囲は、HFO1234yfで6.2〜12.3vol%、R32で14.4〜29.3vol%であり、ここではこれらの混合冷媒を用いているので、混合比に応じて可燃濃度の範囲は、下限が6.2vol%より大きく、上限が29.3vol%よりも小さくなる。
空気調和機1では、四方切換弁34の経路を切り換えることにより、冷房運転と暖房運転とを切り換えることができる。図1において実線で示される四方切換弁34の経路の場合、空気調和機1は冷房運転を行う。一方、図1において破線で示される四方切換弁34の経路の場合、空気調和機1は暖房運転を行う。
図2は、本発明の実施の形態1に係る空気調和機1の室内機20の設置例を示す模式図であり、図3は、本発明の実施の形態1に係る空気調和機1の室内機20の縦断面を側面から見た模式図であり、図4は、本発明の実施の形態1に係る空気調和機1の室内機20の吹き出し口23b周辺を拡大した模式図である。なお、図2中の矢印は、風が吹き出す方向を示しており、図3中の矢印は、上下風向板25が移動する方向を示しており、図4中の矢印は、左右風向板24が移動する方向を示している。
なお、以下の説明において、理解を容易にするために方向を表す用語、例えば「上」、「下」、「右」、「左」など、を適宜用いるが、これは説明のためのものであって、これらの用語は本願発明を限定するものではない。また、本実施の形態1では、空気調和機1の室内機20を正面視した状態において、「上」、「下」、「右」、「左」を使用する。
図2に示すように、室内機20は、部屋2の壁に設置されており、同じ部屋2内、つまり室内には高温物3が設置されている。ここで、高温物3とは、表面温度が基準値以上となる部分を有する物体のことであり、例えばストーブ、コンロなどの表面温度が100℃以上となる部分を有する物体である。
図2〜図4に示すように、室内機20は、横長の直方体形状に形成された筐体23を有し、筐体23の天面には室内空気を吸い込むための吸い込み口23aが形成されており、筐体23の下面には空調空気を吹き出すための吹き出し口23bが形成されている。なお、筐体23は、横長の直方体形状に限定されず、吸い込み口23aのような室内空気を吸い込むための開口部と、吹き出し口23bのような空調空気を吹き出すための開口部とが一箇所以上設けられている箱体形状であれば、いかなる形状でもよい。
吹き出し口23bの近傍には、水平または左右に移動し、左右の風向を変更する左右風向板24と、鉛直または上下に移動し、上下の風向を変更する上下風向板25とが設けられている。筐体23の内部で吸い込み口23aから吹き出し口23bに至る風路内には、モータ(図示せず)の駆動によって空気の流れを生じさせる室内ファン22と、室内ファン22によって吸い込み口23aから吸い込まれた室内空気と冷媒とを熱交換して空調空気を生成する室内熱交換器21とが配置されている。
なお、室内ファン22は、本発明の「ファン」に相当し、空調空気は、本発明の「吹き出し空気」に相当する。
室内機20は、室内の温度分布を検知する温度検知手段26と、室内の冷媒の漏洩を検知する冷媒検知手段27と、対象物との距離を測定する距離測定手段28と、を備えている。
温度検知手段26は、例えば、温度の高い物体に反応する焦電素子を多数配列し、部屋2内の熱画像を検知するセンサである。
冷媒検知手段27は、例えば、金属酸化物 半導体が冷媒ガスと接触した時に発生する抵抗値の変化を空気中の冷媒ガス濃度として検出する半導体式ガスセンサである。なお、半導体式ガスセンサ以外でもよく、例えば、赤外線がガスによって吸収される量で検知する非分散型赤外線方式のセンサ、冷媒ガス濃度の測定はできないが、冷媒ガスの有無は検知できる方式のもの、室内の酸素濃度を測定する酸素濃度計、などであってもよい。
距離測定手段28は、例えば、レーザー光の反射により対象物との距離を瞬時に測定できるレーザー距離計である。そして、温度検知手段26により対象物となる高温物3を検知することにより、室内機20と高温物3の距離を測定することができる。なお、レーザー距離計以外でもよく、例えば、熱画像を取得し、その熱画像から対象物との距離を算出する赤外線センサ、などであってもよい。
また、室内機20は、左右風向板24、上下風向板25、室内ファン22などを制御する制御装置29を備えている。
制御装置29は、例えば、専用のハードウェア、またはメモリに格納されるプログラムを実行するCPU(Central Processing Unit、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、プロセッサともいう)で構成される。
ここで、室内機20内における空気の流れについて簡単に説明する。
吸い込み口23aから吸い込まれた室内空気は、室内熱交換器21を通過する際に室内熱交換器21の内部を流れる冷媒と熱交換され、冷房運転であれば、熱を奪われ、暖房運転であれば、熱を与えられて、室内ファン22に至る。その後、風路を通過した空調空気は、吹き出し口23bから室内に向かって吹き出される。
図5は、本発明の実施の形態1に係る空気調和機1の室内機20の制御の一例を示すフローチャートである。
以下、本実施の形態1に係る空気調和機1の室内機20の制御の一例について、図5を用いて説明する。
制御装置29は、冷媒検知手段27により冷媒の有無を検知し、室内に冷媒が漏洩しているかどうかを判定する(ステップS1)。このとき、制御装置29は、冷媒検知手段27により基準値以上の冷媒濃度を検知した場合は、室内に冷媒が漏洩していると判定する。
制御装置29は、室内に冷媒が漏洩していると判定した場合は(ステップS1のYes)、圧縮機33が運転中であるかどうかを判定する(ステップS2)。
制御装置29は、圧縮機33が運転中であると判定した場合は(ステップS2のYes)、圧縮機33の運転を停止し(ステップS3)、ステップS4へ進む。
一方、制御装置29は、圧縮機33が運転中ではないと判定した場合は(ステップS2のNo)、ステップS3を経由せずにステップS4へ進む。
ここで、圧縮機33が運転中である場合は、圧縮機33の運転を停止することで、さらなる冷媒の漏洩を防いでいる。
制御装置29は、温度検知手段26により室内の温度を検知し、室内に高温物3が存在するかどうかを判定する(ステップS4)。このとき、制御装置29は、温度検知手段26により表面温度が基準値以上となる部分を有する物体を検知した場合は、室内に高温物3が存在していると判定する。
制御装置29は、室内に高温物3が存在すると判定したら(ステップS4のYes)、距離測定手段28により室内機20から高温物3までの距離を測定し(ステップS5)、その距離が基準値以内であるかどうかを判定する(ステップS6)。
制御装置29は、室内機20から高温物3までの距離が基準値以内であると判定したら(ステップS6のYes)、吹き出し口23bから吹き出す気流速度(以下、流速とも称する)が最大流速となるように室内ファン22の回転数を制御し(ステップS7)、高温物3に向かって風が吹くように上下風向板25および左右風向板24を制御する(ステップS8)。
このように、高温物3に向かって風が吹くように上下風向板25および左右風向板24を制御することで、着火源となり得る高温物3の周辺から冷媒を拡散することができ、高温物3の周辺に可燃濃度の気相が形成されるのを防ぐことができる。そのため、漏洩冷媒への引火を確実に回避することができる。また、吹き出し口23bから吹き出す気流速度が最大流速となるように室内ファン22の回転数を制御することで、高温物3周辺での気流速度を冷媒の燃焼速度よりも大きくすることができる。そのため、漏洩冷媒への引火をより確実に回避することができる。
一方、制御装置29は、室内機20から高温物3までの距離が基準値以内ではないと判定したら(ステップS6のNo)、吹き出し口23bから吹き出す気流速度が最大流速となるように室内ファン22の回転数を制御し(ステップS9)、下に向かって風が吹くように上下風向板25を制御し、かつ、高温物3とは異なる方向に向かって風が吹くように左右風向板24を制御する(ステップS10)。例えば、高温物3が室内機20よりも右側に配置されていた場合は、左方向に向かって風が吹くようにし、高温物3が室内機20よりも左側に配置されていた場合は、右方向に向かって風が吹くようにする。
漏洩冷媒は室内の床面付近に溜まりやすいため、このように、下に向かって風が吹くように上下風向板25を制御することで、室内に溜まった冷媒を効率よく拡散することができる。また、高温物3とは異なる方向に向かって風が吹くように左右風向板24を制御することで、冷媒を着火源となり得る高温物3とは異なる方向に拡散させることができ、高温物3の周辺に可燃濃度の気相が形成されるのを防ぐことができる。そのため、漏洩冷媒への引火を確実に回避することができる。また、吹き出し口23bから吹き出す気流速度が最大流速となるように室内ファン22の回転数を制御することで、冷媒の拡散を促進することができる。そのため、漏洩冷媒への引火をより確実に回避することができる。
一方、制御装置29は、室内に高温物3が存在しないと判定したら(ステップS4のNo)、吹き出し口23bから吹き出す気流速度が最大流速となるように室内ファン22の回転数を制御し(ステップS11)、下に向かって風が吹くように上下風向板25を制御する(ステップS12)。
漏洩冷媒は室内の床面付近に溜まりやすいため、このように、下に向かって風が吹くように上下風向板25を制御することで、室内に溜まった冷媒を効率よく拡散することができる。そのため、漏洩冷媒への引火を回避することができる。また、吹き出し口23bから吹き出す気流速度が最大流速となるように室内ファン22の回転数を制御することで、冷媒の拡散を促進することができる。そのため、漏洩冷媒への引火を確実に回避することができる。
以上より、着火源となり得る高温物3の存在を検知した場合は、高温物3に向かって風が吹くように上下風向板25および左右風向板24を制御することで、着火源となり得る高温物3の周辺から冷媒を拡散することができ、高温物3の周辺に可燃濃度の気相が形成されるのを防ぐことができる。そのため、漏洩冷媒への引火を確実に回避することができる。
しかし、室内ファン22が作り出す気流は、高温物3に到達するまでに室内空気の粘性の影響でエネルギー損失が発生し、室内機20から離れるにつれて速度が低下する。そして、室内機20と高温物3との距離が離れれば離れるほど、このエネルギー損失は大きくなり、気流速度は低下する。その結果、室内機20と高温物3との距離が離れすぎていると、高温物3に向かって風を吹いても、高温物3周辺の冷媒を十分に拡散することができず、冷媒を拡散する効果は低い。また、高温物3周辺での気流速度が冷媒の燃焼速度以下となってしまう可能性もあり、漏洩冷媒への引火回避の確実性が損なわれる。その様な場合には、下に向かって、かつ、高温物3とは異なる方向に向かって風が吹いた方が、漏洩冷媒への引火をより確実に回避することができる。
そこで、吹き出し口23bから吹き出す気流速度が最大流速となるように室内ファン22の回転数を制御した時に、高温物3周辺の冷媒を十分に拡散することができる限界の距離を基準値として、室内機20から高温物3までの距離が基準値以内、または基準値からマージンを引いた値以内でない場合は、下に向かって、かつ、高温物3とは異なる方向に向かって風が吹くようにする。なお、上記のマージンは、例えば1mである。
以上より、本実施の形態1に係る空気調和機1によれば、制御装置29は、冷媒検知手段27により冷媒の漏洩を検知し、かつ、温度検知手段26により基準値以上の温度を有する高温物3を検知したら、高温物3に向かって風が吹くように上下風向板25および左右風向板24を制御する。そのため、着火源となり得る高温物3の周辺から冷媒を拡散することができ、高温物3の周辺に可燃濃度の気相が形成されるのを防ぐことができるため、冷媒漏洩時において漏洩冷媒への引火を確実に回避することができる。また、吹き出し口23bから吹き出す気流速度が最大流速となるように室内ファン22の回転数を制御することで、漏洩冷媒への引火をより確実に回避することができる。
なお、空気調和機1において、運転停止時も温度検知手段26および冷媒検知手段27を起動するようにしてもよいし、運転停止時はそれらを停止するようにしてもよい。運転停止時も温度検知手段26および冷媒検知手段27を起動させることで、常に部屋2の状態を監視することができるし、運転停止時は温度検知手段26および冷媒検知手段27を停止することで、待機電力を低減することができる。
また、温度検知手段26および冷媒検知手段27を起動させるかどうかをユーザーが任意に選択できるようにしてもよい。
実施の形態2.
以下、本発明の実施の形態2について説明するが、実施の形態1と重複するものについては(一部の)説明を省略し、実施の形態1と同じ部分または相当する部分には同じ符号を付す。なお、図4は本実施の形態2でも用いる。
図6は、本発明の実施の形態2に係る空気調和機1の室内機20の制御の一例を示すフローチャートである。
実施の形態1では、室内機20から高温物3までの距離が基準値以内であると判定したら、吹き出し口23bから吹き出す気流速度が最大流速となるように室内ファン22の回転数を制御するとしたが、本実施の形態2では、高温物3周辺での気流速度が冷媒の燃焼速度よりも速くなるように室内ファン22の回転数を制御する。
つまり、室内機20から高温物3までの距離が基準値以内であるということは、高温物3周辺の冷媒を十分に拡散することができる限界の距離よりも短く、気流速度が最大流速となるまで室内ファン22の回転数を上げなくても、高温物3周辺の冷媒を十分に拡散することができるということである。そのため、本実施の形態2では、気流速度を必要な速度、つまり、室内ファン22の回転数を必要な値に抑えている。
以下、本実施の形態2に係る空気調和機1の室内機20の制御の一例について、図6を用いて説明する。
なお、図6においてステップS13およびステップS14以外は図5と同じであるため、説明を省略する。
制御装置29は、室内機20から高温物3までの距離が基準値以内であると判定したら(ステップS6のYes)、室内機20から高温物3までの距離、および、用いられている冷媒の燃焼速度に基づいて、設定する気流速度を計算し、その気流速度を設定する(ステップS13)。
なお、本実施の形態2で用いられている冷媒はHFO1234yfとR32との混合冷媒であり、その冷媒の燃焼速度は、約3.1cm/sである。そのため、その燃焼速度に、室内機20から高温物3までの距離に応じたエネルギー損失分を加えたもの、またはさらにそれにマージンを加えたものを、気流速度として設定する。つまり、高温物3周辺での気流速度が冷媒の燃焼速度よりも速くなる速度を設定する。
制御装置29は、設定する気流速度を計算したら、その気流速度を設定し(ステップS13)、吹き出し口23bから吹き出す気流速度が設定した気流速度となるように室内ファン22の回転数を制御し(ステップS14)、高温物3に向かって風が吹くように上下風向板25および左右風向板24を制御する(ステップS8)。
以上より、本実施の形態2に係る空気調和機1によれば、室内機20から高温物3までの距離と用いられている冷媒の燃焼速度に基づいて、設定する気流速度を計算し、吹き出し口23bから吹き出す気流速度が設定した気流速度となるように室内ファン22の回転数を制御する。つまり、気流速度を必要な速度、つまり、室内ファン22の回転数を必要な値に抑えることで、実施の形態1のように、吹き出し口23bから吹き出す気流速度が最大流速となるように室内ファン22の回転数を上げる場合に比べ、ノイズおよび消費電力を低減することができる。
1 空気調和機、2 部屋、3 高温物、10 冷媒回路、11 ガス配管、12 液配管、20 室内機、21 室内熱交換器、22 室内ファン、23 筐体、23a 吸い込み口、23b 吹き出し口、24 左右風向板、25 上下風向板、26 温度検知手段、27 冷媒検知手段、28 距離測定手段、29 制御装置、30 室外機、31 室外熱交換器、32 室外ファン、33 圧縮機、34 四方切換弁、35 膨張弁。

Claims (5)

  1. 吸い込み口および吹き出し口が設けられた筐体と、
    前記筐体の内部で前記吸い込み口から前記吹き出し口に至る風路内に配置されたファンと、
    前記風路内に配置され、前記ファンによって前記吸い込み口から吸い込まれた室内空気と冷媒とを熱交換する熱交換器と、
    前記吹き出し口の近傍に設けられ、吹き出し空気の上下の風向を変更する上下風向板、および左右の風向を変更する左右風向板と、
    室内の温度を検知する温度検知手段と、
    室内の冷媒を検知する冷媒検知手段と、
    基準値以上の温度を有する高温物との距離を測定する距離測定手段と、
    前記ファン、前記上下風向板、および、前記左右風向板を制御する制御装置と、を備え、
    前記制御装置は、
    前記冷媒検知手段により冷媒を検知し、かつ、前記温度検知手段により前記高温物を検知した場合に、
    前記高温物までの距離が基準値以内であれば、
    前記高温物に向かって風が吹くように前記上下風向板および前記左右風向板を制御する
    空気調和機。
  2. 前記制御装置は、
    前記冷媒検知手段により冷媒を検知し、かつ、前記温度検知手段により前記高温物を検知した場合に、
    前記高温物までの距離が基準値外であれば、
    下に向かって風が吹くように前記上下風向板を制御し、かつ、前記高温物とは異なる方向に向かって風が吹くように前記左右風向板を制御する
    請求項に記載の空気調和機。
  3. 前記制御装置は、
    前記冷媒検知手段により冷媒を検知したが、前記温度検知手段により前記高温物を検知しなかった場合に、下に向かって風が吹くように前記上下風向板を制御する
    請求項1または2に記載の空気調和機。
  4. 前記制御装置は、
    前記冷媒検知手段により冷媒を検知した場合に、前記吹き出し口から吹き出す気流速度が最大流速となるように前記ファンの回転数を制御する
    請求項1〜のいずれか一項に記載の空気調和機。
  5. 前記制御装置は、
    前記高温物までの距離が基準値以内であれば、
    冷媒の燃焼速度と前記高温物までの距離とに基づいて前記ファンの回転数を制御する
    請求項に記載の空気調和機。
JP2018512678A 2016-04-19 2016-04-19 空気調和機 Expired - Fee Related JP6584649B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2016/062345 WO2017183104A1 (ja) 2016-04-19 2016-04-19 空気調和機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2017183104A1 JPWO2017183104A1 (ja) 2018-11-22
JP6584649B2 true JP6584649B2 (ja) 2019-10-02

Family

ID=60116666

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018512678A Expired - Fee Related JP6584649B2 (ja) 2016-04-19 2016-04-19 空気調和機

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6584649B2 (ja)
WO (1) WO2017183104A1 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7199207B2 (ja) * 2018-11-21 2023-01-05 三菱電機株式会社 空気調和機、空気調和システム、風向制御方法、及び、プログラム
JP2020106250A (ja) * 2018-12-28 2020-07-09 ダイキン工業株式会社 燃焼式暖房機及び空調システム
JP6910572B2 (ja) * 2019-01-18 2021-07-28 三菱電機株式会社 空気調和機及び制御方法

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3610812B2 (ja) * 1998-07-01 2005-01-19 ダイキン工業株式会社 冷凍装置および冷媒漏洩検出方法
JP2012013348A (ja) * 2010-07-02 2012-01-19 Panasonic Corp 空気調和機
JP2014035171A (ja) * 2012-08-10 2014-02-24 Mitsubishi Electric Corp 空気調和機、空気調和方法及びプログラム
JP5804027B2 (ja) * 2013-11-14 2015-11-04 ダイキン工業株式会社 空気調和機の室内機

Also Published As

Publication number Publication date
WO2017183104A1 (ja) 2017-10-26
JPWO2017183104A1 (ja) 2018-11-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6431174B2 (ja) 空気調和装置
US10060645B2 (en) Indoor unit of air-conditioning apparatus and air-conditioning apparatus including the indoor unit
JP6958627B2 (ja) 空気調和機
JP5818849B2 (ja) 空気調和装置および冷媒漏洩検知方法
JP6099608B2 (ja) ヒートポンプ装置
JP6332552B2 (ja) 空気調和機の室内機
WO2016151641A1 (ja) 空気調和機の室内機
JP2014035171A (ja) 空気調和機、空気調和方法及びプログラム
JP7176175B2 (ja) 空気調和機
JP6065962B1 (ja) 冷凍サイクル装置
JP5865529B1 (ja) 空気調和装置
JP6584649B2 (ja) 空気調和機
WO2015152163A1 (ja) 空気調和装置およびその設置方法
JP6272149B2 (ja) 空気調和装置
JP7243132B2 (ja) ヒートポンプ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180717

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180717

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190806

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190903

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6584649

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees