JP6584061B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、枠体の前面側に設けられた球皿により遊技球を貯留することができる遊技機に関する。
この種の遊技機に関して従来、球皿(供給皿、球受け皿)の容量を増減可能に構成した先行技術がいくつか知られている(例えば、特許文献1,2参照)。すなわち、ある1つの先行技術(特許文献1)は、球皿の内部で遊技球を整列させる規制壁を左右にスライド自在に形成し、この規制壁の位置を任意に調整することで、球皿に貯留できる遊技球の容量を増減可能としている。また、他の先行技術(特許文献2)では、球皿の構成部材(受け皿状の部材)そのものが遊技機本体に対して前後方向へスライド可能に形成されており、構成部材を手前側に引くと球皿に貯留できる遊技球の容量が拡大し、奥側に押し戻すと容量が縮小するものとなっている。
特開2006−102206号公報 特開2004−147943号公報
上述した先行技術はいずれも、何らかの部材を可動式とすることで、球皿に貯留できる遊技球の容量を増減するものであり、それまで固定とされていた球皿の容量を都合に合わせて増減できる点では一応利便であると考えられる。
しかし、先の先行技術(特許文献1)のように、球皿内で規制壁を単にスライドさせる手法は、予め限られた容量の中で貯留スペースを削減又は復元して見せているだけであり、もともとの限度を超えて容量を拡張しているわけではない。同様に後の先行技術(特許文献2)も、球皿の構成部材を移動させて容量を増やしているように見えるものの、構成部材をいっぱいに引き出した状態でそれ以上に容量を拡張できるというわけではない。だからといって、球皿全体を単純に大型化しようとしても、遊技場に設置して遊技機を稼働させる際のスペース上の制約を考えると、そこには自ずと限界がある。
そこで本発明は、単に見かけ上で球皿の容量を変化させたり、球皿そのものを大型化したりするのではなく、本源的な容量の拡大に寄与する技術の提供を課題とする。
上記の課題を解決するため、本発明は以下の解決手段を採用する。
解決手段1:本解決手段の遊技機は、枠体の内部に遊技球が取り込まれる取込口と、前記枠体の前面側に配置され、前記取込口に向かう下り傾斜を有した案内面上にて遊技球を貯留しつつ、前記傾斜に沿って遊技球を案内する球皿と、前記枠体の前面側で前記球皿の周縁を区画して前記案内面からの遊技球の落下を防止しつつ、前記案内面上に貯留される遊技球の容量を周縁の外方向に拡張させる拡張壁とを備える。なお、前記枠体の前面側にて遊技球が払い出される払出口を備えてもよく、前記案内面は前記払出口から前記取込口に向かう下り傾斜を有してもよい。
本解決手段によれば、枠体(例えば、遊技場の島設備に設置される構造体)の前面側に設置された球皿に関して、本来であれば案内面上にて貯留できる遊技球の総量に応じて容量が制限されているところであるが、その容量を拡張壁によって拡張することができる。すなわち、本来なら球皿としての空間(貯留空間)は案内面の周縁より外方向にはみ出すことはできないが、本解決手段では球皿としての空間(貯留空間)が本来の案内面の周縁位置を超えて外方向に拡張されているため、その分、本来的な限界を超えて球皿としての容量を拡張することができる。これにより、単に見かけ上で容量を変化させることなく、本源的な球皿の容量の拡大に寄与することができる。また、球皿そのものを無闇に大型化しなくても、遊技場に無理なく設置できる妥当な大きさ(外形寸法)で球皿を構成しつつ、その容量を拡張することができる。
解決手段3:本解決手段の遊技機は、解決手段1において、前記案内面は、前記枠体の前面側にて拡がる貯留領域と、前記貯留領域から前記取込口に向けて遊技球を案内しつつ整列させる整列領域とを含み、前記拡張壁は、前記案内面上の前記貯留領域に貯留される遊技球の容量を拡張させている。
例えば、取込口から取り込まれた遊技球が発射装置(遊技球を遊技領域に向けて打ち出す機構を備えた装置)に供給される場合、発射装置による発射動作を安定させるために整列領域内では遊技球が整然と列をなして案内されることが好ましい。このため本解決手段では、球皿内の整列領域では貯留容量の拡張よりも遊技球の整列を優先させ、貯留領域での容量の拡張に重きをおいている。これにより、球皿としての機能(遊技球を整列して案内すること)を十分に発揮しつつ、本源的に貯留できる容量の拡張を実現することができる。
解決手段3:本解決手段の遊技機は、解決手段2において、前記案内面の前記整列領域に対応する前記球皿の前面側に設置されて前面側からの操作を受け付ける操作部材をさらに備える。なお、前記拡張壁は、前記区画した周縁の外側で前記操作部材と前記球皿との間に前記操作部材の操作に係わる操作空間を確保しつつ、前記案内面上に貯留される遊技球の容量を周縁の外方向に拡張させるものであるとしてもよい。
本解決手段によれば、以下の優位性が追加される。
すなわち、球皿の前面側に操作部材(例えば、演出上で操作入力を受け付けるボタン、ハンドル、レバー、ダイヤル、グリップ、その他の部材)が設置されている場合、遊技機を遊技場に設置して稼働させる際、枠体の前面側には球皿に加えて操作部材が突出した形態となるため、それだけスペース上の制約がさらに厳しくなる。さらに、操作部材の周囲には操作を問題なく可能とするための操作空間が必要であり、限られたスペース内に球皿の貯留空間や操作空間をまとめて収めることは相当に困難を極める。この点、本解決手段では、遊技球の貯留容量よりも整列を優先させた整列領域に対応した球皿の前面側に配置することにより、貯留容量の圧迫(削減)を生じることなく操作部材を設置し、機能性(例えば、演出に関連した操作入力の多様性)を向上することができる。また、操作部材が貯留領域に対応した球皿の前面側に位置していても、拡張壁によって操作部材と球皿との間に操作空間を確保するとともに、球皿としての貯留空間を拡張することができる点でも極めて優位である。
解決手段4:本解決手段の遊技機は、解決手段2又は解決手段3において、前記拡張壁は、前記案内面の外縁に連なって形成されて上方向に立ち上がる内壁面と、前記内壁面より外側に形成されて前記球皿の外面を形成する外壁面とを含み、前記整列領域では、前記案内面の外縁が上下方向でみた前記外壁面の頂部より内側に位置する一方で、前記貯留領域では、前記案内面の外縁が上下方向でみた前記外壁面の頂部を超えて外側に拡張されている。
本解決手段によれば、以下の有用性が発揮される。
すなわち、拡張壁が内壁面及び外壁面を含む構成とし、内壁面が外壁面の内側に配置される構造としているため、球皿としての容量を外方向に拡張しない整列領域では、基本的に案内面の外縁が外壁面の頂部(上下方向でみた最も高い位置。これ以降も同様。)より内側に位置することになる。これを枠体の前後方向でみれば、最も外側に外壁面が位置し、その内側に内壁面が位置することになる。このとき、内壁面は案内面の外縁に連なって立ち上がっているので、外壁面の内側に内壁面が位置するのであれば、当然に案内面の外縁は外壁面の頂部より内側に位置することになる。
一方、球皿としての容量を拡張している貯留領域では、枠体の前後方向でみて、同じく外壁面の内側に内壁面が位置しているが、案内面の外縁は外壁面の頂部を超えて外側に拡張されている。したがって、枠体の前後方向でみたとき、拡張壁の内側が厚み方向へ部分的に抉り取られたような形態(あるいは、内壁面全体を厚み方向で拡張壁の内側に食い込ませたような形態)となり、このときの抉り取り量(あるいは食い込み量)に応じて球皿としての貯留容量を拡張することができる。
解決手段5:本解決手段の遊技機は、解決手段4において、前記案内面の外縁が上下方向でみた前記外壁面の頂部を超えて外側に拡張される拡張幅は、前記枠体の前後方向に沿う上面視で前記案内面の外縁位置に貯留されている遊技球の視認を可能とするべく遊技球の直径より小さく設定されている。
本解決手段によれば、案内壁の内側が厚み方向へ抉り取られることによって案内面の外縁が外壁面の頂部を超えて外側に拡張されていても、その拡張幅(内壁面の拡張壁に対する食い込み深さ)が遊技球の直径を超えていない。したがって、上面視では案内面の外縁位置に貯留されている遊技球の存在を問題なく視認することができるので、球皿内における遊技球の貯留残量の確認を妨げることはない。
本発明によれば、本源的に球皿の容量を拡張することができる。
パチンコ機の正面図である。 パチンコ機の右側面図である。 受け皿ユニットの部位を拡大して示した斜視図である。 受け皿ユニットの部位を拡大して示した斜視図である。 受け皿ユニットの分解斜視図である。 受け皿ユニットの平面図(上面視図)である。 整列領域の下流位置でみた受け皿ユニットの縦断面図(図6中のVII-VII線に沿う断面図)である。 貯留領域と整列領域との間の境界位置でみた受け皿ユニットの縦断面図(図6中のVIII−VIII線に沿う断面図)である。 貯留領域の中央位置でみた受け皿ユニットの縦断面図(図6中のIX−IX線に沿う断面図)である。 貯留領域の末端近傍の位置でみた受け皿ユニットの縦断面図(図6中のX−X線に沿う断面図)である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下の実施形態で示す遊技機は好ましい例示であり、本発明はこの例示に限定されるものではない。
図1は、パチンコ遊技機(以下、「パチンコ機」と略称する。)1の正面図である。また、図2は、パチンコ機1の右側面図である。パチンコ機1は、遊技球を遊技媒体として用いるものであり、遊技者は、遊技場運営者から遊技球を借り受けてパチンコ機1による遊技を行う。なお、パチンコ機1における遊技において、遊技球はその1個1個が遊技価値を有した媒体であり、遊技の成果として遊技者が享受する特典(利益)は、例えば遊技者が獲得した遊技球の数に基づいて遊技価値に換算することができる。以下、図1及び図2を参照しつつパチンコ機1の全体構成について説明する。
〔全体構成〕
パチンコ機1は、その本体(枠体)として主に外枠ユニット2、一体扉ユニット4及び内枠アセンブリ7(プラ枠、遊技機枠)を備えている。遊技者に相対する正面からみて、その最も前面側には一体扉ユニット4が位置している。一体扉ユニット4の背面側(奥側)には内枠アセンブリ7が位置しており、内枠アセンブリ7の外側を囲むようにして外枠ユニット2が配置されている。
外枠ユニット2は、木材及び金属材を縦長の矩形状に組み合わせた構造体であり、この外枠ユニット2は、遊技場内の島設備(図示されていない)に対してねじ等の締結具を用いて固定されるものである。なお、縦長矩形状の外枠ユニット2において、上下の短辺に相当する部位には木材が用いられており、左右の長辺に相当する部位には金属材が用いられている。
一体扉ユニット4は、その下部位置に受皿ユニット6が一体化された構造である。一体扉ユニット4及び内枠アセンブリ7は、外枠ユニット2を介して島設備に取り付けられ、これらはそれぞれ図示しないヒンジ機構を介して開閉式に動作する。図示しないヒンジ機構の開閉軸線は、パチンコ機1の正面からみて左側端部に沿って垂直方向に延びている。
図1中の正面からみて内枠アセンブリ7の右側縁部には、その内側に統一錠ユニット(図示されていない)が設けられている。また、これに対応して一体扉ユニット4及び外枠ユニット2の右側縁部(裏側)にも、それぞれ図示しない施錠具が設けられている。図1及び図2に示されるように、外枠ユニット2に対して一体扉ユニット4及び内枠アセンブリ7が閉じた状態で、その裏側にある統一錠ユニット(図示されていない)は施錠具とともに一体扉ユニット4及び内枠アセンブリ7の開放を不能にしている。
また、内枠アセンブリ7の右側縁部には鍵穴付きのシリンダ錠6aが設けられている。例えば、遊技場の管理者が専用キーを鍵穴に差し込んでシリンダ錠6aを時計回りに捻ると、統一錠ユニットが作動して内枠アセンブリ7とともに一体扉ユニット4の開放が可能な状態となる。これら全体を外枠ユニット2から前面側へ開放する(扉のように動かす)と、前面側にてパチンコ機1の裏側が露出することになる。
一方、シリンダ錠6aを反時計回りに捻ると、内枠アセンブリ7は施錠されたままで一体扉ユニット4の施錠だけが解除され、一体扉ユニット4が開放可能となる。一体扉ユニット4を前面側へ開放すると遊技盤ユニット(図示していない)が直に露出し、この状態で遊技場の管理者が盤面内での球詰まり等の障害を取り除くことができる。なお、一体扉ユニット4を開放すると、受け皿ユニット6も一緒に前面側へ開放される。
また、パチンコ機1は、遊技用ユニットとして上記の遊技盤ユニットを備えている。遊技盤ユニットは、一体扉ユニット4の背後(内側)で上記の内枠アセンブリ7に支持されている。遊技盤ユニットは、例えば一体扉ユニット4を前面側へ開放した状態で内枠アセンブリ7に対して着脱可能である。一体扉ユニット4には、その中央部に縦長形状の窓4aが形成されており、この窓4a内にガラスユニット(参照符号なし)が取り付けられている。ガラスユニットは、例えば窓4aの形状をカバーできる大きさにカットされた2枚の透明板(ガラス板)を組み合わせたものである。ガラスユニットは、一体扉ユニット4の裏側に図示しない取り付け具を介して取り付けられる。また、図示しない遊技盤ユニットの前面には遊技領域(盤面、遊技盤)が形成されており、この遊技領域は窓4aを通じて前面側から遊技者に視認可能である。一体扉ユニット4が閉じられると、ガラスユニットの内面と盤面との間に遊技球が流下できる空間が形成される。
〔球皿の構成〕
受け皿ユニット6は、全体的に一体扉ユニット4から前面側へ突出した形状をなしており、その上面に上皿6b(球皿)が形成されている。この上皿6bには、遊技者に貸し出された遊技球(貸球)や入賞により獲得した遊技球(賞球)を貯留することができる。また、受け皿ユニット6には、上皿6bの下段位置に下皿6cが形成されている。この下皿6cには、上皿6bが満杯の状態でさらに払い出された遊技球が貯留される。なお、本実施形態のパチンコ機1はいわゆるCR機(CRユニットに接続する機種)であり、遊技者が借り受けた遊技球は、賞球とは別に裏側の払出装置ユニットから受け皿ユニット6(上皿6b又は下皿6c)に払い出される。
受け皿ユニット6の上面には貸出操作部14が設けられており、この貸出操作部14には、球貸ボタン10及び返却ボタン12が配置されている。図示しないCRユニットに有価媒体(例えば磁気記録媒体、記憶IC内蔵媒体等)を投入した状態で球貸ボタン10を遊技者が操作すると、予め決められた度数単位(例えば5度数)に対応する個数(例えば125個)分の遊技球が貸し出される。このため貸出操作部14の上面には度数表示部(図示されていない)が配置されており、この度数表示部には、CRユニットに投入されている有価媒体の残存度数が表示される。なお、遊技者は、返却ボタン12を操作することで、度数が残存している有価媒体の返却を受けることができる。本実施形態ではCR機を例に挙げているが、パチンコ機1はCR機とは別の現金機(CRユニットに接続されない機種)であってもよい。
また、受け皿ユニット6の上面には、上段位置にある上皿6bの手前に上皿球抜きボタン6dが設置されており、そして下皿6cの手前でその中央部には下皿球抜きボタン6eが設置されている。遊技者は上皿球抜きボタン6dを例えば押し込み操作することで、上皿6bに貯留された遊技球を下皿6cへ流下させることができる。また、遊技者は、下皿球抜きボタン6eを例えば押し込み操作することで、下皿6cに貯留された遊技球を下方へ落下させて排出することができる。排出された遊技球は、例えば図示しない球受け箱等に受け止められる。
受け皿ユニット6の右下部には、ハンドルユニット16が設置されている。遊技者はこのハンドルユニット16を操作することで発射制御基板セット(図示されていない)を作動させ、遊技領域に向けて遊技球を発射する(打ち込む)ことができる(発射装置)。発射された遊技球は、遊技盤ユニットの下縁部から左側縁部に沿って上昇し、図示しない外バンドに案内されて遊技領域内に放り込まれる。遊技領域内には多数の障害釘や風車(いずれも図示されていない)等が配置されており、放り込まれた遊技球は障害釘や風車により誘導・案内されながら遊技領域内を流下する。
〔枠体前面の構成〕
一体扉ユニット4には、演出用の構成要素として左トップレンズユニット47及び右上電飾ユニット49が設置されている。このうち左トップレンズユニット47には、ガラス枠トップランプ46及び左側のガラス枠装飾ランプ48が組み込まれており、右上電飾ユニット49にはガラス枠右側電飾ユニット50が組み込まれている。その他にも一体扉ユニット4には、ガラス枠装飾ランプ48及び右上電飾ユニット49の下方にそれぞれ連なるようにして左右のガラス枠装飾ランプ52が設置されており、これらガラス枠装飾ランプ52は、一体扉ユニット4の左右縁部に沿って延びている。一体扉ユニット4において、ガラス枠トップランプ46や左右のガラス枠装飾ランプ48,52等は、ガラスユニットを取り巻くようにして配置されている。また、ガラス枠右側電飾ユニット50は、一体扉ユニット4の右側縁部を仕切るようにして縦長に配置されている。
上述した各種ランプ46,48,52やガラス枠右側電飾ユニット50は、例えば内蔵するLEDの発光(点灯や点滅、輝度階調の変化、色調の変化等)により演出を実行する。また、一体扉ユニット4の上部において、左トップレンズユニット47及び右上電飾ユニット49にはそれぞれガラス枠上スピーカ(図中参照符号なし)が組み込まれている。一方、受け皿ユニット6の右下位置には下部スピーカ56が組み込まれている。ガラス枠上スピーカ及び下部スピーカ56は、効果音やBGM、音声等(音響全般)を出力して演出を実行するものである。
〔操作部材〕
また、受け皿ユニット6の中央には、上皿6bの前面側に突出するようにしてステアリングユニット60が設置されている。ステアリングユニット60は、例えば自動車のステアリングホイールを模した形態の演出ハンドル62を有しており、演出ハンドル62の中央にはホーンスイッチを模した形態のプッシュボタン64が設けられている。また、プッシュボタン64の周囲には、リング状の操作ダイヤル(図中参照符号なし)が回転可能に設けられている。
ステアリングユニット60は、演出上で示される様々な場面で操作(例えば回転操作、押し込み操作等)を受け付けることが可能であり、演出上のある場面では演出ハンドル62が遊技者によって左右方向に回転操作されたり、別の場面ではプッシュボタン64が押し込み操作されたり、あるいは、操作ダイヤルが回転操作されたりする。遊技者は、各種の態様でステアリングユニット60を操作することにより、演出内容(例えば液晶表示器に表示される背景画面)を切り替えたり、例えば図柄の変動中や大当りの確定表示中、あるいは大当り遊技中に何らかの演出(予告演出、確変昇格演出、大役中の昇格演出等)を発生させたりすることができる。
また、プッシュボタン64の両側にはそれぞれ、ステアリングスポークを模した部位に左右一対の音量調節スイッチ62a,62bが設けられている。遊技者は左右の音量調節スイッチ62a,62bを押し込み操作することで、例えば演出上で出力される音の大きさ(音量)を調節することができる。
その他に受け皿ユニット6の上面には、貸出操作部14に隣接して方向キー66が設置されている。方向キー66は上下左右の方向を示す4つのキースイッチを十字形状に配列したものであり、各方向別のキースイッチは独立して押し込み操作可能である。遊技者は演出上の様々な場面で方向キー66を押し込み操作することで、液晶表示器の画面上に表示されるカーソル等を任意に移動させることができる。
ここで、図2からも明らかなように、本実施形態のパチンコ機1においては、ステアリングユニット60の存在が特に顕著である。すなわち、本実施形態ではステアリングユニット60が受け皿ユニット6から大きく前面側へ突出しており、それだけ前後方向でみてステアリングユニット60の占める空間の比率が高くなっている。しかし、遊技場の島設備に設置された状態で一体扉ユニット4の開閉動作を適切に行うためには、ステアリングユニット60が前面側へ突出している分、スペース上の制約から受け皿ユニット6の前面側への張り出し量を抑える必要がある。
また、ステアリングユニット60に対する操作は、その前面側(斜め上方)からだけでなく周りの全方向(360°)からも行われるし、演出ハンドル62に至っては、これを手で握った状態で回転させる操作が行われるため、演出ハンドル62と受け皿ユニット6との間には適度な取り回し逃げ領域(操作空間)が必要となる。このため本実施形態では、ただでさえ受け皿ユニット6の前面側への張り出し量を抑える必要があるところに、加えて演出ハンドル62の裏側に適度な取り回し逃げ領域を確保する必要があることから、受け皿ユニット6の外形寸法を適宜(任意)に設定し得るというわけではない。
このように、本実施形態では受け皿ユニット6の大型化は困難であり、それに伴って上皿6bの大きさも構造上は制約されることになる。そうすると、上皿6bに貯留することができる遊技球の容量も自ずと制限されることになり、それだけパチンコ機1の利便性が犠牲になることになる。
その上で本実施形態では、各種の制約があったとしても、本源的に上皿6bに貯留できる遊技球の容量を拡張する構造を採用することにより、パチンコ機1としての利便性を問題なく維持している。以下、この点について詳細に説明する。
図3及び図4は、受け皿ユニット6の部位を拡大して示した斜視図である。なお、これら図3,4において、一体扉ユニット4については一部の構成が取り除かれている。
〔上皿の構成〕
上記のように上皿6b(球皿)には、図示しない払出装置ユニットから払い出された遊技球(貸し球、賞球)が貯留されるものとなっており、そのため受け皿ユニット6には払出口6fが形成されている。払出口6fは、受け皿ユニット6の左上位置で前面側に開口しており、その奥(内枠アセンブリ7の内部)では図示しない賞球通路及びオーバーフロー通路に通じている。図示しない払出装置ユニットから払い出された遊技球は賞球通路を通じて流下し、上皿6bが満杯でなければ、遊技球はそのまま払出口6fから上皿6b内に流入する。なお、上皿6bが満杯の状態であれば、賞球通路を流下してきた遊技球はオーバーフロー通路に流入し、下皿6cに払い出される。
一方で、上皿6bに貯留された遊技球は、上皿6b内を転動しつつ図示しない発射装置に向けて案内されるものとなっており、そのため受け皿ユニット6には取込口6gが形成されている。取込口6gは、受け皿ユニット6の右上位置で中央方向に開口しており、その奥(受け皿ユニット6の内部)では図示しない球送り装置及び下皿6cへの球抜き通路に通じている。通常、取込口6gから取り込まれた遊技球は球送り装置に送られ、さらに球送り装置から図示しない発射装置に供給される。また、上皿球抜きボタン6dが押し込み操作された場合、取込口6gから取り込まれた遊技球は図示しない球抜き通路を流下して下皿6cに流れ込む。
上皿6bは案内面106を有しており、この案内面106は上皿6bの「底板」に相当する。案内面106は払出口6fから取込口6gに向かう下り傾斜を有しており、このため上皿6bに貯留された遊技球は、案内面106の傾斜方向に転動しつつ、取込口6gまで案内される。
また、上皿6bは内壁108及び外壁110を有しており、このうち内壁108は案内面106の外縁に連なって上方向に立ち上がり、案内面106からの遊技球の落下を防止している。外壁110は内壁108の外側を覆うことにより、上皿6bの外面を区画している。なお外壁110は、その他の構成部材とともに受け皿ユニット6の意匠面を形成している。また、外壁110の外側の面が「外壁面」であり、内壁108の内側の面が「内壁面」である。本実施形態では内壁108と外壁110を別部材から構成しているが、これらが一体(単一部材)で形成されていてもよい。
上皿6b全体は、一体扉ユニット4の前面側をある程度の奥行きをもって左右方向に延びているが、ステアリングユニット60が設けられている位置では前後方向の幅(奥行き)が狭められている。すなわち、上皿6bの外壁110は、払出口6fの手前では緩やかな曲面を描いて前面側に膨らんでいるが、演出ハンドル62の握りに相当する部位(図中にディンプル模様を施す部位)の後方では奥側に窪んでおり(図中にハイライトを施す)、これにより外壁110と演出ハンドル62との間には、握り操作のための適度な取り回し逃げ領域(操作空間)が確保されている。
また、案内面106は払出口6fの直前からステアリングユニット60の後方までにかけて、ある程度に前後方向への広がりを有しているが、取込口6gに通じる直前の位置では溝状に狭まっている。そして案内面106は、この溝内にて遊技球を1列に整列させながら取込口6gへ案内している。なお、案内面106の傾斜はそのほとんどが右向きの下りであるが、溝状に狭まった案内面106は取込口6gの手前でUターンするように屈曲されており、この屈曲した範囲内では下り傾斜が左向きに変更されている。なお、左向きに下り傾斜した先には取込口6gが位置している。
図5は、受け皿ユニット6の分解斜視図である。この図5では、外観上で正面に見えている部位を適宜に手前側に分離させた状態で受け皿ユニット6の構成を示している。図5に示されているように、上皿6bについては案内面106及び内壁108が一体の構造であり、これに対して外壁110が内壁108の外側を覆う構造であることが分かる。
また、上記のように、外壁110が案内面106の張り出しとともに手前側へ膨らんでいる位置(払出口6fの手前)では、これに伴って内壁108も手前側へ膨らんでいる。なお、外壁110が奥側へ窪んでいる位置(ステアリングユニット60の後方)では、これに伴って内壁108も奥側へ窪んでいることが分かる。
〔案内面の領域分け〕
図6は、受け皿ユニット6の平面図(上面視図)である。図6では、受け皿ユニット6以外の構成(外枠ユニット2、内枠アセンブリ7等)については図示を省略している。
〔貯留領域〕
本実施形態では、払出口6fに対応する案内面106の左端からステアリングユニット60の中心軸線の位置までを貯留領域SAとすることができる。図6に示されているように、貯留領域SAには、多数の遊技球を案内面106上にて貯留することができる。なお、貯留される遊技球は全てが案内面106上に着地しているとは限らず、隣り合う遊技球同士の上に積み重なって貯留されていることもある。
〔整列領域〕
また、本実施形態では、ステアリングユニット60の中心軸線の位置から取込口6gに対応する案内面106の終端(溝状に屈曲された部分の末端)までを整列領域LAとすることができる。図6に示されているように、整列領域LAには、貯留領域SAから流れてきた遊技球を溝内にて1列に整列させながら取込口6gに向けて案内することができる。
ここで、受け皿ユニット6におけるステアリングユニット60の配置は、前後方向でみて整列領域LAに対応する部位の前面側となっている。なお、図6ではステアリングユニット60の配置の一部が貯留領域SAに対応する部位の前面側にも及んでいるように示されているが、貯留領域SAと整列領域LAとの境界は図示の位置に固定されるものではなく、「遊技球を整列させる」という機能性に鑑みれば、整列領域LAは左右方向でみたステアリングユニット60の左端位置にまで及んでいることにもなる。
〔下流位置〕
図7は、整列領域LAの下流位置でみた受け皿ユニット6の縦断面図(図6中のVII-VII線に沿う断面図)である。受け皿ユニット6において、前後方向でみた上皿6bの最奥には当板112が設けられており、この当板112が内壁108と対向して奥側の壁を構成する。なお、以下では主に、案内面106、内壁108及び外壁110の位置関係について説明する。
上述したように、整列領域LAの下流位置では案内面106の奥行きが狭まっており、その奥行きは概ね遊技球1個分が転動できるだけの広さに相当する。整列領域LAの下流位置では案内面106と内壁108が別体の部材で構成されているが、内壁108は、その下端を案内面106の外縁に連ねた状態で上方向に立ち上がっている。なお、整列領域LA内での遊技球の整列を案内するため、内壁108より内側には案内壁108aが形成されている。これにより、整列領域LAの下流位置では内壁108と案内壁108aとの間に溝状の通路が形成されていることが分かる。
外壁110は、内壁108の外側を覆う位置に形成されて上皿6bの外面を区画しつつ、受け皿ユニット6の意匠面をも形成している。なお、図7に示される外壁110の傾斜は、演出ハンドル62の後方に取り回し逃げ領域(操作空間)を確保するためのものである。また、傾斜した外壁110の曲面形状により受け皿ユニット6の意匠性が高められている(これ以降も同様)。
ここで、外壁110の頂部は内壁108の頂部に重ね合わせられているが、内壁108は案内面106の外縁から僅かに手前側(外側)に傾いでいる。このため整列領域LAでは、上皿6bの上面視で案内面106の外縁は、外壁110の頂部よりも内側(図中のオフセットTPだけ内側)に位置していることが分かる。
〔領域間境界位置〕
次に、図8は、貯留領域SAと整列領域LAとの間の境界位置でみた受け皿ユニット6の縦断面図(図6中のVIII−VIII線に沿う断面図)である。なお、図8ではステアリングユニット60については図示を省略している。
2つの領域SA,LA間の境界位置では、整列領域LAの下流位置に比べて案内面106の奥行きにはある程度の余裕があり、前後方向でみて概ね3〜4個程度(場合によってはこれより多く)の遊技球を案内面106上に貯留することができるだけの広さがある。ただし、整列領域LA内で行われる遊技球の整列に備え、この位置では既に案内面106の奥側が手前側に下り傾斜(逆に奥側へは上り傾斜)しており、それによって遊技球は、案内面106の外縁に寄せられるようにして案内されている。また、内壁108は案内面106の外縁に連なるようにして上方向に立ち上がり、外縁に寄せられてきた遊技球の落下を抑えている。
ここでも外壁110は、内壁108の外側を覆う位置に形成されて上皿6bの外面を区画し、また、同様に受け皿ユニット6の意匠面を形成している。図8に示される外壁110の傾斜についても同様に、演出ハンドル62の後方に取り回し逃げ領域(操作空間)を確保するためのものとなっている。
そして、ここでも同様に外壁110の頂部が内壁108の頂部に重ね合わさせられているが、内壁108は案内面106の外縁から僅かに手前側(外側)へ傾いでいる。このため2つの領域SA,LA間の境界位置においても、上皿6bの上面視で案内面106の外縁は外壁110の頂部よりも内側(図中のオフセットTPだけ内側)に位置している。なお、ここでの内壁108の下端部分は、案内面106の外縁と滑らかに連なるようにカーブしているが、内壁108と案内面106との間の隅角部に明確な境界が形成されていてもよい。
〔貯留領域(1)〕
図9は、貯留領域SAの中央位置でみた受け皿ユニット6の縦断面図(図6中のIX−IX線に沿う断面図)である。図9には、上皿6bの下方に位置する下皿6cの断面も示されている。
貯留領域SAの中央位置(左右方向でみた中央の位置)では、案内面106が前後方向の全体に亘って平坦に拡がっている。このため貯留領域SAの中央位置では、前後方向でみて相当個数の遊技球を案内面106上に貯留することができるだけの充分な広さが確保されている。この位置でも内壁108は、案内面106の外縁に連なるように上方向に立ち上がり、外縁から手前側への遊技球の落下を抑えている。
また、この位置で外壁110は、内壁108の外側を覆う位置に形成されて上皿6bの外面を区画し、同じく受け皿ユニット6の意匠面を形成している。図9に示される外壁110の傾斜は、これまでと同様に上皿6bと演出ハンドル62との間に取り回し逃げ領域(操作空間)を確保するためのものである。
一方、貯留領域SAの中央位置では、これまで(図7,図8)の位置とは違って内壁108が外壁110の内側に食い込むようにして形成されており、上皿6bの上面視で案内面106の外縁が外壁110の頂部を超えて外側(手前側)にまで拡張されている。内壁108は、これまで同様に案内面106の外縁に連なるようにして上方向に立ち上がり、外縁から手前側への遊技球の落下を抑えている。ただし、案内面106の外縁の位置が外壁110の頂部よりも外側に位置しているため、内壁108の頂部は外壁110の内側面(頂部より下方の内面)に接した状態にある。
〔貯留容量の本源的拡張〕
上皿6bの構成に関して、外壁110及び内壁108は、これらが一体となって上皿6bの壁(拡張壁)を構成している。したがって、基本的には上面視で案内面106の外縁は外壁110及び内壁108を一体とした壁の頂部よりも内側に位置する構成であり(図7,図8)、本来なら構造上は自ずと貯留容量に限りがある。
その上で本実施形態では、少なくとも貯留領域SA内では案内面106の外縁を外壁110及び内壁108を一体とした壁の頂部よりも外側に拡張する(壁自体の厚みを抉り取る)ことにより、案内面106上に貯留することができる遊技球の容量を本源的に拡張している。また、案内面106から外壁110の頂部までの距離(図中の符号HT)は、遊技球の直径の2倍を超えるだけの深さが確保されている。
〔拡張幅〕
ここで、案内面106の外縁が外壁110の頂部を超えて外側に拡張される拡張幅(図中のオーバラップVP)は、上皿6bの上面視で遊技球の直径より小さく設定されている。より好ましくは、拡張幅(オーバラップVP)は遊技球の直径の2分の1以下に設定されるものとする。これにより、案内面106の外縁ぎりぎりの位置に貯留されている遊技球についても、上面視でその存在を容易に視認可能とすることができる。したがって、遊技者は自己が上皿6b内に保有している遊技球の残量を容易に確認することができる。
〔付加的拡張〕
また、貯留領域SA内では、上皿6bの最奥に位置する当板112の一部がさらに一段奥まるようにして窪んでおり、この窪み内に付加的な拡張部112aが形成されている。本来ならば、当板112は平坦な板材(上皿6bの奥壁)として鉛直に配置されているものであるが、本実施形態では当板112の一部を拡張部112aとして形成することにより、内壁108及び外壁110の構造に基づく貯留容量の拡張にさらなる拡張要素を付加している。
〔貯留領域(2)〕
図10は、貯留領域SAの末端近傍の位置でみた受け皿ユニット6の縦断面図(図6中のX−X線に沿う断面図)である。なお、ここでは外壁110及び内壁108の断面を主として示すため、これまでの図(図7〜図9)とは断面をとる方向が異なっている。
貯留領域SAの末端近傍の位置においても、案内面106は全体的に平坦に拡がっている。なお、図10では断面をとる方向の関係から、案内面106が払出口6fに向かって下り傾斜しているように見えているが、実際には払出口6fから手前側に下り傾斜している。また、当板112については断面に加えて、その前面が示されている。
この位置でも外壁110の傾斜は、内壁108の外側を覆う位置に形成されて上皿6bの外面を区画し、同じく受け皿ユニット6の意匠面を形成している。なお、図10に示される外壁110の傾斜が他の位置(図7,図8,図9)に比べて小さいのは、この位置では外壁110が上皿6bの左端に位置する側面を区画しており、また、演出ハンドル62との間の取り回し逃げ領域(操作空間)を確保する必要がないためである。
貯留領域SAの末端近傍の位置においても、中央位置(図9)と同様に内壁108が外壁110の内側に食い込むようにして形成されており、その分、上皿6bの上面視で案内面106の外縁が外壁110の頂部を超えて外側(この位置では左側方)にまで拡張されている。そして、内壁108は、案内面106の外縁に連なるようにして上方向に立ち上がり、外縁から外側への遊技球の落下を抑えている。ただし、中央位置と同じく案内面106の外縁の位置が外壁110の頂部より外側に位置しているため、この位置でも内壁108の頂部は外壁110の内側面に接した状態にある。
そして、貯留領域SAの末端近傍の位置においても同様に、案内面106の外縁を外壁110及び内壁108を一体とした壁の頂部よりも外側に拡張する(壁の厚みを抉り取る)ことにより、案内面106上に貯留することができる遊技球の容量を本源的に拡張している。
なお、図9及び図10に示す以外の貯留領域SAの位置でも同様に、外壁110の頂部より外側の位置まで案内面106の外縁が拡張されている。これにより、貯留領域SAの略全域に亘って遊技球の貯留容量が拡張されるため、上皿6b全体としての容量を大幅に増加させることができる。
上述した一実施形態のパチンコ機1によれば、以下の有用性を得ることができる。
(1)前面側で上皿6bの周縁を区画する壁(外壁110及び内壁108)を有する構造において、本来なら遊技球の貯留をなし得ないはずの領域(壁の厚み部分)にまで貯留領域SAを拡張することにより、構造上の制限を超えて本源的に貯留容量を拡張することができる。
(2)上皿6bの手前側にステアリングユニット60(演出ハンドル62)のような大型の操作部材が突出する(張り出す)ようにして配置されている構造にあっては、壁(外壁110及び内壁108)で区画された上皿6bの周縁との間に取り回し逃げ領域(操作空間)を確保する必要がある。このため、本来なら逃げ領域の確保によって上皿6bの容量が浸食されることになるが、外壁110及び内壁108が本源的に上皿6bの容量を拡張することにより、浸食される分を補償して、さらに全体の容量を拡張することができる。
(3)また、外壁110の内側(裏側)空間に内壁108を食い込ませることで容量の拡張を実現しているため、ステアリングユニット60の取り回し逃げ領域(操作空間)を犠牲にして貯留容量を拡張したり、容量を拡張したために上皿6bの深さが足りなくなったり、あるいは、受け皿ユニット6の意匠面における外観を損ねてまで貯留容量を拡張したりする必要がない。したがって、ステアリングユニット60の取り回し逃げ領域や上皿6bの深さ(図9中の符号HT)、受け皿ユニット6の意匠面等への直接的な影響を生じることなく遊技球の貯留容量を拡張することができる。
本発明は上述した一実施形態に制約されることなく、種々に変形して実施することができる。一実施形態で挙げた上皿6bの形状や配置はあくまで例示であり、その他の形態であってもよい。また、ステアリングユニット60とは異なる形態(例えば、レバー、グリップ等)の操作部材が設けられている場合でも本発明を適用することができる。
一実施形態ではステアリングユニット60のような操作部材の設置を前提としているが、このような操作部材が設けられていない場合でも本発明を適用することができる。
また、一実施形態では可動式の部材を用いていないが、本発明は何らかの部材を可動式とした場合(上皿6b全体を手前側へスライド可能としたり、上皿6b内にスライド式の規制壁を設けたりする場合)にも適用することができる。
一実施形態では上皿6bに関して本発明を適用しているが、下皿6cに関して本発明を適用してもよい。
1 パチンコ機
6 受け皿ユニット
6a 上皿(球皿)
6f 払出口
6g 取込口
60 ステアリングユニット
62 演出ハンドル
106 案内面
108 内壁
110 外壁
112 当板
112a 拡張部

Claims (1)

  1. 枠体の内部に遊技球が取り込まれる取込口と、
    前記枠体の前面側に配置され、前記取込口に向かう下り傾斜を有した案内面上にて遊技球を貯留しつつ、前記傾斜に沿って遊技球を案内する球皿と、
    前記枠体の前面側で前記球皿の周縁を区画して前記案内面から頂部までの間で遊技球の落下を防止しつつ、前記球皿内に貯留可能な遊技球の範囲を高さ方向にわたって前記頂部から遊技球の半径の長さまで外方向に拡張させる拡張壁と
    を備えた遊技機。
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