JP6583867B1 - アクセルペダルの踏み間違え時の自動車停止構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な又は搭載しやすいアクセルペダルの踏み間違え時の自動車停止構造を提供する。【解決手段】アクセル保持機構51により、ペダルシャフト63のアクセルペダル5が誤って踏み切られたときにペダルシャフト63を踏み切り位置に保持する。また、アイドリング切り替え機構53により、ペダルシャフト63のアクセルペダル5が誤って踏み切られたときに、スロットルバルブ調整リンク85をアイドリング状態となるように作動させる。ブレーキ保持機構により、ブレーキシャフトを踏み込み方向に変位させて踏み込み状態に保持する。【選択図】図6

Description

本発明は自動車のアクセルペダルをフットブレーキのブレーキペダルと踏み間違えたときの事故回避構造に関する。
自動車のアクセルペダルを誤って踏み込んでしまい、その結果、自動車が急発進して例えば建造物に衝突するといった事故が発生している。このようなアクセルペダルの踏み間違えによる事故は、例えば特許文献1に記載されているような自動ブレーキ装置を自動車に搭載すれば防ぐことが可能である。
特開2018−154313
ところが、このような自動ブレーキ装置は、自動車周囲の撮影画像に基づいて他の自動車や構造物等を検出し、検出された自動車や構造物と自車とが衝突する可能性がある場合に、自動車等と自車との衝突を回避するためにブレーキを作動させるものであり、自動車に後から簡単に搭載できる構造のものではない。
そこで、本発明はより簡単な又はより搭載しやすいアクセルペダルの踏み間違え時の自動車停止構造の提供を目的とする。本発明の特定の実施の形態では、アクセルペダル及びブレーキペダルの位置や踏み代を変化させないで既存の自動車に構成できるアクセルペダルの踏み間違え時の自動車停止構造の提供を目的としている。
この目的を達成するための本発明のアクセルペダルの踏み間違え時の自動車停止構造は、アクセルペダルをフットブレーキのブレーキペダルと踏み間違えて操作したときの自動車停止構造であって、自動車の走行速度を計測する速度センサと、前記速度センサの計測速度が所定値以下又は所定値未満のときに前記アクセルペダルが所定量踏み込まれると又は前記アクセルペダルが踏み切られると、スロットルバルブをアイドリング状態に切り替えるアイドリング切り替え機構と、前記アイドリング切り替え機構が作動する際に又は前記アイドリング切り替え機構が作動すると前記フットブレーキを踏み込み状態に変化させて保持するブレーキ保持機構と、を備えるものである。アクセルペダルを誤って踏み込むと又は踏み切ると自動車エンジンは高速回転するが、又は高速回転しようとするが、アイドリング切り替え機構により直ちにスロットルバルブがアイドリング状態に切り替わり、かつ、フットブレーキが作動して作動状態が保持される。したがって、自動車が急発進することが効果的に防止される。
アクセルペダルが所定量踏み込まれたときに又はアクセルペダルが踏み切られたときに、アクセルペダルを踏み込み状態又は踏み切り状態に保持するアクセル保持機構を設けておき、アクセルペダルを動かせない状態又はほとんど動かせない状態にしておくことが好ましい。
アイドリング切り替え機構又はブレーキ保持機構の作動を音声で知らせる作動報告装置を設け、例えば緊急停止状態となったことを運転者等に知らせるようにすることができる。
アイドリング切り替え機構、ブレーキ保持機構又はアクセル保持機構は手動又は自動で解除することができる。アイドリング切り替え機構の解除により、例えばアクセルペダルの踏み込み量に応じてスロットルバルブが開く状態に復帰する。ブレーキ保持機構の解除により、例えばブレーキペダルが非踏み込み位置に復帰する。アクセル保持機構の解除により、例えばアクセルペダルが非踏み込み位置に復帰する。アイドリング切り替え機構又はブレーキ保持機構が解除されるときに解除を音声で知らせる解除報告装置を設け、例えば通常運転状態となったことを運転者等に知らせるようにすることができる。
本発明によればアクセルペダルの踏み間違えによる事故の防止を目的とする有用な自動車停止構造を提供できる。
本発明に係るアクセルペダルの踏み間違え時の自動車停止構造が構成された自動車の速度制御装置の全体構成を説明する図である。 アクセルペダルの踏み間違え時の自動車停止構造の回路構成図である。 アクセル保持機構が作動したときのアクセルペダルの踏み間違え時の自動車停止構造の回路図である。 アイドリング切り替え機構が作動したときのアクセルペダルの踏み間違え時の自動車停止構造の回路図である。 パーキングブレーキが操作されたときのアクセルペダルの踏み間違え時の自動車停止構造の回路図である。 アクセル装置の分解斜視図である。 アクセル装置又はアクセル装置の一部を取り去った場合の斜視図である。 スロットルバルブ調整プレートを示す図である。 ブレーキ装置の分解斜視図である。 ブレーキ装置の斜視図である。 アクセルペダルの誤操作前のアクセル及びフットブレーキの状態を示す図である。 アクセルペダルが踏み切られたときのアクセルの状態を示す図である。 アクセル保持機構及びアイドリング切り替え機構が作動したときのアクセル及びフットブレーキの状態を示す図である。 アクセル保持機構が解除されたときのアクセルの状態を示す図である。 アイドリング切り替え機構が解除されたときのアクセル及びフットブレーキの状態を示す図である。 スロットルバルブ調整プレートの別の構成を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
まず、図1を参照して本発明に係るアクセルペダルの踏み間違え時の自動車停止構造が構成された自動車の速度制御装置の基本態様を説明する。
自動車1の運転座席3の前側にはアクセルペダル5が右側に、ブレーキペダル7が左側に配置されている。本発明に係るアクセルペダルの踏み間違え時の自動車停止構造は、アクセルペダル5をブレーキペダル7と踏み間違えたときに自動車1を停止させるように機能する。アクセルペダル5及びブレーキペダル7は、例えばこの自動車1に初めから設けられていたものであり、例えばそれぞれの踏み代はアクセルペダルの踏み間違え時の自動車停止構造の搭載の前後で変化していない。
次に、図2乃至図5を参照してアクセルペダルの踏み間違え時の自動車停止構造の回路構成を説明する。
アクセルペダルの踏み間違え時の自動車停止構造9は、自動車1に後から取り付けられたものであり、自動車のバッテリ11と、イグニッションスイッチ13と、自動車の速度を計測する速度センサ15及びスイッチ17を有する速度センサスイッチ19と、ランプ付押しボタンスイッチ21と、踏み間違え対応回路23と、を直列に接続した構成を有し、踏み間違え対応回路23は停止用回路25と、解除用回路27と、に分岐している。ランプ付押しボタンスイッチ21をOFFにしておけば、踏み間違え対応回路23を作動させないようにできる。
停止用回路25は、アクセルペダル5が踏み切られたときにONとなるリミットスイッチLSW1を介して、アクセル用モータ回路29と、ブレーキ用モータ回路31と、に分岐し、アクセル用モータ回路29にはリミットスイッチ(切り替えスイッチ)LSW2を介してアクセル用モータM1が接続されている。アクセル用モータM1の回転駆動によりアクセル保持機構51及びアイドリング切り替え機構53(図6参照)が作動したり解除されたりする。ブレーキ用モータ回路31は、音声を記憶するレコーダ33及び音声を出力するスピーカ35を有するボイスレコーダ37が接続された停止音声回路39と、リミットスイッチ(切り替えスイッチ)LSW3を介してブレーキ用モータM2が接続されたブレーキ回路41と、に分岐している。ブレーキ用モータM2の回転駆動によりブレーキペダル7に対するブレーキ保持機構54(図9参照)が作動したり解除されたりする。リミットスイッチLSW3とブレーキ用モータM2との間には、カソードをブレーキ用モータM2に接続し、アノードをリミットスイッチLSW3に接続したダイオードDが設けられている。ブレーキ用モータM2には比較的大出力の直流電動機が用いられるので、例えば電流を遮断したときに発生する大きな逆起電力による電流がリミットスイッチLSW3に流れないようにするためである。また、解除用回路27は、駐車ブレーキ又はパーキングブレーキPの作動によりONとなる復帰用スイッチ43を介して、ボイスレコーダ37が接続された解除音声回路45と、リミットスイッチLSW3を介してブレーキ用モータM2が接続されたブレーキ解除回路47と、リミットスイッチLSW2を介してアクセル用モータM1が接続されたアクセル復帰回路49と、に分岐している。
このようなアクセルペダルの踏み間違え時の自動車停止構造9の踏み間違え対応回路23は、イグニッションスイッチ13がONになると作動可能状態となり、速度センサユニット19の速度センサ15の計測値が設定速度(20km/h乃至30km/hで1km/hごとに任意に設定できる。)以下でスイッチ17がONであり、ランプ付押しボタンスイッチ21がONのときに(図3の状態)アクセルペダル5の踏み間違いを検出して自動車1を停止させる。速度センサユニット19の速度センサ15の計測値が設定速度を超えているときはスイッチ17はOFFであり、踏み間違え対応回路23は作動しない。ランプ付押しボタンスイッチ21のランプは、速度センサユニット19のスイッチ17がONのときに、すなわち速度センサ15の計測値が設定速度以下のときに点灯し、ランプ付押しボタンスイッチ21がONでも速度センサ15の計測値が設定速度を超えて速度センサユニット19のスイッチ17がOFFとなると消灯する。自動車1の走行速度が大きいときは、自動車1と前方の構造物等との距離が比較的長く、アクセルペダル5を踏み間違えても構造物等への衝突を回避するための措置を取る余裕がある場合が多く、また、急停車を行なうことによってかえって大きな事故につながる場合もあることから、自動車1が低速の場合にのみ踏み間違え対応回路23を作動させるように構成している。踏み間違え対応回路23の作動前では、リミットスイッチLSW2はアクセル用モータM1にアクセル用モータ回路29を接続し、リミットスイッチLSW3はブレーキ用モータM2にブレーキ用モータ回路31を接続している(図2参照)。
イグニッションスイッチ13、速度センサユニット19のスイッチ17及びランプ付押しボタンスイッチ21がONのときにアクセルペダル5が踏み切られると、リミットスイッチLSW1がONとなり、アクセル用モータ回路29を介してアクセル用モータM1に通電し、かつ、ブレーキ用モータ回路31のブレーキ回路41を介してブレーキ用モータM2に通電するとともに、ブレーキ用モータ回路31の停止音声回路39を介してボイスレコーダ37に通電する。そうすると、アクセル用モータM1が回転し、アクセル保持機構51及びアイドリング切り替え機構53を作動させてアクセルペダル5を踏み切り状態に保持するとともにスロットルバルブ(図示せず)、そしてガソリン噴射量をアイドリング状態に切り替える。また、ブレーキ用モータM2が回転し、ブレーキ保持機構54を駆動してブレーキペダル7を踏み込み状態に変化させる。そして、ボイスレコーダ37から例えば「アクセルの踏み間違えが発生しました。システムが働き車が止まっています。注意しましょう。」のような踏み間違え対応回路23が作動した旨の音声が流れる(図3参照)。
アクセル用モータM1が所定角度(ほぼ180度)回転するとリミットスイッチLSW2が切り替わり、アクセル用モータM1にアクセル復帰回路49を接続するが、リミットスイッチLSW2の切り替わりによりアクセル用モータM1への通電が遮断され、アクセル用モータM1が停止する(図4参照)。ここではスロットルバルブはアイドリング状態に保持される。また、ブレーキ用モータM2が所定角度(ほぼ180度)回転するとリミットスイッチLSW3が切り替わり、ブレーキ用モータM2にブレーキ解除回路47を接続するが、リミットスイッチLSW3の切り替わりによりブレーキ用モータM2への通電が遮断され、ブレーキ用モータM2が停止する(図4参照)。ここではブレーキペダル7は踏み込み状態に保持される。
踏み間違え対応回路23の作動を解除するには駐車ブレーキ又はパーキングブレーキPを作動させる。駐車ブレーキPを作動させると、復帰用スイッチ43がONとなり、アクセル復帰回路49を介してアクセル用モータM1に、そしてブレーキ解除回路47を介してブレーキ用モータM2に通電するとともに、解除音声回路45を介してボイスレコーダ37に通電する(図5参照)。そうすると、ボイスレコーダ37から例えば「システムを解除しました。普通に走れます。注意して運転しましょう。」のような踏み間違え対応回路23の作動が解除された旨の音声が流れる。そして、アクセル用モータM1が回転し、アクセル保持機構51を解除してアクセルペダル5を踏み込まれていない非踏み込み位置に復帰させる。アイドリング切り替え機構53はアクセル保持機構51の解除に引き続いて解除され、アクセルペダル5の踏み込み量に応じたスロットルバルブの開き度、したがってガソリン噴射量を確保できるようになる。また、ブレーキ用モータM2が回転し、ブレーキ保持機構54を解除してブレーキペダル7を踏み込まれていない非踏み込み位置に復帰させる。復帰用スイッチ43は例えばブレーキペダル7の非踏み込み位置への復帰、アクセル用モータM1やブレーキ用モータM2の360度の回転を検出するなどしてOFFになる。ここでは、リミットスイッチLSW1、LSW2及びLSW3は図2に示す初期状態に復帰している。
図6乃至図8を参照してアクセル保持機構51及びアイドリング切り替え機構53の構成を説明する。
アクセル保持機構51は、車体側に取り付けられた一対の支持プレート55、57と、一方の支持プレート55から他方の支持プレート57に至り、他方の支持プレート57の取り付け孔59を貫通して延びるように一対の支持プレート55、57に固定して設けられた支持軸部61と、一端にアクセルペダル5が設けられ、支持軸部61の外周に他端部が回転可能に嵌められたペダルシャフト(アクセルシャフト)63と、他方の支持プレート57の外側で支持軸部61の外周に嵌められ、一端が支持プレート57の通過凹部65を通過してペダルシャフト63の角部64に引っ掛けられ、他端が車体側に引っ掛けられてペダルシャフト63を踏み込み方向と反対側に付勢するペダル用トーションスプリング67と、他方の支持プレート57に固定して取り付けられたアクセル用モータM1と、他方の支持プレート57の通過孔69を通過して他方の支持プレート57の内側に延びているアクセル用モータM1の回転出力軸71に固定して設けられた、円弧状保持カム面(円弧状の保持用輪郭、外縁又はカム縁)73が形成されている保持用カムプレート(保持用板カム)75と、を備えている。ペダルシャフト63の他端部は、支持軸部61における軸方向他方側に設けられた、係合面(縁)76及び押圧面(縁)78が形成されている保持係合部77が突出形成された保持部79と、支持軸部61における軸方向一方側に設けられた、軸方向一方側に突出する係合突起81を有する係合部83と、を一体的に備えている。ここでは、ペダルシャフト63の基部、支持プレート55及び支持軸部61などは既存のものが用いられていて、例えば保持部79や係合部83はペダルシャフト63の基部に対して固定して設けられている。なお、ブレーキ構造との干渉を避けるためにアクセル用モータM1を一方の支持プレート57に取り付けるように構成してもよい。
また、アイドリング切り替え機構53は、ペダルシャフト63よりも軸方向一方側で支持軸部61の外周に回転可能に嵌められた、スロットルバルブ調整リンク85を有するスロットルバルブ調整プレート87と、スロットルバルブ調整リンク85がバルブ開き方向に作動したときにこのスロットルバルブ調整リンク85をバルブ閉じ方向に付勢する圧縮コイルスプリング89と、スロットルバルブ調整プレート87に支持軸部61における軸方向一方側に凹むように形成された屈曲部91に、支持軸部61における軸方向他方側に突出するように屈曲部91に回転可能に設けられた取り付けピン93と、この取り付けピン93の先端に固定された、取り付けピン93を中心に揺動して係合突起81との係合状態及び解除状態が切り替わる係合アーム95と、アクセル用モータM1の回転出力軸71に保持用カムプレート75よりも軸方向一方側で固定して設けられた、半円状押圧カム面(半円状の押圧用輪郭、外縁又はカム縁)97及び半円状解除カム面(半円状の解除用輪郭、外縁又はカム縁)99が形成されている切り替え用カムプレート(切り替え用板カム)101と、取り付けピン93の外周に嵌められ、一端が屈曲部91の切り欠き103に引っ掛けられ、他端が係合アーム95に引っ掛けられて係合アーム95を切り替え用カムプレート101に押し付けるように付勢するアーム用トーションスプリング105と、保持係合部77の回転により作動するリミットスイッチLSW1と、切り替え用カムプレート101の回転により作動するリミットスイッチLSW2と、を備えている。なお、図中107、109、111はワッシャ部材である。
図9及び図10を参照してブレーキ保持機構54の構成を説明する。
フットブレーキ構造は、一端にブレーキペダル7を有し、他端部が車体側に回転可能に取り付けられたブレーキシャフト113を備えた既存のものである。ブレーキ保持機構54はこの既存のブレーキ構造に構成されていて、車体側又は床側に取り付けられたブラケット115と、このブラケット115に固定して取り付けられたブレーキ用モータM2と、ブラケット115の通過孔117を通過してブレーキシャフト113の手前まで延びているブレーキ用モータM2の回転出力軸119に固定して設けられた、スイッチ押圧カム面(スイッチ押圧用輪郭、外縁又はカム縁)121及びスイッチ解除カム面(スイッチ解除用輪郭、外縁又はカム縁)123が形成されているスイッチ作動用カムリング(スイッチ作動用板カム)125と、スイッチ作動用カムリング125のブレーキシャフト113側の表面の外周個所に設けられた作動ピン127と、この作動ピン127が嵌められた長孔129及び保持孔131が形成されている作動プレート133と、一端部が保持孔131に嵌まり込み、ブレーキシャフト113にブレーキシャフト113を挟むようにして固定して取り付けられた断面細長いコ字状の取り付け部材135の先端に他端部が取り付けられている押しピン137と、スイッチ作動用カムリング125の回転により作動するリミットスイッチLSW3と、を備えている。なお、作動プレート133の長孔129の踏み込み側端部に圧縮コイルばね等の緩衝部材139を設けてもよい。なお、ブラケット115は車種に合わせて種々の形状のものを用いることができる。
図11乃至図15を参照してアクセル保持機構51、アイドリング切り替え機構53及びブレーキ保持機構54の作動態様を説明する。図11乃至図15の各図において(a)は主にアクセル保持機構51の作動状態を示し、(b)は主にアイドリング切り替え機構53の作動状態を示し、そして(c)はブレーキ保持機構54の作動状態を示している。
図11に示す、アクセルペダル5を誤操作する直前の状態、すなわちアクセルペダル5もブレーキペダル7も非踏み込み状態であるときは、リミットスイッチLSW1はアクチュエータ(レバー)が押し込まれていないのでOFFであり、停止用回路25は開いた状態となっている。復帰用スイッチ43もOFFであり、解除用回路27も開いた状態となっている。リミットスイッチLSW2はアクチュエータ(レバー)が切り替え用カムプレート101の半円状押圧カム面97に押されて押し込まれ、アクセル用モータ回路29をアクセル用モータM1に接続し、リミットスイッチLSW3はアクチュエータ(レバー)がスイッチ作動用カムリング125のスイッチ押圧カム面121に押されて押し込まれ、ブレーキ回路41をブレーキ用モータM2に接続している。なお、ここでブレーキペダル7を踏むと、スイッチ作動用カムリング125の作動ピン127が作動プレート133の長孔129内を相対的に移動し作動プレート133がブレーキ踏み込み方向に移動するので、ブレーキペダル7を支障なく踏み込むことができる。
次に、図12に示すようにアクセルペダル5が誤操作により踏み切られると(矢印A参照)、ペダルシャフト63の他端部が矢印B方向に回転し、リミットスイッチLSW1はアクチュエータが保持部79の保持係合部77の押圧面78に押されて押し込まれONとなり、停止用回路25は閉じた状態となる。ここではブレーキ保持機構54は図11と同じ状態である。
リミットスイッチLSW1がONとなると、アクセル用モータM1の回転出力軸71が回転し、図13に示すように保持用カムプレート75及び切り替え用カムプレート101も回転するとともに(矢印C参照)、ボイスレコーダ37から作動報告音声が出力される。アクセル用モータM1の回転出力軸71は、切り替え用カムプレート101がほぼ180度回転してリミットスイッチLSW2のアクチュエータが切り替え用カムプレート101の半円状解除カム面99個所に位置して非押し込み状態となるまでほぼ180度回転して停止する。リミットスイッチLSW2のアクチュエータへの押し込み力が解除されると、アクセル復帰回路49がアクセル用モータM1に接続され、アクセル用モータM1への通電が遮断されるからである。また、アクセル用モータM1の回転出力軸71の回転により保持用カムプレート75がほぼ180度回転すると、保持用カムプレート75の円弧状保持カム面73が保持部79の保持係合部77の係合面76を押さえるように位置するので、ペダルシャフト63は踏み込み位置に保持される。そして、切り替え用カムプレート101のほぼ180度の回転により、係合アーム95が切り替え用カムプレート101の半円状解除カム面99個所に位置してアーム用トーションスプリング105のばね力によりアクセル用モータM1の回転出力軸71側に揺動した状態となる。そうすると、係合アーム95と係合突起81の係合が解除され、圧縮コイルスプリング89のばね力によりスロットルバルブ調整リンク85がスロットルバルブを閉じてアイドリング状態とするように作動し、このスロットルバルブ調整リンク85の作動に伴ってスロットルバルブ調整プレート87だけが回転して(ペダルシャフト63の他端部は停止している)アイドリング状態が維持されることとなる。
また、図12に示すようにリミットスイッチLSW1がONとなると、ブレーキ用モータM2の回転出力軸119が回転し、図13に示すようにスイッチ作動用カムリング125も回転する(矢印E参照)。ブレーキ用モータM2の回転出力軸119は、スイッチ作動用カムリング125がほぼ180度回転してリミットスイッチLSW3のアクチュエータがスイッチ作動用カムリング125のスイッチ解除カム面123個所に位置して非押し込み状態となるまでほぼ180度回転して停止する(図13(c)の右側の図参照)。リミットスイッチLSW3のアクチュエータへの押し込み力が解除されると、ブレーキ解除回路47がブレーキ用モータM2に接続され、ブレーキ用モータM2への通電が遮断されるからである。この間、作動ピン127は上側を通って踏み込み方向側に移動し(図13(c)の左側の図参照)、この作動ピン127によって作動プレート133の長孔129の踏み込み方向側端が引っ張られ、作動プレート133はブレーキペダル7を踏み込み側に変位させて保持するように踏み込み側に移動して停止する。
このようにしてアイドリング状態でペダルシャフト63を踏み切った状態に保持するとともにブレーキシャフト113を踏み込んだ状態に保持して自動車を緊急的に停止させることができるが、図14及び図15に示すようにパーキングブレーキPを作動させるとこの緊急停止状態を解除することができる。
パーキングブレーキPを作動させると復帰用スイッチ43がONとなり、アクセル用モータM1及びブレーキ用モータM2に通電するとともに、ボイスレコーダ37から解除報告音声が出力される。アクセル用モータM1の回転出力軸71が回転すると保持用カムプレート75及び切り替え用カムプレート101が回転するが、図14に示すように保持用カムプレート75がほぼ60度回転すると(矢印F参照)、保持用カムプレート75の円弧状保持カム面73による保持部79の保持係合部77の係合面76に対する押えが解除される。そうすると、ペダルシャフト63がペダル用トーションスプリング67のばね力で非踏み込み位置まで復帰し、保持部79の保持係合部77の押圧面78によるリミットスイッチLSW1のアクチュエータに対する押し込み力が解除されてリミットスイッチLSW1がOFFとなるが、この間、リミットスイッチLSW2のアクチュエータは切り替え用カムプレート101の半円状解除カム面99個所に位置して押し込まれていない状態に維持される。また、係合アーム95は図13の状態から図14の状態に変化する間、切り替え用カムプレート101の半円状解除カム面99個所に位置して係合突起81と係合していない状態に維持されているので、ペダルシャフト63が非踏み込み位置に復帰してもスロットルバルブ調整プレート87はアイドリング位置に保持されたままである。さらに、図15に示すように、アクセル用モータM1の回転出力軸71の回転にともなって保持用カムプレート75及び切り替え用カムプレート101がほぼ30度回転すると(矢印G参照)、係合アーム95が切り替え用カムプレート101の半円状押圧カム面97に押され、アーム用トーションスプリング105のばね力に抗してアクセル用モータM1の回転出力軸71から離れるように揺動し、係合突起81と係合する。ここでは、ブレーキ用モータM2の回転出力軸119もほぼ90度回転して(矢印H参照)スイッチ作動用カムリング125に設けられた作動ピン127が下側に移動し、ブレーキシャフト113は作動プレート133を引っ張って前方に移動している。リミットスイッチLSW3のアクチュエータはスイッチ作動用カムリング125のスイッチ解除カム面123箇所に位置して非押し込み状態に維持されている。
そして、アクセル用モータM1及びブレーキ用モータM2がさらにほぼ90度回転して誤操作前から360度回転すると、切り替え用カムプレート101及びスイッチ作動用カムリング125の回転によりリミットスイッチLSW2のアクチュエータ及びリミットスイッチLSW3のアクチュエータがともに押し込まれた状態となり、アクセル用モータM1及びブレーキ用モータM2は通電が遮断されて停止する。また、復帰用スイッチ43は例えばリミットスイッチLSW2又はリミットスイッチLSW3の切り替わりに同期してOFFとなるが、パーキングブレーキPの解除によりOFFとなるように構成してもよい。このようにしてアクセル保持機構51、アイドリング切り替え機構53及びブレーキ保持機構54が解除されてもとの状態に復帰する(図11参照)。
なお、スロットルバルブ調整リンク85によりスロットルバルブの開き度及びガソリン噴出量を調整するメカニカルな又はワイヤ式の構造に代えて、図16に示すように、スロットルバルブ調整プレート87にアクセルポジションセンサ145とアイドリング方向に付勢する引張りコイルばね147を設けておき、アクセルポジションセンサ145の位置によりアクセルペダル5の踏み込み量を検出し、アクセルペダル5の踏み込み量に対応した燃料増減量信号及びスロットルバルブ開信号をコネクタ部(図示せず)からECU(図示せず)を介してフューエルインジェクタ機構(図示せず)及びスロットルバルブ機構(図示せず)に出力する電子制御方式を採用してもよい。アクセルポジションセンサ145はホール素子を有するホールICとすることができる。この場合にはホール素子に対して磁界を形成する磁石を例えば支持プレート55又は57に設けておく。また、アクセルポジションセンサはペダルシャフト63に設けておくこともできる。
1 自動車
5 アクセルペダル
7 ブレーキペダル
9 アクセルペダルの踏み間違え時の自動車停止構造
19 速度センサユニット
51 アクセル保持機構
53 アイドリング切り替え機構
54 ブレーキ保持機構

Claims (3)

  1. アクセルペダルをフットブレーキのブレーキペダルと踏み間違えて操作したときの自動車停止構造であって、
    自動車の走行速度を計測する速度センサと、
    前記速度センサの計測速度が所定値以下又は所定値未満のときに前記アクセルペダルが所定量踏み込まれると又は前記アクセルペダルが踏み切られると、スロットルバルブをアイドリング状態に切り替えるアイドリング切り替え機構と、
    前記アイドリング切り替え機構が作動する際に又は前記アイドリング切り替え機構が作動すると前記フットブレーキを踏み込み状態に変化させて保持するブレーキ保持機構と、を備え、さらに、
    前記アクセルペダルが所定量踏み込まれたときに又は前記アクセルペダルが踏み切られたときに、前記アクセルペダルを踏み込み状態又は踏み切り状態に保持するアクセル保持機構を備えることを特徴とする自動車停止構造。
  2. 前記アイドリング切り替え機構又は前記ブレーキ保持機構の作動を音声で知らせる作動報告装置を備えることを特徴とする請求項記載の自動車停止構造。
  3. 前記アイドリング切り替え機構又は前記ブレーキ保持機構の解除を音声で知らせる解除報告装置を備えることを特徴とする請求項1又は2記載の自動車停止構造。
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