JP6582890B2 - 挟み込み防止構造 - Google Patents

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本発明は、座席脇等に設けられる設備の挟み込み防止構造に関する。詳しくは、一方が移動可能な2つの構造物の隙間への人体の挟み込みを防止するための挟み込み防止構造に関する。
従来、多くの乗物の座席脇等にコンソールボックス等の内装部材が設けられており、そのコンソールボックス等を座席の前後方向に沿ってスライド移動可能に支持する内装部材の支持構造が知られている(例えば、特許文献1、2参照)。例えば、特許文献1の車両用部品の配設構造においては、スライドレール上を移動することにより伸縮可能な通風ダクト上にコンソールボックスを配設して、コンソールボックスを車両の前後方向に移動可能としている。
また、コンソールボックスを前後移動させると共に高さを変えることができる支持構造も検討されている。例えば、特許文献2に開示されているコンソールの支持構造は、模式的に表すと図7のようになる。図7に示す支持構造101は、車両の前後方向Pに対して高さ方向に傾斜して延びるレール111を備え、コンソールボックス103には、レール111にスライド移動可能に支持する支持部117を設けてなる。これによれば、シートへの着座者の体格等に応じて、コンソールボックス103を傾斜方向にスライド移動させて、前後の位置調整に加えて高さの調整を行うことができる。
特開2004−210006号公報 特開2010−023641号公報
前記のようにコンソールボックス等を前後方向に移動可能とする場合には、通常、コンソールボックス等が移動してもその周囲を覆うように、コンソールボックス等の側方に壁部(シールド)が設けられる。しかし、コンソールボックス等が移動されることにより、コンソールボックス等とシールドとの位置関係は変化し、両者によって挟まれる隙間の大きさが変化する。このような設備は座席脇等に設けられるため、手指等の人体が近くに位置することが多く、コンソールボックス等の移動時に手指等が上記隙間に挟まれるおそれがある。安全のために挟み込み防止構造を設けるとしても、人に隙間の変化を気付かせることができれば、人に対して自然な注意を与えると共に、挟み込みを予防することが可能になる。
本発明は、上記現状に鑑みてなされたものであり、一方が移動可能な2つの構造物の隙間への人体の挟み込みを防止するために人の注意を喚起する挟み込み防止構造を提供することを目的とする。
上記問題を解決するために、第1発明は、基準となる第1構造物と前記第1構造物と沿うように移動可能な第2構造物との移動方向に沿った隙間に人体が挟み込まれることを防止する挟み込み防止構造であって、前記第2構造物の移動に伴って前記隙間の間隔は変化し、少なくとも前記第2構造物の前記隙間側の手指が触れる面又は手指が挟まれる面に、前記移動方向に触感が繰り返し変化する刺激部が形成されていることを要旨とする。
第2発明は、第1発明において、前記刺激部として、前記第1構造物の前記隙間側に形成された第1刺激部と、前記第1刺激部と対向して前記第2構造物の前記隙間側に形成された第2刺激部とを備えることを要旨とする。
第3発明は、第1発明又は第2発明において、前記刺激部は、前記移動方向に凹凸又は硬軟が繰り返して形成されていることを要旨とする。
第4発明は、第1乃至3のいずれかの発明において、前記刺激部は、可撓性を有することを要旨とする。
第5発明は、第1乃至4のいずれかの発明において、前記隙間は前記第1構造物と前記第2構造物とが略平行に対向する部位に形成され、前記第2構造物が前記第1構造物に対して斜め方向に移動することにより前記隙間の間隔が変化することを要旨とする。
第6発明は、第1乃至5のいずれかの発明において、前記第2構造物は、乗物の座席の側方に備えられ、前後方向の移動に伴って高さが変化するコンソールボックス、及び前記コンソールボックス上に設けられたアームレストであり、前記第1構造物は、前記座席側の前記コンソールボックス側面を覆うシールドであり、前記隙間は前記アームレストの下面と前記シールドの上端との間の隙間であることを要旨とする。
本発明の挟み込み防止構造によれば、基準となる第1構造物と前記第1構造物と沿うように移動可能な第2構造物との隙間に人体が挟み込まれることを防止する挟み込み防止構造であって、前記第2構造物の移動に伴って前記隙間の間隔は変化し、少なくとも前記第2構造物の前記隙間側に、前記移動方向に触感が繰り返し変化する刺激部が形成されているため、第1構造物と第2構造物との隙間に手指等が位置していても、隙間の間隔が変化する際に刺激部と人体とが接触して擦れ、人に対して刺激部が与える触感により第2構造物の移動を知覚させることができる。これにより、第1構造物と第2構造物とに手指等が挟み込まれる前に、隙間の狭まりを自然に人に気付かせ、挟み込みを予防することが可能になる。
前記刺激部として、前記第1構造物の前記隙間側に形成された第1刺激部と、前記第1刺激部と対向して前記第2構造物の前記隙間側に形成された第2刺激部とを備える場合は、第1構造物と第2構造物との双方で刺激部を備えることにより、人体がいずれの構造物に触れていても刺激部のより確かな触感を生じさせ、挟み込みを防止することができる。
前記刺激部は、前記移動方向に凹凸又は硬軟が繰り返して形成されている場合、人に与える触感が繰り返し変化する刺激部が形成することができ、効果的に挟み込みを防止することができる。
前記刺激部は、可撓性を有する場合は、人体と接触したときに刺激部が凹む等、人体に対する圧迫を抑制することができる。
前記隙間は前記第1構造物と前記第2構造物とが略平行に対向する部位に形成され、前記第2構造物が前記第1構造物に対して斜め方向に移動することにより前記隙間の間隔が変化する場合は、隙間の距離が変化すると共に刺激部が基準となる第1構造物に対して斜め方向に移動するため、人に対して第2構造物の移動を分かりやすく気付かせることができる。
前記第2構造物は、乗物の座席の側方に備えられ、前後方向の移動に伴って高さが変化するコンソールボックス、及び前記コンソールボックス上に設けられたアームレストであり、前記第1構造物は、前記座席側の前記コンソールボックス側面を覆うシールドであり、前記隙間は前記アームレストの下面と前記シールドの上端との間の隙間である場合は、座席に着座した乗員の体格に応じてコンソールボックスを前後移動させると共にアームレストの高さを変化させることができ、アームレストの側面側に乗員の手指があるような状態であってもコンソールボックスの移動を知覚させることができる。これにより、シールドとアームレストとに手指等が挟み込まれる前に、隙間の狭まりを乗員に気付かせ、挟み込みを予防することが可能になる。
本発明について、本発明による典型的な実施形態の非限定的な例を挙げ、言及された複数の図面を参照しつつ以下の詳細な記述にて更に説明するが、同様の参照符号は図面のいくつかの図を通して同様の部品を示す。
実施形態に係る挟み込み防止構造を適用した車両用コンソールボックスを、車両室内の上方からみた斜視図である。 挟み込み防止構造を適用した車両用コンソールボックスの左右方向断面図である。 挟み込み防止構造を適用した車両用コンソールボックスにおいて、刺激部の形状を説明するための部分拡大図である。 挟み込み防止構造を適用した車両用コンソールボックスにおいて、コンソールボックスの前後方向の移動及び高さの変化を説明するための模式図である。 挟み込み防止構造を適用した車両用コンソールボックスにおいて、刺激部と人体が接触している状態を説明するための部分拡大図である。 複数の刺激部を備える挟み込み防止構造の部分拡大図である。 従来のコンソールボックスの支持構造の説明図であって、レールが車両前後方向に床面に対して傾斜して延びる形態を示す。
ここで示される事項は例示的なもの及び本発明の実施形態を例示的に説明するためのものであり、本発明の原理と概念的な特徴とを最も有効に且つ難なく理解できる説明であると思われるものを提供する目的で述べたものである。この点で、本発明の根本的な理解のために必要である程度以上に本発明の構造的な詳細を示すことを意図してはおらず、図面と合わせた説明によって本発明の幾つかの形態が実際にどのように具現化されるかを当業者に明らかにするものである。
本実施形態に係る挟み込み防止構造(1)は、基準となる第1構造物(2)と第1構造物(2)と沿うように移動可能な第2構造物(3)との隙間に人体が挟み込まれることを防止するための挟み込み防止構造である。第2構造物(3)の移動に伴って、第1構造物(2)の所定部位と第2構造物(3)の所定部位との間に形成される隙間の間隔が変化する。そして、少なくとも第2構造物(3)の前記隙間側に、移動方向に触感が繰り返し変化する刺激部が形成されている。
基準となる第1構造物(2)は人体に対して相対的に移動しない構造物であり、例えば床面に設置された構造物が挙げられる。第2構造物(3)は第1構造物(2)に対して(即ち人体に対して)相対的に移動可能とされる構造物である。第2構造物(3)は第1構造物(2)と沿う方向に移動可能であって、第2構造物(3)と第1構造物(2)との距離が変化する方向の移動を意図していない。例えば、第2構造物(3)は、第1構造物(2)の1つの側面に平行に移動する形態を挙げることができる。また、第1構造物(2)は空間を空けて対向する1対の側面を備え、第2構造物(3)は前記1対の側面に挟まれるように設けられ、第2構造物(3)が前記側面に沿って移動する形態が挙げられる。
第1構造物(2)及び第2構造物(3)の用途や構造は特に限定されない。例えば、第1構造物(2)及び第2構造物(3)は、自動車等の乗物の並んだ2つの座席(9)の間又は座席(9)の脇、すなわち座席(9)の側方に設けられるコンソール設備を挙げることができる(図1参照)。その場合、第2構造物(3)としてコンソールボックス(及びその上に設けられたアームレスト)、第1構造物(2)として座席(9)側のコンソールボックス側面を覆うシールドを例示することができる。
その他、第2構造物(3)は、ドリンクホルダ等の上方が開口する容器、各種操作をするためのスイッチが配設されるスイッチボックス、上方に荷物を載置することができるトレイ及びテーブル等とすることができる。それらの上面はそのまま、又は蓋部によって覆うことにより、アームレストとして使用することができる。
以下、分かり易さのため、第2構造物(3)が移動する方向を前後方向(P)、第1構造物(2)と第2構造物(3)とが対向する方向を左右方向(Q)、基準面(床面)と垂直な方向を上下方向(R)とする(図1参照)。
尚、実施形態に記載する各符号は、後述する実施例に記載の具体的構成との対応関係を示すものである。
第2構造物(3)の支持構造は、特に限定されない。例えば、第2構造物(3)は、第1構造物(2)とは別途に、基準となる床面等に移動可能に支持される構造とすることができる。また、第1構造物(2)に空間を空けて対向する1対の側面を備え、第2構造物(3)は前記1対の側面によって移動可能に支持されるようにすることもできる(図4参照)。
第2構造物(3)の移動の態様は、第2構造物(3)の移動に伴って第1構造物(2)の所定部位と第2構造物(3)の所定部位との間に形成される隙間の間隔が変化する構造であれば、任意とすることができる。例えば、第2構造物(3)は、前後方向(P)に移動すると共に上下方向(R)に変位する形態を挙げることができる。
第2構造物(3)を移動可能にする構造は、特に限定されない。例えば、前記基準面上に、一方向(P)において上下方向(R)に傾斜して支持レール(6)が敷設されており、第2構造物(3)はその支持レール(6)に基づいて移動可能とするようにすることができる。また、第1構造物(2)の一対の対向する壁部(22)すなわち第2構造物(3)と対向する面に支持レール(6)を設け、第2構造物(3)はその支持レール(6)によって支持され、支持レール(6)上を摺動して移動可能とするようにすることができる(図2、4参照)。このような構造とすると、第2構造物(3)は、第1構造物(2)に対して斜め方向{前後方向(P)且つ上下方向(R)}に移動することとなる。
前記のとおり、第1構造物(2)と第2構造物(3)との間には、第2構造物(3)の斜め方向の移動に伴って、上下方向に間隔が変化する隙間(7)が形成される。例えば、このような隙間(7)は、第1構造物(2)の一部分と第2構造物(3)の一部分とが略平行に対向する部位に形成される。具体的には、第2構造物(3)の上方が側方に突出している場合、その突出部の下面と、第2構造物(3)の側方に設けられた第1構造物(2)の上端部と、の間に隙間(7)が形成される。
より具体的には、前記コンソール設備の例において、第2構造物(コンソールボックス3)は前後方向(P)に移動するに伴い上下方向(R)の高さが変化するように構成されている。その場合、第2構造物(コンソールボックス3)の上部を構成するアームレスト(33)の側方下面と、第1構造物(シールド2)の上端面(23)との間に形成される上下方向(R)の隙間(7)は、第2構造物(コンソールボックス3)の前後方向(P)の移動に伴って変化することとなる(図2、4参照)。
以上のように、第2構造物(3)の移動に伴って、第1構造物(2)の所定部位と第2構造物(3)の所定部位との間に形成される隙間(7)の間隔が変化する。そこで、少なくとも移動側の第2構造物(3)の隙間(7)側に、移動方向に触感が繰り返し変化する刺激部(5)が設けられる。隙間(7)側とは、第1構造物(2)と第2構造物(3)とが対向する側である。刺激部(5)を少なくとも第2構造物(3)の隙間(7)側に設けるのは、第2構造物(3)は人体に対して相対的に移動するからである(図5参照)。
刺激部(5)として、第2構造物(3)の隙間(7)側に第2刺激部(51)を設け、第1構造物(2)の隙間(7)側に第1刺激部(52)を設けることもできる(図6参照)。
刺激部(5)の材料は特に限定されない。例えば、刺激部(5)の材料として、樹脂、ゴム、毛、織物等を用いることができる。刺激部(5)は、可撓性を有するようにすることができる。刺激部(5)が可撓性を有すれば、手指と接触したときに変形する等、手指に対する圧迫や過度の刺激を抑制することができる。
また、刺激部(5)の形状や構造は、第2構造物(3)の移動方向に触感が繰り返し変化するようにされる限り、特に限定されない。例えば、刺激部(5)は、隙間(7)側に突出又は延出された壁状、板状、ブラシ状等の形状とすることができる。それらの手指が触れる面又は手指が挟まれる面に、前記移動方向に凹凸形状や硬軟が繰り返して形成されているようにすることができる。
より具体的には、刺激部(5)は、手指が触れる面又は先端部を、波状(図3の符号51参照)としたり、任意形状の山(凸部)と谷(凹部)が交互に繰り返される形状としたりすることができる。また、移動方向に表面の硬さを交互に変化させることで、硬軟が繰り返される構造とすることができる。また、硬さや感触を変化させるには、表面粗さを変える、連通孔や可塑剤等を変えることにより弾性率を変える、硬さが異なる複数の材質を交互に配設する等を挙げることができる。毛を多数立設したブラシ状の刺激部(5)とすることもできる。
以上のように、第1構造物(2)と第2構造物(3)との隙間(7)に、第2構造物(3)の移動方向に触感が繰り返し変化する刺激部(5)が形成されているため、その隙間に手指等が位置していても、隙間の間隔が変化する際に刺激部(5)と手指等とが接触して擦れ、人に対して与える触感の変化により第2構造物(3)の移動を知覚させることができる。これにより、第1構造物(2)と第2構造物(3)とに手指等が挟み込まれる前に、隙間(7)の狭まりを人に気付かせ、挟み込みを予防することが可能になる。
(実施例)
挟み込み防止構造1の具体例を図1〜5に示す。本例は、乗用車の2つの前部座席9の間に配設され、前後方向Pに移動可能なコンソールボックス3を第2構造物として示す。図1に示すように、コンソールボックス3は、車室の床面に立設されている第1構造物であるシールド2によって可動部分が覆われている。通常、乗員はその体格等に合わせるように座席9を移動させ、体格が大きい場合には座席9を後方に移動させる。その場合、コンソールボックス3も後方に移動させることで使い勝手を向上させることができるが、体格が大きいためコンソールボックス3の位置を低くすることが好ましい。このため、本例においては、コンソールボックス3を前方(位置3’)から後方(位置3)に移動させるに伴い、その高さが低くなるようにされている。
図2は、シールド2及びコンソールボックス3を備えた挟み込み防止構造1の左右方向断面を表している。同図に示されるように、コンソールボックス3は蓋付きの容器であり、コンソールボックス3の本体32の上面に設けられた蓋部33を閉めた状態にすることで、蓋部33に腕を乗せるアームレストとして使用することができるようにされている。
本例においては、コンソールボックス3を支持するための支持レール6が、シールド2の左右壁部22に設けられており、コンソールボックス3の側面に設けられた突部4が溝状の支持レール6に摺動可能に嵌め込まれている。このようにシールド2の左右壁部22によってコンソールボックス3が挟持される構造にすれば、別途に支持レール6を設けることなく、コンソールボックス3を支持し移動可能とすることができる。これに限らず、支持レール6はコンソールボックス3の下面部等に設けられてもよい。
また、コンソールボックス3の蓋部33は、各シールド2の上端面23より上方に位置し、更に左右方向Qの端部34が各シールド2の上端面23に被さるように配設されている。そして、端部34と上端面23との間には隙間7が形成されている。更に、端部34の隙間7側となる、上端面23と対向する面側に刺激部51が設けられている。
図3は、上記刺激部51を側方からみた図である。刺激部51は、連通孔を多数備えた樹脂等の可撓性を備えた材質であり、その先端側(上端面23と対向する側)には、上下方向に規則的に波打つ凹凸形状が形成されている。この凹凸形状の繰り返しの間隔は、0.3〜1.5cm程度とすることができる。
図4は、支持レール6をシールド2の左右壁部に設ける例を説明するための模式図である。支持レール6は、基準となる床面に対して上下方向Rに傾斜するように配設される。同図(a)では、コンソールボックス3の前方側面に設けられた1つの突部4が1つの支持レール6に摺動可能に嵌め込まれている。同図(b)では、コンソールボックス3の前方及び後方の側面に設けられた2つの突部4が1つの支持レール6に摺動可能に嵌め込まれている。いずれの形態によっても、支持レール6は床面に対して前方が高く後方が低くなるように傾斜して設けられているため、コンソールボックスを後方の低い位置3と前方の高い位置3’との間で移動させることができる。
図4(a)に示すように、コンソールボックス3が移動して後方に位置するときはコンソールボックス3が下降しており、隙間7はコンソールボックス3’が前方に位置して上昇しているときの隙間7’より狭くなっている。このときの隙間7は、刺激部51の高さと略同じ又はより狭くなっており、隙間7に指先等の人体が位置していた場合、刺激部51が設けられていなければ指先等が挟み込まれるおそれがある。
しかし、図5に示すように、コンソールボックス3が移動する際に刺激部51が人体8に接触することになる。刺激部51は、コンソールボックス3の移動方向に略沿って波打っているため、人体8に対して、コンソールボックス3の移動に伴って強弱又は有無が繰り返される刺激を与える。人は、刺激部51の触感によりコンソールボックス3の移動を知覚することができる。これにより、シールド2とコンソールボックス3との間に手指等が挟み込まれる前に、隙間7の狭まりを自然に人に気付かせ、挟み込みを予防することが可能になる。
刺激部51として、図6に示すように、シールド2の隙間7側(上端面23)に形成された第1刺激部52と、第1刺激部52と対向してコンソールボックス3(端部34)の隙間7側に形成された第2刺激部51とを備えることもできる。このように、シールド2とコンソールボックス3の双方に刺激部51、52を備えることにより、人体がいずれの構造物に触れていても刺激部のより確かな触感を生じさせ、挟み込みを防止することができる。
尚、本発明においては、以上に示した実施形態に限られず、目的、用途に応じて本発明の範囲内で種々変更した態様とすることができる。
本発明は、乗用車、バス、トラック等の他、汽車、電車等の鉄道車両、建設車両、農業車両、産業車両や航空機等において、座席周辺の設備をスライド移動可能に支持する技術として広く利用される。また、乗物に限らず、屋内外で用いられる電動座席等の周辺に備えられる移動可能な構造物による挟み込み防止に適用することができる。
1;挟み込み防止構造、2;第1構造物(シールド)、22;左右壁部、23;上端面、3、3’;第2構造物(コンソールボックス)、32;本体、33;蓋部、34;端部、4;突部、51;刺激部(第2刺激部)、52;第1刺激部、6;支持レール、7、7’;隙間、8;人体、9;座席。

Claims (6)

  1. 基準となる第1構造物と前記第1構造物と沿うように移動可能な第2構造物との移動方向に沿った隙間に人体が挟み込まれることを防止する挟み込み防止構造であって、
    前記第2構造物の移動に伴って前記隙間の間隔は変化し、
    少なくとも前記第2構造物の前記隙間側の手指が触れる面又は手指が挟まれる面に、前記移動方向に触感が繰り返し変化する刺激部が形成されていることを特徴とする挟み込み防止構造。
  2. 前記刺激部として、前記第1構造物の前記隙間側に形成された第1刺激部と、前記第1刺激部と対向して前記第2構造物の前記隙間側に形成された第2刺激部とを備える請求項1記載の挟み込み防止構造。
  3. 前記刺激部は、前記移動方向に凹凸又は硬軟が繰り返して形成されている請求項1又は2に記載の挟み込み防止構造。
  4. 前記刺激部は、可撓性を有する請求項1乃至3のいずれかに記載の挟み込み防止構造。
  5. 前記隙間は前記第1構造物と前記第2構造物とが略平行に対向する部位に形成され、
    前記第2構造物が前記第1構造物に対して斜め方向に移動することにより前記隙間の間隔が変化する請求項1乃至4のいずれかに記載の挟み込み防止構造。
  6. 前記第2構造物は、乗り物の座席の側方に備えられ、前後方向の移動に伴って高さが変化するコンソールボックス、及び前記コンソールボックス上に設けられたアームレストであり、
    前記第1構造物は、前記座席側の前記コンソールボックス側面を覆うシールドであり、
    前記隙間は前記アームレストの下面と前記シールドの上端との間の隙間である請求項1乃至5のいずれかに記載の挟み込み防止構造。
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