JP6582742B2 - 情報処理装置及び情報処理プログラム - Google Patents
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Description
本発明は、地域医療連携の施設に患者に関する文書を開示するにあたって、その文書の開示相手である施設を全て把握しなくても、文書の開示を限定することができるようにした情報処理装置及び情報処理プログラムを提供することを目的としている。
請求項1の発明は、地域医療連携の施設と患者との間における地理的要因に応じて、該患者に関する文書を開示する施設を設定する第1の設定手段と、前記患者と前記施設の種別の組み合わせに応じて、該施設に開示する前記文書の内容を設定する第2の設定手段と、前記第1の設定手段によって設定された施設に対して、前記第2の設定手段によって設定された文書の内容を開示する開示手段を有する情報処理装置である。
図1は、本実施の形態の構成例についての概念的なモジュール構成図を示している。
なお、モジュールとは、一般的に論理的に分離可能なソフトウェア(コンピュータ・プログラム)、ハードウェア等の部品を指す。したがって、本実施の形態におけるモジュールはコンピュータ・プログラムにおけるモジュールのことだけでなく、ハードウェア構成におけるモジュールも指す。それゆえ、本実施の形態は、それらのモジュールとして機能させるためのコンピュータ・プログラム(コンピュータにそれぞれの手順を実行させるためのプログラム、コンピュータをそれぞれの手段として機能させるためのプログラム、コンピュータにそれぞれの機能を実現させるためのプログラム)、システム及び方法の説明をも兼ねている。ただし、説明の都合上、「記憶する」、「記憶させる」、これらと同等の文言を用いるが、これらの文言は、実施の形態がコンピュータ・プログラムの場合は、記憶装置に記憶させる、又は記憶装置に記憶させるように制御するという意味である。また、モジュールは機能に一対一に対応していてもよいが、実装においては、1モジュールを1プログラムで構成してもよいし、複数モジュールを1プログラムで構成してもよく、逆に1モジュールを複数プログラムで構成してもよい。また、複数モジュールは1コンピュータによって実行されてもよいし、分散又は並列環境におけるコンピュータによって1モジュールが複数コンピュータで実行されてもよい。なお、1つのモジュールに他のモジュールが含まれていてもよい。また、以下、「接続」とは物理的な接続の他、論理的な接続(データの授受、指示、データ間の参照関係等)の場合にも用いる。「予め定められた」とは、対象としている処理の前に定まっていることをいい、本実施の形態による処理が始まる前はもちろんのこと、本実施の形態による処理が始まった後であっても、対象としている処理の前であれば、そのときの状況・状態に応じて、又はそれまでの状況・状態に応じて定まることの意を含めて用いる。「予め定められた値」が複数ある場合は、それぞれ異なった値であってもよいし、2以上の値(もちろんのことながら、全ての値も含む)が同じであってもよい。また、「Aである場合、Bをする」という意味を有する記載は、「Aであるか否かを判断し、Aであると判断した場合はBをする」の意味で用いる。ただし、Aであるか否かの判断が不要である場合を除く。
また、システム又は装置とは、複数のコンピュータ、ハードウェア、装置等がネットワーク(一対一対応の通信接続を含む)等の通信手段で接続されて構成されるほか、1つのコンピュータ、ハードウェア、装置等によって実現される場合も含まれる。「装置」と「システム」とは、互いに同義の用語として用いる。もちろんのことながら、「システム」には、人為的な取り決めである社会的な「仕組み」(社会システム)にすぎないものは含まない。
また、各モジュールによる処理毎に又はモジュール内で複数の処理を行う場合はその処理毎に、対象となる情報を記憶装置から読み込み、その処理を行った後に、処理結果を記憶装置に書き出すものである。したがって、処理前の記憶装置からの読み込み、処理後の記憶装置への書き出しについては、説明を省略する場合がある。なお、ここでの記憶装置としては、ハードディスク、RAM(Random Access Memory)、外部記憶媒体、通信回線を介した記憶装置、CPU(Central Processing Unit)内のレジスタ等を含んでいてもよい。
地域の中核病院へ患者が集中することを防ぐために、その地域における医療機関を連携し、それぞれの医療機関の特長を活かし、地域全体が1つの医療システムとして機能するように、地域医療連携が推進されてきている。医療機関として、中核病院、診療所、リハビリセンター、訪問介護ステーション等がある。また、地域医療連携の一環として、複数の医療機関(施設)で患者に関する文書を共有し、治療やリハビリ等で有効に活用しようとすることが試みられている。
しかし、実際の運用では、患者が意図しない範囲にまで文書が開示されてしまったり、逆に、必要なところに開示されなかったりするケースが発生してしまうことが予想される。
ここで、中核病院とは、地域の医療連携の中核を担う病院のことである。かかりつけ医で行うことが難しい専門的な検査(例えば、MRI(核磁気共鳴画像法)等)や、他の医療機関では提供することが困難な医療機能(例えば、出産・緩和ケア等)が必要となった場合に、さらに高度な医療を行う施設を表す。
診療所、リハビリセンター、訪問看護ステーションとは、本実施の形態において、紹介状を利用し中核病院と患者のやり取りを行う施設を表す。これらの施設からも患者の診療記録(文書)は作成される。
文書属性データベース155は、文書に関する属性を記憶している。属性には、文書名、文書の登録日、文書の作成者、文書の作成施設、文書を開示する施設、施設に対する開示内容範囲等がある。
文書管理ストレージ160は、文書を記憶している。例えば、コンピュータにおけるファイルシステムに、文書をファイルとして扱って記憶すればよい。
具体的には、患者の現住所から距離(○○Km以内)、患者の診察等を行った施設からの距離(○○Km以内)、患者の現住所と同じ地域(同一の市区町村等)、患者の現住所と隣の地域(隣接の市区町村)、患者の診察等を行った施設の所在地と同じ地域(同一の市区町村等)、患者の診察等を行った施設の所在地と隣の地域(隣接の市区町村等)等がある。
また、開示許可処理モジュール115は、施設と患者との間の距離と予め定められた閾値との比較によって、文書を開示する施設を設定すること、又は、施設の所在地と患者の住所又は居所の地域の名称の部分が同じものを含む場合に、文書を開示する施設を設定すること、を行うようにしてもよい。
施設の種別には、病院と、病院以外の施設を少なくとも含み、種別としての病院には、その病院の系列である施設を含めるようにしてもよい。
また、施設の種別には、施設の規模を含めるようにしてもよい。例えば、施設の規模として、病床数等がある。
開示内容処理モジュール125は、施設の規模に応じて、その施設に開示する文書の内容を設定するようにしてもよい。
開示許可処理モジュール115、開示内容処理モジュール125によって、図8、図9を用いて後述する開示情報テーブル800、施設用開示情報テーブル900を生成する。
具体的には、施設用開示情報テーブル900を用いて、開示要求された患者は、開示許可しているか否かを判断し、開示許可している場合は、開示情報テーブル800を用いて、その患者に関する文書の開示内容(全文、要約まで、タイトルのみ、開示拒否等)にしたがって文書を開示する。
情報処理装置100、文書管理装置150、診療情報管理システム215、ユーザー用端末225A、ユーザー用端末225B、ユーザー用端末235A、ユーザー用端末235B、ユーザー用端末245A、ユーザー用端末245Bは、通信回線290を介してそれぞれ接続されている。中核病院210には、診療情報管理システム215が設置されている。診療所220には、ユーザー用端末225が設置されている。リハビリセンター230には、ユーザー用端末235が設置されている。訪問看護ステーション240には、ユーザー用端末245が設置されている。通信回線290は、無線、有線、これらの組み合わせであってもよく、例えば、通信インフラとしてのインターネット、イントラネット等であってもよい。また、情報処理装置100、文書管理装置150、診療情報管理システム215による機能は、クラウドサービスとして実現してもよい。
診療情報管理システム215は、中核病院210における治療に関する文書の作成、管理の他に、地域医療連携の処理を行う。情報処理装置100、文書管理装置150は、中核病院210内に設置されていてもよいし、診療情報管理システム215を構成するものであってもよい。
各施設(中核病院210、診療所220、リハビリセンター230、訪問看護ステーション240)において作成された文書は、情報処理装置100を経由して文書管理装置150に記憶される。そして、各施設からの検索指示に基づいて、文書管理装置150内の文書を公開する。例えば、診療所220等で患者が来所した場合に、担当者(例えば、医師等)の操作に基づいて、過去の治療履歴を検索するために患者IDを含む検索指示が行われる。情報処理装置100による処理によって公開対象となっている文書が、検索結果として提示されることになる。
文書管理装置150の文書管理ストレージ160に対して、中核病院210から文書310が公開のために格納される。図3の例では、中核病院210が文書310を格納しているが、他の施設(診療所220等)が、文書310を格納してもよい。そして、リハビリセンター230等から、文書管理ストレージ160内の文書群315に対して、閲覧360の処理が行われる。
例えば、患者が文書の開示設定を施設毎に行った場合、文書管理装置150の文書管理ストレージ160内の文書群315に対して、診療所220Aは、閲覧360可能と設定し、診療所220Bは、閲覧不可370と設定し、リハビリセンター230は、閲覧360可能と設定し、訪問看護ステーション240Aは、閲覧360可能と設定し、訪問看護ステーション240Bは、閲覧不可370と設定したとする。しかし、例えば、訪問看護ステーション240Aは、患者から遠い場所にあり、診察することがないので無関係であるので、本来閲覧不可370とすべきである。逆に、訪問看護ステーション240Bは、患者の近くにあり利用可能であるので、本来閲覧360可能とすべきである。このように、患者は公開相手の施設を具体的に把握することが困難であるため、公開範囲を適切に制限することができない場合がある。情報処理装置100を用いると、この場合は、施設と患者との間における地理的要因により、訪問看護ステーション240Aについては閲覧不可370と設定し、訪問看護ステーション240Bについては閲覧360可能と設定することになる。
ステップS402では、患者IDを受け付ける。例えば、情報処理装置100(診療情報管理システム215であってもよい)にログインした場合の、患者IDを抽出すればよい。
ステップS404では、患者による開示施設の範囲の指定を受け付ける。この指定として、距離指定、地域指定、施設種別、施設規模がある。具体的には、距離指定は、まず、起点として、(A1)患者の住所又は居所、(A2)患者の診察等を行った施設、のいずれか1つ又はこの組み合わせ、そして、その起点からの範囲指定として、(B1)距離(○○Km以内)等、(B2)同一の市区町村等であるか、隣接の市区町村等であるかのいずれか1つ又はこの組み合わせがある。したがって、指定として、(A1)−(B1)、(A1)−(B2)、(A2)−(B1)、(A2)−(B2)があり、これらを組み合わせてもよい。また、施設毎に開示内容の指定を受け付ける。また、施設規模に対応する開示内容に関しては、施設を大規模、中規模、小規模、それ以外のようなクラスに分類し、そのクラス毎に開示内容を受け付ける。
ステップS408では、距離算出処理(A)を行う。ステップS408の処理については、図10の例に示すフローチャートを用いて後述する。
ステップS410では、ステップS408で抽出された施設に対して、開示許可を設定する。
ステップS414では、距離算出処理(B)を行う。ステップS414の処理については、図11の例に示すフローチャートを用いて後述する。
ステップS416では、ステップS414で抽出された施設に対して、開示許可を設定する。
ステップS420では、指定された施設種別に該当する施設を抽出する。
ステップS422では、ステップS420で抽出された施設に病院がある場合は、その病院の系列施設を抽出する処理を行う。ステップS422の処理については、図12の例に示すフローチャートを用いて後述する。
ステップS424では、ステップS420、ステップS422で抽出された施設に開示内容を設定する。もちろんのことながら、開示内容は、ステップS404で指定された施設毎の開示内容である。
ステップS428では、その規模に該当する施設の抽出処理を行う。ステップS428の処理については、図13の例に示すフローチャートを用いて後述する。
ステップS430では、ステップS428で抽出された施設に開示内容を設定する。もちろんのことながら、開示内容は、ステップS404で指定された施設毎の開示内容である。
図5は、施設情報テーブル500のデータ構造例を示す説明図である。
施設情報テーブル500は、施設ID欄510、施設名欄520、施設種別欄530、所在地欄540、系列施設欄550、規模欄560を有している。施設ID欄510は、施設を、本実施の形態において一意に識別するための情報(施設ID:IDentification)を記憶している。施設名欄520は、その施設の施設名を記憶している。施設種別欄530は、その施設の種別を記憶している。所在地欄540は、その施設の所在地を記憶している。なお、必ずしも、この所在地欄540に所在地が記載されている必要はない(図10の例に示すフローチャート参照)。系列施設欄550は、その施設の系列施設がある場合は、その系列施設の施設IDを記憶している。なお、必ずしも、この系列施設欄550に系列の施設が記載されている必要はない(図12の例に示すフローチャート参照)。規模欄560は、その施設の規模を記憶している。なお、必ずしも、この規模欄560に規模が記載されている必要はない(図13の例に示すフローチャート参照)。例えば、地域医療連携処理を行う診療情報管理システム215内のデータを用いるようにすればよい。
患者情報テーブル600は、患者ID欄610、患者名欄620、住所欄630を有している。患者ID欄610は、患者を、本実施の形態において一意に識別するための情報(患者ID)を記憶している。患者名欄620は、その患者IDの患者の名前を記憶している。住所欄630は、その患者IDの患者の住所を記憶している。例えば、地域医療連携処理を行う診療情報管理システム215内のデータを用いるようにすればよい。
種別・開示内容対応テーブル700は、患者ID欄710、施設種別欄720、開示内容欄730を有している。患者ID欄710は、患者IDを記憶している。施設種別欄720は、施設種別を記憶している。開示内容欄730は、開示内容を記憶している。種別・開示内容対応テーブル700は、患者毎に設定された施設の種別に対して、開示する文書の内容が設定されている。デフォルトとして定められたものであってもよいし、その患者によって定められたものであってもよい。
開示情報テーブル800は、患者ID欄810、施設ID欄820、開示フラグ欄830、開示内容欄840を有している。患者ID欄810は、患者IDを記憶している。施設ID欄820は、施設IDを記憶している。開示フラグ欄830は、開示フラグを記憶している。開示内容欄840は、開示内容を記憶している。開示情報テーブル800は、情報処理装置100による処理結果を記憶している。つまり、患者と施設の組み合わせに対して、その患者に関する文書をその施設に開示するか否かを示す開示フラグを有し、開示する場合は、その開示する文書の内容が設定されている。
施設用開示情報テーブル900は、施設ID欄910、患者IDリスト欄920を有している。施設ID欄910は、施設IDを記憶している。患者IDリスト欄920は、患者IDリストを記憶している。施設用開示情報テーブル900は、開示情報テーブル800から生成したものであって、施設からある患者に関する文書の開示要求があった場合に、その患者は、その施設に開示許可している患者のリストに含まれているか否かを判断するために用いるものである。
ステップS1002では、患者が所属している地域医療連携処理内の施設の位置情報は登録されているか否かを判断し、登録されている場合はステップS1004へ進み、それ以外の場合はステップS1006へ進む。具体的には、施設情報テーブル500内に施設の所在地が記憶されていない場合は、ステップS1006へ進むことになる。
ステップS1004では、位置情報抽出Aを行う。具体的には、施設情報テーブル500の所在地欄540から抽出すればよい。
ステップS1006では、病院名からHP(ホームページ)検索を行う。そして、その病院のHPから、その病院の所在地を抽出する。つまり、病院のHPより所在地を記載したページを検索し、地域の名称を含む文字列を所在地とすればよい。地域の名称は、地名辞書等から抽出すればよい。なお、病院名としているが、地域医療連携における施設であればよい。
ステップS1010では、位置情報を保存する。具体的には、施設情報テーブル500の所在地欄540に緯度経度を記憶させる。
ステップS1012では、患者の位置情報抽出Bを行う。具体的には、患者情報テーブル600の住所欄630から住所を抽出する。なお、地域の名称等で記載されている場合は、ステップS1008の処理と同様に、住所から緯度経度に変換すればよい。
ステップS1014では、患者の住所と病院の所在地間の距離を計算する。2点間の距離の計算式は既存のものを使用すればよい。2点間は直線距離であってもよいし、地図情報システムを利用して、2点間の経路を抽出し、その経路の距離を計測してもよい。そして、患者によって設定された距離内の施設を抽出する。
ステップS1102では、位置情報は登録されているか否かを判断し、登録されている場合はステップS1104へ進み、それ以外の場合はステップS1106へ進む。具体的には、施設情報テーブル500内に施設の所在地が記憶されていない場合は、ステップS1106へ進むことになる。
ステップS1104では、住所情報抽出Aを行う。具体的には、施設情報テーブル500の所在地欄540から抽出すればよい。
ステップS1106では、病院名からHP(ホームページ)検索を行う。そして、その病院のHPから、その病院の所在地を抽出する。つまり、病院のHPより所在地を記載したページを検索し、地域の名称を含む文字列を所在地とすればよい。地域の名称は、地名辞書等から抽出すればよい。なお、病院名としているが、地域医療連携における施設であればよい。
ステップS1110では、患者の住所情報抽出Bを行う。具体的には、患者情報テーブル600の住所欄630から住所を抽出する。なお、緯度経度で記載されている場合は、地域の名称等(文字列)に変換すればよい。例えば、地図情報システムを利用すればよい。
ステップS1112では、病院の所在地と患者の住所の同一判定を行う。具体的には、同一県であれば患者の○○県という文字列が病院の所在地の名称に含まれているか否か、同一市であれば患者の○○市という文字列が病院の所在地の名称に含まれているか否かのように地域の名称の文字列の含有で判断する。これによって、患者と同じ地域にある病院を抽出する。
また、ステップS1112では、ステップS404での患者の指定が、隣接地域の施設を指定している場合は、隣接している地域であるか否かを判断する。地域名称から隣接しているか否かを判断するのに、例えば、地図情報システムを利用すればよい。そして、患者と隣接している地域にある病院を抽出する。
ステップS1202では、系列病院は登録されているか否かを判断し、登録されている場合はステップS1204へ進み、それ以外の場合はステップS1206へ進む。具体的には、施設情報テーブル500内に系列施設が記憶されていない場合は、ステップS1206へ進むことになる。
ステップS1204では、系列情報を抽出する。具体的には、施設情報テーブル500の系列施設欄550から抽出すればよい。
ステップS1206では、病院名からHP(ホームページ)検索を行う。そして、その病院のHPから、その病院の系列施設を抽出する。つまり、病院のHPから系列、関連病院、関連医院のページを抽出し、病院、医院等の文字を含む名称を系列施設として抽出する。また、元の病院に所属する医師と同じ医師の名前が対象としている施設のホームページにある場合は、系列施設と判断してもよい。
ステップS1210では、判定を行う。系列施設であれば、開示許可の設定を行い、そうでなければ開示拒否の設定をする。もちろんのことながら、元の病院が、開示許可となっている場合、その病院の系列施設も開示許可とするが、元の病院が、開示拒否となっている場合、その病院の系列施設も開示拒否とする。また、開示内容も、元の病院における開示内容と同じ設定にする。
ステップS1302では、規模情報は登録されているか否かを判断し、登録されている場合はステップS1304へ進み、それ以外の場合はステップS1306へ進む。具体的には、施設情報テーブル500内に規模が記憶されていない場合は、ステップS1306へ進むことになる。
ステップS1304では、規模情報を抽出する。具体的には、施設情報テーブル500の規模欄560から抽出すればよい。
ステップS1306では、病院名からHP(ホームページ)検索を行う。そして、その病院のHPから、その病院の病床数を抽出する。つまり、病院のHPから病床数の文字を検索し、それに隣接する数字を抽出する。
ステップS1310では、規模を保存する。具体的には、施設情報テーブル500の規模欄560にステップS1308で判定した規模を記憶させる。
ステップS1312では、判定を行う。つまり、規模による公開内容の切り替えを実施する。例えば、大規模であれば全文、中規模であれば要約まで、小規模であればタイトルのみ、それ以外であれば開示拒否のように設定にする。
なお、図14に示すハードウェア構成は、1つの構成例を示すものであり、本実施の形態は、図14に示す構成に限らず、本実施の形態において説明したモジュールを実行可能な構成であればよい。例えば、一部のモジュールを専用のハードウェア(例えば特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)等)で構成してもよく、一部のモジュールは外部のシステム内にあり通信回線で接続しているような形態でもよく、さらに図14に示すシステムが複数互いに通信回線によって接続されていて互いに協調動作するようにしてもよい。また、特に、パーソナルコンピュータの他、携帯情報通信機器(携帯電話、スマートフォン、モバイル機器、ウェアラブルコンピュータ等を含む)、情報家電、ロボット、複写機、ファックス、スキャナ、プリンタ、複合機(スキャナ、プリンタ、複写機、ファックス等のいずれか2つ以上の機能を有している画像処理装置)などに組み込まれていてもよい。
また、文書の公開可否、公開内容を設定する者は、患者を例示した。しかし、今後、法令の変更等により文書の公開が患者主導ではなく、病院(医師)主導になるようなケースにおいては、患者以外の者(例えば、医師等)による設定、デフォルトによる設定等としてもよい。
「プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、プログラムのインストール、実行、プログラムの流通等のために用いられる、プログラムが記録されたコンピュータで読み取り可能な記録媒体をいう。
なお、記録媒体としては、例えば、デジタル・バーサタイル・ディスク(DVD)であって、DVDフォーラムで策定された規格である「DVD−R、DVD−RW、DVD−RAM等」、DVD+RWで策定された規格である「DVD+R、DVD+RW等」、コンパクトディスク(CD)であって、読出し専用メモリ(CD−ROM)、CDレコーダブル(CD−R)、CDリライタブル(CD−RW)等、ブルーレイ・ディスク(Blu−ray(登録商標) Disc)、光磁気ディスク(MO)、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープ、ハードディスク、読出し専用メモリ(ROM)、電気的消去及び書換可能な読出し専用メモリ(EEPROM(登録商標))、フラッシュ・メモリ、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)、SD(Secure Digital)メモリーカード等が含まれる。
そして、前記のプログラム又はその一部は、前記記録媒体に記録して保存や流通等させてもよい。また、通信によって、例えば、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)、メトロポリタン・エリア・ネットワーク(MAN)、ワイド・エリア・ネットワーク(WAN)、インターネット、イントラネット、エクストラネット等に用いられる有線ネットワーク、又は無線通信ネットワーク、さらにこれらの組み合わせ等の伝送媒体を用いて伝送させてもよく、また、搬送波に乗せて搬送させてもよい。
さらに、前記のプログラムは、他のプログラムの一部分であってもよく、又は別個のプログラムと共に記録媒体に記録されていてもよい。また、複数の記録媒体に分割して記録されていてもよい。また、圧縮や暗号化等、復元可能であればどのような態様で記録されていてもよい。
105…文書開示範囲設定モジュール
110…地理的要因設定モジュール
115…開示許可処理モジュール
120…施設種別要因設定モジュール
125…開示内容処理モジュール
130…開示情報参照モジュール
150…文書管理装置
155…文書属性データベース
160…文書管理ストレージ
210…中核病院
215…診療情報管理システム
220…診療所
230…リハビリセンター
240…訪問看護ステーション
Claims (5)
- 地域医療連携の施設と患者との間における地理的要因に応じて、該患者に関する文書を開示する施設を設定する第1の設定手段と、
前記患者と前記施設の種別の組み合わせに応じて、該施設に開示する前記文書の内容を設定する第2の設定手段と、
前記第1の設定手段によって設定された施設に対して、前記第2の設定手段によって設定された文書の内容を開示する開示手段
を有する情報処理装置。 - 前記地理的要因として、前記施設と前記患者との間の距離、又は該施設の所在地と該患者の住所又は居所の地域の名称を用い、
前記第1の設定手段は、前記施設と前記患者との間の距離と予め定められた閾値との比較によって、文書を開示する施設を設定すること、又は、該施設の所在地と該患者の住所又は居所の地域の名称の部分が同じものを含む場合に、文書を開示する施設を設定すること、を行う、
請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記施設の種別には、病院と、病院以外の施設を少なくとも含み、種別としての病院には、該病院の系列である施設を含める、
請求項1又は2に記載の情報処理装置。 - 前記施設の種別には、施設の規模を含め、
前記第2の設定手段は、施設の規模に応じて、該施設に開示する前記文書の内容を設定する、
請求項1から3のいずれか一項に記載の情報処理装置。 - コンピュータを、
地域医療連携の施設と患者との間における地理的要因に応じて、該患者に関する文書を開示する施設を設定する第1の設定手段と、
前記患者と前記施設の種別の組み合わせに応じて、該施設に開示する前記文書の内容を設定する第2の設定手段と、
前記第1の設定手段によって設定された施設に対して、前記第2の設定手段によって設定された文書の内容を開示する開示手段
として機能させるための情報処理プログラム。
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