JP6582507B2 - 無線通信装置及びビーム制御方法 - Google Patents

無線通信装置及びビーム制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6582507B2
JP6582507B2 JP2015082586A JP2015082586A JP6582507B2 JP 6582507 B2 JP6582507 B2 JP 6582507B2 JP 2015082586 A JP2015082586 A JP 2015082586A JP 2015082586 A JP2015082586 A JP 2015082586A JP 6582507 B2 JP6582507 B2 JP 6582507B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
user
antenna elements
users
grouping
group
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015082586A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016201769A (ja
Inventor
清水 昌彦
昌彦 清水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP2015082586A priority Critical patent/JP6582507B2/ja
Priority to US15/050,721 priority patent/US10018705B2/en
Publication of JP2016201769A publication Critical patent/JP2016201769A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6582507B2 publication Critical patent/JP6582507B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01SRADIO DIRECTION-FINDING; RADIO NAVIGATION; DETERMINING DISTANCE OR VELOCITY BY USE OF RADIO WAVES; LOCATING OR PRESENCE-DETECTING BY USE OF THE REFLECTION OR RERADIATION OF RADIO WAVES; ANALOGOUS ARRANGEMENTS USING OTHER WAVES
    • G01S5/00Position-fixing by co-ordinating two or more direction or position line determinations; Position-fixing by co-ordinating two or more distance determinations
    • G01S5/02Position-fixing by co-ordinating two or more direction or position line determinations; Position-fixing by co-ordinating two or more distance determinations using radio waves
    • G01S5/06Position of source determined by co-ordinating a plurality of position lines defined by path-difference measurements
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B7/00Radio transmission systems, i.e. using radiation field
    • H04B7/02Diversity systems; Multi-antenna system, i.e. transmission or reception using multiple antennas
    • H04B7/04Diversity systems; Multi-antenna system, i.e. transmission or reception using multiple antennas using two or more spaced independent antennas
    • H04B7/06Diversity systems; Multi-antenna system, i.e. transmission or reception using multiple antennas using two or more spaced independent antennas at the transmitting station
    • H04B7/0613Diversity systems; Multi-antenna system, i.e. transmission or reception using multiple antennas using two or more spaced independent antennas at the transmitting station using simultaneous transmission
    • H04B7/0615Diversity systems; Multi-antenna system, i.e. transmission or reception using multiple antennas using two or more spaced independent antennas at the transmitting station using simultaneous transmission of weighted versions of same signal
    • H04B7/0617Diversity systems; Multi-antenna system, i.e. transmission or reception using multiple antennas using two or more spaced independent antennas at the transmitting station using simultaneous transmission of weighted versions of same signal for beam forming
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01SRADIO DIRECTION-FINDING; RADIO NAVIGATION; DETERMINING DISTANCE OR VELOCITY BY USE OF RADIO WAVES; LOCATING OR PRESENCE-DETECTING BY USE OF THE REFLECTION OR RERADIATION OF RADIO WAVES; ANALOGOUS ARRANGEMENTS USING OTHER WAVES
    • G01S3/00Direction-finders for determining the direction from which infrasonic, sonic, ultrasonic, or electromagnetic waves, or particle emission, not having a directional significance, are being received
    • G01S3/02Direction-finders for determining the direction from which infrasonic, sonic, ultrasonic, or electromagnetic waves, or particle emission, not having a directional significance, are being received using radio waves
    • G01S3/74Multi-channel systems specially adapted for direction-finding, i.e. having a single antenna system capable of giving simultaneous indications of the directions of different signals

Description

本発明は、無線通信装置及びビーム制御方法に関する。
一般に、複数のアンテナ素子が配列されたアレイアンテナを利用する指向性ビーム制御には、フェーズドアレイを用いるアナログ方式と、デジタル信号処理で各アンテナ素子に重み付けをするデジタル方式とが知られている。アナログ方式では、複数のアンテナ素子に対して1系統の無線回路やDA(Digital Analogue)/AD(Analogue Digital)コンバータを備えれば良いため、消費電力が比較的小さくて済む。ただし、アナログ方式では、指向性ビーム(以下、単に「ビーム」という)が1方向に形成されるため、複数のユーザへ同時にビームを向けることが困難である。これに対して、デジタル方式では、複数のユーザへ同時にビームを向けることが容易である一方、アンテナ素子と同数の無線回路やDA/ADコンバータが備えられることとなり、消費電力が増大する。
そこで、近年では、アナログ方式とデジタル方式を組み合わせてビーム制御を行うハイブリッド方式が提案されている。ハイブリッド方式によれば、デジタル方式よりも消費電力を低減しつつ、複数のユーザに対して同時にビームを向けることができる。すなわち、ハイブリッド方式では、複数の系統の無線回路やDA/ADコンバータが備えられるとともに、それぞれの系統の無線回路やDA/ADコンバータが複数のアンテナ素子と接続される。このため、無線回路やDA/ADコンバータの系統数がアンテナ素子の数よりも少なくなり、デジタル方式と比較して消費電力を低減することができる。また、無線回路やDA/ADコンバータの系統数のデータストリームを同時に処理することができるため、無線回路やDA/ADコンバータの系統数のユーザに対して同時にビームを向けることができる。
特表2014−527749号公報
Xiaojing Huang et al., "A Hybrid Adaptive Antenna Array", IEEE TRANSACTIONS ON COMMUNICATIONS, Vol.9, No.5, pp.1770-1779 2010年5月
しかしながら、ハイブリッド方式によるビーム制御では、複数のユーザに対して同じ電力強度のビームを向けることが困難であるという問題がある。すなわち、ハイブリッド方式は、アナログ方式とデジタル方式を組み合わせた方式であるため、アナログ方式と同様に、アンテナ素子間の位相差に応じて各アンテナ素子に重み付けが行われる。この重み付けによって形成されるビームがデジタル信号処理によって調整されることにより、複数のユーザへ同時にビームを向けることができる。このとき、デジタル信号処理によるビームの調整には一定の限界があるため、デジタル信号処理によって得られるビームは、アンテナ素子の重み付けによって形成されるビームと比較して劣化する。
このように、ハイブリッド方式によるビーム制御においては、アナログ方式によって形成されるビームが支配的となるため、デジタル方式によって形成されるビームの電力がアナログ方式によって形成されるビームの電力よりも小さくなることがある。結果として、ユーザの位置によっては、十分な電力強度のビームを向けることが困難であり、このユーザの通信品質が劣化してしまうことがある。
開示の技術は、かかる点に鑑みてなされたものであって、複数のユーザに対して同時に十分な電力強度のビームを向けることができる無線通信装置及びビーム制御方法を提供することを目的とする。
本願が開示する無線通信装置は、1つの態様において、それぞれ送信信号又は受信信号に対して所定のアナログ処理を施す複数のアナログ処理部と、前記複数のアナログ処理部に接続される複数のアンテナ素子と、複数のユーザから送信された信号の到来方向を推定する推定部と、前記推定部によって推定された到来方向を示す角度の三角関数による写像を算出する算出部と、前記算出部によって算出された写像に基づいて、前記複数のユーザをグループ分けするグループ分け部と、前記グループ分け部によるグループ分けの結果得られるグループごとに、グループに属するユーザの方向へ指向性ビームを形成するための重み係数を決定する決定部とを有し、前記グループ分け部は、前記算出部が用いる三角関数の写像空間において、前記複数のアンテナ素子によって指向性ビームを形成可能な範囲を前記アナログ処理部の数又は前記アンテナ素子の数で等分した間隔の整数倍だけ互いに離れたユーザを同一のグループとするグループ分けをする
本願が開示する無線通信装置及びビーム制御方法の1つの態様によれば、複数のユーザに対して同時に十分な電力強度のビームを向けることができるという効果を奏する。
図1は、実施の形態1に係る無線通信装置の構成を示すブロック図である。 図2は、実施の形態1に係る接続スイッチによる接続を示す図である。 図3は、実施の形態1に係るプロセッサの機能を示すブロック図である。 図4は、実施の形態1に係るグループ分けを説明する図である。 図5は、実施の形態1に係るビーム形成処理を示すフロー図である。 図6は、重み係数算出処理の具体例を示すフロー図である。 図7は、重み係数算出処理の他の具体例を示すフロー図である。 図8は、実施の形態2に係る接続スイッチによる接続を示す図である。 図9は、実施の形態2に係るグループ分けを説明する図である。 図10は、実施の形態3に係るプロセッサの機能を示すブロック図である。
以下、本願が開示する無線通信装置及びビーム制御方法の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、この実施の形態により本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1に係る無線通信装置100の構成を示すブロック図である。図1に示す無線通信装置100は、アンテナ素子110−1〜110−N(Nは2以上の整数)、フェーズシフタ120、接続スイッチ130、アナログ処理部140−1〜140−M(Mは2以上N未満の整数)、DA/AD変換部150−1〜150−M及びプロセッサ160を有する。
アンテナ素子110−1〜110−Nは、直線上に一列に並べて配列され、アンテナアレイを形成する。各アンテナ素子間の間隔dは、例えば送受信される電波の波長λの2分の1に設定される。
フェーズシフタ120は、アンテナ素子110−1〜110−Nを重み係数wa1〜waNによって重み付けし、ビームを形成する。このとき、フェーズシフタ120は、プロセッサ160から通知される重み係数wa1〜waNを用いてビームを形成する。アンテナ素子110−1〜110Nの配列方向に対して垂直な方向とのなす角度がθの方向を向くビームを形成する場合、重み係数wan(nは1〜Nの整数)は、例えば以下の式(1)によって表すことができる。
Figure 0006582507
ただし、上式(1)において、eは自然対数の底、jは虚数単位、dはアンテナ素子間の間隔、λは電波の波長をそれぞれ示している。このような重み係数wa1〜waNによってアンテナ素子110−1〜110−Nを重み付けすることにより、各アンテナ素子においてθの方向へ放射する又はθの方向から入射する電波の位相が揃うため、θの方向にビームが形成される。
接続スイッチ130は、アンテナ素子110−1〜110−Nとアナログ処理部140−1〜140−Mを接続する。具体的には、接続スイッチ130は、図2に示すように、例えばアナログ処理部140−1とアンテナ素子110−1からM本間隔のアンテナ素子とを接続し、アナログ処理部140−Mとアンテナ素子110−MからM本間隔のアンテナ素子とを接続する。すなわち、一般化すると、接続スイッチ130は、アナログ処理部140−i(iは1〜Mの整数)とアンテナ素子110−(i+aM)(aは0以上の整数)とを接続する。
図1に戻って、アナログ処理部140−1〜140−Mは、送信信号及び受信信号に対して所定のアナログ処理を施す。具体的には、アナログ処理部140−1〜140−Mは、例えば送信信号をアップコンバートして増幅したり、受信信号をダウンコンバートしたりする。
DA/AD変換部150−1〜150−Mは、送信信号及び受信信号についてDA変換又はAD変換を実行する。すなわち、DA/AD変換部150−1〜150−Mは、プロセッサ160から出力される送信信号をDA変換し、得られたアナログ信号をアナログ処理部140−1〜140−Mへ出力する。また、DA/AD変換部150−1〜150−Mは、アナログ処理部140−1〜140−Mから出力される受信信号をAD変換し、得られたデジタル信号をプロセッサ160へ出力する。
プロセッサ160は、ユーザからの受信信号の到来方向を推定することにより、各ユーザの位置を推定し、それぞれのユーザに対してビームを向けるための重み係数を算出する。このとき、プロセッサ160は、ユーザの位置を示す角度の三角関数による写像を算出し、算出された写像によってユーザをグループ分けする。そして、プロセッサ160は、グループごとにビームを形成するための重み係数を決定する。
具体的には、プロセッサ160は、図3に示すように、到来方向推定部161、写像算出部162、グループ生成部163、アナログ重み係数算出部164、デジタル重み係数算出部165、重み付け処理部166及び信号処理部167を有する。
到来方向推定部161は、DA/AD変換部150−1〜150−Mから出力される複数のユーザからの受信信号を取得し、それぞれの受信信号の到来方向を推定する。このとき、到来方向推定部161は、アナログ重み係数算出部164によって算出された重み係数wa1〜waNを考慮して、各受信信号の到来方向を推定する。すなわち、到来方向推定部161は、アンテナ素子110−1〜110−Nに設定された重み係数wa1〜waNをアナログ重み係数算出部164から取得し、この重み係数wa1〜waNで受信された受信信号の到来方向を推定する。
到来方向推定部161は、受信信号の到来方向を表す角度として、アンテナ素子110−1〜110−Nの配列方向に対して垂直な方向と受信方向の到来方向とがなす角度を求める。すなわち、到来方向推定部161は、アンテナ素子110−1〜110−Nが並ぶ配列方向に対して垂直な方向を0度として、この方向からの角度を受信信号の到来方向として算出する。
写像算出部162は、到来方向推定部161によって推定された受信信号の到来方向それぞれの三角関数による写像を算出する。具体的には、写像算出部162は、それぞれの到来方向を示す角度の正弦(sin)を算出する。したがって、写像算出部162は、各ユーザの位置を示す角度の正弦をそれぞれのユーザに関する写像として算出する。なお、受信信号の到来方向としては、アンテナ素子110−1〜110−Nが並ぶ配列方向を0度とした角度が算出されても良く、この場合には、写像算出部162は、各ユーザの位置を示す角度の余弦(cos)を算出しても良い。
グループ生成部163は、写像算出部162によって算出された写像に基づいて、複数のユーザをグループ分けする。具体的には、グループ生成部163は、1ユーザを基準ユーザに設定し、基準ユーザに関する写像との差分が所定の条件を満たす写像に対応するユーザを基準ユーザと同一グループに所属させる。そして、グループ生成部163は、順次基準ユーザを設定し、すべてのユーザがいずれかのグループに所属するまで、基準ユーザと各ユーザに関する写像が所定の条件を満たすか否かの判定を繰り返す。
ここで、基準ユーザと同一グループに所属するユーザの写像が満たすべき条件について、図4を参照しながら説明する。図4は、無線通信装置100が位置する点OとユーザA及びユーザBの位置とを模式的に示す図である。図4においては、点Oに位置する無線通信装置100のアンテナ素子110−1〜110−Nが左右方向に一列に並んで配列されているものとする。このとき、これらのアンテナ素子110−1〜110−Nによってビームを形成することが可能な範囲は、図4中の角度Θであるものとする。したがって、この範囲で形成されるビームの方向の正弦による写像は、−sinΘ/2からsinΘ/2までの範囲に含まれる。
いま、受信信号の到来方向推定により、ユーザAの位置を示す角度がαと算出されたものとする。このとき、ユーザAに関する正弦による写像は、sinαとなる。すなわち、図4における点Aは、点Oからsinαだけ離れている。このようなユーザAを基準ユーザとした場合、ユーザAと同じグループに所属するユーザBに関する写像は、以下の式(2)を満たす。
Figure 0006582507
ただし、上式(2)において、βはユーザBの位置を示す角度を示し、Δxは許容範囲内の誤差を示す。また、mは絶対値がM以下の整数である。式(2)からわかるように、基準ユーザAに関する写像sinαとユーザBに関する写像sinβとの間の間隔は、アンテナ素子110−1〜110−Nによってビームを形成することが可能な範囲の写像をM等分した間隔の整数倍に誤差Δxを加えた間隔である。
ここで、Mは、無線通信装置100が有するアナログ処理部140−1〜140−M及びDA/AD変換部150−1〜150−Mの数であり、同時に送受信可能な信号の数に相当する。したがって、上式(2)は、正弦による写像空間において、ビームを形成することが可能な範囲を、同時に送受信可能な信号数で等分した間隔の倍数だけ基準ユーザから離れたユーザを基準ユーザと同じグループに所属させることを意味している。
このようなグループ分けをすることにより、各グループ内のユーザに対して同時にビームを向ける場合には、ビームの電力強度がほぼ等しくなる。以下、その理由について説明する。
上式(2)において、ユーザAの方向へビームを向ける場合のアンテナ素子110−nの重み係数wAanは、上式(1)より以下の式(3)と表すことができる。
Figure 0006582507
これに対して、ユーザAと同じグループに所属するユーザBの方向へビームを向ける場合のアンテナ素子110−nの重み係数wBanは、以下の式(4)となる。
Figure 0006582507
また、アンテナ素子110−1〜110−Nの間隔dと、波長λと、ビームを形成することが可能な範囲Θの間には、以下の式(5)の関係がある。
Figure 0006582507
式(4)に式(2)、(5)を代入して整理すると、以下の式(6)が得られる。
Figure 0006582507
ただし、式(6)を得る過程において、式(2)の誤差Δxは無視している。このように、上記のグループ分けをすることにより、各ユーザに対してビームを向ける場合の各アンテナ素子の重み係数は、基準ユーザに対してビームを向ける場合の各アンテナ素子の重み係数を用いて表すことができる。
さらに、式(6)において、位相に関連するj2π(n−1)m/Mの部分に着目すると、アンテナ素子110−nの重み係数wBanとアンテナ素子110−(n+aM)(aは0以上の整数)の重み係数wBa(n+M)とでは、上記の位相に関連する部分の差が2πの倍数となる。すなわち、アンテナ素子M本間隔で位相が等しくなり、接続スイッチ130によって同一のアナログ処理部140−1〜140−Mに接続されるアンテナ素子110−1〜110−Nにおいては、重み係数の位相が共通することがわかる。
このように、上記のグループ分けをすることにより、それぞれのアナログ処理部140−1〜140−Mによって処理される信号については共通の位相の重み係数で重み付けすることが可能となる。
以上から、グループ生成部163は、基準ユーザを設定し、各ユーザの位置を示す角度の正弦による写像空間において、ビームを形成することが可能な範囲をM等分した間隔の倍数だけ基準ユーザから離れたユーザを基準ユーザと同じグループに所属させる。このとき、グループ生成部163は、誤差Δxを許容して、条件に該当するユーザを基準ユーザと同じグループに所属させる。許容される最大誤差Δxmaxは、例えば以下の式(7)によって表される。
Figure 0006582507
ただし、Cは1未満の定数であり、好ましくは1/2以下の定数である。
アナログ重み係数算出部164は、グループ生成部163によって生成されたユーザの各グループについて、フェーズシフタ120によって用いられる重み係数wa1〜waNを算出する。具体的には、アナログ重み係数算出部164は、各グループの基準ユーザの方向を向くビームを形成するための重み係数wa1〜waNを算出する。換言すれば、アナログ重み係数算出部164は、式(6)における基準ユーザAの重み係数wAanを算出する。また、アナログ重み係数算出部164は、グループ分けにおける誤差Δxを考慮して、グループ内の各ユーザの誤差Δxの平均値分だけ基準ユーザの方向からずれた方向を向くビームを形成するための重み係数wa1〜waNを算出しても良い。そして、アナログ重み係数算出部164は、算出した重み係数wa1〜waNをフェーズシフタ120へ通知するとともに、到来方向推定部161へも通知する。
デジタル重み係数算出部165は、グループ生成部163によって生成されたユーザの各グループについて、ユーザごとのデジタル信号の重み付けに用いられる重み係数を算出する。具体的には、デジタル重み係数算出部165は、ユーザごとの基準ユーザとの方向の違いに対応する重み係数を算出する。換言すれば、デジタル重み係数算出部165は、式(6)におけるeのべき乗部分に対応する重み係数をユーザごとに算出する。
式(6)においては、ユーザの位置を示す角度に応じて整数mの値が異なるため、ユーザごとに異なる重み係数が算出される。また、式(6)においては、nがアンテナ素子のインデックスとなっているが、上述したように、アンテナ素子110−nとアンテナ素子110−(n+M)とでは、重み係数の位相が等しい。このため、同一のアナログ処理部140−1〜140−Mに接続されるM本間隔のアンテナ素子に関しては、重み係数の位相を共通化することができ、N本のアンテナ素子110−1〜110−Nに対してM通りの重み係数が算出される。
重み付け処理部166は、デジタル重み係数算出部165によって算出された重み係数を用いて、各グループのユーザごとの信号を重み付けする。すなわち、重み付け処理部166は、それぞれのユーザについて算出されたM通りの重み係数を、DA/AD変換部150−1〜150−Mへ入力される信号又はDA/AD変換部150−1〜150−Mから出力される信号に乗算する。
信号処理部167は、各ユーザ宛てのデータを符号化及び変調して送信信号を生成したり、各ユーザから受信した受信信号を復調及び復号したりする。このとき、信号処理部167は、グループ生成部163によるグループ分けに従って、例えばグループごとのユーザ宛ての送信信号をまとめて生成しても良い。また、信号処理部167は、グループ生成部163によるグループ分けに従って、例えばグループごとのユーザが無線通信装置100宛てに同時に信号を送信するようにスケジューリングをし、各ユーザにスケジューリングの結果を通知する制御信号を生成しても良い。
次いで、上記のように構成された無線通信装置100によるビーム形成処理について、図5に示すフロー図を参照しながら説明する。
無線通信装置100は、通信相手となる複数のユーザから送信された信号を受信すると、全ユーザからの受信信号の到来方向を推定する(ステップS101)。具体的には、アンテナ素子110−1〜110−Nによって受信された受信信号がアナログ処理部140−1〜140−Mによってダウンコンバートされ、DA/AD変換部150−1〜150−MによってAD変換される。そして、得られたデジタルの受信信号は、プロセッサ160の到来方向推定部161へ入力され、到来方向推定部161によって、フェーズシフタ120に設定された重み係数wa1〜waNを考慮した各受信信号の到来方向が推定される。このとき、到来方向としては、アンテナ素子110−1〜110−Nの配列方向に対して垂直な方向を0度とした角度が推定される。このようにして推定された角度は、各ユーザの位置を示す角度である。
そして、各ユーザの位置を示す角度の正弦による写像が写像算出部162によって算出される(ステップS102)。算出された全ユーザに関する写像は、グループ生成部163へ出力される。そして、グループ生成部163によって、ユーザのグループ分けが実行される。このグループ分けは、同時に送受信するユーザを同一のグループに所属させるグループ分けである。
具体的には、グループ生成部163によって、まだ所属するグループが決定していないいずれかのユーザが基準ユーザに設定される(ステップS103)。続いて、まだ所属するグループが決定していない他のユーザが選択され(ステップS104)、選択されたユーザに関する写像と基準ユーザに関する写像との差分が算出される。差分が算出されると、この差分が条件を満たすか否かが判定され(ステップS105)、条件を満たす場合には(ステップS105Yes)、選択されたユーザは、基準ユーザと同一グループに所属すると判定される(ステップS106)。
ここで、基準ユーザと選択されたユーザとが同一グループに所属するか否かの判定に用いられる条件とは、以下のようなものである。すなわち、正弦による写像空間において、基準ユーザ及び選択されたユーザの写像の差分が、ビームを形成することが可能な範囲をアナログ処理部140−1〜140−Mの数Mで等分した間隔の倍数にほぼ等しい場合に、基準ユーザと選択されたユーザとが同一グループに所属する。換言すれば、基準ユーザに関する写像をsinαとし、選択されたユーザに関する写像をsinβとした場合に、sinβが上式(2)を満たす場合に、基準ユーザと選択されたユーザとが同一グループに所属する。
このようにして、選択されたユーザが基準ユーザと同一グループに所属するか否かが判定された後、所属グループが未決定のすべてのユーザが既に選択されたか否かが判定される(ステップS107)。この判定の結果、まだ選択されていないユーザがある場合には(ステップS107No)、これらのユーザのうちのいずれかのユーザが選択され(ステップS104)、上記と同様に基準ユーザと同一グループに所属するか否かの判定が行われる。
そして、すべてのユーザが選択済みとなると(ステップS107Yes)、すべてのユーザがいずれかの基準ユーザと同一グループに所属し、全ユーザのグループ分けが完了したか否かが判定される(ステップS108)。この判定の結果、いずれのグループにも所属していないユーザがある場合には(ステップS108No)、これらのユーザのうちのいずれかのユーザが基準ユーザに設定され(ステップS103)、上記と同様に各ユーザが基準ユーザと同一グループに所属するか否かの判定が行われる。
このようなグループ分けがグループ生成部163によって実行され、全ユーザのグループ分けが完了すると(ステップS108Yes)、アナログ重み係数算出部164及びデジタル重み係数算出部165によって、各グループについての重み係数が算出される(ステップS109)。そして、アナログ重み係数算出部164によって算出されたグループごとの重み係数wa1〜waNは、フェーズシフタ120へ出力され、それぞれのアンテナ素子110−1〜110−Nに設定される。また、デジタル重み係数算出部165によって算出されたグループごとの重み係数は、重み付け処理部166へ出力され、各グループのユーザごとにM個の重み係数が設定される(ステップS110)。
以後、グループごとに信号の送受信が行われ、それぞれのグループの信号の送受信が行われる際には、該当するグループの重み係数がフェーズシフタ120及び重み付け処理部166に設定される。これにより、各ユーザの方向に向くビームの電力強度がほぼ等しくなり、複数のユーザに対して同時に十分な電力強度のビームを向けることができる。
次に、各グループに関する重み係数算出処理の具体例について図6及び図7を参照しながら説明する。図6及び図7は、それぞれ異なる重み係数算出処理の具体例を示すフロー図である。
1つ目の具体例では、図6に示すように、グループ内の各ユーザに関する写像について、基準ユーザに関する写像を基準とした誤差の平均が算出される(ステップS201)。すなわち、各ユーザに関する写像は、基準ユーザに関する写像から、アンテナ素子110−1〜110−Nによってビームを形成することが可能な範囲の写像をM等分した間隔と許容される誤差との合計分だけ離れている。そこで、アナログ重み係数算出部164によって、この誤差の平均が算出され、基準ユーザに関する写像と誤差の平均との合計に対応する方向にビームを向けるための重み係数wa1〜waNが算出される(ステップS202)。換言すれば、グループごとに以下の式(8)によって、上式(2)の誤差Δxの平均yが算出される。
Figure 0006582507
ただし、式(8)において、Kはグループ内のユーザ数を示す。そして、アナログ重み係数算出部164によって、以下の式(9)によって、各グループの重み係数wa1〜waNが算出される。
Figure 0006582507
ただし、上式(9)において、eは自然対数の底、jは虚数単位、dはアンテナ素子間の間隔、λは電波の波長、sinαは基準ユーザに関する写像をそれぞれ示している。式(9)によって算出される重み係数wa1〜waNは、基準ユーザの方向から誤差の平均分だけずれた方向へビームを向けるための重み係数である。
アナログの重み係数wa1〜waNが算出されると、デジタル重み係数算出部165によって、各ユーザに対応する重み係数が算出される(ステップS203)。デジタルの重み係数は、基準ユーザに関する写像と各ユーザに関する写像との差分に対応し、1ユーザにつきDA/AD変換部150−1〜150−Mに対応するM個の重み係数が算出される。すなわち、各ユーザの重み係数WLは、以下の式(10)によって表すことができる。
Figure 0006582507
ただし、上式(10)において、wLはDA/AD変換部150−Lに対応する重み係数を示し、mkはユーザkに関する写像と基準ユーザに関する写像との差分に対応する値を示す。すなわち、正弦による写像空間において、ユーザkに関する写像は、ビームを形成することが可能な範囲の写像をM等分した間隔のmk倍だけ基準ユーザに関する写像から離れている。
このように、基準ユーザの方向からグループ内の誤差の平均だけずれた方向に向くビームを形成する重み係数をアナログの重み係数として算出し、各ユーザの基準ユーザとの差分に相当する重み係数をデジタルの重み係数として算出することができる。
一方、2つ目の具体例では、図7に示すように、所定の評価関数が設定され、アナログ重み係数算出部164によって、評価関数を最大にする方向にビームを向けるための重み係数wa1〜waNが算出される(ステップS301)。具体的には、例えば各ユーザのSIR(Signal to Interference Ratio)などの受信品質の合計が評価関数に設定され、この評価関数を最大にする方向にビームを形成する重み係数wa1〜waNが算出される。ユーザごとのSIRは、例えばユーザごとのパスロス、送信信号及び受信信号の周波数特性及び雑音電力などから算出することが可能である。また、評価関数としては、SIRに基づくチャネル容量などを用いることも可能である。
アナログの重み係数wa1〜waNが算出されると、1つ目の具体例と同様に、デジタル重み係数算出部165によって、各ユーザに対応する重み係数が算出される(ステップS302)。デジタルの重み係数は、基準ユーザに関する写像と各ユーザに関する写像との差分に対応し、1ユーザにつきDA/AD変換部150−1〜150−Mに対応するM個の重み係数が算出される。
以上のように、本実施の形態によれば、受信信号の到来方向推定によって各ユーザの位置を示す角度を求め、この角度の正弦による写像を算出する。そして、正弦による写像空間において、ビームを形成可能な範囲を同時に送受信可能な信号数で等分した間隔の倍数に近い間隔だけ離れたユーザを同一グループとし、グループごとにビームを形成するための重み係数を算出する。このため、グループ内の1ユーザの方向に向くビームを形成するための重み係数を利用して、グループ内の他のユーザの方向に向くビームを形成することができ、各ユーザのビームの電力強度をほぼ等しくすることができる。結果として、複数のユーザに対して同時に十分な電力強度のビームを向けることができる。
(実施の形態2)
実施の形態2の特徴は、正弦による写像空間において、ビームを形成することが可能な範囲をアンテナ素子数で等分した間隔の整数倍離れたユーザを同一グループに所属させる点である。
実施の形態2に係る無線通信装置100の構成は、実施の形態1と同様であるため、その説明を省略する。ただし、実施の形態2においては、接続スイッチ130によるアンテナ素子110−1〜110−Nとアナログ処理部140−1〜140−Mとの接続関係が実施の形態1とは異なる。
図8は、実施の形態2に係る接続スイッチ130による接続を示す図である。図8に示すように、接続スイッチ130は、例えばアナログ処理部140−1とアンテナ素子110−1から連続して並ぶ(N/M)本のアンテナ素子とを接続し、アナログ処理部140−Mとアンテナ素子Nまでの連続して並ぶ(N/M)本のアンテナ素子とを接続する。すなわち、接続スイッチ130は、実施の形態1とは異なり、アンテナ素子110−1〜110−Nを、互いに隣接する(N/M)本ずつまとめて同一のアナログ処理部140−1〜140−Mに接続する。
本実施の形態においては、プロセッサ160のグループ生成部163は、1ユーザを基準ユーザに設定し、基準ユーザに関する写像との差分が所定の条件を満たす写像に対応するユーザを基準ユーザと同一グループに所属させる。基準ユーザと同一グループに所属するユーザの写像が満たすべき条件は、アンテナ素子110−1〜110−Nによってビームを形成することが可能な範囲の写像をアンテナ素子数で等分した間隔の整数倍だけ基準ユーザに関する写像から離れていることである。
実施の形態1においては、ビームを形成することが可能な範囲の写像を同時に送受信可能な信号数Mで等分した間隔が基準となっていたが、実施の形態2においては、アンテナ素子数Nで等分した間隔が基準となる。このような基準によってユーザをグループ分けすることにより、各ユーザの方向へ向くビームの電力強度は、例えば図9に示すような電力強度となる。
図9に示すように、実線及び破線で示す2ユーザの方向は、正弦による写像空間において、ビームを形成することが可能な範囲2sin(Θ/2)をアンテナ素子数Nで等分した間隔だけ離れている。図9から明らかなように、一方のユーザのビームの電力強度が大きくなる方向では、他方のユーザのビームの電力強度が小さくなる。すなわち、各ユーザの方向を向くビームが互いに弱め合うことがない。結果として、図9に示す2ユーザに対して同時に十分な電力強度のビームを向けることができる。
以上のように、本実施の形態によれば、受信信号の到来方向推定によって各ユーザの位置を示す角度を求め、この角度の正弦による写像を算出する。そして、正弦による写像空間において、ビームを形成可能な範囲をアンテナ素子数で等分した間隔の倍数に近い間隔だけ離れたユーザを同一グループとし、グループごとにビームを形成するための重み係数を算出する。このため、グループ内の1ユーザの方向に向くビームと、他ユーザの方向に向くビームとが互いに弱め合うことがない。結果として、複数のユーザに対して同時に十分な電力強度のビームを向けることができる。
(実施の形態3)
実施の形態3の特徴は、ユーザの分布に応じて接続スイッチにおける接続関係とグループ分けの方法とを切り替える点である。
実施の形態3に係る無線通信装置100の構成は、実施の形態1と同様であるため、その説明を省略する。ただし、実施の形態3においては、プロセッサ160の機能が実施の形態1とは異なる。
図10は、実施の形態3に係るプロセッサ160の機能を示すブロック図である。図10において、図3と同じ部分には同じ符号を付し、その説明を省略する。図10に示すプロセッサ160は、図3に示すプロセッサ160のグループ生成部163に代えて、モード判定部201及びグループ生成部202を有する。
モード判定部201は、到来方向推定部161によって推定された受信信号の到来方向に基づいて、ユーザのグループ分けを第1のモードで行うか第2のモードで行うかを判定する。具体的には、モード判定部201は、受信信号の到来方向から、各ユーザの位置が比較的広範囲に散らばっているか否かを判定し、散らばっている場合には第1のモードでグループ分けを行うと判定する。また、モード判定部201は、各ユーザの位置が比較的小さい範囲に集中している場合には第2のモードでグループ分けを行うと判定する。モード判定部201は、例えば各ユーザからの受信信号の到来方向の分散を求め、分散が所定の閾値以上であるか否かを判定することにより、各ユーザの位置が散らばっているか否かを判定することができる。
ここで、第1のモードは、ビームを形成することが可能な範囲の写像を、同時に送受信可能な信号数Mで等分してユーザのグループ分けを行うモードである。一方、第2のモードは、ビームを形成することが可能な範囲の写像を、アンテナ素子数Nで等分してユーザのグループ分けを行うモードである。すなわち、第1のモードは、実施の形態1で述べたグループ分けを行うモードであり、第2のモードは、実施の形態2で述べたグループ分けを行うモードである。
モード判定部201は、第1のモード及び第2のモードのどちらのモードでグループ分けを行うかを接続スイッチ130へ通知する。これにより、モード判定部201は、第1のモードでグループ分けを行う場合には、接続スイッチ130に、アンテナ素子110−1〜110−NをM本間隔で同一のアナログ処理部140−1〜140−Mに接続させる。一方、モード判定部201は、第2のモードでグループ分けを行う場合には、接続スイッチ130に、アンテナ素子110−1〜110−Nを互いに隣接する(N/M)本ずつまとめて同一のアナログ処理部140−1〜140−Mに接続させる。
グループ生成部202は、第1のモードでグループ分けを行うと判定された場合には、正弦による写像空間において、ビームを形成することが可能な範囲を、同時に送受信可能な信号数で等分した間隔の倍数だけ離れたユーザを同じグループに所属させる。すなわち、グループ生成部202は、第1のモードでグループ分けを行うと判定された場合には、実施の形態1で述べたグループ分けを行う。
一方、グループ生成部202は、第2のモードでグループ分けを行うと判定された場合には、正弦による写像空間において、ビームを形成することが可能な範囲を、アンテナ素子数で等分した間隔の倍数だけ離れたユーザを同じグループに所属させる。すなわち、グループ生成部202は、第2のモードでグループ分けを行うと判定された場合には、実施の形態2で述べたグループ分けを行う。
本実施の形態においては、ユーザが比較的広範囲に散らばっている場合には、実施の形態1と同様のグループ分けを行い、ユーザが比較的小さい範囲に集中している場合には、実施の形態2と同様のグループ分けを行う。したがって、ユーザが比較的広範囲に散らばっている場合に採用される第1のモードでは、接続スイッチ130がアンテナ素子110−1〜110−NをM本間隔で同一のアナログ処理部140−1〜140−Mに接続する。また、グループ生成部202は、正弦による写像空間において、ビームを形成することが可能な範囲を同時に送受信可能な信号数Mで等分した間隔を基準としてグループ分けを行う。
一方、ユーザが比較的小さい範囲に集中している場合に採用される第2のモードでは、接続スイッチ130がアンテナ素子110−1〜110−Nを互いに隣接する(N/M)本ずつまとめて同一のアナログ処理部140−1〜140−Mに接続する。また、グループ生成部202は、正弦による写像空間において、ビームを形成することが可能な範囲をアンテナ素子数Nで等分した間隔を基準としてグループ分けを行う。
このように、ユーザの分布によってモードを切り替えてグループを生成するため、ユーザの分布に適した方法でグループごとのビームを形成することができる。
以上のように、本実施の形態によれば、受信信号の到来方向推定によって各ユーザの位置を示す角度を求め、ユーザが比較的広範囲に散らばっているか否かの判定結果に応じて、グループ生成のモードを切り替える。このため、ユーザの分布に適した方法でグループごとのビームを形成することができ、複数のユーザに対して同時に十分な電力強度のビームを向けることができる。
110−1〜110−N アンテナ素子
120 フェーズシフタ
130 接続スイッチ
140−1〜140−M アナログ処理部
150−1〜150−M DA/AD変換部
160 プロセッサ
161 到来方向推定部
162 写像算出部
163、202 グループ生成部
164 アナログ重み係数算出部
165 デジタル重み係数算出部
166 重み付け処理部
167 信号処理部
201 モード判定部

Claims (7)

  1. それぞれ送信信号又は受信信号に対して所定のアナログ処理を施す複数のアナログ処理部と、
    前記複数のアナログ処理部に接続される複数のアンテナ素子と、
    複数のユーザから送信された信号の到来方向を推定する推定部と、
    前記推定部によって推定された到来方向を示す角度の三角関数による写像を算出する算出部と、
    前記算出部によって算出された写像に基づいて、前記複数のユーザをグループ分けするグループ分け部と、
    前記グループ分け部によるグループ分けの結果得られるグループごとに、グループに属するユーザの方向へ指向性ビームを形成するための重み係数を決定する決定部とを有し、
    前記グループ分け部は、
    前記算出部が用いる三角関数の写像空間において、前記複数のアンテナ素子によって指向性ビームを形成可能な範囲を前記アナログ処理部の数又は前記アンテナ素子の数で等分した間隔の整数倍だけ互いに離れたユーザを同一のグループとするグループ分けをすることを特徴とする無線通信装置。
  2. 記決定部は、
    前記複数のアンテナ素子それぞれに重み付けする第1の重み係数を算出する第1の重み係数算出部と、
    グループごとのユーザそれぞれへ送信される送信信号又はグループごとのユーザそれぞれから受信される受信信号に重み付けする第2の重み係数を算出する第2の重み係数算出部と
    を含むことを特徴とする請求項1記載の無線通信装置。
  3. 前記複数のアンテナ素子は、
    一列に並べて配列され、前記アナログ処理部の数間隔のアンテナ素子が同一のアナログ処理部に接続されることを特徴とする請求項記載の無線通信装置。
  4. 前記複数のアンテナ素子は、
    一列に並べて配列され、前記アンテナ素子の数を前記アナログ処理部の数で除算して得られる商と等しい数の互いに隣接するアンテナ素子が同一のアナログ処理部に接続されることを特徴とする請求項記載の無線通信装置。
  5. 前記グループ分け部は、
    前記推定部によって推定された到来方向に基づいてユーザの分布を判定し、判定結果に応じて、前記算出部が用いる三角関数の写像空間において、前記複数のアンテナ素子によって指向性ビームを形成可能な範囲を前記アナログ処理部の数で等分した間隔の整数倍だけ互いに離れたユーザを同一のグループとする第1のグループ分けをするか、又は、前記複数のアンテナ素子によって指向性ビームを形成可能な範囲を前記アンテナ素子の数で等分した間隔の整数倍だけ互いに離れたユーザを同一のグループとする第2のグループ分けをすることを特徴とする請求項記載の無線通信装置。
  6. 前記第1の重み係数算出部は、
    グループ内の基準となる基準ユーザの方向へ指向性ビームを形成するための第1の重み係数を算出し、
    前記第2の重み係数算出部は、
    基準ユーザと各ユーザとに関する写像の差分に応じたユーザごとの第2の重み係数を算出する
    ことを特徴とする請求項2記載の無線通信装置。
  7. それぞれ送信信号又は受信信号に対して所定のアナログ処理を施す複数のアナログ処理部と、前記複数のアナログ処理部に接続される複数のアンテナ素子とを有する無線通信装置が実行するビーム制御方法であって、
    複数のユーザから送信された信号の到来方向を推定し、
    推定された到来方向を示す角度の三角関数による写像を算出し、
    算出された写像に基づいて、前記複数のユーザをグループ分けし、
    グループ分けの結果得られるグループごとに、グループに属するユーザの方向へ指向性ビームを形成するための重み係数を決定する
    処理を有し、
    前記グループ分けする処理は、
    前記写像の算出に用いられる三角関数の写像空間において、前記複数のアンテナ素子によって指向性ビームを形成可能な範囲を前記アナログ処理部の数又は前記アンテナ素子の数で等分した間隔の整数倍だけ互いに離れたユーザを同一のグループとするグループ分けをすることを特徴とするビーム制御方法。
JP2015082586A 2015-04-14 2015-04-14 無線通信装置及びビーム制御方法 Active JP6582507B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015082586A JP6582507B2 (ja) 2015-04-14 2015-04-14 無線通信装置及びビーム制御方法
US15/050,721 US10018705B2 (en) 2015-04-14 2016-02-23 Radio communication apparatus and beam controlling method

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015082586A JP6582507B2 (ja) 2015-04-14 2015-04-14 無線通信装置及びビーム制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016201769A JP2016201769A (ja) 2016-12-01
JP6582507B2 true JP6582507B2 (ja) 2019-10-02

Family

ID=57128447

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015082586A Active JP6582507B2 (ja) 2015-04-14 2015-04-14 無線通信装置及びビーム制御方法

Country Status (2)

Country Link
US (1) US10018705B2 (ja)
JP (1) JP6582507B2 (ja)

Families Citing this family (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6643674B2 (ja) * 2016-01-20 2020-02-12 パナソニックIpマネジメント株式会社 送信装置、受信装置、送信方法、および受信方法
CN109004366B (zh) 2017-06-06 2021-07-16 华为技术有限公司 一种天线装置以及波束调整的方法
JP6926702B2 (ja) 2017-06-09 2021-08-25 富士通株式会社 無線通信装置及びビーム制御方法
CN107770731A (zh) * 2017-07-28 2018-03-06 南京中孚信息技术有限公司 一种基于手机能量角度计算的目标方向定位方法
US11317414B2 (en) * 2018-06-05 2022-04-26 Qualcomm Incorporated Exchanging location information of a base station that is associated with a plurality of different transmission point locations
US11496970B2 (en) 2019-03-06 2022-11-08 Qualcomm Incorporated Support of high pathloss mode
US11445408B2 (en) 2019-04-17 2022-09-13 Qualcomm Incorporated High pathloss mode multiplexing
US11438808B2 (en) 2019-04-17 2022-09-06 Qualcomm Incorporated Acknowledgment messaging for resource reservations
US11463964B2 (en) 2019-04-17 2022-10-04 Qualcomm Incorporated Communication configuration for high pathloss operations
US11510071B2 (en) * 2019-04-17 2022-11-22 Qualcomm Incorporated Beam direction selection for high pathloss mode operations
US11477747B2 (en) 2019-04-17 2022-10-18 Qualcomm Incorporated Synchronization signal periodicity adjustment
CN114979970B (zh) * 2022-04-01 2023-10-17 三维通信股份有限公司 一种蜂窝网络多播波束选择方法、系统及可读存储介质
CN115086884B (zh) * 2022-04-22 2023-10-17 三维通信股份有限公司 一种窄波多播定向传输方法、系统及可读存储介质

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20130018079A (ko) 2011-08-10 2013-02-20 삼성전자주식회사 무선 통신 시스템에서 빔 고정 장치 및 방법
JP6029848B2 (ja) * 2012-05-02 2016-11-24 株式会社Nttドコモ 無線基地局

Also Published As

Publication number Publication date
US20160308280A1 (en) 2016-10-20
JP2016201769A (ja) 2016-12-01
US10018705B2 (en) 2018-07-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6582507B2 (ja) 無線通信装置及びビーム制御方法
Chen et al. A tutorial on terahertz-band localization for 6G communication systems
KR100947650B1 (ko) 간섭 억제를 실현하는 빔 성형 방법
CN111512567B (zh) 利用旋转波束管理进行无线通信的设备和方法
JP5367843B2 (ja) 無線信号処理装置及び無線装置
US20170093038A1 (en) Base station, communication system, and beam control method
JP5527231B2 (ja) 無線基地局、アンテナウェイト設定方法
WO2022018800A1 (ja) 反射方向制御システム、反射方向制御装置、反射方向制御方法、及び反射方向制御プログラム
JP2018054386A (ja) 電波到来方向推定装置、及び電波到来方向推定方法
US8417238B2 (en) Apparatus for interference cancelling in wireless communication system and method using the same
JP2009524304A (ja) Td−cdmaシステムの下りビーム形成方法及び装置
JP2015012568A (ja) 指向性制御装置、および指向性制御方法
WO2022018815A1 (ja) 反射方向制御システム、反射方向制御装置、反射方向制御方法、及び反射方向制御プログラム
US10531465B2 (en) Communication device, access node and methods thereof
JP2004328761A (ja) 移動通信システムの受信信号補正装置及びその方法
JP2010220078A (ja) 無線装置、及び電波到来方向推定方法
US10056994B2 (en) Controller, communication system, and radio control method
JP6926702B2 (ja) 無線通信装置及びビーム制御方法
JP4806659B2 (ja) アレーアンテナ装置、アレーアンテナの通信方法、リレー通信システム及びリレー通信方法
US20170237162A1 (en) Wireless communication device and antenna arrangement method
JP4153208B2 (ja) Cdma方式における基地局アンテナ指向性制御装置およびcdmaセルラー方式における基地局アンテナ指向性制御装置
KR20180062433A (ko) 무선 유닛을 사용하여 신호를 송신하는 방법
KR102646840B1 (ko) 이동통신 시스템에서 스케줄링 방법 및 장치
Raj et al. Determination of angle of arrival using nonlinear support vector machine regressors
JP4354438B2 (ja) ウエイト決定装置及びウエイト決定方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180206

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190402

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190513

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190806

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190819

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6582507

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150