JP6582474B2 - 衝突余裕時間算出装置及び衝突回避システム - Google Patents

衝突余裕時間算出装置及び衝突回避システム Download PDF

Info

Publication number
JP6582474B2
JP6582474B2 JP2015058114A JP2015058114A JP6582474B2 JP 6582474 B2 JP6582474 B2 JP 6582474B2 JP 2015058114 A JP2015058114 A JP 2015058114A JP 2015058114 A JP2015058114 A JP 2015058114A JP 6582474 B2 JP6582474 B2 JP 6582474B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
target
time
unit
collision
series data
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015058114A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016177623A (ja
Inventor
崇弘 馬場
崇弘 馬場
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2015058114A priority Critical patent/JP6582474B2/ja
Priority to PCT/JP2016/058793 priority patent/WO2016152807A1/ja
Publication of JP2016177623A publication Critical patent/JP2016177623A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6582474B2 publication Critical patent/JP6582474B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G08SIGNALLING
    • G08GTRAFFIC CONTROL SYSTEMS
    • G08G1/00Traffic control systems for road vehicles
    • G08G1/16Anti-collision systems

Description

本発明は、衝突余裕時間算出装置及び衝突回避システムに関する。
従来、画像センサを用いて取得した画像において物標(例えば他の車両、歩行者等)を認識し、認識した物標と自車両とが衝突する危険性がある場合に、衝突を回避するための処理を行う技術が知られている(特許文献1参照)。
特開2014−178971号公報
物標と自車両との位置関係や、自車両の周囲の環境等によっては、画像から物標を正確に認識できないことがある。この場合、物標と自車両とが衝突する危険性を適切に判断することは困難になる。本発明は、こうした問題にかんがみてなされたものであり、上記の問題を解決できる衝突余裕時間算出装置及び衝突回避システムを提供することを目的としている。
本発明の第1の衝突余裕時間算出装置は、車両前方の画像を取得する画像取得ユニットと、画像において全身辞書及び半身辞書を用いて物標を認識する物標認識ユニットと、物標の画像上での大きさSを取得する大きさS取得ユニットと、大きさSに関する時系列データを作成する時系列データ作成ユニットと、時系列データに対しローパスフィルタを用いてフィルタリングを行うフィルタリングユニットと、フィルタリングの後の時系列データを用いて大きさSにおける拡大率を算出する拡大率算出ユニットと、拡大率に基づき物標の衝突余裕時間を算出する衝突余裕時間算出ユニットとを備える。
本発明の第1の衝突余裕時間算出装置において、フィルタリングユニットは、半身辞書を用いて認識した物標について時系列データが作成された場合は、全身辞書を用いて認識した物標について時系列データが作成された場合よりも、フィルタリングにより減衰させる周波数の領域を、低周波数側に広げる。
本発明の第1の衝突余裕時間算出装置によれば、半身辞書を用いて物標を認識した場合でも、その物標の衝突余裕時間を精度よく算出することができる。
本発明の第1の衝突回避システムは、本発明の第1の衝突余裕時間算出装置と、衝突余裕時間が所定の条件を充足する場合、衝突回避処理を実行する衝突回避装置と、を備える衝突回避システムであって、衝突余裕時間算出装置は、前記条件を設定する条件設定ユニットを備える。
そして、条件設定ユニットは、衝突余裕時間を算出した物標が、半身辞書を用いて認識した物標である場合は、全身辞書を用いて認識した物標である場合よりも、前記条件を厳しく設定する。本発明の第1の衝突回避システムによれば、不必要な衝突回避処理の実行を抑制することができる。
本発明の第2の衝突余裕時間算出装置は、車両前方の画像を取得する画像取得ユニットと、画像において物標を認識する物標認識ユニットと、物標の画像上での大きさSを取得する大きさS取得ユニットと、大きさSに関する時系列データを作成する時系列データ作成ユニットと、時系列データに対しローパスフィルタを用いてフィルタリングを行うフィルタリングユニットと、フィルタリングの後の時系列データを用いて大きさSにおける拡大率を算出する拡大率算出ユニットと、拡大率に基づき物標の衝突余裕時間を算出する衝突余裕時間算出ユニットと、周囲の明るさを取得する明るさ取得ユニットとを備える。
本発明の第2の衝突余裕時間算出装置において、フィルタリングユニットは、明るさが所定の閾値以下である場合は、明るさが閾値を超える場合よりも、フィルタリングにより減衰させる周波数の領域を、低周波数側に広げる。
本発明の第2の衝突余裕時間算出装置によれば、自車両の周囲が暗い場合でも、物標の衝突余裕時間を精度よく算出することができる。
本発明の第2の衝突回避システムは、本発明の第2の衝突余裕時間算出装置と、衝突余裕時間が所定の条件を充足する場合、衝突回避処理を実行する衝突回避装置とを備える衝突回避システムであって、衝突余裕時間算出装置は、前記条件を設定する条件設定ユニットを備える。
そして、条件設定ユニットは、明るさが閾値以下である場合は、明るさが閾値を超える場合よりも、条件を厳しく設定する。本発明の第2の衝突回避システムによれば、不必要な衝突回避処理の実行を抑制することができる。
衝突回避システム1の構成を表すブロック図である。 制御ECU5が実行する処理を表すフローチャートである。 図3Aは全身辞書を表す説明図であり、図3B及び図3Cは半身辞書を表す説明図である。 画像24上での物標27の大きさSを表す説明図である。 図5Aはフィルタリング前の時系列データを表す説明図であり、図5Bはフィルタリング後の時系列データを表す説明図である。 衝突回避システム101の構成を表すブロック図である。 制御ECU105が実行する処理を表すフローチャートである。
本発明の実施形態を図面に基づき説明する。
<第1の実施形態>
1.衝突回避システム1の構成
衝突回避システム1の構成を図1に基づき説明する。衝突回避システム1は車両に搭載される車載システムである。以下では、衝突回避システム1を搭載する車両を自車両とする。衝突回避システム1は、画像センサ3、制御ECU5、及びブレーキECU7を備える。
画像センサ3は、自車両の前方の風景を撮影し、画像データを生成する。制御ECU5は、CPU、RAM、ROM等を備える公知のコンピュータである。制御ECU5は、ROMに記憶されたプログラムにより、後述する処理を実行する。
制御ECU5は、機能的に、画像取得ユニット9、物標認識ユニット11、大きさS取得ユニット13、時系列データ作成ユニット15、フィルタリングユニット17、拡大率算出ユニット19、TTC(衝突余裕時間)算出ユニット21、及び条件設定ユニット23を備える。各ユニットの機能は後述する。
ブレーキECU7は、CPU、RAM、ROM等を備える公知のコンピュータである。ブレーキECU7は、制御ECU5が算出したTTCが所定の条件Cを充足した場合、自車両にブレーキをかける機能を有する。前記の条件Cとは、制御ECU5が所定時間内に10回取得したTTCのうち、値が予め決められた閾値未満であるTTCの数が、N以上であるという条件である(Nは1以上、10以下の自然数)。
なお、制御ECU5は衝突余裕時間算出装置の一例である。ブレーキECU7は衝突回避装置の一例である。自車両にブレーキをかけることは衝突回避処理の一例である。
2.衝突回避システム1が実行する処理
衝突回避システム1(特に制御ECU5)が所定時間ごとに繰り返し実行する処理を図2〜図5Bに基づき説明する。
図2のステップ1では、画像取得ユニット9が、画像センサ3を用いて画像を取得する。この画像は、自車両の前方を撮影して得られたものである。
ステップ2では、物標認識ユニット11が、前記ステップ1で取得した画像において、全身辞書を用いて物標を認識する。この処理は、周知の画像認識処理である。
ここで、辞書とは、認識すべき物標の特徴を表したデータ(特徴量)によって表現されるものである。制御ECU5は、予め辞書を保持している。辞書が表す特徴量は、物標の輪郭形状(輪郭の位置)を表すデータであってもよいし、画素値に対して所定演算を施すことによって得られる算出値(例えば平均値)やヒストグラム等であってもよい。
辞書には、物標の全体を表す全身辞書と、物標の一部を表す半身辞書とがある。例えば、物標の一例である歩行者の認識に使用する辞書には、図3Aに示す全身辞書と、図3B及び図3Cに示す半身辞書とがある。制御ECU5は、歩行者用の辞書の他に、各種車両、路側物、路面表示等の物標の認識に使用する辞書(全身辞書及び半身辞書)も保持しており、それらの物標も認識することができる。
物標の全体が画像内にある場合、その物標は、全身辞書を用いて認識することができる。よって、全体が画像内にある物標は、本ステップにおいて認識される。
ステップ3では、物標認識ユニット11が、前記ステップ1で取得した画像において、半身辞書を用いて物標を認識する。
なお、物標の全体が画像内に収まりきらず、物標の一部が画像外である場合は、全身辞書を用いてその物標を認識することは困難である。本ステップでは、画像内に収まりきらない物標のうち、画像内にある部分を、その部分に対応する半身辞書を用いて認識する。
ステップ4では、大きさS取得ユニット13が、前記ステップ2及びステップ3で認識した物標の大きさSを取得する。大きさSとは、図4に示すように、前記ステップ1で取得した画像24上での物標27の大きさである。なお、半身辞書を用いて認識した物標の場合は、その半身辞書に対応する部分の大きさが、大きさSである。
ステップ5では、時系列データ作成ユニット15が、大きさSに関する時系列データを作成する。時系列データとは、図5Aに示すように、1つの物標について繰り返し取得された大きさSを、それらの取得時刻Tの順番に配列したデータである。時系列データ作成ユニット15は、直前の前記ステップ4で取得した大きさSと、過去の前記ステップ4で取得した大きさSとを配列して、時系列データを作成する。
ステップ6では、前記ステップ5で作成した時系列データが、全身辞書を用いて認識した物標についての時系列データであるか否かを時系列データ作成ユニット15が判断する。全身辞書を用いて認識した物標についての時系列データである場合はステップ7に進み、半身辞書を用いて認識した物標についての時系列データである場合はステップ11に進む。
ステップ7では、フィルタリングユニット17が、前記ステップ5で作成した時系列データに対し、第1のローパスフィルタを用いてフィルタリングを行う。第1のローパスフィルタは、時系列データにおける高周波数成分(時間の経過に対する大きさSの周期的な変動のうち、短周期の成分)を選択的に減衰させるフィルタである。例えば、図5Aに示すような、短周期での大きさSの変動がある(高周波数成分がある)時系列データに対し、第1のローパスフィルタを用いてフィルタリングを行うと、図5Bに示すように、短周期での大きさSの変動が抑制された(高周波数成分が減衰した)時系列データが得られる。
なお、第1のローパスフィルタは、後述する第2のローパスフィルタに比べて、減衰させる周波数の領域が、高周波数側に制限されたフィルタである。
ステップ8では、条件設定ユニット23が、条件Cとして、第1の条件C1を設定する。第1の条件C1とは、過去10回のステップ9の処理(後述)において取得されたTTCのうち、値が予め決められた閾値未満であるTTCの数が、N1以上であるという条件である。ここで、N1は、1以上9以下の自然数であって、後述するN2より小さい値である。
ステップ9では、拡大率算出ユニット19が、フィルタリング後の時系列データを用いて、大きさSにおける拡大率を算出する。具体的には、以下のようにする。図5Bに示すように、時系列データにおいて、2つの時刻t1、t2を設定する(t1<t2)。時刻t1と時刻t2との時間差をΔtとする。また、時刻t1における大きさSに対する、時刻t2における大きさSの増加量をΔSとする。拡大率は、ΔSをΔtで割った値である。
上記の処理に用いる時系列データは、前記ステップ7で第1のローパスフィルタを用いてフィルタリングを行った場合は、そのフィルタリング後の時系列データである。また、後述するステップ11で第2のローパスフィルタを用いてフィルタリングを行った場合は、そのフィルタリング後の時系列データである。
ステップ10では、TTC算出ユニット21が、前記ステップ9で算出された拡大率に基づき、TTCを算出する。具体的には、以下のようにする。拡大率は、自車両を基準とする物標の相対速度に1:1で対応するパラメータである。制御ECU5は、予め、拡大率と相対速度との関係を規定するマップを保持している。TTC算出ユニット21は、拡大率をそのマップに入力し、相対速度を算出する。また、TTC算出ユニット21は、画像の上下方向における物標の位置に基づき、自車両から物標までの距離を算出する。そして、TTC算出ユニット21は、上記のように算出した相対速度及び距離を用いて、TTCを算出する。
一方、前記ステップ6で否定判断した場合はステップ11に進み、フィルタリングユニット17が、前記ステップ5で作成した時系列データに対し、第2のローパスフィルタを用いてフィルタリングを行う。この処理は、基本的には前記ステップ7の処理と同様であるが、ローパスフィルタとして、第2のローパスフィルタを用いる。第2のローパスフィルタは、第1のローパスフィルタに比べて、減衰させる周波数の領域が、低周波数側にまで広がっているフィルタである。
ステップ12では、条件設定ユニット23が、条件Cとして、第2の条件C2を設定する。第2の条件C2とは、過去10回の前記ステップ9の処理において取得されたTTCのうち、値が予め決められた閾値未満であるTTCの数が、N2以上であるという条件である。ここで、N2は、2以上10以下の自然数であって、前述したN1より大きい値である。
3.衝突回避システム1が奏する効果
(1A)半身辞書は全身辞書に比べて特徴量が少ないので、半身辞書を用いて認識した物標から算出した大きさSは精度が低い。そのため、半身辞書を用いて認識した物標について作成された時系列データでは、大きさSのばらつき(短周期の変動成分)が著しくなる。仮に、短周期の変動成分が多く残ったままで、時系列データから拡大率を算出すると、拡大率の算出精度が低くなり、TTCの算出精度も低くなる。
そこで、制御ECU5は、半身辞書を用いて認識した物標について時系列データが作成された場合は、全身辞書を用いて認識した物標について時系列データが作成された場合よりも、フィルタリングにより減衰させる周波数の領域を、より広くする(低周波数側にまで広げる)。
そのことにより、時系列データにおける短周期の変動成分を一層抑制し、拡大率、及びTTCの算出精度を向上させることができる。
(1B)制御ECU5は、TTCを算出した物標が、半身辞書を用いて認識した物標である場合は、全身辞書を用いて認識した物標である場合よりも、条件Cを厳しく(条件Cを充足し難くなるように)設定する。そのことにより、仮に、半身辞書を用いて認識した物標について算出したTTCの精度が低くても、不必要なブレーキ動作を抑制することができる。
<第2の実施形態>
1.衝突回避システム101の構成
衝突回避システム101の構成を図6に基づき説明する。衝突回避システム101の構成は、基本的には前記第1の実施形態と同様であるため、共通する構成については説明を省略し、相違点を中心に説明する。
衝突回避システム101は、制御ECU105を備える。制御ECU105は、前記第1の実施例1における制御ECU5の各機能に加えて、明るさ取得ユニット25を備える。明るさ取得ユニット25は、画像センサ3により取得された画像における明るさから、自車両の周囲の明るさを推定する機能を有する。
2.衝突回避システム101が実行する処理
衝突回避システム101(特に制御ECU105)が所定時間ごとに繰り返し実行する処理を図7に基づき説明する。なお、以下の処理のうち、図2に示す処理と同様の部分は、説明を一部簡略化している。
図7のステップ21では、画像取得ユニット9が、画像センサ3を用いて画像を取得する。この画像は、自車両の前方を撮影して得られたものである。
ステップ22では、物標認識ユニット11が、前記ステップ1で取得した画像において、辞書を用いて物標を認識する。使用する辞書は全身辞書であってもよいし、半身辞書であってもよい。
ステップ23では、明るさ取得ユニット25が、前記ステップ1で取得した画像における明るさから、自車両の周囲の明るさを推定する。
ステップ24では、大きさS取得ユニット13が、前記ステップ22で認識した物標の大きさSを取得する。
ステップ25では、時系列データ作成ユニット15が、直前の前記ステップ24で取得した大きさSと、過去の前記ステップ24で取得した、同じ物標についての大きさSとを配列して、大きさSに関する時系列データを作成する。
ステップ26では、前記ステップ23で推定した明るさが、予め設定されていた閾値を超えるか否かをフィルタリングユニット17が判断する。明るさが閾値を超える場合はステップ27に進み、明るさが閾値以下である場合はステップ31に進む。
ステップ27では、フィルタリングユニット17が、前記ステップ25で作成した時系列データに対し、第1のローパスフィルタを用いてフィルタリングを行う。
ステップ28では、条件設定ユニット23が、条件Cとして、第1の条件C1を設定する。
ステップ29では、拡大率算出ユニット19が、フィルタリング後の時系列データを用いて、大きさSにおける拡大率を算出する。上記の処理に用いる時系列データは、前記ステップ27で第1のローパスフィルタを用いてフィルタリングを行った場合は、そのフィルタリング後の時系列データである。また、後述するステップ31で第2のローパスフィルタを用いてフィルタリングを行った場合は、そのフィルタリング後の時系列データである。
ステップ30では、TTC算出ユニット21が、前記ステップ9で算出された拡大率に基づき、TTCを算出する。
一方、前記ステップ26で否定判断した場合はステップ31に進み、フィルタリングユニット17が、前記ステップ25で作成した時系列データに対し、第2のローパスフィルタを用いてフィルタリングを行う。
ステップ32では、条件設定ユニット23が、条件Cとして、第2の条件C2を設定する。
3.衝突回避システム101が奏する効果
(2A)自車両の周囲が暗い場合、認識した物標から算出した大きさSは精度が低い。そのため、自車両の周囲が暗い場合に作成された時系列データでは、大きさSのばらつき(短周期の変動成分)が著しくなる。仮に、短周期の変動成分が多く残ったままで、時系列データから拡大率を算出すると、拡大率の算出精度が低くなり、TTCの算出精度も低くなる。
そこで、制御ECU105は、自車両の周囲が暗い場合は、自車両の周囲が明るい場合よりも、フィルタリングにより減衰させる周波数の領域を、より広くする(低周波数側に広げる)。
そのことにより、時系列データにおける短周期の変動成分を一層抑制し、拡大率、及びTTCの算出精度を向上させることができる。
(2B)制御ECU105は、自車両の周囲が暗い場合は、自車両の周囲が明るい場合よりも、条件Cを厳しく(条件Cを充足し難くなるように)設定する。そのことにより、仮に、自車両の周囲が暗い場合に算出したTTCの精度が低くても、不必要なブレーキ動作を抑制することができる。
<その他の実施形態>
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されることなく、種々の形態を採り得る。
(1)前記第1、第2の実施形態において、条件C1、C2は以下のものであてもよい。
条件C1:TTCの値がL1以下であること。
条件C2:TTCの値がL2以下であること。
ここで、L1、L2は正の数であり、L1>L2である。
(2)前記第2の実施形態において、明るさ取得ユニット25は、照度計を用いて、自車両の周囲の明るさを測定してもよい。照度計は、自車両における任意の場所に設置することができる。
(3)前記第1の実施形態において、全身辞書を使用したか否かの判断に加えて、前記第2の実施形態と同様に、周囲の明るさが閾値以上であるか否かの判断を行ってもよい。そして、2つの判断結果の組み合わせに応じて、フィルタリングで使用するローパスフィルタと、条件Cとを設定してもよい。
例えば、全身辞書を使用し、周囲の明るさが閾値を超える場合は、フィルタリングにより減衰させる周波数領域を最も狭くし、条件Cを最も緩和することができる。
また、半身辞書を使用し、周囲の明るさが閾値以下である場合は、フィルタリングにより減衰させる周波数領域を最も広くし、条件Cを最も厳しくすることができる。
また、上記以外の場合は、フィルタリングにより減衰させる周波数領域を中間の広さとし、条件Cの厳しさを中間の程度とすることができる。
(4)前記第1、第2の実施形態において、ブレーキECU7に代えて、あるいは、ブレーキECU7に加えて、他の衝突回避処理(例えば、自動操舵、ドライバへの警告等)を実行するECUを備えていてもよい。
(5)前記第1、第2の実施形態において、衝突回避システムは、例えば、ミリ波センサ等、自車両から物標までの距離を測定可能な構成を備えていてもよい。そして、その構成により取得した距離を用いてTTCを算出してもよい。
(6)上記実施形態における1つの構成要素が有する機能を複数の構成要素として分散させたり、複数の構成要素が有する機能を1つの構成要素に統合させたりしてもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、同様の機能を有する公知の構成に置き換えてもよい。また、上記実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加又は置換してもよい。なお、特許請求の範囲に記載した文言のみによって特定される技術思想に含まれるあらゆる態様が本発明の実施形態である。
(7)上述した衝突余裕時間算出装置、衝突回避システムの他、制御ECUとしてコンピュータを機能させるためのプログラム、このプログラムを記録した媒体、衝突余裕時間算出方法、衝突回避方法等、種々の形態で本発明を実現することもできる。
1、101…衝突回避システム、3…画像センサ、5、105…制御ECU、7…ブレーキECU、9…画像取得ユニット、11…物標認識ユニット、13…大きさS取得ユニット、15…時系列データ作成ユニット、17…フィルタリングユニット、19…拡大率算出ユニット、21…TTC算出ユニット、23…条件設定ユニット、24…画像、25…明るさ取得ユニット、27…物標

Claims (5)

  1. 車両前方の画像を取得する画像取得ユニット(9)と、
    前記画像において全身辞書及び半身辞書を用いて物標を認識する物標認識ユニット(11)と、
    前記物標の前記画像上での大きさSを取得する大きさS取得ユニット(13)と、
    前記大きさSに関する時系列データを作成する時系列データ作成ユニット(15)と、
    前記時系列データに対しローパスフィルタを用いてフィルタリングを行うフィルタリングユニット(17)と、
    前記フィルタリングの後の前記時系列データを用いて前記大きさSにおける拡大率を算出する拡大率算出ユニット(19)と、
    前記拡大率に基づき前記物標の衝突余裕時間を算出する衝突余裕時間算出ユニット(21)と、
    を備え、
    前記フィルタリングユニットは、前記半身辞書を用いて認識した前記物標について前記時系列データが作成された場合は、前記全身辞書を用いて認識した前記物標について前記時系列データが作成された場合よりも、前記フィルタリングにより減衰させる周波数の領域を、低周波数側に広げることを特徴とする衝突余裕時間算出装置(5)。
  2. 請求項1に記載の衝突余裕時間算出装置と、
    前記衝突余裕時間が所定の条件を充足する場合、衝突回避処理を実行する衝突回避装置(7)と、
    を備える衝突回避システム(1)であって、
    前記衝突余裕時間算出装置は、前記条件を設定する条件設定ユニット(23)を備え、
    前記条件設定ユニットは、前記衝突余裕時間を算出した前記物標が、前記半身辞書を用いて認識した物標である場合は、前記全身辞書を用いて認識した物標である場合よりも、前記条件を厳しく設定することを特徴とする衝突回避システム。
  3. 車両前方の画像を取得する画像取得ユニット(9)と、
    前記画像において物標を認識する物標認識ユニット(11)と、
    前記物標の前記画像上での大きさSを取得する大きさS取得ユニット(13)と、
    前記大きさSに関する時系列データを作成する時系列データ作成ユニット(15)と、
    前記時系列データに対しローパスフィルタを用いてフィルタリングを行うフィルタリングユニット(17)と、
    前記フィルタリングの後の前記時系列データを用いて前記大きさSにおける拡大率を算出する拡大率算出ユニット(19)と、
    前記拡大率に基づき前記物標の衝突余裕時間を算出する衝突余裕時間算出ユニット(21)と、
    周囲の明るさを取得する明るさ取得ユニット(25)と、
    を備え、
    前記フィルタリングユニットは、前記明るさが所定の閾値以下である場合は、前記明るさが前記閾値を超える場合よりも、前記フィルタリングにより減衰させる周波数の領域を、低周波数側に広げることを特徴とする衝突余裕時間算出装置(101)。
  4. 請求項3に記載の衝突余裕時間算出装置と、
    前記衝突余裕時間が所定の条件を充足する場合、衝突回避処理を実行する衝突回避装置(7)と、
    を備える衝突回避システム(101)であって、
    前記衝突余裕時間算出装置は、前記条件を設定する条件設定ユニット(23)を備え、
    前記条件設定ユニットは、前記明るさが前記閾値以下である場合は、前記明るさが前記閾値を超える場合よりも、前記条件を厳しく設定することを特徴とする衝突回避システム。
  5. 衝突余裕時間算出装置(5)と、
    物標の衝突余裕時間が所定の条件を充足する場合、衝突回避処理を実行する衝突回避装置(7)と、
    を備える衝突回避システム(1)であって、
    前記衝突余裕時間算出装置は、
    車両前方の画像を取得する画像取得ユニット(9)と、
    前記画像において全身辞書及び半身辞書を用いて前記物標を認識する物標認識ユニット(11)と、
    前記物標の前記画像上での大きさSを取得する大きさS取得ユニット(13)と、
    前記大きさSに関する時系列データを作成する時系列データ作成ユニット(15)と、
    前記時系列データに対しローパスフィルタを用いてフィルタリングを行うフィルタリングユニット(17)と、
    前記フィルタリングの後の前記時系列データを用いて前記大きさSにおける拡大率を算出する拡大率算出ユニット(19)と、
    前記拡大率に基づき前記物標の衝突余裕時間を算出する衝突余裕時間算出ユニット(21)と、
    前記条件を設定する条件設定ユニット(23)と、
    を備え、
    前記条件設定ユニットは、前記衝突余裕時間を算出した前記物標が、前記半身辞書を用いて認識した物標である場合は、前記全身辞書を用いて認識した物標である場合よりも、前記条件を厳しく設定することを特徴とする衝突回避システム。
JP2015058114A 2015-03-20 2015-03-20 衝突余裕時間算出装置及び衝突回避システム Active JP6582474B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015058114A JP6582474B2 (ja) 2015-03-20 2015-03-20 衝突余裕時間算出装置及び衝突回避システム
PCT/JP2016/058793 WO2016152807A1 (ja) 2015-03-20 2016-03-18 衝突余裕時間算出装置及び衝突回避システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015058114A JP6582474B2 (ja) 2015-03-20 2015-03-20 衝突余裕時間算出装置及び衝突回避システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016177623A JP2016177623A (ja) 2016-10-06
JP6582474B2 true JP6582474B2 (ja) 2019-10-02

Family

ID=56978900

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015058114A Active JP6582474B2 (ja) 2015-03-20 2015-03-20 衝突余裕時間算出装置及び衝突回避システム

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6582474B2 (ja)
WO (1) WO2016152807A1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7309630B2 (ja) * 2020-02-12 2023-07-18 日立Astemo株式会社 画像処理装置

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4471881B2 (ja) * 2005-03-31 2010-06-02 ダイハツ工業株式会社 障害物認識装置及び障害物認識方法
JP5717416B2 (ja) * 2010-11-30 2015-05-13 ダイハツ工業株式会社 運転支援制御装置
JP2012203649A (ja) * 2011-03-25 2012-10-22 Toyota Motor Corp 運転支援装置
JP6100635B2 (ja) * 2012-12-13 2017-03-22 株式会社デンソー 移動体検出装置
JP5794255B2 (ja) * 2013-05-21 2015-10-14 株式会社デンソー 物体検出装置

Also Published As

Publication number Publication date
WO2016152807A1 (ja) 2016-09-29
JP2016177623A (ja) 2016-10-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6372228B2 (ja) 衝突予想時間算出装置
JP5794255B2 (ja) 物体検出装置
DE112012006868B4 (de) Kollisionsbestimmungsvorrichtung und Kollisionsbestimmungsverfahren
JP6158779B2 (ja) 画像処理装置
JP6245140B2 (ja) 対象物識別装置、運転支援システム、車両および対象物識別方法
US10192444B2 (en) Forward collision warning system and method
JP2017016403A5 (ja)
US9950700B2 (en) Road surface condition detection with multi-scale fusion
DE102014105696A1 (de) Kollisionsabschwächungsvorrichtung für Fahrzeuge
JP2013537661A (ja) ステレオビジョン技術を使用することによる移動物体の自動検出
JP6413898B2 (ja) 歩行者判定装置
CN105549013B (zh) 用于汽车雷达成像的物体边界检测
DE102014103577A1 (de) Fahrzeugvorrichtung
US10032084B2 (en) Image processing apparatus
JP2017111632A (ja) 情報演算装置
JP6582474B2 (ja) 衝突余裕時間算出装置及び衝突回避システム
JP5039013B2 (ja) 車両走行支援装置、車両、車両走行支援プログラム
CN111216723A (zh) 车辆的行驶控制方法、装置和存储介质
JP2018124641A (ja) 運転支援装置
EP3701281B1 (en) Using data from a radar sensor for machine learning based perception
KR20150111611A (ko) 차량 후보 검출 장치 및 그 방법
JP2008071143A (ja) 画像処理装置
US10846840B2 (en) Image recognition device
JPWO2018101055A1 (ja) 画像補正装置および画像補正方法
KR102063454B1 (ko) 차량들 간의 거리를 결정하는 방법 및 그 방법을 수행하는 전자 장치

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20151214

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20171006

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190108

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190219

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190806

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190819

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6582474

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250