JP6582348B2 - 集電装置及び車両 - Google Patents

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Description

本発明は、集電装置及び車両に関する。
バスや鉄道以外の新たな交通手段である新交通システムとして、ゴムタイヤ等からなる走行輪によって軌道上を走行する軌道系交通システムが知られている。このような軌道系交通システムは、一般に新交通システムやAPM(Automated People Mover)と呼ばれている。
軌道系交通システムの車両は、鉄製のレール上を鉄輪で走行する鉄道と同様に、外部の給電装置から給電を受けて走行する。車両は、給電装置に繋がれた電車線から給電を受けるための集電装置(パンタグラフ)を有している。車両は、集電装置を電車線に接触させることで、給電装置から電気を受けている。
例えば、特許文献1には、撓んでしまう電車線に対する追従性を高めた集電装置が記載されている。この集電装置では、電車線に接触する集電舟が取り付けられたアームと、コイルばね等によって構成されたばねの力によって電車線に向かってアームを押しつける中間部材との間に、ナイトハルトゴムバネを設けている。このナイトハルトゴムバネのダンピング効果により、集電舟の振動を抑制しながら、集電舟が取り付けられたアームを電車線の動きに追従するように動かしている。
ところで、このような集電装置では、電車線を流れる電気が車両まで流れ込まないように絶縁性を確保する必要がある。具体的には、アームや中間部材等の部品は強度を確保しつつ軽量化を図るためにアルミ等の導電性の材料によって形成されている。そのため、集電装置は、導電性の材料で形成された部品と車両との間に絶縁材で構成された部品を介在させている。集電装置は、絶縁材で構成された部品を介して車両に固定されることで、電気が車両まで伝わってしまうことを防いでいる。
特開平10−004604号公報
したがって、集電舟を電車線に接触させる構造とは別に絶縁材で構成された部品を設ける必要があった。しかしながら、部品を別途設けた場合には、集電装置の部品点数の増加や大型化を招いてしまう。そのため、絶縁性を確保しつつも、小型化を図りたいという要望がある。
本発明は、上記要望に応えるためになされたものであって、絶縁性を確保しつつ、小型化を図ることが可能な集電装置及び車両を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は以下の手段を提案している。
本発明の第一の態様における集電装置は、車体の外面に固定可能とされるベース部と、前記ベース部に対して前記外面に沿う方向に延びる第一軸線回りに回転可能に支持されて、前記第一軸線の径方向外側に向かって延在し、絶縁材で形成されたアーム部と、電車線に接触可能な接触面を有し、前記第一軸線から前記アーム部の延在方向に離間して配置されて前記外面に沿う方向に延びる第二軸線回りに回転可能に前記アーム部に対して支持されている集電舟部と、第一端部が前記ベース部に固定されて第二端部が前記アーム部に固定されるように延在し、前記第一軸線の周方向であって前記電車線に近づく方向に前記アーム部を付勢する弾性部材と、前記ベース部に設けられて、前記アーム部に対する前記弾性部材の付勢力を調整する調整部と、を備え、前記調整部は、前記弾性部材の第一端部を前記ベース部に対して前記第一軸線と同じ方向に延びる第三軸線回りに回転させる調整本体部と、前記調整本体部を押すことで、前記ベース部に対する前記第三軸線回りの前記調整本体部の回転角度を調整する調整ネジ部と、を有する。
このような構成によれば、弾性部材は、第一端部がベース部に接続され、第二端部がアーム部に接続されている。つまり、弾性部材は、集電舟部と直接繋がれることなく、アーム部を付勢している。そのため、アーム部に支持された集電舟部を電車線に対して弾性部材によって追従させつつ、ベース部と集電舟部との間をアーム部によって絶縁することができる。したがって、集電舟部を電車線に追従させるための構造と、絶縁性を確保するための構造とを一体化することができる。これにより、集電舟部とベース部とを繋ぐアーム部以外に絶縁性を確保するための新たな絶縁部材を設けることなく、電車線と接触する集電舟部と、車体と接触するベース部とを絶縁することができる。
また、調整部によって弾性部材の付勢力を調整することで、集電舟部を電車線に対して適度な負荷をかけた状態で接触させることができる。これにより、弾性部材による付勢力が低下しても、集電舟部を安定した状態で電車線に接触させることができる。
さらに、調整本体部によって弾性部材の第一端部を回転させることで、弾性部材の第一端部の位置を、アーム部に支持されている第二端部の位置に対して移動させることができる。そのため、弾性部材の付勢力を容易に調整することができる。
また、本発明の第二の態様における集電装置では、第一の態様において、前記集電舟部と繋がれ、前記集電舟部の回転に抗して前記集電舟部を付勢する付勢部材を備えていてもよい。
このような構成によれば、接触面が電車線の表面と部分的に接触した場合であっても、付勢部材によって接触面が電車線の表面と平行に近づくように集電舟部の位置を戻すことができる。その結果、電車線と接触面とが接触した際に、部分的に隙間を生じてしまうことを防ぐことができる。したがって、接触面を電車線の表面に安定して追従させることができる。これにより、電車線の表面と接触面とが離れてしまうことでアークが発生し、接触面の摩耗が増大して寿命が低下してしまうことを抑制することができる。加えて、電車線の表面と接触面とが離れてしまうことで集電性能が低下してしまうことを抑制できる。
また、本発明の第三の態様における集電装置では、第二の態様において、前記付勢部材は、前記集電舟部と前記アーム部とを接続するナイトハルトゴムを有していてもよい。
このような構成によれば、付勢部材を集電舟部及びアーム部に取り付けるために複雑な取付構造を設ける必要がない。したがって、簡易な構成で集電舟部を第二軸線回りに付勢することができる。
また、本発明の第六の態様における集電装置では、第一から第五のいずれか一つの態様において、前記弾性部材の第二端部と前記アーム部とを接続し、絶縁材で形成されたブラケット部を備えていてもよい。
このような構成によれば、集電舟部から弾性部材に電気が流れてしまうことをアーム部だけでなくブラケット部によっても抑えることができる。したがって、集電舟部と弾性部材との間の絶縁性能をより向上させることができる。
また、本発明の第七の態様における集電装置では、第一から第六のいずれか一つの態様において、前記弾性部材が、前記第一端部と前記第二端部とにわたって延びて前記第一軸線の周方向を含む方向を向く板面を有する板状をなしていてもよい。
このような構成によれば、第一軸線の周方向を含む方向を向く板面を有する板状の部材を用いることで、単純な構造で付勢力を得ることができる。
また、本発明の第八の態様における車両では、第一から第七のいずれか一つの態様の集電装置と、前記集電装置が固定された車体とを備える。
本発明によれば、絶縁性を確保しつつ、小型化を図ることができる。
本発明に係る車両の概要を示す断面模式図である。 第一実施形態に係る集電装置を説明する模式図である。 第一実施形態に係る集電装置において、電車線と車体との距離が近くなった状態を説明する模式図である。 第二実施形態に係る集電装置を説明する模式図である。
《第一実施形態》
以下、本発明に係る第一実施形態の集電装置1を備えた車両100について図1から図3を参照して説明する。
本発明の車両100は、軌道150に設けられたガイドレール181によって案内されながら軌道150を走行する軌道系交通システムの連結車両である。本実施形態の軌道系交通システムは、軌道150の幅方向Dwの両側に、軌道150の延在方向に沿って延びるガイドレール181が設けられた側方案内軌条式(サイドガイド方式)の交通システムとなっている。本実施形態では、複数の車両100が互いに連結されて連結車両が構成されている。本実施形態の車両100は、先頭の車両や最後尾の車両ではない中央部の一両を例に挙げて説明する。
本実施形態の車両100が走行する軌道150は、所定の路線に沿って延在している。軌道150は、その途中で直線区間と曲線区間とが必要に応じて混在している。軌道150は、略水平に設けられた軌道路面160と、軌道路面160の両端から上下方向Dvの上側に向かって延在する側壁180と、を有している。軌道路面160と側壁180とは、例えばコンクリート等で一体に構築される。
ここで、以下では、軌道150が延在しており車両100が走行する方向を走行方向Drと称する。走行方向Drと直交する車両100の幅方向を単に幅方向Dwと称する。走行方向Dr及び幅方向Dwと直交する方向を上下方向Dvと称する。なお、本実施形態において、上下方向Dvとは、正確な意味での鉛直方向とは異なり、後述する走行面171に対して垂直な方向である。
軌道路面160には、車両100が走行する走行路170が突出して形成されている。走行路170は、後述する車両100の走行輪120に対応するよう幅方向Dwに離れて二カ所形成されている。走行路170は、軌道路面160上に走行面171を形成している。走行面171は、後述する車両100の走行輪120が転動しながら接触する。走行面171は、走行方向Drに延びている。走行面171は、走行輪120の幅方向Dwの位置に対応して、幅方向Dwに離れて一対設けられている。
側壁180には、ガイドレール181と、車両100に電気を供給する電車線182とが設けられている。
ガイドレール181は、車両100の走行する方向を規制する。ガイドレール181は、案内輪131が接触することで生じる反力により、車両100の進む方向を規制している。ガイドレール181は、軌道150の総延長にわたって軌道150の両側の側壁180にそれぞれ設けられている。ガイドレール181は、電車線182とともに側壁180に対して固定されている。ガイドレール181は、車両100の走行する走行方向Drに沿って軌道路面160から同一の高さで延在している。
電車線182は、ガイドレール181と上下方向Dvに並んで、軌道150の総延長にわたって側壁180に設けられている。電車線182は、ガイドレール181と異なり、配置される位置によって片側の側壁180に設けられている。本実施形態の電車線182は、側壁180にガイドレール181等の別の部材を介して固定されている。電車線182は、ガイドレール181と同様に、車両100の走行方向Drに沿って軌道路面160から同一の高さに延在する。本実施形態では、電車線182は、上下方向Dvに所定の間隔をあけて、三つ並列して配置されている。
車両100は、車体110と、走行輪120と、案内輪131と、集電装置1とを備えている。
車体110は、内部に空洞を有する外形視箱体状の構造物を有している。車体110は、幅方向Dwを向く側面111に不図示の開閉扉や窓等が設けられている。車体110は、後述する走行輪120、案内輪131、及び集電装置1が取り付けられている。
走行輪120は、車体110の上下方向Dvの下側に設けられている。走行輪120は、車体110に対して幅方向Dwに間隔を空けて設けられている。走行輪120は、電車線182から集電装置1を介して電気を受けることで動力部によって駆動されて回転する。走行輪120は、鉄輪のように金属材料によって構成されているわけではなく、例えばゴムタイヤのようにゴム材によって構成されている。
案内輪131は、ガイドレール181に沿って車両100を目的の走行方向Drに導く。案内輪131は、車体110の側面111よりも外側に配置されている。案内輪131は、上下方向Dvに延びる回転軸回りに回転可能な状態で車体110に支持されている。案内輪131は、上下方向Dvの位置がガイドレール181と略同一の高さとなるように設けられている。したがって、車両100が走行する際には、案内輪131はガイドレール181に接触することで回転する。
集電装置1は、電車線182と接触することで、電車線182から車体110に電気を供給する。集電装置1は、案内輪131の上下方向Dvの上側に並んで車体110の側面111に設けられている。集電装置1は、上下方向Dvの位置が電車線182と略同一の高さ位置に設けられている。本実施形態の集電装置1は、三つの電車線182に対応するように車体110の幅方向Dwの両側の側面111にそれぞれ三つ設けられている。集電装置1は、図2に示すように、ベース部2と、アーム部3と、集電舟部4と、弾性部材5と、ブラケット部6と、付勢部材7と、調整部8と、を備える。
ベース部2は、車体110の外面である側面111に固定可能とされている。ベース部2は、ベース固定部21と、ベース本体部22と、を有する。
ベース固定部21は、車体110の側面111に沿って広がる平板状をなしている。ベース固定部21は、車両100に固定される。本実施形態のベース固定部21は、ボルトによって車体110の側面111に固定されている。
ベース本体部22は、アーム部3を回転可能に支持している。ベース本体部22には、後述する調整部8が取り付けられている。本実施形態のベース本体部22は、ベース固定部21から平板状をなして突出している。ベース本体部22は、上下方向Dvに間隔を空けて一対設けられている。一対のベース本体部22は、アーム部3を内側に挟み込むように配置される。ベース本体部22は、第一ベース貫通孔221と、第二ベース貫通孔222と、第三ベース貫通孔223とが形成されている。
第一ベース貫通孔221は、ベース本体部22を貫通する貫通孔である。第一ベース貫通孔221は、車体110の外面に沿う方向である上下方向Dvに延びる第一軸線O1を中心とする断面円形状をなしている。ここで、本実施形態の第一軸線O1は、ベース本体部22と交差するように、上下方向Dvに延びる仮想軸線である。第一ベース貫通孔221は、ベース本体部22のベース固定部21と接続されている側である基端部とは反対側の先端部側に形成されている。第一ベース貫通孔221は、アーム部3を支持する円柱状のピンが挿通可能とされている。
第二ベース貫通孔222は、ベース本体部22を貫通する断面円形状のネジ孔である。第二ベース貫通孔222は、後述する調整本体部81を固定するボルトが挿通可能とされている。第二ベース貫通孔222は、第一ベース貫通孔221よりもベース本体部22の基端部側に形成されている。
第三ベース貫通孔223は、ベース本体部22を貫通する貫通孔である。第三ベース貫通孔223は、車体110の外面に沿う方向である上下方向Dvに延びる第三軸線O3を中心とする断面円形状をなしている。ここで、本実施形態の第三軸線O3は、第一軸線O1と平行であって、第一軸線O1よりも車体110の側面111側に配置された仮想軸線である。つまり、第三軸線O3は、第一軸線O1と同じ方向に延びている。第三ベース貫通孔223は、第二ベース貫通孔222よりもベース本体部22の基端部側に形成されている。第三ベース貫通孔223は、調整部8を支持する円柱状のピンが挿通可能とされている。
アーム部3は、ベース部2に対して第一軸線O1回りに回転可能に支持されている。アーム部3は、第一軸線O1を中心とする径方向外側に向かって延在している。アーム部3は、ベース部2に支持されている側の端部と反対側の先端がベース部2から離れるように延在している。アーム部3は、ベース本体部22から電車線182に向かって斜めに延在している。アーム部3は、先端で集電舟部4を支持している。アーム部3は、絶縁材で形成されている。本実施形態のアーム部3は、例えば、樹脂材料で形成されている。アーム部3は、第一アーム部31と、第二アーム部32とを有する。
第一アーム部31は、ベース本体部22に対して第一軸線O1回りに回転可能に支持されている。第一アーム部31は、一対のベース本体部22に挟まれるように配置されている。第一アーム部31は、第一軸線O1を中心とする断面円形状の第一アーム貫通孔311が形成されている。第一アーム貫通孔311は、第一ベース貫通孔221と同じ大きさで形成されている。第一アーム部31は、第一ベース貫通孔221及び第一アーム貫通孔311にピンが挿通されることで、ベース本体部22に対して第一軸線O1回りに回転可能に支持されている。
第二アーム部32は、第一アーム部31と一体に形成されている。第二アーム部32は、第一アーム部31の第一軸線O1側と反対側に設けられている。つまり、第二アーム部32は、アーム部3の先端を構成している。第二アーム部32は、アーム部3の延在する方向を変化させるように、第一アーム部31から電車線182に向かって曲がって延びている。第二アーム部32は、車体110の外面に沿う方向である第二軸線O2を中心とする断面円形状の第二アーム貫通孔322が形成されている。ここで、第二軸線O2は、第一軸線O1からアーム部3の延在方向に離間して配置されている。第二軸線O2は、第一軸線O1と平行であって、上下方向Dvに延びる仮想軸線である。つまり、第二軸線O2は、第一軸線O1と同じ方向に延びている。
集電舟部4は、アーム部3に対して支持されている。集電舟部4は、アーム部3の先端で第二軸線O2回りに回転可能に支持されている。集電舟部4は、第二軸線O2を中心とする断面円形状の舟貫通孔42が形成されている。集電舟部4は、第二アーム貫通孔322及び舟貫通孔42に挿通されたピンによって、第二アーム部32に対して第二軸線O2回りに回転可能に支持されている。集電舟部4は、電車線182に接触可能な接触面41を有している。接触面41は、集電舟部4における電車線182の表面と対向する外表面である。集電舟部4は、少なくとも接触面41を形成する部分が導電性材料で形成されている。
弾性部材5は、第一端部がベース部2に接続されて、第一端部と反対側の端部である第二端部がアーム部3に接続されるように延在している。本実施形態の弾性部材5は、撓んでいない状態で、第一端部と第二端部とにわたって延びて第一軸線O1の周方向を含む方向を向く板面を有する板状をなしている。ここで、第一軸線O1の周方向を含む方向とは、第一軸線O1の周方向成分を有する方向である。第一軸線O1と第三軸線O3とが同じ方向に延びている第一実施形態では、第一軸線O1の周方向を含む方向は第三軸線O3の周方向である。本実施形態の弾性部材5は、第一アーム部31の延在する方向に沿って延びる板バネである。弾性部材5は、最も広い面である板面がアーム部3を向いている。弾性部材5は、第一アーム部31と間隔を空けて、第一アーム部31よりも車体110側に配置されている。弾性部材5は、第一軸線O1を中心とする周方向であって電車線182に近づく方向にアーム部3を付勢する。本実施形態の弾性部材5は、第一端部に対して第二端部がアーム部3とともに回転することで、まっすぐに延びた状態から第一アーム部31に向かって撓む。弾性部材5は、撓んで変形することで反力が生じてアーム部3を付勢している。
ブラケット部6は、弾性部材5の第二端部とアーム部3の先端とを接続している。ブラケット部6は、絶縁材で形成されている。本実施形態のブラケット部6は、例えば、アーム部3と同じ樹脂材料で形成されている。ブラケット部6は、ブラケット固定部61と、ブラケット本体部62と、ブラケット把持部63とを有する。
ブラケット固定部61は、集電舟部4とともに、アーム部3の先端で第二軸線O2回りに回転可能に支持されている。ブラケット固定部61は、受け部611と、突出部612とを有する。
受け部611は、平板状をなしている。受け部611は、電車線182側を向く面が集電舟部4の接触面41と反対側を向く面と対向するように配置されている。受け部611は、第二軸線O2よりも車体110側に配置されている。
突出部612は、受け部611の電車線182側を向く面から突出している。突出部612は、第二軸線O2を中心とする断面円形状の第一ブラケット貫通孔641が形成されている。第一ブラケット貫通孔641は、第二アーム貫通孔322と同じ大きさで形成されている。ブラケット固定部61は、第二ベース貫通孔222、舟貫通孔42、及び第一ブラケット貫通孔641にピンが挿通されることで、第二アーム部32に対して集電舟部4とともに、第二軸線O2回りに回転可能に支持されている。
ブラケット本体部62は、ブラケット固定部61から車体110側に向かって延びている。ブラケット本体部62は、受け部611の突出部612が接続されていない側の面に固定されている。つまり、ブラケット本体部62は、受け部611から車体110側に向かって延びている。ブラケット本体部62は、受け部611と接続されている端部と反対側の端部に第二ブラケット貫通孔642が形成されている。第二ブラケット貫通孔642は、車体110の外面に沿う方向である第四軸線O4を中心とする断面円形状の貫通孔である。ここで、第四軸線O4は、第三軸線O3と平行であって、第三軸線O3よりも電車線182側且つ第二軸線O2よりも車体110側で上下方向Dvに延びる仮想軸線である。
ブラケット把持部63は、弾性部材5の第二端部を把持している。ブラケット把持部63には、ボルトを介して弾性部材5の第二端部が固定されている。ブラケット把持部63は、ブラケット本体部62に対して第四軸線O4回りに回転可能に支持されている。ブラケット把持部63には、第四軸線O4を中心とする断面円形状の第三ブラケット貫通孔643が形成されている。ブラケット把持部63は、第二ブラケット貫通孔642及び第三ブラケット貫通孔643に挿通されたピンによって、ブラケット本体部62に対して第四軸線O4回りに回転可能に支持されている。
したがって、弾性部材5の第二端部は、ブラケット把持部63を介して、ブラケット本体部62に対して第四軸線O4回りに回転可能に支持されている。これにより、弾性部材5の第二端部は、ブラケット部6を介して間接的にアーム部3の先端に固定されている。
なお、ブラケット部6では、ブラケット本体部62、ブラケット固定部61、及びブラケット把持部63が、別部材として形成された状態で互いに固定されてもよく、一体に形成されていてもよい。なお、ブラケット本体部62、ブラケット固定部61、及びブラケット把持部63が別部材で形成される場合、少なくともブラケット本体部62が絶縁材で形成されていればよい。
付勢部材7は、集電舟部4及びブラケット部6に接続されている。付勢部材7は、第二軸線O2回りであって電車線182の表面に対する接触面41の角度を大きくする集電舟部4の回転に抗して集電舟部4を付勢する。本実施形態の付勢部材7は、山型に曲げられた板ばねである。付勢部材7は、延在している方向の中心部分である頂部が集電舟部4の接触面41と反対側を向く面に固定されている。したがって、付勢部材7は、集電舟部4が第二軸線O2回りに回転することで、集電舟部4とともに回転する。付勢部材7は、集電舟部4との固定部分から両側がそれぞれ受け部611に向かって延びている。付勢部材7は、両端部分がそれぞれ集電舟部4側に向かって折り返すように曲げられた湾曲部分を形成している。付勢部材7は、延在している方向の両端の湾曲部分がそれぞれ受け部611に当接可能とされている。したがって、付勢部材7は、集電舟部4が第二軸線O2回りに回転することで、片方の端部の湾曲部分が受け部611と接触する。これにより、付勢部材7が変形して反力が生じ、集電舟部4が付勢されている。
調整部8は、ベース部2に設けられている。調整部8は、アーム部3に対する弾性部材5の付勢力を調整する。本実施形態の調整部8は、弾性部材5の第二端部に対する第一端部の位置を変化させることで、アーム部3に対する弾性部材5の付勢力を調整可能とされている。調整部8は、調整本体部81と、調整ネジ部82と、ストッパ部83とを有している。
調整本体部81は、弾性部材5の第一端部をベース部に対して第三軸線O3回りに回転させる。調整本体部81は、ベース本体部22に対して第三軸線O3回りに回転可能に支持されている。調整本体部81には、ボルトを介して弾性部材5の第一端部が固定されている。調整本体部81は、第一アーム部31よりもベース固定部21側で、一対のベース本体部22に挟まれるように配置されている。調整本体部81は、調整貫通孔811と、調整長孔812と、調整受け面813と、を有する。
調整貫通孔811は、調整本体部81を貫通する貫通孔である。調整貫通孔811は、第三軸線O3を中心とする断面円形状をなしている。調整貫通孔811は、第三ベース貫通孔223と同じ大きさで形成されている。調整本体部81は、第三ベース貫通孔223及び調整貫通孔811にピンが挿通されることで、ベース本体部22に対して第三軸線O3回りに回転可能に支持されている。
調整長孔812は、調整本体部81を貫通する貫通孔である。調整長孔812は、第二ベース貫通孔222の位置に対応して設けられている。調整長孔812は、ベース本体部22に対して調整本体部81が回転した場合であっても、第二ベース貫通孔222と開口部分が重なるように長く形成されている。調整長孔812は、第三軸線O3を中心とする仮想円の円弧に沿って長く形成されている。つまり、調整本体部81は、第二ベース貫通孔222及び調整長孔812に挿通されたボルトが一対のベース本体部22を挟み込むようにボルトで固定されることで、位置が調整された状態でベース本体部22に固定される。
調整受け面813は、後述する調整ネジ822の先端と対向するように調整本体部81に形成された面である。調整受け面813は、調整ネジ822の先端が接触する。調整受け面813は、調整長孔812に向かって窪むように湾曲している。
調整ネジ部82は、ベース本体部22に対する第三軸線O3周りの調整本体部81の回転角度を調整する。調整ネジ部82は、ネジ取付板821と、調整ネジ822と、調整ナット823とを有する。
ネジ取付板821は、一対のベース本体部22に跨って固定されている。ネジ取付板821は、ベース本体部22に調整本体部81が取り付けつけられた場合に、調整受け面813と対向するようにネジ孔が形成されている。
調整ネジ822は、ネジ取付板821に形成されたネジ孔に固定される。調整ネジ822は、先端が調整受け面813と接触することで調整本体部81を押している。調整ネジ822は、ネジ孔に対して回転することで、ネジ取付板821に対して前後に移動する。
調整ナット823は、調整ネジ822を固定してネジ取付板821に対して移動不能とさせる。つまり、調整ナット823が外されることで、調整ネジ822はネジ取付板821に対して前後に移動可能とされている。
ストッパ部83は、アーム部3の回転を制限している。ストッパ部83は、集電舟部4が電車線182に近づくような第一軸線O1回りの第一アーム部31の回転を制限している。ストッパ部83は、ベース本体部22の先端部側に設けられている。ストッパ部83は、平板状をなしており、ボルトによってベース本体部22に固定されている。
本実施形態の調整部8は、ネジ取付板821に対する調整ネジ822の位置を調整することで、調整本体部81を第三軸線O3回りに回転させて、弾性部材5の第一端部の位置を変化させる。つまり、調整部8は、調整本体部81を回転させることで、弾性部材5の第二端部の位置に対する第一端部の位置を変化させる。具体的には、弾性部材5の第一端部の位置を変化させる場合には、第一に、調整本体部81をベース本体部22に固定している第二ベース貫通孔222及び調整長孔812に挿通されているボルトを緩める。これにより、調整本体部81は、ベース本体部22に対して第三軸線O3回りに回転可能とされる。その後、調整ナット823が外されて、調整ネジ822がネジ取付板821に対して前後に移動可能とされる。この状態で、調整ネジ822を回すことで、ネジ取付板821に対する調整ネジ822の位置が移動する。例えば、ネジ取付板821に対して調整ネジ822を深く挿入させることで、調整ネジ822の先端が調整本体部81に向かって飛び出して調整受け面813を押す。湾曲している調整受け面813が押されることで調整本体部81が第三軸線O3回りに回転する。調整本体部81が回転することで、弾性部材5の第一端部の位置が調整本体部81とともに第三軸線O3回りに回転する。これにより、弾性部材5の第二端部の位置に対する第一端部の位置が変化する。この状態で、調整ナット823で調整ネジ822が固定される。その後、第二ベース貫通孔222及び調整長孔812に挿通されているボルトによって、調整本体部81がベース本体部22に固定される。これにより、アーム部3に対する弾性部材5の付勢力を調整することができる。
上記のような集電装置1を備えた車両100は、集電舟部4の接触面41を電車線182の表面に接触させることで、電車線182から電気が供給される。集電装置1を介して電車線182から電気の供給を受けながら、車両100は軌道150に沿って走行する。車両100が軌道150に沿って走行する際に、電車線182と車両100との距離が近づいたり離れたりする場合がある。例えば、図3は、電車線182と車両100との距離が近くなった状態を示している。このような場合には、第一アーム部31が電車線182から離れる方向に向かって第一軸線O1回りに回転しながら、弾性部材5によってこの回転に抗してアーム部3が付勢される。そのため、集電舟部4の位置を電車線182の位置に追従させながら、接触面41を電車線182の表面に接触させることができる。
加えて、集電舟部4とベース部2とを繋ぐアーム部3が絶縁材によって形成されている。そのため、電車線182から集電舟部4に伝わった電気がベース本体部22まで流れてしまうことをアーム部3によって抑えることができる。また、弾性部材5は第一端部が調整部8を介してベース部2に接続され、第二端部がブラケット部6を介してアーム部3に接続されている。つまり、弾性部材5は、集電舟部4と直接繋がれることなく、アーム部3及び集電舟部4を付勢している。そのため、電車線182から集電舟部4に伝わった電気が弾性部材5を介してベース本体部22まで流れてしまうことを抑えることができる。その結果、アーム部3の先端に支持された集電舟部4を弾性部材5によって電車線182に追従させつつ、ベース本体部22と集電舟部4との間をアーム部3によって絶縁することができる。したがって、集電舟部4を電車線182に追従させるための構造と、絶縁性を確保するための構造とを一体化することができる。これにより、集電舟部4とベース部2とを繋ぐアーム部3以外に絶縁性を確保するための新たな絶縁部材を設けることなく、電車線と接触する集電舟部4と、車体110と接触するベース部2とを絶縁することができる。その結果、集電装置1として、絶縁性を確保しつつ、部品点数を減らして小型化を図ることができる。
また、電車線182の表面と接触面41とが平行な状態からずれていることで、接触面41が電車線182の表面と部分的に接触する場合がある。ところが、付勢部材7は、集電舟部4を第二軸線O2回りに付勢している。そのため、接触面41が電車線182の表面と部分的に接触した場合であっても、付勢部材7によって接触面41が電車線182の表面と平行に近づくように集電舟部4の位置を戻すことができる。その結果、電車線182と接触面41とが接触した際に、部分的に隙間を生じてしまうことを防ぐことができる。したがって、接触面41を電車線182の表面に安定して追従させることができる。これにより、電車線182の表面と接触面41とが離れてしまうことでアークが発生し、接触面41の摩耗が増大して集電舟部4の寿命が低下してしまうことを抑制することができる。加えて、電車線182の表面と接触面41とが離れてしまうことで集電性能が低下してしまうことを抑制できる。
また、調整部8によってアーム部3に対する弾性部材5の付勢力を調整することで、集電舟部4を電車線182に対して適度な負荷をかけた状態で接触させることができる。これにより、調整部8で調整することで、長期間の使用によって弾性部材5による付勢力が低下しても、集電舟部4を安定した状態で電車線182に接触させることができる。また、電車線182と集電舟部4とが接触した場合に、電車線182の表面と接触面41とが強く当たり過ぎて集電舟部4に過度な負荷がかかってしまうことを抑えることができる。また、逆に電車線182の表面と接触面41とが離れてしまい、アークが発生したり、集電性能が低下してしまったりすることも抑えることができる。
また、調整部8では、調整本体部81によって弾性部材5の第一端部を第三軸線O3回りに回転させることができる。具体的には、調整ネジ822によって調整受け面813が押されることで、調整本体部81が第三軸線O3回りに回転する。その結果、調整本体部81の弾性部材5の第一端部を支持している位置が車体110に外面に向かうように第三軸線O3回りに回転する。そのため、調整本体部81に支持されている弾性部材5の第一端部の位置を、ブラケット部6を介してアーム部3に支持されている第二端部の位置に対して移動させることができる。そのため、調整ネジ822を進退させて調整本体部81を回転させるだけの単純な構造で、弾性部材5の付勢力を容易に調整することができる。
また、絶縁材で形成されたブラケット部6によって、弾性部材5の第二端部がアーム部3及び集電舟部4に対して間接的に繋がれている。そのため、集電舟部4から弾性部材5に電気が流れてしまうことをアーム部3だけでなくブラケット部6によっても抑えることができる。したがって、集電舟部4と弾性部材5との間の絶縁性能をより向上させることができる。
また、弾性部材5が、板状をなす板バネであることで、単純な構造でアーム部3を付勢する付勢力を得ることができる。例えば、板状をなしていることで、両端をブラケット部6や調整部8に対して固定し易い。したがって、弾性部材5を固定する構造を簡素化することができ、集電装置1の部品点数を抑えることができる。
《第二実施形態》
次に、図4を参照して第二実施形態の集電装置について説明する。
第二実施形態においては第一実施形態と同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明を省略する。この第二実施形態の集電装置は、弾性部材や付勢部材について、第一実施形態と相違する。
即ち、第二実施形態の集電装置1Aは、図2に示すように、ベース部2Aと、アーム部3Aと、集電舟部4Aと、弾性部材5Aと、付勢部材7Aと、を備える。
ベース部2Aは、車体110の外面である側面111に固定可能とされている。第二実施形態のベース部2Aは、ベース固定部21Aと、ベース本体部22Aとを有する。
ベース固定部21Aは、車体110の側面111に沿って広がる平板状をなしている。ベース固定部21Aは、車両100に固定される。第二実施形態のベース固定部21Aは、ボルトによって弾性部材5Aとともに車体110の側面111に固定されている。
ベース本体部22Aは、アーム部3Aを回転可能に支持している。第二実施形態のベース本体部22Aは、ベース固定部21Aから突出している。ベース本体部22Aは、ベース固定部21Aに対して、間隔を空けて一対設けられている。一対のベース本体部22Aは、アーム部3Aを内側に挟み込むように配置される。ベース本体部22Aは、第一ベース貫通孔221Aが形成されている。
第一ベース貫通孔221Aは、ベース本体部22Aを貫通する貫通孔である。第一ベース貫通孔221Aは、第一軸線O1を中心とする断面円形状の貫通孔である。つまり、第一ベース貫通孔221Aは、アーム部3Aを支持する円柱状のピンが挿通可能とされている。
アーム部3Aは、ベース本体部22Aに対して第一軸線O1回りに回転可能に支持されている。アーム部3Aは、第一軸線O1を中心とする断面円形状の第一アーム貫通孔311Aが形成されている。第一アーム貫通孔311Aは、第一ベース貫通孔221Aと同じ大きさで形成されている。アーム部3Aは、第一ベース貫通孔221A及び第一アーム貫通孔311Aにピンが挿通されることで、ベース本体部22Aに対して第一軸線O1回りに回転可能に支持されている。アーム部3Aは、ベース部2Aに支持されている側の端部と反対側の先端がベース部2Aから離れるように延在している。アーム部3Aは、ベース本体部22Aから電車線182に向かって斜めに延在している。アーム部3Aは、先端で集電舟部4Aを支持している。アーム部3Aは、先端に第二軸線O2を中心とする断面円形状の第二アーム貫通孔322Aが形成されている。アーム部3Aは、第二アーム貫通孔322Aに挿通されたピンによって、集電舟部4Aを第二軸線O2回りに回転可能に支持している。アーム部3Aは、第一実施形態と同様に、絶縁材で形成されている。
集電舟部4Aは、アーム部3Aの先端で第二軸線O2回りに回転可能に支持されている。集電舟部4Aは、第二軸線O2を中心とする断面円形状の舟貫通孔42Aが形成されている。集電舟部4Aは、第二アーム貫通孔322A及び舟貫通孔42Aに挿通されたピンによって、アーム部3Aに対して第二軸線O2回りに回転可能に支持されている。集電舟部4Aは、電車線182に接触可能な接触面41Aを有している。接触面41Aは、集電舟部4Aにおける電車線182の表面と対向する外表面である。集電舟部4Aは、少なくとも接触面41Aを形成する部分が導電性材料で形成されている。
弾性部材5Aは、第一端部がベース部2Aに固定されて第二端部がアーム部3Aに固定されるように湾曲して延在している。第二実施形態の弾性部材5Aは、撓んでいない状態で、第一端部と第二端部とにわたって延びて第一軸線O1の周方向を含む方向を向く板面を有する板状をなす板バネである。第一実施形態と異なり調整部8を有しない第二実施形態では、第一軸線O1の周方向を含む方向は、第一軸線O1の周方向自体である。弾性部材5Aは、第一端部がベース部2Aに直接固定されている。弾性部材5Aは、第二端部がアーム部3Aの中間に直接固定されている。第二実施形態の弾性部材5Aは、第一端部と第二端部とが対向するように、湾曲して形成されている。つまり、第二実施形態の弾性部材5Aの最も広い面である板面は、電車線182側を向く部分と、車体110の側面111側を向く部分とを有しながら湾曲している。弾性部材5Aは、第一軸線O1回りであって電車から離れる方向に向かうアーム部3Aの回転に抗してアーム部3Aを付勢する。本実施形態の弾性部材5Aは、湾曲した状態からアーム部3Aによってベース部2Aに向かって押されてさらに湾曲するように変形する。弾性部材5は、変形することで反力が生じてアーム部3を付勢している。
付勢部材7Aは、集電舟部4Aとアーム部3Aとを接続している。付勢部材7Aは、第二軸線O2回りであって電車線182の表面に対する接触面41Aの角度を大きくする集電舟部4Aの回転に抗して集電舟部4Aを付勢する。第二実施形態の付勢部材7Aは、集電舟部4Aとアーム部3Aとを接続するピン部分にナイトハルトゴムを有している。第二実施形態の付勢部材7Aでは、集電舟部4Aが第二軸線O2回りに回転することで、ナイトハルトゴムに反力が生じる。その結果、ナイトハルトゴムによって、集電舟部4が付勢されている。
上記のような第二実施形態の集電装置1Aによっても、第一実施形態と同様に、集電舟部4Aの位置を電車線182の位置に追従させながら、接触面41Aを電車線182の表面に接触させることができる。
加えて、集電舟部4Aとベース部2Aとを接続するアーム部3Aが絶縁材によって形成されている。そのため、電車線182から集電舟部4Aに伝わった電気がベース部2Aまで流れてしまうことをアーム部3Aによって抑えることができる。また、弾性部材5Aは第一端部がベース部2Aに直接接続され、第二端部がアーム部3Aに直接接続されている。つまり、弾性部材5Aは、集電舟部4Aと直接接続されることなく、アーム部3A及び集電舟部4Aを付勢している。そのため、車両100に固定されるベース部2Aと、電車線182に接触する集電舟部4Aとをアーム部3Aを介して絶縁することができる。したがって、第一実施形態と同様に、集電舟部4Aとベース部2Aとを繋ぐアーム部3A以外に絶縁性を確保するための新たな絶縁部材を設けることなく、電車線と接触する集電舟部4Aと、車体110と接触するベース部2Aとを絶縁することができる。その結果、集電装置1Aとして、絶縁性を確保しつつ、部品点数を減らして小型化を図ることができる。
また、付勢部材7Aが集電舟部4Aとアーム部3Aとを繋ぐナイトハルトゴムを有している。そのため、付勢部材7Aを集電舟部4A及びアーム部3Aに取り付けるために複雑な取付構造を設ける必要がない。したがって、簡易な構成で集電舟部4Aを第二軸線O2回りに付勢することができる。
なお、第二実施形態の集電装置1Aは、調整部8を有していないが、このような構造に限定されるものではない。第二実施形態の集電装置1Aは、例えば、ベース固体部及びアーム部3Aに対する弾性部材5Aの位置を調整する機構を設けることで、調整部8を有する構造としてもよい。
また、第二実施形態の集電装置1Aは、ブラケット部6を有していないが、このような構造に限定されるものではない。第二実施形態の集電装置1Aは、第一実施形態と同様のブラケット部6を有していてもよい。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述したが、各実施形態における各構成及びそれらの組み合わせ等は一例であり、本発明の趣旨から逸脱しない範囲内で、構成の付加、省略、置換、およびその他の変更が可能である。また、本発明は実施形態によって限定されることはなく、特許請求の範囲によってのみ限定される。
なお、弾性部材5、5Aは、ステンレスのような金属材料で形成されていてもよく、CFRPのような絶縁性の高い樹脂材料で形成されていてもよい。
また、弾性部材5、5Aは、本実施形態のように板状をなしていることに限定されるものではない。弾性部材5、5Aとして、例えば、コイルバネを用いても良い。
また、本実施形態の車両100は、鉄道用の車両であってもよい。この場合、集電装置1、1Aは、車両100の外面のうち、上下方向Dvの上側を向く天面に固定されてもよい。
100…車両
110…車体
111…側面
120…走行輪
130…案内装置
131…案内輪
1、1A…集電装置
2、2A…ベース部
21、21A…ベース固定部
22、22A…ベース本体部
221、221A…第一ベース貫通孔
222…第二ベース貫通孔
223…第三ベース貫通孔
3、3A…アーム部
31…第一アーム部
311、311A…第一アーム貫通孔
32…第二アーム部
322、322A…第二アーム貫通孔
4、4A…集電舟部
41、41A…接触面
42、42A…舟貫通孔
5、5A…弾性部材
6…ブラケット部
61…ブラケット固定部
611…受け部
612…突出部
641…第一ブラケット貫通孔
62…ブラケット本体部
642…第二ブラケット貫通孔
63…ブラケット把持部
643…第三ブラケット貫通孔
7、7A…付勢部材
8…調整部
81…調整本体部
811…調整貫通孔
812…調整長孔
813…調整受け面
82…調整ネジ部
821…ネジ取付板
822…調整ネジ
823…調整ナット
83…ストッパ部
Dr…走行方向
Dw…幅方向
Dv…上下方向
O1…第一軸線
O2…第二軸線
O3…第三軸線
O4…第四軸線
150…軌道
160…軌道路面
170…走行路
171…走行面
180…側壁
181…ガイドレール
182…電車線

Claims (6)

  1. 車体の外面に固定可能とされるベース部と、
    前記ベース部に対して前記外面に沿う方向に延びる第一軸線回りに回転可能に支持されて、前記第一軸線の径方向外側に向かって延在し、絶縁材で形成されたアーム部と、
    電車線に接触可能な接触面を有し、前記第一軸線から前記アーム部の延在方向に離間して配置されて前記外面に沿う方向に延びる第二軸線回りに回転可能に前記アーム部に対して支持されている集電舟部と、
    第一端部が前記ベース部に接続されて第二端部が前記アーム部に接続されるように延在し、前記第一軸線の周方向であって前記電車線に近づく方向に前記アーム部を付勢する弾性部材と、
    前記ベース部に設けられて、前記アーム部に対する前記弾性部材の付勢力を調整する調整部と、を備え、
    前記調整部は、
    前記弾性部材の第一端部を前記ベース部に対して前記第一軸線と同じ方向に延びる第三軸線回りに回転させる調整本体部と、
    前記調整本体部を押すことで、前記ベース部に対する前記第三軸線回りの前記調整本体部の回転角度を調整する調整ネジ部と、を有する集電装置。
  2. 前記集電舟部と繋がれ、前記集電舟部の回転に抗して前記集電舟部を付勢する付勢部材を備える請求項1に記載の集電装置。
  3. 前記付勢部材は、前記集電舟部と前記アーム部とを接続するナイトハルトゴムを有する請求項2に記載の集電装置。
  4. 前記弾性部材の第二端部と前記アーム部とを繋ぎ、絶縁材で形成されたブラケット部を備える請求項1から請求項のいずれか一項に記載の集電装置。
  5. 前記弾性部材が、前記第一端部と前記第二端部とにわたって延びて前記第一軸線の周方向を含む方向を向く板面を有する板状をなしている請求項1から請求項のいずれか一項に記載の集電装置。
  6. 請求項1から請求項のいずれか一項に記載の集電装置と、
    前記集電装置が固定された車体とを備える車両。
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