JP6581252B1 - 乗客コンベア - Google Patents

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Abstract

【課題】多数の温度センサを設けなくても温度上昇を見逃す可能性が低く、しかも温度上昇に適切に対応することができる乗客コンベアを提供する。【解決手段】乗客を載せて移動する搭乗部と、前記搭乗部の移動を制御する制御部とを有する乗客コンベアにおいて、前記乗客コンベアの所定範囲の温度分布を取得するサーモグラフィカメラが設けられ、前記サーモグラフィカメラが取得した前記温度分布の中に所定の基準温度以上の部分が検出された場合に、前記制御部が前記搭乗部の減速、前記搭乗部の停止、又は前記検出がなされたことの報知を行うことを特徴とする。【選択図】図2

Description

本発明の実施形態は乗客コンベアに関する。
乗客コンベアに温度上昇しやすい場所があることが従来から知られていた。例えば、手摺りベルトは欄干の周縁部に沿って周回するが、手摺りベルトと欄干の周縁部との摩擦により手摺りベルトが温度上昇しやすいことが知られていた。また、屋外に設置された乗客コンベアの手摺りベルトが日中に温度上昇しやすいことが知られていた。
また、多数の利用者が乗客コンベアに乗る時間帯には、踏段を移動させる動力源であるモータの負荷が大きくなり、モータが温度上昇しやすいことが知られていた。また、モータ以外にも、乗客コンベアの機械室内に収納された複数のものが温度上昇しやすいことが知られていた。
これらの温度上昇は、利用者に不快感を与えたり、乗客コンベアの運転に支障を生じさせたりするおそれがあった。
そこで、このような温度上昇を検出して対策を行うために、例えば特許文献1〜3に記載のように、手摺りベルトの移動経路や、モータ等が収納された機械室内に、温度を測定する温度センサを設けることが行われていた。また例えば特許文献1に記載のように、温度上昇する可能性のある複数の場所にそれぞれ温度センサを設けることも行われていた。
特開2011−98797号公報 特開2014−223967号公報 特開2013−256369号公報
しかし、熱電対等の一般的な温度センサは一点の温度しか測定することができない。そのため、乗客コンベアのいずれの場所で温度上昇が起こっても見逃さないようにするためには、多数の温度センサを様々な場所に設ける必要があり、コストがかかる等の問題が生じていた。
そこで本発明は、多数の温度センサを設けなくても温度上昇を見逃す可能性が低く、しかも温度上昇に適切に対応することができる乗客コンベアを提供することを課題とする。
実施形態の乗客コンベアは、乗客を載せて移動する搭乗部と、前記搭乗部の移動を制御する制御部とを有する乗客コンベアにおいて、前記乗客コンベアの所定範囲の温度分布を取得するサーモグラフィカメラが設けられ、前記サーモグラフィカメラが取得した前記温度分布の中に所定の基準温度以上の部分が検出された場合に、前記制御部が前記搭乗部の減速、前記搭乗部の停止、又は前記検出がなされたことの報知を行うことを特徴とし、さらに、前記サーモグラフィカメラにより取得された前記温度分布を記憶する記憶部が設けられ、前記サーモグラフィカメラが前記温度分布を動画として取得し、取得された前記動画がデータとして前記記憶部に記憶され、前記制御部が、前記記憶部に記憶された前記データに基づき制御を行うことを特徴とする。
また、実施形態の乗客コンベアは、乗客を載せて移動する搭乗部と、前記搭乗部の移動を制御する制御部とを有する乗客コンベアにおいて、前記乗客コンベアの所定範囲の温度分布を取得するサーモグラフィカメラが設けられ、前記サーモグラフィカメラが取得した前記温度分布の中に所定の基準温度以上の部分が検出された場合に、前記制御部が前記搭乗部の減速、前記搭乗部の停止、又は前記検出がなされたことの報知を行うことを特徴とし、さらに、前記サーモグラフィカメラにより取得された前記温度分布を記憶する記憶部が設けられ、前記サーモグラフィカメラが前記温度分布を所定時間おきに取得し、取得された複数の前記温度分布がデータとして前記記憶部に記憶され、前記制御部が、前記記憶部に記憶された前記データに基づき制御を行うことを特徴とする。
実施形態のエスカレータを側方から見た断面図。 実施形態のエスカレータの上階側の断面図。 図1のA−A切断線での断面図。 図1のB−B切断線での断面図。 実施形態のエスカレータのブロック図。
本発明の実施形態について説明する。以下で説明する実施形態は例示であり発明の範囲はこれに限定されない。本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更されたものについては、本発明の範囲に含まれるものとする。乗客コンベアとしてエスカレータや動く歩道等が挙げられるが、以下ではエスカレータの一例について説明する。
1.実施形態1
(1)エスカレータの基本構造
図1に示すように、上階側の床及び下階側の床に支承部2、3が凹部として形成されている。そして、上階側の支承部2と下階側の支承部3とにエスカレータ1のトラス10が支承されている。
トラス10は複数の枠材が連結されて形成されている。複数の枠材として、エスカレータ1の延長方向へ延びる左右一対の上枠材11、上枠材11の下方において上枠材11と平行に延びる左右一対の下枠材12、左右それぞれにおいて上枠材11と下枠材12とを連結する縦枠材13、左右一対の上枠材11及び左右一対の下枠材12をそれぞれ連結する不図示の横枠材がある。
トラス10は上階側及び下階側の水平部分と、上階と下階との間の傾斜部分とからなる。トラス10の上階側及び下階側のそれぞれの水平部分の内側が機械室16、18となっている。上階側の機械室16及び支承部2の上方開口部は、乗降板6により閉塞されている。また、下階側の機械室18及び支承部3の上方開口部も、乗降板7により閉塞されている。乗降板6、7は機械室16、18の天井部を構成している。
図2に示すように、上階側の機械室16には、エスカレータ1の踏段28の移動の動力源であるモータ20、モータ20の回転トルクを増幅させる減速機22、減速機22の出力トルクにより回転する駆動スプロケット24、制御ボックス30等が収納されている。制御ボックス30には、踏段28の移動を制御する制御部32(図5参照)や、エスカレータ1の運転状況等に関する情報を記憶する記憶部34(図5参照)等が収納されている。
モータ20の出力軸に設けられたプーリ20aと減速機22の入力軸に設けられたプーリ22aとには無端状のベルト21が巻き掛けられている。また、減速機22の出力軸に設けられた減速機スプロケット22bと駆動スプロケット24とには無端状の駆動チェーン23が巻き掛けられている。そのため、モータ20が駆動すると駆動スプロケット24が回転する。
図1に示すように下階側の機械室18には従動スプロケット26が収納されている。そして、上階側の駆動スプロケット24と下階側の従動スプロケット26とに無端状の踏段チェーン25が巻き掛けられている。踏段チェーン25には複数の踏段28が取り付けられている。踏段28は乗客を載せて移動する搭乗部である。
上記のように駆動スプロケット24が回転すると、駆動スプロケット24と従動スプロケット26との間で踏段チェーン25が周回し、踏段28が上階側と下階側との間を循環移動する。具体的には、踏段28は、外部へ露出して乗客を載せた状態で上階側の乗降場所及び下階側の乗降場所の一方から他方へ移動した後、トラス10の内部に入って反転して、トラス10の内部で前記他方から前記一方へ戻って行く。
上階側から下階側にかけての踏段28の移動場所の左右両側には欄干42が設けられている。欄干42の上階側及び下階側の端部は半円状部分43となっている。半円状部分43を含む欄干42の周縁部には乗客が掴む無端状の手摺りベルト44が巻き掛けられている。
また、上階側から下階側にかけて、欄干42の下部はスカートガード40に覆われている。スカートガード40の上階側及び下階側の端部には、手摺りベルト44のスカートガード40への出入り口であるインレット部46が形成されている。
手摺りベルト44を循環移動させる構造として、図1に示すように、トラス10の内部に駆動スプロケット24と回転軸が平行な手摺りベルト駆動スプロケット48が設けられ、駆動スプロケット24と手摺りベルト駆動スプロケット48とに無端状の手摺りベルト駆動チェーン49が巻き掛けられている。そして、手摺りベルト駆動スプロケット48と欄干42の周縁部とに上記の手摺りベルト44が巻き掛けられている。
上記のように駆動スプロケット24が回転すると、手摺りベルト駆動チェーン49が周回して手摺りベルト駆動スプロケット48が回転し、手摺りベルト44が周回する。周回中の手摺りベルト44は、上階側及び下階側の乗降場所の一方から他方へ向かって、欄干42の周縁部に沿って踏段28と同期して踏段28と同方向に移動する。手摺りベルト44は、前記他方に到達すると、欄干42の端部にあたる半円状部分43の周縁部に沿って移動しながら反転する。反転した手摺りベルト44は、前記他方のインレット部46からスカートガード40内へ入り、前記一方のインレット部46へ戻って行く。
図3に示すように、欄干42の周縁部には標準手摺りデッキ50が固定されている。標準手摺りデッキ50は、欄干42の周縁部が嵌め込まれる溝が形成された溝形成部51と、欄干42よりも左右両側に張り出した案内部52とを有している。このような標準手摺りデッキ50が欄干42の周縁部に沿って延びている。
一方、手摺りベルト44は、その移動方向に直交する断面での形状がほぼC字型である。この手摺りベルト44が標準手摺りデッキ50の左右両側の案内部52を包むように設けられている。手摺りベルト44は、標準手摺りデッキ50の案内部52に対して摺動しながら、標準手摺りデッキ50の延長方向へ移動する。
ただし、欄干42の上階側及び下階側の端部にあたる半円状部分43の周縁部には、上記の標準手摺りデッキ50の代わりに図4に示す反転部用手摺りデッキ53が固定されている。反転部用手摺りデッキ53は、欄干42の半円状部分43の周縁部に沿って延び、その延長方向の複数箇所にコロ57を保持している。コロ57は手摺りベルト44を円滑に移動させるために手摺りベルト44の裏面に接触して回転するものである。
詳細に説明すると、反転部用手摺りデッキ53は、欄干42の周縁部が嵌め込まれる溝が形成された溝形成部54と、溝形成部54の左右両側に形成されたコロ収容溝55と、コロ収容溝55から左右両側に張り出すとともに欄干42よりも左右両側に張り出した案内部56とを有する。断面形状がC字型の手摺りベルト44は左右両側の案内部56を包むように設けられている。
左右両側のコロ収容溝55は手摺りベルト44側に向かって開口している。そしてこの左右両側のコロ収容溝55にそれぞれコロ57が収容されている。これらのコロ57の外周部分は手摺りベルト44の裏面に接触している。また、左右両側のコロ57は、手摺りベルト44の移動方向と直交する方向に延びる1本の回転軸58に支持されて回転可能となっている。この回転軸58は保持具59によって反転部用手摺りデッキ53に保持されている。
このような構造のため、欄干42の半円状部分43においては、手摺りベルト44が移動すると手摺りベルト44の裏面に接触しているコロ57が回転し、手摺りベルト44が円滑に移動する。
また、図2に示すように、欄干42の下部を覆う上記のスカートガード40には、報知手段としてのスピーカ39が設けられている。スピーカ39は利用者に対する注意事項等を音声で報知する。
また、上階側及び下階側の乗降場所にはそれぞれ構造物としてのポール41が立てられている。このポール41は様々な目的で使用可能である。例えば、ポール41に表示部45が設けられており、その表示部45が、エスカレータ1に乗ろうとする人に向かって、エスカレータ1の移動方向を表示したり、エスカレータ1に異常が発生したときにそのことを表示したりする。
また、図5に示すように、上記の制御部32には、スピーカ39、表示部45、記憶部34等が接続されている。また、制御部32には、モータ20の起動、停止、及び回転数を制御するインバータ回路33が接続されている。制御部32は、このインバータ回路33に制御信号を出力して、モータ20を制御する。また、後で説明するサーモグラフィカメラ60も制御部32に接続されている。
さらに、図1及び図5に示すように、エスカレータ1から離れた遠隔地には遠隔監視装置62が設けられている。遠隔監視装置62は、通信回線64を通して制御部32と相互に通信可能となっている。そして、遠隔監視装置62の側にいる監視員が、遠隔監視装置62を通してエスカレータ1の運転状況等を監視している。なお、上記の記憶部34は、制御ボックス30内ではなく、遠隔監視装置62内に設けられていても良い。
(2)サーモグラフィカメラの配置及びサーモグラフィカメラを利用した制御
図2に示すように、エスカレータ1にはサーモグラフィカメラ60が設けられている。サーモグラフィカメラ60は、所定の撮影範囲内の各物体から放射される赤外線のエネルギーを温度に変換して前記撮影範囲内の温度分布を取得するものである。温度分布は2次元画像として取得される。その2次元画像において温度の違いが色の違いとして表される。
実施形態1では、サーモグラフィカメラ60の撮影範囲には、手摺りベルト44のうち欄干42の半円状部分43において反転している部分(以下「反転部分」)が含まれている。そのために、サーモグラフィカメラ60は、手摺りベルト44の反転部分を撮影範囲に含めることができる場所に配置される。図2では実施例1の具体例としてエスカレータ1が設置された建屋の天井4の部分aにサーモグラフィカメラ60が固定されている。しかし、エスカレータ1が設置された建屋の壁5にサーモグラフィカメラ60が固定されたり、上記のポール41にサーモグラフィカメラ60が内蔵されたりすることにより、サーモグラフィカメラ60の撮影範囲に手摺りベルト44の反転部分が含まれるようにしても良い。
サーモグラフィカメラ60の撮影範囲には、手摺りベルト44の反転部分とは別のものが含まれても良い。例えば、手摺りベルト44のうち反転部分に近い部分、欄干42、スカートガード40、インレット部46等のいずれかが撮影範囲に含まれても良い。
上記のようにサーモグラフィカメラ60は制御部32に接続されている。サーモグラフィカメラ60が取得した温度分布の中に基準温度以上の部分が検出されると、制御部32が後述の温度上昇対策制御を実施するよう構成されている。実施形態1における前記基準温度は、手摺りベルト44の温度として許容される温度範囲(例えば手摺りベルト44に触れた利用者が熱さを感じないような温度範囲)の上限近くの温度であり、予め設定された温度である。
以上の構成のエスカレータ1において、少なくともエスカレータ1が稼動している間(すなわち踏段28及び手摺りベルト44が移動している間)、サーモグラフィカメラ60が、手摺りベルト44の反転部分を含む撮影範囲内の温度分布を取得している。温度分布の取得は、時間的に連続して、又は所定時間おきに行われている。なお、温度分布が時間的に連続して取得されると動画が得られる。
このようにしてサーモグラフィカメラ60が取得した温度分布は制御部32へ送られる。そして、サーモグラフィカメラ60が取得した温度分布の中に基準温度以上の部分が検出された場合、制御部32が温度上昇対策制御を実施する。
ここで、上記の検出の具体的方法は限定されない。例えば、サーモグラフィカメラ60が取得した温度分布の中に基準温度以上の部分があることを制御部32が直接認識して検出しても良い。また、記憶部34に、サーモグラフィカメラ60の撮影範囲内の全ての部分が基準温度以下の所定温度であるときの画像(以下「正常時の画像」)が記憶されていても良い。そして、制御部32が、その正常時の画像とサーモグラフィカメラ60が取得した温度分布とを比較して、サーモグラフィカメラ60が取得した温度分布の中に基準温度以上の部分があることを認識して検出しても良い。
制御部32は、上記の温度上昇対策制御として、踏段28の減速、踏段28の停止、又は異常が発生したことの報知を行う。温度上昇対策制御のうち、踏段28の減速及び停止は、制御部32がインバータ回路33に制御信号を出力してモータ20の回転を減速させたり停止させたりすることにより実施される。
また、異常が発生したことの報知は、エスカレータ1の利用者及び遠隔監視装置62の側にいる監視員のうち少なくともいずれか一方に対して実施される。エスカレータ1の利用者に対する報知は、制御部32がスピーカ39及び表示部45に制御信号を出力して、異常が発生した旨をスピーカ39からの音声及び表示部45への表示として出力することにより実施される。ただし、異常が発生したことの報知は、スピーカ39からの音声又は表示部45への表示のいずれか一方のみにより実施されても良い。
また、遠隔監視装置62の側にいる監視員に対する報知は、制御部32から遠隔監視装置62へ異常が発生したことを示す信号が送信され、遠隔監視装置62において異常が発生した旨が表示されることにより実施される。
制御部32は、以上の温度上昇対策制御のいずれか1つのみを実施しても良いし、踏段28の減速又は停止のいずれか一方を実施するとともに異常が発生したことの報知を実施しても良い。
(3)実施形態1の効果
実施形態1では、1台で広範囲の温度分布を取得できるサーモグラフィカメラ60でエスカレータ1の温度分布を取得しており、サーモグラフィカメラ60の撮影範囲内に基準温度以上の部分が発生したときにそれを検出することができる。そのため、エスカレータ1に多数の温度センサを設けなくても、撮影範囲内に基準温度以上の部分が発生したときにそれを見逃す可能性が低い。
さらに、実施形態1では、サーモグラフィカメラ60が取得した温度分布の中に基準温度以上の部分が検出された場合に、制御部32が踏段28の減速、踏段28の停止、又は異常が発生したことの報知を行う。そのため、サーモグラフィカメラ60の撮影範囲内に基準温度以上の部分が発生したことに対して適切に対応することができる。
また、手摺りベルト44は手摺りデッキ50、53に対して摺動するため温度上昇しやすい。しかし、サーモグラフィカメラ60の撮影範囲に手摺りベルト44の少なくとも一部が含まれていれば、手摺りベルト44の温度上昇を見逃す可能性が低い。
また、欄干42の半円状部分43では、手摺りベルト44が曲がりながら移動するため、手摺りベルト44と反転部用手摺りデッキ53との間に大きな摩擦が発生しやすい。また、欄干42の半円状部分43では、手摺りベルト44と反転部用手摺りデッキ53との間で回転するコロ57に不具合が発生したときに手摺りベルト44とコロ57との間に大きな摩擦が発生する可能性がある。これらのようにして大きな摩擦が発生した場合、手摺りベルト44の反転部分の温度が上昇する可能性がある。しかし、サーモグラフィカメラ60の撮影範囲に手摺りベルト44の反転部分が含まれていれば、そのような温度上昇を見逃す可能性が低い。
2.実施形態2
実施形態2では、サーモグラフィカメラ60の撮影範囲及びサーモグラフィカメラ60が配置される場所が実施形態1と異なり、その他については実施形態1と同じである。
実施形態2では、サーモグラフィカメラ60の撮影範囲に、制御ボックス30、モータ20及び減速機22が含まれている。そのためにサーモグラフィカメラ60は上階側の機械室16内に配置される。図2では実施例2の具体例として機械室16内の上部のトラス10の枠材の部分bにサーモグラフィカメラ60が固定されている。しかし、機械室16内の他の場所、例えば機械室16の天井部にあたる乗降板6の下面にサーモグラフィカメラ60が固定されても良い。
サーモグラフィカメラ60の撮影範囲には、制御ボックス30、モータ20及び減速機22とは別のものが含まれても良い。例えば、駆動スプロケット24、プーリ20a、22a、ベルト21、駆動チェーン23等のいずれかが撮影範囲に含まれても良い。
以上の構成のエスカレータ1においても、制御部32は実施形態1のときと同様の制御を行う。すなわち、少なくともエスカレータ1が稼動している間、サーモグラフィカメラ60が、制御ボックス30、モータ20及び減速機22を含む撮影範囲内の温度分布を取得している。そして、サーモグラフィカメラ60が取得した温度分布の中に基準温度以上の部分が検出された場合、制御部32が上記の温度上昇対策制御を実施する。
なお、実施形態2における前記基準温度は、制御ボックス30、モータ20及び減速機22が支障なく稼動できる温度範囲の上限近くの温度であり、予め設定された温度である。
以上の実施形態2においても、実施形態1の場合と同様に、エスカレータ1に多数の温度センサを設けなくても、サーモグラフィカメラ60の撮影範囲内に基準温度以上の部分が発生したときにそれを見逃す可能性が低い。また、サーモグラフィカメラ60の撮影範囲内に基準温度以上の部分が発生したことに対して温度上昇対策制御により適切に対応することができる。
ここで、機械室16内の制御ボックス30、モータ20及び減速機22は、エスカレータ1の運転において重要なものであるうえ温度上昇もしやすい。しかし実施形態2では、サーモグラフィカメラ60の撮影範囲に、温度上昇しやすい制御ボックス30、モータ20及び減速機22が含まれているため、それらの温度上昇を見逃す可能性が低い。
さらに、このサーモグラフィカメラ60が取得した温度分布の中に基準温度以上の部分が検出された場合に温度上昇対策制御を実施するため、制御ボックス30、モータ20及び減速機22の故障等を防ぐことができるのはもちろんのこと、機械室16内の温度上昇を防ぐこともできる。
3.実施形態3
実施形態3のエスカレータ1は、実施形態1又は実施形態2と同じ構造を有する。実施形態3では、サーモグラフィカメラ60が取得した温度分布がデータとして記憶部34に記憶され、そのデータがエスカレータ1の制御等に利用される。
上記のように、サーモグラフィカメラ60は、その撮影範囲内の温度分布を、時間的に連続して、又は所定時間おきに取得する。サーモグラフィカメラ60が温度分布を時間的に連続して取得した場合、時間の経過に伴う温度分布の変化を示す動画が取得される。実施形態3では、この動画がデータとして記憶部34に記憶される。
また、サーモグラフィカメラ60が温度分布を所定時間おきに取得した場合、所定時間毎の温度分布を示す複数の温度分布が取得される。これらの複数の温度分布は、全体で、時間の経過に伴う温度分布の変化を示す。実施形態3では、取得された複数の温度分布がデータとして記憶部34に記憶される。
そして人が記憶部34に記憶されたデータを利用する。例えば、記憶部34に蓄積されたデータから、人が、基準温度以上の部分が発生しやすい時間帯を知ることができる。そこでその人は、基準温度以上の部分が発生しやすい時間帯には踏段28の移動速度が減速されるように、エスカレータ1の設定を行う。踏段28の移動速度が減速されれば、モータ20の回転が遅くなるのでモータ20が温度上昇しにくくなり、また手摺りベルト44の移動速度も減速されるので手摺りベルト44の摩擦による温度上昇が発生しにくくなる。
また、サーモグラフィカメラ60は広範囲の温度分布を取得できるため、記憶部34に蓄積されたデータから、人が、撮影範囲内の複数の部分の温度変化の様子を知ることができる。例えば、撮影範囲内の複数の部分が同時に温度上昇する傾向があることや、ある部分が温度上昇するとその所定時間後に別の部分が温度上昇する傾向があることを、人が知ることができる。そこでその人は、複数の部分の温度上昇の関連性について調査して、それらの部分の温度上昇の対策を考えることができる。
また、制御部32が、記憶部34に記憶されたデータに基づき制御を行っても良い。例えば、制御部32が、記憶部34に蓄積されたデータに基づき、基準温度以上の部分が発生しやすい時間帯を自ら求め、その時間帯は踏段28の移動速度を減速するよう制御しても良い。
また、制御部32が、記憶部34に記憶されたデータに基づき学習を行っても良い。例えば、制御部32が、基準温度以上の部分が発生しやすい時間帯に踏段28の移動速度を減速させて運転する。そしてその運転時に取得されて記憶部34に記憶された新しい温度分布にまだ基準温度以上の部分があれば、制御部32は、次の(例えば翌日の)運転時に移動速度をさらに減速させたり移動速度を減速させる時間帯を変えたりする。このように、制御部32が、試行とその結果のフィードバックとを繰り返して、基準温度以上の部分が発生しない制御を追求していく。
以上のように、実施形態3ではサーモグラフィカメラ60が取得した温度分布の動画等がデータとして記憶部34に記憶されるため、そのデータを人や制御部32がエスカレータ1の制御や不具合の原因究明等に利用することができる。
ここで、記憶部34に記憶されたデータは、時間の経過に伴う温度分布の変化を示すものであり、また広範囲の温度分布を示すものである。そのため、このデータには多くの情報が含まれており、その情報をエスカレータ1の温度上昇の原因究明や対策に有効に活用することができる。
4.変更例
サーモグラフィカメラ60の撮影範囲は実施形態1〜3に記載の範囲に限定されない。例えば、サーモグラフィカメラ60が建屋の天井4、壁5、又はポール41に設けられている場合、その撮影範囲には外部に露出した(言い換えれば利用者が目視できる)様々な部分が含まれて良い。また、サーモグラフィカメラ60が建屋の天井4、壁5、又はポール41に設けられている場合、その撮影範囲に手摺りベルト44が含まれなくても良い。
また、サーモグラフィカメラ60が上階側の機械室16内に設けられている場合、その撮影範囲には上階側の機械室16内の様々な部分が含まれて良い。また、サーモグラフィカメラ60が上階側の機械室16内に設けられている場合、その撮影範囲に制御ボックス30、モータ20及び減速機22のいずれか1つ又は全部が含まれなくても良い。
また、サーモグラフィカメラ60は、実施形態1〜3に記載されていない場所、例えば下階側の機械室18内等に設けられても良い。
また、エスカレータ1には複数のサーモグラフィカメラ60が設けられても良い。
また、制御部32はサーモグラフィカメラ60が取得した温度分布の中に基準温度以上の部分が検出されると温度上昇対策制御を実施するが、この基準温度は実施形態1〜3の基準温度に限定されず、サーモグラフィカメラ60の撮影範囲内に存在する物体等の様々な事情に応じて適宜設定される。
1…エスカレータ、2…支承部、3…支承部、4…天井、5…壁、6…乗降板、7…乗降板、10…トラス、11…上枠材、12…下枠材、13…縦枠材、16…上階側の機械室、18…下階側の機械室、20…モータ、20a…プーリ、21…ベルト、22…減速機、22a…プーリ、22b…減速機スプロケット、23…駆動チェーン、24…駆動スプロケット、25…踏段チェーン、26…従動スプロケット、28…踏段、30…制御ボックス、32…制御部、33…インバータ回路、34…記憶部、39…スピーカ、40…スカートガード、41…ポール、42…欄干、43…半円状部分、44…手摺りベルト、45…表示部、46…インレット部、48…手摺りベルト駆動スプロケット、49…手摺りベルト駆動チェーン、50…標準手摺りデッキ、51…溝形成部、52…案内部、53…反転部用手摺りデッキ、54…溝形成部、55…コロ収容溝、56…案内部、57…コロ、58…回転軸、59…保持具、60…サーモグラフィカメラ、62…遠隔監視装置、64…通信回線

Claims (8)

  1. 乗客を載せて移動する搭乗部と、前記搭乗部の移動を制御する制御部とを有する乗客コンベアにおいて、
    前記乗客コンベアの所定範囲の温度分布を取得するサーモグラフィカメラが設けられ、
    前記サーモグラフィカメラが取得した前記温度分布の中に所定の基準温度以上の部分が検出された場合に、前記制御部が前記搭乗部の減速、前記搭乗部の停止、又は前記検出がなされたことの報知を行うことを特徴とし、
    さらに、前記サーモグラフィカメラにより取得された前記温度分布を記憶する記憶部が設けられ、
    前記サーモグラフィカメラが前記温度分布を動画として取得し、取得された前記動画がデータとして前記記憶部に記憶され、
    前記制御部が、前記記憶部に記憶された前記データに基づき制御を行うことを特徴とする、乗客コンベア。
  2. 乗客を載せて移動する搭乗部と、前記搭乗部の移動を制御する制御部とを有する乗客コンベアにおいて、
    前記乗客コンベアの所定範囲の温度分布を取得するサーモグラフィカメラが設けられ、
    前記サーモグラフィカメラが取得した前記温度分布の中に所定の基準温度以上の部分が検出された場合に、前記制御部が前記搭乗部の減速、前記搭乗部の停止、又は前記検出がなされたことの報知を行うことを特徴とし、
    さらに、前記サーモグラフィカメラにより取得された前記温度分布を記憶する記憶部が設けられ、
    前記サーモグラフィカメラが前記温度分布を所定時間おきに取得し、取得された複数の前記温度分布がデータとして前記記憶部に記憶され、
    前記制御部が、前記記憶部に記憶された前記データに基づき制御を行うことを特徴とする、乗客コンベア。
  3. 前記搭乗部と同期して前記搭乗部の移動方向と同方向に移動する手摺りベルトが設けられ、前記所定範囲に前記手摺りベルトが含まれる、請求項1又は2に記載の乗客コンベア。
  4. 前記手摺りベルトが前記乗客コンベアの2ヶ所の乗降場所の間で周回し、前記手摺りベルトが前記の2ヶ所の乗降場所において反転し、前記所定範囲に前記手摺りベルトの前記の反転部分が含まれる、請求項に記載の乗客コンベア。
  5. 前記サーモグラフィカメラが、前記乗客コンベアが設置された建屋の天井若しくは壁又は前記乗客コンベアの乗降場所に立てられた構造物に設けられた、請求項3又は4に記載の乗客コンベア。
  6. 前記乗客コンベアの一部に機械室が設けられ、前記所定範囲が前記機械室の内部の一部である、請求項1又は2に記載の乗客コンベア。
  7. 前記所定範囲に、前記制御部が収納された制御ボックスと、前記搭乗部の移動の動力源であるモータと、前記モータに連結された減速機とが含まれる、請求項に記載の乗客コンベア。
  8. 前記制御部が、前記記憶部に記憶された前記データに基づき前記基準温度以上の部分が発生しやすい時間帯を求め、その時間帯に前記搭乗部を減速する、請求項1〜7のいずれか1項に記載の乗客コンベア。
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