JP6580984B2 - 遅延噴射式エアゾール製品 - Google Patents

遅延噴射式エアゾール製品 Download PDF

Info

Publication number
JP6580984B2
JP6580984B2 JP2015254792A JP2015254792A JP6580984B2 JP 6580984 B2 JP6580984 B2 JP 6580984B2 JP 2015254792 A JP2015254792 A JP 2015254792A JP 2015254792 A JP2015254792 A JP 2015254792A JP 6580984 B2 JP6580984 B2 JP 6580984B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
injection
liquid
state
nozzle
aerosol
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015254792A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017114550A (ja
Inventor
高橋 知之
知之 高橋
松井 和弘
和弘 松井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daizo Corp
Original Assignee
Daizo Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daizo Corp filed Critical Daizo Corp
Priority to JP2015254792A priority Critical patent/JP6580984B2/ja
Publication of JP2017114550A publication Critical patent/JP2017114550A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6580984B2 publication Critical patent/JP6580984B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Containers And Packaging Bodies Having A Special Means To Remove Contents (AREA)
  • Nozzles (AREA)

Description

本発明は、遅延噴射式エアゾール製品に関する。より詳細には、本発明は、噴射操作の一定時間後に噴射を開始し得る遅延噴射式エアゾール製品であり、噴射時に電荷が蓄積されにくく、引火性の低い遅延噴射式エアゾール製品に関する。
従来、密閉された室内等において、殺虫成分を噴出させて、室内に殺虫処理を行うための殺虫装置が知られている。このような殺虫装置の一例として、噴射操作の一定時間後に噴射が開始されるよう、時限装置を備える噴射式殺虫剤容器が知られている(特許文献1)。特許文献1に記載の殺虫剤容器は、吸水することにより軟化する多孔質体を備えている。また、殺虫剤容器は、エアゾール容器を上方に付勢した状態でケース内に収容しており、エアゾール容器とケースの蓋との間に多孔質体を介在させている。そのため、蓋の注水用凹部に水が注入されることにより、多孔質体は、水を吸水して軟化する。その結果、エアゾール容器は、上方へ押し上げられ、バルブが開放され、内容物を噴射する。
特開平9−150874号公報
しかしながら、特許文献1に記載の殺虫剤容器は、噴射時に内容物が勢いよくノズル内を通過すると、その際の摩擦によりエアゾール容器やノズルに電荷が蓄積され得る。特に、殺虫剤容器は、エアゾール容器をケース内に収容している。そのため、噴射時に発生する電荷は、地面に放出されずにケース内に蓄積されやすい。また、内容物が殺虫成分を配合し得るように、内容物には、可燃性の溶剤や液化ガスが好適に配合される。その結果、殺虫剤容器は、仮にスパーク等が近くで発生した場合に、噴射物に引火する可能性がある。
本発明は、このような従来の課題に鑑みてなされたものであり、噴射時に電荷が蓄積されにくく、引火性の低い遅延噴射式エアゾール製品を提供することを目的とする。
上記課題を解決する本発明の遅延噴射式エアゾール製品には、以下の構成が主に含まれる。
(1)容器本体、および、前記容器本体に取り付けられるエアゾールバルブを備え、かつ、内容物が充填されるエアゾール容器と、前記エアゾールバルブに取り付けられる噴射部材とを有し、前記噴射部材は、前記エアゾールバルブを開放して前記内容物を噴射する噴射状態と、前記エアゾールバルブを閉止して前記内容物を噴射しない非噴射状態とを切り替えるための噴射ノズルと、吸液性を有する吸液体とを有し、前記吸液体は、前記エアゾール容器および前記噴射ノズルのうち少なくともいずれか一方に接触するように配置されており、吸液することにより変形して、前記噴射ノズルの前記非噴射状態から前記噴射状態への状態変化を許容する、遅延噴射式エアゾール製品。
このような構成によれば、吸液体は、吸液することにより変形して、噴射ノズルの非噴射状態から噴射状態への状態変化を許容する。これにより、内容物は、噴射操作から所定時間経過後に、噴射ノズル内を通過し、噴射され得る。ここで、本発明の遅延噴射式エアゾール製品において、吸液体は、エアゾール容器および噴射ノズルのうち少なくともいずれか一方に接触するように配置されている。そのため、噴射時には、吸液した吸液体と、噴射ノズルまたはエアゾール容器とが接触しているため、これらに電荷が蓄積されにくい。その結果、遅延噴射式エアゾール製品は、噴射時に電荷が蓄積されにくく、引火性が低減される。
(2)前記噴射部材は、前記噴射ノズルを覆うカバー部材をさらに備え、前記カバー部材は、前記吸液体に液体を注ぐための注液孔が形成されている、(1)記載の遅延噴射式エアゾール製品。
このような構成によれば、カバー部材は、噴射ノズルを覆う。そのため、遅延噴射式エアゾール製品は、噴射ノズルや吸液体を保護するだけでなく、誤作動が防止されやすい。また、カバー部材は注液孔が形成されている。そのため、遅延噴射式エアゾール製品は、カバー部材を取り付けた状態で、吸液体に対して液体を注ぎやすい。
(3)前記噴射ノズルに取り付けられる弾性部材をさらに有し、前記吸液体は、吸液することにより体積が減少する性質を有し、前記噴射ノズルと前記エアゾール容器との間に配置されており、前記弾性部材は、前記吸液体が吸液することにより体積が減少すると、前記噴射ノズルを付勢して、前記非噴射状態から前記噴射状態へ状態変化させる、(1)または(2)記載の遅延噴射式エアゾール製品。
このような構成によれば、吸液体は、吸液することにより体積が減少する性質を有する。また、吸液体は、噴射ノズルとエアゾール容器との間に配置されている。そのため、吸液体が吸液することにより体積が減少すると、噴射ノズルは弾性部材によって付勢され、非噴射状態から噴射状態へ状態変化される。その結果、内容物は、噴射操作から所定時間経過後に適切に噴射され得る。この際、すでに吸液体は吸液している。そのため、遅延噴射式エアゾール製品は、噴射時に電荷が蓄積されにくく、引火性が低減される。
(4)前記噴射部材は、前記噴射ノズルを覆うカバー部材と、前記噴射ノズルを付勢するための弾性部材とをさらに有し、前記吸液体は、吸液することにより体積が減少する性質を有し、前記噴射ノズルと前記カバー部材との間に配置されており、前記弾性部材は、前記カバー部材に取り付けられる一端と、前記噴射ノズルを付勢する他端とを有し、前記非噴射状態において、圧縮状態で保持されており、前記吸液体が吸液することにより体積が減少すると、前記他端によって前記噴射ノズルを付勢して前記吸液体側に傾けて、前記非噴射状態から前記噴射状態へ状態変化させる、(1)記載の遅延噴射式エアゾール製品。
このような構成によれば、吸液体は、吸液することにより体積が減少する性質を有する。また、吸液体は、噴射ノズルとカバー部材との間に配置されている。さらに、弾性部材は、カバー部材に取り付けられる一端と、噴射ノズルを付勢する他端とを有し、非噴射状態において、圧縮状態で保持されている。そのため、吸液体が吸液することにより体積が減少すると、弾性部材は、噴射ノズルを付勢して吸液体側に傾倒させて、非噴射状態から噴射状態へ状態変化させる。この際、すでに吸液体は吸液している。そのため、遅延噴射式エアゾール製品は、噴射時に電荷が蓄積されにくく、引火性が低減される。
(5)前記噴射部材は、前記噴射ノズルを覆うカバー部材をさらに備え、前記カバー部材は、前記噴射ノズルが挿通される挿通孔が形成された天面部を有し、前記吸液体は、吸液することにより膨張する性質を有し、前記天面部と前記噴射ノズルとの間に配置されており、吸液することにより体積が膨張すると、前記天面部と前記噴射ノズルとに当接しつつ前記噴射ノズルを付勢して、前記非噴射状態から前記噴射状態へ状態変化させる、(1)記載の遅延噴射式エアゾール製品。
このような構成によれば、吸液体は、吸液することにより膨張する性質を有する。また、吸液体は、天面部と噴射ノズルとの間に配置されている。このような吸液体は、吸液することにより体積が膨張すると、カバー部材の天面部と噴射ノズルとに当接しつつ噴射ノズルを付勢して、非噴射状態から噴射状態へ状態変化させる。この際、すでに吸液体は吸液している。そのため、遅延噴射式エアゾール製品は、噴射時に電荷が蓄積されにくく、引火性が低減される。
本発明によれば、噴射時に電荷が蓄積されにくく、引火性の低い遅延噴射式エアゾール製品を提供することができる。
図1は、本発明の一実施形態(第1の実施形態)のエアゾール製品の模式的な部分断面図である。 図2は、噴射ノズルが噴射状態に変位されたエアゾール製品の模式的な部分断面図である。 図3は、本発明の一実施形態(第2の実施形態)のエアゾール製品の模式的な部分断面図である。 図4は、吸液体の模式的な斜視図である。 図5は、非噴射時におけるスプリングの状態を説明するための模式的な平面図である。 図6は、噴射ノズルが噴射状態に変位されたエアゾール製品の模式的な部分断面図である。 図7は、本発明の一実施形態(第3の実施形態)のエアゾール製品の模式的な部分断面図である。 図8は、噴射ノズルが噴射状態に変位されたエアゾール製品の模式的な部分断面図である。 図9は、本発明の一実施形態の変形例における非噴射状態のエアゾール製品の模式的な部分断面図である。 図10は、本発明の一実施形態の変形例における噴射状態のエアゾール製品の模式的な部分断面図である。 図11は、本発明の一実施形態の変形例における非噴射状態のエアゾール製品の模式的な部分断面図である。 図12は、本発明の一実施形態の変形例における噴射状態のエアゾール製品の模式的な部分断面図である。
<第1の実施形態>
本発明の一実施形態(第1の実施形態)の遅延噴射式エアゾール製品(以下、単にエアゾール製品1ともいう)について詳細に説明する。図1は、本実施形態のエアゾール製品1の模式的な部分断面図である。本実施形態のエアゾール製品1は、内容物が充填され、容器本体2Bとエアゾールバルブ3とを備えるエアゾール容器2と、エアゾールバルブ3に取り付けられる噴射部材4とを主に備える。以下、それぞれの構成について説明する。なお、エアゾール製品1は、後述する吸液体6の性質および配置場所に特徴を有する。そのため、以下に示される他の構成は、いずれも例示であり、適宜設計変更を行うことができる。
(エアゾール容器2)
エアゾール容器2は、内容物を加圧・密封状態で充填するための耐圧容器である。エアゾール容器2は、容器本体2Bと、容器本体2Bに取り付けられるエアゾールバルブ3とを備える。
・容器本体2B
容器本体2Bは、汎用の形状であってよい。本実施形態の容器本体2Bは、上部に開口を有する有底筒状の容器本体を用いている。容器本体2Bは、内容物が勢いよく噴射される場合に重心が安定するように、比較的扁平な形状である。開口は、内容物を充填するための充填口である。容器本体2Bの開口には、後述するエアゾールバルブ3が取り付けられる。
容器本体2Bの材質は特に限定されない。このような材質としては、アルミニウム、ブリキ等の金属、ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル、ポリエチレンやポリプロピレンなどのポリオレフィン、ナイロンなどのポリアミドなどの各種合成樹脂、耐圧ガラス等が例示される。
エアゾール容器2に充填される内容物は、特に限定されない。一例を挙げると、内容物は、各種有効成分を溶剤に溶解した原液と液化ガスとからなる。原液および液化ガスは、それぞれ相溶し、1つの液層を形成するものが好ましい。
有効成分は、特に限定されない。一例を挙げると、有効成分は、殺虫成分、害虫忌避成分、消臭成分、芳香成分、除菌成分等である。殺虫成分は、ペルメトリン、アレスリン、レスメトリン、サイフェノトリン、プラレスリン、フェノトリン、フェンバレレート、フェンプロパトリン、エトフェンプロックス、d・d−T−シフェノトリン等のピレスロイド系薬剤;フェニトロチオン、ジクロルボス(DDVP)、ダイアジノン、プロチオホス、バイテックス等の有機リン系薬剤;プロポクスル、メトキサジアゾン等のカーバメイト系薬剤等が例示される。害虫忌避成分としては、N,N−ジエチル−m−トルアミド、ユーカリなどの精油や抽出液等が例示される。消臭成分としては、緑茶エキス、ラウリル酸メタクリレート、安息香酸メチル、フェニル酢酸メチル、ゲラニルクロトレート、ミリスチン酸アセトフェノン、酢酸ベンジル、プロピオン酸ベンジル等が例示される。芳香成分としては、ハッカ油、ペパーミント油、スペアミント油、イグサ、ヒノキ、シトロネラ、シトラール、シトロネラール、レモン、レモングラス、オレンジ、ユーカリ、ラベンダー等の精油成分およびこれらから得られる芳香成分等が例示される。除菌成分としては、エタノール、グルコン酸クロルヘキシジン、ポリリジンやキトサン、テトラヒドロリナロール等が例示される。
溶剤は、上記有効成分を溶解し得る溶剤であればよい。一例を挙げると、溶剤は、エタノールやイソプロパノール、イソブチルアルコール等の低級アルコール、灯油や軽質イソパラフィンなどの油剤等である。なお、上記有効成分の溶解性を阻害しない範囲において、精製水やイオン交換水等の水が適宜配合されてもよい。
液化ガスは、原液を噴射するための噴射剤として適宜配合され得る。液化ガスとしては、液化石油ガス、ジメチルエーテル、ハイドロフルオロオレフィン、およびこれらの混合物等が例示される。なお、エアゾール容器2の内圧、内容物の噴射圧、噴射物の到達距離などを調整するために、液化ガスのほかに、窒素ガス、炭酸ガス、亜酸化窒素、圧縮空気等の圧縮ガスが適宜配合されてもよい。
・エアゾールバルブ3
エアゾールバルブ3は、容器本体2Bの開口を閉止するための部材である。また、エアゾールバルブ3は、開口に取り付けられるマウンティングカップ31と、マウンティングカップ31の中央内部に支持される弁機構(図示せず)とを有する。マウンティングカップ31の上面は、後述する吸液体6が配置される凹部32が形成されている。弁機構は、マウンティングカップ31の中央内部に支持される有底筒状のハウジングを有する。ハウジング内部には、容器本体2Bの内外を連通するステム孔を有するステム33と、ステム孔の周囲に取り付けられるステムラバーと、ステム33とステムラバーとを上方向へ付勢するスプリングとが設けられている。ステム33とステムラバーとは、常時はスプリングにより上方へ付勢されており、ステムラバーによってステム孔がシールされている。ステム33の上端には、噴射ノズル41が取り付けられている。
また、容器本体2Bに内容物を充填する方法は特に限定されない。一例を挙げると、容器本体2Bの開口から原液を充填し、エアゾールバルブ3により開口を閉止し、エアゾールバルブ3の弁機構から液化ガスを充填する方法が採用される。ほかにも、エアゾールバルブ3を固着する前に液化ガスを充填するアンダーカップ充填が採用されてもよい。
(噴射部材4)
噴射部材4は、操作されることによりエアゾールバルブ3を開放し、エアゾールバルブ3を経て取り込まれた内容物を噴射するための部材である。噴射部材4は、噴射ノズル41と、カバー部材45と、吸液体6とを主に備える。
・噴射ノズル41
噴射ノズル41は、エアゾールバルブ3に取り付けられる部材であり、操作されることにより、エアゾールバルブ3を開放して内容物を噴射する噴射状態と、エアゾールバルブ3を閉止して内容物を噴射しない非噴射状態とを切り替えるための部材である。噴射ノズル41は、エアゾールバルブ3に取り付けられる基端部41rと、先端に噴射孔3hが形成された円筒状のノズル部41nとを有する。また、噴射ノズル41は、ノズル部41nよりも大径で略円筒状のノズル基部42と、ノズル基部42の外周面に形成された周状のフランジ部43とからなる。ノズル基部42の内部には、エアゾールバルブ3のステム33から取り込まれる内容物が通過する内部通路44が形成されている。
フランジ部43の上面には、後述するスプリング5(弾性部材の一例)の他端が取り付けられている。また、フランジ部43の下面は、非噴射状態において、後述する吸液体6の上面と当接している。噴射ノズル41が操作されることにより非噴射状態と噴射状態とが切り替えられる詳細については後述する。
・カバー部材45
カバー部材45は、エアゾール容器2の上部に取り付けられる部材であり、取り付けられた状態において、吸液体6を収容し、噴射ノズル41を覆い、これらを保護する。カバー部材45は、エアゾール容器2の上部に取り付けられる略円筒状の側周部46と、側周部46の内周面において、径方向の内側に向かって延設された天面部47とを備える。
天面部47は、側周部46の内周面に取り付けられる外周端と、噴射ノズル41のノズル部41nが挿通される挿通孔47pを画定するための内周端とを有する。内周端には、ノズル部41nの外径よりもわずかに大きな内径を有する略円筒状の挿通部48が形成されている。ノズル部41nは、挿通部48に適宜ガイドされることにより、軸方向に作動し得る。天面部47の裏面には、スプリング5の一端が取り付けられている。スプリング5は、非噴射状態において、ノズル基部42の外周に装着され、一端が天面部47の裏面と接触し、他端がフランジ部43の上面と接触するよう圧縮された状態で保持されている。
また、天面部47には、吸液体6に液体を注ぐための注液孔47hが形成されている。注液孔47hは貫通孔であり、注液孔47hの鉛直下方には、吸液体6が配置されている。このように、天面部47には、所定の高さの挿通部48が形成されている。そのため、天面部47の上面に注がれる水などの溶媒は、挿通孔47pから下方に落下するのではなく、注液孔47hから適切に吸液体6上に落下しやすい。
・吸液体6
吸液体6は、略円筒状であり、吸液性を有し、吸液することにより軟質化(変形)する性質を有する。これにより、吸液後の吸液体6は、吸液前と比較して、体積が減少する部材である。吸液体6は、マウンティングカップ31の上面に形成された凹部32に嵌め込まれている。また、吸液体6は、ノズル基部42のうち、フランジ部43の形成された位置よりも下方の周囲を覆うよう配置されている。これにより、吸液体6は、エアゾール容器2と直接接触するとともに、フランジ部43の下面とも直接接触している。
吸液体6の材質は特に限定されない。吸液体6は、吸液することにより徐々に軟質化する性質を有し、吸液前と比較して体積が減少する材質であればよい。このような吸液体6の材質としては、ポリビニルアルコールなどが例示される。また、吸液体6が吸液する際に、体積が減少する程度は特に限定されない。一例を挙げると、体積が減少する程度は、後述する噴射ノズル41が非噴射状態から噴射状態に状態変化するために、噴射ノズル41が所定距離だけ軸方向に変位できる程度であればよい。より具体的には、噴射ノズル41が2mmエアゾール容器2の方向に押し下げられることにより、エアゾールバルブ3が開放される設計である場合、吸液体6は、吸液することにより噴射ノズル41がエアゾール容器2の方向に少なくとも2mm変位できるよう、体積が減少されればよい。
[非噴射状態と噴射状態との切り替え操作について]
次に、エアゾール製品1を使用する際に、噴射ノズル41が非噴射状態から噴射状態に切り替えられる際の操作について、図1および図2を参照して説明する。図2は、噴射ノズル41が噴射状態に変位されたエアゾール製品1の模式的な部分断面図である。
まず、図1に示されるエアゾール製品1は、非噴射状態である。吸液体6は、一端がフランジ部43の下面と接触しており、他端がマウンティングカップ31の凹部32に嵌め込まれている。スプリング5は、一端が天面部47の裏面に取り付けられており、他端がフランジ部43の上面に取り付けられることにより、圧縮された状態で保持されている。すなわち、非噴射状態では、噴射ノズル41は、スプリング5によって下方に付勢されている。しかしながら、噴射ノズル41は、吸液体6によって下方への変位が制止されている。
図1に示される非噴射状態から、エアゾール製品1を操作するために、液体(たとえば水)が天面部47の上面に注がれる。注がれた液体は、注液孔47hから下方に落下し、吸液体6に到達する。その結果、吸液体6は、液体を吸収して軟質化し、吸液前と比較して体積が減少する。これにより、スプリング5が伸長し、噴射ノズル41を下方に付勢する。その結果、噴射ノズル41は、下方に押し下げられる。
噴射ノズル41が下方に押し下げられることにより、エアゾールバルブ3が開放され、容器本体2Bから内容物が取り込まれる。取り込まれた内容物は、図2に示されるように、噴射孔3hから噴射される。この際、エアゾールバルブ3や噴射ノズル41の内部を通過する内容物によって、エアゾール容器2や噴射部材4は帯電し得る。しかしながら、本実施形態のエアゾール製品1は、すでに吸液体6が水などを吸液しており、かつ、吸液体6がエアゾール容器2と接触するとともに噴射ノズル41とも接触している。その結果、帯電した電荷は、エアゾール容器2や噴射ノズル41に蓄積されにくい。したがって、エアゾール製品1は、噴射時に電荷が蓄積されにくく、引火性が低減され得る。なお、液体は、電荷が蓄積されにくく、引火性を低減させる効果が高い点から水であることが好ましい。
また、本実施形態のエアゾール製品1は、噴射時において、エアゾール容器2そのものが上方に持ち上げられる構成(特許文献1参照)ではない。そのため、噴射時にエアゾール製品1の重心が安定しやすい。また、より確実には、本実施形態のエアゾール製品1は、エアゾール容器2の裏面に滑り止め(たとえば樹脂製の滑り止め)等が設けられてもよい。このようにエアゾール容器が床面(地面)と接触していない場合であっても、電荷は噴射ノズルに蓄積されにくい。
<第2の実施形態>
本発明の一実施形態(第2の実施形態)のエアゾール製品1aが、図面を参照して説明される。図3は、本実施形態のエアゾール製品1aの模式的な部分断面図である。本実施形態のエアゾール製品1aは、エアゾールバルブ3aおよび噴射部材4aの形状が異なる以外は、第1の実施形態において上記したエアゾール製品1(図1参照)と同様である。そのため、同様の構成には同様の符号が付され、説明は、適宜省略される。
(エアゾールバルブ3a)
本実施形態のエアゾールバルブ3aは、従来公知のティルト式のエアゾールバルブである。すなわち、エアゾールバルブ3aは、ステム33が鉛直方向に位置している場合にはステム孔(図示せず)が閉止された非噴射状態となり、ステム33が鉛直方向から所定の角度だけ傾倒されることによりステム孔が開放された噴射状態となるよう構成されている。ステム33の先端には、噴射ノズル41aが取り付けられている。
(噴射部材4a)
噴射部材4aは、噴射ノズル41aと、カバー部材45aと、吸液体6と、スプリング5(弾性部材の一例)とを備える。
・噴射ノズル41a
噴射ノズル41aは、エアゾールバルブ3aのステム33に取り付けられる略円筒状の部材であり、操作されることにより、エアゾールバルブ3aを開放して内容物を噴射する噴射状態と、エアゾールバルブ3aを閉止して内容物を噴射しない非噴射状態とを切り替えるための部材である。噴射ノズル41aは、略円筒状であり、エアゾールバルブ3aに取り付けられる基端部41sと、先端に噴射孔3hが形成されたノズル部41oとを有する。噴射ノズル41aの内部には、エアゾールバルブ3aのステム33から取り込まれる内容物が通過する内部通路が形成されている。
・カバー部材45a
カバー部材45aは、エアゾール容器2の上部に取り付けられる部材であり、取り付けられた状態において、吸液体6を収容し、噴射ノズル41aを覆い、これらを保護する。カバー部材45aは、エアゾール容器2の上部に取り付けられる略円筒状の側周部46aと、側周部46aの上端に取り付けられた天面部47aと、側周部46aの内周面において、径方向の内側に向かって延設された周状の中間壁49とを備える。
天面部47aは、径方向の中心に噴射ノズル41aが挿通される挿通孔47pが形成された略平板状の部材である。挿通孔47pは、噴射ノズル41aのノズル部41oの外径よりもわずかに大きな内径を有する。また、挿通孔47pの周囲には、下方に向かって延設された円筒状の挿通部48が形成されている。噴射ノズル41aは、挿通部48によって、非噴射状態では所定角度以上に傾倒されないよう適宜制止される。側周部46aと挿通部48との間には、スプリング5が圧縮状態で配置されている。スプリング5は、非噴射状態において、一端が側周部46aの内周面と接触し、他端が挿通部48の外周面と接触している。天面部47aは側周部46aに対して嵌め込まれており、噴射操作が行われる前に適宜取り外される。
・吸液体6
図4は、吸液体6の模式的な斜視図である。吸液体6は、平面視が略C字状である柱状の部材である。吸液体6は、吸液性を有し、吸液することにより軟質化する性質を有する。これにより、吸液後の吸液体6は、吸液前と比較して、体積が減少する部材である。吸液体6は、マウンティングカップ31の上面に形成された凹部32に嵌め込まれている。また、吸液体6は、噴射ノズル41aとカバー部材45aの側周部46aの内周面との間に配置されている。これにより、吸液体6は、エアゾール容器2と直接接触するとともに、噴射部材4aが傾倒される際に噴射部材4aとも直接接触し得る。
吸液体6が吸液する際に、体積が減少する程度は特に限定されない。一例を挙げると、体積が減少する程度は、後述する噴射部材4aが非噴射状態から噴射状態に状態変化するために、噴射部材4aがステム33のマウンティングカップから露出する基端を基点として所定角度だけ変位(回動)できる程度であればよい。より具体的には、噴射部材4aがステム33の先端を基点として10°程度傾倒されることによりエアゾールバルブ3aが開放される設計である場合、吸液体6は、吸液することにより噴射ノズル41aがエアゾール容器2の方向に少なくとも10°傾倒し得るよう、体積が減少されればよい。
・スプリング5
スプリング5(弾性部材の一例)は、噴射状態において噴射ノズル41aを付勢して傾倒するための部材である。スプリング5は、カバー部材45aの中間壁45wに保持され、側周部41aに取り付けられる一端と、噴射ノズル41aを付勢する他端とを有する。図5は、非噴射時におけるスプリング5の状態を説明するための模式的な平面図である。図3および図5に示されるように、スプリング5は、非噴射状態において、圧縮状態で保持されており、他端は、非噴射状態において、挿通部48の外周面を押圧している。
[非噴射状態と噴射状態との切り替え操作について]
次に、エアゾール製品1aを使用する際に、噴射ノズル41aが非噴射状態から噴射状態に切り替えられる際の操作について、図3および図6を参照して説明する。図6は、噴射ノズル41aが噴射状態に変位されたエアゾール製品1aの模式的な部分断面図である。
まず、図3に示されるエアゾール製品1aは、非噴射状態である。吸液体6は、マウンティングカップ31の凹部32に嵌め込まれている。スプリング5は、一端がカバー部材45aに取り付けられており、他端が挿通部48の外周面を押圧している。この状態で天面部47aが取り外されると、他端は、噴射ノズル41aを吸液体6側へ傾倒させる。しかしながら、非噴射状態では、吸液体6にはいまだ液体が注がれていないため所定の硬度を有する。そのため、吸液体6は、スプリング5の押圧により噴射ノズル41aを押圧する場合であっても、噴射ノズル41aを所定角度以上に傾倒させることなく制止し得る。
図3に示される非噴射状態から、天面部47aが取り外され、次いで、エアゾール製品1aを操作するために、液体(たとえば水)が側周部46aの内側に注がれる。注がれた液体は、吸液体6に到達する。その結果、吸液体6は、液体を吸収して軟質化し、吸液前と比較して軟質化し、体積が減少する。これにより、スプリング5がさらに伸長し、噴射ノズル41aを吸液体6側にさらに傾倒させる。
噴射ノズル41aが所定角度以上に吸液体6側に傾倒されることにより、エアゾールバルブ3aが開放され、容器本体2Bから内容物が取り込まれる。取り込まれた内容物は、図6に示されるように、噴射孔3hから噴射される。この際、エアゾールバルブ3aや噴射ノズル41aの内部を通過する内容物によって、エアゾール容器2や噴射部材4aは帯電し得る。しかしながら、本実施形態のエアゾール製品1aは、すでに吸液体6が吸液しており、かつ、吸液体6がエアゾール容器2や噴射ノズル41aと直接接触している。その結果、帯電した電荷は、エアゾール容器2や噴射ノズル41aに蓄積されにくい。したがって、エアゾール製品1aは、噴射時に電荷が蓄積されにくく、引火性が低減され得る。
<第3の実施形態>
本発明の一実施形態(第3の実施形態)のエアゾール製品1bが、図面を参照して説明される。図7は、本実施形態のエアゾール製品1bの模式的な部分断面図である。本実施形態のエアゾール製品1bは、噴射部材4bの形状が異なる以外は、第1の実施形態において上記したエアゾール製品1(図1参照)と同様である。そのため、同様の構成には同様の符号が付され、説明は、適宜省略される。
(噴射部材4b)
噴射部材4bは、噴射ノズル41bと、カバー部材45bと、吸液体6bとを備える。
・噴射ノズル41b
噴射ノズル41bは、エアゾールバルブ3bに取り付けられる部材であり、操作されることにより、エアゾールバルブ3bを開放して内容物を噴射する噴射状態と、エアゾールバルブ3bを閉止して内容物を噴射しない非噴射状態とを切り替えるための部材である。噴射ノズル41bは、エアゾールバルブ3bに取り付けられる基端部41tと、先端に噴射孔3hが形成されたノズル部41pとを有する。また、噴射ノズル41bは、略円筒状のノズル基部42bと、ノズル基部42bの外周面に形成された周状のフランジ部43bとからなる。ノズル基部42bの内部には、エアゾールバルブ3bのステム33から取り込まれる内容物が通過する内部通路が形成されている。
フランジ部43bの外周縁には、周状の外周壁43wが延設されている。外周壁43wと、ノズル基部42bの外周面と、フランジ部43bとにより画定される空間(収容室)には、後述する吸液体6bが配置される。
・カバー部材45b
カバー部材45bは、エアゾール容器2の上部に取り付けられる部材であり、取り付けられた状態において、噴射ノズル41bを覆い、保護する。カバー部材45bは、エアゾール容器2の上部に取り付けられる略円筒状の側周部46bと、側周部46bの上端において、径方向の内側に向かって延設された天面部47bとを備える。
天面部47bは、側周部46bの上部において、内周面に形成される外周端と、噴射ノズル41bが挿通される挿通孔47pを画定するための内周端とを有する。内周端には、噴射ノズル41bのノズル部41pの外径よりもわずかに大きな内径を有する略円筒状の挿通部48が上方に向かって延設されている。噴射ノズル41bは、挿通部48に適宜ガイドされることにより、軸方向に作動し得る。また、天面部47bには、吸液体6bに液体を注ぐための注液孔47hが形成されている。
・吸液体6b
吸液体6bは、略円筒状であり、吸液性を有し、吸液することにより徐々に膨張する性質を有する。これにより、吸液後の吸液体6bは、吸液前と比較して、体積が増加する部材である。吸液体6bは、フランジ部43bの外周壁43wと、ノズル基部42bの外周面と、フランジ部43bとにより画定される空間に配置されている。配置された状態において、吸液体6bの上面は、天面部47bの裏面と接触するか、近接している。なお、吸収体6bは上記空間に収容され得る形状であればよいため、粒状でもよい。
吸液体6bの材質は特に限定されない。吸液体6bは、吸液することにより膨張する性質を有し、吸液前と比較して体積が増加する材質であればよい。このような吸液体6bの材質としては、ポリアクリル酸ナトリウムなどの吸水性高分子などが例示される。また、吸液体6bが吸液する際に、体積が増加する程度は特に限定されない。一例を挙げると、体積が増加する程度は、後述する噴射ノズル41bが非噴射状態から噴射状態に状態変化するために、噴射ノズル41bが所定距離だけ軸方向に変位できる程度であればよい。より具体的には、噴射ノズル41bが2mmエアゾール容器2の方向に押し下げられることにより、エアゾールバルブ3bが開放される設計である場合、吸液体6bは、吸液することにより噴射ノズル41bがエアゾール容器2の方向に少なくとも2mm変位できるよう、体積が増加されればよい。
[非噴射状態と噴射状態との切り替え操作について]
次に、エアゾール製品1bを使用する際に、噴射ノズル41bが非噴射状態から噴射状態に切り替えられる際の操作について、図7および図8を参照して説明する。図8は、噴射ノズル41bが噴射状態に変位されたエアゾール製品1bの模式的な部分断面図である。
まず、図7に示されるエアゾール製品1bは、非噴射状態である。吸液体6bは、フランジ部43bの外周壁と、ノズル基部42bの外周面と、フランジ部43bとにより画定される空間に配置されている。次いで、エアゾール製品1bを操作するために、液体(たとえば水)が天面部47bの上面に注がれる。注がれた液体は、注液孔47hを通過し、吸液体6bに到達する。その結果、吸液体6bは、液体を吸収して膨張し、体積が増加する。この際、吸液体6bは、天面部47bの裏面とフランジ部43bの上面とを押圧しながら膨張する。これにより、噴射ノズル41bは、下方に押し下げられる。
噴射ノズル41bが下方に押し下げられることにより、エアゾールバルブ3bが開放され、容器本体2Bから内容物が取り込まれる。取り込まれた内容物は、図8に示されるように、噴射孔3hから噴射される。この際、エアゾールバルブ3bや噴射ノズル41bの内部を通過する内容物によって、エアゾール容器2や噴射部材4bは帯電し得る。しかしながら、本実施形態のエアゾール製品1bは、すでに吸液体6bが吸液しており、かつ、吸液体6bが噴射ノズル41bと直接接触している。その結果、帯電した電荷は、噴射ノズル41bに蓄積されにくい。したがって、エアゾール製品1bは、噴射時に電荷が蓄積されにくく、引火性が低減され得る。
以上、本発明の実施形態について、図面を参照して説明した。本発明のエアゾール製品は、たとえば次のような変形実施形態を採用することができる。
(1)上記実施形態(第1の実施形態)では、図1に示されるように、スプリング(弾性部材)が天面部の裏面とフランジ部の上面とに圧縮状態で接触するように配置される態様について例示した。これに代えて、本発明のエアゾール製品は、弾性部材は省略されてもよい。すなわち、この場合、吸液体が軟質化することにより、噴射ノズルが自重により下方に押し下がり、エアゾールバルブを作動させる構成が採用されてもよい。
また、弾性部材の位置は特に限定されない。弾性部材は、噴射ノズルの底面とエアゾール容器の上面とに伸長状態で取り付けられてもよい。この場合、吸液体が軟質化されると、弾性部材は自然長に戻るために収縮し、噴射ノズルを下方に引っ張る構成が採用されてもよい。
(2)上記実施形態(第2の実施形態)では、図3に示されるように、噴射操作が行われる前に適宜取り外される天面部が設けられている態様について例示した。これに代えて、本発明のエアゾール製品は、天面部が省略されてもよい。この場合、スプリングの一端は、噴射ノズルの外周面に接触するよう配置されてもよい。このような場合であっても、噴射ノズルは、非噴射状態では吸液体によって支持されているため、所定角度以上に傾倒されることがなく、誤動作しない。
(3)上記実施形態(第1の実施形態および第2の実施形態)では、吸液することにより軟質化し、その結果、体積の減少する吸液体を使用する態様について例示した。これに代えて、本発明は、吸液体は、吸液することにより溶解性を示す材質であってもよい。この場合、吸液体は、適宜溶解することにより体積が減少し、噴射ノズルの状態変化を許容する。
(4)上記実施形態(第3の実施形態)では、略円筒状である吸液体を備える態様について例示した。これに代えて、吸液体は、吸液により体積が膨張することにより噴射ノズルを作動させ得る形状であればよい。一例を挙げると、吸液体は、図4に示されるような平面視が略C字状である柱状の部材であってもよい。図9は、本変形例における非噴射状態のエアゾール製品1cの模式的な部分断面図である。図10は、本変形例における噴射状態のエアゾール製品1cの模式的な部分断面図である。この場合、図9および図10に示されるように、吸液体6cは、充分に膨張し、噴射ノズル41bを作動させ得る。
(5)上記実施形態(第2の実施形態)では、吸液により軟質化し、体積が減少することによりスプリングを伸長させて、噴射ノズルを傾倒させるエアゾール製品について例示した。これに代えて、本発明のエアゾール製品は、体積が膨張することにより噴射ノズルを傾倒させる吸液体が採用されてもよい。図11は、本変形例における非噴射状態のエアゾール製品1dの模式的な部分断面図である。図12は、本変形例における噴射状態のエアゾール製品1dの模式的な部分断面図である。図11および図12に示されるように、吸液体6bは、吸液により体積が膨張することにより、噴射ノズルを所定角度傾倒させ得る。
1、1a、1b、1c、1d エアゾール製品
2 エアゾール容器
2B 容器本体
3、3a、3b エアゾールバルブ
3h 噴射孔
31 マウンティングカップ
32 凹部
33 ステム
4、4a、4b 噴射部材
41、41a、41b 噴射ノズル
41n、41o、41p ノズル部
41r、41s、41t 基端部
42、42b ノズル基部
43、43b フランジ部
43w 外周壁
44 内部通路
45、45a、45b カバー部材
45w 中間壁
46、46a、46b 側周部
47、47a、47b 天面部
47h 注液孔
47p 挿通孔
48 挿通部
49 中間壁
5 スプリング
6、6b 吸液体

Claims (5)

  1. 容器本体、および、前記容器本体に取り付けられるエアゾールバルブを備え、かつ、内容物が充填されるエアゾール容器と、前記エアゾールバルブに取り付けられる噴射部材とを有し、
    前記噴射部材は、
    前記エアゾールバルブを開放して前記内容物を噴射する噴射状態と、前記エアゾールバルブを閉止して前記内容物を噴射しない非噴射状態とを切り替えるための噴射ノズルと、
    吸液性を有する吸液体とを有し、
    前記吸液体は、前記エアゾール容器および前記噴射ノズルのうち少なくともいずれか一方に接触するように配置されており、吸液することにより変形して、前記噴射ノズルの前記非噴射状態から前記噴射状態への状態変化を許容する、遅延噴射式エアゾール製品。
  2. 前記噴射部材は、前記噴射ノズルを覆うカバー部材をさらに備え、
    前記カバー部材は、前記吸液体に液体を注ぐための注液孔が形成されている、請求項1記載の遅延噴射式エアゾール製品。
  3. 前記噴射ノズルに取り付けられる弾性部材をさらに有し、
    前記吸液体は、
    吸液することにより体積が減少する性質を有し、
    前記噴射ノズルと前記エアゾール容器との間に配置されており、
    前記弾性部材は、前記吸液体が吸液することにより体積が減少すると、前記噴射ノズルを付勢して、前記非噴射状態から前記噴射状態へ状態変化させる、請求項1または2記載の遅延噴射式エアゾール製品。
  4. 前記噴射部材は、前記噴射ノズルを覆うカバー部材と、前記噴射ノズルを付勢するための弾性部材とをさらに有し、
    前記吸液体は、
    吸液することにより体積が減少する性質を有し、
    前記噴射ノズルと前記カバー部材との間に配置されており、
    前記弾性部材は、
    前記カバー部材に取り付けられる一端と、前記噴射ノズルを付勢する他端とを有し、前記非噴射状態において、圧縮状態で保持されており、
    前記吸液体が吸液することにより体積が減少すると、前記他端によって前記噴射ノズルを付勢して前記吸液体側に傾けて、前記非噴射状態から前記噴射状態へ状態変化させる、請求項1記載の遅延噴射式エアゾール製品。
  5. 前記噴射部材は、前記噴射ノズルを覆うカバー部材をさらに備え、
    前記カバー部材は、前記噴射ノズルが挿通される挿通孔が形成された天面部を有し、
    前記吸液体は、
    吸液することにより膨張する性質を有し、
    前記天面部と前記噴射ノズルとの間に配置されており、
    吸液することにより体積が膨張すると、前記天面部と前記噴射ノズルとに当接しつつ前記噴射ノズルを付勢して、前記非噴射状態から前記噴射状態へ状態変化させる、請求項1記載の遅延噴射式エアゾール製品。
JP2015254792A 2015-12-25 2015-12-25 遅延噴射式エアゾール製品 Active JP6580984B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015254792A JP6580984B2 (ja) 2015-12-25 2015-12-25 遅延噴射式エアゾール製品

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015254792A JP6580984B2 (ja) 2015-12-25 2015-12-25 遅延噴射式エアゾール製品

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017114550A JP2017114550A (ja) 2017-06-29
JP6580984B2 true JP6580984B2 (ja) 2019-09-25

Family

ID=59233507

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015254792A Active JP6580984B2 (ja) 2015-12-25 2015-12-25 遅延噴射式エアゾール製品

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6580984B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017114550A (ja) 2017-06-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7000806B2 (en) Fluid dispenser having a housing and flexible inner bladder
US8875951B2 (en) Aerosol cap and system for dispensing a fluid from a canister
KR100623557B1 (ko) 에어로졸 분사장치
JP6057597B2 (ja) 蓄圧式トリガースプレイヤー及びその蓄圧バルブ
AU2017217437A1 (en) Overcap assembly
RU2289536C2 (ru) Устройство, регулирующее давление в сосуде для распыления под давлением
AU2002239480A1 (en) Fluid dispenser with bladder inside rigid vial
FR2626851A1 (fr) Dispositif pour faciliter le remplissage des vaporisateurs
JP4226736B2 (ja) エアゾール容器の遅延噴射装置
JP6580984B2 (ja) 遅延噴射式エアゾール製品
JP7260707B2 (ja) 害虫防除用定量噴射装置
JP5057469B2 (ja) エアゾール容器用スパウト、及び該スパウトを備えたエアゾール容器、並びに該エアゾール容器に充填されたエアゾール製品
JP7202096B2 (ja) 吐出部材およびそれを用いたエアゾール製品
JP5177872B2 (ja) エアゾール容器用全量噴射機構および、この全量噴射機構を備えたエアゾール製品
JP5726722B2 (ja) 噴射容器
JP2017100782A (ja) 冷却殺虫エアゾール製品
JP5794571B2 (ja) スプレー装置
CN111741908B (zh) 气雾剂定量喷射阀
JP6560608B2 (ja) エアゾール噴射装置
JP2005272012A (ja) エアゾール製品
JP4542794B2 (ja) エアゾール容器
KR200290474Y1 (ko) 자체 수축력에 의해 유체의 분출이 가능한 디스펜서
JP6912291B2 (ja) スプレー式製品
JP6267434B2 (ja) 内容物を定期的に噴射する噴射装置
AU2005205786B2 (en) Fluid Dispenser Having a One-Way Valve, Pump, Variable-Volume Storage Chamber, and a Needle Penetrable and Laser Resealable Portion

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20181119

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190815

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190827

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190829

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6580984

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250