JP6580757B1 - フューエルレール用ステンレス鋼 - Google Patents
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Abstract
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しかしながら、近年の燃費改善要求や排出ガス規制強化などにより、特許文献1、2の様にガソリン直噴システムの燃料圧力は、さらに上昇する傾向にあり、現在では、30MPaを超える直噴システムが要求されるようになった。
このため、材料板厚を上げることによって耐圧強度を確保する方法も選択肢としてはあるが、板厚を上げることによるフューエルレールのコスト増、重量増および大型化などの課題が生じる。
そこで、上記のように材料板厚を上げて耐圧強度を確保する以外の方法として、材料自体を強度化する検討も進められてきた(例えば特許文献3)。
現在、各自動車メーカーから要求される高強度材の材料強度の目安としては、0.2%耐力が400MPa以上である。
高強度材の候補として二相ステンレス鋼のシームレスパイプの使用も種々検討されてきた(例えば特許文献4)。
ただし、二相ステンレス鋼は高強度材として優れ、選択鋼種も多いものの、製造コストが高く、また、熱処理時のオーステナイト/フェライト相比率の安定性に劣る問題がある。例えば、フューエルレールの製造には図1に示すようにインジェクタカップの取り付けを銅ろう付けで行うことが多く、銅ろう熱処理時に局部的な僅かな熱履歴の違いによって、オーステナイト/フェライト相比率が変化し、形状が安定しないなどの問題が生じる。
また、二相ステンレス鋼のシームレス管の製造コストを抑える目的で、板材を用いた溶接管や溶接引抜き管への変更も検討されたが、上記のように溶接部/母材間の局部的熱履歴の違いが、オーステナイト/フェライト相比率を変化させ、形状が安定しない問題が依然として残っている。
上記のように、フューエルレールの製造にはインジェクタカップの取り付けを銅ろう付けで行うことが一般的であるため、インジェクタカップとの接合強度を得るための銅ろうとのぬれ性が重要となり、上記のように材料自体の強度化に加え、銅ろうとのぬれ性向上が材料特性として必要になる。
さらに、銅ろう付け前のインジェクタカップの仮止め用として、電子ビーム溶接やYAGレーザー溶接などが使用される場合があり、これらの溶接では、冷却速度が大きいため、凝固割れが懸念される。
このため、材料強度が高く、銅ろうのぬれ性が良く、さらに溶接性、とくに凝固割れを低減させた材料特性が必要となる。
特に、素材と銅ろうとのぬれ性を向上させることにより、銅ろう付け性を向上させ、それにより、高い燃料圧力に耐え得る、インジェクタカップがステンレス鋼製パイプに取り付けられてなるオーステナイト系ステンレス鋼製の直噴内燃機関用フューエルレールを提供することを目的とする。
さらに本発明の目的は、上記銅ろう付け性が向上した直噴内燃機関用フューエルレールにおいて、インジェクタカップの仮止めのための溶接時において、溶接凝固割れ感受性が低下し、それにより高い燃料圧力に耐え得るオーステナイト系ステンレス鋼製の直噴内燃機関用フューエルレールを提供することを課題とする。
本発明の他の目的は、上述の課題を解決し、さらに高強度化が達成されたオーステナイト系ステンレス鋼製直噴内燃機関用フューエルレールを提供することである。
その結果、従来のオーステナイト系ステンレス鋼において、下記式Iを満たすSi濃度(Si%)とC濃度(C%)を有するオーステナイト系ステンレス鋼の銅ろう付け性が特に良好であることを見いだした。なお、下記式において「3.75(C%)」は「3.75」という係数にC質量%濃度(C%)を掛けたものを意味する。式II及び式IIIにおいても同様の表現を用いる。
式I (Si%)≦3.75(C%)+0.37(ただし(C%)≦0.08)
また、鋼中のC濃度が高いほど、Siの拡散速度が低下するため、SiO2の表面析出が阻害され、ろう付け性が改善されることが考えられる。
(式中、原子記号と%の組み合わせは、鋼中の各原子の質量%濃度を意味する)
で表されるCr当量(Creq)及びNi当量(Nieq)の比率Creq/Nieqを有する場合には、溶接部の凝固割れ感受性を小さくすることができるため好ましい。
アーク溶接、TIG溶接など溶融金属の冷却速度が小さい溶接方法では、Creq/Nieqが小さくても比較的凝固割れは生じにくいが、YAGレーザー溶接、電子ビーム溶接などでは、冷却速度が大きいため凝固割れが発生しやすい。上記Cr当量(Creq)及びNi当量(Nieq)の比率Creq/Nieqが1.7以上である場合には、YAGレーザー溶接、電子ビーム溶接などの冷却速度が大きい方法によっても、溶接部の凝固割れ感受性を小さくすることができた。よって、溶接方法によらず、銅ろうとのぬれ性が向上し、かつ溶接時の凝固割れ感受性が低下したオーステナイト系ステンレス鋼を得ることができる。
式III 0.2%耐力(MPa)=133+481(C%)+24.6(Si%)−1.7(Mn%)−3.8(Ni%)+4.1(Cr%)+17.3(Mo%)−7.7(Cu%)+931(N%)(式中、原子記号と%の組み合わせは、鋼中の各原子の質量%濃度を意味する)
<1> インジェクタカップがステンレス鋼製パイプに銅ろう付けされてなる、直噴内燃機関用フューエルレールであって、
前記ステンレス鋼製パイプが、
式I (Si%)≦3.75(C%)+0.37(ただし、(C%)≦0.08)(式中、原子記号と%の組み合わせは、鋼中の各原子の質量%濃度を意味する)
を満たすSi濃度(Si%)とC濃度(C%)を有するオーステナイト系ステンレス鋼製であることを特徴とする、直噴内燃機関用フューエルレール。
<2> 式II Creq/Nieq≧1.7(ただし、Cr当量(Creq)=(Cr%)+1.37(Mo%)+1.5(Si%)+2(Nb%)+3(Ti%)、及び、Ni当量(Nieq)=(Ni%)+0.31(Mn%)+22(C%)+14.2(N%)+(Cu%))、
(式中、原子記号と%の組み合わせは、鋼中の各原子の質量%濃度を意味する)
で表されるCr当量(Creq)及びNi当量(Nieq)の比率Creq/Nieqを有する、<1>記載の直噴内燃機関用フューエルレール。
<3> 式III 0.2%耐力(MPa)=133+481(C%)+24.6(Si%)−1.7(Mn%)−3.8(Ni%)+4.1(Cr%)+17.3(Mo%)−7.7(Cu%)+931(N%)(式中、原子記号と%の組み合わせは、鋼中の各原子の質量%濃度を意味する)
で表される、前記オーステナイト系ステンレス鋼の0.2%耐力が、400MPa以上であることを特徴とする、<1>または<2>記載の直噴内燃機関用フューエルレール。
<4> インジェクタカップがステンレス鋼製パイプに銅ろう付けされてなる、直噴内燃機関用フューエルレールであって、
前記ステンレス鋼製パイプが、Cr、Ni、Si及びCを含み、さらに、Mo、Cu、N、Mn、及びNbをさらに含んでいてもよく、前記各原子の質量%濃度が以下の式I〜III:
式I (Si%)≦3.75(C%)+0.37(ただし、(C%)≦0.08)、
式II Creq/Nieq≧1.7(ただし、Cr当量(Creq)=(Cr%)+1.37(Mo%)+1.5(Si%)+2(Nb%)+3(Ti%)、及び、Ni当量(Nieq)=(Ni%)+0.31(Mn%)+22(C%)+14.2(N%)+(Cu%))、
式III 0.2%耐力(MPa)=133+481(C%)+24.6(Si%)−1.7(Mn%)−3.8(Ni%)+4.1(Cr%)+17.3(Mo%)−7.7(Cu%)+931(N%)、
(式中、原子記号と%の組み合わせは、鋼中の各原子の質量%濃度を意味する)
を全て満たすことを特徴とする、直噴内燃機関用フューエルレール。
<5> Ni濃度(%)が7.0〜9.5%の範囲であり、Cr濃度(%)が18.00〜22.00%の範囲であり、C濃度(%)が0.08%以下であり、さらにSi濃度(%)が1.0%以下である、<1>〜<4>のいずれか一に記載の直噴内燃機関用フューエルレール。
<6> <1>〜<5>のいずれか一に記載の直噴内燃機関用フューエルレールの製造方法であって、
前記インジェクタカップを前記ステンレス鋼製パイプに銅ろう付けすることを特徴とする、上記直噴内燃機関用フューエルレールの製造方法。
<7> 前記インジェクタカップを前記ステンレス鋼製パイプに銅ろう付けする前に、溶接によりインジェクタカップを仮止めすることを特徴とする、<6>記載の上記直噴内燃機関用フューエルレールの製造方法。
<8> 仮止めのための前記溶接が、アーク溶接、TIG溶接、YAGレーザー溶接、及び電子ビーム溶接からなる群より選択される溶接方法により行われる、<7>記載の上記直噴内燃機関用フューエルレールの製造方法。
また、本発明により、銅ろう付け性が向上し、それにより、高い燃料圧力に耐え得る、銅ろう付けによりインジェクタカップがステンレス鋼製パイプに取り付けられてなる直噴内燃機関用フューエルレールを提供することができる。
さらに、本発明により、上記銅ろう付け性が向上した直噴内燃機関用フューエルレールであって、さらに、インジェクタカップの仮止めのための溶接時において、溶接凝固割れ感受性が低下した直噴内燃機関用フューエルレールを提供することができる。
本発明は、さらに高強度化が達成された直噴内燃機関用フューエルレールを提供することができる。
本発明において「直噴内燃機関用フューエルレール」とは、ガソリン等の燃料を自動車エンジン等の内燃機関へ直接噴射する装置である。これらの形状には様々なものが知られており限定されるものではない。
本発明において「銅ろう付け」は、公知の方法を用いることができるが、1080℃〜1150℃程度で行う銅ろう付けが好ましい。
「ステンレス鋼製パイプ」は、インジェクタカップを通してインジェクタへ燃料を分配するための部品である。ステンレス鋼製パイプは従来公知のものを使用することができ、形状等は特に限定されない。
式I (Si%)≦3.75(C%)+0.37(ただし、(C%)≦0.08)(式中、原子記号と%の組み合わせは、鋼中の各原子の質量%濃度を意味する)
を満たすSi濃度(Si%)とC濃度(C%)を有するオーステナイト系ステンレス鋼製であることを特徴とする。
供試材50mm×50mmに、JISZ3262:1998で規定する銅ろう、BCu−1 Bを0.3g配設し、その上に30mm×30mmの供試材を重ねた。
ろう付けは、水素雰囲気、材料温度1100℃、雰囲気の露点−40℃に制御した水素炉を用いた。温度コントロールは、昇温3分、1100℃で1分保持、降温1分とした。評価は、ろう付けされた供試材の断面を、#1000の耐水エメリー研磨紙を用いて湿式研磨した後、金属顕微鏡(100倍観察)により観察し、すき間部にろうが完全に充填されていた場合は、ろう付け性良好(ぬれ良好)、すき間部に空隙が認められた場合には、ろう付け性不良(ぬれ不良:はじき)と評価した。
表1
式I (Si%)≦3.75(C%)+0.37(ただし、(C%)≦0.08)(式中、原子記号と%の組み合わせは、鋼中の各原子の質量%濃度を意味する)
また、鋼中のC濃度が高いほど、Siの拡散速度が低下することになるから、SiO2の表面析出が阻害され、それによってもろう付け性が改善されたものと推定している。
オーステナイト系ステンレス鋼の溶接部の凝固割れに及ぼす成分と溶接方法についてはすでに報告があり、参考文献を以下に示す。
<参考文献>J.C.Lippold:Welding Journal,73−6(1994),p.129s
Cr当量(Creq)=(Cr%)+1.37(Mo%)+1.5(Si%)+2(Nb%)+3(Ti)
Ni当量(Nieq)=(Ni%)+0.31(Mn%)+22(C%)+14.2(N%)+(Cu%)
つまり、ある一定のCreq/Nieqを有する成分鋼種では、溶接部の凝固割れ感受性は、冷却速度に依存することになる。
アーク溶接、TIG溶接など溶融金属の冷却速度が小さい溶接方法では、Creq/Nieqが小さくても凝固割れは生じにくいが、YAGレーザー溶接、電子ビーム溶接などでは、冷却速度が大きいため、凝固割れが発生しやすくなる。
よってCreq/Nieqが1.7以上であれば、冷却速度、すなわち溶接方法の違いによる影響を排除できる。
オーステナイト系ステンレス鋼の「0.2%耐力」に及ぼす成分濃度の依存性については下記式IIIで表される。
式III 0.2%耐力(MPa)=133+481(%C)+24.6(%Si)−1.7(%Mn)−3.8(%Ni)+4.1(%Cr)+17.3(%Mo)−7.7(%Cu)+931(%N)
(参考文献 大嶋貴之、羽原康裕、黒田光太郎:鉄と鋼、93(2007)、544)
C濃度(%)の下限値は、好ましくは0.002%以上である。
Si濃度(%)の下限値は、好ましくは0.05%以上である。
上記構成成分の規定濃度を鑑み、材料強度(0.2%耐力:400MPa以上)を必要特性とする観点から、N含有量を0.15〜0.30%が好ましく、0.18〜0.30%の範囲がさらに好ましい。
本発明において銅ろう付けは公知の方法を用いることができるが、1080℃〜1150℃程度で行う銅ろう付けが好ましい。銅ろう付けは水素雰囲気下で行われることが好ましく、材料温度1090〜1120℃で行うことがより好ましい。さらにより好ましくは雰囲気の露点−40℃以下に制御した水素炉を用いることが好ましい。
仮止めのための前記溶接は、いずれの溶接方法であってもよいが、アーク溶接、TIG溶接、YAGレーザー溶接及び電子ビーム溶接からなる群より選択される溶接方法により行われることが好ましい。冷却速度が速いYAGレーザー、電子ビーム溶接であっても、本発明のステンレス鋼を用いることにより、凝固割れが生じず好ましい。
表2に示す化学組成を有するオーステナイト系ステンレス鋼を冷間圧延により1.6mm厚にし、これを各々再結晶挙動に基づき1050〜1150℃×1分の条件で焼鈍した。その後、硝ふっ酸水溶液中でスケールが完全に除去されるまで浸漬処理し、水洗、乾燥後に、以下の3つの試験に用いた。
機械的特性値は、引張試験によって求めた。試験方法はJIS Z 2241に準じ、試験片は13B号試験片を用いて、引張速度 5mm/minで試験した。
厚さ1.6mmの各種ステンレス鋼を30mm×30mm、50mm×50mmに切断し、#600の耐水エメリー研磨紙を用いて全面を湿式研磨処理したものを供試材として、銅ろうを用いたろう付け試験に供した。
厚さ1.6mmの各種ステンレス鋼を30mm×30mmに切断し、#600の耐水エメリー研磨紙を用いて全面を湿式研磨処理したものを供試材として、溶接凝固割れ試験に供した。
シールドガスは高純度N2を用いた。溶接後、溶接ビード断面を研磨し、走査型電子顕微鏡(SEM)で観察し、凝固割れの有無を観察した。
No.4〜No.7では、Si/C比率が低いことから銅ろう付け性が改善された。
しかし、これらのステンレス鋼では0.2%耐力が十分ではないためさらに組成の改良を試みた。
すなわち、No.8は窒素含有量を0.225(%)に上昇させ、0.2%耐力を400MPa以上まで上昇することができたが、Si/Cが高くなり、銅ろう付け性が不良になってしまった。さらにCreq/Nieqが1.58と小さく、溶接凝固割れも生じてしまった。
No.9は、窒素含有量を0.250(%)に上昇させ、0.2%耐力を400MPa以上まで上昇することができた。さらに、Si/Cが低く、銅ろう付けが良好であり、またCreq/Nieqが1.74と高く、溶接凝固割れが生じなかった。
Claims (7)
- インジェクタカップがステンレス鋼製パイプに銅ろう付けされてなる、直噴内燃機関用フューエルレールであって、
前記ステンレス鋼製パイプが、
式I (Si%)≦3.75(C%)+0.37(ただし、(C%)≦0.08)(式中、原子記号と%の組み合わせは、鋼中の各原子の質量%濃度を意味する)
を満たすSi濃度(Si%)とC濃度(C%)を有するオーステナイト系ステンレス鋼製であり、
式III 0.2%耐力(MPa)=133+481(C%)+24.6(Si%)−1.7(Mn%)−3.8(Ni%)+4.1(Cr%)+17.3(Mo%)−7.7(Cu%)+931(N%)(式中、原子記号と%の組み合わせは、鋼中の各原子の質量%濃度を意味する)
で表される、前記オーステナイト系ステンレス鋼の0.2%耐力が、400MPa以上であることを特徴とする、直噴内燃機関用フューエルレール。 - 式II Creq/Nieq≧1.7(ただし、Cr当量(Creq)=(Cr%)+1.37(Mo%)+1.5(Si%)+2(Nb%)+3(Ti%)、及び、Ni当量(Nieq)=(Ni%)+0.31(Mn%)+22(C%)+14.2(N%)+(Cu%))、
(式中、原子記号と%の組み合わせは、鋼中の各原子の質量%濃度を意味する)
で表されるCr当量(Creq)及びNi当量(Nieq)の比率Creq/Nieqを有する、請求項1記載の直噴内燃機関用フューエルレール。 - インジェクタカップがステンレス鋼製パイプに銅ろう付けされてなる、直噴内燃機関用フューエルレールであって、
前記ステンレス鋼製パイプが、Cr、Ni、Si及びCを含み、さらに、Mo、Cu、N、Mn、及びNbをさらに含んでいてもよく、前記各原子濃度が以下の式I〜IIIの条件:
式I (Si%)≦3.75(C%)+0.37(ただし、(C%)≦0.08)、
式II Creq/Nieq≧1.7(ただし、Cr当量(Creq)=(Cr%)+1.37(Mo%)+1.5(Si%)+2(Nb%)+3(Ti%)、及び、Ni当量(Nieq)=(Ni%)+0.31(Mn%)+22(C%)+14.2(N%)+(Cu%))、
式III 0.2%耐力(MPa)=133+481(C%)+24.6(Si%)−1.7(Mn%)−3.8(Ni%)+4.1(Cr%)+17.3(Mo%)−7.7(Cu%)+931(N%)が400MPa以上である、
(式中、原子記号と%の組み合わせは、鋼中の各原子の質量%濃度を意味する)
を全て満たすことを特徴とする、直噴内燃機関用フューエルレール。 - Ni濃度(%)が7.0〜9.5%の範囲、Cr濃度(%)が18.00〜22.00%の範囲、C濃度(%)が0.08%以下、Si濃度(%)が1.0%以下、である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の直噴内燃機関用フューエルレール。
- 請求項1〜4のいずれか一項に記載の直噴内燃機関用フューエルレールの製造方法であって、
前記インジェクタカップを前記ステンレス鋼製パイプに銅ろう付けすることを特徴とする、上記直噴内燃機関用フューエルレールの製造方法。 - 前記インジェクタカップを前記ステンレス鋼製パイプに銅ろう付けする前に、溶接によりインジェクタカップを仮止めすることを特徴とする、請求項5記載の上記直噴内燃機関用フューエルレールの製造方法。
- 仮止めのための前記溶接が、アーク溶接、TIG溶接、YAGレーザー溶接、及び電子ビーム溶接からなる群より選択される溶接方法により行われる、請求項6記載の上記直噴内燃機関用フューエルレールの製造方法。
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