JP6580422B2 - 吸収性物品及びその製造方法 - Google Patents

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本発明は、吸収性物品及びその製造方法に関する。
従来、生理用ナプキン、パンティライナー、失禁パッド等の吸収性物品として、液透過性の表面シート、液不透過性の裏面シート及び両シート間に介在された液保持性の吸収体を具備し、その表面シート側の面、すなわち着用時に着用者の肌側に向けられる面に、防漏性の向上、排泄部対向部の隆起促進による排泄部への密着性の向上等を目的としてエンボス溝を形成することが広く行われている。
エンボス溝の形成方法としては、表面シートと吸収体とを積層した積層体、表面シート、吸収体及び裏面シートを積層した積層体、又はそれらに更に他のシートを積層した積層体等を、吸収体の長手方向に沿う一方向に搬送しつつ、周面にエンボス溝の形状に対応する形状の凸条部を有する加熱可能なエンボスロールと、表面平滑なアンビルロールとの間に、その表面シート側の面をエンボスロール側にして挿通し、前記積層体を、前記凸条部とアンビルロール表面との間で部分的に圧搾する方法が広く行われている。このようにして形成されるエンボス溝は、一般に、エンボス溝の底部に、圧縮の程度が異なる高圧搾部と低圧搾部とを有している。
このようなエンボス溝の形成方法により形成されたエンボス溝は、エンボス溝を吸収体の幅方向に沿って横断する一本の直線を引き、この横断線が高圧搾部と接触する部分の合計長さを接触線長さと定義したとき、吸収体の幅方向に沿う幅方向のエンボス溝の接触線長さが相対的に長く、吸収体の長手方向に沿う長手方向のエンボス溝の接触線長さが相対的に短くなる傾向がある。そのため、エンボスロールの凸条部とアンビルロールとの間のクリアランス(間隔)を一定にすると、幅方向のエンボス溝を形成する際の線圧と長手方向のエンボス溝を形成する際の線圧とに差が生じ、線圧の低い部分に表面シートの浮きが生じるか又は線圧の高い部分で表面シートに切れが生じ易くなる。
このような表面シートに浮きや切れが生じることを防止する技術として、本出願人は、アンビルロールの外周面の一部に凹部又は凸部を設けて、エンボスロールのエンボス凸条部とアンビルロールとの間のクリアランス(隙間)が、長手方向のエンボス溝を形成する部分よりも幅方向のエンボス溝を形成する部分において小さくなるようにすることを提案した(特許文献1参照)。
また、特許文献2には、吸収層の厚み方向の上側よりも下側における拡散を促進し、吸収性物品の肌当接面側における濡れ面積を減らす技術として、吸収層を裏面シート側から圧搾した後、該吸収体の圧搾領域を形成した領域における表面シート側にエンボス溝を形成することが記載されている。
特開2010−142460号公報 特開2011−177306号公報
本発明者は、表面シートが吸収体と共に凹陥したエンボス溝について、表面シートの陥入量が低下してエンボス溝が不鮮明になる現象について研究した結果、特許文献1の技術によっては、その現象を十分には解決できないことがあった。
また特許文献2の技術は、エンボス溝の全体が、吸収体の圧搾領域を形成した領域に形成されているため、エンボス溝の吸収性物品の長手方向に沿う部分が硬くなり、装着感が低下することが懸念される。
本発明の課題は、エンボス溝における表面シートの陥入量が低下してエンボス溝が不鮮明になることが起りにくい、吸収性物品の製造方法を提供することにある。
本発明は、液透過性の表面シート、裏面シート及び両シート間に介在された液保持性の吸収体を具備し、前記表面シート側の面に形成されたエンボス溝を有する吸収性物品の製造方法であって、吸収体を厚み方向に圧縮するプレス工程と、前記プレス工程によって圧縮した前記吸収体の片面上に表面シートを供給した後に、該表面シート側から該表面シート及び該吸収体を圧搾して前記エンボス溝を形成するエンボス工程とを有しており、前記エンボス工程においては、低圧搾部と、該低圧搾部よりも前記吸収体が圧密化された高圧搾部とを前記エンボス溝の底部に形成し、前記エンボス溝を前記吸収体の幅方向に沿って横断する1本の直線の横断線を引き、該横断線が前記高圧搾部と重なる部分の長さの合計値を接触線長さと定義したとき、前記プレス工程は、前記接触線長さに応じて、前記吸収体を圧縮する程度を部分的に異ならせて行う、吸収性物品の製造方法を提供するものである。
本発明の吸収性物品の製造方法によれば、エンボス溝における表面シートの陥入量が低下してエンボス溝が不鮮明になることが起りにくい。
図1は、本発明で製造する吸収性物品の一例である生理用ナプキンを示す平面図である。 図2は、図1に示す生理用ナプキンのII−II線断面図である。 図3(a)は、図1のP部を拡大して示す拡大平面図であり、図3(b)は、図1のIII−III線拡大断面図である。 図4(a)は、接触線長さの計測方法の説明図であり、図4(b)は、図4(a)に示すエンボス溝の接触線長さの値及び変化を示すグラフであり、図4(c)は、図4(a)に示す接触線長さの変化に対応して設定した好ましいプレスロールの凸条部とアンビルロールとのクリアランスを示すグラフである。 図5(a)及び図5(b)は、図1に示す生理用ナプキンの製造工程におけるプレス工程及びエンボス工程の概略を示す図であり、図5(a)は側方から視た図、図5(b)は上方からみた図である。 図6は、エンボスロールに設けるエンボス用凸部の一例を示す斜視図である。 図7(a)〜図7(c)は、本発明の他の実施態様の説明図であり、図7(a)は、図4(a)に示すエンボス溝の接触線長さの値及び変化を示すグラフであり、図7(b)は、図4(a)に示す接触線長さの変化に対応して設定した他の好ましいプレスロールとアンビルロールとのクリアランスを示すグラフであり、図7(c)は、図7(b)のクリアランスを達成するためのプレスロールの凸条部とアンビルロールの一例を示す側面図である。 図8(a)〜図8(c)は、本発明の更に他の実施態様の説明図であり、図8(a)は、図4(a)に示すエンボス溝の接触線長さの値及び変化を示すグラフであり、図8(b)は、図4(a)に示す接触線長さの変化に対応して設定した更に他の好ましいプレスロールとアンビルロールとのクリアランスを示すグラフであり、図8(c)は、図8(b)のクリアランスを達成するためのプレスロールの凸条部とアンビルロールの一例を示す側面図である。 図9は、本発明の更に他の実施態様の説明図である。
以下、本発明をその好ましい実施態様に基づき図面を参照しながら説明する。
図1及び図2に示す生理用ナプキン1は、本発明で製造する吸収性物品の一例である。
図1及び図2に示す生理用ナプキン1(以下「ナプキン1」ともいう)は、液透過性の表面シート2、液難透過性の裏面シート3、及び両シート間に介在された液保持性の吸収体4を具備している。液難透過性は、液不透過性も含む概念である。また、ナプキン1は、表面シート2の両側それぞれに一対のサイドシート5,5を備えている。サイドシート5は、ナプキン1の幅方向Yの両側部に配され、図2に示すように、それぞれ、内側縁部51側の一部を表面シート2上に重ねた状態で、内側縁部51からやや幅方向Yの外方の位置において表面シート2に接合されている。サイドシート5及び裏面シート3は、吸収体4の両側縁から延出してサイドフラップ部を形成し、そのサイドフラップ部の一部が幅方向Yに大きく延出して一対のウイング部6,6を形成している。
表面シート2及びサイドシート5のそれぞれと裏面シート3とは、吸収体4の周縁部より外方に延出した部分が接着剤で互いに接合されていると共にナプキン1の周縁部においてヒートシール等により熱融着されて周縁シール部11を形成している。裏面シート3の吸収体4と重なる部分及び一対のウイング部6,6の裏面シート3側の面には、それぞれ、ショーツ等の衣類に固定されるための粘着部(図示せず)が設けられている。
ナプキン1の表面シート2から形成される肌対向面には、図1〜図3に示すように、エンボス加工により表面シート2と吸収体4とを一体的に圧搾して形成したエンボス溝7が形成されている。エンボス溝7は、図1に示すように、全体としてナプキン1の長手方向Xに縦長の形状を有している。肌対向面は、着用時に着用者の肌側に向けられる面であり、非肌対向面は、着用時に着用者の肌側とは反対側に向けられる面である。
エンボス溝7の底部には、図3(a)及び図3(b)に示すように、高圧搾部71と低圧搾部72とが形成されており、高圧搾部71は、エンボス溝7の延びる方向に沿って間欠的に形成されている。具体的には、エンボス溝7の幅方向中央部においては、高圧搾部71と低圧搾部72とがエンボス溝7の延びる方向に沿って交互に配置されており、エンボス溝7の幅方向両端部においては、低圧搾部72が連続している。
高圧搾部71は、エンボス溝7の形成時に、低圧搾部72よりも強く圧搾された部分である。高圧搾部71において、吸収体4は、図3(b)に示すように、低圧搾部72よりも圧密化されており、高圧搾部71における吸収体4は、低圧搾部72における吸収体4よりも厚みが薄くなっている。
本発明の吸収性物品の製造方法においては、図4(a)に示すように、平面視した吸収性物品の肌対向面上に、エンボス溝7を吸収体4の幅方向Yに沿って横断する1本の直線の横断線Lを引く。この横断線Lは、実際に表面シート2に線を引いても良いが、通常仮想線であり、撮像した2次元画像上に引く。そして、この横断線Lが、高圧搾部71と重なる部分の長さの合計値を「接触線長さ」と定義する。接触線長さは、横断線Lを、吸収体4の長手方向Xにおける、エンボス溝7が存在する領域の全域に亘って移動させ、その過程の個々の位置で算出する。なお、図4(a)には、ナプキン1(吸収性物品)における内部に吸収体4が存在する範囲の肌対向面のみが示されている。
図4(b)は、その横断線Lを、エンボス溝7の、ナプキン1の前側に位置する一端部7fからナプキン1の後側に位置する他端部7bまで移動させたときの、各位置における「接触線長さ」及びその変化を示すグラフである。ナプキン1の前側とは、ナプキン1の着用時に着用者の腹側に配される側であり、ナプキン1の後側とは、ナプキン1の着用時に着用者の背中側に配される側である。吸収体4の長手方向Xは、エンボス工程時における搬送方向(MD)であり、吸収体4の幅方向Yは、エンボス工程時における搬送方向に直交する方向(CD)である。エンボス工程時における吸収体の搬送方向の向きが不明な場合は、吸収体の長手方向Xは、吸収性物品の前後方向と一致する方向とする。
ナプキン1のエンボス溝7は、図1に示すように、概ね吸収体4の長手方向Xに延びる長手方向のエンボス溝である一対の側方エンボス溝74,74と、概ね吸収体4の幅方向Yに沿って延びる幅方向のエンボス溝である前側エンボス溝75及び後側エンボス溝76とを有している。吸収体4の平面視において、前側エンボス溝75は、ナプキン1の前側に配される吸収体4の一端部4aに向かって凸の円弧状をなしており、後側エンボス溝76は、ナプキン1の後ろ側に配される吸収体4の後端部4bに向かって凸の円弧状をなしている。エンボス溝7は、前側エンボス溝75と一対の側方エンボス溝74,74と後側エンボス溝76とが繋がった環状となっている。
図4(b)に示すように、図1及び図4(a)に示すナプキン1のエンボス溝7は、横断線Lが前側エンボス溝75と重なる範囲75’の接触線長さ、及び横断線Lが後側エンボス溝76と重なる範囲76’の接触線長さが、横断線Lが一対の側方エンボス溝74,74と重なる範囲74’の接触線長さよりも長くなっている。
次に、本発明の吸収性物品の製造方法の好ましい一実施態様において、上述したナプキン1を製造する場合を例にして説明する。本実施態様においては、図5に示すように、一方向に搬送されている吸収体4に対してエンボス装置9を用いて前述するエンボス溝7を形成するためのエンボス加工を行うが(エンボス工程)、そのエンボス加工に先立ち、プレス装置80を用いて吸収体4を厚み方向に加圧して圧縮するプレス加工を行う(プレス工程)。そして、そのプレス加工においては、製造する吸収性物品に関して予め得たエンボス溝の接触線長さの情報に応じて、プレス加工により吸収体4を圧縮させる程度、即ち圧縮度を部分的に異ならせる。
ここで、プレス加工を施す吸収体4は、図3に示すように、吸収性コア41と、該吸収性コア41を包むコアラップシート42から構成されているものが好ましい。コアラップシートは、一枚のシートで吸収性コアの全体を包んでいても良いし、2枚以上のコアラップシートで吸収性コアの全体を包んでいても良く、例えば、吸収性コアの肌対向面側と非肌対向面側とを別々のシートで被覆していても良い。吸収性コア41は、例えばパルプ繊維等の吸液性繊維の積繊体であっても良いし、該吸液性繊維と吸水性ポリマーとの混合積繊体であっても良い。吸収性コアを構成する吸液性繊維としては、例えば、パルプ繊維、レーヨン繊維、コットン繊維、酢酸セルロース等のセルロース系の親水性繊維が挙げられる。これらの繊維は、1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。セルロース系の親水性繊維に加えて、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系繊維、ポリエステル、ポリアミド等の縮合系繊維等を含んでいても良い。吸水性ポリマーとしては、例えば、ポリアクリル酸ナトリウム、(アクリル酸−ビニルアルコール)共重合体、ポリアクリル酸ナトリウム架橋体、(でんぷん−アクリル酸)グラフト共重合体、(イソブチレン−無水マレイン酸)共重合体及びそのケン化物、ポリアスパラギン酸等が挙げられる。繊維及び吸水性ポリマーは、それぞれ一種又は二種以上を組み合わせて用いることができる。
吸収性コア41は、全体又は一部が木材パルプ由来のパルプ繊維であることが好ましく、吸収性コア41に含まれる全繊維に対するパルプ繊維の割合は50〜100質量%であることが好ましく、より好ましくは80〜100質量%であり、更に好ましくは100質量%である。なお、吸収性コアには、高吸水性ポリマー以外に、消臭剤や抗菌剤等を必要に応じて配合しても良い。コアラップシート42としては、ティッシュペーパーや透水性の不織布等が用いられる。
また、表面シート2、サイドシート5及び裏面シート3としては、それぞれ、当該技術分野において従来用いられてきたものと同様のものを特に制限なく用いることができる。例えば、表面シート2としては、液透過性を有する不織布や、穿孔フィルムを用いることができる。サイドシート5としては、耐水圧が高い撥水性の不織布、例えば、スパンボンド−メルトブローン−スパンボンド積層不織布等を用いることができる。裏面シート3としては、合成樹脂製の液不透過性フィルムや、スパンボンド−メルトブローン−スパンボンド積層不織布等の耐水圧が高い撥水性の不織布を用いることができる。
表面シート2と吸収体4との間は、ドットパターン、スパイラルパターン、ストライプパターン、市松パターン等の間欠パターンでパターン塗工された接着剤により接着することが好ましく、その接着剤は、表面シート2の片面に塗工して吸収体4上に導入する等、エンボス加工前に、表面シート2と吸収体4との間に配することが好ましい。
次に、図5に示す本実施態様の製造方法についてより詳細に説明すると、図5に示すエンボス装置9は、エンボス溝7の形状に対応する形状の凸条部92(エンボス用の凸部)を有するエンボスロール91と、エンボスロール91に対向配置された表面平滑なアンビルロール97とを有する。エンボス装置9には、エンボスロールの凸条部92を所定の温度に加熱し、その状態を維持可能な加熱手段が設けられている。凸条部92は、図6に示すように、その先端部に位置する先端面略平面状の高加圧部90と、凸条部92の延びる方向において相隣接する高加圧部90間及び高加圧部90の両側に位置し、該高加圧部90との間に段差を有する低加圧部93とを有している。高加圧部90は、凸条部92が延びる方向に間欠的に配置されている。
エンボスロール91の凸条部92は、一対の側方エンボス溝74,74を形成する部分94と、前側エンボス溝75を形成する部分95と、後側エンボス溝76を形成する部分96とを有しており、そのそれぞれに、前述した高加圧部90及び低加圧部93が形成されている。
このエンボス装置9を用いたエンボス加工は、図5に示すように、プレス装置80を用いて吸収体4の全体又は一部を厚み方向に圧縮するプレス加工を行った後、全体又は一部が圧縮された吸収体4の片面上に、長尺状の表面シート2を供給して重ねた状態で行う。即ち、エンボス加工は、吸収体4の片面上に表面シート2が重なった構成の積層体5に対して行う。そして、積層体5に対してエンボス加工を施すことにより、該積層体5の表面シート2側の面に、高加圧部90により圧搾された高圧搾部71と、低加圧部93により圧搾された低圧搾部72を底部に有するエンボス溝7が形成される。エンボス溝7は、表面シート2と吸収体4とが重なっている部分に形成される。
このエンボス加工に先立つプレス工程においては、図5に示すように、表面シート2を重ねる前の吸収体4に対してプレス装置80を用いてプレス加工を施す。図5に示すプレス装置80は、プレスロール81と、プレスロール81に対向配置された表面平滑なアンビルロール87とを有しており、プレス装置80のプレスロール81は、その周面に、プレス用凸部85,86を備えている。プレス用凸部85,86は、吸収体4の一部を部分的に加圧するか、又は吸収体4の一部を他の部分よりも強く加圧するためのもので、図5に示す例においては、それぞれ、軸長方向に延びる所定幅の帯状の隆起部として形成されており、それぞれ、プレスロール81の基面から突出している。また、図5に示す例においては、プレス用凸部85は、ナプキン1の吸収体4における、エンボス溝7の接触線長さが長い図4(a)に符号75’で示す範囲を、エンボス溝7の形成前に予め圧縮するものであり、プレス用凸部86は、ナプキン1の吸収体4における、エンボス溝7の接触線長さが長い図4(a)に符号76’で示す範囲を、エンボス溝7の形成前に予め圧縮するものである。すなわち、プレスロール81とアンビルロール87とのクリアランスは、図4(c)に示すように、符号75’及び76’で示す範囲において小さくなっている。このような構成を有するプレス装置80のプレスロール81とアンビルロール87との間に、表面シート2を重ねる前の吸収体4を挿入して、プレス用凸部85,86とアンビルロール87との間で、該吸収体4を厚み方向に加圧することで、吸収体4には、図4(a)に符号75’で示す範囲に配される高圧縮領域45(図5(b)参照)及び図4(a)に符号76’で示す範囲に配される高圧縮領域46(図5(b)参照)が形成され、それらの領域45,46は、それら以外の領域に比して圧縮度が高くなる。
なお、吸収体4を構成する部材の少なくとも一部にポリエチレンテレフタレートやポリエチレン、ポリプロピレン等の合成繊維を有する場合においてプレス装置80は、プレスロール81のプレス用凸部85,86を所定の温度に加熱し、その状態を維持可能な加熱手段が設けられていることが好ましい。この場合、プレス装置80によるプレス加工は、プレスロール81を合成繊維の軟化点付近、例えば低密度ポリエチレンの場合は80℃以上120℃以下に加熱した状態下に行うことが好ましく、90℃以上110℃以下に加熱した状態下に行うことがより好ましい。
本実施態様の方法においては、プレス加工により部分的に形成された圧縮度が高い高圧縮領域45及び46に、前述したエンボス工程により、エンボス溝7の接触線長さが長い前側エンボス溝75及び後側エンボス溝76を形成し、接触線長さが短く線圧が高くなる側方エンボス溝74,74のみならず、接触線長さが長く線圧が低くなる前側エンボス溝75及び後側エンボス溝76においても、表面シート2に、浮きの発生や表面シート2の陥入量の低下といった問題が生じにくく、表面シート2が吸収体4と共に凹陥して生じたエンボス溝7内に高圧搾部71が明瞭に形成されやすい。そのため、エンボス溝7が不鮮明になることが起りにくい。エンボス溝7やその底部の高圧搾部71の成形性が高まることによって、エンボス溝7の高圧搾部71の形状や配置等によりデザイン性を向上させることも可能となる。エンボス溝7やその底部の高圧搾部71の成形性が高まる理由は、吸収体4の内部を圧密化させることによって、例えばセルロース系の親水性繊維を含む吸収性コアとコアラップシート間の水素結合力の向上によって各部材同士の接着性が高まることや、自粘着性を有する吸水性ポリマーが吸収性コア内で高密度に配置されることによる接着性が高まるからである。
また本実施態様の方法において吸収体4の内部を圧密化させることにより、繊維集合体を含む吸収性コアから表面シート2へ掛かる反力が弱まることにより、エンボス溝7やその底部の高圧搾部71の形状維持性の向上が期待できる。
また本実施態様のプレス工程においては、図5に示すように、吸収体4を、表面シート2を重ねる側とは反対側から圧縮している。吸収体4を表面シート2側から圧縮して高圧縮領域45や高圧縮領域46を形成した場合には、そこにエンボス加工を施す際に表面シート2が大きく引っ張られて、その張力がエンボス溝の形成後に表面シート2に浮きを生じさせる力として作用するが、吸収体4を、表面シート2を重ねる側とは反対側から圧縮することにより、エンボス加工時に表面シート2に生じる張力を相対的に小さくでき、表面シート2の張力に起因する表面シート2の浮き等が生じ難くなる。
なお、製造の目的物であるナプキンは、前述のようにしてプレス工程及びエンボス工程を経た後の積層体5に、帯状の裏面シート3及び帯状のサイドシート5を合流させ、公知の方法により一体化させた後、ロータリーダイカッター等の切断手段でナプキン1の形状に切り抜くことで得られる。サイドシート5,5は、表面シート2を吸収体4上に合流させる前に、表面シート2の両側に結合させておくことも好ましい。
図7(a)〜図7(c)は、本発明の他の実施態様の説明図であり、当該他の実施形態においては、図7(a)に示すように、接触線長さが所定の基準値k1以下の領域を高線圧領域RH、該接触線長さが所定の基準値k2以上の領域を低線圧領域RL,RLとし、図7(c)に示すように、プレスロール81として、突出高さが高い一対の高プレス部85,86間に、突出高さが低い低プレス凸部84を有するプレス用凸部83を有するものを用いて、図7(b)に示すクリアランスで、低線圧領域RL,RLの方が高線圧領域RHよりもプレス工程による吸収体4の圧縮度が高くなるようにしている。
この実施態様におけるプレス工程後の吸収体4には、ナプキン1の前側エンボス溝75及び後側エンボス溝76が形成される部位に高圧縮領域45及び46(図5(b)参照)が形成されるとともに、高圧縮領域45と高圧縮領域46との間は、これら両領域45,46に比して弱く圧縮された低圧縮領域となる。プレス工程により吸収体4における、ナプキン1の低線圧領域RL,RLに配される部分を高圧縮領域45,45、ナプキン1の高線圧領域RHに配される部分を非又は低圧縮領域としておくことで、表面シート2に浮きが生じたり表面シート2の陥入量の低下が生じたりすることを効果的に抑制でき、またエンボス溝7内に高圧搾部71が一層明瞭に形成されやすくなる。
なお、高線圧領域RHを画定する接触線長さの基準値k1(以下、上限基準値k1ともいう)は、低線圧領域RLを画定する接触線長さの基準値k2(以下、下限基準値k2ともいう)と同一又はそれ以下である。上限基準値k1は、例えば2mm以上9mm以下の範囲、より好ましくは3mm以上7mm以下の範囲内から任意の値に設定することができ、下限基準値k2は、上限基準値k1以上であることを条件として、例えば3mm以上10mm以下の範囲、より好ましくは4mm以上9mm以下の範囲内から任意の値に設定することができる。
本発明の吸収性物品の製造方法においては、前述の実施態様のように、接触線長さに応じて、吸収体4に、非圧縮部である他の部分に比して圧縮度が高い高圧縮領域45,46を形成したり、吸収体4に、何れも圧縮部であるが圧縮度が相互に異なる低圧縮領域45と高圧縮領域46を形成するのに代えて、吸収体4の圧縮部と重なる部分に、接触線長さが連続的に変化するエンボス溝を有する生理用ナプキン等の吸収性物品を製造するに際して、予め吸収体4に、前記圧縮部として、接触線長さに応じて圧縮度が連続的に変化する圧縮部を形成することも好ましい。
図8(a)〜図8(c)は、本発明の更に他の実施態様の説明図であり、当該実施形態においては、吸収体4の長手方向Xに沿って接触線長さが図8(a)に示すように変化する生理用ナプキンを製造するに際して、図8(c)に示すように、プレスロール81として、接触線長さに応じて基面からの突出量が変化するプレス用凸部83Aを有するものを用いて、図8(b)に示すクリアランスで、接触線長さに応じて、圧縮部中における圧縮度を変化させている。
吸収体4の長手方向Xに沿って接触線長さが連続的に変化するエンボス溝を有するナプキン1を製造するに際し、プレスロール81とアンビルロール87との間のクリアランスを連続的に変化させて、エンボス加工前に、接触線長さの変化に応じて圧縮度が連続的に変化する圧縮部を形成しておくことで、表面シート2に浮きが生じたり表面シート2の陥入量の低下が生じたりすることを一層効果的に抑制でき、またエンボス溝7内に高圧搾部71が一層明瞭に形成されやすくなる。
また、本発明におけるプレス工程においては、図9に示すように、吸収体4のエンボス溝7の周縁から1〜5mmオフセットした範囲100内に配される部分のみを圧縮することも好ましい。周縁から1〜5mmオフセットした範囲100とは、エンボス溝7の内周縁7aから内側に1〜5mm離間した位置から外周縁7bから外側に1〜5mm離間した位置までの範囲である。
以上、本発明をその好ましい実施形態に基づき説明したが、本発明の吸収性物品の製造方法は、上述した実施形態に制限されずに適宜変更可能である。
例えば、本発明における吸収性物品は、生理用ナプキンの他、パンティライナー、失禁パッド、使い捨ておむつ等であっても良い。また、エンボスは、環状のものに限られず、例えば、長手方向のエンボス溝と、幅方向のエンボス溝とが、端部同士を長手方向に一部重複させて実質的に環状に形成されているものであっても良いし、長手方向に離間していても良い。また側方エンボス溝は、幅方向内方に向かって凸又は凹に湾曲していても良い。
上述した本発明の実施形態に関し、本発明は更に以下の吸収性物品の製造方法を開示する。
<1>
液透過性の表面シート、裏面シート及び両シート間に介在された液保持性の吸収体を具備し、前記表面シート側の面に形成されたエンボス溝を有する吸収性物品の製造方法であって、
吸収体を厚み方向に圧縮するプレス工程と、
前記プレス工程によって圧縮した前記吸収体の片面上に表面シートを供給した後に、該表面シート側から該表面シート及び該吸収体を圧搾して前記エンボス溝を形成するエンボス工程とを有しており、
前記エンボス工程においては、低圧搾部と、該低圧搾部よりも前記吸収体が圧密化された高圧搾部とを前記エンボス溝の底部に形成し、
前記エンボス溝を前記吸収体の幅方向に沿って横断する1本の直線の横断線を引き、該横断線が前記高圧搾部と重なる部分の長さの合計値を接触線長さと定義したとき、
前記プレス工程は、前記接触線長さに応じて、前記吸収体を圧縮する程度を部分的に異ならせて行う、吸収性物品の製造方法。
<2>
前記プレス工程においては、前記吸収体を、前記表面シートを重ねる側とは反対側から圧縮する、前記<1>に記載の吸収性物品の製造方法。
<3>
前記プレス工程においては、前記接触線長さが相対的に長い領域で、前記接触線長さが相対的に短い領域よりも強く前記吸収体を圧縮する、前記<1>又は<2>に記載の吸収性物品の製造方法。
<4>
前記接触線長さが所定の基準値以下の領域を高線圧領域、該接触線長さが所定の基準値以上の領域を低線圧領域とし、前記プレス工程は、前記低線圧領域の方が前記高線圧領域よりも前記プレス工程による吸収体の圧縮度が高くなるように行う、前記<1>〜<3>の何れか1に記載の吸収性物品の製造方法。
<5>
前記プレス工程においは、前記吸収体のエンボス溝の周縁から1〜5mmオフセットした範囲内に配される部分のみを圧縮する、前記<1>〜<4>の何れか1に記載の吸収性物品の製造方法。
<6>
前記高圧搾部は、前記エンボス溝の延びる方向に沿って間欠的に形成されている、前記<1>〜<5>の何れか1に記載の吸収性物品の製造方法。
<7>
前記エンボス溝の幅方向中央部においては、前記高圧搾部と前記低圧搾部とが前記エンボス溝の延びる方向に沿って交互に配置されており、前記エンボス溝の幅方向両端部においては、前記低圧搾部が連続している、前記<1>〜<6>の何れか1に記載の吸収性物品の製造方法。
<8>
前記高圧搾部において、前記吸収体は、前記低圧搾部よりも圧密化されており、前記高圧搾部における前記吸収体は、前記低圧搾部における前記吸収体よりも厚みが薄くなっている、前記<1>〜<7>の何れか1に記載の吸収性物品の製造方法。
<9>
前記エンボス溝は、概ね前記吸収体の長手方向に延びる長手方向のエンボス溝である一対の側方エンボス溝と、概ね前記吸収体の幅方向に沿って延びる幅方向のエンボス溝である前側エンボス溝及び後側エンボス溝とを有している、前記<1>〜<8>の何れか1に記載の吸収性物品の製造方法。
<10>
前記エンボス溝は、概ね前記吸収体の幅方向に沿って延びる幅方向のエンボス溝である前側エンボス溝を有し、該前側エンボス溝は、着用時に着用者の腹側に位置する前側に配される前記吸収体の一端部に向かって凸の円弧状をなしている、前記<1>〜<9>の何れか1に記載の吸収性物品の製造方法。
<11>
前記エンボス溝は、概ね前記吸収体の幅方向に沿って延びる幅方向のエンボス溝である後側エンボス溝を有し、該後側エンボス溝は、着用時に着用者の背中側に位置する後ろ側に配される前記吸収体の後端部に向かって凸の円弧状をなしている、前記<1>〜<10>の何れか1に記載の吸収性物品の製造方法。
<12>
前記エンボス溝は、概ね前記吸収体の長手方向に延びる長手方向のエンボス溝である一対の側方エンボス溝と、概ね前記吸収体の幅方向に沿って延びる幅方向のエンボス溝である前側エンボス溝及び後側エンボス溝とを有し、
前記前側エンボス溝及び前記後側エンボス溝と、前記一対の側方エンボス溝とは、繋がった環状となっている、前記<1>〜<11>の何れか1に記載の吸収性物品の製造方法。
<13>
前記エンボス溝は、概ね前記吸収体の長手方向に延びる長手方向のエンボス溝である一対の側方エンボス溝と、概ね前記吸収体の幅方向に沿って延びる幅方向のエンボス溝である前側エンボス溝及び後側エンボス溝と、を有し、
前記プレス工程により部分的に形成された圧縮度が高い高圧縮領域に、前記エンボス工程により、前記接触線長さが前記一対の側方エンボス溝よりも長い前側エンボス溝及び後側エンボス溝を形成する、前記<1>〜<12>の何れか1に記載の吸収性物品の製造方法。
<14>
前記接触線長さが所定の基準値以下の高線圧領域を画定する前記接触線長さの上限基準値は、好ましくは2mm以上9mm以下の範囲内であり、より好ましくは3mm以上7mm以下の範囲内である、前記<1>〜<13>の何れか1に記載の吸収性物品の製造方法。
<15>
前記接触線長さが所定の基準値以上の低線圧領域を画定する前記接触線長さの下限基準値は、前記接触線長さが所定の基準値以下の高線圧領域を画定する上限基準値以上であることを条件として、好ましくは3mm以上10mm以下の範囲内、より好ましくは4mm以上9mm以下の範囲内である、前記<1>〜<14>の何れか1に記載の吸収性物品の製造方法。
<16>
前記エンボス工程において、前記エンボス溝の形状に対応する形状の凸条部を有するエンボスロールと、前記エンボスロールに対向配置された表面平滑なアンビルロールとを有するエンボス装置を用いる、前記<1>〜<15>の何れか1に記載の吸収性物品の製造方法。
<17>
前記エンボス工程において、前記エンボス溝の形状に対応する形状の凸条部を有するエンボスロールと、前記エンボスロールに対向配置された表面平滑なアンビルロールとを有するエンボス装置を備え、
前記エンボス装置には、前記エンボスロールの前記凸条部を所定の温度に加熱し、その状態を維持可能な加熱手段が設けられている、前記<1>〜<16>の何れか1に記載の吸収性物品の製造方法。
<18>
前記エンボス工程において、前記エンボス溝の形状に対応する形状の凸条部を有するエンボスロールと、前記エンボスロールに対向配置された表面平滑なアンビルロールとを有するエンボス装置を用い、
前記凸条部は、先端部に位置する先端面略平面状の高加圧部と、前記凸条部の延びる方向において相隣接する前記高加圧部の間及び前記高加圧部の両側に位置し、前記高加圧部との間に段差を有する低加圧部とを有している、前記<1>〜<17>の何れか1に記載の吸収性物品の製造方法。
<19>
前記プレス工程において、その周面にプレス用凸部を備えたプレスロールと、該プレスロールに対向配置された表面平滑なアンビルロールとを有するプレス装置を用いる、前記<1>〜<18>の何れか1に記載の吸収性物品の製造方法。
<20>
前記プレス工程において、その周面にプレス用凸部を備えたプレスロールと、該プレスロールに対向配置された表面平滑なアンビルロールとを有するプレス装置を用い、
前記プレス用凸部は、前記プレスロールの軸長方向に延びる所定幅の帯状の隆起部として形成されている、前記<1>〜<19>の何れか1に記載の吸収性物品の製造方法。
<21>
前記プレス工程において、その周面にプレス用凸部を備えたプレスロールと、該プレスロールに対向配置された表面平滑なアンビルロールとを有するプレス装置を用い、
前記プレス装置は、前記プレスロールの前記プレス用凸部を所定の温度に加熱し、その状態を維持可能な加熱手段を有する、前記<1>〜<20>の何れか1に記載の吸収性物品の製造方法。
<22>
前記プレス工程において、その周面にプレス用凸部を備えたプレスロールと、該プレスロールに対向配置された表面平滑なアンビルロールとを有するプレス装置を用い、
前記プレス装置の前記プレスロールと前記アンビルロールとの間に前記吸収体を挿入して、前記プレス用凸部と前記アンビルロールとの間で、前記吸収体を厚み方向に加圧することで、前記吸収体には、前記高圧縮領域が形成される、前記<1>〜<21>の何れか1に記載の吸収性物品の製造方法。
<23>
前記プレス工程において、その周面にプレス用凸部を備えたプレスロールと、該プレスロールに対向配置された表面平滑なアンビルロールとを有するプレス装置を用い、
前記プレスロールとして、突出高さが高い一対の高プレス部間に、突出高さが低い低プレス凸部を有する前記プレス用凸部を有するものを用いて、前記接触線長さに応じて、圧縮部中における圧縮度を変化させる、前記<1>〜<22>の何れか1に記載の吸収性物品の製造方法。
<24>
前記プレス工程において、その周面にプレス用凸部を備えたプレスロールと、該プレスロールに対向配置された表面平滑なアンビルロールとを有するプレス装置を用い、
前記プレスロールとして、前記接触線長さに応じて基面からの突出量が変化する前記プレス用凸部を有するものを用いて、前記接触線長さに応じて、圧縮部中における圧縮度を変化させる、前記<1>〜<23>の何れか1に記載の吸収性物品の製造方法。
<25>
前記<1>〜<24>の何れか1に記載の吸収性物品の製造方法により製造された吸収性物品。
1 生理用ナプキン(吸収性物品)
2 表面シート
3 裏面シート
4 吸収体
7 エンボス溝
71 高圧搾部
72 低圧搾部
L 横断線

Claims (4)

  1. 液透過性の表面シート、裏面シート及び両シート間に介在された液保持性の吸収体を具備し、前記表面シート側の面に形成されたエンボス溝を有する吸収性物品の製造方法であって、
    吸収体を厚み方向に圧縮するプレス工程と、
    前記プレス工程によって圧縮した前記吸収体の片面上に表面シートを供給した後に、該表面シート側から該表面シート及び該吸収体を圧搾して前記エンボス溝を形成するエンボス工程とを有しており、
    前記エンボス工程においては、低圧搾部と、該低圧搾部よりも前記吸収体が圧密化された高圧搾部とを前記エンボス溝の底部に形成し、
    前記エンボス溝を前記吸収体の幅方向に沿って横断する1本の直線の横断線を引き、該横断線が前記高圧搾部と重なる部分の長さの合計値を接触線長さと定義したとき、
    前記プレス工程においては、前記接触線長さに応じて、前記吸収体を圧縮する程度を部分的に異ならせて行前記接触線長さが相対的に長い領域で、該接触線長さが相対的に短い領域よりも強く前記吸収体を圧縮する、吸収性物品の製造方法。
  2. 前記プレス工程においては、前記吸収体を、前記表面シートを重ねる側とは反対側から圧縮する、請求項1に記載の吸収性物品の製造方法。
  3. 前記接触線長さが所定の基準値以下の領域を高線圧領域、該接触線長さが所定の基準値以上の領域を低線圧領域とし、前記プレス工程は、前記低線圧領域の方が前記高線圧領域よりも前記プレス工程による吸収体の圧縮度が高くなるように行う、請求項1又は2に記載の吸収性物品の製造方法。
  4. 前記プレス工程においは、前記吸収体のエンボス溝の周縁から1〜5mmオフセットした範囲内に配される部分のみを圧縮する、請求項1〜の何れか1項に記載の吸収性物品の製造方法。
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