JP6579515B2 - アポe含有hdlの測定方法及び測定装置 - Google Patents

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Description

本発明は、高密度リポ蛋白質(HDL)の一種であるアポE含有HDLの測定方法及び測定装置に関する。
従来、健康診断で行われている血液検査では、高LDL(Low Density Lipoprotein)コレステロール血症、低HDL(High Density Lipoprotein)コレステロール血症、高トリグリセライド血症をそれぞれの基準値に基づいて診断し、動脈硬化の指標として利用している。
このうち、HDLは、粒子径が7〜18nm程度のリポ蛋白質の総称であって、粒子径の大きい方からHDL2、HDL3、プレβHDL等に分類されている。
近年、HDLの中でも、アポE含有HDLが動脈の弾性維持に関与しているとする研究が報告されており(例えば、非特許文献1参照。)、また、その他の研究からもアポE含有HDLが注目されている。
アポE含有HDLの測定方法としては、超遠心法とヘパリンカラムクロマトグラフィを組み合わせた方法(例えば、非特許文献2参照。)や、2種類の沈殿法を組み合わせた方法(例えば、非特許文献3参照。)が知られている。
Devashish Kothapalli, et al. Cell Reports 2, 1259_1271, November 29, 2012 Wilson HM, et al. Clin Chim Acta. 1993;220(2):175-87 Chiba H, et al. Biochem Med Metab Biol. 1992;47(1):31-7
超遠心法とヘパリンカラムクロマトグラフィを組み合わせた方法では、超遠心法での処理時間として数時間〜数十時間の比較的長時間の処理が必要であり、しかも、超遠心法で処理を行ったとしても、アポE含有HDLの比重が、LDLや他のHDLの比重と一部重なるために、完全な分離が困難であることから測定精度の低下が生じやすいことが知られていた。また、超遠心法での処理中に、アポE含有HDLにおいてHDL粒子からのアポEの乖離が生じることも知られており、アポE含有HDLを正確に測定することが困難であった。
また、2種類の沈殿法を組み合わせた方法では、一般的に第一段階としてポリエチレングリコール法による沈殿を行い、第二段階としてリンタングステン酸−デキストラン硫酸−Mg法による沈殿を行うが、自動化が極めて困難であり、しかも、測定に必要となるサンプル量が最低でも400μL以上であり、臨床検査として実施することが実質的には不可能であった。
本発明者らはこのような現状に鑑み、血清中のアポE含有HDLのコレステロール量を簡便かつ正確に測定可能とする方法を研究開発する中で、本発明を成すに至ったものである。
本発明のアポE含有HDLの測定方法は、被検体である血清を、陽イオン交換カラムとヘパリンアフィニティカラムに順次送流させ、ヘパリンアフィニティカラムから流出した流出液に試薬を混合して混合液を作成し、この混合液に所定波長の光を照射して得たクロマトグラムから血清中のアポE含有HDLのコレステロール量を測定する方法であって、陽イオン交換カラムとヘパリンアフィニティカラムに送流させる緩衝液のイオン濃度を調整して、血清中からアポEを含有しないHDLを分離してアポE含有HDLよりも先にヘパリンアフィニティカラムから流出させるとともに、血清中のHDL以外のリポ蛋白質をアポE含有HDLよりも後にヘパリンアフィニティカラムから流出させるものである。
特に、本発明のアポE含有HDLの測定方法では、陽イオン交換カラムとヘパリンアフィニティカラムに酢酸マグネシウムを含有する緩衝液を送給して、陽イオン交換カラムにHDL以外のリポ蛋白質を吸着させるとともにヘパリンアフィニティカラムにアポE含有HDLを吸着させる第1ステップと、この第1ステップの後に、ヘパリンアフィニティカラムに酢酸ナトリウムを含有する緩衝液を送給して、ヘパリンアフィニティカラムで吸着したアポE含有HDLを溶出させる第2ステップと、この第2ステップの後に、陽イオン交換カラムとヘパリンアフィニティカラムに酢酸マグネシウムを含有する緩衝液を送給する第3ステップと、この第3ステップの後に、陽イオン交換カラムとヘパリンアフィニティカラムに酢酸ナトリウムを含有する緩衝液を送給して、陽イオン交換カラムで吸着したHDL以外のリポ蛋白質を溶出させる第4ステップと有するものである。
また、本発明のアポE含有HDLの測定装置では、被検体である血清を緩衝液とともに送給するサンプル供給器と、このサンプル供給器から送給された血清を送流させる陽イオン交換カラムと、この陽イオン交換カラムから流出した第1流出液を送流させるヘパリンアフィニティカラムと、陽イオン交換カラムとヘパリンアフィニティカラムとの間に設けて、ヘパリンアフィニティカラムに向けて補助緩衝液を送給する緩衝液供給器と、ヘパリンアフィニティカラムから流出した第2流出液に試薬を混合して混合液を作成する混合器と、混合器から送給された混合液に所定波長の光を照射してクロマトグラムを得るディテクタとを備えた装置であって、サンプル供給器には、酢酸マグネシウムを含有する第1の緩衝液を送給する第1のポンプと、酢酸ナトリウムを含有する第2の緩衝液を送給する第2のポンプを設け、緩衝液供給器には、酢酸マグネシウムを含有する第3の緩衝液を送給する第3のポンプと、前記第2の緩衝液を送給する第4のポンプを設け、第3の緩衝液は、第1の緩衝液よりも酢酸マグネシウムの濃度を高くするとともに、第1〜4のポンプの駆動制御を行って、陽イオン交換カラムとヘパリンアフィニティカラムに送給する緩衝液のイオン濃度を調整しているものである。
さらに、本発明のアポE含有HDLの測定装置では、第2の緩衝液には界面活性剤を添加して、アポE含有HDLのコレステロール量を測定するとともに、陽イオン交換カラムとヘパリンアフィニティカラムをそれぞれ浄化していることにも特徴を有するものである。
本発明のアポE含有HDLの測定方法及び測定装置によれば、血清からそのままアポE含有HDLのコレステロール量を測定できるので、測定のための準備の手間が極めて簡便であり、しかも極めて短時間で、かつ自動的に測定できる。そのうえ、測定に必要となる血清の量が5μL程度と極めて微量でよく、動物実験の血液サンプルの測定にも利用できる。
本実施形態のアポE含有HDLの測定装置の概略模式図である。 本実施形態のアポE含有HDLの測定装置で得られるクロマトグラムの一例である。 第1〜4ポンプによる各緩衝液の送給状態を示すタイミングチャートである。
本発明のアポE含有HDLのコレステロール量の測定方法及び測定装置は、血清に対する液体クロマトグラフィによって血清中のアポE含有HDLのコレステロール量を測定するものである。特に、本発明の測定方法及び測定装置では、陽イオン交換カラムとヘパリンアフィニティカラムの2種類のカラムを用い、陽イオン交換カラムの下流側にヘパリンアフィニティカラムを接続しているものである。
さらに、本発明の測定方法及び測定装置では、それぞれのカラムに送給する緩衝液を調整することで、アポE含有HDLのコレステロール量を測定可能としている。
以下において、図面を示しながら、本発明の具体的な実施形態を説明する。
図1は、本実施形態のアポE含有HDLの測定装置の概略模式図である。測定装置は、緩衝液とともに血清を送給するサンプル供給器10と、サンプル供給器10から送給された血清を送流させる陽イオン交換カラム20と、陽イオン交換カラム20から流出した第1流出液を送流させるヘパリンアフィニティカラム30と、ヘパリンアフィニティカラム30から流出した第2流出液に試薬を混合して混合液を作成する混合器40と、混合器40から送給された混合液に所定波長の光を照射してクロマトグラムを得るディテクタ50とを備えている。
サンプル供給器10と陽イオン交換カラム20とは第1配管61で連通連結し、陽イオン交換カラム20とヘパリンアフィニティカラム30とは第2配管62で連通連結し、ヘパリンアフィニティカラム30と混合器40とは第3配管63で連通連結し、混合器40とディテクタ50とは第4配管64で連通連結することで、サンプル供給器10から緩衝液とともに血清を順次送給可能としている。図1中、符号65は廃液配管であって、ディテクタ50から送出された廃液を廃液タンク70に導いている。
さらに、測定装置には、第2配管62の中途部から補助緩衝液を供給する緩衝液供給器80を設けている。
サンプル供給器10は、第1緩衝液の供給にともなって検査対象の血清を所定量ずつ流出させるオートサンプラー11と、第1タンクB1に貯留された第1緩衝液をオートサンプラー11に送給する第1ポンプP1と、オートサンプラー11に第1緩衝液の代わりに第2タンクB2に貯留された第2緩衝液を送給する第2ポンプP2とで構成している。特に、第1ポンプP1を介して第1タンクB1からオートサンプラー11に第1緩衝液を送給する配管の中途部に、第2ポンプP2の下流側の配管を接続することで、オートサンプラー11に第2緩衝液を送給可能としている。
オートサンプラー11は、検査対象の血清を複数保持可能として、検査対象の血清を順次送給することで、連続的に測定可能としている。
緩衝液供給器80は、第3タンクB3に貯留された第3緩衝液を第2配管62に送給する第3ポンプP3と、第2タンクB2に貯留された第2緩衝液を第2配管62に送給する第4ポンプP4とを備えており、第2配管62を介して第3緩衝液または第2緩衝液を補助緩衝液としてヘパリンアフィニティカラム30に送給することとしている。
本実施形態では、サンプル供給器10における第2タンクB2と、緩衝液供給器80における第2タンクB2とを共用することとしているが、それぞれ別々のタンクとして、第2緩衝液を各々送給可能としてもよい。
混合器40は、試薬タンクRに貯留された試薬を第3配管63に注入する第5ポンプP5と、第3配管63に注入された試薬と第3配管63内の第2流出液とを混合するリアクタ41とを備えている。リアクタ41は、本実施形態では、比較的長尺な流路として形成しており、リアクタ41内を通過する間に、試薬と第2流出液とを十分に混合させて、第2流出液中のコレステロールと試薬とを確実に反応させることとしている。そのため、本実施形態では、試薬と第2流出液とを混合した混合液は、約4分程度をかけてリアクタ41を通過させることとしている。
ディテクタ50は、混合液に波長555nmの光を照射して図2に示すようなクロマトパターンを得ることとしている。
図示していないが、オートサンプラー11、第1ポンプP1、第2ポンプP2、第3ポンプP3、第4ポンプP4、第5ポンプP5及びディテクタ50は、それぞれ制御部と接続しており、制御部からの制御信号に基づいて所定の動作を実行することとしている。
第1タンクB1に貯留された第1緩衝液は、10mMのMOPSと、5mMの酢酸マグネシウムを含む水溶液であって、pH7.2としている。
第2タンクB2に貯留された第2緩衝液は、10mMのMOPSと、1.0Mの酢酸ナトリウムと、0.01%の非イオン性界面活性剤を含む水溶液であって、pH7.2としている。第2の緩衝液には界面活性剤を添加しておくことで、この界面活性剤の作用により陽イオン交換カラム20及びヘパリンアフィニティカラム30をそれぞれ浄化可能としている。
第3タンクB3に貯留された第3緩衝液は、10mMのMOPSと、0.1Mの酢酸マグネシウムを含む水溶液であって、pH7.2としている。
試薬タンクRに貯留された試薬は、コレステロール発色試薬である酵素試薬であって、リアクタ41において37℃でオンライン反応させている。
第1〜4ポンプP1〜P4は、図3に示すタイミングチャートに基づいて各々駆動させている。なお、オートサンプラー11からは5μLの血清が送出されることとしている。また、ヘパリンアフィニティカラム30における流量が、1.0mL/minとなるように調整している。
図3に示すように、0分から4分までの第1区間では、第1ポンプP1で送給される第1緩衝液の送給量を80%とし、第3ポンプP3で送給される第3緩衝液の送給量を20%としている。ここで、80%あるいは20%という送給量は、その時点でヘパリンアフィニティカラム30を通過している緩衝液の配合割合を示しており、各ポンプP1,P3の稼働率を示すものではない。以下の説明においても同じである。
0分から4分までの第1区間では、陽イオン交換カラム20にHDL以外のリポ蛋白質の吸着を促すとともに、ヘパリンアフィニティカラム30へのアポE含有HDLの吸着を促している。これが第1ステップである。アポEを含有しないHDLは陽イオン交換カラム20及びヘパリンアフィニティカラム30には吸着しないので、図2のクロマトパターンに示すように、アポEを含有しないHDLによるピークが生じる。このピークを「第1ピーク」と呼ぶこととする。第1ピークが図2のクロマトパターンに示すように4分から7分あたりで現れるのは、リアクタ41の通過に約4分程度を要しているからである。
4分から6分までの第2区間では、第4ポンプP4で送給される第2緩衝液の送給量を100%としている。
4分から6分までの第2区間では、第2緩衝液を送流させることで、ヘパリンアフィニティカラム30に吸着されたアポE含有HDLを溶出させている。これが第2ステップである。したがって、図2のクロマトパターンに示すように、アポE含有HDLによるピークが生じる。このピークを「第2ピーク」と呼ぶこととする。第2ピークも、リアクタ41の影響により図2のクロマトパターンに示すように8分から10分あたりで現れる。
6分から7分までの第3区間では、第1ポンプP1で送給される第1緩衝液の送給量を100%としている。これが第3ステップである。
さらに、7分から11分までの第4区間では、第2ポンプP2で送給される第2緩衝液の送給量を100%としている。
7分から11分までの第4区間では、陽イオン交換カラム20に吸着されたHDL以外のリポ蛋白質を溶出させている。これが第4ステップである。したがって、図2のクロマトパターンに示すように、HDL以外のリポ蛋白質によるピークが生じる。このピークを「第3ピーク」と呼ぶこととする。第3ピークも、リアクタ41の影響により図2のクロマトパターンに示すように11分過ぎから現れる。
なお、図2のクロマトパターンに示すように、第4区間中の10分から11分のあたりで、第1〜3ピークよりも小さい極小のピークが現れる。この極小のピークは、第3ピークによるHDL以外のリポ蛋白質のコレステロール量の測定に対するアーチファクトである。そこで、第3区間において第1緩衝液を送流させることで、この極小のピークが第3ピークと重なることを回避し、リポ蛋白質のコレステロール量を正確に測定可能としている。
11分から16分までの第5区間では、第1ポンプP1で送給される第1緩衝液の送給量を80%とし、第3ポンプP3で送給される第3緩衝液の送給量を20%としている。
11分から16分までの第5区間は、陽イオン交換カラム20及びヘパリンアフィニティカラム30を初期状態に戻す復帰処理区間としており、これによりオートサンプラー11によって次ぎのサンプル注入が可能となる。
このように、タイミングに応じて送流させる緩衝液のマグネシウムイオン、ナトリウムイオン、及び酢酸イオン等のイオン濃度を調整することで、アポEを含有しないHDL、アポE含有HDL、及び血清中のHDL以外のリポ蛋白をヘパリンアフィニティカラムから流出させるタイミングを調整でき、第1ピーク、第2ピーク、第3ピークの3つのピークを有するクロマトパターンを得ることができる。なお、マグネシウムイオンの代わりにカルシウムイオン等の2価の陽イオンを用いてもよく、また、酢酸イオンの代わりに塩化物イオン等を用いてもよく、濃度や送流時間を適宜調整することで、同様の3つのピークを有するクロマトパターンを得ることができる。
そして、第2ピークの面積から、アポE含有HDLのコレステロール量を測定できる。このように、血清からそのままアポE含有HDLのコレステロール量を測定できるので、測定のための準備の手間が極めて簡便であり、しかも極めて短時間で、かつ自動的に測定できる。そのうえ、測定に必要となる血清の量が5μL程度と極めて微量でよく、動物実験の血液サンプルの測定にも利用できる。
さらに、第1ピークの面積からアポEを含有しないHDLのコレステロール量を測定でき、第1ピークと第2ピークの面積の総和からHDLのコレステロール量を測定でき、第3ピークの面積から血清中のHDL以外のリポ蛋白のコレステロール量を測定でき、第1ピークと第2ピークと第3ピークの面積の総和から総コレステロール量を測定できる。
なお、今回の測定方法で、クロマトパターンの第2ピークがアポE含有HDLのコレステロール量に対応していることは、血清から分離したHDL分画を用いて、本発明の測定装置におけるヘパリンアフィニティカラム30からの溶出液を0.4分間隔でフレクションコレクターにて分取し、分取フラクションに含まれるアポE濃度はサンドイッチELISA法で測定することで確認している。
10 サンプル供給器
11 オートサンプラー
20 陽イオン交換カラム
30 ヘパリンアフィニティカラム
40 混合器
41 リアクタ
50 ディテクタ
61 第1配管
62 第2配管
63 第3配管
64 第4配管
65 廃液配管
70 廃液タンク
80 緩衝液供給器
P1 第1ポンプ
P2 第2ポンプ
P3 第3ポンプ
P4 第4ポンプ
P5 第5ポンプ
B1 第1タンク
B2 第2タンク
B3 第3タンク
R 試薬タンク

Claims (4)

  1. 被検体である血清を、陽イオン交換カラムとヘパリンアフィニティカラムに順次送流させ、ヘパリンアフィニティカラムから流出した流出液に試薬を混合して混合液を作成し、この混合液に所定波長の光を照射して得たクロマトグラムから血清中のアポE含有HDLのコレステロール量を測定する方法において、
    陽イオン交換カラムとヘパリンアフィニティカラムに酢酸マグネシウムを含有する緩衝液を送給して、陽イオン交換カラムにHDL以外のリポ蛋白質を吸着させるとともにヘパリンアフィニティカラムにアポE含有HDLを吸着させる第1ステップと、
    この第1ステップの後に、ヘパリンアフィニティカラムに酢酸ナトリウムを含有する緩衝液を送給して、ヘパリンアフィニティカラムで吸着したアポE含有HDLを溶出させる第2ステップと、
    この第2ステップの後に、陽イオン交換カラムとヘパリンアフィニティカラムに酢酸マグネシウムを含有する緩衝液を送給する第3ステップと、
    この第3ステップの後に陽イオン交換カラムとヘパリンアフィニティカラムに酢酸ナトリウムを含有する緩衝液を送給して、陽イオン交換カラムで吸着したHDL以外のリポ蛋白質を溶出させる第4ステップとにより、
    陽イオン交換カラムとヘパリンアフィニティカラムに送流させる緩衝液のイオン濃度を調整して、血清中からアポEを含有しないHDLを分離してアポE含有HDLよりも先にヘパリンアフィニティカラムから流出させるとともに、血清中のHDL以外のリポ蛋白質をアポE含有HDLよりも後にヘパリンアフィニティカラムから流出させるアポE含有HDLの測定方法。
  2. 酢酸ナトリウムを含有する緩衝液に界面活性剤を添加している請求項に記載のアポE含有HDLの測定方法。
  3. 被検体である血清を緩衝液とともに送給するサンプル供給器と、
    このサンプル供給器から送給された血清を送流させる陽イオン交換カラムと、
    この陽イオン交換カラムから流出した第1流出液を送流させるヘパリンアフィニティカラムと、
    陽イオン交換カラムとヘパリンアフィニティカラムとの間に設けて、ヘパリンアフィニティカラムに向けて補助緩衝液を送給する緩衝液供給器と、
    ヘパリンアフィニティカラムから流出した第2流出液に試薬を混合して混合液を作成する混合器と、
    混合器から送給された混合液に所定波長の光を照射してクロマトグラムを得るディテクタと
    を備えた血清中のアポE含有HDLのコレステロール量を測定する装置において、
    サンプル供給器には、酢酸マグネシウムを含有する第1の緩衝液を送給する第1のポンプと、酢酸ナトリウムを含有する第2の緩衝液を送給する第2のポンプを設け、
    緩衝液供給器には、酢酸マグネシウムを含有する第3の緩衝液を送給する第3のポンプと、前記第2の緩衝液を送給する第4のポンプを設け、
    第3の緩衝液は、第1の緩衝液よりも酢酸マグネシウムの濃度を高くするとともに、第1〜4のポンプの駆動制御を行って、陽イオン交換カラムとヘパリンアフィニティカラムに送給する緩衝液のイオン濃度を調整しているアポE含有HDLの測定装置。
  4. 第2の緩衝液には界面活性剤を添加して、アポE含有HDLのコレステロール量を測定するとともに、陽イオン交換カラムとヘパリンアフィニティカラムをそれぞれ浄化している請求項に記載のアポE含有HDLの測定装置。
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