JP6578812B2 - 定着装置および画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、定着装置および画像形成装置に関する。
特許文献1には、無端ベルト状の定着スリーブと、加圧ローラと、定着スリーブを加熱する面状発熱体と、定着スリーブの内周側から定着スリーブの回転を支持するパイプ形状の回転支持部材とを備えた定着装置が開示されている。
特開2011−197182号公報
ところで、回転するベルト部材と、ベルト部材の内側に接触し定着ベルトを加熱する加熱部とを備える構成において、ベルト部材に対して加熱部の接触性を高めるために、予め定められた力によって加熱部をベルト部材に接触させる必要がある。そして、例えば外力を用いてベルト部材に加熱部を接触させることが考えられる。ただし、例えば外力を用いてベルト部材に加熱部を接触させる場合には、ベルト部材の駆動負荷が大きくなるおそれがあった。
本発明は、外力を用いてベルト部材に加熱部を接触させる場合と比較して、ベルト部材の駆動負荷を低減しながらベルト部材と加熱部との接触性を高めることを目的とする。
請求項1に記載の発明は、自重によっても、断面が円形状を描く形を維持することが可能な程度の剛性を有し、回転して記録材にトナー像を定着するベルト部材と、回転しながら前記ベルト部材とともに記録材を加圧する加圧部と、前記ベルト部材の内側に接触し当該ベルト部材を加熱する加熱部と、前記ベルト部材の内側に設けられ、当該ベルト部材と前記加圧部との間に記録材を挟み込むニップ部を形成するニップ形成部と、を備え、前記加熱部は、当該加熱部が設けられずに前記ニップ形成部と前記加圧部とにより挟まれた状態で当該ベルト部材が描く軌跡の外側に配置され、前記ニップ部と前記ベルト部材の回転中心を通る仮想線に対して、当該ベルト部材の回転方向における下流側の領域には、前記ニップ部の箇所を除き、当該ベルト部材の内側を押圧する部材を設けないことを特徴とする定着装置である。
請求項2に記載の発明は、前記加熱部は、前記仮想線に対して、前記ベルト部材の回転方向における上流側の領域に設けられることを特徴とする請求項1に記載の定着装置である。
請求項3に記載の発明は、前記加熱部は、前記ベルト部材の回転方向における当該加熱部の上流側端部が、前記回転中心を挟んで前記ニップ部の反対側に設けられることを特徴とする請求項2に記載の定着装置である。
請求項4に記載の発明は、前記加熱部は、前記ベルト部材の回転方向における当該加熱部の上流側端部から当該加熱部の下流側端部に向けて、前記軌跡に対する距離が次第に短くなることを特徴とする請求項1に記載の定着装置である。
請求項5に記載の発明は、前記加熱部は、前記ベルト部材の回転方向における当該加熱部の流側端部から当該加熱部の流側端部に向けて、曲率が次第に大きくなるように形成されていることを特徴とする請求項1に記載の定着装置である。
請求項6に記載の発明は、トナー像を保持する像保持体と、トナー像を記録材に転写する転写部と、回転して記録材にトナー像を定着するベルト部材と、回転しながら前記ベルト部材とともに記録材を加圧する加圧部と、前記ベルト部材の内側に設けられ、当該ベルト部材と前記加圧部との間に記録材を挟み込むニップ部を形成するニップ形成部と、前記ベルト部材の内側に接触し当該ベルト部材を加熱するとともに、前記加圧部の回転中心と前記ニップ部とを通る仮想線上からずれた位置に当該ベルト部材の回転中心を位置させる加熱部と、を備え、前記加熱部は、前記仮想線に対して、前記ベルト部材の回転方向における上流側の領域に設けられ、当該ベルト部材の内側を押圧するとともに、前記仮想線に対して、前記ベルト部材の回転方向における下流側の領域には、前記ニップ部の箇所を除き、当該ベルト部材の内側を押圧する部材を設けないことで、前記ベルト部材を前記位置に位置させる画像形成装置である。
請求項1および6の発明によれば、ベルト部材の駆動負荷を低減しながらベルト部材と加熱部との接触性を高めることが可能になる。
請求項2の発明によれば、ベルト部材のニップ部に向かう部分の形状を安定させることができる。
請求項3の発明によれば、ベルト部材の形状をさらに安定させることができる。
請求項4の発明によれば、ベルト部材と加熱部との接触性をさらに高めることが可能になる。
請求項5の発明によれば、ベルト部材と加熱部との接触性をさらに高めることが可能になる。
本実施形態の画像形成装置の構成図である。 本実施形態の定着装置の説明図である。 本実施形態の加熱部材の配置の説明図である。 変形例1が適用される加熱部材の説明図である。 変形例2が適用される加熱部材の説明図である。
以下、添付図面を参照して、本実施形態について詳細に説明する。
図1は、本実施形態の画像形成装置1の構成図である。
画像形成装置1は、用紙P(記録材の一例)に対してトナー像を形成する画像形成部10と、画像形成部10により用紙Pに形成されたトナー像を定着する定着装置20と、画像形成部10に用紙Pを供給する用紙搬送系30とを有している。
なお、以下の説明では、図1に示す画像形成装置1の紙面上下方向を上下方向Vとして説明する。また、上下方向Vにおいて図1に示す画像形成装置1の紙面の上側を上側T、紙面の下側を下側Bとして説明する。
画像形成部10は、感光体ドラム11と、感光体ドラム11を帯電する帯電装置12と、感光体ドラム11を露光する露光装置13と、帯電された感光体ドラム11を現像する現像装置14、感光体ドラム11に形成されたトナー像を用紙Pに転写する転写装置15と、を有している。
なお、本実施形態では、感光体ドラム11が1つ設置された画像形成装置1を例示するが、画像形成装置1は、感光体ドラム11が複数設置された所謂タンデム型としても構わない。
感光体ドラム11は、その外周面に感光層を備えており、図1中矢印CW方向に回転する。帯電装置12は、感光体ドラム11に接触する帯電ロールを有し、感光体ドラム11を予め定められた電位に帯電する。露光装置13は、レーザ光を感光体ドラム11に照射し帯電装置12により帯電した感光体ドラム11を選択的に露光して感光体ドラム11に静電潜像を形成する。
現像装置14は、例えば負極性に帯電するトナーおよび正極性に帯電するキャリアを有する二成分現像剤を備えている。そして、現像装置14は、感光体ドラム11上に形成された静電潜像をトナーで現像して感光体ドラム11上にトナー像を形成する。
転写装置15は、ロール状部材を有し、転写装置15と感光体ドラム11との間(転写部Tp)に電界を形成することにより、感光体ドラム11上のトナー像を用紙Pに転写する。
定着装置20は、定着ベルト部40と加圧ロール部50とを有している。そして、定着装置20は、定着ベルト部40と加圧ロール部50との間にトナー像が転写された用紙Pを通過させることで、熱および圧力による定着処理によってトナー像を用紙P上に定着させる。
なお、定着装置20については、後に詳しく説明する。
用紙搬送系30は、用紙Pを収容する用紙収容部31と、用紙収容部31から転写部Tpまでの用紙Pの搬送経路を形成する第1搬送経路部32と、転写部Tpから定着装置20および用紙Pを積載する用紙積載部までの用紙Pの搬送経路を形成する第2搬送経路部33と、定着装置20を通過した用紙Pの表裏を反転させ、反転させた用紙Pを転写部Tpに再度供給する経路を形成する反転搬送経路部34とを備えている。
次に、本実施形態の定着装置20について説明する。
図2は、本実施形態の定着装置20の説明図である。
本実施形態の定着装置20は、図2に示すように、定着ベルト部40と、定着ベルト部40に対向して設けられる加圧部の一例としての加圧ロール部50とを備えている。
定着ベルト部40および加圧ロール部50は、それぞれ用紙Pの搬送方向に対して交差する方向に長く延びて設けられる。なお、図2は、定着ベルト部40および加圧ロール部50の軸方向に交差する定着ベルト部40および加圧ロール部50の断面を示している。
(定着ベルト部40の構成・機能)
定着ベルト部40は、ベルト部材の一例としての定着ベルト41と、定着ベルト41の内側に設けられる加熱部の一例としての加熱部材42と、定着ベルト41の内側に設けられるニップ形成部の一例としての押圧パッド43と、定着ベルト41の内側に設けられる支持部材44と、を有している。
そして、本実施形態の定着ベルト部40においては、定着ベルト41自体の弾性力を利用することで、外力を用いることなく、定着ベルト41が加熱部材42に接触するようにしている。そして、定着ベルト41の回転駆動の負荷を低減しながら定着ベルト41と加熱部材42との接触性を高めている。以下、上記の内容を実現する構成について詳細に説明する。
定着ベルト41は、環状(無端状)に形成され、図2に示すように、断面が円形状に形成される。そして、定着ベルト41は、図2中矢印CW方向に回転し、定着ベルト41の回転中心41Cを中心に周回移動を行う。
なお、本実施形態の定着ベルト41の内周面には、オイルが塗布される。そして、定着ベルト41と、この定着ベルト41の内周面に接触した他の部材との間の摺動抵抗が低減される。
定着ベルト41は、可撓性を有し、弾性変形することが可能である。また、本実施形態の定着ベルト41は、例えば自重によっても、断面が円形状を描く形を維持することが可能な程度の剛性を有している。例えば、定着ベルト41は、ポリイミド樹脂で形成されたベース層と、ベース層の表面側(外周面側)に積層されたシリコーンゴムからなる弾性体層と、さらに弾性体層上に被覆されたPFA(テトラフルオロエチレン−ペルフルオロアルキルビニルエーテル共重合体樹脂)からなる離型層とで構成することができる。
なお、以下の説明において、後述するニップ部Nを基点として、定着ベルト41の回転方向の上流側を単に上流側と称し、定着ベルト41の回転方向の下流側を単に下流側と称して説明する場合がある。
さらに、以下の説明においては、定着ベルト41を大きく4つの領域に分けて説明する。すなわち、後述するニップ中心NCと回転中心41Cとを通る線を第1基準線L1とする。また、回転中心41Cを通るとともに第1基準線L1と直交する線を第2基準線L2とする。
加熱部材42は、面状に形成された熱源として構成している。加熱部材42は、例えばSUSなどのベース材にガラスを焼成するとともに、配線パターンを形成したものを用いることができる。本実施形態の加熱部材42では、配線パターンに通電を行うことで、ジュール熱を発生させる。そして、加熱部材42は、定着ベルト41に接触して設けられ、発熱することによって定着ベルト41を加熱する。
なお、本実施形態の定着装置20では、加熱部材42をニップ部N(押圧パッド43)とは別に構成し、定着ベルト41の内部から定着ベルト41に接触加熱する。これによって、本実施形態の定着装置20は、加熱部材42がニップ部N(押圧パッド43)を構成しないことにより、加熱部材42の強度を下げることを可能にしている。そして、加熱部材42の強度を下げることができるため、加熱部材42の熱容量が小さくなり、定着に必要となる温度まで達する時間であるウォームアップ時間を短縮している。
加熱部材42は、定着ベルト41の円筒軸方向に沿って延びて設けられる。また、加熱部材42は、断面が円弧状に形成される。また、円弧状の加熱部材42の形状は、円形状である後述の自由状態のベルト軌跡410に沿って形成される。本実施形態では、加熱部材42が形成する円弧の中心角は、例えば約120度に設定している。
そして、加熱部材42は、第1基準線L1に対して、上流側の領域に配置される。さらに、加熱部材42の上流側端部42Uは、第2基準線L2に対してニップ部Nと反対側の領域に設けられる。例えば、本実施形態の上流側端部42Uは、第2基準線L2のニップ部Nの反対側において、定着ベルト41の回転方向(図2中矢印CW方向)に、第1基準線L1を基準として約0度以上約45度以下の範囲に設けている。
また、加熱部材42の下流側端部42Dは、第2基準線L2に対してニップ部N側の領域に設けられる。例えば、本実施形態の下流側端部42Dは、第2基準線L2のニップ部N側であって、定着ベルト41の回転方向(図2中矢印CW方向)とは逆方向に、第1基準線L1を基準として約0度以上約45度以下の範囲に設けている。ただし、この範囲内において、下流側端部42Dが、押圧パッド43の端部に触れない領域に設けている。
図2に示すように、定着ベルト41は、加圧ロール部50に従動して、図2中矢印CW方向に回転する。従って、本実施形態の定着ベルト41は、第1基準線L1に対して上流側の領域(図中下側Bの領域)では、ニップ部Nに向けて引き込まれることで張力が比較的高くなる。特に、ニップ部Nにより近いほど、ニップ部Nに遠い箇所よりも張力が高くなる。一方で、本実施形態の定着ベルト41は、第1基準線L1に対して下流側の領域(図中上側Tの領域)では、ニップ部Nから押し出されることで張力が比較的低くなる。そのため、本実施形態では、上流側に加熱部材42を配置することで、ニップ部Nに向かう上流側の定着ベルト41の形状を安定させている。特に、加熱部材42の下流側端部42Dを、ニップ部Nの近傍に位置させることによって、ニップ部Nに対する定着ベルト41の進入角度が急峻にならないようにしている。
押圧パッド43は、加圧ロール部50と定着ベルト41とが接触する部分であるニップ部Nを形成する。押圧パッド43のニップ部Nを形成する箇所は、加圧ロール部50の外形に沿って円弧状の凹部に形成されている。なお、図2に示すように、定着ベルト41の周方向に沿った方向においてニップ部Nの中央部(円弧の中間)をニップ中心NCとする。
また、押圧パッド43のベース材には、SUS、鉄等の金属、または耐熱性を有する樹脂等を用いることができる。また、押圧パッド43の表面には、シリコーンゴム、フッ素ゴム等の弾性材料を形成することができる。
押圧パッド43は、押圧パッド43の下流側の端部(以下、パッド端部PEという)にて、定着ベルト41に屈曲部を形成する。押圧パッド43は、パッド端部PEによって、定着ベルト41の曲率を変化させ、用紙Pが定着ベルト41から剥離し易くしている。
支持部材44は、定着ベルト41の軸方向の端部にて、図示しないフレームに固定される。そして、支持部材44は、押圧パッド43を支持する。
なお、本実施形態の定着ベルト部40において、定着ベルト41に対しては、加熱部材42および押圧パッド43だけが接触する構成となっている。従って、本実施形態の定着装置20では、加圧ロール部50と押圧パッド43とによって挟まれた状態の定着ベルト41に対して、加熱部材42が、定着ベルト41の位置や形状を定める。
(加圧ロール部50の構成・機能)
加圧ロール部50は、円筒状に形成された円筒部51と、円筒部51の半径方向の外側に形成される弾性層52とを備えている。
円筒部51は、金属材料などにより形成される。
弾性層52の材料には、例えばシリコーンゴム等を用いることができる。また、弾性層52の表面には、フッ素樹脂等を形成することができる。
加圧ロール部50は、予め定められた押圧力によって、定着ベルト部40に対して押し付けられる。また、加圧ロール部50は、図示しないモータによって、図2中矢印CCW方向に回転する。そして、加圧ロール部50は、定着ベルト部40を回転移動させる。
以上のように構成される本実施形態の定着装置20では、定着ベルト部40と加圧ロール部50との間に形成されるニップ部Nに対して、用紙が供給される。用紙Pは、ニップ部Nにて、定着ベルト部40と加圧ロール部50とによって押圧される。これにより、用紙P上のトナー像が加圧および加熱され、用紙Pにトナー像が定着する。
次に、加熱部材42の配置と定着ベルト41との関係について説明する。
図3は、本実施形態の加熱部材42の配置の説明図である。
なお、以下の説明において、支持部材44の図示を省略する。
まず、定着装置20において、加熱部材42を取り付けない状態であって、定着ベルト41が押圧パッド43と加圧ロール部50とによって挟み込まれた状態の定着ベルト41が描く円形状の軌跡を自由状態のベルト軌跡410とする。なお、本実施形態の定着ベルト41は、断面が円形状に形成される。そのため、自由状態のベルト軌跡410は、ニップ部Nのニップ中心NCを通る線を弦とするベルト軌跡となる。
そして、本実施形態では、加熱部材42は、自由状態のベルト軌跡410に対して、自由状態のベルト軌跡410の半径方向の外側に配置している。つまり、加熱部材42は、ニップ部Nのニップ中心NCを通る線を弦とする定着ベルトの軌跡の外側に位置している。
また、図3に示すように、自由状態のベルト軌跡410の回転中心410Cは、加圧ロール部50の回転中心50Cとニップ部N(ニップ中心NC)とを通る仮想線VL上に位置する。これに対して、本実施形態の加熱部材42は、加圧ロール部50の回転中心50Cとニップ部N(ニップ中心NC)とを通る仮想線VL上からずれた位置に、定着ベルト41の回転中心41Cを位置させるように設けている。
そして、本実施形態の加熱部材42は、自由状態のベルト軌跡410よりも外側に配置されることで、定着ベルト41を本実施形態では下側Bに向けて変形させる。その結果、定着ベルト41の弾性力によって定着ベルト41が自由状態のベルト軌跡410に戻ろうとする力によって、加熱部材42に定着ベルト41が押し付けられる。
以上のようにして、本実施形態の定着装置20では、例えばバネなどの外力を用いて定着ベルト41に加熱部材42を押し付けるのではなく、定着ベルト41自体の弾性力だけで加熱部材42に接触させている。これによって、本実施形態の定着装置20では、定着ベルト41の回転駆動の負荷を低減しながら定着ベルト41と加熱部材42との接触性を高めている。さらに、本実施形態の定着装置20では、加熱部材42に対して例えばバネなどの別部材を接触させる場合と比較して、別部材に加熱部材42の熱が奪われ難いため、加熱効率が高まる。
また、本実施形態の定着装置20では、定着ベルト41が回転駆動されることによって生じた定着ベルト41の張力によって、加熱部材42に生じ得る反りが矯正され、定着ベルト41と加熱部材42とが安定して接触するようになる。
<変形例1>
図4は、変形例1が適用される加熱部材42の説明図である。
変形例1の加熱部材42は、加熱部材42の断面形状が上述した本実施形態と異なるものである。
変形例1の加熱部材42は、自由状態のベルト軌跡410に対する距離(自由状態のベルト軌跡410の回転中心410Cを中心とする半径方向における長さ)に関して、加熱部材42の上流側端部42U(最上流部)が、加熱部材42の他の部分と比較して最も離れている。より具体的には、図4に示すように、加熱部材42の上流側端部42Uと自由状態のベルト軌跡410との距離H1は、下流側端部42Dと自由状態のベルト軌跡410との距離H2と比較して大きくなっている。また、本実施形態では、定着ベルト41の回転方向において、上流側端部42Uから下流側端部42Dに向けて次第に距離が短くなるようになっている。
このように構成される変形例1の定着装置20において、定着ベルト41の弾性力による接触力は、加熱部材42の下流側端部42Dと比較して、上流側端部42Uで大きくなる。そして、変形例1では、定着ベルト41と加熱部材42との接触が開始される上流側端部42Uにおいて定着ベルト41を強固に押さえることで、加熱部材42に対する定着ベルト41の所謂ばたつきを抑えて定着ベルト41の動きを安定させる。また、定着ベルト41の弾性力による接触力を上流側端部42Uで最大にすることにより、定着ベルト41による加熱部材42の矯正力を高めている。
<変形例2>
図5は、変形例2が適用される加熱部材42の説明図である。
変形例2の加熱部材42は、加熱部材42の断面形状が上述した本実施形態と異なるものである。
変形例2の加熱部材42は、曲率に関して、定着ベルト41の回転方向上流側が回転方向下流側よりも曲率が大きくなっている。より具体的には、図5に示すように、加熱部材42の上流側端部42Uにおける半径r1は、下流側端部42Dにおける半径r2よりも小さくなっている。つまり、加熱部材42の上流側端部42Uにおける曲率(1/r1)は、下流側端部42Dの曲率(1/r2)よりも大きくなっている。
例えばある張力においては曲率が大きくなると、圧力が高くなる。従って、以上のように構成される変形例2の定着装置20において、定着ベルト41の接触力は、加熱部材42の下流側端部42Dと比較して上流側端部42Uで大きくなる。そして、変形例2では、定着ベルト41と加熱部材42との接触が開始される上流側端部42Uにおいて定着ベルト41を強固に押さえることで、定着ベルト41の動きを安定させる。
さらに、上述したように、変形例1の構成に加えて、変形例2の構成を適用することができる。すなわち、加熱部材42の上流側端部42Uと自由状態のベルト軌跡410との距離H1を、下流側端部42Dと自由状態のベルト軌跡410との距離H2と比較して大きくし、かつ、加熱部材42の上流側端部42Uにおける曲率(1/r1)を、下流側端部42Dの曲率(1/r2)よりも大きくする。
ここで、加熱部材42の曲率が周方向において変化しない場合を仮定すると、ニップ部Nに近い側となる下流側端部42Dの定着ベルト41の張力が高くなる傾向がある。従って、変形例1の構成に変形例2の構成を加えることにより、加熱部材42の周方向に沿って、定着ベルト41と加熱部材42との接触力を均し接触性を向上させても良い。
なお、本実施形態の定着装置20では、加熱部材42は、図3を参照しながら説明したように、自由状態のベルト軌跡410に対して、加熱部材42全体が、半径方向の外側に設けられている。しかしながら、加熱部材42の少なくとも一部が、半径方向の外側に設けられるようにしても構わない。この場合においても、定着ベルト41の弾性力に基づく定着ベルト41の復元力によって、加熱部材42に対して定着ベルト41が接触する。
また、本実施形態の定着装置20では、加熱部材42は、図2を参照しながら説明したように、第1基準線L1に対して上流側に設けるようにしている。しかしながら、加熱部材42は、第1基準線L1の上流側に限定されず、自由状態のベルト軌跡410に対して半径方向の外側であれば他の領域に設けても構わない。この場合においても、定着ベルト41の弾性力に基づく定着ベルト41の復元力によって、加熱部材42に対して定着ベルト41が接触する。
なお、本実施形態では、加圧ロール部50として、ロール状の部材を用いている。しかしながら、加圧ロール部50に代えて、例えばベルト状に形成されるとともに、定着ベルト41とともに用紙Pを加圧する加圧部を用いても構わない。
1…画像形成装置、10…画像形成部、20…定着装置、30…用紙搬送系、40…定着ベルト部、41…定着ベルト、41C…回転中心、42…加熱部材、42U…上流側端部、42D…下流側端部、43…押圧パッド、44…支持部材、50…加圧ロール部、51…円筒部、52…弾性層、410…ベルト軌跡、N…ニップ部

Claims (6)

  1. 自重によっても、断面が円形状を描く形を維持することが可能な程度の剛性を有し、回転して記録材にトナー像を定着するベルト部材と、
    回転しながら前記ベルト部材とともに記録材を加圧する加圧部と、
    前記ベルト部材の内側に接触し当該ベルト部材を加熱する加熱部と、
    前記ベルト部材の内側に設けられ、当該ベルト部材と前記加圧部との間に記録材を挟み込むニップ部を形成するニップ形成部と、を備え、
    前記加熱部は、当該加熱部が設けられずに前記ニップ形成部と前記加圧部とにより挟まれた状態で当該ベルト部材が描く軌跡の外側に配置され
    前記ニップ部と前記ベルト部材の回転中心を通る仮想線に対して、当該ベルト部材の回転方向における下流側の領域には、前記ニップ部の箇所を除き、当該ベルト部材の内側を押圧する部材を設けないことを特徴とする定着装置。
  2. 前記加熱部は、前記仮想線に対して、前記ベルト部材の回転方向における上流側の領域に設けられることを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記加熱部は、前記ベルト部材の回転方向における当該加熱部の上流側端部が、前記回転中心を挟んで前記ニップ部の反対側に設けられることを特徴とする請求項2に記載の定着装置。
  4. 前記加熱部は、前記ベルト部材の回転方向における当該加熱部の上流側端部から当該加熱部の下流側端部に向けて、前記軌跡に対する距離が次第に短くなることを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  5. 前記加熱部は、前記ベルト部材の回転方向における当該加熱部の流側端部から当該加熱部の流側端部に向けて、曲率が次第に大きくなるように形成されていることを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  6. トナー像を保持する像保持体と、
    トナー像を記録材に転写する転写部と、
    回転して記録材にトナー像を定着するベルト部材と、
    回転しながら前記ベルト部材とともに記録材を加圧する加圧部と、
    前記ベルト部材の内側に設けられ、当該ベルト部材と前記加圧部との間に記録材を挟み込むニップ部を形成するニップ形成部と、
    前記ベルト部材の内側に接触し当該ベルト部材を加熱するとともに、前記加圧部の回転中心と前記ニップ部とを通る仮想線上からずれた位置に当該ベルト部材の回転中心を位置させる加熱部と、
    を備え
    前記加熱部は、前記仮想線に対して、前記ベルト部材の回転方向における上流側の領域に設けられ、当該ベルト部材の内側を押圧するとともに、
    前記仮想線に対して、前記ベルト部材の回転方向における下流側の領域には、前記ニップ部の箇所を除き、当該ベルト部材の内側を押圧する部材を設けないことで、
    前記ベルト部材を前記位置に位置させる画像形成装置。
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