JP6578221B2 - 診断補助装置、診断補助システム、診断補助方法および診断補助プログラム - Google Patents

診断補助装置、診断補助システム、診断補助方法および診断補助プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP6578221B2
JP6578221B2 JP2016022763A JP2016022763A JP6578221B2 JP 6578221 B2 JP6578221 B2 JP 6578221B2 JP 2016022763 A JP2016022763 A JP 2016022763A JP 2016022763 A JP2016022763 A JP 2016022763A JP 6578221 B2 JP6578221 B2 JP 6578221B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
sound
diagnostic
diagnosis
storage unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016022763A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017142124A (ja
Inventor
道昭 松田
道昭 松田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ebara Corp
Original Assignee
Ebara Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ebara Corp filed Critical Ebara Corp
Priority to JP2016022763A priority Critical patent/JP6578221B2/ja
Publication of JP2017142124A publication Critical patent/JP2017142124A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6578221B2 publication Critical patent/JP6578221B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Measurement Of Mechanical Vibrations Or Ultrasonic Waves (AREA)

Description

本発明は、診断員による設備診断を補助する診断補助装置、診断補助システム、診断補助方法および診断補助プログラム
に関する。
設備からの音、振動、温度といった情報を計測・分析して異常の有無を判定する装置が開発されている。例えば、特許文献1には、エレベータの稼働音を検出し、周波数分析を行って異常の有無を診断するエレベータの異常診断装置が開示されている。また。特許文献2には、ガバナ室内の室内音を取得し、特定の周波数帯が基準許容値を超えたか否かに基づいて異常を検出するガバナ室内異常検出システムが開示されている。
しかしながら、設備の状態は、個体差があったり、運転状態によって変化したりするため、装置による診断は容易ではない。そのため、設備からの情報を頼りに、診断員が経験に基づいて総合的に診断することが現在でも有用であり、多くの現場で用いられている。特に、設備からの音に基づく診断が多用されている。
診断員による診断には、設備からの音の中から異常を示す特定の音を判別して、異常の有無を識別することが必要であるため、熟練の診断者の存在が不可欠である。その一方、近年では熟練の診断者が減少しており、将来的には、有効な設備診断業務ができなくなることが懸念されている。
診断員による診断例として、特許文献3には、転がり軸受の運転時に発生する音を耳で聞き、この音と、録音媒体に録音された異常音または正常音とを比較し、異常の有無を判断する転がり軸受の診断補助方法が開示されている。また、特許文献4には、加速度センサで検知した信号を、10kHzまでをカットするハイパスフィルタを用いて雑音除去した上で、ヘッドホンから再生する異常騒音ポータブル検診器が開示されている。
特開平9−20477号公報 特開2011−220748号公報 特開2009−168552号公報 実用新案第3031481号公報
しかしながら、特許文献3に記載の方法では、転がり軸受の運転時に発生する音をそのまま聞くため、未熟な診断者が正確な診断を行うのは困難である。特許文献4の異常騒音ポータブル検診器は、カットオフ周波数が固定のハイパスフィルタで雑音を除去するのみであり、必ずしも異常診断に適した調整が行われているとは言えない。いずれも、診断者が精度よく設備診断を行えるものはない。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであり、本発明の課題は、診断者が精度よく設備診断を行うことを補助する診断補助装置、診断補助システム、診断補助方法および診断補助プログラムを提供することである。
本発明の一態様によれば、可変設定に基づいて、診断対象設備の音および/または振動に対応する第1信号を調整し、第2信号を生成する調整部と、前記第2信号を再生装置に出力する出力部と、を備え、前記出力部が前記第2信号を出力しつつ、前記調整部が前記第1信号を調整できる、診断補助装置が提供される。
この構成によれば、診断対象設備からの音および/または振動に由来する信号を出力しつつ、信号調整が可能である。
前記調整部は、前記第1信号の周波数特性を調整してもよい。
より具体的には、前記調整部は、前記第1信号に対してフィルタ処理を行ってもよい。
そして、前記フィルタ処理におけるカットオフ周波数および/または増幅率であってもよい。
これにより、異常の検知などに寄与する特定の周波数の音を強調できる。
診断補助装置は、前記可変設定を記憶する記憶部を備えてもよい。
これにより、設定を記憶することで、診断ノウハウの蓄積や、診断技術の継承が可能となる。
診断補助装置は、前記第1信号および/または前記第2信号を記憶する記憶部を備えてもよい。
これにより、記憶した信号を後に活用することもできる。
診断補助装置は、1または複数の過去の前記第1信号を予め記憶した記憶部を備え、前記出力部は、前記記憶部に記憶された前記1または複数の第1信号およびリアルタイムな前記第1信号のうちの2以上を調整して得られた2以上の前記第2信号を切り替えながら、または、同時に出力してもよい。
これにより、過去の信号と現在の信号、または、過去の信号どうしを容易に比較できる。
診断補助装置は、1または複数の過去の前記第2信号を予め記憶した記憶部を備え、前記出力部は、前記記憶部に記憶された1または複数の前記第2信号およびリアルタイムな前記第2信号のうちの2以上を切り替えながら、または、同時に出力してもよい。
これにより、過去の信号と現在の信号、または、過去の信号どうしを容易に比較できる。
また、本発明の別の態様によれば、前記診断対象設備の音および/または振動を検出して、対応する前記第1信号を生成する検出装置と、前記第1信号に基づいて前記第2信号を出力する、上記の診断補助装置と、前記第2信号を再生する再生装置と、を備える診断補助システムが提供される。
前記再生装置が前記第2信号を再生しつつ、前記調整部が前記第1信号を調整できるのが望ましい。
これにより、診断対象設備からの音および/または振動に由来する信号を再生しつつ、信号調整が可能である。
前記診断対象設備と、前記再生装置と、が別室に配置されてもよい。
これにより、診断対象設備の近傍に大きな音を出す設備があるような場合であっても、その影響を抑えることができる。
また、本発明の一態様によれば、診断対象設備の音および/または振動を検出して、対応する第1信号を生成するステップと、可変設定に基づいて前記第1信号を調整し、第2信号を生成するステップと、前記第2信号を再生装置に出力するステップと、前記再生装置から前記第2信号を再生するステップと、を備え、前記再生装置が再生を行いつつ、前記第1信号の調整を行う、診断補助方法が提供される。
また、本発明の一態様によれば、コンピュータを、可変設定に基づいて、診断対象設備の音および/または振動に対応する第1信号を調整し、第2信号を生成する調整部と、前記第2信号を再生装置に出力する出力部と、として機能させ、前記出力部が前記第2信号を出力しつつ、前記調整部が前記第1信号を調整できる、診断補助プログラムが提供され
る。
診断対象設備からの音および/または振動に由来する信号を出力しつつ、信号調整が可能であるため、診断員が精度よく診断対象設備を診断できる。
第1の実施形態に係る診断補助システムの概略構成を示すブロック図。 図1Aの診断補助システムを用いた診断の手順を示すフローチャート。 診断補助システムの一具体例を示す図。 診断補助システムの別の具体例を示す図。 診断補助システムの使用例を示す図。 図4の使用例をより具体的に示す図。 調整部21による調整を模式的に示す図。 第2の実施形態に係る診断補助システムの概略構成を示すブロック図。 第3の実施形態に係る診断補助システムの概略構成を示すブロック図。 信号の記憶を説明する図。 信号の記憶を説明する図。 信号の記憶を説明する図。 記憶した信号の調整および出力を説明する図。 記憶した信号の調整および出力を説明する図。 第4の実施形態に係る診断補助システムの概略構成を示すブロック図。 図11の変形例に係る診断補助システムの概略構成を示すブロック図。 第5の実施形態に係る診断補助システムの概略構成を示すブロック図。 図13の変形例に係る診断補助システムの概略構成を示すブロック図。
以下、本発明に係る実施形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。
(第1の実施形態)
図1Aは、第1の実施形態に係る診断補助システムの概略構成を示すブロック図である。本診断補助システムは診断対象設備100の診断を行うものであり、検出装置1と、診断補助装置2と、再生装置3とを備えている。検出装置1は、診断対象設備100からの音および/または振動を検出し、対応する電気信号に変換する。診断補助装置2は、検出装置1が生成した信号を調整して新たな信号を生成し、これを出力する。再生装置3は診断補助装置2が出力した信号を再生する。
図1Bは、図1Aの診断補助システムを用いた診断の手順を示すフローチャートである。まず、検出装置1が診断対象設備100からの音および/または振動を検出する(ステップS1)。次いで、診断補助装置2が、検出装置1からの電気信号の調整および再生装置3への出力を行いつつ、並行して、再生装置3が信号を再生する(ステップS2)。以上の補助を受けて、すなわち、再生された信号に基づいて、診断員が異常の有無や異常の種類判別などの診断を行う(ステップS3)。
図2は、診断補助システムの一具体例を示す図である。本例において、検出装置1は診断対象設備100の振動を検出する振動センサ1aである。また、再生装置3はスピーカ3a(図2(a))またはヘッドホン3b(図2(b))である。この場合、診断補助装置2は振動に対応する電気信号を調整して音声信号を出力する。診断対象設備100の近傍で音を聴取する場合や、診断対象設備100の近傍に大きな音を出す別の設備がある場合には、周囲の音の影響を受けにくいヘッドホン3bを用いるのが望ましい。
図3は、診断補助システムの別の具体例を示す図である。本例において、検出装置1は診断対象設備100の音を検出するマイク1bである。また、再生装置3はスピーカ3a(図3(a))またはヘッドホン3b(図3(b))である。この場合、診断補助装置2は音に対応する電気信号を調整して音声信号を出力する。診断対象設備100の近傍で音を聴取する場合や、診断対象設備100の近傍に大きな音を出す別の設備がある場合には、周囲の音の影響を受けにくいヘッドホン3bを用いるのが望ましい。スピーカ3aを用いる場合には、スピーカ3aからの再生音をマイク1bが検出するとハウリングが発生するため、スピーカ3aをマイク1bから十分に離すか、スピーカ3aの音量を上げすぎないようにするのが望ましい。
図4は、診断補助システムの使用例を示す図である。診断補助システムの全体が診断対象設備100の近傍にあってもよいが、図示のように、検出装置1のみを診断対象設備100の近傍に配置し、診断対象設備100がある機械室とは別の操作室内に診断補助装置2および再生装置3を配置するのが望ましい。あるいは、検出装置1および診断補助装置2を機械室内に配置し、再生装置3のみを操作室内に配置してもよい。これにより、診断対象設備100の近傍に大きな音を出す別の設備がある場合でも、その影響を受けず、ハウリングが発生することもない。
図5は、図4の使用例をより具体的に示す図である。図示のように、診断補助装置2を操作卓4内に組み込んでもよい。これにより、診断員は、通常の機械操作業務を行いつつ、診断対象設備100の診断を行うことができ、常時、診断対象設備100を監視することも可能になる。なお、診断補助装置2は、操作卓4内に組み込む他、モバイル機器として持ち運びできるようにしてもよい。
図1Aに戻り、診断補助装置2について説明する。診断補助装置2は、調整部21と、出力部22とを有する。診断補助装置2はコンピュータであって、所定の診断補助プログラムを実行することによって、調整部21および出力部22が実現されてもよい。
調整部21は、可変設定に基づいて、検出装置1からの電気信号を調整し、調整後の信号を生成する。調整とは、典型的には、電気信号における周波数特性の調整である。例えば、異常の検知などに寄与する特定の周波数を診断員が設定する。これに基づいて、調整部21は特定の周波数帯域の成分を増幅してもよいし、他の周波数帯域の成分を減衰させてもよい。これにより、異常の検知などに寄与する音を診断員が聴きやすくなる。検知すべき異常に応じて聴くべき音の周波数や周波数帯域が異なる場合、診断員が適切な周波数を設定すればよい。
図6は、調整部21による調整を模式的に示す図である。図6(a)は調整部21に入力される電気信号であり、診断者が周波数fc1,fc2を調整部21に設定している。この場合、図6(b)に示すように、調整部21は、周波数帯域fc1〜fc2の成分を通過させるとともに、他の成分を十分に減衰させてもよい(言い換えると、周波数fc1,fc2をカットオフ周波数とするバンドパスフィルタ処理を行う)。あるいは、図6(c)に示すように、調整部21は周波数帯域fc1〜fc2の成分のみを部分的に増幅させてもよい。このような調整により、周波数帯域fc1〜fc2の音が聴きやすくなる。
このように、調整部21は、バンドパスフィルタ処理を行ってもよいし、その他ロウパスフィルタ処理やハイパスフィルタ処理を行ってもよい。診断対象設備100や異常の種類に応じて聴き取るべき周波数帯域が異なることがあるので、設定可能なカットオフ周波数を可変とするのがよい。また、調整部21は、設定された周波数帯域の成分を増幅したり減衰させたりしてもよく、この場合、増幅率を可変設定できるのが望ましい。
調整部21は、バンドパスフィルタや特定周波数帯域の増幅手段を複数組み合わせたグラフィックイコライザや、帯域幅あるいは帯域の中心周波数を調整できるパラメトリックイコライザと同等の機能を内装し、複数の周波数帯域の成分を増幅した信号を生成できるようにしてもよい。
以上のようにして調整された信号は、必要に応じて出力部22によって増幅などされた上で、再生装置3に出力される。そして、再生装置3によって、例えば音声として調整された信号が再生される。
ここで、調整された信号を出力部22が再生装置3に出力しつつ(つまり再生装置3が調整された信号を再生しつつ)、調整部21は電気信号を調整する。言い換えると、診断者は、再生装置3からの音を聞きながら、調整を行うことができる。そのため、調整後の音を聴きながら様々な調整を試みることができ、より診断がしやすい設定を見出すことができる。これにより、例えば、熟練の診断者が診断しやすい状態を設定でき、その設定を用いることで熟練の診断者でなくても正確に診断を行うことができる。また、未熟な診断者が音を聴きながら調整を行うことで、設定による音の違いを確認しながら診断技術を習得することもできる。
以上説明したように、第1の実施形態では、検出した音や振動し、再生装置3から再生される音を聴きつつ、周波数特性などの調整を行うことができる。そのため、再生装置3からの音に基づいて、診断対象設備100の異常の有無や種類を、熟練技術者でなくても判別できる。また、異常を表す音を周波数で特定して強調できるので、診断者の個人差を抑えることができる。さらに、調整部21に対する調整を一定とすれば、繰り返し同じ調整によって音を聴くことができ、別の設備を診断する際に適用することもできる。
(第2の実施形態)
次に説明する第2の実施形態は、診断補助システムの調整部21に対する設定を記憶できるようにしたものである。以下、第1の実施形態との相違点を中心に説明する。
図7は、第2の実施形態に係る診断補助システムの概略構成を示すブロック図である。本診断補助システムは、さらに記憶部23を備えている。図7では診断補助装置2’が記憶部23を有する例を示しているが、記憶部23は診断補助装置2’とは別個の装置であってもよい。記憶部23には調整部21に対する設定(周波数や増幅率など)が記憶される。
記憶部23には、診断対象設備ごとの設定が記憶されてもよい。これにより、ある診断対象設備用の設定を同種の他の診断対象設備に適用することができる。また、ある診断補助装置2’での設定を他の診断補助装置2’に移設することもできる。
また、検知すべき異常の種類ごとの設定が記憶されてもよい。その場合、異常を特徴付ける周波数帯域の成分を強調するための複数の設定をプリセットしておき、そのうちの1つを選択的に切り替えられるようにしてもよい。これにより、複数の異常を簡易に診断できる。
あるいは、熟練の診断員が慣れ親しんでいる聴音棒で聴いた音を模擬的に作り出せるような調整が記憶されてもよい。これにより、聴音棒を用いるのと同じ感覚で診断を行うことができる。
このように、第2の実施形態では、調整部21に対する設定を記憶する。熟練の診断員が設定を行って記憶することで診断ノウハウを蓄積できるし、他の診断員が記憶された設定を用いることで、熟練の診断員の診断技術の継承が可能となる。
(第3の実施形態)
次に説明する第3の実施形態は、調整前および/または調整後の信号を記憶できるようにしたものである。以下、第1および第2の実施形態との相違点を中心に説明する。
図8は、第3の実施形態に係る診断補助システムの概略構成を示すブロック図である。本実施形態の記憶部23は調整前および/または調整後の信号を記憶する。図8では診断補助装置2’’が記憶部23を有する例を示しているが、記憶部23は診断補助装置2’’とは別個の装置であってもよい。
図9A〜図9Cは、信号の記憶を説明する図であり、各ケースにおける信号の流れのみを描いている。記憶部23は、調整前の信号のみを記憶したり(図9A)、調整後の信号のみを記憶したり(図9B)、調整前および調整後の両方の信号を記憶したりする(図9C)。記憶部23がいずれの信号を記憶するかを設定可能としてもよい。なお、記憶部23は調整前後のいずれか一方のみの信号を記憶可能であってもよい。
図10Aおよび図10Bは、記憶した信号の調整および出力を説明する図であり、各ケースにおける信号の流れのみを描いている。記憶部23に記憶された調整後の信号を出力部22が出力したり(図10A)、記憶部23に記憶された調整前の信号を調整部21が調整して出力部22が出力したりする(図10B)。
調整前の信号は診断対象設備100からの振動や音そのものに対応している。そのため、調整前の信号を記憶することで、後に別の調整を行って別の種類の異常判定にも利用できる(図10B)。つまり、通常の調整と、通常とは異なる別の調整とを、時間をずらして行うことができる。
また、調整後の信号を記憶して、後に再生する(図10A)のも有用である。例えば、異常が発生した場合の調整後の信号を記憶することで、異常診断を容易にした音、すなわち、異常を特徴付ける周波数帯域の成分が強調された音をいつでも再現できる。あるいは、異常が発生していない場合の調整後の信号を記憶することで、正常時の音をいつでも再現できる。
なお、第2の実施形態と同様に、記憶部23は調整部21に対する設定をさらに記憶してもよい。
(第4の実施形態)
次に説明する第4の実施形態は、記憶された信号と、検出装置1からのリアルタイムな信号とを切り替えて再生することにより、両者を比較できるようにしたものである。以下、第3の実施形態との相違点を中心に説明する。
図11は、第4の実施形態に係る診断補助システムの概略構成を示すブロック図である。図11の記憶部23は、過去の診断対象設備100の音および/または振動に由来する電気信号を調整した後の信号を予め記憶している。
また、診断補助装置2’’’は出力部22の前段に設けられた切替部24を有する。切替部24には、記憶部23に記憶された調整後の信号(以下、単に「記憶された信号」という)が入力される。また、切替部24には、現在の診断対象設備100の音および/または振動に由来する電気信号を調整した後の信号(以下、単に「リアルタイムな信号」という)も入力される。
切替部24は、記憶された信号およびリアルタイムな信号のうちの一方を選択して、出力部22に供給する。これにより、一方の信号が選択的に再生装置3によって再生される。切替部24は、例えば一定時間ごとに自動で切り替えを行ってもよいし、診断員による手動設定に基づいて切り替えを行ってもよい。
図12は、図11の変形例に係る診断補助システムの概略構成を示すブロック図である。図12の記憶部23は、過去の診断対象設備100の音および/または振動に由来する(調整前の)電気信号を予め記憶している。
また、切替部24が調整部21の前段に設けられる。切替部24には、記憶部23に記憶された調整前の信号(以下、単に「記憶された信号」)が入力される。また、切替部24には、現在の診断対象設備100の音および/または振動に由来する(調整前の)電気信号(以下、単に「リアルタイムな信号」という)も入力される。
切替部24は、記憶された信号およびリアルタイムな信号のうちの一方を選択して、調整部21に供給する。これにより、一方の信号が選択的に調整部21によって調整されて、再生装置3によって再生される。切替部24は、例えば一定時間ごとに自動で切り替えを行ってもよいし、診断員による手動設定に基づいて切り替えを行ってもよい。
図11および図12のいずれも、出力部22は、結果的に、記憶部23に記憶された信号および検出装置1からのリアルタイムな信号の一方を切り替えながら出力することになる。
本実施形態では、例えば正常時の(調整前または調整後の)信号を記憶部23に記憶しておき、正常時の音と、診断時のリアルタイムな音とを切り替えながら聴くことで両者を比較でき、診断の精度を向上できる。あるいは、異常時の(調整前または調整後の)信号を記憶部23に記憶しておき、異常時の音と、診断時のリアルタイムな音とを切り替えながら聴けるようにしてもよい。また、正常時であるか異常時であるかを問わず、過去の信号を記憶しておき、過去の音と、現在の音とを切り替えながら聴けるようにしてもよい。
また、同種の設備が複数ある場合、ある設備に由来する(調整前または調整後の)信号を記憶部23に記憶しておき、その音と、他の設備の診断時の音とを切り替えながら聴くことで両者を比較でき、診断の精度を向上できる。
なお、第4の実施形態では、記憶部23から1つの信号が切替部24に供給される例を示したが、記憶部23に2以上の信号(例えばある異常時の信号と、他の異常時の信号)を記憶しておき、切替部24が合計3以上の信号から1つを選択するようにしてもよい。また、2以上の信号とは、過去のある時点での信号と、その後の(過去の)ある時点の信号であってもよい。すなわち、本実施形態では、過去の信号とリアルタイムな信号との比較も可能であるし、過去の信号どうしの比較も可能である。
(第5の実施形態)
上述した第4の実施形態は、2つの信号を切り替えて再生するものであった。これに対し、次に説明する第5の実施形態は、記憶された信号と、検出装置1からのリアルタイムな信号とを同時に再生することにより、両者を比較できるようにしたものである。以下、第4の実施形態との相違点を中心に説明する。
図13は、第5の実施形態に係る診断補助システムの概略構成を示すブロック図であり、図11と対応している。すなわち、図13の記憶部23は、過去の診断対象設備100の音および/または振動に由来する電気信号を調整した後の信号を予め記憶している。
また、診断補助装置2’’’’の出力部22は、記憶部23に記憶された調整後の信号(以下、単に「記憶された信号」という)と、現在の診断対象設備100の音および/または振動に由来する電気信号を調整した後の信号(以下、単に「リアルタイムな信号」という)と、の両方を出力する。
さらに、診断補助システムは2つの再生装置31,32を備えている。そして、再生装置31は、出力部22から出力される、記憶された信号を受けてこれを再生する。一方、再生装置32は、出力部22から出力される、リアルタイムな信号を受けてこれを再生する。これにより、両信号が同時に再生される。
図14は、図13の変形例に係る診断補助システムの概略構成を示すブロック図であり、図12と対応している。すなわち、図14の記憶部23は、過去の診断対象設備100の音および/または振動に由来する(調整前の)電気信号を予め記憶している。
また、診断補助装置2’’’’の調整部21は、記憶部23に記憶された調整前の信号(以下、単に「記憶された信号」という)と、現在の診断対象設備100の音および/または振動に由来する電気信号(以下、単に「リアルタイムな信号」という)を調整する。出力部22は両方の調整後の信号を出力する。そして、再生装置31は、出力部22から出力される、記憶された信号を調整した信号を受けてこれを再生する。一方、再生装置32は、出力部22から出力される、リアルタイムな信号を調整した信号を受けてこれを再生する。これにより、両信号が同時に再生される。
図13および図14のいずれも、出力部22は、結果的に、記憶部23に記憶された信号とおよび検出装置1からのリアルタイムな信号の両方を同時に出力することになる。
2つの信号を同時に再生して両者を比較できるため、第4の実施形態と同様、診断の精度が向上する。
なお、第5の実施形態では、記憶部23に1つの信号を記憶する例を示したが、記憶部23に2以上の信号(例えばある異常時の信号と、他の異常時の信号)を記憶しておき、合計3以上の再生装置を設けて、3以上の音を同時に再生できるようにしてもよい。また、2以上の信号とは、過去のある時点での信号と、その後の(過去の)ある時点の信号であってもよい。すなわち、本実施形態では、過去の信号とリアルタイムな信号との比較も可能であるし、過去の信号どうしの比較も可能である。
上述した実施形態は、本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者が本発明を実施できることを目的として記載されたものである。上記実施形態の種々の変形例は、当業者であれば当然になしうることであり、本発明の技術的思想は他の実施形態にも適用しうることである。したがって、本発明は、記載された実施形態に限定されることはなく、特許請求の範囲によって定義される技術的思想に従った最も広い範囲とすべきである。
1 検出装置
1a 振動センサ
1b マイク
2,2’,2’’,2’’’,2’’’’ 診断補助装置
21 調整部
22 出力部
23 記憶部
24 切替部
3,31,32 再生装置
3a スピーカ
3b ヘッドホン
100 診断対象設備

Claims (12)

  1. 可変設定に基づいて、診断対象設備の音および/または振動に対応する第1信号を調整し、第2信号を生成する調整部と、
    前記第2信号を再生装置に出力する出力部と、
    前記可変設定を記憶する記憶部と、を備え、
    前記出力部が前記第2信号を出力しつつ、前記調整部が前記第1信号を調整できる、診断補助装置。
  2. 前記調整部は、前記第1信号の周波数特性を調整する、請求項1に記載の診断補助装置。
  3. 前記調整部は、前記第1信号に対してフィルタ処理を行う、請求項1または2に記載の診断補助装置。
  4. 前記可変設定は、前記フィルタ処理におけるカットオフ周波数および/または増幅率である、請求項3に記載の診断補助装置。
  5. 前記記憶部は、前記第1信号および/または前記第2信号を記憶する、請求項1乃至のいずれかに記載の診断補助装置。
  6. 前記記憶部は、1または複数の過去の前記第1信号を予め記憶し、
    前記出力部は、前記記憶部に記憶された前記1または複数の第1信号およびリアルタイムな前記第1信号のうちの2以上を調整して得られた2以上の前記第2信号を切り替えながら、または、同時に出力する、請求項1乃至のいずれかに記載の診断補助装置。
  7. 前記記憶部は、1または複数の過去の前記第2信号を予め記憶し、
    前記出力部は、前記記憶部に記憶された前記1または複数の第2信号およびリアルタイムな前記第2信号のうちの2以上を切り替えながら、または、同時に出力する、請求項1乃至のいずれかに記載の診断補助装置。
  8. 前記診断対象設備の音および/または振動を検出して、対応する前記第1信号を生成する検出装置と、
    前記第1信号に基づいて前記第2信号を出力する、請求項1乃至のいずれかに記載の診断補助装置と、
    前記第2信号を再生する再生装置と、を備える診断補助システム。
  9. 前記再生装置が前記第2信号を再生しつつ、前記調整部が前記第1信号を調整できる、請求項に記載の診断補助システム。
  10. 前記診断対象設備と、前記再生装置と、が別室に配置される、請求項またはに記載の診断補助システム。
  11. 診断対象設備の音および/または振動を検出して、対応する第1信号を生成するステップと、
    可変設定に基づいて前記第1信号を調整し、第2信号を生成するステップと、
    前記第2信号を再生装置に出力するステップと、
    前記再生装置から前記第2信号を再生するステップと、
    前記可変設定を記憶部に記憶させるステップと、を備え、
    前記再生装置が再生を行いつつ、前記第1信号の調整を行う、診断補助方法。
  12. コンピュータを、
    可変設定に基づいて、診断対象設備の音および/または振動に対応する第1信号を調整し、第2信号を生成する調整部と、
    前記第2信号を再生装置に出力する出力部と、
    前記可変設定を記憶部に記憶させる手段と、として機能させ、
    前記出力部が前記第2信号を出力しつつ、前記調整部が前記第1信号を調整できる、診断補助プログラム。
JP2016022763A 2016-02-09 2016-02-09 診断補助装置、診断補助システム、診断補助方法および診断補助プログラム Active JP6578221B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016022763A JP6578221B2 (ja) 2016-02-09 2016-02-09 診断補助装置、診断補助システム、診断補助方法および診断補助プログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016022763A JP6578221B2 (ja) 2016-02-09 2016-02-09 診断補助装置、診断補助システム、診断補助方法および診断補助プログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017142124A JP2017142124A (ja) 2017-08-17
JP6578221B2 true JP6578221B2 (ja) 2019-09-18

Family

ID=59628445

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016022763A Active JP6578221B2 (ja) 2016-02-09 2016-02-09 診断補助装置、診断補助システム、診断補助方法および診断補助プログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6578221B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7113687B2 (ja) * 2018-07-13 2022-08-05 株式会社荏原製作所 信号処理装置、信号処理システム及び探索方法
JP7318354B2 (ja) * 2019-06-25 2023-08-01 日本精工株式会社 振動解析診断システム
JP7251413B2 (ja) * 2019-08-30 2023-04-04 オムロン株式会社 疑似異音生成装置および制御プログラム
JP7398905B2 (ja) 2019-09-09 2023-12-15 キヤノン株式会社 画像形成装置およびその診断方法

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06111163A (ja) * 1992-09-28 1994-04-22 Toshiba Corp 監視制御装置
JPH10104128A (ja) * 1997-08-28 1998-04-24 Hitachi Ltd 自動車用診断装置
JP3518838B2 (ja) * 1997-09-04 2004-04-12 株式会社東芝 音響監視装置
JPH11215583A (ja) * 1998-01-26 1999-08-06 Oki Electric Ind Co Ltd ソーナシステム
JP2004301671A (ja) * 2003-03-31 2004-10-28 Toshiba Corp 回転機の軸受診断システム、回転機の軸受診断装置及び回転機のスタッド
JP4983207B2 (ja) * 2006-01-30 2012-07-25 日産自動車株式会社 異音対策確認装置および異音対策確認方法
JP2009115538A (ja) * 2007-11-05 2009-05-28 Fuji Electric Systems Co Ltd 無線センサによる振動監視装置
JP2013210293A (ja) * 2012-03-30 2013-10-10 Densei:Kk 音・画像解析による設備診断システム
US8965005B1 (en) * 2012-06-12 2015-02-24 Amazon Technologies, Inc. Transmission of noise compensation information between devices

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017142124A (ja) 2017-08-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6578221B2 (ja) 診断補助装置、診断補助システム、診断補助方法および診断補助プログラム
JP4506873B2 (ja) 信号処理装置、信号処理方法
CN101621730B (zh) 用于检测声反馈的装置和方法
JP5497217B2 (ja) ヘッドホーン補正のためのシステム
JP4640461B2 (ja) 音量調整装置およびプログラム
JP6790654B2 (ja) フィルタ生成装置、フィルタ生成方法、及びプログラム
EP2387251B1 (en) Sound reproduction and detection
JP2010226329A (ja) 携帯端末装置
JP6170332B2 (ja) 切削工具の異常検出装置および異常検出方法
WO2019181955A1 (ja) 音声/振動変換装置
US20150098577A1 (en) Systems and methods for identifying noises
JP4757034B2 (ja) 音場補正装置及びその制御方法
JP2008245123A (ja) 音場補正装置、音場補正方法及び制御プログラム
JP2020014041A (ja) 信号処理装置、信号処理システム及び探索方法
KR20130073069A (ko) 오디오 이상 유무 자가 진단 가능한 음원 재생 장치 및 그 방법
JP2006340276A (ja) 音響調整設備及び音響調整方法
JP2018137549A (ja) 頭外定位処理装置、頭外定位処理方法、及び頭外定位処理プログラム
JP5819875B2 (ja) 音声出力装置および方法
JP6805879B2 (ja) フィルタ生成装置、フィルタ生成方法、及びプログラム
JP6973501B2 (ja) 信号処理装置および信号処理方法
JP2017175442A (ja) 楽曲再生装置、楽曲再生方法および楽曲再生プログラム
Wycisk et al. Control of headphone and loudspeaker characteristics in online experiments
JP5064248B2 (ja) フィルタ特性設定装置及び方法、オーディオシステム、並びにプログラム
JP7031543B2 (ja) 処理装置、処理方法、再生方法、及びプログラム
JPWO2013179332A1 (ja) オーディオ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20181025

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190213

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190402

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190529

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190806

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190826

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6578221

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250