JP7113687B2 - 信号処理装置、信号処理システム及び探索方法 - Google Patents
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Description
図1は第1の実施形態に係る信号処理システムの概略構成図である。図1に示すように、信号処理システムS1は、集音部1、振動検知部2、入力が集音部1の出力及び振動検知部2の出力が接続された信号処理装置3、入力が信号処理装置3の出力に接続されたアンプ4、及びアンプ4の出力が接続された出力器5を備える。
振動検知部2は、機器Dの振動を計測する振動センサ21と、振動センサ21に接続され計測された信号を増幅するアンプ22とを有する。アンプ22で増幅後の振動信号が信号処理装置3に入力される。
アンプ4は、信号処理装置3で信号処理した信号を増幅する。
出力器5は、アンプ4で増幅された信号を音波に変換して出力する。出力器5は、例えば、ヘッドホンである。なお、出力器5は、耳に装着するイヤホンまたはスピーカであってもよい。ここでヘッドホンまたはイヤホンは、電気信号を、耳(鼓膜)に近接した発音体(スピーカーなど)を用いて音波(可聴音)に変換する装置である。機械室等の実際の音に聴取が邪魔されないようにするためには、出力器5は、イヤホンやヘッドホンとすることが望ましい。
集音部1、振動検知部2は、移動可能なハンディタイプであってもよいし、固定されていてもよい。
マイクロホン11も振動センサ21も任意の位置に移動可能で、マイクロホン11は異常音が聴取できる箇所に設置される。マイクロホン11は診断の基準となる調整前の異常音が変化しないように、スタンド等に取り付けて固定することが望ましい。
スイッチ35は、操作者の操作に応じて、入力された音響信号をそのままアンプ4へ出力するか、入力された音響信号を第1のフーリエ変換部31に出力するかを切り替える。すなわち、スイッチ35は、操作者の操作に応じて、調節部34によって調整後の音響信号を出力するか、入力された音響信号をそのまま出力するかを切り替える。
第2のフーリエ変換部32は、振動検知部2が出力した振動信号に対してフーリエ変換(例えば、高速フーリエ変換:FFT)を行う。
(ステップS101)探索者が、異常音を含む周囲の音を聞く。
(ステップS102)集音部1が、周囲の音を電気信号に変換して音響信号を出力し、並行して、対象の機器または箇所に設置された振動検知部2が振動を電気信号に変換し、振動信号を出力する。
(ステップS103)信号処理装置3が、音響信号と振動信号を用いて、音響信号を調整し、調整後の音響信号を出力する。
(ステップS104)出力器5は、調整後の音響信号を人間が感知可能な信号(ここでは一例として音波)に変換して出力する。
(ステップS105)探索者が調整後の音響信号の音から、ステップS101において周囲の音をそのまま聞く工程で聞こえた異常音の周波数成分が強調して聞こえる場合、前記対象の機器または箇所が異常音を出力していると判定する。
続いて第1の実施形態の第1の実施例について説明する。図4は、第1の実施例に係る信号処理システムの概略構成図である。第1の実施例における信号数は、音響信号が1で、振動信号が複数(ここでは一例として三つ)である。図4に示すように、一例として、振動センサ21は三つあり、それぞれ、機器Dの評価対象箇所に固定されている。図4に示すように、第1の実施例に係る信号処理システムS11は、図1の第1の実施形態に係る信号処理システムS1と比べて、振動検知部2-1、2-2、2-3の三つに増え、切替器6が更に設けられた構成になっている。図1と同一の構成については同一の符号を付し、その説明を省略する。
次に、操作者は、信号処理装置3によって調整後の音響信号の音を聞く。このとき例えば、切替器6は振動検知部2-1が検知した振動信号を出力しているものとする。操作者は、調整後の音響信号を聞いて、集音部1から入力された音響信号の音をそのまま聞く工程で聞こえた異常音の周波数成分が強調して聞こえる場合、振動検知部2-1の振動センサ21が設置された箇所が異常音を出力していると判定する。次に、操作者は切替器6を操作して、切替器6が出力する振動信号を例えば振動検知部2-2が検知した振動信号に切り替え、調整後の音響信号を聞く。次に、操作者は、調整後の音響信号の音から、集音部1から入力された音響信号の音をそのまま聞く工程で聞こえた異常音の周波数成分が強調して聞こえる場合、振動検知部2-2の振動センサ21が設置された箇所が異常音を出力していると判定する。次に、操作者は切替器6を操作して、切替器6が出力する振動信号を例えば振動検知部2-3が検知した振動信号に切り替え、調整後の音響信号を聞く。次に、操作者は、調整後の音響信号の音から、集音部1から入力された音響信号の音をそのまま聞く工程で聞こえた異常音の周波数成分が強調して聞こえる場合、振動検知部2-3の振動センサ21が設置された箇所が異常音を出力していると判定する。
続いて第1の実施形態の第2の実施例について説明する。図5は、第2の実施例に係る信号処理システムの概略構成図である。第2の実施例に係る信号処理システムS12は、複数の機器が設置された機械室内で異常音の原因機器を探索する場合などに使用する。第2の実施例における信号数は、音響信号が1で、振動信号が複数(ここでは一例として三つ)である。第2の実施例では、第1の実施例とは異なり、評価をしたい機器D1、D2、D3毎に振動センサ21が設置される。
次に、操作者は、信号処理装置3によって調整後の音響信号の音を聞く。このとき例えば、切替器6は機器D1の振動信号を出力しているものとする。操作者は、調整後の音響信号を聞いて、集音部1から入力された音響信号の音をそのまま聞く工程で聞こえた異常音の周波数成分が強調して聞こえる場合、機器D1が異常音を出力していると判定する。次に、操作者は切替器6を操作して、切替器6が出力する振動信号を例えば機器D2の振動信号に切り替え、調整後の音響信号を聞く。次に、操作者は、調整後の音響信号の音から、集音部1から入力された音響信号の音をそのまま聞く工程で聞こえた異常音の周波数成分が強調して聞こえる場合、機器D2が異常音を出力していると判定する。次に、操作者は切替器6を操作して、切替器6が出力する振動信号を例えば機器D3の振動信号に切り替え、調整後の音響信号を聞く。次に、操作者は、調整後の音響信号の音から、集音部1から入力された音響信号の音をそのまま聞く工程で聞こえた異常音の周波数成分が強調して聞こえる場合、機器D3が異常音を出力していると判定する。
続いて第2の実施形態について説明する。図6は、第2の実施形態に係る信号処理システムの概略構成図である。第2の実施形態に係る信号処理システムS2は、機械室とは別の部屋(例えば、制御ルーム、または遠隔地など)で、機械室内の異常音の原因機器を探索する場合などに使用する。図6に示すように、第2の実施形態に係る信号処理システムS2は、図1の第1の実施形態に係る信号処理システムS1と比べて、通信機(第1の通信機ともいう)7及び通信機(第2の通信機ともいう)8が設けられている点が異なる。図1と同一の構成については同一の符号を付し、その説明を省略する。機械室には機器Dが設けられており、この機器Dに振動センサ21が固定されている。
通信機7は、集音部1から音響信号が入力され、振動センサ21から振動信号が入力され、音響信号及び振動信号を送信する。
機械室とは別の部屋に設けられた通信機8は、通信機7によって送信された音響信号及び振動信号を受信し、受信した音響信号及び振動信号を信号処理装置3bに出力する。通信機7及び通信機8の通信は、無線であっても有線であってもよく、パケットに含んで伝送してもよいし、シリアル信号またはパラレル信号としてそのまま伝送してもよい。
続いて第2の実施形態の第1の実施例について説明する。図7は、第2の実施形態の第1の実施例に係る信号処理システムの概略構成図である。第2の実施形態の第1の実施例に係る信号処理システムS21は、機械室とは別の部屋(例えば、制御ルーム、または遠隔地など)で、機械室内の異常音の原因機器を探索する場合などに使用する。第2の実施形態の第1の実施例では、第1の実施形態の第2の実施例とは異なり、音響信号と各振動信号を伝送し、離れた場所(例えば、遠隔地)で受信する。第2の実施形態の第1の実施例における信号数は、音響信号が1で、振動信号が複数(ここでは一例として三つ)である。第2の実施形態の第1の実施例では、第1の実施形態の第2の実施例と同様に、評価をしたい機器D1、D2、D3毎に振動センサ21が設置される。
通信機8は、通信機7によって送信された音響信号及び複数(ここでは三つ)の振動信号を受信し、受信した音響信号を信号処理装置3に出力し、受信した三つの振動信号を切替器6に出力する。これにより、切替器6は、通信機8によって受信された複数(ここでは三つ)の振動信号を切り替えて出力する。これにより、信号処理装置3に、切替器6から出力された振動信号が入力される。信号処理装置3は、順次、それぞれの振動信号と音響信号とを用いて、周波数毎に音響信号の強度を調節する。
続いて第2の実施形態の第2の実施例について説明する。図8は、第2の実施形態の第2の実施例に係る信号処理システムの概略構成図である。第2の実施形態の第2の実施例に係る信号処理システムS22は、機械室とは別の部屋(例えば、制御ルーム、または遠隔地など)で、機械室内の異常音の原因機器を探索する場合などに使用する。
切替器6は、アンプ22それぞれに接続されており、複数の振動センサから入力される複数の振動信号を切り替えて通信機7へ出力する。
通信機7は、集音部1から音響信号が入力され、切替器6から出力された振動信号が入力され、当該音響信号と当該振動信号とを送信する。
通信機8は、この音響信号とこの振動信号とを受信する。
切替指示器9は、切替器6による切り替えの指示を操作者から受け付ける。
通信機8は、切替指示器9が受け付けた指示を送信し、通信機7は、この指示を受信する。
切替器6は、通信機7が受信した指示に基づいて、出力する振動信号を切り替える。
信号処理装置3bに、音響信号と切替器6から出力された振動信号とが通信機7及び通信機8を介して入力される。
続いて第3の実施形態について説明する。図9は、第3の実施形態に係る信号処理システムの概略構成図である。第3の実施形態に係る信号処理システムS3は、第2の実施形態と同様に、機械室とは別の部屋(例えば、制御ルーム、または遠隔地など)で、機械室内の異常音の原因機器を探索する場合などに使用する。図9に示すように、第3の実施形態に係る信号処理システムS3は、図6の第2の実施形態に係る信号処理システムS2と比べて、信号処理装置3が変更された信号処理装置3bが機械室側に移動され、スイッチ操作部10が別の部屋側に追加された点が異なる。図6と同一の構成については同一の符号を付し、その説明を省略する。機械室には機器Dが設けられており、この機器Dに振動センサ21が固定されている。
通信機8は、送信された調整後の音響信号または前記入力された音響信号を受信する。
また通信機8は、スイッチ操作部10が受け付けた指示を送信し、通信機7は、この指示を受信する。
続いて第3の実施形態の実施例について説明する。図11は、第3の実施形態の実施例に係る信号処理システムの概略構成図である。第3の実施形態の実施例に係る信号処理システムS31は、機械室とは別の部屋(例えば、制御ルーム、または遠隔地など)で、機械室内の異常音の原因機器を探索する場合などに使用する。第3の実施形態の実施例における信号数は、音響信号が1で、振動信号が複数(ここでは一例として三つ)である。第3の実施形態の実施例では、第2の実施形態の第2の実施例と同様に、評価をしたい機器D1、D2、D3毎に振動センサ21が設置される。
通信部8は、通信機7から送信された信号を受信する。
通信機8は、切替指示器9が受け付けた指示を送信し、通信機7は、この指示を受信する。切替器6は、通信機7が受信した指示に基づいて、出力する振動信号を切り替える。これにより、信号処理装置3bに入力される振動信号が、切替指示器9で指示された機器から検知された振動信号に切り替わる。
まず、機械室とは別の部屋において、操作者がスイッチ操作部10を操作することによって、スイッチ35を遠隔に操作して、集音部1から入力された音響信号の音をそのまま聞く。次に、操作者がスイッチ35を操作することによって、調整後の音響信号の音を聞く。このとき例えば、切替器6は機器D1の振動信号を出力しているものとする。操作者は、調整後の音響信号を聞いて、集音部1から入力された音響信号の音をそのまま聞く工程で聞こえた異常音の周波数成分が強調して聞こえる場合、機器D1が異常音を出力していると判定する。次に、操作者は切替指示器9を操作して、切替器6が出力する振動信号を例えば機器D2の振動信号に切り替え、調整後の音響信号を聞く。次に、操作者は、調整後の音響信号の音から、集音部1から入力された音響信号の音をそのまま聞く工程で聞こえた異常音の周波数成分が強調して聞こえる場合、機器D2が異常音を出力していると判定する。次に、操作者は切替指示器9を操作して、切替器6が出力する振動信号を例えば機器D3の振動信号に切り替え、調整後の音響信号を聞く。次に、操作者は、調整後の音響信号の音から、集音部1から入力された音響信号の音をそのまま聞く工程で聞こえた異常音の周波数成分が強調して聞こえる場合、機器D3が異常音を出力していると判定する。
続いて第4の実施形態について説明する。図12は、第4の実施形態に係る信号処理システムの概略構成図である。図12に示すように、第4の実施形態に係る信号処理システムS4は、図1の第1の実施形態に係る信号処理システムS1と比べて、出力器5が出力器5bに変更されたものである。出力器5bは、アンプ4で増幅された信号を運動に変換して出力する。ここで運動は、人間が感知可能な態様の一例である。出力器5bは、例えば、アクチュエータである。出力器5bは、調整した音響信号でアクチュエータを駆動し、骨伝導として音を聴取してもよい。なお、本実施形態と同様に、他の実施形態における出力器5bが、アクチュエータであってもよい。
続いて、信号処理装置3の変形例について説明する。信号処理装置3の構成は、図13に示す信号処理装置3cであってもよい。図13は、第1の変形例に係る信号処理装置の概略構成図である。図13に示すように、第1の変形例に係る信号処理装置3cは、信号処理装置3に比べて、調節部34が調節部34cに変更されており、調節部34cは、フィルタ343を備える。フィルタ343の入力は、信号処理装置3cの第1の入力に接続されており、音響信号が入力される。図2と同一の構成については同一の符号を付し、その説明を省略する。
第2のフーリエ変換部32は、振動検知部2が出力した振動信号に対してフーリエ変換(例えば、FFT)を行う。
相関度決定部33は、音と振動のコヒーレンスを算出する。例えば相関度決定部33は、FFTの周波数分解能に応じた周波数ごとの数値を算出する。
抵抗R1と抵抗R2により、入力から出力の回路全体の増幅率が決まる。f1~f3は、各バンドの中心周波数で、増幅または減衰する周波数範囲の中心を示す。Z1~Z3は、f1~f3の周波数で共振する直列共振回路を示す。増幅または減衰の度合いは、デジタルポテンショメータVR1~VR3の可変抵抗値によって調節する。デジタルポテンショメータVR1、VR2、VR3を用いて、重みづけ数値に応じた抵抗値に調節する。この重みづけ数値は、増幅あるいは減衰したい度合に合わせて相関度から換算する。
この構成により、周波数毎に、相関度が高いほど、当該周波数における音響信号の強度を強調することができる。従って、探索者が調整後の音響信号から、当該探索者が異常音を含む周囲の音から直接聞いた異常音の周波数成分が強調して聞こえる場合、振動検知部2が設置された機器Dまたは振動センサ21が設置された箇所が異常音を出力していると判定することができる。
続いて第5の実施形態について説明する。図16は、第5の実施形態に係る信号処理システムの概略構成図である。図16に示すように、第5の実施形態に係る信号処理システムS5は、図1の第1の実施形態に係る信号処理システムS1と比べて、振動検知部2が記録装置101に変更されたものである。
記録装置101は、特定の環境の過去の音響信号と当該過去において振動センサが設けられた箇所または機器の振動が電気信号に変換された振動信号との間で予め決定された周波数毎の過去の異常音発生時の相関度を記憶する。この相関度は、振動センサが設けられた箇所または機器毎に記憶されている。
調節部34dの重み付け部341dは、対象とする機器または箇所の過去の異常音発生時の周波数毎の相関度を記録装置101から読み出し、前記周波数毎の相関度を用いて、入力された前記音響信号の強度を当該周波数毎に調節する。
スイッチ36は、操作者の操作に応じて、記録装置101から読み出される前記過去の異常音の発生時における音響信号(過去の異常音響信号)と、調節部34dによる調整後の音響信号(現在の調整後の音響信号)のいずれかを出力信号としてアンプ4へ出力するか切り替える。
この場合、スイッチ36は、記録装置101から読み出される前記過去の異常音の発生時における前記調節後の音響信号(過去の調整後の異常音響信号)と、入力された音響信号が調節部34dによって調節された後の音響信号(現在の調整後の音響信号)のいずれかを出力するか切り替えてもよい。
まず、探索者が、異常音を含む周囲の音(すなわち空気を伝わって伝搬する音)を出力器5を介さずに聞く。
次に集音部1が、異常音を含む周囲の音を電気信号に変換して音響信号を出力する。
次に信号処理装置3dが、対象とする機器または箇所に対応する周波数毎の過去の異常音発生時の相関度を記録装置101から読み出し、前記周波数毎の相関度を用いて、入力された前記音響信号の強度を当該周波数毎に調節する。
次に出力器5が、信号処理装置3dから出力された調整後の音響信号を人間が感知可能な態様(ここでは一例として音波)に変換して出力する。出力器5による出力を探索者が感知して、前記聞く工程で聞こえた異常音の周波数成分が強調して聞こえる場合、前記対象とする機器または箇所が前記異常音を出力していると判定する。
なお、信号処理装置3dは、信号処理装置3、3bのように、入力された音響信号をそのままアンプ4へ出力するか、入力された音響信号を第1のフーリエ変換部31に出力するかを切り替えるスイッチ35を更に有してもよい。この場合、操作者が集音部1から入力された音響信号の音をそのまま出力器5を介して聞いてもよい。これにより、周囲からの音の影響を受けにくく、調整後の音響信号と同じ位置の音を聞けることで比較に適している。
11 マイクロホン
12 アンプ
2、2-1、2-2、2-3 振動検知部
21 振動センサ
22 アンプ
3、3b、3c、3d、3e 信号処理装置
31 第1のフーリエ変換部
32 第2のフーリエ変換部
33 相関度決定部
34、34c、34d 調節部
341、341d 重み付け部
342 逆フーリエ変換部
35、36 スイッチ
4 アンプ
41 オクターブ平均処理部
42 制御信号出力部
43 フィルタ回路
5、5b 出力器
6 切替器
7 通信機(第1の通信機)
8 通信機(第2の通信機)
9 切替指示器
10 スイッチ操作部
A1 オペアンプ
D、D1、D2、D3 機器
R1、R2 抵抗
S1、S11、S12、S2、S21、S22、S3、S31、S4、S5 信号処理システム
VR1、VR2、VR3 デジタルポテンショメータ
Z1、Z2、Z3 直列共振回路
Claims (18)
- 周囲の音を電気信号に変換する集音部から入力された音響信号と、振動を電気信号に変換する少なくとも一つの振動検知部から入力された少なくとも一つの振動信号とが入力される信号処理装置であって、
前記音響信号をフーリエ変換する第1のフーリエ変換部と、
前記振動信号をフーリエ変換する第2のフーリエ変換部と、
前記第1のフーリエ変換部による変換後の第1の変換値と、前記第2のフーリエ変換部による変換後の第2の変換値とを用いて、予め設定された周波数毎に、前記音響信号と前記振動信号との間で、位相がどれだけ揃っているかを示す相関度を決定する相関度決定部と、
前記相関度決定部によって周波数毎に決定された相関度が高いほど当該周波数の前記音響信号が相対的に大きくなるように、当該周波数毎に前記音響信号の強度を調節する調節部と、
を備える信号処理装置。 - 前記相関度は、コヒーレンスであり、
前記相関度決定部は、前記第1のフーリエ変換部による変換後の第1の変換値と、前記第2のフーリエ変換部による変換後の第2の変換値とを用いて、予め設定された周波数毎に、コヒーレンスを算出し、
前記調節部は、前記算出された周波数毎のコヒーレンスに応じて、当該周波数毎に前記音響信号の強度を調節する
請求項1に記載の信号処理装置。 - 前記調節部は、
前記第1のフーリエ変換部による変換後の振幅スペクトルに対して、予め設定された周波数毎に、当該周波数に対応する前記相関度によって重み付けする重み付け部と、
重み付け後の音響信号の振幅スペクトルと重み付けされていない音響信号の位相スペクトルを用いて、逆フーリエ変換する逆フーリエ変換部と、
を有する請求項1または2に記載の信号処理装置。 - 前記調節部は、前記音響信号を周波数毎の強度を変更するフィルタを有し、
前記予め設定された周波数毎に、当該周波数に対応する前記相関度によって前記フィルタの係数が変更される
請求項1または2に記載の信号処理装置。 - 操作者の操作に応じて、前記調節部によって調整後の音響信号を出力するか、前記入力された音響信号をそのまま出力するかを切り替えるスイッチを備える請求項1から4のいずれか一項に記載の信号処理装置。
- 周囲の音を電気信号に変換して音響信号を出力する集音部と、
振動を電気信号に変換し、少なくとも一つの振動信号を出力する少なくとも一つの振動検知部と、
前記音響信号と前記少なくとも一つの振動信号が入力され、調整後の音響信号を出力する請求項1から5のいずれか一項に記載の信号処理装置と、
前記信号処理装置から出力された調整後の音響信号を人間が感知可能な態様に変換して出力する出力器と、
を備える信号処理システム。 - 前記振動検知部は複数あり、それぞれの前記振動検知部は振動センサを有しており、
複数の前記振動センサは、一つの機器の互いに異なる箇所に設置されており、
前記複数の振動センサから入力された複数の振動信号を切り替えて出力する切替器を備え、
前記信号処理装置に、前記切替器から出力された振動信号が入力される請求項6に記載の信号処理システム。 - 前記振動検知部は複数あり、それぞれの前記振動検知部は振動センサを有しており、
複数の前記振動センサは、別々の機器に設置されており、
前記複数の振動センサから入力された複数の振動信号を切り替えて一つの振動信号を出力する切替器を備え、
前記信号処理装置には、前記切替器から出力された前記一つの振動信号が入力される請求項6に記載の信号処理システム。 - 前記振動検知部は複数あり、
前記集音部から音響信号が入力され、複数の前記振動検知部からそれぞれ振動信号が入力され、当該音響信号及び複数の当該振動信号を送信する第1の通信機と、
前記音響信号及び複数の前記振動信号を受信する第2の通信機と、
前記第2の通信機によって受信された複数の前記振動信号を切り替えて出力する切替器と、
を更に備え、
前記信号処理装置に、前記切替器から出力された振動信号が入力される請求項6に記載の信号処理システム。 - 前記振動検知部は複数あり、
複数の前記振動検知部から入力される複数の前記振動信号を切り替えて出力する切替器と、
前記集音部から音響信号が入力され、前記切替器から出力された振動信号が入力され、
当該音響信号と当該振動信号とを送信する第1の通信機と、
前記音響信号と前記振動信号とを受信する第2の通信機と、
前記切替器による切り替えの指示を受け付ける切替指示器と、
を備え、
前記第2の通信機は、前記切替指示器が受け付けた指示を送信し、
前記第1の通信機は、前記指示を受信し、
前記切替器は、前記第1の通信機が受信した指示に基づいて、出力する振動信号を切り替え、
前記信号処理装置に、前記音響信号と前記切替器から出力された振動信号とが前記第1の通信機及び前記第2の通信機を介して入力される請求項6に記載の信号処理システム。 - 前記信号処理装置は、操作者の操作に応じて、前記調整後の音響信号を出力するか、前記入力された音響信号をそのまま出力するかを切り替えるスイッチを有し、
前記信号処理装置は、前記集音部から音響信号が入力され、前記振動検知部から振動信号が入力され、前記調整後の音響信号と前記集音部から入力された音響信号を切り替えて出力し、
前記信号処理装置から出力された調整後の音響信号または前記入力された音響信号を送信する第1の通信機と、
前記送信された調整後の音響信号または前記入力された音響信号を受信する第2の通信機と、
前記スイッチによる切り替えの指示を受け付けるスイッチ操作部と、
を備え、
前記第2の通信機は、前記スイッチ操作部が受け付けた指示を送信し、
前記第1の通信機は、前記指示を受信し、
前記スイッチは、前記第1の通信機が受信した指示に基づいて、出力する信号を切り替える請求項6に記載の信号処理システム。 - 前記振動検知部は複数あり、
複数の前記振動検知部から入力される複数の前記振動信号を切り替えて前記信号処理装置に出力する切替器と、
前記信号処理装置から出力された信号を送信する第1の通信機と、
前記第1の通信機から送信された信号を受信する第2の通信機と、
前記切替器による切り替えの指示を操作者から受け付ける切替指示器と、
を備え、
前記第2の通信機は、前記切替指示器が受け付けた指示を送信し、
前記第1の通信機は、前記指示を受信し、
前記切替器は、前記第1の通信機が受信した指示に基づいて、出力する振動信号を切り替える請求項6または11に記載の信号処理システム。 - 異常音を出力している機器または箇所を探索する探索方法であって、
探索者が、前記異常音を含む周囲の音を聞く工程と、
集音部が、前記周囲の音を電気信号に変換して音響信号を出力し、並行して、対象とする機器または箇所に設置された少なくとも一つの振動検知部が振動を電気信号に変換し、
少なくとも一つの振動信号を出力する工程と、
請求項1から5のいずれか一項に記載の信号処理装置が、前記音響信号と前記少なくとも一つの振動信号を用いて、前記音響信号を調整し、調整後の音響信号を出力する工程と
、
出力器が、前記調整後の音響信号を人間が感知可能な態様に変換して出力する工程と、
前記出力器による出力を前記探索者が感知して、前記聞く工程で聞こえた異常音の周波数成分が強調して聞こえる場合、前記対象とする機器または箇所が前記異常音を出力していると判定する工程と、
を有する探索方法。 - 特定の環境の音を電気信号に変換する集音部から入力された音響信号が入力される信号処理装置であって、
前記特定の環境の過去の音響信号と当該過去において振動センサが設けられた箇所または機器の振動が電気信号に変換された振動信号との間で予め決定された周波数毎の過去の異常音発生時の相関度を記憶する記録装置から、対象とする機器または箇所の周波数毎の過去の異常音発生時の相関度を読み出し、前記周波数毎の相関度が高いほど当該周波数の前記音響信号が相対的に大きくなるように、入力された前記音響信号の強度を当該周波数毎に調節する調節部を備える信号処理装置。 - 前記記録装置には、前記過去の異常音の発生時における前記音響信号を記憶されており、
操作者の操作に応じて、前記過去の異常音の発生時における前記音響信号と、前記調節部による調整後の音響信号のいずれかを出力信号として出力するか切り替えるスイッチ
を更に備える請求項14に記載の信号処理装置。 - 前記記録装置には、過去の異常音の発生時における前記音響信号の強度を前記周波数毎の相関度を用いて当該周波数毎に調節した調節後の音響信号が記憶されており、
前記記録装置から読み出される前記過去の異常音の発生時における前記調節後の音響信号と、入力された音響信号が前記調節部によって調節された後の音響信号のいずれかを出力するか切り替えるスイッチ
を更に備える請求項14に記載の信号処理装置。 - 周囲の音を電気信号に変換して音響信号を出力する集音部と、
前記特定の環境の過去の音響信号と当該過去において特定の箇所または特定の機器の振動が電気信号に変換された振動信号との間で予め決定された周波数毎の相関度を記憶する記録装置と、
前記音響信号が入力され、対象とする機器または箇所に対応する周波数毎の相関度を前記記録装置から読み出し、前記周波数毎の相関度を用いて、入力された前記音響信号の強度を当該周波数毎に調節する請求項14から16のいずれか一項に記載の信号処理装置と、
前記信号処理装置から出力された調整後の音響信号を人間が感知可能な態様に変換して出力する出力器と、
を備える信号処理システム。 - 特定の環境において異常音を出力している機器または機器の箇所を探索する探索方法であって、
探索者が、前記特定の環境の音を聞く工程と、
集音部が、前記特定の環境の音を電気信号に変換して音響信号を出力する工程と、
請求項14から16のいずれか一項に記載の信号処理装置が、対象とする機器または箇所に対応する周波数毎の相関度を前記記録装置から読み出し、前記周波数毎の相関度を用いて、入力された前記音響信号の強度を当該周波数毎に調節する工程と、
出力器が、前記信号処理装置から出力された調整後の音響信号を人間が感知可能な態様に変換して出力する工程と、
前記出力器による出力を前記探索者が感知して、前記聞く工程で聞こえた異常音の周波数成分が強調して聞こえる場合、前記対象とする機器または箇所が前記異常音を出力していると判定する工程と、
を有する探索方法。
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