JP6577360B2 - 繊維シート - Google Patents

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Description

本発明は、繊維シートに関する。
例えば、繊維シートにクリーニング液を塗布した電子機器用或いはパネル用の汚れ除去シート、繊維シートにクレンジング剤を塗布したキッチン用のお掃除シート、繊維シートに着塵剤を塗布した床用のお掃除シート、繊維シートに保湿剤を塗布した乳幼児のおしり拭き用シート、繊維シートに親水基を有する剤を塗布した吸収性物品用の表面シート等、繊維シートに剤が塗布された機能性シートが多数知られている。
これとは別の技術として、特許文献1には、インクジェット印刷によって、吸収性着用物品の所定の部材に対して印刷模様を施した吸収性着用物品が記載されている。また、特許文献2には、外面に印刷インクを受容した不織布層を有する不織布印刷媒体が記載されている。
特開2000−000266号公報 特表2006−527101号公報
上述した機能性シートを使用するに際し、添加した剤の効果の強弱を一枚の機能性シートに付けることができれば、非常に便利である。
しかし、特許文献1にも特許文献2にも、印刷により添加した剤の効果の強弱を、一枚のシートに付けることに関して、何ら記載されていない。
したがって本発明の課題は、前述した従来技術が有する欠点を解消し得る繊維シートを提供することにある。
本発明は、複数の凹部と、剤を有する複数の剤配置部とを備え、縦方向及び横方向を有する繊維シートであって、前記剤配置部は、前記凹部に配された凹部上剤配置部と、前記凹部を除く非凹部に配された非凹部上剤配置部とを有し、前記凹部上剤配置部の最大径が、前記非凹部上剤配置部の最大径よりも大きい繊維シートを提供するものである。
本発明によれば、添加した剤の効果の強弱を一枚の繊維シートに付けることができ、便利な繊維シートが提供される。
図1は、本発明の第1実施形態の繊維シートである表面シートを備える生理用ナプキンを示す斜視図である。 図2は、図1のII−II線拡大断面図である。 図3は、図1に示す生理用ナプキンの表面シートにおける肌対向面側の要部を示す平面図である。 図4は、図2に示す生理用ナプキンの断面図の要部を更に拡大して示す要部拡大断面図である。 図5は、図1に示す生理用ナプキンの備える第1実施形態の繊維シートである表面シートの凹部の形成に好適に用いられる製造装置を示す模式図である。 図6は、本発明の第2実施形態の繊維シートである表面シートを備える生理用ナプキンを示す斜視図である(図1相当図)。 図7は、図6のVII−VII線拡大断面図である(図2相当図)。 図8は、図6に示す生理用ナプキンの表面シートにおける肌対向面側の要部を示す平面図である(図3相当図)。 図9は、図7に示す生理用ナプキンの断面図の要部を更に拡大して示す要部拡大断面図である(図4相当図)。
以下本発明を、その好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。
図1には、本発明の一実施形態である繊維シートを表面シート2に用いた吸収性物品である生理用ナプキン1(以下、単に「ナプキン1」ともいう。)の斜視図が示されている。図2は、図1のII−II線拡大断面図である。尚、図3は図1に示すナプキン1の要部拡大平面図であり、図4は図1に示すナプキン1の要部拡大断面図である。
ナプキン1は、図1及び図2に示すように、表面シート2、裏面シート3及びこれら両シート2,3間に介在された吸収体4を備えている。ナプキン1は、縦長の形状を有し、縦方向及び横方向を有している。図1では、縦方向及び幅方向を、それぞれ、X方向及びY方向として示している。縦方向は、ナプキン1を着用したときの着用者の前後方向と一致する方向であり、横方向は、ナプキン1の平面視において、縦方向と直交する方向である。また、ナプキン1の厚み方向を、Z方向として説明する。尚、ナプキン1の縦方向X、横方向Y及び厚み方向Zは、第1実施形態の繊維シートである表面シート2の縦方向X、横方向Y及び厚み方向Zと一致している。
図1及び図2に示すように、第1実施形態の繊維シートである表面シート2は、液透過性を有し、ナプキン1における、着用時に着用者の肌に対向する肌対向面を形成している。裏面シート3は、液不透過性を有し、ナプキン1における、肌対向面とは反対側の面である非肌対向面を形成している。ここで、裏面シート3の液不透過性は、液難透過性を含む意味である。表面シート2は、縦方向Xに長い吸収体4の肌対向面全域を被覆し、更に、縦方向Xの両端から外方に延出した部分を有し、縦方向Xに沿う両側から外方に延出した部分を有している。表面シート2における縦方向Xに沿う両側から外方に延出した部分は、吸収体4の非肌対向面側に折り返されている。裏面シート3は、吸収体4の非肌対向面全域を被覆しており、吸収体4の縦方向Xの両端から外方に延出した部分を有している。表面シート2及び裏面シート3は、吸収体4の縦方向Xの両端から外方に延出した部分が、融着(ヒートエンボス、超音波エンボス、高周波エンボス)或いは接着剤により、互いに固定されている。また、表面シート2における吸収体4の非肌対向面側に折り返された部分と、裏面シート3の縦方向Xに沿う両側部とが、接着剤等により、互いに固定されている。このように、縦方向Xに長い矩形状の吸収体4は、表面シート2と裏面シート3とによって挟持されている。尚、ナプキン1の裏面シート3の非肌対向面には、ショーツ等の下着に固定するための粘着部5が設けられている。
裏面シート3の形成材料としては、吸収性物品の裏面シートに従来使用されている各種のもの等を特に制限なく用いることができ、例えば、液不透過性又は撥水性の樹脂フィルム、樹脂フィルムと不織布とのラミネートシート等を用いることができる。
吸収体4としては、吸収性物品の吸収体に従来使用されている各種のもの等を特に制限なく用いることができ、例えば、吸収性ポリマーの粒子及び繊維材料から構成された吸収コアをティッシュペーパによって被覆されたもの、或いは、吸収性シートから構成されたものを用いることができる。吸収性シートとしては、湿潤状態の吸水性ポリマーに生じる粘着力や別に添加した接着剤や接着性繊維等のバインダーを介して、構成繊維間や構成繊維と吸水性ポリマーとの間を結合させてシート状としたもの等を好ましく用いることができる。また、吸収性シートとして、特開平8−246395号公報記載の方法にて製造された吸収性シート、気流に乗せて供給した粉砕パルプ及び吸水性ポリマーを堆積させた後、接着剤(例えば酢酸ビニル系の接着剤、PVA等)で固めた乾式シート、紙や不織布の間にホットメルト接着剤等を塗布した後高吸水性ポリマーを散布して得られた吸収性シート、パルプエアレイド不織布、スパンボンド不織布又はメルトブロー不織布製造工程中に高吸水性ポリマーを配合して得られた吸収性シート等を用いることもできる。
第1実施形態の繊維シートは、不織布から形成されている。該不織布は、特に構成繊維が限定されるものではないが、第1実施形態の繊維シートを表面シート2に用いるナプキン1では、熱可塑性繊維を主体として構成された不織布から形成されている。ここで熱可塑性繊維としては、例えば、ポリオレフィン、ポリエステル等の熱可塑性樹脂から形成された繊維が挙げられる。このような熱可塑性繊維は、ポリオレフィン単独あるいはポリエステル単独からなる繊維であってもよく、或いは2種の異なるポリオレフィン又はポリオレフィンと他のポリマーとの混合紡糸繊維又は複合繊維(芯鞘型、サイドバイサイド型、交互配列型、海島型など)であってもよい。
好適に、ポリオレフィンとしては、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン−1、ポリペンテン−1、及びこれらのランダム又はブロック共重合体等が挙げられる。ポリオレフィンと混合或いは複合できるポリマーとしては、例えばポリエチレンテレフテレート、ポリブチレンテレフタレートなどのポリエステル、ナイロン−6やナイロン−66などのポリアミドを挙げることができる。
第1実施形態の繊維シートを表面シート2に用いる場合、表面シート2を構成する不織布中の熱可塑性繊維の割合は、不織布の構成繊維中、80質量%以上であることが好ましく、90質量%以上であることがより好ましく、100質量%であることが更に好ましい。
第1実施形態の繊維シートを表面シート2に用いる場合、表面シート2を構成する不織布としては、各種の製造方法により製造された不織布を用いることができる。例えば、スパンボンド法、メルトブローン法により製造した不織布や、カード機を用いて得られたウエブをエアスルー法やヒートロール法による不織布化したもの、カード機を用いて得られたウエブを、ニードルパンチ法やスパンレース法などにより不織布化したもの等を用いることができる。また、不織布は、一層の不織布、即ち、単体の不織布であることが好ましいが、不織布同士を複合・一体化した積層不織布であってもよい。
第1実施形態の繊維シートを表面シート2に用いる場合、表面シート2は、熱可塑性繊維を主体として構成された不織布であれば、疎水性の不織布であっても、親水性の不織布であってもよい。疎水性の不織布としては、主体の構成繊維である前記熱可塑性繊維に、親水性の剤を練り込んだりせず、或いは、親水性の剤を表面に付着させたりせずに、該熱可塑性繊維を疎水性繊維として用いた疎水性の不織布が挙げられる。親水性の不織布としては、主体の構成繊維である前記熱可塑性繊維に、親水性の剤を練り込んだり、或いは、親水性の剤を表面に付着させたりして、該熱可塑性繊維を親水化した親水性の不織布が挙げられる。尚、ナプキン1では、表面シート2としては、疎水性の不織布を用いている。
第1実施形態の繊維シートは、複数の凹部7を備えている。ここで、凹部とは、不織布の構成繊維どうしを熱融着して凹凸賦形するためのエンボス、不織布の構成繊維どうしを熱を掛けずに加圧して圧着するためのエンボス、複数枚の不織布を重ね合わせ、該不織布同士を熱融着して複合・一体化するためのエンボス、或いは、該不織布同士を熱を掛けずに加圧して複合・一体化するためのエンボス等、広くエンボス加工により形成される凹部を包含する意味である。第1実施形態の繊維シートを表面シート2に用いるナプキン1では、表面シート2は、図1及び図2に示すように、凹部7を有する凹凸賦形された不織布であり、凹部7では構成繊維が熱融着しており、凹部7の繊維密度が該凹部7以外の部分の繊維密度よりも高くなっている。即ち、ナプキン1の凹部7では、構成繊維が熱融着しており且つ相対的に繊維密度が高くなっている。
第1実施形態の繊維シートを表面シート2に用いる場合、凹部7は、不織布の構成繊維どうしを熱融着して凹凸賦形するエンボスであれば、特に形状が限定されるものではなく、例えば間欠的に配されていてもよく、直線、波線、曲線等の連続線で配されていてもよい。ナプキン1では、図1に示すように、凹部7は、複数本の連続線に形成されており、各縦方向X及び横方向Yに対して角度を有し、凹部7の連続線が互いに交差して表面シート2を複数の非凹部となる凹部区画領域ETに区画している。言い換えれば、複数本の連続線に形成された凹部7が互いに交差して凹部7で周囲が囲まれた複数の非凹部となる凹部区画領域ETを形成している。
液流れの防止の観点から、凹部区画領域ETの面積は、表面シート2の表面積に対して、60%以上であることが好ましく、70%以上であることが更に好ましく、80%以上であることが特に好ましく、そして、99%以下であることが好ましく、95%以下であることが更に好ましく、90%以下であることが特に好ましく、具体的には、60%以上99%以下であることが好ましく、70%以上95%以下であることが更に好ましく、80%以上90%以下であることが特に好ましい。
ナプキン1では、縦方向X及び横方向Yに対して角度を有する連続線の凹部7は、好適に、互いに平行に且つ所定の間隔で配された多数の第1凹部71と、互いに平行に且つ所定の間隔で形成された多数本の第2凹部72とを有しており、図3に示すように、第1凹部71と第2凹部72とが角度αをなして互いに交差している。更に好適には、ナプキン1では、第1凹部71の溝幅W1(図3参照)と第2凹部72の溝幅とは同じであり、隣り合う第1凹部71,71どうしの間隔W2(図3参照)と隣り合う第2凹部72,72同士の間隔とも同じである。
第1凹部71の溝幅W1(第2凹部72の溝幅)(図3参照)は、液流れの防止の観点から、0.1mm以上であることが好ましく、0.5mm以上であることが更に好ましく、そして、2.0mm以下であることが好ましく、1.5mm以下であることが更に好ましく、具体的には、0.1mm以上2.0mm以下であることが好ましく、0.5mm以上1.5mm以下であることが更に好ましい。
また、同様の観点から、第1凹部71,71どうしの間隔W2(第2凹部72,72同士の間隔)(図3参照)は、1.0mm以上であることが好ましく、5.0mm以上であることが更に好ましく、そして、20mm以下であることが好ましく、10mm以下であることが更に好ましく、具体的には、1.0mm以上20mm以下であることが好ましく、5.0mm以上10mm以下であることが更に好ましい。
更に、同様の観点から、第1凹部71と第2凹部72とのなす角(角度α)(図3参照)は、30°以上であることが好ましく、40°以上であることが更に好ましく、そして、120°以下であることが好ましく、90°以下であることが更に好ましく、具体的には、30°以上120°以下であることが好ましく、40°以上90°以下であることが更に好ましい。
第1実施形態の繊維シートである表面シート2における複数本の連続線の凹部7は、例えば、図5に示す、超音波ホーン201とパターンローラ202とを備える装置、或いはヒートシールローラを備えるヒートシール装置を用いて形成することができる。パターンローラ202は、表面シート2の横方向Yに延びるアルミニウム合金又は鉄鋼等の金属性の円筒形状のものであり、その周面に、製造される表面シート2の連続線の凹部7に対応する凸部700を有している。凸部700は、連続線の凹部7の第1凹部71に対応する第1凸部701及び連続線の凹部7の第2凹部72に対応する第2凸部702を有している。パターンローラ202は、ギア(図示せず)を用いて駆動手段(図示せず)からの駆動力が伝達されることによって回転し、表面シート2の原反を、超音波ホーン201とパターンローラ202との間に搬送し、パターンローラ202の周面に形成されている凸部700(第1凸部701及び第2凸部702)によって、連続線の凹部7(第1凹部71及び第2凹部72)が表面シート2に形成できる。ここで表面シート2の原反とは、第1実施形態の繊維シートの元の不織布のことを意味する。
また、第1実施形態の繊維シートは、剤を塗工してなる複数の剤配置部6を備えている。即ち、複数の剤配置部6が、繊維シートに剤を塗工して形成されている。剤配置部6は、凹部7に配された凹部上剤配置部61と、凹部7を除く非凹部となる凹部区画領域ETに配された非凹部上剤配置部62とを有している。繊維シートを表面シート2に用いるナプキン1では、図3及び図4に示すように、第1凹部71及び第2凹部72に複数の凹部上剤配置部61が配され、非凹部である凹部区画領域ETに複数の非凹部上剤配置部62が配されている。凹部上剤配置部61は、凹部7(第1凹部71及び第2凹部72)の範囲内に配されている剤配置部であり、ナプキン1の表面シート2では、第1凹部71及び第2凹部72上に間欠的に複数配されている。また、非凹部上剤配置部62は、凹部区画領域ETの範囲内に配されている剤配置部であり、ナプキン1の表面シート2では、凹部区画領域ET上に間欠的に複数配されている。
また、第1実施形態の繊維シートは、凹部上剤配置部61の最大径が、非凹部上剤配置部62の最大径よりも大きく形成されている。凹部上剤配置部61は、凹部7上に間欠的に配されていれば特に形状が限定されるものではなく、例えば楕円形状、長円形状等の形状に間欠的に複数配されており、ナプキン1では、図3に示すように、楕円形状に複数配されている。また、非凹部上剤配置部62も、凹部区画領域ET上に間欠的に配されていれば特に形状が限定されるものではなく、例えば円形状、多角形状等の形状に間欠的に複数配されており、ナプキン1では、図3に示すように、円形状に複数配されている。そして、ナプキン1では、楕円形状の凹部上剤配置部61の最大径が、円形状の非凹部上剤配置部62の最大径よりも大きく形成されている。
凹部上剤配置部61の最大径D1(図3参照)は、液流れ防止、及び、ドライ感向上の観点から、0.1mm以上であることが好ましく、0.5mm以上であることが更に好ましく、そして、300mm以下であることが好ましく、200mm以下であることが更に好ましく、具体的には、0.1mm以上300mm以下であることが好ましく、0.5mm以上200mm以下であることが更に好ましい。
また、同様の観点から、非凹部上剤配置部62の最大径D2(図3参照)は、0.1mm以上であることが好ましく、0.5mm以上であることが更に好ましく、そして、6.0mm以下であることが好ましく、3.0mm以下であることが更に好ましく、具体的には、0.1mm以上6.0mm以下であることが好ましく、0.5mm以上3.0mm以下であることが更に好ましい。
剤配置部6(凹部上剤配置部61及び非凹部上剤配置部62)を形成する剤の塗工は、特に限定されないが、例えば、インクジェット印刷、フレキソ印刷、グラビア印刷、スクリーン印刷、噴霧、刷毛塗布等の方式で塗工することができ、特にインクジェット印刷方式で塗工することが、ムラを抑えて塗工できる観点から好ましい。
凹部上剤配置部61の最大径が非凹部上剤配置部62の最大径よりも大きい第1実施形態の繊維シートである表面シート2は、複数の凹部7を有する繊維シートの原反に対して、20℃以上80℃以下の温度範囲での粘度が1cps以上200cps以下である剤を、例えばインクジェット方式を用いて、繊維シートの原反に塗工して複数の剤配置部6を形成し、凹部7(第1凹部71及び第2凹部72)に塗工された剤配置部6(凹部上剤配置部61)の最大径を、凹部7を除く非凹部となる凹部区画領域ETに塗工された剤配置部6(非凹部上剤配置部62)の最大径よりも大きくする。好適には、例えばインクジェット方式を用いて、前記剤を繊維シートの原反に均一に塗工する。このように塗工された前記剤は、凹部7(第1凹部71及び第2凹部72)上に塗工されれば、凹部7においては繊維シートの原反を構成する繊維間が密になっているので、毛管現象により凹部7内で拡がった凹部上剤配置部61となる。また、塗工された前記剤は、非凹部となる凹部区画領域ET上に塗工されれば、そのままの状態で非凹部上剤配置部62となる。このようにして、凹部上剤配置部61の最大径が非凹部上剤配置部62の最大径よりも大きい第1実施形態の繊維シートである表面シート2が製造できる。
上記観点から、凹部7を構成する繊維の繊維間距離は、1.0μm以上であることが好ましく、10μm以上であることが更に好ましく、そして、50μm以下であることが好ましく、35μm以下であることが更に好ましく、具体的には、1.0μm以上50μm以下であることが好ましく、10μm以上35μm以下であることが更に好ましい。また、非凹部となる凹部区画領域ETを構成する繊維の繊維間距離は、50μm以上であることが好ましく、60μm以上であることが更に好ましく、そして、200μm以下であることが好ましく、150μm以下であることが更に好ましく、具体的には、50μm以上200μm以下であることが好ましく、60μm以上150μm以下であることが更に好ましい。繊維間距離は、特開2010−158488号公報に記載の方法で算出することができる。
凹部上剤配置部61の最大径を非凹部上剤配置部62の最大径よりも更に大きくする観点から、前記剤の20℃以上80℃以下の温度範囲での粘度が、0.1cps以上であることが好ましく、10cps以上であることが更に好ましく、そして、200cps以下であることが好ましく、150cps以下であることが更に好ましく、具体的には、0.1cps以上200cps以下であることが好ましく、10cps以上150cps以下であることが更に好ましい。
また、凹部上剤配置部61の最大径を非凹部上剤配置部62の最大径よりも更に大きくする観点から、例えばインクジェット方式を用いて、凹部7(第1凹部71及び第2凹部72)に剤配置部6(凹部上剤配置部61)を形成する前記剤の塗工坪量を、非凹部となる凹部区画領域ETに剤配置部6(非凹部上剤配置部62)を形成する前記剤の塗工坪量よりも多くすることが好ましい。
非凹部となる凹部区画領域ETに剤配置部6(非凹部上剤配置部62)を形成する前記剤の塗工坪量は、液流れ防止、及び、ドライ感向上の観点から、不織布の坪量に対して0.1wt%以上であることが好ましく、0.3wt%以上であることが更に好ましく、そして10.0wt%以下であることが好ましく、3.0wt%以下であることが更に好ましく、具体的には、0.1wt%以上10.0wt%以下であることが好ましく、0.3wt%以上3.0wt%以下であることが更に好ましい。
また、同様の観点から、凹部7(第1凹部71及び第2凹部72)に剤配置部6(凹部上剤配置部61)を形成する前記剤の塗工坪量は、不織布の坪量に対して0.3wt%以上であることが好ましく、0.6wt%以上であることが更に好ましく、そして、15.0wt%以下であることが好ましく、10.0wt%以下であることが更に好ましく、具体的には、0.3wt%以上15.0wt%以下であることが好ましく、0.6wt%以上10.0wt%以下であることが更に好ましい。
また、第1実施形態の繊維シートの凹部上剤配置部61は、ナプキン1の表面シート2として使用する場合には、表面シート2の非肌対向面側の吸収体4へ体液を移行し易い観点から、肌対向面側の親水度と非肌対向面側の親水度が同じであることが好ましい。同様に、非凹部上剤配置部62に関しても、肌対向面側の親水度と非肌対向面側の親水度が同じであることが好ましい。このように剤配置部6(凹部上剤配置部61及び非凹部上剤配置部62)の肌対向面側の親水度と非肌対向面側の親水度とを同じにするには、例えば前記剤を、例えばインクジェット方式を用いて繊維シートの原反に塗工すると同時に、該剤を塗工する面とは反対側の面から、吸引装置を用いて、該剤を吸引することによって製造できる。
剤配置部6(凹部上剤配置部61及び非凹部上剤配置部62)の肌対向面側の親水度と非肌対向面側の親水度とが同じであるか否かは、例えば、表面シート2の剤配置部6(凹部上剤配置部61及び非凹部上剤配置部62)の肌対向面及び非肌対向面にそれぞれ水滴を滴下したときの、肌対向面及び非肌対向面に対する水滴の接触角を測定する方法や吸収速度を測定する方法等の各種公知の方法により確認できる。
上述したように、第1実施形態の繊維シートである表面シート2は、疎水性の不織布で形成されているので、剤配置部6(凹部上剤配置部61及び非凹部上剤配置部62)は、ナプキン1では、体液が表面シート2に残り難く、液流れによる漏れを防止する観点から、親水基を有する前記剤を塗工して形成されていることが好ましい。
剤配置部6(凹部上剤配置部61及び非凹部上剤配置部62)を形成する親水基を有する剤としては、各種公知のものを特に制限なく使用することができ、例えば、親水基を有する油剤が用いられる。親水基を有する油剤としては、アニオン性、カチオン性、両性あるいはノニオン性の界面活性剤を用いることができる。アニオン性の界面活性剤の例としては、アルキルホスフェートナトリウム塩、アルキルエーテルホスフェートナトリウム塩、ジアルキルホスフェートナトリウム塩、ジアルキルスルホサクシネートナトリウム塩、アルキルベンゼンスルホネートナトリウム塩、アルキルスルホネートナトリウム塩、アルキルサルフェートナトリウム塩、セカンダリーアルキルサルフェートナトリウム塩等が挙げられる(いずれのアルキルも炭素数6以上22以下、特に8以上22以下が好ましい)。これらは、ナトリウム塩に代えてカリウム塩等の他のアルカリ金属塩を用いることもできる。カチオン性の界面活性剤の例としては、アルキル(又はアルケニル)トリメチルアンモニウムハライド、ジアルキル(又はアルケニル)ジメチルアンモニウムハライド、アルキル(又はアルケニル)ピリジニウムハライド等が挙げられ、これらの化合物は、炭素数6以上18以下のアルキル基又はアルケニル基を有するものが好ましい。上記ハライド化合物におけるハロゲンとしては、塩素、臭素等が挙げられる。両性イオン性の界面活性剤の例としては、アルキル(炭素数1〜30)ジメチルベタイン、アルキル(炭素数1〜30)アミドアルキル(炭素数1〜4)ジメチルベタイン、アルキル(炭素数1〜30)ジヒドロキシアルキル(炭素数1〜30)ベタイン、スルフォベタイン型両性界面活性剤等のベタイン型両性イオン性界面活性剤や、アラニン型[アル
キル(炭素数1〜30)アミノプロピオン酸型、アルキル(炭素数1〜30)イミノジプロピオン酸型等]両性界面活性剤、アルキルベタイン等のグリシン型[アルキル(炭素数1〜30)アミノ酢酸型等]両性界面活性剤などのアミノ酸型両性界面活性剤、アルキル(炭素数1〜30)タウリン型などのアミノスルホン酸型両性界面活性剤が挙げられる。ノニオン性の界面活性剤の例としては、グリセリン脂肪酸エステル、ポリ(好ましくはn=2〜10)グリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル等の多価アルコール脂肪酸エステル(いずれも好ましくは脂肪酸の炭素数8〜60)、ポリオキシアルキレン(付加モル数2〜20)アルキル(炭素数8〜22)アミド、ポリオキシアルキレン(付加モル数2〜20)アルキル(炭素数8〜22)エーテル、ポリオキシアルキレン変性シリコーン、アミノ変性シリコーン等が挙げられる。さらに、油溶性の物質を塗工することも可能であり、例えば次のような剤を塗ることが可能である流動パラフィン、脂肪酸、脂肪酸エステル、ポリプロピレングリコール、ポリブチレングリコール、植物油、動物油、魚油、長鎖(C4より大きい)アルキルアルコール、ジアルキル(C2〜C30)グリセロール、ペンタエリスリトールのジアルキル(C2〜C30)エステルやトリアルキル(C2〜C30)エステル、油溶性のポリオキシアルキレン(C2〜C4)変性シリコーン、ジアルキル(C2〜C4)シリコーンアミノ変性シリコーン、フッ素オイル、フッ素系界面活性剤、フッ素変性シリコーンなどが挙げられる。特に、アニオン性界面活性剤のアルキルホスフェートカリウム塩や両性イオン性のアルキルベタインが、体液の液流れ防止性とドライ性をバランス良く向上する観点から好ましい。上記界面活性剤と油溶性物質を単独で使用しても良いし、混合して乳化物として使用しても良い。
第1実施形態の繊維シートにおいては、上述したように、剤配置部6(凹部上剤配置部61及び非凹部上剤配置部62)は剤を塗工して形成されているが、最終製品である例えばナプキン1の剤配置部6(凹部上剤配置部61及び非凹部上剤配置部62)が塗工されて形成されているか否かは以下のようにして判断する。
<剤配置部6が塗工されて形成されているか否かの判断>
塗工して剤配置部6を形成しているか否かは、剤を塗工して形成されたと思われる剤配置部6の部分の表面張力と、表面シート2における剤配置部6を除く部位での表面張力との差が、10dyn/cm以上であるか否かで判断する。具体的には、表面張力が既知で且つその値の異なる種々のぬれ張力試験用混合液(和光純薬工業株式会社製)を用い、水平に置かれた表面シートの部位である剤配置部6上に、マルチチャンネル型マイクロピペットを用いて隣り合う液滴が重ならないピッチで0.5μLずつ滴下する。そして滴下した直後に球状の液滴になるか、或いは前記表面シートの部位に滲み込むかを観察し、滴下した直後に前記表面シートの部位に滲み込むぬれ張力試験用混合液(和光純薬工業株式会社製)を選定する。そして、選定したぬれ張力試験用混合液(和光純薬工業株式会社製)の表面張力を、前記表面シートの剤配置部6の表面張力として求める。また、同様にして、水平に置かれた表面シート2における剤配置部6を除く部位の表面張力を求める。以上のようにして求めた前記表面シートの剤配置部6の表面張力と、表面シート2における剤配置部6を除く部位の表面張力との差が、10dyn/cm以上であれば、表面シート2における剤配置部6は剤を塗工して形成されていると判断する。
上述した第1実施形態の繊維シートである表面シート2は、図1及び図3に示すように、複数の凹部7(第1凹部71及び第2凹部72)と、剤を塗工して形成される複数の剤配置部6とを備えている。そして、剤配置部6は、凹部7(第1凹部71及び第2凹部72)に配された凹部上剤配置部61と、凹部7を除く非凹部となる凹部区画領域ETに配された非凹部上剤配置部62とを有している。そして、体液が集まり易い凹部7(第1凹部71及び第2凹部72)に配された凹部上剤配置部61の最大径が、非凹部上剤配置部62の最大径よりも大きく形成されている。その為、凹部7(第1凹部71及び第2凹部72)の方が、凹部区画領域ETに比べて添加した剤の効果が高くなる。例えば添加した剤が親水基を有する剤であれば、剤は体液との馴染みが良くなる効果がある。溝状である凹部7(第1凹部71及び第2凹部72)は、毛管現象により排泄後の体液が集まり易く、剤の効果の高い凹部7(第1凹部71及び第2凹部72)を介して、体液を表面シート2から吸収体4へ更に移動し易くなる。一方で、凹部区画領域ETに複数配された非凹部上剤配置部62の最大径は、凹部上剤配置部61の最大径よりも小さく形成されている。その為、凹部区画領域ETは、凹部7(第1凹部71及び第2凹部72)に比べて添加した剤の効果が低くなる。例えば添加した剤が親水基を有する剤であれば、凹部区画領域ETは全面が体液で濡れてしまい難く、非凹部上剤配置部62が凹部区画領域ETに複数配することにより、体液は凹部区画領域ETで平面方向に流れ難くなる。このように添加した剤の効果の強弱を一枚の表面シート2により、表面シートで体液が流れ難く、且つ、体液が残り難くなり、液流れ防止性とドライ性を向上することができ、便利な表面シート2となる。
また、上述した第1実施形態の繊維シートである表面シート2は、図1及び図3に示すように、複数本の連続線に形成された凹部7が互いに交差して凹部7で周囲が囲まれた複数の非凹部となる凹部区画領域ETを形成している。その為、体液が表面シート2の平面方向に移動し難く、体液の面方向の液流れ性をコントロールし易い。特に、ナプキン1では、表面シート2が疎水性の不織布で形成されており、剤配置部6(凹部上剤配置部61及び非凹部上剤配置部62)が親水基を有する前記剤を塗工して形成されている為、一層前記効果を奏する。
次に、本発明の第2実施形態の繊維シートである表面シート2について説明する。第2実施形態の繊維シートである表面シート2は、剤配置部6の中の第1凹部71及び第2凹部72)に配される凹部上剤配置部61の形態が、第1実施形態の繊維シートである表面シート2と異なる。第2実施形態の繊維シートである表面シート2については、第1実施形態の繊維シートである表面シート2と異なる点について主として説明し、同様の点については同一の符号を付して説明を省略する。特に言及しない点については、第1実施形態の繊維シートである表面シート2に関する説明が適宜適用される。また、第2実施形態の繊維シートである表面シート2の効果については、第1実施形態の繊維シートである表面シート2の効果と異なる点について説明し、特に説明しない点は、第1実施形態の繊維シートである表面シート2の効果と同様であり、第1実施形態の繊維シートである表面シート2の効果の説明が適宜適用される。
第2実施形態の繊維シートである表面シート2においては、第1実施形態の繊維シートである表面シート2と同様に、図6〜図9に示すように、連続線の凹部7が、互いに平行に且つ所定の間隔で配された多数の第1凹部71と、互いに平行に且つ所定の間隔で形成された多数本の第2凹部72とを有している。また、剤配置部6の有する非凹部上剤配置部62が、凹部区画領域ET上に間欠的に円形状に複数配されている。そして、第2実施形態の繊維シートである表面シート2においては、剤配置部6の有する凹部7に配された凹部上剤配置部61が、凹部7(第1凹部71及び第2凹部72)に一致して、連続線に形成されている。
第2実施形態の繊維シートである表面シート2では、凹部上剤配置部61は、剤が塗工されて複数本の連続線に形成されている。各凹部上剤配置部61の連続線は、縦方向X及び横方向Yに対して角度を有し、複数本の凹部上剤配置部61の連続線が互いに交差して複数の区画領域DTを区画している。言い換えれば、複数本の凹部上剤配置部61の連続線が互いに交差して該凹部上剤配置部61の連続線で周囲が囲まれた複数の区画領域DTを形成している。好適には、凹部7の連続線と凹部上剤配置部61の連続線との位置が一致するように、図8及び図9に示すように、第1凹部71の溝上に第1凹部上剤配置部61aが配され、第2凹部72の溝上に第2凹部上剤配置部61bが配されている。そして、第1凹部上剤配置部61aの連続線及び第2凹部上剤配置部61bの連続線が互いに交差して該凹部上剤配置部61の連続線で周囲が囲まれた複数の区画領域DTを形成している。区画領域DTの面積は、凹部区画領域ETの面積と同じであることが好ましい。以上のように、凹部上剤配置部61が凹部7(第1凹部71及び第2凹部72)に一致して連続線に形成されているので、凹部上剤配置部61の最大径が非凹部上剤配置部62の最大径よりも大きく形成されている。
上述した第2実施形態の繊維シートである表面シート2は、図6及び図8に示すように、第1凹部71の溝上に第1凹部上剤配置部61aの連続線が配され、第2凹部72の溝上に第2凹部上剤配置部61bの連続線が配されている。その為、溝状であり、且つ、毛管現象により凹部7(第1凹部71及び第2凹部72)に集まった排泄後の体液が、剤の効果の高い凹部上剤配置部61を介して、体液を表面シート2から吸収体4へ更に移動し易くなっている。
本発明の繊維シートは、上述の第1〜第2実施形態の繊維シートである吸収性物品用の表面シート2に何ら制限されるものではなく、適宜変更可能である。また、上述の第1〜第2実施形態の繊維シートである表面シート2における各構成要件は、本発明の趣旨を損なわない範囲で、適宜組み合わせて実施できる。また、以下に示す他の実施形態の繊維シートにおける各構成要件も、本発明の趣旨を損なわない範囲で、適宜組み合わせて実施できる。
例えば、複数枚の不織布を積層し、該不織布同士を熱融着して複合・一体化するための凹部7を複数本の連続線に配して凹部区画領域ETを形成し、繊維シートの元の不織布を凹凸賦形してもよい。そして、該積層不織布の表面上に、研磨粒子を含有した洗浄成分を、例えばインクジェット印刷方式で塗工して、凹部7上の凹部上剤配置部61の最大径を、非凹部となる凹部区画領域ET上の非凹部上剤配置部62の最大径よりも大きくして繊維シートを形成してもよい。このように製造される繊維シートは、キッチンの流し台等に蓄積した蓄積汚れを除去するクリーナーシートとして使用できる。
前記蓄積汚れを除去するクリーナーシートに含有される研磨粒子としては、例えば炭化ケイ素、酸化ジルコニウム、酸化アルミニウム、酸化セリウム、酸化クロム、炭酸カルシウム、ゼオライト、シリカ(珪石粉)などが挙げられる。研磨粒子は、その平均粒子径が5μm以上、特に10μm以上であることが好ましい。また、前記洗浄成分としては、各種界面活性剤等を用いることができ、例えば上述した界面活性剤が挙げられる。
以上のような繊維シートを、前記蓄積汚れを除去するクリーナーシートとして使用すれば、凹部上剤配置部61の方が、非凹部上剤配置部62に比べて添加した洗浄成分の効果が高くなっており、例えば蓄積汚れの酷い部分に凹部上剤配置部61を使用し、汚れがそれほど酷くない部分に非凹部上剤配置部62を使用する等の使い分けが可能となる。このように添加した剤の効果の強弱を一枚のシートに付けることができ、便利なクリーナーシートとなる。
また、複数枚の不織布を積層し、該不織布同士を熱融着して複合・一体化するための凹部7を複数本の波状の連続線に形成し、繊維シートの元の不織布を凹凸賦形してもよい。そして、該不織布の表面上に、ゴミの吸着を利用した捕集性を高め得る着塵剤を含有した洗浄成分を、例えばインクジェット印刷方式で塗工して、凹部7上の凹部上剤配置部61の最大径を、非凹部となる凹部区画領域ET上の非凹部上剤配置部62の最大径よりも大きくして繊維シートを形成してもよい。このように製造される繊維シートは、床上の埃や毛髪等を吸着する清掃用シートとして使用できる。
前記着塵剤を含有した洗浄成分としては、各種油剤成分が挙げられる。油剤成分としては、例えば、鉱物油、合成油、シリコーン油などの油剤、及び該油剤成分に界面活性剤、溶剤、酸化防止剤、香料などを混合したもの等が挙げられる。
以上のような繊維シートを、清掃用シートとして使用すれば、凹部上剤配置部61の方が、非凹部上剤配置部62に比べて添加した洗浄成分の効果が高くなっており、例えば凹部上剤配置部61で埃や毛髪を吸着し、非凹部上剤配置部62で余分な洗浄成分を拭き取ることができ、床等への洗浄成分の付着を低減できる。このように添加した剤の効果の強弱を一枚のシートに付けることができ、便利な清掃用シートとなる。
また、繊維シートの元の不織布の構成繊維同士を熱融着して一体化するための凹部7を間欠的に施してもよい。そして、該不織布の表面上に、身体の清浄性を高め得る化粧剤を、例えばフレキソ印刷方式で塗工して、凹部7上の凹部上剤配置部61の最大径を、非凹部となる凹部区画領域ET上の非凹部上剤配置部62の最大径よりも大きくして繊維シートを形成してもよい。このように製造される繊維シートは、身体清浄用シートとして、具体的には、お手拭き、化粧落とし用シート、身体清浄用シート、幼児用おしり拭き、介護用ワイパーとして使用できる。
前記化粧剤としては、生理的に有効な保湿成分を主成分に、抗炎症剤、美白剤、UVケア剤、殺菌剤、制汗剤、清涼剤、香料等を含有したものを用いることができる。
以上のような繊維シートを、身体清浄用シートとして使用すれば、凹部上剤配置部61の方が、非凹部上剤配置部62に比べて添加した洗浄成分の効果が高くなっており、例えば凹部上剤配置部61で身体の汚れを吸着し、非凹部上剤配置部62で余分な洗浄成分を拭き取ることができ、肌のべた付き感を低減できる。このように添加した剤の効果の強弱を一枚のシートに付けることができ、便利な身体清浄用シートとなる。
また、繊維シートの元の不織布の構成繊維に極細の繊維を用いて該極細の繊維同士を熱融着して一体化するための凹部7を間欠的に施してもよい。そして、該不織布の表面上に、指紋汚れの清浄性を高め得るクリーニング剤を、例えばフレキソ印刷方式で塗工して、凹部7上の凹部上剤配置部61の最大径を、非凹部となる凹部区画領域ET上の非凹部上剤配置部62の最大径よりも大きくして繊維シートを形成してもよい。このように製造される繊維シートは、清浄用シートとして、具体的には、電子機器、パネル清掃用ワイパーとして使用できる。
前記クリーニング剤としては、エタノールやイソプロパノール等のアルコールまたは炭素数6〜22の飽和及び不飽和炭化水素に、アニオン性、カチオン性、両性あるいはノニオン性界面活性剤を添加したものを用いることができる。界面活性剤としては、例えば上述した界面活性剤が挙げられる。
以上のような繊維シートを、電子機器、パネル清掃用ワイパーとして使用すれば、凹部上剤配置部61の方が、非凹部上剤配置部62に比べて添加した洗浄成分の効果が高くなっており、例えば凹部上剤配置部61で汚れの酷い部分を清掃し、非凹部上剤配置部62で、それほど汚れの酷くない部分や、余分な洗浄成分を拭き取ることができ、拭き後が残り難くなる。このように添加した剤の効果の強弱を一枚のシートに付けることができ、便利な清浄用シートとなる。
また、上述した第2実施形態の繊維シートである表面シート2は、図6及び図8に示すように、凹部7の連続線である第1凹部71が、互いに平行に且つ所定の間隔で肌対向面全面に配され、該第1凹部71の溝上に第1凹部上剤配置部61aの連続線が配されている。また、凹部7の連続線である第2凹部72が、互いに平行に且つ所定の間隔で肌対向面全面に配され、該第2凹部72の溝上に第2凹部上剤配置部61bの連続線が配されている。即ち、第1凹部上剤配置部61a及び第2凹部上剤配置部61bを有する凹部上剤配置部61が、肌対向面全面に配されているが、着用時に着用者の排泄部に対向配置される排泄部対向部に少なくとも配されていればよい。
また、上述した第1実施形態及び第2実施形態の繊維シートである表面シート2は、生理用ナプキン1に適用されているが、他の吸収性物品、例えばパンティーライナー、失禁パッド、又は使い捨ておむつ等に適用されてもよい。
また、上述した第1実施形態及び第2実施形態の繊維シートである表面シート2は、疎水性の不織布に親水基を有する剤を塗工して複数の剤配置部6を形成しているが、疎水性の不織布に疎水基からなる剤を塗工して複数の剤配置部6を形成していても良い。また、親水性の不織布に、疎水基からなる剤または親水基を有する剤を塗工して複数の剤配置部6を形成してもよい。ここで、疎水基からなる剤としては、シリコーン系樹脂、フッ素系樹脂あるいはスキンケア剤、ホットメルト型接着剤等を使用することができる。このような形態であったとしても、表面シート2は、剤配置部6を有しているので、体液の面方向の液流れ性がコントロールし易いと共に、液残り性もコントロールし易い。
以下、実施例により本発明を更に詳細に説明する。しかしながら本発明の範囲はかかる実施例に制限されない。
〔実施例1〕
市販の生理用ナプキン(花王株式会社製、商品名「ロリエ 肌キレイガード ふつうの日用 羽なし」、2015年製)を用意し、該生理用ナプキンを有機溶媒に浸して接着剤を溶かして表面シートを取り出して水道水で10分間手洗い、及び、エタノールで30分間×3回超音波洗浄機で洗浄し、自然乾燥させた後に、ナイロン製画筆を用いて、親水基を有する剤を塗工し、図6及び図8に示す形態の凹部上剤配置部61及び非凹部上剤配置部62を作製した。親水基を有する剤としては花王株式会社製のアンヒトール86B(商品名)を用いた。凹部上剤配置部61の最大径D1(図8参照)は130mm(連続線)であり、非凹部上剤配置部62の最大径D2(図8参照)は1.86mmであり、不織布の坪量に対して親水基を有する剤は0.9wt%塗工した。以上のようにして、凹部上剤配置部61の最大径が、非凹部上剤配置部62の最大径よりも大きく形成された実施例1の繊維シートを表面シートに用いた生理用ナプキンを作製した。
〔実施例2〕
実施例1の繊維シートの作成時に用いた親水基を有する剤をミヨシ油脂株式会社製のアンホレックスMP−2K(商品名)に変更し、不織布の坪量に対して親水性の剤は1.0wt%塗工した。それ以外は、実施例1の繊維シートである表面シートと同様にして、実施例2の繊維シートを表面シートに用いた生理用ナプキンを作製した。
〔実施例3〕
実施例1の繊維シートの作成時に用いた親水基を有する剤を信越化学工業株式会社製のKF−6015(商品名)に変更し、不織布の坪量に対して親水性の剤は1.1wt%塗工した。それ以外は、実施例1の繊維シートである表面シートと同様にして、実施例3の繊維シートを表面シートに用いた生理用ナプキンを作製した。
〔比較例1〕
実施例1の繊維シートの作製時に用いた親水基を有する剤を、不織布の坪量に対して1.1wt%、図6及び図8に示す形態の凹部上剤配置部61及び非凹部上剤配置部62の最大径がどちらも1.86mmとなるように変更して塗工した。それ以外は、実施例1の繊維シートである表面シートと同様にして、比較例1の繊維シートを表面シートに用いた生理用ナプキンを作製した。
〔比較例2〕
実施例2の表面シートの作製時に用いた親水基を有する剤を、不織布の坪量に対しては1.0wt%塗工した。それ以外は、比較例1の繊維シートである表面シートと同様にして、比較例2の繊維シートを表面シートに用いた生理用ナプキンを作製した。
〔比較例3〕
実施例3の表面シートの作製時に用いた親水基を有する剤を、不織布の坪量に対して1.2wt%塗工した。それ以外は、比較例1の繊維シートである表面シートと同様にして、比較例3の繊維シートを表面シートに用いた生理用ナプキンを作製した。
〔比較例4〕
実施例1の表面シートの作製時に用いた親水基を有する剤を、不織布の坪量に対して0.9wt%、肌対向面の全面に塗工して、比較例4の繊維シートを表面シートに用いた生理用ナプキンを作製した。
〔比較例5〕
実施例2の表面シートの作製時に用いた親水基を有する剤を、不織布の坪量に対して0.9wt%、肌対向面の全面に塗工して、比較例5の繊維シートを表面シートに用いた生理用ナプキンを作製した。
〔比較例6〕
実施例1の表面シートの作製時に用いた親水基を有する剤を、不織布の坪量に対して1.3wt%、肌対向面の全面に塗工して、比較例6の繊維シートを表面シートに用いた生理用ナプキンを作製した。
〔評価〕
実施例1〜3及び比較例1〜6の繊維シート表面シートに用いた生理用ナプキンについて、液流れ防止性及びドライ性の評価として、それぞれ表面液残り量及ぶ表面液流れ距離を以下の方法で測定した。それらの結果を以下の表1に示す。
〔表面液残り量〕
表面液戻り量とは、吸収体に吸収された液が加圧によってどれだけ表面(表面シート)側へ戻るかを示したものである。この量が少ないほど、吸収体の液保持性が高く、装着時のドライ感が得られ易い。
表面シートを上方に向けた状態で生理用ナプキンを水平に置き、底部に直径1cmの注入口のついたアクリル板を重ねて、ナプキンの排泄部対向部(ナプキンの長手方向前端から40mmの位置)に注入口から粘度を8.0±0.1cPに調整した脱繊維馬血(株式会社日本バイオテスト研究所製)3gを注入し、注入後3分間その状態を保持した。次に、再び注入口から3gの脱繊維馬血を追加して注入した。そして、注入後1分間その状態を保持した後、アクリル板を取り除き、表面シートをナプキンから取り出し、該表面シートの重さW2を測定した。この重さW2から注入前に測定したおいた表面シートの重さW1を差し引き、その値を表面液残り量とした。
〔表面液流れ距離〕
表面シートを上方に向けた状態で生理用ナプキンを45度に傾斜した板上に固定した。生理用ナプキンの中央部(排泄部対向部)の位置に、前記の脱繊維馬血を0.1g/秒の速度で0.5g滴下し、脱繊維馬血が表面シート上を伝って流れ落ちた距離を測定した。
Figure 0006577360
表1に示す結果から明らかなように、実施例1〜実施例3の繊維シートを表面シートに用いた生理用ナプキンは、比較例1〜比較例6の繊維シートを表面シートに用いた生理用ナプキンに比べて、液残り量、及び、液流れ性能がともに向上することが判った。このように、添加した剤の効果の強弱を一枚の繊維シートである表面シート2に付けることができ、便利な表面シート2となることが期待できる。
1 生理用ナプキン(吸収性物品)
2 表面シート(繊維シート)
3 裏面シート
4 吸収体
5 粘着部
6 剤配置部
61 凹部上剤配置部
61a 第1凹部上剤配置部
61b 第2凹部上剤配置部
62 非凹部上剤配置部
7 凹部
71 第1凹部
72 第2凹部
DT 区画領域
ET 凹部区画領域

Claims (8)

  1. 複数の凹部と、剤を有する複数の剤配置部とを備え、縦方向及び横方向を有する繊維シートであって、
    前記剤配置部は、前記凹部に配された凹部上剤配置部と、前記凹部を除く非凹部に配された非凹部上剤配置部とを有し、
    前記凹部上剤配置部の最大径が、前記非凹部上剤配置部の最大径よりも大きく、
    前記凹部は、複数本の連続線であり、
    前記凹部上剤配置部は、該凹部に一致して、連続線になっている繊維シート。
  2. 前記非凹部に複数の前記非凹部上剤配置部が配されている請求項1に記載の繊維シート。
  3. 前記凹部は、複数本の連続線であり、
    前記凹部の連続線は縦方向及び横方向に対して角度を有し、複数本の前記凹部の連続線が互いに交差して複数の前記非凹部となる凹部区画領域を区画している請求項1又は2に記載の繊維シート。
  4. 前記凹部上剤配置部は、肌対向面側の親水度と非肌対向面側の親水度が同じである請求項1〜の何れか1項に記載の繊維シート。
  5. 表面シート、裏面シート及びこれら両シート間に位置する吸収体を備えた吸収性物品であって、
    前記表面シートに、請求項1〜の何れか1項に記載の繊維シートを用いる吸収性物品。
  6. 構成繊維が熱融着しており且つ相対的に繊維密度の高い複数の凹部を有し、該凹部が複数本の連続線となっている繊維シートの原反に対して、20℃以上80℃以下の温度範囲での粘度が1cps以上200cps以下である剤を、インクジェット方式を用いて、前記繊維シートの原反に塗工して複数の剤配置部を形成し、前記凹部に塗工された該剤配置部の最大径を、該凹部を除く非凹部に塗工された該剤配置部の最大径よりも大きくするとともに、該剤配置部を該凹部に一致させて連続線にする繊維シートの製造方法。
  7. 前記剤を前記インクジェット方式を用いて前記繊維シートの原反に塗工すると同時に、該剤を塗工する面とは反対側の面から該剤を吸引する請求項に記載の繊維シートの製造方法。
  8. 前記インクジェット方式を用いて、前記凹部に前記剤配置部を形成する前記剤の塗工坪量を、前記非凹部に前記剤配置部を形成する前記剤の塗工坪量よりも多くする請求項又はに記載の繊維シートの製造方法。
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