JP6575074B2 - 情報処理装置、情報処理方法、プログラム - Google Patents
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Description
図2は、本実施形態のDFEによる印刷ジョブの印刷について説明する図の一例である。図2のDFE(Digital Front End)は印刷処理装置に相当する。図2(a)に示すように、C社のDFE32は、A社、B社、及び、C社(自社)のワークフローアプリケーションが作成したJDFをC社のDFE32が扱うことのできる設定情報(後述する「DFE内ジョブ属性」)に変換するJDF解析部56を有している。また、A社RIPエンジン、B社RIPエンジン、及び、C社RIPエンジンを有している。なお、D社RIPエンジンについては省略した。
独自コマンド…PDLを作成したワークフローアプリケーションが想定するRIPエンジンでは処理可能なPDLのコマンド
共通PDL…各社のRIPエンジンに共通なPDLのコマンド
PDL内独自属性…独自コマンドから変換された、「RIP Parameter List」に設定される属性情報
共通PDL(特許請求の範囲の対応印刷データの一例である)は各社に共通なので従来から「RIP Parameter List」に設定される項目が存在する。PDL内独自属性は、属性情報に変換されているので、「RIP Parameter List」の対応する項目に設定される。すなわち、PDL内独自属性も印刷に関する設定には違いないので「RIP Parameter List」には対応する項目が存在する。例えば、JDFで設定すべき設定が独自コマンドとしてPDLに記述されている場合があるが、このような独自コマンドはPDL内独自属性に変換されるので、JDFに記述されていた場合に設定されるべき「RIP Parameter List」の項目に設定される。
図3は、本実施例に係る印刷システム200の全体構成図の一例を示す。本実施例に係る印刷システム200は、LANやインターネットなどのネットワーク3を介して接続された、一台以上のエンドユーザ環境1と、POD(Print On Demand)印刷システム環境2とを有する。
本実施例では、エンドユーザ環境1が作成した印刷ジョブを工程管理部20が受け取り、工程管理部20がDFE32に印刷ジョブを送信する。本実施例のDFE32の機能は、ネットワーク上の機器が行えば必ずしもDFE32が行わなくてもよいが、本実施例ではDFE32がPDLの独自コマンドをPDL内独自属性と共通PDLに変換する処理を行うものとして説明する。
図5は、DFEの機能ブロック図の一例を示す図である。DFE32は、印刷ワークフローにおいてジョブ制御、RIP(Raster Image Processor)制御、及び、プリンター制御を行う。このように、DFE32はエンドユーザ環境1や工程管理部20に対し印刷の主要な機能を提供するサーバとして動作する。なお、ジョブ制御とは、印刷ジョブの受け付け、JDFの解析、ラスターデータの作成、及び、プリンター31による印刷等、印刷ジョブの手順の一連の制御をいう。RIP制御とは、次述する「DFE内ジョブ属性」の作成後、「RIP Parameter List」を作成してRIPエンジン59にラスターデータを作成させる制御をいう。「RIP」とは「Raster Image Processor」の略であり、ラスターデータを作成する専用のICやラスターデータを作成することをいう。プリンター制御とは、プリンター31にラスターデータと「DFE内ジョブ属性」の一部(後述する「Finishing情報」)を送信して印刷を行わせる制御をいう。
「Page Mode」…ページ毎にRIP処理を指示して1枚に集約されたラスターデータを作成する
「Sheet Mode」…すでに複数のページが集約された1ページの各部分(集約前の各ページ部分に相当する)毎にRIP処理を指示してラスターデータを作成する
RIP部57は、RIP制御部58とRIPエンジン59を有し、これらによりラスターデータを作成する。RIP制御部58は、「RIP Parameter List」の情報を解析して、複数あるRIPエンジン59から使用するRIPエンジン59を決定する。RIPエンジンの決定は、「RIP Parameter List」の1つ以上の項目に基づく場合と、「RIP Parameter List」に明示されたRIPエンジン識別情報に基づく場合とがある。例えば「RIP Parameter List」における「xmlns:A="www.aaa.com/schema/aaa"」や「xmlns:B="www.bbb.com/schema/bbb"」という記述に基づきRIPエンジン59を判断する。また、例えばジョブ制御部55が「RIP Parameter List」にRIPエンジン識別情報を明示していれば、RIPエンジン識別情報が指示するRIPエンジンを選択する。RIP制御部58は、「RIP Parameter List」を参照して、選択したRIPエンジン59にRIPコマンドを送信する。
JDFはXML(Extensible Markup Language)で記述される。XMLはタグに意味をもたせて文書を構造化する構造化テキストの規格である。
「JDF xmlns="http://www.CIP4.org/JDFSchema_1_1"」は、CIP4準拠のJDFチケットであることを示す。
「xmlns:C="www.ccc.com/schema/ccc"」は、CIP4準拠外の各印刷業者/ベンダーが独自に拡張したJDFタグ定義を示す。本例の場合、JDF内の「C:」から始まるタグは、全て拡張タグになる。
「ResourcePool」は、印刷を実現するための属性の集合を定義する。
「LayoutPreparationParams」は、「ResourcePool」に定義される属性のひとつであり、面付け関連の属性を定義する。
「ResourceLinkPool」は、ページ間などジョブ内の特定の範囲で属性が異なる場合などに、その範囲に対する「ResourcePool」内の共通利用する属性への参照の集合を定義する。
「ComponentLink」は、「ResourceLinkPool」内の参照の定義のひとつであり、出力物に関わる属性の参照とその情報を指定する。
「Amount」は、部数を指定する。
「Rotate」は、画像の回転角度を指定する。
図7、8を用いて「DFE内ジョブ属性」の作成について説明する。なお、DFE32はC社が作成したか少なくとも作成したものと見なせるため、DFE32にとってC社は自社に相当する。図7は変換テーブルの一例を、図8は「DFE内ジョブ属性」の作成を説明する図の一例である。JDF解析部56は、JDFを作成したアプリケーション12のメーカ(印刷ジョブが処理されることが想定されているRIPエンジン)の変換テーブル64を用いてJDFを「DFE内ジョブ属性」に変換する。JDFを作成したアプリケーション12のメーカを判断できない場合は、すべての変換テーブル64を用いてJDFを「DFE内ジョブ属性」に変換する。この場合は、すべてのRIPエンジン用の「DFE内ジョブ属性」が作成される。
・Job情報は、部数を指定する「部数」という項目を有している。
・Edit情報の「向き情報」という項目は、印刷の向きを指定する。
・Edit情報の「印刷面情報」という項目は、印刷面を指定する。
・Edit情報の「回転」という項目はページの回転角度を指定する。
・Edit情報の「拡大/縮小」という項目は拡大/縮小と変倍率を指定する。
・Edit情報の「イメージ位置:オフセット」という項目はイメージのオフセットを指定する。
・Edit情報の「イメージ位置:位置調整情報」という項目はイメージの位置調整を指定する。
・Edit情報の「レイアウト情報:カスタム・インポジション配置」という項目は、カスタム面の配置を指定する。
・Edit情報の「レイアウト情報:ページ数」という項目は、用紙1枚のページ数を指定する。
・Edit情報の「レイアウト情報:インポジション情報」という項目は、面配置に関する情報を指定する。
・Edit情報の「レイアウト情報:ページ順序情報」という項目は、印刷されるページの順序に関する情報を指定する。
・Edit情報の「レイアウト情報:クリープ位置調整」という項目は、クリープ位置の調整に関する情報を指定する。
・Edit情報の「マージン情報」という項目は、フィット・ボックスやガターなどのマージンに関する情報を指定する。
・Edit情報の「クロップ・マーク情報:センター・クロップ・マーク情報」という項目は、センター・クロップ・マークに関する情報を指定する。
・Edit情報の「クロップ・マーク情報:コーナー・クロップ・マーク情報」という項目は、コーナー・クロップ・マーク情報に関する情報を指定する。
・Finishing情報の「Collate情報」という項目は、文書が複数部数印刷される場合にページ単位で印刷するか文書単位で印刷するかの情報を指定する。
・Finishing情報の「ステープル/バインド情報」という項目は、ステープル/バインドに関する情報を指定する。
・Finishing情報の「パンチ情報」という項目は、パンチに関する情報を指定する。
・Finishing情報の「折り情報」という項目は、折りに関する情報を指定する。
・Finishing情報の「トリム」という項目は、トリムに関する情報を指定する。
・Finishing情報の「出力トレイ情報」という項目は、出力トレイに関する情報を指定する。
・Finishing情報の「入力トレイ」という項目は、入力トレイに関する情報を指定する。
・Finishing情報の「カバー・シート情報」という項目は、カバー・シートに関する情報を指定する。
図10は、「RIP Parameter List」の一例を示す図である。
・入出力データ種類情報は、入力、出力データの種類を指定する。(入力、出力データは、PDLのみだけではなく、テキストファイルや、JPEGなどの画像データも指定される。
・入出力データの読み書き位置指定方式情報は、入力、出力データのオフセット(読み込み/書き込み位置)の指定方法を指定する。例えば、指定の位置から、現在の位置から、最後尾から、などを指定できる。
・入出力データの読み書き位置情報は、入力、出力データの現在の処理位置を指定する。
・入出力データの読み書きの実行モード情報は、実行モードを指定する情報である。例えば、READ、WRITE、READ_WRITEなどを指定する。
・単位情報(ディメンジョン)は、「RIP Parameter List」内で使用する単位を指定する。例えば、「mm」、「inch」、「pel」、「point」などが指定される。
・入出力データの圧縮方式情報は、入力、出力データの圧縮方法を指定する。例えば、「UNCOMPRESSED」、「PACKBITS」などが指定される。
・「RIP制御モード」は、集約印刷における制御モードを指定する。例えば、「Page Mode」又は「Sheet Mode」が指定される。
・画像フォーマット・タイプは、出力画像のファーマットのタイプを指定する。例えば、ラスタ等が指定される。
・画像フォーマット・ディメンジョンは、出力画像フォーマットのディメンジョンを指定する。
・画像フォーマット・解像度は、出力画像フォーマットの解像度を指定する。
・画像の位置は、出力画像の位置を指定する。
・カラーセパレーション情報は、カラーセパレーション(カラー分解)を指定する。例えば「k」、「cmyk」、「separation」などが指定される。
・カラープレーン・フィット・ポリシー情報は、カラープレーンの展開方式を指定する。
・プレーン・シフト情報は、カラープレーンのシフト量を指定する。
・画像フォーマットのカラービット数は、出力画像フォーマットのカラービット数を指定する。
・画像の向き情報は、出力画像のページの向きを指定する。
・作像位置情報は、クロップ・エリアの位置情報を指定する。
・作像サイズ情報は、クロップ・エリアのサイズ情報を指定する。
・作像方式情報は、クリップのポリシーを指定する。
・カラーICC情報は、カラーICCプロファイルに関する情報を指定する。
・フォント代替情報は、フォントの代替に関する情報を指定する。
・作像基点情報は、作像起点を指定する。例えば、「センター」、「右上」などが指定される。
・フラットKブラック情報は、フラットKブラックに関する情報を指定する。
・レンダリング情報は、レンダリンク(ラスタライズ)に関する情報を指定する。
・画像フォーマット・タイプは、入力画像のファーマットのタイプを指定する。例えば、ラスタ等が指定される。
・画像フォーマット・ディメンジョンは、入力画像フォーマットのディメンジョンを指定する。
・画像フォーマット・解像度は、入力画像フォーマットの解像度を指定する。
・画像の位置は、入力画像の位置を指定する。
・入力データは、入力データを指定する。
・ページ範囲情報は、ページ番号を指定する。
・カラーICC情報は、カラーICCプロファイルに関する情報を指定する。
・スケーリング・オフセット情報は、拡大縮小アルゴリズムのオフセットを指定する。例えば、水平方向オフセット、垂直方向オフセットなどが指定される。
・オブジェクト・領域情報は、オブジェクト領域の幅、高さを指定する。
・ハーフトーン情報は、ハーフトーンのオフセットを指定する。例えば、水平方向オフセット、垂直方向オフセットが指定される。
・スケーリング・アルゴリズム情報は、スケーリングの方式を指定する。
・データ領域は、PDLの格納されている領域情報を指定する。フォント情報、ページ数の情報などは、このデータ領域内に存在するPDLに含まれている。
・サイズ情報は、PDLのサイズを指定する。
・データの配置方法は、データの配置方式を指定する。例えば、リトルエンディアン、ビッグエンディアンなどが指定される。
図11は、独自コマンド変換テーブル63の一例を示す図である。独自コマンド変換テーブル63は特許請求の範囲の記述変換テーブルの一例である。独自コマンド変換テーブル63では、「独自コマンド」に「共通PDL」及び「PDL内独自属性」が対応づけられている。また、独自コマンドは各アプリケーション12によって異なるので、独自コマンド変換テーブル63もアプリケーション毎(RIPエンジン毎)に作成されている。
I.ジョブ制御部55がA社形式JDFをJDF解析部56に出力すると、JDF解析部56は「DFE内ジョブ属性」を作成する。
II.ジョブ制御部55は、PDL及び「DFE内ジョブ属性」から「RIP Parameter List」を作成する。「RIP Parameter List」の作成方法は従来と同様でよい。
III.PDL変換部62はPDLから独自コマンドを検出し、共通PDLとPDL内独自属性に変換する。1つの独自コマンドから共通PDLとPDL内独自属性に変換されるとは限らずいずれか一方のみに変換される場合(又は変換されない場合)がある。
IV.ジョブ制御部55は「RIP Parameter List」を共通PDLとPDL内独自属性を用いて更新する。共通PDLは、各社のアプリケーション12に共通の設定なので、「RIP Parameter List」の予め定められた項目に共通PDLを設定する。また、ジョブ制御部55は、PDL内独自属性を「RIP Parameter List」の対応する項目に設定する。PDL内独自属性がラスターデータなどにおいてどのように作用するかは既知なので、例えば、予めPDL内独自属性と「RIP Parameter List」の項目を対応づけるテーブルが作成されている。これらにより、独自コマンドの作用と同等の作用を「RIP Parameter List」がもたらすことができる。
図14は、本実施例の「RIP Parameter List」の作成の別の手順を模式的に説明する図の一例である。
I.ジョブ制御部55がA社形式JDFをJDF解析部56に出力すると、JDF解析部56は「DFE内ジョブ属性」を作成する。
II.PDL変換部62はPDLから独自コマンドを検出し、共通PDLとPDL内独自属性に変換する。1つの独自コマンドから共通PDLとPDL内独自属性に変換されるとは限らずいずれか一方のみに変換される場合がある。
III.ジョブ制御部55は、PDL、共通PDL及び「DFE内ジョブ属性」から「RIP Parameter List」を作成する。従来から「RIP Parameter List」はPDLと「DFE内ジョブ属性」から作成されるものであり、共通PDLはPDLの一部と見なすことができるため、PDL、共通PDL及び「DFE内ジョブ属性」から「RIP Parameter List」を作成できる。
IV.ジョブ制御部55は、PDL内独自属性を「RIP Parameter List」の対応する項目に設定する。これらにより、独自コマンドの作用と同等の作用を「RIP Parameter List」がもたらすことができる。
本実施例のジョブ制御部55が作成した「RIP Parameter List」は、変換テーブル64と独自コマンド変換テーブル63がRIPエンジン毎に用意されているため、A社RIPエンジン、B社RIPエンジン、又は、C社RIPエンジンのそれぞれでレンダリングすることができる。したがって、RIP制御部58は任意のRIPエンジン59を選択できる。一方、ジョブ制御部55は例えば以下のような方法でRIPエンジン59を選択してもよい。
i)ユーザが設定したRIPエンジン59を使用する。
ii)JDFから「DFE内ジョブ属性」への変換が良好であった変換テーブル64が対応するRIPエンジン59を使用する。
i)については、ユーザがUI制御部54やネットワーク3を介して設定したRIPエンジン59が使用される。JDFにRIPエンジン59を指定する設定がある場合はそれに従ってもよい。
図15は、本実施例のDFEが印刷ジョブをレンダリングする手順を示すシーケンス図の一例である。
S1:アプリケーション12がDFE32に印刷ジョブ(JDF+PDL)を送信する。このPDLは独自コマンドを含むため図では独自PDLとした。
S2:ジョブ受信部51は印刷ジョブ(JDF+PDL)をシステム制御部52に出力する。
S3:システム制御部52はジョブ制御部55に印刷ジョブを出力する。なお、印刷ジョブをジョブデータ格納部53に格納するようにDFE32が設定されている場合、システム制御部52はジョブデータ格納部53に印刷ジョブを格納する。
S4:ジョブ制御部55は、JDF解析部56にJDFとJDF変換要求を出力する。
S5:JDF解析部56は、JDFを作成したアプリケーション12を特定して、アプリケーション12によりレンダリングすることが想定されているRIPエンジン用の変換テーブル64で「DFE内ジョブ属性」を作成する。
S6:JDF解析部56は、「DFE内ジョブ属性」をジョブ制御部55に出力する。
S7:ジョブ制御部55は「DFE内ジョブ属性」とPDLを用いて「RIP Parameter List」を作成する。この段階では、PDLの独自コマンドは「RIP Parameter List」に反映されていない。
S8:ジョブ制御部55はPDL変換部62に対し、PDL(独自コマンド)と共に変換要求を出力する。
S9:PDL変換部62は、独自コマンド変換テーブル63を用いてPDLの独自コマンドを共通PDLとPDL内独自属性に変換する。
S10:PDL変換部62は共通PDLとPDL内独自属性をジョブ制御部55に出力する。
S11:ジョブ制御部55は、共通PDLとPDL内独自属性を用いて「RIP Parameter List」を更新する。
S12-1:ジョブ制御部55は、「RIP Parameter List」をRIP制御部58に出力する。
S13-1:RIP制御部58は、RIPエンジン59を初期化する。
S14-1:ジョブ制御部55は、RIP制御部58に対しRIP実行要求を行う。
S15-1:RIP制御部58はジョブ制御部55の代わりにRIPコマンドを出力する。RIP制御部58は「RIP制御モード」が「Page Mode 」の場合、「Page Mode 」に適したシーケンスでRIPコマンドを出力する。
S16-1:RIPエンジン59はラスタライズを行う。
S17-1:RIPエンジン59はラスターデータを画像格納部60に格納する。
S12-2:ジョブ制御部55は、「RIP Parameter List」をRIP制御部58に出力する。
S13-2:RIP制御部58は、RIPエンジン59を初期化する。
S14-2:ジョブ制御部55は、RIP制御部58に対しRIP実行要求を行う。
S15-2:RIP制御部58は、「RIP制御モード」が「Sheet Mode」の場合、「Sheet Mode」に適したシーケンスでRIPコマンドを出力する。
S16-2:RIPエンジン59はラスタライズを行う。
S17-2:RIPエンジン59はラスターデータを画像格納部60に格納する。
S18:ジョブ制御部55は印刷実行要求と共に「Finishing情報」をプリンター制御部61に出力する。このタイミングは、ラスターデータの作成前でも作成後でもよい。
S19:プリンター制御部61は、印刷実行要求を取得したことで、画像格納部60のラスターデータを確認し、印刷を行う。
図17は、プレRIPによる独自コマンドの共通PDLとPDL内独自属性への変換を模式的に説明する図の一例である。ジョブ制御部(PDL変換部)55はプレRIP要求と共にRIP制御部58にPDLを出力する。これにより、RIP制御部58がプレRIPを行い、その結果をPDL変換部62に返す。
属性…A_CropMark
属性値…Center
II.RIPエンジンはPDLのコマンドに対して属性情報(属性と属性値)を返す。「%% A_CropMark: Center」に対して、RIPエンジン59は、
属性…センタークロップマーク
属性値…ON
という属性情報を返す。
本実施例ではDFE32がA社RIPエンジン、B社RIPエンジン及びC社RIPエンジンを有している。このように複数のRIPエンジンを有している場合、PDL変換部62は任意の又は全てのRIPエンジン59によりプレRIPを行う。
i)ユーザが設定したRIPエンジン59を使用する。
ii)JDFから「DFE内ジョブ属性」への変換が良好であった変換テーブル64が対応するRIPエンジン59を使用する。
全てのRIPエンジン59によりプレRIPを行う場合、RIPエンジン毎に独自コマンドが特定され共通PDLとPDL内独自属性が得られる。この場合は、最終的にレンダリングに用いられるRIPエンジン(ユーザ指定又は「DFE内ジョブ属性」への変換が良好なRIPエンジン)によるプレRIPにより得られた共通PDLとPDL内独自属性を用いて「RIP Parameter List」が作成される。
図18は、本実施例のDFE32が印刷ジョブをレンダリングする手順を示すシーケンス図の一例である。実施例1の図13に対し、S8〜S12が異なっている。
S1:アプリケーション12がDFE32に印刷ジョブ(JDF+PDL)を送信する。
S2:ジョブ受信部51は印刷ジョブ(JDF+PDL)をシステム制御部52に出力する。
S3:システム制御部52はジョブ制御部55に印刷ジョブを出力する。なお、印刷ジョブをジョブデータ格納部53に格納するようにDFE32が設定されている場合、システム制御部52はジョブデータ格納部53に印刷ジョブを格納する。
S4:ジョブ制御部55は、JDF解析部56にJDFとJDF変換要求を出力する。
S5:JDF解析部56は、JDFを作成したアプリケーション12を特定して、アプリケーション12によりレンダリングすることが想定されているRIPエンジン用の変換テーブル64で「DFE内ジョブ属性」を作成する。
S6:JDF解析部56は、「DFE内ジョブ属性」をジョブ制御部55に出力する。
S7:ジョブ制御部55は「DFE内ジョブ属性」とPDLを用いて「RIP Parameter List」を作成する。この段階ではPDLの独自コマンドは「RIP Parameter List」に反映されていない。
S8:ジョブ制御部55はPDL変換部62に対し、PDLと共に変換要求を出力する。
S9:PDL変換部62は、PDLをRIP制御部58に出力する。
S9-1:PDL変換部62は、コマンド単位でRIP制御部58に対しプレRIPを行う。すなわち、RIP制御部58がPDLのコマンド(属性と属性値)をRIPエンジンに出力する。
S9-2:これに対し、RIPエンジンは属性情報(属性と属性値)をPDL制御部に返す。
S10:RIP制御部58は属性情報(属性と属性値)をPDL変換部62に返す。
S11:PDL変換部62は、属性が変化していれば、RIP制御部58に出力したPDLのコマンドを共通PDL又はPDL内独自コマンドに設定する。また、RIP制御部58に出力したPDLのコマンドをPDLから削除する。
S12:PDL変換部62は共通PDLとPDL内独自属性をジョブ制御部55に出力する。
S13:ジョブ制御部55は、共通PDLとPDL内独自属性を用いて「RIP Parameter List」を更新する。以降の処理は実施例1と同様なので説明は省略する。
以上、本発明を実施するための最良の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形及び置換を加えることができる。
2 POD印刷システム環境
11 クライアントPC
12 アプリケーション
20 工程管理部
30 デジタル印刷部
31 プリンター
32 DFE
51 ジョブ受信部
52 システム制御部
53 ジョブデータ格納部
54 UI制御部
55 ジョブ制御部
56 JDF解析部
57 RIP部
58 RIP制御部
59 RIPエンジン
60 画像格納部
61 プリンター制御部
62 PDL変換部
63 独自コマンド変換テーブル
Claims (9)
- 印刷データと設定情報とを含む印刷ジョブを用いて描画データを作成する情報処理装置であって、
前記印刷データに含まれる特徴記述を検出する記述検出手段と、
前記印刷データ、前記記述検出手段が検出した前記特徴記述、及び、前記設定情報を描画データ作成手段が実行する命令群に変換する変換手段と、
前記命令群を実行して描画データを作成する複数の前記描画データ作成手段と、を有し、
前記記述検出手段は、検出した前記特徴記述を、複数の前記描画データ作成手段が対応している対応印刷データと、前記命令群の属性情報とに変換し、
前記変換手段は、前記印刷データ、前記対応印刷データ、前記属性情報、及び、前記設定情報を前記命令群に変換することを特徴とする情報処理装置。 - 前記特徴記述に前記対応印刷データ又は前記属性情報の少なくとも一方が対応づけられた記述変換テーブルの記憶部を有し、
前記記述検出手段は、前記印刷データから前記記述変換テーブルに含まれる前記特徴記述を検出し、該特徴記述を前記対応印刷データ又は前記属性情報の少なくとも一方に変換する、ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記描画データ作成手段は、前記印刷データの所定単位の記述を取得した場合に、該記述が指定する印刷設定情報を返すものであり、
前記記述検出手段は、前記描画データ作成手段が前記所定単位の記述に対して返した前記印刷設定情報と前記記述が異なる場合に、前記記述を前記特徴記述として検出し、前記描画データ作成手段が返した前記印刷設定情報を前記対応印刷データ又は前記属性情報の少なくとも一方に変換する、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記設定情報を当該情報処理装置が扱う装置用設定情報に変換する装置用設定情報作成手段を有し、
前記変換手段は、前記設定情報から変換された前記装置用設定情報、及び、前記印刷データを前記命令群に変換するものであり、
前記記述検出手段は、前記設定情報に含まれるべき情報を含む前記特徴記述から前記装置用設定情報を検出し、
前記変換手段は、前記装置用設定情報、前記印刷データから検出された前記装置用設定情報、及び、前記印刷データを前記命令群に変換する、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置。 - 前記変換手段は、前記印刷データ、及び、前記装置用設定情報を前記命令群に変換した後、
前記特徴記述から変換された前記対応印刷データ又は前記属性情報の少なくとも一方を用いて前記命令群を更新する、
ことを特徴とする請求項4に記載の情報処理装置。 - 前記特徴記述は、特定の前記描画データ作成手段が処理可能な記述であり、
前記特徴記述が前記対応印刷データ又は前記属性情報の少なくとも一方に変換されることで、
前記変換手段が前記印刷データ、前記対応印刷データ、前記属性情報、及び、前記設定情報から変換した前記命令群を、任意の前記描画データ作成手段が実行する、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。 - 複数の描画データ作成手段を有し、印刷データと設定情報とを含む印刷ジョブを用いて描画データを作成する情報処理方法であって、
記述検出手段が、前記印刷データに含まれる特徴記述を検出し、前記記述検出手段が検出した前記特徴記述を、複数の前記描画データ作成手段が対応している対応印刷データと、前記描画データ作成手段が実行する命令群の属性情報とに変換するステップと、
変換手段が、前記印刷データ、前記記述検出手段が検出した前記特徴記述、前記対応印刷データ、前記属性情報、及び、前記設定情報を描画データ作成手段が実行する命令群に変換するステップと、
前記描画データ作成手段が、前記命令群を実行して描画データを作成するステップと、
を有することを特徴とする情報処理方法。 - 複数の描画データ作成手段を有し、 印刷データと設定情報とを含む印刷ジョブを取得して描画データを作成する情報処理装置に、
前記印刷データに含まれる特徴記述を検出し、検出された前記特徴記述を、複数の前記描画データ作成手段が対応している対応印刷データと、前記描画データ作成手段が実行する命令群の属性情報とに変換する記述検出ステップと、
前記印刷データ、前記記述検出ステップで検出された前記特徴記述、前記対応印刷データ、前記属性情報、及び、前記設定情報を描画データ作成手段が実行する命令群に変換する変換ステップと、
前記命令群を実行して描画データを作成する描画データ作成ステップと、
を実行させるプログラム。 - 複数の描画データ作成手段を有し、印刷データと設定情報とを含む印刷ジョブを取得して描画データを作成する情報処理装置に、
前記印刷データに含まれる特徴記述を検出し、検出された前記特徴記述を、複数の前記描画データ作成手段が対応している対応印刷データと、前記描画データ作成手段が実行する命令群の属性情報とに変換する記述検出ステップと、
前記印刷データ、前記記述検出ステップで検出された前記特徴記述、前記対応印刷データ、前記属性情報、及び、前記設定情報を描画データ作成手段が実行する命令群に変換する変換ステップと、
前記命令群を実行して描画データを作成する前記描画データ作成手段に対して、前記印刷ジョブを出力する出力ステップ、を実行させるプログラム。
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