以下に添付図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
また、以下では、下記に示す順序で説明を行う。
1.本実施形態に係る情報処理方法
2.本実施形態に係る情報処理装置
3.本実施形態に係るプログラム
(本実施形態に係る情報処理方法)
本実施形態に係る情報処理装置の構成について説明する前に、まず、本実施形態に係る情報処理方法について説明する。以下では、本実施形態に係る情報処理方法に係る処理を、本実施形態に係る情報処理装置が行う場合を例に挙げて、本実施形態に係る情報処理方法について説明する。
上述したように、操作デバイスを用いたユーザ操作により動作モードを切り替える技術を用いたとしても、ユーザの利便性の向上を図ることができるとは限らない。
そこで、本実施形態に係る情報処理装置は、外部装置との間で通信が可能なタグにおける通信、または、外部装置との間で通信が可能なタグから取得されたタグ情報に基づいて、動作モードを決定する(決定処理)。
ここで、本実施形態に係る動作モードとは、例えば、装置の動作を規定する指標である。本実施形態に係る動作モードとしては、例えば、撮像動作を行う撮像モードや、データの転送を行う転送モード、コンテンツデータなどの再生動作を行う再生モード、予め規定された設定を行うプリセットモードなど、装置が行うことが可能な動作を行うための任意の動作モードが挙げられる。
また、本実施形態に係るタグと外部装置との間の通信としては、例えば、13.56[MHz]など所定の周波数の磁界(搬送波)を用いて通信を行うNFC(Near Field Communication)が挙げられる。
本実施形態に係るタグと外部装置との間の通信がNFCである場合、本実施形態に係るタグは、例えば、搬送波を主体的に送信するリーダ/ライタの機能を有する外部装置から送信された搬送波から電力を得て駆動し、負荷変調によって当該外部装置と通信を行う。よって、本実施形態に係るタグと外部装置との間の通信がNFCである場合には、本実施形態に係るタグは、別途電源を有していなくてもよいので、本実施形態に係るタグの小型化や低コスト化などに有利である。なお、本実施形態に係るタグが、電源や搬送波送信回路などを備え、リーダ/ライタの機能を有していてもよいことは、言うまでもない。
また、本実施形態に係るタグと外部装置との間の通信がNFCである場合には、ユーザは、外部装置を用いたタッチ操作(以下、単に「タッチ」と示す場合がある。)を行えば、本実施形態に係るタグと外部装置とに通信を行わせることが可能である。ここで、本実施形態に係るタッチ操作とは、例えば一の装置(上記外部装置に対応)を移動させることによって、当該一の装置と他の装置(本実施形態に係るタグに対応)との間の距離を、NFCによる通信が可能な距離内とさせる操作をいう。よって、本実施形態に係るタグと外部装置との間の通信がNFCである場合には、タッチ操作という簡易な操作によって、本実施形態に係るタグと外部装置との間で通信が行われるので、ユーザの利便性を向上させることが可能である。
なお、本実施形態に係るタグと外部装置との間の通信は、NFCに限られず、赤外線通信などの任意の方式の通信であってもよい。
以下では、本実施形態に係るタグと外部装置との間の通信が、NFCである場合を例に挙げる。また、以下では、本実施形態に係るタグが、RFID(Radio Frequency IDentifier)タグなどの、NFCに対応するIC(Integrated Circuit)タグである場合を例に挙げる。以下では、本実施形態に係るタグを「ICタグ」と示す場合がある。
また、本実施形態に係るタグ情報とは、ICタグに記憶されているデータである。
本実施形態に係るタグ情報としては、例えば、動作モードに関する情報が挙げられる。本実施形態に係る動作モードに関する情報としては、例えば、動作モードを示す情報や、予め規定された設定を示すプリセット情報が挙げられる。ここで、プリセット情報が示す設定の内容は、固定であってもよいし、更新可能であってもよい。
また、本実施形態に係るタグ情報には、タグ情報に対応する装置との通信に関する情報が、さらに含まれていてもよい。以下では、タグ情報に対応する装置を「対象装置」と示す。本実施形態に係る対象装置は、本実施形態に係る情報処理装置がタグ情報に基づき動作モードを決定する対象の装置に該当する。
図1は、本実施形態に係るタグ情報の一例を示す説明図である。図1に示すAは、本実施形態に係るタグ情報の第1の例を示しており、図1に示すBは、本実施形態に係るタグ情報の第2の例を示している。
図1のAに示す第1の例に係るタグ情報は、通信を行う際の識別子の役目を果たす“SSID(Service Set Identifier)”(図1に示すD1)と、通信を行う際のパスワードの役目を果たす“PSK(事前共有鍵)”(図1に示すD2)と、動作モードを示す情報である“MODE”(図1に示すD3)とを含む。
図1のAにおいて“SSID”および“PSK”は、対象装置との通信に関する情報に該当する。なお、図1では、対象装置との通信に関する情報として、IEEE802.11規格に則った通信に係るデータを示しているが、本実施形態に係る対象装置との通信に関する情報が、図1に示す例に限られないことは、言うまでもない。
“MODE”が示す値(内容)としては、例えば、撮像モードを示す“SHOOTING”や、転送モードを示す“TRANSFER”、再生モードを示す“REPLAY”などが挙げられる。
図1のBに示す第2の例に係るタグ情報は、
“SSID(Service Set Identifier)”(図1に示すD1)と、“PSK(事前共有鍵)”(図1に示すD2)と、プリセット情報(図1に示すD4)とを含む。
図1のBでは、撮像の設定を示す“SHOOT MODE”と、露出の設定を示す“EXPOSURE MODE”と、F値の設定を示す“F Number”と、ホワイトバランスの設定を示す“WHITE BALANCE”と、EV補正の設定を示す“EXPOSURE COMPENSATION”が、プリセット情報として含まれている例を示している。
図1のD4に示すプリセット情報が示す値(内容)としては、例えば下記に示す値が挙げられる。
・“SHOOT MODE”:静止画の撮像を示す“still”や、動画像の撮像を示す“movie”など
・“EXPOSURE MODE”:露出を自動で行う“Auto”、“Program Auto”や、露出を手動で行う“Manual”など
・“F Number”:1.8や、2、2.2、…、9.6など
・“WHITE BALANCE”:ホワイトバランスを自動で行う“Auto”や、日蔭や曇天に対応する“Cloudy”、昼間に対応する“Daylight”など
・“EXPOSURE COMPENSATION”:−3.0、…、+3.0など
なお、本実施形態に係るプリセット情報は、図1のD3に示すような、撮像に係る設定を示すデータに限られない。例えば、本実施形態に係るプリセット情報としては、コンテンツデータの再生に係る設定や、データの転送に係る設定など、予め規定された設定を示す任意のデータが挙げられる。
本実施形態に係るタグ情報としては、例えば図1のAや図1のBに示す例が挙げられる。
なお、本実施形態に係るタグ情報は、図1に示す例に限られない。例えば、本実施形態に係る情報処理装置が、対象装置との通信に関する情報を記憶部(後述する)などの記録媒体に記憶している場合や、サーバなどの外部装置から対象装置との通信に関する情報を取得することが可能な場合などには、本実施形態に係るタグ情報には、対象装置との通信に関する情報が含まれていなくてもよい。
図2は、本実施形態に係る情報処理方法が用いられることにより実現される装置の動作の一例を示す説明図である。
図2では、ICタグT1、T2、T3が撮像装置に設けられている例を示している(図2に示すA)。ICタグT1、T2、T3は、例えば、撮像装置が備えるプロセッサなどと結線されて設けられ、撮像装置を構成する構成要素として機能する。また、ICタグT1、T2、T3は、例えば、撮像装置に張り付けられることなどにより、撮像装置に付されて設けられ、撮像装置の外部のデバイスであってもよい。
また、図2では、ユーザが、スマートフォンなどの通信装置を用いて、撮像装置に設けられているICタグT1、T2、T3それぞれに対してタッチ操作を行った例を示している(図2のB、図2のC、図2のD)。
ここで、図2では、撮像装置または通信装置が、本実施形態に係る情報処理方法に係る処理を行う、本実施形態に係る情報処理装置の役目を果たす。撮像装置が本実施形態に係る情報処理装置の役目を果たす場合に対応する、本実施形態に係る情報処理方法に係る処理と、通信装置が本実施形態に係る情報処理装置の役目を果たす場合に対応する、本実施形態に係る情報処理方法に係る処理とについては、後述する。
以下では、ICタグT1、T2、T3それぞれに、下記に示すタグ情報が記憶される場合を例に挙げる。また、図2では示していないが、本実施形態に係るタグには、対応する動作モードを視覚的にユーザに通知するための文字や図形、絵、あるいは、これらの組み合わせが、示されていてもよい。
・ICタグT1:図1のAに示すタグ情報が記憶され、当該タグ情報に、動作モードを示す情報として撮像モードを示す“SHOOTING”が含まれる。
・ICタグT2:図1のBに示すタグ情報が記憶される。
・ICタグT3:図1のAに示すタグ情報が記憶され、当該タグ情報に、動作モードを示す情報として再生モードを示す“REPLAY”が含まれる。
例えば図2のBに示すように、ユーザが、ICタグT1に対してタッチ操作を行った場合には、ICタグT1における通信、または、ICタグT1から通信により取得されるタグ情報に基づいて、撮像モードが動作モードとして決定される。
そして、撮像装置は、決定された撮像モードに対応する処理を行い、その結果、撮像装置は、撮像モードで動作する。ここで、撮像装置は、例えば、通信装置から送信される撮像モードに対応する動作要求(後述する)に基づいて、撮像モードに対応する処理を行う。また、撮像装置は、例えば、動作モードと処理とが対応付けられたテーブル(またはデータベース。以下、同様とする。)を参照して、撮像モードに対応する処理を特定し、特定された処理を行う。
また、撮像装置は、通信装置から送信される処理命令に基づいて、処理命令に対応する処理を行うことも可能である。つまり、図2に示す例において通信装置は、例えば、通信を介して撮像装置の処理を制御するリモート・コントローラの役目を果たしてもよい。
また、例えば図2のCに示すように、ユーザが、ICタグT2に対してタッチ操作を行った場合には、ICタグT2における通信、または、ICタグT2から通信により取得されるタグ情報に基づいて、撮像モードがプリセットモードとして決定される。
そして、撮像装置は、決定されたプリセットモードに対応する処理を行い、その結果、撮像装置では、プリセット情報が示す予め規定された各種設定が行われ、撮像装置は、行われた設定により動作する。ここで、撮像装置は、例えば、通信装置から送信されるプリセットモードに対応する動作要求に基づいて、プリセットモードに対応する処理を行う。また、撮像装置は、例えば、記録媒体などに記憶されている、ICタグT2に対応するプリセット情報を参照して、プリセットモードに対応する処理を行う。
例えば図2のCに示すように、ユーザが、ICタグT3に対してタッチ操作を行った場合には、ICタグT3における通信、または、ICタグT3から通信により取得されるタグ情報に基づいて、再生モードが動作モードとして決定される。
そして、撮像装置は、決定された再生モードに対応する処理を行い、その結果、撮像装置は、再生モードで動作する。ここで、撮像装置は、例えば、通信装置から送信される撮像モードに対応する動作要求に基づいて、再生モードに対応する処理を行う。また、撮像装置は、例えば、動作モードと処理とが対応付けられたテーブルを参照して、再生モードに対応する処理を特定し、特定された処理を行う。
本実施形態に係る情報処理方法が用いられる場合には、ICタグにおける通信、または、ICタグから取得されたタグ情報に基づいて、動作モードが決定される。
よって、ユーザは、所望の動作モードに対応するICタグに対してタッチ操作という簡易な操作を行えば、決定された動作モードにより、図2に示す撮像装置などの装置を動作させることができる。
また、本実施形態に係る情報処理方法が用いられる場合には、ユーザは、タッチ操作によって、装置を所望の動作モードで直接動作させることができる。よって、本実施形態に係る情報処理方法が用いられる場合には、操作デバイスを用いたユーザ操作により動作モードを所望の動作モードに切り替える場合よりも、装置が所望の動作モードで動作するまでの待ち時間を短縮することができる可能性が高い。
また、本実施形態に係る情報処理方法が用いられる場合には、ユーザは、タッチ操作によって、プリセットモードで動作させることも可能であるので、プリセットモードに対応する予め規定された設定を、装置に行わせることができる。
ここで、上記予め規定された設定(プリセット情報が示す設定の内容)は、例えば更新可能であってもよい。よって、プリセット情報が示す設定の内容が更新されることによって、ユーザは、タッチ操作によって、任意の設定を装置に行わせて、当該装置を動作させることができる。また、例えば、プリセット情報が示す設定の内容が、ユーザが頻繁に利用する機能に係る設定内容とされることによって、ユーザは、頻繁に利用する機能を、所望の設定内容で容易に利用することができる。
したがって、本実施形態に係る情報処理装置が、本実施形態に係る情報処理方法に係る処理として、決定処理を行うことによって、ユーザの利便性の向上を図ることができる。
なお、本実施形態に係る決定処理により決定された動作モードによって装置を動作させる処理は、例えば、本実施形態に係る情報処理装置が、本実施形態に係る情報処理方法に係る処理として行ってもよいし、本実施形態に係る情報処理装置の外部装置によって行われてもよい。以下では、本実施形態に係る情報処理装置が、本実施形態に係る情報処理方法に係る処理の一環として、上記装置を動作させる処理(後述する、実行処理または動作制御処理)を行う場合を主に例に挙げる。
以下、本実施形態に係る情報処理方法に係る処理をより具体的に説明すると共に、本実施形態に係る情報処理装置の構成の一例について説明する。
(本実施形態に係る情報処理装置)
[1]第1の実施形態に係る情報処理装置
まず、第1の実施形態として、複数のICタグが設けられ、自装置(本実施形態に係る情報処理装置。以下、同様とする。)の動作モードを決定する情報処理装置について説明する。
第1の実施形態に係る情報処理装置は、図2に示す例では撮像装置に該当する。なお、第1の実施形態に係る情報処理装置は、図2に示す撮像装置に限られない。以下では、第1の実施形態に係る情報処理装置を「情報処理装置100」と示す場合がある。
[1−1]第1の実施形態に係る情報処理装置における処理
情報処理装置100は、本実施形態に係る情報処理方法に係る処理として、例えば、下記に示す(1)決定処理、および(2)実行処理を行う。なお、上述したように、情報処理装置100は、下記に示す(2)の処理(実行処理)を行わないことも可能である。
(1)決定処理
情報処理装置100は、ICタグにおける通信に基づいて、自装置の動作モードを決定する。
(1−1)決定処理の第1の例
情報処理装置100は、通信を行ったICタグから取得されたタグ情報に基づいて、動作モードを決定する。
情報処理装置100では、例えば、本実施形態に係る決定処理を行う決定部(後述する)の役目を果たすプロセッサと、複数のICタグとが結線される。情報処理装置100では、例えば、外部装置と通信を行ったICタグが、タグ情報を上記プロセッサに伝達することによって、決定部(後述する)は、タグ情報を取得する。
ここで、情報処理装置100では、例えば、外部装置と通信を行ったICタグが、通信が行われたことを示す信号を上記プロセッサに伝達し、決定部(後述する)が当該信号に応じてICタグからタグ情報を読み出すことによって、決定部(後述する)は、タグ情報を取得する。決定部(後述する)は、例えば、タグ情報を送信させる送信命令を含む送信要求(以下、「タグ情報送信要求」と示す。)をICタグに伝達することによって、ICタグからタグ情報を読み出す。また、決定部(後述する)は、例えば、外部装置と通信を行ったICタグが能動的にタグ情報を上記プロセッサに伝達することによって、タグ情報を取得してもよい。
そして、情報処理装置100では、決定部(後述する)が、取得されたタグ情報に基づいて動作モードを決定する。
上述したように、タグ情報には、動作モードに関する情報が含まれる。情報処理装置100は、取得された動作モードに関する情報に対応する動作モードを決定する。
例えば、動作モードに関する情報が、図1のD3に示す動作モードを示す情報である場合には、情報処理装置100は、動作モードを示す情報が示す動作モードを、自装置の動作モードとして決定する。
また、例えば、動作モードに関する情報が、図1のD4に示すプリセット情報である場合には、情報処理装置100は、プリセットモードを自装置の動作モードとして決定する。
情報処理装置100は、例えば、タグ情報が取得されるごとに動作モードを決定する。つまり、情報処理装置100は、例えば、複数のICタグのいずれかが通信を行うごとに、動作モードを決定する。情報処理装置100が、タグ情報が取得されるごとに動作モードを決定する場合には、例えば、後述する(2)の処理(実行処理)によって、ユーザのタッチ操作による動作モードの切り替えが実現される。
(1−2)決定処理の第2の例
情報処理装置100は、通信を行ったICタグに予め対応付けられた動作モードを、動作モードとして決定する。
情報処理装置100では、例えば、本実施形態に係る決定処理を行う決定部(後述する)の役目を果たすプロセッサと、複数のICタグとが結線される。情報処理装置100では、例えば、決定部(後述する)が、通信を行ったICタグを判別する。
ここで、決定部(後述する)は、例えば、ICタグと結線された端子の電位の変化や、ICタグから伝達される通信を行ったことを示す信号などに基づいて、通信を行ったICタグを判別する。なお、通信を行ったICタグの判別方法は、上記に限られず、通信を行ったICタグを判別することが任意の方法によって、通信を行ったICタグが判別されてもよい。
そして、情報処理装置100では、例えば、決定部(後述する)は、判別されたICタグに予め対応付けられている動作モードを特定して、動作モードとして決定する。決定部(後述する)は、例えば、ICタグと動作モードとが対応付けて記録されているテーブルを参照することによって、判別されたICタグに予め対応付けられている動作モードを特定する。
情報処理装置100は、例えば、通信を行ったICタグが判別されるごとに、動作モードを決定する。つまり、情報処理装置100は、例えば、複数のICタグのいずれかが通信を行うごとに、動作モードを決定する。情報処理装置100が、通信を行ったICタグが判別されるごとに動作モードを決定する場合には、例えば、後述する(2)の処理(実行処理)によって、ユーザのタッチ操作による動作モードの切り替えが実現される。
(1−3)決定処理の第3の例
情報処理装置100は、外部装置から送信された動作要求が示す動作モードを、動作モードとして決定する。上記外部装置は、ICタグから通信により取得されたタグ情報に基づいて動作モードを決定し、決定された動作モードで動作させる動作要求を送信する。また、情報処理装置100は、情報処理装置100が備える通信部(後述する)や情報処理装置100に接続されている外部の通信デバイスにおいて動作要求が受信されることによって、外部装置から送信された動作要求を取得する。
情報処理装置100が第3の例に係る決定処理を行う場合、ICタグは、例えば、情報処理装置100の内部でプロセッサなどと結線されて、情報処理装置100が備えているものであってもよいし、情報処理装置100の内部でプロセッサなどと結線されずに、情報処理装置100に付されたものであってもよい。
ここで、上記動作要求を送信する外部装置としては、後述する第2の実施形態に係る情報処理装置が挙げられる。第3の例に係る決定処理に係る上記外部装置における処理の一例については、後述する第2の実施形態に係る情報処理装置において示す。
また、本実施形態に係る動作要求には、例えば、動作モードに関する情報が含まれる。また、本実施形態に係る動作要求には、例えば、動作モードに対応する処理を行わせるための動作命令や、動作要求を送信する装置を示す識別情報がさらに含まれていてもよい。本実施形態に係る識別情報としては、例えば、装置のIDや、MACアドレス(Media Access Control address)などが挙げられる。
また、本実施形態に係る動作要求には、例えば、Web API(Application Programming Interface)などのAPIを呼び出すためのデータ(例えば、APIキーなど)が含まれていてもよい。APIを呼び出すためのデータが動作要求に含まれる場合、動作要求の送信は、例えば、APIの発行に相当する。
情報処理装置100は、例えば、外部装置から動作要求が取得されるごとに、動作モードを決定する。ここで、上記外部装置は、ICタグから通信により取得されたタグ情報に基づいて動作要求を送信する。つまり、情報処理装置100は、例えば、複数のICタグのいずれかが通信を行うごとに、動作モードを決定する。情報処理装置100が、外部装置から動作要求が取得されるごとに動作モードを決定する場合には、例えば、後述する(2)の処理(実行処理)によって、ユーザのタッチ操作による動作モードの切り替えが実現される。
また、情報処理装置100は、動作要求を送信した外部装置を判別し、判別された外部装置ごとに、動作モードを決定することも可能である。情報処理装置100は、例えば、動作要求に含まれる識別情報に基づいて、当該動作要求を送信した外部装置を判別する。
情報処理装置100が動作要求を送信した外部装置ごとに動作モードを決定する場合には、例えば、後述する(2)の処理(実行処理)によって、情報処理装置100は、外部装置それぞれに対応する動作モードに対応する処理を、行うことができる。よって、情報処理装置100が動作要求を送信した外部装置ごとに動作モードを決定する場合には、例えば、複数のユーザによりタッチ操作が行われたときであっても、情報処理装置100は、各ユーザが所望する動作モードで動作することができる。
(1−4)決定処理の第4の例
情報処理装置100は、 例えば“上記(1−1)に示す第1の例に係る決定処理および上記(1−3)に示す第3の例に係る決定処理”や“上記(1−2)に示す第2の例に係る決定処理および上記(1−3)に示す第3の例に係る決定処理”など、上記(1−1)に示す第1の例に係る決定処理〜上記(1−3)に示す第3の例に係る決定処理のうちの組み合わせ可能な処理を、決定処理として行ってもよい。
上記(1−1)に示す第1の例に係る決定処理〜上記(1−3)に示す第3の例に係る決定処理を組み合わせた処理を、決定処理として行う場合、各処理には優先度が設けられ、情報処理装置100は、優先度がより高い処理により決定された動作モードを、動作モードとして決定する。上記(1−1)に示す第1の例に係る決定処理〜上記(1−3)に示す第3の例に係る決定処理の各処理に設けられる優先度は、予め設定された固定値であってもよいし、ユーザ操作などにより変更可能な可変値であってもよい。
(2)実行処理
情報処理装置100は、上記(1)の処理(決定処理)により決定された動作モードに対応する処理を行う。
情報処理装置100は、例えば、動作モードと処理とが対応付けれているテーブルを参照して、決定された動作モードに対応する処理を特定し、特定された処理を、動作モードに対応する処理として行う。また、例えば、情報処理装置100が外部装置から送信された動作要求に基づき動作モードを決定するときに、当該動作要求に動作命令が含まれる場合には、情報処理装置100は、動作要求に含まれる動作命令に従って、動作モードに対応する処理を行ってもよい。
第1の実施形態に係る情報処理装置100は、本実施形態に係る情報処理方法に係る処理として、例えば、上記(1)の処理(決定処理)および上記(2)の処理(実行処理)を行う。
ここで、情報処理装置100は、上記(1)の処理(決定処理)において、ICタグにおける通信に基づいて動作モードを決定する。また、情報処理装置100は、上記(2)の処理(実行処理)によって、決定された動作モードに対応する処理を行う。よって、例えば、ユーザは、情報処理装置100に設けられた所望の動作モードに対応するICタグに対してタッチ操作を行えば、情報処理装置100に所望の動作モードを決定させ、決定された動作モードで情報処理装置100を動作させることができる。
したがって、情報処理装置100は、上記(1)の処理(決定処理)および上記(2)の処理(実行処理)を行うことによって、ユーザの利便性の向上を図ることができる。
なお、本実施形態に係る情報処理方法に係る処理は、上記(1)の処理(決定処理)および上記(2)の処理(実行処理)に限られない。例えば、情報処理装置100の外部装置によって決定された動作モードに対応する処理が制御される場合(例えば、後述する動作制御処理が行われる場合)には、情報処理装置100は、上記(2)の処理(実行処理)を行わなくてもよい。
また、上記(1)の処理(決定処理)および上記(2)の処理(実行処理)は、便宜上、本実施形態に係る情報処理方法に係る処理を切り分けたものである。よって、本実施形態に係る情報処理方法に係る処理は、上記(1)の処理(決定処理)および上記(2)の処理(実行処理)を1つの処理と捉えることもでき、または、上記(1)の処理(決定処理)および上記(2)の処理(実行処理)それぞれを、(任意の切り分け方によって)2以上の処理と捉えることも可能である。
[1−2]第1の実施形態に係る情報処理装置における処理の具体例
次に、第1の実施形態に係る情報処理装置100における処理の具体例を挙げる。
図3は、第1の実施形態に係る情報処理装置100における処理の一例を示す流れ図である。
ここで、図3では、例えばステップS100〜S106、S110、S112、S116の処理が、上記(1)の処理(決定処理)に該当する。また、図3では、例えばステップS108、S114の処理が、上記(2)の処理(実行処理)に該当する。
また、図3は、情報処理装置100が、上記(1−1)に示す第1の例に係る決定処理を行う場合における処理の一例を示している。また、図3では、タグ情報が、図1のAに示すデータ構造を有する場合を例に挙げる。
また、図3では、情報処理装置100が、転送モードまたは撮像モードで動作する場合における処理の一例を示している。なお、情報処理装置100における動作モードが、図3に示す転送モードと撮像モードとに限られないことは、言うまでもない。
情報処理装置100は、ICタグに対するタッチ操作が行われたか否かを判定する(S100)。
情報処理装置100は、例えば、通信が行われたことを示す信号が、タッチ操作に応じて通信を行ったICタグから伝達された場合に、ICタグに対するタッチ操作が行われたと判定する。
また、情報処理装置100は、例えば、タッチ操作に応じて通信を行ったICタグからタグ情報が伝達された場合に、ICタグに対するタッチ操作が行われたと判定することも可能である。伝達されるタグ情報に基づきステップS100の処理が行われる場合には、情報処理装置100は、後述するステップS102の処理を行わなくてもよい。
ステップS100においてICタグに対するタッチ操作が行われたと判定されない場合には、情報処理装置100は、ICタグに対するタッチ操作が行われたと判定されるまで処理を進めない。
また、ステップS100においてICタグに対するタッチ操作が行われたと判定された場合には、情報処理装置100は、タッチ操作が行われたICタグ(すなわち、通信が行われたICタグ)から、タグ情報を読み出す(S102)。
ステップS102においてタグ情報が読み出されると、情報処理装置100は、取得されたタグ情報に基づいて動作モードを決定する(S104、S106、S110、S112、S116)。そして、情報処理装置100は、決定された動作モードで起動して、決定された動作モードに対応する処理を行う(S108、S114)。
ここで、本実施形態に係る動作モードでの起動とは、例えば、電源オフの状態から動作モードに対応する処理を行うことが可能な状態へと状態遷移することをいう。なお、情報処理装置100が一の動作モードに対応する処理を行うことが可能な状態である場合には、ステップS108、S114の処理によって動作モードが切り替わり、情報処理装置100では、一の動作モードに対応する処理を行うことが可能な状態から決定された動作モードに対応する処理を行うことが可能な状態へと、状態が遷移する。
より具体的に説明すると、情報処理装置100は、タグ情報が転送モードを示すか否かを判定する(S104)。情報処理装置100は、例えば、タグ情報に含まれる動作モードを示す情報(例えば図1に示すD3)が示す値を参照し、当該値が“TRASFER”を示す場合に、タグ情報が転送モードを示すと判定する。
ステップS104において、タグ情報が転送モードを示すと判定された場合には、情報処理装置100は、動作モードを転送モードと決定する(S106)。そして、情報処理装置100は、転送モードで起動して、転送モードに対応する処理を行う(S108)。
また、ステップS104において、タグ情報が転送モードを示すと判定されない場合には、情報処理装置100は、タグ情報が撮像モードを示すか否かを判定する(S110)。情報処理装置100は、例えば、タグ情報に含まれる動作モードを示す情報(例えば図1に示すD3)が示す値を参照し、当該値が“SHOOTING”を示す場合に、タグ情報が撮像モードを示すと判定する。
ステップS110において、タグ情報が撮像モードを示すと判定された場合には、情報処理装置100は、動作モードを撮像モードと決定する(S112)。そして、情報処理装置100は、撮像モードで起動して、撮像モードに対応する処理を行う(S114)。
また、ステップS110において、タグ情報が撮像モードを示すと判定されない場合には、情報処理装置100は、動作モードを決定しない(S116。例外処理)。
第1の実施形態に係る情報処理装置100は、本実施形態に係る情報処理方法に係る処理として、例えば図3に示す処理を行うことによって、ICタグにおける通信に基づいて動作モードを決定し、決定された動作モードに対応する処理を行う。
なお、情報処理装置100における処理は、図3に示す例に限られない。
例えば、図3では、ステップS104の処理の結果に応じてステップS110の処理が行われる例を示しているが、情報処理装置100は、取得されたタグ情報に基づいて、ステップS104の処理と、ステップS110の処理とを独立に行うことが可能である。よって、情報処理装置100は、例えば、ステップS110の処理の結果に応じてステップS104の処理を行ってもよいし、ステップS104の処理とステップS110の処理とを並列に行ってもよい。
図4は、第1の実施形態に係る情報処理装置100における処理の他の例を示す流れ図である。
ここで、図4では、例えばステップS200〜S206、S210、S212、S216の処理が、上記(1)の処理(決定処理)に該当する。また、図4では、例えばステップS208、S214の処理が、上記(2)の処理(実行処理)に該当する。
また、図4は、情報処理装置100が、上記(1−2)に示す第2の例に係る決定処理を行う場合における処理の一例を示している。図4では、情報処理装置100が、転送モードに対応付られているICタグ1と、撮像モードに対応付られているICタグ2という2つのICタグを備えている場合における処理の一例を示している。なお、情報処理装置100が備えることが可能なICタグは、2つのICタグに限られず、情報処理装置100は、動作モードがそれぞれ対応付けられている3以上のICタグを備えることが可能である。
また、図4では、情報処理装置100が、転送モードまたは撮像モードで動作する場合における処理の一例を示している。なお、情報処理装置100における動作モードが、図4に示す転送モードと撮像モードとに限られないことは、言うまでもない。
情報処理装置100は、例えば図3のステップS100と同様に、ICタグに対するタッチ操作が行われたか否かを判定する(S200)。ステップS200においてICタグに対するタッチ操作が行われたと判定されない場合には、情報処理装置100は、ICタグに対するタッチ操作が行われたと判定されるまで処理を進めない。
また、ステップS200においてICタグに対するタッチ操作が行われたと判定された場合には、情報処理装置100は、結線されているICタグのうち、通信を行ったICタグを判別する(S202)。情報処理装置100は、例えば、ICタグと結線された端子の電位の変化や、ICタグから伝達される通信を行ったことを示す信号などに基づいて、通信を行ったICタグを判別する。
ステップS202においてICタグが判別されると、情報処理装置100は、判別されたICタグに対応する動作モードを決定する(S204、S206、S210、S212、S216)。そして、情報処理装置100は、決定された動作モードで起動して、決定された動作モードに対応する処理を行う(S208、S214)。なお、情報処理装置100が一の動作モードに対応する処理を行うことが可能な状態である場合には、ステップS208、S214の処理によって動作モードが切り替わり、情報処理装置100では、一の動作モードに対応する処理を行うことが可能な状態から決定された動作モードに対応する処理を行うことが可能な状態へと、状態が遷移する。
より具体的に説明すると、情報処理装置100は、ステップS202において判別されたICタグがICタグ1であるか否かを判定する(S204)。
ステップS204においてICタグ1であると判定された場合には、ICタグ1に対応付けられている転送モードを動作モードとして決定する(S206)。そして、情報処理装置100は、転送モードで起動して、転送モードに対応する処理を行う(S208)。
また、ステップS204においてICタグ1であると判定されない場合には、情報処理装置100は、ステップS202において判別されたICタグがICタグ2であるか否かを判定する(S210)。
ステップS210においてICタグ2であると判定された場合には、ICタグ2に対応付けられている撮像モードを動作モードとして決定する(S212)。そして、情報処理装置100は、撮像モードで起動して、撮像モードに対応する処理を行う(S214)。
また、ステップS210において、ICタグ2であると判定されない場合には、情報処理装置100は、動作モードを決定しない(S216。例外処理)。
第2の実施形態に係る情報処理装置100は、本実施形態に係る情報処理方法に係る処理として、例えば図4に示す処理を行うことによって、ICタグにおける通信に基づいて動作モードを決定し、決定された動作モードに対応する処理を行う。
なお、情報処理装置100における処理は、図4に示す例に限られない。
例えば、図4では、ステップS204の処理の結果に応じてステップS210の処理が行われる例を示しているが、情報処理装置100は、ステップS202におけるICタグの判別結果に基づいて、ステップS204の処理と、ステップS210の処理と、ステップS216の処理とを独立に行うことが可能である。よって、情報処理装置100は、例えば、ステップS210の処理の結果に応じてステップS204の処理を行ってもよいし、ステップS204の処理、ステップS210の処理、およびステップS216の処理を並列に行ってもよい。
第1の実施形態に係る情報処理装置100は、本実施形態に係る情報処理方法に係る処理として、例えば図3や図4に示す処理を行う。なお、第1の実施形態に係る情報処理装置100における処理の例が、図3や図4に示す処理に限られないことは、言うまでもない。
[1−3]第1の実施形態に係る情報処理装置の構成
次に、上述した本実施形態に係る情報処理方法に係る処理を行うことが可能な、第1の実施形態に係る情報処理装置の構成の一例について説明する。以下では、本実施形態に係る情報処理方法に係る処理として、上記(1)の処理(決定処理)および上記(2)の処理(実行処理)が行われる場合における、第1の実施形態に係る情報処理装置の構成を例に挙げる。
図5は、第1の実施形態に係る情報処理装置100の構成の一例を示すブロック図である。情報処理装置100は、例えば、複数のICタグ102A、102B、…と、通信部104と、撮像部106と、制御部108とを備える。以下では、複数のICタグ102A、102B、…のうちの1つを、または、ICタグ102A、102B、…を総称して、「ICタグ102」と示す場合がある。
また、情報処理装置100は、例えば、ROM(Read Only Memory。図示せず)や、RAM(Random Access Memory。図示せず)、記憶部(図示せず)、ユーザが操作可能な操作部(図示せず)、様々な画面を表示画面に表示する表示部(図示せず)などを備えていてもよい。情報処理装置100は、例えば、データの伝送路としてのバスにより上記各構成要素間を接続する。
ROM(図示せず)は、制御部108が使用するプログラムや演算パラメータなどの制御用データを記憶する。RAM(図示せず)は、制御部108により実行されるプログラムなどを一時的に記憶する。
記憶部(図示せず)は、情報処理装置100が備える記憶手段であり、例えば、動作モードと処理とが対応付けられたテーブルなどの本実施形態に係る情報処理方法に係るデータや、各種アプリケーションなど様々なデータを記憶する。ここで、記憶部(図示せず)としては、例えば、ハードディスク(Hard Disk)などの磁気記録媒体や、フラッシュメモリ(flash memory)などの不揮発性メモリ(nonvolatile memory)などが挙げられる。また、記憶部(図示せず)は、情報処理装置100から着脱可能であってもよい。
操作部(図示せず)としては、後述する操作入力デバイスが挙げられる。また、表示部(図示せず)としては、後述する表示デバイスが挙げられる。
[情報処理装置100のハードウェア構成例]
図6は、第1の実施形態に係る情報処理装置100のハードウェア構成の一例を示す説明図である。情報処理装置100は、例えば、MPU150と、ROM152と、RAM154と、記録媒体156と、入出力インタフェース158と、操作入力デバイス160と、表示デバイス162と、通信インタフェース164と、撮像デバイス166と、ICタグ102A、102B、…を備える。また、情報処理装置100は、例えば、データの伝送路としてのバス168で各構成要素間を接続する。
MPU150は、例えば、MPU(Micro Processing Unit)などの演算回路で構成される、1または2以上のプロセッサや、各種処理回路などで構成され、情報処理装置100全体を制御する制御部108として機能する。また、MPU150は、情報処理装置100において、例えば、後述する決定部110、および処理部112の役目を果たす。
ROM152は、MPU150が使用するプログラムや演算パラメータなどの制御用データなどを記憶する。RAM154は、例えば、MPU150により実行されるプログラムなどを一時的に記憶する。
記録媒体156は、記憶部(図示せず)として機能し、例えば、動作モードと処理とが対応付けられたテーブルなどの本実施形態に係る情報処理方法に係るデータや、各種アプリケーションなど様々なデータを記憶する。ここで、記録媒体156としては、例えば、ハードディスクなどの磁気記録媒体や、フラッシュメモリなどの不揮発性メモリが挙げられる。また、記録媒体156は、情報処理装置100から着脱可能であってもよい。
入出力インタフェース158は、例えば、操作入力デバイス160や、表示デバイス162を接続する。操作入力デバイス160は、操作部(図示せず)として機能し、また、表示デバイス162は、表示部(図示せず)として機能する。ここで、入出力インタフェース158としては、例えば、USB(Universal Serial Bus)端子や、DVI(Digital Visual Interface)端子、HDMI(High-Definition Multimedia Interface)(登録商標)端子、各種処理回路などが挙げられる。
また、操作入力デバイス160は、例えば、情報処理装置100上に備えられ、情報処理装置100の内部で入出力インタフェース158と接続される。操作入力デバイス160としては、例えば、ボタンや、方向キー、ジョグダイヤルなどの回転型セレクター、あるいは、これらの組み合わせなどが挙げられる。
また、表示デバイス162は、例えば、情報処理装置100上に備えられ、情報処理装置100の内部で入出力インタフェース158と接続される。表示デバイス162としては、例えば、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display)や有機ELディスプレイ(Organic Electro-Luminescence Display。または、OLEDディスプレイ(Organic Light Emitting Diode Display)ともよばれる。)などが挙げられる。
なお、入出力インタフェース158が、情報処理装置100の外部装置としての外部操作入力デバイス(例えば、キーボードやマウスなど)や外部表示デバイスなどの、外部デバイスと接続することも可能であることは、言うまでもない。また、表示デバイス162は、例えばタッチスクリーンなど、表示とユーザ操作とが可能なデバイスであってもよい。
通信インタフェース164は、情報処理装置100が備える通信手段であり、ネットワークを介して(あるいは、直接的に)、外部装置と無線または有線で通信を行うための通信部104として機能する。ここで、通信インタフェース164としては、例えば、通信アンテナおよびRF(Radio Frequency)回路(無線通信)や、IEEE802.15.1ポートおよび送受信回路(無線通信)、IEEE802.11ポートおよび送受信回路(無線通信)、あるいはLAN(Local Area Network)端子および送受信回路(有線通信)などが挙げられる。また、本実施形態に係るネットワークとしては、例えば、LANやWAN(Wide Area Network)などの有線ネットワーク、無線LAN(WLAN:Wireless Local Area Network)などの無線ネットワーク、あるいは、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)などの通信プロトコルを用いたインターネットなどが挙げられる。
撮像デバイス166は、情報処理装置100が備える撮像手段であり、撮像により画像(静止画像、または動画像)を生成する。
撮像デバイス166としては、例えば、レンズ/撮像素子と信号処理回路とが挙げられる。レンズ/撮像素子は、例えば、光学系のレンズと、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)などの撮像素子を複数用いたイメージセンサとで構成される。信号処理回路は、例えば、AGC(Automatic Gain Control)回路やADC(Analog to Digital Converter)を備え、撮像素子により生成されたアナログ信号をデジタル信号(画像データ)に変換する。また、信号処理回路は、例えば、White Balance補正処理や、色調補正処理、ガンマ補正処理、YCbCr変換処理、エッジ強調処理など各種信号処理を行ってもよい。
ICタグ102A、102B、…としては、例えば、RFIDタグなどの、NFCに対応するICタグが挙げられる。
情報処理装置100は、例えば図6に示す構成によって、本実施形態に係る情報処理方法に係る処理を行う。なお、第1の実施形態に係る情報処理装置100のハードウェア構成は、図6に示す構成に限られない。
例えば、情報処理装置100は、接続されている外部通信デバイスを介して、外部装置と通信を行う場合には、通信インタフェース164を備えていなくてもよい。
また、情報処理装置100は、例えば、記録媒体156や、操作入力デバイス160、表示デバイス162、撮像デバイス166を備えない構成をとることも可能である。
また、例えば情報処理装置100が、本実施形態に係る情報処理方法に係る処理として、上記(1−3)に示す第3の例に係る決定処理を行う場合には、ICタグ102A、102B、…を備えない構成をとることも可能である。ICタグ102A、102B、…を備えない構成である場合、ICタグ102A、102B、…は、例えば、情報処理装置100の筐体の表面にシールなどによって貼り付けられることにより付される。
再度図5を参照して、情報処理装置100の構成の一例について説明する。ICタグ102は、外部装置との間で通信を行う。ICタグ102は、例えば、ユーザが外部装置を用いてタッチ操作を行った場合に、外部装置との間で通信を行う。
通信部104は、情報処理装置100が備える通信手段であり、ネットワークを介して(あるいは、直接的に)、外部装置と無線または有線で通信を行う。また、通信部104は、例えば制御部108により通信が制御される。
ここで、通信部104としては、例えば、通信アンテナおよびRF回路や、LAN端子および送受信回路などが挙げられるが、通信部104の構成は、上記に限られない。例えば、通信部104は、USB端子および送受信回路などの通信を行うことが可能な任意の規格に対応する構成や、ネットワークを介して外部装置と通信可能な任意の構成をとることができる。また、通信部104は、複数の通信方式によって、1または2以上の外部装置と通信を行うことが可能な構成であってもよい。
撮像部106は、情報処理装置100が備える撮像手段であり、撮像により画像を生成する。撮像部106としては、例えば図6に示す撮像デバイス166が挙げられる。
制御部108は、例えばMPUなどで構成され、情報処理装置100全体を制御する役目を果たす。また、制御部108は、例えば、決定部110と、処理部112とを備え、本実施形態に係る情報処理方法に係る処理を主導的に行う役目を果たす。
決定部110は、上記(1)の処理(決定処理)を主導的に行う役目を果たし、ICタグ102における通信に基づいて、動作モードを決定する。決定部110は、例えば、上記(1−1)に示す第1の例に係る決定処理〜上記(1−4)に示す第4の例に係る決定処理のうちの、いずれかの処理を行う。
処理部112は、上記(2)の処理(実行処理)を主導的に行う役目を果たし、決定部110において決定された動作モードに対応する処理を行う。処理部112は、例えば、記憶部(図示せず)などの記録媒体に記憶されている、動作モードと処理とが対応付けられたテーブルなどを参照して、決定部110において決定された動作モードに対応する処理を特定し、特定された処理を行う。
制御部108は、例えば、決定部110、および処理部112を備えることによって、本実施形態に係る情報処理方法に係る処理を主導的に行う。
情報処理装置100は、例えば図5に示す構成によって、本実施形態に係る情報処理方法に係る処理(例えば、上記(1)の処理(決定処理)、および上記(2)の処理(実行処理))を行う。
したがって、情報処理装置100は、例えば図5に示す構成によって、ユーザの利便性の向上を図ることができる。
また、例えば図5に示す構成によって、情報処理装置100は、例えば上述したような、本実施形態に係る情報処理方法に係る処理が行われることにより奏される効果を、奏することができる。
なお、第1の実施形態に係る情報処理装置の構成は、図5に示す構成に限られない。
例えば、第1の実施形態に係る情報処理装置は、図5に示す処理部112を備えない構成をとることが可能である。
処理部112を備えない構成をとる場合であっても、第1の実施形態に係る情報処理装置は、上記(1)の処理(決定処理)によって、ICタグ102における通信に基づいて動作モードを決定することができる。よって、処理部112を備えない構成をとる場合であっても、第1の実施形態に係る情報処理装置は、ユーザの利便性の向上を図ることができる。
なお、処理部112を備えない構成をとる場合には、例えば、第1の実施形態に係る情報処理装置の外部装置によって決定された動作モードに対応する処理が制御されることによって、第1の実施形態に係る情報処理装置における決定された動作モードでの動作が、実現される。
また、第1の実施形態に係る情報処理装置は、例えば、図5に示す決定部110、および処理部112の一方、または双方を、制御部108とは個別に備える(例えば、別の処理回路で実現する)ことができる。
また、上述したように、上記(1)の処理(決定処理)および上記(2)の処理(実行処理)は、便宜上、本実施形態に係る情報処理方法に係る処理を切り分けたものである。よって、本実施形態に係る情報処理方法に係る処理を実現するための構成は、図5に示す決定部110、および処理部112に限られず、本実施形態に係る情報処理方法に係る処理の切り分け方に応じた構成をとることが可能である。
また、例えば、通信部104と同様の機能、構成を有する外部の通信デバイスを介して外部装置と通信を行う場合には、第1の実施形態に係る情報処理装置は、通信部104を備えていなくてもよい。
また、第1の実施形態に係る情報処理装置は、撮像部106を備えない構成をとることも可能である。
また、第1の実施形態に係る情報処理装置は、例えば、通信が行われたICタグをユーザに通知する通知部(図示せず)をさらに備えていてもよい。通知部(図示せず)は、例えば、視覚的、および/または、聴覚的に、通信が行われたICタグをユーザに通知する。通知部(図示せず)は、例えば、文字や図形、光、あるいは、これらの組み合わせなどにより通信が行われたICタグを視覚的に通知し、また、音声(音楽も含む)により通信が行われたICタグを聴覚的に通知する。通知部(図示せず)による通知は、例えば、制御部108により制御される。
通知部(図示せず)としては、例えば、図6に示す表示デバイス162や、DSP(Digital Signal Pocessor)およびスピーカなどが挙げられる。
第1の実施形態に係る情報処理装置が通知部(図示せず)を備えることによって、例えば、タッチ操作を行ったユーザは、通信が行われたICタグを認識することができるので、ユーザは、第1の実施形態に係る情報処理装置における動作モードを、より容易に認識することができる。
さらに、第1の実施形態に係る情報処理装置が、本実施形態に係る情報処理方法に係る処理として、上記(1−3)に示す第3の例に係る決定処理を行う場合には、複数のICタグ102の一部または全部を備えない構成をとることも可能である。ICタグ102を備えない構成である場合、ICタグ102は、例えば、情報処理装置100の筐体の表面にシールなどによって貼り付けられることにより付される。
以上、第1の実施形態として、情報処理装置を挙げて説明したが、第1の実施形態は、かかる形態に限られない。第1の実施形態は、例えば、デジタルスチルカメラやデジタルビデオカメラ、図2に示すようなレンズスタイルカメラなどの撮像装置や、携帯電話やスマートフォンなどの通信装置、タブレット型の装置、PC(Personal Computer)などのコンピュータ、表示装置、テレビ受像機、映像/音楽再生装置(または映像/音楽記録再生装置)、ゲーム機、自動車などの乗り物、オーディオ機器など、複数の機能を有する様々な機器などに適用することができる。また、本実施形態は、例えば、上記のような機器などに組み込むことが可能な、処理ICに適用することもできる。
[2]第2の実施形態に係る情報処理装置
次に、第2の実施形態として、ICタグから取得されたタグ情報に基づいて、対象装置の動作モードを決定する情報処理装置について説明する。
第2の実施形態に係る情報処理装置は、図2に示す例ではスマートフォンなどの通信装置に該当する。なお、第2の実施形態に係る情報処理装置は、図2に示す通信装置に限られない。以下では、第2の実施形態に係る情報処理装置を「情報処理装置200」と示す場合がある。
また、第2の実施形態に係る対象装置は、図2に示す例では撮像装置に該当する。なお、第2の実施形態に係る対象装置が、図2に示す撮像装置に限られないことは、言うまでもない。
[2−1]第2の実施形態に係る情報処理装置における処理
情報処理装置200は、本実施形態に係る情報処理方法に係る処理として、例えば、下記に示す(I)決定処理、および(II)動作制御処理を行う。なお、上述したように、情報処理装置200は、下記に示す(II)の処理(動作制御処理)を行わないことも可能である。
(I)決定処理
情報処理装置200は、ICタグから取得されたタグ情報に基づいて、対象装置の動作モードを決定する。情報処理装置200は、例えば、タグ情報に含まれる動作モードに関する情報に対応する動作モードを決定する。
より具体的には、例えば、動作モードに関する情報が、図1のD3に示す動作モードを示す情報である場合には、情報処理装置200は、動作モードを示す情報が示す動作モードを、自装置の動作モードとして決定する。
また、例えば、動作モードに関する情報が、図1のD4に示すプリセット情報である場合には、情報処理装置200は、プリセットモードを自装置の動作モードとして決定する。
ここで、情報処理装置200は、例えば、情報処理装置200が備える取得部(後述する)がICタグと通信を行うことによって、ICタグからタグ情報を取得する。また、情報処理装置200は、例えば、情報処理装置200に接続されている、取得部(後述する)と同様の機能を有する外部の取得デバイスが、ICタグと通信を行うことによって、ICタグからタグ情報を取得してもよい。
取得部(後述する)とICタグとの通信としては、NFCなどが挙げられる。取得部(後述する)とICタグとの通信がNFCである場合、取得部(後述する)は、例えば、リーダ/ライタ(または質問器)としての役目を果たす。
情報処理装置200は、例えば、取得部(後述する)を介して、タグ情報送信要求をICタグに送信することによって、ICタグからタグ情報を取得する。
情報処理装置200は、例えば、タグ情報が取得されるごとに、動作モードを決定する。情報処理装置200が、タグ情報が取得されるごとに動作モードを決定する場合には、例えば、後述する(II)の処理(動作制御処理)によって、ユーザのタッチ操作による対象装置における動作モードの切り替えが実現される。
(II)動作制御処理
情報処理装置200は、上記(I)の処理(決定処理)により決定された動作モードに対応する処理を、対象装置に行わせる。
情報処理装置200は、例えば、取得されたタグ情報に含まれる対象装置との通信に関する情報に基づいて、情報処理装置200が備える通信部(後述する)または情報処理装置200に接続されている外部の通信デバイスに、対象装置との通信を行わせる。そして、情報処理装置200は、上記(I)の処理(決定処理)により決定された動作モードに対応する処理を行わせる動作要求を、対象装置との通信により対象装置に対して送信させる。
ここで、情報処理装置200が送信する動作要求には、上述したように、例えば、動作モードに関する情報が含まれる。また、情報処理装置200が送信する動作要求には、動作モードに対応する処理を行わせるための動作命令や、情報処理装置200(動作要求を送信する装置の一例)を示す識別情報がさらに含まれていてもよい。
第2の実施形態に係る情報処理装置200は、本実施形態に係る情報処理方法に係る処理として、例えば、上記(I)の処理(決定処理)および上記(II)の処理(動作制御処理)を行う。
ここで、情報処理装置200は、上記(I)の処理(決定処理)において、ICタグから取得されたタグ情報に基づいて、対象装置の動作モードを決定する。また、情報処理装置200は、上記(II)の処理(動作制御処理)によって、動作モードに対応する処理を対象装置に行わせる。
よって、情報処理装置200は、上記(I)の処理(決定処理)および上記(II)の処理(動作制御処理)を行うことによって、ユーザの利便性の向上を図ることができる。
なお、本実施形態に係る情報処理方法に係る処理は、上記(I)の処理(決定処理)および上記(II)の処理(動作制御処理)に限られない。例えば、情報処理装置200の外部装置によって(II)の処理(動作制御処理)が行われる場合)には、情報処理装置200は、上記(II)の処理(動作制御処理)を行わなくてもよい。
また、上記(I)の処理(決定処理)および上記(II)の処理(動作制御処理)は、便宜上、本実施形態に係る情報処理方法に係る処理を切り分けたものである。よって、本実施形態に係る情報処理方法に係る処理は、上記(I)の処理(決定処理)および上記(II)の処理(動作制御処理)を1つの処理と捉えることもでき、または、上記(I)の処理(決定処理)および上記(II)の処理(動作制御処理)それぞれを、(任意の切り分け方によって)2以上の処理と捉えることも可能である。
[2−2]第2の実施形態に係る情報処理装置における処理の具体例
次に、第2の実施形態に係る情報処理装置200における処理の具体例を挙げる。
図7は、第2の実施形態に係る情報処理装置200における処理の一例を示す流れ図である。
ここで、図7では、例えばステップS300、S302、S306、S308、S312、S314、S318の処理が、上記(I)の処理(決定処理)に該当する。また、図7では、例えばステップS304、S310、S316の処理が、上記(II)の処理(動作制御処理)に該当する。
また、図7では、情報処理装置200が、転送モードまたは撮像モードを動作モードとして決定する場合(例えば、対象装置が、転送モードまたは撮像モードで動作する装置である場合)における処理の一例を示している。なお、情報処理装置200が決定することが可能な動作モードが、図7に示す転送モードと撮像モードとに限られないことは、言うまでもない。
また、図7では、タグ情報が、図1のAに示すデータ構造を有する場合を例に挙げる。
情報処理装置200は、ICタグに対するタッチ操作が行われたか否かを判定する(S300)。情報処理装置200は、例えば、取得部(後述する)などにポーリング信号を送信させ、当該ポーリング信号に対する応答信号が検出された場合に、ICタグに対するタッチ操作が行われたと判定する。
ここで、情報処理装置200は、取得部(後述する)などにポーリング信号を常時送信させて、ステップS300の判定を行うが、情報処理装置200における処理は、上記に限られない。例えば、情報処理装置200は、物体を検出することが可能なセンサの検出結果に基づいて、通信可能範囲内に物体が検出された場合に、取得部(後述する)などにポーリング信号を送信させてもよい。上記センサの検出結果に基づいてポーリング信号を選択的に送信させる場合には、ステップS300の処理に係る電力を、ポーリング信号を常時送信させる場合よりもより低減させることができる。
上記センサとしては、例えば、赤外線センサや、物体との距離を推定することが可能な任意の方式の距離センサなどが挙げられる。また、上記センサは、情報処理装置200が備えていてもよいし、情報処理装置200に接続された外部センサであってもよい。
ステップS300においてICタグに対するタッチ操作が行われたと判定されない場合には、情報処理装置200は、ICタグに対するタッチ操作が行われたと判定されるまで処理を進めない。
また、ステップS300においてICタグに対するタッチ操作が行われたと判定された場合には、情報処理装置200は、タッチ操作が行われたICタグ(すなわち、通信が行われたICタグ)から、タグ情報を読み出す(S302)。情報処理装置200は、例えば、取得部(後述する)を介して、タグ情報送信要求を送信することによって、タッチ操作が行われたICタグからタグ情報を取得する。
ステップS302においてタグ情報が読み出されると、情報処理装置200は、取得されたタグ情報に基づいて動作モードを決定する(S306、S308、S312、S314、S318)。そして、情報処理装置200は、例えば、決定された動作モードに対応する処理を行わせる動作要求を対象装置に対して送信させることによって、対象装置を決定された動作モードで起動させ、決定された動作モードに対応する処理を、対象装置に行わせる(S310、S316)。なお、対象装置が一の動作モードに対応する処理を行うことが可能な状態である場合には、ステップS310、S316の処理によって対象装置の動作モードが切り替わり、対象装置では、一の動作モードに対応する処理を行うことが可能な状態から決定された動作モードに対応する処理を行うことが可能な状態へと、状態が遷移する。
より具体的に説明すると、情報処理装置200は、対象装置との通信を開始する(S304)。情報処理装置200は、例えば、取得されたタグ情報に含まれる対象装置との通信に関する情報(例えば、図1に示すD1、D2)を用いて、対象装置との通信を開始する。
なお、図7では、情報処理装置200が、ステップS306の処理の前にステップS304の処理を行う例を示しているが、情報処理装置200は、例えば、後述するステップS306、S308、S312、S314の処理と並行して、ステップS304の処理を行ってもよい。また、情報処理装置200は、例えば、ステップS308の処理、またはステップS314の処理が行われた後に、ステップS304の処理を行うことも可能である。
情報処理装置200は、例えば図3のステップS104と同様に、タグ情報が転送モードを示すか否かを判定する(S306)。
ステップS306において、タグ情報が転送モードを示すと判定された場合には、情報処理装置200は、動作モードを転送モードと決定する(S308)。そして、情報処理装置200は、転送モードに対応する処理を行わせる動作要求を対象装置に対して送信させることによって、対象装置を転送モードで起動させ、転送モードに対応する処理を、対象装置に行わせる(S310)。
また、ステップS306において、タグ情報が転送モードを示すと判定されない場合には、情報処理装置200は、例えば図3のステップS110と同様に、タグ情報が撮像モードを示すか否かを判定する(S312)。
ステップS312において、タグ情報が撮像モードを示すと判定された場合には、情報処理装置200は、動作モードを撮像モードと決定する(S314)。そして、情報処理装置200は、撮像モードに対応する処理を行わせる動作要求を対象装置に対して送信させることによって、対象装置を撮像モードで起動させ、撮像モードに対応する処理を、対象装置に行わせる(S316)。
また、ステップS312において、タグ情報が撮像モードを示すと判定されない場合には、情報処理装置200は、動作モードを決定しない(S318。例外処理)。
第2の実施形態に係る情報処理装置200は、本実施形態に係る情報処理方法に係る処理として、例えば図7に示す処理を行うことによって、ICタグから取得されたタグ情報に基づいて対象装置の動作モードを決定し、決定された動作モードに対応する処理を、対象装置に行わせる。
また、情報処理装置200は、例えば、ユーザがICタグに対してタッチ操作を行うごとに、図7に示す処理を繰り返し行うことによって、ユーザのタッチ操作による対象装置における動作モードの切り替えを実現することが可能である。
なお、情報処理装置200における処理は、図7に示す例に限られない。
例えば、図7では、ステップS306の処理の結果に応じてステップS312の処理が行われる例を示しているが、情報処理装置200は、取得されたタグ情報に基づいて、ステップS306の処理と、ステップS312の処理とを独立に行うことが可能である。よって、情報処理装置200は、例えば、ステップS312の処理の結果に応じてステップS306の処理を行ってもよいし、ステップS306の処理とステップS312の処理とを並列に行ってもよい。
[2−3]第2の実施形態に係る情報処理装置により動作モードが決定される対象装置における処理
次に、情報処理装置200により動作モードが決定される対象装置における処理の一例について、説明する。対象装置は、例えば図6に示す第1の実施形態に係る情報処理装置100(変形例も含む)と同様のハードウェア構成を有し、対象装置では、MPUなどの演算回路で構成される、1または2以上のプロセッサなどによって、処理が行われる。以下では、情報処理装置200が図7に示す処理を行う場合における、対象装置における処理を例に挙げる。
図8は、第2の実施形態に係る情報処理装置200により動作モードが決定される対象装置における処理の一例を示す流れ図である。
対象装置は、ICタグに対するタッチ操作が行われたか否かを判定する(S400)。
例えば、対象装置がICタグを備える場合には、対象装置は、ステップS400の処理として、図3のステップS100と同様の処理によって、ステップS400の判定を行う。
また、例えば、対象装置がICタグを備えず、ICタグが対象装置に付されている場合には、対象装置は、物体を検出することが可能なセンサの検出結果に基づいて、ICタグの通信可能範囲内に物体が検出された場合に、ICタグに対するタッチ操作が行われたと判定することも可能である。上記センサとしては、例えば、赤外線センサや、物体との距離を推定することが可能な任意の方式の距離センサなどが挙げられる。また、上記センサは、対象装置が備えていてもよいし、対象装置に接続された外部センサであってもよい。
ステップS400においてICタグに対するタッチ操作が行われたと判定されない場合には、対象装置は、ICタグに対するタッチ操作が行われたと判定されるまで、処理を進めない。
また、ステップS400においてICタグに対するタッチ操作が行われたと判定された場合には、対象装置は、情報処理装置200との通信を開始する(S402)。対象装置では、例えば、情報処理装置200が、図7のステップS304の処理を行うことによって、情報処理装置200との通信が開始される。対象装置は、例えば、備えている通信デバイスまたは接続されている外部の通信デバイスによって情報処理装置200と通信を行う。
ステップS402において情報処理装置200との通信が開始されると、対象装置は、情報処理装置200から送信される動作要求が受信されることを待ち受ける。例えば、動作要求がWeb APIなどのAPIを呼び出すためのデータを含む場合には、対象装置は、当該データが受信されることを待ち受ける。そして、対象装置は、動作要求が受信された場合に、動作要求が示す動作モードに対応する処理を行う(S404〜S410)。
より具体的に説明すると、情報処理装置200から転送モードを示す動作要求が受信されたか否かを判定する(S404)。対象装置では、例えば、情報処理装置200において図7に示すステップS310の処理が行われることによって、転送モードを示す動作要求が受信される。
ステップS404において転送モードを示す動作要求が受信されたと判定された場合には、対象装置は、転送モードで起動して、転送モードに対応する処理を行う(S406)。
また、ステップS404において転送モードを示す動作要求が受信されたと判定されない場合には、対象装置は、情報処理装置200から撮像モードを示す動作要求が受信されたか否かを判定する(S408)。対象装置では、例えば、情報処理装置200において図7に示すステップS316の処理が行われることによって、撮像モードを示す動作要求が受信される。
ステップS408において撮像モードを示す動作要求が受信されたと判定された場合には、対象装置は、撮像モードで起動して、撮像モードに対応する処理を行う(S410)。
また、ステップS408において、撮像モードを示す動作要求が受信されたと判定されない場合には、対象装置は、処理を行わない(例外処理)。
情報処理装置200により動作モードが決定される対象装置では、例えば図8に示す処理によって、情報処理装置200により決定された動作モードに対応する処理が行われる。
なお、対象装置における処理は、図8に示す例に限られない。
例えば、図8では、ステップS404の処理の結果に応じてステップS408の処理が行われる例を示しているが、対象装置は、受信された動作要求に基づいて、ステップS404の処理と、ステップS408の処理とを独立に行うことが可能である。よって、対象装置は、例えば、ステップS408の処理の結果に応じてステップS404の処理を行ってもよいし、ステップS404の処理とステップS408の処理とを並列に行ってもよい。
また、対象装置は、複数の情報処理装置200それぞれから送信される動作要求に基づいて、各情報処理装置200において決定された動作モードに対応する処理を情報処理装置200ごとに行う機能を有していてもよい。また、対象装置は、例えば、複数の動作モードを同時に起動する機能、または、複数の動作モードを切り替えて起動する機能を有する。
対象装置は、例えば、情報処理装置200から送信される識別情報によって情報処理装置200を判別し、判別された情報処理装置200において決定された動作モードに対応する処理を、情報処理装置200ごとに行う。識別情報は、例えば、情報処理装置200から送信される動作要求に含まれていてもよいし、動作要求とは別途送信されてもよい。
図9は、第2の実施形態に係る情報処理装置200により動作モードが決定される対象装置における処理の他の例を示す流れ図である。図9は、図8に示す処理によって、一の情報処理装置200において決定された動作モードによって動作している場合において、他の情報処理装置200において決定された動作モードによって別途動作する場合における処理の一例を示している。
対象装置は、例えば図8のステップS400と同様に、ICタグに対するタッチ操作が行われたか否かを判定する(S500)。
ステップS500においてICタグに対するタッチ操作が行われたと判定されない場合には、対象装置は、ICタグに対するタッチ操作が行われたと判定されるまで、処理を進めない。
また、ステップS500においてICタグに対するタッチ操作が行われたと判定された場合には、対象装置は、例えば図8のステップS402と同様に、情報処理装置200との通信を開始する(S502)。
ステップS502において情報処理装置200との通信が開始されると、対象装置は、情報処理装置200から送信される動作要求が受信されることを待ち受ける。そして、対象装置は、動作要求が受信された場合に、動作要求が示す動作モードに対応する処理を行う(S504〜S510)。ここで、対象装置は、情報処理装置200から送信される識別情報によって、情報処理装置200を判別し、判別された情報処理装置200ごとに、動作要求が示す動作モードに対応する処理を行う。
以下、図9を例に挙げて、ステップS502において通信が開始された情報処理装置200が、図8のステップS402において通信が開始された情報処理装置200と異なる場合における、対象装置の処理の一例を、より具体的に説明する。
ステップS502において通信が開始された情報処理装置200から転送モードを示す動作要求が受信されたか否かを判定する(S504)。
ステップS504において転送モードを示す動作要求が受信されたと判定された場合には、対象装置は、ステップS502において通信が開始された情報処理装置200に対して、転送モードで起動して、転送モードに対応する処理を行う(S506)。
また、ステップS504において転送モードを示す動作要求が受信されたと判定されない場合には、対象装置は、ステップS502において通信が開始された情報処理装置200から撮像モードを示す動作要求が受信されたか否かを判定する(S508)。
ステップS508において撮像モードを示す動作要求が受信されたと判定された場合には、対象装置は、ステップS502において通信が開始された情報処理装置200に対して、撮像モードで起動して、撮像モードに対応する処理を行う(S510)。
また、ステップS508において、撮像モードを示す動作要求が受信されたと判定されない場合には、対象装置は、処理を行わない(例外処理)。
情報処理装置200により動作モードが決定される対象装置では、例えば図9に示す処理によって、複数の情報処理装置200それぞれにより決定された動作モードに対応する処理が、情報処理装置200ごとに行われる。よって、対象装置が例えば図9に示す処理を行う場合には、1つの対象装置の動作を複数の情報処理装置200によって制御することが実現される。
なお、各情報処理装置200において決定された動作モードに対応する処理を情報処理装置200ごとに行う機能を有する対象装置における処理は、図9に示す例に限られない。
例えば、図9では、ステップS504の処理の結果に応じてステップS508の処理が行われる例を示しているが、対象装置は、受信された動作要求に基づいて、ステップS504の処理と、ステップS508の処理とを独立に行うことが可能である。よって、対象装置は、例えば、ステップS508の処理の結果に応じてステップS504の処理を行ってもよいし、ステップS504の処理とステップS508の処理とを並列に行ってもよい。
[2−4]第2の実施形態に係る情報処理装置の構成
次に、上述した本実施形態に係る情報処理方法に係る処理を行うことが可能な、第2の実施形態に係る情報処理装置の構成の一例について説明する。以下では、本実施形態に係る情報処理方法に係る処理として、上記(I)の処理(決定処理)および上記(II)の処理(動作制御処理)が行われる場合における、第2の実施形態に係る情報処理装置の構成を例に挙げる。
図10は、第2の実施形態に係る情報処理装置200の構成の一例を示すブロック図である。情報処理装置200は、例えば、通信部202と、取得部204と、制御部206とを備える。
また、情報処理装置200は、例えば、ROM(図示せず)や、RAM(図示せず)、記憶部(図示せず)、ユーザが操作可能な操作部(図示せず)、様々な画面を表示画面に表示する表示部(図示せず)などを備えていてもよい。情報処理装置200は、例えば、データの伝送路としてのバスにより上記各構成要素間を接続する。
ROM(図示せず)は、制御部206が使用するプログラムや演算パラメータなどの制御用データを記憶する。RAM(図示せず)は、制御部206により実行されるプログラムなどを一時的に記憶する。
記憶部(図示せず)は、情報処理装置200が備える記憶手段であり、例えば、各種アプリケーションなど様々なデータを記憶する。ここで、記憶部(図示せず)としては、例えば、ハードディスクなどの磁気記録媒体や、フラッシュメモリなどの不揮発性メモリなどが挙げられる。また、記憶部(図示せず)は、情報処理装置200から着脱可能であってもよい。
操作部(図示せず)としては、後述する操作入力デバイスが挙げられる。また、表示部(図示せず)としては、後述する表示デバイスが挙げられる。
[情報処理装置200のハードウェア構成例]
図11は、第2の実施形態に係る情報処理装置200のハードウェア構成の一例を示す説明図である。情報処理装置200は、例えば、MPU250と、ROM252と、RAM254と、記録媒体256と、入出力インタフェース258と、操作入力デバイス260と、表示デバイス262と、通信インタフェース264と、搬送波送信回路266と、アンテナ回路268とを備える。また、情報処理装置200は、例えば、データの伝送路としてのバス270で各構成要素間を接続する。
MPU250は、例えば、MPUなどの演算回路で構成される、1または2以上のプロセッサや、各種処理回路などで構成され、情報処理装置200全体を制御する制御部206として機能する。また、MPU250は、情報処理装置200において、例えば、後述する決定部210、および動作制御部212の役目を果たす。
ROM252は、MPU250が使用するプログラムや演算パラメータなどの制御用データなどを記憶する。RAM254は、例えば、MPU250により実行されるプログラムなどを一時的に記憶する。
記録媒体256は、記憶部(図示せず)として機能し、例えば、各種アプリケーションなど様々なデータを記憶する。ここで、記録媒体256としては、例えば、ハードディスクなどの磁気記録媒体や、フラッシュメモリなどの不揮発性メモリが挙げられる。また、記録媒体256は、情報処理装置200から着脱可能であってもよい。
入出力インタフェース258は、例えば、操作入力デバイス260や、表示デバイス262を接続する。操作入力デバイス260は、操作部(図示せず)として機能し、また、表示デバイス262は、表示部(図示せず)として機能する。ここで、入出力インタフェース258としては、例えば、USB端子や、DVI端子、HDMI(登録商標)端子、各種処理回路などが挙げられる。
また、操作入力デバイス260は、例えば、情報処理装置200上に備えられ、情報処理装置200の内部で入出力インタフェース258と接続される。操作入力デバイス260としては、例えば、ボタンや、方向キー、ジョグダイヤルなどの回転型セレクター、あるいは、これらの組み合わせなどが挙げられる。
また、表示デバイス262は、例えば、情報処理装置200上に備えられ、情報処理装置200の内部で入出力インタフェース258と接続される。表示デバイス262としては、例えば、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイなどが挙げられる。
なお、入出力インタフェース258が、情報処理装置200の外部装置としての外部操作入力デバイス(例えば、キーボードやマウスなど)や外部表示デバイスなどの、外部デバイスと接続することも可能であることは、言うまでもない。また、表示デバイス262は、例えばタッチスクリーンなど、表示とユーザ操作とが可能なデバイスであってもよい。
通信インタフェース264は、情報処理装置200が備える通信手段であり、ネットワークを介して(あるいは、直接的に)、対象装置などの外部装置と無線または有線で通信を行うための通信部202として機能する。ここで、通信インタフェース264としては、例えば、通信アンテナおよびRF回路(無線通信)や、IEEE802.15.1ポートおよび送受信回路(無線通信)、IEEE802.11ポートおよび送受信回路(無線通信)、あるいはLAN端子および送受信回路(有線通信)などが挙げられる。
搬送波送信回路266およびアンテナ回路268は、例えばNFCによりICタグと通信を行うための、情報処理装置200が備える他の通信手段である。搬送波送信回路266およびアンテナ回路268は、ICタグとの通信によりICタグからタグ情報を取得する取得部(後述する)の役目を果たす。また、搬送波送信回路266およびアンテナ回路268は、ICタグとの通信によりICタグに記憶されているデータを更新させる役目を果たしてもよい。搬送波送信回路266およびアンテナ回路268は、NFCにおけるリーダ/ライタとして機能する。
アンテナ回路268は、例えば、送受信アンテナとしての所定のインダクタンスをもつコイルおよび所定の静電容量をもつキャパシタからなる共振回路と、復調回路とから構成される。そして、アンテナ回路268は、例えば、13.56[MHz]の磁界(搬送波)を受信することによって、ICタグから負荷変調などにより送信されるデータなどを復調する。
搬送波送信回路266は、例えば、ASK(Amplitude Shift Keying)などの変調を行う変調回路と、当該変調回路の出力を増幅する増幅回路とを備え、アンテナ回路268の送受信アンテナから搬送波信号をのせた搬送波を送信させる。搬送波送信回路266を備えることによって、情報処理装置200は、NFCにおけるイニシエータ機能を有し、いわゆるリーダ/ライタの役目を果たす。ここで、搬送波送信回路266がアンテナ回路268から送信する搬送波信号としては、例えば、タグ情報送信要求や、タグ情報などの各種データの更新要求を示す信号が挙げられる。また、搬送波送信回路266は、例えば、MPU250によって搬送波の送信が制御される。
情報処理装置200は、例えば図11に示す構成によって、本実施形態に係る情報処理方法に係る処理を行う。なお、第2の実施形態に係る情報処理装置200のハードウェア構成は、図11に示す構成に限られない。
例えば、情報処理装置200は、接続されている外部通信デバイスを介して、外部装置と通信を行う場合には、通信インタフェース264を備えていなくてもよい。
また、情報処理装置200は、例えば、接続されている外部の搬送波送信回路およびアンテナ回路を介して、ICタグと通信を行う場合には、搬送波送信回路266およびアンテナ回路268を備えていなくてもよい。
また、情報処理装置200は、NFCによる通信を行う搬送波送信回路266およびアンテナ回路268の代わりに、赤外線通信に係る回路などの、本実施形態に係るタグと通信を行うことが可能な任意の通信デバイスを備えていてもよい。
また、情報処理装置200は、例えば、記録媒体256や、操作入力デバイス260、表示デバイス262を備えない構成をとることも可能である。
再度図10を参照して、情報処理装置200の構成の一例について説明する。
通信部202は、情報処理装置200が備える通信手段であり、ネットワークを介して(あるいは、直接的に)、対象装置などの外部装置と無線または有線で通信を行う。また、通信部202は、例えば制御部206により通信が制御される。
ここで、通信部202としては、例えば、通信アンテナおよびRF回路や、LAN端子および送受信回路などが挙げられるが、通信部202の構成は、上記に限られない。例えば、通信部202は、USB端子および送受信回路などの通信を行うことが可能な任意の規格に対応する構成や、ネットワークを介して外部装置と通信可能な任意の構成をとることができる。また、通信部202は、複数の通信方式によって、1または2以上の外部装置と通信を行うことが可能な構成であってもよい。
取得部204は、ICタグと通信を行い、ICタグからタグ情報を取得する。取得部204におけるタグ情報の取得は、例えば、制御部206(より具体的には、上記(I)の処理(決定処理)を行う決定部210)により制御される。
また、情報処理装置200では、例えば、取得部204によるICタグとの通信によって、タグ情報などのICタグに記憶されているデータを更新させることも可能である。ICタグに記憶されているデータの更新は、例えば、制御部206が、取得部204に、ICタグに対してデータの更新要求を示す信号を送信させることによって、実現される。
取得部204としては、例えば図11に示す搬送波送信回路266およびアンテナ回路268などが挙げられる。
制御部206は、例えばMPUなどで構成され、情報処理装置200全体を制御する役目を果たす。また、制御部206は、例えば、決定部210と、動作制御部212とを備え、本実施形態に係る情報処理方法に係る処理を主導的に行う役目を果たす。
決定部210は、上記(I)の処理(決定処理)を主導的に行う役目を果たし、ICタグから取得されたタグ情報に基づいて、対象装置の動作モードを決定する。決定部210は、例えば、取得部204にタグ情報送信要求を送信させ、取得部204がICタグから取得したタグ情報に基づいて、対象装置の動作モードを決定する。
動作制御部212は、上記(II)の処理(動作制御処理)を主導的に行う役目を果たし、決定部210において決定された動作モードに対応する処理を対象装置に行わせる。動作制御部212は、例えば、タグ情報に含まれる通信に関する情報に基づいて対象装置と通信を行わせ、決定部210において決定された動作モードに対応する処理を行わせる動作要求を、対象装置との通信により対象装置に対して送信させる。
制御部206は、例えば、決定部210、および動作制御部212を備えることによって、本実施形態に係る情報処理方法に係る処理を主導的に行う。
情報処理装置200は、例えば図10に示す構成によって、本実施形態に係る情報処理方法に係る処理(例えば、上記(I)の処理(決定処理)、および上記(II)の処理(動作制御処理))を行う。
したがって、情報処理装置200は、例えば図10に示す構成によって、ユーザの利便性の向上を図ることができる。
また、例えば図10に示す構成によって、情報処理装置200は、例えば上述したような、本実施形態に係る情報処理方法に係る処理が行われることにより奏される効果を、奏することができる。
なお、第2の実施形態に係る情報処理装置の構成は、図10に示す構成に限られない。
例えば、第2の実施形態に係る情報処理装置は、図10に示す動作制御部212を備えない構成をとることが可能である。
動作制御部212を備えない構成をとる場合であっても、第2の実施形態に係る情報処理装置は、上記(I)の処理(決定処理)によって、ICタグから取得されたタグ情報に基づいて、対象装置の動作モードを決定することができる。よって、動作制御部212を備えない構成をとる場合であっても、第2の実施形態に係る情報処理装置は、ユーザの利便性の向上を図ることができる。
なお、動作制御部212を備えない構成をとる場合には、例えば、第2の実施形態に係る情報処理装置の外部装置によって上記(II)の処理(動作制御処理)が行われて決定された動作モードに対応する処理が制御されることによって、対象装置では、第2の実施形態に係る情報処理装置における決定された動作モードでの動作が、実現される。
また、第2の実施形態に係る情報処理装置は、例えば、図10に示す決定部210、および動作制御部212の一方、または双方を、制御部206とは個別に備える(例えば、別の処理回路で実現する)ことができる。
また、上述したように、上記(I)の処理(決定処理)および上記(II)の処理(動作制御処理)は、便宜上、本実施形態に係る情報処理方法に係る処理を切り分けたものである。よって、本実施形態に係る情報処理方法に係る処理を実現するための構成は、図10に示す決定部210、および動作制御部212に限られず、本実施形態に係る情報処理方法に係る処理の切り分け方に応じた構成をとることが可能である。
また、例えば、通信部202と同様の機能、構成を有する外部の通信デバイスを介して外部装置と通信を行う場合には、第2の実施形態に係る情報処理装置は、通信部202を備えていなくてもよい。
また、例えば、取得部204と同様の機能、構成を有する外部の通信デバイスを介してICタグと通信を行い、タグ情報を取得する場合には、第2の実施形態に係る情報処理装置は、取得部204を備えていなくてもよい。
また、第2の実施形態に係る情報処理装置は、例えば、決定された動作モードをユーザに通知する通知部(図示せず)をさらに備えていてもよい。通知部(図示せず)は、例えば、視覚的、および/または、聴覚的に、決定された動作モードをユーザに通知する。通知部(図示せず)は、例えば、“文字や図形、光、あるいは、これらの組み合わせ”や、“動作モードに対応するUI(User Interface)への切り替え”などにより、決定された動作モードを視覚的に通知し、また、音声(音楽も含む)により決定された動作モードを聴覚的に通知する。通知部(図示せず)における決定された動作モードの通知は、例えば、制御部206により制御される。
通知部(図示せず)としては、例えば、図11に示す表示デバイス262や、DSPおよびスピーカなどが挙げられる。
第2の実施形態に係る情報処理装置が通知部(図示せず)を備えることによって、例えば、タッチ操作を行ったユーザは、決定された動作モードを認識することができるので、ユーザは、対象装置の動作モードを、より容易に認識することができる。
以上、第2の実施形態として、情報処理装置を挙げて説明したが、第2の実施形態は、かかる形態に限られない。第2の実施形態は、例えば、図2に示すようなスマートフォンや携帯電話などの通信装置や、タブレット型の装置、PCなどのコンピュータ、映像/音楽再生装置(または映像/音楽記録再生装置)、ゲーム機など、様々な機器などに適用することができる。また、本実施形態は、例えば、上記のような機器などに組み込むことが可能な、処理ICに適用することもできる。
(本実施形態に係るプログラム)
[I]第1の実施形態に係る情報処理装置として機能させるためのプログラム
コンピュータを、第1の実施形態に係る情報処理装置として機能させるためのプログラム(例えば、“上記(1)の処理(決定処理)”や“上記(1)の処理(決定処理)および上記(2)の処理(実行処理)”など、本実施形態に係る情報処理方法に係る処理を実行することが可能なプログラム)が、コンピュータにおいてプロセッサなどにより実行されることによって、ユーザの利便性の向上を図ることができる。
また、コンピュータを、第1実施形態に係る情報処理装置として機能させるためのプログラムが、コンピュータにおいてプロセッサなどにより実行されることによって、上述した本実施形態に係る情報処理方法に係る処理によって奏される効果を、奏することができる。
[II]第2の実施形態に係る情報処理装置として機能させるためのプログラム
コンピュータを、第2の実施形態に係る情報処理装置として機能させるためのプログラム(例えば、“上記(I)の処理(決定処理)”や“上記(I)の処理(決定処理)および上記(II)の処理(動作制御処理)”など、本実施形態に係る情報処理方法に係る処理を実行することが可能なプログラム)が、コンピュータにおいてプロセッサなどにより実行されることによって、ユーザの利便性の向上を図ることができる。
また、コンピュータを、第2実施形態に係る情報処理装置として機能させるためのプログラムが、コンピュータにおいてプロセッサなどにより実行されることによって、上述した本実施形態に係る情報処理方法に係る処理によって奏される効果を、奏することができる。
以上、添付図面を参照しながら本開示の好適な実施形態について詳細に説明したが、本開示の技術的範囲はかかる例に限定されない。本開示の技術分野における通常の知識を有する者であれば、請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記では、コンピュータを、第1の実施形態に係る情報処理装置、または、第2の実施形態に係る情報処理装置として機能させるためのプログラム(コンピュータプログラム)が提供されることを示したが、本実施形態は、さらに、上記プログラムをそれぞれ記憶させた記録媒体、または、上記プログラムを共に記憶させた記録媒体も併せて提供することができる。
上述した構成は、本実施形態の一例を示すものであり、当然に、本開示の技術的範囲に属するものである。
また、本明細書に記載された効果は、あくまで説明的または例示的なものであって限定的ではない。つまり、本開示に係る技術は、上記の効果とともに、または上記の効果に代えて、本明細書の記載から当業者には明らかな他の効果を奏しうる。
なお、以下のような構成も本開示の技術的範囲に属する。
(1)
外部装置との間で通信が可能なタグから取得されたタグ情報に基づいて、前記タグ情報に対応する装置である対象装置の動作を規定する動作モードを決定する決定部を備える、情報処理装置。
(2)
前記タグ情報には、前記動作モードに関する情報が含まれ、
前記決定部は、前記動作モードに関する情報に対応する前記動作モードを決定する、(1)に記載の情報処理装置。
(3)
前記動作モードに関する情報は、前記動作モードを示す情報であり、
前記決定部は、前記動作モードを示す情報が示す前記動作モードを、前記対象装置の前記動作モードとして決定する、(2)に記載の情報処理装置。
(4)
前記動作モードに関する情報は、予め規定された設定を示すプリセット情報であり、
前記決定部は、前記プリセット情報が示す設定を行うプリセットモードを、前記動作モードとして決定する、(2)に記載の情報処理装置。
(5)
前記決定部は、前記タグ情報が取得されるごとに、前記動作モードを決定する、(1)〜(4)のいずれか1つに記載の情報処理装置。
(6)
決定された前記動作モードに対応する処理を前記対象装置に行わせる動作制御部をさらに備える、(1)〜(5)のいずれか1つに記載の情報処理装置。
(7)
前記タグ情報には、前記対象装置との通信に関する情報が含まれ、
前記動作制御部は、
前記通信に関する情報に基づいて前記対象装置と通信を行わせ、
決定された前記動作モードに対応する処理を行わせる動作要求を、前記対象装置との通信により前記対象装置に対して送信させる、(6)に記載の情報処理装置。
(8)
前記タグから前記タグ情報を取得する取得部をさらに備え、
前記決定部は、前記取得部が取得した前記タグ情報に基づいて、前記動作モードを決定する、(1)〜(7)のいずれか1つに記載の情報処理装置。
(9)
外部装置との間で通信が可能な複数のタグと、
前記タグにおける通信に基づいて、動作を規定する動作モードを決定する決定部を備える、情報処理装置。
(10)
前記決定部は、通信を行った前記タグから取得されたタグ情報に基づいて、前記動作モードを決定する、(9)に記載の情報処理装置。
(11)
前記決定部は、通信を行った前記タグに予め対応付けられている前記動作モードを、前記動作モードとして決定する、(9)に記載の情報処理装置。
(12)
前記決定部は、前記タグから取得されたタグ情報に基づいて外部装置から送信された動作要求が示す前記動作モードを、前記動作モードとして決定する、(9)〜(11)のいずれか1つに記載の情報処理装置。
(13)
前記決定部は、
前記動作要求を送信した外部装置を判別し、
判別された前記外部装置ごとに、前記動作モードを決定する、(12)に記載の情報処理装置。
(14)
前記決定部は、複数の前記タグのいずれかが通信を行うごとに、前記動作モードを決定する、(9)〜(13)のいずれか1つに記載の情報処理装置。
(15)
決定された前記動作モードに対応する処理を行う処理部をさらに備える、(9)〜(14)のいずれか1つに記載の情報処理装置。
(16)
外部装置との間で通信が可能なタグから取得されたタグ情報に基づいて、前記タグ情報に対応する装置である対象装置の動作を規定する動作モードを決定するステップを有する、情報処理装置により実行される情報処理方法。
(17)
外部装置との間で通信が可能なタグにおける通信に基づいて、動作を規定する動作モードを決定するステップを有する、複数の前記タグを備える情報処理装置において実行される情報処理方法。
(18)
外部装置との間で通信が可能なタグから取得されたタグ情報に基づいて、前記タグ情報に対応する装置である対象装置の動作を規定する動作モードを決定するステップをコンピュータに実行させるためのプログラム。
(19)
外部装置との間で通信が可能なタグにおける通信に基づいて、動作を規定する動作モードを決定するステップを、複数の前記タグを備えるコンピュータに実行させるためのプログラム。