JP6574727B2 - 移動通信システムおよび地震時通信規制プログラム - Google Patents

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Description

本発明は、地震発生時に効率的に規制対象の基地局を特定して適正な通信規制を掛ける移動通信システム、および地震時通信規制プログラムに関する。
現在、携帯電話等の移動体通信の通信規格で、第3世代携帯電話(3G)を発展させて高速化させた技術として、LTEが用いられている。VoLTE(Voice over LTE)は、LTE規格で音声を通信する方式である。LTEネットワークにおいては、多くの小型基地局を収容可能とするために、小型基地局用のゲートウェイ装置が設けられている(例えば、特許文献1参照)。
ここで、地震が発生すると、ユーザは家族等の安否確認等のために携帯電話等の移動機を利用する傾向がある。ユーザが一斉に移動機を発呼すると、基地局の許容容量が足りなくなり、容量オーバで通信不能となる。一方、地震災害の発生時には、110番や119番、海上保安庁などへの緊急呼の通信を確保しなければならない。
そこで、地震発生時には緊急呼を優先し、例えば、地震該当区の一般呼の通信を地震の規模に応じて通常時より低い通信量に抑えるなど、一般呼を規制する必要がある。従来は、基地局の管理者が気象庁から寄せられる緊急地震速報を参照して、規制対象地域を大まかに判断し、広域に通信規制を掛けていた。
特開2011−41237号公報
しかしながら、気象庁から寄せられる緊急地震速報には、比較的狭い地区ごとの震度などの詳細なデータが含まれているにもかかわらず、地区ごとの震度に応じた細かい規制を行うことはできなかった。なぜなら、従来は人手によって通信規制を掛けている。そのため、細かい地区ごとの震度に応じて通信規制の有無やレベルを判断して地区単位で基地局に通信規制を掛けようとすれば、規制作業に多大な労力を必要とする他、時間が掛かるため、タイムリーな通信規制を行うことができない。そのため、広域を対象として大雑把な通信規制しか掛けられないのが現状である。
一方、地震の発生時には、携帯電話等の移動機のユーザは、家族等の安否確認のために一斉に発呼する傾向が強く、緊急呼のための最低限必要な規制レベルを超えて過剰な通信規制を掛けることは公共サービスの観点から好ましくない。
そこで本発明は、上記の事情に鑑みて創案されたものであり、地震発生の際に効率的に規制対象の基地局を特定して適正な通信規制を掛けることにより、過剰な規制を排除した適切な通信規制を迅速に行える移動通信システム、および地震時通信規制プログラムの提供を目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る移動通信システムは、通信ネットワークのノードの一つを構成する基地局と、前記基地局を管理するとともに地震情報を取得する管理サーバと、を有し、前記管理サーバは、取得した前記地震情報に基づいてトラッキング・エリアごとに通信規制情報を生成する機能と、前記トラッキング・エリアごとに前記通信規制情報を表示するための画像を生成する機能と、手動操作に基づいて前記トラッキング・エリアごとに規制の実行及び規制の解除を有効化する機能と、を実行するように構成されている。
また、前記地震情報に含まれる震度を閾値として、前記震度が所定の閾値以上の前記基地局を規制対象基地局として抽出することが好ましい。
さらに、前記通信規制情報は、当該トラッキング・エリアに前記規制対象基地局が含まれるか否かを示す情報、当該トラッキング・エリアに含まれる前記規制対象基地局の数、当該トラッキング・エリアに含まれる全収容局数、当該トラッキング・エリアの震度、当該トラッキング・エリアの属する道州情報、当該トラッキング・エリアの属する都道府県情報、当該トラッキング・エリアを管轄するベンダ情報、当該トラッキング・エリアに設定されている現状規制レベル、および当該トラッキング・エリアに適用すべき変更規制レベルのうち少なくとも1つを含むことが好ましい。
そして、前記規制対象基地局別に、現時点における規制レベル、停波、および停電のうち少なくとも1つを含む画像を表示することが好ましい。
本発明に係る地震時通信規制プログラムは、地震情報を取得する手順と、取得した前記地震情報に基づいて、トラッキング・エリアごとに通信規制情報を自動算出する手順と、前記トラッキング・エリアごとに前記通信規制情報を表示するための画像を生成する手順と、手動操作に基づいて前記トラッキング・エリアごとに規制の実行及び規制の解除を有効化する手順と、を少なくとも有し、これらの手順を移動通信システムの管理サーバに実行させることを特徴とする。
本発明によれば、取得した地震情報に基づいてエリアごとに通信規制情報を表示するための画像が提供されるので、地震発生の際に規制対象の基地局を一覧性よく即時に特定して適正な措置を実施することができ、広域に対する過剰な規制が実行されてしまうことを防止可能である。
本発明の一実施の形態に係る移動通信システムの構成を示す模式図である。 地震時通信規制プログラムの手順を示すフローチャートである。 緊急地震情報から生成した地震情報一覧を示す画像図である。 地震地区の通信規制状態を示す画像図である。 通信規制レベルを説明するための説明図である。 トラッキング・エリア・コードごとの収容局一覧を示す画像図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。ただし、以下に説明する実施形態は、あくまでも例示であり、以下に明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。即ち、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変形(各実施例を組み合わせる等)して実施することができる。また、以下の図面の記載において、同一または類似の部分には同一または類似の符号を付して表している。
〔移動通信システムの構成〕
図1を参照して、本発明の一実施の形態に係る移動通信システムについて説明する。図1は本発明の一実施の形態に係る移動通信システムの構成を示す模式図である。
図1に示すように、本実施形態に係る移動通信システム100は、例えば、VoLTEネットワークによって構成される。VoLTEは、LTE規格で音声を通信する方式である。本実施形態に係る移動通信システム100は、主な構成要素として、小型基地局10、ゲートウェイ装置50、コアネットワーク60、プロビジョニングサーバ70、管理サーバ20、及び回線品質測定サーバ30を有する。
各小型基地局10は、HeNB(ome eNode)と呼ばれており、VoLTEネットワークのノードの一つを構成する。各小型基地局10は、不図示のマクロセル基地局(eNodeB)と同様の無線アクセス技術を用いて、移動機40に通信サービス(例えば、音声パケット通信サービス、マルチメディアサービス等)を提供する。小型基地局10が形成するセルは、そのセルサイズがマクロセルよりも小規模であることに由来して、スモールセル、フェムトセル、又はピコセルと呼ばれることがある。また、小型基地局10は、スモールセル基地局、フェムトセル基地局、又はピコセル基地局と呼ばれることもある。移動機40は、スマートフォン等の高機能携帯電話であり、UE(ser quipment)と呼ばれる。
ゲートウェイ装置50は、複数の小型基地局10を収容する。この小型基地局用のゲートウェイ装置50は、HeNB GW(ome eNode ateay)と呼ばれており、ブロードバンド回線等を介して収容される各小型基地局10に接続している。ブロードバンド回線は、光ファイバ回線、非対称デジタル加入者線、又は同軸ケーブル等の高速データ回線である。なお、以下の説明では、特に理由がない限り、小型基地局用のゲートウェイ装置50を、単に「ゲートウェイ装置」と呼ぶ。
ゲートウェイ装置50には、各小型基地局10の間での通信、及び小型基地局10とマクロセル(図示せず)との間での通信等を効率的に行うことを目的として仮想eNB(VeNB)51が複数設定される。仮想eNB51は、マクロセルと等価なものとみなすことができる。各仮想eNB51は、それぞれN(Nは自然数:本実施形態では「256」)の小型基地局10を収容することが可能となっている。
小型基地局10は、ゲートウェイ装置50を介して移動通信事業者のコアネットワーク(EPC)60に接続する。コアネットワーク60には、移動性管理実体MME(obility anagement ntity)、SGW(erving ateay)、PGW(acket Data Network ateay)及びHSS(ome ubscriber erver)などが含まれる(いずれも図示略)。また、コアネットワーク60には、プロビジョニングサーバ70が接続されている。
プロビジョニングサーバ70は、ゲートウェイ装置50において複数の小型基地局10を効率良く管理させるべく、各小型基地局10の収容先となる最適な仮想eNB51の決定等を行う。具体的には、データベース71に収容されている各小型基地局10の地理情報(例えば、緯度及び経度をあらわす情報)を利用することで、最適な仮想eNB51に各小型基地局10を収容させることを可能とする。
なお、ゲートウェイ装置50とコアネットワーク60との間、マクロセル基地局(図示せず)とコアネットワーク60との間、小型基地局10とゲートウェイ装置50との間には、それぞれインタフェースS1が規定されている。また、マクロセル基地局とゲートウェイ装置50との間、小型基地局10とゲートウェイ装置50との間には、それぞれインタフェースX2が規定されている。
管理サーバ20は、HeMS(HeNB anagement ystem)と呼ばれており、位置登録エリアごとの小型基地局10を収容・管理する。管理サーバ20には、基地局管理テーブル、収容設計プログラム、収容チェックプログラム等の収容・管理プログラム、および地震時通信規制プログラムがインストールされている。管理サーバ20は、データベース21を備える。当該データベース21には、予めエリアごとのコードが登録(Provisioning)される。エリアは、TA(racking rea)と呼ばれている。各TAに登録されるコードは、TAC(racking rea ode)と呼ばれている。
管理サーバ20には、地震時通信規制プログラムがインストールされている。管理サーバ20のデータベース21には、予めトラッキング・エリア(TA)、及び当該TAに対応するコード(TAC)が登録されている。地震時通信規制プログラムは、緊急地震情報を取得する手順と、取得した緊急地震情報に基づいて、TAごとに通信規制情報を自動算出する手順と、TAごとに通信規制情報を表示するための画像を生成する手順と、を少なくとも有し、これらの手順を本実施形態に係る移動通信システム100の管理サーバ20に実行させることが可能になっている。
管理サーバ20は、上述したように、地震時通信規制プログラムがインストールされることにより、本願発明の移動通信システムとしての機能を発揮することが可能に構成されている。例えば、管理サーバ20は気象庁からの緊急地震情報を取得可能に構成されている。気象庁からの緊急地震情報は、予め設定した手順に従って、例えば、「安心安全サポートサービス」に契約すると仲介会社から提供される。緊急地震情報は、所定のフォーマット、例えば、XMLファイルの圧縮ファイルとして送信される。利用側では、この圧縮ファイルを専用のアプリケーション上で展開するようになっている。緊急地震情報には、図3で後述するように、発生日時、発表日時、震度速報No.、最大震度、震央地域、および地震詳細などをフィールドとする震度速報ごとのレコードである。
また、管理サーバ20は、取得した緊急地震情報に基づいて、地震地区に関係するトラッキング・エリア(TA)ごとに通信規制情報を自動算出し、TAごとにこの通信規制情報を表示するための画像を生成するように構成されている。管理サーバ20は、生成した画像を所定の表示手段、例えば、液晶表示装置(LCD)等の画像表示装置に表示させる。管理サーバ20は、具体的には、緊急地震情報に基づいて、各TAごとに、震度を閾値として、震度が所定の閾値以上の規制対象となる小型基地局10を抽出する。通信規制を行う際には、TAのコード(TAC)をキーとして、当該TAに属する通信規制情報を表示する。なお、管理サーバ20は、自動算出した小型基地局10ごとの通信規制情報を画像表示装置に表示された地図上にマッピングした画像を生成するように構成してもよい。
回線品質測定サーバ30は、TAごとの小型基地局10にアクセスし、当該小型基地局10の回線品質を測定するように構成されている。回線品質測定サーバ30と各小型基地局10との間には、それぞれインタフェースM3が規定されている。回線品質測定サーバ30には、回線品質を測定するためのプログラムがインストールされている。回線品質測定サーバ30が測定した回線品質の測定結果は、管理サーバ20に通知される。管理サーバ20と回線品質測定サーバ30との間には、インタフェースR4が規定されている。また、管理サーバ20とゲートウェイ装置50との間には、インタフェースR5が規定されている。
回線品質測定サーバ30は、定期もしくは不定期にトラッキング・エリア(TA)ごとの小型基地局10の回線品質を測定する。小型基地局10の回線品質は、データの遅延、ジッタ及びロス等に影響される。回線品質の測定結果は、回線品質測定サーバ30から管理サーバ20に通知される。地震の非発生時においては、回線品質測定サーバ30は、管理サーバ20が小型基地局10の回線品質が悪化しているか否かを判定し、小型基地局10にVoLTE許容が通知されたときは、当該小型基地局10はVoLTE回線で移動機40と通信ネットワークを接続する。他方、小型基地局10にVoLTE非許容が通知されたときは、当該小型基地局10は3G回線で移動機40と通信ネットワークを接続するようになっている。
管理サーバ20は、回線品質サーバ30から通知を受信すると、TAごとの小型基地局10の回線品質の測定結果を参照し、当該小型基地局10の回線品質が悪化しているか否かを判定する。管理サーバ20が小型基地局10の回線品質が悪化しているか否かを判定し、小型基地局10にVoLTE許容が通知されたときは、当該小型基地局10はVoLTE回線で移動機40と通信ネットワークを接続する。他方、小型基地局10にVoLTE非許容が通知されたときは、当該小型基地局10は3G回線で移動機40と通信ネットワークを接続する。
〔移動通信システムの作用、地震時通信規制プログラム〕
次に、本実施形態に係る地震時通信規制プログラムについて説明する。図2は、地震時通信規制プログラムの手順を示すフローチャートである。
具体的には、地震が発生すると、気象庁は、緊急地震情報を生成し、図2に示すように、管理サーバ20は気象庁から緊急地震情報を取得する(S100)。具体的には、新たな地震が発生すると、気象庁は、当該地震に関する情報の識別番号として新たな震度速報Noを付し、発生日時、発表日時、COREコマンド、RANコマンド、最大震度、震央地域、および地震詳細を含むレコードを作成し、新たな緊急地震情報として送信する。気象庁からの緊急地震情報は、XMLの圧縮ファイルで提供されるため、管理サーバ20は、当該緊急地震情報を専用のアプリケーション上で展開する。
図3は、緊急地震情報に基づいて画像表示装置に表示される地震情報一覧ウィンドウ300の画像例である。図3に示すように、地震情報一覧ウィンドウ300の上段には、検索や操作に関わる入力欄やボタンとして、発生日指定欄301、震度指定欄302、更新ボタン312、およびクリアボタン313が表示される。発生日指定欄301は、地震の発生日また期間を指定する欄である。震度指定欄302は、緊急地震情報から所定の閾値以上の震度の地域を抽出するために閾値となる震度を指定する欄である。地震情報一覧ウィンドウ300の下段の地震一覧303には、過去に提供された気象庁からの緊急地震情報の一覧が表示される。具体的に、地震一覧303には、発生日時欄304、発表日時欄305、COREコマンド欄306、RANコマンド欄307、震度速報No欄308、最大震度欄309、震央地域欄310、および地震詳細欄311を含み、震度速報Noごとに各欄に相当する情報がテキスト表示されるようになっている。例えば、図3の地震一覧303において、最上段の緊急地震情報のレコードは、震度速報Noが「151208−2」に関するものであり、発生日時が「2015/12/08 01:22:00」、発表日時が「2015/12/08 01:28:00」、COREコマンド、RANコマンドが適用無し、最大震度が「3」、震央地域が「茨城県沖」であったことが示されている。また地震情報一覧ウィンドウ300の上段の「更新ボタン」312をクリックすることにより、手動でも地震情報を更新可能になっている。「クリアボタン」313をクリックすれば、選択中である震度速報Noの緊急地震情報が地震情報一覧ウィンドウ300から消去される。なお、地震情報一覧300には、管理サーバ20のメモリ314の使用容量、空き容量、および使用率が表示される。
図2に戻り、次に、管理サーバ20は、取得した緊急地震情報に基づいて、トラッキング・エリア(TA)ごとに、震度を閾値として、震度が所定の閾値以上(S200/YES)の規制対象基地局を抽出する(S300)。震度の閾値は、震度指定欄302に指定されるものである。管理サーバ20は、TAのコード(TAC)をキーとして、震度が閾値以上のTAに属する各種地震情報を表示する(S400)。
図4は、地震地区の通信規制状態を示す規制対象選択ウィンドウ400の画像例である。当該規制対象選択ウィンドウ400は、図3に示す地震情報一覧ウィンドウ300の地震一覧303から一つの震度速報に関するレコードを選択(例えば、ポインタで特定のレコードをダブルクリック)すると、その選択された震度速報についての詳細情報が展開されるウィンドウである。図4に示すように、規制対象選択ウィンドウ400左側上段の地震情報欄401は、地震一覧303において選択された緊急地震情報を表示する欄である。地震情報欄401には、震度速報No欄402、震央欄403、発生日時欄404、発表日時欄405が表示される。また規制対象選択ウィンドウ400の左側下段の地震情報表示部410は、選択した緊急地震情報に基づいて、市区町村ごとのレコードに変換して表示する欄である。地震情報表示部410には、市区町村をキーとして、市区町村ごとの地震情報が、震度欄411、地域記号欄(例えば、Hは東北)412、都道府県欄413、区域欄414、市区町村欄415、トラッキング・エリア・コード(TAC)欄416、および局数欄417に表示される。例えば、図4の地震情報表示部410において、最上段のレコードは、市区町村が「仙台宮城野区」に関するものであり、当該TACは震度が「3」であって、地域が「H」(東北)、都道府県が「宮城県」、区域が「宮城県中部」、TAC番号が「9286」であり、当該TACに収容されている基地局数が「61」であることが示されている。
ここで、当該地震情報欄401では、選択した震度速報に関する抽出条件を変更して再抽出することができる。震度指定欄406を指定すると、閾値となる震度を変更することができる。局数指定欄407を指定すると、当該指定欄で指定した収容局数以上の基地局を含むレコードのみが抽出できる。例えば、震度指定欄406を変更指定した上で「地震条件の更新ボタン」をクリックすると、新たに指定した震度以上の市区町村のレコードが表示されることになる。また局数指定欄407を指定した上で「対象一覧の更新ボタン」をクリックすると、新たに指定した収容局数以上を収容する市区町村のレコードが表示されることになる。
他方、図4の規制対象選択ウィンドウ400の左側は、規制をしたり規制を解除したりする操作のための欄であって、規制設定部420と規制情報表示部430とを備える。規制情報表示欄430には、地震情報表示部410に表示されている地域が規制対象地域としてTAC単位で抽出されて表示される。TACごとにベンダが異なり、ベンダが異なると規制や規制の解除手順、規制に係る当事者が異なるため、TAC単位に規制したり規制を解除したりすることが適当だからである。規制情報表示部430には、選択欄431、TAC欄432、X群欄433、X群局数欄434、収容局数欄435、震度欄436、地域欄437、都道府県欄438、ベンダ情報欄439、現状規制レベル欄440、および変更規制レベル欄441が表示されている。
選択欄431は、トラッキング・エリア(TA)ごとに、すなわちTACごとに個別に規制を実行したり規制を解除したりする際に選択するチェック欄である。TAC欄432は、レコードごとのTAC番号である。X群欄433は地震地区であることを示す欄で、「○」であればX群、すなわち地震地区であり、「X」であれば非地震地区であることを示す。X群局数欄434は、規制をかける局数を示す欄である。収容局数欄435は、当該TACに収容されている全基地局数を示す欄である。震度欄436は、当該TACの震度を示す欄である。地域欄436は、当該TACの属する地域記号(道州情報、例えば、東北の場合H)を示す欄である。都道府県欄438は、当該TACの属する都道府県を示す欄である。ベンダ情報欄439は、当該TACの基地局を管理するベンダの表示欄である。現状規制レベル欄440は、現時点で適用されている規制レベルを示す欄である。規制が解除されている場合には、規制レベルは表示されない。変更規制レベル欄441は、これから規制をかけようとする際に適用する規制レベルを指定する欄である。変更ボタン422を押下することにより、選択可能な規制レベルの一覧が表示され、一覧の中から一つの規制レベルを選択可能になっている。
図5は、通信規制レベルの設定例を説明するための説明図である。図5に示すように、本実施形態における通信規制レベルは、例えば、Level0(解除)からLevel4までの5段階に設定される。図5において、現状の規制レベル500は、例えば、次のように設定されている。規制レベルがLevel0の場合は、規制を解除する。Level1の場合は、音声通信の接続率が40%で、データ通信の接続率が0%に設定される。Level2の場合は、音声通信の接続率が44%で、データ通信の接続率が30%に設定される。Level3の場合は、音声通信の接続率が79%で、データ通信の接続率が30%に設定される。Level4の場合は、音声通信の接続率が92%で、データ通信の接続率が60%に設定される。なお、通信規制レベルは、5段階に限定されることはなく、もっと少ない段階としたりさらに多い段階を設定したりすることが可能である。
再び図4を参照して、規制設定部420のフィルタ機能を奏する操作ボタン421〜423を操作(押下、クリック)することにより、規制情報表示部430に表示されるレコードを変更可能となっている。具体的に、「X群ボタン」421を操作するたびにX群の選択、X群の選択解除が交互に実行される。X群の選択を解除すると、地震地域のみならず非地震地域も含めたレコードが表示される。「都道府県ボタン」422を選択すると、選択した都道府県のみが表示される。「規制中ボタン」423を操作すると、規制が掛かっているTACのレコードのみ表示される。「クリアボタン」426を操作すると、フィルタ機能が解除される。
また、更新に関する操作ボタンである「手動更新ボタン」424を操作すると、操作した時点で規制情報表示部430に表示される地震情報が更新される。「自動ボタン」425を選択しておくと、新たな緊急地震情報が提供されるたびに、規制情報表示部430に表示される地震情報が自動的に更新される。
規制設定部420の実行機能に関する操作ボタン451〜454を操作することにより、規制の実行または規制の解除が手動で可能となっている(S500)。具体的には、「全選択ボタン」451を操作すると、規制情報表示部430の左端の選択欄431が全て選択される。「選択解除ボタン」452を操作すると、選択欄431の選択が全て解除される。ここで、選択欄431は、TACのレコードごとに個別に選択することができる。規制レベルを変更する場合、「全選択ボタン」451を操作して規制情報表示部430に表示されている全てのTACを選択するか、選択欄431を個別に操作して個別のTACを選択する。また変更規制レベル欄441において、逆三角形の変更ボタン442を用いて、TACごとに適用したい規制レベルを指定する。そして、「規制実行ボタン」453を操作すると、選択されているTACに対して変更規制レベル441で指定した規制レベルの規制が実行される。規制実行を中断する際には、同様に規制実行を中断したいTACを選択してから、「規制中断ボタン」454を操作すれば、選択されたTACの規制が解除される。
ここで、このように規制の実行または規制の解除を手動で実行するように構成したのは、公共的な通信インフラの規制を慎重にすべきとの要請からである。すなわち、規制レベルの変更は、当該通信インフラに関わる多数の管理者が関わっており、これらの管理者が実際に規制を実行したり規制を解除したりする際に、電話会議などで相談して合意してから実行すべきだからである。但し、手動を介せず、予め設定した震度以上に達した区域に対して自動的に一律に規制をかけるように構成してもよいことは無論である。例えば、TAC欄432が地震地区であることを示す「○」となっているトラッキング・エリアに対して、予め定めた規制レベルの規制を自動制御で実行するように構成してもよい。
図6は、トラッキング・エリア・コード(TAC)ごとの収容局一覧ウィンドウを示す画像例である。当該ウィンドウは、規制情報表示部430において、特定のTACを選択(クリック)することにより表示されるものである。規制情報表示部430において、特定のTACを選択すると、図6に示すように、選択したTACについての収容局一覧ウィンドウ600が表示される。収容局一覧ウィンドウ600には、選択されたトラッキング・エリア・コード(TAC;図6では、9285)に収容される基地局一覧602が表示される。当該基地局一覧602には、TAC欄603、ベンダ情報欄604、基地局名称欄605、基地局番号欄606、地域欄607、都道府県欄608、および市区町村欄609が基地局単位で表示される。そしてそれぞれの基地局の規制・動作状態が規制状態欄610、停波欄611、および停電欄612に表示される(S600)。規制状態欄610には、適用されている規制レベルが存在する場合にはその規制レベルが表示される。停波欄611は、実際に当該基地局から電波が発信されているかの状態を示す欄である。停電欄612は、当該基地局が停電状態であるか否かが表示される欄である。
通信規制を解除する際には、規制対象のトラッキング・エリア(TA)に属する小型基地局10の接続率を参照し、この接続率が所定の閾値以上の場合(S700/YES)に通信規制を解除する(S800)。なお、規制を解除するにあたり、接続率を参照して、オペレータが接続率を見て解除することが好ましい。例えば、接続率70%以下は接続状態が悪く、接続率90%以上であれば解除可能とする。接続率は集計に時間が掛かるため、規制時の閾値としては用いることはできない。ただし、規制の解除についても、自動化が可能である。すなわちシステムが接続率をモニタリングし、所定の接続率以下となった場合に該当するトラッキング・エリアの規制を自動的に解除するように構成することも可能である。
以上説明したように、本実施形態に係る移動通信システム100の管理サーバ20は、気象庁より緊急地震情報を取得し、取得した地震情報に基づいて、トラッキング・エリア(TA)ごとに通信規制情報を自動算出し、TAごとに通信規制情報を表示するための画像を生成する。また、(TA)ごとに、震度を閾値として、震度が所定の閾値以上の場合(S200/YES)の規制対象基地局を抽出する。通信規制を手動操作で行う際には、TAのコード(TAC)をキーとして、当該TAに属する各種地震情報を表示する。そして、規制レベルの変更は、TAに属する各種地震情報を参照して行う。
したがって、本実施形態に係る移動通信システム100によれば、地震発生の際に効率的に規制対象の基地局を特定して適正な規制を掛けることにより、過剰な規制を排除した適切な通信規制を迅速に行うことができる。また、管理サーバ20が地図上に基地局の制御内容をマッピングするように構成すれば、規制状態を適切に把握することができる。
(その他の実施の形態)
上記のように本発明を実施の形態によって記載したが、この開示の一部をなす記述及び図面はこの発明を限定するものであると理解するべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかになるはずである。
例えば、ゲートウェイ装置50が、管理サーバ20の機能を有するように構成しても構わない。このように、本発明はここでは記載していない様々な実施の形態等を包含するということを理解すべきである。
また上記実施形態では、規制の実行や規制解除の実行は、管理サーバ20の生成する画像を閲覧しながら、管理者が最終的に判断し実行指示していたが、規制の実行や規制の解除を管理サーバ20が自動的に実行するように構成してもよい。この場合、規制を自動的に実施する場合、規制のための変更規制レベルはデフォルト値として設定することになる。また、規制の解除を自動的に実行する場合、規制を解除する接続率について所定の閾値(例えば、90%)を予め設定しておき、当該閾値の接続率に下がった場合に管理サーバ20が自動的に規制を解除するように構成することになる。
100…移動通信システム、10…小型基地局、20…管理サーバ。

Claims (6)

  1. 通信ネットワークのノードの一つを構成する基地局と、
    前記基地局を管理するとともに地震情報を取得する管理サーバと、
    を有し、
    前記管理サーバは、
    取得した前記地震情報に基づいてトラッキング・エリアごとに通信規制情報を生成する機能と、
    前記トラッキング・エリアごとに前記通信規制情報を表示するための画像を生成する機能と、
    手動操作に基づいて前記トラッキング・エリアごとに規制の実行及び規制の解除を有効化する機能と、
    を実行するように構成されている、
    移動通信システム。
  2. 前記管理サーバは、
    音声通信の接続率及びデータ通信の接続率を規定する1以上の規制レベルを設定可能である、
    請求項1に記載の移動通信システム。
  3. 前記地震情報に含まれる震度を閾値として、前記震度が所定の閾値以上の前記基地局を規制対象基地局として抽出する請求項1に記載の移動通信システム。
  4. 前記通信規制情報は、当該トラッキング・エリアに前記規制対象基地局が含まれるか否かを示す情報、当該トラッキング・エリアに含まれる前記規制対象基地局の数、当該トラッキング・エリアに含まれる全収容局数、当該トラッキング・エリアの震度、当該トラッキング・エリアの属する道州情報、当該トラッキング・エリアの属する都道府県情報、当該トラッキング・エリアを管轄するベンダ情報、当該トラッキング・エリアに設定されている現状規制レベル、および当該トラッキング・エリアに適用すべき変更規制レベルのうち少なくとも1つを含む、請求項3に記載の移動通信システム。
  5. 前記規制対象基地局別に、現時点における規制レベル、停波、および停電のうち少なくとも1つを含む画像を表示する、請求項3に記載の移動通信システム。
  6. 地震情報を取得する手順と、
    取得した前記地震情報に基づいて、トラッキング・エリアごとに通信規制情報を自動算出する手順と、
    前記トラッキング・エリアごとに前記通信規制情報を表示するための画像を生成する手順と、
    手動操作に基づいて前記トラッキング・エリアごとに規制の実行及び規制の解除を有効化する手順と、
    を少なくとも有し、これらの手順を移動通信システムの管理サーバに実行させることを特徴とする地震時通信規制プログラム。
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