JP6572702B2 - 通信機器 - Google Patents

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Description

本明細書では、無線接続を確立するための無線情報を格納しておき、当該無線接続が切断された後に、格納済みの無線情報を利用して、当該無線接続を再確立可能な通信機器を開示する。
例えば、Wi-Fi Allianceによって策定された無線通信方式であるWi-Fi Direct(登録商標;以下では「WFD方式」と呼ぶ)では、いわゆるPersistent機能が利用される。Persistent機能は、通信機器が、無線情報を利用してWFD方式に従った無線接続を他の通信機器と確立した場合に、当該無線情報を格納しておく機能である。当該無線情報が格納されるので、通信機器は、上記の無線接続が切断された後に、格納済みの無線情報を利用して、無線接続を再確立することができる。
特開2012−129898号公報
通信機器が、無線情報を利用して無線接続を確立した場合に、当該無線情報を常に格納しておく構成を採用すると、通信機器が動作モードに応じて適切に動作できない可能性がある。本明細書では、通信機器が動作モードに応じて適切に動作し得る技術を提供する。
本明細書によって開示される通信機器は、無線インターフェースと、前記通信機器によって利用されるべき設定情報を格納するための設定領域と、前記無線インターフェースを介した無線接続が確立された場合に、前記無線接続を確立するための無線情報を格納するための接続実績領域と、を備えるメモリと、複数個の動作モードのうちのいずれかの動作モードで前記通信機器を動作させるモード制御部であって、前記複数個の動作モードは、端末機器から前記通信機器によって利用されるべき前記設定情報を受信して、前記設定情報を前記設定領域に格納させるための第1の動作モードと、前記第1の動作モードとは異なる第2の動作モードと、を含む、前記モード制御部と、前記通信機器が前記第1の動作モードで動作している状態で、第1の無線情報を利用して、前記無線インターフェースを介した第1の無線接続を前記端末機器と確立する第1の確立部と、前記第1の無線接続が確立された場合に、前記第1の無線接続を利用して前記端末機器から前記設定情報を受信して、前記設定情報を前記設定領域に格納させる第1の格納制御部と、前記通信機器が前記第2の動作モードで動作している状態で、第2の無線情報を利用して、前記無線インターフェースを介した第2の無線接続を前記端末機器と確立する第2の確立部と、前記第2の無線接続が確立された場合に、前記第2の無線情報を前記接続実績領域に格納させる第2の格納制御部であって、前記第1の無線接続が確立されても前記第1の無線情報を前記接続実績領域に格納させない前記第2の格納制御部と、前記第2の無線接続が切断された後に、前記通信機器が前記第2の動作モードで動作している状態で、前記無線インターフェースを介した無線接続を前記端末機器と再確立すべき場合に、前記接続実績領域内の前記第2の無線情報を利用して、前記第2の無線接続を前記端末機器と再確立する再確立部と、を備える。
上記の構成によると、通信機器は、第2の動作モードで動作している状態で、第2の無線情報を利用して第2の無線接続を確立する場合に、第2の無線情報を接続実績領域に格納する。このために、通信機器は、第2の無線接続が切断された後に、接続実績領域内の第2の無線情報を利用して、第2の無線接続を再確立することができる。一方、通信機器は、第1の動作モードで動作している状態で、第1の無線情報を利用して第1の無線接続を確立する場合に、第1の無線情報を接続実績領域に格納しない。従って、通信機器は、例えば、第2の動作モードで動作している状態で第2の無線接続を確立すべき状況であるにも関わらず、接続実績領域内の第1の無線情報を利用して第1の無線接続を再確立してしまう事象が発生することを抑制し得る。このために、通信機器は、第2の動作モードで動作している状態で、第1の無線情報とは異なる第2の無線情報を利用して、第2の無線接続を適切に確立し得るので、第2の動作モードに応じた動作を適切に実行し得る。
通信機器を実現するための制御方法、コンピュータプログラム、及び、当該コンピュータプログラムを格納するコンピュータ読取可能記録媒体も、新規で有用である。また、通信機器と端末機器とを含む通信システムも、新規で有用である。
通信システムの構成を示す。 電源ON時処理のフローチャートを示す。 待機モード処理のフローチャートを示す。 設定処理のフローチャートを示す。 接続印刷処理のフローチャートを示す。 電源ON時のケースAのシーケンス図を示す。 設定操作時のケースBのシーケンス図を示す。 無線接続の確立後に印刷が実行されるケースCのシーケンス図を示す。 無線接続の再確立後に印刷が実行されるケースDのシーケンス図を示す。 比較例のシーケンス図を示す。
(通信システム2の構成)
図1に示すように、通信システム2は、プリンタ100と端末機器200とを備える。
プリンタ100は、WFD方式に従った無線接続(以下では「WFD接続」と呼ぶ)を端末機器200と確立して、プリンタ100及び端末機器200が所属する無線ネットワークを形成可能である。端末機器200は、AP(Access Pointの略)10との無線接続を確立しており、AP10によって形成されている無線ネットワークに参加している。なお、以下では、ネットワークのことを「NW」と記載することがある。
(プリンタ100の構成)
プリンタ100は、操作部112と、表示部114と、ネットワークインターフェース(以下では「ネットワークI/F」と記載する)116と、印刷エンジン118と、制御部130と、を備える。操作部112は、複数個のキーを備えており、ユーザの操作を受け付ける。表示部114は、様々な情報を表示するためのディスプレイであり、いわゆるタッチパネルとしても機能する。即ち、表示部114は、操作部としても機能する。以下では、プリンタ100の操作部を記載する箇所では、符号112,114を省略して、単に「操作部」と記載する。印刷エンジン118は、インクジェット方式、レーザ方式等の印刷機構を備える。
ネットワークI/F116は、Wi−Fi方式に従った無線通信を実行するためのI/Fであり、当該I/Fを識別するための識別子であるMACアドレスであるMACprが割り当てられている。Wi−Fi方式は、Wi-Fi Allianceによって策定された規格に準拠した無線通信方式であり、例えば、IEEE(The Institute of Electrical and Electronics Engineers, Inc.の略)の802.11の規格、及び、それに準ずる規格(例えば、802.11a,11b,11g,11n等)に基づく無線通信方式である。ネットワークI/F116は、特に、WFD方式をサポートしている。WFD方式の詳細は、Wi-Fi Allianceによって作成された「Wi-Fi Peer-to-Peer(P2P) Technical Specification Version1.1」に記述されている。また、米国特許出願公開第2013/0260683号公報にも、WFD方式の詳細が開示されており、当該文献を参照して引用する。
制御部130は、CPU132と、メモリ134と、を備える。メモリ134は、ROM、RAM等によって構成され、プリンタ100が出荷される前からプログラム140Aと所定情報140Bとを予め格納している。CPU132は、プログラム140Aに従って、様々な処理を実行する。所定情報140Bは、プログラム140Aの実行過程でCPU132によって参照される情報であり、所定文字列「setupstart」と、無線情報WI1と、無線情報WI2と、を含む。所定文字列「setupstart」は、プリンタ100が後述の設定モードで動作している状態で、プリンタ100がWFD方式のGroup Owner(以下では「G/O」と呼ぶ)として動作すべきか否かを判断するために利用される文字列である。
無線情報WI1は、プリンタ100が初回電源ON時に設定モードで動作している状態で、端末機器200とのWFD接続を確立して無線NWを形成するために利用される情報であり、SSID(Service Set Identifierの略)「DIRECT-setup1」と、パスワード「PW1」と、を含む。上記の初回電源ONは、プリンタ100が出荷された後に電源が初めて投入されること、及び、プリンタ100が初期化された後に電源が初めて投入されることを含む。SSIDは、無線NWを識別するための識別子である。特に、文字列「DIRECT-」を含むSSIDは、G/Oによって形成される無線NW、即ち、WFD方式に従った無線NWを識別するための識別子である。即ち、文字列「DIRECT-」を含むSSIDが利用される無線接続は、WFD方式に従ったWFD接続であると言える。パスワードは、無線NWにおいて認証及び暗号化のために利用される文字列である。
無線情報WI2は、プリンタ100が後述の設定操作時に設定モードで動作している状態で、端末機器200とのWFD接続を確立して無線NWを形成するために利用される情報であり、SSID「DIRECT-setup2」と、パスワード「PW2」と、を含む。本実施例では、無線情報WI2内のSSID、パスワードは、それぞれ、無線情報WI1内のSSID、パスワードとは異なる。ただし、変形例では、前者のSSID、パスワードは、それぞれ、後者のSSID、パスワードと同じであってもよい。
上述したように、プリンタ100が出荷される前から所定情報140Bがメモリ134に予め格納されているので、無線情報WI1,WI2は、プリンタ100が設定モードで動作を開始する前から、より具体的には、当該情報を利用したWFD接続を確立するための通信が開始される前から、メモリ134に予め格納されている情報であると言える。なお、変形例では、無線情報WI1,WI2は、プリンタ100が出荷された後であって、プリンタ100が設定モードで動作を開始する前に、例えばインターネット上のサーバからメモリ134にインストールされてもよい。また、別の変形例では、無線情報WI1,WI2は、プリンタ100が設定モードで動作を開始した後に、メモリ134に格納される情報(例えばG/O Negotiationによって決定されるG/Oによって生成される情報)であってもよい。
メモリ134は、さらに、設定領域150と、実績領域152と、を備える。各領域150,152には、無線情報が格納され得る。ただし、プリンタ100の出荷段階では、無線情報が領域150,152に格納されておらず、その様子を図1の領域150,152内の破線で表現している。設定領域150は、AP10との無線接続を確立するための無線情報WIxを格納するための領域である。具体的には、端末機器200から無線情報WIxが受信される場合に、無線情報WIxが設定領域150に格納される。無線情報WIxは、AP10によって形成されている無線NWで利用される情報であり、SSID「xxx」と、パスワード「PWx」と、を含む。
実績領域152は、WFD方式のいわゆるPersistent機能を実現するための領域である。実績領域152には、WFD接続を確立するための無線情報WIyが格納される。具体的には、プリンタ100が接続印刷モードで動作している状態で、端末機器200とのWFD接続が確立される場合に、当該WFD接続を確立するための無線情報WIyが実績領域152に格納される。無線情報WIyは、G/O Negotiationが実行された後に、G/Oによって生成される情報であり、SSID「yyy」と、パスワード「PWy」と、を含む。即ち、無線情報WIyは、プリンタ100が接続印刷モードで動作を開始した後に、より具体的には、WFD接続を確立するための通信が開始された後に、メモリ134に格納される情報であると言える。ただし、変形例では、無線情報WIyは、プリンタ100が接続印刷モードで動作を開始した後であって、上記の通信が開始される前に、プリンタ100によって生成されてメモリ134に格納されてもよい。また、別の変形例では、例えば、無線情報WIyは、プリンタ100が出荷される前から、所定情報140Bの一部としてメモリ134に予め格納されていてもよい。即ち、無線情報WIyは、プリンタ100が接続印刷モードで動作を開始する前(即ちWFD接続を確立するための通信が開始される前)に、メモリ134に予め格納されていてもよい。実績領域152には、さらに、無線情報WIyに対応付けて、端末機器200のMACアドレスであるMACteと、動作情報と、が格納される。動作情報は、プリンタ100が、G/Oとして動作したのか、WFD方式のClient(以下では「CL」と記載する)として動作したのか、を示す情報である。
メモリ134は、さらに、WFDフラグ160と、G/Oフラグ162と、実績フラグ164と、を備える。WFDフラグ160は、プリンタ100がWFD方式に従って動作することを意味する「ON」と、動作しないことを意味する「OFF」と、のどちらかの値に設定される。G/Oフラグ162は、プリンタ100がG/O Negotiationを実行することなく自発的にG/Oとして動作することを意味する「ON」と、動作しないことを意味する「OFF」と、のどちらかの値に設定される。実績フラグ164は、実績領域152に無線情報を格納することを意味する「ON」と、格納しないことを意味する「OFF」と、のどちらかの値に設定される。
(端末機器200の構成)
端末機器200は、デスクトップPC等の据置型の機器であってもよいし、ノートPC、タブレットPC、スマートフォン等の可搬型の機器であってもよい。端末機器200は、操作部212と、表示部214と、ネットワークI/F216と、制御部230と、を備える。操作部212は、キーボード及びマウスを備えており、ユーザの操作を受け付ける。表示部214は、様々な情報を表示するためのディスプレイである。ネットワークI/F216は、ネットワークI/F116と同様であり、WFD方式をサポートしている。ネットワークI/F216には、MACprとは異なるMACteが割り当てられている。
制御部230は、CPU232と、メモリ234と、を備える。CPU232は、メモリ234に格納されているOS(Operating Systemの略)プログラム240に従って、様々な処理を実行する。メモリ234は、ROM、RAM等によって構成される。
メモリ234は、さらに、通信プログラム242Aと、所定情報242Bと、ドライバプログラム244と、を格納し得る。これらの各データ242A,242B,244は、プリンタ100のベンダによって提供されるインターネット上のサーバ(図示省略)から端末機器200にインストールされる。変形例では、各データ242A等は、プリンタ100と共に出荷されるメディアから端末機器200にインストールされてもよい。
通信プログラム242Aは、AP10の無線情報WIxをプリンタ100に送信するためのプログラムである。所定情報242Bは、通信プログラム242Aの実行過程でCPU232によって参照される情報であり、プリンタ100に格納されている所定情報140Bと同じ情報(即ち、所定文字列、無線情報WI1,WI2)を含む。ドライバプログラム244は、印刷実行要求をプリンタ100に送信するためのプログラムである。
メモリ234は、さらに、プリンタ100内の設定領域150及び実績領域152と同様に、設定領域250及び実績領域252を備える。図1の状態では、端末機器200がAP10との無線接続を確立しているので、設定領域250には、AP10の無線情報WIxが格納されている。実績領域252には、無線情報WIyが格納され得る。
(AP10の構成)
AP10は、無線AP、無線LANルータ等と呼ばれる公知のAPである。AP10は、例えばユーザによって決定される無線情報WIxを利用して、無線NWを形成する。AP10は、例えば、WPS(Wi-Fi Protected Setup)等のいわゆる自動無線設定、又は、手動無線設定に従って、端末機器200との無線接続を確立する。この結果、端末機器200の設定領域250には、AP10の無線情報WIxが格納される。
(プリンタ100の電源ON時処理;図2)
続いて、図2を参照して、プリンタ100の初回電源ON時に実行される電源ON時処理の内容を説明する。図2の処理が開始される段階では、プリンタ100内の各フラグ160〜164はOFFに設定されている。なお、プリンタ100及び端末機器200によって実行される以下の通信及び接続は、ネットワークI/F116,216を介した通信及び接続である。このため、以下では、「ネットワークI/F116(又は216)を介して」という説明を省略する。
S12では、CPU132は、プリンタ100を設定モードで動作させる。設定モードは、端末機器200からAP10の無線情報WIxを受信して、当該情報WIxを設定領域150に格納するための動作モードである。S14では、CPU132は、WFDフラグ160をONに変更する。これにより、プリンタ100がWFD方式に従った各通信(例えば図2のS20、S34等)を実行可能な状態になる。一方、CPU132は、他のフラグ162,164をOFFに維持する。実績フラグ164がOFFに維持されるので、プリンタ100が設定モードで動作している状態では、無線情報が実績領域152に格納されない。
次いで、S20では、CPU132は、端末機器200から所定のプローブ要求を受信することを監視する。プローブ要求は、無線接続の接続対象を検索するための信号であり、接続対象によって形成されている無線NWのSSIDを記述するための記述領域を含む。即ち、SSIDが記述領域に記述されているプローブ要求は、当該SSIDによって識別される無線NWを形成している機器(即ち無線NWの親局として動作している機器)を検索するための信号である。一方、SSIDが記述領域に記述されていないプローブ要求は、当該要求を受信可能なあらゆる機器を検索するための信号である。そして、S20で監視される所定のプローブ要求は、所定文字列「setupstart」が記述領域に記述されている信号である。ただし、S20の段階ではプリンタ100が無線NWの親局として動作していないので、所定のプローブ要求は、無線NWの親局として動作しているプリンタ100を検索するための信号ではなく、プリンタ100をG/O(即ち親局)として動作させるためのトリガの役割を有する信号である。CPU132は、外部からプローブ要求を受信して、当該要求内の記述領域に記述されている文字列が所定情報140B内の文字列「setupstart」に一致する場合に、S20でYESと判断して、S24に進む。なお、この場合、CPU132は、所定のプローブ要求に対するプローブ応答を端末機器200に送信しないが、変形例では、当該応答を送信してもよい。
CPU132は、S20の監視と同時的に、S22において、プリンタ100の初回電源ONから所定時間が経過することを監視する。CPU132は、所定のプローブ要求を受信することなく(S20でNO)、所定時間が経過すると、S22でYESと判断し、S24〜S36をスキップしてS40に進む。
S24では、CPU132は、G/Oフラグ162をONに変更して、プリンタ100をG/Oとして動作させる。この結果、所定情報140B内の無線情報WI1が利用される無線NW(以下では「第1のNW」と呼ぶ)が形成される。この段階では、第1のNWにはプリンタ100のみが所属している。S24が終了すると、S30に進む。
S30では、CPU132は、端末機器200からSSIDが記述領域に記述されていないプローブ要求(以下では「SSIDを含まないプローブ要求」と呼ぶ)を受信することを監視する。CPU132は、SSIDを含まないプローブ要求を受信する場合に、S30でYESと判断して、S34に進む。
CPU132は、S30の監視と同時的に、S32において、S24の処理が終了してから所定時間が経過することを監視する。CPU132は、SSIDを含まないプローブ要求を受信することなく(S30でNO)、所定時間が経過すると、S32でYESと判断し、S34,S36をスキップしてS40に進む。
S34では、CPU132は、第1のNWで利用される無線情報WI1内のSSID「DIRECT-setup1」を含むプローブ応答を端末機器200に送信する。そして、S36では、CPU132は、設定処理(後述の図4参照)を実行する。設定処理は、無線情報WI1を利用して端末機器200とのWFD接続を確立して、第1のNWに端末機器200を参加させることを含む。設定処理は、さらに、端末機器200からAP10の無線情報WIxを受信して、当該情報WIxを設定領域150に格納することを含む。S36が終了すると、S40に進む。
S40では、CPU132は、WFDフラグ160をOFFに変更する。これにより、プリンタ100がWFD方式に従った各通信を実行不可能な状態になり、例えば、CPU132は、プローブ要求を受信しても、プローブ応答を送信しない。また、CPU132は、S24が実行された場合には、G/Oフラグ162をOFFに変更する。これにより、S24で形成された第1のNWが消滅する。CPU132は、さらに、実績フラグ164をONに変更する。これにより、この後、プリンタ100が設定モードとは異なるモードで動作している状態で、端末機器200とのWFD接続が確立された場合に、当該WFD接続を確立するための無線情報が実績領域152に格納される。
次いで、S42では、CPU132は、プリンタ100を待機モードで動作させる。待機モードは、ユーザから指示を受け付けるまで待機するモードである。S42が終了すると、次に説明する図3の待機モード処理が実行される。また、初回電源ONより後の2回目以降の電源ON時には、図2の処理が実行されずに、図3の待機モード処理が実行される。なお、変形例では、初回電源ON時のみならず、2回目以降の電源ON時にも、図2の処理が実行されてもよい。
(プリンタ100の待機モード処理;図3)
続いて、図3を参照して、待機モード処理の内容を説明する。図3の処理が開始される段階では、実績フラグ164がONに設定されていると共に、WFDフラグ160及びG/Oフラグ162がOFFに設定されている(図2のS40参照)。
S110では、CPU132は、操作部がプリンタ100を設定モードで動作させるための設定操作を受け付けることを監視する。CPU132は、当該操作を受け付ける場合、即ち、プリンタ100を設定モードで動作させるための指示がユーザから与えられる場合に、S110でYESと判断して、S112に進む。
S112では、CPU132は、プリンタ100を設定モードで動作させる。そして、S114では、CPU132は、WFDフラグ160をONに変更する。なお、WFDフラグ160は、後述のS154でONに変更された後にS164及びS166が実行されると、その後、ユーザによってOFFに変更するための操作が実行されない限り、ONに維持される。従って、S114が開始される時点でWFDフラグ160がONである可能性がある。この場合、CPU132は、WFDフラグ160を変更せずにONに維持する。また、CPU132は、G/Oフラグ162をONに変更して、プリンタ100をG/Oとして動作させる。この結果、無線情報WI2が利用される無線NW(以下では「第2のNW」と呼ぶ)が形成される。この段階では、第2のNWにはプリンタ100のみが所属している。また、CPU132は、実績フラグ164をOFFに変更する。この結果、プリンタ100が設定モードで動作している状態では、無線情報が実績領域152に格納されない。S114が終了すると、S120に進む。
S120,S122は、図2のS30,S32と同様である。S120でYESの場合にはS124に進み、S122でYESの場合にはS124,S126をスキップしてS130に進む。S124,S126は、無線情報WI2が利用される点を除くと、図2のS34,S36と同様である。S126が終了すると、S130に進む。S130,S132は、図2のS40,S42と同様である。ただし、S130では、CPU132は、S114でWFDフラグ160をONに変更した場合には、WFDフラグ160をOFFに変更するが、S114でWFDフラグ160が既にONであった場合には、WFDフラグ160をOFFに変更せずにONに維持する。即ち、CPU132は、S110の操作が実行された際のWFDフラグ160の状態に戻す。S132が終了すると、S110に戻る。
CPU132は、S110の監視と同時的に、S150において、操作部がプリンタ100を接続印刷モードで動作させるためのWFD接続操作を受け付けることを監視する。CPU132は、当該操作を受け付ける場合、即ち、プリンタ100を接続印刷モードで動作させるための指示がユーザから与えられる場合に、S150でYESと判断して、S152に進む。
S152では、CPU132は、プリンタ100を接続印刷モードで動作させる。接続印刷モードは、端末機器200とのWFD接続を確立して、端末機器200からの印刷実行要求に応じた印刷処理を実行するための動作モードである。S154では、CPU132は、WFDフラグ160がOFFである場合には、WFDフラグ160をONに変更する。ここでは、CPU132は、G/Oフラグ162をOFFに維持し、実績フラグ164をONに維持する。実績フラグ164がONに維持されるので、端末機器200とのWFD接続が確立された場合に、無線情報が実績領域152に格納される。S154が終了すると、S160に進む。
S160,S162は、S120,S122と同様である。S160でYESの場合にはS164に進み、S162でYESの場合にはS168に進む。S164では、CPU132は、SSID「DIRECT-」を含むプローブ応答を端末機器200に送信する。そして、S166では、CPU132は、接続印刷処理(後述の図5参照)を実行する。接続印刷処理は、端末機器200とのWFD接続を確立して、端末機器200からの印刷実行要求に応じた印刷処理を実行することを含む。S166が終了すると、S170に進む。S170は、S132と同様である。S170が終了すると、S110に戻る。
S168では、CPU132は、S154でWFDフラグ160をONに変更した場合には、WFDフラグ160をOFFに変更するが、S154でWFDフラグ160が既にONであった場合には、WFDフラグ160をOFFに変更せずにONに維持する。即ち、CPU132は、S150の操作が実行された際のWFDフラグ160の状態に戻す。S168が終了すると、S170を経てS110に戻る。
(設定処理;図4)
続いて、図4を参照して、図2のS36及び図3のS126で実行される設定処理の内容を説明する。図4の処理が開始される段階では、WFDフラグ160及びG/Oフラグ162がONに設定されていると共に、実績フラグ164がOFFに設定されている(図2のS14,S24、図3のS114参照)。
S210では、CPU132は、端末機器200とのWFD接続を確立するための第1種の接続処理を実行する。具体的には、図2のS36の設定処理におけるS210では、CPU132は、図2のS24で形成された第1のNWの無線情報WI1を利用した第1種の接続処理を実行する。G/Oとして動作すべきG/O機器(ここではプリンタ100)の側から見ると、第1種の接続処理は、Authentication要求の受信、その応答の送信、Association要求の受信、その応答の送信、4-way handshakeの通信と、を含む。プリンタ100及び端末機器200の双方は、S210の通信が開始される前から、無線情報WI1を予め格納しており、無線情報WI1を利用して第1種の接続処理を実行可能である。このために、第1種の接続処理は、G/O機器から子局として動作すべき子局機器(ここでは端末機器200)に無線情報WI1を送信するための通信(即ちWSC Exchange)を含まない。なお、上記の子局は、WFD方式のCLであってもよいし、いわゆるレガシーであってもよい。上記の各信号の通信の過程で、G/O機器は、子局機器から無線情報を受信して、当該無線情報の認証(即ち子局機器の認証)を実行し、認証が成功する場合に、子局機器との無線接続を確立する。ここでは、CPU132は、端末機器200から無線情報WI1を受信して、受信済みの無線情報WI1が所定情報140B内の無線情報WI1に一致する場合に、端末機器200の認証が成功したと判断する。この場合、CPU132は、端末機器200とのWFD接続を確立して、端末機器200を子局として第1のNWに参加させる。図3のS126の設定処理におけるS210では、無線情報WI2が利用される点を除くと、上記と同様である。即ち、CPU132は、無線情報WI2を利用した第2種の接続処理を実行し、端末機器200とのWFD接続を確立して、端末機器200を子局として第2のNWに参加させる。
上述したように、S210の時点では、実績フラグ164がOFFに設定されている。このために、CPU132は、無線情報WI1又はWI2を利用してWFD接続を確立しても、無線情報WI1又はWI2を実績領域152に格納させない。
S212では、CPU132は、S210のWFD接続を利用して(即ち第1のNW又は第2のNWを利用して)、AP10を介さずに、端末機器200からAP10の無線情報WIxを受信する。そして、S214では、CPU132は、無線情報WIxを設定領域150に格納させる。次いで、S216では、CPU132は、端末機器200から切断要求を受信し、この結果、S210のWFD接続を切断する。
S220では、CPU132は、設定領域150内の無線情報WIxを利用して、AP10との無線接続の確立を試行する。具体的には、CPU132は、まず、無線情報WIx内のSSID「xxx」を含むプローブ要求を送信する。無線情報WIxが利用される無線NWを形成しているAP10がプリンタ100の周囲に存在する場合には、CPU132は、AP10からプローブ応答を受信し、次いで、S210と同様に、第1種の接続処理を実行する。ただし、ここでは、プリンタ100が子局として動作する点において、プリンタ100がG/O(即ち親局)として動作するS210とは異なる。CPU132は、第1種の接続処理の過程で、無線情報WIxをAP10に送信する。そして、AP10において無線情報WIxを利用した認証(即ちプリンタ100の認証)が成功する場合には、CPU132は、AP10との無線接続を確立する。即ち、CPU132は、AP10によって形成されている無線NW(以下では「APNW」と呼ぶ)にプリンタ100を子局として参加させる。S220が終了すると、図4の処理が終了する。
図示省略しているが、S220でAP10との無線接続の確立が成功する場合には、CPU132は、APNWを利用して(即ちAP10を介して)、端末機器200又は他の機器との通信を実行することができる。例えば、CPU132は、端末機器200からAP10を介して印刷実行要求を受信することができる。この場合、CPU132は、印刷実行要求に応じた印刷処理を印刷エンジン118に実行させる。
(接続印刷処理;図5)
続いて、図5を参照して、図3のS166で実行される接続印刷処理の内容を説明する。図5の処理が開始される段階では、WFDフラグ160及び実績フラグ164がONに設定されていると共に、G/Oフラグ162がOFFに設定されている(図3のS154参照)。
S310では、CPU132は、端末機器200からNegotiation要求を受信することを監視する。当該要求は、G/O Negotiationの実行を要求するための信号であり、プリンタ100と端末機器200との間に後述のS314のWFD接続が一度も確立されていない場合に、端末機器200からプリンタ100に送信される信号である。CPU132は、当該要求を受信する場合に、S310でYESと判断して、S312に進む。
S312では、CPU132は、G/O Negotiationを端末機器200と実行する。具体的には、CPU132は、予め決められているプリンタ100のインテント値(即ちG/Oのなり易さを示す値)を含む信号を端末機器200に送信し、さらに、端末機器200から端末機器200のインテント値を含む信号を受信する。そして、CPU132は、プリンタ100のインテント値が端末機器200のインテント値よりも大きい場合には、プリンタ100がG/Oとして動作すべきことを決定すると共に端末機器200がCLとして動作すべきことを決定する。また、CPU132は、端末機器200のインテント値がプリンタ100のインテント値よりも大きい場合には、端末機器200がG/Oとして動作すべきことを決定すると共にプリンタ100がCLとして動作すべきことを決定する。
S314では、CPU132は、端末機器200とのWFD接続を確立するための第2種の接続処理を実行する。G/O機器の側から見ると、第2種の接続処理は、Service Discovery要求の受信、その応答の送信、Provision Discovery要求の受信、その応答の送信、WSC Exchangeの通信、及び、図4のS210の第1種の接続処理と同様の各信号の通信を含む。即ち、第2種の接続処理は、第1種の接続処理とは異なる信号(例えばService Discovery要求等)の通信を含む。また、G/O機器は、例えばランダムな文字列を決定することによって無線情報WIyを生成し、WSC Exchangeにおいて、無線情報WIyをCL機器に送信する。これにより、G/O機器とCL機器との双方が同じ無線情報WIyを利用することができ、G/O機器とCL機器との間にWFD接続が確立される。このように、S314では、CPU132は、プリンタ100がG/Oとして動作すべきことをS312で決定した場合には、プリンタ100がG/Oとして動作するWFD接続を確立し、プリンタ100がCLとして動作すべきことをS312で決定した場合には、プリンタ100がCLとして動作するWFD接続を確立する。
上述したように、S314では、WFD方式に従った無線接続が確立される。同様に、図4のS210でも、WFD方式に従った無線接続が確立される。このように、本実施例では、図4のS210及び図5のS314(さらには後述のS328)において、同じWFD方式に従った無線接続が確立される。このために、プリンタ100及び端末機器200は、WFD方式をサポートしていればよく、他の無線接続方式(例えばいわゆるSoftAP方式)をサポートせずに済む。ただし、変形例では、プリンタ100は、図4のS210及び図5のS314のそれぞれにおいて、SoftAP方式に従った無線接続を確立してもよい。また、プリンタ100は、図4のS210及び図5のS314のうちの一方において、WFD方式に従った無線接続を確立し、他方において、SoftAP方式に従った無線接続を確立してもよい。
S314の時点では、実績フラグ164がONに設定されている(図5の処理開始時参照)。このために、S316では、CPU132は、無線情報WIyを実績領域152に格納させる。CPU132は、さらに、端末機器200のMACteと、プリンタ100がG/Oとして動作するのかCLとして動作するのかを示す動作情報と、を無線情報WIyに対応付けて実績領域152に格納させる。上記のMACteは、端末機器200から受信される各信号(例えば図3のS160のプローブ要求、図5のS314の各信号等)に含まれている。S316が終了すると、S330に進む。
CPU132は、S310の監視と同時的に、S320において、端末機器200からInvitation要求を受信することを監視する。当該要求は、WFD接続の再確立を要求するための信号であり、S314のWFD接続が過去に確立された場合、及び、S314のWFD接続が一度も確立されていない場合のどちらでも、端末機器200からプリンタ100に送信される信号である。CPU132は、当該要求を受信する場合に、S320でYESと判断して、S322に進む。
S322では、CPU132は、S320の要求に対応する無線情報WIyが実績領域152に格納されているのか否かを判断する。具体的には、CPU132は、S320の要求に含まれるMACteに対応付けて無線情報WIyが実績領域152に格納されている場合には、S322でYESと判断して、S326に進む。一方、CPU132は、S320の要求に含まれるMACteに対応付けて無線情報WIyが実績領域152に格納されていない場合には、S322でNOと判断して、S324に進む。S324では、CPU132は、WFD接続を再確立不可能であること(即ちNG)を示すInvitation応答を端末機器200に送信する。この場合、S310に戻る。
S326では、CPU132は、WFD接続を再確立可能であること(即ちOK)を示すInvitation応答を端末機器200に送信する。そして、S328では、CPU132は、実績領域152内の動作情報及び無線情報WIyを利用して、端末機器200とのWFD接続を確立するための第1種の接続処理を実行する。当該処理で通信される各信号は、図4のS210と同様である。CPU132は、動作情報がG/Oを示す場合には、プリンタ100がG/Oとして動作するWFD接続を再確立し、動作情報がCLを示す場合には、プリンタ100がCLとして動作するWFD接続を再確立する。S328が終了すると、S330に進む。
S330では、CPU132は、S314又はS328のWFD接続を利用して(即ち第1のNW又は第2のNWを利用して)、AP10を介さずに、端末機器200から印刷実行要求を受信する。印刷実行要求は、印刷処理の実行をプリンタ100に要求するためのコマンドであり、印刷対象の対象画像を表わす印刷データを含む。S332では、CPU132は、印刷データを印刷エンジン118に供給して、対象画像の印刷を印刷エンジン118に実行させる。
次いで、S334では、CPU132は、S314又はS328のWFD接続を切断する。プリンタ100がG/O機器である場合には、CPU132は、端末機器200から切断要求を受信し、この結果、WFD接続を切断する。また、プリンタ100がCL機器である場合には、CPU132は、切断要求を端末機器200に送信し、この結果、WFD接続を切断する。S334が終了すると、図5の処理が終了する。
(ケースA;図6)
続いて、図6〜図9を参照して、図2〜図5の各処理によって実現される具体的なケースを説明する。まず、図6を参照して、初回電源ON時にAP10の無線情報WIxをプリンタ100に設定するケースAを説明する。図6の初期状態では、プリンタ100において、出荷後に電源が未だに投入されていない。設定領域150及び実績領域152には、無線情報が未だに格納されていない。また、端末機器200は、AP10との無線接続を確立している。このために、設定領域250には、無線情報WIxが格納されている。一方、実績領域252には、無線情報が未だに格納されていない。
T10では、プリンタ100の電源が投入される(図2の処理のトリガ)。この場合、プリンタ100は、T12において、設定モードで動作し(S12)、T14において、WFDフラグ160をONに変更する(S14)。
T30では、端末機器200は、通信プログラム242A及び所定情報242Bを端末機器200にインストールするためのインストール操作を受け付ける。この場合、端末機器200は、通信プログラム242Aをインストールして起動し、通信プログラム242Aに従って以下の各処理を実行する。T32では、端末機器200は、所定情報242B内の所定文字列「setupstart」を含む所定のプローブ要求をブロードキャスト送信する。
プリンタ100は、T32の要求を受信すると(S20でYES)、T34において、G/Oフラグ162をONに変更して(即ち自発的にG/Oとして動作して)、無線情報WI1が利用される第1のNWを形成する(S24)。
T36では、端末機器200は、SSIDを含まないプローブ要求をブロードキャスト送信する。
プリンタ100は、T36の要求を受信すると(S30でYES)、T38において、無線情報WI1内のSSID「DIRECT-setup1」を含むプローブ応答を端末機器200に送信する(S34)。そして、T40では、プリンタ100は、無線情報WI1を利用した第1種の接続処理を実行して、端末機器200とのWFD接続を確立する(図4のS210)。これにより、プリンタ100及び端末機器200の双方が第1のNWに所属している状態が構築される。プリンタ100は、実績フラグ164がOFFに設定されているので、無線情報WI1を実績領域152に格納しない。
端末機器200は、T38の応答を受信すると、当該応答内のSSID「DIRECT-setup1」を含む無線情報WI1を格納していると判断し(通信プログラム242A参照)、T40において、無線情報WI1を利用した第1種の接続処理を実行して、プリンタ100とのWFD接続を確立する。端末機器200では、通常、Persistent機能が有効化されている。このために、T42では、端末機器200は、プリンタ100のMACprに対応付けて無線情報WI1を実績領域252に格納する。次いで、T50では、端末機器200は、T40のWFD接続を利用して、設定領域250内の無線情報WIxをプリンタ100に送信する。
プリンタ100は、T50の無線情報WIxを受信すると(S212)、T52において、無線情報WIxを設定領域150に格納する(S214)。次いで、プリンタ100は、T60において、T40のWFD接続を切断し(S216)、T62において、プリンタ100は、設定領域150内の無線情報WIxに含まれるSSID「xxx」を含むプローブ要求をブロードキャスト送信し(S220)、T64において、AP10からプローブ応答を受信する(S220)。そして、T70では、プリンタ100は、無線情報WIxを利用した第1種の接続処理を実行して、AP10との無線接続を確立する(S220)。これにより、プリンタ100及び端末機器200の双方がAPNWに所属している状態が構築される。
次いで、プリンタ100は、T72において、WFDフラグ160及びG/Oフラグ162をOFFに変更すると共に実績フラグ164をONに変更し(図2のS40)、T74において、待機モードで動作する(S42)。
上述したように、プリンタ100は、初回電源ON時に設定モードで動作するので(T12)、初回電源ONに合わせて通信プログラム242Aが端末機器200にインストールされると(T30)、端末機器200とのWFD接続を確立して(T40)、端末機器200から無線情報WIxを受信することができる(T50)。このために、プリンタ100は、無線情報WIxを利用してAPNWに参加することができる(T70)。ユーザは、通信プログラム242Aを端末機器200にインストールすればよく、プリンタ100をAPNWに参加させるための他の作業(例えば無線情報WIxを直接的にプリンタ100に入力する作業)を実行せずに済む。このために、ユーザの利便性を向上させることができる。そして、図示省略しているが、プリンタ100は、APNWに参加している各機器(例えば端末機器200)との通信を実行することができる。
(ケースB;図7)
続いて、図7を参照して、設定操作時にAP10の無線情報WIxをプリンタ100に設定するケースBを説明する。図7の初期状態は、図6の初期状態と同様である。
T110〜T114は、図6のT10〜T14と同様である。本ケースでは、プリンタ100の初回電源ONに合わせて通信プログラム242Aが端末機器200にインストールされないので、プリンタ100は、初回電源ONから所定時間が経過するまでに、端末機器200から所定文字列「setupstart」を含むプローブ要求を受信しない(図2のS22でYES)。このために、プリンタ100は、T116において、WFDフラグ160をOFFに変更すると共に実績フラグ164をONに変更し(S40)、T118において、待機モードで動作する(S42)。
その後、T120では、プリンタ100は、設定操作を受け付ける(図3のS110でYES)。この場合、プリンタ100は、T122において、設定モードで動作し(S112)、T124において、WFDフラグ160及びG/Oフラグ162をONに変更して(即ちG/Oとして動作して)、無線情報WI2が利用される第2のNWを形成する(S114)。ここでは、プリンタ100は、さらに、実績フラグ164をOFFに変更する(S114)。
T130では、端末機器200は、インストール操作を受け付ける。この場合、端末機器200は、通信プログラム242Aをインストールして起動し、通信プログラム242Aに従って以下の各処理を実行する。図示省略しているが、端末機器200は、図6のT32と同様に、所定文字列を含む所定のプローブ要求をブロードキャスト送信する。ただし、プリンタ100が既にG/Oとして動作しているので、プリンタ100が所定のプローブ要求に応じた処理を実行しない。そして、T132では、端末機器200は、SSIDを含まないプローブ要求をブロードキャスト送信する。
プリンタ100は、T132の要求を受信すると(S120でYES)、T134において、無線情報WI2内のSSID「DIRECT-setup2」を含むプローブ応答を端末機器200に送信する(S124)。その後のT140〜T160は、無線情報WI2が利用される点を除くと、図6のT40〜T60と同様である。ここでも、プリンタ100は、実績フラグ164がOFFに設定されているので、無線情報WI2を実績領域152に格納しない。また、T162〜T174は、図6のT62〜T74と同様である。
上述したように、プリンタ100は、設定操作時に設定モードで動作するので(T122)、設定操作に合わせて通信プログラム242Aが端末機器200にインストールされると(T130)、端末機器200とのWFD接続を確立して(T140)、端末機器200から無線情報WIxを受信することができる(T150)。このために、ケースAと同様の効果を得ることができる。
(ケースC;図8)
続いて、図8を参照して、ケースA又はB(図6、図7参照)の続きのケースCを説明する。ケースCの初期状態では、プリンタ100は、APNWに参加している(図6のT70、図7のT170参照)。従って、設定領域150には無線情報WIxが格納されている(図6のT52、図7のT152参照)。また、実績領域152には無線情報が未だに格納されていない。また、端末機器200は、ケースA又はBの終了後にAP10との無線接続が切断されたので、AP10との無線接続が切断された状態である。従って、設定領域250には無線情報WIxが格納されていない。また、実績領域252にはMACprに対応付けて無線情報WI1又はWI2が格納されている(図6のT42、図7のT142参照)。
T210では、プリンタ100は、待機モードで動作している状態で、WFD接続操作を受け付ける(図3のS150でYES)。この場合、プリンタ100は、T212において、接続印刷モードで動作し(S152)、T214において、WFDフラグ160をONに変更する(S154)。ここでは、G/Oフラグ162がOFFに維持されると共に実績フラグ164がONに維持される。
T220では、端末機器200は、接続印刷操作を受け付ける。端末機器200では、通信プログラム242Aのインストール時(図6のT30、図7のT130参照)に、ドライバプログラム244もインストールされる。接続印刷操作は、印刷対象の対象画像を表わす画像ファイルの指定操作と、ドライバプログラム244に応じた印刷開始操作と、を含む。端末機器200は、接続印刷操作を受け付けると、T222において、SSIDを含まないプローブ要求をブロードキャスト送信する。
プリンタ100は、T222の要求を受信すると(S160でYES)、T224において、SSID「DIRECT-」を含むプローブ応答を端末機器200に送信する(S164)。
端末機器200は、T224の応答を受信すると、当該応答内のプリンタ100のMACprに対応付けて無線情報WI1又はWI2が実績領域252に格納されていると判断する。この場合、T230では、端末機器200は、Invitation要求をプリンタ100に送信する。
プリンタ100は、T230の要求を受信すると(図5のS320でYES)、当該要求内の端末機器200のMACteに対応付けて無線情報が実績領域152に格納されていないと判断する(S322でNO)。このために、T232では、プリンタ100は、NGを示すInvitation応答を端末機器200に送信する(S324)。
端末機器200は、T232の応答を受信すると、実績領域252内の無線情報WI1又はWI2を利用したWFD接続を確立不可能であると判断し、T240において、Negotiation要求をプリンタ100に送信する。
プリンタ100は、T240の要求を受信すると(図5のS310でYES)、T242において、G/O Negotiationを端末機器200と実行する(S312)。この結果、T244では、プリンタ100は、プリンタ100自身がG/O又はCLで動作すべきことを決定し、T246では、端末機器200は、端末機器200自身がCL又はG/Oで動作すべきことを決定する。
次いで、T250では、プリンタ100は、G/O機器によって決定される無線情報WIyを利用した第2種の接続処理を実行して、端末機器200とのWFD接続を確立する(S314)。この場合、T252では、プリンタ100は、実績フラグ164がONに設定されているので、端末機器200のMACte及び動作情報に対応付けて無線情報WIyを実績領域152に格納する(S316)。
また、T250では、端末機器200は、無線情報WIyを利用した第2種の接続処理を実行して、プリンタ100とのWFD接続を確立する。この場合、T254では、端末機器200は、実績領域252内の無線情報WI1又はWI2に代えて、無線情報WIyを実績領域252に格納する。次いで、端末機器200は、T220で指定された画像ファイルを変換して、印刷エンジン118が解釈可能な印刷データを生成する。そして、T260では、端末機器200は、生成済みの印刷データを含む印刷実行要求をプリンタ100に送信する。
プリンタ100は、T260の要求を受信すると(S330)、T262において、当該要求内の印刷データに従った印刷処理を実行する(S332)。次いで、プリンタ100は、T270において、WFD接続を切断し(S334)、T272において、待機モードで動作する(図3のS170)。
上述したように、ケースCの初期状態では、プリンタ100がAPNWに参加しているが、端末機器200がAPNWに参加していない。このために、プリンタ100は、APNWを利用して、端末機器200から印刷実行要求を受信することができない。ただし、ケースCに示されるように、プリンタ100は、WFD接続操作時に接続印刷モードで動作するので(T212)、WFD接続操作に合わせて接続印刷操作が端末機器200に実行されると(T220)、端末機器200とのWFD接続を確立して(T250)、端末機器200から印刷実行要求を受信することができる(T260)。このために、プリンタ100は、印刷処理を適切に実行することができる(T262)。
(ケースD;図9)
続いて、図9を参照して、ケースC(図8参照)の続きのケースDを説明する。ケースDの初期状態では、プリンタ100において、設定領域150には無線情報WIxが格納されており(図6のT52、図7のT152参照)、実績領域152にはMACteに対応付けて無線情報WIyが格納されている(図8のT252参照)。また、端末機器200において、設定領域250には無線情報WIxが格納されておらず、実績領域252にはMACprに対応付けて無線情報WIyが格納されている(図8のT254参照)。
T310,T312は、図8のT210,T212と同様である。プリンタ100は、図8のT214でWFDフラグ160をONした後に、WFDフラグ160をONに維持しているので、T312の後にWFDフラグ160を変更しない(即ち図3のS154が実行されない)。
T320〜T330は、図8のT220〜T230と同様である、プリンタ100は、T330の要求を受信すると(図5のS320でYES)、当該要求内の端末機器200のMACteに対応付けて無線情報WIyが実績領域152に格納されていると判断する(S322でYES)。このために、T332では、プリンタ100は、OKを示すInvitation応答を端末機器200に送信する(S326)。次いで、T350では、プリンタ100は、実績領域152内の無線情報WIyを利用した第1種の接続処理を実行して、実績領域152内の動作情報によって示されるG/O又はCLで動作するWFD接続を再確立する(S328)。S360〜S372は、図8のS260〜S272と同様である。
上述したように、ケースDでは、プリンタ100は、実績領域152内に無線情報WIyを格納しているので、当該無線情報WIyを利用して、端末機器200とのWFD接続を再確立することができる(T350)。この際に、図8のT242のG/O Negotiationが実行されないし、T250のService Discovery要求、Provision Discovery要求、及び、WSC Exchange等の各信号の通信が実行されない。このために、プリンタ100は、図8のケースCよりも少ない通信データ量で、即ち、ケースCよりも低い処理負荷で、WFD接続を再確立することができる。また、プリンタ100は、ケースCよりも迅速にWFD接続を再確立することができる。
(本実施例の効果)
図10を参照して比較例を説明した後に、本実施例の効果を説明する。比較例のプリンタ300は、初回電源ON時又は設定操作時にPersistent機能を有効化している。従って、プリンタ300は、初回電源ON時又は設定操作時に端末機器200とのWFD接続を確立する場合(図6のT40、図7のT140参照)に、端末機器200のMACteに対応付けて無線情報WI1又はWI2を実績領域(図1の符号152に相当する領域)に格納する。そして、プリンタ300は、上記のWFD接続を利用して、端末機器200からAP10の無線情報WIxを受信済みであり(図6のT50、図7のT150参照)、APNWに参加している(図6のT70、図7のT170参照)。端末機器200の初期状態は、図8のケースCと同様である。
T410〜T430は、図8のT210〜T230と同様である。プリンタ300は、T430の要求を受信すると、当該要求内の端末機器200のMACteに対応付けて無線情報WI1又はWI2が実績領域に格納されていると判断する。このために、T432では、プリンタ300は、OKを示すInvitation応答を端末機器200に送信する。次いで、T450では、プリンタ300は、実績領域内の無線情報WI1又はWI2を利用した第1種の接続処理を実行して、端末機器200とのWFD接続を再確立する。
プリンタ300は、接続印刷モードで動作すべき状況であるにも関わらず、設定モード用の無線情報WI1又はWI2を利用したWFD接続を確立するので(T450)、T452において、接続印刷モードから設定モードに移行してしまう。この場合、プリンタ300は、設定モードで動作しているので、S460で端末機器200から印刷実行要求を受信しても、印刷処理を実行することができない。このように、プリンタ300が設定モードで動作している状態でWFD接続した場合に、無線情報WI1又はWI2が実績領域に格納される比較例の構成を採用すると、プリンタ300が接続印刷モードに応じて適切に動作できない可能性がある。
これに対し、本実施例のプリンタ100は、初回電源ON時又は設定操作時に実績フラグ164をOFFに設定して、Persistent機能を無効化する(図6のT14で実績フラグ164をONしない、又は、図7のT124で実績フラグ164をOFFする)。従って、プリンタ100は、設定モードで動作している状態でWFD接続を確立する場合(図6のT40、図7のT140)に、無線情報WI1又はWI2を実績領域152に格納しない。従って、プリンタ100は、接続印刷モードで動作している状態でWFD接続を確立すべき状況(即ちケースCのT212)であるにも関わらず、実績領域152内の無線情報WI1又はWI2を利用してWFD接続を再確立してしまう事象、即ち、図10のT450の事象が発生することを適切に抑制することができる。このために、プリンタ100は、接続印刷モードで動作している状態で、設定モード用の無線情報WI1又はWI2とは異なる無線情報WIyを利用してWFD接続を適切に確立することができるので(T250)、接続印刷モードに応じた印刷処理を適切に実行することができる(T262)。
また、実績領域152の容量は予め決められている。無線情報WI1又はWI2が実績領域152に格納される構成を採用すると、実績領域152の残り容量が少なくなってしまう。本実施例では、無線情報WI1又はWI2が実績領域152に格納されないので、実績領域152の残り容量が少なくなることを抑制することができ、格納されるべき無線情報を実績領域152に適切に格納させることができる。
(対応関係)
設定モード、接続印刷モードが、それぞれ、「第1の動作モード」、「第2の動作モード」の一例である。無線情報WI1又はWI2が、「第1の無線情報」の一例である。無線情報WIy、無線情報WIxが、それぞれ、「第2の無線情報」、「第3の無線情報」の一例である。図6のT40又は図7のT140のWFD接続が、「第1の無線接続」の一例である。図8のT250及び図9のT350のWFD接続が、「第2の無線接続」の一例である。図6のT70又は図7のT170の無線接続が、「第3の無線接続」の一例である。図3のS110の設定操作、S150のWFD接続操作が、それぞれ、「第1の指示」、「第2の指示」の一例である。図4のS210及び図5のS328の第1種の接続処理内の各信号の通信、S314の第2種の接続処理内の各信号の通信、S312のG/O Negotiation、S320のInvitation要求が、それぞれ、「第1種の通信」、「第2種の通信」、「決定通信」、「再確立要求」の一例である。印刷エンジン118、印刷実行要求が、それぞれ、「画像処理エンジン」、「実行要求」の一例である。WFD方式が、「所定の無線接続方式」の一例である。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。上記の実施例の変形例を以下に列挙する。
(変形例1)「通信機器」は、プリンタ100に限られず、スキャン機能を実行可能なスキャナであってもよい。この場合、印刷エンジン118に代えて、スキャンエンジンが利用される。また、図3のS152及びS166が、接続スキャンモード及び接続スキャン処理になり、図5のS330では、スキャン実行要求が受信され、S332では、スキャンエンジンにスキャンを実行させるスキャン処理が実行される。その後、S314又はS328のWFD接続を利用して、スキャンデータが端末機器200に送信される。本変形例では、接続スキャンモード、スキャンエンジン、スキャン実行要求が、それぞれ、「第2の動作モード」、「画像処理エンジン」、「実行要求」の一例である。別の変形例では、「通信機器」は、印刷機能及びスキャン機能とは異なる機能(例えば、表示機能、演算機能)を実行する機器(例えば、PC、サーバ、携帯端末(携帯電話、スマートフォン、PDA等))であってもよい。この場合、「画像処理エンジン」を省略可能である。
(変形例2)図3のS110では、CPU132は、例えば、近距離無線通信(NFC(Near Field Communicationの略)通信、Blue Tooth(登録商標)通信等)を実行して、端末機器200から設定モードの動作開始を示す信号を受信する場合に、S110でYESと判断してもよい。本変形例では、上記の信号が、「第1の指示」の一例である。同様に、「第2の指示」は、近距離無線通信によって受信される信号であってもよい。
(変形例3)「設定情報」は、AP10の無線情報WIxに限られず、例えば、デフォルトの印刷設定を示す情報であってもよいし、端末機器200に格納されている電話帳を示す情報であってもよい。本変形例では、「設定情報」は「第3の無線情報」を含まず、「第3の確立部」を省略可能である。一般的に言うと、「設定情報」は、通信機器によって利用(即ち設定)されるべき情報であればよい。
(変形例4)CPU132は、プリンタ100の初回電源ON時に、図2の処理を実行しなくてもよい。別の変形例では、CPU132は、設定操作時に、図3のS110〜S132を実行しなくてもよい。また、別の変形例では、CPU132は、WFD接続操作時に、図3のS150〜S170の処理を実行しなくてもよい。例えば、CPU132は、定期的に印刷実行モードで動作してもよい。
(変形例5)図4のS210では、CPU132は、G/O Negotiationを実行し、さらに、第2種の接続処理を実行してもよい。即ち、「第1の確立部」、「第2の確立部」、及び、「再確立部」は、同じ種類の信号の通信を実行して、無線接続を確立してもよい。
(変形例6)図5のS310,S312では、CPU132は、G/O Negotiationを実行せずに、例えば、プリンタ100を自発的にG/Oとして動作させてもよい(又は端末機器200が自発的にG/Oとして動作してもよい)。即ち、「第2の確立部」は、「決定通信」を実行しなくてもよい。
(変形例7)図5のS316では、CPU132は、動作情報を実績領域152に格納させなくてもよい。この場合、S328では、CPU132は、G/O Negotiationを実行して、その結果に応じたWFD接続を確立してもよい。
(変形例8)上記の実施例では、CPU132は、端末機器200からInvitation要求を受信して(図5のS320でYES)、WFD接続を再確立する(S328)。これに代えて、CPU132は、Invitation要求を端末機器200に送信して、WFD接続を再確立してもよい。即ち、「再確立部」は、再確立要求を受信することなく、第2の無線接続を再確立してもよい。
(変形例9)上記の各実施例では、図2〜図9の各処理がソフトウェア(即ちプログラム140A,240A,244)によって実現されるが、図2〜図9の各処理のうちの少なくとも1つが論理回路等のハードウェアによって実現されてもよい。
また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
2:通信システム、10:アクセスポイント(AP)、100:プリンタ、112:操作部、114:表示部、116:ネットワークインターフェース、118:印刷エンジン、130:制御部、132:CPU、134:メモリ、140A:プログラム、140B:所定情報、150:設定領域、152:実績領域、160:WFDフラグ、162:G/Oフラグ、164:実績フラグ、200:端末機器、212:操作部、214:表示部、230:制御部、232:CPU、234:メモリ、240:OSプログラム、242A:通信プログラム、242B:所定情報、244:ドライバプログラム、250:設定領域、252:実績領域、WI1,WI2,WIx,WIy:無線情報

Claims (14)

  1. 通信機器であって、
    無線インターフェースと、
    前記通信機器によって利用されるべき設定情報を格納するための設定領域と、前記無線インターフェースを介した無線接続が確立された場合に、前記無線接続を確立するための無線情報を格納するための接続実績領域と、を備えるメモリと、
    複数個の動作モードのうちのいずれかの動作モードで前記通信機器を動作させるモード制御部であって、前記複数個の動作モードは、端末機器から前記通信機器によって利用されるべき前記設定情報を受信して、前記設定情報を前記設定領域に格納させるための第1の動作モードと、前記第1の動作モードとは異なる第2の動作モードと、を含む、前記モード制御部と、
    前記通信機器が前記第1の動作モードで動作している状態で、第1の無線情報を利用して、前記無線インターフェースを介した第1の無線接続を前記端末機器と確立する第1の確立部と、
    前記第1の無線接続が確立された場合に、前記第1の無線接続を利用して前記端末機器から前記設定情報を受信して、前記設定情報を前記設定領域に格納させる第1の格納制御部と、
    前記通信機器が前記第2の動作モードで動作している状態で、前記第1の無線情報とは異なる第2の無線情報を利用して、前記無線インターフェースを介した第2の無線接続を前記端末機器と確立する第2の確立部と、
    前記第2の無線接続が確立された場合に、前記第2の無線情報を前記接続実績領域に格納させる第2の格納制御部であって、前記第1の無線接続が確立されても前記第1の無線情報を前記接続実績領域に格納させない前記第2の格納制御部と、
    前記第2の無線接続が切断された後に、前記通信機器が前記第2の動作モードで動作している状態で、前記無線インターフェースを介した無線接続を前記端末機器と再確立すべき場合に、前記接続実績領域内の前記第2の無線情報を利用して、前記第2の無線接続を前記端末機器と再確立する再確立部と、
    を備える通信機器。
  2. 前記設定情報は、アクセスポイントによって形成されている無線ネットワークで利用される第3の無線情報を含み、
    前記通信機器は、さらに、
    前記端末機器から前記設定情報が受信された場合に、前記設定情報に含まれる前記第3の無線情報を利用して、前記無線インターフェースを介した第3の無線接続を前記アクセスポイントと確立する第3の確立部を備える、請求項1に記載の通信機器。
  3. 前記モード制御部は、前記通信機器の電源が投入されてから所定時間が経過するまで、前記通信機器を前記第1の動作モードで動作させる、請求項1又は2に記載の通信機器。
  4. 前記モード制御部は、前記通信機器が前記第1の動作モードで動作していない状態で、前記通信機器を前記第1の動作モードで動作させるための第1の指示が与えられた場合に、前記通信機器を前記第1の動作モードで動作させる、請求項1から3のいずれか一項に記載の通信機器。
  5. 前記モード制御部は、前記通信機器が前記第2の動作モードで動作していない状態で、前記通信機器を前記第2の動作モードで動作させるための第2の指示が与えられた場合に、前記通信機器を前記第2の動作モードで動作させる、請求項1から4のいずれか一項に記載の通信機器。
  6. 前記第1の確立部は、前記無線インターフェースを介して、前記第1の無線情報を利用した第1種の通信を実行して、前記第1の無線接続を前記端末機器と確立し、
    前記第2の確立部は、前記無線インターフェースを介して、前記第2の無線情報を利用した第2種の通信であって、前記第1種の通信とは異なる信号の通信を含む前記第2種の通信を実行して、前記第2の無線接続を前記端末機器と確立し、
    前記再確立部は、前記無線インターフェースを介して、前記第2の無線情報を利用した前記第1種の通信を実行して、前記第2の無線接続を前記端末機器と再確立する、請求項1から5のいずれか一項に記載の通信機器。
  7. 前記第2の確立部は、
    前記無線インターフェースを介して、前記通信機器及び前記端末機器のうちのどちらが親局として動作すべきかを決定するための決定通信を前記端末機器と実行し、
    前記決定通信の結果として前記通信機器が前記親局として動作すべきことが決定された場合に、前記通信機器が前記親局として動作する前記第2の無線接続を前記端末機器と確立し、
    前記決定通信の結果として前記端末機器が前記親局として動作すべきことが決定された場合に、前記通信機器が子局として動作する前記第2の無線接続を前記端末機器と確立する、請求項1から6のいずれか一項に記載の通信機器。
  8. 前記第2の格納制御部は、前記第2の無線接続が確立された場合に、前記第2の無線情報と、前記第2の無線接続において前記通信機器が親局及び子局のうちのどちらの局として動作するのかを示す動作情報と、を対応付けて、前記接続実績領域に格納させ、
    前記再確立部は、前記接続実績領域内の前記第2の無線情報と前記動作情報とを利用して、前記通信機器が前記動作情報によって示される局として動作する前記第2の無線接続を前記端末機器と再確立する、請求項1から7のいずれか一項に記載の通信機器。
  9. 前記再確立部は、前記第2の無線接続が切断された後に、前記通信機器が前記第2の動作モードで動作している状態で、前記端末機器から、前記無線インターフェースを介して、前記第2の無線接続を再確立するための再確立要求を受信する場合に、前記第2の無線接続を前記端末機器と再確立する、請求項1から8のいずれか一項に記載の通信機器。
  10. 前記第2の動作モードは、前記端末機器から受信される画像処理の実行要求に応じて、前記画像処理を実行するための動作モードであり、
    前記通信機器は、さらに、
    画像処理エンジンと、
    前記第2の無線接続が確立される場合に、前記第2の無線接続を利用して、前記端末機器から前記実行要求を受信する要求受信部と、
    前記実行要求に応じて、前記画像処理エンジンに前記画像処理を実行させるエンジン制御部と、を備える、請求項1から9のいずれか一項に記載の通信機器。
  11. 前記第1の無線情報は、前記通信機器が前記第1の動作モードで動作を開始する前から前記メモリに予め格納されており、
    前記第2の無線情報は、前記通信機器が前記第2の動作モードで動作を開始した後に前記メモリに格納される、請求項1から10のいずれか一項に記載の通信機器。
  12. 前記第1の無線接続は、所定の無線接続方式に従った無線接続であり、
    前記第2の無線接続は、前記所定の無線接続方式に従った無線接続である、請求項1から11のいずれか一項に記載の通信機器。
  13. 前記第1の無線情報は、第1のSSID(Service Set Identifierの略)と、第1のパスワードと、を含み、
    前記第2の無線情報は、前記第1のSSIDとは異なる第2のSSIDと、前記第1のパスワードとは異なる第2のパスワードと、を含む、請求項1から12のいずれか一項に記載の通信機器。
  14. 通信機器のためのコンピュータプログラムであって、
    前記通信機器のコンピュータに、以下の各処理、即ち、
    複数個の動作モードのうちのいずれかの動作モードで前記通信機器を動作させるモード制御処理であって、前記複数個の動作モードは、端末機器から前記通信機器によって利用されるべき設定情報を受信して、前記設定情報を前記通信機器のメモリ内の設定領域に格納させるための第1の動作モードと、前記第1の動作モードとは異なる第2の動作モードと、を含む、前記モード制御処理と、
    前記通信機器が前記第1の動作モードで動作している状態で、第1の無線情報を利用して、前記通信機器の無線インターフェースを介した第1の無線接続を前記端末機器と確立する第1の確立処理と、
    前記第1の無線接続が確立された場合に、前記第1の無線接続を利用して前記端末機器から前記設定情報を受信して、前記設定情報を前記設定領域に格納させる第1の格納制御処理と、
    前記通信機器が前記第2の動作モードで動作している状態で、前記第1の無線情報とは異なる第2の無線情報を利用して、前記無線インターフェースを介した第2の無線接続を前記端末機器と確立する第2の確立処理と、
    前記第2の無線接続が確立された場合に、前記第2の無線情報を前記メモリ内の接続実績領域に格納させる第2の格納制御処理であって、前記第1の無線接続が確立されても前記第1の無線情報を前記接続実績領域に格納させない前記第2の格納制御処理と、
    前記第2の無線接続が切断された後に、前記通信機器が前記第2の動作モードで動作している状態で、前記無線インターフェースを介した無線接続を前記端末機器と再確立すべき場合に、前記接続実績領域内の前記第2の無線情報を利用して、前記第2の無線接続を前記端末機器と再確立する再確立処理と、
    を実行させるコンピュータプログラム。
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