JP6572451B2 - 部品実装方法および部品実装システム - Google Patents

部品実装方法および部品実装システム Download PDF

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本発明は、基板に半導体チップなどの部品を実装する部品実装方法および部品実装システムに関するものである。
基板に電子部品を実装する部品実装装置では、部品供給装置としてキャリアテープに保持された部品を供給するテープフィーダが用いられる。テープフィーダの形式として、作業者の部品補充作業の負担を軽減するため、先行のキャリアテープと後続のキャリアテープとを繋ぎ合わせるスプライシングを行うことなく、テープフィーダにキャリアテープを連続的にセット可能なスプライシングレスフィーダが知られている(特許文献1参照)。
このようなスプライシングレスフィーダを含め、テープフィーダでは部品はベーステープに設けられたポケット内にトップテープに覆われた状態で収容されており、部品供給位置にキャリアテープをテープ送りする過程でベーステープからトップテープを剥離することにより、露出した部品を部品供給位置に供給する。このため、テープフィーダにはポケット内の部品を露出させるための部品露出機構が設けられている。そして、部品のサイズによってポケットの位置が異なるため、部品サイズに対応して部品露出機構を交換可能とすることにより、部品サイズが変わっても部品露出を可能としたものが知られている(特許文献2参照)。
特開2011−211169号公報 特許第4463862号公報
しかしながら上述のように部品露出機構を交換可能にした構成においては、作業者による人為的ミスに起因して、正常な部品露出が行われずに部品取り出しミスが発生する虞れがあった。すなわち、部品露出機構の交換作業は専ら作業者の手作業によって行われるため、対象となる部品に正しく対応しない不適切な部品露出機構を作業者が誤って装着する事態が発生し得る。このような場合には、トップテープの剥離が不完全となって部品露出不良を生じ、ポケットからの部品の取り出しが正常に行われない結果を招く。
そこで本発明は、部品サイズに対応しない部品露出機構がテープフィーダィーダに装着されてしまうことによる部品露出不良を防止することができる部品実装方法および部品実装システムを提供することを目的とする。
本発明の部品実装方法は、キャリアテープに収容された部品を部品供給位置に送るテープ送り機構が設けられたフィーダ本体部と、このフィーダ本体部に交換可能に設けられ前記キャリアテープから部品を露出させる部品露出機構とを有するテープフィーダと、前記テープフィーダがセットされる部品供給部と、前記テープフィーダから部品を吸着ノズルで取り出して基板に搭載する搭載ヘッドとを備えた部品実装装置における部品実装方法であって、前記部品供給部にセットされたテープフィーダの部品露出機構がそのテープフィーダが供給する部品に適合しているか否かを判断し、適合していれば部品実装作業を行い、前記判断は、前記テープフィーダに装着された前記部品露出機構に形成されている識別マークにより検出した当該部品露出機構の露出機構識別情報と、前記テープフィーダの前記部品供給部における位置に対応する部品の部品IDを特定し、特定した前記部品IDに対応する露出機構識別情報と、を照合することによってなされる
本発明の部品実装システムは、キャリアテープに収容された部品を部品供給位置に送るテープ送り機構が設けられたフィーダ本体部と、このフィーダ本体部に交換可能に設けられ前記キャリアテープから部品を露出させる部品露出機構とを有するテープフィーダと、前記テープフィーダがセットされる部品供給部と、前記テープフィーダから部品を吸着ノズルで取り出して基板に搭載する実装作業を行う実装ヘッドと、前記部品供給部にセットされたテープフィーダの部品露出機構がそのテープフィーダが供給する部品に適合しているか否かを判断する判断手段を備え、前記判断手段が適合と判断したら前記実装作業を行い、前記判断手段による判断は、前記テープフィーダに装着された前記部品露出機構に形成されている識別マークにより検出した当該部品露出機構の露出機構識別情報と、前記テープフィーダの前記部品供給部における位置に対応する部品の部品IDを特定し、特定した前記部品IDに対応する露出機構識別情報と、を照合することによってなされる
本発明によれば、部品サイズに対応しない部品露出機構がテープフィーダィーダに装着されてしまうことによる部品露出不良を防止することができる。
本発明の一実施の形態の部品実装装置の平面図 本発明の一実施の形態の部品実装装置の部分断面図 本発明の一実施の形態のテープフィーダの構成説明図 本発明の一実施の形態のテープフィーダにおける部品露出機構の構成および機能の説明図 本発明の一実施の形態のテープフィーダの機能説明図 本発明の一実施の形態の部品実装装置の制御系の構成を示すブロック図 本発明の一実施の形態の部品実装装置における部品露出機構の照合処理を示すフロー図
次に本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。まず図1、図2を参照して、基板に電子部品を実装する部品実装装置1の構成を説明する。部品実装装置1は、基板に半導体チップなどの部品を実装する機能を有するものであり、図2は、図1におけるA−A断面を部分的に示している。
図1において基台1aの中央にはX方向(基板搬送方向)に基板搬送機構2が配設されている。基板搬送機構2は上流側から搬入された基板3を搬送し、部品実装作業を実行するために設定された実装ステージに位置決めして保持する。基板搬送機構2の両側方には、部品供給部4が配置されており、それぞれの部品供給部4には複数のテープフィーダ5が並列に装着されている。テープフィーダ5は、部品を収納したキャリアテープをテープ送り方向、すなわち部品供給部4の外側から基板搬送機構2に向かう方向にピッチ送りすることにより、以下に説明する部品実装機構の実装ヘッドに部品を供給する部品供給位置に部品を供給する。
基台1a上面においてX方向の一方側の端部には、リニア駆動機構を備えたY軸移動テーブル7がX方向に直交するY方向に配設されている。Y軸移動テーブル7には、同様にリニア駆動機構を備えた2基のX軸移動テーブル8が、Y方向に移動自在に結合されている。2基のX軸移動テーブル8には、それぞれ実装ヘッド9がX方向に移動自在に装着されている。実装ヘッド9は複数の保持ヘッドを備えた多連型ヘッドであり、それぞれの保持ヘッドの下端部には、図2に示すように、部品を吸着して保持し個別に昇降可能な吸着ノズル9aが装着されている。
Y軸移動テーブル7、X軸移動テーブル8を駆動することにより、実装ヘッド9はX方向、Y方向に移動する。これにより2つの実装ヘッド9は、それぞれ対応した部品供給部4のテープフィーダ5の部品供給位置から部品を吸着ノズル9aによって吸着保持して取り出して、基板搬送機構2に位置決めされた基板3の実装点に移送搭載する。Y軸移動テーブル7、X軸移動テーブル8および実装ヘッド9は、部品を保持した実装ヘッド9を移動させることにより、部品を基板3に移送搭載する部品実装機構10を構成する。
部品供給部4と基板搬送機構2との間には、部品認識カメラ6が配設されている。テープフィーダ5から部品を取り出した実装ヘッド9が部品認識カメラ6の上方を移動する際に、部品認識カメラ6は実装ヘッド9に保持された部品を撮像して認識する。それぞれの実装ヘッド9にはX軸移動テーブル8の下面側に位置して、実装ヘッド9と一体的に移動する基板認識カメラ11が装着されている。実装ヘッド9が移動することにより、基板認識カメラ11は基板搬送機構2に位置決めされた基板3の上方に移動して基板3を撮像して認識する。実装ヘッド9による基板3への部品実装動作は、部品認識カメラ6による部品の認識結果と、基板認識カメラ11による基板認識結果とを加味して補正される。
図2に示すように、部品供給部4にはフィーダベース12aに予め複数のテープフィーダ5が装着された状態の台車12がセットされる。フィーダベース12aには、個々のテープフィーダ5が装着されたフィーダ位置を特定するためのフィーダアドレスが設定されている。部品実装作業においては、これらのフィーダアドレスを介して、フィーダベース12aにおける各テープフィーダ5が特定される。
図2に示すように、部品供給部4にはフィーダベース12aに予め複数のテープフィーダ5が装着された状態の台車12がセットされる。フィーダベース12aには、個々のテープフィーダ5が装着されたフィーダ位置を特定するためのフィーダアドレスが設定されている。部品実装作業においては、これらのフィーダアドレスを介して、フィーダベース12aにおける各テープフィーダ5が特定される。
基台1aに設けられた固定ベース1bに対して、フィーダベース12aをクランプ機構12bによってクランプすることにより、部品供給部4において台車12の位置が固定される。台車12には、部品を保持したキャリアテープ14を巻回状態で収納する供給リール13が保持されている。供給リール13から引き出されたキャリアテープ14は、テープフィーダ5によって吸着ノズル9aに部品を供給する部品供給位置までピッチ送りされる。
次に、図3を参照してテープフィーダ5の構成および機能を説明する。図3に示すように、テープフィーダ5は、本体部5a(フィーダ本体部)および本体部5aの下面から下方に凸設された装着部5bを備えた構成となっている。本体部5aには、キャリアテープ14に収容された部品を部品供給位置に送るテープ送り機構が設けられている。本体部5aの下面をフィーダベース12aに沿わせてテープフィーダ5を装着した状態では、テープフィーダ5は部品供給部4に固定装着されるとともに、テープフィーダ5におけるテープ送りを制御するために内蔵されたフィーダ制御部28は、部品実装装置1の装置制御部29と電気的に接続される。
本体部5aの内部には、供給リール13から引き出されて本体部5a内に取り込まれたキャリアテープ14を案内するテープ走行路5cが設けられている。テープ走行路5cは、本体部5aにおいてピッチ送りにおけるテープ送り方向の上流端部に開口したテープ導入口5dから、実装ヘッド9に部品を供給する部品供給位置まで連通して設けられている。部品実装作業を継続して実行する過程においては、1つの供給リール13への収納分を単位ロットとする複数のキャリアテープ14が、テープ導入口5dから順次挿入されてテープフィーダ5に供給される。
本実施の形態に示す部品実装装置1においては、テープ導入口5dから導入されて相前後して送られる2つのキャリアテープ14のうち、テープフィーダ5に既装着で実装ヘッド9による部品取り出しの対象となるキャリアテープ14(1)(以下、先行テープ14(1)と略記する)の末尾端部と、部品切れに際して新たに追加して装着されるキャリアテープ14(2)(以下、後続テープ14(2)と略記する)の先頭端部とを接合テープによって継ぎ合わせるテープスプライシングを行うことなく、それぞれが分離された状態のままテープ導入口5dに順次挿入して供給するスプライシングレス方式を採用している。
テープ導入口5dの上側には、追加して装着される後続テープ14(2)が係合するスプロケット21Cが配設されている。スプロケット21Cは後続テープ14(2)のテープ送り方向を規制することにより、後続テープ14(2)の脱落を防止する機能を有する。テープ走行路5cにおける下流側、上流側には、先行テープ14(1)、後続テープ14(2)をテープ送りするための第1のテープ送り機構20A、第2のテープ送り機構20Bが配設されている。
上流側に設けられた第2のテープ送り機構20Bは、新たに装着される後続テープ14(2)をテープ導入口5d側から第1のテープ送り機構20A側に連続的にテープ送りする機能を有しており、スプロケット21Bを第2のモータM2で回転駆動する構成となっている。第2のテープ送り機構20Bの下方側には、テープ押しつけ機構24およびテープストッパ機構25が配設されている。スプロケット21Cを介してテープ導入口5dに導き入れられた後続テープ14(2)は、テープ押しつけ機構24によってスプロケット21Bに対して押しつけられ、これにより後続テープ14(2)はスプロケット21Bと係合して第2のテープ送り機構20Bによるテープ送りが可能な状態となる。テープストッパ機構25は、先行テープ14(1)が装着された状態で新たに挿入された後続テープ14(2)の先頭端部を、ストッパ部材25aによって一時的に停止させる機能を有している。
下流側に設けられた第1のテープ送り機構20Aは、先行テープ14(1)を所定の送りピッチで実装ヘッド9への部品供給位置にピッチ送りする機能を有しており、スプロケット21Aを第1のモータM1で回転駆動する構成となっている。第1のテープ送り機構20Aの上方には、先行テープ14(1)を上方から押さえるとともに、先行テープ14(1)から部品を露出させる部品露出機構27が、本体部5aに交換可能に設けられている。先行テープ14(1)から露出されて部品供給位置にピッチ送りされた部品Pは、部品露出機構27に形成された部品取り出し開口27aを介して実装ヘッド9の吸着ノズル9aによって真空吸着によりピックアップされる。
ここで図4を参照して、キャリアテープ14の構成および部品露出機構27の構造を説明する。図4(a)に示すように、キャリアテープ14は部品Pを収納する部品ポケット14bおよびスプロケット21Aの送りピンが係合する送り孔14cが形成されたベーステープ14aを主体としている。ベーステープ14aの上面には部品ポケット14bを覆ってカバーテープ14dが貼着されており、部品取り出し開口27aでの部品Pの取り出しに先立ってカバーテープ14dはベーステープ14aから部分的に剥離される。これにより、部品ポケット14b内に収納された部品Pが露出されて取り出しが可能となる。
図4(a)、(b)に示すように、部品露出機構27は矩形状の頂板部27bの幅方向の両側端部から側板部27cが下方に延出した門型断面形状の細長部材である。図4(a)に示すように、頂板部27bには部品取り出し開口27aおよびスプロケット21Aの送りピンを逃がすための逃がし開口27dが形成されている。頂板部27bの下面側には、カバーテープ14dをベーステープ14aから捲りあげて部品Pを露出させるための剥離部材30が装着されている。
剥離部材30の上流側の先端部には先鋭形状の刃先部30aが設けられており、下流側からキャリアテープ14が部品露出機構27に送り込まれて(矢印a、b参照)、キャリアテープ14の先端部が刃先部30aに到達すると、図4(c)に示すように、刃先部30aがベーステープ14aとカバーテープ14dとの界面に進入する。そしてこの状態でキャリアテープ14がさらにテープ送りされると(矢印c)、カバーテープ14dの一方側が捲りあげられる形態でベーステープ14aから部分的に剥離され、部品Pが露出される。
ここで剥離部材30によってカバーテープ14dを剥離して部品Pを適正状態で露出するためには、刃先部30aの刃幅寸法Wがベーステープ14aにおける部品ポケット14bの幅や位置、換言すれば供給対象とする部品PのサイズS1,S2に正しく適合していることが求められる。一般にテープフィーダ5によって供給される部品種は様々であり、部品PのサイズS1,S2も種々異なるため、同一のテープフィーダ5において供給対象の部品種が変更になる都度、部品露出機構27を適正な刃幅寸法Wの剥離部材30が装着されたものと交換する必要がある。
このため本実施の形態においては、異なる刃幅寸法W(例えば4種類のa,b、・・d)の剥離部材30が装着された複数の部品露出機構27を、部品種に応じて本体部5aに交換自在に構成している。すなわち部品露出機構27は本体部5aに植設されたピン部材5e(図3参照)廻りに回動自在に保持されており、側板部27cに設けられた係合開口部27fにピン部材5eを嵌脱させることにより、部品露出機構27を交換することができるようになっている。
ここでは、刃幅寸法Wがaの剥離部材30は、対象部品サイズ0603に対応している。また刃幅寸法Wがb、cの剥離部材30は対象部品サイズ0603〜1005、1608〜2115にそれぞれ対応しており、さらに刃幅寸法Wがdの剥離部材30は、対象部品サイズ3216に対応している。
このように異なる剥離部材30が装着された複数の部品露出機構27を部品種に応じて使い分ける構成において、部品露出機構27の外形・形状は同一であり、また剥離部材30は頂板部27bの下面側にあって視認確認が困難である。そのため、図4(a)、(b)に示すように、個々の部品露出機構27の上面(頂板部27bの前端部近傍)には、当該部品露出機構27に装着された剥離部材30に対応した識別マークMが形成されている。そして、この識別マークMには、作業者の目視により識別可能であって且つ部品実装装置1に備えられた基板認識カメラ11の撮像により識別可能な記号や文字が含まれている。
ここではこのような記号や文字マークとして英字マークA,B,・・Dが用いられており、英字マークA,B,・・Dは、図4(c)に示す刃幅寸法W(a,b,・・d)にそれぞれ対応して設定されている。これにより、作業者は取り扱う部品露出機構27が対象部品に適合したものであるか否かを目視により識別可能となっている。
しかし、部品露出機構27の上面に目視により識別可能な識別マークMが形成されていたとしても、作業者の人為的ミスによって対象部品に適合しない不適切な部品露出機構27がテープフィーダ5に装着される不具合が発生し得る。このような不具合を防止するため、本実施の形態においては、部品実装装置1においてテープフィーダ5の配列などのすべての準備作業が完了して、生産を開始する前に、テープフィーダ5に装着された部品露出機構27が供給対象の部品種に適合した適切な部品露出機構27であるか否かを、識別マークMを撮像して識別することによって自動的に照合する。すなわち本実施の形態における識別マークMには、異なる種類の剥離部材30が装着された複数種類の部品露出機構27を識別するための露出機構識別情報39d(図6参照)が含まれている。
なお、識別マークMの構成として、本実施の形態では作業者の目視により識別可能であって且つ部品実装装置1に備えられた基板認識カメラ11の撮像により識別可能な記号や文字より成る単体の識別マークMを用いた例を示したが、識別マークMの構成としては各種のバリエーションが可能である。例えば、目視により識別可能な文字マークなどよりなる標識と、専ら撮像画像を認識処理することによってのみ識別を行うことが可能なQRコード(登録商標)などの2次元コードとを組み合わせて、識別マークMを構成するようにしてもよい。
図5は、テープフィーダ5が部品実装装置1のフィーダベース12aに装着された状態において、実装ヘッド9がテープフィーダ5にアクセスして実行される動作を示している。まず図5(a)は、部品取り出し動作を示している。すなわち実装ヘッド9を部品取り出し開口27a上に移動させて昇降動作(矢印d)を行わせることにより、カバーテープ14dが剥離されて露出した状態の部品Pを吸着ノズル9aによって真空吸着により取り出す。
図5(b)は、部品実装装置1においてテープフィーダ5の配列などのすべての準備作業が完了して、生産を開始する前に実行される部品露出機構27の識別作業を示している。すなわち実装ヘッド9を移動させることにより基板認識カメラ11を識別マークMの上方に移動させ、基板認識カメラ11によって識別マークMの画像を取得する(矢印e)。そして取得した画像を認識処理することにより、当該部品露出機構27が供給対象の部品Pに正しく適合した適切な部品露出機構27であるか否かを照合する。
次に図6を参照して、部品実装装置1の制御系の構成および部品実装装置1における部品露出機構の照合システムの構成を説明する。図6において、部品実装装置1は、通信部33、制御部34、記憶部35、機構駆動部40、露出機構識別処理部41、認識処理部42、操作・入力部43および表示部44を備えている。
通信部33は通信インターフェイスであり、通信ネットワーク32を介して上位システム31や他装置との間での制御信号やデータの授受を行う。制御部34は処理演算機能を有するCPUであり、記憶部35に記憶された各種のプログラムを実行することにより、以下に説明する各部を制御する。この制御処理においては、記憶部35に記憶された各種のデータが参照される。これらのデータには、実装座標データ37、部品配置データ38、部品ライブラリデータ39を含む生産データ36が含まれている。これらのデータは上位システム31の記憶部31aに予め記憶されており、部品実装装置1における部品実装作業に際して通信ネットワーク32を介して記憶部35にダウンロードされる。
実装座標データ37は基板3における部品の実装位置を示すデータである。部品配置データ38は、部品供給部4における部品Pの配置を当該部品Pを収納したテープフィーダ5の配列データの形態で示すデータである。ここでは、部品Pを特定する部品IDと部品供給部4におけるフィーダアドレスとの対応関係を規定している。部品ライブラリデータ39には、部品毎に、部品ID39a、実装対象の部品のサイズを示す部品サイズデータ39b、これらの部品を対象とする実装動作における速度などを規定するパラメータである動作パラメータ39cの他に、部品露出機構27を識別するために準備される露出機構識別情報39dを含んでいる。
露出機構識別情報39dは、以下に説明する露出機構識別処理部41による部品露出機構27の識別処理に際して、部品配置データ38とともに参照される。すなわち本実施の形態では、部品露出機構27は対象となる部品Pのサイズに応じて複数種類が準備されており、部品P毎に複数種類の部品露出機構27のうちいずれかの種類の部品露出機構27が対応して設定されている。機構駆動部40は、制御部34に制御されて、基板搬送機構2、部品供給部4、部品実装機構10を駆動する。これにより、部品実装装置1による部品実装作業が実行される。
露出機構識別処理部41は、識別情報検出部41a、識別情報取得部41b、識別情報照合部41cの処理機能部を有している。識別情報検出部41aは、テープフィーダ5に装着された部品露出機構27に形成されている識別マークMを部品実装装置1が備えた撮像手段である基板認識カメラ11によって撮像することにより、当該部品露出機構27の露出機構識別情報39dを検出する。なお撮像手段として、基板認識カメラ11以外に専用のマーク認識用カメラを設置するようにしてもよい。
識別情報取得部41bは、テープフィーダ5にセットされた部品Pに対応して予め設定されている適切な部品露出機構27の露出機構識別情報39dを取得する。ここでは識別情報取得部41bは、部品実装装置1にて部品実装作業に用いられる生産データに含まれる識別情報を取得するようにしている。識別情報照合部41cは、識別情報検出部41aによって検出された露出機構識別情報39dと、識別情報取得部41bによって取得された露出機構識別情報39dとを照合する処理を行う。
認識処理部42は、基板認識カメラ11、部品認識カメラ6による撮像結果を認識処理する。これにより、基板3の位置認識や実装ヘッド9に保持された実装ヘッド9の識別や位置ずれ検出が行われる。また本実施の形態では、基板認識カメラ11によってテープフィーダ5の部品露出機構27に貼着された識別マークMを撮像した結果を認識処理することにより、露出機構識別情報39dが識別される。
操作・入力部43は、マウスや表示部44の表示画面に形成されたタッチパネルスイッチなどの入力装置であり、部品実装装置1を対象とする操作コマンドやデータなどの入力操作を行う。表示部44は液晶パネルなどの表示装置であり、操作・入力部43による操作入力時の案内画面や基板認識カメラ11、部品認識カメラ6による撮像画面、露出機構識別処理部41による部品露出機構27の識別処理結果などを適宜表示する。
次に、前述構成の部品実装装置1における部品露出機構27の照合方法について、図7のフローを参照して説明する。この部品露出機構27の照合は、部品実装装置1においてテープフィーダ5の配列などのすべての準備作業が完了して、生産を開始する時点において、各テープフィーダ5に適切な部品露出機構27が装着されているか否かを最終的に確認することを目的として実行されるものである。
部品供給部4において複数のテープフィーダ5の配列作業がすべて完了したならば、複数のテープフィーダ5を順次対象として、以下に示す部品露出機構27の照合処理が反復して実行される。まず対象となるテープフィーダ5の部品露出機構27に形成されている識別マークMを基板認識カメラ11によって撮像し、撮像結果を認識処理部42で認識処理することにより、当該部品露出機構27の露出機構識別情報39dを検出する(ST1)(識別情報検出工程)。これにより、対象となるテープフィーダ5の部品露出機構27に形成されている識別マークMが、いずれの露出機構識別情報39dに対応するかが検出される。
次いで生産データ36の部品ライブラリデータ39に含まれる露出機構識別情報39dを参照して、当該部品に対応して設定されている適切な部品露出機構27の識別情報を取得する(ST2)(識別情報取得工程)。すなわち部品配置データ38を参照することにより、対象となっているテープフィーダ5の部品供給部4におけるフィーダアドレスに対応する部品Pの部品ID39aを特定し、さらにこの部品ID39aに対応する露出機構識別情報39dを参照して取得する。そして識別情報検出工程にて検出された露出機構識別情報39dと、識別情報取得工程にて取得された露出機構識別情報39dとを照合する(ST3)(識別情報照合工程)。
次いで照合結果を判定する(ST5)。ここで照合結果がOK、すなわちすべてのテープフィーダ5について、検出された露出機構識別情報39dと取得された露出機構識別情報39dとが一致したならば、各テープフィーダ5について適切な部品露出機構27が装着されていると判断して、部品実装作業を開始する(ST5)。これに対し、検出された露出機構識別情報39dと取得された露出機構識別情報39dとが一致しないテープフィーダ5がある場合には、照合結果はNGと判定して部品露出機構27が不適合である旨を報知する(ST6)。
上記説明したように、本実施の形態に示す部品実装装置における部品露出機構の照合方法および照合システムにおいては、テープフィーダ5に装着された部品露出機構27に形成されている識別マークMを撮像することにより当該部品露出機構27の露出機構識別情報39dを検出するとともに、テープフィーダ5にセットされた部品Pに対応して予め設定されている適切な部品露出機構27の露出機構識別情報39dを取得し、検出された露出機構識別情報39dと取得された露出機構識別情報39dとを照合することにより、既装着の部品露出機構27が対象とする部品Pに適合した適切な部品露出機構27であるか否かを判定するようにしている。これにより、部品サイズに対応しない部品露出機構27がテープフィーダ5に人為的ミスにより装着されてしまうことによる部品露出不良を防止することができる。
なお上記実施の形態においては、キャリアテープ14においてカバーテープ14dによって覆われた部品Pを露出させるための部品露出機構27の構成において、カバーテープ14dを部分的に剥離させる刃先部30aを備えた剥離部材30を部品露出機構27に装着する例を示しているが、本発明はこのような構成例に限定されるものではない。例えば、部品Pを覆うカバーテープ14dに長手方向の連続した切れ目を形成し、この切れ目を両側に捲りあげることによって部品Pを露出させる構成など、各種の方法を採用することが可能である。
本発明の部品実装方法および部品実装システムは、作業者の人為的な操作ミスに起因するキャリアテープの誤装着を防止することができるという効果を有し、テープフィーダから部品を取り出して基板に実装する部品実装分野において有用である。
1 部品実装装置
3 基板
4 部品供給部
5 テープフィーダ
5a 本体部
9 実装ヘッド
14 キャリアテープ
14(1) 先行テープ
14(2) 後続テープ
20A 第1のテープ送り機構
20B 第2のテープ送り機構
27 部品露出機構
M 識別マーク

Claims (8)

  1. キャリアテープに収容された部品を部品供給位置に送るテープ送り機構が設けられたフィーダ本体部と、このフィーダ本体部に交換可能に設けられ前記キャリアテープから部品を露出させる部品露出機構とを有するテープフィーダと、前記テープフィーダがセットされる部品供給部と、前記テープフィーダから部品を吸着ノズルで取り出して基板に搭載する搭載ヘッドとを備えた部品実装装置における部品実装方法であって、
    前記部品供給部にセットされたテープフィーダの部品露出機構がそのテープフィーダが供給する部品に適合しているか否かを判断し、適合していれば部品実装作業を行い、
    前記判断は、前記テープフィーダに装着された前記部品露出機構に形成されている識別マークにより検出した当該部品露出機構の露出機構識別情報と、前記テープフィーダの前記部品供給部における位置に対応する部品の部品IDを特定し、特定した前記部品IDに対応する露出機構識別情報と、を照合することによってなされる、部品実装方法。
  2. 前記部品供給部に複数の前記テープフィーダがセットされ、すべての前記テープフィーダの部品露出機構が適合していれば部品実装作業を行う請求項1記載の部品実装方法。
  3. 前記判断は、前記部品露出機構に形成されている識別マークをカメラで撮像することにより行う請求項1記載の部品実装方法。
  4. 前記部品露出機構は対象となる前記部品のサイズに応じて複数種類が準備されており、前記判断は、露出機構が前記部品のサイズに適合するものであるかを判断する請求項1記載の部品実装方法。
  5. キャリアテープに収容された部品を部品供給位置に送るテープ送り機構が設けられたフィーダ本体部と、このフィーダ本体部に交換可能に設けられ前記キャリアテープから部品を露出させる部品露出機構とを有するテープフィーダと、
    前記テープフィーダがセットされる部品供給部と、
    前記テープフィーダから部品を吸着ノズルで取り出して基板に搭載する実装作業を行う実装ヘッドと、
    前記部品供給部にセットされたテープフィーダの部品露出機構がそのテープフィーダが供給する部品に適合しているか否かを判断する判断手段を備え、
    前記判断手段が適合と判断したら前記実装作業を行い、
    前記判断手段による判断は、前記テープフィーダに装着された前記部品露出機構に形成されている識別マークにより検出した当該部品露出機構の露出機構識別情報と、前記テープフィーダの前記部品供給部における位置に対応する部品の部品IDを特定し、特定した前記部品IDに対応する露出機構識別情報と、を照合することによってなされる、部品実装システム。
  6. 前記部品供給部は複数の前記テープフィーダがセットされ、前記判断手段は前記部品供給部のすべての前記テープフィーダの部品露出機構が適合していれば部品実装作業を行う請求項5記載の部品実装システム。
  7. 前記判断手段は、前記部品露出機構に形成されている識別マークを撮像するカメラを含む請求項5記載の部品実装システム。
  8. 前記部品露出機構は対象となる前記部品のサイズに応じて複数種類が準備されており、前記判断手段は、露出機構が前記部品のサイズに適合するものであるかを判断する請求項5記載の部品実装システム。
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