JP6571600B2 - 路面切削装置 - Google Patents
路面切削装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6571600B2 JP6571600B2 JP2016144903A JP2016144903A JP6571600B2 JP 6571600 B2 JP6571600 B2 JP 6571600B2 JP 2016144903 A JP2016144903 A JP 2016144903A JP 2016144903 A JP2016144903 A JP 2016144903A JP 6571600 B2 JP6571600 B2 JP 6571600B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- road surface
- cutting
- vehicle
- speed ratio
- operating speed
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Road Repair (AREA)
Description
このように路面の修繕では、ロードカッターなどと称される専用の路面切削車両に搭載された路面切削装置によって、路面の表層部分を切削除去する。その後、必要に応じて適宜、その切削路面上に新しいアスファルト合材などによって再舗装する。
このとき、切削する路面に所要以上の凹凸がある場合などにおいては、路面切削車両の操作者は、通常切削時の車速よりも遅い車速で切削作業(はつり作業)を行うことが一般である。
本発明は、上記のような点に着目してなされたもので、切削する路面変化に対する路面切削機の追従性をより向上させることを目的としている。
ここで、上記の作動速度比は、(作動速度/偏差)で表現できる。また、アクチュエータの作動速度は、路面切削機の昇降速度と同義である。
これに対し、本発明の態様によれば、車両の走行速度が遅い場合には、速い場合に比べて、目標切削深さに対する路面切削機の昇降の応答性が高くなることで、切削する路面変化に対する路面切削機の追従性を向上させることが出来る。
この結果、車両の速度変化に伴い切削速度に変化が生じても、従来に比べて、切削した路面に対する局所的な凹凸の形成が抑制され、より平坦な切削路面に仕上げることが可能となる。
<構成>
本実施形態の路面切削装置を搭載した路面切削車両1は、図1に示すように、車体2と、走行用の車輪6と、車体2に対し昇降可能に支持された路面切削機3と、路面切削機3を昇降するアクチュエータ4と、搬送コンベア5とを備える。路面切削車両1は、更に、切削深さ検出部14A、14Bと切削制御コントローラ17とを備える。
本実施形態の走行用の車輪6は、車体2の前側に設けられた前輪6Aと、車体2の後側に設けられた後輪6Bとから構成される。前輪6Aは、図示しないステアリング機構を操作することで操舵可能となっている。後輪6Bの車軸は変速機を介してエンジンに連結しており、エンジンからの駆動力で回転駆動する駆動輪を構成する。なお、路面切削車両1の走行形態はこれに限定されず、前輪6A側が駆動輪でも良いし、クローラなどによって自走する車両であっても良い。
各昇降用油圧シリンダ4A、4Bは、それぞれ個別のサーボバルブ10A、10Bを介して図示しない油圧供給装置に連結している。そして、各サーボバルブ10A、10Bに与える制御信号(制御電流値i)を変更することで、各昇降用油圧シリンダ4A、4Bのストロークを独立に制御可能となっている。
なお、サイドカバー11A、11Bを機枠7に仮止めするためのストッパ(不図示)を有し、そのストッパによって、例えば機枠7を上方に持ち上げた状態では、サイドカバー11A、11Bの下端部が路面から浮いた状態にすることが可能となっている。
ここで、運転席や車体2の側面の所定位置には、車両の走行を指示する走行用の操作子や、路面切削の設定値や切削を操作するコントロールパネル16が設けられている。そして、車両の操作者が、コントロールパネル16を操作することで、目標切削深さH0が設定されると共に、カッタードラム3aの回転駆動などが制御可能となっている。なお、切削の設定モードには手動切削モードと自動切削モードとがあるが、本発明は自動切削モード時に関する発明である。
切削制御コントローラ17は、コントロールパネル16から切削開始の制御信号を入力すると作動する。切削制御コントローラ17は、路面切削機駆動制御部18と昇降制御部19とを有する。
昇降制御部19は、路面切削機3による路面の切削深さが目標切削深さH0となるように、左右の昇降用油圧シリンダ4A、4Bをサーボバルブ10A、10Bを介して個別に制御する。
左用の偏差量算出部19Abは、左用の切削深さ検出部19Aaが検出した切削深さから、コントロールパネル16から入力した目標切削深さH0を減算して、偏差量ΔHを算出する。
k =ΔH/i ・・・(1)式
ここで、記憶部に記憶される第1の作動速度比k1及び第2の作動速度比k2の値は、固定された値であっても良いが、作業者が設定するように構成しても良い。例えば、第1の作動速度比k1用に、作業者が偏差量ΔHと昇降用制御信号iとを選択して入力すると、上記の(1)式で換算されたkを第1の作動速度比k1として記憶する。同様に、第2の作動速度比k2用に、作業者が偏差量ΔHと昇降用制御信号iとを選択して入力することで、上記の(1)式で換算されたkを第2の作動速度比k2として記憶する。
k1とk2の関係の例は図4に記載した数値のような関係であり、低速切削時での第2の作動速度比k2は、例えば、通常切削時の車速での第1の作動速度比k1の1.5倍〜3倍の範囲に設定する。
i =k・ΔH ・・・(2)式
算出した昇降用制御信号iは、偏差量ΔHを算出した左側のサーボバルブ10Aに制御指令として出力される。
自動切削の開始と判定すると、切削制御コントローラ17は、路面切削機3による左右の切削深さがそれぞれ目標切削深さH0となるように、サーボバルブ10A、10Bを介して左右の各昇降用油圧シリンダ4A、4Bのストローク量が制御される。これによって、路面切削車両1の走行に伴い路面が順次切削される。
操作者としては、効率よく路面の切削作業を実施しようとするため、切削する路面に所定の平坦さがあると思った場合には、例えば10m/分などの定常の車速で切削を実施する。
このとき、本実施形態では、相対的に応答が抑えられた第1の作動速度比k1で、目標切削深さH0となるように路面切削機3の昇降動作が行われる。
これによって、通常切削時では、目標切削深さH0に対する路面切削機3の昇降の応答性が過敏になることが抑制される結果、切削する路面変化に対する路面切削機3の昇降動作について、所定以上の追従性を確保することが出来る。
一方、切削する路面に所定以上の凹凸がある場合には、操作者は、車両の速度を遅くして切削作業(はつり作業)を行う。この場面は、車速を落としても、車輪6が凸部に乗り上げたり凹部に位置したりすることによる車体2の浮き沈みも発生することから、車両の走行に伴い目標切削深さH0に対する偏差量ΔHが頻繁に且つ大きく変更するおそれがある。
これに対し、本実施形態によれば、車両の走行速度が遅い場合には、第2の作動速度比k2で昇降制御が行われることで、目標切削深さH0に対する路面切削機3の昇降の応答性が高くなる。この結果、切削する路面変化に対する路面切削機3の追従性を向上させることが出来る。
また、本実施形態は、路面切削途中で車両が定常速度で走行している場合だけに効果を奏するのではなく、車両の走行開始時(切削開始時)や車両が停止に移行する際(切削を終了する際)にも効果を奏する。
例えば切削開始時には、車両速度は極低速状態での走行であるが、切削抵抗(切削反力)が大きいことよって発生する車体振動などによって、検出する切削深さが変動して目標切削深さH0に対する偏差が敏感に変化する。これに対し、車速が遅いことから第2の作動速度比k2が採用されることで、昇降制御の応答性が相対的に高くなることで、切削開始時から、より平坦に切削路面を仕上げることが可能となる。
ここで、設定低速度値Vsを、車両が加速状態と減速状態とで異なる値とし、車両が加速状態と判定したときの上記設定低速度値Vsよりも、上記車両が減速状態と判定したときの上記設定低速度値Vsが小さいように設定することが好ましい。これによって、制御切り替えに不感帯が設定されて、設定低速度値Vs近傍の車速で走行中に、設定される作動速度比の切替がハンチングすることを防止することが出来る。
ここで、上記説明では、設定低速度値Vsを境として、2種類の作動速度比k1、k2の一方を選択して昇降制御する場合で説明したが、これに限定されない。車速帯に応じて3種類以上の作動速度比を設けても良い。
また、車速の速度帯に対する作動速度比kを多段階(上記の実施形態では2段階)で設定する場合を例示しているが。車速に応じて無段階で作動速度比kを変更するように設定しても良い。この場合でも、車速が小さいほど、作動速度比が大きくなるように設定する。
更に、作動速度比kを、目標切削深さH0や検出した切削深さに応じて変更するようにしてもよい。この場合、作動速度比設定部19Cが設定した作動速度比kを、切削深さが深い場合、切削深さが浅い場合に比べて大きくなるように補正する。例えば、所定の切削深さよりも浅い場合には、α(>0)をkから減算し、所定切削深さ以上の場合には、β(>0)をkに加算する。
このように、切削深さを加味することで、更に、切削した路面に対する局所的な凹凸の形成が抑制され、より平坦な切削路面に仕上げることが可能となる。
2 車体
3 路面切削機
3a カッタードラム
3b カッタービット
4 アクチュエータ
4A、4B 昇降用油圧シリンダ
6 車輪
10A、10B サーボバルブ
11A、11B サイドカバー
14A、14B 切削深さ検出部
15 車速センサ
16 コントロールパネル
17 切削制御コントローラ
18 路面切削機駆動制御部
19 昇降制御部
19Aa、19Ba 切削深さ検出部
19Ab、19Bb 偏差量算出部
19Ac、19Bc 昇降用制御信号出力部
19C 作動速度比設定部
i 昇降用制御信号
k 作動速度比
k1 第1の作動速度比
k2 第2の作動速度比
Vs 設定低速度値
ΔH 偏差量
Claims (3)
- 車両に設けられて上記車両の走行に伴い路面を切削する路面切削機と、
上記路面切削機を昇降するアクチュエータと、
上記路面切削機により切削される路面深さを検出する切削深さ検出部と、
上記切削深さ検出部の検出値と設定した目標切削深さとの偏差が小さくなるように上記アクチュエータを制御する昇降制御部と、を備え、
上記昇降制御部は、上記車両の走行速度に応じて、上記偏差に対する上記アクチュエータの作動速度の比である作動速度比を変更し、相対的に、上記走行速度が遅い場合、上記走行速度が速い場合に比べて、上記作動速度比を大きく設定する作動速度比設定部を有することを特徴とする路面切削装置。 - 上記作動速度比設定部は、上記作動速度比として、第1の作動速度比と、その第1の作動速度比よりも大きい第2の作動速度比とを有し、上記車両の走行速度が予め設定した設定低速度値以下の場合に上記第2の作動速度比を選択することを特徴とする請求項1に記載した路面切削装置。
- 上記設定低速度値は、上記車両が加速状態と減速状態とで異なる値とし、上記車両が加速状態と判定したときの上記設定低速度値よりも、上記車両が減速状態と判定したときの上記設定低速度値が小さいことを特徴とする請求項2に記載した路面切削装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016144903A JP6571600B2 (ja) | 2016-07-22 | 2016-07-22 | 路面切削装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016144903A JP6571600B2 (ja) | 2016-07-22 | 2016-07-22 | 路面切削装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018013016A JP2018013016A (ja) | 2018-01-25 |
JP6571600B2 true JP6571600B2 (ja) | 2019-09-04 |
Family
ID=61020041
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016144903A Active JP6571600B2 (ja) | 2016-07-22 | 2016-07-22 | 路面切削装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6571600B2 (ja) |
-
2016
- 2016-07-22 JP JP2016144903A patent/JP6571600B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2018013016A (ja) | 2018-01-25 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US20130162003A1 (en) | Automatic cut-transition milling machine and method | |
JP6815835B2 (ja) | 作業車両の制御システム、制御方法、及び作業車両 | |
JP2009508026A (ja) | 自動車型建設装置、及び建設装置の昇降カラム | |
US20130162004A1 (en) | Automatic Rear Leg Control for Cold Planers | |
KR20150064453A (ko) | 지게차 및 지게차의 제어방법 | |
JP6040139B2 (ja) | 除雪機 | |
JP6571600B2 (ja) | 路面切削装置 | |
JP2004278052A (ja) | 除雪機 | |
JP2846008B2 (ja) | 路面切削装置 | |
JP5557523B2 (ja) | リーチ式フォークリフト | |
JP5280131B2 (ja) | 移植機 | |
JP2846046B2 (ja) | 路面切削装置 | |
JP4624307B2 (ja) | 作業車の走行制御装置 | |
US11015305B1 (en) | Milling machine having a hydraulic dampening system | |
KR101743633B1 (ko) | 고소작업대 | |
US11585052B2 (en) | Milling machine having a hydraulic dampening system | |
JP2007131219A (ja) | 作業車の前輪増速駆動装置 | |
JPH1056813A (ja) | 作業車両の昇降装置 | |
JP3767245B2 (ja) | 耕深制御装置 | |
JP6588288B2 (ja) | コンバイン | |
JP5652840B1 (ja) | 車両の走行制御装置 | |
JP6113103B2 (ja) | フロントローダ | |
JP2006320236A (ja) | ロータリ作業機の耕深制御装置 | |
JP2016185105A (ja) | コンバイン | |
WO2022255064A1 (ja) | 作業機械、及び作業機械を制御するための方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20181022 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20190719 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20190730 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20190808 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6571600 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |