JP6570649B2 - 帯状のカーボン加熱フィラメントおよびその製造方法 - Google Patents

帯状のカーボン加熱フィラメントおよびその製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、炭素繊維が繊維状の結合体の形で炭素からなるマトリックス中に埋め込まれている複合材料からなる帯状のカーボン加熱フィラメントに関する。
さらに、本発明は、次の方法工程:
(a)炭素繊維を繊維状の結合体の形で含む平面構造物を準備すること、
(b)この平面構造物を熱可塑性プラスチックで含浸すること、および
(c)この含浸された平面構造物を、複合材料の形成下で炭化すること
を含む、炭素繊維が炭素からなるマトリックス中に埋め込まれている複合材料からなる、縦軸を有する加熱フィラメントの製造方法に関する。
カーボン加熱フィラメントは、第1の種類の炭素前駆体から作製されている炭素糸が、第2の種類の炭素前駆体から作製されている炭素からなるマトリックス中に埋め込まれている炭素−炭素−複合材料からなる。
この加熱フィラメントは、白熱電球、赤外線放射体もしくは炉内の、電流が流されるグローフィラメント、グローワイヤまたはグローコイルとして使用され、かつ一般に、長く延びた形で、平滑な帯材として、またはその縦軸を中心として撚り合わせた、もしくは巻かれた帯材として存在する。炭素繊維を基礎とする加熱フィラメントにより、高い電気抵抗と同時に良好な機械的安定性を示し、かつ比較的迅速な温度変化が可能となる。
先行技術
このような加熱フィラメントは、規定通りの使用の場合には、頻繁に持続的に800℃以上の温度に曝される。一定の放射線放出を保証するために、この加熱フィラメントにおいては、温度負荷にもかかわらず、電気的特性および機械的特性が、予め設定された許容範囲内にできる限り長く留まることが要求される。
この場合、電気的特性に関して、加熱フィラメントの電気抵抗について特に注目される。この電気抵抗は、一方で負荷下でも経時的に一定であるべきであり、かつ他方で、短いフィラメント長さでも通常の電圧(例えば230V)で運転できるために、この電気抵抗はできる限り高くあるべきである。
帯状の加熱フィラメントの場合、公称の電気抵抗は、基本的に横断面により、殊に帯材の厚みにより調節可能である。帯材の厚みの低減には、機械的強度および予め設定された最低寿命に基づいて限界がある。この制限は、殊に使用時に加熱フィラメントに機械的に高い負荷がかかる場合に、例えば1m以上の長い照射長さの場合に現れる。
米国特許第6,845,217号明細書(US 6,845,217 B2)から、加熱フィラメントの複合材料の電気抵抗を、結晶質炭素および非晶質炭素の割合の変更、ならびに窒素またはホウ素のようなドーパントにより調節することは公知である。しかしながら、こうして製造された加熱フィラメントは、機械的安定性が低い。
欧州特許出願公開第0700629号明細書(EP 0 700 629 A1)は、炭素繊維の帯状の配列がガラス状炭素からなる層で被覆されている加熱フィラメントを提案している。接触のために、帯材端部に貼り付けられた肉厚部が備えられており、この肉厚部は、モリブデン板からなるばねにより固定され、かつ保持される。それにより、機械的安定性が高められるため、僅かな帯材の厚みが可能となり、それにより比較的高い電気抵抗が可能となる。
しかしながら、約230Vの工業的に通常の電圧で短い放射体(<1m)を運転するために、この加熱フィラメントの電気抵抗はいまだに低すぎる。
独国特許出願公開第102011109578号明細書(DE 10 2011 109 578 A1)は、帯状の加熱フィラメントの場合に電気抵抗を高めるために、比較的短い炭素繊維の不規則な平面構造体を低い電気伝導率を示す炭素マトリックス中に埋め込むことを提案している。任意の方向で流れる電流は、少なくとも領域的に炭素マトリックスを通過し、このことが電気抵抗を高める。炭素マトリックスは、熱可塑性プラスチックの炭化により作製される。適切なプラスチックとして、 ポリエーテルスルホン(PES)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリエーテルイミド(PEI)、ポリエチレンテレフタラート(PET)、ポリフタルアミド(PPA)、ポリフェニレンスルフィド(PPS)またはポリイミド(PI)が挙げられ、この場合、PEEKおよびPETが特に好ましい。プラスチックの炭化の前に、この加熱フィラメントは所望の寸法に切断される。炭素繊維は、例えばポリアクリルニトリル(PAN)、タールまたはビスコースを基礎とする。
独国特許出願公開第102011109577号明細書(DE 10 2011 109 577 A1)による同様の解決アプローチの場合に、炭素繊維からなる規則的構造を、低い電気伝導率を示す炭素を基礎とするマトリックス中に埋め込み、ここで、マトリックスの製造の前後で、炭素繊維の少なくとも一部が、考えられる電流の流れる方向で見て、例えば貫通孔の作製により中断される。中断の数および中断された炭素繊維の割合によって、強制的にマトリックス材料を通過する電流の割合を調節することができ、それにより複合材料の電気抵抗を調節することができる。炭素繊維構造は、例えば繊維または繊維束からなる織物、組物、緯編物、経編物からなる。電気抵抗をさらに高めるために、一実施形態では、帯状の加熱フィラメントを大面積の半製品から、繊維縦軸と最終加熱フィラメント縦軸とがゼロではない角度をなすように切り出される。しかしながら、これにより、既に含浸され、したがって十分に加工された高価な予備材料において切断ロスが生じる。
技術的課題の設定
カーボン加熱フィラメントの最後の2つに説明された実施態様の場合に、電流の流れる方向に関して良好な電気伝導性の炭素繊維の配向により、もしくは所定の範囲内での炭素繊維の中断の度合いにより、電気抵抗に影響を及ぼすことができる。しかしながら、電気抵抗における可変性に関するこの獲得は、機械的安定性に負担がかかる。さらに、電流の流れる方向に対して大きな角度での炭素繊維の配向は、帯材の歪みおよび短い耐用時間を引き起こしかねないことが明らかとなった。
したがって、本発明の基礎をなす課題は、この種のカーボン加熱フィラメントを、一方では、このカーボン加熱フィラメントが、1m以下の短い照射長さでも230Vの工業的に慣用の電圧で運転することができるほど高い比電気抵抗を有し、かつ他方で、高い機械的安定性および長い耐用時間により優れているように改良することであった。
さらに、本発明の基礎をなす課題は、例えば大面積の帯状の半製品から切り出すことによる材料ロスが少なくなるような、この種のカーボン加熱フィラメントの製造方法を提供することである。
本発明の一般的な説明
この課題は本発明の場合、加熱フィラメントの製造方法に関して、冒頭に挙げた種類の方法から出発して、熱可塑性プラスチックからなるプラスチック糸が平面構造物の繊維状の結合体中に組み込まれている繊維複合材料からなる平面構造物を準備することにより解決される。
この繊維複合材料は、付加的なプラスチック糸が組み込まれている規則的な、または不規則な炭素繊維構造を含む。このプラスチック糸は、好ましくは炭素繊維構造中で独自の糸系を形成し、かつこの場合に単繊維としてまたはマルチフィラメントとして存在する。しかしながら、このプラスチック糸は、炭素繊維と一緒に共通の糸系中に加工されていてもよく、かつ場合によりこの炭素繊維と共にいわゆる「ハイブリッド糸」を形成してもよい。
繊維複合材料からなる半製品の寸法は、加熱フィラメントの最終輪郭に近くてよいが;しかしながら一般に、繊維複合材料は、帯状の半製品としても存在し、この半製品から加熱フィラメントのプリフォームは、例えば切り出しまたは打ち抜きにより作製され、ここで、材料ロスを最少にするために、切断エッジは、理想的な場合に、帯状の半製品の縦辺に対して平行に延びる。
このことから作製された長く延びた加熱フィラメントは、一般に、同様に帯材形状または板材形状を有し;この加熱フィラメントは平らであるか、またはこの加熱フィラメントは例えば巻かれるか、または撚り合わせられることにより3つの空間方向に延びる。加熱電流は、規定通りに使用した場合に、長く延びた加熱フィラメントの一方の端面から反対側の端面に向かって流れる。したがって、電流の流れる方向と、加熱フィラメントの縦軸とは、ほぼ平行に延びている。
加熱フィラメントの比電気伝導率は、炭素繊維の種類、量、分布および配向により影響を受ける。電気抵抗は基本的に、電流の流れる方向で繊維状の炭素繊維構造の、場合によって生じる中断度合いが強くなればなるほど、かつ加熱フィラメントの縦軸と、炭素繊維(この炭素繊維の配向は、電流の流れる方向に向かう方向ベクトルを示す)とがなす平均角度が大きくなればなるほど大きくなる。この角度は、以後簡素化のために、「拡がり角」ともいう。短い加熱フィラメント長さの場合でも230Vの工業的に慣用の電圧を用いた運転が可能となることが問題となる場合には、高い電気抵抗が望ましい。しかしながら、中断度合いおよび拡がり角が増大するにつれて、加熱フィラメントに加工する際に半製品の機械的安定性は損なわれる。例えば、今までの半製品を裁断する際に、容易に引き裂けおよび破壊が生じ、殊に切断された加熱フィラメントの縦辺でほつれが生じる。
この機械的安定性に関する損失に、繊維複合材料半製品の本発明による態様は、繊維状の炭素繊維構造の製造の際に既に熱可塑性プラスチックからなる糸を導入することにより対抗する。このプラスチック糸は、付加的に平面構造物の結合体中に組み込まれ、好ましくはこのプラスチック糸は、それ以外にも必要な、繊維状の結合体の構造糸、つまり例えば結合体の種類に応じて固定糸、経糸、緯糸または結合糸の少なくとも一部を形成する。
繊維状の結合体内でのその特別な機能とは無関係に、プラスチック糸は半製品に安定化作用を及ぼす。しかも、一方では、加熱フィラメントの裁断または打ち抜きの際に既に、プラスチック糸が、炭素繊維と比較してその高い弾性のために、比較的脆い炭素繊維構造の引裂抵抗または破壊靭性を高めることにより、例えば大きな拡がり角の場合であっても引裂またはほつれに対抗する。さらに、縦軸方向に延びるプラスチックフィラメントは、半製品の後続加工の際に生じるこの縦軸方向への引張力を受け止め、かつ例えば繊維状の結合体の予め設定された結合角の歪みまたは変化に対抗することができる。したがって、帯状の半製品において、プラスチック糸により引き起こされる安定化は、加熱フィラメントを、大きな拡がり角にもかかわらず、引裂または変形なしで、帯材の縦軸に対して平行に切断または打ち抜くことができることに寄与する。
他方で、この熱可塑性プラスチック糸は、加熱フィラメントの後続加工の際でも、この熱可塑性プラスチック糸が含浸の際に熱により軟化し、炭素繊維構造にその場で浸透し、かつその後で圧密化された平面構造物中でのプラスチックの少なくとも一部を形成することができることにより、この加熱フィラメントの安定化に寄与する。
圧密化された炭素繊維織物から、長く延びた加熱フィラメントが(所定の長さおよび幅で)切り出される。
プラスチック糸は、個々の場合に存在する炭素繊維構造体とは無関係にその安定化する作用を発揮する。この構造は、単層または多層である。しかしながら、この構造の配向に関して、加熱フィラメント縦軸の方向に整列しているプラスチック糸は特に効果的であることが明らかとなる。したがって、このプラスチック糸は、加熱フィラメントの縦辺に対して平行に延び、かつ平均的に電流の流れる方向に対してほぼ平行に延びる。
特に好ましい方法様式の場合に、多数のプラスチック糸が、加熱フィラメントの幅にわたり均一に分配される。
加熱フィラメントの「幅」は、両側の平行な縦辺の間の距離である。この寸法にわたって、例えば繊維状の結合体の固定糸または経糸として形成されている多数の、つまり少なくとも3つのプラスチック糸が均一に分配されている。
これとは別の、しかしながら同様に好ましい方法様式の場合に、加熱フィラメントは、互いに平行に延びる2つの縦辺を備え、ここで、プラスチック糸は、主に2つの縦辺の領域内に延びる。
この場合、加熱フィラメントは、安定化するプラスチック糸が、主にまたは専ら、2つの平行な縦辺にあることが予定されるように、平面構造物から切断または打ち抜かれる。プラスチック糸は、その面積占有率(長さ単位当たりの数)が最大である場合に、「主に」縦辺に配置されている。この方法様式は、例えば、プラスチック糸が繊維状の平面構造物自体の作製を困難にし、したがって機械的安定化に関して特に好ましい作用が達成される箇所にだけ予定される、つまり平面構造物から作製されるべき加熱フィラメントの縦辺の領域にだけ予定される場合に好ましい。
特に好ましい実施態様の場合に、プラスチック糸と炭素繊維とは繊維複合材料中で10〜80度の角度をなす。
加熱フィラメント縦軸に対して平行に延びるプラスチック糸の場合、加熱フィラメントの電気抵抗に関して既にさらに先に説明した利点を伴って、炭素繊維は、全ての場合で、加熱フィラメント縦軸に対して大きな拡がり角を形成する。
繊維複合材料は、例えば織物、緯編物、経編物、縫い物、組物、かぎ編物、フェルト品もしくは縮絨品、または不織布を形成する構造糸および機能糸から構成される。
しかしながら、特に好ましい方法様式の場合に、繊維複合材料は、編み目を備えた経編構造と、その中に組み込まれた固定糸とを有する経編物として準備され、ここで、この編み目の多数、好ましくはこの編み目の全ての中に、プラスチック糸からなる固定糸が予定されている。
この種の経編物は、通常では自動経編機または緯糸挿入装置を備えたラッシェル編機を用いて製造される。この経編物は、一般に、水平の緯糸挿入を含む垂直の経編構造からなる。垂直の経編構造は、編み目構造ならびに場合によりその中に組み込まれた固定糸からなる。経編物中で、固定糸は、経編物の全ての編み目内に予定されていてもよいか、または経編物の固定糸を備えた編み目の他に固定糸を備えていない1つ以上の編み目を予定することができる。
これとは別の方法様式の場合に、繊維複合材料は、組物構造中に組み込まれた固定糸を備えた組物構造を有する組物として構成され、この固定糸の少なくとも2つ、好ましくはこの固定糸の全てがプラスチック糸から形成されている。
丸打組物の形の組物構造は、いわゆる編組芯上で編み組みすることにより作製することができる。組糸は、この場合に、コイルに巻き付けられ、かつ羽根車により動かされるコイルホルダ(ボビン)内に張設される。丸打組物の場合、ボビンの半数は時計回りに動き、他の半数は反時計回りに動く。二軸組糸系の場合、両方の組糸系の間の半分の角度が、「編組角」といわれる。第3の糸系をこの組物中に導入する場合、この糸は一緒に動かされず、固定位置に、いわゆる固定糸として組物中へ導入される。三軸糸系のこの固定糸の少なくとも一部は、本発明の場合に、熱可塑性プラスチックからなるプラスチック糸として構成されている。他の2つの組糸系の少なくとも一方は、炭素繊維からなる。
織物とは反対に、編組角は、直角に確定していないため、編組角の大きさは、加熱フィラメントの電気抵抗の調節のための付加的な自由度を提供する。
他の好ましい方法様式の場合に、繊維複合材料は、縦方向に延びる経糸と、その経糸に対して垂直にまたは他の角度で延びる緯糸とを含む織物構造を有する織物として構成され、かつこの経糸の多数、好ましくはこの経糸の全ては、プラスチック糸から形成されている。
炭素繊維織物の形の平面構造物は、機械的に特に安定であり、歪みが少なく、かつ組物、組物、緯編物および経編物のような他の繊維状の構造と比べて容易に製造可能である。
繊維複合材料の製造は、炭素繊維とプラスチック糸とが類似する直径を有する場合に容易になる。繊維複合材料に対してプラスチック糸の割合が多くなればそれだけ、半製品の機械的安定化のためのプラスチック糸の寄与がより大きくなる。他方で、プラスチック糸は炭化の後には、仕上がった加熱フィラメントの強度に、炭素繊維よりも余り寄与しない炭素マトリックスの一部を形成するだけである。繊維複合材料に対する炭素繊維の体積割合が50〜60%の範囲にあることが、適切な妥協点であることが判明した。
線状の繊維状の構造物の繊度は、ISO 1144およびDIN 60905、第1部のいわゆる「Tex方式」に従って長さ単位当たりの質量として定義される。1texは、1000メートル当たり1グラムに相当する。
十分な機械的強度およびできる限り高い電気抵抗に関して、炭素繊維が、0.05〜0.09texの範囲の繊度を有し、かつ100〜300g/m2の範囲の面積重量を示す繊維複合材料を準備する場合が有効であることが実証された。
さらに、繊維複合材料のプラスチック糸がポリエーテルエーテルケトン(略して:PEEK)を含む場合が有効であることが実証された。
PEEKは、耐高温性の熱可塑性プラスチックであり、かつポリアリールエーテルケトンの材料群に所属する。PEEKは、炭化の後に、高い炭素割合を提供する。この溶融温度は、335℃である。
繊維複合材料中に組み込まれたプラスチック糸の量は、例えば、含浸のための付加的プラスチックが必要なくなるように設計される。これとは別に、含浸のために繊維複合材料は、別の熱可塑性プラスチックと接触され、かつ加熱される。最も簡単な場合には、他の熱可塑性プラスチックは、プラスチック糸と同じプラスチックである。熱可塑性プラスチックは、繊維形状、粒子形状またはシートの形状で提供される。含浸の際に、繊維複合材料は、両側に当てられた熱可塑性プラスチックからなるシートの間にサンドイッチ状に配置されてもよい。
更なる凝固のために、含浸された平面構造物は、好ましくは加熱により圧密化され、かつこの場合、PEEKと炭素繊維との緊密な濡れが生じるまで高めた温度で加圧下で金型中に保持される。応力または歪みを最小に保つために、この圧密化は、好ましくは、圧縮圧を維持しながらの、含浸された繊維複合材料の金型中での冷却も含む。
圧密化された平面構造物の炭化は、好ましくは保護ガス下または真空下で、抵抗加熱または炉中での加熱によって行われる。引き続く黒鉛化は、比較的高い電気伝導率の調節のために補足的に利用することができる。黒鉛化は、1500℃〜3000℃の温度で、不活性雰囲気下に、大気圧で、または真空中でも行われる。
加熱フィラメントに関して、上述の課題は、本発明の場合に、繊維状の結合体が、第1の炭素繊維と第2の炭素繊維とからなる糸系を含み、ここで、第1の炭素繊維と第2の炭素繊維とは45〜135度の範囲の繊維交差角αをなし、かつこの加熱フィラメントは、900℃〜1600℃の範囲のフィラメント温度で、少なくとも25Ωmm2/mの比電気抵抗を示すことにより解決される。
本発明による加熱フィラメントは、先に説明された方法により製造される複合材料から得られる。この複合材料は、炭素含有マトリックス中に炭素繊維を含む。複合材料の半製品中で、炭素繊維は、この場合、(加熱フィラメントの)電流の流れる方向に対して大きな角度で配向されるか、または著しい度合いで中断されていてもよいので、比較的高い電気抵抗を生じることができる。半製品は、半製品に安定化する影響を及ぼす熱可塑性プラスチックからなる糸を含み、かつそれによりこの半製品を、高い比電気抵抗を示す無欠陥の、または欠陥の少ない加熱フィラメントに後続加工することが初めて可能になる。本発明による加熱フィラメントの比電気抵抗は、900〜1600℃の範囲の温度で、少なくとも25Ωmm2/mである。加熱フィラメントの通常の運転温度は、この温度範囲にある。
繊維状の結合体は、第1の炭素繊維と第2の炭素繊維とからなる糸系を含み、ここで、第1の炭素繊維と第2の炭素繊維とは45〜135度の範囲の繊維交差角αをなす。
この繊維交差角は、この場合、拡がり角(つまり、炭素繊維と加熱フィラメント縦軸との間の角度)の2倍の大きさと等しい。この角度が大きくなればそれだけ、加熱フィラメントの比電気抵抗が高くなる。したがって、45〜135度の範囲の繊維交差角は、22.5〜67.5度の範囲の拡がり角を可能にする。
この方法および本発明による加熱フィラメントの特徴は、帯状の複合材料中で比較的大きな繊維交差角が形成されていて、かつ帯材の縦辺に沿った加熱フィラメントプリフォームの切断により得られることにある。
実施例
次に、本発明を、実施例および図面を用いて詳細に説明する。ここに詳細に示す。
本発明による加熱フィラメントを製造するための半製品としての組物構造を図式的に示す図。 本発明による加熱フィラメントの、電気接続部を備えたプリフォームを図式的に示す部分図。 炭化後の加熱フィラメントの写真。 温度に依存する、加熱された加熱フィラメント長さ当たりの電圧についてのグラフ。 比電気抵抗の、組物の場合の繊維交差角への依存性を示すグラフ。
図1は、炭素繊維2からなる三軸の丸打組物の形で、この丸打組物内にプラスチックからなる固定糸3が組み込まれている半製品1を図式的に示す。プラスチック固定糸3は、編組芯4の周りに均一に分配されていて、かつこのプラスチック固定糸3は、半径方向の編組プロセス(Radial-Flechtprozess)の際に編組芯4の運動方向5に延びる。この方向5は、この半製品から作製される加熱フィラメントの縦軸方向25に対応する(図2および3参照)。両方の炭素繊維系の間の編組角βは、67.5度であり、繊維交差角αは、この場合135度である。
炭素繊維2は、0.07texの繊度を有する。プラスチック固定糸3は、PEEK繊維束からなり、かつ1107デニール(「デニール」は糸の繊度についての測定単位であり、かつ9000m当たりの質量を表す)の繊度を有する。このように作製された組物1はフレキシブルであり、かつ300g/m2の面積重量を有する。
仕上がった丸打組物は、その縦軸25の方向に切り広げられるので、帯状組物が得られ、この幅は、丸打組物の外周の長さにより決定される。プラスチック固定糸3は、その後続加工の際に、組物1を安定化する。炭素繊維2と比べてプラスチック固定糸3の高い弾性のために、このプラスチック固定糸3は、単なる炭素繊維だけの構造と比較して、組物1の引裂抵抗および破壊靭性を高める。さらに、縦軸方向5に延びるプラスチック糸3は、組物1の後続加工の際に生じる引張力を受け止め、かつ例えば予め設定された編組角の歪みまたは変化に対抗する。
このプラスチック固定糸3は熱により軟化するので、このプラスチック材料は、炭素繊維構造にその場で浸透し、その後に圧密化された平面構造物中のプラスチックの一部を形成する。しかしながら、この実施例の場合には、プラスチック固定糸3の質量割合は、組物構造1を完全に含浸するためには不十分である。したがって、含浸のために、それぞれ75pmの厚みを示すPEEKシートを両側に当て、かつホットプレス機中で、360℃の温度および5barの圧力で加熱する。しかしながら、この措置自体は、非常に安定なフィラメントをもたらすものではない。比較的高い機械的安定性は、同じ加熱プロセス中で、炭素繊維およびプラスチック糸からなる複合材料をホットプレス機中で400℃の温度でかつ10barの圧力で加熱し、この条件でさらに15分間保持する圧密化作業によって達成される。
圧密化された複合材料は帯材として存在し、この帯材の幅は、15mmの加熱フィラメント1の予定幅の複数倍に相当する。所望の長さの相応する幅のストリップが、帯材の縦辺に対して平行に切り出され、かつ切断辺で場合により生じる不規則性は除去される。この切断方向は、かつてのプラスチック糸3に対して平行に延び、かつこれに対して垂直に延びる。この場合、炭素繊維は互いに135度の交差角αをなし、かつ切断端部に対して約67.5度の角度(これは拡がり角であり、かつ編組角βに相当する)をなすにもかかわらず、切断ロスは僅かである。
帯材の裁断の後に、図2に図式的に示すように、電気接続部21を取り付ける。加熱フィラメントプリフォーム20は、プラスチックマトリックス22中に埋め込まれている炭素繊維組物2からなる複合材料として存在する。プラスチックマトリックス22の一部は、かつてのプラスチック固定糸3により形成され、このプラスチック固定糸3の延び具合は点線23により示されている。このプラスチック固定糸3は、加熱フィラメントプリフォーム20の縦軸25に対して、ならびにこの加熱フィラメントプリフォームから作製された加熱フィラメント30の縦軸25に対して平行に延びる(図3参照)。
複合材料20に対する炭素繊維2の体積割合は、約55%である。この複合材料20は、加熱フィラメントの形成下で炭化される。炭化は、通常の様式で、炉内で不活性雰囲気下に1000℃の温度で加熱することにより行われる。この場合、水素、酸素および窒素、ならびに場合により存在する他の元素は、殊に炭素繊維を取り囲むプラスチック材料から除去されるため、最終的に、高い炭素含有率を示す炭素−炭素−複合材料が得られる。
図3は、このように作製された加熱フィラメント30の一部分の写真を示す。この加熱フィラメント30は、10mmの幅、0.21mmの厚みおよび1mの長さを有する。炭素繊維2は、互いに135度の交差角αをなす(したがって、編組角βは67.5度である)。この加熱フィラメントは、900〜1600℃の温度範囲で、約80Ωmm2/mの高い比電気抵抗により特徴付けられる(図5参照)。したがって、この加熱フィラメントは、1m未満の照射長さでも230ボルトの電源電圧を用いて運転することができる。
このことは、図4のグラフにも明らかであり、このグラフには加熱された長さ当たりの電圧U(V/cm)が、温度T(℃)に依存して、しかも本発明の実施例による加熱フィラメント30について、標準材料と比較してプロットされている。したがって、本発明による加熱フィラメント30によって、900〜1400℃の重要な温度範囲で、2.3〜4.25V/cmの加熱長さに対する電圧が達成される。したがって、230Vの定格電圧で、540mm〜1000mmの加熱された長さを実現可能である。それに対して、標準材料からなる加熱フィラメントでは、同じ定格電圧で、1150mm〜2000mmの範囲のより長い加熱された長さによって達成されるだけである。
図5のグラフでは、縦座標に、加熱フィラメント30の比電気抵抗ρ(Ωmm2/m)が、交差角α(角度°)に対してプロットされている。このグラフから、比電気抵抗ρは繊維交差角αと共に増大することが明らかである。例えば、45度の繊維交差角では、比電気抵抗について、約28Ωmm2/mの値が生じ、かつ135度の繊維交差角では、約80Ωmm2/mの値が生じる。この場合、比電気抵抗は、900〜1600℃の範囲の加熱フィラメント温度についてほぼ一定である。

Claims (15)

  1. 次の方法工程:
    (a)炭素繊維を繊維状の結合体の形で含む平面構造物を準備すること、
    (b)前記平面構造物を熱可塑性プラスチックで含浸すること、および
    (c)前記含浸された平面構造物を複合材料の形成下で炭化すること
    を含む、炭素繊維が炭素からなるマトリックス中に埋め込まれている複合材料からなる、縦軸を有する加熱フィラメントの製造方法において、
    熱可塑性プラスチックからなるプラスチック糸(3;23)が、前記平面構造物の前記繊維状の結合体中に組み込まれている繊維複合材料(20)からなる平面構造物を準備することを特徴とする、縦軸を有する加熱フィラメントの製造方法。
  2. 前記プラスチック糸(3;23)は、前記繊維状の結合体の構造糸を形成することを特徴とする、請求項1記載の方法。
  3. 前記プラスチック糸(3;23)は、加熱フィラメントの縦軸(25)の方向に整列されていることを特徴とする、請求項1または2記載の方法。
  4. 多数のプラスチック糸(3;23)は、加熱フィラメント(30)の幅にわたり均一に分配されていることを特徴とする、請求項3記載の方法。
  5. 前記加熱フィラメントは、互いに平行に延びる2つの縦辺を備え、かつ前記プラスチック糸は、主に2つの縦辺の領域内に延びることを特徴とする、請求項1から4までのいずれか1項記載の方法。
  6. 前記繊維複合材料(20)中で、前記プラスチック糸(3;23)と前記炭素繊維(2)とは10〜80度の角度をなすことを特徴とする、請求項1から5までのいずれか1項記載の方法。
  7. 前記繊維複合材料は、編み目を備えた経編構造と、その中に組み込まれた固定糸とを有する経編物として構成され、かつ前記編み目の多数、好ましくは前記編み目の全ての中に、前記プラスチック糸からなる固定糸が備えられていることを特徴とする、請求項1から6までのいずれか1項記載の方法。
  8. 前記繊維複合材料は、組物構造中に組み込まれた固定糸(3)を備えた組物構造を有する組物(1)として構成され、前記固定糸の少なくとも2つ、好ましくは前記固定糸の全てが前記プラスチック糸から形成されていることを特徴とする、請求項1から7までのいずれか1項記載の方法。
  9. 前記繊維複合材料は、縦方向に延びる経糸と、前記経糸に対して垂直にまたは他の角度で延びる緯糸とを含む織物構造を有する織物として構成され、かつ前記経糸の多数、好ましくは前記経糸の全ては、前記プラスチック糸から形成されていることを特徴とする、請求項1から7までのいずれか1項記載の方法。
  10. 前記繊維複合材料(20)に対する前記炭素繊維(2)の体積割合は、50〜60体積%の範囲にあることを特徴とする、請求項1から9までのいずれか1項記載の方法。
  11. 前記炭素繊維(2)は、0.05〜0.09texの範囲の繊度を有し、かつ100〜300g/m2の範囲の面積重量を示す繊維複合材料(20)を準備することを特徴とする、請求項1から10までのいずれか1項記載の方法。
  12. 前記繊維複合材料(20)の前記プラスチック糸(3;23)は、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)を含むことを特徴とする、請求項1から11までのいずれか1項記載の方法。
  13. 前記繊維複合材料(20)は、含浸の際に、両側に当てられた熱可塑性プラスチックからなるシートの間にサンドイッチ状に配置されることを特徴とする、請求項1から12までのいずれか1項記載の方法。
  14. 前記含浸された平面構造物を金型中で加圧下に加熱することにより、前記含浸された平面構造物は圧密化されることを特徴とする、請求項1から13までのいずれか1項記載の方法。
  15. 請求項1から14までのいずれか1項記載の方法により得られ、炭素繊維が、繊維状の結合体の形で炭素からなるマトリックス中に埋め込まれている、複合材料からなる帯状の加熱フィラメントにおいて、前記繊維状の結合体は、第1の炭素繊維と第2の炭素繊維とからなる糸系を含み、ここで、前記第1の炭素繊維と前記第2の炭素繊維とは45〜135度の範囲の繊維交差角αをなし、かつ前記加熱フィラメントは、900〜1600℃の範囲のフィラメント温度で、少なくとも25Ωmm2/mの比電気抵抗を示すことを特徴とする、帯状の加熱フィラメント。
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