JP6570067B2 - ケーソンの着底方法 - Google Patents

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本発明は、防波堤等に用いられるケーソンを、海底に構築した基礎マウンド上の所定位置に着底させるケーソンの着底方法に関するものである。
従来では、浮遊した状態で係留されているケーソンに対して、ワイヤーロープ等の係留索を連結して、これをウィンチ操作することで所定位置に移動させると同時に、ケーソン内に注水して全体の重量を増加させて、所定の据付位置に着底させていた。
しかしながら、この従来の方法では、ケーソンを着底させる際該ケーソンに作用する波浪によって、当該ケーソンが動揺することで、係留索に過大な張力が作用して該係留索が破断したり、また、着底直前でケーソンが動揺することで、据付位置の精度が低下するなどの問題が発生していた。
そこで、ケーソンの動揺低減装置として、特許文献1には、水面上に浮かべたケーソンの両側面沿いに、下端が該ケーソンの側面下縁下方に垂下される一対の吊り材と、各吊り材の下端に吊り下げた錘と、両吊り材のケーソンより下側の自由垂下長部の回動中心をケーソン側面下縁部とする移動規制部材とを備えた動揺低減装置が開示されている。
特開2011−184923号公報
しかしながら、特許文献1の発明に係る動揺低減装置では、構成部材が多く、取り扱いが非常に煩雑であり、しかも、ケーソンを着底させた後、動揺低減装置を回収する必要もあり、余計な作業が必要で採用することは困難である。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、作業を複雑化させず、ケーソンを、波浪による動揺を抑制しながら着底させるケーソンの着底方法を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するための手段として、請求項1に記載した発明は、ケーソンを着底させる際の波浪周期に基づいて、該ケーソン内を区画して設けた複数の隔室への注水量をそれぞれ設定して、該ケーソンを沈降させることを特徴とするものである。
請求項1の発明では、ケーソンを着底させる際には、施工時の波浪周期に基づいて、ケーソン内の各隔室への注水量、すなわち、各隔室に対応する圧送ポンプ(水中ポンプ)からの単位時間当たりの注水量を各隔室毎に適切に設定して、波浪周期の如何に関わらず、沈降時のケーソンの動揺を抑制させた状態で、該ケーソンを沈降させることができる。
請求項2に記載した発明は、請求項1に記載した発明において、前記ケーソンを、前記各隔室への注水量をそれぞれ設定して着底直前まで沈降させることを特徴とするものである。
請求項2の発明は、ケーソン内の各隔室への注水量を各隔室毎に適切に設定して、該ケーソンを着底直前まで沈降させた後、ウィンチ操作により、動揺が抑制された状態のケーソンの据付位置を微調整するものである。
請求項3に記載した発明は、請求項1または2に記載した発明において、前記ケーソンへの注水量を、該ケーソンの波浪方向中心線に対して、その波浪方向両側の注水量が同じになるように設定することを特徴とするものである。
請求項3の発明では、ケーソンの沈降時の、波浪による動揺をさらに抑制することができる。
請求項4に記載した発明は、請求項1〜3のいずれかに記載した発明において、ケーソン内を、該ケーソンが着底したときの沖側から陸側に向かう方向に沿って少なくとも3分割に区画した隔室を設け、中央に位置する隔室に対して、沖側に位置する隔室への注水量と、陸側に位置する隔室への注水量とを同じにして、中央に位置する隔室への注水量を、沖側及び陸側の隔室への注水量よりも大きくすることを特徴とするものである。
請求項4の発明は、ケーソンの大きさなど他の条件も関わってくるが、例えば、波浪周期6秒のときに、ケーソンの動揺を抑制するに適したものである。
本発明に係るケーソンの着底方法によれば、ケーソンを着底させる際の波浪周期に基づいて、ケーソン内の各隔室への注水量を適切に設定してケーソンを沈降させるので、沈降時(着底直前まで)の、波浪による動揺を抑制することができ、その結果、係留索に作用する張力を低下させることができ、しかも、ケーソンの据付位置精度を向上させることができる。
図1は、ケーソンを基礎マウンド上の所定位置へと着底させる様子を示す斜視図である。 図2は、ケーソンを基礎マウンド上に着底させるフロー図である。 図3は、ケーソン内の各隔室への第1の実施形態に係る注水形態を説明するための断面図である。 図4は、ケーソン内の各隔室への第2の実施形態に係る注水形態を説明するための断面図である。 図5は、ケーソン内の各隔室への第3の実施形態に係る注水形態を説明するための断面図である。 図6は、ケーソン内の各隔室への第4の実施形態に係る注水形態を説明するための断面図である。 図7は、ケーソン内の各隔室への第5の実施形態に係る注水形態を説明するための断面図である。
以下、本発明を実施するための形態を図1〜図7に基づいて詳細に説明する。
図1に示すように、防波堤を構成するケーソン1〜3は、基礎マウンド5上に設置される。基礎マウンド5は波浪方向(沖側から陸側に向かう方向又はその反対方向)と直交する方向に延びる。基礎マウンド5上には、複数のケーソン1〜3が基礎マウンド5の延びる方向に沿って連続して設置される。ケーソン1〜3は、内部が空洞である函体で形成される。ケーソン1〜3内は、複数の補強リブ9、9により区画されて複数の隔室8a〜8cが設けられている。
次に、基礎マウンド5の天端面上に、既設されたケーソン(以下、既設ケーソンという)2、3に隣接するように、新規のケーソン(以下、新設ケーソンという)1を着底させる場合を例示して、図1及び図2に基づいて説明する。
まず、浮上ステップS1及び曳航ステップS2が実施される。すなわち、浮上ステップS1にて、製作ヤードで製作された新設ケーソン1を海上に浮かせて、曳航ステップS2にて、新設ケーソン1を設置場所まで曳航する。なお、浮上ステップS1では、新設ケーソン1内の各隔室8a〜8c内は排水されて基本的に空洞であるが、曳航ステップS2における曳航時の安定性等を考慮して、新設ケーソン1内の各隔室8a〜8c内に若干量注水される場合もある。
次に、曳航ステップS2にて、第1既設ケーソン2の側方に新設ケーソン1が誘導、曳航されると、新設ケーソン1を第1既設ケーソン2からのワイヤーロープ11a、11bで係留する係留ステップS3が実施される。すなわち、該係留ステップS3では、第1既設ケーソン2の上面に配置された複数のウィンチ10a、10bからの複数のワイヤーロープ11a、11bを新設ケーソン1の上端にそれぞれ係留する。具体的に説明すると、本実施形態では、4台のウィンチ10a、10bが第1既設ケーソン2上の略中央に配置されている。例えば、このうち、2台のウィンチ10b、10bが新設ケーソン1寄りに配置され、2台のウィンチ10a、10aが第1既設ケーソン2と隣接する第2既設ケーソン3寄りに配置される。なお、4台のウィンチ10a、10bの配置は、4台のウィンチ10a、10bが波浪方向に沿って一列に並ぶように配置される場合もあり、この限りではない。第2既設ケーソン3寄りの2台のウィンチ10a、10aからの2本のワイヤーロープ11a、11aは、第1既設ケーソン2上の、第2既設ケーソン3側の2箇所の角部に設けた各案内シーブ12、12をそれぞれ経由して、新設ケーソン1に向かって略平行に案内されて、新設ケーソン1上の、沖側及び陸側の端部で第1既設ケーソン2から遠い側にそれぞれ配置される各係留部14、14にそれぞれ係留される。一方、新設ケーソン1寄りの2台のウィンチ10b、10bからの2本のワイヤーロープ11b、11bは、第1既設ケーソン2上の、新設ケーソン1側の2箇所の角部に設けた各案内シーブ13、13をそれぞれ経由して、新設ケーソン1に向かってX字状に交差するように案内されて、新設ケーソン1上の、沖側及び陸側の端部で第1既設ケーソン2に近い側にそれぞれ配置される各係留部15、15にそれぞれ係留される。
そして、第1既設ケーソン2上の各ウィンチ10a、10bを操作することにより、各ワイヤーロープ11a、11bを引っ張り、新設ケーソン1を第1既設ケーソン2に引き寄せる。この時、第1既設ケーソン2上に配置された、新設ケーソン1寄りの2台のウィンチ10b、10bからの2本のワイヤーロープ11b、11bが、新設ケーソン1に向かってX字状に交差するように案内されて、新設ケーソン1の、沖側及び陸側の端部で第1既設ケーソン2に近い側にそれぞれ配置される各係留部15、15にそれぞれ係留されることで、新設ケーソン1の波浪による(波浪方向に沿う)動揺を抑制するようにしている。
なお、本実施の形態では、第1既設ケーソン2上に複数のウィンチ10a、10bを配置して、これらのウィンチ10a、10bからのワイヤーロープ11a、11bを新設ケーソン1上の各係留部14、15に係留しているが、新設ケーソン1の上端に蓋本体を被せて、新設ケーソン1の蓋本体上に複数のウィンチを配置して、これらのウィンチからのワイヤーロープを第1既設ケーソン2上に配置した各係留部に係留してもよい。この形態の場合、後述する新設ケーソン1内の各隔室8a〜8cへの注水は、蓋本体に設けた各隔室8a〜8cに対応する開閉蓋を開けて注水するようになる。
次に、新設ケーソン1の動揺を各ウィンチ10a、10bにより抑制しながら第1既設ケーソン2側に引き寄せる間に第1注水ステップS4が実施される。該第1注水ステップS4では、新設ケーソン1内の各隔室8a〜8cに対応する圧送ポンプ(図示略)から、新設ケーソン1内の各隔室8a〜8cへ注水を開始して、新設ケーソン1を、その底面が基礎マウンド5の天端面から50cm程度(着底直前)浮いた位置を目標(以下、目標水深位置という)に沈降させる。具体的には、その時の波浪周期に基づいて、新設ケーソン1内の各隔室8a〜8cへの注水量をそれぞれ相違させる等、適切に設定して、すなわち、各隔室8a〜8cへ圧送する各圧送ポンプからの単位時間当たりの注水量をそれぞれ設定することで、新設ケーソン1を目標水深位置まで沈降させる。なお、圧送ポンプ(水中ポンプ)は海水を吸い上げて、対応する、新設ケーソン1内の各隔室8a〜8cへ注水するものである。
そこで、第1注水ステップS4における、新設ケーソン1内の各隔室8a〜8cへの注水量をそれぞれ設定した(相違させた)具体的な注水形態は、新設ケーソン1の大きさ、新設ケーソン1の周壁部の厚み、補強リブ9の厚み、隔室8a〜8cの数量や新設ケーソン1の係留形態等を前提として、波浪周期に基づく新設ケーソン1の動揺の大きさをデータベース化しておき、このデータベースから施工時の波浪周期に基づいて、新設ケーソン1の動揺を最大限抑制することのできる最適な注水形態を選択するようにしている。
これにより、新設ケーソン1を目標水深位置まで沈降させる際、新設ケーソン1の動揺をさらに抑制することができる。なお、第1注出ステップS3にて実施される、新設ケーソン1内の各隔室8a〜8cへの注水量をそれぞれ設定した具体的な注水形態は後で詳述する。
次に、第1注水ステップS4により、新設ケーソン1を目標水深位置まで沈降させた時点で新設ケーソン1内の各隔室8a〜8cへの注水を一旦停止する。この時、新設ケーソン1の動揺は収まった状態であり、その後、位置調整ステップS5が実施される。該位置調整ステップS5では、第1既設ケーソン2上の各ウィンチ10a、10bを操作することにより、新設ケーソン1の据付位置を微調整する。
次に、新設ケーソン1の据付位置を微調整した後、第2注水ステップS6が実施される。該第2注水ステップS6では、新設ケーソン1内の全隔室8a〜8c内の全域が満水となるように注水することで、新設ケーソン1をさらに沈降させて、最終的に、新設ケーソン1を基礎マウンド5の天端面に着底させる。なお、第2注水ステップS6では、新設ケーソン1内の全隔室8a〜8cが略同時にその全域に満水できるように、各隔室8a〜8cに対応する各圧送ポンプからの単位時間当たりの注水量を適宜設定したほうが新設ケーソン1の安定性の観点から好ましいが、新設ケーソン1を目標水深位置まで沈降させた時の、各隔室8a〜8cに対応する各圧送ポンプからの単位時間当たりの注水量のままでもよいし、各隔室8a〜8cに対応する各圧送ポンプからの単位時間当たりの注水量を全て同じに設定してもよい。
次に、着底後、新設ケーソン1の各隔室8a〜8c内の海水を捨石などに置き換えて、新設ケーソン1を安定させる。
そこで、上述した第1注水ステップS4では、その時の波浪周期に基づいて、新設ケーソン1内の複数の隔室8a〜8cへの注水量をそれぞれ設定しているが、その具体的な実施形態を図3〜図7に基づいて説明する。
例えば、新設ケーソン1内を複数の補強リブ9により、波浪方向に沿って3分割に区画して3つの隔室8a〜8cを設けた場合、新設ケーソン1内の各隔室8a〜8cへの注水形態は、以下に説明する第1〜第5の実施形態が採用される。これら第1〜第5の実施形態は、施工時の波浪周期に基づいて適宜選択される。なお、図1を参照して、新設ケーソン1内で、基礎マウンド5の延びる方向に沿って複数の補強リブ9で区画されている場合、基礎マウンド5の延びる方向に沿って隣接する隔室8a、8a(8b、8b)(8c、8c)への注水量は互いに相違することはない。
第1の実施形態は、図3(a)に示すように、沖側に位置する隔室8aへの注水量と、陸側に位置する隔室8cへの注水量とを同じにして、中央に位置する隔室8bへの注水量を、沖側及び陸側の隔室8a、8cへの注水量よりも大きくする形態である。すなわち、施工時において、沖側に位置する隔室8aへ圧送する圧送ポンプからの単位時間当たりの注水量と、陸側に位置する隔室8cへ圧送する圧送ポンプからの単位時間当たりの注水量とを同じにして、中央に位置する隔室8bへ圧送する圧送ポンプからの単位時間当たりの注水量を、沖側及び陸側に位置する隔室8a、8cへ圧送する圧送ポンプから単位時間当たりの注水量よりも大きく設定する形態である。なお、沖側及び陸側に位置する隔室8a、8cへの注水量(圧送ポンプからの単位時間当たりの注水量)と、中央に位置する隔室8bへの注水量(圧送ポンプからの単位時間当たりの注水量)との比率は、波浪周期に基づいて適宜設定される。
なお、この第1の実施形態では、中央に位置する隔室8bへの注水量が、沖側及び陸側の隔室8a、8cへの注水量よりも大きくなるので、図3(b)に示すように、各補強リブ9が中央の隔室8b内の水圧によって沖側及び陸側の隔室8a、8cに向かって傾倒する虞があることから、予め、沖側及び陸側の隔室8a、8c内に波浪方向に沿う切梁18(腹起し)を配置したほうが好ましい。
この第1の実施形態は、発明者らの鋭意研究によれば、新設ケーソン1の大きさが、基礎マウンド5が延びる方向の長さ寸法が20m、波浪方向に延びる長さ寸法が12m及び高さ寸法が16mであり、基礎マウンド5が延びる方向に沿って4つの隔室(全12の隔室)を備えている場合、波浪周期が6秒であるとき、新設ケーソン1の波浪による動揺を抑制することができるものである。
第2の実施形態は、図4(a)に示すように、第1の実施形態と類似するが、沖側及び陸側に位置する隔室8a、8c内が空洞になる形態である。なお、第2の実施形態においても、第1の実施形態と同様に、図4(b)に示すように、予め、沖側及び陸側の隔室8a、8c内に波浪方向に沿う切梁18を配置したほうが好ましい。
第3の実施形態は、図5(a)に示すように、沖側に位置する隔室8aへの注水量と、陸側に位置する隔室8cへの注水量とを同じにして、中央に位置する隔室8bへの注水量を、沖側及び陸側の隔室8a、8cへの注水量よりも小さくする形態である。すなわち、施工時において、沖側に位置する隔室8aへ圧送する圧送ポンプからの単位時間当たりの注水量と、陸側に位置する隔室8cへ圧送する圧送ポンプからの単位時間当たりの注水量とを同じにして、中央に位置する隔室8bへ圧送する圧送ポンプからの単位時間当たりの注水量を、沖側及び陸側に位置する隔室8a、8cへ圧送する圧送ポンプから単位時間当たりの注水量よりも小さく設定する形態である。なお、第3の実施形態においても、図5(b)に示すように、各補強リブ9が沖側及び陸側の隔室8a、8c内の水圧によって中央の隔室8bに向かって傾倒する虞があることから、予め、中央の隔室8b内に波浪方向に沿う切梁18を配置したほうが好ましい。
この第3の実施形態は、新設ケーソン1の大きさが、基礎マウンド5が延びる方向の長さ寸法が20m、波浪方向に延びる長さ寸法が12m及び高さ寸法が12mであり、基礎マウンド5が延びる方向に沿って4つの隔室(全12の隔室)を備えている場合、波浪周期が12秒であるとき、新設ケーソン1の波浪による動揺を抑制することができるものである。
第4の実施形態は、図6(a)に示すように、第3の実施形態と類似するが、中央に位置する隔室8b内が空洞になる形態である。なお、第4の実施形態においても、第3の実施形態と同様に、図6(b)に示すように、予め、中央の隔室8b内に波浪方向に沿う切梁18を配置したほうが好ましい。
以上のごとく、図3〜図6に示す第1〜第4の実施形態は、新設ケーソン1の波浪方向に沿う断面形状が、波浪方向中心線CLに対して対称となる場合であり、この種のケーソン1の場合は、新設ケーソン1への注水量を、新設ケーソン1の波浪方向中心線CLに対して、その波浪方向両側の注水量が略同じになるように設定するものである。
第5の実施形態は、図7に示すように、新設ケーソン1の波浪方向に沿う断面形状が、波浪方向中心線CLに対して非対称となる場合であり、この種のケーソン1の場合は、新設ケーソン1自体の波浪方向に沿う重量バランスを考慮して、各隔室8a〜8cへの注水量(各隔室8a〜8cにそれぞれ対応する圧送ポンプからの単位時間当たりの注水量)が設定される。例えば、沖側に位置する隔室8aへの注水量を、陸側に位置する隔室8cへの注水量よりも大きく、中央に位置する隔室8bへの注水量を、沖側及び陸側の隔室8a、8cへの注水量よりも大きくするように設定する。
以上説明したように、本実施形態では、新設ケーソン1を基礎マウンド5上に着底させる際、波浪周期に基づいて、該新設ケーソン1内を区画して設けた複数の隔室8a〜8cへの注水量(各隔室8a〜8cにそれぞれ対応する圧送ポンプからの単位時間当たりの注水量)をそれぞれ設定して、新設ケーソン1を目標水深位置(着底直前)まで沈降させる。これにより、作業を複雑化させることなく、新設ケーソン1の沈降時(着底直前まで)の動揺を抑制することができ、その結果、ワイヤーロープ11a、11bに作用する張力を低下させることができ、しかも、新設ケーソン1の据付位置精度を向上させることができる。
1 新設ケーソン,5 基礎マウンド,8a〜8c 隔室

Claims (4)

  1. ケーソンを着底させる際の波浪周期に基づいて、該ケーソン内を区画して設けた複数の隔室への注水量をそれぞれ設定して、該ケーソンを沈降させることを特徴とするケーソンの着底方法。
  2. 前記ケーソンを、前記各隔室への注水量をそれぞれ設定して着底直前まで沈降させることを特徴とする請求項1に記載のケーソンの着底方法。
  3. 前記ケーソンへの注水量を、該ケーソンの波浪方向中心線に対して、その波浪方向両側の注水量が同じになるように設定することを特徴とする請求項1または2に記載のケーソンの着底方法。
  4. ケーソン内を、該ケーソンが着底したときの沖側から陸側に向かう方向に沿って少なくとも3分割に区画した隔室を設け、
    中央に位置する隔室に対して、沖側に位置する隔室への注水量と、陸側に位置する隔室への注水量とを同じにして、
    中央に位置する隔室への注水量を、沖側及び陸側の隔室への注水量よりも大きくすることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のケーソンの着底方法。
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