JP6718011B1 - ケーソンの注水制御方法および注水制御システム - Google Patents
ケーソンの注水制御方法および注水制御システム Download PDFInfo
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Description
ケーソン10には、ケーソン10の上部を覆う蓋部材20や、全地球測位システム(GNSS)や光波測距儀(トータルステーション)などからケーソン10の位置情報を取得する測位装置21、ケーソン10の水平方向の位置調整を行うためのウインチ22、注水ポンプ2やウインチ22などに電源を供給する電源装置23などが設置されている。なお、図1を除くその他の図面では、蓋部材20、測位装置21、ウインチ22、および電源装置23を省略して図示している。
「閾値」≧「許容値」+「目標値」×α…(1)
ここで、αはブロック14内において、注水ポンプ2が水Wの注入を行う隔室15と、その隔室15から最も遠い隔室15との間に介在している非水密隔壁13の数である。例えば、この実施形態では、αは2となる。(1)式を満たす条件で許容値、閾値、および目標値を設定することで、注水ポンプ2の配置によらず、ブロック14内の隔室15どうしの水位差が目標値以下になった状態で、ブロック14が異なる隣り合う隔室15どうしの水位差が閾値以上となる不具合が生じることをより確実に防ぐことができる。
2 注水ポンプ
3 水位計
4 傾斜計
5 制御装置
6 管理装置
10 ケーソン
10a 外壁
11 内空部
12 水密隔壁
13 非水密隔壁
13a 連通孔
14、14A〜14F ブロック
15 隔室
20 蓋部材
21 測位装置
22 ウインチ
23 電源装置
B 目標位置
W 水
WL (ケーソンの外側の)水面位置
Claims (6)
- 複数の隔室で形成される内空部を有するケーソンを、水に浮かべた状態で前記内空部に注水して水中の目標位置に着底させる直前の水深まで下方移動させて位置合わせを行った後に、前記内空部にさらに注水することで前記ケーソンを前記目標位置に着底させるケーソンの注水制御方法において、
前記内空部を単数または隣り合う複数の前記隔室を単位として互いに非連通の複数のブロックに区画し、それぞれの前記ブロック内では隣り合う前記隔室どうしは連通した状態にして、前記ケーソンを水に浮かべた初期段階で、それぞれの前記ブロックに対して注水を行って前記ケーソンを所望の姿勢にした時のそれぞれの前記ブロックについてそれぞれを構成するそれぞれの前記隔室の水位を平均した平均水位を算出し、それぞれの前記ブロックの前記平均水位どうしの相対的な水位差を基準水位差として記憶し、
次いで、前記基準水位差の状態の前記ケーソンに対して、それぞれの前記ブロック毎に個別に設けられた注水ポンプによりそれぞれの前記ブロックに対して注水を行う全注水制御と、いずれかの前記ブロックの前記平均水位どうしの相対的な水位差が前記基準水位差から予め設定された許容値を超えて乖離した場合に、前記基準水位差に対して前記平均水位が相対的に高い前記ブロックに対する前記注水ポンプによる注水を停止してそれぞれの前記ブロックの前記平均水位どうしの相対的な水位差を前記基準水位差に近づけて前記許容値以下にする補正制御とを、前記ケーソンを前記目標位置に着底させる直前の水深に下方移動させるまで繰り返し行うことを特徴とするケーソンの注水制御方法。 - 前記補正制御により、それぞれの前記ブロックの前記平均水位どうしの相対的な水位差を前記基準水位差に近づけたときに、前記ケーソンの所望の姿勢に対する前記ケーソンの傾斜角度が予め設定した目標角度以上である場合には、前記全注水制御を行う前に、前記ケーソンが所望の姿勢となるようにそれぞれの前記ブロックに注水し、前記ケーソンが所望の姿勢となった時のそれぞれの前記ブロックの前記平均水位どうしの相対的な水位差を新たな前記基準水位差として更新する傾斜修正制御を行う請求項1に記載のケーソンの注水制御方法。
- いずれかの隣り合う前記隔室どうしの水位差が予め設定した閾値以上になった場合には、それぞれの前記ブロック内の水位が最も高い前記隔室と水位が最も低い前記隔室との水位差が、全ての前記ブロックにおいて予め設定した目標値以下になるまで、全ての前記注水ポンプによる注水を停止させた状態にする隔壁水位差制御を行う請求項1または2に記載のケーソンの注水制御方法。
- 前記ブロックの前記平均水位として、所定周期で計測した前記隔室の水位を所定の平均化期間で移動平均した移動平均水位を用いる請求項1〜3のいずれかに記載のケーソンの注水制御方法。
- それぞれの前記ブロックに対して前記注水ポンプを一台ずつ設ける請求項1〜4のいずれかに記載のケーソンの注水制御方法。
- 複数の隔室で形成される内空部を有するケーソンを水に浮かべた状態で前記内空部に注水する注水ポンプと、この注水ポンプを制御する制御装置とを備えて、前記内空部に前記注水ポンプにより注水して前記ケーソンを水中の目標位置に着底させる直前の水深まで下方移動させて位置合わせを行った後に、前記内空部にさらに注水して前記ケーソンを前記目標位置に着底させるケーソンの注水制御システムにおいて、
前記内空部が単数または隣り合う複数の前記隔室を単位として互いに非連通の複数のブロックに区画され、それぞれの前記ブロック内では隣り合う前記隔室どうしを連通した状態にしておき、前記注水ポンプがそれぞれの前記ブロック毎に個別に設けられていて、前記ケーソンを水に浮かべた初期段階で、それぞれの前記ブロックに対して前記注水ポンプにより注水を行って前記ケーソンを所望の姿勢にした時のそれぞれの前記ブロックについてそれぞれを構成するそれぞれの前記隔室の水位を平均した平均水位が前記制御装置により算出され、それぞれの前記ブロックの前記平均水位どうしの相対的な水位差が基準水位差として前記制御装置に記憶され、
前記基準水位差の状態の前記ケーソンに対して、それぞれの前記ブロックに対して前記注水ポンプにより注水を行う全注水制御と、いずれかの前記ブロックの前記平均水位どうしの相対的な水位差が前記基準水位差から予め設定された許容値を超えて乖離した場合に、前記基準水位差に対して前記平均水位が相対的に高い前記ブロックに対する前記注水ポンプによる注水を停止してそれぞれの前記ブロックの前記平均水位どうしの相対的な水位差を前記基準水位差に近づけて前記許容値以下にする補正制御とが、前記ケーソンを前記目標位置に着底させる直前の水深に下方移動させるまで繰り返し行われる構成にしたことを特徴とするケーソンの注水制御システム。
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JP7399907B2 (ja) | 2021-04-23 | 2023-12-18 | 株式会社本間組 | ケーソンの注水制御装置 |
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