JP6569274B2 - 液滴吐出装置 - Google Patents

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Description

この発明は、駆動信号によりアクチュエータが駆動されることで振動板が変位して液体
の液滴を吐出する、ノズルを複数個有する液滴吐出装置においてノズルの吐出異常を検査
する技術に関するものである。
液滴吐出装置として、駆動信号生成回路から駆動信号を圧電素子(ピエゾ素子)に与え
て駆動することでノズルから液体の液滴、例えばインク滴を吐出させるプリンターが知ら
れている。また、このようなプリンターにおいて、圧電素子を駆動させた後の残留振動を
検出し、その残留振動に基づいてノズルの吐出検査を行うようにしたものが提案されてい
る(例えば、特許文献1参照)。
特開2011−240560号公報
ところで、上記したノズルの検査と、通常の印刷ジョブとを分離した形で行う場合、次
のような問題が生じる。すなわち、全てのノズルについて検査が完了しない限り通常の印
刷ジョブを実行することができない。また、印刷ジョブの実行中にノズルの異常が発生し
たとしても、印刷ジョブが完了するまで異常なインク滴が吐出され続ける。そこで、印刷
ジョブを実行しながらノズルの異常検査を行う、いわゆるリアルタイムノズル検査が提案
されている。より具体的には、インク吐出波形を含む駆動信号を圧電素子に与えることで
インク吐出を行うだけでなく、当該駆動信号にノズル検査波形を含ませ、インク吐出の前
後でノズルの異常吐出を検査することが提案されている。
しかしながら、この提案技術においては、インク吐出波形およびノズル検査波形はいず
れも駆動信号生成回路で生成されるため、インク吐出波形およびノズル検査波形をこの順
序(あるいは逆の順序)で駆動信号に含ませる必要がある。その結果、1ドットのインク
吐出に必要な時間は、常に「インク吐出波形の時間」と「ノズル検査波形の時間」との合
算値となり、リアルタイムノズル検査の時間短縮において改善の余地があった。
この発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、駆動信号によりアクチュエータが駆
動されることで振動板が変位して液体の液滴を吐出する、ノズルを複数個有する液滴吐出
装置において、ノズルからの液滴の吐出と並行してノズルの吐出異常を短時間で検査する
ことができる技術を提供することを目的とする。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の
形態として実現することが可能である。
この発明の一形態は、液滴吐出装置であって、駆動信号によりアクチュエータが駆動さ
れることで振動板が変位して液体の液滴を吐出する、ノズルを複数個有する吐出ヘッドと
、駆動信号を生成する駆動信号生成部と、検査信号を生成する検査信号生成部と、検査信
号によりアクチュエータが駆動されることで発生する振動板の残留振動に基づいてノズル
の吐出異常を検査する異常検査部と、アクチュエータへの駆動信号の入力と、アクチュエ
ータへの検査信号の入力とを選択的に切り替える切替部とを備えることを特徴としている
この液滴吐出装置では、ノズルから液滴を吐出させるための駆動信号を生成する駆動信
号生成部以外に、ノズルの吐出異常を検査するための検査信号を生成する検査信号生成部
が設けられている。そして、アクチュエータに対して駆動信号および検査信号のいずれか
を入力可能となっている。このため、駆動信号による液滴の吐出タイミングに拘束される
ことなく、ノズルの吐出異常を検査することができ、リアルタイムノズル検査の時間短縮
を図ることができる。
ここで、検査信号生成部が、複数のノズルのうちの一のノズルから液滴が吐出されるの
に並行して、他のノズルのアクチュエータに検査信号を与え、異常検査部が他のノズルの
吐出異常を判定するように構成してもよい。吐出ヘッドから液滴を吐出して印刷を行いな
がら各ノズルの吐出異常を検査する、いわゆるリアルタイムノズル検査を行う場合、従来
技術では印刷のための駆動信号の入力と検査のための検査信号の入力とを逐次的に行う必
要があり、その結果、印刷時間が長くなってしまう。これに対し、上記のように構成する
と、一のノズルからの液滴の吐出と、他のノズルの吐出異常判定とが並行して行われるた
め、リアルタイムノズル検査を伴う印刷であったとしても、リアルタイムノズル検査を伴
わない従来印刷と同じ時間で印刷を行うことができる。
また、切替部が、検査信号生成部とアクチュエータとに対して直列に接続されてアクチ
ュエータへの検査信号の印加と非印加を切り替えるスイッチを有し、異常検査部が、スイ
ッチを介してアクチュエータに検査信号が印加されるときに検査信号生成部とアクチュエ
ータとの間に存在する抵抗の両端間に生じる電圧を計測して残留振動を検査する残留振動
検査部と、残留振動検査部により検査された残留振動に基づいてノズルの吐出異常は発生
したか否かを判定する判定部とを有するように構成してもよい。このような構成を採用す
ることで残留振動を正確に求めることができ、ノズルの吐出異常を容易に検出することが
できる。
また、スイッチがトランジスタであり、抵抗がトランジスタのオン抵抗であるように構
成してもよく、少ない部品点数で装置を構成することができる。
また、切替部が複数のスイッチの開閉を制御するスイッチ制御部を有し、スイッチ制御
部が複数のスイッチのうちの一のスイッチを閉じるとともに他のスイッチを開いて一のス
イッチに接続されるアクチュエータにのみ検査信号を入力させるように構成してもよい。
これによって、ノズル毎に吐出異常を検出することができ、正確な検査を行うことができ
る。
さらに、この発明の他の形態は、駆動信号によりアクチュエータが駆動されることで振
動板が変位して液体の液滴を吐出する、ノズルを複数個有する液滴吐出装置においてノズ
ルの吐出異常を検査する異常検査方法であって、複数のノズルのうち吐出異常の検査対象
となる異常検査対象ノズルのアクチュエータに検査信号を与えてアクチュエータを駆動し
た際に発生する振動板の残留振動に基づいてノズルの吐出異常を検査する検査工程と、複
数のノズルのうち異常検査対象ノズルを除くノズルの全部または一部のアクチュエータに
駆動信号を与えて液滴を吐出させる吐出工程とを備え、検査工程と吐出工程とを並行して
行うことを特徴としている。このように構成された発明では、上記リアルタイムノズル検
査を伴う印刷をリアルタイムノズル検査を伴わない従来印刷と同じ時間で印刷を行うこと
ができる。
上述した本発明の各形態の有する複数の構成要素はすべてが必須のものではなく、上述
の課題の一部又は全部を解決するため、あるいは、本明細書に記載された効果の一部又は
全部を達成するために、適宜、前記複数の構成要素の一部の構成要素について、その変更
、削除、新たな他の構成要素との差し替え、限定内容の一部削除を行うことが可能である
。また、上述の課題の一部又は全部を解決するため、あるいは、本明細書に記載された効
果の一部又は全部を達成するために、上述した本発明の一形態に含まれる技術的特徴の一
部又は全部を上述した本発明の他の形態に含まれる技術的特徴の一部又は全部と組み合わ
せて、本発明の独立した一形態とすることも可能である。
本発明の第1実施形態にかかる液滴吐出装置を示す図。 吐出ヘッドに設けられるノズルの周辺の断面図。 図1に示すプリンターの動作の一例を示すタイミングチャート。 本発明の第2実施形態にかかる液滴吐出装置を示す図。
図1は、本発明の第1実施形態にかかる液滴吐出装置としてのプリンターの構成を示す
ブロック図である。プリンター1は、図1に示すように吐出ヘッド10と、主基板20と
を備えている。この吐出ヘッド10は、複数の吐出機構11と、それらの吐出機構11を
制御するヘッドIC(Integrated Circuit)12とを備えている。
図2は吐出ヘッドに設けられるノズルの周辺の断面図である。
吐出ヘッド10に設けられた複数の吐出機構11はいずれも同一の構成を有している。す
なわち、各吐出機構11は、同図に示すように、振動板111と、複数の圧電素子112
1を積層した積層型の圧電式アクチュエータ112と、内部に液体であるインクが充填さ
れ且つ振動板111の変位により内部の圧力が増減されるキャビティ(圧力室)113と
、このキャビティ113に連通し且つ当該キャビティ113内の圧力の増減によりインク
を液滴として吐出するノズル114と、ノズル114が形成されたノズル基板115と、
キャビティ基板116とを備えている。キャビティ基板116は、図示のように所定形状
に形成され、これにより、キャビティ113と、これに連通するリザーバ117とが形成
されている。また、リザーバ117は、インク供給チューブ118を介してインクカート
リッジ30に接続されている。圧電式アクチュエータ112は、対向して配置される櫛歯
状の第1電極1122、第2電極1123と、その電極(第1電極1122、第2電極1
123)の各櫛歯と交互に配置される圧電素子1121とを有している。また、圧電式ア
クチュエータ112は、その一端側が図2に示すように、中間層119を介して振動板1
11と接合されている。
このような構成からなる圧電式アクチュエータ112では、第1電極1122と第2電
極1123との間に駆動信号や検査信号が印加されることによって、図2の矢印で示すよ
うに上下方向に伸び縮みするモードを利用している。従って、この圧電式アクチュエータ
112では、駆動信号が印加されると、振動板111に圧電式アクチュエータ112の伸
縮による変位が生じてキャビティ113内の圧力が変化し、ノズル114からインク滴が
吐出されるようになっている。具体的には、キャビティ113の容積を拡大してインクを
引き込み、次いでキャビティ113の容積を縮小してインク滴を吐出する。一方、検査信
号が印加されると、振動板111に圧電式アクチュエータ112の伸縮による変位が生じ
るものの、その変位量はノズル114からのインク滴の吐出を伴わない程度となっている
。なお、このような圧電式アクチュエータ112の駆動制御については主基板20からの
各種信号に基づいてヘッドIC12が行う。
次に、ヘッドIC12の構成について説明する前に、主基板20の構成について説明す
る。主基板20は、図1に示すように、ノズル制御信号生成回路21と、ノズル電圧検出
回路22と、検査信号生成回路23と、駆動信号生成回路24と、異常判定回路25と、
オフセット電源26とを備えている。これらのうち駆動信号生成回路24は、吐出ヘッド
10の圧電式アクチュエータ112を駆動して液滴としてのインク滴を吐出させるための
ヘッド駆動波形を有する駆動信号を生成する。また、検査信号生成回路23は、ノズル1
14からインク滴を吐出させない程度で振動板111を微振動させるためのヘッド検査波
形を有する検査信号を生成する。
駆動信号生成回路24は吐出ヘッド10に設けられる全アクチュエータ112を駆動し
てインク滴の吐出を行うことができるだけのドライブ能力を有している。一方、検査信号
生成回路23は1つのアクチュエータ112のみを駆動してノズル114の吐出異常検査
を実行可能な程度のドライブ能力を有している。このようにドライブ能力に差を設けた理
由は、後で詳述するように、印刷ジョブに応じてノズル114からインク滴を吐出させる
(吐出工程)のに並行し、インク滴を吐出しないノズル114のうちの1つについて吐出
異常を検査する(検査工程)ためである。したがって、検査信号生成回路23については
比較的小型で安価なトランジスタで構成することが可能である。
ノズル制御信号生成回路21は、印刷ジョブに応じてインク滴を吐出させるノズル11
4を設定するとともにインク滴を吐出しないノズル114のうち吐出異常検査を行うノズ
ル114を設定するためのノズル制御信号を生成し、ヘッドIC12のスイッチ制御部1
21に出力する。このノズル制御信号に基づきスイッチ制御部121がヘッドIC12に
設けられる各種スイッチの開閉を制御することで、上記したように駆動信号および検査信
号の供給先(アクチュエータ112)が適宜切り替えられる。
また、ノズル電圧検出回路22は、検査信号が供給されて吐出異常の検査対象となった
ノズル114(異常検査対象ノズル)の吐出異常を判定するための検査電圧を検出し、そ
の検出結果を異常判定回路25に与える。そして、異常判定回路25は検査電圧に基づい
て検査対象ノズル114で吐出異常が発生しているか否かを判定する。なお、検査電圧に
ついては、次のヘッドIC12の構成説明と並行して説明する。
ヘッドIC12は、デジタル信号処理回路、アナログ信号処理回路やRAM等が単一の
半導体集積回路に含まれるSOC(System on a chip)等である。このヘッドIC12で
は、吐出機構11毎に、駆動スイッチD、検査スイッチT、切替スイッチS1、S2、お
よび抵抗Rが設けられるとともに、それらのスイッチD、T、S1、S2の開閉をスイッ
チ制御部121がノズル制御信号生成回路21から与えられるノズル制御信号に基づいて
制御する。なお、図1では、複数の吐出機構11のうち第1吐出機構11a、第2吐出機
構11bおよび第3吐出機構11cのみを図示している。
第1吐出機構11aでは、抵抗Ra、アクチュエータ112a、オフセット電源26お
よびグランドとが直列に接続されている。そして、抵抗Raに対し、駆動スイッチDaを
介して駆動信号生成回路24が接続されるとともに検査スイッチTaを介して検査信号生
成回路23が接続されている。駆動スイッチDaは抵抗Raと駆動信号生成回路24との
間でソース−ドレインが直列に接続された電界効果型トランジスタである。また、検査ス
イッチTaは抵抗Raと検査信号生成回路23との間でソース−ドレインが直列に接続さ
れた電界効果型トランジスタである。
また、切替スイッチS1aが抵抗Raと並列接続されている。さらに、抵抗Raとアク
チュエータ112aとの間に切替スイッチS2aの一方端子が接続されるとともに、切替
スイッチS2aの他方端子がノズル電圧検出回路22に接続されている。なお、これらの
切替スイッチS1a、S2aも、駆動スイッチDaおよび検査スイッチTaと同様にソー
ス−ドレインが直列に接続された電界効果型トランジスタである。なお、これらのスイッ
チDa、Ta、S1a、S2a内の抵抗による電圧降下は無視する。
そして、スイッチ制御部121からの開閉信号に応じて駆動スイッチDa、検査スイッ
チTa、切替スイッチS1a、S2aがそれぞれ「閉」、「開」、「閉」および「開」状
態に切り替えられると、第1吐出機構11aのアクチュエータ112aに駆動信号が与え
られ、第1吐出機構11aのノズル114からインク滴が吐出される。一方、スイッチ制
御部121からの開閉信号に応じて駆動スイッチDa、検査スイッチTa、切替スイッチ
S1a、S2aがそれぞれ「開」、「閉」、「開」および「閉」状態に切り替えられると
、第1吐出機構11aのアクチュエータ112aに検査信号が与えられるとともに抵抗R
aの両端に発生した電圧、つまり検査電圧がノズル電圧検出回路22で検出される。この
検査電圧は異常判定回路25に送られる。そして、異常判定回路25は検査電圧に基づい
て検査信号の印加後に発生する振動板111の残留振動を求め、その残留振動に基づいて
ノズルの吐出異常が発生しているか否かを検査する。
このような構成は第1吐出機構11a以外の吐出機構11についても同様であり、上記
プリンター1における動作説明の便宜から、図1において第2吐出機構11bおよび第3
吐出機構11cについても相当符号を付している。
図3は図1に示すプリンターの動作の一例を示すタイミングチャートである。同図に示
された動作ケースでは、第1吐出機構11aのみからインク滴が吐出されるのに続いて第
2吐出機構11bのみからインク滴が吐出される。
このケースでは、スイッチ制御部121は駆動スイッチDa、検査スイッチTa、切替
スイッチS1a、S2aをそれぞれ「閉」、「開」、「閉」および「開」状態に切り替え
、第1吐出機構11aのアクチュエータ112aに駆動信号を印加する。これにより第1
期間P1の間に第1吐出機構11aのアクチュエータ112aに与えられる電位はHレベ
ルとなり、第1吐出機構11aからインク滴が吐出される。それに続く第2期間P2でア
クチュエータ112aに与えられる電位はMレベル(<Hレベル)に戻る。また、本実施
形態では、この第1期間P1にスイッチ制御部121は駆動スイッチDb、検査スイッチ
Tb、切替スイッチS1b、S2bをそれぞれ「開」、「閉」、「開」および「閉」状態
に切り替え、第2吐出機構11bのアクチュエータ112bに検査信号を印加する。これ
により第1期間P1の間に第2吐出機構11bのアクチュエータ112bに与えられる電
位はLレベル(<Mレベル<Hレベル)となり、それに続く第2期間P2で検査電圧がノ
ズル電圧検出回路22で検出され、さらに異常判定回路25により第2吐出機構11bで
ノズルの吐出異常が発生しているか否かが検査される。このように当該第1期間P1およ
び第2期間P2の間、第2吐出機構11bのノズル114が本発明の「異常検査対象ノズ
ル」に相当している。なお、スイッチ制御部121は駆動スイッチDc、検査スイッチT
c、切替スイッチS1a、S2aをそれぞれ「開」状態に切り替え、第3吐出機構11c
に対して駆動信号および検査信号のいずれも印加しない状態を保っている。この点につい
ては、その他の図示していない吐出機構11についても同様である。また、これらの点に
ついては、次の期間P3、P4においても同様である。
それに続いて、上記とは真逆の動作が行われる。つまり、スイッチ制御部121は駆動
スイッチDb、検査スイッチTb、切替スイッチS1b、S2bをそれぞれ「閉」、「開
」、「閉」および「開」状態に切り替え、第2吐出機構11bのアクチュエータ112b
に駆動信号を印加する。これにより第3期間P3の間に第2吐出機構11bのアクチュエ
ータ112bに与えられる電位はHレベルとなり、第2吐出機構11bのノズル114か
らインク滴が吐出される。それに続く第4期間P4でアクチュエータ112bに与えられ
る電位はMレベルに戻る。また、この第3期間P3にスイッチ制御部121は駆動スイッ
チDa、検査スイッチTa、切替スイッチS1a、S2aをそれぞれ「開」、「閉」、「
開」および「閉」状態に切り替え、第1吐出機構11aのアクチュエータ112aに検査
信号を印加する。これにより第3期間P3の間に第1吐出機構11aのアクチュエータ1
12aに与えられる電位はLレベルとなり、それに続く第4期間P4で検査電圧がノズル
電圧検出回路22で検出され、さらに異常判定回路25により第1吐出機構11aでノズ
ルの吐出異常が発生しているか否かが検査される。このように当該第3期間P3および第
4期間P4の間、第1吐出機構11aのノズル114が本発明の「異常検査対象ノズル」
に相当している。
以上のように、本実施形態によれば、ノズル114からインク滴を吐出させるための駆
動信号を生成する駆動信号生成回路24以外に、ノズル114の吐出異常を検査するため
の検査信号を生成する検査信号生成回路23が設けられており、アクチュエータ112に
対して駆動信号および検査信号のいずれかを入力可能となっている。このため、駆動信号
によるインク滴の吐出タイミングに拘束されることなく、ノズル114の吐出異常を検査
することができる。例えば図3に示すケースでは、第1吐出機構11aでノズル114か
らインク滴を吐出する(吐出工程)のと並行して第2吐出機構11bのノズル114の吐
出異常を検査し(検査工程)、第2吐出機構11bでノズル114からインク滴を吐出す
る(吐出工程)のと並行して第1吐出機構11aのノズル114の吐出異常を検査するこ
とができる(検査工程)。このように、各ノズル114について個別に吐出異常を検査す
ることができ、正確な検査を行うことができる。
また、従来装置では、独立した検査信号生成回路が設けられておらず、駆動信号生成回
路で駆動信号および検査信号を生成していた。そのため、リアルタイムノズル検査を行う
ためには、駆動信号の入力と検査信号の入力とを逐次的に行う必要があり、その結果、一
定の周期(図3中の周期CTに相当)の間に1つのノズルしか検査することができず、こ
のことが印刷時間が長くなる原因となってしまう。これに対し、上記実施形態では図3に
示すように周期CTの間に2つのノズル114について吐出異常を検査することができる
。その結果、リアルタイムノズル検査を伴う印刷であったとしても、リアルタイムノズル
検査を伴わない従来印刷と同じ時間で印刷を行うことができる。
図4は、本発明の第2実施形態にかかる液滴吐出装置としてのプリンターの構成を示す
ブロック図である。この実施形態が図1に示す実施形態と大きく相違する点は、抵抗Rお
よび切替スイッチS1が省かれている点と、検査スイッチTは閉状態においてソースード
レイン間に素子固有の大きさのオン抵抗を有するように構成され、当該オン抵抗の両端に
発生する電圧を検査電圧としている点である。一方、その他の構成は同一である。したが
って、同一構成については、同一符号を付して構成説明を省略する。
この実施形態では、スイッチ制御部121が例えば駆動スイッチDa、検査スイッチT
a、切替スイッチS2aをそれぞれ「閉」、「開」および「開」状態に切り替え、第1吐
出機構11aのアクチュエータ112aに駆動信号を印加する。これにより、図3に示す
ように第1期間P1の間に第1吐出機構11aのアクチュエータ112aに与えられる電
位はHレベルとなり、第1吐出機構11aからインク滴が吐出される。それに続く第2期
間P2でアクチュエータ112aに与えられる電位はMレベル(<Hレベル)に戻る。ま
た、この第1期間P1にスイッチ制御部121が例えば駆動スイッチDb、検査スイッチ
Tb、切替スイッチS2bをそれぞれ「開」、「閉」および「閉」状態に切り替え、第2
吐出機構11bのアクチュエータ112bに検査信号を印加する。これにより第1期間P
1の間に第2吐出機構11bのアクチュエータ112bに与えられる電位はLレベル(<
Mレベル<Hレベル)となり、それに続く第2期間P2で検査電圧がノズル電圧検出回路
22で検出され、さらに異常判定回路25により第2吐出機構11bでノズルの吐出異常
が発生しているか否かが検査される。
それに続いて、例えばスイッチ制御部121が駆動スイッチDb、検査スイッチTb、
切替スイッチS2bをそれぞれ「閉」、「開」および「開」状態に切り替えると、第2吐
出機構11bのアクチュエータ112bに駆動信号が印加される。これにより第3期間P
3の間に第2吐出機構11bのアクチュエータ112bに与えられる電位はHレベルとな
り、第2吐出機構11bからインク滴が吐出される。それに続く第4期間P4でアクチュ
エータ112bに与えられる電位はMレベルに戻る。また、この第3期間P3に、例えば
スイッチ制御部121が駆動スイッチDa、検査スイッチTa、切替スイッチS2aをそ
れぞれ「開」、「閉」および「閉」状態に切り替えると、第1吐出機構11aのアクチュ
エータ112aに検査信号が印加される。これにより第3期間P3の間に第1吐出機構1
1aのアクチュエータ112aに与えられる電位はLレベルとなり、それに続く第4期間
P4で検査電圧がノズル電圧検出回路22で検出され、さらに異常判定回路25により第
1吐出機構11aでノズルの吐出異常が発生しているか否かが検査される。 以上のよう
に、第2実施形態は、第1実施形態よりも簡素な構成でありながらも、第1実施形態と同
様の作用効果が得られる。したがって、装置コストの観点から第2実施形態は第1実施形
態よりも有利である。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りに
おいて上述したものに対して種々の変更を加えることが可能である。例えば上記実施形態
では、吐出異常の検査と並行してインク滴の吐出を行う吐出機構11の数は1つであるが
、当該吐出機構11の数は「(吐出機構11の総数)−1」以下であれば任意である。要
は、1または複数の吐出機構11でインク滴を吐出させながら、それらと異なる別の1つ
の吐出機構11において吐出異常の検査を行ってもよい。
また、上記実施形態では、インク滴を吐出する液滴吐出装置に対して本発明を適用して
いるが、インク滴以外の液滴を吐出させる吐出機構を有する液滴吐出装置に対して本発明
を適用してもよい。例えば吐出させた液滴によって平面構造物や立体構造物を形成する液
滴吐出装置も本発明の適用範囲に含まれる。また、液滴は平面構造物や立体構造物を構成
する何らかの材料であってもよい。さらに、液滴の着弾位置における加工処理(洗浄、エ
ッチング等)を行うための処理液を吐出させる液滴吐出装置に対して本発明を適用しても
よい。
また、上記実施形態では、任意の印刷ジョブの実行中に検査工程を行うこととしたが、
プリンター1は所定の検査画像を印刷させつつ検査処理を行ってもよい。
以上説明したように、この実施形態においては、インク滴が本発明の「液体の液滴」の
一例に相当している。また、検査信号生成回路23および駆動信号生成回路24がそれぞ
れ本発明の「検査信号生成部」および「駆動信号生成部」の一例に相当している。また、
ノズル電圧検出回路22および異常判定回路25がそれぞれ本発明の「残留振動検査部」
および「判定部」の一例に相当し、これらの組み合わせが本発明の「異常検査部」として
機能している。また、ヘッドIC12が本発明の「切替部」として機能している。検査ス
イッチTが本発明の「スイッチ」の一例に相当しており、アクチュエータ112への検査
信号の印加と非印加を切り替える機能を有している。さらに、上記した「検査工程」と「
吐出工程」により本発明の「液滴吐出装置における異常検査方法」が構成されている。
1…プリンター(液滴吐出装置)、10…吐出ヘッド、11…吐出機構、11a…第1
吐出機構、11b…第2吐出機構、11c…第3吐出機構、12…ヘッドIC、20…主
基板、21…ノズル制御信号生成回路、22…ノズル電圧検出回路、23…検査信号生成
回路、24…駆動信号生成回路、25…判定回路、111…振動板、112、112a、
112b…圧電式アクチュエータ、114…ノズル、121…スイッチ制御部、D,Da
,Db…駆動スイッチ、P1…第1期間、P2…第2期間、P3…第3期間、R,Ra…
抵抗、T,Ta,Tb,Tc…検査スイッチ

Claims (3)

  1. 駆動信号によりアクチュエータが駆動されることで振動板が変位して液体の液滴を吐出する、ノズルを複数個有する吐出ヘッドと、
    前記駆動信号を生成する駆動信号生成部と、
    検査信号を生成する検査信号生成部と、
    前記検査信号により前記アクチュエータが駆動されることで発生する前記振動板の残留振動に基づいて前記ノズルの吐出異常を検査する異常検査部と、
    前記アクチュエータへの前記駆動信号の入力と、前記アクチュエータへの前記検査信号の入力とを選択的に切り替える切替部と、を備え、
    前記切替部は、前記検査信号生成部と前記アクチュエータとに対して直列に接続されて
    前記アクチュエータへの前記検査信号の印加と非印加を切り替えるトランジスタを有し、
    前記異常検査部は、前記トランジスタを介して前記アクチュエータに前記検査信号が印加されるときに前記検査信号生成部と前記アクチュエータとの間に存在するトランジスタの両端間に生じる電圧を計測して残留振動を検査する残留振動検査部と、前記残留振動検査部により検査された残留振動に基づいて前記ノズルの吐出異常は発生したか否かを判定する判定部とを有し、
    前記判定部の吐出異常判定には、前記トランジスタのオン抵抗以外の抵抗素子を用いないことを特徴とする液滴吐出装置。
  2. 請求項1に記載の液滴吐出装置であって、
    前記検査信号生成部は、前記複数のノズルのうちの一のノズルから液滴が吐出されるの
    に並行して、他のノズルの前記アクチュエータに前記検査信号を与え、
    前記異常検査部は前記他のノズルの吐出異常を判定する液滴吐出装置。
  3. 請求項1または2に記載の液滴吐出装置であって、
    前記トランジスタは前記アクチュエータ毎に設けられ、
    前記切替部は前記複数のトランジスタの開閉を制御するスイッチ制御部を有し、
    前記スイッチ制御部は前記複数のトランジスタのうちの一のトランジスタを閉じるとともに他のトランジスタを開いて前記一のトランジスタに接続される前記アクチュエータにのみ前記検査信号を入力させる液滴吐出装置。
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