JP6569260B2 - 画像形成装置、及びプロセスカートリッジ - Google Patents
画像形成装置、及びプロセスカートリッジ Download PDFInfo
- Publication number
- JP6569260B2 JP6569260B2 JP2015059957A JP2015059957A JP6569260B2 JP 6569260 B2 JP6569260 B2 JP 6569260B2 JP 2015059957 A JP2015059957 A JP 2015059957A JP 2015059957 A JP2015059957 A JP 2015059957A JP 6569260 B2 JP6569260 B2 JP 6569260B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- group
- mass
- layer
- resin
- photosensitive member
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Discharging, Photosensitive Material Shape In Electrophotography (AREA)
- Photoreceptors In Electrophotography (AREA)
- Cleaning In Electrography (AREA)
Description
<1>に係る発明は、
下記条件(1)を満たす電子写真感光体と、
前記電子写真感光体の表面を帯電する帯電手段と、
帯電した前記電子写真感光体の表面に静電潜像を形成する静電潜像形成手段と、
トナーを含む現像剤により、前記電子写真感光体の表面に形成された静電潜像を現像してトナー像を形成する現像手段と、
前記トナー像を記録媒体の表面に転写する転写手段と、
下記条件(2)を満たすクリーニングブレードを有し、該クリーニングブレードを前記電子写真感光体の表面に接触させて当該電子写真感光体の表面の残留物を除去するクリーニング手段と、
を備える画像形成装置である。
条件(1):表面層として、下記一般式(A)で表される構造単位及び下記一般式(B)で表される構造単位を有するポリカーボネート共重合体を含み、残留溶剤比率が0.1質量%以上5.0質量%以下である電荷輸送層を有すること
条件(2):支持部材上に、ポリエステルポリオールに由来する構造単位を含むハードセグメントを有するポリウレタンゴムを含有し、硬さがA82以上であって、前記電子写真感光体の電荷輸送層に接触する接触層を有すること
前記クリーニング手段におけるクリーニングブレードが、前記電子写真感光体の下方から接触するように配置される<1>に記載の画像形成装置である。
下記条件(1)を満たす電子写真感光体と、
下記条件(2)を満たすクリーニングブレードを有し、該クリーニングブレードを前記電子写真感光体の表面に接触させて当該電子写真感光体の表面の残留物を除去するクリーニング手段と、
を備え、画像形成装置に着脱するプロセスカートリッジである。
条件(1):表面層として、下記一般式(A)で表される構造単位及び下記一般式(B)で表される構造単位を有するポリカーボネート共重合体を含み、残留溶剤比率が0.1質量%以上5.0質量%以下である電荷輸送層を有すること
条件(2):支持部材上に、ポリエステルポリオールに由来する構造単位を含むハードセグメントを有するポリウレタンゴムを含有し、硬さがA82以上であって、前記電子写真感光体の電荷輸送層に接触する接触層を有すること
<2>に係る発明によれば、クリーニング手段におけるクリーニングブレードが、前記電子写真感光体の上方から接触する場合に比べて発生し易い、電子写真感光体表面における残留物によるスジを、抑制しうる画像形成装置が提供される。
本実施形態に係る画像形成装置は、下記条件(1)を満たす電子写真感光体と、電子写真感光体の表面を帯電する帯電手段と、帯電した電子写真感光体の表面に静電潜像を形成する静電潜像形成手段と、トナーを含む現像剤により、電子写真感光体の表面に形成された静電潜像を現像してトナー像を形成する現像手段と、トナー像を記録媒体の表面に転写する転写手段と、下記条件(2)を満たすクリーニングブレードを有し、該クリーニングブレードを前記電子写真感光体の表面に接触させて当該電子写真感光体の表面の残留物を除去するクリーニング手段と、を備える。
条件(1):表面層として、一般式(A)で表される構造単位及び一般式(B)で表される構造単位を有するポリカーボネート共重合体を含み、残留溶剤比率が0.1質量%以上5.0質量%以下である電荷輸送層を有すること
条件(2):支持部材上に、ポリエステルポリオールに由来する構造単位を含むハードセグメントを有するポリウレタンゴムを含有し、硬さがA82以上であって、前記電子写真感光体の電荷輸送層に接触する接触層を有すること
また、上記のような感光体としては、長寿命化のために、表面層に低摩耗樹脂を用いることも検討されている。
このクリーニング手段に、高硬度な接触層を持つクリーニングブレードを適用した場合、感光体の表面層に低摩耗性の樹脂が用いられていると、感光体とクリーニングブレードとの間の摩擦力が増大し、ブレードエッジが摩滅してしまいクリーニング不良に至ることがある。その際、感光体表面には残留物によるスジが発生し、このスジに起因した画像欠陥として顕在化してしまうこともあった。
特に、省スペース化のため、排紙位置及び転写ユニット位置を画像形成ユニットに対し上方に設置した画像形成装置では、クリーニングブレードが感光体に対し下方から接する構成となるため、感光体とクリーニングブレードとの間に、潤滑成分として働くトナーや外添剤が供給、保持され難く、上記のような課題が特に顕在化し易いといえる。
その結果として、感光体表面の残留物によるスジの発生は抑制され、このスジに起因した画像欠陥をも抑制される。
ここで、図1は、本実施形態に係る画像形成装置の一例を示す概略構成図である。なお、図に示す主要部を説明し、その他はその説明を省略する。
感光体1a,1b,1c,1dは、それぞれ一方向(紙面上は反時計回り)に回転し、その回転方向に沿って帯電ロール(帯電手段)402a,402b,402c,402d、現像装置(現像手段)404a,404b,404c,404d、一次転写ロール(転写手段)410a,410b,410c,410d、クリーニングブレード100a,100b,100c,100dが配置されている。
また、一次転写ロール410a,410b,410c,410dはそれぞれ中間転写ベルト409を介して感光体1a,1b,1c,1dに接している。
更に、一次転写ロール410a,410b,410c,410dが、感光体1a,1b,1c,1dの上方にあることから、クリーニングブレード100a,100b,100c,100dは、感光体1a,1b,1c,1dの下方から接触するように配置されている。
なお、本明細書において、「上方」及び「下方」とは、重力方向における「上方」及び「下方」を意味する。
ここで、画像形成装置200に搭載されているクリーニングブレード100a,100b,100c,100dは、それぞれ、前述した条件(2)を満たすクリーニングブレードである。
トナーカートリッジ405a,405b,405c,405dはそれぞれブラック、イエロー、マゼンタ、シアンの4色のトナーを収容しており、この4色のトナーは現像装置404a,404b,404c,404dにより、感光体1a,1b,1c,1dのそれぞれに対し供給される。
また、レーザ光源403から出射されたレーザ光は、帯電後の感光体1a,1b,1c,1dの表面を照射する。
この各工程が、感光体1a,1b,1c,1dのそれぞれで行われることで、各色のトナー像が中間転写ベルト409上に重ねて転写される。
ここで、中間転写ベルト409は、駆動ロール406、背面ロール408及び支持ロール407によって張力をもって支持されており、これらのロールの回転によりたわみを生じることなく回転する。
容器411内に収容されている紙などの記録媒体Pは、移送ロール412により中間転写ベルト409と二次転写ロール413との間、更には相互に接する2個ロールからなる定着ロール対414の間に順次移送された後、ハウジング400の外部に排出される。
図1からも明らかなように、画像形成装置200においては、記録媒体Pの排出位置(排紙位置)は、感光体1a,1b,1c,1d、帯電ロール402a,402b,402c,402d、及び、現像装置404a,404b,404c,404dを含む画像形成ユニットに対し、上方に設置された構成を有する。
背面ロール408と二次転写ロール413との間を通った中間転写ベルト409は、例えば、駆動ロール406の近傍に配置されたクリーニングブレード416により清浄面化された後、次の画像形成プロセスに繰り返し供される。
なお、符号は省略して説明する。
本実施形態における感光体は、条件(1)を満たしていれば、その他の構成は限定されないが、例えば、導電性基体上に、下引層と電荷発生層と電荷輸送層と、をこの順に有し、必要に応じて中間層等を有する構成が挙げられる。
以下、図2を参照して、本実施形態における電子写真感光体の構成について説明する。
ここで、図2は本実施形態における電子写真感光体の一部の断面を示した概略図である。
図2では導電性基体2上に下引層4を介して電荷発生層5を設けた態様を示したが、下引層4がない態様であってもよい。
以下、電子写真感光体を構成する各要素について説明する。なお、符号は省略して説明する。
導電性基体としては、例えば、金属(アルミニウム、銅、亜鉛、クロム、ニッケル、モリブデン、バナジウム、インジウム、金、白金等)又は合金(ステンレス鋼等)を含む金属板、金属ドラム、及び金属ベルト等が挙げられる。また、導電性基体としては、例えば、導電性化合物(例えば導電性ポリマー、酸化インジウム等)、金属(例えばアルミニウム、パラジウム、金等)又は合金を塗布、蒸着又はラミネートした紙、樹脂フィルム、ベルト等も挙げられる。
酸性処理液による処理は、例えば、以下のようにして実施される。先ず、リン酸、クロム酸及びフッ酸を含む酸性処理液を調製する。酸性処理液におけるリン酸、クロム酸及びフッ酸の配合割合は、例えば、リン酸が10質量%以上11質量%以下の範囲、クロム酸が3質量%以上5質量%以下の範囲、フッ酸が0.5質量%以上2質量%以下の範囲であって、これらの酸全体の濃度は13.5質量%以上18質量%以下の範囲がよい。処理温度は例えば42℃以上48℃以下が好ましい。被膜の膜厚は、0.3μm以上15μm以下が好ましい。
下引層は、例えば、無機粒子と結着樹脂とを含む層である。
これらの中でも、上記抵抗値を有する無機粒子としては、例えば、酸化錫粒子、酸化チタン粒子、酸化亜鉛粒子、酸化ジルコニウム粒子等の金属酸化物粒子がよく、特に、酸化亜鉛粒子が好ましい。
無機粒子の体積平均粒径は、例えば、50nm以上2000nm以下(好ましくは60nm以上1000nm以下)がよい。
特に、電子受容性化合物としては、アントラキノン構造を有する化合物が好ましい。アントラキノン構造を有する化合物としては、例えば、ヒドロキシアントラキノン化合物、アミノアントラキノン化合物、アミノヒドロキシアントラキノン化合物等が好ましく、具体的には、例えば、アントラキノン、アリザリン、キニザリン、アントラルフィン、プルプリン等が好ましい。
下引層に用いる結着樹脂としては、例えば、電荷輸送性基を有する電荷輸送性樹脂、導電性樹脂(例えばポリアニリン等)等も挙げられる。
これら結着樹脂を2種以上組み合わせて使用する場合には、その混合割合は、必要に応じて設定される。
添加剤としては、多環縮合系、アゾ系等の電子輸送性顔料、ジルコニウムキレート化合物、チタニウムキレート化合物、アルミニウムキレート化合物、チタニウムアルコキシド化合物、有機チタニウム化合物、シランカップリング剤等の公知の材料が挙げられる。シランカップリング剤は前述のように無機粒子の表面処理に用いられるが、添加剤として更に下引層に添加してもよい。
下引層の表面粗さ(十点平均粗さ)は、モアレ像抑制のために、使用される露光用レーザ波長λの1/4n(nは上層の屈折率)から1/2λまでに調整されていることがよい。
表面粗さ調整のために下引層中に樹脂粒子等を添加してもよい。樹脂粒子としてはシリコーン樹脂粒子、架橋型ポリメタクリル酸メチル樹脂粒子等が挙げられる。また、表面粗さ調整のために下引層の表面を研磨してもよい。研磨方法としては、バフ研磨、サンドブラスト処理、湿式ホーニング、研削処理等が挙げられる。
これらの溶剤として具体的には、例えば、メタノール、エタノール、n−プロパノール、iso−プロパノール、n−ブタノール、ベンジルアルコール、メチルセルソルブ、エチルセルソルブ、アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸n−ブチル、ジオキサン、テトラヒドロフラン、メチレンクロライド、クロロホルム、クロロベンゼン、トルエン等の通常の有機溶剤が挙げられる。
図示は省略するが、下引層と感光層との間に中間層を更に設けてもよい。
中間層は、例えば、樹脂を含む層である。中間層に用いる樹脂としては、例えば、アセタール樹脂(例えばポリビニルブチラール等)、ポリビニルアルコール樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、カゼイン樹脂、ポリアミド樹脂、セルロース樹脂、ゼラチン、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、メタクリル樹脂、アクリル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリビニルアセテート樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル−無水マレイン酸樹脂、シリコーン樹脂、シリコーン−アルキッド樹脂、フェノール−ホルムアルデヒド樹脂、メラミン樹脂等の高分子化合物が挙げられる。
中間層は、有機金属化合物を含む層であってもよい。中間層に用いる有機金属化合物としては、ジルコニウム、チタニウム、アルミニウム、マンガン、ケイ素等の金属原子を含有する有機金属化合物等が挙げられる。
これらの中間層に用いる化合物は、単独で又は複数の化合物の混合物若しくは重縮合物として用いてもよい。
中間層を形成する塗布方法としては、浸漬塗布法、突き上げ塗布法、ワイヤーバー塗布法、スプレー塗布法、ブレード塗布法、ナイフ塗布法、カーテン塗布法等の通常の方法が用いられる。
電荷発生層は、例えば、電荷発生材料と結着樹脂とを含む層である。また、電荷発生層は、電荷発生材料の蒸着層であってもよい。電荷発生材料の蒸着層は、LED(Light Emitting Diode)、有機EL(Electro−Luminescence)イメージアレー等の非干渉性光源を用いる場合に好適である。
なお、n−型の判定は、通常使用されるタイムオブフライト法を用い、流れる光電流の極性によって判定され、正孔よりも電子をキャリアとして流しやすいものをn−型とする。
結着樹脂としては、例えば、ポリビニルブチラール樹脂、ポリアリレート樹脂(ビスフェノール類と芳香族2価カルボン酸の重縮合体等)、ポリカーボネート樹脂、ポリエステル樹脂、フェノキシ樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリアミド樹脂、アクリル樹脂、ポリアクリルアミド樹脂、ポリビニルピリジン樹脂、セルロース樹脂、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、カゼイン、ポリビニルアルコール樹脂、ポリビニルピロリドン樹脂等が挙げられる。ここで、「絶縁性」とは、体積抵抗率が1013Ωcm以上であることをいう。
これらの結着樹脂は1種を単独で又は2種以上を混合して用いられる。
なお、この分散の際、電荷発生層形成用塗布液中の電荷発生材料の平均粒径を0.5μm以下、好ましくは0.3μm以下、更に好ましくは0.15μm以下にすることが有効である。
本実施形態における感光体は、表面層として、下記一般式(A)で表される構造単位及び下記一般式(B)で表される構造単位を有するポリカーボネート共重合体(以下、「特定ポリカーボネート樹脂」と称する)を含み、残留溶剤比率が0.1質量%以上5.0質量%以下である電荷輸送層を有する(条件(1))。
かかる電荷輸送層は、特定ポリカーボネート樹脂を含む結着樹脂中に電荷輸送材料が分散してなる層である。
本実施形態における電荷輸送層は、残留溶剤比率が0.1質量%以上5.0質量%以下である。
残留溶剤比率が0.1質量%以上5.0質量%以下であることで、後述するような高硬度のクリーニングブレードに接触する電荷輸送層の粘性及び弾性のバランスが保たれ、クリーニングブレードの接触層と電荷輸送層との間の摩擦力が緩和される。その結果、クリーニングブレードのエッジの摩耗の低減がなされて、クリーニング不良を抑制しうると考えられる。
電荷輸送層の残留溶剤比率は、長期に渡るクリーニング安定性の点から、0.5質量%以上3.0質量%以下の範囲がより好ましい。
測定しようとする電荷輸送層と同じ電荷輸送層形成用塗布液、同じ条件にて、同じ厚さの単層の電荷輸送層を、導電性基体(例えばアルミニウム基材)上に形成する。
形成された単層の電荷輸送層を、ガスクロマトグラフシステム(HP6890serieise、Hewlett Packard社製)を用い、残留溶剤量の求め、得られた残留溶剤量から、電荷輸送層中に含まれる残留溶剤の比率を算出する。
電荷輸送層は、結着樹脂として、下記一般式(A)で表される構造単位及び下記一般式(B)で表される構造単位を有するポリカーボネート共重合体(特定ポリカーボネート樹脂)を含む。
R1、R2、R3、及びR4としては、水素原子、炭素数1以上6以下のアルキル基、又は炭素数6以上12以下のアリール基が好ましく、水素原子、メチル基、又はフェニル基が更に好ましい。
また、Xで表される直鎖若しくは分岐アルキレン基としては、−CR5R6−基(但し、R5及びR6は、各々独立に、水素原子、トリフルオロメチル基、炭素数1以上6以下のアルキル基、又は炭素数6以上12以下のアリール基を表す。)が好ましい。
また、特定ポリカーボネート樹脂は、一般式(A)で表される構造単位及び一般式(B)で表される構造単位のみで構成されていてもよいが、その他の構造単位を含んでいてもよい。
即ち、樹脂1gをメチレンクロライド100cm3に溶解し、25℃の測定環境下でウベローデ粘度計にて、その比粘度ηspを測定し、ηsp/c=〔η〕+0.45〔η〕2cの関係式(ただしcは濃度(g/cm3)より極限粘度〔η〕(cm3/g)を求め、H.Schnellによって与えられている式、〔η〕=1.23×10−4Mv0.83の関係式より粘度平均分子量Mvをもとめる一点測定法が用いられる。
電荷輸送層は、結着樹脂として、前記した特定ポリカーボネート樹脂以外にも、公知の樹脂を使用してもよい。
その他の結着樹脂としては、例えば、特定ポリカーボネート樹脂以外の例えばビスフェノールAタイプ或いはビスフェノールZタイプ等のポリカーボネート樹脂、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、ポリアリレート樹脂、ポリエステル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリスチレン樹脂、アクリロニトリル−スチレン共重合体樹脂、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体樹脂、ポリビニルアセテート樹脂、ポリビニルホルマール樹脂、ポリスルホン樹脂、スチレン−ブタジエン共重合体樹脂、塩化ビニリデン−アクリルニトリル共重合体樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル−無水マレイン酸樹脂、シリコーン樹脂、フェノール−ホルムアルデヒド樹脂、ポリアクリルアミド樹脂、ポリアミド樹脂、塩素ゴム等の絶縁性樹脂、及びポリビニルカルバゾール、ポリビニルアントラセン、ポリビニルピレン等の有機光導電性ポリマー等が挙げられる。
電荷輸送層に含まれる結着樹脂は、特定ポリカーボネートをはじめ、単独で用いてもよいし、2種以上混合して用いてもよい。
本実施形態では、電荷輸送材料として下記一般式(1)で表されるブタジエン構造を有する化合物を用いることが、感度を向上させ、高画質化を目的とした電荷輸送能向上の観点から好ましい。
前記アルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、オクチル基、オクタデシル基などの直鎖のものや、イソプロピル基、t−ブチル基などの分岐鎖が挙げられ、これらの中でもメチル基、エチル基、イソプロピル基が望ましい。
前記アルコキシ基としては、例えばメトキシ基、エトキシ基などが挙げられ、これらの中でもメトキシ基が望ましい。
前記アリール基としては、例えば、フェニル基、ナフチル基、フェナントリル基、ビフェニリル基などが挙げられ、これらの中でもフェニル基、ナフチル基が望ましい。
下記の表記中、置換基に記載されている数値は置換位置を表し、例えば「4−Me」とはメチル基が4位に置換していることを表し、「4−MeO」とはメトキシ基が4位に置換していることを表す。
また、トリアリールアミン系化合物、ベンジジン系化合物、アリールアルカン系化合物、アリール置換エチレン系化合物、スチルベン系化合物、アントラセン系化合物、ヒドラゾン系化合物等の正孔輸送性化合物も挙げられる。
これらの電荷輸送材料は1種を単独で用いてもよいし、2種以上で用いてもよい。
上記各基の置換基としては、ハロゲン原子、炭素数1以上5以下のアルキル基、炭素数1以上5以下のアルコキシ基が挙げられる。また、上記各基の置換基としては、炭素数1以上3以下のアルキル基で置換された置換アミノ基も挙げられる。
上記各基の置換基としては、ハロゲン原子、炭素数1以上5以下のアルキル基、炭素数1以上5以下のアルコキシ基が挙げられる。また、上記各基の置換基としては、炭素数1以上3以下のアルキル基で置換された置換アミノ基も挙げられる。
また、電荷輸送層全体に対する電荷輸送材料の含有量としては、例えば、20質量%以上80質量%以下の範囲が挙げられ、40質量%以上60質量%以下の範囲であってもよい。
電荷輸送層には、その他、周知の添加剤が含まれていてもよい。
電荷輸送層は、例えば、フッ素粒子を含んでもよい。
フッ素粒子としては、例えば、フッ素樹脂の粒子が挙げられ、フッ素樹脂としては、フッ化エチレン樹脂、3フッ化塩化エチレン樹脂、6フッ化プロピレン樹脂、フッ化ビニル樹脂、フッ化ビニリデン樹脂、2フッ化2塩化エチレン樹脂及びそれらの共重合体等が挙げられる。これらの中でも特に、4フッ化エチレン樹脂、フッ化ビニリデン樹脂が好ましい。
電荷輸送層の形成は、特に制限はなく、周知の形成方法が利用されるが、例えば、上記成分を溶剤に加えた電荷輸送層形成用塗布液を調製し、この塗布液の塗膜を形成し、当該塗膜を乾燥、必要に応じて加熱することで行う。
なお、本実施形態では、前記した特定ポリカーボネート樹脂の溶解性や、電荷輸送材料の溶解性、感光体の作製時の成膜性等の点から、溶剤としてトルエンを含むことが好ましく、特に、トルエンとテトラヒドロフランとの混合物であることが好ましい。
溶剤が、トルエンとテトラヒドロフランとの混合物である場合、その混合割合(質量割合)は、前記した残留溶剤比率を制御するためにも、トルエンとテトラヒドロフランとの混合物中、トルエンが7割以上含まれることが好ましく、9割以上含まれることがより好ましい。
更に、高圧ホモジナイザーとして、高圧状態で分散液を液−液衝突や液−壁衝突させて分散する衝突方式や、高圧状態で微細な流路を貫通させて分散する貫通方式などが採用されてもよい。
フッ素系界面活性剤やフッ素系グラフトポリマーの添加量としては、例えば、フッ素粒子の質量に対して1質量%以上5質量%以下の質量が挙げられる。
前述した電荷発生層及び電荷輸送層からなる感光層に対しては、画像形成装置中で発生するオゾンや酸化性ガス、或いは光、熱による感光体の劣化を防止する目的で、酸化防止剤、光安定剤、熱安定剤などの添加剤を添加してもよい。
ヒンダードアミン系化合物では、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケート、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)セバケート、1−[2−[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシ]エチル]−4−[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシ]−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、8−ベンジル−7,7,9,9−テトラメチル−3−オクチル−1,3,8−トリアザスピロ[4,5]ウンデカン−2,4−ジオン、4−ベンゾイルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、コハク酸ジメチル−1−(2−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン重縮合物、ポリ[{6−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)イミノ−1,3,5−トリアジン−2,4−ジイミル}{(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)イミノ}ヘキサメチレン{(2,3,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)イミノ}]、2−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−2−n−ブチルマロン酸ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)、N,N’−ビス(3−アミノプロピル)エチレンジアミン−2,4−ビス[N−ブチル−N−(1,2,2,6,6,−ペンタメチル−4ピペリジル)アミノ]−6−クロロ−1,3,5−トリアジン縮合物などが挙げられる。
有機硫黄系酸化防止剤としては、ジラウリル−3,3’−チオジプロピオネート、ジミリスチル−3,3’−チオジプロピオネート、ジステアリル−3,3’−チオジプロピオネート、ペンタエリスリトール−テトラキス−(β−ラウリル−チオプロピオネート)、ジトリデシル−3,3’−チオジプロピオネート、2−メルカプトベンズイミダゾールなどが挙げられる。
有機燐系酸化防止剤としては、トリスノニルフェニルフォスフィート、トリフェニルフォスフィート、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)−フォスフィートなどが挙げられる。
ベンゾトリアゾール系光安定剤としては、2−(−2’−ヒドロキシ−5’メチルフェニル−)−ベンゾトリアゾール、2−[2’−ヒドロキシ−3’−(3’’,4’’,5’’,6’’−テトラ−ヒドロフタルイミド−メチル)−5’−メチルフェニル]−ベンゾトリアゾール、2−(−2’−ヒドロキシ−3’−t−ブチル−5’−メチルフェニル−)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’−t−ブチル−5’−メチルフェニル−)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−t−ブチルフェニル−)−ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−t−オクチルフェニル)−ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−t−アミルフェニル−)−ベンゾトリアゾールなどが挙げられる。
その他の化合物としては、2,4,ジ−t−ブチルフェニル−3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシベンゾエート、ニッケルジブチル−ジチオカルバメート等がある。
電子受容性物質としては、例えば、無水琥珀酸、無水マレイン酸、ジブロム無水マレイン酸、無水フタル酸、テトラブロム無水フタル酸、テトラシアノエチレン、テトラシアノキノジメタン、o−ジニトロベンゼン、m−ジニトロベンゼン、クロラニル、ジニトロアントラキノン、トリニトロフルオレノン、ピクリン酸、o−ニトロ安息香酸、p−ニトロ安息香酸、フタル酸などが挙げられる。これらのうち、フルオレノン系、キノン系や、Cl、CN、NO2等の電子吸引性置換基を有するベンゼン誘導体が特によい。
帯電手段としては、図1に示すように、画像形成装置200においては、帯電ロール402a,402b,402c,402dを用いているが、実施形態はこれに限定されるものではない。
帯電手段の他の例としては、例えば、帯電ブラシ、帯電フィルム、帯電ゴムブレード、帯電チューブ等を用いた接触型帯電器が使用されてもよい。
また、非接触方式のローラ帯電器、コロナ放電を利用したスコロトロン帯電器やコロトロン帯電器等のそれ自体公知の帯電器等が用いられてもよい。
露光手段としては、例えば、電子写真感光体の表面に、定められた像様の静電潜像を形成しうる光学系機器等が挙げられる。
図1に示すように、画像形成装置200においては、レーザ光源403を静電潜像形成手段として用いているが、実施形態はこれに限定されるものではない。
静電潜像形成手段としては、半導体レーザ光、LED光、液晶シャッタ光等の露光光源が用いられる。
光源の波長は、電子写真感光体の分光感度領域内とする。
半導体レーザ光の波長としては、780nm付近に発振波長を有する近赤外が主流である。しかし、この波長に限定されず、600nm台の発振波長レーザや青色レーザとして400nm以上450nm以下に発振波長を有するレーザも利用してもよい。また、カラー画像形成のためにはマルチビームを出力し得るタイプの面発光型のレーザ光源も有効である。
現像手段としては、例えば、現像剤を接触又は非接触させて現像する一般的な現像装置が挙げられる。
現像装置としては、上述の機能を有している限り特に制限はなく、目的に応じて選択される。例えば、一成分系現像剤又は二成分系現像剤をブラシ、ローラ等を用いて電子写真感光体に付着させる機能を有する公知の現像器等が挙げられる。中でも、現像剤を表面に保持した現像ローラを用いるものが好ましい。
転写手段としては、図1に示すように、画像形成装置200においては、中間転写体を用いた中間転写方式が採用され、一次転写ロール410a,410b,410c,410d、及び、二次転写ロール413を用いているが、実施形態はこれに限定されるものではない。
転写手段の他の例としては、例えば、転写コロトロンや転写ロール等を用いた直接転写方式、記録媒体を静電的に吸着して搬送し感光体上のトナー像を転写する転写ベルト方式を利用した転写手段などが挙げられる。
転写手段には、例えば、ロールの他、ベルト、フィルム、ゴムブレード等を用いた接触型転写帯電器、コロナ放電を利用したスコロトロン転写帯電器やコロトロン転写帯電器等のそれ自体公知の転写帯電器が使用される。
中間転写体としては、図1に示すように、画像形成装置200においては、中間転写ベルト409を用いているが、実施形態はこれに限定されるものではない。
中間転写ベルトとしては、半導電性を付与した、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリカーボネート、ポリアリレート、ポリエステル、ゴム等を含むものが使用される。
また、中間転写体の形態としては、ベルト状に限定されず、ドラム状のものを用いてもよい。
本実施形態におけるクリーニング手段は、下記条件(2)を満たすクリーニングブレードを有し、該クリーニングブレードを電子写真感光体の表面に接触させて当該電子写真感光体の表面の残留物を除去するものである。
条件(2):支持部材上に、ポリエステルポリオールに由来する構造単位を含むハードセグメントを有するポリウレタンゴムを含有し、硬さがA82以上であって、電子写真感光体の電荷輸送層に接触する接触層を有すること
ここで、図3は、本実施形態におけるクリーニング手段(ドラムクリーナ)の一例を示す概略構成図である。
図3に示されるクリーニング手段は、図1に示される画像形成装置200における感光体1aに対し設けられたものであって、回転する感光体1aの表面に接触し、転写後の残留トナー等の残留物を除去するクリーニングブレード100a、回収されたトナー等を回収ボックス(不図示)に搬出する回収オーガ300を備えている。
また、クリーニングブレード100aは、支持部材110上に弾性層140が接合された構成を有しており、該弾性層140は、下地層120と、下地層120よりも硬さが大きく、感光体1aの表面(電荷輸送層の表面)に接触する接触層130と、からなる積層体である。
また、クリーニング手段の感光体1aに対する押し付け圧Nは、0.6gf/mm2以上6.0gf/mm2以下に設定されることが好ましい。
ここで、上記角度Aとは、具体的には、図3に示すように、感光体1aの回転軸方向から見て、クリーニングブレード100aの接触層130が感光体1aと向き合う側の面と、クリーニングブレード100aの接触層130が感光体1aに接する位置における接線Lの回転方向上流側との成す角度(°)である。
また、上記押し付け圧Nとは、図3に示すように、クリーニングブレード100aの接触層130が感光体1aに接する位置において感光体1aの中心に向けて押し付ける圧力(gf/mm2)である。
支持部材110は、下地層120及び接触層130を支持すると共に、接触層130を感光体1aに対し、上記の押し付け圧で押し付ける部材である。
支持部材110を構成する材料としては、アルミニウム、ステンレス等の金属が挙げられる。
下地層120は、接着剤等を用いた支持部材110に接合する層であって、弾性層である。
下地層120は、エネルギーを吸収し、振動を抑える等の点から、接触層130に比べて硬度が小さいものが好ましい。
下地層120を構成する材料としては、ポリウレタンゴム、シリコーンゴム、アクリルゴム、アクリロニトリルゴム、ブタジエン系ゴム、スチレン系ゴム、クロロプレンゴム、或いはこれらの複合材が挙げられる。
下地層120の厚さとしては、0.5mm以上3.0mm以下の範囲がよく、より好ましくは1.0mm以上3.0mm以下の範囲であり、更に好ましくは1.0mm以上2.0mm以下の範囲である。
接触層130は、前記条件(2)にもあるように、ポリエステルポリオールに由来する構造単位を含むハードセグメントを有するポリウレタンゴムを含有する。
つまり、接触層130に含有されるポリウレタンゴムは、ポリエステルポリオールに由来する構造単位を含むハードセグメントと、ソフトセグメントと、を含むポリウレタンゴムであることになる。
ここで、「ハードセグメント」及び「ソフトセグメント」とは、ポリウレタンゴム中で、前者を構成する材料の方が、後者を構成する材料よりも相対的に硬いセグメントを意味し、後者を構成する材料の方が、前者を構成する材料よりも相対的に柔らかいセグメントを意味する。
ポリエステルポリオールとしては、ポリカプロラクトンポリオール、1,10−デカンジオール、1,11−ウンデカンジオール等のジオールとシュウ酸、マロン酸、コハク酸等のジカルボン酸を縮合させたものなどが挙げられる。
ハードセグメント材料の重量平均分子量は、1000以上5000以下の範囲内であることが好ましく、1000以上3000以下の範囲内であることがより好ましい。
ハードセグメント材料であるポリエステルポリオールとしては、例えば、株式会社ダイセル製の、プラクセル205、プラクセル240などが挙げられる。
また、ソフトセグメント材料としては、柔軟性のある樹脂であることが望ましく、柔軟性の点から直鎖構造を有する脂肪族系の樹脂であることがより望ましい。具体例としては、2つ以上のヒドロキシル基を含むアクリル樹脂や、2つ以上のヒドロキシル基を含むポリブタジエン樹脂、2つ以上のエポキシ基を有するエポキシ樹脂等を用いることが望ましい。
このようなエポキシ樹脂としては、例えば、分子構造の面では、その主鎖構造中に、主鎖の可動性が高くなるような構造(柔軟性骨格)を有するものが好適であり、柔軟性骨格としては、アルキレン骨格や、シクロアルカン骨格、ポリオキシアルキレン骨格等が挙げられるが、特にポリオキシアルキレン骨格が好適である。
また、物性面では、従来のエポキシ樹脂と比べて、分子量に比して粘度が低いエポキシ樹脂が好適である。具体的には、重量平均分子量が900±100の範囲内程度であり、25℃における粘度が15000±5000mPa・sの範囲内であることが好ましく、15000±3000mPa・sの範囲内であることがより好ましい。このような特性を有するエポキシ樹脂としては、例えば、DIC社製、EPLICON EXA−4850−150等が挙げられる。
この範囲であると、ハードセグメント及びソフトセグメントのバランスに優れ、後述するような硬度を有する接触層130が得られる。
架橋剤としては、前述したハードセグメント材料及びソフトセグメント材料とは異なる、低分子の、ジオール(2官能)、トリオール(3官能)、テトラオール(4官能)等が挙げられる。また、架橋剤としてアミン系化合物を用いてもよい。
なお、ジオールとしては、1,4−ブタンジオール、エチレングリコール、1,3−プロパンジオール等が挙げられ、トリオールとしては、例えば、トリメチロールプロパン、グリセリン、トリイソプロパノールアミン等が挙げられる。
ここで、硬さ(以下「JIS−A硬度」という場合がある)は、JIS K 7311に示される硬さ試験法に従い、JIS K 7215に規定されるタイプAデュプロメータを用いて測定された値をいう。
JIS−A硬度がA82以上であると、高硬度であって、感光体表面の残留物の除去性に優れる。
反発弾性の測定は、JIS K6255加硫ゴム及び熱可塑性ゴムの反発弾性試験方法のリュプケ式反発弾性試験に準ずるものである。
反発弾性の測定に際しては、測定対象となる測定試料が、測定時の測定条件の温度になっているように、予め当該温度下(23℃における反発弾性を測定する場合には、23℃環境下)に、試料を十分に放置しておくことが望ましい。
接触層130の100%モジュラスが6.5MPa以上であると、接触層130の動的なたわみが大きくならず、感光体の偏磨耗を生じさせ難い。
一方、100%モジュラスは、感光体に対する追従性の低下を抑制するために、19.6MPa以下であることが好ましく、15.0MPa以下であることがより好ましい。
破断伸びが250%以上であると、感光体表面の残留物とクリーニングブレード100aの先端とが強い力で衝突した際に、クリーニングブレード100aの先端が追従変形し、エッジ部の欠けの発生を抑制しうる。
一方、クリーニングブレード100aの磨耗抑制の観点から、接触層130の破断伸びは500%以下であることが好ましく、450%以下であることがより好ましく、400%以下であることが更に好ましい。
即ち、ダンベル状3号形試験片を用い、引張速度500mm/minで計測して応力−歪み曲線を得(環境温度23℃)、この曲線を基に得られるものである。なお、測定装置は、東洋精機(株)製、ストログラフAEエラストマーを用いる。
即ち、前述した、JIS−A硬度、反発弾性、100%モジュラス、及び破断時伸びにおける各々の好ましい範囲は、弾性層140(接触層130と下地層120との積層体)の好ましい範囲であってもよい。
例えば、本実施形態に係る画像形成装置は、転写ユニット及び排紙位置が、感光体を含む画像形成ユニットに対し下方に設置され、クリーニングブレードが感光体の上方から接触するように配置されている構成であってもよい。
〔感光体1−1、1−2の作製〕
酸化亜鉛(平均粒子径:70nm、テイカ社製、比表面積値:15m2/g)100質量部をメタノール500質量部と攪拌混合し、シランカップリング剤として、KBM603(信越化学工業社製)0.75質量部を添加し、2時間攪拌した。その後、メタノールを減圧蒸留にて留去し、120℃で3時間焼き付けを行い、シランカップリング剤表面処理酸化亜鉛粒子を得た。
この塗布液を、浸漬塗布法にて塗布速度220mm/minで直径30mmのアルミニウム基材上に塗布し、180℃、40分の乾燥硬化を行い厚さ25μmの下引層を得た。
次に、電荷輸送物質として、下記構造式1で示される化合物(一般式(1)において、n=1、m=1、R1、R2、R3、R4、R5、及びR6が全てHのもの、トリス[4−(4,4−ジフェニル−1,3−ブタジエニル)フェニル]アミン)を1.6質量部、N,N’−ビス(3−メチルフェニル)−N,N’−ジフェニルベンジジンを3質量部、結着樹脂として、下記構造式2で示される構造単位及び下記構造式3で示される構造単位からなるポリカーボネート共重合体(粘度平均分子量53000)6質量部、酸化防止剤として2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノール0.1質量部を混合して、テトラヒドロフラン24質量部及びトルエン11質量部を混合溶解して、混合溶解液Bを得た。
このB液に前記A液を加えて攪拌混合した後、微細な流路を持つ貫通式チャンバーを装着した高圧ホモジナイザー(吉田機械興行株式会社製)を用いて、500kgf/cm2まで昇圧しての分散処理を6回繰り返した液に、エーテル変性シリコーンオイル(商品名:KP340、信越化学工業社製)を5ppm添加し、十分に撹拌して電荷輸送層形成用塗布液を得た。この塗布液を電荷発生層上に40μmの厚さで塗布して115℃で25分間乾燥して電荷輸送層を形成し、目的の電子写真感光体を得た。
上記のようにして、2つの電子写真感光体を作製し、これを感光体1−1、1−2とした。
感光体1の作製において、前記構造式2と前記構造式3とのモル共重合比が1:4であるポリカーボネート共重合体を用いた以外は、感光体1と同様にして感光体2を作製した。
感光体1の作製において、電荷輸送層を形成する際の乾燥温度を115℃から130℃に代えた以外は、感光体1と同様にして感光体3を作製した。
感光体1の作製において、電荷輸送層を形成する際の乾燥温度を115℃から143℃に代えた以外は、感光体1と同様にして感光体4を作製した。
感光体1の作製において、電荷輸送層を形成する際の乾燥温度を115℃から100℃に代えた以外は、感光体1と同様にして感光体5を作製した。
上記のようにして得られた感光体の電荷輸送層の残留溶剤比率を、前述のようにして測定した。
測定結果を表1に示す。
〔ブレードAの作製〕
ポリカプロラクトンポリオール(株式会社ダイセル製、プラクセル205、平均分子量529、水酸基価212KOHmg/g)と、ポリカプロラクトンポリオール(株式会社ダイセル製、プラクセル240、平均分子量4155、水酸基価27KOHmg/g)とを、ポリオール成分のハードセグメント材料として用いた。
また、2つ以上のヒドロキシル基を含むアクリル樹脂(綜研化学株式会社製、アクトフローUMB−2005B)を、ソフトセグメント材料として用いた。
上記ハードセグメント材料と上記ソフトセグメント材料とを、8:2(質量比)の割合で混合した。
下地層(厚さ:1.8mm)の上に接触層用材料を付与して1時間硬化させることで接触層(厚さ:0.2mm)を形成し、これにより2層構造の平板を得た。この平板を110℃で24時間加熱して架橋反応を進行させた後、冷却し、予め定めた寸法にカットして、厚さ2mm、幅333mmのブレードAを得た。
ブレードAの作製において、接触層用材料を得る際の硬化時間を25分とした以外は、ブレードAと同様にしてブレードBを作製した。
ポリオール成分としてコロネート4086(日本ポリウレタン工業株式会社製)を用い、ポリオール成分100質量部に対して、イソシアネート化合物としてニッポラン4038(日本ポリウレタン工業株式会社製)を6.8質量部用いて、ブレードAの作製における接触層用材料を得る際と同様に処理した下地層用材料を得た。
この下地用材料を厚さ2.1mmの単層構造の平板とし、この平板を110℃で24時間加熱して架橋反応を進行させた後、冷却し、予め定めた寸法にカットして厚さ2.1mm、幅333mmのブレードCを得た。
上記のようにして得られたブレードについて、前述のようにして、JIS−A硬度を測定した。
測定結果を表1に示す。
上記のようにして得られたブレードA〜Cをホットメルト接着剤によって厚さ2mmの亜鉛メッキ鋼板製からなる板金ホルダーに接着して使用した。
上記のようにして得られた感光体及びクリーニングブレードを、表1に記載の組み合わせにて、DocuCentre−IV C5570(富士ゼロックス社製)改造機(クリーニングブレードが上向きに設置される装置)に搭載した。
上記の改造機を用いて、画像密度1%のランダムチャートを10,000枚出力した後、画像密度100%のA3画像を1枚出力した。
A3画像の出力直後に、改造機内の感光体表面に残留した残留物によるスジを観察し、このスジ本数をカウントすることで評価を行った。
評価基準は以下の通りである。
−評価基準−
G1:スジ未発生
G2:2本以下のスジ発生
G3:3本以上5本以下のスジ発生
G4:全面に多数のスジ発生
結果を表1に示す。
上記の改造機を用いて、画像密度5%のランダムチャートを10,000枚出力した後、以下のようにしてブレードの摩耗量を測定した。
ブレードの摩耗量は、クリーニングブレードの断面側からキーエンス社製、レーザ顕微鏡VK−8510により観察した時に確認される、感光体表面へと接触する側のエッジ欠落部の最大深さとした。
−評価基準−
G1:摩耗量が10μm以下
G2:摩耗量が10μmを超え20μm以下
G3:摩耗量が20μmを超え40μm以下
G4:摩耗量が40μmを超える
結果を表1に示す。
上記の改造機を用いて、画像密度5%のランダムチャートを10,000枚出力した後、感光体表面の膜厚を測定し、予め測定しておいた使用前の感光体の膜厚との差を求め、摩耗の評価を行った。
膜厚の測定には、渦電流式膜厚測定装置(フィッシャー・インストルメンツ社製)を用いた。
評価指標は以下の通りである。
−評価基準−
G1:摩耗量が1μm未満
G2:摩耗量が1μm以上3μm以下
G3:摩耗量が3μmを超える
結果を表1に示す。
なお、上記表1中、「特定PC」は特定ポリカーボネート樹脂を意味し、設置方向の「上向き」は、クリーニングブレードが(上向きにて)感光体に対して下方から接触していることを意味する。
また、表1中、比較例2の各評価における「−」は、感光体5が、感光体としての品質が悪く、いずれも評価できないことを意味する。
Claims (5)
- 下記条件(1)を満たす電子写真感光体と、
前記電子写真感光体の表面を帯電する帯電手段と、
帯電した前記電子写真感光体の表面に静電潜像を形成する静電潜像形成手段と、
トナーを含む現像剤により、前記電子写真感光体の表面に形成された静電潜像を現像してトナー像を形成する現像手段と、
前記トナー像を記録媒体の表面に転写する転写手段と、
下記条件(2)を満たすクリーニングブレードを有し、該クリーニングブレードを前記電子写真感光体の表面に接触させて当該電子写真感光体の表面の残留物を除去するクリーニング手段と、
を備える画像形成装置。
条件(1):表面層として、下記一般式(A)で表される構造単位及び下記一般式(B)で表される構造単位を有するポリカーボネート共重合体を含み、残留溶剤比率が0.1質量%以上5.0質量%以下である電荷輸送層を有すること
条件(2):支持部材上に、ポリエステルポリオールに由来する構造単位を含むハードセグメントを有するポリウレタンゴムを含有し、硬さがA82以上であって、前記電子写真感光体の電荷輸送層に接触する接触層を有すること
(一般式(A)及び一般式(B)中、R1、R2、R3、及びR4は、各々独立に、水素原子、ハロゲン原子、炭素数1以上6以下のアルキル基、炭素数5以上7以下のシクロアルキル基、又は炭素数6以上12以下のアリール基を表す。Xは、フェニレン基、ビフェニレン基、ナフチレン基、直鎖若しくは分岐アルキレン基、又はシクロアルキレン基を表す。) - 前記条件(1)における残留溶剤比率が0.5質量%以上3.0質量%以下である請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記クリーニング手段におけるクリーニングブレードが、前記電子写真感光体の下方から接触するように配置される請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。
- 下記条件(1)を満たす電子写真感光体と、
下記条件(2)を満たすクリーニングブレードを有し、該クリーニングブレードを前記電子写真感光体の表面に接触させて当該電子写真感光体の表面の残留物を除去するクリーニング手段と、
を備え、画像形成装置に着脱するプロセスカートリッジ。
条件(1):表面層として、下記一般式(A)で表される構造単位及び下記一般式(B)で表される構造単位を有するポリカーボネート共重合体を含み、残留溶剤比率が0.1質量%以上5.0質量%以下である電荷輸送層を有すること
条件(2):支持部材上に、ポリエステルポリオールに由来する構造単位を含むハードセグメントを有するポリウレタンゴムを含有し、硬さがA82以上であって、前記電子写真感光体の電荷輸送層に接触する接触層を有すること
(一般式(A)及び一般式(B)中、R1、R2、R3、及びR4は、各々独立に、水素原子、ハロゲン原子、炭素数1以上6以下のアルキル基、炭素数5以上7以下のシクロアルキル基、又は炭素数6以上12以下のアリール基を表す。Xは、フェニレン基、ビフェニレン基、ナフチレン基、直鎖若しくは分岐アルキレン基、又はシクロアルキレン基を表す。) - 前記条件(1)における残留溶剤比率が0.5質量%以上3.0質量%以下である請求項4に記載のプロセスカートリッジ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015059957A JP6569260B2 (ja) | 2014-03-25 | 2015-03-23 | 画像形成装置、及びプロセスカートリッジ |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014062458 | 2014-03-25 | ||
JP2014062458 | 2014-03-25 | ||
JP2015059957A JP6569260B2 (ja) | 2014-03-25 | 2015-03-23 | 画像形成装置、及びプロセスカートリッジ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015194750A JP2015194750A (ja) | 2015-11-05 |
JP6569260B2 true JP6569260B2 (ja) | 2019-09-04 |
Family
ID=54433751
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015059957A Expired - Fee Related JP6569260B2 (ja) | 2014-03-25 | 2015-03-23 | 画像形成装置、及びプロセスカートリッジ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6569260B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019061150A (ja) * | 2017-09-27 | 2019-04-18 | 富士ゼロックス株式会社 | 画像形成装置、及びプロセスカートリッジ |
Family Cites Families (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3916540B2 (ja) * | 2002-09-24 | 2007-05-16 | 株式会社リコー | クリーニング装置、プロセスカートリッジ並びに画像形成装置 |
JP4779703B2 (ja) * | 2005-03-04 | 2011-09-28 | 富士ゼロックス株式会社 | クリーニングブレード、並びに、これを用いたクリーニング装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置 |
JP2007122036A (ja) * | 2005-09-28 | 2007-05-17 | Mitsubishi Chemicals Corp | 電子写真感光体、該電子写真感光体を用いた画像形成装置、およびカートリッジ |
US7551884B2 (en) * | 2006-06-07 | 2009-06-23 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Cleaning apparatus and image forming apparatus |
JP2008145588A (ja) * | 2006-12-07 | 2008-06-26 | Fuji Xerox Co Ltd | クリーニング装置及び画像形成装置 |
JP5436846B2 (ja) * | 2008-12-11 | 2014-03-05 | バンドー化学株式会社 | 電子写真用クリーニングブレード用のポリウレタン製弾性ゴム部材及びクリーニングブレード |
JP2010224242A (ja) * | 2009-03-24 | 2010-10-07 | Fuji Xerox Co Ltd | 画像形成装置及びプロセスカートリッジ |
JP5556272B2 (ja) * | 2010-03-17 | 2014-07-23 | 富士ゼロックス株式会社 | プロセスカートリッジ、及び画像形成装置 |
JP5621497B2 (ja) * | 2010-10-15 | 2014-11-12 | 富士ゼロックス株式会社 | 画像形成装置、及びプロセスカートリッジ |
JP6492843B2 (ja) * | 2014-03-25 | 2019-04-03 | 富士ゼロックス株式会社 | 画像形成装置、及びプロセスカートリッジ |
-
2015
- 2015-03-23 JP JP2015059957A patent/JP6569260B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2015194750A (ja) | 2015-11-05 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5598163B2 (ja) | 電子写真感光体、プロセスカートリッジ、及び画像形成装置 | |
JP7057104B2 (ja) | プロセスカートリッジ及び電子写真画像形成装置 | |
JP5581736B2 (ja) | 電子写真感光体、プロセスカートリッジ、及び、電子写真画像形成装置 | |
JP5807507B2 (ja) | 電子写真感光体、プロセスカートリッジ、及び画像形成装置 | |
JP5621497B2 (ja) | 画像形成装置、及びプロセスカートリッジ | |
JP2012203033A (ja) | 画像形成装置、及びプロセスカートリッジ | |
JP2013200417A (ja) | 電子写真感光体、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置 | |
CN103576476A (zh) | 电子照相感光体、处理盒和图像形成装置 | |
JP5786563B2 (ja) | 電子写真感光体、プロセスカートリッジ、画像形成装置、及び画像形成方法 | |
JP6167860B2 (ja) | プロセスカートリッジおよび画像形成装置 | |
JP6492843B2 (ja) | 画像形成装置、及びプロセスカートリッジ | |
JP5609200B2 (ja) | 電子写真感光体、プロセスカートリッジ、及び画像形成装置 | |
JP6569260B2 (ja) | 画像形成装置、及びプロセスカートリッジ | |
JP6825382B2 (ja) | 電子写真感光体、プロセスカートリッジ、及び画像形成装置 | |
JP2013200415A (ja) | 電子写真感光体、プロセスカートリッジ、及び画像形成装置 | |
JP2011022425A (ja) | 電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び画像形成装置 | |
JP2016184038A (ja) | 画像形成装置およびプロセスカートリッジ | |
US11435674B2 (en) | Electrophotographic photoreceptor, process cartridge, and image forming apparatus | |
JP2018049148A (ja) | 電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び画像形成装置 | |
JP5958078B2 (ja) | 画像形成装置、及びプロセスカートリッジ | |
JP6303562B2 (ja) | 画像形成装置及びプロセスカートリッジ | |
JP2013195970A (ja) | 電子写真感光体、画像形成装置、及びプロセスカートリッジ | |
JP2016070997A (ja) | 電子写真感光体ユニット、画像形成装置、及びプロセスカートリッジ | |
JP2017067825A (ja) | 電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び画像形成装置 | |
JP2016184004A (ja) | 電子写真感光体、プロセスカートリッジ、及び画像形成装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20180228 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20181221 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20190108 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20190307 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20190314 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20190709 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20190722 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6569260 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |