JP5958078B2 - 画像形成装置、及びプロセスカートリッジ - Google Patents
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Description
請求項1の発明は、導電性支持体、体積抵抗率が1.0×108Ω・cm以上であり、且つ膜厚が30μm以上である下引層、及び感光層をこの順に有する電子写真感光体と、前記電子写真感光体に接触して帯電させる帯電ロールを有し、該帯電ロールの表面近傍におけるインピーダンスが4.0×109Ω・cm以上8.6×10 9 Ω・cm以下である直流帯電方式の帯電手段と、帯電された前記電子写真感光体を露光して静電潜像を形成する静電潜像形成手段と、トナーを含む現像剤により、前記電子写真感光体に形成された前記静電潜像を現像してトナー像を形成するトナー像形成手段と、前記電子写真感光体に形成された前記トナー像を被転写体に転写する転写手段と、を備えた画像形成装置。
(一般式(1)中、R1、R2、R3、R4、R5、及びR6はそれぞれ独立して水素原子、ハロゲン原子、炭素数1以上20以下のアルキル基、炭素数1以上20以下のアルコキシ基、又は、置換もしくは未置換の炭素数6以上30以下のアリール基を表し、隣接する2つの置換基同士が結合して炭化水素環構造を形成してもよい。mは0以上2以下、nは1又は2を表す。)
・条件式(A1):1.0<ta/tb<2.0
・条件式(A2):0.5<ta<4.0
・条件式(A3):0.5<tb<4.0
(一般式(1)中、R1、R2、R3、R4、R5、及びR6はそれぞれ独立して水素原子、ハロゲン原子、炭素数1以上20以下のアルキル基、炭素数1以上20以下のアルコキシ基、又は、置換もしくは未置換の炭素数6以上30以下のアリール基を表し、隣接する2つの置換基同士が結合して炭化水素環構造を形成してもよい。mは0以上2以下、nは1又は2を表す。)
・条件式(A1):1.0<ta/tb<2.0
・条件式(A2):0.5<ta<4.0
・条件式(A3):0.5<tb<4.0
請求項3の発明によれば、前記帯電ロールの表面を清掃する手段の芯体の外周面に螺旋状に配置された弾性層が、前記条件式(A1)乃至(A3)を満たさない場合に比べ、電子写真感光体の軸方向に沿った色スジの画像欠陥が発生することが抑制される画像形成装置が提供される。
請求項6の発明によれば、前記帯電ロールの表面を清掃する手段の芯体の外周面に螺旋状に配置された弾性層が、前記条件式(A1)乃至(A3)を満たさない場合に比べ、電子写真感光体の軸方向に沿った色スジの画像欠陥が発生することが抑制されるプロセスカートリッジが提供される。
この理由は定かではないが、以下に示すものと推測される。
そこで、帯電ロールの表面近傍におけるインピーダンスを1.0×109Ω・cm以上とすることで放電が安定し、感光体の表面の帯電状態が均一となり易くなると考えられる。
特に、帯電手段を繰り返し使用すると、表面に放電生成物やトナー(トナー粒子及び外添剤)等の付着物が蓄積されていき、帯電手段の表面が汚染されて帯電性が不均一となる結果、色スジの画像欠陥が発生し易くなる状態となり易いが、このような状態でも、本実施形態に係る画像形成装置では、上記構成により、当該色スジの画像欠陥の発生が抑制され易くなり、この点で有利である。
図2は、本実施形態に係る電子写真用感光体を示す概略断面図である。図3は、他の本実施形態に係る電子写真用感光体を示す概略断面図である。
そして、図2に示す電子写真感光体10Aにおいては、電荷輸送層3が導電性支持体4から最も遠い側に配置される最表面層となっている。
具体的には、図3に示す電子写真感光体10Bにおいては、導電性支持体4上に下引層1が配置され、その上に単層型感光層6が配置された構造を有するものである。
そして、図3に示す電子写真感光体10Bにおいては、単層型感光層6が導電性支持体4から最も遠い側に配置される最表面層となっている。
導電性支持体としては、従来から使用されているものであれば、如何なるものを使用してもよい。例えば、薄膜(例えばアルミニウム、ニッケル、クロム、ステンレス鋼等の金属類、及びアルミニウム、チタニウム、ニッケル、クロム、ステンレス鋼、金、バナジウム、酸化錫、酸化インジウム、酸化錫インジウム(ITO)等の膜)を設けたプラスチックフィルム等、導電性付与剤を塗布又は含浸させた紙、導電性付与剤を塗布又は含浸させたプラスチックフィルム等が挙げられる。導電性支持体の形状は円筒状に限られず、シート状、プレート状としてもよい。
下引層は、導電性支持体表面における光反射の防止、導電性支持体から感光層への不要なキャリアの流入の防止などの目的で設けられる。
下引層に含まれる結着樹脂としては、ポリビニルブチラールなどのアセタール樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、カゼイン、ポリアミド樹脂、セルロース樹脂、ゼラチン、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、メタクリル樹脂、アクリル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリビニルアセテート樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル−無水マレイン酸樹脂、シリコーン樹脂、シリコーン−アルキッド樹脂、フェノール樹脂、フェノール−ホルムアルデヒド樹脂、メラミン樹脂、ウレタン樹脂などの公知の高分子樹脂化合物、また電荷輸送性基を有する電荷輸送性樹脂やポリアニリン等の導電性樹脂などが挙げられる。これらの中でも、上層の塗布溶剤に不溶な樹脂が望ましく用いられ、特にフェノール樹脂、フェノール−ホルムアルデヒド樹脂、メラミン樹脂、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂などが望ましく用いられる。
金属化合物と結着樹脂との比率は、特に制限されず、所望する電子写真感光体特性を得られる範囲で設定されることがよい。
導電性粒子としては、例えば、金属粒子(アルミニウム、銅、ニッケル、銀などの粒子)、導電性金属酸化物粒子(酸化アンチモン、酸化インジウム、酸化スズ、酸化亜鉛などの粒子)、導電性物質粒子(カーボンファイバ、カーボンブラック、グラファイト粉末の粒子)等が挙げられる。これらの中でも、導電性金属酸化物粒子が好適である。導電性粒子は、2種以上混合して用いてもよい。
また、導電性粒子は、疎水化処理剤(例えばカップリング剤)等により表面処理を施して、抵抗調整して用いてもよい。
導電性粒子の含有量は、例えば、結着樹脂に対して、10質量%以上80質量%以下であることが望ましく、より望ましくは40質量%以上80質量%以下である。
下引層の体積抵抗率が高すぎると、残留電位が残り易く、電気特性上不利となることがある。
下引層について、対向電極としてφ1mmの金電極を用い、22℃55%RHの環境下で107V/mの電場を印加したときの30秒後の電流値を測定し、体積抵抗率を求める。
中間層を形成する塗布方法としては、浸漬塗布法、突き上げ塗布法、ワイヤーバー塗布法、スプレー塗布法、ブレード塗布法、ナイフ塗布法、カーテン塗布法等の通常の方法が用いられる。
電荷発生層は、例えば、電荷発生材料と結着樹脂中とを含んで構成される。かかる電荷発生材料としては、無金属フタロシアニン、クロロガリウムフタロシアニン、ヒドロキシガリウムフタロシアニン、ジクロロスズフタロシアニン、チタニルフタロシアニン等のフタロシアニン顔料が挙げられ、特に、CuKα特性X線に対するブラッグ角(2θ±0.2゜)の少なくとも7.4゜、16.6゜、25.5゜及び28.3゜に強い回折ピークを有するクロロガリウムフタロシアニン結晶、CuKα特性X線に対するブラッグ角(2θ±0.2゜)の少なくとも7.7゜、9.3゜、16.9゜、17.5゜、22.4゜及び28.8゜に強い回折ピークを有する無金属フタロシアニン結晶、CuKα特性X線に対するブラッグ角(2θ±0.2゜)の少なくとも7.5゜、9.9゜、12.5゜、16.3゜、18.6゜、25.1゜及び28.3゜に強い回折ピークを有するヒドロキシガリウムフタロシアニン結晶、CuKα特性X線に対するブラッグ角(2θ±0.2゜)の少なくとも9.6゜、24.1゜及び27.2゜に強い回折ピークを有するチタニルフタロシアニン結晶が挙げられる。その他、電荷発生材料としては、キノン顔料、ペリレン顔料、インジゴ顔料、ビスベンゾイミダゾール顔料、アントロン顔料、キナクリドン顔料等が挙げられる。また、これらの電荷発生材料は、単独又は2種以上を混合して用いてもよい。
電荷発生材料と結着樹脂の配合比は、10:1乃至1:10の範囲が望ましい。
電荷発生層形成用塗布液中に粒子(例えば電荷発生材料)を分散させる方法としては、ボールミル、振動ボールミル、アトライター、サンドミル、横型サンドミル等のメディア分散機や、攪拌、超音波分散機、ロールミル、高圧ホモジナイザー等のメディアレス分散機が利用される。高圧ホモジナイザーとしては、高圧状態で分散液を液−液衝突や液−壁衝突させて分散する衝突方式や、高圧状態で微細な流路を貫通させて分散する貫通方式などが挙げられる。
電荷輸送層は電荷輸送材料を含み、例えば、結着樹脂と下記一般式(1)で表される電荷輸送材料を含んで構成される。最表面層が、一般式(1)で表される電荷輸送材料を含んで構成されていると、当該最表面層の電荷移動度が向上すると共に、電気特性が向上するため、電子写真感光体と帯電手段が接触中の帯電状態も均一となり易くなると考えられる。
一般式(1)中、R1、R2、R3、R4、R5、及びR6はそれぞれ独立して水素原子、ハロゲン原子、炭素数1以上20以下のアルキル基、炭素数1以上20以下のアルコキシ基、又は、置換もしくは未置換の炭素数6以上30以下のアリール基を表し、隣接する2つの置換基同士が結合して炭化水素環構造を形成してもよい。mは0以上2以下、nは1又は2を表す。。
他の電荷輸送材料としては、例えば、2,5−ビス(p−ジエチルアミノフェニル)−1,3,4−オキサジアゾール等のオキサジアゾール誘導体、1,3,5−トリフェニル−ピラゾリン、1−[ピリジル−(2)]−3−(p−ジエチルアミノスチリル)−5−(p−ジエチルアミノスチリル)ピラゾリン等のピラゾリン誘導体、トリフェニルアミン、N,N′−ビス(3,4−ジメチルフェニル)ビフェニル−4−アミン、トリ(p−メチルフェニル)アミニル−4−アミン、ジベンジルアニリン等の芳香族第3級アミノ化合物、N,N′−ビス(3−メチルフェニル)−N,N′−ジフェニルベンジジン等の芳香族第3級ジアミノ化合物、3−(4′−ジメチルアミノフェニル)−5,6−ジ−(4′−メトキシフェニル)−1,2,4−トリアジン等の1,2,4−トリアジン誘導体、4−ジエチルアミノベンズアルデヒド−1,1−ジフェニルヒドラゾン等のヒドラゾン誘導体、2−フェニル−4−スチリル−キナゾリン等のキナゾリン誘導体、6−ヒドロキシ−2,3−ジ(p−メトキシフェニル)ベンゾフラン等のベンゾフラン誘導体、p−(2,2−ジフェニルビニル)−N,N−ジフェニルアニリン等のα−スチルベン誘導体、エナミン誘導体、N−エチルカルバゾール等のカルバゾール誘導体、ポリ−N−ビニルカルバゾール及びその誘導体などの正孔輸送物質、クロラニル、ブロアントラキノン等のキノン系化合物、テトラアノキノジメタン系化合物、2,4,7−トリニトロフルオレノン、2,4,5,7−テトラニトロ−9−フルオレノン等のフルオレノン化合物、キサントン系化合物、チオフェン化合物等の電子輸送物質、及び上記した化合物からなる基を主鎖又は側鎖に有する重合体などが挙げられる。
これらの他の電荷輸送材料としては、芳香族3級アミン化合物、芳香族3級ジアミン化合物が望ましく、特に、一般式(1)で表される電荷輸送材料と併用することによる相溶性の観点から、N,N′−ビス(3−メチルフェニル)−N,N′−ジフェニルベンジジンが望ましい。
これらの他の電荷輸送材料は、1種又は2種以上を組み合わせて用いてもよい。
結着樹脂としては、例えばポリカーボネート樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアリレート樹脂、メタクリル樹脂、アクリル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ塩化ビニリデン樹脂、ポリスチレン樹脂、アクリロニトリル−スチレン共重合体、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体、ポリビニルアセテート樹脂、スチレン−ブタジエン共重合体、塩化ビニリデン−アクリロニトリル共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル−無水マレイン酸共重合体、シリコーン樹脂、シリコーン−アルキッド樹脂、フェノール−ホルムアルデヒド樹脂、スチレン−アルキッド樹脂、ポリ−N−カルバゾール、ポリビニルブチラール、ポリビニルフォルマール、ポリスルホン、カゼイン、ゼラチン、ポリビニルアルコール、エチルセルロース、フェノール樹脂、ポリアミド、ポリアクリルアミド、カルボキシーメチルセルロース、塩化ビニリデン系ポリマーワックス、ポリウレタン等の絶縁性樹脂、ポリビニルカルバゾール、ポリビニルアントラセン、ポリビニルピレン、ポリシラン、特開平8−176293号公報や特開平8−208820号公報に示されているポリエステル系高分子電荷輸送材などの高分子電荷輸送材が挙げられる。これらの結着樹脂は1種を単独で又は2種以上を混合して用いてもよい。
a及びbは、各々独立に0以上4以下の整数を表す。
一般式(A)中、a及びbは、各々独立に0以上2の整数を表すことが望ましい。
c,及びdは、各々独立に0以上4以下の整数を表す。
Xは、−CR15R16−(但し、R15及びR16は、各々独立に水素原子、トリフルオロメチル基、炭素数1以上6以下のアルキル基、又は炭素数6以上12以下のアリール基を表す。)、炭素数5以上11以下の1,1−シクロアルキレン基、炭素数2以上10以下のα,ω−アルキレン基、−O−、−S−、−SO−、又は−SO2−を表す。
c及びdは、各々独立に0以上2の整数を表すことが望ましい。
また。電荷輸送材料と上記結着樹脂(特定のポリカーボネート樹脂+他の結着樹脂)との配合比(質量比)は10:1乃至1:5が望ましい。
フッ素樹脂粒子としては、例えば、4フッ化エチレン樹脂、3フッ化塩化エチレン樹脂、6フッ化プロピレン樹脂、フッ化ビニル樹脂、フッ化ビニリデン樹脂、2フッ化2塩化エチレン樹脂及びそれらの共重合体の粒子の中から1種又は2種以上を選択するのが望ましい。これらの中も、フッ素樹脂粒子としては、特に、4フッ化エチレン樹脂粒子、フッ化ビニリデン樹脂粒子が望ましい。
なお、この一次粒子は、電子写真感光体の最表面層(電荷輸送層)から試料片を得て、これをSEM(走査型電子顕微鏡)により例えば倍率5000倍以上で観察し、一次粒子状態のフッ素樹脂粒子の最大径を測定し、これを50個の粒子について行った平均値とする。なお、SEMとして日本電子製JSM-6700Fを使用し、加速電圧5kVの二次電子画像を観察する。
フッ素変性シリコーンオイルの含有量は、例えば、0.1ppm以上1000ppm以下の範囲がよく、望ましくは0.5ppm以上500ppm以下の範囲である。
なお、電荷輸送層形成用塗布液中に例えばフッ素樹脂粒子を分散させる場合、つまり電荷輸送層にフッ素樹脂粒子を含ませる場合、フッ素樹脂粒子の分散安定剤として、フッ素系界面活性剤やフッ素系グラフトポリマーを併用することがよい。フッ素系グラフトポリマーとしては、アクリル酸エステル化合物、メタクリル酸エステル化合物、スチレン化合物等からなるマクロモノマー及びパーフルオロアルキルエチルメタクリレートよりグラフト重合された樹脂が挙げられる。
フッ素系界面活性剤やフッ素系グラフトポリマーの含有量は、例えば、フッ素樹脂粒子に対して1質量%以上5質量%以下であることがよい。
単層型感光層は、例えば、電荷発生材料と、結着樹脂と、一般式(1)で表される電荷輸送材料と、を含んで構成される。
単層型感光層の膜厚は、上述のように25μm以上であることがよいが、例えば5μm以上25μm未満であってもよい。
帯電装置20は、電子写真感光体10に接触して帯電させる帯電ロールを有し、該帯電ロールの表面近傍におけるインピーダンスが1.0×109Ω・cm以上である直流帯電方式の帯電装置である。
帯電ロールの表面近傍におけるインピーダンスとは、より具体的には、帯電ロールの表面から厚さ方向10μmの領域におけるインピーダンスを意味し、次の測定方法により求められる値である。
インピーダンスアナライザ(SI1260(Impedance/Gain−phase Analyser、Solartron社製))を用いて、面積1cm2、厚み0.1mmシート上に間隔200μmで配置された電極シートを、実機内相当押し圧である0.03N/cm程度で帯電ロール表面に押しあて、帯電ロールシャフトを接地し、Vdc=0V、Vpp=1V、f=10mHz〜1MHz、コールコールプロット低周波数成分のサークルフィッティングによりインピーダンスを求める。
本実施形態で用いる帯電装置20は、例えば、帯電装置20を構成する帯電ロール(その基材20A)に直流電圧(例えば、直流:0.1mA以上3mA以下、望ましくは0.5mA以上2mA以下、電圧(絶対値)50V以上2000V以下、望ましくは100V以上1500V以下)を印加した状態で、電子写真感光体との接触中の放電を生じさせることで、電子写真感光体の表面を帯電させる。
基材としては、筒状部材であり、帯電ロールの電極及び支持部材として機能するもので、例えば、アルミニウム、銅合金、ステンレス鋼などの金属または合金;クロム、ニッケルなど鍍金処理を施した鉄;導電性の樹脂などの導電性の材質で構成されたものが挙げられる。
ゴム材としては、イソプレンゴム、クロロプレンゴム、エピクロルヒドリンゴム、ブチルゴム、ポリウレタン、シリコーンゴム、フッ素ゴム、スチレン−ブタジエンゴム、ブタジエンゴム、ニトリルゴム、エチレンプロピレンゴム、エピクロルヒドリン−エチレンオキシド共重合ゴム、エピクロルヒドリン−エチレンオキシド−アリルグリシジルエーテル共重合ゴム、エチレン−プロピレン−ジエン3元共重合ゴム(EPDM)、アクリロニトリル−ブタジエン共重合ゴム(NBR)、天然ゴムなど、及びこれらのブレンドゴムなどが挙げられる。
これらの中でも、ゴム材としては、ポリウレタン、シリコーンゴム、EPDM、エピクロルヒドリン−エチレンオキシド共重合ゴム、エピクロルヒドリン−エチレンオキシド−アリルグリシジルエーテル共重合ゴム、NBR及びこれらのブレンドゴムがよい。
ゴム材は、発泡したものであっても無発泡のものであってもよい。
ゴム材は、1種を単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
電子導電剤としては、例えば、ケッチェンブラック、アセチレンブラックなどのカーボンブラック;熱分解カーボン;グラファイト;アルミニウム、銅、ニッケル、ステンレス鋼などの各種導電性金属または合金;酸化スズ、酸化インジウム、酸化チタン、酸化スズ−酸化アンチモン固溶体、酸化スズ−酸化インジウム固溶体などの各種導電性金属酸化物;絶縁物質の表面を導電化処理したもの;ポリピロール、ポリアニリンなどの導電性高分子などの粉末が挙げられる。
イオン導電剤としては、例えば、テトラエチルアンモニウムクロライド、ラウリルトリメチルアンモニウムクロライドなどのアンモニウム塩;リチウム、マグネシウムなどのアルカリ金属、アルカリ土類金属の金属塩などが挙げられる。
導電性付与剤は、1種を単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
一方、導電性付与剤の添加量は、上記イオン導電剤の場合、ゴム材100質量部に対して、0.1質量部以上5.0質量部以下の範囲であることが好ましく、0.5質量部以上3.0質量部以下の範囲であることがより好ましい。
最表面層は、例えば、結着樹脂と、必要に応じて、その他添加剤と、を含んで構成させる。
結着樹脂の主成分はポリアミド樹脂であることが好ましい。ポリアミド樹脂はトナー及び外添剤などが付着しにくいため、耐汚染性が良好である。また、画像形成装置の電子写真感光体との接触による摩擦帯電を起し、電子写真感光体を正に帯電させ難い。
なお、ここで、「主成分」とは最表面層を構成する結着樹脂のうち50質量%以上のことをいう。この主成分のポリアミド樹脂は最表面層に含まれる結着樹脂全体を100として、主成分樹脂の割合が50質量%以上99質量%以下の範囲が好ましく、60質量%以上99質量%以下の範囲がより好ましい。
溶剤可溶性ポリアミド樹脂としては、例えば、ナイロン6、ナイロン11、ナイロン12、ナイロン6,6、ナイロン6,10などのナイロンをアルコキシアルキル化したN−アルコキシアルキル化ナイロン、ナイロン6、ナイロン11、ナイロン12、ナイロン6,6、ナイロン6,10などのうち少なくとも2つの共重合体である共重合ナイロンなどのアルコール可溶性ポリアミド樹脂が挙げられる。
アルコール可溶性ポリアミド樹脂としては、長期の帯電維持性により優れるなどの点からN−アルコキシメチル化ナイロンが好ましく、さらにはN−メトキシメチル化ナイロンがより好ましい。
ここで、最表面層において、例えば、アルコール可溶性ポリアミド樹脂などのポリアミド樹脂と、第2成分の樹脂とを加熱などにより反応させて3次元架橋などの架橋を行わせてもよい。これにより、帯電装置20の耐久性が向上し、帯電装置20の表面の割れなどに起因する画像欠陥が抑制され易くなる。
ポリエステル樹脂は、酸(ジカルボン酸)成分とアルコール(ジオール)成分とから合成されるものであり、本明細書において、「酸由来構成成分」とは、ポリエステル樹脂の合成前には酸成分であった構成部位を指し、「アルコール由来構成成分」とは、ポリエステル樹脂の合成前にはアルコール成分であった構成部位を指す。
ベンゾグアナミン樹脂としては、グアナミン構造を有する化合物、具体的には、例えば、下記一般式(β)で表される化合物が挙げられる。
これら、下記一般式(α)又は(β)で表される化合物は、例えば、メラミン又はグアナミンと、ホルムアルデヒドと、を用いて公知の方法(例えば、実験化学講座第4版、28巻、430ページ参照)で合成して得られる。
導電性付与剤としては、上記導電性弾性層に含有される電子導電剤やイオン導電剤などの導電性付与剤が挙げられる。これらのうち、導電性付与剤としては、抵抗むらなどの点から、導電性高分子、カーボンブラック及び酸化すずのうち少なくとも1つであることが好ましい。
これらの導電性付与剤は、1種を単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
ゲル分率(%)=((抽出後の質量)/(溶剤抽出前の樹脂の質量))×100
ゲル分率、すなわち架橋度が50%以上となっていると、架橋構造がかなり発達した被覆膜であり、耐割れ性が良好である。
例えば、帯電ロールの最表面層に含まれる導電剤の含有量を多くするほど表面近傍におけるインピーダンスは低下する傾向にある。また、再加熱温度を高くするほど表面近傍におけるインピーダンスが高くなる傾向にある。
本実施形態に係る画像形成装置101は、帯電ロール20の表面に接触して清掃する清掃部材(不図示)を備えてもよい。
本実施形態に係る帯電ロールを長い間使い続けることで帯電ロールが汚染されてくると帯電ムラが発生し、画像にスジ状欠陥が生じ易くなるが、帯電ロール20の表面に接触して清掃する清掃部材を設けておくことで帯電ロール20の汚染を抑制することができる。
なお、図8及び図9は、図6のA−A断面図、つまり、弾性層の螺旋方向に対して直交方向に沿った断面図である。
そして、弾性層100Bは、弾性層100Bの幅方向両端部における厚みをta(mm)とし、弾性層100Bの幅方向両端部以外において厚みが最も薄い部分(以下、幅方向最薄部と称する)の厚みをtb(mm)としたときに、下記条件式(A1)乃至(A3)を満たすことが望ましい(図8参照)。
・条件式(A1):1.0<ta/tb<2.0
・条件式(A2):0.5<ta<4.0
・条件式(A3):0.5<tb<4.0
清掃部材100は、回転に伴い、螺旋状に配置された弾性層100Bが被清掃部材、すなわち帯電ロール20の表面(被清掃面)に対して接触・離間を繰り返して清掃を行い、帯電ロール20の表面(被清掃面)を基準にして見ると、弾性層100Bの幅方向両端部の角部(エッジ部)が清掃部材100の軸方向(螺旋軸方向)に力が付加されて清掃を行う。
そして、弾性層100Bの幅方向両端部における突出部が適度な反発力を有すると、弾性層100Bが帯電ロール20の表面(被清掃面)に対して離間する際、当該突出部の反発力により、帯電ロール20の表面(被清掃面)に対して摺擦する力が働くものと考えられる。
このため、本実施形態に係る清掃部材100では、上記構成により、清掃能力に優れるものと考えられる。
−望ましい条件式−
・条件式(B1):1.0<ta/tb<1.75
・条件式(B2):0.5<ta<4
・条件式(B3):0.5<tb<4
−より望ましい条件式−
・条件式(C1):1.0<ta/tb<1.50
・条件式(C2):0.5<ta<3
・条件式(C3):0.5<ta<3
レーザー測定機(ミツトヨ社製レーザースキャンマイクロメータ、型式:LSM6200)を用いて、清掃部材の周方向は固定した状態で、1mm/sのトラバース速度にて清掃部材の長手方向(軸方向)へスキャンさせて弾性層厚み(弾性層肉厚)のプロファイルの測定を行う。その後、周方向位置をずらし同様の測定を行う(周方向位置は120°間隔、3箇所)。このプロファイルを基に弾性層100Bにおける両端部厚みta及び最薄部厚みtbの算出を行う。
つまり、弾性層100Bは、図8に示すように、一部材で構成された形態であってもよいし、図9に示すように、例えば、下地弾性層100B1と、下地弾性層100B1の螺旋幅両端部上に突出して設けられた突出弾性層100B2と、の2部材で構成された形態であってもよい。
特に、短冊を芯体に巻き付けて弾性層100Bを形成する場合、上記螺旋角度及び螺旋幅の範囲となるように制御することで、上記条件式を満たし易くなる、つまり、清掃能力が向上するため好適である。
この被覆率を上記範囲よりも大きいと、弾性層100Bが帯電ロール20に接触する時間が長くなるため、清掃部材の表面に付着する付着物が帯電ロール20へ再汚染する傾向が高くなる一方で、被覆率が上記範囲より小さいと、弾性層100Bの厚み(肉厚)が安定し難くなり、清掃能力が低下する傾向となる。
螺旋幅R1とは、弾性層100Bの清掃部材100の軸方向Q(芯体軸方向)に沿った長さを意味する。
螺旋ピッチR2とは、弾性層100Bの清掃部材100の軸方向Q(芯体軸方向)に沿った、隣合う弾性層100B間の長さを意味する。
また、弾性層100Bとは100Paの外力印加により変形しても、もとの形状に復元する材料から構成される層をいう。
芯体100Aに用いる材質としては、金属(例えば、快削鋼又はステンレス鋼等)、又は樹脂(例えば、ポリアセタール樹脂(POM)等)が挙げられる。なお、材質及び表面処理方法等は必要に応じて選択するのが望ましい。
特に、芯体100Aが金属で構成される場合メッキ処理を施すのが望ましい。また、樹脂等で導電性を有さない材質の場合、メッキ処理等の一般的な処理により加工して導電化処理を行ってもよいし、そのまま使用してもよい。
弾性層100Bの材料としては、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリアミド、又はポリプロピレン等の発泡性の樹脂、或いは、シリコーンゴム、フッ素ゴム、ウレタンゴム、EPDM、NBR、CR、塩素化ポリイソプレン、イソプレン、アクリロニトリル−ブタジエンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、水素添加ポリブタジエン、ブチルゴム等のゴム材料を1種類、又は2種類以上をブレンドしてなる材料が挙げられる。なお、これらには必要に応じて、発泡助剤、整泡剤、触媒、硬化剤、可塑剤、又は加硫促進剤等の助剤を加えてもよい。
ポリウレタンとしては、例えば、ポリオール(例えばポリエステルポリオール、ポリーエテルポリエステルやアクリルポリール等)と、イソシアネート(例えば、2,4−トリレンジイソシアネート、2,6−トリレンジイソシアネートや4,4−ジフェニルメタンジイソシアネート、トリジンジイソシアネート、1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート等)と、の反応物が挙げられ、鎖延長剤(1,4−ブタンジオール、トリメチロールプロパン)が含まれたものであってもよい。そして、ポリウレタンの発泡は、例えば、水やアゾ化合物(例えばアゾジカルボンアミド、アゾビスイソブチロニトリル等)等の発泡剤を用いて行われるのが一般的である。また、発泡ポリウレタンには、必要に応じて発泡助剤、整泡剤、触媒などの助剤を加えてもよい。
ここで、シリコーンオイル以外の整泡剤として具体的には、例えば、Siを含まない有機系の界面活性剤(例えば、ドデシルベンゼンスルホン酸、ラウリル硫酸ナトリウム等のアニオン系界面活性剤)が挙げられる。また、特開2005−301000号公報に記載のシリコーン系整泡剤を用いない製法も適用できる。
露光装置30としては、例えば、電子写真感光体10の表面に、半導体レーザ光、LED光、液晶シャッタ光等の光を、像様に露光する光学系機器等が挙げられる。光源の波長は電子写真感光体10の分光感度領域にあるものがよい。半導体レーザの波長としては、例えば、780nm前後に発振波長を有する近赤外がよい。しかし、この波長に限定されず、600nm台の発振波長レーザや青色レーザとして400nm以上450nm以下に発振波長を有するレーザも利用してもよい。また、露光装置30としては、例えばカラー画像形成のためにはマルチビーム出力するタイプの面発光型のレーザ光源も有効である。
現像装置40は、例えば、現像領域で電子写真感光体10に対向して配置されており、例えば、トナー及びキャリアからなる2成分現像剤を収容する現像容器41(現像装置本体)と、補給用現像剤収納容器(トナーカートリッジ)47と、を有している。現像容器41は、現像容器本体41Aとその上端を塞ぐ現像容器カバー41Bとを有している。
現像剤は、トナーとキャリアを含む二成分系現像剤が採用される。
トナーは、例えば、結着樹脂、着色剤、及び必要に応じて離型剤等の他の添加剤を含むトナー粒子と、必要に応じて外添剤と、を含んで構成される。
一次転写装置51、及び二次転写装置52としては、例えば、ベルト、ロール、フィルム、ゴムブレード等を用いた接触型転写帯電器、コロナ放電を利用したスコロトロン転写帯電器やコロトロン転写帯電器等のそれ自体公知の転写帯電器が挙げられる。
クリーニング装置70は、筐体71と、筐体71から突出するように配設されるクリーニングブレード72と、クリーニングブレード72の電子写真感光体10回転方向下流側に配置される潤滑剤供給装置60と、を含んで構成されている。
なお、クリーニングブレード72は、筐体71の端部で支持された形態であってもよし、別途、支持部材(ホルダー)により支持される形態であってもよいが、本実施形態では、筐体71の端部で支持された形態を示している。
クリーニングブレード72を構成する材料としては、ウレタンゴム、シリコンゴム、フッ素ゴム、プロロピレンゴム、ブタジエンゴム等が挙げられる。これらの中で、ウレタンゴムがよい。
ウレタンゴム(ポリウレタン)は、例えば、通常、ポリウレタンの形成に用いられるものであれば特に限定されない。例えば、ポリオール(例えばポリエチレンアジペート、ポリカプロラクトンなどのポリエステルポリオール等)とイソシアネート(例えばジフェニルメタンジイソシアネート等)とからなるウレタンプレポリマーが挙げられる。また、ウレタンゴム(ポリウレタン)は、例えば、1,4−ブタンジオール、トリメチロールプロパン、エチレングリコールやこれらの混合物などの架橋剤を原料とするものよい。
潤滑剤供給装置60は、例えば、クリーニング装置70の内部であって、クリーニングブレード72よりも電子写真感光体10の回転方向上流側に設けられている。
本実施形態に係るプロセスカートリッジ101Aの構成は、これに限られず、例えば、少なくとも、電子写真感光体10と帯電装置20とを備えてえればよく、その他、例えば、露光装置30、現像装置40、一次転写装置51、及びクリーニング装置70から選択される少なくとも一つを備えていてもよい。
また、以下の説明において、実施例1、2、5−8、11−18は、それぞれ参考例1、2、5−8、11−18に相当する。
[感光体の作製]
酸化亜鉛(平均粒子径:70nm、テイカ社製、比表面積値:15m2/g)100質量部をメタノール500質量部と攪拌混合し、シランカップリング剤として、KBM603(信越化学社製)1.25質量部を添加し、2時間攪拌した。その後、メタノールを減圧蒸留にて留去し、120℃で3時間焼き付けを行い、シランカップリング剤表面処理酸化亜鉛粒子を得た。
アルミニウム基材上に下引層のみ形成し、当該下引層上にφ1mmの金電極を形成したものを用いて行った。アルミニウム基材と金電極との間に22℃55%RHの環境下で107V/mの電界となるように電圧(Vuc)を印加し、電圧印加から30秒後の電流(Iuc)を電流計で測定し、得られた電流値及び下引層の厚さから下記式(C)を用いて体積抵抗を求めた。
(体積抵抗率)=R×(金電極の面積)/(下引層の厚さ) ・・・ (C)
上記式中、Rは抵抗値(Ω)=Vuc/Iucを示す。電流計としては、KEITHLEY社製 237型ソースメジャーユニットを用いた。下引層の膜厚測定には、うず電流膜厚計(フィッシャー社製、フィッシャースコープMMS)を用いた。
以下の方法により帯電ロールを作製した。
−弾性層の形成−
下記混合物をオープンロールで混練りし、SUS416からなる直径6mmの導電性支持体表面に、厚さ3mmとなるように円筒状に被覆し、内径18.0mmの円筒型の金型に入れ、170℃で30分間加硫させ、金型から取り出した後、研磨し円筒状の導電性弾性層Aを得た。
・ゴム材:100質量部
(エピクロルヒドリン−エチレンオキシド−アリルグリシジルエーテル共重合ゴム Gechron3106:日本ゼオン社製)
・導電剤(カーボンブラック アサヒサーマル:旭カーボン社製):25質量部
・導電剤(ケッチェンブラックEC:ライオン社製):8質量部
・イオン導電剤(過塩素酸リチウム):1質量部
・加硫剤(硫黄 200メッシュ:鶴見化学工業社製):1質量部
・加硫促進剤(ノクセラーDM:大内新興化学工業社製):2.0質量部
・加硫促進剤(ノクセラーTT:大内新興化学工業社製):0.5質量部
下記混合物をビーズミルにて分散し得られた分散液Aを、メタノールで希釈し、導電性弾性層Aの表面に浸漬塗布した後、140℃で15分間加熱乾燥し、厚さ4μmの表面層を形成し、導電性ロールを得た。これを帯電ロールとした。
・高分子材料:100質量部
(共重合ナイロン アラミンCM8000:東レ社製)
・導電剤:30質量部
(アンチモンドープ酸化スズ SN−100P:石原産業社製)
・溶剤(メタノール):500質量部
・溶剤(ブタノール):240質量部
上記のように作製した帯電ロールを、100℃に加熱したオーブンにて30分間再加熱を行った。
インピーダンスアナライザ(SI1260(Impedance/Gain−phase Analyser、Solartron社製))を用いて、面積1cm2、厚み0.1mmシート上に間隔200μmで配置された電極シートを、実機内相当押し圧である0.03N/cm程度で帯電ロール表面に押しあて、帯電ロールシャフトを接地し、Vdc=0V、Vpp=1V、f=10mHz〜1MHz、コールコールプロット低周波数成分のサークルフィッティングによりインピーダンスを求める。
[感光体の作製]
下引層を形成する際の乾燥温度を190℃にして下引層の抵抗値を6.5×108Ω・cmにしたこと以外は、実施例1と同様の方法で感光体を作製した。
実施例1と同様にして帯電ロールを作製した。
[感光体の作製]
下引層の膜厚を50μmにしたこと以外は、実施例1と同様の方法で感光体を作製した。
実施例1と同様にして帯電ロールを作製し、150℃に加熱したオーブンにて30分間再加熱を行った。
[感光体の作製]
実施例1と同様にして感光体を作製した。
実施例1と同様にして帯電ロールを作製し、180℃に加熱したオーブンにて30分間再加熱を行った。
[感光体の作製]
電荷輸送層の形成において、ビフェニル共重合型ポリカーボネート樹脂の代わりに、下記構造式(2)で示され、共重合比m:n=25:75(重量平均分子量74,000)のビフェニル共重合型ポリカーボネート樹脂を用いたこと以外は、実施例1と同様の方法で作製した。
実施例1と同様にして帯電ロールを作製した。
[感光体の作製]
実施例1に記載の電荷輸送層の形成において、一般式(1)で表される電荷輸送材料として上記例示化合物(1−1)2質量部とN,N′−ビス(3−メチルフェニル)−N,N′−ジフェニルベンジジン2質量部の代わりに、下記構造式(3)で表される1分子中にブタジエン2量体構造を持つ電荷輸送材料を4質量部用いたこと以外は、実施例1と同様の方法で作製した。
実施例1と同様にして帯電ロールを作製した。
[感光体の作製]
下引層を形成する際の乾燥温度を180℃にして下引層の抵抗値を7.8×107Ω・cmにしたこと以外は、実施例1と同様の方法で感光体を作製した。
実施例1と同様にして帯電ロールを作製した。
[感光体の作製]
下引層の膜厚を26μmとしたこと以外は、実施例1と同様の方法で感光体を作製した。
実施例1と同様にして帯電ロールを作製した。
[感光体の作製]
実施例1と同様にして感光体を作製した。
実施例1と同様にして帯電ロールを作製し、60℃に加熱したオーブンにて30分間再加熱を行った。
[感光体の作製]
実施例1と同様にして感光体を作製した。
実施例1と同様にして帯電ロールを作製し、再加熱などの再表面処理無しにて使用した。
[感光体の作製]
実施例1と同様にして感光体を作製した。
実施例1と同様にして帯電ロールを作製した。
厚さ2mmの発泡ウレタン(EPM−70;株式会社イノアックコーポレーション社製)シートに厚み0.2mmの両面テープを貼付け、幅4mm、長さ353mmの短冊になるように切り出す。この短冊を段付金属シャフト(外径φ6、全長337mm、軸受け部の外径φ4、長さ6mmのシャフトを使用。発泡ウレタンの有効長は320mm。)へ、巻き付け角度25°で、シート全長が0〜5%程度伸びるように張力を付与しつつ巻き付けて、螺旋状に配置した弾性層を形成し、クリーニングロールを作製した。
[感光体の作製]
実施例2と同様にして感光体を作製した。
実施例2と同様にして帯電ロールを作製した。
実施例7と同様にしてクリーニングロールを作製した。
[感光体の作製]
実施例3と同様にして感光体を作製した。
実施例3と同様にして帯電ロールを作製した。
実施例7と同様にしてクリーニングロールを作製した。
[感光体の作製]
実施例4と同様にして感光体を作製した。
実施例4と同様にして帯電ロールを作製した。
実施例7と同様にしてクリーニングロールを作製した。
[感光体の作製]
実施例5と同様にして感光体を作製した。
実施例5と同様にして帯電ロールを作製した。
実施例7と同様にしてクリーニングロールを作製した。
[感光体の作製]
実施例6と同様にして感光体を作製した。
実施例6と同様にして帯電ロールを作製した。
実施例7と同様にしてクリーニングロールを作製した。
[感光体の作製]
実施例1と同様にして感光体を作製した。
実施例1と同様にして帯電ロールを作製した。
厚さ2mmの発泡ウレタン(EPM−70;株式会社イノアックコーポレーション社製 )シートに厚み0.2mmの両面テープを貼付け、幅6mm、長さ757mmの短冊になるように切り出す。この短冊を段付金属シャフト(外径φ6、全長337mm、軸受け部の外径φ4、長さ6mmのシャフトを使用。発泡ウレタンの有効長は320mm。)へ、巻き付け角度63°で、シート全長が0〜5%程度伸びるように張力を付与しつつ巻き付けて、螺旋状に配置した弾性層を形成し、クリーニングロールを作製した。
[感光体の作製]
実施例1と同様にして感光体を作製した。
実施例1と同様にして帯電ロールを作製した。
厚さ2mmの発泡ウレタン(EPM−70;株式会社イノアックコーポレーション社製)シートに厚み0.2mmの両面テープを貼付け、幅5mm、長さ353mmの短冊になるように切り出す。この短冊を段付金属シャフト(外径φ6、全長337mm、軸受け部の外径φ4、長さ6mmのシャフトを使用。発泡ウレタンの有効長は320mm。)へ、巻き付け角度25°で、シート全長が0〜5%程度伸びるように張力を付与しつつ巻き付けて、螺旋状に配置した弾性層を形成し、クリーニングロールを作製した。
[感光体の作製]
実施例1と同様にして感光体を作製した。
実施例1と同様にして帯電ロールを作製した。
厚さ2mmの発泡ウレタン(EPM−70;株式会社イノアックコーポレーション社製)シートに厚み0.2mmの両面テープを貼付け、幅4mm、長さ353mm、断面形状が右図形状の短冊になるように切り出す。この短冊を段付金属シャフト(外径φ6、全長337mm、軸受け部の外径φ4、長さ6mmのシャフトを使用。発泡ウレタンの有効長は320mm。)へ、巻き付け角度25°で、シート全長が0〜5%程度伸びるように張力を付与しつつ巻き付けて、螺旋状に配置した弾性層を形成し、クリーニングロールを作製した。
[感光体の作製]
実施例1と同様にして感光体を作製した。
実施例1と同様にして帯電ロールを作製した。
厚さ3mmの発泡ウレタン(EPM−70;株式会社イノアックコーポレーション社製)シートに厚み0.2mmの両面テープを貼付け、幅7mm、長さ353mmの短冊になるように切り出す。この短冊を段付金属シャフト(外径φ6、全長337mm、軸受け部の外径φ4、長さ6mmのシャフトを使用。発泡ウレタンの有効長は320mm。)へ、巻き付け角度25°で、シート全長が0〜5%程度伸びるように張力を付与しつつ巻き付けて、螺旋状に配置した弾性層を形成し、クリーニングロールを作製した。
[感光体の作製]
実施例1と同様にして感光体を作製した。
実施例1と同様にして帯電ロールを作製した。
厚さ0.7mmの発泡ウレタン(EPM−70;株式会社イノアックコーポレーション社製)シートに厚み0.2mmの両面テープを貼付け、幅7mm、長さ353mmの短冊になるように切り出す。この短冊を段付金属シャフト(外径φ6、全長337mm、軸受け部の外径φ4、長さ6mmのシャフトを使用。発泡ウレタンの有効長は320mm。)へ、巻き付け角度25°で、シート全長が0〜5%程度伸びるように張力を付与しつつ巻き付けて、螺旋状に配置した弾性層を形成し、クリーニングロールを作製した。
[感光体の作製]
実施例1と同様にして感光体を作製した。
実施例1と同様にして帯電ロールを作製した。
厚さ2.5mmの発泡ウレタン(EPM−70;株式会社イノアックコーポレーション社製)シートに厚み0.2mmの両面テープを貼付け、幅7mm、長さ353mmの短冊になるように切り出す。この短冊を段付金属シャフト(外径φ6、全長337mm、軸受け部の外径φ4、長さ6mmのシャフトを使用。発泡ウレタンの有効長は320mm。)へ、巻き付け角度25°で、シート全長が0〜5%程度伸びるように張力を付与しつつ巻き付けて、螺旋状に配置した弾性層を形成し、クリーニングロールを作製した。
[感光体の作製]
下引層を形成する際の乾燥温度を180℃にして下引層の抵抗値を7.8×107Ω・cmにしたこと以外は、実施例1と同様の方法で感光体を作製した。
実施例1と同様にして帯電ロールを作製した。
発泡ウレタン(EPM−70;株式会社イノアックコーポレーション社製)の角材にドリルにてΦ5mmの穴を開け、接着剤を塗布した外径6mmの支持シャフトを挿入し、その後研磨することで、外径10mmの発泡ロールを作製した。このロールを内径9.7mmの割型で覆い、割型を250℃で1分間加熱し冷却して、円筒形状のクリーニングロールを作製した。
上記により作製したロールと同条件で作製したテストシートの粘着力は、JIS Z−0237に準ずる方法にて測定したところ、1.0 N/20mmであった。
上記各例の感光体及び帯電ロール、実施例7−18及び比較例5ではさらにクリーニングロール(帯電ロール用清掃部材)を装着した富士ゼロックス社製DocuCentre 505aのプロセスカートリッジを富士ゼロックス社製 DocuCentre 505a改造機に装着し、画質評価試験を行った。なお、本改造機は、電子写真感光体への帯電方式は、帯電ロールによる接触、且つ直流帯電方式で、帯電条件を感光体表面帯電電位が−600Vとなるように設定した。
A:色スジが見られない
B:色スジが1本以上2本以下発生
C:色スジが3本以上10本以下発生
D:色スジが11本以上20本以下発生
E:色スジが21本以上29本以下発生(実用上問題があるレベル)
F:色スジが30本以上発生(実用上問題があるレベル)
以上の評価試験の評価結果を、表2に一覧にして示す。
Claims (6)
- 導電性支持体、体積抵抗率が1.0×108Ω・cm以上であり、且つ膜厚が30μm以上である下引層、及び感光層をこの順に有する電子写真感光体と、
前記電子写真感光体に接触して帯電させる帯電ロールを有し、該帯電ロールの表面近傍におけるインピーダンスが4.0×109Ω・cm以上8.6×10 9 Ω・cm以下である直流帯電方式の帯電手段と、
帯電された前記電子写真感光体を露光して静電潜像を形成する静電潜像形成手段と、
トナーを含む現像剤により、前記電子写真感光体に形成された前記静電潜像を現像してトナー像を形成するトナー像形成手段と、
前記電子写真感光体に形成された前記トナー像を被転写体に転写する転写手段と、
を備えた画像形成装置。 - 前記電子写真感光体の最表面層が、結着樹脂と下記一般式(1)で表される電荷輸送材料とを含んで構成されている請求項1に記載の画像形成装置。
(一般式(1)中、R1、R2、R3、R4、R5、及びR6はそれぞれ独立して水素原子、ハロゲン原子、炭素数1以上20以下のアルキル基、炭素数1以上20以下のアルコキシ基、又は、置換もしくは未置換の炭素数6以上30以下のアリール基を表し、隣接する2つの置換基同士が結合して炭化水素環構造を形成してもよい。mは0以上2以下、nは1又は2を表す。) - 前記帯電ロールの表面に接触して配置され、芯体と、前記芯体の外周面に螺旋状に配置された弾性層と、を有し、前記弾性層の幅方向両端部における厚みをta(mm)とし、前記弾性層の幅方向両端部以外において厚みが最も薄い部分の厚みをtb(mm)としたときに、下記条件式(A1)乃至(A3)を満たす清掃手段を備える請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。
・条件式(A1):1.0<ta/tb<2.0
・条件式(A2):0.5<ta<4.0
・条件式(A3):0.5<tb<4.0 - 導電性支持体、体積抵抗率が1.0×108Ω・cm以上であり、且つ膜厚が30μm以上である下引層、及び感光層をこの順に有する電子写真感光体と、
前記電子写真感光体に接触して帯電させる帯電ロールを有し、該帯電ロールの表面近傍におけるインピーダンスが4.0×109Ω・cm以上8.6×10 9 Ω・cm以下である直流帯電方式の帯電手段と、
を備え、画像形成装置に着脱されるプロセスカートリッジ。 - 前記電子写真感光体の最表面層が、結着樹脂と下記一般式(1)で表される電荷輸送材料とを含んで構成されている請求項4に記載のプロセスカートリッジ。
(一般式(1)中、R1、R2、R3、R4、R5、及びR6はそれぞれ独立して水素原子、ハロゲン原子、炭素数1以上20以下のアルキル基、炭素数1以上20以下のアルコキシ基、又は、置換もしくは未置換の炭素数6以上30以下のアリール基を表し、隣接する2つの置換基同士が結合して炭化水素環構造を形成してもよい。mは0以上2以下、nは1又は2を表す。) - 前記帯電ロールの表面に接触して配置され、芯体と、前記芯体の外周面に螺旋状に配置された弾性層と、を有し、前記弾性層の幅方向両端部における厚みをta(mm)とし、前記弾性層の幅方向両端部以外において厚みが最も薄い部分の厚みをtb(mm)としたときに、下記条件式(A1)乃至(A3)を満たす清掃手段を備える請求項4又は請求項5に記載のプロセスカートリッジ。
・条件式(A1):1.0<ta/tb<2.0
・条件式(A2):0.5<ta<4.0
・条件式(A3):0.5<tb<4.0
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