JP6569176B2 - 画像処理装置、撮像装置、画像処理方法 - Google Patents

画像処理装置、撮像装置、画像処理方法 Download PDF

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Description

本発明は、時系列的に撮像された複数枚の画像データを合成する画像処理装置、撮像装置、画像処理方法に関する。
近年、比較明合成処理機能が搭載されたデジタルカメラ等の撮像装置が提案されている。ここに比較明合成処理とは、時系列的に撮像された複数枚の画像における同一画素位置の画素値を比較して、値が大きい方の画素値で該当画素位置の画素値を置き換える処理である。
この比較明合成処理は、比較的明るく小さい移動体を含む撮影シーンにおいて、必要十分な短いシャッタ速度で時系列的に撮像(いわゆる連続撮影)して得られた複数枚の画像に対して用いられ、移動体の軌跡をS/N比の高い良好な画像として取得することができる。
適用される撮影シーンの幾つかの例を挙げれば、花火、天体撮影、夜間の車等のヘッドライトの移動軌跡の撮影、などである。
例えば花火撮影の場合、花火を構成する輝点の数秒の流れを、数秒よりも短いシャッタ速度で時系列的に撮像して複数枚の画像を取得する。また、天体撮影の場合、天体を構成する星々の非常にスローな動きを、短いシャッタ速度で時系列的に撮像して複数枚の画像を取得する。さらに、夜間の車等のヘッドライトの移動軌跡の場合にも、同様に、撮影しようとする移動軌跡の長さに対応するシャッタ速度よりも短いシャッタ速度で時系列的に撮像して複数枚の画像を取得する。
そして、何れの場合にも、得られた複数枚の画像を比較明合成することにより、長時間のシャッタ速度で撮影した場合のような暗電流による画質劣化を避けて、S/Nの良い画像を得ることができる。
こうした技術として、例えば特開2014−212415号公報には、最初の画像データを累積比較明合成画像データとして記憶し、新たに得られた画像データと累積比較明合成画像データとを画素毎に比較して、大きい方の画素データを新たな画素データとして累積比較明合成画像データを再構成する比較明合成処理を、新たな画像データが取得される毎に繰り返して行う比較明合成処理部を備える撮像装置が記載されている。
さらに、該公報には、比較明合成処理部と比較暗合成処理部とを備え、累積比較明合成画像データと累積比較暗合成画像データとの差分画像データを演算し、累積比較暗合成画像データにゲイン値を乗算した画像データと、差分画像データに任意のゲイン値を乗算した画像データと、を合成する技術が記載されている。
特開2014−212415号公報
ところで、比較明合成は、上述したような撮影シーンにおいて、印象的な(例えば、実際よりも印象的な)画像を撮影する技術として普及しつつあるが、実際よりもさらに一層印象的な画像を撮影することが望まれている撮影シーンがある。
例えば、花火の撮影シーンでは様々な色のカラフルな花火が打ち上げられているが、その一方で、あまりカラフルでない花火が打ち上げられることもある。こうした場合に、カラフルな花火のみが画像化されることが望まれる場合がある。
また、花火に伴って、煙などのような花火の鮮明さを損なう現象も発生する。同様に、夜間の車等のヘッドライトの移動軌跡の撮影においても、都会の道路を対象とする場合には、路上に浮遊する排気ガスがヘッドライトの移動軌跡の鮮明さを損なうことがある。こうした場合に、煙や排気ガスが除去されたより鮮明な画像が望まれる場合がある。
こうして、より鮮やかで印象的な画像を撮影するというユーザニーズが存在している。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、実際の撮影シーンよりも鮮やかで印象的な画像を得ることができる画像処理装置、撮像装置、画像処理方法を提供することを目的としている。
本発明のある態様による画像処理装置は、被写体を時系列的に撮像して取得された複数枚の画像データについて、前記画像データを構成する各画素の彩度が高彩度エリア内であるか否かを判定する彩度判定部と、前記画像データを構成する各画素の内の、前記彩度判定部により前記高彩度エリア内であると判定された画素のみについて、輝度成分を含む指標がより大きい画素の画素値に置き換える高彩度比較明合成処理を、前記複数枚の画像データについて行う画像合成部と、を具備している。
本発明のある態様による撮像装置は、被写体を撮像して画像データを取得する撮像部と、前記撮像部に撮像を時系列的に行わせて複数枚の画像データを取得させる制御部と、前記複数枚の画像データを処理する前記画像処理装置と、を具備している。
本発明のある態様による画像処理方法は、被写体を時系列的に撮像して取得された複数枚の画像データについて、前記画像データを構成する各画素の彩度が高彩度エリア内であるか否かを判定する彩度判定ステップと、前記画像データを構成する各画素の内の、前記彩度判定ステップにより前記高彩度エリア内であると判定された画素のみについて、輝度成分を含む指標がより大きい画素の画素値に置き換える高彩度比較明合成処理を、前記複数枚の画像データについて行う画像合成ステップと、を有している。
本発明の画像処理装置、撮像装置、画像処理方法によれば、実際の撮影シーンよりも鮮やかで印象的な画像を得ることができる。
本発明の実施形態1における撮像装置の構成を示すブロック図。 上記実施形態1における撮像素子の構成を示す図。 上記実施形態1の撮像素子の有効画素部における画素の配列を示す図。 上記実施形態1における画像処理部の構成を示すブロック図。 上記実施形態1の撮像装置における高彩度比較明合成モードの処理を示すフローチャート。 上記実施形態1の撮像装置において、合成対象となる複数枚の画像を取得する様子を示すタイミングチャート。 上記実施形態1の図5のステップS3における高彩度比較明合成処理の詳細を示すフローチャート。 上記実施形態1において、高彩度エリアを設定する方法の一例を説明するための図。 上記実施形態1において、フレーム1の画像が取得された時点の撮影シーンの例を示す図。 上記実施形態1において、フレーム1〜nの画像が取得された期間のトータルの撮影シーンの例を示す図。 上記実施形態1において、フレーム1〜nの画像に基づき作成された比較暗画像の例を示す図。 上記実施形態1において、フレーム1〜nの画像に基づき作成された高彩度比較明画像の例を示す図。 本発明の実施形態2の撮像装置における高彩度比較明合成モードの処理を示すフローチャート。 上記実施形態2の撮像装置において、高彩度比較明合成用の複数枚の画像を取得し、その後に比較暗合成用の複数枚の画像を取得する様子を示すタイミングチャート。 上記実施形態2の図13のステップS3における高彩度比較明合成処理の詳細を示すフローチャート。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
[実施形態1]
図1から図12は本発明の実施形態1を示したものであり、図1は撮像装置の構成を示すブロック図である。本実施形態の撮像装置は、以下に説明するように、撮像して得られた画像を処理する画像処理装置としての機能を備えたものとなっている。
この撮像装置は、図1に示すように、レンズ1と、撮像素子2と、画像処理部3と、AF(オートフォーカス)評価値演算部4と、表示部5と、手振検出部7と、手振補正部8と、露光制御部9と、フォーカス制御部10と、カメラ操作部11と、カメラ制御部12と、を備えている。なお、図1にはメモリカード6も記載されているが、このメモリカード6は撮像装置に対して着脱可能に構成されているために、撮像装置に固有の構成でなくても構わない。
レンズ1は、被写体の光学像を撮像素子2の撮像領域に結像する撮像光学系である。このレンズ1は、焦点位置(ピント位置)を調節してフォーカシングを行うためのフォーカスレンズと、通過する光束の範囲を制御するための絞りと、を備え、さらに、本実施形態においては手振補正機能も備えたものとなっている。
撮像素子2は、レンズ1により結像された被写体の光学像を撮像(光電変換)して画像データを取得し出力する撮像部である。なお、本実施形態においては、撮像素子2が原色ベイヤー配列のカラーフィルタを備えたカラー撮像素子であるとして説明するが、もちろんその他の構成であっても構わない。また、撮像素子2は、レンズ1の撮影光軸に垂直な面内を移動可能に構成されていて、手振補正機能を備えたものとなっている。
画像処理部3は、撮像素子2から出力される画像データに各種の画像処理を行い、表示用あるいは記録用の画像を作成するものである。この画像処理部3の構成については、後で図4を参照してより詳細に説明する。
AF評価値演算部4は、撮像素子2から出力された画像データに基づいてAF評価値を算出し、カメラ制御部12へ出力するものである。例えば、AF評価値演算部4は、撮像素子2から出力された画像データに基づいてコントラスト値を算出し、AF評価値として出力する。
表示部5は、画像処理部3により表示用に画像処理された信号に基づき、画像を表示するものである。この表示部5は、ライブビュー表示や静止画像表示、動作再生表示等を行うとともに、この撮像装置に係る各種の情報等も表示するようになっている。
メモリカード6は、画像処理部3により記録用に処理された画像データ(静止画像データ、動画像データなど)を保存するための記録媒体である。
手振検出部7は、加速度センサや角速度センサ等を有して構成され、この撮像装置の手振れを検出してカメラ制御部12へ出力するものである。
手振補正部8は、カメラ制御部12の制御に基づいて、検出された手振れを相殺するようにレンズ1と撮像素子2との少なくとも一方を移動させ、撮像素子2の撮像領域上に結像される光学的な被写体像に手振れの影響が生じるのを軽減するものである。
露光制御部9は、カメラ制御部12の指令に基づいて、該カメラ制御部12により決定されたシャッタ速度(露光時間)で撮像素子2の素子シャッタを制御し画像を取得させるものである。さらに、露光制御部9は、カメラ制御部12により決定された絞り値に基づいて、レンズ1に含まれる絞りの制御等も行うようになっている。また、露光制御部9は、撮像素子2の駆動情報をカメラ制御部12へ出力するようになっている。
フォーカス制御部10は、焦点を調節するためにレンズ1を駆動するものである。すなわち、フォーカス制御部10は、AF評価値演算部4からAF評価値を受けたカメラ制御部12の制御に基づいて、レンズ1に含まれるフォーカスレンズを駆動し、撮像素子2に結像される被写体像が合焦に至るようにする。また、フォーカス制御部10は、レンズ位置などのレンズ駆動情報をカメラ制御部12へ出力するようになっている。
カメラ操作部11は、この撮像装置に対する各種の操作入力を行うための操作部である。このカメラ操作部11には、撮像装置の電源をオン/オフするための電源スイッチ、静止画撮影、動画撮影などを指示入力するためのレリーズボタン、静止画撮影モード(この静止画撮影モードは、より詳細なモードとして、高彩度比較明合成モードを含む)や動画撮影モード、ライブビューモードなどを設定するためのモードボタン等の操作部材が含まれている。
カメラ制御部12は、フォーカス制御部10からのレンズ駆動情報やAF評価値演算部4からのAF評価値、露光制御部9からの駆動情報、画像処理部3からの処理情報、手振検出部7からの手振情報、カメラ操作部11からの操作入力などに基づいて、画像処理部3、メモリカード6、手振補正部8、露光制御部9、フォーカス制御部10等を含むこの撮像装置全体を制御するものである。
このカメラ制御部12は、自動露出制御に基づき、あるいはカメラ操作部11から入力された設定値に基づき、シャッタ速度(露光時間)および絞り値を決定して、決定したシャタ速度および絞り値の情報を露光制御部9へ出力する。
そして、カメラ制御部12は、高彩度比較明合成モードが設定されているときには、露光制御部9を介して撮像素子2に撮像を時系列的に行わせて複数枚の画像データを取得させる制御部として機能する。
次に、図2は撮像素子2の構成を示す図である。
撮像素子2は、レンズ1からの光を受光して光電変換を行う画素が垂直方向および水平方向に配列された有効画素部21と、レンズ1からの光が遮光されているオプティカルブラック(OB)部22と、を備えている。
図3は、撮像素子2の有効画素部21における画素の配列を示す図である。
撮像素子2の有効画素部21には、図3に示すように、原色ベイヤー配列のカラーフィルタが配置されている。ここに原色ベイヤー配列は、よく知られているように、2×2画素配列を基本配列として、この基本配列の対角位置に緑色画素Gr,Gbを配置し、緑色画素Grと同一ライン上に赤色画素Rを、緑色画素Gbと同一ライン上に青色画素Bを配置したものとなっている。
なお、原色ベイヤー配列のカラーフィルタは、有効画素部21に配置するに限るものではなく、OB部22を含む、撮像素子2の撮像面全体に配置するようにしても構わない。
図4は画像処理部3の構成を示すブロック図である。
画像合成部である画像処理部3は、比較暗合成処理部31と、高彩度比較明合成処理部32と、標準画像処理部33と、を備えている。
比較暗合成処理部31は、連続して撮影し得られた複数枚の画像データに比較暗合成処理を行って比較暗画像を作成するものである。ここに比較暗合成処理は、複数枚の画像における同一画素位置の画素値を比較して、値が小さい方の画素値で該当画素位置の画素値を置き換える処理である。
高彩度比較明合成処理部32は、後で図7等を参照して詳細に説明するように、彩度を考慮した比較明合成処理を行うものである。ここに、本実施形態(および後述する他の実施形態)における比較明合成処理は、通常の比較明合成処理を、より一般化したものとなっている。
すなわち、通常の比較明合成処理は、複数枚の画像における同一画素位置の画素値を比較して、値が大きい方の画素値で該当画素位置の画素値を置き換える処理である。
これに対して、本実施形態(および後述する他の実施形態)の比較明合成処理は、複数枚の画像における同一画素位置の指標(画素の輝度成分を含む指標)を比較して、指標がより大きい方の画素値を該当画素位置の画素値に置き換える処理となっている。この指標の一例は、通常の比較明合成処理において示されている画素値自体であるが、後述する実施形態2において説明するように、画素の輝度色差成分を重み付け加算して得られる合成評価値を、画素の輝度成分を含む指標としても良い。
そして、高彩度比較明合成処理部32は、複数枚の画像データについて、画像データを構成する各画素の彩度が高彩度エリア内であるか否かを判定する彩度判定部として機能すると共に、画像合成部の一部として機能し、画像データを構成する各画素の内の、彩度判定部により高彩度エリア内であると判定された画素のみについて、輝度成分を含む指標がより大きい画素の画素値に置き換える高彩度比較明合成処理を、複数枚の画像データについて行うようになっている。
標準画像処理部33は、比較暗合成処理部31および高彩度比較明合成処理部32により作成された合成画像に、表示用画像または記録用画像を作成するための標準画像処理、いわゆる現像処理を行うものである。この標準画像処理部33は、高彩度比較明合成モード以外の通常の静止画撮影モードにおいて得られた画像に対しても、同様に現像処理を行う。なお、高彩度比較明合成モード以外の通常の静止画撮影モードにおいて得られた画像の場合には、比較暗合成処理部31および高彩度比較明合成処理部32の各処理は適宜スキップされる。
この標準画像処理部33は、OB減算部34を含んでいる。このOB減算部34は、有効画素部21の画素値からOB部22の画素値を減算するか、露光時間(シャッタ速度)が比較的長い場合は遮光画像を別途に取得してフレーム減算することで、有効画素部21に含まれるオフセット成分や固定パターンノイズ等を除去するものである。
図5は撮像装置における高彩度比較明合成モードの処理を示すフローチャートである。
図示しないメイン処理からこの処理に入ると、まず、カメラ制御部12の制御に基づいて、高彩度比較明合成処理において合成対象となる複数枚の画像を取得する(ステップS1)。
ここで図6は、撮像装置において、合成対象となる複数枚の画像を取得する様子を示すタイミングチャートである。
撮影を開始する前に、ユーザは、手ブレ補正機能を予めオンにするか、より好ましくは撮像装置を例えば三脚等に固定しているものとする。そして、ユーザが、レリーズボタンの1回目の押圧操作R1を例えば行うことにより、合成対象となる複数枚の画像の取得が開始され、まずフレーム1の画像が取得される。続いて、フレーム2,フレーム3,…の各画像が順次取得される。その後、ユーザがレリーズボタンの2回目の押圧操作R2を行うことにより、合成対象となる複数枚の画像における最終画像であるフレームn(nは正の整数)の画像が取得される。こうして、フレーム1〜フレームnの画像が、高彩度比較明合成を実施する対象のフレーム情報BFとなる。
図9は、フレーム1の画像が取得された時点の撮影シーンP1の例を示す図である。
撮影シーンP1には、街の夜景41と、夜空42と、灰色の雲43と、彩度が低い花火44と、がある。
また、図10は、フレーム1〜nの画像が取得された期間のトータルの撮影シーンP1〜nの例を示す図である。
トータルの撮影シーンP1〜nには、撮影シーンP1の後に打ち上げられた彩度の高い各色の花火45がさらに加わっている。このトータルの撮影シーンP1〜nは、フレーム1〜nの画像に対して、通常の比較明合成処理を行ったときに得られる画像の様子とほぼ一致している。
こうして、合成対象となる複数枚の画像が取得されたら、次に、比較暗合成処理部31が比較暗画像を合成する(ステップS2)。すなわち、比較暗合成処理部31は、高彩度比較明合成処理用に取得されたフレーム1〜フレームnの各画像から、各画素位置において最も画素値が小さい画素を選択して合成することで、比較暗画像を作成する。この処理を行うことにより、合成対象となる複数枚の画像において共通する背景が抽出される。
図11は、フレーム1〜nの画像に基づき作成された比較暗画像の例を示す図である。
この図11に示す例においては、最も画素値が小さい画素が選択された結果、フレーム1〜nの画像の何れかに含まれていた、街の夜景41および夜空42が残り、灰色の雲43、彩度が低い花火44、および彩度の高い各色の花火45が消去されている。
続いて、高彩度比較明合成処理部32により、後で図7を参照して説明する高彩度比較明合成処理を行う(ステップS3)。
図12は、フレーム1〜nの画像に基づき作成された高彩度比較明画像の例を示す図である。
本実施形態の高彩度比較明合成処理を行うと、街の夜景41、夜空42、および彩度の高い各色の花火45が残り、灰色の雲43および彩度が低い花火44が消去されている。すなわち、通常の比較明合成処理では残る灰色の雲43および彩度が低い花火44は、本実施形態においては彩度が低いために比較明合成の対象から除去されて、最終的な合成画像には残らない(図7の処理を参照)。
さらに、標準画像処理部33により合成画像に対して標準画像処理(いわゆる現像処理)を行い(ステップS4)、作成した画像を表示部5に表示すると共にメモリカード6に記録して(ステップS5)、この処理から図示しないメイン処理にリターンする。
図7は、図5のステップS3における高彩度比較明合成処理の詳細を示すフローチャートである。この高彩度比較明合成処理は、カメラ制御部12の制御に基づいて、画像合成部の一部である高彩度比較明合成処理部32により行われる。
この処理を開始すると、高彩度比較明合成処理部32は、まず、上述したステップS2において比較暗合成処理部31により作成された比較暗画像を、高彩度比較明合成処理における合成画像の初期値(最初の合成画像)として設定する(ステップS11)。これにより、比較暗画像が、高彩度比較明合成処理を行う際の基準の画像となる。
次に、高彩度エリアを設定する(ステップS12)。
図8は、高彩度エリアを設定する方法の一例を説明するための図である。
ある画素が高彩度であるか否かを判定するための高彩度エリアは、所定のエリアとして予め与えても良いが、撮影シーンに応じて適応的に設定するとより良い。そこで、この図8は、高彩度エリアを、合成対象となる複数枚の画像に基づいて設定する例を示している。
まず、合成対象となる複数枚の画像に基づいて、高彩度エリアを設定するための評価画像を作成する。この評価画像としては、合成対象となる複数枚の画像に対して通常の比較明合成処理を行って得られる比較明画像を用いても良いし、ステップS2の処理により作成した比較暗画像を用いることも可能であるし、その他の画像を用いても構わない。また、評価画像を作成する際には、処理負荷を軽減するために、画素数を減少させた縮小画像を用いると良い。
さらに、評価画像が例えばベイヤー画像である場合には、デモザイキング処理を行って、各画素が色成分(ここでは例えば、RGB成分)をもつ評価画像を作成する。
次に、評価画像を所定の複数個の部分画像に分割する。この部分画像への分割は、等分割であっても良いし、画像の例えば中央部と周辺部とで異なる大きさおよび形状にする分割であっても構わない。ここで、分割して得られた複数の部分画像を記号iにより分別して表すことにすると、まず、部分画像iに含まれる全画素のRGB成分の平均値R(i),G(i),B(i)を算出し、さらに、部分画像iの平均輝度色差成分、
Y(i)={R(i)+2G(i)+B(i)}/4
Cx(i)={R(i)−B(i)}/Y(i)
Cy(i)={R(i)+B(i)−2G(i)}/Y(i)
を算出する。
こうして算出した部分画像iのCx(i),Cy(i)が、図8に示す予め定めた無彩色エリアNCAに入るか否かを判定する処理を、全ての部分画像iに対して行う。
この判定の結果、無彩色エリアNCAに入ると判定された複数の部分画像を記号i’により分別して表すこととする。次に、全ての部分画像i’のCx(i’),Cy(i’)の平均値をそれぞれ算出して、算出した平均値を、高彩度比較明合成処理において無彩色の基準となるCx基準値およびCy基準値とする。このCx基準値およびCy基準値に対応する色空間上の座標が、図8に示す無彩色基準値SPである。
この無彩色基準値SPが決定されたら、図8に示すような無彩色基準値SPを基準とした所定範囲の領域を、適応的に定めた非高彩度エリアTCAとする。
そして、全色空間ACAの内の、非高彩度エリアTCAの外側の領域(図8においてハッチングを付した領域)を、高彩度エリアとする。なお、全色空間ACAの輪郭に沿って付した3桁の数値は、光の波長をnm単位で表したものである。
こうして、彩度判定部である高彩度比較明合成処理部32は、複数枚の画像データに基づいて無彩色基準値を決定し、決定した無彩色基準値に応じて、高彩度エリアを設定する。
なお、ここで説明した高彩度エリアの設定方法は一例であり、その他の適宜の設定方法を用いても構わない。
続いて、合成対象となる複数枚の画像の内の、1枚の画像を読み込み(ステップS13)、読み込んだ画像中のある画素を読み込む(ステップS14)。
さらに、読み込んだ画素がステップS12で設定された高彩度エリア内であるか否かを高彩度比較明合成処理部32が判定する(ステップS15)。
この判定を行うに際しては、読み込んだ画素の色成分が必要であるが、ステップS13において読み込んだ画像が例えばベイヤー画像である場合には、デモザイキング処理を行って、さらに上述と同様に該画素のCx成分およびCy成分を求める処理を行う。
ここにデモザイキング処理は、より簡易化して処理を高速化するために、一例として、次のような処理を行っても良い。
すなわち、ベイヤー配列における画素Grに対しては、上下に隣接する画素Bの平均値をB成分、左右に隣接する画素Rの平均値をR成分とする。また、ベイヤー配列における画素Gbに対しては、左右に隣接する画素Bの平均値をB成分、上下に隣接する画素Rの平均値をR成分とする。さらに、ベイヤー配列における画素Rに対しては、左右に隣接する画素Grの平均値をG成分、左上右上左下右下(あるいは、これら4つの内の2つでも構わない)に隣接する画素Bの平均値をB成分とする。そして、ベイヤー配列における画素Bに対しては、左右に隣接する画素Gbの平均値をB成分、左上右上左下右下(あるいは、これら4つの内の2つでも構わない)に隣接する画素Rの平均値をR成分とする。
ステップS15において、高彩度エリア内であると判定された場合には、現在の合成画像における対応する画素値よりも、ステップS14において読み込んだ画素の画素値の方が明るい(画素値が大きい)か否かを高彩度比較明合成処理部32が判定する(ステップS16)。従って、本実施形態の画像合成部は、画素の輝度成分を含む指標として、画素値自体(画素の明るさ)を用いて、高彩度比較明合成処理を行うようになっている。
そして、読み込んだ画素の画素値の方が明るいと判定された場合には、現在の合成画像の画素値を、ステップS14において読み込んだ画素の画素値で置き換える(ステップS17)。
このステップS17の処理が終了するか、またはステップS15において高彩度エリア内でないと判定された場合、あるいはステップS16において、読み込んだ画素の画素値の方が明るくないと判定された場合には、ステップS13において読み込んだ画像の全画素について処理が終了したか否かを判定する(ステップS18)。従って、高彩度エリア内に入っていない画素は、比較明合成処理が行われないことになる。
このステップS18において、全画素についての処理が終了していないと判定された場合には、ステップS14へ行って次の画素を読み込み、上述したような処理を行う。
一方、ステップS18において、全画素についての処理が終了したと判定された場合には、合成対象となる複数枚の画像の全てについて処理が終了したか否かを判定する(ステップS19)。
ここで、全ての画像についての処理が終了していないと判定された場合には、ステップS13へ行って次の画像を読み込み、上述したような処理を行う。
こうして、ステップS19において、全ての画像についての処理が終了したと判定された場合には、この処理から図5に示した処理にリターンする。
このような実施形態1によれば、画像データを構成する各画素が高彩度であるか否かを判定して、高彩度であると判定された画素のみについて、輝度成分を含む指標がより大きい画素の画素値に置き換える高彩度比較明合成処理を行うようにしたために、例えば、花火の煙、路上に浮遊する排気ガス、同時に打ち上げられる多数の花火の内の彩度が低くあまり見映えのしない花火、路上のヘッドライト等の特定色などを取り除き、鮮やかさを増した印象的な画像を残すことができる。
また、複数枚の画像データに基づいて、無彩色基準値および高彩度エリアを適応的に設定するようにしたために、撮影シーンに応じた最適な彩度の画像を残すことが可能となる。
さらに、高彩度比較明合成処理を行う際の輝度成分を含む指標として画素値を用いることにより、高彩度エリア内の画素に対して通常の比較明合成処理を行うことができ、既存の処理回路や処理プログラムを適用可能となってコストを削減することができる。
そして、比較暗画像を高彩度比較明合成処理における合成画像の初期値として設定するようにしたために、夜空等の暗部のノイズを低減しながら黒に近付けることができ、よりダイナミックレンジが広くノイズ感が少ない鮮明な合成画像を得ることができる。
このとき、高彩度比較明合成処理用に取得された複数枚の画像データに基づき比較暗画像を作成することで、撮影に要する時間を短縮することができる。
[実施形態2]
図13から図15は本発明の実施形態2を示したものであり、図13は撮像装置における高彩度比較明合成モードの処理を示すフローチャートである。
この実施形態2において、上述の実施形態1と同様である部分については同一の符号を付すなどして説明を適宜省略し、主として異なる点についてのみ説明する。
上述した実施形態では、高彩度比較明合成処理において合成対象となる複数枚の画像を用いて、比較暗画像を作成した。これに対して、本実施形態は、高彩度比較明合成処理において合成対象となる複数枚の画像データを取得するタイミングとは異なるタイミングで複数の画像データを取得して、異なるタイミングで取得した複数の画像データを少なくとも含む画像データに基づき比較暗画像を作成するようにしたものとなっている。さらに、上述した実施形態1では、読み込んだ画素の画素値自体の大きさを比較した結果に応じて画素値の置き換えを行っていたが、本実施形態では、読み込んだ画素の画素値から合成評価値を算出して、算出した合成評価値の大きさを比較した結果に応じて画素値の置き換えを行うようにしたものとなっている。
すなわち、図13に示す処理を開始すると、ステップS1で高彩度比較明合成処理において合成対象となる複数枚の画像を取得した後に、高彩度比較明合成用の画像群とは別途に、比較暗合成用の画像群を取得する(ステップS21)。
ここに、図14は、撮像装置において、高彩度比較明合成用の複数枚の画像を取得し、その後に比較暗合成用の複数枚の画像を取得する様子を示すタイミングチャートである。
ユーザが、レリーズボタンの1回目の押圧操作R1を行い、その後にレリーズボタンの2回目の押圧操作R2を行うことにより、高彩度比較明合成を実施する対象のフレーム情報BFであるフレーム1〜フレームnの画像が取得されるのは、上述した実施形態1と同様である。
本実施形態においては、フレームnの次のフレーム(n+1)から、比較暗合成を実施する対象のフレーム情報DFを取得する。ここでは、m枚の画像がフレーム情報DFとして取得されるものとする。こうして、フレーム(n+m)が取得されたところで、撮影の処理が終了する。
画像の鮮明度を低下させる煙や雲などは、時間と共に変化する。これに対して、撮像装置を例えば三脚等に固定している場合には、背景は変化しない。そこで、高彩度比較明合成用の画像群を取得するのとは別途のタイミングで比較暗合成用の画像群を取得することで、煙や雲などの影響を排除して、より鮮明な比較暗画像を得ることが可能となる。
従って、引き続くステップS2においては、フレーム情報DFとして取得されたフレーム(n+1)〜(n+m)の画像を用いて、比較暗合成処理部31により比較暗画像を合成する。
その後は、ステップS3〜S5の処理を行って、この処理から図示しないメイン処理にリターンする。
なお、上述では、高彩度比較明合成用の複数枚の画像を取得した後に比較暗合成用の画像群を取得してそのフレーム(n+1)〜(n+m)の画像群で比較暗合成を実施しているが、フレーム1〜(n+m)の全ての画像を用いて比較暗合成を実施しても構わない(この場合には、高彩度比較明合成用の複数枚の画像データを取得するタイミングとは異なるタイミングで取得された複数枚の画像データを含む画像データに基づき比較暗画像を作成することになる)し、高彩度比較明合成用の複数枚の画像を取得する前に比較暗合成用の画像群を取得しても良い。あるいは、同一の撮影シーンにおける以前の撮影において、既に比較暗画像が作成されている場合(三脚を用いての撮影では、こうした場合が多い)には、この比較暗画像を用いるようにしても構わない。例えば花火撮影においては、打ち上げられる花火の数が増えるほど煙も増えるために、打ち上げ開始の時点、または打ち上げ開始前の時点で比較暗画像を作成しておけば、より好ましい比較暗画像を得ることができる。
次に、図15は、図13のステップS3における高彩度比較明合成処理の詳細を示すフローチャートである。この高彩度比較明合成処理は、カメラ制御部12の制御に基づいて、画像合成部の一部である高彩度比較明合成処理部32により行われる。
この処理を開始すると、ステップS11〜S15の処理を行う。
そして、ステップS15において高彩度エリア内であると判定された場合には、ステップS14において読み込んだ画素に対する合成評価値Pを、画素の輝度成分を含む指標として算出する(ステップS31)。
すなわち、ステップS14において読み込んだ画素の輝度色差成分をY,Cx,Cyとしたときに、合成評価値Pを、
P=k×Y+l×Cx+m×Cy
により算出する。ここに、k,l,mは、合成評価値Pを算出する際に各成分Y,Cx,Cyに与える重み係数である。この重み係数を調整することにより、Y,Cx,Cyの何れを重要視した合成評価値Pとするかを所望に設定することができる。例えば、l>k、かつl>mとすれば、Cx成分を重要視した合成評価値Pを得ることができる。
続いて、算出した合成評価値Pが、現在の合成画像における対応する画素の合成評価値P0よりも大きいか否かを判定する(ステップS32)。
ここで、合成評価値Pが合成評価値P0よりも大きいと判定された場合には、ステップS17へ行って、上述したように、現在の合成画像の画素値をステップS14において読み込んだ画素の画素値で置き換える。
従って、本実施形態の画像合成部は、画素の輝度色差成分を重み付け加算して得られる合成評価値を、輝度成分を含む指標として用いて、高彩度比較明合成処理を行うようになっている。
このステップS17の処理が終了するか、またはステップS15において高彩度エリア内でないと判定された場合、あるいはステップS32において、合成評価値Pが合成評価値P0以下であると判定された場合には、ステップS18およびステップS19の処理を行う。従って、高彩度エリア内でないと判定された画素、および合成評価値Pが合成評価値P0以下である画素は、画素値の置き換えが行われないことになる。
こうして、ステップS19において、全ての画像についての処理が終了したと判定された場合には、この処理から図13に示した処理にリターンする。
このような実施形態2によれば、上述した実施形態1とほぼ同様の効果を奏するとともに、高彩度比較明合成処理用の複数枚の画像データを取得するタイミングとは異なるタイミングで、比較暗合成処理用の複数枚の画像データを取得するようにしたために、画像の背景の彩度を低下させる要因(例えば、煙や花火等)を取り除いたより純粋な背景シーンを得ることが可能となり、ひいては、より好ましい高彩度比較明画像を得ることができる。
また、画素の輝度色差成分を重み付け加算して得られる合成評価値Pを、輝度成分を含む指標として用いて、高彩度比較明合成処理を行うようにしたために、単により明るい画素を選択するのではなく、例えば、赤色あるいは青色の画素を優先して選択する(色選択)、あるいは彩度と明るさの何れかを優先して選択する、等を行うことが可能となり、よりユーザの意向に沿った合成画像の作成を行うことが可能となる。
なお、上述では主として撮像装置について説明したが、撮像装置により被写体を時系列的に撮像して取得された複数枚の画像データを用いて上述したような比較暗合成処理や高彩度比較明合成処理を行う画像処理装置であっても構わない。また、撮像装置または画像処理装置と同様の処理を行う撮像方法または画像処理方法であっても良いし、コンピュータに撮像装置または画像処理装置と同様の処理を行わせるための処理プログラム、該処理プログラムを記録するコンピュータにより読み取り可能な一時的でない記録媒体、等であっても構わない。
さらに、本発明は上述した実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化することができる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明の態様を形成することができる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除しても良い。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせても良い。このように、発明の主旨を逸脱しない範囲内において種々の変形や応用が可能であることは勿論である。
1…レンズ
2…撮像素子
3…画像処理部
4…AF評価値演算部
5…表示部
6…メモリカード
7…手振検出部
8…手振補正部
9…露光制御部
10…フォーカス制御部
11…カメラ操作部
12…カメラ制御部
21…有効画素部
22…オプティカルブラック部(OB部)
31…比較暗合成処理部
32…高彩度比較明合成処理部
33…標準画像処理部
34…OB減算部
41…街の夜景
42…夜空
43…灰色の雲
44…彩度が低い花火
45…彩度の高い各色の花火
P1,P1〜n…撮影シーン
ACA…全色空間
NCA…無彩色エリア
SP…無彩色基準値
TCA…非高彩度エリア

Claims (9)

  1. 被写体を時系列的に撮像して取得された複数枚の画像データについて、前記画像データを構成する各画素の彩度が高彩度エリア内であるか否かを判定する彩度判定部と、
    前記画像データを構成する各画素の内の、前記彩度判定部により前記高彩度エリア内であると判定された画素のみについて、輝度成分を含む指標がより大きい画素の画素値に置き換える高彩度比較明合成処理を、前記複数枚の画像データについて行う画像合成部と、
    を具備することを特徴とする画像処理装置
  2. 前記彩度判定部は、前記複数枚の画像データに基づいて無彩色基準値を決定し、決定した無彩色基準値に応じて、前記高彩度エリアを設定することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置
  3. 前記画像合成部は、画素値を、前記輝度成分を含む指標として用いて、前記高彩度比較明合成処理を行うことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置
  4. 前記画像合成部は、画素の輝度色差成分を重み付け加算して得られる合成評価値を、前記輝度成分を含む指標として用いて、前記高彩度比較明合成処理を行うことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置
  5. 前記画像合成部は、複数枚の画像データに比較暗合成処理を行って比較暗画像を作成する比較暗合成処理部を含み、作成した比較暗画像を、前記高彩度比較明合成処理における合成画像の初期値として設定することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置
  6. 前記比較暗合成処理部は、前記高彩度比較明合成処理用に取得された前記複数枚の画像データに基づき、前記比較暗画像を作成することを特徴とする請求項5に記載の画像処理装置
  7. 被写体を撮像して画像データを取得する撮像部と、
    前記撮像部に撮像を時系列的に行わせて複数枚の画像データを取得させる制御部と、
    前記複数枚の画像データを処理する請求項1に記載の画像処理装置と、
    を具備することを特徴とする撮像装置。
  8. 前記画像合成部は、複数枚の画像データに比較暗合成処理を行って比較暗画像を作成する比較暗合成処理部を含み、作成した比較暗画像を、前記高彩度比較明合成処理における合成画像の初期値として設定し、
    前記制御部は、前記高彩度比較明合成処理用の前記複数枚の画像データを取得するタイミングとは異なるタイミングで、前記比較暗合成処理用の複数枚の画像データを前記撮像部に取得させ、
    前記比較暗合成処理部は、少なくとも該異なるタイミングで取得された前記複数枚の画像データを含む画像データに基づき、前記比較暗画像を作成することを特徴とする請求項7に記載の撮像装置。
  9. 被写体を時系列的に撮像して取得された複数枚の画像データについて、前記画像データを構成する各画素の彩度が高彩度エリア内であるか否かを判定する彩度判定ステップと、
    前記画像データを構成する各画素の内の、前記彩度判定ステップにより前記高彩度エリア内であると判定された画素のみについて、輝度成分を含む指標がより大きい画素の画素値に置き換える高彩度比較明合成処理を、前記複数枚の画像データについて行う画像合成ステップと、
    を有することを特徴とする画像処理方法。
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