JP6568839B2 - 屋根材の縁切り部材 - Google Patents

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Description

本発明は、屋根材の補修を目的に再塗装した後、屋根材の重なり部の塗膜部を縁切りする屋根材の縁切り部材に関し、より詳しくは、家屋の屋根に葺かれる板状の屋根材の塗装後、上下屋根材の重なり部に挿入され、重なり部の塗膜を切断し、重なり部に常時空間を形成し、屋根材間に侵入した雨水を積極的に排水させる屋根材の縁切り部材に関する、さらなる改良発明である。
従来の屋根材、特に平板スレートの屋根材は、図12に示すように、屋根の野地板14の上に、防水シート12を貼り、軒側端部から下屋根材10bを釘などの留具13で固定し、その上に上屋根材10aを重ねながら屋根上部に向け貼っていた。
しかし、家屋の築年数が経過すると、屋根材10の塗膜11が劣化するとともに、屋根材10の下端部が反り返り、防水性が失われるため、屋根材10の葺き替え、或いは屋根材10の再塗装が必要であった。概ね、7−8年経過で、再塗装の時期となる。
再塗装の際、屋根材10の単に塗装を行うと、塗料により上下屋根材10a、10bの重なり部10c(屋根材の水平方向の重なり部が)が塗膜11で密閉され、屋根材の縦方向の繋なぎ合わせ部から侵入した雨水などは重なり部10cから下方部へ排水されることなく、雨水などの水分の排水性が悪化する。その結果、滞留した雨水等が長期間放置され、野地板14を腐蝕、破損させ、さらには天井の雨漏りに繋がる。
それを改善するため、屋根材の重なり部10cの塗膜11によるふさがり部分を切断する特許文献1〜4に記載の屋根材の縁切り部材(材)が開発されている。
これら屋根材の縁切り部材は、屋根材表面の塗装後、重なり部10cに挿入することにより、雨水の排水性を確保するものである。
例えば、特許文献3の屋根材の縁切り部材15は、図10に示すように、屋根の補修のため再塗装した後、屋根材の重なり部10cに打ち込んだまま使用する屋根材の縁切り部材であって、前記屋根材の重なり部10cに挿入する多角形状の板状をなす本体16と、前記本体16には該本体16が屋根の重なり部10cから離脱しないため本体16の底部に弾性体に凹凸形状を形成した収納部16cに収納可能な脱離防止片16aおよび離脱防止用凸形状部と、前記本体16の一部に屋根材の重なり部10cに侵入してくる雨水等を溜める排水溜り用空間16bと、前記本体16の手前部に所定の位置決めをするストッパー17と、前記ストッパー17の下部に前記空間16bに溜まった雨水等を排水する排水溝とからなることを特徴とする。
図11に、特許文献3に記載の屋根材の縁切り部材15の屋根材への使用状態を示した。重なり部10cに屋根材の縁切り部材15を挿入すると、重なり部10cに、常時空間を形成し、屋根材間に侵入した雨水を排水溝17aから積極的に排水できるというものである。排水溝17aは、ストッパー17と、本体16が段差17bを設けた連設されるため形成される。
しかしながら、特許文献3に記載の屋根材の縁切り部材15では、上下屋根材10a、10b間の雨水を積極的に排水することができるものの、屋根材の縁切り部材15周辺に、上下屋根材10a、10bと屋根材の縁切り部材15との間に、雨水が滞留し続けるとの現象がみられた。
その原因を探求したところ、屋根材の縁切り部材15が、板状の本体16を有すること、ストッパー17が本体16に対して、垂直に起立していることに起因することの結論を得た。
そこで、発明者は、屋根材を長期期間使用し劣化が著しくなり、屋根材の重なり部10cの空間が増しても、屋根材の縁切り部材が離脱せず、更に縁切り部材の周囲に滞留した雨水を積極的に排水し、また屋根材の重なり部10cに挿入された縁切り部材の外周部に人が足で踏む等の荷重が加わっても屋根材の破損が発生しない縁切り部材である、特許文献4の屋根材の縁切り材を開発した。
他方、特許文献3の形状を維持しつつ、排水性、通気性の更なる改良が望まれていた。
特開2005−120801号公報 特開2006−125173号公報 特開2007−051521号公報 特開2010−024759号公報
そこで、本発明は、屋根材を長期期間使用し劣化が著しくなり、屋根材の重なり部の空間が増しても、屋根材の縁切り部材が離脱しない、更に、屋根材の縁切り部材の周囲に滞留した雨水等を一層積極的に排水し、通気性を改善する、また、屋根材の重なり部に挿入された屋根材の縁切り部材の外周部に人が足で踏む等の荷重が加わっても屋根材の破損が発生しない屋根材の縁切り部材を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するために、
(1)
屋根の補修のため再塗装した後、上下屋根材の重なり部に挿入されたまま使用され、前記重なり部に常時空間を形成し、上下屋根材の間に侵入した雨水を排水させる屋根材の縁切り部材であって、
前記屋根材の重なり部に挿入される板状の軸、前記軸の先方に連設する三角板状の先端部、前記先端部の両端に前記軸と空間をあけ反挿入方向に連設する板状の左右挿入部からなる本体と、
前記左右挿入部と空間をあけ前記軸の他端に立設し、前記上屋根材の下端部に引っ掛り、挿入時の位置決めとなるストッパーと
前記上下屋根材の重なり部から離脱しないため、一端が前記先端部に接続するとともに他端が本体より下方又は上方に突出し、弾性を備えた板状の左右の離脱防止片と、
からなることを特徴とする屋根材の縁切り部材。
(2)
前記ストッパーの底部の前記軸と接していない部分が段差を持って一段窪んだ排水溝を備え、前記上下屋根材の重なり部に挿入されたときに、前記下屋根材との間にスペースを形成することを特徴する(1)に記載の屋根材の縁切り部材。
(3)
前記離脱防止片の屋根材と接する部位に凹凸形状と、前記軸底部に挿入方向に向かって平面三角形状で断面三角形状又は楔形状の離脱防止用凸部とを設けたことを特徴とする(1)又は(2)に記載の屋根材の縁切り部材。
(4)
前記軸が、左右軸の2本で、前記左右軸の間に位置し平面から底面に貫通する穴を有することを特徴とする(1)〜(3)の何れか1に記載の屋根材の縁切り部材。
(5)
前記先端部は、平面反挿入方向が厚肉で、先端および側面方向に近づくに従って傾斜形状となることを特徴とする(1)〜(4)の何れか1に記載の屋根材の縁切り部材。
(6)
屋根の補修のため再塗装した後、上下屋根材の重なり部に挿入されたまま使用され、前記重なり部に常時空間を形成し、上下屋根材の間に侵入した雨水を排水させる屋根材の縁切り部材であって、
前記屋根材の重なり部に挿入される板状の軸、前記軸の先方に連設する三角板状の先端部からなる本体と、
前記軸の他端に立設し、前記上屋根材の下端部に引っ掛り、挿入時の位置決めとなるストッパーと
前記上下屋根材の重なり部から離脱しないため、一端が前記先端部に接続するとともに他端が本体より下方又は上方に突出し、弾性を備え、前記軸及び前記ストッパー空間をあけ反挿入方向に連設する板状の左右の離脱防止片と、
からなり、
前記空間において前記左右の離脱防止片と前記ストッパーとの間の空間は、前記軸の左右方向に閉じることなく開口していることを特徴とする屋根材の縁切り部材。
(7)
前記離脱防止片の内部に空間である収納部を備え、前記収納部において、一端が前記先端部に接続するとともに他端が本体より下方又は上方に突出し、弾性を備えた板状の第二離脱防止片を備えることを特徴とする(6)に記載の屋根材の縁切り部材。
(8)
前記離脱防止片と、前記第二離脱防止片とが異なる屈曲角で前記本体に連設することを特徴とする(7)に記載の屋根材の縁切り部材。
(9)
前記左右の離脱防止片の内側以外が一段薄く成形されたことを特徴とする(6)〜(8)の何れか1に記載の屋根材の縁切り部材。
(10)
前記離脱防止片の上面又は底面に離脱防止用の凹凸形状が設けられたことを特徴とする(6)〜(9)の何れか1に記載の屋根材の縁切り部材。
(11)
前記離脱防止片と本体との接続部に穿設された穴を備えることを特徴とする(1)〜(10)の何れか1に記載の屋根材の縁切り部材。
の構成とした。
本発明は以上の構成であるから以下の効果を有する。
1)
特許文献3と同様に、屋根の重なり部に打ち込んでも、本体端部に設けたストッパーで確実に所定の位置に設定される。更に、本体底部に設けた弾性体からなる離脱防止片により、屋根材が経年変化で屋根材間の空間(隙間)が所定量より増しても、屋根材の縁切り部材は当初の部位に止まり、常時雨水等の排水を行い、野地板等の腐蝕、破損を防止する。さらに、ストッパーと左右挿入部が分離され、空間を備えるため、屋根材の縁切り部材周辺の雨水の滞留が低減し、特許文献3の縁切り部材より一層排水性、通気性が改善されている。
2)
更に、離脱防止片が本体に併設された弾性体からなる離脱防止片には凹凸を設けており、更に、離脱防止用凸部も併設されているため、屋根の重なり部の隙間が増加した上、風水、地震等で振動が加わっても縁切り部材は屋根の重なり部から離脱することはない。また、本縁切り部材は雨水等が本体中央部に設けた空間部に流入した時、ストッパー底部に設けた排水溝から排出されるようになっている。このため、多量の雨水等の排水は無論、雨水等が屋根の重なり部に滞留することが一層無いため、毛細管現象により、雨水等が野地板に浸入し腐蝕、破損させることも排除できる。
3)
また、本体中央部が厚肉で本体先端および側面方向が薄肉となる傾斜形状とっているため挿入しやすく、また屋根材の重なり部に挿入された縁切り部材の外周部に、人等が足で踏む等、局部的に荷重が加わっても屋根材の破損は防止できる。
4)
実施例3の形態の離脱防止片であれば、屋根材間の空間(隙間)を保持力が高いうえ、全体の強度も高く、成形し易い。また、実施例4の形態であれば、離脱防止片が二種類あり、屋根材間の空間(隙間)の多段階の保持力を保持しつつ、収納部が空間となり、排出性、通気性が一層優れている。1つの離脱防止片が、破損などで機能しなくなった場合でも、離脱防止機能を維持することができる。本体の厚みを調節した場合に、保持強度の調節、維持、強化、低減するときなどに有効である。
5)
離脱防止片、又は第二離脱防止片と、本体との接続部に穴を穿設することで、屈曲強度の調節することできるとともに、排水性を向上させることができる。
6)
実施例5の形態であれば、離脱防止片の薄い部分(肉薄部)が一層の排水性、通気性を向上させ、厚い部分と異なる弾性力を付与し、肉薄部を備えることで、さらに屋根材修繕作業時に足で屋根材の縁切り部材位置を踏んだとしても屋根材が割れにくい。荷重の局部集中を回避させることができる。他方、離脱防止片の一段厚部分(肉厚部)で屋根材の縁切り部材の強度を確保することができる。離脱防止片の上面に凹凸形状を設けることで、屋根材が一層抜けにくくなる。
本発明である屋根材の縁切り部材の第一の実施形態の説明図で、(A)正面図、(B)背面図、(C)平面図、(D)底面図、(E)左側面図、(F)右側面図である。 本発明である屋根材の縁切り部材の図1(C)の断面図で、(A)A−A’位断面図、(B)B−B’ 位断面図である。 本発明である屋根材の縁切り部材の図1の斜視図で、(A)平面斜視図、(B)底面斜視図である。 本発明である屋根材の縁切り部材の第二の実施形態の説明図で、(A)正面図、(B)背面図、(C)平面図、(D)底面図、(E)左側面図、(F)右側面図である。 本発明である屋根材の縁切り部材の図4(C)の断面図で、(A)A−A’位断面図、(B)B−B’位断面図である。 本発明である屋根材の縁切り部材の図4の斜視図で、(A)平面斜視図、(B)底面斜視図である。 本発明である屋根材の縁切り部材の第一の実施形態の使用状態図である。 本発明である屋根材の縁切り部材の使用状態図7C−C’位断面図である。 本発明である屋根材の縁切り部材の使用状態図7D−D’位断面図である。 従来の屋根材の縁切り部材の斜視図である。 従来の屋根材の縁切り部材の使用状態の断面図である。 再塗装後の屋根の断面図である。 本発明である屋根材の縁切り部材の第三の実施形態の説明図で、(A)正面図、(B)背面図、(C)平面図、(D)底面図、(E)左側面図、(F)右側面図である。 本発明である屋根材の縁切り部材の図13(C)の断面図で、(A)A−A’位断面図、(B)B−B’位断面図である。 本発明である屋根材の縁切り部材の図13の斜視図で、(A)平面斜視図、(B)底面斜視図である。 本発明である屋根材の縁切り部材の第四の実施形態の説明図で、(A)正面図、(B)背面図、(C)平面図、(D)底面図、(E)左側面図、(F)右側面図である。 本発明である屋根材の縁切り部材の図16(C)の断面図で、(A)A−A’位断面図、(B)B−B’位断面図である。 本発明である屋根材の縁切り部材の図16の斜視図で、(A)平面斜視図、(B)底面斜視図である。 本発明である屋根材の縁切り部材の第五の実施形態の説明図で、(A)正面図、(B)背面図、(C)平面図、(D)底面図、(E)左側面図、(F)右側面図である。 本発明である屋根材の縁切り部材の図19(C)の断面図で、(A)A−A’位断面図、(B)B−B’位断面図である。 本発明である屋根材の縁切り部材の図19の斜視図で、(A)平面斜視図、(B)底面斜視図である。
以下、添付の図面を参照し、本発明の実施の形態について詳細に説明する。なお、本発明は下記実施例に限定されるものではない。
図1−3に示すように、本発明の一例である屋根材の縁切り部材1は、本体2と、ストッパー3、左右の離脱防止片4、5からなり、屋根の補修のため再塗装した後、上下屋根材10a、10bの重なり部10cに挿入されたまま使用され、重なり部10cに常時空間を形成し、上下屋根材10a、10b間に侵入した雨水を排水させる。屋根材の縁切り部材1の素材は、ポリカーボネートなどの樹脂が好適である。
本体2は、板状の左軸2d及び右軸2eと、左右軸2d、2eの間に位置し、平面から底面に貫通する穴6と、左右軸2d、2eの先方に連設する三角板状の先端部2aと、先端部2aの両端に左右軸2d、2eから空間6a、6bをあけ、反挿入方向に連設する板状の左挿入部2b及び右挿入部2cからなり、全体として平面碇状で、屋根材10の重なり部10cに挿入される。
先端部2aは、平面反挿入方向が厚肉で、先端および側面方向に近づくに従って傾斜形状となる。先端部2aは、挿入方向に向け薄くなるテーパー形状であるあるので、本体2の重なり部10cへの挿入が容易になる。また、同一肉厚に比べ、人が作業時に、屋根材の縁切り部材1の直上を足等で踏む等の過度の荷重が加わった時でも、屋根材10は亀裂、破損せず、雨水等の浸入により野地板14の腐蝕、破損を防止する。
左右軸2d、2eの底面には、挿入方向に向かって平面三角形状で断面三角形状(又は楔形状)の離脱防止用凸部7が設けられ、重なり部10cに係止し、脱落防止の作用を担う。
ストッパー3は、左右挿入部2b、2cと空間をあけ、左右軸2d、2eの他端に立設し、上屋根材10aの下端部に引っ掛り、挿入時の適正位置での位置決めとなる。ストッパー3の底部の左右軸2d、2eと接していない部分が段差8を持って一段窪んだ排水溝3a(穴6の位置)、排水溝3b(空間6aに連設)、排水溝3c(空間6bに連設)を備える。これにより、上下屋根材10a、10bの重なり部10cに、本体2が挿入されたとき、下屋根材10bとの間にスペース9(図8参照)を形成し、重なり部10c内の雨水の排水性、通気性を向上させる。
左右の離脱防止片4、5は、上下屋根材10a、10bの重なり部10cから、屋根材の縁切り部材1が離脱しないため、一端が先端部2aに尾部に接続するとともに他端が本体より下方又は上方に突出し、弾性を備えた板状体である。離脱防止片4、5の底面には、屋根材10と接する部位に凹凸形状4a、5aが設けられ、楔となり屋根材の縁切り部材1の脱落の防止の作用を有する。屋根材の重なり部10cの隙間が想定以上に増加しても、離脱防止片4、5は、その弾性により、屋根材の重なり部10cの隙間に対し、充分追従できるよう設定されているので、係止され、本発明が重なり部10cから離脱することはない。
図4−6に示すように、本発明の一例である屋根材の縁切り部材21は、本体22と、ストッパー23、左右の離脱防止片4、5からなり、屋根の補修のため再塗装した後、上下屋根材10a、10bの重なり部10cに挿入されたまま使用され、重なり部10cに常時空間を形成し、上下屋根材10a、10b間に侵入した雨水を排水させる。
実施例1において、左右軸2d、2eが、軸22aの1本に置き換えられ、ストッパー3がストッパー23に置き換えられたものである。軸22aが1本であるので、ストッパー23の底部には、実施例1の穴6の位置に相当する排水溝3aがない。離脱防止用凸部7は、軸22aに2つ設けられている。その他は、実施例1と同様である。
図7は、本発明である屋根材の縁切り部材の使用状態図である。上下に位置する各屋根材10の重なり部10cに、屋根材1枚につき、屋根材の縁切り部材1を1〜3個程度挿入する。特に、上屋根材10a同士が接合10dする部分に挿入すると、屋根材10間に侵入した雨水を効率よく排出することができる。
尚、屋根材10の重なり部10cに屋根材の縁切り部材1を挿入するには、屋根材の縁切り部材1の先端部2aの先端を屋根材10の重なり部1 0cに少し差し入れ、その後手動あるいは冶具でストッパー3の反挿入側面に荷重をかける、これにより屋根材の縁切り部材1を重なり部10cに容易に挿入することができる。
図8は本発明である屋根材の縁切り部材の使用状態を示す図7のC−C’位断面図(屋根材の縁切り部材1の図1A−A’断面に相当する断面図である)、図9は本発明である屋根材の縁切り部材の使用状態を示す図7のD−D’位断面図(屋根材の縁切り部材1の図1B−B’断面に相当する断面図である)である。
屋根材の縁切り部材1を重なり部10cに挿入すると、上下屋根材10a、10bからの圧力で、離脱防止片4、5は空間6a(6b)に収納されつつ、その弾性力及び凹凸形状4a(5a)によって、下屋根材10bに係止し、屋根材の縁切り部材1を重なり部10cに留まる。
また、図9で明らかなように、ストッパー3と下屋根材10bとの間に排水溝3c(3a、3b)が開口しているため、雨水を上下屋根材10a、10bの間から外部に排出することができる。さらに、各挿入部近傍に集中した雨水は、左右挿入部2b、2cと、ストッパー3が連結することなく、分断されているため、空間6a、6bが形成され、本体2の周辺の滞留が少なくなる。これにより、屋根材の縁切り部材1近傍に集中した僅かな雨水が減少し、排水性が改善された。
図13−15に示すように、本発明の一例である屋根材の縁切り部材31は、実施例2において、左右挿入部2b、2cと、左右の離脱防止片4、5がそれぞれ、一体となり、屈曲したようなもので、屋根の補修のため再塗装した後、上下屋根材10a、10bの重なり部10cに挿入されたまま使用され、重なり部10cに常時空間を形成し、上下屋根材10a、10bの間に侵入した雨水を排水させる屋根材の縁切り部材である。
具体的には、屋根材の重なり部10cに挿入される板状の軸32d、軸32dの先方に連設する三角板状の先端部32aからなる本体32と、軸32dの他端に立設し、上屋根材10aの下端部に引っ掛り、挿入時の位置決めとなるストッパー33と、上下屋根材10a、10bの重なり部10cから離脱しないため、一端が先端部32aに接続するとともに他端が本体32より下方又は上方に突出し、弾性を備え、軸32dと空間36a、36bをあけ、反挿入方向に連設する板状の左右の離脱防止片34、35とからなる。
図16−18に示すように、本発明の一例である屋根材の縁切り部材41は、実施例3において、第二離脱防止片44a、45a、軸に穴46を備えるものに等しい。
具体的には、屋根材の縁切り部材41は、
屋根材の重なり部10cに挿入される板状の軸42d、軸42dの先方に連設する三角板状の先端部42aからなる本体42と、
軸42dの他端に立設し、上屋根材10aの下端部に引っ掛り、挿入時の位置決めとなるストッパー43と、
上下屋根材10a、10bの重なり部10cから離脱しないため、一端が先端部42aに接続するとともに他端が本体42より下方又は上方に突出し、弾性を備え、軸42dと空間46a、46bをあけ、反挿入方向に連設する板状の左右の離脱防止片44、45と、実施例3の離脱防止片34、35に相当する離脱防止片44、45の内部に空間である収納部46c、46dを備え、収納部46c、46dにおいて、一端が先端部42aに接続するとともに他端が本体より下方又は上方に突出し、弾性を備えた板状の第二離脱防止片44a、45aとからなる。
離脱防止片44、45、さらに第二離脱防止片44a、45aは、その先端が下屋根材10bにクサビのように刺さり、上下屋根材10a、10bの重なり部10cの隙間から屋根材の縁切り部材41の離脱を防止する。さらに、屋根材の劣化が進行し、上下屋根材10a、10bの重なり部10cの隙間が広がった場合で、第二離脱防止片44a、45aのクサビ作用が機能しなくなった場合でも、脱離防止片44、45の先端が下屋根材10bにクサビのように刺さり、屋根から屋根材の縁切り部材41の離脱を防止する。屋根材の縁切り部材41は、離脱防止片44、45、さらに第二離脱防止片44a、45aの二段階のバネ付勢を備えるため、上下屋根材10a、10bの重なり部10cの隙間の広範な開口度に追随できる。実施例5でも同様である。
また。ストッパー43の底部には段差48を持って一段窪んだ排水溝43aを備える。そして、軸43を貫通する穴46に連通する。
図19−21に示すように、本発明の一例である屋根材の縁切り部材51は、実施例4において、特に、離脱防止片の形状が異なる。すなわち、
(1)左右の離脱防止片の内側以外が一段薄く成形されている点、
(2)離脱防止片の上面又は底面に離脱防止用の凹凸形状が設けられた点、
において異なる。また、穴46、排水溝43aを備えないが、もちろん、それらを備えることで排水性が向上する。
具体的には、屋根材の縁切り部材51は、
屋根材の重なり部10cに挿入される板状の軸52d、軸52dの先方に連設する三角板状の先端部42aからなる本体52と、
軸52dの他端に立設し、上屋根材10aの下端部に引っ掛り、挿入時の位置決めとなるストッパー53と、
上下屋根材10a、10bの重なり部10cから離脱しないため、一端が先端部52aに接続するとともに他端が本体52より下方又は上方に突出し、弾性を備え、軸52dと空間56a、56bをあけ、反挿入方向に連設する板状の左右の離脱防止片54、55と、
離脱防止片54、55の内部に空間である収納部56c、56dを備え、収納部56c、56dにおいて、一端が先端部52aに接続するとともに他端が本体より下方又は上方に突出し、弾性を備えた板状の第二離脱防止片54a、55aとからなり、
さらに、
(1)左右の離脱防止片の内側以外が段差54c、54d、55c、55dを境に一段薄く成形された(肉薄部)
(2)離脱防止片の上面又は底面に離脱防止用の凹凸形状54b、55bが設けられている。
なお、軸、離脱防止片、ストッパーは、相互に置換可能で、各排水穴も各実施例において、相互に採用することができる。
1 屋根材の縁切り部材
2 本体
2a 先端部
2b 左挿入部
2c 右挿入部
2d 左軸
2e 右軸
3 ストッパー
3a 排水溝
3b 排水溝
3c 排水溝
4 離脱防止片
4a 凹凸形状
5 離脱防止片
5a 凹凸形状
6 穴
6a 空間
6b 空間
7 離脱防止用凸部
8 段差
9 スペース
10 屋根材
10a 上屋根材
10b 下屋根材
10c 重なり部
10d 接合
11 塗膜
12 防水シート
13 留具
14 野地板
15 屋根材の縁切り部材
16 本体
16a 脱離防止片
16b 排水溜り用空間
16c 収納部
17 ストッパー
17a 排水溝
17b 段差
21 屋根材の縁切り部材
22 本体
22a 軸
23 ストッパー
31 屋根材の縁切り部材
32 本体
32a 先端部
32d 軸
33 ストッパー
34 離脱防止片
35 離脱防止片
36a 空間
36b 空間
41 屋根材の縁切り部材
42 本体
42a 先端部
42d 軸
43 ストッパー
43a 排水溝
44 離脱防止弁
44a 第二離脱防止片
45 離脱防止弁
45a 第二離脱防止片
46 穴
46a 空間
46b 空間
46c 収納部
46d 収納部
48 段差
51 屋根材の縁切り部材
52 本体
52a 先端部
52d 軸
53 ストッパー
54 離脱防止弁
54a 第二離脱防止片
54b 凹凸形状
54c 段差
54d 段差
55 離脱防止弁
55a 第二離脱防止片
55b 凹凸形状
55c 段差
55d 段差
56 穴
56a 空間
56b 空間
56c 収納部
56d 収納部

Claims (11)

  1. 屋根の補修のため再塗装した後、上下屋根材の重なり部に挿入されたまま使用され、前記重なり部に常時空間を形成し、上下屋根材の間に侵入した雨水を排水させる屋根材の縁切り部材であって、
    前記屋根材の重なり部に挿入される板状の軸、前記軸の先方に連設する三角板状の先端部、前記先端部の両端に前記軸と空間をあけ反挿入方向に連設する板状の左右挿入部からなる本体と、
    前記左右挿入部と空間をあけ前記軸の他端に立設し、前記上屋根材の下端部に引っ掛り、挿入時の位置決めとなるストッパーと
    前記上下屋根材の重なり部から離脱しないため、一端が前記先端部に接続するとともに他端が本体より下方又は上方に突出し、弾性を備えた板状の左右の離脱防止片と、
    からなることを特徴とする屋根材の縁切り部材。
  2. 前記ストッパーの底部の前記軸と接していない部分が段差を持って一段窪んだ排水溝を備え、前記上下屋根材の重なり部に挿入されたときに、前記下屋根材との間にスペースを形成することを特徴する請求項1に記載の屋根材の縁切り部材。
  3. 前記離脱防止片の屋根材と接する部位に凹凸形状と、前記軸底部に挿入方向に向かって平面三角形状で断面三角形状又は楔形状の離脱防止用凸部とを設けたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の屋根材の縁切り部材。
  4. 前記軸が、左右軸の2本で、前記左右軸の間に位置し平面から底面に貫通する穴を有することを特徴とする請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の屋根材の縁切り部材。
  5. 前記先端部は、平面反挿入方向が厚肉で、先端および側面方向に近づくに従って傾斜形状となることを特徴とする請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の屋根材の縁切り部材。
  6. 屋根の補修のため再塗装した後、上下屋根材の重なり部に挿入されたまま使用され、前記重なり部に常時空間を形成し、上下屋根材の間に侵入した雨水を排水させる屋根材の縁切り部材であって、
    前記屋根材の重なり部に挿入される板状の軸、前記軸の先方に連設する三角板状の先端部からなる本体と、
    前記軸の他端に立設し、前記上屋根材の下端部に引っ掛り、挿入時の位置決めとなるストッパーと
    前記上下屋根材の重なり部から離脱しないため、一端が前記先端部に接続するとともに他端が本体より下方又は上方に突出し、弾性を備え、前記軸及び前記ストッパー空間をあけ反挿入方向に連設する板状の左右の離脱防止片と、
    からなり、
    前記空間において前記左右の離脱防止片と前記ストッパーとの間の空間は、前記軸の左右方向に閉じることなく開口していることを特徴とする屋根材の縁切り部材。
  7. 前記離脱防止片の内部に空間である収納部を備え、前記収納部において、一端が前記先端部に接続するとともに他端が本体より下方又は上方に突出し、弾性を備えた板状の第二離脱防止片を備えることを特徴とする請求項6に記載の屋根材の縁切り部材。
  8. 前記離脱防止片と、前記第二離脱防止片とが異なる屈曲角で前記本体に連設することを特徴とする請求項7に記載の屋根材の縁切り部材。
  9. 前記左右の離脱防止片の内側以外が一段薄く成形されたことを特徴とする請求項6〜請求項8の何れか1項に記載の屋根材の縁切り部材。
  10. 前記離脱防止片の上面又は底面に離脱防止用の凹凸形状が設けられたことを特徴とする請求項6〜請求項9の何れか1項に記載の屋根材の縁切り部材。
  11. 前記離脱防止片と本体との接続部に穿設された穴を備えることを特徴とする請求項1〜請求項10の何れか1項に記載の屋根材の縁切り部材。
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