JP6568839B2 - 屋根材の縁切り部材 - Google Patents
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Description
(1)
屋根の補修のため再塗装した後、上下屋根材の重なり部に挿入されたまま使用され、前記重なり部に常時空間を形成し、上下屋根材の間に侵入した雨水を排水させる屋根材の縁切り部材であって、
前記屋根材の重なり部に挿入される板状の軸、前記軸の先方に連設する三角板状の先端部、前記先端部の両端に前記軸と空間をあけ反挿入方向に連設する板状の左右挿入部からなる本体と、
前記左右挿入部と空間をあけ前記軸の他端に立設し、前記上屋根材の下端部に引っ掛り、挿入時の位置決めとなるストッパーと
前記上下屋根材の重なり部から離脱しないため、一端が前記先端部に接続するとともに他端が本体より下方又は上方に突出し、弾性を備えた板状の左右の離脱防止片と、
からなることを特徴とする屋根材の縁切り部材。
(2)
前記ストッパーの底部の前記軸と接していない部分が段差を持って一段窪んだ排水溝を備え、前記上下屋根材の重なり部に挿入されたときに、前記下屋根材との間にスペースを形成することを特徴する(1)に記載の屋根材の縁切り部材。
(3)
前記離脱防止片の屋根材と接する部位に凹凸形状と、前記軸底部に挿入方向に向かって平面三角形状で断面三角形状又は楔形状の離脱防止用凸部とを設けたことを特徴とする(1)又は(2)に記載の屋根材の縁切り部材。
(4)
前記軸が、左右軸の2本で、前記左右軸の間に位置し平面から底面に貫通する穴を有することを特徴とする(1)〜(3)の何れか1に記載の屋根材の縁切り部材。
(5)
前記先端部は、平面反挿入方向が厚肉で、先端および側面方向に近づくに従って傾斜形状となることを特徴とする(1)〜(4)の何れか1に記載の屋根材の縁切り部材。
(6)
屋根の補修のため再塗装した後、上下屋根材の重なり部に挿入されたまま使用され、前記重なり部に常時空間を形成し、上下屋根材の間に侵入した雨水を排水させる屋根材の縁切り部材であって、
前記屋根材の重なり部に挿入される板状の軸、前記軸の先方に連設する三角板状の先端部からなる本体と、
前記軸の他端に立設し、前記上屋根材の下端部に引っ掛り、挿入時の位置決めとなるストッパーと
前記上下屋根材の重なり部から離脱しないため、一端が前記先端部に接続するとともに他端が本体より下方又は上方に突出し、弾性を備え、前記軸及び前記ストッパーとに空間をあけ反挿入方向に連設する板状の左右の離脱防止片と、
からなり、
前記空間において前記左右の離脱防止片と前記ストッパーとの間の空間は、前記軸の左右方向に閉じることなく開口していることを特徴とする屋根材の縁切り部材。
(7)
前記離脱防止片の内部に空間である収納部を備え、前記収納部において、一端が前記先端部に接続するとともに他端が本体より下方又は上方に突出し、弾性を備えた板状の第二離脱防止片を備えることを特徴とする(6)に記載の屋根材の縁切り部材。
(8)
前記離脱防止片と、前記第二離脱防止片とが異なる屈曲角で前記本体に連設することを特徴とする(7)に記載の屋根材の縁切り部材。
(9)
前記左右の離脱防止片の内側以外が一段薄く成形されたことを特徴とする(6)〜(8)の何れか1に記載の屋根材の縁切り部材。
(10)
前記離脱防止片の上面又は底面に離脱防止用の凹凸形状が設けられたことを特徴とする(6)〜(9)の何れか1に記載の屋根材の縁切り部材。
(11)
前記離脱防止片と本体との接続部に穿設された穴を備えることを特徴とする(1)〜(10)の何れか1に記載の屋根材の縁切り部材。
の構成とした。
1)
特許文献3と同様に、屋根の重なり部に打ち込んでも、本体端部に設けたストッパーで確実に所定の位置に設定される。更に、本体底部に設けた弾性体からなる離脱防止片により、屋根材が経年変化で屋根材間の空間(隙間)が所定量より増しても、屋根材の縁切り部材は当初の部位に止まり、常時雨水等の排水を行い、野地板等の腐蝕、破損を防止する。さらに、ストッパーと左右挿入部が分離され、空間を備えるため、屋根材の縁切り部材周辺の雨水の滞留が低減し、特許文献3の縁切り部材より一層排水性、通気性が改善されている。
2)
更に、離脱防止片が本体に併設された弾性体からなる離脱防止片には凹凸を設けており、更に、離脱防止用凸部も併設されているため、屋根の重なり部の隙間が増加した上、風水、地震等で振動が加わっても縁切り部材は屋根の重なり部から離脱することはない。また、本縁切り部材は雨水等が本体中央部に設けた空間部に流入した時、ストッパー底部に設けた排水溝から排出されるようになっている。このため、多量の雨水等の排水は無論、雨水等が屋根の重なり部に滞留することが一層無いため、毛細管現象により、雨水等が野地板に浸入し腐蝕、破損させることも排除できる。
3)
また、本体中央部が厚肉で本体先端および側面方向が薄肉となる傾斜形状とっているため挿入しやすく、また屋根材の重なり部に挿入された縁切り部材の外周部に、人等が足で踏む等、局部的に荷重が加わっても屋根材の破損は防止できる。
4)
実施例3の形態の離脱防止片であれば、屋根材間の空間(隙間)を保持力が高いうえ、全体の強度も高く、成形し易い。また、実施例4の形態であれば、離脱防止片が二種類あり、屋根材間の空間(隙間)の多段階の保持力を保持しつつ、収納部が空間となり、排出性、通気性が一層優れている。1つの離脱防止片が、破損などで機能しなくなった場合でも、離脱防止機能を維持することができる。本体の厚みを調節した場合に、保持強度の調節、維持、強化、低減するときなどに有効である。
5)
離脱防止片、又は第二離脱防止片と、本体との接続部に穴を穿設することで、屈曲強度の調節することできるとともに、排水性を向上させることができる。
6)
実施例5の形態であれば、離脱防止片の薄い部分(肉薄部)が一層の排水性、通気性を向上させ、厚い部分と異なる弾性力を付与し、肉薄部を備えることで、さらに屋根材修繕作業時に足で屋根材の縁切り部材位置を踏んだとしても屋根材が割れにくい。荷重の局部集中を回避させることができる。他方、離脱防止片の一段厚部分(肉厚部)で屋根材の縁切り部材の強度を確保することができる。離脱防止片の上面に凹凸形状を設けることで、屋根材が一層抜けにくくなる。
屋根材の重なり部10cに挿入される板状の軸42d、軸42dの先方に連設する三角板状の先端部42aからなる本体42と、
軸42dの他端に立設し、上屋根材10aの下端部に引っ掛り、挿入時の位置決めとなるストッパー43と、
上下屋根材10a、10bの重なり部10cから離脱しないため、一端が先端部42aに接続するとともに他端が本体42より下方又は上方に突出し、弾性を備え、軸42dと空間46a、46bをあけ、反挿入方向に連設する板状の左右の離脱防止片44、45と、実施例3の離脱防止片34、35に相当する離脱防止片44、45の内部に空間である収納部46c、46dを備え、収納部46c、46dにおいて、一端が先端部42aに接続するとともに他端が本体より下方又は上方に突出し、弾性を備えた板状の第二離脱防止片44a、45aとからなる。
(1)左右の離脱防止片の内側以外が一段薄く成形されている点、
(2)離脱防止片の上面又は底面に離脱防止用の凹凸形状が設けられた点、
において異なる。また、穴46、排水溝43aを備えないが、もちろん、それらを備えることで排水性が向上する。
屋根材の重なり部10cに挿入される板状の軸52d、軸52dの先方に連設する三角板状の先端部42aからなる本体52と、
軸52dの他端に立設し、上屋根材10aの下端部に引っ掛り、挿入時の位置決めとなるストッパー53と、
上下屋根材10a、10bの重なり部10cから離脱しないため、一端が先端部52aに接続するとともに他端が本体52より下方又は上方に突出し、弾性を備え、軸52dと空間56a、56bをあけ、反挿入方向に連設する板状の左右の離脱防止片54、55と、
離脱防止片54、55の内部に空間である収納部56c、56dを備え、収納部56c、56dにおいて、一端が先端部52aに接続するとともに他端が本体より下方又は上方に突出し、弾性を備えた板状の第二離脱防止片54a、55aとからなり、
さらに、
(1)左右の離脱防止片の内側以外が段差54c、54d、55c、55dを境に一段薄く成形された(肉薄部)
(2)離脱防止片の上面又は底面に離脱防止用の凹凸形状54b、55bが設けられている。
2 本体
2a 先端部
2b 左挿入部
2c 右挿入部
2d 左軸
2e 右軸
3 ストッパー
3a 排水溝
3b 排水溝
3c 排水溝
4 離脱防止片
4a 凹凸形状
5 離脱防止片
5a 凹凸形状
6 穴
6a 空間
6b 空間
7 離脱防止用凸部
8 段差
9 スペース
10 屋根材
10a 上屋根材
10b 下屋根材
10c 重なり部
10d 接合
11 塗膜
12 防水シート
13 留具
14 野地板
15 屋根材の縁切り部材
16 本体
16a 脱離防止片
16b 排水溜り用空間
16c 収納部
17 ストッパー
17a 排水溝
17b 段差
21 屋根材の縁切り部材
22 本体
22a 軸
23 ストッパー
31 屋根材の縁切り部材
32 本体
32a 先端部
32d 軸
33 ストッパー
34 離脱防止片
35 離脱防止片
36a 空間
36b 空間
41 屋根材の縁切り部材
42 本体
42a 先端部
42d 軸
43 ストッパー
43a 排水溝
44 離脱防止弁
44a 第二離脱防止片
45 離脱防止弁
45a 第二離脱防止片
46 穴
46a 空間
46b 空間
46c 収納部
46d 収納部
48 段差
51 屋根材の縁切り部材
52 本体
52a 先端部
52d 軸
53 ストッパー
54 離脱防止弁
54a 第二離脱防止片
54b 凹凸形状
54c 段差
54d 段差
55 離脱防止弁
55a 第二離脱防止片
55b 凹凸形状
55c 段差
55d 段差
56 穴
56a 空間
56b 空間
56c 収納部
56d 収納部
Claims (11)
- 屋根の補修のため再塗装した後、上下屋根材の重なり部に挿入されたまま使用され、前記重なり部に常時空間を形成し、上下屋根材の間に侵入した雨水を排水させる屋根材の縁切り部材であって、
前記屋根材の重なり部に挿入される板状の軸、前記軸の先方に連設する三角板状の先端部、前記先端部の両端に前記軸と空間をあけ反挿入方向に連設する板状の左右挿入部からなる本体と、
前記左右挿入部と空間をあけ前記軸の他端に立設し、前記上屋根材の下端部に引っ掛り、挿入時の位置決めとなるストッパーと
前記上下屋根材の重なり部から離脱しないため、一端が前記先端部に接続するとともに他端が本体より下方又は上方に突出し、弾性を備えた板状の左右の離脱防止片と、
からなることを特徴とする屋根材の縁切り部材。 - 前記ストッパーの底部の前記軸と接していない部分が段差を持って一段窪んだ排水溝を備え、前記上下屋根材の重なり部に挿入されたときに、前記下屋根材との間にスペースを形成することを特徴する請求項1に記載の屋根材の縁切り部材。
- 前記離脱防止片の屋根材と接する部位に凹凸形状と、前記軸底部に挿入方向に向かって平面三角形状で断面三角形状又は楔形状の離脱防止用凸部とを設けたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の屋根材の縁切り部材。
- 前記軸が、左右軸の2本で、前記左右軸の間に位置し平面から底面に貫通する穴を有することを特徴とする請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の屋根材の縁切り部材。
- 前記先端部は、平面反挿入方向が厚肉で、先端および側面方向に近づくに従って傾斜形状となることを特徴とする請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の屋根材の縁切り部材。
- 屋根の補修のため再塗装した後、上下屋根材の重なり部に挿入されたまま使用され、前記重なり部に常時空間を形成し、上下屋根材の間に侵入した雨水を排水させる屋根材の縁切り部材であって、
前記屋根材の重なり部に挿入される板状の軸、前記軸の先方に連設する三角板状の先端部からなる本体と、
前記軸の他端に立設し、前記上屋根材の下端部に引っ掛り、挿入時の位置決めとなるストッパーと
前記上下屋根材の重なり部から離脱しないため、一端が前記先端部に接続するとともに他端が本体より下方又は上方に突出し、弾性を備え、前記軸及び前記ストッパーとに空間をあけ反挿入方向に連設する板状の左右の離脱防止片と、
からなり、
前記空間において前記左右の離脱防止片と前記ストッパーとの間の空間は、前記軸の左右方向に閉じることなく開口していることを特徴とする屋根材の縁切り部材。 - 前記離脱防止片の内部に空間である収納部を備え、前記収納部において、一端が前記先端部に接続するとともに他端が本体より下方又は上方に突出し、弾性を備えた板状の第二離脱防止片を備えることを特徴とする請求項6に記載の屋根材の縁切り部材。
- 前記離脱防止片と、前記第二離脱防止片とが異なる屈曲角で前記本体に連設することを特徴とする請求項7に記載の屋根材の縁切り部材。
- 前記左右の離脱防止片の内側以外が一段薄く成形されたことを特徴とする請求項6〜請求項8の何れか1項に記載の屋根材の縁切り部材。
- 前記離脱防止片の上面又は底面に離脱防止用の凹凸形状が設けられたことを特徴とする請求項6〜請求項9の何れか1項に記載の屋根材の縁切り部材。
- 前記離脱防止片と本体との接続部に穿設された穴を備えることを特徴とする請求項1〜請求項10の何れか1項に記載の屋根材の縁切り部材。
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