JP6568833B2 - プラズマ表面処理方法、プラズマ表面処理装置およびプラズマ表面処理システム - Google Patents

プラズマ表面処理方法、プラズマ表面処理装置およびプラズマ表面処理システム

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Description

この発明はプラズマ表面処理方法、プラズマ表面処理装置およびプラズマ表面処理システムに関し、より詳細には、炭素繊維の製造工程において、サイジング処理の前の炭素繊維束に対して施す表面処理に適した表面処理技術に関する。
炭素繊維の製造工程では、原料となるアクリル樹脂やピッチを熱処理によって炭化または黒鉛化する工程の後に、炭素繊維束の切断防止や取扱性の向上などを図る改質処理としてサイジング処理が行われている。
サイジング処理は、炭素繊維束を構成する炭素繊維糸に液状のサイジング剤を付着させることにより行われるが、一般的に、炭化または黒鉛化後の炭素繊維糸はサイジング剤との密着性(親和性)が低いことから、サイジング処理の前には、炭素繊維束(糸)に対して濡れ性向上を目的とした表面処理が行われている。
ところで、熱処理された炭素繊維は、通常、多数の炭素繊維糸が束状に集合した状態の炭素繊維束として表面処理工程に供給される。具体的には、この炭素繊維束は、長尺の繊維束として構成されており、熱処理工程から表面処理工程に途切れることなく連続供給されるようになっている。
このような炭素繊維束の表面処理に関して、出願人は、プラズマ表面処理装置を用いた表面処理を提案している(たとえば、特許文献1参照)。
図8および図9は、出願人の提案に係る表面処理装置aを示している。このプラズマ表面処理装置aは、上下一組のプラズマヘッドb,cと、これら上部および下部のプラズマヘッドb、cの間にチャンバfを形成させる一対のチャンバ形成部材dとを主要部として構成されている。
上部および下部のプラズマヘッドb、cは、プラズマ化された処理ガスを下向き(または上向き)に噴射するスリット状の噴出口eを備えており、これら上部および下部のプラズマヘッドb、cの各噴出口eが、装置aの長手方向に貫通して設けられたチャンバfを挟んで対向するように配置される。つまり、特許文献1に示すプラズマ表面処理装置aでは、装置aの長手方向に貫通して設けられたチャンバfのほぼ全長が、炭素繊維束Wに対する表面処理用の処理空間として構成されている。
そして、炭素繊維束Wの表面処理にあたっては、図8に示すように、熱処理工程から連続供給される炭素繊維束Wをチャンバf内に導入し、炭素繊維束Wがチャンバf内を通過する間に、チャンバf内で炭素繊維束Wに対してプラズマ化された処理ガスによる表面処理を行うようにしている。
これにより、熱処理工程から連続供給される長尺の炭素繊維束Wに対して、連続的に、かつ、効率的に表面処理を行うことができる。
なお、特許文献1に示すプラズマ表面処理装置aによる表面処理が提案される以前における炭素繊維束Wの表面処理工程には、いわゆる湿式処理、すなわち、熱処理後の炭素繊維束Wを電解液中に浸漬させて表面処理を施す電解酸化方式が採用されているが、このような湿式処理の場合、電解液の濃度管理や廃液処理、リンス工程、さらには、炭素繊維束Wに付着した電解液の乾燥工程が必要となり手間がかかるとともに、乾燥工程で多大な電力を消費するといったデメリットが多いことから、このようなデメリットのない特許文献1に示すプラズマ表面処理装置aを用いた表面処理(乾式処理)方式は、炭素繊維の製造分野において画期的な表面処理技術として注目されている。
特開2016−31916号公報
しかしながら、このような従来の表面処理(乾式処理)の工程には以下の問題があり、その改善が必要であった。
すなわち、熱処理工程から表面処理工程への炭素繊維束Wの供給は、通常、複数の炭素繊維束Wが並列に配列された状態で行われる。そのため、炭素繊維の製造ラインに特許文献1のプラズマ表面処理装置aを配置する場合、図10に示すように、ガイドローラgなどの案内手段を用いて、複数(図示例では5本)の炭素繊維束Wをプラズマ表面処理装置aの入口側で一旦集束させてプラズマ表面処理装置aに導入するとともに、プラズマ表面処理装置aの出口側では入口側で集束させた炭素繊維束Wを再び分離するという工程が必要であった。
しかし、サイジング処理前の炭素繊維束Wは脆く折れやすくことから、ガイドローラgなどの案内手段を用いて搬送経路を曲げると、これによって炭素繊維束Wの一部が欠損(たとえば、断裂など)するという問題が生じた。
つまり、炭素繊維束Wの部分的な欠損により、表面処理工程における処理能力が低下するという問題があった。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、長尺の被処理体が並列に連続供給されるプロセスにおいて、被処理体の欠損が少なく処理効率の高いプラズマ表面処理技術を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明に係るプラズマ表面処理方法は、長尺の被処理体を並列に配列して長手方向に搬送する搬送路上において、上記被処理体に対して表面処理を行うプラズマ表面処理方法であって、上記被処理体の搬送路上に、プラズマ化された処理ガスを下向きに噴射するスリット状の噴出口が直線上に複数配列された上部プラズマヘッドと、プラズマ化された処理ガスを上向きに噴射するスリット状の噴出口が直線上に複数配列された下部プラズマヘッドと、これら上部および下部のプラズマヘッドの各噴出口が対面する位置のそれぞれに、上記噴出口の配列方向と直交する向きのチャンバが上記上部および下部プラズマヘッドを貫通して配設され、これら各チャンバがそれぞれ上記被処理体の表面処理用のチャンバとされているプラズマ表面処理装置を配置し、このプラズマ表面処理装置の各チャンバのそれぞれに上記被処理体を導入するとともに、上記噴出口からプラズマ化された処理ガスを上記チャンバ内に噴射することにより、上記各チャンバ内を搬送される被処理体のそれぞれにプラズマ化された処理ガスを噴き付けることを特徴とする。
そして、その好適な実施態様として、上記長尺の被処理体は、サイジング処理前の炭素繊維束であることを特徴とする。
また、本発明に係るプラズマ表面処理装置は、複数の長尺の被処理体が並列に配列された状態で長手方向に搬送される工程において、上記長尺の被処理体の表面処理を行うプラズマ表面処理装置であって、プラズマ化された処理ガスを下向きに噴射するスリット状の噴出口が直線上に複数配列された上部プラズマヘッドと、プラズマ化された処理ガスを上向きに噴射するスリット状の噴出口が直線上に複数配列された下部プラズマヘッドと、これら上部および下部のプラズマヘッドの各噴出口が対面する位置のそれぞれに、上記噴出口の配列方向と直交する向きのチャンバが上記上部および下部プラズマヘッドを貫通して配設され、これら各チャンバがそれぞれ上記被処理体の表面処理用のチャンバとされていることを特徴とする。
そして、その好適な実施態様として、上記各チャンバは、上記上部および下部のプラズマヘッドにおいて上記噴出口が備えられる底板に形成された凹状溝をつき合わせることによって構成されていることを特徴とする。
さらに、本発明に係るプラズマ表面処理システムは、本発明に係るプラズマ表面処理装置が、被処理体の搬送方向に複数台配設されてなり、上記各チャンバを通過した被処理体は、被処理体の搬送方向に隣接する次段のプラズマ表面処理装置によって再度表面処理されるように構成されていることを特徴とする。
本発明によれば、長尺の被処理体が並列に配列された状態で長手方向に搬送される搬送路上に、各被処理体の外周をそれぞれ囲うチャンバが配置され、上記チャンバ内において被処理体に対する処理ガスの噴き付け、すなわち、被処理体に対する表面処理が行われるので、被処理体の表面処理に際して、被処理体の搬送路を曲げる必要がない。そのため、被処理体が脆い材質(たとえば、サイジング処理前の炭素繊維束など)であっても、被処理体を欠損することなく、効率的に表面処理を行うことができる。

また、各チャンバは、被処理体を挟んで対向する位置に、被処理体の搬送方向に直交するスリット状の噴出口(処理ガスの噴出口)が形成されるので、チャンバ内を通る被処理体に対して両面から処理ガスが噴き付けられる。そのため、処理ガスの噴き付けが被処理体の片面に集中することがなく、処理ムラが発生せず、表面処理をムラなく均一に行うことができる。特に、複数のチャンバを用いる場合(被処理体ごとにチャンバを設ける場合)、被処理体はそれぞれのチャンバ内で個別に表面処理が行われるので、確実かつ効果的に表面処理を施すことができる。
さらに、複数のチャンバを備えたプラズマ表面処理装置を被処理体の搬送方向に複数台配設することにより、被処理体の表面処理を確実に行うことができる。具体的には、被処理体の搬送速度が1台のプラズマ表面処理装置で対応可能な表面処理能力を超える速さである場合であっても、配設するプラズマ表面処理装置の台数を増やすことで対応することが可能であり、被処理体の表面処理を確実に行うことができる。
本発明に係るプラズマ表面処理装置の外観構成の一例を示す斜視図である。 同プラズマ表面処理装置の概略構成を示す分解斜視図である。 同プラズマ表面処理装置における下部のプラズマヘッドの底板の構成を示す説明図であって、図3(a)は同底板を上方から見た平面図を、図3(b)は同底板のB−B断面を拡大して示した断面図を示している。 同プラズマ表面処理装置におけるチャンバの改変例を示す分解斜視図である。 同プラズマ表面処理装置におけるチャンバの改変例を示す分解斜視図である。 同プラズマ表面処理装置を用いた表面処理の性能を示す説明図である。 同プラズマ表面処理装置を用いたプラズマ表面処理システムの概略構成を示す説明図である。 従来のプラズマ表面処理装置を用いた炭素繊維束の表面処理方法を示す斜視図である。 従来のプラズマ表面処理装置の概略構成を示す分解斜視図である。 従来のプラズマ表面処理装置を炭素繊維の製造ラインに適用した場合を示す説明図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
実施形態1
図1は、本発明に係るプラズマ表面処理装置1の外観構成の一例を示している。図1に示すプラズマ表面処理装置1は、炭素繊維の製造工程において、熱処理工程(炭化または黒鉛化処理)が完了した炭素繊維束(被処理体)Wに対して、濡れ性向上などを目的として行う表面処理工程に用いられるプラズマ表面処理装置を示している。
ここで、熱処理工程から表面処理工程に供給される炭素繊維束Wについて説明する。熱処理工程から表面処理工程に供給される炭素繊維束Wは、通常、図1に示すように、複数の炭素繊維束Wが並列に配列された状態で略直線状に熱処理工程から表面処理工程に搬送・供給される。各炭素繊維束Wは、いずれも熱処理工程から途切れることなく連続して表面処理工程に供給される。すなわち、各炭素繊維束Wはいずれも長尺に構成されており、その長手方向(搬送方向X)に搬送される。
各炭素繊維束Wは、極細の炭素繊維糸が多数集合することによって構成されており、断面形状が、略円形、略楕円形あるいは略長方形状などの束状の態様を呈している(図示例では、断面形状が略長方形状を呈した帯状の繊維束)。また、炭素繊維束Wの幅寸法(図1の水平方向の寸法)は、製造ライン側の能力(たとえば、炭化炉または黒鉛化炉の処理能力)などによって適宜決定される。
プラズマ表面処理装置1は、上部および下部のプラズマヘッド2a,2bを主要部として構成される。
上部および下部のプラズマヘッド2a,2bは、同一構造のプラズマヘッド2で構成されており、各プラズマヘッド2a,2bにおける処理ガスの噴出口5が対面するように上下に対向配置されている(図1および図2参照)。
プラズマヘッド2は、横長の箱型の筐体3内に、誘電体バリア放電によって処理ガスをプラズマ化させるプラズマ発生装置4(図3参照)を収容してなるもので、筐体3の底面3aにプラズマ化された処理ガスの噴出口5が備えられている。つまり、上部のプラズマヘッド2aは、処理ガスが下向きに噴射されるように噴射口5が配置されており、下部のプラズマヘッド2bは、処理ガスが上向きに噴射されるように噴射口5が配置されている。
プラズマ発生装置4は、電圧印加電極と接地電極とが一定の間隔を空けて対向配置されるとともに、これら電極の一方または双方の電極対向面をセラミックスなどの誘電体で覆った構造を備えており、電圧印加電極に高周波電圧を印加することによって両電極間に放電(誘電体バリア放電)を発生させるように構成されている。そして、放電中の電極間に処理ガスを供給することによって処理ガスがプラズマ化(プラズマ活性化)され、プラズマ化した処理ガスが噴出口5から筐体外部に噴射されるようになっている。
また、プラズマ発生装置4の電圧印加電極および接地電極は、筐体3内の長手方向(搬送方向Xと直交する方向)のほぼ全長にわたって対向配置されており、後述するすべての噴出口5からプラズマ化された処理ガスが噴射されるように構成されている。
ここで、本実施形態のプラズマヘッド2の電極構造について簡単に説明する。
本実施形態に示すプラズマヘッド2の電圧印加電極41は、図3(b)に示すように円筒状の外周面41aを備えており、上述したとおり、筐体3の長手方向のほぼ全長にわたって配設されている(図3(a)参照)。
一方、接地電極42は、筐体3の底板を兼ねる構造とされている。具体的には、筐体3は、下向きの開口を有する金属製の本体カバー31の開口部に底板を嵌合させることによって構成されるが、本実施形態では、プラズマ発生装置4の接地電極42がこの底板を兼ねるように構成されている。
具体的には、接地電極42は、図3(b)に示すように、電圧印加電極側の面に、電圧印加電極41の外周面41aと対応する断面円弧状の溝42aが長手方向に形成されており、この溝42aと一定の間隔をあけて対面するように電圧印加電極41が配設されるようになっている。そして、この溝42aの所定位置(図3(a)参照)には、スリット状の噴出口5が直線上に複数設けられている(詳細は後述する)。なお、噴出口5は、図3(b)に示すように、溝42aの最深部(図3(b)では最上部)に設けられている。
一方、接地電極42において電圧印加電極41と反対側の面には、図2に示すように、複数(図示例では、5本)の凹状溝43が形成されている。この凹状溝43は、後述するように、筐体3の底面3aを他方のプラズマヘッド2の筐体底面3aとつき合わせることによってチャンバ6(図1参照)を形成するための溝であって、接地電極42の長手方向と直交する向きに(すなわち、搬送方向Xと平行に)形成されている。なお、本実施形態では、凹状溝43を5本設けた場合を図示したが、凹状溝43は電圧印加電極41が配置された領域内であれば、2本以上の適当数(たとえば、10本や15本など)設けることができる。
ここで、この凹状溝43の形状について説明する。この凹状溝43は、上述したように、他方のプラズマヘッド2とつき合わせてチャンバ6を形成するものである。そのため、この凹状溝43の形状は、チャンバ6に導入する炭素繊維束Wの断面形状に応じて適宜変更可能である。たとえば、凹状溝43の断面形状としては、略円形、略長方形、あるいは略V形など、束状の炭素繊維束Wを収容可能な形態が適宜採用可能である。
本実施形態では、炭素繊維束Wが帯状を呈することから、これに対応して凹状溝43の断面形状は、炭素繊維束Wの断面形状より少し大きい扁平な略円弧状の断面としている。なお、炭素繊維束Wの外周面とチャンバ6の内周面との間は、数mm乃至十数mm程度、たとえば、2mm〜10mm程度の隙間が形成されるように構成しておくのが好ましい。これは、炭素繊維束Wの外周面とチャンバ6の内周面との間隔が狭すぎると炭素繊維束Wがチャンバ6の内周面と接触して毀損するおそれがある一方、間隔が広すぎる(炭素繊維束Wの断面形状に対するチャンバ6の断面形状が大きすぎる)と表面処理時における処理ガスの使用量が過大となるからである。
また、凹状溝43の幅寸法(噴出口5の幅寸法)L1および隣接する凹状溝43同士の間隔L2は、それぞれ一定間隔であることが望ましい。すなわち、噴出口5の幅寸法L1や隣接する凹状溝43同士の間隔L2がまちまちであると噴出口5から噴射される処理ガスの噴射量にムラが発生するおそれがある。したがって、凹状溝43の幅寸法(噴出口5の幅寸法)L1および隣接する凹状溝43同士の間隔L2をそれぞれ一定間隔とすることで、各チャンバ7での均一な表面処理を図ることができる。
そして、各凹状溝43には、それぞれ処理ガスの噴出口5が設けられている。噴出口5は、図3(a)に示すように、炭素繊維束Wの搬送方向Xと直交する向きの細長いスリット状の開口部として形成されており、接地電極42には、この噴出口5が凹状溝43の配設位置に合わせて直線上に複数(図示例では5か所)配置されている。つまり、接地電極42は、これらの噴出口5が直線上に断続的に一定間隔で配列された形態とされている。
しかして、このように構成されたプラズマヘッド2が、図1および図2に示すように、筐体3の底面3a同士を突き合わせる恰好で上下に対向配置されることにより、上部および下部プラズマヘッド2a,2bの間に、炭素繊維束Wの搬送方向に筐体3を貫通する複数条のチャンバ6,6,…を備えたプラズマ表面処理装置1が構成される。
なお、本実施形態では、チャンバ6の形成にあたり、プラズマヘッド2の底面3aに凹状溝43を構成し、これを突き合わせてチャンバ6を構成する場合を示したが、チャンバ6は、たとえば、図4に示すように、上部および下部のプラズマヘッド2a,2bの間に、チャンバ6を形成するための専用の部材(チャンバ形成部材)7を介在させることによって構成することも可能である。
この場合、チャンバ6は、上部および下部のプラズマヘッド2a,2bの各底面3aと、チャンバ形成部材7,7…の側面とで囲まれた空間で構成される。そして、このようにチャンバ6を構成した場合、プラズマヘッド2側の噴出口5の形状は、図4に示すように、各チャンバ6を横断する長さの1本のスリット状の噴出口51として簡素化することができる。ただし、この場合においても、チャンバ形成部材7が配設された部分の噴出口51はチャンバ形成部材7によって閉塞され、チャンバ形成部材7同士の間に形成される隙間(すなわち、チャンバ6)にのみ噴出口51が開口されることになるので、チャンバ6としては、図1に示すプラズマ表面処理装置1と同様の構造が得られる。
また、チャンバ6の他の改変例として、たとえば、図5に示すような構造を採用することも可能である。すなわち、この例では、複数の炭素繊維束Wに対して1つのチャンバ6を用いる構成(換言すれば、1つのチャンバ6に複数の炭素繊維束Wを導入する構成)を採用している。
具体的には、図5に示すように、上部および下部のプラズマヘッド2a,2bの間(の長手方向両端)に、一対のチャンバ形成部材7′,7′を介在させて、炭素繊維束Wの搬送方向Xと平行な1つの大きなチャンバ6を形成する。そして、このチャンバ6において、炭素繊維束Wが通過する位置のそれぞれに、炭素繊維束Wの搬送方向Xと直交するスリット状の噴出口51′を形成する。つまり、この改変例においても噴出口51′は、図5に示すように、直線上に一定間隔で断続的に配列される。なお、この噴出口51′の形成にあたっては、接地電極42に噴出口51′を構成する個々の貫通孔をそれぞれ穿設して構成することができるほか、図4に示すような長いスリット(電圧印加電極1の長さに相当するスリット)を形成しておき、このスリットを部分的に塞いで複数の噴出口51′を形成することも可能である。
次に、このように構成されたプラズマ表面処理装置1を用いた炭素繊維束Wの表面処理方法について説明する。
本発明に係るプラズマ表面処理装置1は、上述したように、熱処理工程が完了した炭素繊維束Wの表面処理に用いられる。
炭素繊維束Wの表面処理にあたっては、はじめに、上部および下部のプラズマヘッド2a,2bのプラズマ発生装置4,4でそれぞれ誘電体バリア放電を行わせ、この状態で、電圧印加電極41と接地電極42との間への処理ガスの供給を開始する。これにより、チャンバ6内にはプラズマ化された処理ガスが噴出口5から噴射・供給され、チャンバ6内がプラズマ化された処理ガスで充満する。
具体的には、本実施形態では、図3(b)に示すように、接地電極42の短手方向の中央に噴出口5が形成されているので、上部および下部のプラズマヘッド2a,2bの各噴出口5は、チャンバ6内で上下に正対した位置に配置され、(炭素繊維束Wを挟んで)上下方向からチャンバ6にプラズマ化された処理ガスが供給されるようになっている。
なお、本実施形態では、噴出口5がチャンバ6内で上下に正対する場合を示したが、たとえば、噴出口5を接地電極42の短手方向の一方に片寄らせて形成し、噴出口5がチャンバ6内で正対位置からずれた位置で対向するよに構成することも可能である。具体的には、たとえば、各プラズマヘッド2a,2bに形成される噴出口5を、それぞれ短手方向の中央から数mmずらして構成しておき、上部および下部のプラズマヘッド2a,2bを突き合わせた際に、両者の噴出口5が炭素繊維束Wの搬送方向Xに2mm〜50mm程度ずれるように構成することもできる。このように、上部および下部のプラズマヘッド2a,2bの噴出口5の位置をずらすことにより、噴出5から噴射される処理ガスが互いに干渉(衝突)するのを防止することができ、表面処理効果を高めることができるようになる。
また、このときにプラズマ発生装置4に供給する処理ガスとしては、たとえば、窒素(N2)ガスと空気(CDA:Clean Dry Air)の混合ガスが用いられる。
このようにして、チャンバ6内にプラズマ化された処理ガスが充満すると、次に、チャンバ6内への炭素繊維束Wの導入・搬送を開始する。この搬送は、図示しない搬送手段によって行われ、図1に示すように、各炭素繊維束Wがそれぞれチャンバ6内を通過するように、換言すれば、チャンバ6によって囲まれた空間(プラズマ化した処理ガスが充満した空間)内を炭素繊維束Wが通過するように、炭素繊維束Wの長手方向(搬送方向X)に搬送する。
ここで、炭素繊維束Wの配設間隔とチャンバ6の配設間隔(凹状溝43同士の間隔L2)について説明する。
本発明に係るプラズマ表面処理装置1では、チャンバ6の配設間隔は、炭素繊維束Wの配設間隔(隣接する炭素繊維束Wとの間隔)と同一となるようにあらかじめ設計される。これは、熱処理工程から供給される炭素繊維束Wの搬送路上にチャンバ6が配置されるようにするためである。このように本発明に係るプラズマ表面処理装置1では、炭素繊維束Wの搬送路上にチャンバ6が配設されることにより、熱処理工程から表面処理工程に供給する炭素繊維束Wを曲げることなく表面処理を行うことができ、搬送路の曲がりに伴う炭素繊維束Wの断裂などを防止することができる。そのため、本発明に係るプラズマ表面処理装置1を表面処理工程に用いた炭素繊維の製造ラインでは、炭素繊維束Wの欠損が少なく効率良く炭素繊維を製造することができる。
そして、このようにしてチャンバ6内に導入された炭素繊維束Wは、炭素繊維束Wの外周を囲うように形成されたチャンバ6内を通過する際に、噴出口5から噴射されるプラズマ化された処理ガスに晒されることになり、チャンバ6内で表面処理が施される。このとき、チャンバ6内では、処理ガスが上下両方向から、炭素繊維束Wに噴き付けられるため、炭素繊維束Wに対して均一な表面処理を施すことができる。
図6は、本発明に係る表面処理装置1の表面処理性能(カバーガラスの接触角)を測定した実験結果を示している。この実験では、本発明に係るプラズマ表面処理装置1と性能比較を行う比較品として、水平方向の幅を拡張した単一のチャンバを備えたプラズマ表面処理装置(処理ガスの噴出口は、炭素繊維束Wの搬送方向Xと直交する向きに、複数の炭素繊維束Wを横断するように連続する細長い単一のスリット状の形態としたもの)を用い、本発明に係るプラズマ表面処理装置1には、噴出口5の幅寸法L1および隣接する凹状溝43同士の間隔L2がそれぞれ12.5mmのものを用いた。
また、被処理体であるカバーガラスには、松波硝子工業株式会社製の「マツナミカバーガラス」を用い、処理ガスには、窒素(N2)ガスと空気(CDA:Clean Dry Air)の混合ガス(窒素ガスの流量は250SLM、空気の流量は3.0SLM)を用いた。
そして、このような条件の下で、被処理体の搬送速度を5〜10m/minの範囲で毎分1mずつ段階的に変化させ、各段階における被処理体の接触角の測定を3回行った。
その結果、図6に示すように、本発明に係るプラズマ表面処理装置1は、すべての搬送速度において、比較品に比べて3倍乃至4倍程度の高い表面処理効果(濡れ性向上)が得られることが判明した。たとえば、搬送速度が5m/minの場合、比較品の接触角(平均)が6.5°であるのに対し、本発明に係るプラズマ表面処理装置では接触角(平均)が2.0°と3倍強、搬送速度が7m/minの場合、比較品の接触角(平均)が12.2°であるのに対し、本発明に係るプラズマ表面処理装置では接触角(平均)が3.1°とほぼ4倍、さらに、搬送速度が10m/minの場合、比較品の接触角(平均)が19.5°であるのに対し、本発明に係るプラズマ表面処理装置では接触角(平均)が5.8°と3倍強との結果が得られた。
このことから、本発明に係るプラズマ表面処理装置1のように、炭素繊維束Wごとにチャンバ6を設ける構成(換言すれば、チャンバ6を狭く構成)することにより、被処理体Wの表面処理効果が向上することが判明した。
このように、本発明に係るプラズマ表面処理装置1によれば、炭素繊維束Wが並列に配列された状態で長手方向に搬送される搬送路上に、各炭素繊維束Wの外周をそれぞれ囲うチャンバ6が配置され、これら各チャンバ6内において炭素繊維束Wの表面処理が行われるので、熱処理工程を終了した炭素繊維束Wを断裂等させることなく(欠損することなく)、効率的に表面処理を行うことができる。
また、各チャンバ6の炭素繊維束Wを挟んで対向する位置に、炭素繊維束Wの搬送方向に直交するスリット状の噴出口5が形成されているので、チャンバ6内を通る炭素繊維束Wには上下両面から処理ガスが噴き付けられ、表面処理をムラなく均一に行うことができる。
さらに、本発明のプラズマ表面処理装置1は、熱処理工程を終了した炭素繊維束Wの搬送路を曲げずに表面処理を行えるので、既存の炭素繊維の製造ラインへの適用が容易である。
また、本発明に係るプラズマ表面処理装置1によれば、並列に配置された炭素繊維束Wの数がプラズマ表面処理装置1に備えられたチャンバ6の数を超えている場合には、炭素繊維束Wの配列に合わせて、プラズマ表面処理装置1を横に並べて(チャンバ6が横に並ぶように並列に)配置することで、多数の炭素繊維束Wに対しても同時に表面処理を行うことが可能である。
実施形態2
次に、本発明に係るプラズマ表面処理システムを図7に基づいて説明する。
この図7に示すプラズマ表面処理システムは、上述したプラズマ表面処理装置1を炭素繊維束Wの搬送方向Xに(チャンバ6が直列に配置されるように)複数台配設することによって構成される。
具体的には、各プラズマ表面処理装置1は、隣接するプラズマ表面処理装置1同士のチャンバ6が一直線上に並ぶように配置され、この一直線上に並んだチャンバ6を炭素繊維束Wが貫通して搬送されるように構成される。したがって、熱処理工程を終えた炭素繊維束Wは、はじめに初段のプラズマ表面処理装置1(最も熱処理工程側に配置されたプラズマ表面処理装置1)で表面処理が行われた後に隣接する次段のプラズマ表面処理装置1で再度表面処理が行われる。さらに、3段目以降のプラズマ表面処理装置1がある場合には3段目、4段目と順番に次段のプラズマ表面処理装置1で表面処理が行われる。
このように、本発明に係るプラズマ表面処理装置1を炭素繊維束Wの搬送方向Xに複数台配設することによって、たとえば、炭素繊維束Wの搬送速度が速く、1台のプラズマ表面処理装置1だけでは所望の表面処理効果が得られないような場合には、プラズマ表面処理装置1を複数台配置することで、所望の表面処理効果を得ることができるようになる。
なお、上述した実施形態はあくまでも本発明の好適な実施態様を示すものであって、本発明はこれらに限定されることなくその範囲内で種々の設計変更が可能である。
たとえば、上述した実施形態では、本発明に係るプラズマ表面処理装置1を炭素繊維束Wの表面処理に用いた場合を示したが、本発明のプラズマ表面処理装置1は、長尺の被処理体であれば、炭素繊維束W以外の被処理体(たとえば、天然繊維、化学繊維、ガラス繊維など)の表面処理にも適用することができる。
また、被処理体に対して行う表面処理としては、上述した濡れ性向上を目的とした処理に限定されず、たとえば、撥水化、表面還元、有機物除去、コーティングなどを目的とした表面処理にも適用可能である。
また、上述した実施形態では、炭素繊維束Wが水平に搬送される場合を示したが、たとえば、炭素繊維束Wが垂直に搬送されるような場合には、この搬送方向に合わせてプラズマヘッド2a,2bは90°傾けて配置される。
なお、上述した実施形態では、被処理体が繊維状の物体である場合を示したが、被処理体は長尺であれば繊維状のものに限られず、たとえば、線状、棒状、板状等の物体を被処理体として表面処理を行うことも可能である。
また、上述した実施形態では、プラズマヘッド2の電極構造として、電圧印加電極41が円筒状の外周面41aを備える場合を示したが、対向配置される電圧印加電極41と接地電極42の間で誘電体バリア放電を行う電極構造であれば、他の構造(たとえば、平板状の電極を対向配置する平行平板式)を採用することも可能である。
1 プラズマ表面処理装置
2 プラズマヘッド
2a 上部プラズマヘッド
2b 下部プラズマヘッド
4 プラズマ発生装置
41 電圧印加電極
42 接地電極
43 凹状溝
5 噴出口
6 チャンバ
7 チャンバ形成部材
W 炭素繊維束(被処理体)
X 炭素繊維束の搬送方向

Claims (5)

  1. 長尺の被処理体を並列に配列して長手方向に搬送する搬送路上において、前記被処理体に対して表面処理を行うプラズマ表面処理方法であって、
    前記被処理体の搬送路上に、プラズマ化された処理ガスを下向きに噴射するスリット状の噴出口が直線上に複数配列された上部プラズマヘッドと、プラズマ化された処理ガスを上向きに噴射するスリット状の噴出口が直線上に複数配列された下部プラズマヘッドと、これら上部および下部のプラズマヘッドの各噴出口が対面する位置のそれぞれに、前記噴出口の配列方向と直交する向きのチャンバが前記上部および下部プラズマヘッドを貫通して配設され、これら各チャンバがそれぞれ前記被処理体の表面処理用のチャンバとされているプラズマ表面処理装置を配置し、
    このプラズマ表面処理装置の各チャンバのそれぞれに前記被処理体を導入するとともに、前記噴出口からプラズマ化された処理ガスを前記チャンバ内に噴射することにより、前記各チャンバ内を搬送される被処理体のそれぞれにプラズマ化された処理ガスを噴き付ける
    ことを特徴とするプラズマ表面処理方法。
  2. 前記長尺の被処理体は、サイジング処理前の炭素繊維束であることを特徴とする請求項1に記載のプラズマ表面処理方法。
  3. 複数の長尺の被処理体が並列に配列された状態で長手方向に搬送される工程において、前記長尺の被処理体の表面処理を行うプラズマ表面処理装置であって、
    プラズマ化された処理ガスを下向きに噴射するスリット状の噴出口が直線上に複数配列された上部プラズマヘッドと、
    プラズマ化された処理ガスを上向きに噴射するスリット状の噴出口が直線上に複数配列された下部プラズマヘッドと、
    これら上部および下部のプラズマヘッドの各噴出口が対面する位置のそれぞれに、前記噴出口の配列方向と直交する向きのチャンバが前記上部および下部プラズマヘッドを貫通して配設され、これら各チャンバがそれぞれ前記被処理体の表面処理用のチャンバとされている
    ことを特徴とするプラズマ表面処理装置。
  4. 前記各チャンバは、前記上部および下部のプラズマヘッドにおいて前記噴出口が備えられる底板に形成された凹状溝をつき合わせることによって構成されていることを特徴とする請求項に記載のプラズマ表面処理装置。
  5. 請求項3または4に記載のプラズマ表面処理装置が、被処理体の搬送方向に複数台配設されてなり、
    前記各チャンバを通過した被処理体は、被処理体の搬送方向に隣接する次段のプラズマ表面処理装置によって再度表面処理されるように構成されている
    ことを特徴とするプラズマ表面処理システム。
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