JP6568816B2 - 内燃機関のバルブタイミング制御装置、電磁アクチュエータ及び電磁アクチュエータの製造方法 - Google Patents

内燃機関のバルブタイミング制御装置、電磁アクチュエータ及び電磁アクチュエータの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、内燃機関の吸気弁ないし排気弁の開閉時期を運転状態に応じて制御する内燃機関のバルブタイミング制御装置、電磁アクチュエータ及び電磁アクチュエータの製造方法に関する。
従来のバルブタイミング制御装置としては、例えば以下の特許文献1に記載されたものが知られている。
すなわち、このバルブタイミング制御装置は、タイミングチェーンを介してクランクシャフトと同期回転するほぼ円筒状のハウジングと、該ハウジングの内周側に相対回転可能に収容されてカムボルトによりカムシャフトの先端部に固定されたロータと、前記カムボルト内に収容されたスプールが軸方向に移動することによって前記ハウジングと前記ロータとの周方向間に隔成された1対の油圧室に油圧を選択的に給排する油圧給排手段と、前記スプールを駆動制御する電磁アクチュエータと、を備えている。
そして、前記電磁アクチュエータは、円筒状の可動鉄心の内周側に収容固定されるロッドの先端部にロッドとほぼ同径に設定された金属製のプランジャが取り付けられると共に、該プランジャの先端部に鋼球がカシメ固定されていて、該鋼球が前記スプールの一端面に当接することで、当該電磁アクチュエータの駆動力が前記スプールへと伝達されるようになっている。
特開2014−129874号公報
しかしながら、前記従来のバルブタイミング制御装置の構成では、前記鋼球の直径が小さいことから、前記スプールに対する面圧が高くなりすぎてしまう問題があった。
そこで、前記鋼球の直径を拡大する場合、該鋼球の直径の拡大に伴って前記プランジャの外径についても併せて拡大する必要があるところ、該プランジャの外径を拡大させてしまうと、該プランジャの移動によって渦電流が発生し、該渦電流によって前記プランジャの進出を妨げる方向に誘導起電力が作用する結果、電磁アクチュエータの応答性の低下を招来してしまうおそれがあった。
本発明は、前記従来のバルブタイミング制御装置の実情に鑑みて案出されたもので、スプール弁体に対する面圧を低減しつつも電磁アクチュエータの応答性の低下を抑制し得る内燃機関のバルブタイミング制御装置、電磁アクチュエータ及び電磁アクチュエータの製造方法を提供することを目的としている。
本発明は、カムシャフトに対して前記可動部材を軸方向から固定する内部中空状のカムボルトと、前記カムボルトの内周側に摺動可能に挿通配置されたスプール弁体と、前記カムボルトの内周側に設けられ、前記スプール弁体を一端側へ付勢する付勢部材と、前記スプール弁体の一端側端面に対向配置され前記スプール弁体を前記付勢部材の付勢力に抗して他端側へと移動させる駆動ロッドを有する電磁アクチュエータと、を備え、前記駆動ロッドは、樹脂材料からなるロッド本体と、該ロッド本体の先端部に一部が突出するように固定されることにより前記スプール弁体の一端側端面と当接可能に設けられた金属製の球と、を有することを特徴としている。
本発明によれば、駆動ロッドを樹脂材料で形成したことにより、球の大径化に伴って駆動ロッドを大径化しても、該駆動ロッドの軸方向移動に伴う渦電流の発生を抑制することが可能となる。これにより、スプール弁体に対する面圧を低減しつつ、電磁アクチュエータの応答性の低下を抑制することができる。
本発明に係る内燃機関のバルブタイミング制御装置の断面図である。 図1のA−A線断面図である。 図1に示す切替弁近傍の拡大図である。 図1に示すソレノイドの拡大図である。 (a)は駆動ロッドの斜視図、(b)は駆動ロッドの側面図である。 機関停止時におけるスプール弁体の作動位置を表した図3相当図である。 定常運転時におけるスプール弁体の作動位置を表した図3相当図である。 高回転高負荷運転時におけるスプール弁体の作動位置を表した図3相当図である。 駆動ロッドの成形工程を表した図であって、(a)は成形型内に球をセットする工程、(b)は樹脂を射出してロッド本体を成形する工程、(c)は型開工程に係る断面図である。 従来の内燃機関のバルブタイミング制御装置を表した図であって、(a)は全体斜視図、(b)は(a)のB部拡大図である。
以下、本発明に係る内燃機関のバルブタイミング制御装置等の実施形態を、図面に基づいて説明する。なお、下記の実施形態では、説明の便宜上、図1中の左側を「前側」、右側を「後側」として説明する。
〔内燃機関のバルブタイミング制御装置の構成〕
本実施形態に係るバルブタイミング制御装置1は、図1、図2に示すように、図示外のクランクシャフトの回転力をもって回転駆動されるスプロケット11と、該スプロケット11に対して相対回転可能に設けられるカムシャフト2と、の間に介装され、所定の油圧給排手段3を通じて作動制御されることで、当該両者1,2の相対回転位相を変換するものである。
具体的には、前記スプロケット11と一体に設けられ、内周側に4つの第1〜第4シューS1〜S4が突設されたハウジング10と、該ハウジング10の内周側に相対回転可能に収容配置され、外周側に4つの第1〜第4ベーンV1〜V4が突設されたベーン部材であるベーンロータ20と、から主として構成されている。そして、前記各ベーンV1〜V4によって、前記各シューS1〜S4の周方向間を、1対の遅角作動室(以下、「遅角室」と略称する。)Reと進角作動室(以下、「進角室」と略称する。)Adとに隔成し、これら各作動室Ad,Reに前記油圧給排手段3から選択的に油圧が供給されることによって作動制御される。
前記カムシャフト2は、図示外のシリンダヘッドに回転可能に支持され、外周部の所定位置に設けられた図示外の駆動カムを介して図示外の機関弁を開作動させる。そして、このカムシャフト2には、前端部に、後述する筒状部17の内周側へと臨み、ベーンロータ20との接続に供するロータ接続部2aが設けられると共に、該ロータ接続部2aの内部軸方向に、前記ベーンロータ20の締結に供するカムボルトとして機能する後述のバルブボディ41が螺着する雌ねじ部2bが形成されている。
前記ハウジング10は、図示外のタイミングチェーンが噛合巻回されることによって前記クランクシャフトの回転力を伝達する回転力伝達部としてのスプロケット11と一体形成され、軸方向両端側が開口形成された円筒状のハウジング本体12と、該ハウジング本体12の前端側開口を閉塞するフロントプレート13と、前記ハウジング本体12の後端側開口を閉塞するリヤプレート14と、が複数(本実施形態では4つ)のボルト15によって共締め固定され、前記ハウジング本体12の内周側には、内周側へ向かって突出する第1〜第4シューS1〜S4が一体に形成されている。
前記第1〜第4シューS1〜S4は、それぞれ平面視ほぼ台形状を呈し、各基端部側の内部軸方向に、前記各ボルト15が挿通して前記リヤプレート13への共締め固定に供するボルト挿通孔11aが貫通形成されると共に、各先端部に軸方向に沿って凹設されたシール溝内に、ほぼ角柱状のシール部材18が嵌着されている。
前記ベーンロータ20は、所定の金属材料によって一体に形成されたもので、中央部にほぼ円筒状に設けられ、前記カムシャフト2及び油圧給排手段3との接続に供するロータ本体21と、該ロータ本体21の外周側にほぼ放射状に突設され、前記各遅角室Re及び各進角室Adの隔成に供する第1〜第4ベーンV1〜V4と、から主として構成される。
前記ロータ本体21は、その外径が前記各シューS1〜S4の先端部に嵌着されたシール部材18に摺接するように構成されている。そして、このロータ本体21の内周側面には、後述する遅角ポートP5及び遅角側連通孔43cと連通する遅角側環状溝23と、後述する進角ポートP3及び進角側連通孔43bと連通する進角側環状溝24と、がそれぞれ周方向に沿って切欠形成されている。
また、前記ロータ本体21には、前記各ベーンV1〜V4の両側に、前記各遅角室Reと前記遅角側環状溝23とを連通する遅角側油孔25と、前記各進角室Adと前記進角側環状溝24とを連通する進角側油孔26と、がそれぞれ径方向沿って貫通形成されている。
前記各ベーンV1〜V4は、前記各シューS1〜S4間に配置されると共に、各先端部に軸方向に沿って凹設されたシール溝内に、ほぼ角柱状のシール部材22が嵌着されていて、これら各シール部材22がハウジング本体12の内周面に摺接することで、前記各シューS1〜S4間に形成される空間が、前記各対の油圧室Ad,Reに隔成されている。
また、前記各ベーンV1〜V4のうち第1ベーンV1のみが他のベーンV2〜V4に比べて大きな周方向幅に設定され、ベーンロータ20の最大相対回転時に隣接する各シューS1,S4と当接することで、当該ベーンロータ20のそれ以上の回転が規制されるようになっている。さらに、この第1ベーンV1の内部には、後述する機関停止時のベーンロータ20の位相保持に供する周知のロック機構4が収容配置されている。
前記油圧給排手段3は、前記各遅角室Reに接続される遅角側油通路31と前記各進角室Adに接続される進角側油通路32との接続を、機関運転状態に応じて切り替える電磁弁40と、該電磁弁40を介して一方側の油通路31,32に油圧を供給する油圧源としてのオイルポンプ33と、前記電磁弁40を介して前記オイルポンプ33に接続されない他方側の油通路31,32に接続されるドレン通路34と、から主として構成される。
前記遅角側油通路31は、遅角側環状溝23と遅角側油孔25とによって主として構成され、一端側が電磁弁40の後述する遅角ポートP5及び遅角側連通孔43cに、他端側が遅角室Reに接続されている。同様に、前記進角側油通路32も、進角側環状溝24と進角側油孔26とによって主として構成され、一端側が電磁弁40の後述する進角ポートP3及び進角側連通孔43bに、他端側が進角室Adに接続されている。
〔電磁弁の構成〕
前記電磁弁40は、特に図1に示すように、前記カムボルトとして機能するほぼ円筒状のバルブボディ41と、該バルブボディ41の内周側に軸方向に沿って摺動自在に挿通配置されたほぼ円筒状のスプール弁体42と、前記バルブボディ41の中間部の外周側に嵌着されたほぼ円筒状のスリーブ43と、前記スプール弁体42の後端側に弾装され、該スプール弁体42を図1中の左側(後述するソレノイド60側)へ付勢する付勢部材であるバルブスプリング44と、前記バルブボディ41の内周側に嵌着固定され、前記バルブスプリング44の後端側を支持するリテーナ部材45と、該リテーナ部材45の後端側に隣接して配置され、前記各作動室Ad,Re側からの油圧の逆流防止に供する逆止弁50と、前記スプール弁体42の先端側に対向するかたちで配置され、該スプール弁体42を前記バルブスプリング44の付勢力に抗して図1中の右方向へ押圧する電磁アクチュエータとしてのソレノイド60と、を備える。
前記バルブボディ41は、図1、図3に示すように、ベーンロータ20を挿通するほぼ円筒状の軸部46と、該軸部46の先端側外周部に設けられ、カムシャフト2の雌ねじ部2bに螺着する雄ねじ部47と、前記軸部46の基端側に設けられ、ベーンロータ20の締結に供する頭部48と、から主として構成される。
そして、前記円筒状のバルブボディ41のうち、軸部46及び頭部48の内周側には、スプール弁体42を収容する一連のスプール収容室41aが形成されると共に、雄ねじ部47の内周側には、後述する導入ポートP1に臨む導入通路41bが、前記スプール収容室41aに対して拡径形成されている。
前記軸部46は、雄ねじ部47側に導入ポートP1が開口形成されると共に、頭部48側に排出ポートP6が開口形成されている。また、この軸部46の周壁には、雄ねじ部47側から順に、取出ポートP2、進角ポートP3、再導入ポートP4及び遅角ポートP5が、それぞれ径方向に貫通形成されている。
また、この軸部46の内周側であって取出ポートP2と進角ポートP3との軸方向間には、リテーナ部材45の保持固定に供するリテーナ保持部41dが形成されている。このリテーナ保持部41fは、リテーナ部材45の厚さ分だけ拡径形成された段差径状を呈し、リテーナ部材45の開口端部45aの外径よりも僅かに小さい内径に設定されることによって、当該リテーナ部材45の圧入固定を可能としている。
前記頭部48は、例えばスパナ等の締結工具を係合可能な六角部48aと、該六角部48aの基端側に拡径形成され、ベーンロータ20のロータ本体21をカムシャフト2に対し挟持固定するほぼ円環状のフランジ部48bと、から主として構成されている。
前記スプール弁体42は、後端側が開口して前端側が閉塞する中空円筒状を呈し、前記後端側から内部軸方向に沿って排出用油路42fが穿設されている。また、このスプール弁体42の中間部外周側には、3つのランド部である第1ランド部42a、第2ランド部42b及び第3ランド部42cが拡径形成されると共に、該各ランド部42a〜42c間には、スプール弁体42の摺動位置に応じて前記各ポートP3〜P5と適宜連通可能な第1環状溝42d及び第2環状溝42eが周方向に沿って凹設されている。
また、前記第1環状溝42dの底壁を構成するスプール弁体42の周壁に、第1環状溝42dと排出用油路42fとドレン通路34とを連通する連通孔42gが径方向に貫通形成されると共に、スプール弁体42の先端部の周壁に、排出用油路42fとドレン通路34とを連通するドレン孔42hが径方向に貫通形成されている。
前記スリーブ43は、バルブボディ41の軸部46の全体を包囲するように外嵌し、後端縁を前記軸部46の先端部外周面に凹設された環状溝41c内へと陥入することによって、バルブボディ41の外周部にカシメ固定されている。
また、このスリーブ43の内周側には、取出ポートP2と再導入ポートP4との軸方向間に跨るように連通溝43aが凹設されていて、この連通溝43aと前記軸部46との間に前記両ポートP2,P4同士を連通する連通路49が画成されるようになっている。これによって、導入通路41bを通ってバルブボディ41の内周側に導入されたオイルが取出ポートP2を通じて連通路49へと取り出されると共に、該連通路49に導かれたオイルが再導入ポートP4を通じて再びバルブボディ41の内周側に導入され第1環状溝42d内へと導かれるようになっている。
また、このスリーブ43の周壁には、進角ポートP3と進角側油路52とを連通する進角側連通孔43bが貫通形成されると共に、遅角ポートP5と遅角側油路51とを連通する遅角側連通孔43cが貫通形成されていて、
前記バルブスプリング44は、軸方向において一定の内外径を有する断面円形状のコイルスプリングであって、先端側がスプール弁体42の後端面に凹設されたリテーナ受容部42iに受容されて着座すると共に、後端側がリテーナ部材45の底壁(端壁)に着座することで、スプール弁体42とリテーナ部材45との軸方向間に弾装されている。
前記リテーナ部材45は、金属材料によりほぼ有底円筒状に形成されてなるもので、開口端部45aがバルブボディ41の内周側であって取出ポートP2と進角ポートP3との軸方向間に段差径状に形成されたリテーナ保持部41dに圧入されることによって、当該バルブボディ41に保持固定されている。
前記逆止弁50は、導入ポートP1の開口縁に配置され、中央部に導入孔51aが貫通形成されたほぼ円環状のバルブシート51と、該バルブシート51の内側に対向配置されたほぼ有底円筒状のリテーナ部材52と、該リテーナ部材52の内周側に受容され、前記導入孔51aの内側孔縁に離着座することによって当該導入孔51aを開閉するボール弁体53と、該ボール弁体53と前記リテーナ部材52の底壁(後述する着座部52a)との間に弾装され、前記ボール弁体53をバルブシート51側へ付勢するバルブスプリング54と、を備える。
前記バルブシート51は、導入孔51aが形成された円環状のシート部51bと、該シート部51b外周縁より軸方向に沿って延設された筒状部51cと、を有し、前記筒状部51cが導入通路41bの内周面に圧入されることによってバルブボディ41に固定される。
前記リテーナ部材52は、バルブスプリング54の着座に供するほぼ円盤状の着座部52aと、該着座部52a外周縁よりバルブシート51側へ延出することでバルブスプリング54の摺動案内に供する筒状部52bと、該筒状部52bの一部の周方向範囲に軸方向に沿って切欠形成され、導入孔51aを通過したオイルを取出ポートP2へと導く導入窓52cと、を有している。
かかる構成から、前記逆止弁50は、オイルポンプ33側からの油圧によりバルブスプリング54の付勢力に抗してボール弁体53が押し退けられると、該ボール弁体53がバルブシート51から離間することによって導入孔51aを通じて導入ポートP1側からオイルが導入され、この導入されたオイルは、リテーナ部材52の側方に開口する導入窓52cを通じて導入通路41b内へと導かれることとなる。
前記ソレノイド60は、図1、図4に示すように、チェーンカバー5に複数のボルト6によって固定されるほぼ円筒状の固定鉄心としてのケーシング61と、該ケーシング61の内部に収容保持され、図示外の電子コントロールユニット(ECU)から出力された制御電流に基づいて励磁するコイル62と、該コイル62の巻回保持に供する樹脂材料からなるボビン63と、該ボビン63の内周側に配置され、ほぼ有底円筒状に一体に成型されたガイド部材64と、該ガイド部材64の内周面に軸方向に沿って摺動案内される可動鉄心65と、該可動鉄心65の先端側に固定され、前記ガイド部材64の内周側を可動鉄心65と一体に摺動する駆動ロッド66と、前記ケーシング61と前記ボビン63との間に1対のOリングを介して介装され、ケーシング61と共に磁気回路を形成するフロントコアとしてのコア部材67と、前記ケーシング61の後端側に一体に設けられ、前記コイル62と前記ECUとを図示外のハーネスを介して電気的に接続するためのコネクタ68と、を備える。
前記ケーシング61は、磁性材料をプレス成形してなるもので、コイル62の外周側を包囲するように配置される円筒状のケース本体71と、該ケース本体71の先端側を覆うかたちで設けられるほぼ円盤状のフロントプレート72と、前記ケース本体71の後端側を覆うかたちで設けられるほぼ円盤状のリヤプレート73と、から構成され、これら3部材71〜73が樹脂材料によって一体にモールド成形されている。
また、このケーシング61の外周部には、前記チェーンカバー5への固定に供する複数の取付部61bが径方向に突設されている。この取付部61bには、前記ボルト6を挿通するボルト挿通孔61cが軸方向に沿って貫通形成されると共に、このボルト挿通孔61cの内周側には金属材料からなるほぼ円筒状のスリーブ69がインサートされていて、前記ボルト6によるチェーンカバー5への良好な取り付けが可能となっている。
前記ケース本体71は、寸胴の円筒状に形成され、コイル62の外周側領域を全域に亘って包囲するかたちで設けられる。なお、ケース本体71の後端縁には、コイル62との電気的接続に供する端子70をコネクタ68に臨ませるための切欠部71aが形成されている。
前記フロントプレート72は、コア部材67の先端部に沿って断面L字形状となるように曲折形成されてなるもので、コア部材67の先端部内周側に挿入され、駆動ロッド66の後述するフランジ部74cと対向するようにして配置されることで該駆動ロッド66を抜け止め可能に構成された筒部72aと、該筒部72aの外端部より拡径方向へと延設され、コア部材67及びボビン63の先端側を覆うようにしてケース本体71の先端縁まで延出する円盤状のフランジ部72bと、が一体に形成されている。
前記リヤプレート73は、ボビン63の後端部に沿って断面ほぼL字形状となるように曲折形成されてなるもので、ボビン63の後端部内周側に挿入され、コア部材67の後端側と対向するようにして配置されることで該コア部材67と共にガイド部材64の外周側を支持可能に構成された筒部73aと、該筒部73aの外端部より拡径方向へと延設され、ボビン63の後端側を覆うようにケース本体71の後端縁まで延出する円盤状のフランジ部73bと、が一体に形成されている。
前記ガイド部材64は、例えばステンレスなどの非磁性材料により薄肉一体に形成されたもので、ほぼ寸胴に形成された円筒部の内周側に可動鉄心65と駆動ロッド66とを摺動自在に収容している。そして、このガイド部材64は、先端部がコア部材67とフロントプレート72の筒部72aとの間で挟持状態に保持され、該先端部から後端側へと直線状に延設されることによって、前記コア部材67及びリヤプレート73に支持される一連の平坦な内周面を有する筒状本体64aが構成されている。
前記可動鉄心65は、磁性材料によりほぼ円筒状に形成され、外周面が前記ガイド部材64の筒状本体64aの内周面により軸方向に摺動案内されるようになっている。そして、この可動鉄心65の内周部には、前記駆動ロッド66の固定に供する固定用孔65aが軸方向に沿って貫通形成されている。
前記駆動ロッド66は、図4、図5に示すように、樹脂材料によりほぼ筒状に形成されたロッド本体74と、該ロッド本体74の先端部に一部が突出するかたちで固定された金属製の球75と、から主として構成される。前記ロッド本体74の内周側にはいわゆる呼吸孔として機能する貫通孔74aが貫通形成されていて、前記ロッド本体74から突出するかたちで設けられた前記球75の先端がスプール弁体42の先端面に軸方向から当接することで、該スプール弁体42と一体的に軸方向移動するようになっている。
前記ロッド本体74は、後端側に設けられ、可動鉄心65の固定用孔65aに嵌挿保持される被保持部74bと、中間部において前記被保持部74bに隣接して設けられ、可動鉄心65の先端面に当接する大径状のフランジ部74cと、該フランジ部74cよりも先端側に前記被保持部74bよりも大径に形成され、前記球75を保持する球保持部74dと、を備える。
前記被保持部74bは、可動鉄心65の固定用孔65aに圧入可能な内径に設定されると共に、ロッド本体74の軸方向において最も小径となるように構成されている。これによって、可動鉄心65の大径化を抑制し、電磁弁40の小型化が図られている。
前記フランジ部74cは、可動鉄心65の外径とほぼ同径に設定され、後端側面のほぼ全面が可動鉄心65の先端面に当接して着座するようになっている。
これにより、駆動ロッド66の移動時、すなわち前記スプール弁体42の切替作動時における前記駆動ロッド66の姿勢の安定化が図られている。
前記球保持部74dは、比較的大径となるように構成され、より大きな直径を有する球75を保持することが可能となっている。また、この球保持部74dの外周面には、該球保持部74dの基端から先端側に向けて開口する1対の軸方向溝74e,74eが軸方向に沿って切欠形成されていると共に、該各軸方向溝74e,74eの底壁のほぼ中間位置には、それぞれ内端側が前記貫通孔74aに開口して該貫通孔74aと前記各軸方向溝74e,74eとを連通する1対の径方向孔74f,74fが径方向に沿って貫通形成されている。
前記球75は、鋼材等の金属材料でもって前記球保持部74dで保持可能な最大限の直径に設定され、ロッド本体74の成形時にインサート成形されることによって、該ロッド本体74と一体に成形される。なお、かかる球75のインサート成形の具体的な態様については、後述する。
前記コア部材67は、プレス成形によってほぼ円筒状に形成され、前記リヤプレート73の筒部73aと対向する後端側に設けられ、ボビン63の前端部内周側に挿入され、リヤプレート73の前端側と対向するように配置される筒部67aと、該筒部67aの前端部より拡径方向へと延設され、ボビン63の前端側の一部と重合するように形成された円盤状のフランジ部67bと、から構成される。
そして、このコア部材67は、前記筒部67aの後端が可動鉄心65の先端と隣接するかたちで設けられると共に、前記1対のOリングに弾持された前記フランジ部67bの外側面がフロントプレート72の内側面と当接するように配置されることにより、ケーシング61、すなわちケース本体71、フロントプレート72及びリヤプレート73と可動鉄心65とによって磁路が形成され、コイル62への通電により生じた磁力をもって、可動鉄心65がコア部材67側へと吸引され進出移動するようになっている。
〔バルブタイミング制御装置の作動説明〕
以下、本実施形態に係るバルブタイミング制御装置の具体的な作動について、図1、図6〜図8に基づいて説明する。
まず、イグニッションスイッチをオフ操作して機関を停止させた場合には、ECUからソレノイド60への通電も遮断されることから、スプール弁体42は、図6に示すように、バルブスプリング44の付勢力によって図1中の最大左方向の位置に保持される(第1ポジション)。
当該ポジションでは、前記進角ポートP3がスプール弁体42の排出用油路42fと連通することとなり、前記各進角室Ad内のオイルが、図6中に破線矢印で示すように、スリーブ43の進角側連通孔43b、バルブボディ41の進角ポートP3及びスプール弁体42の排出用油路42fを通って、ドレン孔42hより外部に排出される。
また、同時に、前記遅角ポートP5がスプール弁体42の第1環状溝42dを通じて再導入ポートP4と連通することとなって、図6中に実線矢印で示すように、導入ポートP1から逆止弁50を開弁させて導入通路41b内に流入したオイルが、取出ポートP2、連通路49及び再導入ポートP4を経て、第1環状溝42d、当該バルブボディ41の遅角ポートP5及びスリーブ43の遅角側連通孔43cを通って、遅角側油孔25を介して前記各遅角室Reへと導入される。
そして、当該機関停止時は、オイルポンプ33の駆動も停止することになる結果、遅角室Re及び進角室Adには油圧が供給されないため、ベーンロータ20はカムシャフト2に作用する交番トルクによって、ハウジング10に対して最遅角方向へ相対回転し、これによって、機関弁の開閉タイミングが最遅角の位相に制御される。なお、このようにして、ベーンロータ20が最遅角位相に保持されると、当該ベーンロータ20は、前記ロック機構4によってハウジング10にロックされた状態となる。
続いて、イグニッションスイッチをオン操作して機関を始動させると、当該機関始動に伴ってオイルポンプ33も駆動され、該オイルポンプ33より圧送されたオイルが、導入ポートP1から逆止弁50を通過して導入通路41b内へと流入し、取出ポートP2、連通路49、再導入ポートP4、第1環状溝42d、遅角ポートP5及び遅角側連通孔43cを通って、遅角側油孔25を介して前記各遅角室Reへと供給される。これにより、当該各遅角室Reが高圧状態となって、前記ベーンロータ20の最遅角位相の状態が維持されることになるため、機関始動性が良好となる。
また、この時点では、前記ロック機構4には遅角室Reと同じ油圧が供給されて、該ロック機構4の解除方向に作用することになるが、クランキング初期の時点では未だ前記解除用の油圧は上昇せず、ベーンロータ20は前記最遅角位相にロックされた状態となり、前記交番トルクによるベーンロータ20のばたつきを抑制することが可能となっている。
その後、油圧が上昇して前記ロック機構4の解除に十分な油圧に達すると、かかる十分な解除用の油圧に基づいて当該ロック機構4が解除されて、ベーンロータ20は拘束されない自由な状態となる。
続いて、機関の運転状態がアイドリング運転から定常運転に移行した場合は、前記ECUからソレノイド60のコイル62に所定の制御電流が供給される。これにより、駆動ロッド66がコア部材67側へと吸引され進出移動し、この進出移動に伴う駆動ロッド66の押圧力によってスプール弁体42が、図7に示すように、バルブスプリング44の付勢力に抗して図中の右側へと僅かに移動する(第2ポジション)。
当該ポジションでは、前記進角ポートP3及び遅角ポートP5が、それぞれスプール弁体42の第1、第2ランド部42a,42bによって閉じられると共に、再導入ポートP4も、第1環状溝42dに連通するものの、第1、第2ランド部42a,42bによって閉じられる。これにより、図7中に破線矢印で示すように、前記遅角室Re及び進角室Adからのオイルの排出が遮断されると同時に、同図中に実線矢印で示すように、オイルポンプ33から前記遅角室Re及び進角室Adへのオイルの供給も遮断される。
その結果、前記ベーンロータ20が最遅角と最進角との間の中間位相に保持され、機関弁の開閉タイミングが最遅角と最進角との間の前記中間位相に制御されることとなって、定常運転時の機関回転の安定化と燃費の向上を図ることができる。
続いて、機関の運転状態が定常運転から高回転高負荷運転に移行した場合は、前記ECUからソレノイド60のコイル62により大きな制御電流が供給され、駆動ロッド66がさらに進出移動する。これにより、当該進出移動に伴う駆動ロッド66の押圧力によってスプール弁体42が、図8に示すように、バルブスプリング44の付勢力に抗して図中の右側へ最大移動する(第3ポジション)。
当該ポジションでは、前記遅角ポートP5が第2環状溝42eを通じてスプール弁体42のドレン孔42hと連通することとなって、前記各遅角室Re内のオイルが、図8中に破線矢印で示すように、スリーブ43の遅角側連通孔43c、バルブボディ41の遅角ポートP5及びスプール弁体42の第2環状溝42eを通って、ドレン孔42hより外部に排出される。
また、同時に、前記進角ポートP3がスプール弁体42の第1環状溝42aを通じて再導入ポートP4と連通することとなり、図8中に実線矢印で示すように、導入ポートP1より導入通路41b内に流入したオイルが、取出ポートP2、連通路49及び再導入ポートP4を経て、第1環状溝42d、バルブボディ41の進角ポートP3及びスリーブ43の進角側連通孔43bを通って、進角側油孔26を介して前記各進角室Adへと導入される。
こうして、前記各遅角室Reが低圧となって前記各進角室Adが高圧となる結果、ベーンロータ20がハウジング10に対して最進角方向へ相対回転し、機関弁の開閉タイミングが最進角の位相に制御される。これにより、機関弁のバルブオーバーラップが大きくなって、機関の出力トルクを向上させることができる。
〔駆動ロッドの製造方法〕
以下、前記駆動ロッド66の製造方法(成形方法)について、図9(a)〜(c)に基づいて説明する。
まず、図9(a)に示すように、固定型81と可動型82とを組み合わせて、該両型81,82により画成されたキャビティ84の底部に形成される球載置部85に球75を載置する。
その後、図9(b)に示すように、前記固定型81及び可動型82に対して上方からスライド金型83をセットすることによって、該スライド金型83の中央下端側に延設された球保持具83aと球載置部85とにより球75を挟持状態に保持する。
続いて、図9(b)中に実線矢印で示すように、前記固定型81の上端側部に設けられたゲート81aを通じて前記キャビティ84内へと樹脂を射出することによって、球75をインサートした状態でロッド本体74を成形する。
その後、図9(c)に示すように型開を行い、成形されたロッド本体74に形成されたランナー部74gを除去することによって、駆動ロッド66の成形作業が完了する。
〔本実施形態に係る発明の作用効果〕
以下、本実施形態に係る内燃機関のバルブタイミング制御装置や電磁弁40及び電磁弁40の製造方法の作用効果について、図10に基づいて説明する。
従来は、電磁アクチュエータ100の駆動ロッド101が導体である金属材により形成されていたことから、図示外のコイルに図10(a)中に破線矢印で示すような磁束Φが発生する場合には、駆動ロッド101が進出移動するにあたり、図10(b)中に実線矢印で示すような渦電流Iを発生させ、これによって駆動ロッド101の進出方向と反対の方向に、図10(b)中に太実線矢印で示すような前記渦電流Iに基づく誘導起電力Fが作用することとなっていた。このため、特に面圧低下のために球102を大径化した場合には、前記誘導起電力Fも大きくなる結果、駆動ロッド101の進出移動が妨げられて、電磁アクチュエータ100の応答性の低下を招来してしまっていた。
これは、電磁アクチュエータ100がPWM制御により制御され、単位時間あたりの一定電圧の印加や、印加の割合を変えることで供給エネルギ(電圧×電流)を制御していることに基づくものである。すなわち、当該PWM制御における電流(電圧)変動により図示外の可動鉄心が受ける起磁力の変動が前記渦電流Iの発生により減少することで、通常微小に摺動振動していた図示外の可動鉄心の微小振動が停止することとなる結果、当該可動鉄心の摺動性が悪化してヒステリシスが増加するためである。
これに対し、本実施形態に係る電磁弁40では、駆動ロッド66を樹脂材料で形成したことによって、該駆動ロッド66の軸方向移動にあたり、前述したような渦電流の発生を抑制することができる。その結果、前記駆動ロッド66に伴って移動するスプール弁体42の軸方向移動の応答性を向上させることができる。
すなわち、前記PWM制御における電流(電圧)変動により可動鉄心65が受ける起磁力の変動が前記渦電流の発生により減少してしまうのを抑制でき、該可動鉄心65の摺動性の悪化が抑制される結果、スプール弁体42の軸方向移動の応答性を向上させることができる。
以上のように、本実施形態では、駆動ロッド66を樹脂材料で形成したことで、球75の大径化に伴って駆動ロッド66を大径化しても、当該駆動ロッド66の軸方向移動に伴う渦電流の発生を抑制することが可能となって、電磁弁40の応答性の低下を抑制することができる。
換言すれば、前述のように、駆動ロッド66を樹脂材料で形成したことで、該駆動ロッド66の軸方向移動に伴う渦電流の発生を抑制でき、球75の十分な外径を確保することが可能となる。これにより、スプール弁体42に対する面圧を低減することができ、電磁弁40の耐久性の向上を図ることができる。
このようにして、本実施形態に係る内燃機関のバルブタイミング制御装置や、電磁弁40及び電磁弁40の製造方法によれば、球75の大径化を図ることでスプール弁体42に対する面圧を低減しつつも、電磁弁40の応答性の低下を抑制することができる。
しかも、本実施形態では、前記駆動ロッド66の球保持部74dが被保持部74bよりも大きな直径となるように構成されていることで、可動鉄心65の大径化、すなわちソレノイド60の大型化を伴うことなく、より大径の球75を保持させて前記面圧の低減が図れるメリットがある。
また、前記駆動ロッド66には可動鉄心65の先端面に当接するフランジ部74cが設けられていることから、当該駆動ロッド66を可動鉄心65に安定して保持させることが可能となり、電磁弁40の良好な作動を確保することができる。
とりわけ、本実施形態では、前記駆動ロッド66の被保持部74bが球保持部74dよりも小径に形成されていることから、前記フランジ部74cが可動鉄心65の先端面に着座することで、良好な安定保持の実現に供される。
本発明は前記実施形態の構成に限定されるものではなく、前述した本発明の作用効果を奏し得るような形態であれば、適用対象の仕様やコスト等に応じて自由に変更可能である。
以上説明した実施形態に基づくバルブタイミング制御装置としては、例えば、以下に述べる態様のものが考えられる。
すなわち、当該バルブタイミング制御装置は、その1つの態様において、オイルの給排により可動部材を作動させることでクランクシャフトに対するカムシャフトの相対回転位相を制御する内燃機関のバルブタイミング制御装置であって、前記カムシャフトに対して前記可動部材を軸方向から固定する内部中空状のカムボルトと、前記カムボルトの内周側に摺動可能に挿通配置されたスプール弁体と、前記カムボルトの内周側に設けられ、前記スプール弁体を一端側へ付勢する付勢部材と、前記スプール弁体の一端側端面に対向配置され前記スプール弁体を前記付勢部材の付勢力に抗して他端側へと移動させる駆動ロッドを有する電磁アクチュエータと、を備え、前記駆動ロッドは、樹脂材料からなるロッド本体と、該ロッド本体の先端部に一部が突出するように固定されることにより前記スプール弁体の一端側端面と当接可能に設けられた金属製の球と、を有する。
前記バルブタイミング制御装置の好ましい態様において、前記電磁アクチュエータは、環状のコイルと、前記コイルの外周側を包囲するケーシングと、前記コイルの内周側に軸方向移動可能に設けられ、前記駆動ロッドを軸方向へ駆動する可動鉄心と、を有する。
別の好ましい態様では、前記バルブタイミング制御装置の態様のいずれかにおいて、前記可動鉄心は、ほぼ円筒状に形成され、前記ロッド本体は、後端側に設けられ前記可動鉄心の内周側に嵌挿保持される被保持部と、前記可動鉄心の先端面に当接するフランジ部と、を有する。
さらに別の好ましい態様では、前記バルブタイミング制御装置の態様のいずれかにおいて、前記ロッド本体は、前記フランジ部よりも前記スプール弁体側であって前記球を保持する球保持部が前記被保持部よりも大径に形成されている。
また、前述した実施形態に基づく電磁アクチュエータとしては、例えば、以下に述べる態様のものが考えられる。
すなわち、当該電磁アクチュエータは、内蔵されたスプール弁体の作動によってオイルの給排を行うことによりクランクシャフトに対するカムシャフトの相対回転位相を制御する内燃機関のバルブタイミング制御装置に用いられ、前記スプール弁体を駆動する駆動ロッドを備えた電磁アクチュエータであって、前記駆動ロッドは、樹脂材料からなるロッド本体と、該ロッド本体の先端部に一部が突出するように固定されることにより前記スプール弁体の一端側端面と当接可能に設けられた金属製の球と、を有する。
また、前述した実施形態に基づく電磁アクチュエータの製造方法としては、例えば、以下に述べる態様のものが考えられる。
すなわち、当該電磁アクチュエータの製造方法は、内蔵されたスプール弁体の作動によってオイルの給排を行うことによりクランクシャフトに対するカムシャフトの相対回転位相を制御する内燃機関のバルブタイミング制御装置に用いられ、前記スプール弁体を駆動する駆動ロッドを備えた電磁アクチュエータの製造方法であって、金属製の球を保持する工程と、前記球の一部が露出するように周囲を樹脂材料によって成形することで前記駆動ロッドを形成する工程と、を有する。
2…カムシャフト
20…ベーンロータ(可動部材)
40…電磁弁
41…バルブボディ(カムボルト)
42…スプール弁体
44…バルブスプリング(付勢部材)
66…駆動ロッド
74…ロッド本体
75…球

Claims (6)

  1. オイルの給排により可動部材を作動させることでクランクシャフトに対するカムシャフトの相対回転位相を制御する内燃機関のバルブタイミング制御装置であって、
    前記カムシャフトに対して前記可動部材を軸方向から固定する内部中空状のカムボルトと、
    前記カムボルトの内周側に摺動可能に挿通配置されたスプール弁体と、
    前記カムボルトの内周側に設けられ、前記スプール弁体を一端側へ付勢する付勢部材と、
    前記スプール弁体の一端側端面に対向配置され前記スプール弁体を前記付勢部材の付勢力に抗して他端側へと移動させる駆動ロッドを有する電磁アクチュエータと、
    を備え、
    前記駆動ロッドは、樹脂材料からなるロッド本体と、該ロッド本体の先端部に一部が突出するように固定されることにより前記スプール弁体の一端側端面と当接可能に設けられた金属製の球と、を有することを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
  2. 前記電磁アクチュエータは、
    環状のコイルと、
    前記コイルの外周側を包囲するケーシングと、
    前記コイルの内周側に軸方向移動可能に設けられ、前記駆動ロッドを軸方向へ駆動する可動鉄心と、
    を有することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置。
  3. 前記可動鉄心は、ほぼ円筒状に形成され、
    前記ロッド本体は、後端側に設けられ前記可動鉄心の内周側に嵌挿保持される被保持部と、前記可動鉄心の先端面に当接するフランジ部と、を有することを特徴とする請求項2に記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置。
  4. 前記ロッド本体は、前記フランジ部よりも前記スプール弁体側であって前記球を保持する球保持部が前記被保持部よりも大径に形成されていることを特徴とする請求項3に記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置。
  5. 内蔵されたスプール弁体の作動によってオイルの給排を行うことによりクランクシャフトに対するカムシャフトの相対回転位相を制御する内燃機関のバルブタイミング制御装置に用いられ、前記スプール弁体を駆動する駆動ロッドを備えた電磁アクチュエータであって、
    前記駆動ロッドは、樹脂材料からなるロッド本体と、該ロッド本体の先端部に一部が突出するように固定されることにより前記スプール弁体の一端側端面と当接可能に設けられた金属製の球と、を有することを特徴とする電磁アクチュエータ。
  6. 内蔵されたスプール弁体の作動によってオイルの給排を行うことによりクランクシャフトに対するカムシャフトの相対回転位相を制御する内燃機関のバルブタイミング制御装置に用いられ、前記スプール弁体を駆動する駆動ロッドを備えた電磁アクチュエータの製造方法であって、
    金属製の球を保持する工程と、
    前記球の一部が露出するように周囲を樹脂材料によって成形することで前記駆動ロッドを形成する工程と、
    を有することを特徴とする電磁アクチュエータの製造方法。
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