JP6567307B2 - Vバンド - Google Patents

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本発明は、Vバンドに関し、特に一対の管状体の連結端部にそれぞれ形成された一対のフランジをバンド部の締付けにより挟持して、一対の管状体を連結するためのVバンドに関する。
従来のVバンドとして、例えば特許文献1に記載のものが知られている。このVバンドは、断面台形状の2つのハーフシェルを有する。2つのハーフシェルは、それぞれの一端部が連結機構により相互に回動可能に連結され、他端部は締付けボルトを有する締付け機構により互いに接近・離間可能に構成される。このVバンドは、2つのハーフシェルを一対の管状体の連結端部にそれぞれ形成された一対のフランジの周囲に配置し、締付けボルトにより2つのハーフシェルを締付けることにより、一対のフランジを楔作用により挟持して一対の管状体を連結することが可能となる。
また、Vバンドの他の例を図8を参照して説明する。このVバンド50は、円弧状のバンド部60を備える。バンド部60は、第1のバンド部材61および第2のバンド部材62と、これら第1のバンド部材61および第2のバンド部材62のそれぞれの一端部に結合されて、第1のバンド部材61および第2のバンド部材62を相互に回動自在に連結する連結機構63とを備える。連結機構63は、第1のバンド部材61および第2のバンド部材62のそれぞれの一端部に接続された係止部材64、65と、これら係止部材64と65を相互に回動可能に連結するリンク部材66とを備える。
また、第1のバンド部材61および第2のバンド部材62のそれぞれの他端部には、ブラケット67および68が接続されている。これらブラケット67、68には、孔67a、68aが形成されており、これら孔67a、68aを通して締付け機構を構成する締付けボルトが配される。締付けボルトは、ナットに螺合して第1のバンド部材61および第2のバンド部材62の他端部を接近させるように回転させることにより、バンド部60を締め付け可能となっている。
第1のバンド部材61には、一端部から他端部に沿って円弧状の内側に開口する溝69が形成されている。溝69は、開口を形成する両側の側壁70aおよび70bが溝69の底部70cからテーパ状に拡開されて、断面台形状に形成されている。また、溝69は、開口幅すなわち側壁70aと70b間の最大開口幅が、第1のバンド部材61の円弧状の周方向に亘って同じ寸法で形成されており、底部70cの幅も周方向に亘って同じ寸法で形成されている。第2のバンド部材62にも、同様の溝69が形成されている。
図8に示すVバンド50の使用にあたっては、バンド部60が一対の管状体71、72の連結端部にそれぞれ形成された一対のフランジ73および74の周囲を取り囲むように配される。フランジ73、74は、図9に部分断面図で示すように、連結側端面73aおよび74aとは反対側の面が、外周に向かって厚さが薄くなる傾斜面73bおよび74bとなっている。連結側端面73aと74a間には、例えばリング状のガスケット等からなるシール部材75が配される。
図10(a)〜(d)は、Vバンド50による一対の管状体71、72の連結手順を示す図である。先ず、図10(a)に示すように、第1のバンド部材61および第2のバンド部材62を開いた状態で、バンド部60を一対の管状体71、72のフランジ73および74の周囲を取り囲むように配して、連結機構63が結合された第1のバンド部材61および第2のバンド部材62のそれぞれの一端部における溝69にフランジ73及び74を進入させる。
次に、図10(b)および(c)に示すように、第1のバンド部材61および第2のバンド部材62を閉じるように回動させて、第1のバンド部材61および第2のバンド部材62のそれぞれの他端部における溝69にフランジ73と74を進入させる。
その後、図示しない締付けボルト及びナットを用いて、図10(d)に示すように、ブラケット67および68を接近させてバンド部60を締付けることにより、第1のバンド部材61及び第2のバンド部材62の溝69の全体にフランジ73、74を進入させる。
図10(d)に示すように、バンド部60が締付けられると、図9に示すように、第1のバンド部材61には矢印Aで示す方向に締付け力が作用して、フランジ73および74が溝69内に進入する。これにより、フランジ73、74は、楔作用により矢印BおよびCで示す互いに接近する方向に変位してシール部材75を介して密着して挟持される。このようにして、一対の管状体71及び72は、互いに連結される。なお、図9は、図10(d)のD−D線断面図を示す。
特開2014−25582号公報
しかしながら、本発明者らが鋭意検討したところ、図8に示すVバンド50には、以下に説明するような改良すべき点があることが判明した。すなわち、Vバンド50を締付けると、第1のバンド部材61は、連結機構63による回動軸を中心として、図11に矢印で示す方向に全体が移動する。ここで、移動方向に沿った溝69の開口の幅方向断面を見ると、第1のバンド部材61の周方向の中間部に位置するA−A線断面は図12(a)に示すようになり、締付け機構が結合される他端部に位置するB−B線断面は図12(b)に示すようになる。
図12(a)、(b)から明らかなように、溝69を形成する側壁70aおよび70bの底部70cからの長さは、図12(a)に示す中間部よりも、図12(b)に示す他端部の方が長くなる。溝69の開口幅は、同じである。その結果、他端部において底部70cから拡開する側壁70a及び70bのテーパ角θeは、中間部におけるテーパ角θcよりも鋭角となる。連結機構63が結合される一端部においても、他端部程ではないが、溝69の断面形状は中間部よりも鋭角となる。
そのため、バンド部60の締付が開始されると、第1のバンド部材61は、中間部の溝69にフランジ73および74の食込みが開始される前に、他端部の溝69へのフランジ73および74の食込みが開始される。すなわち、中間部において、溝69の側壁70aにフランジ73の傾斜面73bが接しておらず、かつ側壁70bにフランジ74の傾斜面74bが接していない状態で、他端部において、溝69の側壁70aにフランジ73の傾斜面73bが接し、かつ側壁70bにフランジ74の傾斜面74bが接して、他端部の溝69へのフランジ73及び74の食込みが開始されることになる。その結果、いわゆる局所的な片当たりが生じることになる。図13(a)、(b)は、この場合のバンド部60の締付けによる第1のバンド部材61の移動方向に沿った中間部及び他端部の溝69の幅方向断面図をそれぞれ模式的に拡大して示すものである。
しかも、他端部の溝69が拡開するテーパ角は、中間部よりも鋭角である。そのため、フランジ73および74の食込みが開始されても、フランジ73、74は溝69の底部70cまで進入しにくく、つまり食込みにくくなって、所定の締付けが困難になる場合がある。また、無理に締付けると、第1のバンド部材61の塑性変形を招く場合がある。図示しないが、第2のバンド部材62についても同様である。
また、所定の締付けを成し得ても、第1のバンド部材61および第2のバンド部材62の移動方向に沿った溝69の断面形状(側壁70a、70bのテーパ角)は、上述したように周方向において異なることから、フランジ73および74には第1のバンド部材61および第2のバンド部材62の局所的な片当たりが生じることになる。そのため、シール部材75に作用する面圧は、例えば図14にハッチングを施して示すように、第1のバンド部材61および第2のバンド部材62のそれぞれ中間部に相当する領域では低く、一端部に相当する領域では若干高く、他端部に相当する領域ではより高くなる等、周方向で不均一となって、締付け性が低下することになる。なお、図14において、シール部材75に作用する面圧を、ドットの粗密で示し、ドットが密であるほど面圧が高いことを示す。
このような課題は、特許文献1に開示のVバンドにおいても同様に生じる。また、バンド部が1本のバンド部材からなるVバンドの場合でも同様に生じるものである。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、一対の管状体を容易かつ確実に連結可能で、締付け性を改善できるVバンドを提供することにある。
上記目的を達成する請求項1に記載のVバンドの発明は、一対の管状体の連結端部にそれぞれ形成された一対のフランジを円弧状のバンド部の締付けにより挟持して前記一対の管状体を連結するためのVバンドであって、前記バンド部は、円弧状の内側に開口して前記一対のフランジを挟持する溝を有し、前記溝は、少なくとも前記バンド部の両端部における開口幅が、前記バンド部の周方向中央部から前記両端部までの間の中間部における開口幅よりも大きく、前記開口を形成する両側の側壁が、前記溝の底部からテーパ状に拡開して形成され、前記バンド部の締付けによる移動方向に沿った前記溝の幅方向断面における前記底部の幅が、前記中間部よりも前記両端部の方が大きいことを特徴とする。
これによると、バンド部の両端部における溝の開口幅は、バンド部を2分する周方向中央部から両端部までの間のそれぞれの中間部における開口幅よりも大きい。したがって、一対の管状体のフランジは、バンド部の両端部において、片当たりすることなく溝に食込み可能となるので、一対の管状体を容易かつ確実に連結することが可能になるとともに、締付け性を改善することが可能となる。また、バンド部の締付けによる移動方向に沿った溝の幅方向断面における底部の幅は、中間部よりも両端部の方が大きい。したがって、一対の管状体のフランジは、バンド部の両端部において、片当たりすることなく溝に食込み可能となるので、一対の管状体を容易かつ確実に連結することが可能になるとともに、フランジ全体の締付け性を改善することが可能となる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のVバンドにおいて、前記溝は、前記開口を形成する両側の側壁が、前記溝の底部からテーパ状に拡開して形成され、前記バンド部の締付けによる移動方向に沿った前記溝の幅方向断面における前記側壁のテーパ角が、前記中間部よりも前記両端部の方が大きい、ことを特徴とする。
これによると、バンド部の締付けによる移動方向に沿った溝の幅方向断面における側壁のテーパ角は、中間部よりも両端部の方が大きい。したがって、一対の管状体のフランジは、バンド部の両端部において、片当たりすることなく溝に食込み可能となるので、一対の管状体を容易かつ確実に連結することが可能になるとともに、締付け性を改善することが可能となる。
請求項に記載の発明は、請求項1又は2に記載のVバンドにおいて、前記バンド部は、第1のバンド部材及び第2のバンド部材と、前記第1のバンド部材及び前記第2のバンド部材のそれぞれの一端部に結合されて、前記第1のバンド部材及び前記第2のバンド部材を回動自在に連結する連結機構と、をさらに備える、ことを特徴とする。

これによると、バンド部は連結機構により回動自在に連結された第1のバンド部材及び第2のバンド部材からなる。したがって、一対の管状体の連結作業にあたって、第1のバンド部材及び第2のバンド部材を開いて一対の管状体のフランジの周囲を取り囲むように容易に配置することが可能となるので、上述の作用効果に加えて連結作業の効率向上が図れる。
本発明によれば、一対の管状体を容易かつ確実に連結可能で、締付け性が改善できるVバンドを提供することが可能となる。
第1実施の形態に係るVバンドの要部の構成を示す斜視図である。 図1のVバンドの締付けによる第1のバンド部材の移動方向に沿った溝の部分断面図で、(a)は中間部の溝の幅方向断面図であり、(b)は他端部における溝の幅方向断面図である。 図1のVバンドの締付け開始時における第1のバンド部材の溝の幅方向断面を模式的に示す部分拡大断面図で、(a)は中間部の断面図であり、(b)は他端部の断面図である。 図1のVバンドの締付け完了時における第1のバンド部材の溝の幅方向断面を模式的に示す部分拡大断面図で、(a)は中間部の断面図であり、(b)は他端部の断面図である。 第2実施の形態に係るVバンドの要部の構成を示す斜視図である。 図5のVバンドの締付けによる第1のバンド部材の移動方向に沿った溝の部分断面図で、(a)は中間部の溝の幅方向断面図であり、(b)は他端部における溝の幅方向断面図である。 図5のVバンドの締付け開始時における第1のバンド部材の溝の幅方向断面を模式的に示す部分断面図で、(a)は中間部の断面図であり、(b)は他端部の断面図である。 Vバンドの斜視図である。 図8のVバンドにより連結された一対の管状体の部分拡大断面図である。 (a)〜(d)は図8のVバンドによる一対の管状体の連結手順を示す図である。 図8のVバンドの締付けによる第1のバンド部材の移動方向を示す図である。 図11の部分断面図で、(a)はA−A線断面図であり、(b)はB−B線断面図である。 図8のVバンドによる締付け開始時における第1のバンド部材の溝の幅方向断面を模式的に示す部分拡大断面図で、(a)は中間部の断面図であり、(b)は他端部の断面図である。 図8のVバンドの締付けによるシール部材の面圧状態を説明するための図である。
以下、本発明の実施の形態について、図を参照して説明する。
(第1実施の形態)
図1は、本発明の第1実施の形態に係るVバンドの要部の構成を示す斜視図である。なお、図1には、Vバンドによって連結すべき一対の管状体も示されている。本実施の形態に係るVバンド10は、図8に示したVバンド50と同様の構成を有する。すなわち、Vバンド10は、円弧状のバンド部20を備える。バンド部20は、第1のバンド部材21および第2のバンド部材22と、これら第1のバンド部材21および第2のバンド部材22のそれぞれの一端部に結合されて、第1のバンド部材21および第2のバンド部材22を相互に回動自在に連結する連結機構23とを備える。連結機構23は、第1のバンド部材21および第2のバンド部材22のそれぞれの一端部に接続された係止部材24、25と、これら係止部材24と25を相互に回動可能に連結するリンク部材26とを備える。
また、第1のバンド部材21および第2のバンド部材22のそれぞれの他端部には、ブラケット27、28が接続されている。これらブラケット27、28には、孔27a、28aが形成されており、これら孔27aおよび28aを通して締付け機構を構成する締付けボルトが配される。締付けボルトは、ナットに螺合して第1のバンド部材21および第2のバンド部材22の他端部を接近させるように回転させることにより、バンド部20を締め付け可能となっている。
第1のバンド部材21および第2のバンド部材22には、一端部から他端部に沿って円弧状の内側に開口する溝29が形成されている。溝29は、開口を形成する両側の側壁30a、30bが溝29の底部30cからテーパ状に拡開されて、断面台形状に形成されている。
本実施の形態のVバンド10は、溝29の構成が図8に示したVバンド50の溝69の構成と異なる。すなわち、第1のバンド部材21の溝29は、締付けによる移動方向に沿った溝29の開口の幅方向断面における側壁30aと30bのテーパ角が、図2(a)、(b)に示すように、中間部におけるテーパ角θcよりもブラケット27が接続されている他端部におけるテーパ角θeの方が大きくなっている。なお、図2(a)は図12(a)に相当する第1のバンド部材21の周方向の中間部における断面図を示し、図2(b)は図12(b)に相当する第1のバンド部材21の他端部における断面図を示している。
これにより、少なくともバンド部20の両端部における溝29の開口幅は、第1のバンド部材21および第2のバンド部材22のそれぞれの中間部における開口幅よりも大きくなっている。なお、テーパ角は、他端部のみ大きくてもよいし、中間部から他端部に向けて連続的に或いは段階的に大きくてもよい。第2のバンド部材21の溝29も、第1のバンド部材21と同様に形成される。
このように構成された本実施の形態に係るVバンド10によれば、バンド部20による管状体71、72のフランジ73および74の締付けが開始されると、バンド部20の両端部、すなわち第1のバンド部材21と第2のバンド部材22のそれぞれの他端部においては、溝29のテーパ角及び開口幅がそれぞれの中間部におけるよりも大きいので、フランジ73および74が溝29に進入してから食込みが開始されることになる。これに対し、第1のバンド部材21、第2のバンド部材22のそれぞれの中間部においては、フランジ73及び74の溝29への進入初期に食込みが開始されることになる。
したがって、第1のバンド部材21および第2のバンド部材22のそれぞれの他端部における上記のテーパ角を、中間部におけるテーパ角に対して適切に設定すれば、それぞれの他端部および中間部においてフランジ73、74の溝29への食込みをほぼ同時に開始させることが可能となる。図3(a)、(b)は、締付け開始時のバンド部20の締付けによる第1のバンド部材21の移動方向に沿った中間部および他端部の溝29の幅方向断面図をそれぞれ模式的に拡大して示すものである。なお、図3(b)には、図8に示したVバンド50の場合の側壁70a、70bを破線で示している。
そして、締付け完了時においては、フランジ73及び74を、第1のバンド部材21および第2のバンド部材22のそれぞれの中間部及び他端部において、溝20の底部30cに当接又は近接する位置までほぼ同じ食込み量で食込ませることが可能となる。図4(a)、(b)は、図3(a)および(b)に対応する締付け完了時における第1のバンド部材21の中間部及び他端部の溝29の幅方向断面図をそれぞれ模式的に拡大して示すものである。
このように、本実施の形態によると、管状体71および72のフランジ73、74をバンド部20の両端部において片当たりを生じさせることなく溝29に食込ませることが可能となる。したがって、管状体71および72を容易かつ確実に連結することが可能になるとともに、シール部材75に作用する面圧がほぼ均一となるように締付け性を改善することが可能となる。
(第2実施の形態)
図5は、本発明の第2実施の形態に係るVバンドの要部の構成を示す斜視図である。なお、図5には、Vバンドによって連結すべき一対の管状体も示されている。本実施の形態に係るVバンド11は、図1に示したVバンド10と同様の構成を有する。以下、図1と同一部位には同一符号を付して説明を省略し、異なる点を主に説明する。
本実施の形態に係るVバンド11は、溝29の構成が図1に示したVバンド10の溝29の構成と異なる。すなわち、第1のバンド部材21の溝29は、締付けによる移動方向に沿った溝29の開口の幅方向断面における底部30cの幅が、図6(a)、(b)に示すように、中間部における幅Lcよりもブラケット27が接続されている他端部における幅Leの方が大きくなっている。なお、図6(a)は図2(a)に相当する第1のバンド部材21の周方向の中間部における断面図を示し、図6(b)は図2(b)に相当する第1のバンド部材21の他端部における断面図を示す。
これにより、少なくともバンド部11の両端部における溝29の開口幅は、第1のバンド部材21及び第2のバンド部材22のそれぞれの中間部における開口幅よりも大きくなっている。なお、底部30cの幅は、他端部のみ大きくてもよいし、中間部から他端部に向けて連続的に或いは段階的に大きくてもよい。第2のバンド部材21の溝29の底部30cの幅も、第1のバンド部材21と同様に形成される。
このように構成された本実施の形態のVバンド10によれば、バンド部20による管状体71、72のフランジ73および74の締付けが開始されると、バンド部20の両端部、すなわち第1のバンド部材21及び第2のバンド部材22のそれぞれの他端部においては、溝29のテーパ角および開口幅がそれぞれの中間部におけるよりも大きいので、第1実施の形態の場合と同様に、フランジ73および74が溝29に進入してから食込みが開始されることになる。これに対し、第1のバンド部材21、第2のバンド部材22のそれぞれの中間部においては、フランジ73および74の溝29への進入初期に食込みが開始されることになる。
したがって、第1のバンド部材21および第2のバンド部材22のそれぞれの他端部における上記の底部30cの幅を、中間部における底部30cの幅に対して適切に設定すれば、それぞれの他端部及び中間部においてフランジ73、74の溝29への食込みをほぼ同時に開始させることが可能となる。図7(a)、(b)は、この場合のバンド部20の締付けによる第1のバンド部材21の移動方向に沿った中間部及び他端部の溝29の幅方向断面図をそれぞれ模式的に示すものである。なお、図7(b)には、図8に示したVバンド50の場合の側壁70a及び70bを破線で示している。
そして、締付け完了時においては、第1実施の形態の場合と同様に、フランジ73および74を、第1のバンド部材21および第2のバンド部材22のそれぞれの中間部及び他端部において、溝20の底部30cに当接或いは近接する位置までほぼ同じ食込み量で食込ませることが可能となる。したがって、本実施の形態においても、第1実施の形態と同様の効果を得ることが可能となる。
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例えば、上記第1実施の形態と第2実施の形態とを組み合わせて、溝29のテーパ角および底部30cの幅を、第1のバンド部材21および第2のバンド部材22のそれぞれの中間部よりも締付け機構が結合される他端部において大きくしてもよい。また、第1のバンド部材21および第2のバンド部材22の連結機構23が結合されるそれぞれの一端部において、溝29のテーパ角及び/又は底部30cの幅を、それぞれの中間部よりも大きくしてもよい。また、第1のバンド部材21及び第2のバンド部材22の連結機構23や締付け機構は、特許文献1に開示のものや、その他の公知のものを適用することができる。さらに、バンド部20は、第1のバンド部材21及び第2のバンド部材22が円弧状に一体化された1本のバンド部材からなっていてもよい。また、溝29の断面形状は、テーパ形状に限らず、矩形状であってもよい。
10、11 Vバンド
20 バンド部
21 第1のバンド部材
22 第2のバンド部材
23 連結機構
29 溝
30a、30b 側壁
30c 底部
71、72 管状体
73、74 フランジ
75 シール部材

Claims (3)

  1. 一対の管状体の連結端部にそれぞれ形成された一対のフランジを円弧状のバンド部の締付けにより挟持して前記一対の管状体を連結するためのVバンドであって、
    前記バンド部は、円弧状の内側に開口して前記一対のフランジを挟持する溝を有し、
    前記溝は、少なくとも前記バンド部の両端部における開口幅が、前記バンド部の周方向中央部から前記両端部までの間の中間部における開口幅よりも大きく、前記開口を形成する両側の側壁が、前記溝の底部からテーパ状に拡開して形成され、前記バンド部の締付けによる移動方向に沿った前記溝の幅方向断面における前記底部の幅が、前記中間部よりも前記両端部の方が大きいことを特徴とするVバンド。
  2. 前記溝は、前記開口を形成する両側の側壁が、前記溝の底部からテーパ状に拡開して形成され、前記バンド部の締付けによる移動方向に沿った前記溝の幅方向断面における前記側壁のテーパ角が、前記中間部よりも前記両端部の方が大きい、ことを特徴とする請求項1に記載のVバンド。
  3. 前記バンド部は、 第1のバンド部材および第2のバンド部材と、 前記第1のバンド部材および前記第2のバンド部材のそれぞれの一端部に結合されて、前記第1のバンド部材及び前記第2のバンド部材を回動自在に連結する連結機構と、をさらに備えることを特徴とする請求項1又は2に記載のVバンド。
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